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JP3537558B2 - アキュムレート装置 - Google Patents

アキュムレート装置

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Publication number
JP3537558B2
JP3537558B2 JP24476595A JP24476595A JP3537558B2 JP 3537558 B2 JP3537558 B2 JP 3537558B2 JP 24476595 A JP24476595 A JP 24476595A JP 24476595 A JP24476595 A JP 24476595A JP 3537558 B2 JP3537558 B2 JP 3537558B2
Authority
JP
Japan
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conveyor
sheet
conveyor belt
conveyed
belt
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP24476595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08301493A (ja
Inventor
貴弘 有村
修司 渡部
晃央 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP24476595A priority Critical patent/JP3537558B2/ja
Publication of JPH08301493A publication Critical patent/JPH08301493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3537558B2 publication Critical patent/JP3537558B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、不織布、プラ
スチックフィルム等の軟質のシートに規則的なループ形
態を付与し、該シートを安定して貯留するアキュムレー
ト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、紙、不織布、プラスチッ
クフィルム等の軟質のシートが連続的に走行するライン
において、その前後装置にてシートに速度差が生じるよ
うな場合がある。例えば、シートがリール状で巻かれて
いる場合におけるリール交換においては、一時的に速度
を吸収するためのアキュムレート装置が汎用されてい
る。
【0003】斯るアキュムレート装置に関する従来技術
として、特開平3−172265号公報きさいのもの
(以下、従来技術1という)、特開平2−249853
号公報に記載のもの(以下、従来技術2という)、及び
実開昭64−43055号公報に記載のもの(以下、従
来技術3という)が提案されている。
【0004】上記従来技術1は、複数の滑車からなる固
定滑車群及び該固定滑車群の各滑車に対して相対移動可
能な複数の滑車からなる移動滑車群とを備え、これら固
定滑車群と移動滑車群の各滑車間にシートを交互に巻回
してシートを貯留するようになしてある。
【0005】また、上記従来技術2は、剛性の高い片面
段ボールシートを対象としたものであり、登り勾配をも
って傾斜配設された第1コンベアーと、該第1コンベア
ーに連設して下り勾配をもって傾斜配設された第2コン
ベアーと、該第2コンベアーに連設して水平に配設され
た第3コンベアーとを備え、上記第2コンベアーの搬送
速度を上記第3シートの移送速度に比べて速く設定して
おき、上記第1コンベアーで上記シートを斜め上方に搬
送し、その自重により該シートをループ形態に湾曲さ
せ、該ループ形態を有するシートを上記第2コンベアー
を通じて上記第3コンベアーに受け渡し、該第3コンベ
アー上に複数のループ形態を維持してシートを貯留する
ようになしてある。
【0006】更に、上記従来技術3は、上記従来技術同
様に剛性の高いシートを対象としており、繰出し装置と
繰り入れ装置との間に、内部にベルトコンベアーを備え
たシート貯留室を設置し、該繰出し装置のシート繰出し
速度を繰り入れ装置のシート繰り入れ速度より早めてシ
ートを搬送し、上記貯留室の天板部と上記ベルトコンベ
アーとの間でシートを波打ち状に撓ませて貯留するよう
になしてある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術1は、装置の高速化に対応して、シートの貯留量を増
加させる場合には、各滑車群の間隔を大きく取るか、滑
車の数を増さなければならず、いずれの場合も装置が大
型化してしまう問題がある。また、初期のシートのセッ
トも非常に手間が掛かり、メンテナンスも面倒である。
更に、貯留・排出過程においてシートに一定の張力を付
与させるには、複雑な制御装置が必要となってしまう。
【0008】また、上記従来技術2では、シートの剛性
が高い場合には、該シートを上記第1コンベアーによっ
て斜め上方に搬送し、受け渡し空間でループ形態を付与
することが容易に可能であるが、紙、不織布、プラスチ
ックフィルム等の軟質のシートのように、シートの剛性
が低い場合には、斜め上方に搬送されたシートがすぐに
下方に垂れてしまってループ形態を維持できないため、
規則的なループ形態の付与が困難であった。
【0009】更に、上記従来技術3でも、上記軟質のシ
ートのような剛性の低いシートを適用した場合には、繰
出し装置から繰出されて張力が開放状態となったシート
に、静電気力等の微小な外力が作用してシートの搬送の
安定性が失われ、繰出装置にシートが巻き付くなどのト
ラブルが生じる問題があった。
【0010】本発明の目的は、紙、不織布、プラスチッ
クフィルム等の軟質のシートに規則的なループ形態を付
与して該シートを多量に安定して貯留することができ、
且つ大掛かりとならず省スペースなアキュムレート装置
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、供給手段より供給される45°カンチレバー
法での剛軟度が150mm以下のシートを搬送速度V1
で下方に搬送する第1コンベアーと、該第1コンベアー
の下方に水平に配設され該第1コンベアーで搬送された
上記シートを上記搬送速度V1より低速の搬送速度V2
で略水平方向に搬送する第2コンベアーとを具備し、上
記第1コンベアーは、通気性を有する無端状の第1コン
