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JP3542072B2 - コネクタの電線ガタ防止構造 - Google Patents

コネクタの電線ガタ防止構造 Download PDF

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JP3542072B2
JP3542072B2 JP10220799A JP10220799A JP3542072B2 JP 3542072 B2 JP3542072 B2 JP 3542072B2 JP 10220799 A JP10220799 A JP 10220799A JP 10220799 A JP10220799 A JP 10220799A JP 3542072 B2 JP3542072 B2 JP 3542072B2
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    • H01R33/76Holders with sockets, clips, or analogous contacts adapted for axially-sliding engagement with parallely-arranged pins, blades, or analogous contacts on counterpart, e.g. electronic tube socket
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジングにスペーサを挿入して端子の係止と電線の押圧とを同時に行うコネクタの電線ガタ防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5〜図6は、実開昭55−92285号公報に記載された従来のコネクタの電線ガタ防止構造を示すものである。
この構造は、雄型のコネクタハウジング60内に電線付きの雌型の端子61を挿入し、端子二重係止用のスペーサ63で端子61の後部を係止すると共に、電線62を押圧して固定可能としたものである。
【0003】
コネクタハウジング60は合成樹脂で形成され、上下二段に複数の端子収容室64を有している。各端子61は上下の端子収容室64に背中合わせに挿着され、可撓性の係止片65(図6)でコネクタハウジング60の隔壁66の段部に係止される。
【0004】
コネクタハウジング60の長手方向中間部において、上下の壁部67にスペーサ挿入用の開口部68が設けられている。各開口部68からコネクタハウジング60内にスペーサ63が端子挿入方向とは直交する方向に挿着され、係止突起69で開口縁に係止される。
【0005】
スペーサ63は合成樹脂で形成され、端子収容室64内に突出する端子係止用兼電線押圧用の壁部70を有している。壁部70の前端の垂直な面70aに端子61の後端が当接し、壁部70の水平な面70bで電線62が径方向に押圧される。端子61の後端は電線62の絶縁被覆を圧着した圧着片71の後端であり、電線62の芯線は前側の圧着片72で圧着されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
電線62をスペーサ63で押圧する目的は、車両の振動等による電線62のガタを防止し、端子61が電線62と一体的に長手方向や径方向に細かく振れたり、位置ずれしたりすることを防止し、相手側コネクタ(図示せず)内の雄型の端子と本例のコネクタ73(図6)の雌型の端子61との摺接による磨耗や接触性の低下を防止することにある。特に近年は、車両の回路数の増加とコネクタの小型化・端子の小型化に伴って、端子相互の接触荷重が低減される傾向にあり、車両の振動等によって端子相互の接触が不安定になる恐れがある。この問題を解決するためには電線62を確実に押圧して固定する必要がある。
【0007】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、スペーサ63の壁部70で端子61の係止と電線62に押圧とを兼ねているために、壁部70の前端及び後端のエッジが鋭く、エッジで電線62を傷付ける心配があった。壁部70の前端のエッジを面取等で削れば、電線62の傷付きは防止されるが、端子61の後端との当接面積が減って、端子61の係止力が低下してしまうという問題を生じる。また、スペーサ63の壁部70が平坦な面70bで電線62の表面に面接触ないしは電線長手方向に線接触するために、押圧力が弱く、強い振動や電線62の引張や曲げ等に対しては、電線62の固定が不十分であるという問題があった。
