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JP3546707B2 - 個別車両情報記録システム - Google Patents

個別車両情報記録システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に固有な情報である個別車両情報を記憶手段に読み出し可能に記憶する個別車両情報記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、その車検証に記載されている情報のように、その車両に特有の個別車両情報がある。これらの情報は、通常車検証に記載され車両内に保存されている。そして、必要な時には、車検証を取り出して利用する。また、車体には、そのフレームナンバーが刻印されており、目視により確認できるようになっている。また、所有者についての情報や点検整備についての情報など車検証やノートに記載されている。
【0003】
このような個別車両情報は、車両を利用している際に必要になることがあり、この際には、通常人が車検証などを調べる。この情報が電子的に記憶されていれば、これを自動的に読み出すことができ、いろいろな面で便利になると考えられる。
【0004】
そこで、従来より、個別車両情報を電子的なデータとして記憶することも提案されている。例えば、特開平6−180775号公報には、車検証ステッカーの内部に各種情報を記憶させることが示されている。特に、この公報に記載の車検証ステッカーでは、内部に応答回路を有し、車外からの質問に対し記憶内容を返答する。従って、自動料金収受システムや駐車場の管理システムなどにおいて、データの通信が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、データを記憶したステッカーを車両に貼るため、別の車両にステッカーを貼ってしまえば、その内容は誤ったものになってしまう。また、ステッカー内にデータを記憶する際に必要なデータは人が入力するだけであり、その内容が部分的に誤ってしまう場合も考えられる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、正しい個別車両情報を読み出し可能な状態で記憶できる個別車両情報記録システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、車体の一部として設けられ、車両に個別の情報である個別車両情報を物理的に書き込んで保持する個別車両情報保持手段と、車両に搭載され、電子的に読み出し可能な状態で個別車両情報を保持する記憶手段と、前記個別車両情報保持手段に保持される個別車両情報と前記記憶手段に保持される個別車両情報とを一致させる合致手段と、を備え、前記記憶手段は、前記個別車両情報を記憶するタイミングに応じて複数の領域に区分されているメモリを有し、前記領域の少なくとも一つは車両製造時の情報が記憶される領域であり、前記合致手段は、前記個別車両情報保持手段に保持された個別車両情報を読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られた個別車両情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、を備え、前記車両製造時の情報は書き換え不能であり、前記読み取り手段は、前記複数の領域のいずれかに前記車両製造時の情報と同じ種類の情報が記憶されており、かつ両者が異なる場合には先に記憶された情報を読み出すことを特徴とする。合致手段により個別車両情報保持手段に保持される個別車両情報と、記憶手段に保持される個別車両情報とを一致させることができる。そこで、記憶手段に記憶されている個別車両情報を利用して、各種作業の効率化を図ることができる。
【0009】
また、前記合致手段は、単一の個別車両情報を前記個別車両情報保持手段および前記記憶手段に書き込むことが好適である。
【0010】
また、前記合致手段は、車両内の記憶手段に記憶された個別車両情報を読み取る読み取り手段と、この読み取り手段によって読み取られた個別車両情報を前記車両保持手段に書き込む書き込み手段と、を備えることが好適である。
【0012】
