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JP3572796B2 - 動圧流体軸受 - Google Patents

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JP3572796B2
JP3572796B2 JP10667296A JP10667296A JP3572796B2 JP 3572796 B2 JP3572796 B2 JP 3572796B2 JP 10667296 A JP10667296 A JP 10667296A JP 10667296 A JP10667296 A JP 10667296A JP 3572796 B2 JP3572796 B2 JP 3572796B2
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JP
Japan
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pattern width
thrust bearing
bearing
pattern
rotating shaft
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP10667296A
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JPH09291932A (ja
Inventor
孝雄 吉嗣
浩一郎 大畑
才明 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10667296A priority Critical patent/JP3572796B2/ja
Publication of JPH09291932A publication Critical patent/JPH09291932A/ja
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高速の回転多面鏡駆動装置や特に回転ムラ精度が厳しいスピンドルモータに使用する動圧流体軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の動圧流体軸受について説明する。
図3から図4において、スリーブ1には、ヘリングボーン溝2が2ヶ所に設けられており、この部分は内径がやや小さくなって軸受部6,7を構成しており、嵌挿された回転軸3との隙間に潤滑油4が流体として注油され、ラジアルの動圧流体軸受を構成している。一方、回転軸3の一端にはスラスト軸受5が設けられており、スラスト方向を回転自在に支持している。またスラスト側には、外部の空気と連通する通気穴13が設けられている。
【0003】
この構成において、回転軸3が回転すると、軸受部6,7に動圧が発生し、潤滑油4はヘリングボーンパターンのばらつきに従って、スラスト軸受側あるいは他端の方向に移動させられる。この時、軸受部6,7の間の空間8に残留している空気層9は、この移動を妨げようとする空気溜まりの役目を果たし、この潤滑油の移動がスムーズに行われない現象が発生する。例えば、空気層9が圧縮される方向に潤滑油4が動くと、ある圧力に達したとき空気層9の一部が軸受外に一挙に押し出されて油面の位置が安定する。すると、図3の軸受6,7と回転軸3との間の潤滑油4の長さLはL’へ変化し、軸受損失が減少する。
【0004】
この損失の変動時に回転軸3の回転ムラが悪化する。しかもこの現象は、高速回転で顕著であり、従来のVTRシリンダーやFDDでは発生しない。これら従来の用途では低速回転のため、潤滑油の移動がゆっくり行われることによる。
この問題の解決のため、特公昭56−148564号公報に見られるように、空間8にスリーブ1の外部と連通する連通穴を設けるなどの手段が有効である。
【0005】
この図を図5に示す。スリーブ1の軸受間の中央に連通穴14を設けることにより、軸受間の空気層9は自由に出入りできるため、上述の問題は解決する。
しかしながら、スリーブ1に連通穴14を穿設する場合、横姿勢あるいは軸受間の寸法が小さい場合の加工が困難、軸受内部へのバリの発生等の新たな課題が生じるため、この連通穴14を設けず上記の空気層9の伸縮による損失変動の発生という課題を解決することが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この動圧流体軸受において、連通穴等の複雑な構成無しに、回転開始時の損失変動を押さえ、回転ムラが発生しない優れた性能を得、特に高速回転で使用される駆動装置に適した軸受とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、回転軸と、この回転軸の外周を包囲して回転軸を回転自在に保持し一端が解放されたスリーブと、回転軸の一端を支えスリーブの他端に固定されたスラスト軸受とからなり、このスラスト軸受側には外部の空気と連通する通気穴を有し、回転軸又はスリーブのいずれか一方の2ヶ所にヘリングボーンパターンを設け、前記スラスト軸受に近い方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb、他方の軸端側のパターン幅をaとしたとき、パターン幅の差dを、
d=b−a
と成し、もう一方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb’、他方の軸端側のパターン幅をa’としたとき、このパターン幅の差d’も、
d'=b’−a’
としたものである。これにより、2ヶ所のヘリングボーンパターンが設けられたスリーブの軸受部の潤滑油は同方向に動き、しかもスラスト軸受と反対側の解放端側へ向かうため、軸受間の空間に存在する空気層の影響を小さくでき、潤滑油がヘリンボーンパターンに従ってスムーズに移動することができる。特にこの幅をd’>dとすることにより、軸受間の空気の膨張の影響も最小限に押さえることができるなどの作用で、損失変化が小さい優れた性能を得ることができる。
【000
