JP3524781B2 - 両軸受型リール - Google Patents
両軸受型リールInfo
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Description
間にスプールを回転自在に支持し、前記スプールを一方
の側板に設けたハンドルで巻取り駆動する両軸受型リー
ルに関する。
トキャスティング用のリールを例に挙げると、例えば実
用新案第2552677号に開示されているように、リ
ール全体の構成(形状)の簡素化、操作性及び趣味性等
の面から、リール本体の外形状を円形にした構成が知ら
れている。この種のベイトキャスティング用のリールで
は、スプールとハンドル間に設けられる巻取り駆動系統
のギヤ比を高くしてハイスピードな巻取り機能が要求さ
れる。
構が収容されるリール本体の外側板の外形形状が円形で
あること、及び握持保持したときの保持性、フィット性
等の面より、外側板の外周部近傍が滑らかで丸みのある
形状が望まれているため、駆動歯車を大型化するハイス
ピード化は実現することが難しい。すなわち、駆動歯車
を大きくすれば、必然的にリール全体(外側板の外径)
を大きくするか、もしくは、外側板を部分的に外方に突
出させた形状にせざるを得ず、これにより、握持保持し
たときの保持性、フィット性が劣ったり、また、外観形
状においても劣ってしまう。
なく、スプールの巻取り速度のハイスピード化が達成で
きる両軸受型リールを提供することを目的とする。
に、本発明の両軸受型リールは、フレームと、このフレ
ームに取り付けられる外側板との間に巻取り駆動機構を
収容し、前記外側板に回転可能に支持されたハンドルの
回転操作によって前記フレームに回転可能に支持された
スプールを巻取り回転するように構成されており、前記
外側板に前記巻取り駆動機構の駆動歯車の外周の一部が
露出する切欠部を形成すると共に、前記切欠部をカバー
部材で閉塞したことを特徴とする。
一部が露出できるような切欠部を形成することで、外側
板を大型化することなく駆動歯車を大型化することがで
き、巻取り駆動速度の高速化が図れる。また、そのよう
な露出部分はカバー部材で覆われ、駆動歯車の露出部部
分は隠蔽される。
本発明の一実施の形態について説明する。これらの図に
示すように、本実施の形態は、外形状が円形(略円形も
含む)に構成された両軸受型リールである。この両軸受
型リール1は、左右フレーム3a,3bと、各フレーム
3a,3bの側部に、例えばビス、螺合、嵌合等によっ
て取り付けられる外側板5a,5bとで構成されるリー
ル本体を備えている。上記フレーム3a,3b間には、
軸受7,7を介してスプール軸8が回転可能に支持され
ており、このスプール軸8には、釣糸が巻回されるスプ
ール8aが一体的に取り付けられている。
成されており、この内部にハンドル10が取り付けられ
たハンドル軸10aの先端側が軸受11を介して回転可
能に支持されている。前記右フレーム3bと右側板5b
との間には、一定の空間が形成されており、ここに、以
下に詳述するように、ハンドル10の回転駆動力を、ス
プール軸8に伝達してスプール8aを回転駆動させる巻
取り駆動機構20が収容支持されている。なお、左フレ
ーム3a側のスプール軸8の端部には、スプール8aの
過回転を防止して、釣糸放出時のバックラッシュを防止
するバックラッシュ防止機構9が設けられている。
軸8の端部には、スプール軸の軸方向に沿って移動可能
なピニオンギア21が取り付けられている。このピニオ
ンギア21は、スプール軸8と同軸上で前記空間内に配
されたピニオン軸21aに回転可能に支持されており、
図示しない切換手段(クラッチ機構)によって、前記ス
プール軸8と係合してスプール軸8と一体に回転する係
合位置と、スプール軸8との係合状態が解除される非係
合位置との間で移動されるようになっている。具体的に
は、ピニオンギア21に形成された円周溝21bに係合
するクラッチプレート23が、図示しないクラッチ切換
部材の操作によってピニオン軸21aに沿って移動さ
れ、これにより、ピニオンギヤ21はスプール軸8に対
する係合位置(駆動力伝達状態;クラッチON)、及び
非係合位置(スプールフリー回転状態;クラッチOF
