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JP3513189B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JP3513189B2
JP3513189B2 JP22228793A JP22228793A JP3513189B2 JP 3513189 B2 JP3513189 B2 JP 3513189B2 JP 22228793 A JP22228793 A JP 22228793A JP 22228793 A JP22228793 A JP 22228793A JP 3513189 B2 JP3513189 B2 JP 3513189B2
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memory cell
threshold voltage
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喜久三 澤田
喜和 菅原
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気的書き込みが可能
でかつ不揮発性を有する半導体記憶装置、あるいは電気
的書き込み及び消去が可能でかつ不揮発性を有する半導
体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
文献1;SINGLE TRANSISTOR ELECTRICALLY PROGRAMM
ABLE MEMORY DEVICE AND METHOD United States Patent 4,698,787 Oct.6,19
87 文献2;FLASH EEPROM ARRAY WITH NEGATIVE GATE
VOLTAGE ERASEOPERATION United States Patent 5,077,691 Dec.31,1
991 文献3;フラッシュメモリの現状と将来展望 ICD91ー134 文献4;不揮発性半導体記憶装置 公開特許公報 平3−219496
【0003】不揮発性半導体記憶装置としては、紫外線
消去型のEPROM(Erasable andProgrammable Read
Only Memory)や、電気的に書き込み及び消去が可能(以
下「電気的書き換え」と記す)なEEPROM(Electr
ically Erasable and Programmable Read Only Memory)
がある。更に近年、電気的に一括消去を行うEEPRO
Mが開発されている。前記EPROMは、紫外線でのみ
メモリセルの記憶データの消去が可能で、電気的な消去
を行えないので、パッケージとして透明度のある窓付き
パッケージを必要とし、更にシステムの基板実装後に書
き換えを行うためには、一旦とりはずす必要があるとい
う不便があった。前記EEPROMは、システム内で電
気的に書き換えができるようになっているが、一般的に
メモリセルにおいて選択分離用のトランジスタ又はチャ
ネル領域を必要とするため、メモリセル面積がEPRO
Mにくらべ2倍程度大きくなってしまう。この問題を解
決するため、電気的に消去が可能でかつメモリセル面積
がEPROMと同等である一括消去型のEEPROMが
開発された。
【0004】一括消去型のEEPROMとして初期に開
示されたものとしては例えば文献1にある。文献1によ
れば、フローティングゲートを有する単一のメモリトラ
ンジスタによって、電気的に書き込み及び消去を行う方
法及びデバイス構造を提供している。消去においては、
メモリセルのソース端子に10〜20ボルト(V)の高
電圧を、制御ゲート端子に接地電位を印加することによ
り、フローティングゲートとソース端子との間の薄い絶
縁膜間に高電界を発生させ、ファーラーノードハイムト
ンネル(以下「FN注入」と記す)により電子を前記フ
ローティングゲートより放出させ、このことにより制御
ゲートから見たメモリセルのしきい値電圧を低くする。
書き込みにおいては、メモリセルのドレイン端子に5〜
10Vの電圧を印加し、制御ゲートに10〜15Vの高
電圧を印加し、ソースを接地することによりドレイン−
ソース間の基板表面に強い反転領域が生じ、ホットエレ
クトロン(以下「HE注入」と記す)が発生することに
より、前記フローティングゲートに電子を注入し、この
ことによりメモリセルのしきい値電圧を高くする。
【0005】更に文献2や文献3の4〜5頁において
は、別の消去方式として、メモリセルの制御ゲートに負
電圧(例えば−7V〜−15V)を印加し、ソース端子
には電源電圧(例えば5V)又は接地電位を印加するこ
とにより、FN注入により電子をフローティングゲート
から放出する方式が提示されている。この方式の場合、
文献1に開示されてあるように、ソース端子に高い(例
えば10〜20V)電圧を必要としなくなるので、書き
換え時の低電圧化が可能である利点がある。更にこの方
式の場合、メモリセルの制御ゲートは一般的にワード線
として列デコーダに接続されているので、非選択のメモ
リセルの制御ゲートに対し、例えば0V〜5Vの電圧を
印加することにより、FN注入を誘起させないことが可
能となり、ワード線単位(換言すればセクタ単位)での
消去が可能になる。
【0006】しかるにセクタ単位での消去を実現した場
合、書き込みディスターブ耐性や消去ディスターブ耐性
は、一括消去に比べ十分強くなければならないことが、
文献3の5頁に示してある。例えば、一括消去方式での
書き込みディスターブ時間は約10ミリ秒あれば良かっ
たが、セクタ消去で100万回の書き換え保証を行った
場合、書き込みディスターブ時間は約1万秒必要とな
る。ここでディスターブとは、選択したメモリセルの書
き込み又は消去又は読み出し中において、非選択状態の
メモリセルに印加される電圧により、非選択状態のメモ
リセルのフローティングゲートの電荷保持量、換言すれ
ば制御ゲートからみたメモリセルのしきい値電圧が変化
することを意味し、書き込みのモードによるものであれ
ば書き込みディスターブ、消去のモードによるものであ
れば消去ディスターブ、読み出しのモードによるもので
あれば読み出しディスターブと記す。ディスターブは希
望しないメモリセルのしきい値電圧が変化(通常、始め
に高いしきい値電圧の場合はディスターブにより低くな
り、低いしきい値電圧の場合はディスターブにより高く
なる)するものであるから、対策をこうじない場合、記
憶情報が失われるという結果をもたらす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このディスターブ耐性
を向上するために、文献3ではドレインのインプラ打ち
込みのドーズ量を薄くすること等の解決策が提示されて
いるが、ドレインのドーズ量を薄くした場合は、書き込
み時のドレイン電圧を高くする必要があり、低電源電
圧、例えば5V単一電源での書き換えの実現に支障を来
たすという欠点がある。
【0008】そこで本発明の目的は、従来技術のような
メモリセルの構造の最適化や製造方法の工夫を必要とせ
ずに、電気的な回路手段により、実質上のディスターブ
耐性の向上を可能とする不揮発性半導体記憶装置を提供
することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明では、電気的に書き込みが可能な不揮発
