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JP3546303B2 - ポリイミド樹脂 - Google Patents

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JP3546303B2
JP3546303B2 JP2000200862A JP2000200862A JP3546303B2 JP 3546303 B2 JP3546303 B2 JP 3546303B2 JP 2000200862 A JP2000200862 A JP 2000200862A JP 2000200862 A JP2000200862 A JP 2000200862A JP 3546303 B2 JP3546303 B2 JP 3546303B2
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財団法人理工学振興会
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子用層間絶縁膜、半導体素子用保護膜、液晶表示用配向膜、多層プリント配線基板用層間絶縁膜、電線被覆材料、保護膜(塗料)、ガラス繊維又は炭素繊維複合材料等の用途に使用される新規ポリイミド樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体素子の表面保護膜、層間絶縁膜には、耐熱、電気特性、機械特性等に優れたポリイミド樹脂が用いられているが、近年の半導体素子の高集積化、樹脂パッケージの薄型化、小型化、はんだリフローによる表面実装への移行等により耐熱サイクル性、耐熱ショック性等の著しい向上の要求があり、更に高性能なポリイミド樹脂が必要とされるようになってきている。これに加えて、半導体素子の実行速度を向上させるために、ポリイミド樹脂の低誘電率化が大きな要求となっている。
【0003】
一方、ポリイミド樹脂の作業性を考慮すると、この樹脂が有機溶媒に可溶で、しかもその溶液の粘度が低いことが好ましい。しかしながら、従来のポリイミド樹脂は有機溶媒に対する溶解性がないために、ポリイミドの前駆体であるポリアミド酸の段階で薄膜化し、加熱処理することでポリイミド膜としており、工程が煩雑であった。また、希少に知られている有機溶媒可溶なポリイミド樹脂もその溶解度は必ずしも大きくなく、溶液の粘度も高いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来のポリイミド樹脂の問題点を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は有機溶媒に可溶で、溶液粘度が低く、加工性の高いポリイミド樹脂を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下の発明を包含する。
(i)下記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3):
【0006】
【化12】
Figure 0003546303
[式中、Arは4価の有機基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
【0007】
【化13】
−NH−CE−NH− (A)
(式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
で示される2価の基を表してもよい。]
で示される繰り返し単位を有することを特徴とするポリイミド樹脂。
【0008】
(ii)一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和を、一般式(1)で示される繰り返し単位、一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和で除した値である分岐度が0.05〜0.95である前記(i)に記載のポリイミド樹脂。
【0009】
(iii) 有機溶媒に対する溶解度が有機溶媒1L中に1gから1000gである前記(i)に記載のポリイミド樹脂。
(iv)有機溶媒がジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド及びジメチルホルムアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種である前記(iii) に記載のポリイミド樹脂。
(v)下記一般式(4):
【0010】
【化14】
Figure 0003546303
(式中、Arは4価の有機基を表し、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
で示される化合物を縮合して得られる前記(i)〜(iv)のいずれかに記載のポリイミド樹脂。
(vi)下記一般式(4):
【0011】
【化15】
Figure 0003546303
(式中、Arは4価の有機基を表し、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
で示される化合物を縮合させることを特徴とする前記(i)〜(iv)のいずれかに記載のポリイミド樹脂の製造法。
(vii) 下記一般式(4):
【0012】
【化16】
Figure 0003546303
(式中、Arは4価の有機基を表し、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
で示される化合物。
(viii)下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
【0013】
【化17】
Figure 0003546303
[式中、Arは4価の有機基を表し、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
【0014】
【化18】
−NH−CE−NH− (A)
(式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
で示される2価の基を表してもよい。]
で示される繰り返し単位を有する化合物を製造原料として得られる前記(i)〜(iv)のいずれかに記載のポリイミド樹脂。
(ix)下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
【0015】
【化19】
Figure 0003546303
[式中、Arは4価の有機基を表し、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
【0016】
【化20】
−NH−CE−NH− (A)
(式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
で示される2価の基を表してもよい。]
で示される繰り返し単位を有する化合物を加熱処理又は化学処理することを特徴とする前記(i)〜(iv)のいずれかに記載のポリイミド樹脂の製造法。
(x)下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
【0017】
【化21】
Figure 0003546303
[式中、Arは4価の有機基を表し、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
【0018】
【化22】
−NH−CE−NH− (A)
(式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
で示される2価の基を表してもよい。]
