JP3547067B2 - 自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの一般的な取付構造は、下記のような構成である。
図10(a),(b)は従来の自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造図であり、正面視の断面を示す。
(a)に示す第1の従来技術は、後輪101の上方にリヤフェンダ102を被せ、このリヤフェンダ102の上方にリヤカウル103を被せた自動二輪車である。そして、第1の従来技術は、リヤフェンダ102の左右の側壁104,104から横向き板状の鍔部105,105を延ばし、これら鍔部105,105をリヤカウル103の側壁106,106の下端部で囲うことで、後輪101から跳ねた泥の侵入を防止するようにした。
(b)に示す第2の従来技術は、上記第1の従来技術と同様の構成であるが、リヤフェンダ102の鍔部105,105を下方に縁折りしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、自動二輪車のスタンドを立てる際には、一方の手でハンドルを握り、他方の手で自動二輪車の後部、特にリヤフェンダ102やリヤカウル103の下端部を持つようにすると立て易い。また、自動二輪車を押したり引いたりする取り回し時に、リヤフェンダ102やリヤカウル103の下端部を持つと、取り回しをし易い。更に、同乗者が身体を支えるためにリヤフェンダ102やリヤカウル103の下端部を持つことがある。
【0004】
しかし、上記(a),(b)の従来の鍔部105,105は、側壁104,104から横向きに延びた板部材であり、上下方向の曲げ剛性が小さい。剛性が小さいので、リヤフェンダ102やリヤカウル103の下端部を持つと、リヤカウル103にかかる負担は大きい。このようなことから持つ力を制限されるので、他の部分を持つことになるが、手の掛け易さや力のかけ具合からみて、持ち易さが劣る場合がある。特に大型自動二輪車の取り回しを容易に行うには、手で持つ位置が重要な要素となる。
【0005】
そこで本発明の目的は、自動二輪車の取り回しを行う際に、自動二輪車後部の持つ位置を制限されず自由に持って、取り回しを容易に行うことができる技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、後輪の上方にリヤフェンダを被せ、このリヤフェンダの上方にリヤカウルを被せた自動二輪車において、前記リヤフェンダの側壁を下方へ延ばすとともに前・後端を塞いだ断面視略U字形の凹部を形成し、該凹部の上縁から略水平に車体外方に延びる鍔部を設け、前記鍔部は、前記凹部の車体前後方向で、前記リアフェンダの側壁から起立し、前記リヤカウルの側壁を下方へ延ばし、リヤフェンダとリヤカウルの側壁の下端部同士を連結部材にて連結したことを特徴とする。
【0007】
リヤフェンダの側壁及びリヤカウルの側壁は下方へ延びた縦長形状であり、これら側壁の上下方向の曲げ剛性は比較的大きい。そして、これら側壁の下端部同士を連結部材にて連結しただけの簡単な構造であるにもかかわらず、連結された側壁の組合せ構造の剛性は高まる。このため、自動二輪車のスタンドを立てる際や取り回しを行う際に、連結されて高剛性となった側壁の下端部を自由に持つことができるので、持つ位置を制限されない。持つ位置が自由になるので、スタンドを立てることや取り回しを行うことは容易であり、大型自動二輪車であっても、容易にスタンドを立てたり取り回しを行ったりすることができる。
また、リヤフェンダの側壁とリヤカウルの側壁との下端部同士を連結部材にて連結した構造なので、組立時の側壁同士の合せ作業は容易である。
【0009】
リヤフェンダの側壁を断面視U字形にし、このU字形の前・後端を塞いで凹部を形成し、凹部の上縁を略水平に車体外方に延ばして鍔部を設け、鍔部は、前記凹部の車体前後方向で、前記リアフェンダの側壁から起立したので、曲げ剛性並びに捩り剛性は一層高まる。この結果、リヤフェンダの側壁及びリヤカウルの側壁の組合せ構造の剛性は全体にわたって極めて大きく、下端部の任意の位置を自由に持つことができる。このため、スタンドを立てることや取り回しを行うことは、より一層容易である。