性半導体記憶装置において、行列状に配置された複数の
電気的書き込みが可能な不揮発性半導体メモリセルと、
前記メモリセルの内少なくとも1つを選択状態にし、他
のメモリセルを非選択状態とするデコーダ回路と、前記
デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルに書き込
みを行う書き込み手段と、前記デコーダ回路を介し前記
選択状態のメモリセルから読み出しを行う読み出し手段
と、前記選択状態のメモリセルの書き込み時に、前記非
選択状態のメモリセルに印加される電圧により発生する
前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検
出する検出手段と、前記非選択状態のメモリセルのしき
い値電圧の変化を検出した結果により、前記非選択状態
のメモリセルのしきい値電圧を変化前の値又はその近傍
値に復元する復元手段と、前記不揮発性半導体記憶装置
の外部信号又は外部命令により書き込みのモードが指定
されたときに、前記選択状態のメモリセルの書き込み後
に、前記検出手段を動作させ、前記非選択状態のメモリ
セルのしきい値電圧の変化を検出した結果により、前記
復元手段を動作させる制御回路とを有する。
【0010】本発明の好ましい態様において、前記検出
手段は、前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の
検出レベルを前記メモリセルの記憶情報の読み出しに最
低必要な個数より多く設け、前記検出レベルと前記メモ
リセルのしきい値電圧との比較を行うことにより、メモ
リセルの記憶情報の他にしきい値電圧の変化検出用の情
報を取り出す。
【0011】
【0012】また、電気的に書き込み及び消去が可能な
不揮発性半導体記憶装置において、行列状に配置された
複数の電気的書き込み及び消去が可能な不揮発性半導体
メモリセルと、前記メモリセルの内少なくとも1つを選
択状態にし、他のメモリセルを非選択状態とするデコー
ダ回路と、前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモ
リセルに書き込みを行う書き込み手段と、前記デコーダ
回路を介し前記選択状態のメモリセルの消去を行う消去
手段と、前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリ
セルから読み出しを行う読み出し手段と、前記選択状態
のメモリセルの消去時に、前記非選択状態のメモリセル
に印加される電圧により発生する前記非選択状態のメモ
リセルのしきい値電圧の変化を検出する検出手段と、前
記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出
した結果により、前記非選択状態のメモリセルのしきい
値電圧を変化前の値又はその近傍値に復元する復元手段
と、前記不揮発性半導体記憶装置の外部信号又は外部命
令により消去のモードが指定されたときに、前記選択状
態のメモリセルの消去後に、前記検出手段を動作させ、
前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検
出した結果により、前記復元手段を動作させる制御回路
とを有することを特徴とし、前記検出手段は、前記非選
択状態のメモリセルのしきい値電圧の検出レベルを前記
メモリセルの記憶情報の読み出しに最低必要な個数より
多く設け、前記検出レベルと前記メモリセルのしきい値
電圧との比較を行うことにより、メモリセルの記憶情報
の他にしきい値電圧の変化検出用の情報を取り出す。
【0013】
【0014】また、本発明の別の態様による電気的に書
き込み及び消去が可能な不揮発性半導体記憶装置におい
て、行列状に配置された複数の電気的書き込みが可能な
不揮発性半導体メモリセルと、前記メモリセルの内少な
くとも1つを選択状態にし、他のメモリセルを非選択状
態とするデコーダ回路と、前記デコーダ回路を介し前記
選択状態のメモリセルに書き込みを行う書き込み手段
と、前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセル
の消去を行う消去手段と、前記デコーダ回路を介し前記
選択状態のメモリセルから読み出しを行う読み出し手段
と、前記選択状態のメモリセルの書き込み時に、非選択
状態のメモリセルに印加される電圧により発生する前記
非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出す
る第1の検出手段と、前記選択状態のメモリセルの消去
時に、前記非選択状態のメモリセルに印加される電圧に
より発生する前記非選択状態のメモリセルのしきい値電
圧の変化を検出する第2の検出手段と、前記非選択状態
のメモリセルのしきい値電圧の変化を前記第1又は第2
の検出手段により検出した結果に応じ、前記非選択状態
のメモリセルのしきい値電圧を変化前の値又はその近傍
値に復元する復元手段と、前記不揮発性半導体記憶装置
の外部信号又は外部命令により書き込み又は消去のモー
ドが指定されたときに、前記選択状態のメモリセルの書
き込み又は消去後に、前記第1又は第2の検出手段を動
作させ、前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の
変化を検出した結果により、前記復元手段を動作させる
制御回路とを有することを特徴とし、前記第1及び第2
の検出手段は、前記非選択状態のメモリセルのしきい値
電圧の検出レベルを前記メモリセルの記憶情報の読み出
しに最低必要な個数より多く設け、前記検出レベルと前
記メモリセルのしきい値電圧との比較を行うことによ
り、メモリセルの記憶情報の他にしきい値電圧の変化検
出用の情報を取り出す。
【0015】本発明の好ましい態様において、前記検出
手段は、前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧値
が書き込み時又は消去時と比較して変化の有無の情報を
得るときは、前記メモリセルの記憶情報の読み出しに最
低必要な個数の少なくとも2倍のしきい値電圧検出レベ
ルを設け、前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧
値が書き込み時又は消去時と比較して上昇したか下降し
たかの情報を得るときは、前記メモリセルの記憶情報の
読み出しに最低必要な個数の少なくとも3倍のしきい値
電圧検出レベルを設け、前記検出レベルと前記メモリセ
ルのしきい値電圧との比較を行い、前記メモリセルの記
憶情報の他にしきい値電圧の変化検出用の情報を取り出
すことにより、前記メモリセルのしきい値電圧の変化の
有無及びしきい値電圧の変化前の値についての情報を得
るようにしている。また、本発明の好ましい態様におい
て、前記第1又は第2の検出手段は、前記非選択状態の
メモリセルのしきい値電圧値が書き込み時又は消去時と
比較して変化の有無の情報を得るときは、前記メモリセ
ルの記憶情報の読み出しに最低必要な個数の少なくとも
2倍のしきい値電圧検出レベルを設け、前記非選択状態
のメモリセルのしきい値電圧値が書き込み時又は消去時
と比較して上昇したか下降したかの情報を得るときは、
前記メモリセルの記憶情報の読み出しに最低必要な個数
の少なくとも3倍のしきい値電圧検出レベルを設け、前
記検出レベルと前記メモリセルのしきい値電圧との比較
を行い、前記メモリセルの記憶情報の他にしきい値電圧
