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JP3536354B2 - リクライニングシート用支持装置 - Google Patents

リクライニングシート用支持装置

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Publication number
JP3536354B2
JP3536354B2 JP14819094A JP14819094A JP3536354B2 JP 3536354 B2 JP3536354 B2 JP 3536354B2 JP 14819094 A JP14819094 A JP 14819094A JP 14819094 A JP14819094 A JP 14819094A JP 3536354 B2 JP3536354 B2 JP 3536354B2
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JP
Japan
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lock plate
downward
lock
bracket
tilt
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Application number
JP14819094A
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English (en)
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JPH0810077A (ja
Inventor
秀隆 永安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Corp
Original Assignee
Araco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Araco Corp filed Critical Araco Corp
Priority to JP14819094A priority Critical patent/JP3536354B2/ja
Publication of JPH0810077A publication Critical patent/JPH0810077A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3536354B2 publication Critical patent/JP3536354B2/ja
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  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リクライニングシート
を下方から支持するシートトラック等、リクライニング
シート用支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートを下方から支持するシート用支持
装置は、一般にシートトラックとしてよく知られてい
る。当該シートトラックは刊行物「自動車工学便覧第6
編、第1−25頁(昭和58年9月30日自動車技術会
発行)」に示されているように、フロアに固定されたロ
アレールと、同ロアレールに前後方向へ摺動可能に嵌合
されたアッパレールを主要構成部材とするもので、アッ
パレールにてシートを下方から支持する構成となってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シートバッ
クがシートクッションに対して前後方向の傾斜角度を調
整可能に組付けられているリクライニングシートにおい
ては、シートバックを後方へ漸次傾斜させていくと、シ
ートバックの頂部が当該リクライニングシートの後方に
配置されているシート、その他の部品に干渉して、それ
以上後方へ傾斜させることができない限界がある。この
後方傾斜角度の限界は車種によっては大きくてシートク
ッションとシートバック間の連結部が挫屈状態を呈し、
着座者が十分に体を伸ばすことができないことがある。
【0004】従って、本発明の目的は、シートトラック
の両レール等、リクライニングシートを下方から支持す
る長尺の支持部材を、その前端部を回動支点として後端
部を上下方向に回動可能に構成し、シートクッション自
体の後部を上下方向に回動させることにより、シートバ
ックの後方傾斜角度の限界が大きい場合にもシートクッ
ションとシートバックをできるかぎり一直線の状態に後
方傾斜させ、着座者が十分に体を伸ばすことができるよ
うにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はリクライニング
シート用支持装置に関するもので、当該リクライニング
シート用支持装置は、リクライニングシートを下方から
支持する前後方向に延びる長尺の支持部材の前端部をフ
ロアに設けたフロントブラケットに上下方向に回動可能
に組付けるとともに、同支持部材の後端部をフロアに設
けたリヤブラケットにチルト機構を介して組付けてなる
リクライニングシート用支持装置であって、前記チルト
機構を、左右の両側部に前後方向に延びる一対の長穴を
有し前記支持部材の後端部に固定されたチルトブラケッ
トと、上縁部に複数の波形状の係合凹所を有し前記チル
トブラケットの両側部内に位置して上下方向に回動可能
に組付けられて前後方向へ延びるロックプレートと、前
記リヤブラケットに回転可能に組付けた支持軸上に下端
部を固定され同支持軸の回転時に上下方向へ回動する左
右一対のリンクと、これら両リンクの上端部に連結され
て前記チルトブラケットの両側部の長穴を貫通し前記ロ
ックプレートの各係合凹所の1つに選択的に係合すると
ともに上方への回動時に同係合凹所の波形部を押圧して
前記ロックプレートを下方へ回動させるロックピンと、
前記支持軸上に固定され同支持軸を回転させる操作レバ
ーと、前記チルトブラケットと前記ロックプレート間に
張設され同ロックプレートを上方へ付勢して前記ロック
ピンに係合させるバネ部材により構成したことを特徴と
するものである。
【0006】当該リクライニングシート用支持装置にお
いては、前記ロックプレートの波形状の係合凹所のうち
最後部の係合凹所の波形頂部を最大高さに形成するとと
もに、前記バネ部材を前記ロックプレートが所定角度以
上下方へ回動した時にターンオーバして同ロックプレー
トを下方へ付勢する構成とし、前記ロックピンが前記最
後部の係合凹所の波形頂部を乗り上げる際に前記ロック
プレートが所定角度以上下方へ回動する構成とするこ
と、前記両リンクの前記支持軸に対する前後方向の固定
角度を異にして前記ロックピンの前記チルトブラケット
の長穴に対して非直交状に貫通させ、前記ロックピンの
前記ロックプレートに対する作用力を、前記両リンクの
上方への回動時には前記ロックプレートを前記バネ部材
に抗して回動させる構成とすること、前記ロックプレー
トが最大限下方へ回動した際同ロックプレートの一部が
前記チルト機構の側部から突出する構成とし、かつ前記
リンクが最大限下方へ回動した際前記ロックプレートの
突出部に係合して同ロックプレートを上方へ回動される
構成とする態様を採用することが好ましい。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成したリクライニン
グシート用支持装置においては、リクライニングシート
の着座者が通常の着座姿勢を保持する場合には、チルト
機構を非作動状態として支持部材を水平状に維持する。
この場合、チルト機構においては、ロックピンがロック
プレートにおける最前端の係合凹所に係合していて、支
持部材のそれ以上の下方への回動を規制して同支持部材
を略水平状態に維持する。しかして、シートバックを最
大限後方傾斜させてシートクッションとシートバックと
の連結部間に挫屈状態のない一直線の状態にしたい場合
には、シートバックを所望角度後方へ傾斜させた後また
はこの後方傾斜前に、チルト機構を作動させる。
【0008】チルト機構を作動させる際には、操作レバ
ーを上方へ回動操作する。これにより、操作レバーに固
定された支持軸が回転して両リンクを上方へ回動させ
る。両リンクの上方への回動により、両リンクの上端部
に連結されたロックピンがチルトブラケットの長穴内に
て上方へ回動し、この際支持部材の後端部を上方へ持ち
上げ、かつロックプレートの係合凹所の波形部を下方へ
押圧する。この押圧力は、ロックプレートがチルトブラ
ケットに上下方向に回動可能に組付けられているため、
ロックプレートをバネ部材に抗して下方へ回動させてロ
ックピンとの係合を解除する。この結果、ロックピンは
波形状の係合凹所と順次係合、離脱を繰り返しつつ上方
かつ後方回動して支持部材の後端部を持ち上げ、支持部
材をその前端部を回動支点として後端部を上方へ回動さ
せ、操作レバーの回動操作を停止した時点で係合凹所の
1つに係合して支持部材の下方への回動を規制する。
【0009】この状態では、リクライニングシートのシ
ートクッションは後部が持ち上げられた傾斜状態とな
り、リクライニング機構により後方傾斜されたシートバ
ックとの傾斜角度を大きくする。特に、シートクッショ
ンの後部の持ち上げ量を多くするとともに、シートバッ
クの後方傾斜角度を大きくすることにより、シートクッ
ションとシートバックとの連結部間を挫屈のない一直線
状態にすることができ、この状態では着座者は十分に体
を伸ばすことができる。
【0010】しかして、当該リクライニングシート用支
