JP3516471B2 - 排ガス浄化材及び排ガス浄化方法 - Google Patents
排ガス浄化材及び排ガス浄化方法Info
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Description
を含む燃焼排ガスから、窒素酸化物を効果的に除去する
ことのできる排ガス浄化材及びそれを用いた浄化方法に
関する。
用エンジン等の内燃機関や、工場等に設置された燃焼機
器、家庭用ファンヒーターなどから排出される各種の燃
焼排ガス中には、過剰の酸素とともに一酸化窒素、二酸
化窒素等の窒素酸化物が含まれている。ここで、「過剰
の酸素を含む」とは、その排ガス中に含まれる一酸化炭
素、水素、炭化水素等の未燃焼成分を燃焼するのに必要
な理論酸素量より多い酸素を含むことを意味する。ま
た、以下における窒素酸化物とは一酸化窒素及び/又は
二酸化窒素を指す。
れ、環境上の大きな問題となっている。そのため、各種
燃焼機器が排出する排ガス中の窒素酸化物を除去するさ
まざまな方法が検討されている。
物を除去する方法として、特に大規模な固定燃焼装置
(工場等の大型燃焼機等)に対しては、アンモニアを用
いる選択的接触還元法が実用化されている。
酸化物の還元剤として用いるアンモニアが高価であるこ
と、またアンモニアは毒性を有すること、そのために未
反応のアンモニアが排出しないように排ガス中の窒素酸
化物濃度を計測しながらアンモニア注入量を制御しなけ
ればならないこと、一般に装置が大型となること等の問
題点がある。
素、炭化水素等のガスを還元剤として用い、窒素酸化物
を還元する非選択的接触還元法があるが、この方法で
は、効果的な窒素酸化物の低減除去を実行するためには
排ガス中の酸素との理論反応量以上の還元剤を添加しな
ければならず、還元剤を多量に消費する欠点がある。こ
のため非選択的接触還元法は、実際上は、理論空燃比付
近で燃焼した残存酸素濃度の低い排ガスに対してのみ有
効となり、汎用性に乏しく実際的でない。
担持した触媒を用いて、排ガス中の酸素との理論反応量
以下の還元剤を添加して窒素酸化物を除去する方法が提
案された(たとえば、特開昭63-100919 号、同63-28372
7 号、特開平1-130735号及び日本化学会第59春季年会
(1990年)2A526、同第60秋季年会 (1990年)3L420、3L422
、3L423 、「触媒」vol.33 No.2 、59ページ、1991年
等) 。
化物の除去温度領域が狭く、特に低温領域における窒素
酸化物の除去が少ない。また、水分を含むような排ガス
では、窒素酸化物の除去率が著しく低下することがわか
った。従って、10%程度の水分を含み、運転条件によ
って排ガス温度が大きく変化する車等からの排ガスに対
して、効果的にかつ安定的に窒素酸化物を除去すること
は困難である。そこで、本発明者らは、排ガス流入側に
銀系触媒、流出側に銅系触媒を有し、10%の水分を含
む排ガスでも、効果的に窒素酸化物を除去できる浄化材
を先に提案している(特願平5−253742号)。し
かし、低温領域、特に400℃以下の排ガス温度におけ
る窒素酸化物の除去率はまだ十分ではない。
置および酸素過剰条件で燃焼するガソリンエンジン、デ
ィーゼルエンジン等からの燃焼排ガスのように、窒素酸
化物や、一酸化炭素、水素、炭化水素等の未燃焼分に対
する理論反応量以上の酸素を含有する燃焼排ガスから、
効率良く窒素酸化物を除去することができる排ガス浄化
材及び排ガス浄化方法を提供することである。
の結果、本発明者は、多孔質の無機酸化物に特定量の
(a)銀成分と(b)白金系又は金成分とを担持してな