の変化検出用の情報を取り出すことにより、前記メモリ
セルのしきい値電圧の変化の有無及びしきい値電圧の変
化前の値についての情報を得るようにしている。
【0016】
【作用】上記のような構成をとることにより、書き込み
時又は消去時において選択したメモリセルの書き込み又
は消去の後に、非選択のメモリセルのしきい値電圧の変
化を検出し、変化量が所定の値より大きくなった場合に
は、その非選択のメモリセルに書き込み又は消去を行う
ことにより、しきい値電圧の復元を行う。これらの検出
手段及び復元手段を具備することにより、ディスターブ
による記憶情報の破壊を事前に防止することが可能とな
る。
【0017】
【実施例】図1に本発明の第1実施例の回路ブロック図
を示す。図1でFROMは電気的書き換えが可能な不揮
発性半導体記憶装置であり、例えば(1048576ワ
ード×16ビット=16777216ビット)の記憶容
量を有する。アドレス入力A0、A1、…、A19、チ
ップイネーブル信号CEB、出力イネーブル信号OE
B、ライトイネーブル信号WEB、電源電圧VCC及び
接地電圧VSSはFROMの外部よりの入力信号であ
り、、データ入出力D0、D1、…、D15はライト
時、即ち書き込み時及び消去時には外部よりのデータ入
力であり、読み出し時には外部へのデータ出力である。
図1の実施例の回路には書き込み及び消去だけでなく、
書き込み及び消去のベリファイ及びディスターブ用のベ
リファイ回路が示してある。
【0018】図1において、DVCNTはデバイス制御
コマンド識別回路であり、FROMの動作モードのライ
トイネーブル信号WEB、チップイネーブル信号CE
B、出力イネーブル信号OEB及び複数の内部データ入
力DATINを入力とし、制御信号CNT1及び複数の
制御信号CNT2を出力する。例えば、CNT2には書
き込みモード又は消去モードを示す制御信号が含まれて
いる。
【0019】RCNTはチップ/出力選択状態制御回路
であり、チップイネーブル信号CEB、出力イネーブル
信号OEB及び制御信号CNT1を制御入力とし、パワ
ーダウン信号PDQ及び出力バッファ活性化信号DOE
Nを出力とする。
【0020】ライト状態制御回路WCNTは、CNT
2、タイマー終了信号S2、ディスターブベリファイデ
ータ出力信号DTC及び書き込み/消去ベリファイデー
タ出力信号PENGを制御入力とし、書き込み信号PR
G、消去信号ERS、書き込みベリファイ信号PVF、
消去ベリファイ信号EVF、ディスターブデータベリフ
ァイ信号DVF及びDVF2、アドレスカウンタアップ
信号AUP、タイマー開始信号S1、アドレスラッチ信
号LTA及びデータラッチ信号LTDを出力とする。
【0021】タイマー回路は、ライト状態制御回路WC
NTよりタイマー開始信号S1を受けて、所定の時間を
経過後、アドレスアップカウンタAUPにアドレスアッ
プクロック信号S3を出力し、ライト状態制御回路WC
NTにタイマー終了信号S2を出力する。
【0022】アドレスバッファ/ラッチ回路ADBは、
アドレス入力A0、A1、…、A19を入力とし、パワ
ーダウン信号PDQを制御入力とし、アドレスラッチ信
号LTAをラッチ入力とし、複数の内部アドレス信号A
Xを出力とする。
【0023】列デコーダRDECは、内部アドレス信号
AXをデコード入力とし、書き込み信号PRG、消去信
号ERS、複数の高電圧信号VP及び複数の負電圧信号
VN、書き込み/消去ベリファイ電圧信号VVFを入力
とし、複数(例えば4096本)のワード線信号WLを
出力とする。
【0024】行デコーダCDECは、内部アドレス信号
AX、書き込み信号PRG、消去信号ERS、複数の高
電圧信号VP及び複数の負電圧信号VNを入力とし、複
数(例えば256本)のマルチプレクサ選択信号CXを
出力とする。
【0025】メモリブロックMBLKは、例えば167
77216個のメモリセルからなり、1個のメモリセル
には、ワード線、ビット線及びメモリセルソース線が接
続されている。
【0026】マルチプレクサMPXは、マルチプレクサ
選択信号CXを入力とし、複数(例えば4096本)の
ビット線BL及び複数(例えば16本)の内部データ線
IOを入出力とする。またMBLK及びMPXのトラン
ジスタの基板端子には、負電圧信号VNの一部の信号が
入力されている。
【0027】書き込み/消去ベリファイ電圧発生回路V
FGENは、書き込みベリファイ信号PVF及び消去ベ
リファイ信号EVFを入力とし、書き込み/消去ベリフ
ァイ電圧信号VVFを出力とする。
【0028】正高電圧チャージポンプ回路PCPは、書
き込み信号PRG及び消去信号ERSを入力とし、正の
チャージポンプ電圧信号POUT1を出力とする。
【0029】負高電圧チャージポンプ回路NCPは、書
き込み信号PRG及び消去信号ERSを入力とし、負の
チャージポンプ電圧信号POUT2を出力とする。
【0030】正高電圧制御回路HVCNTは、正のチャ
ージポンプ電圧信号POUT1を入力とし、複数の正の
高電圧信号VPを出力とする。
【0031】負高電圧制御回路NVCNTは、負のチャ
ージポンプ電圧信号POUT2を入力とし、複数の負の
高電圧信号VNを出力とする。
【0032】メモリセルアレイソース線制御回路ASC
NTは、書き込み信号PRG、消去信号ERS及び複数
の正の高電圧信号VPを入力とし、メモリセルソース線
信号ASを入出力とする。
【0033】ビット線電圧制御回路BLCNTは、複数
の正の高電圧信号VP、複数の負の高電圧信号VN及び
消去信号ERSを入力とし、ビット線負荷電圧信号BD
ISを出力とする。
【0034】ビット線負荷回路BLLDは、ビット線負
荷電圧信号BDIS及び消去信号ERSを入力とし、複
数のビット線BLを出力とする。
【0035】センスアンプ回路SAMPは、内部データ
線IOをデータ入力、パワーダウン信号PDQとディス
ターブベリファイデータ出力信号DVF及びDVF2を
制御入力とし、センスアンプ出力信号SOUTを出力と
する。
【0036】ディスターブベリファイデータ検出回路D
VFCは、センスアンプ出力信号SOUTをデータ入
力、ディスターブベリファイ電圧信号DVFを制御入力
とし、ディスターブベリファイデータ出力信号DTCを
出力とする。
【0037】書き込み/消去ベリファイデータ一致検出
回路VEORは、センスアンプ出力信号SOUT及び内
部データ入力DATINをデータ入力とし、書き込みベ
リファイ信号PVF及び消去ベリファイ信号EVFを制
御入力とし、書き込み/消去ベリファイデータ出力信号
PENGを出力とする。
【0038】データ入出力バッファDIBは、出力バッ
ファ活性化信号DOEN及びパワーダウン信号PDQを
制御入力とし、データラッチ信号LTDをラッチ入力と
し、センスアンプ出力信号SOUTをデータ入力とし、
内部データ入力DATINをデータ出力とし、データ入
出力信号D0、D1、…、D15を入出力とする。
【0039】データプログラム回路DPRGは、内部デ
ータ入力DATINをデータ入力とし、書き込み信号P
RG及び消去信号ERSを制御入力とし、内部データ線
IOをデータ出力とする。
【0040】図2〜5は本実施例の回路図を示す分図
で、図2は回路左上部を、図3は回路左下部を、図4は
回路右上部を、図5は回路右下部をそれぞれ示してい
る。
【0041】図2〜5の例においては、説明の簡便化の
ため、本発明の主旨を損なわずに、メモリセルの個数や
