JP3527036B2 - 炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法 - Google Patents
炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法Info
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Description
用触媒組成物の製造方法に関し、さらに詳しくは炭化水
素、特に残渣油などの重質炭化水素の接触分解に使用し
て、残油(高沸点留分)分解能に優れ、水素、コークの
生成量が少なく、ガソリンや灯軽油留分の収率が高いな
どの優れた効果を示す、特定の細孔構造を有する炭化水
素接触分解用触媒組成物の製造方法に関する。
常圧蒸留装置(トッパー)にかけなければならない事態
を生じ、トッパーから生じた通常沸点が650゜F以上
の残渣油の割合を増大させる結果、製油所では残渣油を
接触分解装置にかけざるを得なくなってきている。
性が増加し、流動接触分解(FCC)装置もガソリン製
造装置としての役割にとどまらず、減圧軽油(VGO)
や常圧残渣油などの重質炭化水素の分解によるガソリン
や灯軽油留分(LCO)などの製造装置としての役割が
重要視されるようになってきている。このような要望に
応じて、FCC装置などに用いられる炭化水素接触分解
用触媒組成物も、高沸点の炭化水素、即ち残油分(ボト
ム)を効率よく分解できるものが望まれるようになって
きた。
用触媒組成物として、原料油の触媒内への拡散性などか
ら触媒の細孔構造の重要性が指摘されている。
は、活性成分としての活性化された粘土鉱物と、マトリ
ックスとからなり、直径60nm以下の細孔容積(V
A)に対する直径2〜10nmの細孔容積(VB)の比
率[VB/VA]が0.35以上であることを特徴とす
る、炭化水素の接触分解用触媒体が記載されており、マ
トリックスの構造に基づくメソ孔(直径2〜10nmの
細孔)を十分な割合で有していることが重要であると指
摘している。
ポリモーダル(polymodal)な細孔構造を有す
るメソ多孔性(meso porous)接触クラッキ
ング触媒が開示されており、該触媒はアルミノシリケー
トゼオライトが分散されたマトリックスであって、水銀
ポロシメトリーで測定して、ポリモーダルな細孔分布を
持ち、45〜2000Åで測った細孔容積の少なくとも
75%が直径160Åより大きな孔に属する第1のモー
ドと、孔の約20%までが直径100Åより大きくかつ
160Åより小さい第2のモードとを持つことが記載さ
れている。
には、重質油の分解に際して、ガソリンおよび中間留分
の収率を減少させることなく、水素とコーク生成量を抑
制することができる耐メタル性の高い触媒として、3〜
40wt%の結晶性アルミノシリケートゼオライトと6
0〜97wt%のアルミナ、マグネシアおよびホスフィ
アからなるマトリックスを含有する触媒であって、該触
媒の全細孔容積が0.25〜1.0cc/g、600Å
以下の細孔容積が0.2〜0.7cc/gで、かつ60
0Å以下の細孔容積が全細孔容積の70%以上、である
ことを特徴とする炭化水素転化触媒が記載されている。
報において、重質炭化水素油の接触分解に好適な細孔分
布を有する触媒として、超安定Y型ゼオライト、カオリ
ンおよび非晶質シリカからなり必要に応じて希土類金属
成分を含有する接触分解用触媒組成物であって、 (A)細孔直径62〜10,000Åの細孔が占める細
孔容積(a)0.15ml/g以上、 (B)細孔直径100〜600Åの細孔が占める細孔容
積(b)0.07ml/g以上、 (C)(b)/(a)×100≧35 (D)(細孔直径600Åより大きい細孔が占める細孔
容積)/(a)×100≦60 (E)(細孔直径62〜100Åの細孔が占める細孔容
積)/(a)×100≦10 の要件を満足することを特徴とする接触分解用触媒組成
物を提案した。
媒組成物では、残油(ボトム)分解能が必ずしも十分で
なく、更に改良された触媒が望まれていた。
性アルミノシリケートゼオライトと無機酸化物マトリッ
クスとからなる特定の細孔構造を有する触媒組成物であ
って、炭化水素、特にニッケルやバナジウムなどの金属
汚染物質を含有する原油、減圧軽油、水素化処理油、常
圧残渣油、減圧残渣油などの重質炭化水素の接触分解に
