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JP3541330B2 - 多連薄膜lcフィルター及びキャパシター値調整方法 - Google Patents

多連薄膜lcフィルター及びキャパシター値調整方法 Download PDF

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JP3541330B2
JP3541330B2 JP23021695A JP23021695A JP3541330B2 JP 3541330 B2 JP3541330 B2 JP 3541330B2 JP 23021695 A JP23021695 A JP 23021695A JP 23021695 A JP23021695 A JP 23021695A JP 3541330 B2 JP3541330 B2 JP 3541330B2
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thin film
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英州 菅原
秀文 船木
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Tokin Corp
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NEC Tokin Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多連薄膜LCフィルター及び該多連薄膜LCフィルターにおけるキャパシター値調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の多連薄膜LCフィルターとしては、工程の複雑さ、コストが高い、等の問題があり余り使われていなかった。主に使用されている複合LC部品としては印刷技術を使って絶縁体と導体を交互に積層した後、焼結してインダクター及びキャパシターを形成してLCフィルターを構成するチップ素子等が挙げられる。あるいは、誘電率εが30〜100程度のセラミックスを共振器とした誘電体フィルターがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの素子は高さが1mm程度あり、より一層の小型化には適応できず、各チップ素子を一個一個表面実装しなくてはならないなどの工数がかかった。更に、薄膜インダクタンス素子として、螺旋コイル、スパイラルコイル、ミアンダーコイルなど各種コイル形状が検討されているが、これらのコイルはミアンダーコイルを除いて作製工程が多く、量産という観点ではコストが高いという問題があった。
【0004】
更に、従来のインダクターやLCフィルター等は、インダクタンス及びキャパシタンス値を設計値に合わせて作製するが、個々に素子の特性は高精度でもそれを組み込んだ完成品では所定の値からの偏差が必ず存在した。また、チップ部品ではインダクタンスやキャパシタンス値を変更しようにも導体パターンは焼結された絶縁体又は磁性体で覆われており、レーザートリミング等で切断するとか電極面積を増やそうにも調整は不可能であった。
【0005】
本発明の課題は、上記問題点を解消し、インダクター及びキャパシターの導体及び電極を同一平面内に作製して工程の簡素化及び製造コストの低減を計り、素子を積層しないで薄膜化可能な多連薄膜LCフィルターを提供することである。
【0006】
本発明の他の課題は、インダクタンス値及びキャパシタンス値の調整をレーザートリミング法又はレジスト等誘電体の塗布法で容易に微調整し、広い周波数帯域で精度良い多連薄膜LCフィルターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、基板上に金属導体の空心コイルを成膜して形成されるインダクターと、あらかじめ同一平面内に対向して配置された金属薄膜からなる平行電極間に所定の誘電率を有する誘電体を前記基板上に塗布若しくは成膜することによって形成されるキャパシターとで構成され、前記平行電極が、対向面積を増加させるべく、所定の曲率を有する円弧を連続的に描くように形成されていることを特徴とする多連薄膜LCフィルターが得られる。
【0008】
さらに、本発明によれば、前記空心コイルが、インダクタンスを増加させるべく、所定の曲率を有する円弧を連続的に描くように形成されていることを特徴とする多連薄膜LCフィルターが得られる。
【0009】
さらに、本発明によれば、前記空心コイルと前記平行電極が同一平面上にあることを特徴とする多連薄膜LCフィルターが得られる。
【0010】
又、本発明によれば、基板上に金属導体の空心コイルを成膜して形成されるインダクターと、あらかじめ同一平面内に対向して配置された金属薄膜からなる平行電極間に所定の誘電率を有する誘電体を前記基板上に塗布若しくは成膜することによって形成されるキャパシターとで構成され、前記平行電極間の誘電体を削り取るか、若しくは新たに誘電体を塗布することによって、前記キャパシターのキャパシター値を調整することを特徴とする多連薄膜LCフィルターにおけるキャパシター値調整方法が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の構成及び作用を図面に基づいて説明する。本発明は薄膜技術を用いてシリコン基板、低温焼成セラミックスなどのセラミックス配線板、ガラスエポキシ等のプリント配線板、又はポリイミドなどの樹脂絶縁層の上に、インダクター及びキャパシターとして形成された薄膜素子等の導体パターンが電極又はコイルとして応用できるように考案されたものである。
【0014】
図1には同一平面内にコイル1と平行電極2が形成されてなる3連LCフィルターが示されている。コイル1は空心からなるインダクター、平行電極2はキャパシターであり、平行電極2間の電極間スペース4には誘電体6(図3参照)が成膜又は塗布されている。即ち、コイル1及びキャパシターを構成する平行電極2は、キャパシタンス及びインダクタンスを増加させるために所定の曲率を有する円弧を連続的に描いて形成されている。尚、平行電極2は図2に示すようなくし型形状にしてもよい。又、コイルの形状は、図2に示すように半円状にしてもよい。上記した構成の3連薄膜LCフィルター素子では、平行電極2間の誘電体6を、レーザー等のトリミング手段により削り取ったり、あるいは塗布することによって、キャパシター値を調整することができる。
【0015】
以下、本発明の第1の実施の形態例について説明する。図3は本発明の多連薄膜LCフィルターのキャパシタンス部分の縦断面図である。図1に示す第1の実施の形態における多連薄膜LCフィルターは、図3に示すように、基板8の上にコイル1を導体厚み10μm、幅100μmとしてスパッタリング法等の成膜技術で成膜したものである。各コイルのインダクタンスは5nHである。平行電極2は厚みが10μmのCu電極導体5を電極間スペースを30μmとして基板8上に形成する。このスペースに誘電体として誘電率εが100のTiO2 をスパッタリング法等の成膜技術で成膜し、この成膜した誘電体6とCu電極導体5のギャップにはレジスト等の塗布型誘電体7を挿入して塗布する。又は、Cu電極エッジをエッチングでなだらかにしてCu電極導体5と誘電体6の薄膜の密着を良くする。図1の場合は電極面積が0.13mm2 であり、キャパシタンスは10pFとなった。
【0016】
このような多連薄膜LCフィルターの両サイドに測定用電極パッド3を設け、リード線のインダクタンスの影響がでないようにこのパッド部分でキャリブレーションを行った結果、図4に示すようにフィルター特性は1.3GHzに共振点を有し、共振点より高い周波数でのゲインは−20dB程度の良好な周波数特性が得られた。これは本発明からなる多連薄膜LCフィルターが良好なフィルター特性を有していることを意味している。
【0017】
次に、本発明の第2の実施の形態例について説明する。まず、上記した第1の実施の態様と同様の条件で図2に示すように、多連薄膜LCフィルターを成膜する。各コイルのインダクタンスは2nH、電極面積は0.08mm2 でありキャパシタンスは5pFである。この多連薄膜LCフィルターのフィルター特性は、図5に示すように2.4GHzに共振周波数を有し、良好な周波数特性を示した。
【0018】
次に、本発明の第3の実施の形態例について説明する。ここでは、コイルの浮遊容量の調整のため、図6に示したように誘電率がε=2.1の低誘電率材料9をコイルの上から塗布し、コイル1と基板との間に成膜し、コイルの浮遊容量を低減した。その結果、コイルの浮遊容量は通常の1pFから0.5pFに低減させた。更に、キャパシタンス部分2はその電極間スペースを10μmとし、誘電率500の誘電体薄膜10をそのスペースに成膜した。キャパシタンス値は1.5〜2.7pFであり、共振周波数は3.5GHzで共振周波数以上でのゲインは−25dBと改善された。
【0019】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、薄膜LCフィルターがあらかじめ平面内に相対向して配置された金属薄膜導体をキャパシタンス素子としているため、素子の厚みを金属導体程度の1〜10μmと薄くでき、更にキャパシタンス素子の特性の補正も誘電体の除去及び追加により容易に行える。更に、電極間スペースをより一層狭くし、対向面積を広くすることで高キャパシタンスを得ることができる。
【0020】
このような特徴を有する多連薄膜LCフィルターは、多層基板の中に挿入することによりこれまで基板の表面積を占めていたSMDチップ素子に変わることができ、デバイス機器の更なる小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における多連薄膜LCフィルターの構造を示した図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における多連薄膜LCフィルターの構造を示した図である。
【図3】多連薄膜LCフィルターのキャパシタンス部分の縦断面図である。
【図4】多連薄膜LCフィルターのゲインの周波数特性を示したグラフである。
【図5】多連薄膜LCフィルターのゲインの周波数特性を示したグラフである。
【図6】本発明の第3の実施の形態における多連薄膜LCフィルターの構造を示した図である。
【符号の説明】
1 コイル
2 平行電極
3 測定用電極パッド
4 電極間スペース
5 Cu電極導体
6 誘電体
7 塗布型誘電体
8 基板
9 低誘電率材料
10 誘電体薄膜