アドレスの本数、データ入出力の個数を図1の例より減
らしてある。しかし、図1の例と図2〜5の例において
は回路名及び信号名はほとんど同じ意味を有している。
また、図1の例に対して図2〜5の例は、図1の例のデ
バイス制御コマンド識別回路DVCNT、チップ/出力
選択状態制御回路RCNT、ライト状態制御回路WCN
T、書き込み/消去ベリファイ電圧発生回路VFGE
N、ディスターブベリファイデータ検出回路DVFC、
書き込み/消去ベリファイデータ一致検出回路VEO
R、タイマーTIM及びアドレスアップカウンタAUP
CTが省略してある。更に図1の例においては、消去信
号は1種類であったが、図2〜5の例では2種類の消去
信号及び消去方式を記載してある。また、図1の例のデ
ータ入出力バッファDIBのうち、データ入力バッファ
は省略してあり、データ出力バッファは図5の出力バッ
ファDBFに対応する。また、図5のデータプログラム
回路DPRGの入力DINは図1のDATINのうち1
本に対応する。
【0042】図2〜5において、BEROMは電気的書
き換えが可能な不揮発性半導体記憶装置であり、外部よ
りアドレスをアドレス入力端子A0、A1、A2及びA
3に入力し、内部入力データをデータプログラム回路の
データ入力端子DINより入力し、出力データを出力端
子DOより出力するものである。BEROMは、ADB
1、ADB2、ADB3及びADB4で示すアドレスバ
ッファ、DEC1、DEC2、DEC3及びDEC4よ
りなる列デコード回路RDEC、DEC6、DEC7、
DEC8及びDEC9よりなる行デコード回路CDE
C、メモリセルMC1、MC2、…、MC16からなる
メモリブロックMBLK、マルチプレクサMPX、デー
タプログラム回路DPRG、センスアンプ回路SAM
P、出力バッファ回路DBF、正高電圧チャージポンプ
回路PCP、負電圧チャージポンプ回路NCP、正高電
圧制御回路HVCNT、負電圧制御回路NVCNT、メ
モリセルソース線電圧制御回路ASCNT、ビット線電
圧制御回路BLCNT、ビット線負荷回路BLLD、オ
シレータOSC1、OSC2及びOSC3及びその他の
論理回路より成る。全体の電源として外部より正の電源
(例えば5V)が端子VDDより、接地電圧が端子VS
Sより供給されている。
【0043】BEROMの接続関係は、アドレス端子A
0はアドレスバッファADB1の入力に、アドレス端子
A1はアドレスバッファADB2の入力に、アドレス端
子A2はアドレスバッファADB3の入力に、アドレス
端子A3はアドレスバッファADB4の入力に接続され
ている。アドレスバッファADB1の出力AX0及びA
X0Bは列デコーダRDECの論理積の反転ゲート(以
下「非論理積ゲート」と記す)の入力に、アドレスバッ
ファADB2の出力AX1及びAX1Bは列デコーダR
DECの論理積の反転ゲートの入力に、アドレスバッフ
ァADB3の出力AY0及びAY0Bは行デコーダCD
ECの非論理積ゲートの入力に、アドレスバッファAD
B4の出力AY1及びAY1Bは行デコーダCDECの
非論理積ゲートの入力に接続されている。
【0044】列デコーダRDECはDEC1、DEC
2、DEC3及びDEC4の4つの回路からなり、各々
の回路は等しくなっている。
【0045】DEC1は、アドレスバッファADB1の
出力AX0B及びADB2の出力AX1Bを入力とする
2入力非論理積ゲートND1、2つの2入力論理和の反
転ゲート(以下「非論理和ゲート」と記す)NR1、N
R2、インバータIV1、正高電圧スイッチ回路HVS
W1及び負電圧スイッチ回路NVSW1よりなり、ND
1の出力N1がNR1及びNR2の1入力となり、NR
1の他入力としてERSB1が、NR2の他入力として
CLK1が入力される。NR1の出力N2はIV1の入
力に、IV1の出力N3はHVSW1の1入力に、NR
2の出力N4はNVSW1の1入力に接続されている。
【0046】HVSW1は、N3、高電圧信号VPP
1、WEL1及びISO1を入力とし、出力はメモリブ
ロックMBLKの列線(ワード線)WL0に接続されて
いる。
【0047】NVSW1はN4、WEL2及び負電圧信
号VPN1を入力とし、出力はHVSW1の出力と同じ
列線WL0に接続されている。
【0048】DEC2、DEC3及びDEC4はDEC
1と同じ回路であるが、前記非論理積ゲートへのアドレ
スバッファADB1、ADB2からの入力の組み合わせ
及び出力される列線が各々異なっており、DEC2の出
力はWL1に、DEC3の出力はWL2に、DEC4の
出力はWL3に各々接続されている。
【0049】行デコーダCDECはDEC5、DEC
6、DEC7及びDEC8の4つの回路からなり、各々
の回路は等しくなっている。
【0050】DEC5はアドレスバッファADB3の出
力AY0B及びADB4の出力AY1Bを入力とする2
入力非論理積ゲートND2、2つの2入力非論理和ゲー
トNR6、NR17、インバータIV6、正高電圧スイ
ッチ回路HVSW2及び負電圧スイッチ回路NVSW3
よりなり、ND2の出力N5がNR6及びNR17の1
入力となり、NR6の他入力としてN18が、NR17
の他入力としてCLK3が入力される。NR6の出力N
15はIV6の入力に、IV6の出力N16はHVSW
2の1入力に、NR17の出力N17はNVSW3の1
入力に接続されている。
【0051】HVSW2は、N16、高電圧信号VPP
1、WEL5及びISO3を入力とし、出力はMPXの
行線選択信号C1に接続されている。
【0052】NVSW3は、N17、WEL6及び負電
圧信号VPN1を入力とし、出力はHVSW2の出力と
同じ行線選択信号C1に接続されている。
【0053】DEC6、DEC7及びDEC8はDEC
5と同じ回路であるが、前記非論理積ゲートへのアドレ
スバッファADB3、ADB4からの入力の組み合わせ
及び出力される行線選択信号が各々異なっており、DE
C6の出力は行線選択信号C2に、DEC7の出力は行
線選択信号C3に、DEC8の出力は行線選択信号C4
に各々接続されている。
【0054】メモリブロックMBLKはMC1、MC
2、…、MC16の16個のメモリセルよりなり、各々
のメモリセルはドレイン端子、ソース端子、制御ゲート
端子及びフローティングゲートを有し、更に各々のメモ
リセルに共通な基板端子がある。各々のメモリセルは例
えば、半導体基板表面上にドレイン領域及びソース領域
を有し、前記ドレイン領域とソース領域の間で前記半導
体基板表面の上部に薄い酸化膜を有し、前記薄い酸化膜
の上部に例えば多結晶シリコンからなるフローティング
ゲートを有し、前記フローティングゲートの上部に層間
絶縁膜を介し、例えば多結晶シリコンからなる制御ゲー
トを有している。ドレイン領域はドレイン端子に、ソー
ス領域はソース端子に、制御ゲートは制御ゲート端子
に、基板は基板端子に各々電気的に接続されている。M
C1、MC2、MC3及びMC4の制御ゲート端子は列
線WL0に、MC5、MC6、MC7及びMC8の制御
ゲート端子は列線WL1に、MC9、MC10、MC1
1及びMC12の制御ゲート端子は列線WL2に、MC
13、MC2、MC3及びMC4の制御ゲート端子は列
線WL4に、MC1、MC5、MC9及びMC13のド
レイン端子は列線BL0に、MC2、MC6、MC10
及びMC14のドレイン端子は列線BL1に、MC3、
MC7、MC11及びMC15のドレイン端子は列線B
L2に、MC4、MC8、MC12及びMC16のドレ