【発明の実施の形態】
本発明は、回転軸と、この回転軸の外周を包囲して回転軸を回転自在に保持し一端が解放されたスリーブと、回転軸の一端を支えスリーブの他端に固定されたスラスト軸受とからなり、このスラスト軸受側には外部の空気と連通する通気穴を有し、回転軸又はスリーブのいずれか一方の2ヶ所にヘリングボーンパターンを設け、前記スラスト軸受に近い方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb、他方の軸端側のパターン幅をaとしたとき、パターン幅の差dを、
d=b−a
と成し、もう一方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb’、他方の軸端側のパターン幅をa’としたとき、このパターン幅の差d’も、
d'=b’−a’
としたものであり、2ヶ所のヘリングボーンパターンが設けられたスリーブの軸受部の潤滑油は同方向に動き、しかもスラスト軸受と反対側の解放端側へ向かうため、軸受間の空間に存在する空気層の影響を小さくでき、潤滑油がヘリンボーンパターンに従って、スムーズに移動することができ、急激な損失変動を押さえるという作用を有する。
【000
また、パターン幅差dとd’とが
d’
としたものであり、軸受間の空気の膨張の影響分のオイルの移動を可能にし、数千〜数万rpmといった高速回転や低温で回転開始時でも、潤滑油をスムーズに移動させ、急激な損失変動を押さえることができるという作用を有する。
【0010
また、パターン幅の、a+b又はa’+b’のいずれか大きい方をLとしたとき、
L/10≧d、d’
としたもので、潤滑油の移動量が過剰にならないレベルを制限したもので、起動時間が短い場合や、スラスト部にある空気層の影響がでないようにするという作用を有する。
【001
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1においてスリーブ1には、ヘリングボーン溝10,11が、2ヶ所に設けられており、この部分は内径がやや小さくなって軸受部6,7を構成しており、嵌挿された回転軸3との隙間に潤滑油4が流体として注油され、ラジアルの動圧流体軸受を構成している。一方、回転軸3の一端にはスラスト軸受5が設けられており、スラスト方向を回転自在に支持する。またスラスト側には、外部の空気と連通する通気穴13が設けられている。ヘリングボーン溝10,11のパターンは、各々スラスト軸受5に近い方向が、パターン幅b、b’となっており反対側がa、a’の幅を有しており、パターン幅の差d、d’をそれぞれd=b−a、d’=b’−aとすると、
0 及び d’
に設定されており、dとd’は、ほぼ等しくなっている。
【001
この構成において、回転軸3が回転すると、軸受部6,7に動圧が発生し、潤滑油4はヘリングボーンパターンに従って、スラスト軸受側から、他端の方向に移動させられる。即ち、ヘリングボーンパターンの長い方から短い方へ動圧が発生する。この時、軸受部6,7の間の空間8の体積の変化は極小となり、残留している空気層9は、潤滑油4の移動と同じように移動し、潤滑油4の移動を阻害しないため、急激な損失変動を押さえることができる。また、空気層9が比較的大きい場合は、d’>dとすると、軸受部6,7の部分の起動時の急激な温度上昇による空気膨張を吸収することができる。尚、d’及びdをあまり大きくすると潤滑油4の移動が急激となり、スラスト軸受5の部分の空気層12への影響が発生するため、軸受部6,7の軸受部の長さの長い方をLとしたとき、d’,dは、ほぼ0〜L/10の間で設定するのが最も有効であった。
【001
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、起動直後の軸受の負荷損失の変動を押さえ起動直後から、良好な回転ムラを得られるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による動圧流体軸受を示す断面図
【図2】実施例1における動圧流体軸受の動作説明のための概念図
【図3】従来の動圧流体軸受の構成を示す断面図
【図4】従来の動圧流体軸受の動作説明のための概念図
【図5】従来の動圧流体軸受の対策説明のための断面図
【符号の説明】
1 スリーブ
2,10,11 ヘリングボーン溝
3 回転軸
4 潤滑油
5 スラスト軸受
6,7 軸受部
8 空間
9,12 空気層
13 通気穴
14 連通穴

Claims (3)

  1. 回転軸と、この回転軸の外周を包囲して回転軸を回転自在に保持し一端が解放されたスリーブと、回転軸の一端を支えスリーブの他端に固定されたスラスト軸受とからなり、このスラスト軸受側には外部の空気と連通する通気穴を有し、回転軸又はスリーブのいずれか一方の2ヶ所にヘリングボーンパターンを設け、前記スラスト軸受に近い方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb、他方の軸端側のパターン幅をaとしたとき、パターン幅の差dを、
    d=b−a
    と成し、もう一方のヘリングボーンパターンのスラスト軸受側のパターン幅をb’、他方の軸端側のパターン幅をa’としたとき、このパターン幅の差d’も、
    d'=b’−a’
    と成したことを特徴とする動圧流体軸受。
  2. パターン幅差dとd’とが
    d’
    である請求項1記載の動圧流体軸受。
  3. パターン幅の、a+b又はa’+b’のいずれか大きい方をLとしたとき、
    L/10≧d、d’
    である請求項1から2のいずれか1項記載の動圧流体軸受。
JP10667296A 1996-04-26 1996-04-26 動圧流体軸受 Expired - Lifetime JP3572796B2 (ja)

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JPH09291932A JPH09291932A (ja) 1997-11-11
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