F)に移動される。
0aに回転可能に支持された駆動歯車25が噛合してお
り、この駆動歯車とハンドル軸との間には、ドラグ機構
27が設けられている。このドラグ機構は、一端が開放
する筒状に形成された駆動歯車25の内周空間に収容さ
れ、駆動歯車と一体回転するように配された金属ワッシ
ャ、ハンドル軸10aに回り止め固定される金属ワッシ
ャ、及び各金属ワッシャ間に配されるライニング材を具
備した摩擦係合部材を有しており、ハンドル軸10aに
螺合するドラグ操作体30を回転することで、上記摩擦
係合部材を軸方向に押圧し、所望のドラグ力を付与す
る。すなわち、ハンドル10を回転操作することで、そ
の駆動力は、駆動歯車25、ピニオンギヤ21及びスプ
ール軸8を介してスプール8aに伝達され、また、魚が
掛かったときの釣糸放出方向の回転に対しては、前記摩
擦係合部材及びドラグ操作体30の作用によってそのド
ラグ力が調整される。
筒突部5cとの間で、ハンドル軸10aの釣糸巻取り方
向のみの回転を許容する一方向クラッチ32が設けられ
ている。また、ハンドル軸10aの基端側には、前記駆
動歯車25の裏面に所定個数形成された穴(本実施の形
態では、180度間隔で2個形成されている)と嵌合す
る突起を備えたギヤ35が回転可能に設けられており、
駆動歯車25と一体回転するようになっている。このギ
ヤ35の裏面はフラットに形成されており、ハンドル軸
10aに回り止め固定されたクラッチ復帰用ギヤ37に
面接している。また、ハンドル軸10aの基端部は、軸
受38を介して右フレーム3bに回転可能に支持されて
いる。
配されたレベルワインド機構40の駆動ギヤ42と噛合
している。このレベルワインド機構40は、外周面にト
ラバース溝が形成され且つ端部に前記駆動ギア42が取
り付けられたウォームシャフト43と、このウォームシ
ャフト43を収容する筒体45と、前記トラバース溝と
係合してウォームシャフト43の回転により筒体45に
沿って左右に摺動する係合子(図示せず)とを有してお
り、係合子に設けられた釣糸案内部材(図示せず)を介
してスプール8aに巻回された釣糸を案内する。すなわ
ち、ハンドル10を回転操作すると、釣糸案内部材は駆
動歯車25と一体回転するギヤ35、駆動ギヤ42、及
びウォームシャフト43を介して左右に摺動され、スプ
ール8aには釣糸が均等に巻回される。
ト面を形成して、これをクラッチ復帰用ギヤ37と面接
させることで、従来用いられているライニング材として
機能させることができ、また、ギヤ35をレベルワイン
ド機構40の駆動ギヤ42と噛合させかつ駆動歯車25
と一体回転するようにしたことで、駆動歯車25の径を
大きくしたままで径方向への小型化を達成することがで
きる。すなわち、駆動ギヤ42を直接駆動歯車25に噛
合させないようにしたため、駆動歯車25の径を大きく
しても、外形の径方向における小型化を実現することが
できる。
に構成されており、この右外側板と右フレーム間に上述
した巻取り駆動機構20が配される。この場合、上記し
た右外側板5bの外周部分には、巻取り駆動機構の駆動
歯車25が位置する部分に切欠部5dが形成されてお
り、駆動歯車25が部分的に露出するように構成してい
る。このような構成により、右側板5bを大型化するこ
となく、巻取り駆動機構の駆動歯車25を大型化するこ
とができ、巻取り時におけるハイスピード化を実現する
ことが可能となる。すなわち、外側板5bに、駆動歯車
25が部分的に露出できるような切欠部5dを形成して
おくことで、外側板内の駆動歯車25を半径方向外方に
外側板の簡素な形状を維持(部分的に突出のない円形を
ベースとした形状)したまま可及的に偏位させることが
でき、ハイスピード化に伴う駆動歯車25の大型化が、
リール全体を大型化することなく可能となる。
分に対しては、別途、カバー部材を取着し、露出部分を
隠蔽しておく。このような構成により、外側板全体を脱
外することなくカバー部材を取り外す簡単な作業で駆動
部の注油、清掃等の手入れが容易となる。なお、カバー
部材の形状は限定されず、切欠部5dを隠蔽できる形
状、大きさであれば良いが、本実施の形態のように、外
