JP3545242B2 - 集積紙幣搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集積紙幣搬送装置に関するものであり、さらに詳細には、所望のように集積された紙幣を、集積状態を維持しつつ、搬送することのできる集積紙幣搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−293160号公報は、下方に位置する一対の駆動エンドレスベルトと、上方に位置し、一対の駆動エンドレスベルトに対して、移動可能な一対の従動エンドレスベルトと、紙幣の集積時には、一対の駆動エンドレスベルトの上方に位置して、その上面に、紙幣を集積し、集積された紙幣の送り出し時には、一対の駆動エンドレスベルトの下方に退避される紙幣集積板を備え、紙幣集積板上に、先端部が揃うように集積された紙幣を、一対の駆動エンドレスベルトと一対の従動エンドレスベルトによって挟持させ、駆動エンドレスベルトを駆動することにより、紙幣集積装置から搬送する紙幣集積装置を備えた紙幣処理機を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この紙幣集積装置においては、最下の紙幣には、一対の駆動エンドレスベルトから駆動力が加えられ、強制的に移動させられるのに対し、最上の紙幣は、一対の従動エンドレスベルトから、何らの力も受けず、一対の駆動エンドレスベルトから最下の紙幣に加えられた駆動力が、集積された紙幣間の摩擦を介して、伝達されるにすぎない。その上、最上の紙幣が移動するためには、一対の従動エンドレスベルトの慣性に抗して、一対の従動エンドレスベルトを従動させる必要があるため、必然的に、下側に集積された紙幣が上側に集積された紙幣に先行して送り出されることになり、紙幣集積装置内に、先端部が揃うように集積された紙幣を、所望の集積状態を維持しつつ、紙幣集積装置から外部へ搬送することができないという問題があった。とくに、特開平9−293160号公報に開示された受け入れ不能紙幣を集積させる第1の紙幣集積装置は、紙幣の搬送方向に対して、下流側が上方に位置するように、約45度の傾きをもって、機体に取付けられているため、とくに深刻な問題となっていた。
したがって、本発明は、所望のように集積された紙幣を、集積状態を維持しつつ、搬送することのできる集積紙幣搬送装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、紙幣をその上面に集積する紙幣集積部材の一方の側に固定された第一の駆動エンドレスベルトと、他方の側に設けられ、前記第一の駆動エンドレスベルトに対して移動可能な第二の駆動エンドレスベルトと、一つの駆動源と、前記駆動源により発生された駆動力を、前記第一の駆動エンドレスベルトおよび前記第二の駆動エンドレスベルトに伝達する駆動力伝達手段とを備え、前記第二の駆動エンドレスベルトが、前記第一の駆動エンドレスベルトと前記第二の駆動エンドレスベルトの対向するベルト面が互いに平行になるように、前記第一の駆動エンドレスベルトに向かって移動し、前記第一の駆動エンドレスベルトとの間で、前記紙幣集積部材上に集積された紙幣を挟持可能に構成され、前記駆動力伝達手段が、前記駆動源により回転され、前記第一の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリに駆動力を伝達可能な駆動プーリと、前記第二の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリに駆動力を伝達可能な駆動力伝達プーリと、複数のプーリと、前記駆動プーリ、前記駆動力伝達プーリおよび前記複数のプーリに巻回された伝達ベルトを備えたことを特徴とする集積紙幣搬送装置によって達成される。
本発明によれば、紙幣集積部材上に集積された紙幣は、駆動源により駆動される第一の駆動エンドレスベルトと第二の駆動エンドレスベルトとによって挟持されて、搬送されるから、紙幣集積装置内に、先端部が揃うように集積された紙幣を、所望の集積状態を維持しつつ、搬送することが可能となる。さらに、本発明によれば、一つの駆動源から発生された駆動力を、駆動力伝達手段により、第一の駆動エンドレスベルトと第二の駆動エンドレスベルトに伝達して、駆動しているから、コストの上昇を防止し、スペースを有効に活用することができる。
【0005】
本発明の好ましい実施態様においては、前記駆動プーリおよび前記複数のプーリが、前記伝達ベルトの内側に位置し、前記駆動力伝達プーリが、前記伝達ベルトの外側に位置している。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第一の駆動エンドレスベルトと第二の駆動エンドレスベルトとによって挟持された集積紙幣を同一方向に搬送するように、第一の駆動エンドレスベルトと第二の駆動エンドレスベルトを駆動することが可能になる。
【0006】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記駆動プーリが前記第一の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリと同軸に設けられ、前記駆動力伝達プーリが前記第二の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリと同軸に設けられている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記駆動力伝達プーリと、前記駆動力伝達プーリの支持軸との間に、ワンウエイクラッチが設けられている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、第二の駆動エンドレスベルトが、第一の駆動エンドレスベルトに向かって移動する際、駆動力伝達プーリと伝達ベルトとの間の摩擦により、駆動力伝達プーリが回転して、集積紙幣を乱すことを確実に防止することが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置を備えた紙幣入金機の略縦断面図である。
図1に示されるように、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置を備えた紙幣入金機は、紙幣の入金および受け入れ不能紙幣の返却の際に、使用される取引口1を備え、取引口1は、シャッタ2を介して、紙幣入金機の内部と接続されている。取引口1内には、紙幣載置台3が設けられており、紙幣は、この紙幣載置台3上に載置されて、紙幣入金機に入金され、また、受け入れ不能紙幣は、この紙幣載置台3上に載置されて、返却されるように構成されている。
【0008】
紙幣入金機の内部のシャッタ2に隣接した位置には、中空の回転可能なドラム4が設けられている。ドラム4内には、一対の駆動エンドレスベルト5および一対の従動エンドレスベルト6が対向するように設けられ、紙幣の搬送路が形成されている。図1においては、一対の駆動エンドレスベルト5および一対の従動エンドレスベルト6のうち、一方のみが、それぞれ、図示されている。従動エンドレスベルト6は、駆動エンドレスベルト5に対して、接近および離間可能に設けられている。駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6により形成された紙幣の搬送路の両端部に、紙幣の搬送路を開閉する第1のシャッタ7および第2のシャッタ8が設けられ、さらに、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6により形成された紙幣の搬送路のほぼ中央部に、紙幣の搬送路内に突出し、紙幣の搬送路から退避可能な第3のシャッタ9が設けられている。ドラム4内の駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6により形成された紙幣の搬送路の長さは、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣の長辺の長さよりもわずかに大きくなるように設定されており、また、取引口1の紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部から、第3のシャッタ9が突出する紙幣搬送路の中央部までの長さも、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣の長辺の長さよりもわずかに大きくなるように設定されている。さらに、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部から、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6により形成された紙幣の搬送路の取引口1側の端部までの長さ、および、紙幣載置台3のドラム4側の端部から、第3のシャッタ9までの長さは、処理すべき紙幣のうち、長辺が最小である紙幣の長辺の長さよりも小さくなるように設定されている。したがって、紙幣は、シャッタ2およびドラム4の取引口1に対向する第1のシャッタ7が開かれ、第3のシャッタ9が紙幣搬送路に突出した位置に保持された状態で、取引口1内に投入されるが、その際、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣は、ほぼ、第3のシャッタ9に当接するように、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部と第3のシャッタ9との間に収容され、また、長辺が最小である紙幣も、その一部が、駆動エンドレスベルト5上に載置されるように、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部と第3のシャッタ9との間に収容される。その結果、その後に、第3のシャッタ9を紙幣搬送路から退避させ、従動エンドレスベルト6を移動させると、取引口1内に投入された紙幣を、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6によって挟持することができ、ドラム4に取付けられたモータ(図示せず)により、駆動エンドレスベルト5を駆動することにより、取引口1内に投入された紙幣を、確実に、ドラム4内に取り込むことができる。また、ドラム4は、紙幣入金機の機体に取付けられたモータ(図示せず)によって、回転可能に構成されている。
【0009】
ドラム4の直下には、紙幣入金部10が設けられている。紙幣入金部10は、固定された一対の駆動エンドレスベルト11と、駆動エンドレスベルト11との間で紙幣を挟持する挟持位置と紙幣の挟持を解除する退避位置との間で移動可能な一対の従動エンドレスベルト12と、ユニット(図示せず)に、従動エンドレスベルト12と一体的に支持され、従動エンドレスベルト12の駆動エンドレスベルト11側の面と平行に移動可能な紙幣押さえ板13と、紙幣入金部10の下部を形成する下端板14と、駆動エンドレスベルト11と下端板14との間を開閉可能なシャッタ15と、下端板14およびシャッタ15との下部近傍に設けられ、紙幣入金部10から、紙幣を繰り出す繰り出しローラ16と、繰り出しローラ16によって、紙幣が一枚づつ、繰り出されることを保証する分離ローラ17とを備えている。図1においては、一対の駆動エンドレスベルト11および一対の従動エンドレスベルト12の一方のみが、それぞれ、図示されている。駆動エンドレスベルト11は、その従動エンドレスベルト12側の面が、ドラム4が、図1に示された位置から、反時計方向に、90度回転されたときの駆動エンドレスベルト5の面と連なるように、配置されている。
【0010】