ベアーベルトと、該第1コンベアーベルトを巻回すると
ともに巻回された該第1コンベアーベルトを長手方向に
回転駆動させる第1巻回駆動手段と、搬送されるシート
を上記第1コンベアーベルトを通じてその搬送面に吸引
する第1吸引手段とを備えており、且つ上記第2コンベ
アーは、無端状の第2コンベアーベルトと、該第2コン
ベアーベルトを巻回するとともに該巻回された第2コン
ベアーベルトを長手方向に回転駆動させる第2巻回駆動
手段とを備えており、上記第2コンベヤーベルト上にお
いて上記第1コンベアーより供給された上記シートにル
ープ形態を付与して該シートを貯溜しながら搬送し、上
記搬送速度の比V2/V1が0.1〜0.5であること
を特徴とするアキュムレート装置を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
【0012】
【0013】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1に記載のアキュムレート装置において、上記第2コン
ベアーベルトが通気性を有するとともに、上記第2コン
ベアーが、搬送されるシートを上記第2コンベアーベル
トを通じてその搬送面に吸引する第2吸引手段を備えて
いることを特徴とするアキュムレート装置を提供するも
のである。
【0014】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1に記載のアキュムレート装置において、上記第1コン
ベアーと上記第2コンベアーとの間に、該第2コンベア
ーと直列且つ水平に第3コンベアーが配設されており、
上記第3コンベアーは、通気性を有する無端状の第3コ
ンベアーベルトと、該第1コンベアーベルトを巻回する
とともに巻回された該第3コンベアーベルトを長手方向
に回転駆動させる第3巻回駆動手段とを備えており、且
つ該第3コンベアーは、搬送速度V1で搬送されたシー
トを、該搬送速度V1と上記搬送速度V2の間の搬送速
度V3で搬送して上記第2コンベアーに受け渡すように
なしてあることを特徴とするアキュムレート装置を提供
するものである。
【0015】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1〜のいずれかに記載のアキュムレート装置におい
て、上記第1コンベアーにより搬送されるシートと上記
第1コンベアーベルトとの間に、該第1コンベアーベル
トと独立して回転駆動可能で且つ該第1コンベアーベル
トより細幅の無端状の分離用ベルトが複数本巻回配設さ
れていることを特徴とするアキュムレート装置を提供す
るものである。
【0016】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1〜のいずれかに記載のアキュムレート装置におい
て、上記第1コンベアーから上記第2コンベアー又は上
記第3コンベアーへ受け渡されるシートの裏面に圧縮エ
アーを吹き付ける第1給気手段を具備していることを特
徴とするアキュムレート装置を提供するものである。
【0017】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1〜のいずれかに記載のアキュムレート装置におい
て、上記第2コンベアーにて搬送されたシートを上方に
引き上げて搬送する搬送手段、及び該搬送手段によって
引き上げられるシートの面に添わせて該シートの引き上
げ方向と逆方向に圧縮エアーを吹き流す第2給気手段を
具備していることを特徴とするアキュムレート装置を提
供するものである。
【0018】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
1に記載のアキュムレート装置において、上記第1コン
ベアーが、その搬送面を下方に向けて上記第2コンベア
ーの上方に配設されていることを特徴とするアキュムレ
ート装置を提供するものである。
【0019】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
に記載のアキュムレート装置において、上記第1コン
ベアーと上記第2コンベアーとが互いに逆回転してお
り、且つ上記第1コンベアーの搬送速度1と上記第2
コンベアーの搬送速度V2の比V2/V1が0.03〜
0.5であることを特徴とするアキュムレート装置を提
供するものである。
【0020】本発明の請求項に記載の発明は、請求項
7又は8に記載のアキュムレート装置において、上記第
2コンベアーベルトが通気性を有するとともに、上記第
2コンベアーが、搬送されるシートを上記第2コンベア
ーベルトを通じてその搬送面に吸引する第2吸引手段を
備えていることを特徴とするアキュムレート装置を提供
するものである。
【0021】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
7〜9のいずれかに記載のアキュウムレート装置にお
いて、上記第1コンベアーの上記第1吸引手段による吸
引区間を通過したシートの裏面に圧縮エアーを吹き付け
る給気手段を具備していることを特徴とする記載のアキ
ュムレート装置を提供するものである。
【0022】本発明の請求項1に記載のアキュムレート
装置においては、上記第1コンベアーによって搬送され
るシートには、上記第1吸引手段によって上記第1コン
ベアーベルトの搬送面に吸引された状態で搬送されるの
で、本来の剛性に加えて、吸引による所望の剛性が付与
されることとなり、上記第1コンベアーの搬送速度V
1、及び該搬送速度V1より低速の第2コンベアーの搬
送速度V2を、その速度比V2/V1を変化させること
によって、第1コンベアーから第2コンベアーへ受け渡
されるシートに第2コンベアーベルト上において規則的
なループ形態を付与することができる。
【0023】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項1に記載のアキュムレート装置
における作用に加えて、上記第2コンベアーで搬送され
るループ形態が付与されたシートの下方から吸引力が作
用することにより、搬送途中における第2コンベアーベ
ルトとシートとのスリップが防がれ、より安定的に搬送
できると同時に、ループ形態が付与されたシートが搬送
方向に圧縮されて貯留量が増大する。
【0024】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項1に記載のアキュムレート装置
における作用に加えて、搬送速度V3の第3コンベアー
から搬送速度V3より低速の搬送速度V2の第2コンベ
アーにループ形態が付与されたシートが受け渡されるの
で、該シートが搬送方向に圧縮されて貯留量が増大す
る。
