JP3557480B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に関し、特には、水平表示位置調整機能を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、液晶表示装置は、薄型軽量、低電圧駆動、及び低消費電力等の利点があるため、TVや、パーソナルコンピュータ等のディスプレイとして広く利用されている。
【0003】
ところで、液晶表示装置、特に液晶テレビにあっては、図4の概念図に示すように、その表示画面に映像信号を表示するに際し、表示画面に対して、映像信号の水平表示位置の中心を正確に設定する必要がある。そして、この水平表示位置の調整は、液晶テレビの内部に備えられたコントローラにより行っており、具体的には、信号側ドライバに供給する信号ラインの駆動の開始を指示するスタートパルスSRTのタイミングを調整することにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液晶表示装置にあっては、映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプの際に基準となる上記バーストゲートパルスと上記スタート信号とを同一の水平カウンタに基づいて生成していたため、水平表示位置をずらすべくスタートパルスをずらすと、それに伴って、バーストゲートパルスと映像信号との位相がずれ、ビデオ信号のバースト信号及びクランプ位置からはずれてしまいバースト信号の抽出やペデスタルクランプが適正に行えないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、映像信号の水平表示位置の調整を行っても適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
基本クロックをカウントして前記液晶表示パネルにおける映像信号の水平表示位置を、前記映像信号からの位相差により調整し、当該調整に対応して前記基本クロックのカウントをリセットする表示位置制御手段と、
前記基本クロックをカウントして前記映像信号との位相差が一定のバーストゲートパルスを出力し、前記映像信号と同位相で前記基本クロックのカウントをリセットするバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことにより上記課題を解決する。
【0007】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、複数の走査電極と複数の信号電極とがマトリックス状に配列されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示させる液晶表示装置において、表示位置制御手段は基本クロックをカウントして前記液晶表示パネルにおける映像信号の水平表示位置を、前記映像信号からの位相差により調整し、当該調整に対応して前記基本クロックのカウントをリセットして、バーストゲートパルス発生手段は前記基本クロックをカウントして映像信号との位相差が一定のバーストゲートパルスを出力し、前記映像信号と同位相で前記基本クロックのカウントをリセットして、信号処理手段はバーストゲートパルスに基づいて映像信号のバースト信号の抽出若しくは映像信号のペデスタルクランプを行う。
【0008】
従って、表示位置制御手段及びバーストゲートパルス発生手段で共通の基本クロックをカウントする簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0009】
また、この場合、請求項2記載の発明の如く、
前記バーストゲートパルス発生手段は、前記信号側駆動手段に前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを出力する水平カウンタ及び水平デコーダとは別に設けられた専用の水平カウンタ及び水平デコーダからなることが有効である。
【0010】
即ち、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダにより出力する。
【0011】
従って、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダによって発生する構成である故、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
発振制御信号に応じて基本クロックを生成するVCO回路と、
前記基本クロックをカウントする第1カウンタ手段と、
前記第1カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを前記信号側駆動手段に出力し、かつ、走査クロックを出力する第1デコード手段と、
映像信号の遅延情報に基づいて、前記走査クロックを遅延させて得られる遅延信号を出力する遅延手段と、
前記遅延信号を水平同期信号と位相同期させるべく発振制御信号を出力するPLL回路と、
前記基本クロックをカウントし、かつ、前記水平同期信号と位相同期された前記遅延信号によってカウンタ値がリセットされる第2カウンタ手段と、
前記第2カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、バーストゲートパルスを出力するバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて、前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことにより上記課題を解決する。
【0013】
即ち、請求項3記載の発明によれば、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、VCO回路は、発振制御信号に応じて基本クロックを生成し、第1カウンタ手段は、基本クロックをカウントし、第デコード手段は、第1カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを信号側駆動手段に出力すると共に走査クロックを出力し、遅延手段は遅延情報に基づいて、走査クロックを遅延させて得られる遅延信号を出力し、PLL回路は遅延信号を映像信号の水平同期信号と位相同期させるべく発振制御信号を出力し、第2カウンタは基本クロックをカウントし、かつ前記水平同期信号と位相同期された前記遅延信号によってカウンタ値がリセットされ、バースゲートパルス発生手段は第2カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、バーストゲートパルスを出力し、そして、信号処理手段はバーストゲートパルスに基づいて、映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う。
【0014】
従って、第1カウンタ手段及び第2カウンタ手段で共通の基本クロックを用いる簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動した場合でも、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0015】
また、この場合、請求項4記載の発明の如く、液晶表示パネルは、アクテイブマトリックス型とすることが有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施の形態を説明する。
