JP3568425B2 - 作業機の変速中立検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変速操作軸の中立姿勢から一方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に前進増速作動するとともに、前記変速操作軸の中立姿勢から反対方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に後進増速作動する静油圧式無段変速装置(HST)を設け、この静油圧式無段変速装置の変速操作に伴う作動を許容する状態で静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する中立装置を設け、前記静油圧式無段変速装置を中立状態にさせる中立操作状態に中立装置があるか否かを検出する中立検出手段を設けてあるトラクタなど作業機の変速中立検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラクタなどの作業機では、静油圧式無段変速装置を中立状態にさせない限りエンジンを始動できないようにして、エンストした際のエンジン再始動に伴い不測に急発進しないようにしており、変速中立検出装置は、そのような場合に必要となる変速中立検出を行う装置である。
【0003】
そのような変速中立検出装置を構成するに従来では、中立装置及び中立検出手段のそれぞれを機体フレームに直接に取り付けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、中立装置及び中立検出手段を機体フレームに組み付けた後に、中立装置が中立操作状態になったときにそれを中立検出手段が検出するように両者の相互関係を調整しなければならず、中立装置を静油圧式無段変速装置に連係させる機構などにその調整作業が干渉されるから、調整作業性が悪かった。
【0005】
本発明の目的は、中立装置と中立検出手段との相互関係の調整を作業性良く行えるようにする点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0007】
〔特徴〕
変速操作軸の中立姿勢から一方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に前進増速作動するとともに、前記変速操作軸の中立姿勢から反対方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に後進増速作動する静油圧式無段変速装置を設け、この静油圧式無段変速装置の変速操作に伴う作動を許容する状態で静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する中立装置を設け、前記静油圧式無段変速装置を中立状態にさせる中立操作状態に中立装置があるか否かを検出する中立検出手段を設けてある作業機において、
前記中立装置及び中立検出手段を、機体フレームに取り付けたブラケットに組み付けてあるとともに、
中立装置が、変速操作軸に連動する揺動部材を押圧部材で弾性的に押圧することにより、揺動部材を中立姿勢に揺動付勢して静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する装置であり、
中立検出手段が、前記揺動部材を中立姿勢にさせる中立位置に作動位置する押圧部材の押圧動作でスイッチを操作されることにより、中立装置が中立操作状態にあることを検出する手段である点にある。
【0008】
〔作用〕
機体フレームに取り付けたブラケットに中立装置及び中立検出手段を組み付けることにより、中立装置及び中立検出手段の機体フレームへの取り付け形態として、中立装置及び中立検出手段をブラケットに組み付けた後にそのブラケットを機体フレームに取り付ける形態を採用できるようにしてあるから、中立装置を静油圧式無段変速装置に連係させる機構に干渉されることなく、中立装置及び中立検出手段のブラケットへの組付け及び組付け後の両者の相互関係の調整を行うことができる。
押圧部材は、静油圧式無段変速装置の中立状態から前進増速側への作動による揺動部材の中立姿勢から一方向への揺動に伴い中立位置から一方向に作動し、他方、静油圧式無段変速装置の中立状態から後進増速側への作動による揺動部材の中立姿勢から反対方向への揺動に伴い中立位置から一方向に作動する。つまり、静油圧式無段変速装置の中立状態と前進状態との間での作動に伴う押圧部材の応動と、静油圧式無段変速装置の中立状態と後進状態との間での作動に伴う押圧部材の応動とは同じであって、前進状態から中立状態への作動と、後進状態から中立状態への作動とを区別することなく同じ検出形態で検出することができる。
そのような押圧部材を検出対象として、静油圧式無段変速装置が中立状態にあるか否かを検出する場合には、静油圧式無段変速装置の中立状態への作動に伴う押圧部材の動きが一方向となる。
