JP3571590B2 - 自動車の折り畳み式シート - Google Patents
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Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、シートの不使用時に、シートクッションの前、後クッションのうち、後クッションの上面に当接するようにシートバックを横臥姿勢とし、かつ、この横臥姿勢のシートバックの前方近傍に上記前クッションを位置させることによりシートを「折り畳み状態」にできるようにした自動車の折り畳み式シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車の折り畳み式シートには、従来、実公平5‐45557号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、自動車の車体のフロアパネル上にシートが設けられ、このシートが上記フロアパネルに支持されるシート台と、このシート台上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動可能とされるシートバックとを備えている。
【0004】
上記の場合、シートは、着座者が前向きの姿勢で「着座可能な状態」とされている。
【0005】
また、上記シートクッションが前、後に分断して前、後クッションで構成されており、上記前クッションが前方に向って往、復移動可能にされると共に、上記シートバックの上部が上記前クッションの占有空間に入り込むまで上記シートバックを往回動させることによりこのシートバックをほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにされ、この場合、シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接して支持されるようになっている。
【0006】
また、上記したように、シートバックの前面をその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置させると共に上記シート台の前部上面に当接させて支持させ、かつ、往移動させた前クッションを、横臥姿勢にしたシートバックの前方近傍に位置させると、上記シートがコンパクトな形状の「折り畳み状態」とされる。
【0007】
そして、上記のようにシートを「折り畳み状態」にさせたとき、横臥姿勢のシートバックの上面がほぼ水平に延びる平坦な面とされ、これが積荷面として利用可能とされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
【0009】
即ち、上記シートバックの前面はその側面視でほぼ直線的に延びており、一方、上記したシートの「折り畳み状態」では、シートバックの前面はその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接することから、前記公報の特に第1,2図で示されているように、上記後クッションの上面と、上記シート台の前部上面とは互いにほぼ同じ高さとされている。
【0010】
このため、前記公報の第2図で示されているように、上記シートが「着座可能な状態」であって、シート台の前部上面に上記前クッションが支持されている場合において、この前クッションの上下方向の厚さが大きいとすると、その分、上記前、後クッションの各上面同士の段差が大きくなり、シートクッションに対する良好な座り心地が得られなくなるおそれがある。
【0011】
よって、上記段差を小さくさせる上で、前クッションの厚さは、ある程度小さく抑制させる必要があるが、このため、着座時に、この前クッションに良好な緩衝効果を得ることが困難になるおそれがある。
【0012】
また、前記したシートの「折り畳み状態」で、横臥姿勢のシートバックの前方近傍に上記前クッションを位置させたとき、上記従来の技術では、横臥姿勢のシートバックの上面よりも、上記前クッションの上部が上方に大きく突出することとなっている。
【0013】
このため、横臥姿勢のシートバックの上面からその前方に連なる平坦でより広い積荷面を得ることはできないという問題がある。
【0014】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートを「折り畳み状態」にしたとき、シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置させられると共に上記シート台の前部上面に当接させられ、かつ、往移動した前クッションが上記のように横臥姿勢にしたシートバックの前方に位置させることとなる場合に、上記前クッションの厚さを十分に大きくできるようにして、これに良好な緩衝効果が得られるようにすることを課題とする。
【0015】
また、シートを「折り畳み状態」にしたとき、このシートにより、平坦でより広い積荷面が得られるようにすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車の折り畳み式シートは、次の如くである。
【0017】