また、断面視U字形の側壁の下面にリヤカウルの側壁の下端部を重ね合せて連結すれば、後輪から跳ねた泥がリヤフェンダとリヤカウルとの間の隙間から侵入することを、より一層防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図面に基づいて以下に説明する。
なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。
【0011】
図1は本発明に係る自動二輪車の側面図である。
自動二輪車1はクレードル型車体フレーム2と、車体フレーム2のヘッドパイプ3に取付けたフロントフォーク4と、フロントフォーク4に取付けた前輪5並びにフロントフェンダ6と、フロントフォーク4に連結したハンドル7と、車体フレーム2の前部上部に跨ぐように取付けた燃料タンク8と、車体フレーム2の後部上部に取付けたシート9(運転者席と同乗者席とを有するダブルシート)と、車体フレーム2の各パイプで囲まれたクレードルスペース内に配置した4サイクルエンジン10と、クレードルスペースの後方に且つシート9の下方に配置したエアクリーナ11と、エアクリーナ11とエンジン10の吸気口との間に接続した気化器12と、エンジン10の排気口に接続した排気管13、集合チャンバ14並びにサイレンサ15と、エンジン10の前方に配置したラジエータ16と、車体フレーム2の後部にピボット2aを介して取付けたスイングアーム17と、スイングアーム17の後端部を車体フレーム2に懸架したリヤサスペンション18と、スイングアーム17に取付けた後輪19とからなる。
図中、21はステップ用ブラケット、22はスタンドである。
自動二輪車1はシート9の後方に、同乗者が握るリヤグラブレール60を配置したものであり、このリヤグラブレール60の詳細については後述する。
【0012】
図2は本発明に係る自動二輪車の平面図であり、図1に示す車体フレーム2の後部両側部をサイドカバー26,26並びに補助サイドカバー27,27で覆い、後輪19の上方にリヤフェンダ28を被せ、リヤフェンダ28の上方にリヤカウル29を被せた姿を示す。リヤカウル29は、シート9の後部廻りにおいて車体フレーム2を覆うカバー部材である。
図中、31はヘッドランプ、32,32は前部のウインカー、33,34はメータ、35はテールランプ、36,36は後部のウインカー、37,37はステップである。
【0013】
図3は本発明に係る車体フレームの斜視図である。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3と、このヘッドパイプ3から後方へ延びその後端から屈曲しながら垂下した1本のメインパイプ41と、このメインパイプ41の下端から車幅方向両側に延びたメインクロスパイプ42と、ヘッドパイプ3から垂下しその下端から屈曲しながら後方へ延びた左右一対のダウンチューブ43,43と、これら一対のダウンチューブ43,43の前後方向中間部とメインクロスパイプ42の両端部とを連結した左右一対の連結部材44,44と、メインパイプ41の後部から後方へ延びた左右一対のシートレール45,45とからなる。一対のシートレール45,45は、車体フレーム2の後部から後方へ延びたことになる。
【0014】
メインパイプ41は角パイプからなる。一対のダウンチューブ43,43は、一対のシートレール45,45の後部を支えるステーの役割を兼ねる。一対のシートレール45,45は、リヤグラブレール60,60(図1参照)の取付け位置近傍にクロスメンバを備えないことを特徴とし、その理由は後述する。
図中、46…(…は複数を示す。以下同じ。)はクロスメンバ、47,47はリヤサスペンション受部、51…はエンジンの前部受けパイプ、52,53はエンジンの後上部受けブラケット、54,55はエンジンの後下部受けブラケット、56,56はスイングアーム用ピボット受部、57はスタンドのブラケット、58,58はリヤグラブレールの取付ボス、59,59はリヤグラブレールの受けブラケットである。
【0015】