持装置においては、前記ロックプレートの波形状の係合
凹所のうち最後部の係合凹所の波形頂部を最大高さに形
成すとともに、前記バネ部材を前記ロックプレートが所
定角度以上下方へ回動した時にターンオーバして同ロッ
クプレートを下方へ付勢する構成とし、前記ロックピン
が前記最後部の係合凹所の波形頂部を乗り上げる際にロ
ックプレートが所定角度以上下方へ回動する構成とする
ことができる。このように構成した場合には、操作レバ
ーの回動操作によりリンクを最大限上方へ回動させる
と、ロックピンは最後部の係合凹所の波形頂部を下方へ
押圧してロックプレートを所定角度以上に下方へ回動さ
せ、これによりバネ部材はターンオーバしてロックプレ
ートを下方へ付勢してその下方への回動状態を保持し、
ロックピンを解放状態とする。このため、操作レバーの
下方への回動操作が容易であり、これによりリンクを下
方へ回動させてロックピンを長穴の前端部に移動させ、
支持部材をその前端部を回動中心としてその後端部を下
方への回動させて、シートクッションを水平状態に復帰
させることができる。
【0011】また、当該リクライニングシート用支持装
置においては、前記両リンクの前記支持軸に対する前後
方向の固定角度を異にして前記ロックピンの前記チルト
ブラケットの長穴に対して非直交状に貫通させ、前記ロ
ックピンの前記ロックプレートに対する作用力を、前記
両リンクの上方への回動時には前記ロックプレートを前
記バネ部材に抗して回動させる構成とすることができ
る。このように構成した場合には、操作レバーの上方へ
の回動操作によるリンクおよびロックピンの上方への回
動動作時、ロックピンによるロックプレートの下方への
回動動作を一層容易にし、ロックピンのロックプレート
に対する係合を容易に解除して支持部材の後端部の持ち
上げ動作を容易に行わせることができる。
【0012】さらにまた、当該リクライニングシート用
支持装置においては、前記ロックプレートが最大限下方
へ回動した際同ロックプレートの前端の一部が前記チル
ト機構の側部から突出する構成とし、かつ前記リンクが
最大限下方へ回動した際前記ロックプレートの突出部に
係合して同ロックプレートを上方へ回動される構成とす
ることができる。このように構成した場合には、操作レ
バーの下方への回動操作によりロックピンを前方へ移動
させた際に、リンクがロックプレートの突出部に係合し
て同ロックプレートをバネ部材に抗して上方へ回動させ
て復帰させることができるとともに、バネ部材をターン
オーバさせてロックプレートを上方へ付勢してロックピ
ンに係合させることができる。すなわち、操作レバーを
下方へ回動操作することによりロックプレートを回動復
帰させて、チルト機構を非作動状態に自動的に復帰させ
ることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
するに、図1〜図4には本発明に係るリクライニングシ
ート用支持装置である左側のシートトラックの一部が示
されている。当該シートトラックは図示しないアッパレ
ールが前後方向へ摺動可能に嵌合されるロアレール10
aと、チルト機構10bを備えている。当該シートトラ
ックにおいて、ロアレール10aは本発明の支持部材に
該当するもので、車両フロアに設けたフロントブラケッ
ト21とリヤブラケット22に組付けられている。ロア
レール10aの前端部はレールリンク23および支持ピ
ン24を介してフロントブラケット21に上下方向へ回
動可能に組付けられ、かつその後端部はチルト機構10
bを介してリヤブラケット22に組付けられている。
【0014】チルト機構10bはチルトブラケット1
1、ロックプレート12、左右一対のリンク13a,1
3b、操作レバー14、ロックピン15、前後一対のテ
ンションスプリング16a,16bを備えているととも
に、スプリングプレート17、連結ロッド18、トーシ
ョンスプリング19を備えている。なお、ロアレールお
よびアッパレールそれ自体は公知のもので、両レール間
には図示しないロック機構が配設されていて、アッパレ
ールの前後方向の位置調整が可能に構成されている。
【0015】チルト機構10bを構成するチルトブラケ
ット11は、上壁11aおよび左右両側壁11bを有す
る断面門型形状の所定長さのもので、各側壁11bには
前後方向へ延びる左右一対の長穴11cを備えていると
ともに、左側側壁11bの前後各端部には内側へ直交し
て延びる取付片11dを備えている。ロックプレート1
2は側壁12aおよび前後各端壁12bを有する平面コ
字状の所定長さのもので、側壁12aの上縁部は波形状
に形成されていて、複数の係合凹所12cを備えてい
る。各係合凹所12cは後方へ傾く波形状を呈してお
り、最後部の係合凹所12cの波形頂部12dが最大高
さに形成されている。また、前端壁12bにはその下端