【0025】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項1〜のいずれかに記載のアキ
ュムレート装置における作用に加えて、上記分離用ベル
トによって、第1コンベアーベルトからシートが強制的
に剥がされるため、搬送されるシートが、第1コンベア
ーベルトに巻き付くことがなく、第1コンベアーから第
2コンベアー又は第3コンベアーへのシートの受け渡し
がより安定して行われる。
【0026】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項1〜のいずれかに記載のアキ
ュムレート装置における作用に加えて、上記第1コンベ
アーから第2コンベアーへ受け渡されるシートの裏面に
上記第1給気手段によって圧縮エアーを吹き付けること
により、第1コンベアーの下端部で第1コンベアーベル
トからシートを強制的に剥がされるため、搬送されるシ
ートが、第1コンベアーベルトに巻き付くことがなく、
第1コンベアーから第2コンベアー又は第3コンベアー
へのシートの受け渡しがより安定して行われる。
【0027】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項1〜のいずれかに記載のアキ
ュムレート装置における作用に加えて、上記搬送手段に
よって引き上げられるシートにその引き上げ方向と逆方
向に、上記第2給気手段によって圧縮エアーが吹き付け
られることによって、シートのしわや折り目の発生、蛇
行を抑えられる。
【0028】本発明の請求項7又は8に記載のアキュム
レート装置においては、上記シートが、上記第1コンベ
アーの第1吸引手段によるシートの吸引区間を通過した
後、当該シートの自重により垂れ下がって下方に搬送さ
れ、上記第2コンベアーへ受け渡される。この際、上記
第1コンベアーの搬送速度V1、及び該搬送速度V1よ
り低速の第2コンベアーの搬送測度V2を、その速度比
V2/V1を変化させることによって、第1コンベアー
から第2コンベアーへ受け渡されるシートに、第2コン
ベアーベルト上において規則的なループ形態が付与され
る。
【0029】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置においては、請求項7又は8に記載のアキュムレー
ト装置における作用に加えて、上記第2コンベアーで搬
送されるループ形態が付与されたシートの下方から吸引
力が作用することにより、搬送途中における第2コンベ
アーベルトとシートとのスリップが防がれ、より安定的
に搬送できると同時に、ループ形態が付与されたシート
が搬送方向に圧縮されて貯留量が増大する。
【0030】本発明の請求項10に記載のアキュムレー
ト装置においては、請求項7〜9に記載のアキュムレー
ト装置における作用に加えて、上記シートが、上記第1
吸引手段によるシートの吸引区間を通過した後に、上記
給気手段によって当該シートの裏面に圧縮エアーが吹き
付けられることにより、第1コンベアーの下端部で第1
コンベアーベルトからシートを強制的に剥がされるた
め、搬送されるシートが、第1コンベアーベルトに巻き
付くことがなく、第1コンベアーから第2コンベアーへ
のシートの受け渡しがより安定して行われる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明におい
て、搬送速度とは、各コンベアーの速度をいう。
【0032】図1は、本発明に係るアキュムレート装置
の第1実施形態を示すものである。図において、符号1
はアキュムレート装置、Sはシートを示している。
【0033】図1に示したように、上記アキュムレート
装置1は、供給手段(図示せず)より供給されるシート
Sを搬送速度V1で略垂直に下方に搬送するコンベアー
(第1コンベアー)2と、コンベアー2の下方に水平に
配設されコンベアー2で搬送された上記シートSを上記
搬送速度V1より低速の搬送速度V2で略水平方向に搬
送するコンベアー(第2コンベアー)3と、コンベアー
3で搬送されたシートSを上方に引き上げて更に略水平
に繰出す繰出しローラー(繰出し手段)4とを具備して
いる。
【0034】上記コンベアー2は、通気性を有する無端
状のコンベアーベルト(第1コンベアーベルト)2a
と、コンベアーベルト2aを長手方向に回転駆動させる
巻回駆動手段(第1巻回駆動手段)2bと、搬送するシ
ートSを上記コンベアーベルト2aを通じてその搬送面
に吸引する第1吸引手段2cとを備えている。
【0035】上記巻回駆動手段2bは、一対の巻回ロー
ラー2d、2e及び巻回ローラー2eを回転させるモー
ター(図示せず)とを備えている。また、上記第1吸引
手段2cは、負圧源(図示せず)を備えており、上記巻
回ローラー2d、2e間に配設され、上記シートSをコ
ンベアーベルト2aの搬送面に吸引できるようになして
ある。
【0036】上記コンベアー3は、無端状のコンベアー
ベルト(第2コンベアーベルト)3aと、コンベアーベ
ルト3aを長手方向に回転駆動させる巻回駆動手段(第
2駆動手段)3bとを備えている。上記巻回駆動手段3
bは、一対の巻回ローラー3c、3d及び巻回ローラー
3dを回転させるモーター(図示せず)を備えている。
【0037】上記アキュムレート装置1においては、上
記コンベアー2によって搬送されるシートSは、上記吸
引手段2cによってコンベアーベルト2aの搬送面に吸
引された状態で搬送されるので、この吸引によってシー
トS本来の剛性に加えて、所望の剛性が付与されるとと
もに、シートSには、コンベアー2の搬送面に添う延長
方向に進行しようとする力が付与される。したがって、
上記コンベアー2の搬送速度V1、及び該搬送速度V1
より低速のコンベアー3の搬送測度V2を、その速度比
V2/V1を変化させることによって、図に示すよう
に、コンベアー2からコンベアー3へ受け渡されるシー
トSにコンベアーベルト3a上において規則的なループ
形態が付与される。
【0038】このように、本実施形態に係るアキュムレ
ート装置1によれば、軟質のシートSに規則的なループ
形態を付与して該シートSを安定して貯留・搬送するこ
とができる。また、コンベアー2の吸引手段2cでシー
トSを吸引しながら搬送するので、静電気力等の微小な
外力の作用してもシートSの搬送の安定性が失われるこ
とがなく、従来のようなシートの巻き付きも抑えること
ができる。更に、装置が大掛かりでないため、省スペー
スで多量のシートを貯留することができる。
【0039】本発明のアキュムレート装置において、第
1コンベアーと第2コンベアーとを同方向に回転させる
場合(例えば、上記第1実施形態のアキュムレート装置
1、や、後述する第2〜第8実施形態のアキュムレート
装置)には、搬送速度の比V2/V1は、0.1〜0.