また、前記記憶手段は、個別車両情報を記憶するタイミングに応じて複数の領域に区分されており、前記書き込み手段により前記記憶手段に既に記憶されているものと同じ情報を書き込む場合に、既に記憶されている情報を読み出し、これから書き込もうとするものと比較し、両者が一致しない場合には、書き込みを禁止する禁止手段を備えることをが好適である。これによって、誤った情報の書き込みを防止することができる。また、前記記憶手段において、前記複数の領域のうち、前記車両製造時の情報が記憶される領域以外の少なくとも一つは書き換えが可能な領域であることが好適である。
【0013】
また、前記個別車両情報保持手段は、車体の一部に刻印として書き込まれた情報を保持することをが好適である。刻印は容易に改ざんすることができず、このような情報の保持に適している。
【0014】
また、本発明において、車両に個別の情報である個別車両情報を、車体の一部に物理的に書き込む工程と、車両に搭載され、電子的に読み出し可能な状態で情報を保持する記憶手段に個別車両情報を書き込む工程と、両工程において書き込む個別車両情報を合致される工程と、を含むことが好ましい

【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0016】
「装置構成」
図1は、本発明に係る個別車両情報処理システムにより形成された車両ID記憶装置を利用するシステムの構成を示すブロック図である。車両には、車両ID処理装置10が搭載されている。この車両ID処理装置10は、車体番号などのID情報を含む各車両に固有な情報である個別車両情報(以下、車両IDと呼ぶ)を利用した処理を行う。
【0017】
図に示すように、車両ID処理装置10は、通信インタフェース(通信機側)12と、通信インタフェース(システム側)14と、車両ID記憶部(記憶手段)16と、処理部18を有している。通信インタフェース(通信機側)12は、携帯電話機やビーコン受信機等の通信装置と接続されている。一方、通信インタフェース(システム側)14は、ナビゲーション装置、自動料金処理装置等の車載機器に接続されている。また、車両ID記憶部16には、この車両に特有の情報である車両IDが記憶されている。そして、処理部18は、車両ID記憶部16に記憶されている車両IDを読み出し、これに基づいて各種の情報処理を行う。従って、車両ID処理装置10は、車両ID記憶部16に記憶されている情報を任意のタイミングで読み出し利用することができる。また、必要なデータを車両ID記憶部16に書き込むこともできる。
【0018】
例えば、車両ID処理装置10は、車両が路側ビーコンの通信エリアに進入した場合にビーコン通信機を介しデータを取り込むが、この際に処理部18は、車両ID記憶部16から読み出した車両IDを参照して、外部から取り込んだ情報の中から必要な情報を抽出する。そして、抽出された情報を表示部などに出力する。例えば、駐車場情報であり、自車が大型車両であれば、大型車両が駐車できる駐車場についての情報のみを抽出して出力する。
【0019】
このように、車両ID処理装置において、車両IDを自由に利用できるため、この情報に基づいて、各種の処理が行える。
【0020】
「車両IDの記憶」
次に、車両ID記憶部16において、記憶されるデータについて図2に基づいて説明する。この例では、車両ID記憶部16は、通信機インタフェース(書き込み側)22と通信機インタフェース(読み取り側)24と、メモリ26を有している。そして、このメモリ26は、車両製造者記憶エリア26a、登録管理者記憶エリア26b、販売店管理者記憶エリア26c、予備記憶エリア26dの4つのエリアに分割されている。
【0021】
車両製造者記憶エリア26aは、車両製造時に記憶されるエリアであり、フレームナンバー、車名、型式、乗員数、車両重量、車両総重量、原動機の型式、車両寸法(長さ、幅、高さ)、総排気量、燃料の種類などの情報が記憶される。
【0022】
工場における車両1完成時に、これら情報を書き込んでもよいが、これら情報は車両の製造前や製造中において書き込んでもよい。そして、車両製造中において、書き込まれたデータを出力できるようにしておけば、製造時にこのデータを読み出し、製造の際に利用することもできる。
【0023】
この車両製造者記憶エリア26aは、記憶情報の改ざんを防止する目的で、EPROMなどで形成することが好ましいが、マスクROMなど他の形式のROMなどでもよい。
【0024】