使用して、水素、コークの生成量が少ないにもかかわら
ず、優れた残油分解能を有し、ガソリンや灯軽油留分の
収率を高めることができる炭化水素接触分解用触媒組成
物の製造方法を提供する点にある。
成物における触媒の細孔構造に関しては、メソ細孔には
注目されているがマクロ細孔(本発明では細孔直径50
〜500nmの細孔を言う。)には注目されていなかっ
た。本発明者らは、重質炭化水素の接触分解で、ボトム
分解には触媒のメソ細孔のみならずマクロ細孔をも有す
ることが重要であることを見いだし本発明を完成するに
至った。
ミノシリケートゼオライトと、(B)シリカゾル、カオ
リンおよび含水微粉ケイ酸を含有する無機酸化物マトリ
ックス前駆体、との水性混合物を噴霧乾燥することによ
り、下記の特性を有する炭化水素接触分解用触媒組成
物、すなわち結晶性アルミノシリケートゼオライトと無
機酸化物マトリックスとからなる炭化水素接触分解用触
媒組成物であって、該触媒組成物は、細孔直径3.6〜
500nmの細孔容積が0.20〜0.70ml/gの
範囲にあり、かつ、細孔分布が、
る。なお、本発明における細孔分布に関する4項目の%
表示は、各項目の%が前記限定の範囲にあり、かつ全体
で100%になる条件である。
トリックス前駆体が、無機酸化物マトリックス基準でシ
リカゾルをSiO 2として10〜50wt%、カオリン
を20〜80wt%、含水微粉ケイ酸をSiO 2として
3〜30wt%、擬ベーマイトアルミナ水和物をAl 2
O 3として0〜30wt%よりなるものである請求項1
記載の炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法に関す
る。
する。本発明での触媒組成物は、(A)結晶性アルミノ
シリケートゼオライトと(B)無機酸化物マトリックス
とからなり、結晶性アルミノシリケートゼオライト(以
下ゼオライトという)が5〜50wt%、好ましくは5
〜40wt%、無機酸化物マトリックスが50〜95w
t%、好ましくは60〜95wt%の範囲にあることが
望ましい。
素の接触分解用触媒組成物に使用されるゼオライトが使
用可能であり、X型ゼオライト、Y型ゼオライト、モル
デナイト、ZSM型ゼオライトなどを例示することがで
き、ゼオライトは通常の接触分解用触媒組成物の場合と
同様に水素、アンモニウムおよび多価金属よりなる群か
ら選ばれた少なくとも1種のカチオンでイオン交換され
た形で使用される。Y型ゼオライト、特に超安定性Y型
ゼオライトは固体酸点が多く耐水熱性に優れているので
好適である。
通常、ゼオライト以外の炭化水素の接触分解用触媒組成
物に使用される無機酸化物マトリックスが使用可能であ
り、例えば、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、シ
リカ−マグネシア、アルミナ−ボリア、チタニア、ジル
コニア、シリカ−ジルコニア、珪酸カルシウム、カルシ
ウムアルミネート、などの耐火酸化物、カオリン、ベン
トナイト、ハロイサイトなどの粘土鉱物などを挙げるこ
とができる。また必要に応じてアルミナ粉末などのメタ
ル捕捉剤などを併用できる。特に、シリカ、カオリン、
含水微粉ケイ酸およびアルミナからなる無機酸化物マト
リックスが好ましい。
℃で1時間前処理した試料を水銀圧入法で水銀の接触角
130゜、表面張力480dyn/cmの値を用いて細
孔直径3.6nm以上の細孔について測定されたもので
ある。
径3.6〜500nmの細孔容積が0.20〜0.70
ml/gの範囲にあり、前述の細孔分布を有する。細孔
容積が0.20ml/gよりも小さい場合には所望のボ
トム分解能を有する触媒が得られず、また、0.70m
l/gよりも大きい場合には触媒の耐摩耗性(Attr
ition Resistance)が悪くなるので好
ましくない。細孔容積は、好ましくは0.25〜0.6
0ml/gの範囲にあることが望ましい。
前述の範囲にあり、該範囲から外れると所望のボトム分
解能を有する触媒が得られないことがある。該触媒組成
物は、細孔直径100〜500nmのマクロ細孔が前述
の細孔直径3.6〜500nmの細孔容積の10〜40
%、細孔直径50〜100nmのマクロ細孔が前述の細
孔直径3.6〜500nmの細孔容積の10〜40%の
範囲にあり、これにより原料油の高沸点留分の高分子炭
化水素の触媒内への拡散を容易にしており、細孔直径1