この点に着目して、中立位置に作動位置する押圧部材の押圧動作により操作されるスイッチを設けて、このスイッチが操作されることで中立装置が中立操作状態にあることを検出するようにしてあるから、スイッチを一つだけ設けながらも、前進状態から中立状態に作動した場合と後進状態から中立状態に作動した場合のいずれにおいても、中立装置が中立操作状態になったことを検出することができる。
【0009】
〔効果〕
従って、中立装置と中立検出手段との相互関係の調整を作業性良く行うことができるようになった。
また、スイッチを一つ設けるだけで構造簡単・安価に静油圧式無段変速装置の中立状態を検出することができるようになった。
【0010】
請求項2に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0011】
〔特徴〕
上記請求項1に係る本発明において、中立装置が、変速操作軸に連動する揺動部材を押圧部材で弾性的に押圧することにより、揺動部材を中立姿勢に揺動付勢して静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する装置であり、中立検出手段が、前記揺動部材を中立姿勢にさせる中立位置に作動位置する押圧部材によって操作される部材でスイッチを操作されることにより、中立装置が中立操作状態にあることを検出する手段である点にある。
【0012】
〔作用〕
中立位置に作動位置する押圧部材で操作される部材により操作されるスイッチを設けて、このスイッチが操作されることで中立装置が中立操作状態にあることを検出するようにしてあるから、スイッチを一つだけ設けながらも、前進状態から中立状態に作動した場合と後進状態から中立状態に作動した場合のいずれにおいても、中立装置が中立操作状態になったことを検出することができる。
【0013】
〔効果〕
従って、スイッチを一つ設けるだけで構造簡単・安価に静油圧式無段変速装置の中立状態を検出することができるようになった。
【0014】
請求項3に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0015】
〔特徴〕
上記請求項1又は2に係る本発明において、スイッチがプランジャスイッチであり、その作動軸の軸芯方向に位置調整自在に取り付けられている点にある。
【0016】
〔作用〕
スイッチの位置調整により、中立装置が中立操作状態になったときにその中立装置でスイッチが正確に操作されるように中立装置とスイッチとの相互関係を調整できるから、中立装置が中立操作状態にあるか否かの検出を精度良く正確に行うことができる。
【0017】
〔効果〕
従って、スイッチを位置調整自在に取り付けるといった構造簡単な手段で中立装置の中立操作状態を精度良く正確に検出することができるようになった。
【0018】
請求項4に係る本発明の特徴・作用・効果は次の通りである。
【0019】
〔特徴〕
上記請求項1、2、又は3に係る本発明において、スイッチを覆う保護カバーを設けてある点にある。
【0020】
〔作用〕
保護カバーでスイッチを覆うようにしてあるから、スイッチの動作を阻害するゴミや泥土などのスイッチへの付着を抑制することができる。
【0021】
〔効果〕
従って、スイッチの良好な検出動作を安定維持して、所期の中立検出を安定して確実に行うことがきるようになった。
【0022】
【発明の実施の形態】
作業機の一例であるトラクタは、図1に示すように、左右一対の操向用の駆動前輪1と左右一対の駆動後輪2とを備えた機体フレーム3にエンジン4を搭載するとともに、このエンジン4の後方に位置する状態に搭乗運転部5を搭載して構成されている。また、このトラクタでは、図7、図8にも示すように、搭乗運転部5の足元部に互いに接近配置する状態で設けた左右のブレーキペダルBPL,BPRのうち、左側のブレーキペダルBPLを踏み込み操作することで左側の駆動後輪2を制動しての小回り左旋回を行え、右側のブレーキペダルBPRを踏み込み操作することで右側の駆動後輪2を制動しての小回り右旋回を行えるようになっている。もちろん、左右のブレーキペダルBPL,BPRをともに踏み込み操作することで走行制動を行えるようになっている。
【0023】
前記エンジン4から駆動前輪1と駆動後輪2とを備えた走行部への走行伝動系には、伝動を入り切りする主クラッチ6と静油圧式無段変速装置7とが主クラッチ6を伝動上手側に位置させる状態で介装されている。
【0024】