ドラム4に取り込まれ、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6によって挟持された紙幣を、紙幣入金部10に送るときは、ドラム4が、図1に示された位置から、反時計方向に、90度回転された後、駆動エンドレスベルト5および駆動エンドレスベルト11が駆動される。その結果、紙幣は、駆動エンドレスベルト11および従動エンドレスベルト12との間に送り込まれて、挟持され、駆動エンドレスベルト11が駆動されることにより、紙幣入金部10内に送り込まれる。その後、従動エンドレスベルト12が退避位置に退避され、紙幣は、駆動エンドレスベルト11、紙幣押さえ板13および下端板14により、支持されて、紙幣入金部10内に保持される。
【0011】
紙幣入金部10の繰り出しローラ16の下流側には、第1の紙幣搬送部23が接続されており、紙幣入金部10に収納された紙幣は、繰り出しローラ16および分離ローラ17により、一枚づつ、繰り出され、繰り出しローラ16の直下流部に設けられたセンサ(図示せず)により、計数されて、第1の紙幣搬送部23に送られる。
第1の紙幣搬送部23は、紙幣が、その長辺が搬送方向とある角度をなして、搬送されている場合には、紙幣の長辺が搬送方向と一致するように、紙幣の向きを補正しつつ、紙幣入金機の後方に向けて、紙幣を搬送するように構成されている。
第1の紙幣搬送部23の終端部には、上方に延びる第2の紙幣搬送部25が設けられており、紙幣は、第1の紙幣搬送部23から、第2の紙幣搬送部25に受け渡され、上方に向けて、次いで、紙幣入金機の前方に向けて、搬送されるように構成されている。
第2の紙幣搬送部25の始端部には、紙幣が受け入れ可能か否かおよび受け入れ可能なときは、その金種を判別する紙幣判別部24が設けられている。第2の紙幣搬送部25の終端部には、第1のゲート部材26が設けられており、紙幣判別部24により、受け入れ不能と判別された紙幣は、第1のゲート部材26によって、第1の紙幣集積装置30内に送られる。他方、受け入れ可能と判別された紙幣は、第2の紙幣搬送部25の終端部に接続された第3の紙幣搬送部27に受け渡されて、上方に向けて、搬送され、第2のゲート部材28によって、第2の紙幣集積装置80内に集積される。
第1の紙幣集積装置30は、ドラム4の後方下方に、その長手方向が、水平に対して、約45度の角度をなすように配置され、第2の紙幣集積装置80は、ドラム4の後方に、その長手方向がほぼ水平となるように配置されている。
第1の紙幣集積装置30は、ドラム4が、図1に示された位置から、時計方向に約45度回転したときに、紙幣を受け渡し可能に、ドラム4と連通され、第2の紙幣集積装置80は、ドラム4が図1に示された位置にあるときに、紙幣を受け渡し可能に、ドラム4と連通されるように構成されている。
【0012】
さらに、紙幣入金機は、紙幣入金部10の前方に、紙幣判別部24により、受け入れ不能と判別された紙幣で、顧客に返却されたにもかかわらず、顧客が受け取らなかった紙幣を回収する受け入れ不能紙幣回収部29と、後部に、入金された受け入れ可能な紙幣を保管する金庫90を備えている。
紙幣入金部10から入金された紙幣がすべて、送り出されると、第1の紙幣集積装置30に集積された受け入れ不能紙幣は、ドラム4に送られて、取引口1に返却され、取引口1に返却されたにもかかわらず、顧客が受け取らないときは、再び、ドラム4に送られ、受け入れ不能紙幣回収部29に回収されるように構成されている。
また、紙幣判別部24による判別結果に基づいて、入金された金額が表示手段(図示せず)に表示されるように構成されており、顧客が入金金額を確認し、入金を指示したときは、第2の紙幣集積装置80内に集積された受け入れ可能紙幣は、ドラム4に送られて、紙幣入金部10、第1の紙幣搬送部23、紙幣判別部24、第2の紙幣搬送部25を経て、第3の紙幣搬送部27に送られ、第2のゲート部材28によって、金庫90内に保管されるように構成されている。
図2は、図1の紙幣入金機の取引口1およびドラム4の詳細を示す略縦断面図である。
図2に示されるように、シャッタ2とドラム4の間の上方部には、シャッタ2を開閉させるモータ100が設けられている。モータ100の出力軸100aには、アーム102が固定されており、アーム102の先端部には、ローラ101が回転可能に取付けられている。ローラ101は、シャッタ2の上端部から、ドラム4に向かって略水平に延びるシャッタ2の屈曲部2aの下面に当接して、これを支持している。したがって、モータ100を駆動して、アーム102を、図2において、反時計方向に揺動させると、アーム102の先端部に取付けられたローラ101は、円弧状に下降し、その結果、シャッタ2の屈曲部2aが下降することにより、シャッタ2は、図2に示される開位置から、取引口1と紙幣入金機の内部との間を遮断する閉位置へ移動するように、構成されている。
図3は、シャッタ2の略正面図である。
図3に示されるように、シャッタ2の下縁部には、下方に向かって突出する複数の突起部2bが、略等間隔に形成されており、シャッタ2に対向する紙幣載置台3のドラム側の端部には、シャッタ2が閉じたとき、シャッタ2の突起部2bと噛み合うように、補完的な寸法形状を有する凹部3bが形成されている。したがって、シャッタ2と紙幣載置台3との間に、紙幣が残留しているときには、突起部2bと凹部3bとが完全に噛み合わず、シャッタ2を閉じることができないから、シャッタ2が閉じているか否かを検出することにより、シャッタ2と紙幣載置台3の間に、紙幣が残留しているか否かを検出することが可能になる。
図2に示されるように、ドラム4に固定された駆動エンドレスべルト5は、ローラ103、104、105に巻回され、駆動エンドレスべルト5の従動エンドレスベルト6側の面よりも、わずかに下方に、紙幣ガイド106が取付けられている。
【0013】
また、移動可能な従動エンドレスべルト6は、ローラ108、109、110に巻回されており、ローラ108、109、110は、紙幣の搬送路に対して直交する方向に移動可能にドラム4に取付けられた連結部材107に、回転可能に取付けられている。連結部材107には、従動エンドレスべルト6の駆動エンドレスベルト5側の面に対して、直交する方向に移動可能な紙幣ガイド111が取付けられている。紙幣ガイド111は、従動エンドレスべルト6が、駆動エンドレスベルト5から離間した位置に移動したときには、ストッパ(図示せず)に係合して、従動エンドレスべルト6の駆動エンドレスベルト5側の面よりも駆動エンドレスベルト5に近接した位置に位置し、従動エンドレスべルト6が駆動エンドレスベルト5に近接し、駆動エンドレスベルト5との間で、紙幣を挟持可能な位置に移動したときには、従動エンドレスべルト6の駆動エンドレスベルト5側の面より駆動エンドレスベルト5から離間した位置に退避して、紙幣の挟持、搬送に影響を与えることがないように構成されている。
図2に示されるように、駆動エンドレスべルト5および従動エンドレスべルト6によって形成された紙幣の搬送路の一端部に設けられた第1のシャッタ7は、上部シャッタ部材7aおよび下部シャッタ部材7bを備え、他端部に設けられた第2のシャッタ8は、上部シャッタ部材8aおよび下部シャッタ部材8bを備えており、それぞれ、上部シャッタ部材7a、8aおよび下部シャッタ部材7b、8bが接近、離間することによって、開閉されるように構成されている。
【0014】
さらに、駆動エンドレスべルト5および従動エンドレスべルト6によって形成された紙幣の搬送路の略中央部において、紙幣の搬送路内に突出し、紙幣の搬送路から退避可能な第3のシャッタ9は、図2において、その下端部が、ソレノイド112によって、軸113まわりに揺動可能な揺動アーム114の先端部に連結されており、ソレノイド112を作動させて、揺動アーム114を、図2に破線で示される退避位置から、実線で示される突出位置まで、軸113を中心に揺動させることにより、紙幣の搬送路に突出させることができるように、構成されている。
図4は、紙幣入金機のドラム4の略左側面図である。
図4に示されるように、従動エンドレスべルト6が巻回されている3つのローラ108、109、110のうち、ローラ108、110のローラ軸108a、110aは、それぞれ、紙幣の搬送方向に対して、ドラム4の左側の側板115に形成され、紙幣の搬送路に直交する方向に延びる一対の長孔115a、115aを通って、ドラム4の外方に突出し、一対のスライドレール116、116に沿って、紙幣の搬送路に直交する方向に移動可能な一対のブロック117、117に、それぞれ、連結されている。一対のブロック117、117は、連結板118の両端部に、それぞれ、連結されている。図4において、連結板118の両端部の下縁部には、一対のプーリ119、119の下周面に沿うように設けられたスプリング120の両端部が、それぞれ、連結されており、連結板118は、スプリング120により、下方に付勢されている。
【0015】
図4に示されるように、略L字状の解放アーム121が、紙幣の搬送路に直交する方向に移動可能に、ドラム4に取付けられている。解放アーム121は、図4において上方に移動することにより、その下端部から略水平方向に延びる折れ曲がり部121aの上側面が、連結板118の中央部の下縁部と係合し、連結板118を、スプリング120のバネ力に抗して、上方に移動可能に構成されている。解放アーム121は、図4における上端部が、ドラム4の側板115に取付けられたモータ122の出力軸122aに固定された揺動アーム123に連結され、モータ122を回転させることにより、図4において、上方に移動することができるように構成されている。
さらに、図4に示されるように、ドラム4の側板115には、プーリ124が固定され、このプーリ124と、紙幣入金機の機体に取付けられたモータ126の出力軸126aに固定されたプーリ125には、べルト127が巻回されており、ドラム4は、モータ126を駆動することにより、ドラム4の中心軸4aを中心に、回転可能になっている。本実施態様においては、後述するCPU(図示せず)によって、モータ126を、正逆両方向に、繰り返し、わずかづつ、回転させることができるように構成されている。
図5は、紙幣入金機のドラム4の略右側面図である。
図5に示されるように、駆動エンドレスべルト5が巻回されている3つのローラ103、104、105のうち、ローラ103、105のローラ軸103a、105aは、それぞれ、ドラム4の右側の側板128を通って、ドラム4の外方に突出し、突出したローラ軸103a、105aの先端部には、プーリ129、130が取付けられている。また、側板128には、駆動エンドレスべルト5を駆動するモータ131の出力軸131aに取付けられた駆動プーリ132と、従動プーリ133が取付けられている。これらのプーリ129、130、132、133には、べルト134が巻回されており、モータ131の駆動力が、プーリ129、130、ローラ103、105を経て、駆動エンドレスべルト5に伝達されるように構成されている。
【0016】
また、図5に示されるように、第1のシャッタ7を構成する上部シャッタ部材7aおよび下部シャッタ部材7bは、紙幣の搬送方向に対して、直交する方向に延びるピン135a、135bまわりに、紙幣の搬送路を閉鎖する閉位置と、これを開放する開位置との間で、揺動可能に、ドラム4に取付けられている。ピン135aの下方の上部シャッタ部材7aには、紙幣の搬送路に直交する方向に延びる長孔136aが形成され、図5において、ピン135bの上方の下部シャッタ部材7bには、紙幣の搬送路に直交する方向に延びる長孔136bが形成されている。長孔136a、136bには、紙幣の搬送方向に移動可能に、ドラム4に取付けられたスライド板137に形成されたピン137a、137bが挿通されている。第2のシャッタ8の側のスライド板137の端部には、一対のスプリング138、138の一端部が連結されており、この一対のスプリング138、138により、スライド板137は、第2のシャッタ8に向けて付勢され、ピン137a、137bを介して、上部シャッタ部材7aおよび下部シャッタ部材7bを、図5に示されるように、閉位置に保持している。
【0017】