イン端子は列線BL3に接続されている。即ち、メモリ
セルは4列×4行の配列になっている。MC1、MC
2、…、MC16のメモリセルのソース端子はメモリソ
ース線ASに共通に接続され、又MC1、MC2、…、
MC16のメモリセルの基板端子は基板電圧信号VSU
Bに接続されている。
【0055】マルチプレクサMPXは、例えばNチャネ
ルのエンハンスメント型のMOS型トランジスタM1、
M2、M3及びM4よりなり、M1のドレインは行線B
L0に、ゲートは行選択信号C1に、M2のドレインは
行線BL1に、ゲートは行選択信号C2に、M3のドレ
インは行線BL2に、ゲートは行選択信号C3に、M4
のドレインは行線BL3に、ゲートは行選択信号C4に
接続されている。M1、M2、M3及びM4の基板は前
記基板電圧信号VSUBに接続され、M1、M2、M3
及びM4のソースは内部データ線DIOに接続されてい
る。
【0056】データプログラム回路DPRGは、2入力
非論理和ゲートNR4、インバータIV2、IV3及び
IV4、Nチャネルエンハンスメント型のMOS型トラ
ンジスタM15、M16、M10及びM11及びPチャ
ネルエンハンスメント型のMOS型トランジスタM1
7、M18及びM9より成っている。NR4の入力の1
端は、データ入力端子DINに、他端はWRBに接続さ
れ、NR4の出力N6はIV2の入力に接続され、IV
2の出力N7はIV3の入力及びM15のゲート端子に
接続されている。IV3の出力N8は、M16のゲート
端子に、M16のドレイン端子はN10に、N10は更
にM17のゲート端子、M18のドレイン端子、M9の
ゲート端子及びM10のゲート端子に接続されている。
M15のドレイン端子はN9に、N9は更にM17のド
レイン端子及びM18のゲート端子に接続されている。
M17、M18及びM9のソース端子は高電圧信号VP
P3に、M17、M18及びM9の基板端子も前記VP
P3に接続され、M15、M16及びM11のソースは
接地端子VSSに、M15、M16、M10及びM11
の基板端子も接地端子VSSに接続されている。IV4
の入力はWRBに、IV4の出力WRはM11のゲート
端子に接続され、M11のドレイン端子はN19に、N
19はM10のソース端子に、M10のドレイン端子及
びM9のドレイン端子は内部データ線DIOに接続され
ている。
【0057】メモリソース線電圧制御回路ASCNT
は、インバータ回路IV5、IV6、2入力非論理和ゲ
ートNR5、2入力非論理積ゲートND3、Nチャネル
エンハンスメントMOS型トランジスタM13、Pチャ
ネルエンハンスメントMOS型トランジスタM12及び
正高電圧スイッチHVSW4より成っている。IV6の
入力はPRGBに、IV6の出力N11はNR5の入力
の一端に、NR5の入力の他端はERSB2に、ND3
の入力の一端はPRGBに、他端はERSB2に接続さ
れている。NR5の出力N12は正高電圧スイッチHV
SW4の1入力に、ND3の出力N14はIV5の入力
に、IV5の出力N15はM13のゲート端子に接続さ
れている。HVSW4は高電圧信号VPP2及びN12
を入力とし、N13を出力とし、N13はM12のゲー
ト端子に接続されている。M12のソース端子はVPP
2に、M12のドレイン端子及びM13のドレイン端子
はメモリソース線ASに接続されている。M12の基板
端子はVPP2に、M13のソース端子及び基板端子は
負電圧信号VPN2に接続されている。
【0058】ビット線負荷回路BLLDは、Nチャネル
エンハンスメントMOS型トランジスタM5、M6、M
7及びM8よりなり、M5のドレイン端子は列線(ビッ
ト線)BL0に、M6のドレイン端子は列線BL1に、
M7のドレイン端子は列線BL2に、M8のドレイン端
子は列線BL3に、M5、M6、M7及びM8のゲート
端子は共にビット消去信号ER2に接続され、M5、M
6、M7及びM8のソース端子は共にBDISに接続さ
れ、M5、M6、M7及びM8の基板端子は基板電圧信
号VSUBに接続されている。
【0059】ビット線電圧制御回路BLCNTは、正高
電圧スイッチHVSW3と負電圧スイッチNVSW2よ
り成っており、HVSW3の入力はインバータIV8の
出力ER2B、WEL3、ISO2及び高電圧信号VP
P3を入力とし、BDISを出力としており、NVSW
2はオシレータOSC2の出力CLK2、WEL4及び
負電圧信号VPN3を入力とし、BDISを出力として
いる。
【0060】書き込み信号PRGは、正高電圧チャージ
ポンプ回路PCPの1入力、負電圧チャージポンプ回路
NCPの1入力、負電圧制御回路NVCNTの1入力、
正高電圧制御回路HVCNTの1入力、オシレータOS
C1の入力、3入力非論理和ゲートNR3の1入力、2
入力非論理和ゲートNR9の1入力及びインバータ回路
IV7の入力に接続されている。
【0061】ブロック消去信号ER1は、アドレスバッ
ファADB3の1入力、ADB4の1入力、正高電圧チ
ャージポンプ回路PCPの1入力、正高電圧制御回路H
VCNTの1入力、負電圧制御回路NVCNTの1入
力、負電圧チャージポンプ回路NCPの1入力、3入力
非論理和ゲートNR3の1入力、2入力非論理和ゲート
NR8の1入力、NR7の1入力及びオシレータOSC
2及びOSC3の入力に接続されている。
【0062】ビット消去信号ER2は、正高電圧チャー
ジポンプ回路PCPの1入力、正高電圧制御回路HVC
NTの1入力、負電圧制御回路NVCNTの1入力、ビ
ット線負荷回路BLLDのM5、M6、M7及びM8の
ゲート端子への入力、3入力非論理和ゲートNR3の1
入力、2入力非論理和ゲートNR9の1入力、NR8の
1入力、NR7の1入力及びインバータIV8の入力に
接続されている。
【0063】NR3の出力WRBはNR4の1入力、I
V4の入力、センスアンプ回路SAMPの1入力及び出
力バッファDBFの1入力に接続され、NR8の出力E
RSB1はNR1の1入力に接続され、NR9の出力N
18はNR6の1入力に接続され、NR7の出力ERS
B2はNR5及びND3の1入力に接続され、OSC1
の出力CLK1はNR2の1入力に接続され、OSC2
の出力CLK2はNVSW2の1入力に接続され、OS
C3の出力CLK3はNR17の1入力に接続されてい
る。
【0064】正高電圧チャージポンプ回路PCPは、P
RG、ER1及びER2を入力とし、POUT1を出力
とし、負電圧チャージポンプ回路NCPはPRG及びE
R1を入力とし、POUT2を出力とし、正高電圧制御
回路HVCNTはPOUT1、PRG、ER1及びER
2を入力とし、VPP1、VPP2、VPP3、WEL
1、WEL2、WEL3、WEL4、WEL5、WEL
6、ISO1、ISO2及びISO3を出力とし、負電
圧制御回路NVCNTはPOUT2、PRG、ER1及
びER2を入力とし、VPN1、VPN2、VPN3及
びVSUBを出力としている。
【0065】センスアンプ回路SAMPは、内部データ
線DIOを入力とし、WRBを制御入力とし、SOUT
を出力としており、出力バッファDBFはSOUTを入
力とし、WRBを制御入力とし、出力端子DOを出力と
する。
【0066】次に、本実施例のBEROMの書き込み、
消去及び読み出しの動作説明を図2〜5を参照して行
う。本実施例のBEROMは16ビット(4列×4行)
のメモリセルに対して、データ幅1ビットで書き込み、
第1の消去、第2の消去及び読み出しを行う不揮発性半