で示される繰り返し単位を有する化合物。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明のポリイミド樹脂は、前記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)で示される繰り返し単位を有するものであり、分岐構造を持つことを特徴とするものである。
本発明のポリイミド樹脂は、前記一般式(4)で示される化合物の縮合により容易に製造することができる。更に、前記一般式(4)で示される化合物が2〜10量体自己縮合して生成する分岐状アミド酸エステルや分岐状イミド、例えば前記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7)で示される繰り返し単位を有する化合物を出発物として用いることもできる。
【0020】
本明細書において、C1-10−アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基が挙げられる。アリール基としては、例えば、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基等の芳香族炭化水素基;フリル基、チエニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、キノリル基、イソキノリル基等の芳香族複素環基が挙げられる。1価のアシル基としては、例えばホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基等のC1-10−脂肪族アシル基;ベンゾイル基、トルオイル基等の置換又は非置換のアロイル基が挙げられる。
【0021】
2価のアシル基としては、2価の置換又は非置換の芳香族アシル基、例えばフタロイル基、ナフタレン−1,2−ジカルボニル基、ナフタレン−2,3−ジカルボニル基;2価の置換又は非置換の脂環式アシル基、例えばシクロヘキサン−1,2−ジカルボニル;2価の置換又は非置換の脂肪族アシル基、例えばマロニル基、スクシニル基、グルタリル基等が挙げられる。これらの2価のアシル基は、例えば前述したC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、アシル基の他、前記C1-10−アルキル基に対応するC1-10−アルコキシ基、置換又は非置換のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)フェノキシ基、ハロゲン原子等から選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
【0022】
鎖員2〜7の2価の炭化水素基としては、鎖員2〜7のアルキレン基(2価のアルキル基)、例えばエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基;鎖員2〜7の2価の脂環式炭化水素基、例えば2,3−テトラメチレンテトラメチレン基;アリーレン基(2価のアリール基)、例えば2,2´−ビフェニレン基;2価の芳香環含有炭化水素基、例えばo−キシリレン基等が挙げられる。これらの2価の炭化水素基は、例えば前述したC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、アシル基の他、前記C1-10−アルキル基に対応するC1-10−アルコキシ基、置換又は非置換のアリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)フェノキシ基、ハロゲン原子等から選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
【0023】
環状アミド基としては、例えば2−オキソ−1−ピロリジニル基、2−オキソピペリジノ基が挙げられる。
本発明のポリイミド樹脂の製造原料として用いられる前記式(4)で示される化合物としては、例えば、以下に示すものが挙げられる。
【0024】
【化23】
Figure 0003546303
【0025】
【化24】
Figure 0003546303
【0026】
【化25】
Figure 0003546303
[式中、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、X、Y及びZは、同一又は相異なり、直接結合又は連結基(例えば、O、NR(ここで、Rは水素原子又は有機基(例えば、C1-10−アルキル基、アリール基)を表す。)、S、SO、SO2 、CO、又はC1-10−アルキレン基、フェニレン基、ビフェニレン基、テルフェニレン基、ナフチレン基等の2価の有機基を表す。) を表す。]
【0027】
前記式(1)〜(7)においてArで表される4価の有機基は、前記式(4)で示される化合物から、置換基であるR1 HN、R2 HN、COOR3 及びCOOR4 を除いたものに相当するが、前記の具体例に限定されるものではなく、また、結合位置も特に限定されるものではない。
【0028】
本発明のポリイミド樹脂の製造は、例えば、前記式(4)で示される製造原料を、溶液中で縮合剤により自己縮合させることにより、前述した一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7)で示される繰り返し単位を有する多分岐ポリアミド酸中間体を製造し、このものを加熱するか、化学処理剤を作用させることにより多分岐ポリイミド樹脂とすることにより行うことができる。
【0029】
ここで用いる縮合剤としては、(2,3−ジヒドロ−2−チオキソ−3−ベンズオキサゾリル)ホスホン酸ジフェニル(DBOP)、亜リン酸トリフェニル−ピリジン等のポリアミドの製造が可能な縮合剤を使用することができる。この製造法に使用できる溶媒は、実質的に縮合反応を妨げなければ、制限されないが、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒、ベンゼン、アニソール、ジフェニルエーテル、ニトロベンゼン、ベンゾニトリル、ピリジンのような芳香族系溶媒、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタンのようなハロゲン系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン・ジグリムのようなエーテル系溶媒等を例示することができる。特に、N,N−ジメチルアセトアミドや、N−メチル−2−ピロリドン等のアミド系溶媒を使用すると、高重合体のポリアミド酸中間体を得ることができる。この縮合反応の反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは10〜100℃であり、反応時間は、通常0.1〜10時間、好ましくは1〜5時間である。
【0030】
このようにして得られた一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7)で示される繰り返し単位を有する多分岐ポリアミド酸中間体を加熱処理又は化学処理することで本発明のポリイミド樹脂を製造することができる。
加熱処理では、例えば、前記多分岐ポリアミド酸中間体の重合溶液から直接流延してフィルムとし、50〜400℃に加熱して、本発明のポリイミド樹脂フィルムを製造することができる。また、ポリアミド酸中間体の形状にかかわらず、クレゾール、クロロベンゼン、ジフェニルエーテル、ニトロベンゼン等の高沸点を有する溶媒中で50℃以上に加熱することでも、本発明のポリイミド樹脂を得ることができる。
【0031】
