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JP3548343B2 - 鋼帯の耐蛇行性及び耐アークスポット性に優れたコンダクターロール - Google Patents

鋼帯の耐蛇行性及び耐アークスポット性に優れたコンダクターロール Download PDF

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JP3548343B2 JP19781296A JP19781296A JP3548343B2 JP 3548343 B2 JP3548343 B2 JP 3548343B2 JP 19781296 A JP19781296 A JP 19781296A JP 19781296 A JP19781296 A JP 19781296A JP 3548343 B2 JP3548343 B2 JP 3548343B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼帯の耐蛇行性及び耐アークスポット性に優れたコンダクターロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電気めっき処理工程等において、コンダクターロール(通電ロール)として、ロール表面に凹凸部を形成することが知られている。また、ロール表面に均一な凹凸部を形成して耐アークスポット性を向上することが特開平1−129996号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のごとき、コンダクターロールによって鋼帯へ通電しつつ通板すると、図4に示すごとくコンダクターロール1の鋼帯2入側で、鋼帯2の通板(移動)による空気やめっき液の随伴によってコンダクターロール1と鋼帯2の間に空気3やめっき液を巻き込み鋼帯2をコンダクターロール1へ確実に密着しつつ、通板することが困難になり、特に高速通板になる程顕著になる。このようなことから鋼帯2がコンダクターロール1位置でロール1巾方向へ搖動しながら通板する、いわゆる鋼帯2が蛇行通板することになる。従って、鋼帯2巾方向端部がコンダクターロール1保持枠(図示せず)に衝突して鋼帯2巾方向両端部に疵を発生させることになり、通板速度を減速して蛇行を回避するため、生産性を低下させることになる等の課題がある。また、上記のごとく鋼帯2がコンダクターロール1へ確実に密着通板できないことから、鋼帯2が局部的にコンダクターロール1へ接触ー非接触を繰り返しつつ通板することになり、このとき鋼帯2とコンダクターロール1接触時に火花が発生するアークスポットが発生するため鋼帯2表面に、めっき後も目視可能な黒点ができ商品価値を著しく低下する等の課題がある。
本発明は、このような課題を有利に解決するためになされたものであり、鋼帯の蛇行を防止するとともに、アークスポットの発生も防止することのできるコンダクターロールを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、ロール表面に凹部深さ5〜100μ、独立した凸部平滑面積比率10〜80%の凸部をロール巾方向およびロール周方向に等間隔に形成したことを特徴とする鋼帯の耐蛇行性及び耐アークスポット性に優れたコンダクターロールである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のコンダクターロールの一例を図面によって説明すると、図1及び図2に示すごとくコンダクターロール1の凹4部深さ5〜100μで、凸5部平滑面積比率10〜80%(ほぼ等間隔)、凸5部平滑面形状としては、円形、角形等適宜な形状を採ることができ、このような形状で確実に鋼帯をコンダクターロール1表面へ密着通板することができる。
ここでコンダクターロールの凹部深さとは、凸部平滑面から凹部面までの深さ(長さ)をいう。また、凸部平滑面積比率(%)とは、一定ピッチで凸部をロール巾方向およびロール周方向に等間隔に独立して形成された突部平滑面の面積と、該突部平滑面を囲う前記ピッチを辺とする基本正方形の面積との比率(%)をいう。
即ち、図2に示すごとくコンダクターロール1表面の凸5部に通板鋼帯2が接触すると、前記のごとく随伴した空気及びめっき液3が鋼帯2とコンダクターロール1間に巻き込まれると、空気及びめっき液3がコンダクターロール1表面の凹4部から排出され、しかも凸5部平滑面が大きくなっていることと、あいまって常時通板鋼帯2はコンダクターロール1表面に密着通板することができるので、コンダクターロール1位置での鋼帯2の蛇行を防止することができるとともに、鋼帯2通板中にコンダクターロール1に常時密着通板していることから、アークスポットの発生も確実に防止できるものである。また、鋼帯2のコンダクターロール1位置でのスリップも防止でき、鋼帯2の擦り疵も防止することができる。更に、凹5部の平滑面積が大なることによって、凹5部の摩耗も減少してコンダクターロール1の耐久性を向上することができる。
【0006】