側板を円形状にし、かつ右外側板5bをビス50によっ
て右フレーム3bに装着する場合には、ビス50及び駆
動歯車25の露出領域を一体的に隠蔽するように、上記
カバー部材は外周部に装着される環状のカバー55とし
て構成するのが好ましい。このような環状のカバー55
を装着することで、実釣時や釣り場の移動、携帯時等に
不必要な外力が生じたり、誤って落下しても、一番傷や
変形が生じ易い外周部分がカバー部材55で保護される
と共に、傷や変形の程度によりカバー部材だけを新規な
ものに交換することが可能となり、経済的に美観を維持
することができる。
ー部材55を、主にアルミニウム材や合成樹脂材で形成
されるフレーム3a,3bや外側板5a,5bに対し
て、例えば、超々ジュラルミン、ステンレス、チタン、
セラミックス等のような高強度材で構成することによ
り、実釣時や釣り場の移動、携帯時等の落下も含めた不
必要な外力が生じ易い外周部を傷や変形から確実に強度
的に防止でき、長期間に亘って機能的支障を防止するこ
とができると共に、美観も維持することができる。
形状に構成された両軸受型リールを例にして説明した
が、上述したような構成は、外側板が円形状に構成され
ていない両軸受型リールについても同様に適用すること
ができる。また、切欠部の形状や、それが形成される位
置についても、リール本体の構成、巻取り駆動機構の構
成により、適宜変形することができる。
型化することなく、巻取り駆動機構の駆動歯車を大型化
することができ、スプールの巻取り速度のハイスピード
化を達成することが可能となる。
面図。
図。
側板の斜視図。
b…外側板、5d…切欠部、8a…スプール、10…ハ
ンドル、20…巻取り駆動機構、25…駆動歯車、40
…レベルワインド機構、55…カバー部材。
Claims (3)
- 【請求項1】 フレームと、このフレームに取り付けら
れる外側板との間に巻取り駆動機構を収容し、前記外側
板に回転可能に支持されたハンドルの回転操作によって
前記フレームに回転可能に支持されたスプールを巻取り
回転する両軸受型リールにおいて、 前記外側板に前記巻取り駆動機構の駆動歯車の外周の一
部が露出する切欠部を形成すると共に、前記切欠部をカ
バー部材で閉塞したことを特徴とする両軸受型リール。 - 【請求項2】 前記外側板は円形に構成されており、前
記カバー部材を環状に形成して前記外側板に被着したこ
とを特徴とする請求項1に記載の両軸受型リール。 - 【請求項3】 前記カバー部材は、前記フレームや外側
板よりも高強度材で形成されていることを特徴とする請
求項1又は2に記載の両軸受型リール。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP30123298A JP3524781B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 両軸受型リール |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2000125717A JP2000125717A (ja) | 2000-05-09 |
JP3524781B2 true JP3524781B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=17894377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30123298A Expired - Fee Related JP3524781B2 (ja) | 1998-10-22 | 1998-10-22 | 両軸受型リール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3524781B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-22 JP JP30123298A patent/JP3524781B2/ja not_active Expired - Fee Related
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