化学処理においては、例えば、前記多分岐ポリアミド酸中間体の重合溶液から直接流延してフィルムとし、無水酢酸、五酸化リン、ポリリン酸等の脱水作用の強い試薬を作用させることにより本発明のポリイミド樹脂フィルムを製造することができる。この時には、ピリジン等の塩基が存在するとイミド化反応を促進することができる。また、ポリアミド酸中間体の形状にかかわらず、ベンゼン、トルエン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、クロロホルム等の、無水酢酸等の脱水作用の強い試薬とは実質的に反応しない溶媒中で、無水酢酸等の脱水作用の強い試薬を作用させることにより本発明のポリイミド樹脂フィルムを製造することができる。このイミド化反応の反応温度は、通常0〜150℃、好ましくは10〜80℃であり、反応時間は、通常0.1〜48時間、好ましくは1〜24時間である。
【0032】
本発明によれば、前記多分岐ポリアミド酸中間体、並びに前記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)で示される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の末端基としてアミノ基又はトリメチルシリル化アミノ基が存在するが、これらをアルキル化(又はアリール化)、アシル化、イミド化等の方法により化学修飾することができる。
【0033】
これらの化学修飾の方法としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化プロピル、ヨウ化ペンチル、臭化オクチル等によるモノアルキル化;1,4−ジブロモブタン、1,5−ジブロモペンタン等による環化アルキル化;アセチルクロリド、ペンタノイルクロリド、ヘプタノイルクロリド(エナンチルクロリド)、デカノイルクロリド等によるアシル化;γ−ブチロラクトン等によるラクタム化;コハク酸無水物、グルタル酸無水物、マレイン酸無水物、フタル酸無水物、3−メチルフタル酸無水物、4−メチルフタル酸無水物等によるイミド化が挙げられる。
これらの化学修飾は、前記のイミド化反応を行った後に行ってもよいが、多分岐ポリイミド樹脂の不溶化が防げるという点で、前記の縮合剤による縮合反応後に行うことが好ましい。
【0034】
本発明のポリイミド樹脂の製造において、前記式(4)で示される製造原料を単独で使用して多分岐ポリイミド樹脂を製造するのみならず、従来用いられてきた直鎖状ポリイミドの製造原料と混合して使用することもできる。この時、製造の初期から前記式(4)で示される製造原料と従来用いられてきた直鎖状ポリイミドの製造原料とを混合して反応させることができる。また、前記多分岐ポリアミド酸中間体と従来用いられてきた直鎖状ポリイミドの製造原料とを混合して反応させることができる。従来用いられてきた直鎖状ポリイミドの製造原料とは、以下に示すテトラカルボン酸二無水物、テトラカルボン酸ジエステル及びその酸塩化物、更に、これらと反応するジアミン化合物である。
【0035】
【化26】
Figure 0003546303
(式中、Rは水素原子、C1-10−アルキル基又はアリール基を表す。)
本発明のポリイミド樹脂において、一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和を、一般式(1)で示される繰り返し単位、一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和で除した値である分岐度は、好ましくは0.05〜0.95、更に好ましくは0.2〜0.9である。
【0036】
本発明のポリイミド樹脂の有機溶媒に対する溶解度は、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒1Lに対して、好ましくは1gから1000g、更に好ましくは10gから100gである。
本発明のポリイミド樹脂の固有粘度(ηinh)は、0.5g/dLのN−メチル−2−ピロリドン中、30℃で、好ましくは0.01〜1.5dL/g、更に好ましくは0.05〜0.7dL/gである。
【0037】
本発明のポリイミド樹脂の重量平均分子量は、好ましくは1000〜500000、更に好ましくは3000〜100000であり、重合度は、好ましくは3〜2000、更に好ましくは10〜400である。
【0038】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)試薬
ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ピリジン及びトリエチルアミンは水素化カルシウム、ジクロロメタンは塩化カルシウム、無水酢酸はマグネシウム、塩化アセチルは五塩化リンの存在下で、それぞれ蒸留して用いた。その他の試薬は、市販品をそのまま反応に用いた。
【0039】
(2)測定装置
赤外線吸収スペクトルは島津製作所FT/IR−8100フーリエ変換赤外分光光度計により測定した。H−NMRスペクトルは日本電子JNM−AL300(300MHz)NMRスペクトロメーターにより測定した。熱重量分析及び示差走査熱量測定はセイコーインスツルメンツTG/DTA6200及びDSC6200により測定した。数平均分子量と重量平均分子量は光散乱検出器(WyattTechnology Co. mini DAWN)及び示差屈折率検出器(Shodex RI-71)を備え付けたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定により、絶対分子量又はポリスチレン換算で求めた(ポンプ:日本分光HPLC880PU、カラム:ポリスチレン−ジビニルベンゼンカラムShodex KD 806M 2本とKD 802 1本、展開液 : 0.01mol/Lの臭化リチウムを溶解させたDMF)。dn/dcはWyatt Technology Co. Optilab 903により690nmのレーザー光を用いて測定した。
【0040】
[実施例1]3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステルの合成(その1)(式1)
【0041】
【化27】
Figure 0003546303
【0042】
(1)ナトリウム−3,5−ジメトキシフェノキシド
滴下漏斗、窒素導入管を備え付けた300ml三ッ口フラスコ中に、窒素雰囲気下、ナトリウムメトキシド3.479g(64.4mmol)を加えた後、氷浴下で、メタノール40mlを滴下した。ナトリウムメトキシドが完全に溶解した後、メタノール40mlに溶解させた3,5−ジメトキシフェノール9.928g(64.4mmol)を滴下した。滴下後、氷浴下で20分間、室温下で1時間撹拌した後、エバポレーターで濃縮乾固した後、減圧下80℃で一晩乾燥させた。淡黄色粉末のナトリウム−3,5−ジメトキシフェノキシド 11.287g(収率99%)を得た。
【0043】
(2)4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタロニトリル
窒素導入管を備え付けた1000mlナスフラスコ中に、前記(1)で得られたナトリウム−3,5−ジメトキシフェノキシド7.531g(42.8mmol)、4−ニトロフタロニトリル7.401g(42.8mmol)、DMSO160mlを加え、窒素雰囲気下、室温下で1時間反応させた後、反応溶液を5N塩酸600mlに投入し、生成した沈殿物をろ別回収後、1.2N塩酸で充分洗浄した。減圧下80℃で一晩乾燥後、黄色粉末の4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタロニトリル 10.870g(収率91%、融点131−135℃)を得た。
【0044】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図1、H−NMRスペクトル(DMSO−d)を図2に示した。
元素分析値(C1612) 計算値 C:68.57,H:4.32,N:9.99. 実験値 C:68.40,H:4.53,N:10.01.