0〜50nmの細孔が細孔直径3.6〜500nmの細
孔容積の10〜60%の範囲にあるため、触媒内に拡散
した高分子炭化水素は高転化率で低分子炭化水素に転化
され、さらに、低分子炭化水素は細孔直径3.6〜10
nmの細孔を拡散してゼオライトの外表面および内部で
分解されてガソリンやLCO(light cycle
oil)を生成するため高分子炭化水素の分解率が高
くなり、コークの生成量も少なく、また、触媒内で生成
したガソリンやLCOは前述の細孔を通じて触媒外への
拡散が速いので、過分解されて水素やガス分になる量が
少ないものと推定される。触媒組成物の好ましい細孔分
布の範囲は、 である。
100〜300m2/g、嵩比重(ABD)が0.6〜
1.0g/ml、耐摩耗性(Attr.Res.)が
0.5wt%/hr以下、平均粒子径が40〜100μ
mの範囲にあることが炭化水素流動接触分解(FCC)
触媒として好ましい。
製造方法についてのべる。前述の特定の細孔構造を有す
る炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法は、例え
ば、前述の結晶性アルミノシリケートゼオライトと、シ
リカゾル、カオリン、含水微粉ケイ酸および所望により
擬ベーマイトアルミナ水和物を含有する無機酸化物マト
リックス前駆体との水性混合物を噴霧乾燥し、得られた
微小球状粒子を洗浄し、必要に応じて希土類金属成分を
導入して、洗浄、乾燥し、焼成する。特に含水微粉ケイ
酸は、触媒組成物の細孔容積を大きくし、細孔分布を制
御するのに重要であり、含水微粉ケイ酸の含有量を多く
すると触媒組成物の細孔容積も大きくすることができ
る。
シリカゾルを用いることもできるが、希釈水硝子と硫酸
水溶液とを混合して調製することができる。カオリンと
しては、ジョージアカオリン、アマゾンカオリン、バン
カカオリンなど各産地のものが使用可能であり、含水微
粉ケイ酸は、一般にホワイトカーボンと称されSiO2
を主成分とする約20〜40nm程度の単粒子が2次、
3次に凝集したもので、種々の粒度分布のものが市販さ
れているので、これらを使用することができる。また、
擬ベーマイトアルミナ水和物は、スラリー状あるいは粉
末状のものが使用可能である。
体は、無機酸化物マトリックス基準で、シリカゾルをS
iO2として10〜50wt%好ましくは20〜40w
t%、カオリンを20〜80wt%好ましくは30〜6
0wt%、含水微粉ケイ酸をSiO2として3〜30w
t%好ましくは5〜25wt%、擬ベーマイトアルミナ
水和物をAl2O3として0〜30wt%好ましくは5〜
20wt%の範囲で含有することが望ましい。無機酸化
物マトリックス前駆体の組成範囲が前述の範囲内である
と所望の細孔分布の触媒が得られやすい。
シリケートゼオライトと前述の無機酸化物マトリックス
前駆体とを前述の触媒組成物の割合で混合して得られた
水性混合物を噴霧乾燥し、得られた微小球状粒子を洗浄
し、必要に応じて希土類金属成分を導入して、通常の方
法で洗浄、乾燥、焼成される。なお、焼成は触媒の使用
時に反応装置の再生塔にて600〜800℃で焼成する
ことも出来る。
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
度12.73wt%の水溶液とし、また、これとは別に
濃度25wt%の硫酸を調製した。この希釈水硝子溶液
と硫酸溶液をそれぞれ20リットル/分、5.6リット
ル/分の割合で連続的に混合して、シリカヒドロゾルを
調製した。このシリカヒドロゾルにカオリンを、その含
有量が最終触媒組成物の重量基準で50%となるよう
に、また、擬ベーマイトアルミナ水和物スラリーをAl
2O3として5%となるように加えて、さらに、ホワイト
カーボン〔(株)トクヤマ製;商品名トクシールU、平
均粒径14μm、比表面積186m2/g、細孔容積
1.70ml/g、平均細孔直径35nm〕をSiO2
として5%となるように加え混合した。なお、シリカビ
トロゾルによるSiO2量は最終触媒組成物の重量基準
で20%である(シリカ20%;カオリン50%;ホワ
イトカーボン5%;擬ベーマイト5%;合計80%)。
次いで、アンモニウムイオンでイオン交換した格子定数
24.55Åの超安定性Y型ゼオライトを水に懸濁して
濃度28wt%の水性スラリーを調製し、これを前述の
無機酸化物マトリックス前駆体にゼオライトの含有量が