登録管理者記憶エリア26bには、ナンバープレートに記載される自動車登録番号等、陸運局等の車両登録管理者において、ナンバープレートや車検証を発行する際に書き込まれる。そこで、これら情報については、車両に搭載された状態、または車両ID記憶部を取り外した状態で書き込むことが好適である。登録管理者記憶エリア26bは、車両製造者記憶エリア26aと同様に一回だけ書き込みができるタイプのEPROM等を用いることが好ましいが、車両の所有者が変更された場合の変更を可能とする目的で複数回書き換えが可能な記憶装置を用いることもできる。
【0025】
販売店管理者記憶エリア26cには、車両販売店で追加される車両IDが書き込まれる。この追加される車両IDとしては、前回の整備年月日、次回の整備(車検)年月日、事故歴、修理歴、装着オプション名、タイヤ交換歴、タイヤの設定空気圧などがある。また、予備記憶エリア26dには、その他の情報を記憶することが可能である。このその他の情報としては、運転者情報として、運転者の氏名、生年月日、住所、電話番号、血液型、勤務先、過去の手術、治療歴などがある。
【0026】
ここで、この車両ID記憶部16は、ユーザ等において容易に書き換えられない構造や仕組みをとる必要がある。そこで、車両ID記憶部16が書き換え不可の状態となるように、機械的あるいは電気的に封印するとよい。特に、製造時に決定される情報については、全く書き換え不能に記憶しておき、その他の情報については、特別の操作を行った場合にのみ書き換えが可能となるようにすることが好ましい。
【0027】
また、車両ID記憶部16をICカードなどの形状としておき、車両100に対し着脱自在にすることもできる。これによって、ICカードを取り外すことも可能になり、車両登録管理者において取り外したICカードに登録ナンバーなどを記憶することもできる。なお、ICカードにした場合にも、通常は取り外せないように封印して機械的に取り付けることが好適である。車両ID記憶部16をICカードなどの形状とした場合、個別車両情報の書き換えが容易となる反面、書き換えによるICカードの悪用のおそれがある。このような場合、ICカードの個別車両情報の書き換えが、書き換える権限のある者によるものか否かを判断する手段を処理部18に設け、個別車両情報が権限のない者によって書き換えられた場合は有効な情報として扱わないこととしてもよい。
【0028】
「車両製造時の情報の記憶」
図3は、車両製造時の情報記録システムを示す図である。車両ID(フレームナンバー、車名、乗員数、車両重量、車両総重量、原動機形式、車両寸法<長さ、幅、高さ>、総排気量、燃料の種類など)を車両100における車両ID処理装置10内の車両ID記憶部16の車両製造者記憶エリア26aに書き込む。
【0029】
上記車両IDは、車両製造時に一義的に決まるため、車両ID管理装置30内の車両IDデータベース32に蓄えられている。一方、車両100の一部には、その車両の識別ナンバーであるフレームナンバー等が刻印フレームナンバー(個別車両情報保持手段)36が刻印されている。
【0030】
本例では、カメラ等を利用する画像認識装置を含むフレームナンバー認識装置34を有しており、車両に刻印されている刻印フレームナンバー36を認識し、これを車両ID管理装置30に供給する。車両ID管理装置30は、フレームナンバー認識装置34から供給された情報と、車両IDデータベース32に記憶されている車両ID情報を照合し情報を確認する。なお、フレームナンバー認識装置34では、車種等も認識する。
【0031】
車両ID管理装置30には、車両ID処理装置10の車両ID記憶部16にデータを書き込むための車両ID書き込み装置38が接続されており、この車両ID書き込み装置38が車両IDデータベース32から読み出したデータを車両ID記憶部16の車両製造者記憶エリア26aに書き込む。
【0032】
このように、本例では、フレームナンバー認識装置34により認識したフレームナンバーなどに基づいて、IDの書き込みを行う。従って、その車両についての車両IDを確実に書き込むことができる。なお、この書き込みは、専用の車両ID書き込み装置38を利用して行い、書き換え不能にしておく。これによって、出荷後の改ざんを防止することができる。
【0033】
上述の例では、車両に刻印されている刻印フレームナンバー36を読み取った結果に基づいて車両ID記憶部16にフレームナンバーなどを記憶した。しかし、車両ID記憶部16に、フレームナンバーなどの刻印に先立って車両IDを記憶することもできる。
【0034】