【0045】
(3)4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタル酸
窒素導入管、還流冷却管及び希塩酸トラップを備え付けた500mlナスフラスコ中に、前記(2)で得られた4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタロニトリル10.000g(35.7mmol)、蒸留水50mlに溶解させた水酸化カリウム15g(267.3mmol)及びエチレングリコール100mlを加えた後、3時間加熱還流させた。放冷後、反応溶液を400mlの蒸留水に投入した後、濃塩酸を酸性になるまで加えた。生成した沈殿物をろ別回収後、1.2N塩酸で充分洗浄した。減圧下室温で一晩乾燥後、淡黄色粉末の4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタル酸 10.527g(収率93%)を得た。
【0046】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図3、H−NMRスペクトル(DMSO−d)を図4に示した。
元素分析値(C1614) 計算値 C:60.38,H:4.43.
実験値 C:60.09,H:4.50.
【0047】
(4)3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸無水物
(a)滴下漏斗、窒素導入管を備え付けた1000mlナスフラスコ中に、前記(3)で得られた4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタル酸16.960g(58.4mmol)、ジクロロメタン330mlを加えた後、窒素雰囲気下、氷浴下で三臭化ホウ素75g(299mmol)を滴下した。滴下後、氷浴下で1時間、室温下で20時間反応させた後、反応溶液を1500mlの氷水に投入し、ジエチルエーテル2800mlを加え抽出した。回収したジエチルエーテル抽出液を0.6N塩酸3800mlで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水後、エバポレーターで濃縮乾固した。減圧下、室温で一晩乾燥後、橙色で粘性のある生成物12.780gを得た。
【0048】
(b)窒素導入管、還流冷却管を備え付けた500ml三ッ口フラスコ中に、窒素気流下、フッ化セシウム40.690g(267.9mmol)を加え、ヒートガンで乾燥させた後、前述で得られた橙色生成物12.780g、4−フルオロニトロベンゼン10.10ml(95.9mmol)及びDMSO 190mlを加え、115℃で24時間反応させた後、反応溶液を2000mlの氷水に投入した。生成した沈殿物をろ別回収後、蒸留水で充分洗浄した。減圧下室温で一晩乾燥後、淡黄色粉末の生成物25.020gを得た。
【0049】
(c)窒素導入管、還流冷却管を備え付けた500mlナスフラスコ中に、窒素雰囲気下、前述で得られた淡黄色粉末生成物25.020g、無水酢酸20ml及び氷酢酸260mlを加え、2時間加熱還流させた。還流開始20分後、反応系中に橙色の沈殿物が観測された。放冷後、沈殿物をろ別回収し、無水酢酸と氷酢酸で充分洗浄した。減圧下130℃で一晩乾燥後、淡黄色粉末の3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸無水物 16.132g(収率59%、融点202−207℃)を得た。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図5に示した。
元素分析値(C261410) 計算値 C:60.71,H:2.74,N:5.45. 実験値 C:60.66,H:2.82,N:5.39.
【0050】
(5)3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル異性体混合物
窒素導入管を備え付けた200mlナスフラスコ中に、前記(4)で得られた3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸無水物10.042g(19.5mmol)、及び特級メタノール100mlに溶解させた水酸化カリウム1.7g(30.3mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で5時間反応させた。反応開始3時間後、均一な反応溶液が得られた。反応終了後、反応溶液をろ過し、得られたろ液を0.6N塩酸1500mlに投入した。生成した沈殿物をろ別回収後、0.6N塩酸で充分洗浄し、減圧下室温で一晩乾燥後、淡黄色粉末生成物を得た。これを前記と同濃度の水酸化カリウム−メタノール溶液に再溶解させ、0.6N塩酸で再沈処理し、乾燥後、淡黄色粉末の3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル異性体混合物 9.770g(収率92%)を得た。H−NMRスペクトル解析から求めたパラ−:メタ−モノメチルエステル置換体の異性体混合比は21:79であった。
【0051】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図6、H−NMRスペクトル(DMSO−d)を図7に示した。
元素分析値(C271811) 計算値 C:59.35,H:3.32,N:5.13. 実験値 C:58.80,H:3.32,N:5.02.