さらに、第2のシャッタ8の側のスライド板137の端部には、軸139をまわりに揺動可能に、ドラム4に取付けられた駆動アーム140の先端部に設けられたピン141が係合している。軸139とピン141の間の駆動アーム140には、ソレノイド142のプランジャー142aの先端部が連結されている。したがって、ソレノイド142を作動して、プランジャ142aを収縮させることにより、駆動アーム140が、軸139まわりに、図5において、時計方向に揺動され、スプリング138、138のバネ力に抗して、スライド板137が、第1のシャッタ7に向けて、移動され、ピン137a、137bを介して、上部シャッタ部材7aおよび下部シャッタ部材7bが、ピン135a、135bまわりに回動し、図5において、点線で示される閉位置から、開位置に移動させることができるように構成されている。
図5に示されるように、第2のシャッタ8を構成する上部シャッタ部材8aおよび下部シャッタ部材8bは、紙幣の搬送方向に対して、直交する方向に延びるピン143a、143bまわりに、紙幣の搬送路を閉鎖する閉位置と、これを開放する開位置との間で、揺動可能に、ドラム4に取付けられている。図5において、ピン143aの下方の上部シャッタ部材8aには、紙幣の搬送路に直交する方向に延びる長孔144aが形成されており、ピン143bの上方の下部シャッタ部材8bには、紙幣の搬送路に直交する方向に延びる長孔144bが形成されている。これらの長孔144a、144bには、紙幣の搬送方向に移動可能に、ドラム4に取付けられたスライド板145に設けられたピン145a、145bが挿通されている。第1のシャッタ7の側のスライド板145の端部には、一端部が、スライド板137に取付けられた一対のスプリング138、138の他端部が連結されており、一対のスプリング138、138により、スライド板145は、第1のシャッタ7に向けて付勢され、ピン144a、144bを介して、上部シャッタ部材8aおよび下部シャッタ部材8bを、図5に示されるように、閉位置に保持している。
【0018】
さらに、スライド板145の第1のシャッタ7側の端部には、軸146まわりに揺動可能にドラム4に取付けられた駆動アーム147の先端部に形成されたピン148が係合している。軸146とピン148の間の駆動アーム147には、ソレノイド149のプランジャー149aの先端部が連結されている。したがって、ソレノイド149を作動して、プランジャ149aを収縮させることによって、駆動アーム147が、軸146まわりに、図5において、時計方向に揺動され、スプリング138、138のバネ力に抗して、スライド板145が、第2のシャッタ8に向けて、移動され、ピン145a、145bを介して、上部シャッタ部材8aおよび下部シャッタ部材8bが、ピン143a、143bまわりに回動し、図5において、点線で示される閉位置から、開位置に移動させることができるように構成されている。
図6は、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置を備えた第1の紙幣集積装置30の構造を示す略側面図である。
図6に示されるように、第1の紙幣集積装置30は、第1のゲート部材26に隣接するローラ対31の下方に、羽根車32を備えており、下方には、固定された一対の下側駆動エンドレスベルト33が、上方には、移動可能な一対の上側駆動エンドレスベルト34が、それぞれ設けられ、集積された紙幣を押圧する紙幣押さえ板35が、支軸36に揺動自在に取付けられている。一対の下側駆動エンドレスベルト33および一対の上側駆動エンドレスベルト34によって、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置が形成されている。図6においては、一対の下側駆動エンドレスベルト33および一対の上側駆動エンドレスベルト34のうち、一方のみが、それぞれ、図示されている。上側駆動エンドレスベルト34が巻回されたローラ37a、37b、37cおよび支軸36は、取付けユニット38に支持されている。下側駆動エンドレスベルト33が固定されたユニット側板40の中央部には、下側駆動エンドレスベルト33に垂直に延びる開口41が形成され、上側駆動エンドレスベルト34が巻回された中央のローラ37bを回転自在に支持し、取付けユニット38に固定されたローラ軸42が、開口41を通して、ユニット側板40の外方に突出している。羽根車32の第1のゲート部材26側には、紙幣の後端部を検出するセンサ39が設けられている。一対の下側駆動エンドレスベルト33は、ローラ300a、300b、300cに巻回され、ローラ300aと同軸上に、ギアなどの駆動力伝達部材(図示せず)を介して、モータ(図示せず)の出力軸(図示せず)に接続された駆動プーリ301が設けられている。また、一対の上側駆動エンドレスベルト34が巻回されたローラ37aと同軸上に、駆動力伝達プーリ302が設けられ、ユニット側板40に形成された軸305、306、307には、それぞれ、プーリ315、316、317が回転自在に支持されている。駆動プーリ301、駆動力伝達プーリ302およびプーリ315、316、317には丸ベルト320が巻回されている。ここに、1つのモータ(図示せず)によって、一対の下側駆動エンドレスベルト33を反時計方向に駆動させ、一対の上側駆動エンドレスベルト34を時計方向に駆動させるため、駆動力伝達プーリ302のみが、丸ベルト320の外側に当接している。
図7は、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置の駆動力伝達機構の詳細を示す略側面図である。
図6および図7に示されるように、駆動力伝達プーリ302と支持軸325との間には、ワンウエイクラッチ330が設けられており、一対の下側駆動エンドレスベルト33との間で、集積された紙幣を挟持するために、一対の上側駆動エンドレスベルト34を下降させる際、駆動力伝達プーリ302と丸ベルト320との間の摩擦抵抗によって、駆動力伝達プーリ302が反時計方向に回転し、一対の上側駆動エンドレスベルト34が反時計方向に駆動されて、先端部が揃うように、集積された紙幣の集積状態が乱されることの防止が図られている。
【0019】
図8は、図6の背面図である。
図7に示されるように、一対の上側駆動エンドレスベルト34が巻回されたローラ37bを回転自在に支持するローラ軸42は、ブロック43に固定され、ブロック43は、ユニット側板40に形成され、一対の下側駆動エンドレスベルト33に対して、垂直に延びるスライドレール44によって支持されている。ローラ軸42は、揺動アーム45の先端部に形成された凹部46に回転可能に係合しており、揺動アーム45は軸47に揺動自在に支持されている。バネ48の一端部が揺動アーム45に取付けられ、バネ48の他端部は連結アーム49に取付けられている。連結アーム49は、軸47に揺動自在に支持されており、ピン50が形成されている。ピン50は、クランクアーム51に形成された長孔52内に嵌合されており、バネ53によって、図7において、下方に付勢されている。クランクアーム51には、モータ軸54が固定されたカム55が回動自在に取付けられている。
図6および図8に示されるように、第1の紙幣集積装置30は、羽根車32が設けられた側とは反対の端部に、ピン68aを中心に、上方に揺動可能な上部シャッタ部材56aおよびピン68bを中心に、下方に揺動可能な下部シャッタ部材56bを備えており、上部シャッタ部材56aおよび下部シャッタ部材56bは、下部シャッタ部材56bに設けられたピン57と上部シャッタ部材56aに形成された長孔58とにより、連結されている。
【0020】
上部シャッタ部材56aには、ユニット側板40に形成された開口59を介して、外方に突出したローラ60が形成され、ローラ60は、ローラ軸42が固定されたブロック43に支持されたガイド部材61に形成されたガイド孔62に係合している。
【0021】
このように構成された第1の紙幣集積装置30においては、モータ軸54を回転させることによって、一対の上側駆動エンドレスベルト34を、一対の下側駆動エンドレスベルト33に対して、移動させることができる。
すなわち、図6および図8に示された上側駆動エンドレスベルト34が、下側駆動エンドレスベルト33に対して、離間した状態で、モータ軸54を回転させると、カム55も半回転し、これにともなって、クランクアーム51は下方に移動する。その結果、連結アーム49に形成され、クランクアーム51に形成された長孔52内に嵌合されているピン50は、バネ53によって、下方に向けて付勢されているため、下方に移動し、連結アーム49が下方に揺動する。したがって、揺動アーム45も、バネ48を介して、下方に揺動され、揺動アーム45の先端部に形成された凹部46に回転可能に係合しているローラ軸42が下方に押し下げられ、取付けユニット38が下方に移動し、取付けユニット38に取付けられた上側駆動エンドレスベルト34は、下側駆動エンドレスベルト33に接近するように、移動される。
上側駆動エンドレスベルト34が下降し、第1の紙幣集積装置30内に集積された紙幣と当接すると、取付けユニット38の下降は停止され、揺動アーム45および連結アーム49の揺動も停止される。クランクアーム51は、その後も、下降を続けるが、連結アーム49に形成され、クランクアーム51に形成された長孔52内に嵌合されているピン50の移動は停止され、その結果、バネ53のバネ力によって、第1の紙幣集積装置30内に集積された紙幣は、上側駆動エンドレスベルト34と下側駆動エンドレスベルト33の間で挟持される。
【0022】
また、図6および図8に示されるように、紙幣押さえ板35は、紙幣押さえ板35を揺動自在に支持する支軸36から離間した位置に、ユニット側板40の開口64を介して、外方に突出するローラ63を備えており、他方、図8に示されるように、ユニット側板40の下側駆動エンドレスベルト33および上側駆動エンドレスベルト34とは反対側の壁部には、ソレノイド65と、ソレノイド65のプランジャ66に連結されたリンク67と、一端部がユニット側板40に形成された軸47に揺動自在に支持され、他端部がリンク67の先端部に連結されるとともに、その側面がローラ63と当接する作動板69が設けられている。
図6および図8に示されるように、紙幣を第1の紙幣集積装置30内に集積するときには、上側駆動エンドレスベルト34は、下側駆動エンドレスベルト33と離間した位置に保持され、このときには、作動板69はローラ63に当接している。ソレノイド65は、紙幣が第1の紙幣集積装置30内に送り込まれた後、所定のタイミングで、駆動され、作動板69がローラ63を、図6において、左方向に、図8において、右方向に押圧し、紙幣押さえ板35によって、紙幣が、その後端部が、第1の紙幣集積装置30の一方の壁部に沿って、集積される。
【0023】
これに対して、モータ軸54が回転されて、取付けユニット38が下方に移動され、上側駆動エンドレスベルト34および下側駆動エンドレスベルト33により、第1の紙幣集積装置30内に集積された紙幣を挟持するときは、ローラ63は、ユニット側板40に形成された開口64に沿って、下方に移動され、図9に示されるように、紙幣押さえ板35が、上側駆動エンドレスベルト34の下側駆動エンドレスベルト33側の面よりも上方に、位置させられ、第1の紙幣集積装置30からの紙幣の送り出しに影響がないように構成されている。図9においては、駆動プーリ301、駆動力伝達プーリ302などからなる駆動力伝達機構は省略されている。