5、好ましくは0.1〜0.3に設定される。上記速度
比が0.1未満であると、シートの受け渡しの際に、当
該シートが各コンベアーの受け渡し部分で詰まってしま
う等のトラブルが発生し、速度比が0.5を越えると、
連続的なループを形成できなくなる。
【0040】本発明のアキュムレート装置において使用
される軟質のシートは、45°カンチレバー法(JIS
L1096)での剛軟度が150mm以下の、紙、不織
布、プラスチックフィルム等の軟質のシートであり、そ
の幅が50〜1000mmのものである。また、本発明
の装置において、上記速度比V2/V1において、シー
トに付与されるループの高さは、10〜150mmであ
る。
【0041】図2は、本発明に係るアキュムレート装置
の第2実施形態を示したものである。なお、図におい
て、符号10はアキュムレート装置を示している。ま
た、上記第1実施形態のアキュムレート装置1と共通す
る部分については、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0042】上記アキュムレート装置10は、上記コン
ベアーベルト3aが通気性を有するとともに、上記コン
ベアー3が、搬送されるシートSをコンベアーベルト3
aを通じてその搬送面に吸引する吸引手段3e(第2吸
引手段)を備えている。
【0043】上記吸引手段3eは、負圧源(図示せず)
を備えており、上記巻回ローラー3c、d間に配設され
てこれら巻回ローラー3c、3d間の上方に位置する、
コンベアーベルト3aの搬送区間で、ループ形態が付与
されたシートSをコンベアーベルト3aの搬送面に吸引
できるようになしてある。
【0044】上記アキュムレート装置10においては、
上記コンベアー3で搬送されるループ形態が付与された
シートSの下方から吸引力が作用するため、搬送途中に
おけるコンベアーベルト3aとシートSとのスリップを
防ぐことができ、より安定的に搬送できると同時に、ル
ープ形態が付与されたシートSを搬送方向に圧縮するこ
とができるため、貯留量を増大させることができる。
【0045】図3は、本発明に係るアキュムレート装置
の第3実施形態を示したものである。図において、符号
20はアキュムレート装置を示している。また、上記第
1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分につ
いては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】上記アキュムレート装置20は、上記コン
ベアー2と上記コンベアー3との間に、コンベアー3と
直列且つ水平にコンベアー(第3コンベアー)5が配設
された構成とされている。
【0047】上記コンベアー5は、コンベアーベルト
(第3コンベアーベルト)5aと、該コンベアーベルト
5aを巻回するとともに該巻回されたコンベアーベルト
5aを長手方向に回転駆動させる巻回駆動手段5b(第
3巻回駆動手段)とを備えている。上記巻回駆動手段5
bは、一対の巻回ローラー5c、5d及び巻回ローラー
5dを回転させるモーター(図示せず)を備えている。
【0048】上記コンベアー5は、コンベアー2によっ
て搬送速度V1で搬送されたシートSを、搬送速度V1
と上記搬送速度V2の間の搬送速度V3で搬送して上記
コンベアー3に受け渡すようになしてある。上記コンベ
アー2の搬送速度V1とコンベアー5の搬送速度V3と
の比V3/V1は、0.1〜0.5、好ましくは0.1
〜0.3である。また、コンベアー3の搬送速度V2と
コンベアー5の搬送速度V3との関係は、V2<V3で
ある。
【0049】上記アキュムレート装置20においては、
上記コンベアー2によって搬送されるシートSには、上
記吸引手段2cによってコンベアーベルト2aの搬送面
に吸引された状態で搬送されるので、シートS本来の剛
性に加えて、吸引による所望の剛性が付与されるととも
に、コンベアー2の搬送面に添う延長方向に進行しよう
とする力が付与される。したがって、上記コンベアー2
の搬送速度V1、及び該搬送速度V1より低速のコンベ
アー5の搬送速度V3を、その速度比V3/V1を変化
させることによって、コンベアー2からコンベアー5へ
受け渡されるシートSにコンベアーベルト5a上におい
て規則的なループ形態が付与される。そして、搬送速度
V3より低速の搬送速度V2で駆動するコンベアー3に
受け渡されるため、ループ形態が付与されたシートSが
搬送方向に圧縮されることによって貯留量を増大させる
ことができる。本実施形態において、コンベアー3に、
上記第2実施形態における吸引手段3eを装備したり、
又は上記コンベアー5に該吸引手段3eと同様な吸引手
段を装備することによって、コンベアーベルト3a又は
コンベアーベルト5a上でのシートSのスリップを防止
してより安定的に搬送することもできる。
【0050】図4は、本発明に係るアキュムレート装置
の第4実施形態を示したものである。図において、符号
30はアキュムレート装置を示している。また、上記第
1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分につ
いては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0051】上記アキュムレート装置30は、上記コン
ベアー2により搬送されるシートSと上記コンベアーベ
ルト2aとの間に、コンベアーベルト2aと独立して回
転駆動可能で且つ該コンベアーベルト2aより細幅の一
対の分離用ベルト6が巻回配設された構成とされてい
る。上記分離用ベルト6は、コンベアー2の巻回駆動手
段2bとは独立の巻回駆動手段6aによって巻回駆動さ
れており、その下端部の巻き込み位置は、コンベアー2
の巻回ローラー2eの更に下方に設定されている。
【0052】上記アキュムレート装置30においては、
上記アキュムレート装置1における作用・効果に加え
て、上記分離用ベルト6を上記コンベアーベルト2aと
同速度で回転駆動させることによって、コンベアー2の
下端部でコンベアーベルト2aからシートSが強制的に
剥がされるため、搬送されるシートSが、コンベアーベ
ルト2に巻き付くことがない。従って、より安定的にシ
ートSが上記コンベアー3へ受け渡される。
【0053】図5は、本発明に係るアキュムレート装置
の第5実施形態を示したものである。図において、符号