請求項1の発明は、車体1のフロアパネル3上にシート5を設け、このシート5が上記フロアパネル3に支持されるシート台6と、このシート台6上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッション7と、このシートクッション7の後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動A,B可能とされるシートバック8とを備え、上記シートクッション7を前、後に分断して前、後クッション16,17で構成し、上記前クッション16を前方に向って往、復移動C,D可能にすると共に、上記シートバック8の上部が上記前クッション16の占有空間に入り込むまで上記シートバック8を往回動Aさせることによりこのシートバック8をほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにし、上記シートバック8の前面がその横臥姿勢で上記後クッション17の上側に位置すると共に上記シート台6の前部上面に当接して支持されるようにした自動車の折り畳み式シートにおいて、
【0018】
上記シートバック8の下部の前面に凹所23を成形し、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合するようにしたものである。
【0019】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記横臥姿勢のシートバック8の上面と、このシートバック8の前方に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24とが互いにほぼ面一となるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
【0022】
図1,2は、第1の実施の形態を示している。
【0023】
図1において、符号1は自動車の車体で、矢印Frはこの自動車の前方を示している。
【0024】
上記車体1の内部空間が車室2とされ、上記車体1は上記車室2の下面を形成する板金製のフロアパネル3を備えている。
【0025】
上記フロアパネル3上で車室2内には助手席である折り畳み式シート5が設けられ、このシート5はその構成部品を折り畳むことによりコンパクトな形状にできることとされている。
【0026】
上記シート5は、上記フロアパネル3に支持されてその上面が平坦形状とされるシート台6と、このシート台6の上面に支持されてほぼ水平に延びるシートクッション7と、このシートクッション7の後端部側から上方に向って延出するシートバック8と、このシートバック8の下端部を上記シートクッション7の後端部側である上記フロアパネル3に枢支させる枢支具9とを備え、この枢支具9を中心として上記シートバック8の上部側が前下方に向って往、復回動A,B可能とされている。
【0027】
上記の場合、シート5は、助手である着座者11が前向き姿勢で「着座可能な状態」とされている。
【0028】
上記フロアパネル3は、上記シート5の前方に位置してこのシート5に着座した着座者11がその足を載置させる一般部13を備え、上記シート台6は、上記一般部13の後側におけるフロアパネル3の部分を上方に向って段差状に折り曲げ変形させることにより成形され、つまり、フロアパネル3に一体成形されて、このフロアパネル3に支持されている。また、上記シート台6の後側に隣接したフロアパネル3の他の部分が上方に向って段差状に折り曲げ変形させられており、このフロアパネル3の他の部分がほぼ水平に平坦に延びるリヤフロア14とされている。
【0029】
図2において、上記シートクッション7は、前後に分断されて互いに別体の前、後クッション16,17で構成され、上記前クッション16はガイド手段18により前方に向って往、復移動C,D可能とされ、一方、上記後クッション17は上記シート台6の後部上面に固定されている。
【0030】
上記ガイド手段18は、上記フロアパネル3の一部であるシート台6に固定されるブラケット板19と、このブラケット板19に形成される車体1の(シート5の)側面視でほぼ倒立L字形状のガイド長孔20と、上記前クッション16の前部に突設されて上記ガイド長孔20に嵌入される一対のガイド軸21,21とを備え、これらガイド軸21,21が上記ガイド長孔20の長手方向に摺動して案内されることにより、上記前クッション16が往、復移動C,D可能とされている。
【0031】
上記シート5の「着座可能な状態」では、上記前クッション16はほぼ水平に延び(図1、図2中仮想線)、この前クッション16を往移動Cさせたとき、上記ガイド手段18に案内されて上記前クッション16は、その前部が下側になり、後部が上側になるよう起立姿勢とされる(図2中実線)。
【0032】
上記前クッション16を往移動Cさせて起立姿勢にさせたとき、上記シートバック8を往回動Aさせれば、このシートバック8の上部は、「着座可能な状態」で上記前クッション16が占有していた占有空間にまで入り込むことが可能とされ、これにより、上記シートバック8がほぼ水平に延びる横臥姿勢とされる(図2中実線)。
【0033】
上記の場合、シートバック8の下部の前面に前方に向って開く凹所23が成形され、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合することとされている。また、上記シートバック8の前面はその横臥姿勢で上記後クッション17の上側に位置させられると共に、上記シート台6の前部上面に当接させられてこのシート台6に支持されるようになっている。更に、前記往移動Cした前クッション16は、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に位置させられ、これにより、上記シート5がコンパクトな形状の「折り畳み状態」にされる。
【0034】