図4は本発明に係る車体後部の要部側面図であり、左右一対のシートレール45,45(この図では左の1つのみを示す。)の上部に想像線にて示すシート9を取付け、このシート9の後方に且つ一対のシートレール45,45の後部にリヤグラブレール60を取付けたことを示す。なお、リヤフェンダを省略した。
詳しくは、左右一対のシートレール45,45の後部にリヤカウル29を被せ、更にその上からリヤグラブレール60を被せたものである。
図中、79はシートロック用の錠である。
【0016】
図5は本発明に係る車体後部の要部平面図であり、シート、リヤフェンダ及びリヤカウルを外した状態を示す。
リヤグラブレール60は、左右一対のシートレール45,45のクロスメンバを兼ねるクロスメンバ61と、このクロスメンバ61の左右端からシート9の上部後方へ延ばした略U字形の握りバー62とを、一体に形成した平面視略ロ字形状の部材であり、例えば、アルミニウム合金鋳造品からなる。
【0017】
詳しくは、クロスメンバ61は、左右一対のシートレール45,45間に掛け渡して固定するように延びることで、これら一対のシートレール45,45間を補強するクロスメンバの役割を兼ねる部材である。このため、一対のシートレール45,45の後端部同士を連結するためのクロスメンバは不要である。シートレール45,45の後端部同士を連結するクロスメンバがないので、クロスメンバの取付けに関連するガセットプレート等の補助部材も不要であり、シートレール45,45廻りは簡単な構造でしかも軽量である。
【0018】
握りバー62は、クロスメンバ61の左右端からシート9の両脇に概ね沿って延び、しかも、シート9の後部を囲うように湾曲し、その湾曲部分を握り部63とした部材である。握り部63は、リヤカウル29(図4参照)を跨いだ門型部材である。
リヤグラブレール60は、クロスメンバ61にて略U字形の握りバー62の左右端を連結した平面視略ロ字形状であるため、鋳造後の歪みを防止できる。
【0019】
図6は本発明に係る車体後部の要部分解斜視図であり、シートレール45、リヤカウル29及びリヤグラブレール60を分解した状態を示す。
リヤカウル29は後部上部の上壁71と、この上壁71の両脇から下方へ延ばした側壁72,72とからなる樹脂成形品であり、これら側壁72,72は前部上部を内方へ折返して形成した上部フランジ部73,73と、後部側部の一部を外方へ膨出して形成した側部フランジ部74,74とを備える。上部フランジ部73,73は上下貫通したボルト孔73a,73aを開け、側部フランジ部74,74は左右貫通したボルト孔74a,74aを開けたものである。
一方、リヤグラブレール60は、クロスメンバ61の左右端に上下貫通したボルト孔61a,61aを開け、握りバー62の左右の後部側壁に左右貫通したボルト孔62a,62aを開けたものである。
【0020】
リヤカウル29及びリヤグラブレール60は、取付ボス58,58に上部フランジ部73,73並びにクロスメンバ61の左右端を重ね合わせてボルト67,67にて共締めし、受けブラケット59,59に側部フランジ部74,74並びに握りバー62の後部側壁を重ね合わせてボルト68,68にて共締めすることにより、左右一対のシートレール45,45に取付けられることになる。
図中、64は錠の取付孔、65,65はシート9(図4参照)の後部を載せるステーである。
【0021】
図7は本発明に係る車体後部の要部側面図(一部断面図)であり、左右一対のシートレール45,45(この図では左の1つのみを示す。以下同じ。)の後部にリヤフェンダ28を被せ、このリヤフェンダ28の上方にリヤカウル29を被せたことを示す。なお、リヤグラブレールを省略した。
詳しくは、左右一対のシートレール45,45の後端部にリヤフェンダ28のブラッケト81,81をボルト82,82にて取付け、また、リヤフェンダ28の前部側部とリヤカウル29の側壁72,72の前部とをボルト83,83にて連結したものである。リヤフェンダ28は左(この図の手前側)の側壁85を下方へ延ばしたものである。
【0022】
図8は図7の8−8線断面の斜視図であり、リヤフェンダ28の左の側壁85を断面視(正面視の断面)U字形にしたことを示す。