40はアキュムレート装置を示している。また、上記第
1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分につ
いては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0054】上記アキュムレート装置40は、コンベア
ー2からコンベアー3へ受け渡される上記シートSの裏
面に圧縮エアーを吹き付けるスプレーヤー(第1給気手
段)7を具備した構成とされている。
【0055】上記スプレーヤー7は、上記シートSより
幅広のスリット状の吐出口を有するノズル7aと、ノズ
ル7aに圧縮エアーを供給するコンプレッサー(図示せ
ず)とを備えている。そして、ノズル7aを、その幅方
向を水平に且つ吐出方向がコンベアー3に対して所望角
度の下り勾配を有するように配置し、コンプレッサーに
よって圧縮した空気を上記コンベアー2からコンベアー
3へ受け渡されるシートSの裏面に吹き付け得るように
なしてある。
【0056】上記アキュムレート装置40においては、
上記アキュムレート装置1における作用・効果に加え
て、上記スプレーヤー7によって圧縮エアーをシートS
の裏面に吹き付けることで、コンベアー2の下端部でコ
ンベアーベルト2aからシートSが強制的に剥がされる
ため、搬送されるシートSが、コンベアーベルト2に巻
き付くことがない。従って、より安定的にシートSが上
記コンベアー3へ受け渡される。
【0057】図6は、本発明に係るアキュムレート装置
の第6実施形態を示したものである。図において、符号
50はアキュムレート装置を示している。また、上記第
1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分につ
いては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0058】上記アキュムレート装置50は、上記繰出
しローラー4によって引き上げられるシートSの裏面に
その引き上げ方向と逆方向に圧縮エアーを吹き付けるス
プレーヤー(第2給気手段)8を具備した構成とされて
いる。
【0059】上記スプレーヤー8は、上記シートSより
幅広のスリット状の吐出口を有するノズル8aと、ノズ
ル8aに圧縮エアーを供給するコンプレッサー(図示せ
ず)とを備えている。そして、ノズル8aの先端を下方
に向け、上記繰出しローラー4によって引き上げられる
シートSに、コンプレッサーによって圧縮した圧縮エア
ーをその引き上げ方向と逆方向にシート面に添わせて吹
き流し得るようになしてある。
【0060】上記アキュムレート装置50においては、
上記アキュムレート装置1における作用・効果に加え
て、上記繰出しローラー4によって引き上げられるシー
トSにその引き上げ方向と逆方向に、コンプレッサーに
よって圧縮した圧縮エアーを吹き流すことにより、スプ
レーヤー8とシートSとの間に負圧を生じさせ、その吸
収力によってシートSに所望のテンションを加えること
ができるとともに、シートSに、エアーの流れに添う方
向にたなびかせる働きを生じさせることができ、その結
果、シートのしわや折り目の発生、蛇行を抑えて、後工
程の装置に安定してシートを供給することができる。
【0061】図7は、本発明に係るアキュムレート装置
の第7実施形態を示したものである。図において、符号
60はアキュムレート装置、61はストックカバーを示
している。また、上記第1実施形態のアキュムレート装
置1と共通する部分については、同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0062】上記アキュムレート装置60は、上記第1
実施形態のアキュムレート装置1に、上記第6実施形態
のアキュムレート装置50のスプレーヤー8を具備した
構成を有するものである。
【0063】上記アキュムレート装置60においては、
上記第1実施形態のアキュムレート装置1における作用
・効果に加え、上記スプレーヤー8の効果、即ち、上記
繰出しローラー4によって引き上げられるシートSにそ
の引き上げ方向と逆方向にシート面に添わせて、コンプ
レッサーによって圧縮エアーを吹き流すことによって、
スプレーヤー8とシートSとの間に負圧を生じさせ、そ
の吸収力によってシートSに所望のテンションを加える
ことができるとともに、シートSに、エアーの流れに添
う方向にたなびかせる働きを生じさせることができ、そ
の結果、シートのしわや折り目の発生、蛇行を抑えて、
後工程の装置に安定してシートを供給することができる
効果を奏させることができる。
【0064】図8は、本発明に係るアキュムレート装置
の第8実施形態を示したものである。図において、符号
70はアキュムレート装置を示している。なお、上記第
7実施形態のアキュムレート装置60と共通する部分に
ついては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0065】上記アキュムレート装置70は、上記第7
実施形態のアキュムレート装置60に、更に、上記第4
実施形態のアキュムレート装置30における分離用ベル
ト6を具備した構成とされている。
【0066】上記アキュムレート装置70においては、
上記第7実施形態のアキュムレート装置60における作
用・効果に加えて、上記分離用ベルト6によって、コン
ベアー2の下端部でコンベアーベルト2aからシートS
が強制的に剥がされるため、搬送されるシートSが、コ
ンベアーベルト2に巻き付くことがなく、より安定的に
シートSが上記コンベアー3へ受け渡される。
【0067】図9は、本発明に係るアキュムレート装置
の第9実施形態を示したものである。図において符号8
0は、アキュムレート装置を示している。なお、上記第
1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分につ
いては、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0068】上記アキュムレート装置80は、上記第1
実施形態のアキュムレート装置1におけるコンベアー2
をその搬送面をほぼ下方に向けるとともに上記コンベア
ー3の上方に水平に配設し、且つコンベアーベルト2a
の回転方向を逆回転させるようにしたものである。上記
コンベアー2の搬送面側には、ニップロール2fが配設