さらに、紙幣の集積時に、その上面に、紙幣が集積される紙幣集積板70が設けられており、紙幣集積板70は、ローラ軸42に係合しているスライド板71に連結されており、取付けユニット38および従動エンドレスベルト34とともに、移動可能に構成されている。したがって、紙幣集積板70は、紙幣の集積時には、一対の下側駆動エンドレスベルト33の上面よりも上方に位置して、その上面で、紙幣を受け取り、他方、第1の紙幣集積装置30から、紙幣を送り出すために、上側駆動エンドレスベルト34および下側駆動エンドレスベルト33により、集積された紙幣を挟持するときには、下側駆動エンドレスベルト33の上面よりも下方に退避される。このように、紙幣は紙幣集積板70上に集積されるため、一枚目の紙幣を集積する際に、下側駆動エンドレスベルト33から摩擦力を受けることがなく、所望のように、一枚目の紙幣を、第1の紙幣集積装置30内に集積することが保証されている。
第2の紙幣集積装置80は、第2のゲート部材28に隣接して、ドラム4の後方に、その長手方向がほぼ水平となるように配置されている点を除き、第1の紙幣集積装置30とまったく同一の構造を有している。
【0024】
図10ないし図13は、金庫90の紙幣集積装置91の構造および金庫90内への紙幣の集積過程を示す略側面図である。
図10ないし図13において、金庫90の紙幣集積装置91は、その入口部分に、羽根車92と、羽根車92により、金庫90内に送り込まれる紙幣の後端部を検出するセンサ93を備えている。紙幣は、可動集積板94上に集積されるように構成されており、可動集積板94は、集積される紙幣の枚数に応じて、鉛直方向に移動可能であり、さらに、紙幣集積板94上に集積される紙幣を押圧する紙幣押さえ板95が設けられている。紙幣押さえ板95は、ソレノイド96のプランジャ97に連結されたリンク98の先端部に固定されている。
図10は、紙幣の先端部が、金庫90内に送り込まれ始めた状態、図11は、紙幣の先端部が、金庫90内に送り込まれ、紙幣が、紙幣押さえ板95の下面に沿って、案内されている状態、図12は、紙幣が、さらに、金庫90内に送り込まれ、紙幣の後端部が、センサ93によって検出された状態、図13は、ソレノイド96が駆動され、紙幣押さえ板95の先端部が、紙幣集積板94に向けて、押圧されて、金庫90内に送り込まれた紙幣が停止され、紙幣の後端部が、羽根車92によって、下方に掻き落とされた状態を、それぞれ、示している。すなわち、紙幣が、羽根車92によって、紙幣押さえ板95の下面に沿って,金庫90内に送り込まれ、紙幣の後端部がセンサ93によって検出されてから、所定の時間経過後に、ソレノイド96が駆動されて、金庫90内に送り込まれた紙幣が停止され、紙幣の後端部が、羽根車92によって、下方に掻き落とされることにより、紙幣は、その後端部が、金庫の入口側の壁部に沿って、揃うように、金庫内の紙幣集積板94上に集積される。
【0025】
図14は、紙幣入金部10の略側面図、図15は、その略平面図、図16は、その略正面図、図17は、図16のA−A線に沿った略断面図である。
図14ないし図16に示されるように、紙幣入金部10はユニット側板150を備えており、駆動エンドレスベルト11は、ユニット側板150に固定されている。ユニット側板150には鉛直方向に延びる紙幣ガイド151が取付けられている。移動可能な従動エンドレスベルト12は支持部材152に支持された軸153a、153b、153cに回動自在に支持されたローラ154a、154b、154cに巻回されている。これら3つの軸153a、153b、153cのうち、中央の軸153bは支持部材152に固定されており、さらに、図15および図16に示されるように、ユニット側板150の外方に突出し、突出した軸153bには、取付けブロック155が固定されている。この取付けブロック155は、水平に延びるスライドレール156を介して、ユニット側板150に支持されている。
軸153a、153cには、支持部材157a、157cを介して、紙幣押さえ板13が支持されている。紙幣押さえ板13は、バネ158により、駆動エンドレスベルト11に向けて、付勢されている。
ユニット側板150の外方に突出した軸153bにはソレノイド160が支持され、ソレノイド160のプランジャ161に取付けされたリンク162には、アーム163が、揺動自在に支持されている。
支持部材152の上端部近傍の軸165には、連結部材166が揺動自在に取付けられており、連結部材166の他端部は、紙幣押さえ板13が係合されている。連結部材166には、アーム163の端部に、回転自在に設けられたローラ167が係合している。
紙幣押さえ板13にはセンサ作動板170が設けられており、支持部材169には、センサ作動板170により作動され、紙幣押さえ板13の位置を検出するセンサ171が設けられている。
図16および図17に示されるように、ユニット側板150の外方には、モータ180の出力軸181に固定されたカム182が設けられ、カム182の近傍には、センサ183およびセンサ184が設けられている。カム182には、センサ183およびセンサ184を作動するセンサ作動板185が取付けられている。
【0026】
カム182の近傍には、カム182に当接するカムフォロア186を支持し、軸187に揺動自在に支持された駆動アーム188と、バネ189を介して、駆動アーム188と連結され、一端部で、軸187に揺動自在に支持された揺動アーム190が設けられている。揺動アーム190の他端部には、凹部191が形成されており、凹部191には、ユニット側板150に形成された開口192から突出した軸153bが係合している。
さらに、図14に示されるように、紙幣入金部10の中央部に紙幣が存在するか否かを検出するセンサ195および紙幣入金部10内の下端部に紙幣が存在するか否かを検出するセンサ196が設けられている。
図18は、紙幣入金部10内の紙幣を繰り出す紙幣繰り出し装置の略側面図である。
図18に示されるように、紙幣繰り出し装置は、紙幣の先端部に当接して、紙幣を繰り出す繰り出しローラ16と、繰り出しローラ16と協働して、二枚以上の紙幣が、同時に繰り出されることを防止する分離ローラ17と、繰り出しローラ16の周面に接触した従動の搬送ローラ18aと、基準ローラ19、従動ローラ20およびロータリーエンコーダ21からなり、紙幣が、基準ローラ19と従動ローラ20との間隙を通過する際の従動ローラ20の移動量を、ロータリーエンコーダ21により検出して、紙幣の厚みを検出し、検出信号を出力する紙幣厚みセンサ22とを備えている。
【0027】
繰り出しローラ16の周面は高摩擦材料で形成されており、また、繰り出しローラ16の軸に沿って、大径部、小径部および大径部(図示せず)が形成されている。分離ローラ17は、繰り出しローラ16の大径部、小径部および大径部に噛み合うように、小径部、大径部および小径部(図示せず)が形成され、繰り出しローラ16と分離ローラ17とにより、二枚以上の紙幣が、同時に送られることを防止する第1の紙幣分離部が形成されている。
搬送ローラ18aは、トルクリミッタ18bを介して、支持軸18cに連結されており、繰り出しローラ16と搬送ローラ18aとによって、二枚以上の紙幣が、同時に繰り出されることを防止する第2の紙幣分離部が形成されている。トルクリミッタ18bは、搬送ローラ18aに加わるトルクが所定トルク以上のときに、搬送ローラ18aと支持軸18cとの連結を断つように構成されている。
【0028】
図18において、23aは、第1の紙幣搬送路23に設けられ、第1の紙幣搬送路23の下面を構成する紙幣ガイド23bとの間で、紙幣を挟持して、搬送する搬送ローラであり、繰り出しローラ16の回転速度よりも高速で回転され、紙幣の分離を促進する機能を有している。
図19は、本発明の実施態様にかかる紙幣集積装置を備えた紙幣入金機の駆動系および制御系を示すブロックダイアグラムであり、図20は、その検出系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
図19に示されるように、紙幣入金機の駆動系は、シャッタ2を開閉するモータ100、ドラム4を回転させるモータ126、駆動エンドレスベルト5を駆動するモータ131、従動エンドレスベルト6を移動させるモータ122、第1のシャッタ7を開閉するソレノイド142、第2のシャッタ8を開閉するソレノイド149、第3のシャッタ9を紙幣の搬送路内に突出させ、紙幣の搬送路から退避させるソレノイド112、紙幣入金部10の駆動エンドレスベルト11を駆動するモータ207、従動エンドレスベルト12を移動させるモータ180、紙幣押さえ板13を移動をさせるソレノイド160、第1の紙幣搬送部23、第2の紙幣搬送部25および第3の紙幣搬送部27を駆動するとともに、第1の紙幣集積装置30に設けられた羽根車32、第2の紙幣集積装置80に設けられた羽根車832および金庫90に設けられた羽根車92を回転させ、電磁クラッチ400および電磁ブレーキ402を介して、繰り出しローラ16を回転させるモータ208、第1の紙幣集積装置30の駆動プーリ301を駆動するモータ210、第1の紙幣集積装置30のモータ軸54を回転させて、一対の上側駆動エンドレスベルト34、すなわち、取付けユニット38を移動させるモータ211、第1の紙幣集積装置30の紙幣押さえ板35を駆動するソレノイド65、第2の紙幣集積装置80内に設けられた一対の下側駆動エンドレスベルト833が巻回されたローラと同軸に設けられた駆動プーリ801を駆動するモータ212、第2の紙幣集積装置80内に移動可能に設けられた一対の上側駆動エンドレスベルト834を移動させるモータ213、第2の紙幣集積装置80内に設けられた紙幣押さえ板835を駆動するソレノイド214、金庫90の紙幣押さえ板95を駆動するソレノイド96、第1のゲート部材26を駆動するゲート駆動手段215、第2のゲート部材28を駆動するゲート駆動手段216、金庫90の紙幣集積板94を移動させるモータ217および紙幣入金部10のシャッタ15を開閉するソレノイド218を備えている。
【0029】
図20に示されるように、紙幣入金機の検出系は、紙幣厚みセンサ22、紙幣が受け入れ可能か否かおよび受け入れ可能であるときには、その金種を判別する紙幣判別部24、第1の紙幣集積装置30の入口に設けられたセンサ39、第2の紙幣集積装置80の入口に設けられ、第2の紙幣集積装置80内に送り込まれた紙幣の後端部を検出するセンサ839、金庫90の入口に設けられ、金庫90内に送り込まれた紙幣の後端部を検出するセンサ93、紙幣押さえ板13の位置を検出するセンサ171、従動エンドレスベルト12の位置を検出するセンサ183およびセンサ184、紙幣入金部10内のほぼ中央部に紙幣が存在するか否かを検出するセンサ195、紙幣入金部10内の下端部に紙幣が存在するか否か検出するセンサ196ならびに取引口1内の紙幣を検出するセンサ220を備えている。
図19および図20に示されるように、紙幣入金機の制御系は、検出系を構成する各センサからの検出信号に基づき、駆動系を構成する各モータおよびソレノイドに駆動信号を出力するCPU250、制御プログラムなどを格納しているROM251および各種データを記憶するRAM252を備えている。
以上のように構成された本発明の実施態様にかかる紙幣集積装置を備えた紙幣入金機は、以下のようにして、顧客により、紙幣入金機内に入金された紙幣を受け取って処理する。
【0030】
まず、顧客が、入力手段(図示せず)に所定の指示信号を入力すると、CPU250は、モータ100、ソレノイド142およびソレノイド112に駆動信号を出力して、シャッタ2および第1のシャッタ7を開くとともに、第3のシャッタ9をドラム4内の紙幣の搬送路に突出させる。ここに、取引口1の紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部から、第3のシャッタ9が突出する紙幣搬送路の中央部までの長さが、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣の長辺の長さよりもわずかに大きくなるように設定され、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部から、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6により形成された紙幣の搬送路の取引口1側の端部までの長さが、処理すべき紙幣のうち、長辺が最小である紙幣の長辺の長さよりも小さくなるように設定されているため、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣は、ほぼ、第3のシャッタ9に当接するように、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部と第3のシャッタ9との間に収容され、また、長辺が最小である紙幣も、その一部が、駆動エンドレスベルト5上に載置されるように、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部と第3のシャッタ9との間に収容される。