この場合には、図4に示すように、車両ID読込/書き込み装置39およびフレームナンバー刻印装置35を設ける。そして、車両製造の最初の段階で、車両ID読込/書き込み装置39により、フレームナンバー等の車両IDを車両ID処理装置10内の車両ID記憶部16に書き込む。そして、フレームナンバー刻印装置35により車体フレームにフレームナンバーを刻印するときには、車両ID管理装置30は車両ID読込/書き込み装置39により車両ID記憶部16内に記憶されている車両ID(フレームナンバー)を読み出し、読み出したフレームナンバーをフレームナンバー刻印装置35に供給する。これによって、フレームナンバー刻印装置35が車両ID記憶部16に記憶されているフレームナンバーと同一のフレームナンバーを車両100に刻印し、刻印フレームナンバー36が形成される。なお、車両ID管理装置30は、車両ID読込/書き込み装置39によって読み出したフレームナンバーをそのまま刻印するのではなく、車両IDデータベース32から供給される当該車両100についてのフレームナンバーと比較して、一致をチェックすることも好適である。さらに、フレームナンバー刻印装置35で刻印した刻印フレームナンバー36をフレームナンバー認識装置で認識し、刻印が正しく行われているかをチェックすることも好適である。
【0035】
このように、予め車両ID記憶部16に記憶されているフレームナンバーを読み出し、刻印するフレームナンバーを決定することで、車両ID記憶部16に記憶されているフレームナンバーと、刻印フレームナンバー36を確実に合致することができる。
【0036】
さらに、1つのデータから刻印と、車両ID記憶部16の両方に同時に書き込んでもよい。この場合には、図5に示すように、車両ID書き込み装置40を有している。そして、車輌製造工程における車体フレームにフレームナンバーを刻印する段階において、車両ID管理装置30は、車両IDデータベース32から車両IDとしてフレームナンバーを読み出してくる。そして、読み出したフレームナンバーを車両ID書き込み装置40およびフレームナンバー刻印装置35の両方に供給する。従って、車両ID書き込み装置40において、車両ID記憶部16に書き込むデータと、フレームナンバー刻印装置35により車体に形成される刻印フレームナンバー36を合致させることができる。なお、この例においても車両ID記憶部16に記憶されたフレームナンバーを読み出して確認したり、また刻印フレームナンバー36を認識して確認することが好適である。
【0037】
さらに、製造段階の初期において、車両ID記憶部16にフレームナンバーを含む車両IDを書き込んでおいた場合、この車両IDを読み出して製造工程において利用することもできる。
【0038】
「登録ID情報記憶および車検証作成」
図6には、登録ID情報記憶および車検証発行のシステムを示す。車両登録の段階で決まる車両登録ID(自動車登録番号、自動車の種別(小型、大型等)、自家用/業務用の別等)の情報を車両ID記憶部16に記憶させ、同時にナンバープレートおよび車検証の発行作業を行う。
【0039】
車両登録ID管理装置42は、登録される車両100の製造時に記憶された車両ID情報を車両ID情報読み取り/書き込み装置46を介し読み取る。また、車両登録ID管理装置42は、読み取った車両ID情報について、フレームナンバー認識装置34により読み取った車両ID情報と比較確認する。このように、車両100についての車両IDをチェック確認した場合には、車両登録ID管理装置42において、車両登録IDデータベース44の情報を基に車両登録データ(ナンバープレートを含む)を確定する。そして、この車両ID情報を車両ID読み取り/書き込み装置46を介して車両ID記憶部16の登録管理者記憶エリア26bに記憶する。
【0040】
上記の情報と予め読み込んでおいた製造時に付与された車両IDとをあわせて車検証記載データを作成し、これを車検証作成/印刷装置48に送り、ここで車検証を発行する。また、車両登録ナンバー情報をナンバープレート発行装置50に送り、ここでナンバープレートを発行する。
【0041】
なお、正しく登録されたナンバープレートが車両に搭載されたかをフレームナンバー認識装置34を利用して確認することも好適である。
【0042】