されており、このニップロール2fとコンベアーベルト
2aとの間を通して、シートSを吸引手段2cによる吸
引区間に供給することによって、シートSの吸引がスム
ーズに行われるようにするとともに、当該シートSの垂
れを防止できるようにしている。
【0069】上記アキュムレート装置80においては、
コンベアー2の吸引手段2cによるシートSの吸引区間
を通過した後、シートSが自重により垂れ下がって下方
に搬送され、上記コンベアー3へ受け渡される。そし
て、上記コンベアー2の搬送速度V1、及び該搬送速度
V1より低速のコンベアー3の搬送測度V2を、その速
度比V2/V1を変化させることによって、図9に示す
ように、コンベアー2からコンベアー3へ受け渡される
シートSにコンベアーベルト3a上において規則的なル
ープ形態が付与される。
【0070】本発明のアキュムレート装置において、第
1コンベアーをその搬送面を下方に向けて配置し且つ第
1コンベアーと第2コンベアーとを逆回転させる場合
(例えば、上記第9実施形態のアキュムレート装置80
や、後述の第10、第11実施形態のアキュムレート装
置)には、第1コンベアーの搬送速度V1と第2コンベ
アーの搬送速度V2との搬送速度の比V2/V1は、
0.03〜0.5、好ましくは0.03〜0.3に設定
される。上記速度比が0.03未満であると、シートの
受け渡しの際に当該シートが各コンベアーの受け渡し部
分で詰まってしまう等のトラブルが発生し、速度比が
0.5を越えると連続的なループを形成できなくなる。
【0071】図10は、本発明に係るアキュムレート装
置の第10実施形態を示したものである。図において符
号90は、アキュムレート装置を示している。なお、上
記第1実施形態のアキュムレート装置1と共通する部分
については、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0072】上記アキュムレート装置90は、上記第9
実施形態のアキュムレート装置80におけるコンベアー
3のコンベアーベルト3aが通気性を有するとともに、
上記コンベアー3が、搬送されるシートSをコンベアー
ベルト3aを通じてその搬送面に吸引する吸引手段3e
を備えたものである。
【0073】上記吸引手段3eは、負圧源(図示せず)
を備えており、上記巻回ローラー3c、d間に配設され
てこれら巻回ローラー3c、3d間の上方に位置する、
コンベアーベルト3aの搬送区間で、ループ形態が付与
されたシートSをコンベアーベルト3aの搬送面に吸引
できるようになしてある。
【0074】上記アキュムレート装置90においては、
上記コンベアー3で搬送されるループ形態が付与された
シートSの下方から吸引力が作用するため、搬送途中に
おけるコンベアーベルト3aとシートSとのスリップを
防ぐことができ、より安定的に搬送できると同時に、ル
ープ形態が付与されたシートSを、搬送方向に圧縮する
ことができるため、貯留量を増大させることができる。
【0075】図11は、本発明に係るアキュムレート装
置の第11実施形態を示したものである。図において、
符号100はアキュムレート装置を示している。図にお
いて、上記第9実施形態のアキュムレート装置90と共
通する部分については、同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0076】上記アキュムレート装置100は、上記第
9実施形態のアキュムレート装置90に、更に、上記コ
ンベアー2の上記吸引手段2cによるシートの吸引区間
を通過した当該シートSの裏面に圧縮エアーを吹き付け
るスプレーヤー(給気手段)9を具備した構成となって
いる。
【0077】上記スプレーヤー9は、上記シートSより
幅広のスリット状の吐出口を有するノズル9aと、ノズ
ル9aに圧縮エアーを供給するコンプレッサー(図示せ
ず)とを備えている。そして、ノズル9aを、その幅方
向が搬送方向に対し垂直で且つその吐出方向がコンベア
ー3に対して垂直となるように配置し、上記コンプレッ
サーによって圧縮した空気を、上記吸引手段2cによる
シートの吸引区間を通過したシートを上記コンベアー2
からコンベアー3へ受け渡されるシートSの裏面に吹き
付け得るようになしてある。
【0078】上記アキュムレート装置100において
は、上記シートSが、上記吸引手段2cによるシートの
吸引区間を通過した後に、上記スプレーヤー9によって
当該シートSの裏面に圧縮エアーを吹き付けることによ
り、コンベアーベルト2aからシートSを強制的に剥す
ことができるので、搬送されるシートSがコンベアーベ
ルト2aに巻き付くことがなく、コンベアー2からコン
ベアー3へのシートSの受け渡しをより安定して行うこ
とができる。
【0079】本発明に係るアキュムレート装置は、上記
第1実施形態〜第11実施形態に限定されるものではな
く、本発明の目的を逸脱しない範囲において、その寸
法、形状等を適宜変更することができる。
【0080】例えば、本発明のアキュムレート装置は、
上記第1〜第8実施形態のアキュムレート装置のよう
に、コンベアー2を略垂直に配設するとともに、コンベ
アー3又はコンベアー5を水平に配設することが好まし
いが、図12に示すように、コンベアー2を、その搬送
面を上方に向けた状態で傾斜させ、該コンベアー2と、
コンベアー3又はコンベアー5とのなす角度θを、45
°〜135°、好ましくは90°〜120°に設定する
ことにより、上記第1〜第7実施形態と同様の効果を奏
させることもできる。
【0081】また、本発明のアキュムレート装置は、上
記第9から第11実施形態のアキュムレート装置のよう
に、コンベアー2をコンベアー3と平行に配置すること
が好ましいが、図13に示すように、上記コンベアー3
を適宜スライドさせ、上記コンベアー2を、その搬送面
を下方に向けた状態で傾斜させて、コンベアー2とコン
ベアー3とのなす角度φを、135°〜225°、好ま
しくは135°〜180°に設定することにより、上記
第8から第10実施形態のアキュムレート装置と同様の
効果を奏させることもできる。
【0082】また、上記第8〜第10実施形態のアキュ
ムレート装置のように、搬送面を下方に向け、且つ第1
コンベアーと第2コンベアーを逆方向に回転させる形態
のアキュムレート装置において、その第1コンベアー
に、例えば上記第4実施形態のアキュムレート装置30
におけるような、分離用ベルトを配設することによっ