【0031】
次いで、顧客が、紙幣を、取引口1内の紙幣載置台3および駆動エンドレスベルト5上に載置して、入力手段に、入金のための指示信号を入力すると、CPU250は、ソレノイド112に駆動信号を出力して、紙幣搬送路に突出した位置に保持されていた第3のシャッタ9を紙幣搬送路から退避させ、モータ122に駆動信号を出力して、従動エンドレスベルト6を移動させる。ここに、長辺が最小である紙幣も、その一部が、駆動エンドレスベルト5上に載置されるように、紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部と第3のシャッタ9との間に収容されているから、すべての紙幣は、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6によって挟持される。さらに、CPU250は、モータ131に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト5を駆動することによって、こうして、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6によって挟持された紙幣を、ドラム4内に取り込む。
紙幣がドラム4内に取り込まれると、CPU250は、モータ100およびソレノイド142に駆動信号を出力して、シャッタ2および第1のシャッタ7を閉じるとともに、モータ126に駆動信号を出力して、ドラム4を、図1に示された位置から、反時計方向に、90度回転させる。
【0032】
次いで、CPU250は、モータ180に駆動信号を出力して、センサ作動板185によりセンサ183が作動され、作動信号がCPU250に入力されるまで、モータ180を駆動し、固定エンドレスベルト11と駆動エンドレスベルト12を、図14および図15に示されるように離間させる。同時に、CPU250は、ソレノイド160に駆動信号を出力して、ソレノイド160を駆動する。その結果、プランジャー161が引き込まれ、リンク162、アーム163、アーム163の先端部のローラ167、連結部材166を介して、バネ158によって駆動エンドレスベルト11側に向けて付勢されている紙幣押さえ板13は、バネ158のバネ力に抗して、従動エンドレスベルト12の駆動エンドレスベルト11側の面よりも後方に退避される。
その後、CPU250は、ソレノイド142に駆動信号を出力して、第1のシャッタ7を開くとともに、モータ131に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト5を駆動し、駆動エンドレスベルト5と従動エンドレスベルト6とに挟持された紙幣を、ドラムから送り出して、所定長さだけ、紙幣が送り出された時点で、モータ131に停止信号を出力し、モータ131を停止させる。
【0033】
次いで、CPU250は、モータ180に駆動信号を出力して、センサ作動板185によりセンサ184が作動され、作動信号がCPU250に入力されるまで、モータ180を逆方向に駆動する。その結果、カム182により、カムフォロア186が、図17において、右方に押されて、駆動アーム188が軸187まわりに、時計方向に揺動し、バネ189を介して、駆動アーム188に連結されている揺動アーム190も軸187まわりに、時計方向に揺動して、揺動アーム190の先端部に形成された凹部191に係合している軸153bが、ユニット側板150の開口192に沿って、水平方向に移動され、これにともなって、従動エンドレスベルト12が、駆動エンドレスベルト11に向けて移動される。センサ作動板185によりセンサ184が作動され、作動信号がCPU250に入力されるまで、モータ180によって、駆動アーム188は、軸187まわりに、時計方向に揺動されるが、揺動アーム190の揺動は、従動エンドレスベルト12が、駆動エンドレスベルト5と従動エンドレスベルト6とに挟持された紙幣によって妨げられ、紙幣の枚数に応じた位置で、停止される。その結果、バネ189のバネ力によって、従動エンドレスベルト12は、駆動エンドレスベルト11に向けて付勢され、紙幣が、従動エンドレスベルト12と駆動エンドレスベルト11とにより確実に挟持される。
その後、CPU250は、モータ131およびモータ207に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト5および駆動エンドレスベルト11を駆動して、駆動エンドレスベルト5および従動エンドレスベルト6ならびに駆動エンドレスベルト11および従動エンドレスベルト12によって挟持された紙幣を、紙幣入金部10内に送り込む。
【0034】
センサ196により紙幣が検出され、検出信号が入力されると、CPU250は、モータ131およびモータ207に停止信号を出力して、駆動エンドレスベルト5および駆動エンドレスベルト11を停止させ、同時に、ソレノイド160に停止信号を出力して、ソレノイド160の駆動を停止させる。その結果、紙幣押さえ板13は、バネ158のバネ力により、紙幣を押圧する。その後、CPU250は、モータ180に駆動信号を出力して、モータ180を正方向に駆動する。モータ180の正方向への駆動にともない、従動エンドレスベルト12は、駆動エンドレスベルト11から離間し始め、紙幣押さえ板13は、従動エンドレスベルト12よりも、駆動エンドレスベルト11側に突出して、駆動エンドレスベルト11との間で、紙幣を挟持する。
モータ180が正方向に回転され、従動エンドレスベルト12が駆動エンドレスベルト11から離間して行くと、紙幣押さえ板13も次第に、駆動エンドレスベルト11から離間され、その結果、紙幣押さえ板13に設けられたセンサ作動板170によって、センサ171が作動されると、作動信号が、CPU250に出力され、CPU250は、モータ180に停止信号を出力して、モータ180の駆動を停止させる。図21は、センサ171から作動信号がCPU250に出力され、モータ180が停止された状態を示している。この状態では、紙幣押さえ板13および駆動エンドレスベルト11から紙幣に加わる力は、ほぼゼロとなり、したがって、紙幣は、自重によって、下端板14上に落下する。この落下の際に、下端板14から紙幣の先端部に加わる力によって、紙幣の先端部が下端板14の上面に沿って、ほぼ揃った状態となる。
モータ180に停止信号を出力してから、所定時間経過後に、CPU250はモータ180に駆動信号を出力して、モータ180を逆方向に、所定時間、駆動する。その結果、先端部が下端板14上に位置した紙幣は、再び、紙幣押さえ板13および駆動エンドレスベルト11により挟持される。その後、CPU250は、モータ80に駆動信号を出力して、モータ180を正方向に駆動し、センサ作動板170によって、センサ171が作動され、作動信号が、CPU250に入力されると、モータ180に停止信号を出力する。さらに、CPU250は、所定時間経過後に、モータ180に駆動信号を出力して、モータ180を逆方向に、所定時間、駆動し、モータ180に停止信号を出力して、紙幣押さえ板13および駆動エンドレスベルト11により紙幣が挟持された状態で、モータ180で停止させる。
【0035】
このように、紙幣押さえ板13および駆動エンドレスベルト11による紙幣の挟持、挟持の解除を繰り返すことにより、紙幣に、振動が加えられ、紙幣の先端部が、下端板14の上面に沿って、揃うようにされる。
こうして、入金された紙幣が、紙幣押さえ板13、下端板14および駆動エンドレスベルト11によって保持された後、CPU250は、紙幣を、紙幣入金部10から、一枚づつ、繰り出すために、まず、モータ208に駆動信号を出力して、第1の紙幣搬送部23、第2の紙幣搬送部25および第3の紙幣搬送部27を駆動するとともに、第1の紙幣集積装置30の羽根車32、第2の紙幣集積装置80の羽根車832および金庫90の羽根車92を回転させる。次いで、CPU250は、ソレノイド218に駆動信号を出力して、シャッタ15を開き、モータ207に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト11を駆動する。その結果、駆動エンドレスベルト11側に位置する所定枚数の紙幣が、繰り出しローラ16に向けて、送り出される。
【0036】
この紙幣の送り出しと同期して、電磁ブレーキ402が解除され、電磁クラッチ400が駆動されて、繰り出しローラ16が回転され、紙幣入金部10から、紙幣が一枚づつ、繰り出される。
繰り出しローラ16の周面は高摩擦材料で形成されており、また、繰り出しローラ16の軸に沿って、大径部、小径部および大径部(図示せず)が形成され、分離ローラ17は、繰り出しローラ16の大径部、小径部および大径部に噛み合うように、小径部、大径部および小径部(図示せず)が形成されているため、これらによって形成される第1の紙幣分離部により、紙幣に対して、紙幣を分離する力が加わり、二枚以上の紙幣が、同時に繰り出されることが防止される。
二枚以上の紙幣が、第1の紙幣分離部を通過した場合には、これらの紙幣は、繰り出しローラ16と搬送ローラ18aとの間に送られるが、紙幣の間に生ずる摩擦力は、一枚の紙幣が、繰り出しローラ16と搬送ローラ18aとの間に挟持されたときに、搬送ローラ18aと紙幣の間に生ずる摩擦力より小さいため、搬送ローラ18aに加わるトルクが所定トルク未満となり、トルクリミッタ18bにより、搬送ローラ18aと支持軸18cが連結される。その結果、慣性力によって、搬送ローラ18aは停止し、繰り出しローラ16に接触している紙幣のみが、下流側に向けて、搬送され、紙幣は、一枚づつに、分離されて、二枚以上の紙幣が、同時に繰り出されることが防止される。
しかしながら、繰り出しローラ16の周面は、高摩擦材料で形成されているため、紙幣は、一枚づつに、分離されるが、二枚以上の紙幣が一部重なり合って、送られる場合があり得る。そこで、本実施態様においては、基準ローラ19、従動ローラ20およびロータリーエンコーダ21を備えた紙幣厚みセンサ22により、紙幣が、基準ローラ19と従動ローラ20との間を通過する際の従動ローラ21の移動量を、ロータリーエンコーダ21により検出して、紙幣の厚みを検出し、検出信号を、CPU250に出力し、CPU250が、入力された検出信号に基づいて、処理すべき紙幣の厚みの二倍以上であると判定し、紙幣厚みセンサ22から入力される検出信号に基づき、紙幣厚みセンサ22が処理すべき紙幣の厚みの二倍以上の厚みの紙幣を検出した時間が、所定時間以上であるときは、CPU250は、二枚以上の紙幣が、大きく重なり合って送られており、一枚づつに、分離することが困難であると判定して、所定時間の間、電磁クラッチ400を解除するとともに、電磁ブレーキ402を駆動して、繰り出しローラ16を一時的に停止させるように構成されている。その結果、先行する紙幣は、すでに、その後端部が、繰り出しローラ16と搬送ローラ18aとの間隙を通過しているため、先行紙幣のみが、繰り出しローラ16よりも高速で回転されている搬送ローラ23aによって、第1の紙幣搬送路23内を、下流側に向けて、搬送され、紙幣を、確実に、一枚づつに、分離することが可能になる。
【0037】