上記のようにシート5を「折り畳み状態」にさせたとき、上記横臥姿勢の上記シートバック8の上面と、このシートバック8の前方に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24と、上記リヤフロア14の上面とが互いにほぼ面一になることとされている。
【0035】
上記構成によれば、シートバック8の下部の前面に凹所23が成形され、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合するようにしてある。
【0036】
このため、上記シート台6の前部上面の高さを、上記後クッション17の上面よりも十分に低くしても、上記シートバック8を横臥姿勢にしたときには、上記凹所23が上記後クッション17に嵌合することにより、上記シートバック8の上部は、その横臥姿勢で上記シート台6の前部上面に当接して支持されることとなる。
【0037】
よって、上記シート5が「着座可能な状態」であって、上記シート台6の前部上面に上記前クッション16が支持されている場合において、この前クッション16の上下方向の厚さが大きいとしても、上記したように、シート台6の前部上面が上記後クッション17の上面よりも低い分、上記前クッション16と後クッション17の各上面同士の段差は小さく抑えられ、このシートクッション7に対する良好な座り心地が得られる。
【0038】
そして、上記したように前クッション16の厚さを大きくすることが許容されるため、この前クッション16に良好な緩衝効果が得られることとなる。
【0039】
なお、シート5の「着座可能な状態」で、シートバック8に対し着座者11が背もたれするとき、この着座者11からシートバック8に向う重量は、主に、着座者11の背を介して上記シートバック8に支持され、着座者11の腰は、主に、シートクッション7によって支持される。
【0040】
よって、上記したように、シートバック8の下部に凹所23を成形したとしても、この凹所23は着座者11の腰に対応することとなるため、上記シートバック8に対する背もたれの感触は良好なままに保たれる。
【0041】
また、前記したように、上記横臥姿勢のシートバック8の上面と、このシートバック8の前方近傍に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24と、リヤフロア14の上面とが互いにほぼ面一となるようにしてある。
【0042】
このため、シート5の「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に、上記前クッション16を位置させたとき、この前クッション16の上面24によって、横臥姿勢のシートバック8の上面からその前方と後方とに連なる平坦でより広い積荷面が得られる。
【0043】
なお、以上は、図示の例によるが、ガイド手段18は、リンク機構や枢支手段であってもよい。
【0044】
(第2の実施の形態)
【0045】
図3,4は、第2の実施の形態を示している。
【0046】
これによれば、ガイド手段18は、上記シート台6上に支持されて前後方向に延びる固定レール26と、この固定レール26に支承されると共に、上記前クッション16を支持する可動レール27とを備え、上記固定レール26により可動レール27がその前方に向って往、復移動するよう案内されることによって、上記前クッション16が前方に向ってほぼ平行移動するように往、復移動C,D自在とされている。
【0047】
上記構成によれば、シート5の「着座可能な状態」における前クッション16の上面24が、そのまま、シート5の「折り畳み状態」で積荷面として利用されることとなる。
【0048】
よって、シート5の「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に、上記前クッション16を位置させたとき、この前クッション16の上面24によって、横臥姿勢のシートバック8の上面から前方に連なる平坦で更に広い積荷面が得られる。
【0049】
他の構成や作用効果は前記第1の実施の形態と同様であるため、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0051】
請求項1の発明は、車体のフロアパネル上にシートを設け、このシートが上記フロアパネルに支持されるシート台と、このシート台上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動可能とされるシートバックとを備え、上記シートクッションを前、後に分断して前、後クッションで構成し、上記前クッションを前方に向って往、復移動可能にすると共に、上記シートバックの上部が上記前クッションの占有空間に入り込むまで上記シートバックを往回動させることによりこのシートバックをほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにし、上記シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接して支持されるようにした自動車の折り畳み式シートにおいて、
【0052】
上記シートバックの下部の前面に凹所を成形し、上記シートバックの横臥姿勢で上記凹所が上記後クッションに嵌脱自在に嵌合するようにしてある。
【0053】
このため、上記シート台の前部上面の高さを、上記後クッションの上面よりも十分に低くしても、上記シートバックを横臥姿勢にしたときには、上記凹所が上記後クッションに嵌合することにより、上記シートバックの上部は、その横臥姿勢で上記シート台の前部上面に当接して支持されることとなる。
【0054】