【0052】
(6)3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル
90mlオートクレーブ中に、前記(5)で得られた3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル異性体混合物3.020g(5.5mmol)、10%パラジウム活性炭0.3060g及び特級メタノール30mlを加え、水素加圧下、室温で撹拌した。水素の吸収量が飽和に達した後、8atmの水素雰囲気下で48時間反応させた。反応終了後、セライトで処理し、得られたメタノール溶液をエバポレーターで濃縮乾固した後、減圧下、45℃で100時間乾燥させ、茶褐色粉末の化合物を得た。収量は2.308g(収率86%)であった。H−NMRスペクトル解析から求めたパラ−:メタ−モノメチルエステル置換体の異性体混合比は21:79であった。
【0053】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図8、H−NMRスペクトル(DMSO−d)を図9に示した。
元素分析値(C2722) 計算値 C:66.66,H:4.56,N:5.76. 実験値 C:66.12,H:4.56,N:5.61.
【0054】
[実施例2]ポリマーの合成(式2)
【化28】
Figure 0003546303
【0055】
窒素導入管を備え付けた50ml三ッ口フラスコ中に、実施例1(6)で得られた化合物 0.603g(1.24mmol)、(2,3−ジヒドロ−2−チオキソ−3−ベンズオキサゾリル)ホスホン酸ジフェニル(DBOP)0.568g(1.48mmol)、トリエチルアミン0.17ml(1.24mmol)及びNMP3mlを加え、窒素気流下、室温で3時間反応させた。反応終了後、反応溶液にNMP6mlを加え希釈した後、0.1wt%の塩化リチウムを溶解させたメタノール(0.1wt%LiCl/CHOH)350mlに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、減圧下室温で一晩乾燥後、白色粉末のポリマーを得た。収量は0.504g(収率86%)であった。有機溶媒に対する溶解性を表1に示す。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図10、窒素雰囲気下での熱重量分析を図11に示した。
【0056】
[実施例3]ポリマーの合成(式2)
実施例2で3時間重合させた後(式2の工程a)、滴下漏斗を備え付け、氷浴下で、NMP6mlに溶解させた塩化アセチル2.80ml(39.4mmol)を滴下した。滴下後、氷浴下で30分間、室温下で3時間反応させた。反応終了後、反応溶液にNMP20mlを加え希釈した後、0.1wt%LiCl/CHOH2000mlに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、0.1wt%LiCl/CHOHで再沈処理し、乾燥後、淡黄色粉末のポリマーを得た。収量は0.506g(収率80%)であった。GPC測定により求めた重量平均分子量(M)は70000で、分子量分布(M/M)は2.1であった(dn/dcは0.152mL/g)。固有粘度(ηinh)は、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.23dL/gであった。有機溶媒に対する溶解性を表1に示す。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図12、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図13、窒素雰囲気下での熱重量分析を図14に示した。
【0057】
[実施例4]ポリマーの合成(式2)
実施例2で得られたポリマー 0.104g(0.22mmol)をシャーレ上に置き、減圧下、300℃で1時間加熱した。黄色粉末のポリマーを得た。収量は0.095g(収率98%)であった。窒素雰囲気下で10%熱重量減少温度(T10)は555℃であった。有機溶媒に対する溶解性を表1に示す。赤外線吸収スペクトル(KBr)を図15、窒素雰囲気下での熱重量分析を図16に示した。
【0058】
[実施例5]ポリマー10の合成(式2)
窒素導入管、還流冷却管を備え付けた50ml三ッ口フラスコ中に、実施例2で得られたポリマー 0.453g(0.96mmol)、無水酢酸1.10ml(11.70mmol)、ピリジン0.70ml(8.70mmol)及びDMSO 7mlを加え、窒素気流下、100℃で24時間反応させた。反応終了後、反応溶液にDMSO 20mlを加え希釈した後、0.1wt%LiCl/CHOH1800mlに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、0.1wt%LiCl/CHOHで再沈処理した後、熱0.1wt%LiCl/CHOHで洗浄した。回収後、減圧下80℃で一晩乾燥後、淡黄色粉末のポリマー10を得た。収量は0.398g(収率86%)であった。GPC測定により求めたMは1880000で、M/Mは3.0であった(dn/dcは0.168 mL/g)。ηinhは、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.29dL/gであった。窒素雰囲気下でT10は470℃、ガラス転移温度(T)は193℃であった。H−NMRスペクトル解析から求めた分岐度(DB)は0.48であった。有機溶媒に対する溶解性を表1に示す。また、室温下では200mg/mLの濃度においても、NMPに可溶であり、100℃においては400mg/mLの濃度でも可溶であることがわかった。
【0059】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図17、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図18、窒素雰囲気下での熱重量分析を図19に示した。
元素分析値(C2818) 計算値 C:70.28,H:3.79,N:5.85. 実験値 C:67.74,H:3.53,N:5.55.