【0008】
また、コネクタハウジング60内の上下二段の端子61に対応してそれぞれスペーサ63が必要であり、スペーサ63の部品点数や組付工数が増加するという問題があった。また、コネクタハウジング60内に上下二段の各端子61を背中合わせに配列しなければならず、上下二段の端子61を同一の向きに、すなわち各段の端子61をそれぞれ上向きに、ないしはそれぞれ下向きに配列する形態のコネクタには対応できないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記した各点に鑑み、コネクタハウジング内の複数段の端子付きの電線に対応して、スペーサで電線を傷めることなく確実に押圧でき、車両の振動等による電線や端子のガタ(振れ)やずれを確実に防止できると共に、スペーサの部品点数や組付工数を削減でき、しかもコネクタハウジング内に上下の端子を同じ方向に配列できるコネクタの電線ガタ防止構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、コネクタハウジング内の複数段の端子収容部に電線付きの端子を挿着し、該コネクタハウジング内のスペーサ収容部にスペーサを挿着して、該スペーサで該端子の係止と該電線の押圧とを行わせるコネクタの電線ガタ防止構造において、前記スペーサ収容部に続いて前記コネクタハウジング内複数段の電線収容部電線長手方向の段差を持って形成され、該複数段の電線収容部に対応して前記スペーサに複数段の壁部が段付きに形成され、該複数段の電線収容部に続く壁部に対向して、該複数段の壁部に電線押圧用の突部が電線長手方向に位置ずれして設けられ、該スペーサの挿着と同時に各突部が各電線収容部に続く壁部に各電線を押し付けることを特徴とする(請求項1)。
前記コネクタハウジングのスペーサ収容部の入口側で一段目の電線収容部が短く形成され、該スペーサ収容部の奥側で二段目の電線収容部が長く形成され、一段目と二段目の電線収容部の間の段差壁部に対向して一段目の突部が位置し、二段目の電線収容部に続く壁部に対向して二段目の突部が位置する構造も可能である(請求項2)。この場合、前記スペーサの基壁部に前記一段目の突部が設けられると共に、該突部から電線長手方向にずれて端子収容部が設けられ、該端子収容部の外壁部に前記二段目の突部が設けられる(請求項3)。
また、前記基壁部と前記外壁部とに端子係止用の突出部が設けられたことも有効である(請求項4)。また、前記突部が電線傷付き防止用の傾斜面あるいは円弧面を有することも有効である(請求項5)。また、前記コネクタハウジングのスペーサ収容部内に端子支持部が設けられたことも有効である(請求項6)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態の具体例を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係るコネクタの電線ガタ防止構造の一実施例を示すものである。
【0012】
この構造は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング1の底壁2,2′にスペーサ挿入用の開口部(スペーサ収容部)3を端子挿入直交方向に切欠して設け、一つの合成樹脂製のスペーサ7を開口部3内に挿入して仮係止させ、コネクタハウジング1の上下二段の端子収容部(端子収容室)4,5に電線付きの端子6(図3)をそれぞれ下向きの姿勢で挿着し、スペーサ7を仮係止から本係止に移行させることで、スペーサ7の前端側で端子6を係止し、スペーサ7の後端側の上下二段の前後(端子挿入離脱方向)に位置ずれした押圧用の突部8,9で各電線10をコネクタハウジング1の上下の壁部11,12に向けて押圧するものである。
【0013】
図1の如く、コネクタハウジング1はスペーサ挿入用の開口部3の前側に上下二段の端子収容部4,5を有し、開口部3の後側に電線収容部13,14を有している。上下の各端子収容部4,5の底壁12′,2′に端子一次係止用の可撓性の各係止ランス15が一体に形成されている。
【0014】