上記のごとく、コンダクターロール表面に形成する凹部深さが5μ未満であると、鋼帯の随伴空気及びめっき液をコンダクターロール位置で凹部から確実に排出することが困難になり、随伴空気及びめっき液によって鋼帯を常時コンダクターロールに密着通板することができず、鋼帯の蛇行、アークスポット等が発生することになり好ましくない。また、100μ超を深く形成しなくとも十分随伴空気及びめっき液を排出することができる。凸部平滑面積比率は10%未満になると、鋼帯とコンダクターロールとの接触面積が小さくなり、アークスポットが発生し易くなり、しかも鋼帯がスリップして擦り疵を発生させることがあり、特に通板速度の増減時においては、スリップが発生し易くなり好ましくない。また80%超になると、鋼帯の随伴空気を確実に排出することが困難になり、しかも鋼帯のスリップも発生し易くなり好ましくない。
【0007】
このように凹部を形成する方法としては、例えば化学エッチングによって形成するときは、まずコンダクターロール表面(全面)にレジスト剤を塗布し、凸部に相当する部位を感光硬化させた後、凹部に相当する未感光部(未硬化部)のレジスト剤を洗滌除去し、次いでエッチング液(塩化第二鉄水溶液等)に接触せしめてレジスト剤除去部位をエッチングして凹部を形成することによって、凹凸部を形成する。また、上記のごとく未感光部(未硬化部)のレジスト剤を除去した後、コンダクターロールを回転しつつ上部から電解液として例えば、塩化ナトリウム水溶液(10〜25%)、液温常温〜60℃を流下させ、この電解液流下位置の電極を陰極、コンダクターロールを陽極とし、コンダクターロールの回転周速を10〜40mpm、電流線密度3〜15A/cmで通電して、コンダクターロール表面に電解エッチングによって凹凸を形成することができる。
【0008】
電解エッチングによって搬送用ロール表面に凹凸部を形成するときは、まず搬送ロール表面(全面)にレジスト剤を塗布し、凸部に相当する部位を感光硬化させた後、凹部に相当する未感光部(未硬化部)のレジスト剤を洗浄除去し、次いで図3に示すごとく搬送ロール1を電解エッチング装置13に装着し、電解エッチング液タンク6の電解エッチング液7として塩化ナトリウム水溶液(10〜25%)等をポンプ8を介してノズル9から搬送ロール1へ流下させ、搬送ロール1を伝って電解エッチング液受パン10から電解エッチング液タンク6へ流入し、電解エッチング液タンク6から再度ノズル9へ循環しつつ搬送ロール1表面へ流下接触させ、同時に搬送ロール1を周速10〜40mpmで回転するとともに、電極11を陰極、搬送ロール1を陽極として電源12から電流線密度3〜15A/cmの電流を通電し、レジスト剤除去部位を電解エッチングして凹部を加工形成することによって凹凸部を形成する。
【0009】
このような本発明によるコンダクターロールは、例えば鋼帯のクロム、亜鉛、錫等を電気めっきするコンダクターロールに有効に適用することができる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明の実施例を比較例とともに挙げる。
【表1】
Figure 0003548343
【0011】
注1:ロール材質は、一般構造鋼用鋼材。
注2:凹凸形成は、実施例1、3、5は、一般に行われている化学エッチング法によって形成し、実施例2、4、6は、レジスト剤未硬化部を除去した後、コンダクターロールを回転しつつ上部から電解液として、塩化ナトリウム水溶液(10〜25%)、液温常温〜60℃を流下させ、この電解液流下位置の電極を陰極、コンダクターロールを陽極とし、コンダクターロール回転周速、電流線密度3〜15A/cmで通電し、コンダクターロール回転周速10〜40mpmでコンダクターロール表面に電解エッチングによって凹凸を形成した。比較例1、2、3は、ショットダル法により凹凸を形成した。
注3:コンダクターロールは、一般に行われている缶用クロムめっき鋼板製造用の電気めっき設備めっきタンク上部に配置した。
注4:格落率は、板厚0.18mm、板幅900mmの鋼帯をめっきしたときのアークスポット及びスリップにより発生した鋼帯擦り疵による製品格落率を表示した。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば電気めっき等に際し、コンダクターロール位置での鋼帯の蛇行を防止して通板速度を向上し生産性を高めるとともに、アークスポット、スリップによる品質劣化を軽減し、製品歩留りを向上することができる等の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コンダクターロールの要部側断面図である。
【図2】本発明コンダクターロール表面形状の一例を示す斜視図である。
【図3】コンダクターロールの電解エッチング装置を示す側面図である。
【図4】コンダクターロールによる鋼帯通板状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 コンダクターロール
2 鋼帯
3 空気及びめっき液
4 凹部
5 凸部

Claims (1)

  1. ロール表面に凹部深さ5〜100μ、独立した凸部平滑面積比率10〜80%の凸部をロール巾方向およびロール周方向に等間隔に形成したことを特徴とする鋼帯の耐蛇行性及び耐アークスポット性に優れたコンダクターロール。
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