縁から後方へ延びる突出片12eを備えている。ロック
プレート12の側壁12aの外面側には、同側壁12a
よりわずかに長いスプリングプレート17が固着されて
いる。かかるロックプレート12はその前後各端壁12
bにてチルトブラケット11の前後各取付片11dに、
左右方向にて上下方向へ回動可能に組付けられている。
チルトブラケット11はロックプレート12を組付けら
れた状態でロアレール10aの後端部の下面に固定され
ている。
【0016】リヤブラケット22にはブッシュ25a,
25bを介して連結ロッド18の左端部が回転可能に支
持されている。連結ロッド18は本発明の支持軸に該当
するもので、その右端部は右側のシートトラックが組付
けられるリヤブラケットに同様に回転可能に支持されて
いる。連結ロッド18の左側端部の外周には、左右一対
のリンク13a,13bと操作レバー14の下端部が固
着されている。また、連結ロッド18とリヤブラケット
22間にはトーションスプリング19が介装されてい
て、連結ロッド18を図示時計方向へ付勢している。な
お、連結ロッド18の右端部の外周にも左右一対のリン
ク13a,13bが固着されているとともに、連結ロツ
ド18とリヤブラケット22間にトーションスプリング
が介装されている。
【0017】両リンク13a,13bはチルトブラケッ
ト11の側壁11bの外側に位置していて、各リンク1
3a,13bの上端部にはロックピン15がチルトブラ
ケット11の側壁11bの両長穴11cを貫通した状態
で連結されている。この状態で、ロックプレート12に
固着したスプリングプレート17の前後各端部とチルト
ブラケット11の右側の側壁11bの上部間に各テンシ
ョンスプリング16a,16bが掛止されている。各テ
ンションスプリング16a,16bはロックプレート1
2の回動支点Pより上方に位置してロックプレート12
を上方へ付勢するとともに、ロックプレート12が最大
限下方へ回動した際にはターンオーバして回動支点Pの
下方に位置するように掛止されている。従って、各テン
ションスプリング16a,16bは上方に位置している
場合には、ロックプレート12を上方へ付勢してその係
合凹所12cの1つをロックピン15に係合させてお
り、ロックプレート12が最大限下方へ回動して下方に
位置した場合には、ロックプレート12を下方へ付勢し
てその回動状態を保持する。
【0018】当該シートトラックは、操作レバー14の
みを省略して当該シートトラックと同様に構成した右側
のシートトラックと並列して使用されるもので、左右両
シートトラックによりリクライニングシートが支持され
る。両シートトラックにおいては、チルト機構10bが
連結ロッド18にて互いに連結されているもので、操作
レバー14の回動操作により両シートトラックのチルト
機構10bが互いに連動して作動するものである。
【0019】このように構成したシートトラックにおい
ては、リクライニングシートの着座者が通常の着座姿勢
を保持する場合には、チルト機構10bを非作動状態と
してロアレール10aを図1に示すように略水平状に維
持する。この場合、チルト機構10bにおいては、図
1、図3および図5に示すように、ロックピン15がロ
ックプレート12における最前端の係合凹所12cに係
合していて、ロアレール10aのそれ以上の下方への回
動を規制してロアレール10aを略水平状態に維持し
て、リクライニングシートSを図8の(a)に示す状態
に保持する。
【0020】しかして、リクライニングシートSのシー
トバックS1を最大限後方傾斜させてシートクッション
S2とシートバックS1との間に挫屈状態のない一直線の
状態にしたい場合には、シートバックS1を所望角度後
方へ傾斜させた後またはこの後方傾斜前に、チルト機構
10bを作動させる。
【0021】チルト機構10bを作動させるには、操作
レバー14を回動操作する。これにより、操作レバー1
4と一体の連結ロッド18が回転して両リンク13a,
13bを上方へ回動させる。両リンク13a,13bの
上方への回動により、両リンク13a,13bの上端部
に連結されたロックピン15がチルトブラケット11の
長穴11c内にて上方かつ後方へ回動し、この際ロアレ
ール10aの後端部を上方へ持ち上げ、かつロックプレ
ート12の係合凹所12cの波形部を下方へ押圧する。
この押圧力は、ロックプレート12がチルトブラケット
11に左右方向にて上下方向へ回動可能に組付けられて
いるため、ロックプレート12をテンションスプリング
16a,16bに抗して下方へ回動させてロックピン1
5との係合を解除する。この結果、ロックピン15は波
形状の係合凹所12cと順次係合、離脱を繰り返しつつ
上方かつ後方へ回動してロアレール10aの後端部を持
ち上げ、図2に示すように、ロアレール10aをその前
端部の支持ピン24を回動支点として後端部を上方へ回