詳しくは、リヤフェンダ28は上壁84の両脇から下方へ左右の側壁85,86を延ばし、左の側壁85を上方開放の断面視U字形とし、このU字形の前・後端を塞ぐことで上方開放の凹部85aを形成し、この凹部85aの上縁から外方へ延びる鍔部85bを形成した樹脂成形品である。このように、左の側壁85は一方のみ開放した凹部形状であり、曲げ剛性及び捩り剛性が大きい。
左の側壁85の底部(下端部)85cは上下貫通したボルト孔85dを開け、また、リヤカウル29の左の側壁72の下端部72aも上下貫通したボルト孔72bを開けたものであり、これらボルト孔85d,72bは互いに対向した位置にある。
一方、リヤフェンダ28の右の側壁86の下端部は、外方に向って延びる縁部86aを備えたものである。
【0023】
上述のように、リヤフェンダ28は成形時に上下方向に型抜き可能な構造である。詳しくは、図示せぬ成形型の上型と下型との合せ面(割面)を鍔部85bのレベルとすれば、上下方向に型抜き可能であり、リヤフェンダ28の成形は極めて容易である。
【0024】
図9は図8の9−9線断面図であり、左の側壁85の底部85c裏面(下端部裏面)にリヤカウル29の左の側壁72の下端部72aを重ね合わせて、連結部材としてのボルト・ナット87で連結したことを示す。すなわち、ボルト孔85d,72b(図8参照)を位置合せしてボルト・ナット87で止めたものである。
なお、この実施の形態においては、左の側壁85,72間をスペーサ88を介して連結した構成であるが、スペーサ88の有無は任意である。
【0025】
次に、上記構成のリヤフェンダ28とリヤカウル29の取付構造の作用を、図9に基づき説明する。
リヤフェンダ28の左の側壁85及びリヤカウル29の左の側壁72は下方へ延びた縦長形状である。これら縦長である左の側壁85,72の上下方向の曲げ剛性は比較的大きい。そして、これら左の側壁85,72の下端部85c,72a同士をボルト・ナット(連結部材)87にて連結しただけの簡単な構造であるにもかかわらず、連結された左の側壁85,72の組合せ構造の剛性は高まる。このため、自動二輪車のスタンド22(図1参照)を立てる際や取り回しを行う際に、連結されて高剛性となった左の側壁85,72の下端部85c,72aを自由に持つことができるので、持つ位置を制限されない。持つ位置が自由になるので、スタンド22を立てることや取り回しを行うことは容易であり、大型自動二輪車であっても、容易にスタンド22を立てたり取り回しを行ったりすることができる。
【0026】
また、リヤフェンダ28の左の側壁85を断面視U字形したので、曲げ剛性並びに捩り剛性は一層高まる。この結果、リヤフェンダ28の左の側壁85及びリヤカウル29の左の側壁72の組合せ構造の剛性は全体にわたって極めて大きく、下端部85c,72aの任意の位置を自由に持つことができる。このため、スタンド22を立てることや取り回しを行うことは、より一層容易である。
更に、左の側壁85,72の下端部85c,72a同士をボルト・ナット87にて連結した構造なので、組立時の側壁85,72同士の合せ作業は容易である。
更にまた、断面視U字形の左の側壁85の下端部85c(下面)に、リヤカウル29の左の側壁72の下端部72aを重ね合せて連結したので、後輪19(図1参照)から跳ねた泥がリヤフェンダ28とリヤカウル29との間の隙間から侵入することを、より一層防止することができる。
【0027】
ところで、リヤフェンダ28の左の側壁85を下方へ延ばして断面視U字形にした理由は、自動二輪車のスタンド22を立てる際や取り回しをする際に、運転者は一般に自動二輪車の左側面に立って、左手でハンドルを握り、右手でリヤフェンダ28の下端部85c及びリヤカウル29の下端部72aを持つようにするからである。
リヤフェンダ28の右の側壁86を左の側壁85と同一形状にすることは任意である。
【0028】
なお、上記実施の形態において、リヤフェンダ28の左の側壁85は、下方へ延びるとともに、断面視(正面視の断面)U字形であればよく、上方のみ開放した凹部形状に限定するものではない。
また、リヤフェンダ28の側壁85とリヤカウル29の側壁72の、下端部85c,72a同士を連結する連結部材はボルト・ナット87に限らず、例えばリベットであってもよい。