導体記憶装置である。列線選択用アドレスとしてA0及
びA1があり、行線選択用アドレスとしてA2及びA3
がある。
【0067】下記表1に本実施例の方式のメモリセルの
電圧印加例を示す。表1及び図2〜5を用いて各モード
の動作説明を行う。書き込みは、書き込み信号PRGを
ロー(“L”)レベルからハイ(“H”)レベルにする
ことにより開始され(ER1=ER2=“L”のま
ま)、負電圧チャージポンプ回路NCPがPRGの
“H”レベルにより動作を開始する。NCPは電源電圧
(例えば5V)と接地電圧(例えば0V)から例えば−
8Vの負電圧を発生する回路であり、その回路例は例え
ば文献2の図4に示されている。
【0068】
【表1】
【0069】負電圧制御回路NVCNTは負電圧を制御
するための回路であり、その出力は0V又は負電圧(例
えば−8V)である。PRG=“H”、ER1=ER2
=“L”の時、NVCNTの出力は例えばVPN1=−
8V、VPN2=VPN3=VSUB=0Vである。
【0070】正高電圧チャージポンプ回路PCPは前記
電源電圧VDDと前記接地電圧により、例えば12Vの
正の高電圧を発生する回路であり、その回路例は例えば
文献2の図5に示されている。PRG=“H”、ER1
=ER2=“L”の時、正高電圧チャージポンプ回路P
CPは動作し、出力POUTは例えば12Vである。
【0071】正高電圧制御回路HVCNTは正の高電圧
を制御するための回路であり、その出力は0Vと正の高
電圧(例えば12V)との間である。PRG=“H”、
ER1=ER2=“L”の時は、HVCNTの出力は例
えばVPP1=WEL5=WEL6=12V、VPP2
=VPP3=WEL3=WEL4=ISO1=5V、I
SO2=ISO3=WEL1=WEL2=0Vである。
【0072】メモリセルMC1を例えば選択するとき、
アドレスはA0=A1=A2=A3=“L”を入力し、
それにより列デコーダDEC1の2入力非論理積ゲート
ND1の出力が“L”となる。オシレータOSC1は入
力のPRG=“H”の時に発振を開始し、CLK1に出
力される(例えば30メガヘルツの周期で5Vの振
幅)。2入力非論理和ゲートNR8の出力は“H”とな
り、インバータIV1の出力N3が“H”となり、正高
電圧スイッチHVSW1はオフ状態となる。2入力非論
理和ゲートNR2の出力N4はND1の出力N1及びO
SC1の出力CLK1のレベルにより、発振を行う。こ
れによって負電圧スイッチNVSW1はオン状態とな
り、列線(ワード線)WL0には、VPN1の電圧即ち
−8Vが印加される。列線WL1、WL2及びWL3は
行デコーダDEC2、DEC3及びDEC4の正電圧ス
イッチ及び負電圧スイッチの両方がオフ状態となるので
例えばWL1=WL2=WL3=0Vとなる。同様な動
作で行デコーダDEC5においては、正高電圧スイッチ
HVSW2がオン状態となり、負電圧スイッチNVSW
3がオフ状態となるので、行線選択信号C1にはVPP
1の電圧即ち12Vとなり、C2=C3=C4=0Vと
なる。
【0073】書き込みデータとして、例えばデータ入力
端子DINに“L”を入力した時に書き込みを行い、
“H”を入力した時には書き込みを行わず、消去時にお
いて消去を行うようにした場合、PRG=“H”、ER
1=ER2=“L”の時、WRBは“L”となり、デー
タ入力バッファDIBにおいては、DIN=“L”のた
め、N7=“H”、N8=“L”となり、内部データ線
DIOにはVPP3と同じ電圧即ち5Vが出力される。
DIN=“H”の時には、内部データ線DIOは例えば
0Vとなる。マルチプレクサMPXにおいて、トランジ
スタM1のみがオン状態となっているため、列線BL0
はDIN=“L”の時は例えば5Vが印加されDIN=
“H”の時は例えば0Vが印加される。BL1、BL2
及びBL3は例えば0Vとなる。
【0074】書き込み時において、メモリセルソース線
電圧制御回路ASCNTはインバータIV7の出力PR
GB=“L”となり、ERSB2=“H”のため、正高
電圧スイッチHVSW4がオン状態となり、その出力N
13はVPP2と同じ電圧即ち5Vとなる。また、イン
バータIV5の出力N15=“L”となり、トランジス
タM12及びM13両方共オフ状態となり、メモリソー
ス線ASは電気的に開放状態となる。又ビット線負荷回
路BLLDはトランジスタM5、M6、M7及びM8の
ゲート電圧が“L”であるため、M5、M6、M7及び
M8はオフ状態となる。
【0075】従って、書き込み時において、選択された
メモリセルMC1の制御ゲート端子は例えば−8V、ド
レイン端子は5V又は0V、ソース端子は開放状態、基
板端子は0Vとなり、ドレイン端子に5Vが印加された
場合は、ドレイン端子と制御ゲート端子の電圧差によ
り、前記メモリセルのフローティングゲートとドレイン
領域との間の薄い酸化膜に高電界が誘起され、FN注入
により、フローティングゲートからドレイン領域へと電
子が放出される。結果として、前記メモリセルのしきい
値が下がり(例えば7Vから2Vに)、メモリセルは書
き込まれた状態となる。選択されていないメモリセルM
C2、…、MC16にはFN注入を起こすだけの十分な
電位差が印加されないので書き込まれない(FN注入を
起こすには、ドレインと制御ゲート間の電位差が例えば
11V以上必要となる)。
【0076】第1の消去時においては、ブロック消去信
号ER1=“H”、PRG=ER2=“L”となり、正
高電圧チャージポンプ回路PCP及び負電圧チャージポ
ンプ回路NCPは動作を始め、例えばPOUT1=12
V、POUT2=−8Vとなる。正高電圧制御回路の出
力は例えばVPP1=WEL1=WEL2=10V、V
PP2=VPP3=ISO2=ISO3=5V、ISO
1=WEL3=WEL4=WEL5=WEL6=0Vで
あり、負電圧制御回路NVCNTの出力は例えばVPN
1=VPN2=VPN3=VSUB=−8Vである。
【0077】書き込み時と同様にアドレスにA0=A1
=A2=A3=“L”を入力した時は、列デコーダDE
C1の正高電圧スイッチHVSW1がオン状態となり、
負電圧スイッチNVSW1がオフ状態となり、列線(ワ
ード線)WL0にはVPP1と同じ電圧即ち10Vが印
加される。非選択の列線WL1、WL2、WL3は例え
ば0Vとなる。ブロック消去信号ER1が“H”となる
ことにより、アドレスバッファADB3及びADB4の
出力はA2及びA3のアドレス値に無関係に、AY0=
AY0B=AY1=AY1B=“H”となり、行デコー
ダDEC5、DEC6、DEC7及びDEC8の正高電
圧スイッチHVSW2はオフ状態となり、負電圧スイッ
チNVSW3はオン状態となり、行線選択信号C1、C
2、C3及びC4はVPN1と同じ電圧、即ち−8Vと
なる。
【0078】第1の消去時に、ビット線電圧制御回路B
LCNTにおいて、正高電圧スイッチHVSW3はオフ
状態であり、負電圧スイッチNVSW2はオン状態とな
り、出力BDISにはVPN3と同じ電圧、即ち−8V
が印加される。ビット線負荷回路BLLDのトランジス
タM5、M6、M7及びM8のゲートは“L”である
が、基板がVSUB=−8Vであるのでオン状態とな
り、行線(ビット線)BL0、BL1、BL2及びBL
3には、基板電圧と同じ−8Vが印加される。更に、マ
ルチプレクサMPXのトランジスタM1、M2、M3及
びM4のドレインにも負電圧が印加されるが、ゲートに