これに対して、処理すべき紙幣の厚みの二倍以上の厚みの紙幣を検出したが、その検出時間が所定時間未満である場合には、紙幣の重なりは小さく、先行する紙幣が、繰り出しローラ16よりも高速で回転している搬送ローラ23aによって、高速で搬送されることによって、紙幣は、一枚づつに、分離されると考えられるので、CPU250は、何の信号も出力せず、紙幣の処理を続行する。
したがって、CPU250が、電磁クラッチ400を解除するとともに、電磁ブレーキ402を駆動するか否かを判定するための所定時間は、二枚以上の紙幣が、高速で回転している搬送ローラ23aによって、分離することができない程度に、重なり合っているか否かによって、決定され、したがって、繰り出しローラ16の回転速度、搬送ローラ23aの回転速度、処理すべき紙幣の最大長さおよび最小長さならびに材質などによって異なるが、たとえば、処理すべき紙幣のうち最大長さの紙幣の1/2の長さを検出するのに要する時間などに設定することができる。
紙幣入金部10から、一枚づつ、繰り出された紙幣の厚みを検出する紙幣厚みセンサ22から、検出信号が入力されなくなると、CPU250は、さらに、モータ207に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト11を回転させ、再び、駆動エンドレスベルト11側に位置する所定枚数の紙幣を、繰り出しローラ16に向けて、送り出させる。
第1の紙幣搬送部23においては、紙幣の長辺が搬送方向と一致するように、紙幣の向きが補正されつつ、紙幣は、紙幣入金機の後方に向けて、送られ、第2の紙幣搬送部25に受け渡される。
第2の紙幣搬送部25に受け渡された紙幣は、第2の紙幣搬送部25の始端部に設けられた紙幣判別部24によって、受け入れ可能か否かおよび受け入れ可能なときは、その金種が判別されて、判別信号が、CPU250に出力され、金種毎の枚数が計数される。
【0038】
さらに、紙幣は、第2の紙幣搬送部25に受け渡され、上方に向け、次いで、紙幣入金機の前方に向けて、搬送される。紙幣判別部24により、受け入れ不能と判別された紙幣が、第2の紙幣搬送部25の終端部に設けられた第1のゲート部材26に達すると、CPU250は、第1のゲート駆動手段215に駆動信号を出力して、第1のゲート部材26を駆動し、受け入れ不能紙幣を、第1の紙幣集積装置30内に送り込む。
この時点では、図6および図8に示されるように、取付けユニット38は上方に保持され、一対の上側駆動エンドレスベルト34は、一対の下側駆動エンドレスベルト33から上方に離間した位置に位置しており、紙幣集積板70は、駆動エンドレスベルト33の上面の上方に位置し、紙幣押さえ板35は、自重によって、紙幣集積板70の上面に当接している。したがって、紙幣判別部24によって、受け入れ不能と判別された紙幣は、紙幣押さえ板35の下面に沿って、案内されつつ、第1の紙幣集積装置30内に送られる。入口に設けられたセンサ39が、受け入れ不能紙幣の後端部を検出すると、検出信号がCPU250に出力され、CPU250は、センサ39から検出信号を受けてから所定時間経過後に、ソレノイド65に駆動信号を出力して、紙幣押さえ板35の先端部を、紙幣集積板70に向けて、押圧する。その結果、受け入れ不能紙幣の先端部が、所定の位置で、停止させられ、モータ208によって回転されている羽根車32により、その後端部が掻き落とされて、紙幣の後端部が、羽根車32が設けられた側の壁部に沿って、揃うように、第1の紙幣集積装置30内に集積される。
【0039】
他方、紙幣判別部24により、受け入れ可能と判別された紙幣が第1のゲート部材26に達すると、CPU250は、第1のゲート駆動手段215に逆駆動信号を出力して、第1のゲート部材26を逆方向に駆動し、受け入れ可能紙幣を、さらに、第3の紙幣搬送部27に受け渡し、上方に向けて、搬送させる。受け入れ可能と判別された紙幣が第2のゲート部材28に達すると、CPU250は、第2のゲート駆動手段216に駆動信号を出力して、第2のゲート部材28を駆動し、受け入れ可能紙幣を第2の紙幣集積装置80内に送り込む。
他方、紙幣判別部24により、受け入れ可能と判別された紙幣が第1のゲート部材26に達すると、CPU250は、第1のゲート駆動手段215に逆駆動信号を出力して、第1のゲート部材26を逆方向に駆動し、受け入れ可能紙幣を、さらに、第3の紙幣搬送部27に受け渡し、上方に向けて、搬送させる。受け入れ可能と判別された紙幣が第2のゲート部材28に達すると、CPU250は、第2のゲート駆動手段216に駆動信号を出力して、第2のゲート部材28を駆動し、受け入れ可能紙幣を第2の紙幣集積装置80内に送り込む。受け入れ可能紙幣は、紙幣押さえ板835の下面に沿って、案内されつつ、第1の紙幣集積装置80内に送られる。第2の紙幣集積装置80の入口に設けられたセンサ839が、受け入れ可能紙幣の後端部を検出すると、検出信号がCPU250に出力され、CPU250は、センサ839から検出信号を受けてから、所定時間経過後に、ソレノイド214に駆動信号を出力して、紙幣押さえ板835の先端部を下方に押圧する。その結果、受け入れ可能紙幣の先端部が、所定の位置で、停止させられ、モータ208によって回転されている羽根車832によって、その後端部が掻き落とされて、紙幣の後端部が、羽根車832が設けられた側の壁部に沿って、揃うように、第2の紙幣集積装置80内に集積される。
センサ195およびセンサ196から入力された検出信号ならびに紙幣判別部24から入力された検出信号に基づき、紙幣入金部10から最後に繰り出された紙幣が、第1の紙幣集積装置30、第2の紙幣集積装置80のいずれかに搬送されたと判定した後に、センサ39の検出信号に基づき、第1の紙幣集積装置の内に紙幣が集積されていると判定したときは、CPU250は、モータ211に駆動信号を出力して、モータ軸54を回転させ、取付けユニット38および一対の上側駆動エンドレスベルト34を下方に移動する。この際、駆動力伝達プーリ302も上側駆動エンドレスベルト34とともに、下方に移動されるが、駆動力伝達プーリ302と支持軸325との間には、ワンウエイクラッチ330が設けられているため、駆動力伝達プーリ302と丸ベルト320との間の摩擦抵抗により、駆動力伝達プーリ302が回転することが防止される。一対の上側駆動エンドレスベルト34が下方に移動された結果、第1の紙幣集積装置30内に集積された受け入れ不能紙幣は、一対の上側駆動エンドレスベルト34と一対の下側駆動エンドレスベルト33とによって挟持される。このときには、紙幣押さえ板35は、下側駆動エンドレスベルト33の上面の上方に位置している。同時に、CPU250は、モータ126に駆動信号を出力して、ドラム4を、図1に示された位置から、時計方向に約45度回転させ、ソレノイド149に駆動信号を出力して、第2のシャッタ8を開き、上側駆動エンドレスベルト34および下側駆動エンドレスベルト33により挟持された受け入れ不能紙幣の先端部分を、駆動エンドレスベルト5と従動エンドレスベルト6とによって挟持させる。その後、CPU250は、モータ210およびモータ131に駆動信号を出力して、駆動プーリ301および駆動エンドレスベルト5を駆動する。図6ないし図8に示されるように、駆動プーリ301が回転駆動されると、駆動プーリ301と同軸上に設けられたローラ300aが回転され、ローラ300aに巻回された下側駆動エンドレスベルト33が、図6および図7において、反時計方向に駆動される。他方、駆動プーリ301が回転駆動されると、丸ベルト320が駆動され、駆動力伝達プーリ302が回転される。その結果、駆動力伝達プーリ302と同軸上に設けられたローラ37aが回転されて、ローラ37aに巻回された一対の上側駆動エンドレスベルト34が、図6および図7において、時計方向に駆動される。したがって、一対の下側駆動エンドレスベルト33と一対の上側駆動エンドレスベルト34とによって、挟持された受け入れ不能紙幣は、図6および図7において、左方に搬送され、ドラム4内に取り込まれる。この際、本実施態様においては、第1の紙幣集積装置30内に集積された受け入れ不能紙幣は、従来のように、従動エンドレスベルトと駆動エンドレスベルトとによって挟持されて、搬送されるのではなく、一対の下側駆動エンドレスベルト33と一対の上側駆動エンドレスベルト34とによって挟持され、ドラム4内に搬送されるため、紙幣集積板70が、水平に対して、約45度の角度となるように、機体に取付けられていても、集積状態を保持したまま、受け入れ不能紙幣を、第1の紙幣集積装置30からドラム4に搬送することが可能になる。
【0040】
受け入れ不能な紙幣が、ドラム4内に取り込まれると、CPU250は、ソレノイド149に駆動信号を出力して、第2のシャッタ8を閉じ、モータ126に駆動信号を出力して、ドラム4を、反時計方向に約45度回転させ、ソレノイド104およびモータ100に駆動信号を出力して、第1のシャッタ7および取引口1のシャッタ2が開き、さらに、モータ131に駆動信号を出力して、駆動エンドレスベルト5を駆動させて、受け入れ不能紙幣を、取引口1内の紙幣載置台3上に、送り返す。その後、CPU250は、ソレノイド112に駆動信号を出力して、第3のシャッタ9を紙幣の搬送路に突出させて、ドラム4内の紙幣の搬送路を閉じるとともに、モータ122に駆動信号を出力して、従動エンドレスベルト6を退避位置に退避させる。ここに、本実施態様においては、取引口1の紙幣載置台3のドラム4と反対側の端部から、紙幣の搬送路の第3のシャッタ9が突出する部分までの長さが、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣の長辺の長さよりもわずかに大きくなるように設定され、紙幣載置台3のドラム4側の端部から、紙幣の搬送路の第3のシャッタ9が突出する部分までの長さが、処理すべき紙幣のうち、長辺が最小である紙幣の長辺の長さよりも小さくなるように設定されているため、処理すべき紙幣のうち、長辺が最大である紙幣は、紙幣載置台3上の全体にわたって載置され、また、長辺が最小である紙幣も、その一部が、紙幣載置台3上に載置されて、取引口1に送り返される。さらに、CPU250は、モータ100に駆動信号を出力して、シャッタ2を、取引口1内の紙幣載置台3上に送り返された紙幣の上に位置させ、シャッタ2の自重により、紙幣を押さえるようにする。
【0041】
他方、紙幣入金部10から入金された紙幣がすべて、送り出され、紙幣判別部24により、紙幣が受け入れ可能か否かおよび受け入れ可能な紙幣の場合にはその金種が判別された結果は、CPU250により、表示手段(図示せず)に表示されるように構成されており、顧客が入金金額を確認し、入力手段(図示せず)に入金を指示したときは、紙幣判別部24によって、受け入れ可能と判別され、第2の紙幣集積部80内に集積された紙幣は、CPU250からの信号により、図1に示される位置に位置しているドラム4内に、第1の紙幣集積装置30内に集積された受け入れ不能紙幣とまったく同様にして、送り返される。
ドラム4内に送り返された受け入れ可能な紙幣は、入金時とまったく同様にして、紙幣入金部10に送られ、第1の搬送部23、第2の紙幣搬送部25、第1のゲート部材26および第3の紙幣搬送部27を経て、第2のゲート部材28に送られ、第2のゲート部材28により、金庫90に向けて、送られる。
図10ないし図13に示されるように、金庫90に向けて送られた受け入れ可能な紙幣は、紙幣押さえ板95の下面に沿って、案内されながら、金庫90内に送り込まれ、センサ93により、その後端部が検出されて、検出信号が、CPU250に出力されてから、所定時間経過後に、CPU250から、ソレノイド96に駆動信号が出力され、ソレノイド96が駆動されることにより、その先端部が所定の位置に停止させられ、モータ208により回転されている羽根車92によって、その後端部が掻き落とされて、その後端部が、金庫90の羽根車92側の壁部に沿って、揃うように、金庫90内に集積される。
【0042】