る第一の触媒と、Cu等の成分を担持してなる第二の触媒
とを分離して設けてなる排ガス浄化材を用い、排ガス中
に炭化水素を添加して特定の温度で上記の触媒に排ガス
を接触させれば、10%の水分を含む排ガスでも、広い
温度領域で窒素酸化物を効果的に除去することができる
ことを発見し、本発明を完成した。
成分に対する理論反応量より多い酸素とを含む燃焼排ガ
スから窒素酸化物を除去する本発明の排ガス浄化材は、
(1)多孔質の無機酸化物に(a)前記無機酸化物の
0.2〜15重量%(元素換算値)の銀又は銀酸化物
と、(b)前記無機酸化物の0.1重量%以下(元素換
算値)のPt、Pd、Ru、Rh、Ir及びAuからなる群より選ば
れた少なくとも1種の元素とを担持してなる第一の触媒
と、(2)多孔質の無機酸化物に(c)銅又は銅酸化物
0.5〜20重量%(元素換算値、無機酸化物基準)、
又は前記(c)と、(d)アルカリ金属元素と希土類元
素からなる群より選ばれた少なくとも1種の元素10重
量%以下(元素換算値、無機酸化物基準)とを担持して
なる第二の触媒とからなることを特徴とする。
に対する理論反応量より多い酸素とを含む燃焼排ガスか
ら窒素酸化物を除去する本発明の排ガス浄化方法は、上
記の排ガス浄化材を用い、前記排ガス浄化材を排ガス導
管の途中に設置し、前記浄化材の上流側で炭化水素を添
加した排ガスを200〜600℃において前記浄化材に
接触させ、もって前記排ガス中の炭化水素との反応によ
り前記窒素酸化物を除去することを特徴とする。
は、排ガス流入側に、多孔質の無機酸化物に(a)前記
無機酸化物の0.2〜15重量%(元素換算値)の銀又
は銀酸化物と、(b)前記無機酸化物の0.1重量%以
下(元素換算値)のPt、Pd、Ru、Rh、Ir及びAuからなる
群より選ばれた少なくとも1種の元素とを担持してなる
第一の触媒を設け、流出側に多孔質の無機酸化物に
(c)銅又は銅酸化物0.5〜20重量%(元素換算
値、無機酸化物基準)、又は前記(c)と、(d)アル
カリ金属元素と希土類元素からなる群より選ばれた少な
くとも1種の元素10重量%以下(元素換算値、無機酸
化物基準)とを担持してなる第二の触媒を設けてなる排
ガス浄化材を排ガス導管中に設置し、浄化材の設置位置
より上流側で排ガス中に炭化水素を添加して排ガスをこ
の浄化材に接触させ、炭化水素を還元剤として排ガス中
の窒素酸化物を還元除去する。本発明では、第一の触媒
と第二の触媒を組み合わせて用いるが、排ガス流入側に
第一の触媒を、流出側に第二の触媒を配置するのが好ま
しい。このように配置することによって、広い排ガス温
度領域で窒素酸化物を効果的に還元除去することができ
る。
態は、粉末状の多孔質無機酸化物に触媒活性種を担持し
てなる第一及び第二の触媒をそれぞれ浄化材基体にコー
トしてなる浄化材、又は第一及び第二の触媒の粉末状の
多孔質無機酸化物をそれぞれ浄化材基体にコートした
後、第一及び第二の触媒の触媒活性種をそれぞれ担持し
てなる浄化材である。浄化材の基体を形成するセラミッ
クス材料としては、γ−アルミナ及びその酸化物(γ−
アルミナ−チタニア、γ−アルミナ−シリカ、γ−アル
ミナ−ジルコニア等)、ジルコニア、チタニア−ジルコ
ニアなどの多孔質で表面積の大きい耐熱性のものが挙げ
られる。高耐熱性が要求される場合、コージェライト、
ムライト、アルミナ及びその複合物等を用いるのが好ま
しい。また、排ガス浄化材の基体に公知の金属材料を用
いることもできる。
目的に応じて種々変更できる。また、基体は入口部分と
出口部分など二つ又は二つ以上の部分を組み合わせて用
いることもできる。基体の構造としては、ハニカム構造