【0060】
[実施例6]ポリマー11の合成(式2)
窒素導入管、還流冷却管を備え付けた50ml三ッ口フラスコ中に、実施例3で得られたポリマー 0.150g(0.29mmol)、無水酢酸0.36ml(3.90mmol)、ピリジン0.24ml(3.0mmol)及びDMSO 3mlを加え、窒素気流下、100℃で24時間反応させた。反応終了後、反応溶液にDMSO 9mlを加え希釈した後、0.1wt%LiCl/CHOH 800mlに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、0.1wt%LiCl/CHOHで再沈処理した後、熱0.1wt%LiCl/CHOHで洗浄した。回収後、減圧下80℃で一晩乾燥後、淡黄色粉末のポリマー11を得た。収量は0.113g(収率80%)であった。GPC測定により求めたMは37000で、M/Mは1.6であった(dn/dcは0.168mL/g)。ηinhは、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.16dL/gであった。窒素雰囲気下でT10は490℃、Tは189℃であった。H−NMRスペクトル解析から求めたDBは0.49であった。有機溶媒に対する溶解性を表1に示す。また、室温下では200mg/mLの濃度においても、NMPに可溶であり、100℃においては400mg/mLの濃度でも可溶であることがわかった。
【0061】
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図20、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図21、窒素雰囲気下での熱重量分析を図22に示した。
元素分析値(C2818) 計算値 C:70.28,H:3.79,N:5.85. 実験値 C:68.24,H:3.60,N:5.66.
【0062】
[参考例]
【化29】
Figure 0003546303
【0063】
式(3)に示すポリイミド12(M=77000、M/M=1.7(ポリスチレン換算)、ηinh=0.34dL/g(0.5g/dLのNMP中、30℃))のNMPに対する溶解性は室温下及び100℃において、170mg/mLの濃度までは可溶であったが、200mg/mLの濃度では一部溶解する程度であった。
【0064】
【表1】
Figure 0003546303
【0065】
[実施例7]ポリマー13の合成(式4)
【化30】
Figure 0003546303
【0066】
窒素導入管を備え付けた50ml三ッ口フラスコ中に、実施例1(6)で得られた化合物 0.603g(1.24mmol)、(2,3−ジヒドロ−2−チオキソ−3−ベンズオキサゾリル)ホスホン酸ジフェニル(DBOP)0.568g(1.48mmol)、トリエチルアミン0.17ml(1.24mmol)、NMP3mlを加え、窒素気流下、室温で3時間反応させた。反応終了後、反応溶液を氷浴下に置き、ヘプタノイルクロリド(エナンチルクロリド)2.50ml(16.15mmol)、NMP2mlを加え20分間撹拌した。更に室温で3時間撹拌した後、NMP20mlを加え希釈した反応溶液を、10vol%の12N塩酸を含む1500mlのメタノール水溶液(50:50vol)(10vol%HCl/CHOH−HO)に投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、10vol%HCl/CHOH−HOで再沈処理し、減圧下室温で一晩乾燥後、白色粉末のポリマー13を得た。収量は0.698g(収率97%)であった。GPC測定により求めた重量平均分子量(M)はポリスチレン換算で100000で、分子量分布(M/M)は3.0であった。固有粘度(ηinh)は、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.21dL/gであった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図23、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図24に示した。
【0067】
[実施例8]ポリマー14の合成(式4)
実施例7に従い、実施例1(6)で得られた化合物 0.302g(0.62mmol)を3時間自己縮合させた後、氷浴下で、4−メチルフタル酸無水物1.310g(8.08mmol)、NMP1mlを加え20分間撹拌した。更に室温で3時間撹拌した後、NMP15mlを加え希釈した反応溶液を、750mlの10vol%HCl/CHOH−HOに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、10vol%HCl/CHOH−HOで再沈処理し、減圧下室温で一晩乾燥後、白色粉末のポリマー14を得た。収量は0.324g(収率83%)であった。固有粘度(ηinh)は、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.18dL/gであった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図25、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図26に示した。
【0068】
[実施例9]ポリマー15の合成(式4)
実施例7に従い、実施例1(6)で得られた化合物 0.202g(0.42mmol)を3時間自己縮合させた後、氷浴下で、実施例1(4)で得られた化合物 0.260g(0.51mmol)、NMP9mlを加え20分間撹拌した。更に室温で3時間撹拌した後、NMP5mlを加え希釈した反応溶液を、0.1wt%の塩化リチウムを溶解させた1000mlのメタノール溶液(0.1wt%LiCl/CHOH)に投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、0.1wt%LiCl/CHOHで再沈処理し、減圧下室温で一晩乾燥後、淡黄色粉末のポリマー15を得た。収量は0.401g(収率98%)であった。固有粘度(ηinh)は、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.13dL/gであった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図27、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図28に示した。
【0069】
[実施例10]ポリマー16の合成(式4)
窒素導入管、還流冷却管を備え付けた50ml三ッ口フラスコ中に、実施例7で得られたポリマー13 0.450g、無水酢酸0.90ml、ピリジン0.55ml、DMF9mlを加え、窒素気流下、100℃で24時間反応させた。反応終了後、反応溶液にDMF20mlを加え希釈した後、0.1wt%LiCl/CHOH1500mlに投入しポリマーを沈殿させた。ろ別回収後、DMFに再溶解させ、0.1wt%LiCl/CHOHで再沈処理した後、熱0.1wt%LiCl/CHOHで洗浄した。回収後、減圧下80℃で一晩乾燥後、淡黄色粉末のポリマー16を得た。収量は0.338g(収率79%)であった。GPC測定により求めたポリスチレン換算でのMは75000で、M/Mは2.6であった。ηinhは、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.19dL/gであった。窒素雰囲気下でTは405℃、ガラス転移温度(T)は138℃であった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図29、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図30に示した。