下段の電線収容部14は前側の部分が切欠されて短くなっており、この切欠部16の長さ(段差)Lだけ上段の電線収容部13が前方に長くなっている。上段の電線収容部13の薄肉の底壁(壁部)12は下段の電線収容部14の厚肉の底壁2よりも長く前方に延長され、この延長された壁部(段差壁部)12aにより長さLの段差が構成されている。壁部12aは下段の電線収容部14の前方に続いている。底壁12は上下の電線収容部13,14間の隔壁を兼ねている。下段の底壁2は開口部3の入口3aに続いている。
【0015】
上段の電線収容部13の上壁(壁部)11はコネクタハウジング1の厚肉の上壁を兼ね、上壁11は電線収容部13の前方に長く続いている。開口部3は下段の底壁2,2′から上段の端子収容部4の高さ方向中間部まで続いている。コネクタハウジング1の左右両側の側壁17には、上壁11のほぼ厚さ方向中間部まで矩形状の切欠部(図示せず)が開口部3に連続して形成されている。
【0016】
開口部3内の前後方向中間部において開口部3の上端側からL字状ないしは門柱状の端子落下防止用の端子支持部18が上段の電線収容部13の底壁12と同一高さまで垂下形成されている。端子支持部18は、開口部3の入口3aに向かう垂直な壁部19と、電線収容部13の底壁12と同一高さの水平な壁部20とを有し、壁部20の上面で端子6を支持可能である。
【0017】
開口部3内において上段の電線収容部13の前方に、コネクタハウジング1の両側の側壁17から内側に突出して、スペーサ仮係止用の突部21が設けられている。突部21は下向きのガイド傾斜面21aと上向きの水平な係止面21bとを有している。また、突部21の上側において、下段の電線収容部14の前方にスペーサ本係止用の突部22が両側の側壁17から内側に突出して設けられている。突部22は下向きのガイド傾斜面22aと上向きの水平な係止面22bとを有している。
【0018】
コネクタハウジング1の上壁11には相手側の雌型のコネクタハウジング(図示せず)に対するロックアーム23が設けられている。また、コネクタハウジング1の前端部には、端子収容部4,5に続く前部開口24が設けられている。前部開口24には合成樹脂製のフロントホルダ25が挿着される。
【0019】
スペーサ7は、コネクタハウジング1の底壁2,2′の外面と同一面に位置して開口部3の入口3aを塞ぐ基壁部27と、基壁部27上に並列に立設され、下段の端子収容部5の延長部(端子収容室31)を構成する複数の隔壁28(図2)と、各隔壁28の上端部を水平に連結して、基壁部27と平行に位置する上壁部(外壁部)29と、基壁部27の両側から立設された一対の側板部30,30(図2)とを有している。
【0020】
基壁部27は上壁部29よりも後方に少し長く延長され、その延長部27aの上面に、コネクタハウジング1内の下段側の端子付きの電線10に対する押圧用の突部9が設けられている。また、上壁部29の後端寄りの上面に、コネクタハウジング1内の上段側の端子付きの電線10に対する押圧用の突部8が設けられている。
【0021】
各突部8,9は縦断面略台形状に形成され、前後にテーパ状の傾斜面8a,8b,9a,9bを有し、前後の傾斜面8a,8b,9a,9bに間に水平な幅狭な頂面8c,9cを有している。頂面8c,9cは各傾斜面8a,8b,9a,9bよりも小さな面積で形成されている。各突部8,9を縦断面円弧状に形成したり、あるいは半球状に形成することも可能である。
【0022】
上下の各突部8,9は前後にコネクタハウジングの段差Lのピッチで位置ずれして配置されている。下側の突部9はコネクタハウジング1の下段の電線収容部14の上壁(上段の電線収容部13の底壁すなわち隔壁)12の段差壁部12aに対向し、上側の突部8は上段の電線収容部13の上壁11の前側の延長部分11aに対向して位置する。
【0023】
図2の如く、突部9は基壁部27上において端子収容部31の中央の延長上に位置し、突部8は上壁部29上において端子収容部31の高さ方向の中心線(図示せず)の延長上に位置している。下側の突部9の前端の側方に隔壁28の後端が位置している。隔壁28と上壁部29の各後端には端子挿入用のガイド面取32が施されている。隔壁28と基壁部27と上壁部29とで縦断面矩形状の貫通した端子収容部31が構成されている。両端側の隔壁28は側板部30に続いている。
【0024】
図1の如く、上壁部29の長手方向中間部に、コネクタハウジング1の端子支持壁18に対する垂直方向の挿通孔33が形成され、挿通孔33の側方にガイド壁34が位置し、ガイド壁34の上端部34aが上壁部29から上方に突出して、隔壁28寄りにオフセットして位置している。