受け入れ不能紙幣が取引口1内に返却された後、所定時間を経過しても、取引口1内に返却された受け入れ不能紙幣を、顧客が受け取らないときは、再び、取引口1のシャッタ2および第1のシャッタ7が開かれて、入金時とまったく同様にして、紙幣載置台3上の受け入れ不能紙幣が、ドラム4内に取り込まれる。その後、ドラム4は、反時計方向に、受け入れ不能紙幣回収部29の入口と対向する位置に回転され、駆動エンドレスベルト5が駆動されて、受け入れ不能紙幣は受け入れ不能紙幣回収部29に回収される。
本実施態様によれば、第1の紙幣集積装置30および第2の紙幣集積装置80内に、その後端部が揃うように、集積された紙幣は、上側駆動エンドレスベルト34、834および一対の下側駆動エンドレスベルト33、833によって挟持されて、搬送されるから、紙幣集積板70が、水平に対して、約45度の角度となるように、機体に取付けられた第1の紙幣集積装置30においても、所望の集積状態を保持しつつ、集積された紙幣を搬送することが可能となる。さらに、一対の上側駆動エンドレスベルト34、834と一対の下側駆動エンドレスベルト33、833は、それぞれ、1つのモータ210、212によって駆動されるから、コストの上昇を防止し、また、スペースを有効に活用することができる。
図22は、他の例にかかる第1の紙幣集積装置30の構造を示す略側面図である。図22においては、集積紙幣搬送装置の駆動力伝達機構は省略されている。図22に示されるように、他の例にかかる第1の紙幣集積装置30は、支軸36および紙幣押さえ板35に、ねじりばね500が取付けられており、紙幣押さえ板35は、その先端部が、ねじりばね500により、常時、上方に付勢されている点で、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30と、その構造を異にしている。また、紙幣の後端部を検出するセンサ39が、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30に比し、紙幣の搬送方向に対して、より上流側に設けられている。その他の構造は、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30と同一である。この第1の紙幣集積装置30は、折れ曲がりやすい紙幣や皺のついた紙幣を集積するのに好適である。すなわち、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30にあっては、紙幣を第1の紙幣集積装置30に送り込む際、紙幣押さえ板35は、自重によって、紙幣集積板70上に当接しているため、折れ曲がりにくく、また、皺も少ない新しい紙幣を集積する場合には、紙幣を、紙幣押さえ板35の下面に沿って、案内しつつ、第1の紙幣集積装置30内に送り込むことができるが、長い間にわたり使用されるなどして、折れ曲がりやすくなった紙幣や皺のついた紙幣の場合には、紙幣の先端部が紙幣押さえ板35に当接しても、紙幣押さえ板35の自重に抗して、紙幣押さえ板35を押し上げることができず、先端部が紙幣押さえ板35に当接したまま、折れ曲がって、集積されることがある。
【0043】
そこで、この第1の紙幣集積装置30においては、ねじりばね500により、常時、紙幣押さえ板35の先端部を上方に付勢しておき、第1の紙幣集積装置30の入口に設けられたセンサ39が、受け入れ不能紙幣の後端部を検出すると、検出信号がCPU250に出力され、CPU250は、センサ39から検出信号を受けてから所定時間経過後に、ソレノイド65に駆動信号を出力して、ねじりばね500によって、上方に保持されていた紙幣押さえ板35の先端部を、紙幣集積板70に向けて、押圧する。その結果、受け入れ不能紙幣の先端部が、所定の位置で停止させられ、モータ208によって回転されている羽根車32によって、その後端部が掻き落とされて、紙幣の後端部が、羽根車32が設けられた側の壁部に沿って、揃うように、第1の紙幣集積装置30内に集積される。このように、紙幣押さえ板35の先端部は、常時、上方に位置しており、紙幣を停止させるときに、ソレノイド65によって駆動されるため、紙幣の後端部を検出するセンサ39は、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30に比し、紙幣の搬送方向に対して、より上流側に設けられている。また、第1の紙幣集積装置30は、紙幣の送り込み方向に対して、上流側が下方に、下流側が上方に位置するように、傾斜して設けられているため、ソレノイド65の駆動が停止され、ねじりばね500によって、紙幣押さえ板35の先端部が上方位置に復帰されると、受け入れ不能紙幣は、その後端部が、羽根車32が設けられた側の壁部に沿って、確実に揃うように、第1の紙幣集積装置30内に集積される。
この第1の紙幣集積装置30によれば、受け入れ不能紙幣が、折れ曲がりやすく、あるいは、皺になっていても、その後端部が、羽根車32が設けられた側の壁部に沿って、確実に揃うように、第1の紙幣集積装置30内に集積することが可能になる。
【0044】
図23は、他の例にかかる第2の紙幣集積装置80の構造を示す略側面図である。図23においても、集積紙幣搬送装置の駆動力伝達機構は省略されている。
図23に示されるように、他の例にかかる紙幣処理機の第2の紙幣集積装置80においては、紙幣集積板870は、その一端部870aが、羽根車832が設けられた側の壁部の下端部に揺動可能に連結されるとともに、ほぼ中央部に長孔510が形成され、長孔510には、スライド板871に形成されたガイドローラ520が係合している。また、図22に示された第1の紙幣集積装置30と同様に、紙幣押さえ板835は、ねじりばね530により、その先端部が、常時、上方に付勢されており、センサ839は、第2のゲート部材28に隣接するローラ540の位置に設けられている。その他の構造は、図6ないし図8に示された第1の紙幣集積装置30と同様である。
したがって、一対の上側駆動エンドレスベルト834が、上方に退避された紙幣の集積時には、スライド板871も上方に移動されるため、紙幣集積板870は、羽根車832が設けられた側の壁部の下端部に揺動可能に連結された一端部870aまわりに揺動され、紙幣の送り込み方向に対して、下流側が上方に位置するように傾斜した状態となる。
【0045】
このように構成された第2の紙幣集積装置80は、以下のようにして、受け入れ可能な紙幣を集積する。
図24は、この第2の紙幣集積装置80の略側面図であり、紙幣の先端部が第2の紙幣集積装置80内に送り込まれ始めた状態を示している。
図24に示されるように、紙幣の集積時には、一対の上側駆動エンドレスベルト834は、一対の下側駆動エンドレスベルト833から、上方に離間した位置に移動されており、スライド板871も上方に移動され、その結果、その一端部870aが、羽根車832が設けられた側の壁部の下端部に揺動可能に連結され、スライド板871に形成されたガイドローラ520に、長孔510を介して、支持されている紙幣集積板870は、一端部870aまわりに揺動され、紙幣の送り込み方向に対して、下流側が上方に位置するように傾斜されている。また、紙幣押さえ板835は、ねじりばね530により、その先端部が、上方に付勢され、紙幣集積板870の上面から離間した位置に位置している。
図25は、第2の紙幣集積装置80の略側面図であり、紙幣の後端部が、センサ839により検出された状態を示している。
図25に示されるように、センサ839が受け入れ可能紙幣の後端部を検出すると、検出信号がCPU250に出力され、CPU250は、ソレノイド214に駆動信号を出力する。その結果、紙幣押さえ板835の先端部は、ねじりばね530のばね力に抗して、紙幣集積板870の上面に向けて、移動し始める。
【0046】
図26は、第2の紙幣集積装置80の略側面図であり、紙幣押さえ板835の先端部によって、紙幣の先端部が押圧された状態を示している。
図26に示されるように、紙幣の先端部が、紙幣押さえ板835の先端部によって押圧され、紙幣が停止されると、紙幣の後端部が、羽根車832により、第2の紙幣集積装置80の壁部に沿って、掻き落とされる。このように、紙幣の後端部を、羽根車832により、第2の紙幣集積装置80の壁部に沿って、掻き落とすことができる位置に、紙幣が達するまで、紙幣は、紙幣押さえ板835の先端部によって押圧されないから、折れ曲がりやすい紙幣や、皺のある紙幣でも、所望のように、第2の紙幣集積装置80内に送り込むことができる。
図27は、第2の紙幣集積装置80の略側面図であり、ソレノイド214の駆動が停止され、ねじりばね530により、紙幣押さえ板835の先端部が上方に移動している状態を示している。
図27に示されるように、紙幣の先端部が、紙幣押さえ板835の先端部によって押圧されて、紙幣が停止され、紙幣の後端部が、羽根車832によって、第2の紙幣集積装置80の壁部に沿って、掻き落とされた後、CPU250から、ソレノイド214に駆動停止信号が出力され、その結果、紙幣押さえ板835の先端部は、ねじりばね530のばね力によって、上方に退避される。ここに、紙幣集積板870は、その一端部870aまわりに揺動され、紙幣の送り込み方向に対して、下流側が上方に位置するように傾斜されているから、第2の紙幣集積装置80内に送り込まれた紙幣は、羽根車832が設けられた側の壁部に沿って、確実に揃うように、第2の紙幣集積装置80内に集積される。
この第2の紙幣集積装置80によれば、紙幣が送り込まれる時には、紙幣押さえ板835の先端部は、ねじりばね530のばね力によって、上方に退避されているから、折れ曲がりやすい紙幣や、皺のある紙幣でも、所望のように、第2の紙幣集積装置80内に送り込むことができる。また、紙幣の集積時には、紙幣集積板870は、その一端部870aまわりに揺動され、紙幣の送り込み方向に対して、下流側が上方に位置するように傾斜されているから、第2の紙幣集積装置80内に送り込まれた紙幣を、羽根車832が設けられた側の壁部に沿って、確実に揃うように、第2の紙幣集積装置80内に集積することが可能になる。
【0047】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらの本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、紙幣処理機が紙幣入金機である場合につき、説明を加えたが、本発明は、紙幣入出金機、紙幣計数機などの紙幣入金機以外の紙幣処理機にも適用することができる。
また、前記実施態様においては、ドラム4および紙幣入金部10に、従動エンドレスベルト6、12が設けられているが、ドラム4および紙幣入金部10においても、従動エンドレスベルト6、12に代えて、駆動エンドレスベルトを設けることができる。
さらに、前記実施態様においては、丸ベルト320を用いているが、丸ベルトに代えて、平ベルトや歯付きベルトなどを用いてもよい。
また、前記実施態様においては、受け入れ不能紙幣を集積する第1の紙幣集積装置30、受け入れ可能紙幣を集積する第2の紙幣集積装置80および入金紙幣を集積する金庫90の紙幣集積装置91は、いずれも、羽根車32、832および92を備えているが、紙幣の後端部が所定の位置で停止するように、作動する紙幣押さえ板35、835、95を備えているので、羽根車32、832、92を設けなくとも、紙幣を、その後端部が揃うように、集積することができ、したがって、羽根車32、832、92は必ずしも必要がない。
さらに、前記実施態様においては、ソレノイド65、214、96によって、紙幣押さえ板35、835、95を駆動しているが、ソレノイド以外の駆動手段により、紙幣押さえ板35、835、95を駆動するようにしてもよい。
【0048】