も負電圧が印加されているため、M1、M2、M3及び
M4はオフ状態となる。又、内部データ線DIOは入力
データDINにより例えば0V又は5Vとなる。
【0079】第1の消去においては、メモリセル1個単
位での消去は行えず、選択した列線WL0につながるメ
モリセルMC1、MC2、MC3及びMC4が消去され
る。メモリセルMC1からMC4の制御ゲート端子には
例えば10Vが印加され、ドレイン端子、ソース端子及
び基板端子には例えば−8Vが印加され、基板と制御ゲ
ートの電位差により、FN注入が発生し、電子が基板か
らフローティングゲートへと注入される。この結果、メ
モリセルMC1、MC2、MC3及びMC4のしきい値
は上がり(例えば2Vから7Vに)、消去された状態と
なる。第1の消去方法をワード線消去あるいはブロック
消去あるいはセクター消去とも記す。
【0080】第2の消去時においては、ビット消去信号
ER2=“H”、PRG=ER1=“L”となり、正高
電圧チャージポンプ回路PCPは動作を始め、出力PO
UT1は例えば12Vとなる。負電圧チャージポンプ回
路NCPは動作せず、出力POUT2は例えば0Vとな
る。正高電圧制御回路HVCNTの出力は、例えばVP
P1=WEL1=WEL2=12V、VPP2=VPP
3=WEL3=WEL4=WEL5=WEL6=5V、
ISO1=ISO2=ISO3=0Vであり、負電圧制
御回路NVCNTの出力は例えばVPN1=VPN2=
VPN3=VSUB=0Vである。アドレスA0=A1
=A2=A3=“L”を入力した場合は、列デコーダD
EC1の正高電圧スイッチHVSW1がオン状態とな
り、負電圧スイッチNVSW1がオフ状態となり、列線
WL0にはVPP1と同じ電圧即ち12Vが印加され
る。列線WL1、WL2、WL3は選択されず例えば0
Vとなる。更に行デコーダDEC5の正高電圧スイッチ
HVSW4はオン状態、負電圧スイイッチNVSW3は
オフ状態となり、行線選択信号C1にはVPP1と同じ
電圧12Vが印加される。選択されていない行線選択信
号C2、C3及びC4は例えば0Vとなる。
【0081】第2の消去時において、メモリソース線電
圧制御回路ASCNTは、PRGB=“H”でERSB
2=“L”のため、正高電圧スイッチHVSW4がオフ
状態となり、ノードN13は“L”となり、インバータ
IV5の出力N15も“L”となる。従ってトランジス
タM13はオフであり、M12はオン状態となり、メモ
リソース線ASはVPP2と同じ電圧、例えば5Vとな
る。データ入力端子DINに“H”を入れたときは、内
部データ線DIOは0Vとなり、DINに“L”を入れ
たときは、DIOはVPP3と同じ電圧、例えば5Vと
なる。この時、ビット線電圧制御回路BLCNTは正高
電圧スイッチHVSW3がオン状態で負電圧スイッチN
VSW2がオフ状態となり、出力BDISにはVPP3
と同じ電圧、例えば5Vが印加される。更にビット線負
荷回路BLLDのトランジスタM5、M6、M7及びM
8のゲート入力は“H”であるため、これらのトランジ
スタはオン状態となる。マルチプレクサMPXでトラン
ジスタM1がオン状態となっているため、DINに
“H”電圧を入力したときは、VPP3からBDIS、
BL0及びDIO経由で接地端子に電流が流れる。この
時のトランジスタM5の抵抗値をトランジスタM1の抵
抗値より十分大きくしておくことにより、行線BL0は
ほとんど0Vに設定することができる。行線BL1、B
L2及びBL3は電流の流れる経路がないため、BDI
Sとほぼ同じ電圧例えば5Vに設定される。
【0082】従って、選択されたメモリセルMC1の制
御ゲート端子には12Vが印加され、ソース電極には5
Vが印加され、ドレイン電極には0Vが印加され、基板
電極は0Vが印加されることになり、HE注入により、
メモリセルのチャネルからフローティングゲートへと電
子が注入される。この結果、メモリセルMC1のしきい
値は高く(例えば2Vから7Vに)なる。選択されてい
ないメモリセルMC2、MC3及びMC4の制御ゲート
端子にも12Vが印加されているが、ドレイン電極とソ
ース電極の電圧が5Vと高く、かつドレインとソース間
の電位差がないためFN注入もHE注入も起きない。他
の選択されていないメモリセルMC5、MC9及びMC
13は制御ゲート電圧が0Vで、ソース電極が5Vで、
ドレイン電極が0Vであるため、これらのメモリセルは
オフ状態で電位差が小さいため、FN注入もHE注入も
おきない。従って選択されたメモリセルのみ消去でき、
かつ入力データに応じて消去の有無を制御できる。
【0083】読み出し時においては、PRG=ER1=
ER2=“L”であり、正高電圧チャージポンプ回路P
CP及び負電圧チャージポンプ回路NCPは動作せず、
例えば、POUT1=POUT2=0Vである。正高電
圧制御回路HVCNTの出力は、例えば、VPP1=V
PP2=VPP3=WEL1=WEL2=WEL3=W
EL4=WEL5=WEL6=5VでISO1=ISO
2=ISO3=0Vである。又負電圧制御回路NVCN
Tの出力は、例えばVPN1=VPN2=VPN3=V
SUB=0Vである。この時3入力非論理和ゲートNR
3の出力WRBは“H”となり、データプログラム回路
DPRGは非活性の状態となり、センスアンプ回路SA
MP及び出力バッファDBFが活性化される。アドレス
入力が例えばA0=A1=A2=A3=“L”の時、列
線WL0が例えば5Vとなり、メモリセルMC1が書き
込まれた状態(例えばしきい値電圧が2V)の時MC1
はオン状態であり、例えばSAMPからDIO及びBL
0を経由して電流が流れる(この場合、BL0の電圧
は、SAMPより供給される)。また、メモリセルMC
1が消去された状態(例えばしきい値電圧が7V)の時
MC1はオフ状態であり、前記電流が流れない。この電
流の有無をセンスアンプ回路SAMPにより検知増幅
し、出力バッファDBFを介して出力端子DOに出す。
【0084】図6には、図2〜5の実施例で示した正高
電圧スイッチの回路の構成例を示す。
【0085】図6のHVSW−1は例えばNチャネルエ
ンハンスメントMOS型トランジスタのM20及びM2
1、PチャネルエンハンスメントMOS型トランジスタ
のM22及びM23、PチャネルデプレッションMOS
型トランジスタM24、スイッチ入力端子IN、正高電
圧入力端子VPP、負電圧阻止信号入力端子ISO、基
板入力端子WEL、出力端子OUT、電源端子及び接地
端子を有している。NチャネルエンハンスメントMOS
型トランジスタのしきい値は例えば0.8Vであり、P
チャネルエンハンスメントMOS型トランジスタのしき
い値は例えば−0.8Vであり、Pチャネルデプレッシ
ョンMOS型トランジスタのしきい値は例えば2Vであ
る。
【0086】HVSW−1の結線関係は、M20のドレ
イン端子はINに、M20のゲート端子は電源電圧に、
M20のソース端子はノードN101に接続され、M2
1のゲート端子はノードN101に、M21のドレイン
端子はノードN102に、M21のソース端子は接地端
子に接続され、M22のゲート端子はノードN102
に、M22のドレイン端子はノードN101に、M22
のソース端子はVPPに、M24のソース端子はノード
N102に、M24のゲート端子はISOに、M24の
ドレイン端子はOUTに接続されている。M20及びM
21の基板端子は接地端子に、M22及びM23の基板
端子はVPPに、M24の基板端子はWELに接続され
ている。
