JP3536630B2 - 板金製プーリ - Google Patents
板金製プーリInfo
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Description
等においてシャフト等の回転体に装着される板金製プー
リに関する。
をクランクシャフトを介してプーリによってエンジン補
機類等に伝達するようにしている。クランクシャフトに
はプーリが装着され、このプーリに巻き掛けたベルトを
介して、エンジン補機やコンプレッサ等のプーリに動力
を伝達して回転させている。
ねじ部材によってクランクシャフトに固定される。この
ねじ部材は、通常、プーリの中心部1箇所においてプー
リの外側から軸線方向に貫通したねじ部材でクランクシ
ャフトにねじ込まれるようになっている。このため、プ
ーリの取付けあるいは取外しを行う際に、スパナやレン
チ等の工具によって上記ねじ部材を回そうとすると、ね
じ部材に与えた締結トルクがクランクシャフトに伝わ
り、クランクシャフトが軸回りに回転してしまうことが
ある。
て、スパナやレンチ等の工具によってねじ部材を締結す
る必要がある。回り止め対策としては、例えばプーリに
巻き掛けられているベルトを手で強く押さえ付けること
によってプーリの回転を拘束するとか、あるいは、図7
に示すような回り止め用工具(エンドヨークホルダ)1
を用いることにより、プーリ2の回転を拘束した状態
で、レンチ3等の工具によってねじ部材4を締結するよ
うにしている。
合、プーリ2に少なくとも一対の工具引掛け孔5を形成
しておく必要がある。この工具引掛け孔5は、プーリ2
が鋳物製の場合には比較的容易に成形することができる
が、その場合、製造コストが高くつくという問題があ
る。しかも鋳物製のプーリは重いため、軽量化等を図る
ために板金製のプーリが望まれている。
すべき工具引掛け孔は、プーリの肉厚の関係や加工上の
制約などからプーリの表側から裏側に達する貫通孔の形
態をとらざるを得ない。このような貫通孔を形成する
と、プーリに雨水や洗車時の水等がかかった時に、水が
この貫通孔を通ってプーリ裏面側(エンジン側)に侵入
し、トラブル発生の原因になることが考えられる。また
板金製のプーリは、肉厚が比較的薄いものであるから、
プーリ自体に孔をあけたり、この孔に回り止め用工具を
引っ掛けて大きなトルクを受けさせることは、強度的に
好ましいことではない。従ってこの発明の目的は、プー
リ本体に貫通孔をあけることなく回り止め機能をもたせ
た板金製プーリを提供することにある。
の本発明の板金製プーリは、請求項1に記載したよう
に、板金製のプーリ本体の中心部1箇所をボルトあるい
はナット等のねじ部材によってシャフト等の回転体に締
結するようにした板金製プーリにおいて、金属板からな
る補助プレートをプーリ本体の締結ねじ座面側に重ねた
状態で溶接あるいは圧入等の適宜の固定手段によって固
定したものであり、この補助プレートには少なくとも周
方向2箇所に工具引掛け部が形成されている。工具引掛
け部は、請求項2に記載したように補助プレートの外周
部に形成した切欠き状の凹部または切欠きでもよいし、
請求項3に記載したように貫通孔であってもよい。
て取付相手の回転体(例えばクランクシャフト等)に取
付ける場合、レンチ等の締結用工具をねじ部材に嵌合さ
せ、この締結用工具を軸回りに回すことによって、ねじ
部材を取付相手の回転体に締付ける。その際に、補助プ
レートの工具引掛け部にエンドヨークホルダ等の回り止
め用工具を係止させることにより、プーリの回り止めを
なす。この板金製プーリを上記回転体から取付す際も、
補助プレートの工具引掛け部に回り止め用工具を係止さ
せることによってプーリの回り止めをなし、締結用工具
によってねじ部材を弛める方向に回転させて回転体から
取外す。
るVリブドベルト用のV溝を有するプーリ以外に、タイ
ミングベルトとして使われる歯付きベルト用のプーリ
(スプロケット)や、エンジン以外の各種機器に使われ
る種々の形態の板金製プーリも含まれる。
て、図1から図3を参照して説明する。図1に示すよう
に本発明に係る板金製プーリ10は、取付相手である回
転体の一例としてのクランクシャフト等のシャフト11
の端部に、締結ねじとして機能する1個のねじ部材12
によって固定される。
ねじ部材12は、ボックスレンチ等の締結用工具15に
よってシャフト11のねじ孔16にねじ込まれるように
なっている。ねじ孔16はシャフト11の中心軸線上に
形成されている。締結用工具15は、ねじ部材12の頭
部17に嵌合可能なソケット部18を有している。
記形状に成形してなる板金製プーリ本体20と、金属板
からなりかつプーリ本体20の締結ねじ座面側に重ねた
状態でプーリ本体20に固定される補助プレート21を
具備している。
形のセンタ孔25を有する平坦な形状の円板部26と、
この円板部26の外周に連なる円筒部27と、円筒部2
7の外周側に設けたV溝構成部28などを有している。
V溝構成部28に形成されたV溝29に、図示しないベ
ルト(例えばVリブドベルト)を巻き掛ける。
通しており、このセンタ孔25に、ボルト等のねじ部材
12を通すようにしている。なお、シャフト11の端面
中央に雄ねじ部がシャフト11の軸線方向に突設されて
いる場合には、この雄ねじ部をセンタ孔25に通し、ナ
ット等のねじ部材を上記雄ねじ部にねじ込むことによ
り、プーリ10がシャフト11に固定される。
し、固定手段の一例としての溶接によって、プーリ本体
20に固定されている。補助プレート21の中心部にも
上記ねじ部材12が通る貫通孔40が形成されている。
箇所に工具引掛け部41が形成されている。この実施形
態の工具引掛け部41は、図2あるいは図3に示される
ように、補助プレート21の外周部に形成した切欠き状
の凹部または切欠きの形態をとり、エンドヨークホルダ
等の回り止め用工具1の一対の先端部1a,1bを、こ
れらに対応する一対の工具引掛け部41に係止させるこ
とができるようになっている。これら複数(例えば4箇
所)の工具引掛け部41は、補助プレート21の周方向
に等ピッチで(例えば90度ずつ)設けられている。
41のうち、いずれか一か所の工具引掛け部41aがノ
ックピン45を受け入れるようにしている。この実施形
態の場合、ノックピン45は、プーリ10の裏側に位置
するスプロケット46に設けられており、ノックピン4
5をプーリ本体20の円板部26に形成した位置決め用