動させ、操作レバー14の上方への回動操作を停止した
時点で係合凹所12cの1つに係合してロアレール10
aの下方への回動を規制する。以上のチルト機構10b
の作動状態は連結ロッド18にて連結されている右側の
シートトラックのチルト機構も全く同様である。
【0022】この状態では、リクライニングシートSの
シートクッションS2は後部が持ち上げられた傾斜状態
となり、リクライニング機構により後方傾斜されたシー
トバックS1との傾斜角度を大きくする。特に、シート
クッションS1の後部の持ち上げ量を大きくするととも
に、シートバックS1の後方傾斜角度を大きくすること
により、図8の(b)に示すように、リクライニングシ
ートSをシートクッションS2とシートバックS1との連
結部間に挫屈のない一直線状にすることができ、この状
態では着座者Mは十分に体を伸ばすことができる。
【0023】しかして、当該シートトラックにおいて
は、ロックプレート12の波形状の係合凹所12cのう
ち最後部の係合凹所12cの波形頂部12dを最大高さ
に形成するとともに、各テンションスプリング16a,
16bをロックプレート12が所定角度以上下方へ回動
した時にターンオーバしてロックプレート12を下方へ
付勢する構成とし、ロックピン15が最後部の係合凹所
12cの波形頂部12dに乗り上げる際にロックプレー
ト12が所定角度以上下方へ回動するように構成してい
る。このため、操作レバー14の回動操作により両リン
ク13a,13bを最大限上方へ回動させると、ロック
ピン15は図6に示すように、最後部の係合凹所12c
の波形頂部12dを下方へ押圧してロックプレート12
を所定角度以上に下方へ回動させ、これにより各テンシ
ョンスプリング16a,16bは図7に示すように、タ
ーンオーバしてロックプレート12を下方へ付勢してそ
の下方への回動状態を保持し、ロックピン15を解放状
態とする。このため、操作レバー14の下方への回動操
作が容易であり、これにより両リンク13a,13bを
下方へ回動させてロックピン15を長穴11cの前端部
に移動させ、ロアレール10aをその前端部の支持ピン
24を回動中心としてその後端部を下方へ回動させて、
シートクッションS2を水平状態に復帰させることがで
きる。
【0024】また、当該シートトラックにおいては、ロ
ックプレート12が最大限下方へ回動した際ロックプレ
ート12の前端部に設けた突出片12eががチルトブラ
ケット11の側壁11bから突出する構成としているた
め、左側のリンク13aが最大限下方へ回動した際ロッ
クプレート12の突出片12eに係合して、ロックプレ
ート12を上方へ回動させることができる。このため、
操作レバー14の下方への回動操作によりロックピン1
5を前方への移動させた際に、リンク13aがロックプ
レート12の突出片12eに係合してロックプレート1
2を各テンションスプリング16a,16bに抗して上
方へ回動させて復帰させることができるとともに、各テ
ンションスプリング16a,16bを再度ターンオーバ
させてロックプレート12を上方へ付勢してロックピン
15に係合させることができる。すなわち、操作レバー
14を下方へ回動操作することにより、ロックプレート
12を回動復帰させて、チルト機構10bを非作動状態
に自動的に復帰させることができる。
【0025】なお、当該シートトラックにおいては、チ
ルト機構10bを構成する連結ロッド18とリアブラケ
ット22間にトーションスプリング19を介装して、連
結ロッド18を図1および図2の図示時計方向へ付勢し
ているため、操作レバー14の上方への回動操作を軽く
することができるとともに、ロック解除時にシートが急
激に下がらないようにするクッションの役目を果たす。
【0026】また、当該シートトラックにおいては、図
9および図10に示すように、両リンク13a,13b
の連結ロッド18に対する前後方向の固定角度を異にし
てロックピン15をチルトブラケット11の長穴11c
に対して非直交状に貫通させ、ロックピン15のロック
プレート12に対する作用力を、両リンク13a,13
bの上方への回動時にはロックプレート12を各テンシ
ョンスプリング16a,16bに抗して回動させる構成
にすれば、操作レバー14の上方への回動操作による各
リンク13a,13bおよびロックピン15の上方への
回動動作時、ロックピン15によるロックプレート12
の下方への回動動作が一層容易になり、ロックピン15
のロックプレート12に対する係合を容易に解除してロ
アレール10aの後端部の持ち上げ動作を容易に行わせ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持装置であるシートトラックの一実
施例を示すチルト機構の非作動時における側面図であ
る。
【図2】同シートトラックのチルト機構の作動時におけ
る側面図である。
【図3】同シートトラックの前端部側の正面図(a)、