図1〜図4は、本実施の形態に係る液晶表示装置を説明するための図である。
【0017】
図1は、本発明を適用した液晶表示装置1の回路構成を示すブロック図である。
図2は、図1のコントローラの具体的回路構成例を示す図である。
図3は、液晶表示装置1のタイミングチャートである。
【0018】
図1に示す液晶表示装置1は、RGBデコーダ3、反転アンプ4、コントローラ5、アンプ6、走査ドライバ7、信号側ドライバ8、及び液晶表示パネル(LCD)9等から構成されている。
【0019】
先ず、図1及び図2に示される液晶表示装置1の各部から出力される信号の機能を説明する。
FRPはRGBの原色信号やVCOMの極性を反転させるための反転信号であり、DCKは信号側ドライバ8内のシフトレジスタをシフトさせるためのドットクロック(シフトクロック)であり、SRTは信号側ドライバ8内のシフトレジスタのスタートパルスであり、CLR信号は信号側ドライバ8内のシフトレジスタのクリア及びドライバ出力のプリチャージ(若しくはディスチャージ)のタイミング信号であり、OE信号は信号側ドライバ8内のサンプルホールド回路のS/H出力のアウトイネーブル信号であり、GRES信号は走査ドライバ7内のゲート出力をリセットするゲート出力リセット信号であり、GPCK信号は走査ドライバ7内のゲートパルス及びシフトレジスタのシフトクロックであり、遅延制御信号TCは映像信号の遅延量を可変する制御信号であり、並びに、BGPはRGBデコーダ3によるコンポジット映像信号Csyからのバースト信号の抽出及び反転アンプ4によるペデスタルクランプのためのタイミング信号である。
【0020】
次に、液晶表示装置1の各部の構成を説明する。
先ず、映像入力端子2から入力したNTSC方式のコンポジット映像信号はRGBデコーダ3に送られる。
【0021】
RGBデコーダ3は、入力されたコンポジット映像信号に対して同期分離検出や、コントローラ5から出力されるバーストゲートパルスBGPに応じてバースト信号を抽出してクロマ処理等の処理を施すことによりR,G,Bの原色信号と水平同期信号H及び垂直同期信号Vよりなる同期信号とをデコード出力するものであり、得られた各同期信号H,Vをコントローラ5へ、原色信号R,G,Bを反転アンプ4へ夫々出力する。
【0022】
反転アンプ4は、RGBデコーダ3から供給される原色信号R,G,Bをコントローラ5からのBGP信号に応じてペデスタルクランプすると共に、コントローラ5から出力される反転信号FRPに応じて走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させて得られる反転信号R,G,Bを上記信号側ドライバ8へ出力する。
【0023】
コントローラ5は、その詳細な構成は後述するが、液晶表示装置1の各部の制御を司り、具体的には、RGBデコーダ3から供給される同期信号H,Vに基づいて、液晶表示パネル(LCD)9の信号ラインを駆動する信号側ドライバ8に水平制御信号(STR,OE,CLR,DCK)を、同走査ラインを駆動する走査側ドライバ7に垂直制御信号(GRST,GRES,GPCK)を夫々出力する。また、コントローラ5は、反転信号FRP生成して、反転アンプ4及びアンプ6に夫々出力すると共に、水平タイミング信号BGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に夫々出力する。
そして、コントローラ5は、映像信号の遅延量を可変する情報入力である遅延制御信号TCに基づいて、映像信号の水平表示位置を調整すべく、上記スタートパルスSRTの出力タイミングを制御する。
【0024】
アンプ6は、コントローラ5から入力する反転信号FRPによって走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させたコモン(共通)電圧VCOMを生成して液晶表示パネル(LCD)9の共通電極に供給する。
【0025】
走査ドライバ7は、シフトレジスタ及びゲート回路等からなり、コントローラ5から供給される垂直制御信号に基づいて、ゲート電圧(走査電圧)VGを生成し、液晶表示パネル9内の所定の走査ラインXn(n=1〜234)に印加して選択駆動する。
【0026】
信号側ドライバ8は、シフトレジスタ、サンプルホールド回路、レベルシフタ回路、及びゲート回路等からなり、反転アンプ4から供給される反転信号R,G,B及びコントローラ5から供給される水平制御信号に基づいて、ドレイン電圧(信号電圧)VDを生成して、液晶表示パネル9の信号ラインYm(m=1〜280)に順次印加する。
【0027】
液晶表示パネル9は、アクティブマトリックス型が採用されており、図示しない基板上に234本の走査ライン(ゲートライン)Xnと280本の信号ライン(ドレインライン)Ymがマトリックス状に配置されて成り、そして、走査ラインXnと信号ラインYmの各交点にはnチャンネルMOS型のTFT(thin film transistor)素子からなるスイッチング素子と、そのスイッチング素子のソース側に画素電極が接続されて液晶容量が構成された画素を有している。
各TFT素子(図示せず)は、そのゲートがそれぞれ対応する走査ライン(ゲートライン)Xnに接続されており、そのドレインがそれぞれ対応する信号ライン(ドレインライン)Ymに接続されている。また、各TFT素子は、そのソースに液晶容量がそれぞれ接続されており、液晶容量を構成する他方の電極には、共通電圧(コモン電圧)VCOMの供給されるコモンライン(図示せず)が接続されている。
【0028】
そして、液晶表示パネル9では、上述の走査ドライバ7及び信号ドライバ8によって順次走査ラインXn及び信号ラインYmが選択駆動されて、順次選択された各画素毎の液晶容量等に映像信号に対応するドレイン電圧(信号電圧)VDが印加され、電荷が保持されることにより、映像信号が表示される。
【0029】
ところで、図2は上記コントローラ5の詳細な回路構成を例示するもので、コントローラ5は、PLL回路51、VCO(発振回路)回路52、BGPデコーダ53、水平カウンタ2回路54、遅延制御回路55、水平デコーダ56、水平カウンタ57、ドットCK発生回路58、同期制御回路59、垂直デコーダ60、垂直カウンタ61、及びFPR発生回路62等から構成されている。
先ず、RGBデコーダ3からの水平同期信号HはPLL回路51に、垂直同期信号Vは同期制御回路59に夫々入力される。
【0030】
上記水平カウンタ57は、VCO回路52から出力される基本CKをカウントして、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする。
【0031】
上記水平デコーダ56は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする水平カウンタ57のカウント値に基づいて、スタートパルスSRT、出力イネーブル信号OE及びクリア信号CLRを水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力し、また、ゲートリセット信号GRES信号及びゲートパルスクロックGPCKを垂直制御信号の一部として走査側ドライバ7に出力する。
また、水平デコーダ56は、走査線クロックとなる内部水平同期信号(内部H)を垂直カウンタ61及びFRP発生回路62に出力すると共に、当該内部水平同期信号をリセット信号Rとして上記水平カウンタ57へ夫々出力する。
そして、水平デコーダ56は、水平カウンタ57のカウント値に基づいて、走査クロックPHを生成して遅延制御回路55に出力する。