の孔47に挿入することにより、プーリ10とスプロケ
ット46との周方向の相対位置関係が規制されるように
している。
ト11に取付ける場合、レンチ等の締結用工具15のソ
ケット部18をねじ部材12の頭部17に嵌合させ、こ
の締結用工具15をねじ部材12の軸回りに回転させる
ことによって、ねじ部材12をシャフト11のねじ孔1
6に螺合させるとともに締付ける。その際に、図3に示
すように補助プレート21の一対の工具引掛け部41に
回り止め用工具1の先端部1a,1bを係止させること
により、プーリ10の回り止めをなす。
取付す場合も、補助プレート21の工具引掛け部41に
回り止め用工具1の先端部1a,1bを係止させること
によってプーリ10の回り止めをなし、締結用工具15
によってねじ部材12を弛める方向に回転させることに
より、シャフト11からねじ部材12とプーリ10を取
外す。
に形成する工具引掛け部41は、補助プレート21にあ
けた同じ形状の貫通孔であってもよい。工具引掛け部4
1として機能するこれらの貫通孔は、補助プレート21
の周方向に同一半径上に等ピッチまたは不等ピッチで設
けられている。工具引掛け部41の数は、要するに補助
プレート21の周方向に少なくとも一対(2箇所)にあ
ればよく、補助プレート21の重量バランスをとるため
に周方向に等ピッチで設けることが望ましい。
いる。この補助プレート21は、円板状の主部21a
と、主部21aの外周に連なるリム部21bとを一体に
有している。このようなリム部21bを有する補助プレ
ート21に、前記実施形態と同様の凹部または切欠き、
あるいは貫通孔からなる複数の工具引掛け部41が、補
助プレート21の周方向に等ピッチまたは不等ピッチで
形成されている。
円筒部27の内径よりも僅かに小さい寸法としている。
このようなリム部21bを有する補助プレート21は、
図6に示すように、プーリ本体20の円筒部27にリム
部21bを密接させた状態で圧入することにより、プー
リ本体20に固定される。
の発明を構成するプーリ本体や補助プレート、工具引掛
け部を始めとして、各構成要素を適宜に変形して実施で
きることは言うまでもない。またこの発明は、V溝を有
するプーリ以外に、例えばタイミングベルトとして使わ
れる歯付きベルト用のプーリ(スプロケット)や、エン
ジン以外の各種機器に使われる種々の形態のプーリに適
用できることは勿論である。
リによれば、プーリ本体に貫通孔をあけることなくプー
リの回り止め機能を果たすことができ、副次的な効果と
して、板金製のプーリ本体を補助プレートによって補強
することもできるし、鋳物製プーリに比べて軽量かつ低
コストで提供できる。請求項2あるいは請求項3に記載
した凹部または切欠き、あるいは貫通孔からなる工具引
掛け部であれば、補助プレートの加工が容易であり、さ
らなる低コスト化が可能となる。
ャフトに取付けた状態の断面図。
と回り止め工具の斜視図。
図。
圧入した状態を示す断面図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】金属板を所定形状に成形してなる板金製プ
ーリ本体を有しかつこのプーリ本体の中心部1箇所がね
じ部材によって取付相手の回転体に固定される板金製プ
ーリにおいて、 金属板からなりかつ上記プーリ本体の締結ねじ座面側に
重ねた状態でプーリ本体に固定されるとともに少なくと
も周方向2箇所に回り止め用工具を係止可能な工具引掛
け部を有する補助プレートを具備したことを特徴とする
板金製プーリ。 - 【請求項2】上記工具引掛け部は、上記補助プレートの
外周部に形成した凹部または切欠きであり、これら複数
の凹部または切欠きを補助プレートの周方向に等ピッチ
または不等ピッチで設けたことを特徴とする請求項1記
載の板金製プーリ。 - 【請求項3】上記工具引掛け部は、上記補助プレートに
形成された貫通孔であり、これら複数の貫通孔は同じ形
状のものを補助プレートの周方向に同一半径上に等ピッ
チまたは不等ピッチで設けたことを特徴とする請求項1
記載の板金製プーリ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP32124797A JP3536630B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 板金製プーリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32124797A JP3536630B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 板金製プーリ |
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JPH11153212A JPH11153212A (ja) | 1999-06-08 |
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Family
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Family Applications (1)
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JP32124797A Expired - Fee Related JP3536630B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 板金製プーリ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536630B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7070021B2 (ja) * | 2018-04-20 | 2022-05-18 | いすゞ自動車株式会社 | 固定用プレート |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32124797A patent/JP3536630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11153212A (ja) | 1999-06-08 |
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