また、車両に搭載されたナンバープレートが車両製造者記憶エリア26aに記憶された車両情報に合致しているか否かをフレームナンバー認識装置34及び車両ID読み込み/書き込み装置39を用いて確認してもよい。すなわち、ナンバープレートには車両の大きさ、排気量等によって決定される事項(例えば、「三河33」の「33」という数字)があるが、これをフレームナンバー認識装置34を用いて認識し、これと車両製造者記憶エリア26aに記憶されている車両ID情報を比較する。そして、搭載されたナンバーがその車両に合致してるかを確認することにより、ナンバープレートが適式に車両に搭載されているか否かを判断することができる。
【0043】
なお、上記の登録処理は通常、各地域の陸運局にて行われるが、車両IDを電子情報としたことにより、これらの処理を通信装置を用いて行ってもよい。例えば、ディーラーから車両ID情報等を通信装置を用いて陸運局に送信し、この情報に基づき陸運局が車両登録データを作成し、これをディーラーに返信する。この車両登録データが各ディーラーにおいて登録管理者記憶エリア26bに記憶され、車検証の作成が行われる。このようなシステムにおいては、車両情報の授受が容易化され、車両登録手続の簡易化が達成される。
【0044】
「販売店による処理」
車両販売店で追加される車両ID情報(販売店装着オプション品情報、整備履歴情報)を車両ID記憶部16に記憶させる。
【0045】
この車両販売店におけるシステムでは、図7に示すように、後付けで、付属品装置を装着した場合の情報や整備履歴を販売店車両ID管理装置60内の販売店車両IDデータベース62で管理する。そして、販売店車両ID書き込み装置64を利用して車両ID記憶部16の販売店管理者記憶エリア26cに記憶する。
【0046】
従って、この車両IDを利用して、車両管理/整備業務の効率化を図ることができる。また、登録時や車検更新時の車両登録管理者側の処理も効率化することもできる。
【0047】
なお、所定のディーラーでは、車両本体を陸運局に陸運局に持ち込まなくても、車検証などの発行を受けることができる。この場合、車両ID記憶部16を取り外し、陸運局などに持ち込むことで、陸運局は、この車両ID記憶部16に記憶されているデータを基に車検証等の発行作業を行うことができる。従って、陸運局などの作業を大幅に効率化できる。
【0048】
「その他の構成」
車両製造者記憶エリア26aに記憶されるフレームナンバー等の車両情報は通常、その車両特有の情報であるため、一旦車両製造者により記憶された後は変更することは行わない。しかし、車両製造者記憶エリア26aに記憶された車両情報は、ユーザによって改ざんされる可能性がある。このような改ざんに対して何らかの対策を講じておくことは有用である。例えば、車両製造者記憶エリア26aに書き込み可能な空白エリアが残されている場合、ここにユーザによって改ざん車両情報が書き込まれる場合がある。このような場合、図1の処理部18が車両ID記憶部16の車両情報を読み込む場合には、時間的に先に書き込まれた車両情報あるいは記憶装置における早い番地の車両情報を優先して読み込むようにする。通常、最初に車両情報を書き込むのは車両製造者であり、この車両情報が最も正確である。また、早い番地に先に車両情報を書き込むことが普通であり、正確な情報である場合が多い。したがって、ユーザによって情報が改ざんされた場合であっても正確な車両情報を読み込むことができる。
【0049】
また、同じ情報をメモリ26の複数のエリアに記憶する場合、例えば、車両製造者記憶エリア26a及び登録管理者記憶エリア26b双方に記憶されるフレームナンバー等については、後に記憶する際に先に記憶されている車両情報を参照して確認した後に記憶することが望ましい。すなわち、登録ID情報としてフレームナンバーを登録管理者記憶エリア26bに記憶する場合、車両製造者記憶エリア26aに記憶されているフレームナンバーを読み込み、このフレームナンバーとこれから記憶させようとしているフレームナンバーとを比較する。両者が合致している場合はそのフレームナンバーを登録管理者記憶エリア26bに書き込むこととし、合致しない場合は一旦登録管理者記憶エリア26bへの書き込みを禁止する。この場合は車両製造者記憶エリア26aに記憶されたフレームナンバーか、登録管理者記憶エリア26bに書き込もうとしているフレームナンバーのいずれが誤っているのかを判断する。車両製造者記憶エリア26aに記憶されたフレームナンバーが誤っている場合は、誤ったフレームナンバーが記憶されたまま車両が出荷されることが防止できる。また、登録管理者記憶エリア26bに書き込もうとするフレームナンバーが誤っている場合はこれを正しいフレームナンバーに修正して書き込むことができる。したがって、車両製造者記憶エリア26aと登録管理者記憶エリア26bに記憶される車両情報が合致しない事態を回避することができる。