よって、上記シートが「着座可能な状態」であって、上記シート台の前部上面に上記前クッションが支持されている場合において、この前クッションの上下方向の厚さが大きいとしても、上記したように、シート台の前部上面が上記後クッションの上面よりも低い分、上記前クッションと後クッションの各上面同士の段差は小さく抑えられ、このシートクッションに対する良好な座り心地が得られる。
【0055】
そして、上記したように前クッションの厚さを大きくすることが許容されるため、この前クッションに良好な緩衝効果が得られることとなる。
【0056】
なお、シートの「着座可能な状態」で、シートバックに対し着座者が背もたれするとき、この着座者からシートバックに向う重量は、主に、着座者の背を介して上記シートバックに支持され、着座者の腰は、主に、シートクッションによって支持される。
【0057】
よって、上記したように、シートバックの下部に凹所を成形したとしても、この凹所は着座者の腰に対応することとなるため、上記シートバックに対する背もたれの感触は良好なままに保たれる。
【0058】
請求項2の発明は、上記横臥姿勢のシートバックの上面と、このシートバックの前方に往移動させられた上記前クッションの上面とが互いにほぼ面一となるようにしてある。
【0059】
このため、シートの「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバックの前方に、上記前クッションを位置させたとき、この前クッションの上面によって、横臥姿勢のシートバックの上面からその前方に連なる平坦でより広い積荷面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、「着座可能な状態」におけるシートの側面図である。
【図2】第1の実施の形態で、「折り畳み状態」におけるシートの側面図である。
【図3】第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図4】第2の実施の形態で、図2に相当する図である。
【符号の説明】
1 車体
2 車室
3 フロアパネル
5 シート
6 シート台
7 シートクッション
8 シートバック
9 枢支具
11 着座者
16 前クッション
17 後クッション
18 ガイド手段
23 凹所
24 上面
A 往回動
B 復回動
C 往移動
D 復移動
【発明が属する技術分野】
本発明は、シートの不使用時に、シートクッションの前、後クッションのうち、後クッションの上面に当接するようにシートバックを横臥姿勢とし、かつ、この横臥姿勢のシートバックの前方近傍に上記前クッションを位置させることによりシートを「折り畳み状態」にできるようにした自動車の折り畳み式シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記自動車の折り畳み式シートには、従来、実公平5‐45557号公報で示されるものがある。
【0003】
上記公報のものによれば、自動車の車体のフロアパネル上にシートが設けられ、このシートが上記フロアパネルに支持されるシート台と、このシート台上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動可能とされるシートバックとを備えている。
【0004】
上記の場合、シートは、着座者が前向きの姿勢で「着座可能な状態」とされている。
【0005】
また、上記シートクッションが前、後に分断して前、後クッションで構成されており、上記前クッションが前方に向って往、復移動可能にされると共に、上記シートバックの上部が上記前クッションの占有空間に入り込むまで上記シートバックを往回動させることによりこのシートバックをほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにされ、この場合、シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接して支持されるようになっている。
【0006】
また、上記したように、シートバックの前面をその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置させると共に上記シート台の前部上面に当接させて支持させ、かつ、往移動させた前クッションを、横臥姿勢にしたシートバックの前方近傍に位置させると、上記シートがコンパクトな形状の「折り畳み状態」とされる。
【0007】
そして、上記のようにシートを「折り畳み状態」にさせたとき、横臥姿勢のシートバックの上面がほぼ水平に延びる平坦な面とされ、これが積荷面として利用可能とされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の技術では、次のような問題点がある。
【0009】
即ち、上記シートバックの前面はその側面視でほぼ直線的に延びており、一方、上記したシートの「折り畳み状態」では、シートバックの前面はその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接することから、前記公報の特に第1,2図で示されているように、上記後クッションの上面と、上記シート台の前部上面とは互いにほぼ同じ高さとされている。
【0010】
このため、前記公報の第2図で示されているように、上記シートが「着座可能な状態」であって、シート台の前部上面に上記前クッションが支持されている場合において、この前クッションの上下方向の厚さが大きいとすると、その分、上記前、後クッションの各上面同士の段差が大きくなり、シートクッションに対する良好な座り心地が得られなくなるおそれがある。