更に、シートレール45,45に対するリヤグラブレール60の取付構造は、リヤカウル29と共に取付ける構成の他に個別に取付ける構成であってもよく、また、ボルト止めに限らず、例えばリベット止めや溶接による取付けであってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1記載の発明は、後輪の上方にリヤフェンダを被せ、このリヤフェンダの上方にリヤカウルを被せた自動二輪車において、リヤフェンダの側壁を下方へ延ばすとともに前・後端を塞いだ断面視略U字形の凹部を形成し、該凹部の上縁から略水平に車体外方に延びる鍔部を設け、鍔部は、前記凹部の車体前後方向で、前記リアフェンダの側壁から起立し、前記リヤカウル側壁を下方へ延ばし、リヤフェンダとリヤカウルの側壁の下端部同士を連結部材にて連結したことを特徴とする。
【0030】
リヤフェンダの側壁及びリヤカウルの側壁は下方へ延びた縦長形状であり、これら側壁の上下方向の曲げ剛性は比較的大きい。そして、これら側壁の下端部同士を連結部材にて連結しただけの簡単な構造であるにもかかわらず、連結された側壁の組合せ構造の剛性は高まる。このため、自動二輪車のスタンドを立てる際や取り回しを行う際に、連結されて高剛性となった側壁の下端部を自由に持つことができるので、持つ位置を制限されない。持つ位置が自由になるので、スタンドを立てることや取り回しを行うことは容易であり、大型自動二輪車であっても、容易にスタンドを立てたり取り回しを行ったりすることができる。
また、リヤフェンダの側壁とリヤカウルの側壁との下端部同士を連結部材にて連結した構造なので、組立時の側壁同士の合せ作業は容易である。
【0032】
リヤフェンダの側壁を断面視U字形にし、このU字形の前・後端を塞いで凹部を形成し、凹部の上縁を略水平に車体外方に延ばして鍔部を設け、鍔部は、前記凹部の車体前後方向で、前記リアフェンダの側壁から起立させたので、曲げ剛性並びに捩り剛性は一層高まる。この結果、リヤフェンダの側壁及びリヤカウルの側壁の組合せ構造の剛性は全体にわたって極めて大きく、下端部の任意の位置を自由に持つことができる。このため、スタンドを立てることや取り回しを行うことは、より一層容易である。
また、リヤカウルの側壁を下方へ延ばし、リヤフェンダとリヤカウルの側壁の下端部同士を連結部材にて連結したので、後輪から跳ねた泥がリヤフェンダとリヤカウルとの間の隙間から侵入することを、より一層防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係る自動二輪車の平面図
【図3】本発明に係る車体フレームの斜視図
【図4】本発明に係る車体後部の要部側面図
【図5】本発明に係る車体後部の要部平面図
【図6】本発明に係る車体後部の要部分解斜視図
【図7】本発明に係る車体後部の要部側面図(一部断面図)
【図8】図7の8−8線断面の斜視図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】従来の自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造図
【符号の説明】
1…自動二輪車、2…車体フレーム、9…シート、19…後輪、28…リヤフェンダ、29…リヤカウル、45…シートレール、58…リヤグラブレールの取付ボス、59…リヤグラブレールの受けブラケット、60…リヤグラブレール、72…側壁(左の側壁)、72a…下端部(下縁)、72b…ボルト孔、85…側壁(左の側壁)、85a…凹部、85b…鍔部、85c…下端部(底部)、85d…ボルト孔。
Claims (1)
- 後輪の上方にリヤフェンダを被せ、このリヤフェンダの上方にリヤカウルを被せた自動二輪車において、
前記リヤフェンダの側壁を下方へ延ばすとともに前・後端を塞いだ断面視略U字形の凹部を形成し、該凹部の上縁から略水平に車体外方に延びる鍔部を設け、
前記鍔部は、前記凹部の前後で、前記リアフェンダの側壁から略水平方向に起立し、
前記リヤカウルの側壁全体を下方へ延ばし、リヤフェンダとリヤカウルの側壁の下端部同士を連結部材にて連結した、
ことを特徴とする自動二輪車用リヤフェンダとリヤカウルの取付構造。
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