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JP3514713B2 - 栽培用容器 - Google Patents

栽培用容器

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JP3514713B2
JP3514713B2 JP2000247814A JP2000247814A JP3514713B2 JP 3514713 B2 JP3514713 B2 JP 3514713B2 JP 2000247814 A JP2000247814 A JP 2000247814A JP 2000247814 A JP2000247814 A JP 2000247814A JP 3514713 B2 JP3514713 B2 JP 3514713B2
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JP
Japan
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cultivation
soil
container
seedlings
growth
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JP2000247814A
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浩平 山本
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FUKUMARU CO Ltd
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FUKUMARU CO Ltd
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Publication date
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、野菜や花卉などの
植物を地面より高い位置で栽培する高設栽培において使
用する栽培用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】苺などの農作物は、従来より、栽培地の
地面に形成された畝に沿って苗を植えて栽培を行う、い
わゆる土耕栽培が行われているが、育苗から収穫に至る
一連の農作業は、中腰やしゃがんだ姿勢での作業が多
く、かつ苗の運搬など重労働を伴うものである。このよ
うな労働条件を改善するため、様々な栽培用容器が開発
されたり、農作物を地面より高い位置において栽培す
る、いわゆる高設栽培が実施されている。
【0003】図6は従来の高設栽培装置の一例を示す斜
視図である。高設栽培装置60は、パイプ材を組み合わ
せて栽培地の地面61上に形成された保持枠体62と、
この保持枠体62上に配置された栽培用容器63とで構
成され、これらの栽培用容器63内に充填した培土64
で植物65の栽培が行われる。
【0004】また、植物65の促成栽培などを行う際に
暖房が必要である場合は、栽培用容器63内を貫通して
配管された温水パイプ66に温水を通すことによって栽
培用容器63に充填された培土64を加温することがで
きるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すような従来
の高設栽培装置60の場合、日照確保などの目的で植物
65は千鳥状に植えられる関係上、1つの栽培用容器6
3で栽培される植物65の本数に比べ充填する培土64
の量が多いため、培土充填作業に多くの労力と時間が費
やされている。また、培土64が充填された栽培用容器
63はかなり重いので、これらを保持枠体62上に配置
する作業も重労働であり、作業者の負担となっている。
【0006】また、培土64が充填された栽培用容器6
3を支える保持枠体62は、栽培用容器63などの荷重
で変形したり、破壊することのないよう頑丈な構造とす
る必要があるため、資材の大型化、構造の複雑化を招
き、設置作業および撤去作業が困難となる。
【0007】さらに、高設栽培装置60の場合、栽培用
容器63に充填された培土64で栽培されている植物6
5は、栽培期間中に株間距離を簡単に変更することがで
きないので、定植作業の際、最終的に必要な株間距離を
隔てて苗を植えておく必要がある。したがって、発芽後
間もない苗を定植するときであっても最終的に必要な広
い栽培面積を確保しなければならず、定植後の散水、施
肥、薬剤散布あるいは温度管理などに多くの労力と時間
が費やされ、エネルギ消費も大である。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、高設栽
培において栽培装置の設置作業が簡単で、培土充填作業
の簡略化、効率化を図ることができ、栽培期間中に容易
に株間距離を変更することができる栽培用容器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の栽培用容器は、
地面より高い位置に水平保持した複数列の棒状体からな