【0070】
[実施例11]ポリマー17の合成(式4)
実施例10に従い、実施例8で得られたポリマー14 0.205gの化学イミド化を行い、淡黄色粉末のポリマー17 0.169g(収率89%)を得た。GPC測定により求めたポリスチレン換算でのMは91000で、M/Mは2.6であった。ηinhは、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.13dL/gであった。窒素雰囲気下でTは455℃、Tは186℃であった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図31、H−NMRスペクトル(DMF−d,100℃)を図32に示した。
【0071】
[実施例12]ポリマー18の合成(式4)
実施例10に従い、実施例9で得られたポリマー15 0.343gの化学イミド化を行い、淡黄色粉末のポリマー18 0.304g(収率93%)を得た。GPC測定により求めたポリスチレン換算でのMは42000で、M/Mは2.2であった。ηinhは、0.5g/dLのNMP中、30℃で0.13dL/gであった。窒素雰囲気下でTは370℃、Tは168℃であった。
赤外線吸収スペクトル(KBr)を図33、H−NMRスペクトル(DMSO−d,100℃)を図34に示した。
【0072】
[実施例13]3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステルの合成(その2)(式5)
【0073】
【化31】
Figure 0003546303
【0074】
(1)3,5−ジヒドロキシフェニル− 3´,4´−ジシアノフェニルエーテル2´
乾燥したフラスコ中で、1,3,5−ベンゼントリオール(フロログルシノール)2.52g(20mmol)と4−ニトロフタロニトリル2.786g(16mol)を50mlのDMFに溶解させ、炭酸カリウム8.28g(60mol)を加えた。溶液を窒素雰囲気下、室温で8時間加熱した後、1000mlの水に注ぎ込み、生じる沈殿をろ別した。ろ液にpH3になるまで18%塩酸水溶液を加え、生じた沈殿をろ別した。得られた固体を水/メタノール=80/20(体積比)の混合溶液から再結晶することで純品1.21gを得た。収率は24%であった。NMRスペクトルを図35に、赤外線吸収スペクトルを図38に示す。
【0075】
(2)3,5−ジヒドロキシフェニル−3´,4´−ジカルボキシフェニルエーテル2”
化合物2´ 0.5gと水酸化カリウム2.11gを5mlの水中で4時間加熱還流した。室温に冷却後、溶液にpH4になるまで18%塩酸水溶液を加え、エバポレーターで水を留去し、得られたスラリー状残留物に20mlのアセトンを加えた。生じた沈殿をろ別後、ろ液からアセトンを留去し、減圧下60℃で乾燥して黄色固体0.46gを得た。収率は80%であった。NMRスペクトルを図36に、赤外線吸収スペクトルを図39に示す。
【0076】
(3)3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエ−テル−3´,4´−ジカルボン酸3´
化合物2” 0.1g(0.345mmol)、p−フルオロニトロベンゼン0.0972g(0.069mmol)、炭酸カリウム0.27g(2mmol)を1.5mlのDMFに溶解した。溶液を115℃で24時間加熱撹拌し、溶液を100mlの1M塩酸水溶液に投入して、生じた沈殿をろ別した。水洗し、減圧下80℃で乾燥して黄色の固体0.16gを得た。収率は87%であった。NMRスペクトルを図37に、赤外線吸収スペクトルを図40に示す。
以後、実施例(4)(c)〜(6)と同様に処理することにより、3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステルを製造することができる。
【0077】
[試験例]ポリマーの溶解性試験
実施例7〜12で得られたポリマー1318の各種有機溶媒に対する溶解性試験(50mg/mL)の結果を表2に示した。
【0078】
【表2】
Figure 0003546303
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、有機溶媒に可溶で、溶液粘度が低く、加工性の高いポリイミド樹脂を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタロニトリルの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図2】4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタロニトリルのH−NMRスペクトルを示す図である。
【図3】4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタル酸の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図4】4−(3,5−ジメトキシフェノキシ)フタル酸のH−NMRスペクトルを示す図である。
【図5】3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸無水物の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図6】3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル異性体混合物の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図7】3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステル異性体混合物のH−NMRスペクトルを示す図である。
【図8】3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステルの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図9】3,5−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルエーテル−3´,4´−ジカルボン酸モノメチルエステルのH−NMRスペクトルを示す図である。
【図10】ポリマーの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図11】ポリマーの熱重量分析の結果を示す図である。
【図12】ポリマーの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図13】ポリマーH−NMRスペクトルを示す図である。
【図14】ポリマーの熱重量分析の結果を示す図である。
【図15】ポリマーの赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図16】ポリマーの熱重量分析の結果を示す図である。
【図17】ポリマー10の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図18】ポリマー10H−NMRスペクトルを示す図である。
【図19】ポリマー10の熱重量分析の結果を示す図である。
【図20】ポリマー11の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図21】ポリマー11H−NMRスペクトルを示す図である。
【図22】ポリマー11の熱重量分析の結果を示す図である。
【図23】ポリマー13の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図24】ポリマー13H−NMRスペクトルを示す図である。