最終触媒組成物の重量基準で20%になるように加えて
混合した(ゼオライト20%)。この混合水性スラリー
を噴霧乾燥して微小球状粒子を調製した。次いで、該微
小球状粒子中のNa2O含有量が0.5wt%以下にな
るまで洗浄した後、酸化物基準でLa2O3 49wt%
およびCe2O3 24wt%を含有する混合希土類の塩
化希土類水溶液に60℃で浸漬した後、洗浄、乾燥して
RE2O3として1.75wt%の希土類成分を含有する
触媒組成物Aを調製した。触媒Aを600℃で1時間焼
成して触媒性状を測定した。なお、細孔分布はユアサ
アイオニクス(株)製のAUTOSCAN−60ポロシ
メーターで測定した。その結果を表1に示す。前述の調
製法と同様にして、ホワイトカーボンの添加量を変えた
触媒の調製を行った。すなわち、カオリンをバランス物
質として、添加量がそれぞれホワイトカーボンによるS
iO2が最終触媒組成物の重量基準で10%、20%と
なるように加えた。これらの触媒組成物をそれぞれB、
Cとし、各触媒の性状を表1に示す。
直径35nmのホワイトカーボンをSiO2として最終
触媒組成物の重量基準で5%になるように加えているの
に対して、この実施例2では平均粒子径2.2μmで平
均細孔直径20nmのホワイトカーボン〔水澤化学工業
(株);商品名MIZUKASILP−740、比表面
積400m2/g、細孔容積2.40ml/g〕をSi
O2として最終触媒組成物の重量基準で10%となるよ
うに加えて混合した以外は、実施例1の方法と全く同様
にして触媒組成物Dを調製した。この触媒の性状を表2
に示す。
直径50nmのホワイトカーボン〔シオノギ製薬
(株);商品名カープレックス♯80D、比表面積16
9m2/g、細孔容積2.34ml/g〕をSiO2とし
て最終触媒組成物の重量基準で10%となるように加え
て混合した以外は、実施例1の方法と全く同様にして触
媒組成物Eを調製した。この触媒の性状を表2に示す。
直径80nmのホワイトカーボン〔シオノギ製薬
(株);商品名カープレックス♯1120、比表面積1
09m2/g、細孔容積2.09ml/g〕をSiO2と
して最終触媒組成物の重量基準で10%となるように加
えて混合した以外は、実施例1の方法と全く同様にして
触媒組成物Fを調製した。この触媒の性状を表2に示
す。
様の方法で触媒を調製した。すなわち、触媒の調製は市
販の3号水硝子を希釈してSiO2濃度12.73wt
%の水溶液とし、また、これとは別に濃度25wt%の
硫酸を調製した。この希釈水硝子溶液と硫酸溶液をそれ
ぞれ20リットル/分、5.6リットル/分の割合で連
続的に混合して、シリカヒドロゾルを調製した。このシ
リカヒドロゾルにカオリンを、その含有量が最終触媒組
成物の重量基準で55%となるように、また、擬ベーマ
イトアルミナ水和物スラリーをAl2O3として5%とな
るように加え混合した。なお、シリカビトロゾルによる
SiO2量は最終触媒組成物の重量基準で20%であ
る。次いで、アンモニウムイオンでイオン交換した格子
定数24.55Åの超安定性Y型ゼオライトを水に懸濁
して濃度28wt%の水性スラリーを調製し、これを前
述の無機酸化物マトリックス前駆体にゼオライトの含有
量が最終触媒組成物の重量基準で20%になるように加
えて混合した。この混合水性スラリーを噴霧乾燥して微
小球状粒子を調製した。次いで、該微小球状粒子中のN
a2O含有量が0.5wt%以下になるまで洗浄した
後、酸化物基準でLa2O3 49wt%およびCe2O3
24wt%を含有する混合希土類の塩化希土類水溶液に
60℃で浸漬した後、洗浄、乾燥してRE2O3として
1.75wt%の希土類成分を含有する触媒組成物Gを
調製した。この触媒の性状を表2に示す。
ぞれについて、各触媒にニッケルおよびバナジウムをN
i+V量(V/Ni=2)3000ppm沈着させ、A
STM MATにより性能評価を行った。すなわち、各
触媒を予め600℃で1時間焼成した後、所定量のナフ
テン酸ニッケルおよびナフテン酸バナジウムのベンゼン
溶液を各触媒に吸着させ、次いで100℃で乾燥後、6
00℃で1.5時間焼成した。しかる後、擬平衡化する
ため、各触媒を770℃で6時間スチーム処理し、再度
600℃で1時間焼成した。こうして予備処理された各
触媒を用いて、次の反応条件で触媒/油(重量比)を
3.0、3.5、4.0と変えて反応させ、転化率66