る支持部材に係止して使用する高設栽培用の容器であっ
て、平面視形状が平行四辺形で上面が開口した箱型の培
土収容部と、前記箱形の培土収容部の側壁部分に形成さ
れ、前記支持部材に移動可能に係合する係合部とを備え
たことを特徴とする。
【0010】このような構成とすることにより、この栽
培用容器を、地面より高い位置に水平保持された支持部
材に沿って複数配列すれば、平面視形状が平行四辺形の
培土収容部が支持部材の長手方向に沿って複数配置され
た構造の高設栽培装置を形成することができ、これらの
培土収容部の両端付近に苗を植えることで、従来と同様
の千鳥状配列で植物を栽培することができる。
【0011】したがって、従来より小さな培土収容部を
有する栽培用容器で、従来と同様の高設栽培装置を形成
できるようになるため、設置作業は簡単となり、培土充
填作業の簡略化、効率化を図ることができる。また、栽
培用容器は係合部を介して支持部材に移動可能に係合さ
れているため、栽培用容器を支持部材に沿って移動する
ことにより、栽培期間中でも容易に株間距離を変更する
ことができる。
【0012】また、この栽培用容器の培土収容部におい
て、支持部材と平行をなす位置にある両側壁を、下方へ
向かうにつれて互いの距離が狭まるように傾斜した形状
とすることにより、定植の際に苗を傾斜させて植えるこ
とが容易となり、斜め定植により根の活着が良くなる植
物の栽培に適した栽培用容器となる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態の高設栽培装
置を示す一部切欠正面図、図2は図1の高設栽培装置の
平面図、図3は図1の高設栽培装置で栽培用容器の配置
を変えたときの平面図である。
【0014】本実施形態の高設栽培装置10において
は、地面11に立設された複数の支柱12で支えられた
水平バー13上に2本の支持部材14が水平状態に保持
され、これらの支持部材14の長手方向に沿って、複数
の栽培用容器15が互いに密着した状態で配列されてい
る。
【0015】栽培用容器15は、平面視形状が平行四辺
形で上面が開口した箱型の培土収容部16と、培土収容
部16の両側壁18の上縁部分に形成され、支持部材1
4に移動可能に係合する逆U字溝状の係合部17とを備
え、底面19には複数の水抜き用の貫通孔20が形成さ
れている。
【0016】このように、地面11より高い位置に水平
保持された支持部材14に沿って栽培用容器15を複数
配列すれば、図2に示すように、平面視形状が平行四辺
形の培土収容部16が支持部材14の長手方向に沿って
複数配置された状態となる。したがって、各々の培土収
容部16に培土21を充填し、培土収容部16の両端付
近に苗22を植えれば、従来の高設栽培装置と同様の千
鳥状配列で苗22を育成することができる。
【0017】高設栽培装置10の場合、従来より小さな
培土収容部16を有する栽培用容器15で、従来と同様
の機能を備えた高設栽培装置を形成できるようになるた
め、設置作業は簡単であり、培土充填作業を簡略化、効
率化することができる。また、栽培用容器15は係合部
17を介して支持部材14に移動可能に係合されている
ため、図3に示すように、栽培用容器15を支持部材1
4に沿って移動することにより互いの配列間隔を広げれ
ば、栽培期間中でも、容易に苗22の株間距離を変更す
ることができる。
【0018】したがって、培土収容部16に植えられた
苗22が小さいときは栽培用容器15を互いに密着配置
しておき、苗22の成長に従って、栽培用容器15の配
置間隔を次第に広げていくような栽培形態をとることも
可能である。すなわち、苗22の大きさ、成長状況に応
じて培土収容部16の配置間隔を定めることで、その時
々の必要最小限の栽培面積を設定できるので、散水、施
肥、薬剤散布、温度管理など栽培期間中の各種作業を合
理化することができる。また、栽培期間中であっても、
栽培用容器15は支持部材14に着脱可能であるため、
栽培中の苗22が伝染性の病気、特に土壌伝染性の病気
などに感染したとき、感染した苗22の栽培用容器15
を支持部材14から取り外して土壌ごと撤去することに
より、他の苗22への感染を防止するとともに、失われ
る苗22の本数を最小限にとどめることができる。
【0019】また、栽培用容器15の培土収容部16に
おいて、支持部材14と平行をなす位置にある両側壁1
8を、下方へ向かうにつれて互いの距離が狭まるように
傾斜した形状としているため、定植の際に苗を傾斜させ
て植えることが容易となり、斜め定植により根の活着が
良くなる植物の栽培に適している。
【0020】次に図4を参照して、第2実施形態の高設
栽培装置について説明する。なお、図4において第1実
施形態の高設栽培装置10と同様の構造および機能を有
する部材については、同じ符号を付して説明を省略す
る。
【0021】本実施形態の高設栽培装置30において
は、水平バー13上に、2本1組の支持部材14が2組
配列され、それぞれの支持部材14に沿って栽培用容器
15が配列されている。このような高設栽培装置30を
用いることにより、単位栽培面積当たりの苗22の栽培
本数を増加させ、収穫量増大を図ることができる。
【0022】また、高設栽培装置30においては、配列