【0011】
よって、上記段差を小さくさせる上で、前クッションの厚さは、ある程度小さく抑制させる必要があるが、このため、着座時に、この前クッションに良好な緩衝効果を得ることが困難になるおそれがある。
【0012】
また、前記したシートの「折り畳み状態」で、横臥姿勢のシートバックの前方近傍に上記前クッションを位置させたとき、上記従来の技術では、横臥姿勢のシートバックの上面よりも、上記前クッションの上部が上方に大きく突出することとなっている。
【0013】
このため、横臥姿勢のシートバックの上面からその前方に連なる平坦でより広い積荷面を得ることはできないという問題がある。
【0014】
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、シートを「折り畳み状態」にしたとき、シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置させられると共に上記シート台の前部上面に当接させられ、かつ、往移動した前クッションが上記のように横臥姿勢にしたシートバックの前方に位置させることとなる場合に、上記前クッションの厚さを十分に大きくできるようにして、これに良好な緩衝効果が得られるようにすることを課題とする。
【0015】
また、シートを「折り畳み状態」にしたとき、このシートにより、平坦でより広い積荷面が得られるようにすることを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の自動車の折り畳み式シートは、次の如くである。
【0017】
請求項1の発明は、車体1のフロアパネル3上にシート5を設け、このシート5が上記フロアパネル3に支持されるシート台6と、このシート台6上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッション7と、このシートクッション7の後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動A,B可能とされるシートバック8とを備え、上記シートクッション7を前、後に分断して前、後クッション16,17で構成し、上記前クッション16を前方に向って往、復移動C,D可能にすると共に、上記シートバック8の上部が上記前クッション16の占有空間に入り込むまで上記シートバック8を往回動Aさせることによりこのシートバック8をほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにし、上記シートバック8の前面がその横臥姿勢で上記後クッション17の上側に位置すると共に上記シート台6の前部上面に当接して支持されるようにした自動車の折り畳み式シートにおいて、
【0018】
上記シートバック8の下部の前面に凹所23を成形し、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合するようにしたものである。
【0019】
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記横臥姿勢のシートバック8の上面と、このシートバック8の前方に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24とが互いにほぼ面一となるようにしたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
【0021】
(第1の実施の形態)
【0022】
図1,2は、第1の実施の形態を示している。
【0023】
図1において、符号1は自動車の車体で、矢印Frはこの自動車の前方を示している。
【0024】
上記車体1の内部空間が車室2とされ、上記車体1は上記車室2の下面を形成する板金製のフロアパネル3を備えている。
【0025】
上記フロアパネル3上で車室2内には助手席である折り畳み式シート5が設けられ、このシート5はその構成部品を折り畳むことによりコンパクトな形状にできることとされている。
【0026】
上記シート5は、上記フロアパネル3に支持されてその上面が平坦形状とされるシート台6と、このシート台6の上面に支持されてほぼ水平に延びるシートクッション7と、このシートクッション7の後端部側から上方に向って延出するシートバック8と、このシートバック8の下端部を上記シートクッション7の後端部側である上記フロアパネル3に枢支させる枢支具9とを備え、この枢支具9を中心として上記シートバック8の上部側が前下方に向って往、復回動A,B可能とされている。
【0027】
上記の場合、シート5は、助手である着座者11が前向き姿勢で「着座可能な状態」とされている。
【0028】
上記フロアパネル3は、上記シート5の前方に位置してこのシート5に着座した着座者11がその足を載置させる一般部13を備え、上記シート台6は、上記一般部13の後側におけるフロアパネル3の部分を上方に向って段差状に折り曲げ変形させることにより成形され、つまり、フロアパネル3に一体成形されて、このフロアパネル3に支持されている。また、上記シート台6の後側に隣接したフロアパネル3の他の部分が上方に向って段差状に折り曲げ変形させられており、このフロアパネル3の他の部分がほぼ水平に平坦に延びるリヤフロア14とされている。
【0029】
図2において、上記シートクッション7は、前後に分断されて互いに別体の前、後クッション16,17で構成され、上記前クッション16はガイド手段18により前方に向って往、復移動C,D可能とされ、一方、上記後クッション17は上記シート台6の後部上面に固定されている。