前記静油圧式無段変速装置7は、トラニオン軸の中立姿勢から一方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に前進増速作動するとともに、前記トラニオン軸の中立姿勢から反対方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に後進増速作動するものであって、トラニオン軸の操作部として、油圧サーボシリンダと油圧サーボバルブとからなる油圧サーボ機構を備えている。つまり、変速操作軸8の中立姿勢から一方向への回動に伴い油圧サーボ機構を介してトラニオン軸が中立姿勢から一方向に回動され、変速操作軸8の反対方向への回動に伴い油圧サーボ機構を介してトラニオン軸が中立姿勢から反対方向に回動されるようになっている。詳述すれば、変速操作軸8が回動操作されると、油圧サーボバルブが切り換わって油圧サーボシリンダが作動することでトラニオン軸が回動操作され、それによってトラニオン軸が回動操作された変速操作軸8の回動姿勢に対応する姿勢にまで回動すると、油圧サーボバルブが切り換わって油圧サーボシリンダの作動が停止することでトラニオン軸が回動停止するようになっている。
【0025】
この静油圧式無段変速装置7の操作手段は、図2、図8にも示すように、前記搭乗運転部5の足元部に、左右向き軸芯P1周りに揺動自在な変速ペダル9を設け、具体的には運転デッキDに変速ペダル9を取り付け、この変速ペダル9の中立位置Nから一方向Fへの前進増速作動に伴い変速操作軸8が中立姿勢から一方向に回動しかつ変速ペダル9の中立位置Nから反対方向Rへの後進増速作動に伴い変速操作軸8が中立姿勢から反対方向に回動するように変速ペダル9と変速操作軸8とを連係させるリンク機構を設け、中立装置10とクルーズ装置11とを設けて構成されている。
【0026】
前記変速ペダル9は、図8にも示すように、一方向Fに揺動操作されるための前進ペダル部9fと、反対方向Rに揺動操作されるための後進ペダル部9rとを有する。
【0027】
前記リンク機構は、左右向き軸芯P2周りに揺動自在な中間リンク12を設け、前記変速ペダル9と中間リンク12とを連動連結する長さ調整操作自在な第1連動ロッド13を設け、前記変速操作軸8に固着の作動レバー8aと中間リンク12とを連動連結する長さ調整操作自在な第2連動ロッド14を設けて構成されている。
【0028】
前記中立装置10は、変速ペダル9の操作に伴う静油圧式無段変速装置7の作動を許容する状態で静油圧式無段変速装置7を中立状態に作動付勢する装置であって、具体的には、図3にも示すように、付勢バネ15で一方向に揺動付勢されていてその一方向の揺動で揺動部材であるところの前記中間リンク12のV字形の側面12a(カム)をローラ16aにて弾性的に押圧することにより、変速操作軸8の中立姿勢に対応する中立姿勢に中間リンク12を揺動付勢する押圧部材16を設けて構成されている。つまり、前進変速状態にあるときには、側面12aの一方の傾斜面を押圧することにより中間リンク12に中立姿勢への揺動力を付与し、他方、後進変速状態にあるときには、側面12aの他方の傾斜面を押圧することにより中間リンク12に中立姿勢への揺動力を付与して、変速操作軸8を中立姿勢に回動付勢するようになっている。そして、押圧部材16が付勢バネ15による付勢力に抗して側面12aで押し返されて後退揺動することで変速操作軸8の中立姿勢から前進側及び後進側への回動、つまり、変速ペダル9の操作に伴う静油圧式無段変速装置7の中立状態から前進状態及び後進状態への作動を許容するようになっている。
【0029】
なお、前記中間リンク12と機体フレーム3との間には、主として、前記変速ペダル9に対する踏み込み操作が解除されたときに、前記中立装置10による付勢力で静油圧式無段変速装置7が急激に中立状態に復帰作動しないように中間リンク12の中立姿勢への復帰揺動に抵抗を付与するダンパ17が中間リンク12の揺動に伴い伸縮する状態で介装されている。
【0030】
前記クルーズ装置11は、前記静油圧式無段変速装置7を前進域の任意の変速状態に固定するための装置であって、具体的には、図5にも示すように、一端でロッド18を介して前記中間リンク12に連動する伝動軸19を、機体フレーム3を横断する状態に設け、この伝動軸19の他端に、軸芯周りに複数個(15個程度)のノッチnを並列形成していて揺動することによりノッチnを揺動方向の特定位置に選択的に位置させるリンク20を一体に回転する状態に装着し、前記ノッチnのうち揺動方向の特定位置に位置するノッチnに対して係脱自在で係合することによりそのノッチnを特定位置に位置させる揺動姿勢にリンク20を中立装置10による付勢力に抗して保持する揺動式のノッチレバー21を設け、このノッチレバー21にプッシュプルワイヤ22を介して連動していて第1位置から上方の第2位置に揺動することによりノッチレバー21を解除姿勢から係合姿勢に可逆的に揺動させる操作レバー23をハンドルポストPに設け、この操作レバー23が第1位置と第2位置との中間位置よりも第1位置側に位置するときその操作レバー23を第1位置側に揺動付勢して第1位置に保持するとともに操作レバー23が中間位置よりも第2位置側に位置するときその操作レバー23を第2位置側に揺動付勢して第2位置に保持するバネ24を設けて構成されている。