された栽培用容器15の上面部分をマルチシート31で
被覆し、栽培用容器15の下側にシート材32を配置
し、これらのシート材で囲まれた空間にダクト33を連
結しているため、必要に応じてダクト33を経由して温
風や冷風を送給することによって適切な温度管理を行う
ことができる。その他の構造、機能などについては、第
1実施形態の高設栽培装置10と同様である。
【0023】次に図5を参照し、高設栽培装置のその他
の実施の形態について説明する。なお、図5において第
1実施形態の高設栽培装置10と同様の構造および機能
を有する部材については、同じ符号を付して説明を省略
する。
【0024】図5(a)に示す高設栽培装置41におい
ては、栽培用容器50の両側壁51に形成された係合部
52を介して、栽培用容器50が支持部材14に移動可
能に係止されているため、内部に充填された培土の圧力
などで側壁51が変形するのを支持部材14で防止する
ことができる。
【0025】図5(b)に示す高設栽培装置42におい
ては、栽培用容器53の底板54に形成された係合部5
5を介して、栽培用容器53が支持部材14に移動可能
に係止されているため、培土などの重量で底板54が変
形、破損するのを防止することができる。
【0026】図5(c)に示す高設栽培装置43におい
ては、栽培用容器56の上縁部57に形成された係合部
58を介して、栽培用容器56が支持部材14に移動可
能に係止されている。これによると、1本の支持部材1
4で栽培用容器56を保持することができるため、構造
を簡略化することができる。
【0027】このように、栽培用容器50,53,56
における、係合部52,55,58の形成位置を変える
ことにより、栽培用容器50,53,56に対する補強
作用を得ることができ、構造簡略化も可能である。その
他の構造、機能などについては、第1実施形態の高設栽
培装置10と同様である。
【0028】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を奏す
る。
【0029】(1)平面視形状が平行四辺形で上面が開
口した箱型の培土収容部と、この培土収容部の側壁部分
に形成され、栽培用容器の支持部材に移動可能に係合す
る係合部とを備えた構成とすることにより、平行四辺形
の培土収容部が支持部材の長手方向に沿って複数配置さ
れた構造の高設栽培装置を形成することができ、これら
の培土収容部の両端付近に苗を植えることで、従来と同
様の千鳥状配列で植物を栽培することができる。
【0030】(2)従来より小さな培土収容部を有する
栽培用容器で高設栽培装置を形成できるようになるた
め、設置作業は簡単となり、培土充填作業の簡略化、効
率化を図ることができる。また、栽培用容器を支持部材
に沿って移動することにより、栽培期間中でも容易に株
間距離を変更することができる。
【0031】(3)栽培用容器の支持部材と平行をなす
位置にある両側壁を、下方へ向かうにつれて互いの距離
が狭まるように傾斜した形状とすることにより、斜め定
植により根の活着が良くなる植物の栽培に適したものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の高設栽培装置を示す一部切欠
正面図である。
【図2】 図1の高設栽培装置の平面図である。
【図3】 図1の高設栽培装置で栽培用容器の配置を変
えたときの平面図である。
【図4】 第2実施形態の高設栽培装置を示す正面図で
ある。
【図5】 その他の実施形態である高設栽培装置を示す
正面図である。
【図6】 従来の高設栽培装置の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10,30,41,42,43 高設栽培装置 11 地面 12 支柱 13 水平バー 14 支持部材 15,50,53,56 栽培用容器 16 培土収容部 17,52,55,58 係合部 18,51 側壁 19,54 底板 20 貫通孔 21 培土 22 苗 31 マルチシート 32 シート材 33 ダクト

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面より高い位置に水平保持した複数列
    の棒状体からなる支持部材に複数係止して使用する高設
    栽培用の容器であって、平面視形状が平行四辺形(ただ
    し、長方形を除く)をなし、かつ上面が開口した箱型の
    培土収容部と、前記箱の培土収容部の短辺部分に位置
    する側壁部分に形成され、前記支持部材に沿って移動可
    能に係合する係合部とを備えたことを特徴とする栽培用
    容器。
  2. 【請求項2】 前記支持部材と平行をなす位置にある両
    側壁を、下方へ向かうにつれて互いの距離が狭まるよう
    に傾斜した形状とした請求項1記載の栽培用容器。
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JP3028744U (ja) 1996-03-05 1996-09-13 福岡丸本株式会社 栽培装置

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