型、フォーム型、繊維状耐火物からなる三次元網目構造
型、あるいは顆粒状、ペレット状等が挙げられる。上記
第一の触媒及び第二の触媒は同じ基体の異なる位置にコ
ートしてもよいし、異なる基体にコートしてから組み合
わせて用いてもよい。
態は、ペレット状又は顆粒状粉末状の多孔質無機酸化物
に触媒活性種を担持してなる触媒を所望形状のケーシン
グに充填してなる浄化材である。
成されている。 (1)第一の触媒 第一の触媒は、多孔質無機酸化物に(a) 銀又は銀酸化物
と、(b) Pt、Pd、Ru、Rh、Ir及びAuとからなる群より選
ばれた少なくとも一種の金属元素とを担持してなる。多
孔質の無機酸化物としては、多孔質のアルミナ、シリ
カ、チタニア、ジルコニア及びそれらの複合酸化物等を
使用することができるが、好ましくはγ−アルミナ又は
アルミナ系複合酸化物を用いる。γ−アルミナ又はアル
ミナ系複合酸化物を用いることにより、添加した炭化水
素及び/又は排ガス中の残留炭化水素と排ガス中の窒素
酸化物との反応が効率良く起こる。
/g以上であるのが好ましい。比表面積が10m2 /g
未満であると、排ガスと無機酸化物及びこれに担持した
銀成分との接触面積が小さくなり、良好な窒素酸化物の
除去が行えない。
性種として担持する銀成分の担持量は、排ガス中に添加
する炭化水素の種類、排ガスとの接触時間などによって
多少変化するが、無機酸化物100重量%に対して0.
2〜15重量%(元素換算値)とする。0.2重量%未
満では窒素酸化物の除去率が低下する。また、15重量
%を超す量の銀を担持すると炭化水素自身の燃焼が起き
やすく、窒素酸化物の除去率はかえって低下する。好ま
しい銀成分の担持量は0.5〜12重量%である。な
お、銀成分は、排ガスの温度領域では金属又は酸化物の
状態にあり、相互に容易に変換し得る。
d、Ru、Rh及びAuを用いるのが好ましく、特にPt、Pdが
好ましい。Pt、Pd、Ru、Rh、Ir及びAuの合計担持量は無
機酸化物を100重量%として、0.1重量%以下(元
素換算値)とする。担持量が無機酸化物の0.1重量%
を超えると銀成分による除去効果が大きく低下する。な
お、担持量の下限値を0.001 重量%とするのが好まし
い。より好ましい担持量は0.001 〜0.05重量%である。
d、Ru、Rh、Ir及びAuの一種以上を担持する方法として
は、公知の含浸法、沈澱法等を用いることができる。そ
の際、各元素の硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩又は塩酸塩等の
混合水溶液に多孔質の無機酸化物を浸漬するか、それぞ
れの元素化合物の水溶液に順番に多孔質の無機酸化物を
浸漬し、70℃程度で乾燥後、100〜600℃で段階
的に昇温して焼成するのが好ましい。焼成は、酸素雰囲
気、窒素雰囲気下や水素ガス流下で行うのが好ましい。
窒素雰囲気下や水素ガス流下で行う場合には、最後に3
00〜650℃で酸化処理するのが好ましい。
は、浄化材基体上に設ける第一の触媒の厚さは、一般
に、基体材と、この触媒との熱膨張特性の違いから制限
される場合が多い。浄化材基体上に設ける触媒の厚さを
300μm以下とするのがよい。このような厚さとすれ
ば、使用中に熱衝撃等で浄化材が破損することを防ぐこ
とができる。浄化材基体の表面に触媒を形成する方法は
公知のウォシュコート法、粉末法等によって行われる。
媒の量は、浄化材基体の20〜300g/リットルとす
るのが好ましい。触媒の量が20g/リットル未満では
良好なNOx の除去が行えない。一方、触媒の量が300
g/リットルを超えると除去特性はそれほど上がらず、