【0050】
また、車両製造者記憶エリア26aと登録管理者記憶エリア26b双方に記憶され、かつその車両に特有な情報(フレームナンバー、車名、乗員数、車両重量、車両総重量、原動機型式、車両寸法(長さ、幅、高さ)、総排気量、燃料の種類等の後に書き換えられることのない情報)が何らかの影響で合致しない場合には、車両製造者記憶エリア26aに記憶されたフレームナンバーを優先的に処理部18によって読み出すこととしてもよい。この場合、車両製造者記憶エリア26aに記憶された車両情報の方が登録管理者記憶エリア26bに記憶された車両情報よりも正確である確率が高いため、より正確な情報を読み出すことができる。
【0051】
また、一旦記憶した後に再度記憶を変更する情報、例えば、登録管理者記憶エリア26bに記憶される車両の所有者、使用者、登録ナンバー等については、先に記憶した情報よりも後に記憶した情報を優先的に処理部18によって読み出すこととしてもよい。このような情報は後に記憶された情報の方が正確である場合が多く、より正確な情報を読み出すことができる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、車体の一部に形成される個別車両情報と、記憶手段に記憶される個別車両情報とを一致させることができる。従って、記憶手段に記憶されている個別車両情報を利用して、各種作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】個別車両(車両ID)情報を利用するシステムの構成を示す図である。
【図2】車両ID記憶部の構成を示す図である。
【図3】製造時の記録システムを示す図である。
【図4】製造時の記録システムの他の例を示す図である。
【図5】製造時の記録システムのさらに他の例を示す図である。
【図6】車両登録時の記録システムを示す図である。
【図7】販売店での記録システムを示す図である。
【符号の説明】
10 車両ID処理装置、12 通信インタフェース(通信機側)、14 通信インタフェース(システム側)、16 車両ID記憶部、18 処理部、26メモリ、26a 車両製造者記憶エリア、26b 登録管理者記憶エリア、26c 販売店管理者記憶エリア、26d 予備記憶エリア。

Claims (3)

  1. 車体の一部として設けられ、車両に個別の情報である個別車両情報を物理的に書き込んで保持する個別車両情報保持手段と、
    車両に搭載され、出荷後も電子的に読み出し可能な状態で個別車両情報を保持する記憶手段と、
    前記個別車両情報保持手段に保持される個別車両情報と前記記憶手段に保持される個別車両情報とを一致させる合致手段と、
    を備え
    前記記憶手段は、前記個別車両情報を記憶するタイミングに応じて複数の領域に区分されているメモリを有し、前記領域の少なくとも一つは車両製造時の情報が記憶される領域であり、
    前記合致手段は、
    前記個別車両情報保持手段に保持された個別車両情報を読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により読み取られた個別車両情報を前記記憶手段に書き込む書き込み手段と、
    を備え、
    前記車両製造時の情報は書き換え不能であり、
    前記読み取り手段は、前記複数の領域のいずれかに前記車両製造時の情報と同じ種類の情報が記憶されており、かつ両者が異なる場合には先に記憶された情報を読み出すことを特徴とする個別車両情報記録システム。
  2. 請求項1に記載のシステムにおいて
    前記書き込み手段により前記記憶手段に既に記憶されているものと同じ情報を書き込む場合に、既に記憶されている情報を読み出し、これから書き込もうとするものと比較し、両者が一致しない場合には、書き込みを禁止する禁止手段を備えることを特徴とする個別車両情報記録システム。
  3. 請求項1または2に記載のシステムにおいて、
    前記記憶手段において、前記複数の領域のうち、前記車両製造時の情報が記憶される領域以外の少なくとも一つは書き換えが可能な領域であることを特徴とする個別車両情報記録システム。
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