【0032】
遅延制御回路55は、水平デコーダ56から出力される走査クロックPHを、入力する遅延量制御信号TCに応じて遅延させた遅延パルスPH1を生成して、PLL回路51に出力すると共に、当該遅延パルスPH1をリセット信号として水平カウンタ2回路54に出力する。
【0033】
PLL回路51は、遅延制御回路55から供給される遅延パルスPH1とRGBデコーダ3から供給される水平同期信号Hとの位相が一致するように、VCO(電圧発振制御回路)52の発振制御信号の電圧を制御する。
【0034】
VCO回路52は、発振制御信号の電圧に対応する周波数で発振して、基本クロックCKを出力する。
【0035】
水平カウンタ2回路54は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置(基本クロックCK)をカウントする。尚、このカウント値は遅延パルスPH1信号の立ち上がりエッジでリセットされる。
【0036】
BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路54から出力されるカウント値に基づいて、バーストゲートパルスBGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に出力する。
【0037】
上記ドットクロック発生回路58は、VCO52から出力される基本クロックCKを適宜分周してドットクロックDCKを生成して、水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力する。
【0038】
上記同期制御回路59は、上記RGBデコーダ3から供給される垂直同期信号Vと垂直デコーダ60からの検出信号により内部垂直同期信号(内部V)を発生し、これをリセット信号として上記垂直カウンタ61、FRP発生回路62へ夫々出力する。
【0039】
垂直デコーダ60は、上記水平デコーダ56の出力する内部水平同期信号(内部H)により映像信号中の1フィールド内における走査線位置をカウントする垂直カウンタ61のカウント値に基づいて、ゲートスタート信号GSRTを上記垂直制御信号の一部として走査側ドライバ7へ出力する一方、カウンタ値が262.5の際に、上記同期制御回路59へ検出信号を送出する。
【0040】
FRP発生回路62は、水平デコーダ56から出力される内部水平同期信号(内部H)及び同期制御回路59からの内部垂直同期信号(内部V)により、液晶表示パネル9の走査ライン単位及びフィールド単位で電極にかかる電圧の極性を反転させるための反転信号FRPを発生し、反転アンプ4及びアンプ6に出力する。
【0041】
続いて、上記構成の液晶表示装置1の動作を図3のタイミングチャートを参照して説明する。
先ず、映像入力端子2から入力する図3(A)の如きNTSC方式のコンポジット映像信号CsyはRGBデコーダ3へ送られる。
【0042】
RGBデコーダ3では、入力されたコンポジット映像信号Csyに対して同期分離検出や、BGPデコーダ53から出力される図3(E)の如きバーストゲートパルスBGPに応じてバースト信号を抽出してクロマ処理等の処理を施すことによりR,G,Bの原色信号と水平同期信号H及び垂直同期信号Vよりなる同期信号とをデコード出力するもので、得られた図3(B)の如き水平同期信号Hをコントローラ5内のPLL回路51に、垂直同期信号Vをコントローラ5内の同期制御回路59に、原色信号R,G,Bを反転アンプ4に夫々出力する。
【0043】
反転アンプ4は、RGBデコーダ3から供給される原色信号R,G,BをBGPデコーダ53から出力されるバーストゲートパルスBGPに応じてペデスタルクランプすると共に、水平デコーダ56から出力される反転信号FRPに応じて、走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させて得られる反転信号R,G,Bを上記信号側ドライバ8へ供給する。
【0044】
アンプ6は、コントローラ5内のFPR発生回路62からの反転信号FRPにより走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させたコモン(共通)電圧VCOMを生成して液晶表示パネル9の共通電極へ供給する。
【0045】
コントローラ5では、映像信号を液晶表示パネル9の中央位置に表示すべく、映像信号の水平表示位置の制御を行う。即ち、遅延制御信号TCに基づいて、映像信号の水平位置を調整すべく、信号側ドライバ8に信号ラインの駆動の開始を指示する上記スタートパルスSRTの出力タイミングを調整する。そして、コントローラ5は、専用に設けられたBGPデコーダ53及び水平カウンタ54により図3(E)の如きバーストゲートパルスBGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4にそれぞれ出力する。
【0046】
以下、コントローラ内の動作を具体的に説明する。
水平デコーダ56は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする水平カウンタ57のカウント値に基づいて、ゲートリセット信号GRES信号及びゲートパルスクロックGPCKを垂直制御信号の一部として走査ドライバ7に出力し、また、各水平走査期間が開始すると、図3(G)の如きスタート信号STR及びクリア信号CRLを、また、所定期間経過後出力イネーブル信号OEを信号側ドライバ8に出力する。
また、水平デコーダ56は、走査線クロックとなる図3(F)の如き内部水平同期信号(内部H)を垂直カウンタ61及びFRP発生回路62へ出力し、また、当該内部水平同期信号(内部H)をリセット信号Rとして上記水平カウンタ57へ夫々出力する。
また、水平デコーダ56は、水平カウンタ57のカウンタ値に基づいて、図3(C)の如き、1周期が1HのDUTY50%の走査クロックPHを遅延制御回路55に出力する。
ここで、内部水平同期信号(内部H),走査クロックPH,及びスタートパルスSRTは同一カウンタ(上記水平カウンタ57)により生成されるため、これら信号の位相関係は不変である。
【0047】
遅延制御回路55は、水平デコーダ56から出力される走査クロックPHを遅延量制御信号TCに応じて遅延させた遅延パルスPH1をPLL回路51に出力すると共に、リセット信号として水平カウンタ2回路54に出力する。
【0048】
PLL回路51は、遅延制御回路55から供給される遅延パルスPH1とRGBデコーダ3から供給される図3(B)の如き水平同期信号Hとの位相が一致するように、VCO(電圧発振制御回路)52の発振制御信号の電圧を制御する。即ち、PLL回路51により、遅延パルスPH1は、図3(D)に示す如く、水平同期信号Hに位相同期(ロック)される。
【0049】
VCO回路52は、発振制御信号の電圧に対応する周波数で発振して、基本クロックCKを生成して、水平カウンタ57、水平カウンタ2回路54及びドットクロック発生回路58へ出力する。
【0050】
また、水平カウンタ2回路54は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置(基本クロックCK)をカウントし、図3(D)の如き遅延パルスPH1信号の立ち上がりエッジでリセットされる。
【0051】
BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路54から出力されるカウント値に基づいて、図3(E)の如きバーストゲートパルスを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に出力する。