圧力損失が大きくなる。より好ましくは、浄化材基体の
表面上に設ける第一の触媒を浄化材基体の50〜250
g/リットルとする。
てなる。多孔質無機酸化物としては、γ−アルミナ及び
その酸化物(γ−アルミナ−チタニア、γ−アルミナ−
シリカ、γ−アルミナ−ジルコニア等)、ジルコニア、
チタニア−ジルコニア、シリカなどの多孔質で表面積の
大きい耐熱性のセラミックスが挙げられる。好ましくは
γ−アルミナ、チタニア、ジルコニア及びそれらを含む
複合酸化物を用いる。第一の触媒と同様に、多孔質の無
機酸化物の比表面積は10m2 /g以上であることが好
ましい。
(c)銅又は銅酸化物を用いるか、又は(c)と、
(d)アルカリ金属元素と希土類元素とからなる群より
選ばれた少なくとも1種の元素とを混合して用いる。ア
ルカリ金属元素としては、特にセシウム、ナトリウム及
びカリウムを用いるのが好ましい。また、希土類元素と
しては、ランタン、セリウム、ネオジウムを用いるのが
好ましいが、希土類の混合物であるミッシュメタルを用
いることもできる。
銅又は銅酸化物(c)の担持量は0.5〜20重量%
(金属元素換算値)である。担持量が0.5重量%未満
又は20重量%を越えると、窒素酸化物の除去率が低下
する。銅又は銅酸化物の好ましい担持量は0.8〜15
重量%とする。
から選ばれた少なくとも一種の元素(d)については、
アルカリ金属元素と希土類元素との合計担持量は多孔質
無機酸化物の10重量%以下とし、好ましくは0.5〜
8重量%とする。ただし、アルカリ金属元素の合計担持
量を5重量%以下とし、希土類元素の合計担持量を5重
量%以下とするのが好ましい。アルカリ金属元素又は希
土類元素の担持量が5重量%を越えると、窒素酸化物の
除去率が低下する。好ましいアルカリ金属の合計担持量
は0.1〜4重量%である。また好ましい希土類元素の
合計担持量は0.1〜4重量%である。なお、元素
(d)は通常酸化物の状態で存在するので、その担持量
は元素換算値で表す。
の含浸法、沈澱法、ゾル−ゲル法等を用いることができ
る。含浸法を用いる際、触媒活性種元素の炭酸塩、塩酸
塩、硝酸塩、酢酸塩、水酸化物等の水溶液又はアルコー
ル溶液に多孔質無機酸化物を浸漬し、70℃で乾燥後、
100〜600℃で段階的に昇温して焼成することによ
って行われる。なお、担持成分は金属元素として表示し
ているが、通常の浄化材の使用温度条件では担持成分は
酸化物の状態で存在する。
は、浄化材基体上に設ける第二の触媒の厚さを300μ
m以下とするのがよい。また、浄化材基体の表面上に設
ける第二の触媒の量は、浄化材基体の20〜300g/
リットルとするのが好ましい。
触媒との重量比(多孔質無機酸化物と触媒活性種との合
計重量の比)は、5:1〜1:5とするのが好ましい。
比率が1:5未満である(第一の触媒が少ない)と、2
00〜600℃の広い温度範囲で全体的に窒素酸化物の
浄化率が低下する。一方、比率が5:1を超える(第一
の触媒が多い)と、400℃以下における窒素酸化物の
浄化能が大きくならない。すなわち、比較的低温での還
元剤と窒素酸化物との反応が十分に進行しない。より好
ましい第一触媒と第二触媒の重量比は4:1〜1:4で
ある。
〜600℃の広い温度領域において、水分を10%程度
を含む排ガスでも、良好な窒素酸化物の除去を行うこと
ができる。
ず、第一の触媒と第二の触媒を有する排ガス浄化材を排
ガス導管の途中に設置する。好ましくは、第一の触媒が
排ガスの入口に面し、第二の触媒が排ガスの出口に面す
るように配置する。
留炭化水素がある程度は含まれるが、一般に排ガス中の
NOx を還元するのに十分な量ではないので、外部から炭