すなわち、変速ペダル9を踏み込み操作して静油圧式無段変速装置7を所望の前進変速状態にし、その状態で操作レバー23を第1位置から第2位置に操作してノッチレバー21を係合姿勢に揺動させることで特定位置に位置するノッチnに係合させることにより、リンク20をその揺動姿勢に付勢力に抗して保持して変速ペダル9に対する踏み込み操作を解除した状態で静油圧式無段変速装置7を所望の前進変速状態に維持し、ノッチレバー21を解除姿勢に揺動させることによりリンク20に対する保持を解除して維持を解除するようになっている。
なお、ノッチレバー21は、図9に示すように、その揺動軸芯を含む線Lに対して直角な面でノッチnに係合するようになっている。
【0031】
また、クルーズ装置11は、左右のブレーキペダルBPL,BPRがともに踏み込み操作された場合に、解除作動するようになっている。
すなわち、ノッチレバー21を係合姿勢から解除姿勢に引っ張り揺動させる引っ張りワイヤ25を設け、左右のブレーキペダルBPL,BPRの片側が踏み込み操作されても引っ張りワイヤ25を引っ張り作動させずに左右のブレーキペダルBPL,BPRがともに踏み込み操作されたときのみ引っ張りワイヤ25を引っ張り作動させるように左右のブレーキペダルBPL,BPRと引っ張りワイヤ25とを連動させる連動機構26を設けてある。
【0032】
前記連動機構26は、図6、図7に示すように、左側のブレーキペダルBPLのボス部に左操作アーム27Lを固着し、右側のブレーキペダルBPRのボス部に左操作アーム27Lよりも長尺な右操作アーム27Rを固着し、一端で前記左操作アーム27Lに揺動自在に連結する左リンク28Lの他端と、一端で前記右操作アーム27Rに揺動自在に連結する右リンク28Rの他端とを揺動自在に連結し、これら左リンク28Lと右リンク28Rとの枢支連結点に、引っ張りワイヤ25に連結する操作リンク29を枢支連結して構成されている。
すなわち、図6の(イ)に示すように、左側のブレーキペダルBPLのみを踏み込み操作した場合には、左操作アーム27LがブレーキペダルBPLとともに揺動するが、右操作アーム27Rが揺動しないことにより、左リンク28Lは操作リンク29との枢支連結点を支点として揺動するだけで操作リンク29が引き操作されずに引っ張りワイヤ25は引っ張られない。図6の(ロ)に示すように、右側のブレーキペダルBPRのみを踏み込み操作した場合には、右操作アーム27RがブレーキペダルBPRとともに揺動するが、左操作アーム27える揺動しないことにより、右リンク28Rが操作リンク29との枢支連結点を支点として揺動するだけで操作リンク29が引き操作されずに引っ張りワイヤ25は引っ張られない。図6の(ハ)に示すように、左右のブレーキペダルBPL,BPRをともに踏み込み操作した場合には、左操作アーム27Lと右操作アーム27Rとがともに揺動して左リンク28Lと右リンク28Rとを介して操作リンク29が引き操作されて引っ張りワイヤ25は引っ張られる。
なお、ノッチレバー21が係合姿勢にある状態で引っ張りワイヤ25が引っ張り作動すると、ノッチレバー21が解除姿勢に揺動操作されることはもちろん、操作レバー23がプッシュプルワイヤ22で押されて第1位置に揺動する。
また、操作レバー23及び左右のブレーキペダルBPL,BPRにノッチレバー21を連動させる手段としては、操作レバー23の位置を検出するレバースイッチと、左右のブレーキペダルBPL,BPRがともに踏み込み(制動)操作されたことを検出するブレーキスイッチとを設け、レバースイッチにより操作レバー23が第2位置に操作されたことが検出れたときにノッチレバー21を係合姿勢に揺動させるとともにレバースイッチにより操作レバー23が第1位置に操作されたことが検出されたとき及びブレーキスイッチにより左右のブレーキペダルBPL,BPRが踏み込み操作されたことが検出されたときにノッチレバー21を解除姿勢に揺動させるソレノイドなどの電動アクチュエータを設けて構成されたものであっても良い。
【0033】
そして、前記静油圧式無段変速装置7が中立状態にあるか否かを検出する中立検出手段30を設けてある。
前記中立検出手段30は、図2〜図4に示すように、静油圧式無段変速装置7を中立状態にさせる中立操作状態に中立装置10があるか否かを検出することで静油圧式無段変速装置7が中立状態にあるか否かを検出する手段であって、前記中立装置10における押圧部材16のボス部に操作部材31を、押圧部材16と一体揺動する状態でかつ押圧部材16の中立位置への揺動に伴い斜め上方に揺動する状態に固着し、前記機体フレーム3にボルト止めされるブラケットBに、中間リンク12を中立姿勢にさせる中立位置への押圧部材16の揺動に伴い前記操作部材31で押圧操作されるプランジャスイッチ32を、斜め下方を向く姿勢でかつ変速ペダル9の下方に位置する状態にステー33を介して取り付けて構成されている。つまり、プランジャスイッチ32が操作部材31で押圧操作されることにより、中間リンク12が中立姿勢に揺動したことを検出するようになっている。