【0052】
即ち、水平カウンタ2回路54にリセット信号として出力される遅延パルスPH1は、水平同期信号Hと位相同期(ロック)しているため、このカウンタのカウンタ値のデコードにより生成されるバーストゲートパルスBGPは、映像信号との位相差が不変となる。
【0053】
ドットクロック発生回路58は、VCO回路52から出力される基本クロックCKを適宜分周して得られるドットクロックDCKを水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力する。
【0054】
垂直カウンタ61は、水平デコーダ56の出力する図3(F)の如き内部水平同期信号H(ラインCK)により映像信号中の1フィールド内における走査線位置をカウントして、カウント値を垂直デコーダ60に出力する。
【0055】
垂直デコーダ60は、垂直カウンタ59のカウント値に従って、例えば、ゲートスタート信号GSRTを走査側ドライバ7に出力する。また、FRP発生回路60は、水平デコーダ56から出力される内部水平同期信号及び同期制御回路59からの内部垂直同期信号(内部V)に基づいて、反転信号FRPを反転アンプ4及びアンプ6に出力する。
【0056】
走査ドライバ7は、入力するゲートスタート信号GSRT、ゲートパルスクロックGPCK及びゲートリセット信号GRESに基づいて、走査ラインX1〜X234に、水平走査期間毎に、ゲート電圧(走査電圧)VDを印加する。そして、ゲート電圧VDが印加された走査ラインX1〜X234に接続されたTFTはオンし、導通状態となる。
【0057】
信号側ドライバ8は、反転アンプ4から供給される反転信号R,G,B、並びに及びコントローラ5から供給されるタイミング調整された図3(G)の如きスタートパルスSRT、クリア信号CRL、及び出力イネーブル信号OEに基づいて、ドレイン電圧(信号電圧)VDを生成して、液晶表示パネル9の信号ラインYm(m=1〜280)に順次印加する。
【0058】
その結果、液晶表示パネル9には、水平位置調整された映像信号が、図3(H)に示す如く、表示されることになる。尚、1垂直走査期間が経過すると、垂直カウンタ61のカウント値が262.5となり、これに応じて、垂直デコーダ60は検出信号を同期制御回路59に出力する。この信号は、同期制御回路57により垂直同期信号Vに同期化され、FRP回路62及び垂直カウンタ61のリセット端子Rに供給される。この結果、垂直カウンタ61は新たにカウント動作を開始し、FRP発生回路62は前のフィールドとは逆相のFPR信号を出力する。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態においては、専用に設けらたBGPデコーダ53及び水平カウンタ2回路54によりバーストゲートパルスBGPを出力し、また、水平カウンタ2回路は、水平同期信号Hと位相同期した遅延パルスPH1の立ち上がりエッジにてリセットされ、BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路のカウント値のデコードにより当該バーストゲートパルスBGPを発生させる構成である故、バーストゲートパルスBGPと映像信号との位相差が不変となり、RGBデコーダ3及び反転アンプ4は、安定した映像信号のバースト抽出及びペデスタルクランプ動作が可能となる。
【0060】
上記した実施の形態において示したタイミングチャートは一例にすぎず、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、映像信号とバーストゲートパルスBGPとの位相差を常に略一定とする構成であれば、如何なる手法を用いても良い。
【0061】
また、上記した実施の形態においては、TFTアクティブマトリックス駆動方式を用いているが、これに限定されるものではなく、例えばMIM(Metal Insulator Metal)ダイオードを用いたアクティブマトリックス駆動方式や単純マトリックス駆動方式を用いても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上に述べた如く、請求項1記載の発明によれば、表示位置制御手段及びバーストゲートパルス発生手段で共通の基本クロックをカウントする簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0063】
また、請求項2記載の発明によれば、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダによって発生する構成である故、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0064】
また、請求項3記載の発明によれば、第1カウンタ手段及び第2カウンタ手段で共通の基本クロックを用いる簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動した場合でも、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回路構成を示すブロック図。
【図2】図1のコントローラ内の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る動作を説明するためのタイミングチャート。
【図4】従来技術を説明するための図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置
2 映像入力端子
3 RGBデコーダ
4 反転アンプ
5 コントローラ
6 アンプ
7 走査ドライバ
8 信号ドライバ
9 液晶表示パネル(LCD)
51 PLL回路51
52 VCO(発振回路)回路
53 BGPデコーダ
54 水平カウンタ2回路
55 遅延制御回路
56 水平デコーダ
57 水平カウンタ
58 ドットCK発生回路
59 同期制御回路
60 垂直デコーダ
61 垂直カウンタ
62 FPR発生回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置に関し、特には、水平表示位置調整機能を備えた液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、液晶表示装置は、薄型軽量、低電圧駆動、及び低消費電力等の利点があるため、TVや、パーソナルコンピュータ等のディスプレイとして広く利用されている。
【0003】
ところで、液晶表示装置、特に液晶テレビにあっては、図4の概念図に示すように、その表示画面に映像信号を表示するに際し、表示画面に対して、映像信号の水平表示位置の中心を正確に設定する必要がある。そして、この水平表示位置の調整は、液晶テレビの内部に備えられたコントローラにより行っており、具体的には、信号側ドライバに供給する信号ラインの駆動の開始を指示するスタートパルスSRTのタイミングを調整することにより行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の液晶表示装置にあっては、映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプの際に基準となる上記バーストゲートパルスと上記スタート信号とを同一の水平カウンタに基づいて生成していたため、水平表示位置をずらすべくスタートパルスをずらすと、それに伴って、バーストゲートパルスと映像信号との位相がずれ、ビデオ信号のバースト信号及びクランプ位置からはずれてしまいバースト信号の抽出やペデスタルクランプが適正に行えないという問題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、映像信号の水平表示位置の調整を行っても適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