【0030】
上記ガイド手段18は、上記フロアパネル3の一部であるシート台6に固定されるブラケット板19と、このブラケット板19に形成される車体1の(シート5の)側面視でほぼ倒立L字形状のガイド長孔20と、上記前クッション16の前部に突設されて上記ガイド長孔20に嵌入される一対のガイド軸21,21とを備え、これらガイド軸21,21が上記ガイド長孔20の長手方向に摺動して案内されることにより、上記前クッション16が往、復移動C,D可能とされている。
【0031】
上記シート5の「着座可能な状態」では、上記前クッション16はほぼ水平に延び(図1、図2中仮想線)、この前クッション16を往移動Cさせたとき、上記ガイド手段18に案内されて上記前クッション16は、その前部が下側になり、後部が上側になるよう起立姿勢とされる(図2中実線)。
【0032】
上記前クッション16を往移動Cさせて起立姿勢にさせたとき、上記シートバック8を往回動Aさせれば、このシートバック8の上部は、「着座可能な状態」で上記前クッション16が占有していた占有空間にまで入り込むことが可能とされ、これにより、上記シートバック8がほぼ水平に延びる横臥姿勢とされる(図2中実線)。
【0033】
上記の場合、シートバック8の下部の前面に前方に向って開く凹所23が成形され、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合することとされている。また、上記シートバック8の前面はその横臥姿勢で上記後クッション17の上側に位置させられると共に、上記シート台6の前部上面に当接させられてこのシート台6に支持されるようになっている。更に、前記往移動Cした前クッション16は、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に位置させられ、これにより、上記シート5がコンパクトな形状の「折り畳み状態」にされる。
【0034】
上記のようにシート5を「折り畳み状態」にさせたとき、上記横臥姿勢の上記シートバック8の上面と、このシートバック8の前方に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24と、上記リヤフロア14の上面とが互いにほぼ面一になることとされている。
【0035】
上記構成によれば、シートバック8の下部の前面に凹所23が成形され、上記シートバック8の横臥姿勢で上記凹所23が上記後クッション17に嵌脱自在に嵌合するようにしてある。
【0036】
このため、上記シート台6の前部上面の高さを、上記後クッション17の上面よりも十分に低くしても、上記シートバック8を横臥姿勢にしたときには、上記凹所23が上記後クッション17に嵌合することにより、上記シートバック8の上部は、その横臥姿勢で上記シート台6の前部上面に当接して支持されることとなる。
【0037】
よって、上記シート5が「着座可能な状態」であって、上記シート台6の前部上面に上記前クッション16が支持されている場合において、この前クッション16の上下方向の厚さが大きいとしても、上記したように、シート台6の前部上面が上記後クッション17の上面よりも低い分、上記前クッション16と後クッション17の各上面同士の段差は小さく抑えられ、このシートクッション7に対する良好な座り心地が得られる。
【0038】
そして、上記したように前クッション16の厚さを大きくすることが許容されるため、この前クッション16に良好な緩衝効果が得られることとなる。
【0039】
なお、シート5の「着座可能な状態」で、シートバック8に対し着座者11が背もたれするとき、この着座者11からシートバック8に向う重量は、主に、着座者11の背を介して上記シートバック8に支持され、着座者11の腰は、主に、シートクッション7によって支持される。
【0040】
よって、上記したように、シートバック8の下部に凹所23を成形したとしても、この凹所23は着座者11の腰に対応することとなるため、上記シートバック8に対する背もたれの感触は良好なままに保たれる。
【0041】
また、前記したように、上記横臥姿勢のシートバック8の上面と、このシートバック8の前方近傍に往移動Cさせられた上記前クッション16の上面24と、リヤフロア14の上面とが互いにほぼ面一となるようにしてある。
【0042】
このため、シート5の「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に、上記前クッション16を位置させたとき、この前クッション16の上面24によって、横臥姿勢のシートバック8の上面からその前方と後方とに連なる平坦でより広い積荷面が得られる。
【0043】
なお、以上は、図示の例によるが、ガイド手段18は、リンク機構や枢支手段であってもよい。
【0044】
(第2の実施の形態)
【0045】
図3,4は、第2の実施の形態を示している。
【0046】
これによれば、ガイド手段18は、上記シート台6上に支持されて前後方向に延びる固定レール26と、この固定レール26に支承されると共に、上記前クッション16を支持する可動レール27とを備え、上記固定レール26により可動レール27がその前方に向って往、復移動するよう案内されることによって、上記前クッション16が前方に向ってほぼ平行移動するように往、復移動C,D自在とされている。
【0047】
上記構成によれば、シート5の「着座可能な状態」における前クッション16の上面24が、そのまま、シート5の「折り畳み状態」で積荷面として利用されることとなる。
【0048】