および後端部側背面図(b)である。
【図4】同シートトラックの分解斜視図である。
【図5】同シートトラックを構成するチルト機構の非作
動時における要部の側面図(a)、および背面図(b)
である。
【図6】同シートトラックを構成するチルト機構の作動
時における要部の側面図(a)、および背面図(b)で
ある。
【図7】同シートトラックを構成するチルト機構の作動
解除時における要部の側面図(a)、および背面図
(b)である。
【図8】同シートトラックにて支持されたリクライニン
グシートの常態時の側面図(a)、およびシートバック
の後方傾斜時でかつチルト機構の作動時の側面図(b)
である。
【図9】同シートトラックを構成するチルト機構の変形
例を示す平面図である。
【図10】同チルト機構の側面図である。
【符号の説明】
10a…ロアレール、10b…チルト機構、11…チル
トブラケット、11c…長穴、12…ロックプレート、
12c…係合凹所、13a,13b…リンク、14…操
作レバー、15…ロックピン、16a,16b…テンシ
ョンスプリング、18…連結ロッド、19…トーション
スプリング、21…フロントブラケット、22…リヤブ
ラケット。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リクライニングシートを下方から支持する
    前後方向に延びる長尺の支持部材の前端部をフロアに設
    けたフロントブラケットに上下方向に回動可能に組付け
    るとともに、同支持部材の後端部をフロアに設けたリヤ
    ブラケットにチルト機構を介して組付けてなるリクライ
    ニングシート用支持装置であり、前記チルト機構を、左
    右の両側部に前後方向に延びる一対の長穴を有し前記支
    持部材の後端部に固定されたチルトブラケットと、上縁
    部に複数の波形状の係合凹所を有し前記チルトブラケッ
    トの両側部内に位置して上下方向に回動可能に組付けら
    れて前後方向へ延びるロックプレートと、前記リヤブラ
    ケットに回転可能に組付けた支持軸上に下端部を固定さ
    れ同支持軸の回転時に上下方向へ回動する左右一対のリ
    ンクと、これら両リンクの上端部に連結されて前記チル
    トブラケットの両側部の長穴を貫通し前記ロックプレー
    トの各係合凹所の1つに選択的に係合するとともに上方
    への回動時に同係合凹所の波形部を押圧して前記ロック
    プレートを下方へ回動させるロックピンと、前記支持軸
    上に固定され同支持軸を回転させる操作レバーと、前記
    チルトブラケットと前記ロックプレート間に張設され同
    ロックプレートを上方へ付勢して前記ロックピンに係合
    させるバネ部材により構成したことを特徴とするリクラ
    イニングシート用支持装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリクライニングシート用
    支持装置において、前記ロックプレートの波形状の係合
    凹所のうち最後部の係合凹所の波形頂部を最大高さに形
    成するとともに、前記バネ部材を前記ロックプレートが
    所定角度以上下方へ回動した時にターンオーバして同ロ
    ックプレートを下方へ付勢する構成とし、前記ロックピ
    ンが前記最後部の係合凹所の波形頂部にを乗り上げる際
    に前記ロックプレートが所定角度以上下方へ回動する構
    成としたことを特徴とするリクライニングシート用支持
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載のリクライニング
    シート用支持装置において、前記両リンクの前記支持軸
    に対する前後方向の固定角度を異にして前記ロックピン
    の前記チルトブラケットの長穴に対して非直交状に貫通
    させ、前記ロックピンの前記ロックプレートに対する作
    用力を、前記両リンクの上方への回動時には前記ロック
    プレートを前記バネ部材に抗して回動させる構成とした
    ことを特徴とするリクライニングシート用支持装置。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載のリクライニ
    ングシート用支持装置において、前記ロックプレートが
    最大限下方へ回動した際同ロックプレートの一部が前記
    チルト機構の側部から突出する構成とし、かつ前記リン
    クが最大限下方へ回動した際前記ロックプレートの突出
    部に係合して同ロックプレートを上方へ回動される構成
    としたことを特徴とするリクライニングシート用支持装
    置。
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