化水素からなる還元剤を排ガス中に導入する。還元剤の
導入位置は、浄化材を設置した位置より上流側である。
状態でガス状又は液体状のアルカン、アルケン及び/又
はアルキンを用いることができる。標準状態でガス状の
炭化水素としては、炭素数3以上のアルカン又はアルケ
ンが好ましい。標準状態で液体状の炭化水素としては、
具体的に、ヘプタン、セタン、灯油、軽油、ガソリン及
び重油等の炭化水素が挙げられる。その中でも、沸点5
0〜350℃の炭化水素が特に好ましい。
(添加する還元剤の重量/排ガス中の窒素酸化物の重
量)が0.1〜5となるようにするのが好ましい。この
重量比が0.1未満であると、窒素酸化物の除去率が大
きくならない。一方、5を超えると、燃費悪化につなが
る。
物の還元除去を効率的に進行させるために、浄化材の全
体見かけ空間速度は 500,000h-1以下とする。空間速度
が 500,000h-1を越えると、窒素酸化物の還元反応が十
分に起こらず、窒素酸化物の除去率が低下する。好まし
い空間速度は 300,000h-1以下とする。
とが反応する部位である浄化材設置部位における排ガス
の温度を200〜600℃に保つ。排ガスの温度が20
0℃未満であると還元剤と窒素酸化物との反応が進行せ
ず、良好な窒素酸化物の除去を行うことができない。一
方、600℃を超す温度とすると炭化水素自身の燃焼が
始まり、窒素酸化物の還元除去が行えない。好ましい排
ガス温度は、250〜600℃である。
細に説明する。実施例1 市販のコージェライト製ハニカム状成形体(400セル
/インチ2 、直径30mm、長さ約6.3mm)に、硝
酸銀水溶液及び塩化パラジウム水溶液を用いて粉末状γ
−アルミナ(比表面積200m2 /g)に銀をγ−アル
ミナの5重量%、パラジウムをγ−アルミナの0.01
重量%担持した触媒1gをコートし、乾燥後、600℃
まで段階的に焼成し、浄化材1(第一の触媒をコートし
た浄化材)を調製した。
(直径30mm、長さ約6.3mm)に、硝酸銅、硝酸
ランタン及び硝酸セシウム水溶液を用いて粉末状γ−ア
ルミナに銅を10重量%、ランタンを0.4重量%、セ
シウムを0.4重量%(それぞれアルミナ基準)担持し
た触媒1gをコートし、乾燥後、700℃まで段階的に
焼成し、浄化材2(第二の触媒をコートした浄化材)を
調製した。
に銅系の浄化材2が位置するように反応管内にセットし
た。次に、表1に示す排ガス相当組成にプロピレンを加
えた模擬ガス(一酸化窒素、酸素、プロピレン、窒素及
び水分)を毎分4.4リットル(標準状態)の流量で流
して(全体の見かけ空間速度約30,000h-1、浄化
材1及び浄化材2の空間速度はそれぞれ60,000h
-1である。)、反応管内の排ガス温度を300〜600
℃の範囲に保ち、プロピレンと窒素酸化物とを反応させ
た。
化学発光式窒素酸化物分析計により測定し、窒素酸化物
の除去率を求めた。結果を図1に示す。
配置で反応管内にセットし、表2に示す排ガス相当組成
に軽油を加えた模擬ガス(一酸化窒素、酸素、軽油、窒
素及び水分)を毎分4.4リットル(標準状態)の流量
で流して(全体の見かけ空間速度約30,000h-1、
浄化材1及び浄化材2の空間速度はそれぞれ60,00
0h-1である。)、反応管内の排ガス温度を300〜6
00℃の範囲に保ち、軽油と窒素酸化物とを反応させ
た。
実施例1と同様の方法により測定し、窒素酸化物の除去
率を求めた。結果を図2に示す。
アルミナに銀をアルミナの5重量%担持した触媒1gを
コートして、銀系浄化材を調製した。反応管にこの銀系
浄化材だけをセットし、表1に示す組成の模擬ガスを用