て、当該第1コンベアーからシートを強制的に剥がすよ
うにしたり、或いは、例えば上記第6実施形態のアキュ
ムレート装置50におけるように、第2コンベアーにて
搬送されたシートを搬送手段で上方に引き上げる際に、
当該シートの裏面にに圧縮エアーを吹き付ける第2給気
手段を配設し、シートのしわ等の発生、蛇行を抑えるよ
うにしてもよい。
【0083】
【発明の効果】本発明に係るアキュムレート装置によれ
ば、以下の効果を奏することができる。請求項1に記載
のアキュムレート装置によれば、軟質のシートに規則的
なループ形態を付与して該シートを安定して貯留・搬送
することができる。また、第1コンベアーの第1吸引手
段でシートを吸引しながら搬送するので、静電気力等の
微小な外力の作用してもシートの搬送の安定性が失われ
ることがなく、従来のようなシートの巻き付きも抑える
ことができる。更に、装置が大掛かりでないため、省ス
ペースで多量のシートを貯留することができる。
【0084】請求項に記載のアキュムレート装置によ
れば、請求項1に記載のアキュムレート装置における効
果に加えて、上記第2コンベアーで搬送されるループ形
態が付与されたシートの下方から吸引力を作用させるこ
とにより、搬送途中における第2コンベアーベルトとシ
ートとのスリップを防ぐようにしたので、より安定的に
搬送できると同時に、ループ形態が付与されたシートを
搬送方向に圧縮することができるため、貯留量を増大さ
せることができる。
【0085】請求項に記載のアキュムレート装置によ
れば、請求項1に記載のアキュムレート装置における効
果に加えて、搬送速度V3の第3コンベアーから搬送速
度V3より低速の搬送速度V2の第2コンベアーにルー
プ形態が付与されたシートを受け渡すようにしたので、
該シートが搬送方向に圧縮され、貯留量を増大させるこ
とができる。
【0086】請求項に記載のアキュムレート装置によ
れば、請求項1〜のいずれかに記載のアキュムレート
装置における効果に加えて、上記分離用ベルトによっ
て、第1コンベアーの下端部で第1コンベアーベルトか
らシートを強制的に剥がすようにしたので、搬送される
シートが、第1コンベアーベルトに巻き付くことがな
い。従って、第1コンベアーから第2または第3コンベ
アーへより安定的にシートを受け渡すことができる。
【0087】請求項に記載のアキュムレート装置によ
れば、請求項1〜のいずれかに記載のアキュムレート
装置における効果に加えて、上記第1コンベアーから第
2コンベアーへ受け渡されるシートの裏面に上記第1給
気手段によって圧縮エアーを吹き付けることにより、第
1コンベアーの下端部で第1コンベアーベルトからシー
トを強制的に剥がすようにしたので、搬送されるシート
が、第1コンベアーベルトに巻き付くことがない。従っ
て、第1コンベアーから第2または第3コンベアーへよ
り安定的にシートを受け渡すことができる。
【0088】請求項に記載のアキュムレート装置によ
れば、請求項1〜のいずれかに記載のアキュムレート
装置における効果に加えて、上記搬送手段によって引き
上げられるシートに、その引き上げ方向と逆方向にシー
ト面に添わせて圧縮エアーを吹き流すことによって、シ
ートの圧縮エアーを吹き流す側に負圧を生じさせ、その
吸収力によって当該シートに所望のテンションを加える
ことができるとともに、該シートに、圧縮エアーの流れ
に添う方向にたなびかせる働きを生じさせることがで
き、その結果、シートのしわや折り目の発生、蛇行を抑
えて、後工程の装置に安定してシートを供給することが
できる。
【0089】請求項7又は8に記載のアキュムレート装
置によれば、請求項1に記載のアキュムレート装置にお
ける効果に加えて、上記シートが、上記第1コンベアー
の第1吸引手段によるシートの吸引区間を通過した後、
当該シートの自重により垂れ下がって下方に搬送され、
上記第2コンベアーへ受け渡される。この際、上記第1
コンベアーの搬送速度V1、及び該搬送速度V1より低
速の第2コンベアー搬送測度V2を、その速度比V2/
V1を変化させることによって、第1コンベアーから第
2コンベアーへ受け渡されるシートに、第2コンベアー
ベルト上において規則的なループ形態を付与することが
できる。
【0090】本発明の請求項に記載のアキュムレート
装置によれば、請求項7又は8に記載のアキュムレート
装置における効果に加えて、上記第2コンベアーで搬送
されるループ形態が付与されたシートの下方から吸引力
が作用することにより、搬送途中における第2コンベア
ーベルトとシートとのスリップを防ぐことができ、ルー
プ形状を付与されたシートをより安定的に搬送できると
同時に、ループ形態が付与されたシートを搬送方向に圧
縮して貯留量を増大させることができる。
【0091】本発明の請求項10に記載のアキュムレー
ト装置によれば、請求項7〜9に記載のアキュムレート
装置における効果に加えて、上記シートが、上記第1吸
引手段によるシートの吸引区間を通過した後に、上記給
気手段によって当該シートの裏面に圧縮エアーが吹き付
けられることにより、第1コンベアーの下端部で第1コ
ンベアーベルトからシートを強制的に剥すことができる
ので、搬送されるシートが第1コンベアーベルトに巻き
付くことがなく、第1コンベアーから第2コンベアーへ
のシートの受け渡しをより安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアキュムレート装置の第1実施形
態を示す概略側面図である。
【図2】本発明に係るアキュムレート装置の第2実施形
態を示す概略側面図である。
【図3】本発明に係るアキュムレート装置の第3実施形
態を示す概略側面図である。
【図4】本発明に係るアキュムレート装置の第4実施形
態を示す概略側面図である。
【図5】本発明に係るアキュムレート装置の第5実施形
態を示す概略側面図である。
【図6】本発明に係るアキュムレート装置の第6実施形
態を示す概略側面図である。
【図7】本発明に係るアキュムレート装置の第7実施形
態を示す一部を切欠いた斜視図である。
【図8】本発明に係るアキュムレート装置の第8実施形
態を示す一部を切欠いた斜視図である。
【図9】本発明に係るアキュムレート装置の第9実施形
態を示す概略側面図である。
【図10】本発明に係るアキュムレート装置の第10実
施形態を示す概略側面図である。
【図11】本発明に係るアキュムレート装置の第11実