【0025】
端子収容部31の前半において端子収容部31の両側で基壁部27の上面が上向きにやや傾斜して突出し、この突出部35,36の前端35a,36aが基壁部27の前端と同一面に位置している。各突出部35,36の上側において上壁部29から同様に突出部37,38が形成され、各突出部37,38の前端37a,38aが上壁部29の前端と同一面に位置している。各突出部35〜38の前端35a〜38aで端子6(図4)の後段部40が係止される。
【0026】
スペーサ7の両側の側板部30は上壁部29よりも高く突出し、側板部30の後端側において、上側に、コネクタハウジング1の仮係止用の突部21に対する仮係合用のアーム41を有し、下側に、本係止用の突部22に対する本係合用の突部43を有している。アーム41と突部43との間において側板部30の後端はテーパ状の段部55(図2)を介して後方にやや延長されている。
【0027】
アーム41は後向きの爪部42を有し、アーム41の前側にはスリット状の撓み空間44が形成されている。爪部42は上向きの傾斜面42aと下向きの水平な係合面42bを有し、突部43は上下両側に傾斜面43aを有している。アーム41は突部43よりもやや前方に位置している。
【0028】
スペーサ7の基壁部27の前端に可撓性の連結片45を介してフロントホルダ25が一体に連結されている。連結片45で一体化することで部品(7,25)の落下や紛失等が防止されると共に組付離脱作業が容易化する。コネクタハウジング1の底壁2′には、連結片45を収容する溝部49が形成されている。
【0029】
フロントホルダ25は、コネクタハウジング1の各端子収容部4,5に対応して端子6の前端部を挿入させる短い収容部46と、収容部46に続く相手側端子挿入孔47とを有し、コネクタハウジング1の前部開口24に挿着され、外周側の係止部48で開口縁に固定される。
【0030】
フロントホルダ25を用いてコネクタハウジング1の前部開口24を大きく開口させたことで、コネクタハウジング1の樹脂成形(型抜き)が容易化し、複雑な形状の段付きの電線収容部13,14や露出した壁部12aや端子支持部18や係止用の各突部21,22等の形成が可能となっている。
【0031】
図3の如く、フロントホルダ25が挿着され、且つスペーサ7がコネクタハウジング1に仮係止された状態で、電線付きの端子6が後方からコネクタハウジング1の端子収容部4,5に挿入され、係止ランス15で一次係止される。スペーサ7は完全には押し込まれず、開口部3から下向きに少し突出している。
【0032】
端子6は箱状の電気接触部50を有する雌型のものであり、電気接触部50の前端寄りに形成された段部51に係止ランス15の前端が当接して、端子6が一次係止される。電気接触部50の後方には段差をもって繋ぎ部52が続き、繋ぎ部52の後方に、電線10に対する小径の導体圧着片53と大径の被覆圧着片54が続いている。電気接触部50内には接触用のばね片(図示せず)が収容されている。上下の各端子6は背中を上に向けた状態で挿入されている。
【0033】
端子6の挿入時に先端側の電気接触部50がコネクタハウジング1の支持壁18に沿って挿入されることで、上側の端子収容室4の途中の大きな開口部3内への端子6の落ち込みが防止され、端子6がスムーズ且つ確実に端子収容部4内に挿入される。端子挿入後は、端子6の被覆圧着片54が端子支持部18で支持され、スペーサ7の仮係止状態における端子6の落ち込みが防止される。また、スペーサ7を仮係止から図4の本係止へ移行させる際に、その時の振動等で上段の端子6が開口部3内に落ち込むことが防止される。下段の端子6はスペーサ7の基壁部27によって挿入時及び挿入後の落ち込みが防止される。
【0034】
スペーサ7の仮係止状態で、仮係合用のアーム41(図1)の爪部42はコネクタハウジング1の仮係止用の突部21(図1)を乗り越えて、突部21の上側に係合し、それと同時に、下側の本係合用の突部43が本係止用の突部22(図1)の下側の傾斜面22aに接触している。それにより、スペーサ7が上下方向に不動に仮保持されている。基壁部27と上壁部29の前端の突部35〜38(図1)は各端子収容部4,5の底壁12′,2′とほぼ同一面に位置し、それにより各端子6がスペーサ7と干渉することなく挿入される。