い、実施例1と同様の条件(見かけ空間速度約30,0
00h-1である。)で評価し、窒素酸化物の除去率を求
めた。実験結果を図1に合わせて示す。
2に示す組成の模擬ガスを用い、実施例2と同様の条件
(見かけ空間速度約30,000h-1である。)で評価
し、窒素酸化物の除去率を求めた。実験結果を図2に合
わせて示す。
及び2においては、300〜600℃の広い排ガス温度
範囲で窒素酸化物の良好な除去がみられた。一方、銀触
媒のみを用いた比較例1及び2においては、400℃以
下の排ガス温度では窒素酸化物の除去率が著しく低下し
た。
化材を用いれば、広い温度領域において過剰の酸素を含
む排ガス中の窒素酸化物を効率良く除去することができ
る。本発明の排ガス浄化材及び浄化方法は、各種燃焼
機、自動車等の排ガス浄化に広く利用することができ
る。
ガス中の窒素酸化物の除去率の関係を示すグラフであ
る。
ガス中の窒素酸化物の除去率の関係を示すグラフであ
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 窒素酸化物と、共存する未燃焼成分に対
する理論反応量より多い酸素とを含む燃焼排ガスから窒
素酸化物を除去する排ガス浄化材において、(1)多孔
質の無機酸化物に(a)前記無機酸化物の0.2〜15
重量%(元素換算値)の銀又は銀酸化物と、(b)前記
無機酸化物の0.1重量%以下(元素換算値)のPt、P
d、Ru、Rh、Ir及びAuからなる群より選ばれた少なくと
も1種の元素とを担持してなる第一の触媒と、(2)多
孔質の無機酸化物に(c)銅又は銅酸化物0.5〜20
重量%(元素換算値、無機酸化物基準)、又は前記
(c)と、(d)アルカリ金属元素と希土類元素からな
る群より選ばれた少なくとも1種の元素10重量%以下
(元素換算値、無機酸化物基準)とを担持してなる第二
の触媒とからなることを特徴とする排ガス浄化材。 - 【請求項2】 請求項1に記載の排ガス浄化材におい
て、前記浄化材の排ガス流入側に前記第一の触媒を有
し、排ガス流出側に前記第二の触媒を有することを特徴
とする排ガス浄化材。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の排ガス浄化材に
おいて、前記第一及び第二の触媒の多孔質無機酸化物
が、アルミナ、チタニア、ジルコニアのいずれか又はそ
の内の二つ以上からなる複合酸化物であることを特徴と
する排ガス浄化材。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス
浄化材において、前記浄化材は前記第一及び第二の触媒
をセラッミクス製又は金属製の基体の表面にコートして
なることを特徴とする排ガス浄化材。 - 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の排ガス
浄化材において、前記第一及び第二の触媒の多孔質無機
酸化物はそれぞれペレット状又は顆粒状であることを特
徴とする排ガス浄化材。 - 【請求項6】 窒素酸化物と、共存する未燃焼成分に対
する理論反応量より多い酸素とを含む燃焼排ガスから窒
素酸化物を除去する排ガス浄化方法において、請求項1
〜5のいずれかに記載の排ガス浄化材を用い、前記排ガ
ス浄化材を排ガス導管の途中に設置し、前記浄化材の上
流側で炭化水素を添加した排ガスを200〜600℃に
おいて前記浄化材に接触させ、もって前記排ガス中の炭
化水素との反応により前記窒素酸化物を除去することを
特徴とする排ガス浄化方法。
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