%一定で評価した。 反応条件 原料油 脱硫常圧残油 反応温度 550℃ 空間速度 40hr-1 評価結果を表3〜4に示す。
Fは、ガソリン、LCO(light cycle o
il)の液収率が高く、HCO(heavy cycl
eoil)が少ないことが表3、4から分かる。また、
液収率/HCOの比から本発明の触媒はボトム分解能に
優れていることが分かる。
方法により、通常の炭化水素の接触分解反応条件で使用
することができ、残油分解能に優れ、水素、コークの生
成量が少なくガソリンや灯軽油留分の収率が高いなどの
優れた効果を示す炭化水素接触分解触媒組成物を提供す
ることができた。
物マトリックスとからなる炭化水素接触分解用触媒組成
物であって、該触媒組成物は細孔直径3.6〜500n
mの細孔容積が0.20〜0.70ml/gの範囲にあ
り、かつ、細孔分布が、 であることを特徴とする炭化水素接触分解用触媒組成
物。 (2)比表面積が100〜300m2/gである前項1
記載の炭化水素接触分解用触媒組成物。 (3)嵩比重(ABD)が0.6〜1.0g/mlであ
る前項1または2記載の炭化水素接触分解用触媒組成
物。 (4)耐摩耗性が0.5wt%/hr以下である前項
1、2または3記載の炭化水素接触分解用触媒組成物。 (5)平均粒子径が40〜100μmの範囲にある前項
1、2、3または4記載の炭化水素接触分解用触媒組成
物。 (6)結晶性アルミノシリケートゼオライトと、シリカ
ゾル、カオリン、含水微粉ケイ酸および所望により擬ベ
ーマイトアルミナ水和物を含有する無機酸化物マトリッ
クス前駆体との水性混合物を噴霧乾燥することを特徴と
する炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法。 (7)前記マトリックス前駆体が、無機酸化物マトリッ
クス基準でシリカゾルをSiO2として10〜50wt
%、カオリンを20〜80wt%、含水微粉ケイ酸をS
iO2として3〜30wt%、擬ベーマイトアルミナ水
和物をAl2O3として0〜30wt%よりなるものであ
る前項6記載の炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方
法。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)結晶性アルミノシリケートゼオラ
イトと、(B)シリカゾル、カオリンおよび含水微粉ケ
イ酸を含有する無機酸化物マトリックス前駆体、との水
性混合物を噴霧乾燥することにより、下記の特性を有す
る炭化水素接触分解用触媒組成物、すなわち結晶性アル
ミノシリケートゼオライトと無機酸化物マトリックスと
からなる炭化水素接触分解用触媒組成物であって、該触
媒組成物は、細孔直径3.6〜500nmの細孔容積が
0.20〜0.70ml/gの範囲にあり、かつ、細孔
分布が、 【数1】 である炭化水素接触分解用触媒組成物の製造方法。 - 【請求項2】 前記無機酸化物マトリックス前駆体が、
無機酸化物マトリックス基準でシリカゾルをSiO 2と
して10〜50wt%、カオリンを20〜80wt%、
含水微粉ケイ酸をSiO 2として3〜30wt%、擬ベ
ーマイトアルミナ水和物をAl 2O 3として0〜30w
t%よりなるものである請求項1記載の炭化水素接触分
解用触媒組成物の製造方法。
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WO2006006480A1 (ja) * | 2004-07-08 | 2006-01-19 | Sued-Chemie Catalysts Japan, Inc. | 低級炭化水素の芳香族化触媒及びそれを用いて低級炭化水素から芳香族炭化水素と水素とを製造する方法 |
JP2006043686A (ja) * | 2004-07-08 | 2006-02-16 | Sud-Chemie Catalysts Inc | 低級炭化水素の芳香族化触媒及びそれを用いて低級炭化水素から芳香族炭化水素と水素とを製造する方法 |
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JPH10128121A (ja) | 1998-05-19 |
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