よって、シート5の「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバック8の前方近傍に、上記前クッション16を位置させたとき、この前クッション16の上面24によって、横臥姿勢のシートバック8の上面から前方に連なる平坦で更に広い積荷面が得られる。
【0049】
他の構成や作用効果は前記第1の実施の形態と同様であるため、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】
本発明による効果は、次の如くである。
【0051】
請求項1の発明は、車体のフロアパネル上にシートを設け、このシートが上記フロアパネルに支持されるシート台と、このシート台上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動可能とされるシートバックとを備え、上記シートクッションを前、後に分断して前、後クッションで構成し、上記前クッションを前方に向って往、復移動可能にすると共に、上記シートバックの上部が上記前クッションの占有空間に入り込むまで上記シートバックを往回動させることによりこのシートバックをほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにし、上記シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接して支持されるようにした自動車の折り畳み式シートにおいて、
【0052】
上記シートバックの下部の前面に凹所を成形し、上記シートバックの横臥姿勢で上記凹所が上記後クッションに嵌脱自在に嵌合するようにしてある。
【0053】
このため、上記シート台の前部上面の高さを、上記後クッションの上面よりも十分に低くしても、上記シートバックを横臥姿勢にしたときには、上記凹所が上記後クッションに嵌合することにより、上記シートバックの上部は、その横臥姿勢で上記シート台の前部上面に当接して支持されることとなる。
【0054】
よって、上記シートが「着座可能な状態」であって、上記シート台の前部上面に上記前クッションが支持されている場合において、この前クッションの上下方向の厚さが大きいとしても、上記したように、シート台の前部上面が上記後クッションの上面よりも低い分、上記前クッションと後クッションの各上面同士の段差は小さく抑えられ、このシートクッションに対する良好な座り心地が得られる。
【0055】
そして、上記したように前クッションの厚さを大きくすることが許容されるため、この前クッションに良好な緩衝効果が得られることとなる。
【0056】
なお、シートの「着座可能な状態」で、シートバックに対し着座者が背もたれするとき、この着座者からシートバックに向う重量は、主に、着座者の背を介して上記シートバックに支持され、着座者の腰は、主に、シートクッションによって支持される。
【0057】
よって、上記したように、シートバックの下部に凹所を成形したとしても、この凹所は着座者の腰に対応することとなるため、上記シートバックに対する背もたれの感触は良好なままに保たれる。
【0058】
請求項2の発明は、上記横臥姿勢のシートバックの上面と、このシートバックの前方に往移動させられた上記前クッションの上面とが互いにほぼ面一となるようにしてある。
【0059】
このため、シートの「折り畳み状態」で、上記横臥姿勢のシートバックの前方に、上記前クッションを位置させたとき、この前クッションの上面によって、横臥姿勢のシートバックの上面からその前方に連なる平坦でより広い積荷面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態で、「着座可能な状態」におけるシートの側面図である。
【図2】第1の実施の形態で、「折り畳み状態」におけるシートの側面図である。
【図3】第2の実施の形態で、図1に相当する図である。
【図4】第2の実施の形態で、図2に相当する図である。
【符号の説明】
1 車体
2 車室
3 フロアパネル
5 シート
6 シート台
7 シートクッション
8 シートバック
9 枢支具
11 着座者
16 前クッション
17 後クッション
18 ガイド手段
23 凹所
24 上面
A 往回動
B 復回動
C 往移動
D 復移動
Claims (2)
- 車体のフロアパネル上にシートを設け、このシートが上記フロアパネルに支持されるシート台と、このシート台上に支持されてほぼ水平に延びるシートクッションと、このシートクッションの後端部側から上方に向って延出しその上部側が前下方に向って往、復回動可能とされるシートバックとを備え、上記シートクッションを前、後に分断して前、後クッションで構成し、上記前クッションを前方に向って往、復移動可能にすると共に、上記シートバックの上部が上記前クッションの占有空間に入り込むまで上記シートバックを往回動させることによりこのシートバックをほぼ水平に延びる横臥姿勢にできるようにし、上記シートバックの前面がその横臥姿勢で上記後クッションの上側に位置すると共に上記シート台の前部上面に当接して支持されるようにした自動車の折り畳み式シートにおいて、
上記シートバックの下部の前面に凹所を成形し、上記シートバックの横臥姿勢で上記凹所が上記後クッションに嵌脱自在に嵌合するようにした自動車の折り畳み式シート。 - 上記横臥姿勢のシートバックの上面と、このシートバックの前方に往移動させられた上記前クッションの上面とが互いにほぼ面一となるようにした請求項1に記載の自動車の折り畳み式シート。
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