【0035】
スペーサ7の基壁部27を上向きにやや強く押圧することで、図4の如くスペーサ7がコネクタハウジング1の開口部3内に完全に挿入されて本係止される。スペーサ7の本係合用の突部43(図1,図2)はコネクタハウジング1の本係止用の突部43を乗り越えて、突部43の上側の傾斜面32aに係合する。
【0036】
スペーサ7の本係止に際して、スペーサ7の上下の電線押圧用の各突部8,9が、上下の各端子6の被覆圧着片54の近傍(やや後側)において各電線10を押圧する。下段の電線10は上段の電線収容部13の底壁(下段の電線収容部14の上壁)12の前側の段差壁部12aの下面に押し付けられ、上段の電線10は上段の電線収容部13の上壁(壁部)11の前側の延長部分11aの下面に押し付けられる。
【0037】
各突部8,9は中央の小さな面積の頂面8c,9cを中心として電線10の絶縁被覆を強い圧力で押圧し、絶縁被覆を部分的に圧縮して凹ませ、突部8,9の先端側が絶縁被覆内に食い込むように接触する。電線10への各突部8,9の接触は面接触よりもむしろ点接触に近い。これにより、電線10の押圧力が分散されにくく、電線10が各壁部11,12に強く押し付けられ、車両走行中の振動や電線10の引張や曲げ等による電線10のガタや振れやずれ等が防止され、それにより、端子6が振れやずれ等なく一定の位置に保持され、雄・雌の端子相互の磨耗や接触不良等が防止される。
【0038】
突部8,9と電線10との接触は前後のテーパ状の傾斜面8a,8b,9a,9bによって無理なく行われる。前後の傾斜面8a,8b,9a,9bが絶縁被覆に押接することで、絶縁被覆に無理な応力がかからず、絶縁被覆の傷付き等が防止される。従来(図6)においては突壁部70がエッジで絶縁被覆に押接していたために、絶縁被覆が傷付く恐れがあったが、本実施例の突部8,9によれば、絶縁被覆に鋭いエッジで当接することがないから、経時的にも絶縁被覆の傷みや劣化が防止される。
【0039】
本実施例のように、各電線10に対応する後側の電線収容部13,14を上段と下段とで長さを変えて段付きにし、スペーサ7も同様に上下で段付きにすることで、上下の電線10を同一方向から一つのスペーサ7で同時に押圧することができる。
【0040】
スペーサ7の本係止状態で、上下の各端子6はスペーサ7によって二次係止されている。すなわち、スペーサ7の基壁部27と上壁部29の前端側の各突部35〜38(図2)によって、端子6の電気接触部50の後段部40が係止されている。各突部35〜38は電気接触部50の後段部40の幅方向両側に当接する。これにより、端子6が強固に二次係止され、端子6の後抜けが確実に防止される。コネクタハウジング1とスペーサ7とフロントホルダ25と端子6とで雄型のコネクタ56が構成される。
【0041】
なお、上記実施例においては上下二段に端子6を収容して、上下二段の電線10を同時に押圧する構造を示したが、例えば上中下と三段ないしそれ以上に端子収容部(図示せず)を設け、開口部(スペーサ収容部)を階段状に三段ないしそれ以上の段に形成し、スペーサ(図示せず)を開口部と同様に三段ないしそれ以上の段に形成することで、三段ないしそれ以上の電線をスペーサで同時に押圧することも可能である。また、上記スペーサの電線押圧用の突部とコネクタハウジングの開口部内の段付きの電線収容部の構造は、フロントホルダを用いないコネクタにおいても適用可能である。
【0042】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、コネクタハウジング内にスペーサを挿入することで、一つのスペーサで複数段の端子付きの電線の押圧を同時に行うことができる。それにより、従来のような二つのスペーサを用いる必要がなくなり、部品点数の削減と部品組付工数の低減が達成される。また、スペーサが一つで済むから、従来のように端子を背中合わせに配置する必要がなくなり、端子を同方向に向けて収容することができ、コネクタの多極化に対応可能となる。また、従来のようなスペーサの平面的な壁部ではなく、スペーサの突部で電線を押圧するから、電線が強く電線収容部側の壁部に押し付けられて、車両の振動等による電線のガタ付きが確実に抑止される。それにより、端子相互の磨耗や接触不良が確実に防止される。
【0043】