【0034】
前記ステー33は、ブラケットBへのボルト34による取付け孔35をプランジャスイッチ32の作動軸32aの軸芯方向に沿った長孔とすることにより、ブラケットBに軸芯方向に位置調整自在に取り付けられている。つまり、プランジャスイッチ32をステー33ごと軸芯方向に位置調整することにより、押圧部材16が中立位置に位置したときに丁度プランジャスイッチ32が押圧操作される状態に操作部材31による操作タイミングを調整できるようになっている。また、プランジャスイッチ32は保護カバー36で覆われて、泥土などが付着しにくようになっている。なお、第1連動ロッド13を挿通させる運転デッキDの孔hは、プランジャスイッチ32に対するメンテナンスをそれを通して運転デッキD上から行える程度の大きさに形成されている。
【0035】
そして、前記中立装置10と中立検出手段30とを前記ブラケットBに組み付けてある。
【0036】
従って、ブラケットBを機体フレーム3に装着する前に、中立装置10と中立検出手段30とをブラケットBに組み付けて、両者の相互関係を調整することにより、その中立装置10及び中立検出手段30のブラケットBへの組付け及び相互関係の調整を作業性良く行うことができる。
【0037】
〔別実施形態〕
上記実施の形態では、押圧部材16の中立位置への揺動に伴い斜め上方に揺動する状態で押圧部材16のボス部に操作部材31を固着したが、図10に示すように、押圧部材16の中立位置への揺動に伴い下方に揺動する状態で押圧部材16に操作部材31を固着して実施しても良い。この場合、プランジャスイッチ32は、上方を向く姿勢でブラケットBに取り付けられることになる。
【0038】
上記実施の形態では、変速操作軸8の回動に伴い油圧サーボ機構を介してトラニオン軸を回動操作するようにしたが、本発明は、トラニオン軸を変速操作軸8とする静油圧式無段変速装置7を備えた作業機にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図
【図2】変速操作装置の側面図
【図3】中立装置及び中立検出手段を組み付けたブラケットの側面図
【図4】要部の縦断正面図
【図5】クルーズ装置の側面図
【図6】各ブレーキペダル踏み込み操作状態での連動機構の側面図
【図7】ブレーキペダルと連動機構の平面図
【図8】変速ペダルの平面図
【図9】ノッチとノッチレバーとの関係を示す側面図
【図10】別実施の形態を示す中立装置及び中立検出手段を組み付けたブラケットの側面図
【符号の説明】
3 機体フレーム
7 静油圧式無段変速装置
8 変速操作軸
10 中立装置
12 揺動部材
16 押圧部材
30 中立検出手段
32 スイッチ
36 保護カバー
B ブラケット
Claims (4)
- 変速操作軸の中立姿勢から一方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に前進増速作動するとともに、前記変速操作軸の中立姿勢から反対方向への回動量の増大に伴い中立状態から可逆的に後進増速作動する静油圧式無段変速装置を設け、この静油圧式無段変速装置の変速操作に伴う作動を許容する状態で静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する中立装置を設け、前記静油圧式無段変速装置を中立状態にさせる中立操作状態に中立装置があるか否かを検出する中立検出手段を設けてある作業機において、
前記中立装置及び中立検出手段を、機体フレームに取り付けたブラケットに組み付けてあるとともに、
中立装置が、変速操作軸に連動する揺動部材を押圧部材で弾性的に押圧することにより、揺動部材を中立姿勢に揺動付勢して静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する装置であり、
中立検出手段が、前記揺動部材を中立姿勢にさせる中立位置に作動位置する押圧部材の押圧動作でスイッチを操作されることにより、中立装置が中立操作状態にあることを検出する手段である作業機の変速中立検出装置。 - 中立装置が、変速操作軸に連動する揺動部材を押圧部材で弾性的に押圧することにより、揺動部材を中立姿勢に揺動付勢して静油圧式無段変速装置を中立状態に作動付勢する装置であり、中立検出手段が、前記揺動部材を中立姿勢にさせる中立位置に作動位置する押圧部材によって操作される部材でスイッチを操作されることにより、中立装置が中立操作状態にあることを検出する手段である請求項1記載の作業機の変速中立検出装置。
- スイッチがプランジャスイッチであり、その作動軸の軸芯方向に位置調整自在に取り付けられている請求項1又は2記載の作業機の変速中立検出装置。
- スイッチを覆う保護カバーを設けてある請求項1、2、又は3記載の作業機の変速中立検出装置。
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