基本クロックをカウントして前記液晶表示パネルにおける映像信号の水平表示位置を、前記映像信号からの位相差により調整し、当該調整に対応して前記基本クロックのカウントをリセットする表示位置制御手段と、
前記基本クロックをカウントして前記映像信号との位相差が一定のバーストゲートパルスを出力し、前記映像信号と同位相で前記基本クロックのカウントをリセットするバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことにより上記課題を解決する。
【0007】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、複数の走査電極と複数の信号電極とがマトリックス状に配列されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示させる液晶表示装置において、表示位置制御手段は基本クロックをカウントして前記液晶表示パネルにおける映像信号の水平表示位置を、前記映像信号からの位相差により調整し、当該調整に対応して前記基本クロックのカウントをリセットして、バーストゲートパルス発生手段は前記基本クロックをカウントして映像信号との位相差が一定のバーストゲートパルスを出力し、前記映像信号と同位相で前記基本クロックのカウントをリセットして、信号処理手段はバーストゲートパルスに基づいて映像信号のバースト信号の抽出若しくは映像信号のペデスタルクランプを行う。
【0008】
従って、表示位置制御手段及びバーストゲートパルス発生手段で共通の基本クロックをカウントする簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0009】
また、この場合、請求項2記載の発明の如く、
前記バーストゲートパルス発生手段は、前記信号側駆動手段に前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを出力する水平カウンタ及び水平デコーダとは別に設けられた専用の水平カウンタ及び水平デコーダからなることが有効である。
【0010】
即ち、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明において、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダにより出力する。
【0011】
従って、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダによって発生する構成である故、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0012】
また、請求項3記載の発明は、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
発振制御信号に応じて基本クロックを生成するVCO回路と、
前記基本クロックをカウントする第1カウンタ手段と、
前記第1カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを前記信号側駆動手段に出力し、かつ、走査クロックを出力する第1デコード手段と、
映像信号の遅延情報に基づいて、前記走査クロックを遅延させて得られる遅延信号を出力する遅延手段と、
前記遅延信号を水平同期信号と位相同期させるべく発振制御信号を出力するPLL回路と、
前記基本クロックをカウントし、かつ、前記水平同期信号と位相同期された前記遅延信号によってカウンタ値がリセットされる第2カウンタ手段と、
前記第2カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、バーストゲートパルスを出力するバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて、前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことにより上記課題を解決する。
【0013】
即ち、請求項3記載の発明によれば、
複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、VCO回路は、発振制御信号に応じて基本クロックを生成し、第1カウンタ手段は、基本クロックをカウントし、第デコード手段は、第1カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを信号側駆動手段に出力すると共に走査クロックを出力し、遅延手段は遅延情報に基づいて、走査クロックを遅延させて得られる遅延信号を出力し、PLL回路は遅延信号を映像信号の水平同期信号と位相同期させるべく発振制御信号を出力し、第2カウンタは基本クロックをカウントし、かつ前記水平同期信号と位相同期された前記遅延信号によってカウンタ値がリセットされ、バースゲートパルス発生手段は第2カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、バーストゲートパルスを出力し、そして、信号処理手段はバーストゲートパルスに基づいて、映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う。
【0014】
従って、第1カウンタ手段及び第2カウンタ手段で共通の基本クロックを用いる簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動した場合でも、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0015】
また、この場合、請求項4記載の発明の如く、液晶表示パネルは、アクテイブマトリックス型とすることが有効である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明を適用した好適な実施の形態を説明する。
図1〜図4は、本実施の形態に係る液晶表示装置を説明するための図である。
【0017】
図1は、本発明を適用した液晶表示装置1の回路構成を示すブロック図である。
図2は、図1のコントローラの具体的回路構成例を示す図である。
図3は、液晶表示装置1のタイミングチャートである。
【0018】
図1に示す液晶表示装置1は、RGBデコーダ3、反転アンプ4、コントローラ5、アンプ6、走査ドライバ7、信号側ドライバ8、及び液晶表示パネル(LCD)9等から構成されている。
【0019】
先ず、図1及び図2に示される液晶表示装置1の各部から出力される信号の機能を説明する。