また、請求項2,3記載の発明によれば、スペーサを挿入することで、一段目の突部が一段目の電線を段差壁部に押し付け、それと同時に二段目の突部が二段目の電線を壁部に押し付けて、各段の電線のガタ付きが防止される。それにより、上下二段に端子を収容するコネクタにおいて、請求項1におけると同様に、部品点数の削減と部品組付工数の低減が達成されると共に、端子の向きが同一化され、且つ突部により上下の電線が確実に押圧されてガタ防止される。また、請求項4記載に発明によれば、スペーサの上下の突出部によって上下二段の端子が同時に係止される。前記電線押圧用の突部と端子係止用の突出部とをスペーサに別々に設けたから、各部の機能が正確化し、特に電線の押圧を確実に行うことができる。また、請求項5記載の発明によれば、突部で電線を押圧した際に、突部の傾斜面あるいは円弧面が電線に接触することにより、電線の傷付きや経時的な傷みが防止される。また、請求項6記載に発明によれば、スペーサ収容部内において端子支持部で端子が安定に支持されるから、スペーサ挿入時の振動等で端子がスペーサ収容部内に落ち込むことがなく、スペーサの組付を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの電線ガタ防止構造の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】スペーサを示す後面図である。
【図3】スペーサを仮係止した状態を示す縦断面図である。
【図4】スペーサを本係止した状態を示す縦断面図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【図6】従来例の組付状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタハウジング
3 開口部(スペーサ収容部)
6 端子
7 スペーサ
8,9 突部
8a,8b,9a,9b 傾斜面
10 電線
11 上壁(壁部)
12 底壁(壁部)
12a 段差壁部
13,14 電線収容部
18 端子支持部
27 基壁部
29 上壁部(外壁部)
31 端子収容部
35〜38 突出部
56 コネクタ

Claims (6)

  1. コネクタハウジング内の複数段の端子収容部に電線付きの端子を挿着し、該コネクタハウジング内のスペーサ収容部にスペーサを挿着して、該スペーサで該端子の係止と該電線の押圧とを行わせるコネクタの電線ガタ防止構造において、
    前記スペーサ収容部に続いて前記コネクタハウジング内複数段の電線収容部電線長手方向の段差を持って形成され、該複数段の電線収容部に対応して前記スペーサに複数段の壁部が段付きに形成され、該複数段の電線収容部に続く壁部に対向して、該複数段の壁部に電線押圧用の突部が電線長手方向に位置ずれして設けられ、該スペーサの挿着と同時に各突部が各電線収容部に続く壁部に各電線を押し付けることを特徴とするコネクタの電線ガタ防止構造。
  2. 前記コネクタハウジングのスペーサ収容部の入口側で一段目の電線収容部が短く形成され、該スペーサ収容部の奥側で二段目の電線収容部が長く形成され、一段目と二段目の電線収容部の間の段差壁部に対向して一段目の突部が位置し、二段目の電線収容部に続く壁部に対向して二段目の突部が位置することを特徴とする請求項1記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  3. 前記スペーサの基壁部に前記一段目の突部が設けられると共に、該突部から電線長手方向にずれて端子収容部が設けられ、該端子収容部の外壁部に前記二段目の突部が設けられたことを特徴とする請求項2記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  4. 前記基壁部と前記外壁部とに端子係止用の突出部が設けられたことを特徴とする請求項3記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  5. 前記突部が電線傷付き防止用の傾斜面あるいは円弧面を有することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
  6. 前記コネクタハウジングのスペーサ収容部内に端子支持部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のコネクタの電線ガタ防止構造。
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