施形態を示す概略側面図である。
【図12】本発明に係るアキュムレート装置における第
1コンベアーと第2コンベアーとの位置関係を示す概略
図である。
【図13】本発明に係るアキュムレート装置における第
1コンベアーと第2コンベアーとの位置関係を示す概略
図である。
【符号の説明】
1 アキュムレート装置 2 コンベアー(第1コンベアー) 2a コンベアーベルト(第1コンベアーベルト) 2b 巻回駆動手段(第1巻回駆動手段) 2c 第1吸引手段 3 コンベアー(第2コンベアー) 3a コンベアーベルト(第2コンベアーベルト) 3b 巻回駆動手段(第2巻回駆動手段) 3e 第2吸引手段 4 繰出しローラー(搬送手段) 5 コンベアー(第3コンベアー) 5a コンベアーベルト(第3コンベアーベルト) 5b 巻回駆動手段(第3巻回駆動手段) 6 分離用ベルト 7 スプレーヤー(第1給気手段) 8 スプレーヤー(第2給気手段) 9 スプレーヤー(給気手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−18659(JP,A) 特開 平6−219612(JP,A) 特開 平3−293252(JP,A) 特公 昭35−9674(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 20/30

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給手段より供給される45°カンチレ
    バー法での剛軟度が150mm以下のシートを搬送速度
    V1で下方に搬送する第1コンベアーと、該第1コンベ
    アーの下方に水平に配設され該第1コンベアーで搬送さ
    れた上記シートを上記搬送速度V1より低速の搬送速度
    V2で略水平方向に搬送する第2コンベアーとを具備
    し、 上記第1コンベアーは、通気性を有する無端状の第1コ
    ンベアーベルトと、該第1コンベアーベルトを巻回する
    とともに巻回された該第1コンベアーベルトを長手方向
    に回転駆動させる第1巻回駆動手段と、搬送されるシー
    トを上記第1コンベアーベルトを通じてその搬送面に吸
    引する第1吸引手段とを備えており、且つ上記第2コン
    ベアーは、無端状の第2コンベアーベルトと、該第2コ
    ンベアーベルトを巻回するとともに該巻回された第2コ
    ンベアーベルトを長手方向に回転駆動させる第2巻回駆
    動手段とを備えており、上記第2コンベヤーベルト上に
    おいて上記第1コンベアーより供給された上記シートに
    ループ形態を付与して該シートを貯溜しながら搬送し、 上記搬送速度の比V2/V1が0.1〜0.5である
    とを特徴とするアキュムレート装置。
  2. 【請求項2】 上記第2コンベアーベルトが通気性を有
    するとともに、上記第2コンベアーが、搬送されるシー
    トを上記第2コンベアーベルトを通じてその搬送面に吸
    引する第2吸引手段を備えていることを特徴とする請求
    1記載のアキュムレート装置。
  3. 【請求項3】 上記第1コンベアーと上記第2コンベア
    ーとの間に、該第2コンベアーと直列且つ水平に第3コ
    ンベアーが配設されており、 上記第3コンベアーは、通気性を有する無端状の第3コ
    ンベアーベルトと、該第1コンベアーベルトを巻回する
    とともに巻回された該第3コンベアーベルトを長手方向
    に回転駆動させる第3巻回駆動手段とを備えており、且
    つ該第3コンベアーは、搬送速度V1で搬送されたシー
    トを、該搬送速度V1と上記搬送速度V2の間の搬送速
    度V3で搬送して上記第2コンベアーに受け渡すように
    なしてあることを特徴とする請求項1に記載のアキュム
    レート装置。
  4. 【請求項4】 上記第1コンベアーにより搬送されるシ
    ートと上記第1コンベアーベルトとの間に、該第1コン
    ベアーベルトと独立して回転駆動可能で且つ該第1コン
    ベアーベルトより細幅の無端状の分離用ベルトが複数本
    巻回配設されていることを特徴とする請求項1〜のい
    ずれかに記載のアキュムレート装置。
  5. 【請求項5】 上記第1コンベアーから上記第2コンベ
    アー又は上記第3コンベアーへ受け渡されるシートの裏
    面に圧縮エアーを吹き付ける第1給気手段を具備してい
    ることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のア
    キュムレート装置。
  6. 【請求項6】 上記第2コンベアーにて搬送されたシー
    トを上方に引き上げて搬送する搬送手段、及び該搬送手
    段によって引き上げられるシートの面に添わせて該シー
    トの引き上げ方向と逆方向に圧縮エアーを吹き流す第2
    給気手段を具備していることを特徴とする請求項1〜
    のいずれかに記載のアキュムレート装置。
  7. 【請求項7】 上記第1コンベアーは、その搬送面を下
    方に向けて上記第2コンベアーの上方に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のアキュムレート装
    置。
  8. 【請求項8】 上記第1コンベアーと上記第2コンベア
    ーとが互いに逆回転しており、且つ上記第1コンベアー
    の搬送速度1と上記第2コンベアーの搬送速度V2と
    の比V2/V1が0.03〜0.5であることを特徴と
    する請求項記載のアキュムレート装置。
  9. 【請求項9】 上記第2コンベアーベルトが通気性を有
    するとともに、上記第2コンベアーが、搬送されるシー
    トを上記第2コンベアーベルトを通じてその搬送面に吸
    引する第2吸引手段を備えていることを特徴とする請求
    7又は8に記載のアキュムレート装置。
  10. 【請求項10】 上記第1コンベアーの上記第1吸引手
    段を通過した該シートの裏面に圧縮エアーを吹き付ける
    給気手段を具備していることを特徴とする請求項7〜9
    のいずれかに記載のアキュムレート装置。
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