【図25】ポリマー14の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図26】ポリマー14H−NMRスペクトルを示す図である。
【図27】ポリマー15の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図28】ポリマー15H−NMRスペクトルを示す図である。
【図29】ポリマー16の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図30】ポリマー16H−NMRスペクトルを示す図である。
【図31】ポリマー17の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図32】ポリマー17H−NMRスペクトルを示す図である。
【図33】ポリマー18の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図34】ポリマー18H−NMRスペクトルを示す図である。
【図35】3,5−ジヒドロキシフェニル−3´,4´−ジシアノフェニルエーテル2´H−NMRスペクトルを示す図である。
【図36】3,5−ジヒドロキシフェニル−3´,4´−ジカルボキシフェニルエーテル2”H−NMRスペクトルを示す図である。
【図37】3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエ−テル−3´,4´−ジカルボン酸3´H−NMRスペクトルを示す図である。
【図38】3,5−ジヒドロキシフェニル−3´,4´−ジシアノフェニルエーテル2´の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図39】3,5−ジヒドロキシフェニル−3´,4´−ジカルボキシフェニルエーテル2”の赤外線吸収スペクトルを示す図である。
【図40】3,5−ビス(4−ニトロフェノキシ)ジフェニルエ−テル−3´,4´−ジカルボン酸3´の赤外線吸収スペクトルを示す図である。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3):
    Figure 0003546303
    [式中、Arは次式:
    Figure 0003546303
    Figure 0003546303
    Figure 0003546303
    (式中、X、Y及びZは、同一又は相異なり、直接結合又は連結基を表す。)
    で示される化合物の構造から、置換基であるR 1 HN、R 2 HN、COOR 3 及びCOOR 4 を除いてなる4価の有機基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
    【化5】
    −NH−CE−NH− (A)
    (式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
    で示される2価の基を表してもよい。]
    で示される繰り返し単位からなることを特徴とするポリイミド樹脂。
  2. 一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和を、一般式(1)で示される繰り返し単位、一般式(2)で示される繰り返し単位及び一般式(3)で示される繰り返し単位の個数の和で除した値である分岐度が0.05〜0.95である請求項1記載のポリイミド樹脂。
  3. ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド及びジメチルホルムアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種の有機溶媒に対する溶解度が有機溶媒1L中に1gから1000gである請求項1記載のポリイミド樹脂。
  4. 下記一般式(4):
    Figure 0003546303
    (式中、Arは請求項1と同義であり、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
    で示される化合物を縮合して得られる請求項1〜のいずれか1項に記載のポリイミド樹脂。
  5. 下記一般式(4):
    Figure 0003546303
    (式中、Arは請求項1と同義であり、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
    で示される化合物を縮合させることを特徴とする、請求項1記載の一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)で示される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の製造法。
  6. 下記一般式(4):
    Figure 0003546303
    (式中、Arは請求項1と同義であり、R1 及びR2 は、同一又は相異なり、水素原子又はトリメチルシリル基を表し、R3 及びR4 は、同一又は相異なり、水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表す。)
    で示される化合物。
  7. 下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
    Figure 0003546303
    [式中、Arは請求項1と同義であり、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
    【化10】
    −NH−CE−NH− (A)
    (式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
    で示される2価の基を表してもよい。]
    で示される繰り返し単位からなる化合物を製造原料として得られる請求項1〜のいずれか1項に記載のポリイミド樹脂。
  8. 下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
    Figure 0003546303
    [式中、Arは請求項1と同義であり、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
    【化12】
    −NH−CE−NH− (A)
    (式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
    で示される2価の基を表してもよい。]
    で示される繰り返し単位を有する化合物を加熱処理又は化学処理することを特徴とする、請求項1記載の一般式(1)、一般式(2)及び一般式(3)で示される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の製造法。
  9. 下記一般式(5)、一般式(6)及び一般式(7):
    Figure 0003546303
    [式中、Arは請求項1と同義であり、R3 は水素原子、C1-10−アルキル基、アリール基又はトリメチルシリル基を表し、abN、cdN及びefNは、同一又は相異なり、非置換のアミノ基、環状アミド基又はC1-10−アルキル基、アリール基、トリメチルシリル基、鎖員2〜7の2価の炭化水素基、又は1価もしくは2価のアシル基で置換されたアミノ基を表し、また、同一繰り返し単位中のcdN及びefNは、互いに連結して、次式(A):
    【化14】
    −NH−CE−NH− (A)
    (式中、CEは2価の炭化水素基又はアシル基を表す。)
    で示される2価の基を表してもよい。]
    で示される繰り返し単位からなる化合物。
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