FRPはRGBの原色信号やVCOMの極性を反転させるための反転信号であり、DCKは信号側ドライバ8内のシフトレジスタをシフトさせるためのドットクロック(シフトクロック)であり、SRTは信号側ドライバ8内のシフトレジスタのスタートパルスであり、CLR信号は信号側ドライバ8内のシフトレジスタのクリア及びドライバ出力のプリチャージ(若しくはディスチャージ)のタイミング信号であり、OE信号は信号側ドライバ8内のサンプルホールド回路のS/H出力のアウトイネーブル信号であり、GRES信号は走査ドライバ7内のゲート出力をリセットするゲート出力リセット信号であり、GPCK信号は走査ドライバ7内のゲートパルス及びシフトレジスタのシフトクロックであり、遅延制御信号TCは映像信号の遅延量を可変する制御信号であり、並びに、BGPはRGBデコーダ3によるコンポジット映像信号Csyからのバースト信号の抽出及び反転アンプ4によるペデスタルクランプのためのタイミング信号である。
【0020】
次に、液晶表示装置1の各部の構成を説明する。
先ず、映像入力端子2から入力したNTSC方式のコンポジット映像信号はRGBデコーダ3に送られる。
【0021】
RGBデコーダ3は、入力されたコンポジット映像信号に対して同期分離検出や、コントローラ5から出力されるバーストゲートパルスBGPに応じてバースト信号を抽出してクロマ処理等の処理を施すことによりR,G,Bの原色信号と水平同期信号H及び垂直同期信号Vよりなる同期信号とをデコード出力するものであり、得られた各同期信号H,Vをコントローラ5へ、原色信号R,G,Bを反転アンプ4へ夫々出力する。
【0022】
反転アンプ4は、RGBデコーダ3から供給される原色信号R,G,Bをコントローラ5からのBGP信号に応じてペデスタルクランプすると共に、コントローラ5から出力される反転信号FRPに応じて走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させて得られる反転信号R,G,Bを上記信号側ドライバ8へ出力する。
【0023】
コントローラ5は、その詳細な構成は後述するが、液晶表示装置1の各部の制御を司り、具体的には、RGBデコーダ3から供給される同期信号H,Vに基づいて、液晶表示パネル(LCD)9の信号ラインを駆動する信号側ドライバ8に水平制御信号(STR,OE,CLR,DCK)を、同走査ラインを駆動する走査側ドライバ7に垂直制御信号(GRST,GRES,GPCK)を夫々出力する。また、コントローラ5は、反転信号FRP生成して、反転アンプ4及びアンプ6に夫々出力すると共に、水平タイミング信号BGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に夫々出力する。
そして、コントローラ5は、映像信号の遅延量を可変する情報入力である遅延制御信号TCに基づいて、映像信号の水平表示位置を調整すべく、上記スタートパルスSRTの出力タイミングを制御する。
【0024】
アンプ6は、コントローラ5から入力する反転信号FRPによって走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させたコモン(共通)電圧VCOMを生成して液晶表示パネル(LCD)9の共通電極に供給する。
【0025】
走査ドライバ7は、シフトレジスタ及びゲート回路等からなり、コントローラ5から供給される垂直制御信号に基づいて、ゲート電圧(走査電圧)VGを生成し、液晶表示パネル9内の所定の走査ラインXn(n=1〜234)に印加して選択駆動する。
【0026】
信号側ドライバ8は、シフトレジスタ、サンプルホールド回路、レベルシフタ回路、及びゲート回路等からなり、反転アンプ4から供給される反転信号R,G,B及びコントローラ5から供給される水平制御信号に基づいて、ドレイン電圧(信号電圧)VDを生成して、液晶表示パネル9の信号ラインYm(m=1〜280)に順次印加する。
【0027】
液晶表示パネル9は、アクティブマトリックス型が採用されており、図示しない基板上に234本の走査ライン(ゲートライン)Xnと280本の信号ライン(ドレインライン)Ymがマトリックス状に配置されて成り、そして、走査ラインXnと信号ラインYmの各交点にはnチャンネルMOS型のTFT(thin film transistor)素子からなるスイッチング素子と、そのスイッチング素子のソース側に画素電極が接続されて液晶容量が構成された画素を有している。
各TFT素子(図示せず)は、そのゲートがそれぞれ対応する走査ライン(ゲートライン)Xnに接続されており、そのドレインがそれぞれ対応する信号ライン(ドレインライン)Ymに接続されている。また、各TFT素子は、そのソースに液晶容量がそれぞれ接続されており、液晶容量を構成する他方の電極には、共通電圧(コモン電圧)VCOMの供給されるコモンライン(図示せず)が接続されている。
【0028】
そして、液晶表示パネル9では、上述の走査ドライバ7及び信号ドライバ8によって順次走査ラインXn及び信号ラインYmが選択駆動されて、順次選択された各画素毎の液晶容量等に映像信号に対応するドレイン電圧(信号電圧)VDが印加され、電荷が保持されることにより、映像信号が表示される。
【0029】
ところで、図2は上記コントローラ5の詳細な回路構成を例示するもので、コントローラ5は、PLL回路51、VCO(発振回路)回路52、BGPデコーダ53、水平カウンタ2回路54、遅延制御回路55、水平デコーダ56、水平カウンタ57、ドットCK発生回路58、同期制御回路59、垂直デコーダ60、垂直カウンタ61、及びFPR発生回路62等から構成されている。
先ず、RGBデコーダ3からの水平同期信号HはPLL回路51に、垂直同期信号Vは同期制御回路59に夫々入力される。
【0030】
上記水平カウンタ57は、VCO回路52から出力される基本CKをカウントして、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする。
【0031】
上記水平デコーダ56は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする水平カウンタ57のカウント値に基づいて、スタートパルスSRT、出力イネーブル信号OE及びクリア信号CLRを水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力し、また、ゲートリセット信号GRES信号及びゲートパルスクロックGPCKを垂直制御信号の一部として走査側ドライバ7に出力する。
また、水平デコーダ56は、走査線クロックとなる内部水平同期信号(内部H)を垂直カウンタ61及びFRP発生回路62に出力すると共に、当該内部水平同期信号をリセット信号Rとして上記水平カウンタ57へ夫々出力する。
そして、水平デコーダ56は、水平カウンタ57のカウント値に基づいて、走査クロックPHを生成して遅延制御回路55に出力する。
【0032】
遅延制御回路55は、水平デコーダ56から出力される走査クロックPHを、入力する遅延量制御信号TCに応じて遅延させた遅延パルスPH1を生成して、PLL回路51に出力すると共に、当該遅延パルスPH1をリセット信号として水平カウンタ2回路54に出力する。
【0033】
PLL回路51は、遅延制御回路55から供給される遅延パルスPH1とRGBデコーダ3から供給される水平同期信号Hとの位相が一致するように、VCO(電圧発振制御回路)52の発振制御信号の電圧を制御する。
【0034】
VCO回路52は、発振制御信号の電圧に対応する周波数で発振して、基本クロックCKを出力する。
【0035】
水平カウンタ2回路54は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置(基本クロックCK)をカウントする。尚、このカウント値は遅延パルスPH1信号の立ち上がりエッジでリセットされる。
【0036】
BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路54から出力されるカウント値に基づいて、バーストゲートパルスBGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に出力する。
【0037】
上記ドットクロック発生回路58は、VCO52から出力される基本クロックCKを適宜分周してドットクロックDCKを生成して、水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力する。
【0038】
上記同期制御回路59は、上記RGBデコーダ3から供給される垂直同期信号Vと垂直デコーダ60からの検出信号により内部垂直同期信号(内部V)を発生し、これをリセット信号として上記垂直カウンタ61、FRP発生回路62へ夫々出力する。
【0039】
垂直デコーダ60は、上記水平デコーダ56の出力する内部水平同期信号(内部H)により映像信号中の1フィールド内における走査線位置をカウントする垂直カウンタ61のカウント値に基づいて、ゲートスタート信号GSRTを上記垂直制御信号の一部として走査側ドライバ7へ出力する一方、カウンタ値が262.5の際に、上記同期制御回路59へ検出信号を送出する。
【0040】
FRP発生回路62は、水平デコーダ56から出力される内部水平同期信号(内部H)及び同期制御回路59からの内部垂直同期信号(内部V)により、液晶表示パネル9の走査ライン単位及びフィールド単位で電極にかかる電圧の極性を反転させるための反転信号FRPを発生し、反転アンプ4及びアンプ6に出力する。
【0041】
続いて、上記構成の液晶表示装置1の動作を図3のタイミングチャートを参照して説明する。
先ず、映像入力端子2から入力する図3(A)の如きNTSC方式のコンポジット映像信号CsyはRGBデコーダ3へ送られる。
【0042】
RGBデコーダ3では、入力されたコンポジット映像信号Csyに対して同期分離検出や、BGPデコーダ53から出力される図3(E)の如きバーストゲートパルスBGPに応じてバースト信号を抽出してクロマ処理等の処理を施すことによりR,G,Bの原色信号と水平同期信号H及び垂直同期信号Vよりなる同期信号とをデコード出力するもので、得られた図3(B)の如き水平同期信号Hをコントローラ5内のPLL回路51に、垂直同期信号Vをコントローラ5内の同期制御回路59に、原色信号R,G,Bを反転アンプ4に夫々出力する。
【0043】
反転アンプ4は、RGBデコーダ3から供給される原色信号R,G,BをBGPデコーダ53から出力されるバーストゲートパルスBGPに応じてペデスタルクランプすると共に、水平デコーダ56から出力される反転信号FRPに応じて、走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させて得られる反転信号R,G,Bを上記信号側ドライバ8へ供給する。
【0044】
アンプ6は、コントローラ5内のFPR発生回路62からの反転信号FRPにより走査ライン単位及びフィールド単位で適宣極性を反転させたコモン(共通)電圧VCOMを生成して液晶表示パネル9の共通電極へ供給する。
【0045】
コントローラ5では、映像信号を液晶表示パネル9の中央位置に表示すべく、映像信号の水平表示位置の制御を行う。即ち、遅延制御信号TCに基づいて、映像信号の水平位置を調整すべく、信号側ドライバ8に信号ラインの駆動の開始を指示する上記スタートパルスSRTの出力タイミングを調整する。そして、コントローラ5は、専用に設けられたBGPデコーダ53及び水平カウンタ54により図3(E)の如きバーストゲートパルスBGPを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4にそれぞれ出力する。
【0046】
以下、コントローラ内の動作を具体的に説明する。
水平デコーダ56は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置をカウントする水平カウンタ57のカウント値に基づいて、ゲートリセット信号GRES信号及びゲートパルスクロックGPCKを垂直制御信号の一部として走査ドライバ7に出力し、また、各水平走査期間が開始すると、図3(G)の如きスタート信号STR及びクリア信号CRLを、また、所定期間経過後出力イネーブル信号OEを信号側ドライバ8に出力する。
また、水平デコーダ56は、走査線クロックとなる図3(F)の如き内部水平同期信号(内部H)を垂直カウンタ61及びFRP発生回路62へ出力し、また、当該内部水平同期信号(内部H)をリセット信号Rとして上記水平カウンタ57へ夫々出力する。
また、水平デコーダ56は、水平カウンタ57のカウンタ値に基づいて、図3(C)の如き、1周期が1HのDUTY50%の走査クロックPHを遅延制御回路55に出力する。
ここで、内部水平同期信号(内部H),走査クロックPH,及びスタートパルスSRTは同一カウンタ(上記水平カウンタ57)により生成されるため、これら信号の位相関係は不変である。
【0047】
遅延制御回路55は、水平デコーダ56から出力される走査クロックPHを遅延量制御信号TCに応じて遅延させた遅延パルスPH1をPLL回路51に出力すると共に、リセット信号として水平カウンタ2回路54に出力する。
【0048】
PLL回路51は、遅延制御回路55から供給される遅延パルスPH1とRGBデコーダ3から供給される図3(B)の如き水平同期信号Hとの位相が一致するように、VCO(電圧発振制御回路)52の発振制御信号の電圧を制御する。即ち、PLL回路51により、遅延パルスPH1は、図3(D)に示す如く、水平同期信号Hに位相同期(ロック)される。
【0049】
VCO回路52は、発振制御信号の電圧に対応する周波数で発振して、基本クロックCKを生成して、水平カウンタ57、水平カウンタ2回路54及びドットクロック発生回路58へ出力する。
【0050】
また、水平カウンタ2回路54は、入力される映像信号の1水平走査期間内におけるドット位置(基本クロックCK)をカウントし、図3(D)の如き遅延パルスPH1信号の立ち上がりエッジでリセットされる。
【0051】
BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路54から出力されるカウント値に基づいて、図3(E)の如きバーストゲートパルスを生成して、RGBデコーダ3及び反転アンプ4に出力する。
【0052】
即ち、水平カウンタ2回路54にリセット信号として出力される遅延パルスPH1は、水平同期信号Hと位相同期(ロック)しているため、このカウンタのカウンタ値のデコードにより生成されるバーストゲートパルスBGPは、映像信号との位相差が不変となる。
【0053】
ドットクロック発生回路58は、VCO回路52から出力される基本クロックCKを適宜分周して得られるドットクロックDCKを水平制御信号の一部として信号側ドライバ8に出力する。
【0054】
垂直カウンタ61は、水平デコーダ56の出力する図3(F)の如き内部水平同期信号H(ラインCK)により映像信号中の1フィールド内における走査線位置をカウントして、カウント値を垂直デコーダ60に出力する。
【0055】
垂直デコーダ60は、垂直カウンタ59のカウント値に従って、例えば、ゲートスタート信号GSRTを走査側ドライバ7に出力する。また、FRP発生回路60は、水平デコーダ56から出力される内部水平同期信号及び同期制御回路59からの内部垂直同期信号(内部V)に基づいて、反転信号FRPを反転アンプ4及びアンプ6に出力する。