Claims (4)

  1. 基板上に金属導体の空心コイルを成膜して形成されるインダクターと、あらかじめ同一平面内に対向して配置された金属薄膜からなる平行電極間に所定の誘電率を有する誘電体を前記基板上に塗布若しくは成膜することによって形成されるキャパシターとで構成され、
    前記平行電極が、対向面積を増加させるべく、所定の曲率を有する円弧を連続的に描くように形成されていることを特徴とする多連薄膜LCフィルター。
  2. 前記空心コイルが、インダクタンスを増加させるべく、所定の曲率を有する円弧を連続的に描くように形成されていることを特徴とする請求項1記載の多連薄膜LCフィルター。
  3. 前記空心コイルと前記平行電極が同一平面上にあることを特徴とする請求項1又は2記載の多連薄膜LCフィルター。
  4. 基板上に金属導体の空心コイルを成膜して形成されるインダクターと、あらかじめ同一平面内に対向して配置された金属薄膜からなる平行電極間に所定の誘電率を有する誘電体を前記基板上に塗布若しくは成膜することによって形成されるキャパシターとで構成され、
    前記平行電極間の誘電体を削り取るか、若しくは新たに誘電体を塗布することによって、前記キャパシターのキャパシター値を調整することを特徴とする多連薄膜LCフィルターにおけるキャパシター値調整方法。
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