また、前記実施態様においては、紙幣を落下させた後、紙幣押さえ板13と駆動エンドレスベルト11とによって、紙幣を挟持し、紙幣の挟持を解除して、再び、紙幣押さえ板13と駆動エンドレスベルト11とにより、紙幣を挟持して、紙幣を紙幣入金部10から繰り出しているが、紙幣を落下させた後、紙幣押さえ板13と駆動エンドレスベルト11とにより、紙幣を挟持し、紙幣の挟持を解除することなく、紙幣を繰り出すようにしてもよく、また、紙幣を落下させた後、紙幣の挟持、挟持の解除を数回にわたって繰り返すようにしてもよい。
さらに、前記実施態様においては、第1の紙幣集積装置30内に、受け入れ不能紙幣を集積し、第2の紙幣集積装置80内に、受け入れ可能な紙幣を集積しているが、第1の紙幣集積装置30内に、受け入れ可能な紙幣を集積し、第2の紙幣集積装置80内に、受け入れ不能紙幣を集積するようにしてもよい。
また、図23ないし図27に示された構造の紙幣集積装置を金庫90に適用することもできる。
さらに、図22に示された第1の紙幣集積装置30および図23ないし図26に示された第2の紙幣集積装置80においては、紙幣押さえ板35、835の先端部は、それぞれ、ねじりばね500、530によって、常時、上方に付勢されているが、ねじりばね500、530以外の付勢手段を用いて、紙幣押さえ板35、835の先端部を、常時、上方に付勢するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、所望のように集積された紙幣を、集積状態を維持しつつ、搬送することのできる集積紙幣搬送装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかる集積紙幣搬送装置を備えた紙幣入金機の略縦断面図である。
【図2】図2は、図1の紙幣入金機の取引口およびドラムの詳細を示す略縦断面図である。
【図3】図3は、シャッタの略正面図である。
【図4】図4は、紙幣入金機のドラムの略左側面図である。
【図5】図5は、紙幣入金機のドラムの略右側面図である。
【図6】図6は、第1の紙幣集積装置の構造を示す略側面図である。
【図7】図7は、第1の紙幣集積装置の駆動力伝達機構の詳細を示す略側面図である。
【図8】図8は、図6の背面図である。
【図9】図9は、従動エンドレスベルトおよび駆動エンドレスベルトにより、第1の紙幣集積装置内に集積された紙幣が挟持された状態を示す略側面図である。
【図10】図10は、金庫の紙幣集積装置の略側面図であり、紙幣の先端部が、金庫内に送り込まれ始めた状態を示している。
【図11】図11は、金庫の紙幣集積装置の略側面図であり、紙幣の先端部が、金庫内に送り込まれ、紙幣が、紙幣押さえ板の下面に沿って、案内されている状態を示している。
【図12】図12は、金庫の紙幣集積装置の略側面図であり、紙幣が、さらに、金庫内に送り込まれ、紙幣の後端部が、センサによって検出された状態を示している。
【図13】図13は、金庫の紙幣集積装置の略側面図であり、ソレノイドが駆動され、紙幣押さえ板の先端部が、紙幣集積板に向けて押圧されて、金庫内に送り込まれた紙幣が停止され、紙幣の後端部が、羽根車によって、下方に掻き落とされた状態を示している。
【図14】図14は、紙幣入金部の略側面図である。
【図15】図15は、紙幣入金部の略平面図である。
【図16】図16は、紙幣入金部の略正面図である。
【図17】図17は、図16のA−A線に沿った略断面図である。
【図18】図18は、紙幣入金部から、紙幣を繰り出す紙幣繰り出し装置の略側面図である。
【図19】図19は、本発明の実施態様にかかる紙幣集積装置を備えた紙幣入金機の駆動系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
【図20】図20は、本発明の実施態様にかかる紙幣集積装置を備えた紙幣入金機の検出系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
【図21】図21は、モータが停止された状態を示す図16のA−A線に沿った略断面図である。
【図22】図22は、他の例にかかる第1の紙幣集積装置の構造を示す略側面図である。
【図23】図23は、他の例にかかる第2の紙幣集積装置の構造を示す略側面図である。
【図24】図24は、図23に示された第2の紙幣集積装置の略側面図であり、紙幣の先端部が、第2の紙幣集積装置内に送り込まれ始めた状態を示している。
【図25】図25は、図23に示された第2の紙幣集積装置の略側面図であり、紙幣の後端部が、センサにより検出された状態を示している。
【図26】図26は、図23に示された第2の紙幣集積装置80の略側面図であり、紙幣押さえ板の先端部によって、紙幣の先端部が押圧された状態を示している。
【図27】図27は、図23に示された第2の紙幣集積装置の略側面図であり、ソレノイドの駆動が停止され、ねじりばねによって、紙幣押さえ板の先端部が上方に移動している状態を示している。第2の紙幣集積装置の構造を示す略側面図である。
【符号の説明】
1 取引口
2 シャッタ
2a シャッタの屈曲部
2b シャッタの突起部
3 紙幣載置台
3b 紙幣載置台の凹部
4 ドラム
4a ドラムの中心軸
5 駆動エンドレスベルト
6 従動エンドレスベルト
7 第1のシャッタ
7a 上部シャッタ部材
7b 下部シャッタ部材
8 第2のシャッタ
8a 上部シャッタ部材
8b 下部シャッタ部材
9 第3のシャッタ
10 紙幣入金部
11 駆動エンドレスベルト
12 従動エンドレスベルト
13 紙幣押さえ板
14 下端板
15 シャッタ
16 繰り出しローラ
17 分離ローラ
18a 搬送ローラ
18b トルクリミッタ
18c 支持軸
19 基準ローラ
20 従動ローラ
21 ロータリーエンコーダ
22 紙幣厚みセンサ
23 第1の紙幣搬送部
23a 搬送ローラ
23b 紙幣ガイド
24 紙幣判別部
25 第2の紙幣搬送部
26 第1のゲート部材
27 第3の紙幣搬送部
28 第2のゲート部材
29 受け入れ不能紙幣回収部
30 第1の紙幣集積装置
31 ローラ対
32 羽根車
33 下側駆動エンドレスベルト
34 上側駆動エンドレスベルト
35 紙幣押さえ板
36 支軸
37a、37b、37c ローラ
38 取付けユニット
39 センサ
40 ユニット側板
41 開口
42 ローラ軸
43 ブロック
44 スライドレール
45 揺動アーム
46 揺動アームの凹部
47 軸
48 バネ
49 連結アーム
50 ピン
51 クランクアーム
52 長孔
53 バネ
54 モータ軸
55 カム
56a 上部シャッタ部材
56b 下部シャッタ部材
57 ピン
58 長孔
59 開口
60 ローラ
61 ガイド部材
62 ガイド孔
63 ローラ
64 開口
65 ソレノイド
66 プランジャ
67 リンク
69 作動板
70 紙幣集積板
71 スライド板
80 第2の紙幣集積装置
90 金庫
91 紙幣集積装置
92 羽根車
93 センサ
94 可動集積板
95 紙幣押さえ板
96 ソレノイド
97 プランジャ
98 リンク
100 モータ
100a モータの出力軸
101 ローラ
102 アーム
103、104、105 ローラ
106 紙幣ガイド
108、109、110 ローラ
108a、110a ローラ軸
111 紙幣ガイド
112 ソレノイド
112a ソレノイドのプランジャー
113 軸
114 揺動アーム
115 側板
115a、115a 長孔
116 スライドレール
117 ブロック
118 連結板
119 プーリ
120 スプリング
121 解放アーム
121a 解放アームの折れ曲がり部
122 モータ
122a モータの出力軸
123 揺動アーム
124 プーリ
125 プーリ
126 モータ
126a モータの出力軸
127 べルト
128 ドラムの右側の側板
129 プーリ
130 プーリ
131 モータ
132 駆動プーリ
133 プーリ
134 べルト
135a、135b ピン
136a、136b 長孔
137 スライド板
138 スプリング
139 軸
140 駆動アーム
141 ピン
142 ソレノイド
142a プランジャー
143a、143b ピン
144a、144b 長孔
145 スライド板
146 軸
147 駆動アーム
148 ピン
149 ソレノイド
149a プランジャー
150 ユニット側板
151 紙幣ガイド
152 支持部材
153a、153b、153c 軸
154a、154b、154c ローラ
155 取付けブロック
156 スライドレール
157a、157c 支持部材
158 バネ
160 ソレノイド
161 プランジャ
162 リンク
163 アーム
165 軸
166 連結部材
167 ローラ
169 支持部材
170 センサ作動板
171 センサ
180 モータ
181 モータの出力軸
182 カム
183 センサ
184 センサ
185 センサ作動板
186 カムフォロア
187 軸
188 駆動アーム
189 バネ
190 揺動アーム
191 凹部
192 開口
195 センサ
196 センサ
207 モータ
208 モータ
210 モータ
211 モータ
212 モータ
213 モータ
214 ソレノイド
215 ゲート駆動手段
216 ゲート駆動手段
217 モータ
218 ソレノイド
220 センサ
250 CPU
251 ROM
252 RAM
300a、300b、300c ローラ
301 駆動プーリ
302 駆動力伝達プーリ
305、306、307 軸
315、316、317 プーリ
320 丸ベルト
325 ワンウエイクラッチ
400 電磁クラッチ
402 電磁ブレーキ
500 ねじりばね
510 長孔
520 ガイドローラ
530 ねじりばね
540 ローラ
832 羽根車
833 下側駆動エンドレスベルト
834 上側駆動エンドレスベルト
835 紙幣押さえ板
839 センサ
870 紙幣集積板
870a 紙幣集積板の一端部
871 スライド板
Claims (4)
- 紙幣をその上面に集積する紙幣集積部材の一方の側に固定された第一の駆動エンドレスベルトと、他方の側に設けられ、前記第一の駆動エンドレスベルトに対して移動可能な第二の駆動エンドレスベルトと、一つの駆動源と、前記駆動源により発生された駆動力を、前記第一の駆動エンドレスベルトおよび前記第二の駆動エンドレスベルトに伝達する駆動力伝達手段とを備え、前記第二の駆動エンドレスベルトが、前記第一の駆動エンドレスベルトと前記第二の駆動エンドレスベルトの対向するベルト面が互いに平行になるように、前記第一の駆動エンドレスベルトに向かって移動し、前記第一の駆動エンドレスベルトとの間で、前記紙幣集積部材上に集積された紙幣を挟持可能に構成され、前記駆動力伝達手段が、前記駆動源により回転され、前記第一の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリに駆動力を伝達可能な駆動プーリと、前記第二の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリに駆動力を伝達可能な駆動力伝達プーリと、複数のプーリと、前記駆動プーリ、前記駆動力伝達プーリおよび前記複数のプーリに巻回された伝達ベルトを備えたことを特徴とする集積紙幣搬送装置。
- 前記駆動プーリおよび前記複数のプーリが、前記伝達ベルトの内側に位置し、前記駆動力伝達プーリが、前記伝達ベルトの外側に位置したことを特徴とする請求項1に記載の集積紙幣搬送装置。
- 前記駆動プーリが前記第一の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリと同軸に設けられ、前記駆動力伝達プーリが前記第二の駆動エンドレスベルトが巻回されたプーリと同軸に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の集積紙幣搬送装置。
- 前記駆動力伝達プーリと、前記駆動力伝達プーリの支持軸との間に、ワンウエイクラッチが設けられたことを特徴とする請求項3に記載の集積紙幣搬送装置。
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