【0056】
走査ドライバ7は、入力するゲートスタート信号GSRT、ゲートパルスクロックGPCK及びゲートリセット信号GRESに基づいて、走査ラインX1〜X234に、水平走査期間毎に、ゲート電圧(走査電圧)VDを印加する。そして、ゲート電圧VDが印加された走査ラインX1〜X234に接続されたTFTはオンし、導通状態となる。
【0057】
信号側ドライバ8は、反転アンプ4から供給される反転信号R,G,B、並びに及びコントローラ5から供給されるタイミング調整された図3(G)の如きスタートパルスSRT、クリア信号CRL、及び出力イネーブル信号OEに基づいて、ドレイン電圧(信号電圧)VDを生成して、液晶表示パネル9の信号ラインYm(m=1〜280)に順次印加する。
【0058】
その結果、液晶表示パネル9には、水平位置調整された映像信号が、図3(H)に示す如く、表示されることになる。尚、1垂直走査期間が経過すると、垂直カウンタ61のカウント値が262.5となり、これに応じて、垂直デコーダ60は検出信号を同期制御回路59に出力する。この信号は、同期制御回路57により垂直同期信号Vに同期化され、FRP回路62及び垂直カウンタ61のリセット端子Rに供給される。この結果、垂直カウンタ61は新たにカウント動作を開始し、FRP発生回路62は前のフィールドとは逆相のFPR信号を出力する。
【0059】
以上説明したように、本実施の形態においては、専用に設けらたBGPデコーダ53及び水平カウンタ2回路54によりバーストゲートパルスBGPを出力し、また、水平カウンタ2回路は、水平同期信号Hと位相同期した遅延パルスPH1の立ち上がりエッジにてリセットされ、BGPデコーダ53は、水平カウンタ2回路のカウント値のデコードにより当該バーストゲートパルスBGPを発生させる構成である故、バーストゲートパルスBGPと映像信号との位相差が不変となり、RGBデコーダ3及び反転アンプ4は、安定した映像信号のバースト抽出及びペデスタルクランプ動作が可能となる。
【0060】
上記した実施の形態において示したタイミングチャートは一例にすぎず、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、映像信号とバーストゲートパルスBGPとの位相差を常に略一定とする構成であれば、如何なる手法を用いても良い。
【0061】
また、上記した実施の形態においては、TFTアクティブマトリックス駆動方式を用いているが、これに限定されるものではなく、例えばMIM(Metal Insulator Metal)ダイオードを用いたアクティブマトリックス駆動方式や単純マトリックス駆動方式を用いても良い。
【0062】
【発明の効果】
以上に述べた如く、請求項1記載の発明によれば、表示位置制御手段及びバーストゲートパルス発生手段で共通の基本クロックをカウントする簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0063】
また、請求項2記載の発明によれば、バーストゲートパルスを専用の水平カウンタ及び水平デコーダによって発生する構成である故、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動しても、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【0064】
また、請求項3記載の発明によれば、第1カウンタ手段及び第2カウンタ手段で共通の基本クロックを用いる簡単な回路構成により、液晶表示パネルに対する映像信号の水平表示位置を移動した場合でも、適正に映像信号のバースト信号の抽出やペデスタルクランプをおこなうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る回路構成を示すブロック図。
【図2】図1のコントローラ内の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態に係る動作を説明するためのタイミングチャート。
【図4】従来技術を説明するための図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置
2 映像入力端子
3 RGBデコーダ
4 反転アンプ
5 コントローラ
6 アンプ
7 走査ドライバ
8 信号ドライバ
9 液晶表示パネル(LCD)
51 PLL回路51
52 VCO(発振回路)回路
53 BGPデコーダ
54 水平カウンタ2回路
55 遅延制御回路
56 水平デコーダ
57 水平カウンタ
58 ドットCK発生回路
59 同期制御回路
60 垂直デコーダ
61 垂直カウンタ
62 FPR発生回路
Claims (4)
- 複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
基本クロックをカウントして前記液晶表示パネルにおける映像信号の水平表示位置を、前記映像信号からの位相差により調整し、当該調整に対応して前記基本クロックのカウントをリセットする表示位置制御手段と、
前記基本クロックをカウントして前記映像信号との位相差が一定のバーストゲートパルスを出力し、前記映像信号と同位相で前記基本クロックのカウントをリセットするバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記バーストゲートパルス発生手段は、前記信号側駆動手段に前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを出力する水平カウンタ及び水平デコーダとは別に設けられた専用の水平カウント及び水平デコーダからなることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 複数の走査ラインと複数の信号ラインの各交点に表示素子がマトリックス状に配置されて成る液晶表示パネルを、走査側駆動手段及び信号側駆動手段により駆動して、映像信号を表示する液晶表示装置において、
発振制御信号に応じて基本クロックを出力するVCO回路と、
前記基本クロックをカウントする第1カウンタ手段と、
前記第1カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、前記液晶表示パネルにおける映像信号の表示開始を指示するスタートパルスを前記信号側駆動手段に出力し、かつ、走査クロックを出力する第1デコード手段と、
前記映像信号の遅延情報に基づいて、前記走査クロックを遅延させて得られる遅延信号を出力する遅延手段と、
前記遅延信号を水平同期信号と位相同期させるべく前記発振制御信号を制御するPLL回路と、
前記基本クロックをカウントし、かつ、前記水平同期信号と位相同期された前記遅延信号によってカウンタ値がリセットされる第2カウンタ手段と、
前記第2カウンタ手段のカウンタ値に基づいて、バーストゲートパルスを出力するバーストゲートパルス発生手段と、
前記バーストゲートパルスに基づいて、前記映像信号のバースト信号の抽出若しくは前記映像信号のペデスタルクランプを行う信号処理手段と、
を備えたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記液晶表示パネルは、アクテイブマトリックス型であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
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