【0087】HVSW−1の動作は、通常の電源電圧で
のスイッチ動作、正の高電圧でのスイッチ動作及び負電
圧阻止のときのスイッチ動作がある。通常の電源電圧で
のスイッチ動作は、電源電圧が例えば5Vの時、VPP
も5Vであり、ISO=0V、WEL=5Vである。こ
の時、IN=5Vであると、N101=5V、N102
=0Vとなり、OUT=0Vとなる。IN=0Vである
と、OUT=5Vとなる。正の高電圧でのスイッチ動作
は、電源電圧が例えば5Vで、VPPが例えば12Vの
時、ISO=0V、WEL=12Vである。この時IN
=5Vであると、N1=12V、N2=0Vとなり、O
UT=0Vとなる。IN=0Vであると、OUT=12
Vとなる。負電圧阻止の時のスイッチ動作は、OUTに
外部より負電圧が印加された時に、OUTとノードN1
02を電気的に絶縁状態にするための動作である。電源
電圧が例えば5Vで、VPPが例えば5V又は12V
で、IN=5V、ISO=5V、WEL=0Vの時、ノ
ードN101は5V又は12Vで、ノードN102=0
Vとなり、M24はOUTに負電圧が印加された場合に
おいてもオフ状態となる。
【0088】図7のHVSW−2は図6のHVSW−1
に対し、上記負電圧阻止の時のスイッチ動作に必要なト
ランジスタと入力端子及び結線を省いており、その他の
トランジスタ及び結線と動作は図6のHVSW−1と全
く同じである。
【0089】図8には、図2〜5の実施例で示した負電
圧スイッチの構成例を示す。
【0090】図8のNVSWは例えばPチャネルエンハ
ンスメントMOS型トランジスタM29、M30及びM
31、キャパシタンスC1、クロック入力端子CLK、
負電圧入力端子VPN、基板電圧端子WEL及び入出力
端子IOUTを有している。Pチャネルエンハンスメン
トMOS型トランジスタのしきい値は例えば−0.8V
である。
【0091】NVSWの結線関係は、C1の1端にはC
LKが、C1の他端にはノードN201が、M30のゲ
ート端子及びドレイン端子にはノードN201が、M3
0のソース端子にはIOUTが、M29のソース端子に
はVPNが、M29のゲート端子にはIOUTが、M2
9のドレイン端子にはノードN201が、M31のソー
ス端子にはノードVPNが、M31のゲート端子及びド
レイン端子にはIOUTが接続される。M29、M30
及びM31の基板端子にはWELが接続される。
【0092】図8のNVSWの動作はスイッチオフ状態
即ちIOUTに正電圧が印加される場合と、スイッチオ
ン状態即ちIOUTに負電圧が出力される場合とがあ
る。前者の場合、CLKは“L”固定又は“H”固定で
あり、VPNは0V、WELは例えば5V又は12Vで
ある。この時にIOUTに5V又は12Vが印加せれて
も、M29、M30及びM31はオフ状態にあり、VP
NとIOUTは電気的に絶縁されている。後者の場合、
CLKは発振(例えば周期30メガヘルツで振幅5V)
しており、VPNに負電圧例えば−8Vが印加され、W
ELは例えば0Vである。ノードN201はCLK及び
C1を通じ容量結合されているため、C1の値及びCL
Kの振幅に応じた電荷がN201に誘起され、N201
の電圧が負に大きく振れる(正にはWELの電圧が0V
のため、M29、M30のドレインからの順方向ダイオ
ードが形成されるためほとんど振れない)。IOUTは
スイッチ動作開始時は0Vに近い開放状態となっている
が、N201の電圧が負になることによりM30がオン
状態となり、IOUTの電圧も負になる。このためM2
9もオン状態となり、N201の正電荷がCLKの周期
に応じVPNに流れ、N201の電圧がますます低くな
る。IOUTの電圧がVPNと等しくなるとM29はオ
ンしなくなり、IOUTは例えば−8Vとなる。
【0093】図6のHVSW−1は図2〜5のHVSW
1、HVSW2及びHVSW3に使用でき、図7のHV
SW−2は図2〜5のHVSW4に使用でき、図8のN
VSWは図2〜5のNVSW1、NVSW2、NVSW
3に使用できる。
【0094】次に本実施例におけるディスターブベリフ
ァイの回路及び手段を説明する。
【0095】図9には、本実施例の書き込み時の動作フ
ローチャートを示す。図9における書き込みのフローは
まず外部より制御端子を書き込みモードにし、データ入
力に書き込みコマンドを入力する(S1)。次に書き込
みのアドレス及びデータを入力すると(S2)、記憶装
置内部で実際の書き込みが開始される(S3)。記憶装
置内部のタイマーによる所定の時間が経過後、書き込み
が終了し、書き込みベリファイが行われる(S4)。書
き込みベリファイの結果が悪かった場合(即ち、書き込
みデータとベリファイデータが一致しなかった場合)
(S5)再び書き込みを行う。書き込みベリファイの結
果がよかった場合(即ち、書き込みデータとベリファイ
データが一致した場合)(S5)、次には書き込みによ
りディスターブを被るメモリセルのベリファイを行う
(S6)。これがディスターブアドレスベリファイであ
る。ディスターブを被る全てのアドレスのベリファイの
結果が良かった場合(S8、S9)、書き込みは終了す
る(S13)。あるアドレスでのディスターブベリファ
イの結果が悪かった場合、消去モードに切り替わり、悪
かったメモリセルの消去を行う(S10)(この場合、
十分な消去状態にあったメモリセルのしきい値がディス
ターブにより低下する場合を考慮している)。その後、
消去アドレスのベリファイを行い(S11)、ベリファ
イの結果が悪かった場合(S12)、再度前記アドレス
の消去を行い(S10)、消去ベリファイの結果が良か
った場合(S11)、ディスターブアドレスベリファイ
を続行する(S6)。全てのディスターブアドレスのベ
リファイが成功すると(S8、S9)、書き込みは最終
的に終了する(S13)。
【0096】図10に、図9に示す書き込みの動作フロ
ーを図1の実施例において具現化した時のタイミング図
を示す。図10における信号名は図1と同じ意味を有す
る。
【0097】まず、CEB=“H”、OEB=“L”、
WEB=“H”の時は、図1のFROMはパワーダウン
(あるいはスタンバイ)モードであり、アドレスやデー
タ入力を受け付けない。またデータ出力D0〜D15は
ハイインピーダンス状態である。CEB=“L”、OE
B=“H”、WEB=“L”と変化することによりライ
トモードとなり、データ入出力端子D0〜D15よりラ
イトコマンド(即ち書き込みコマンドと消去コマンド)
を受け付ける。データ入出力端子D0〜D15に書き込
みコマンド(例えば2進数で000000000010
000)を入力した場合、WEBが“L”から“H”に
変化するときにデータがとりこまれ、データ入出力バッ
ファDIBを介し内部データ信号DATINにデータ
(例えば0000000000100000)を出力す
る。このデータは制御信号が上記の状態の時に、デバイ
ス制御コマンド識別回路DVCNTによって解読され、
複数の制御信号CNT2の内対応するものが例えば
“L”から“H”に変化する。この信号をうけてライト
状態制御回路WCNTは書き込みアドレス及びデータの
ラッチの準備を行い、WEBが再び“H”から“L”に
変化する時にアドレスラッチ信号LTAを例えば“L”
から“H”に変化させることによりアドレスをラッチ
し、WEBを“L”から“H”に変化する時にデータラ
ッチ信号LTDを例えば“L”から“H”に変化させる
ことによりデータをラッチする。この時において、内部
データ信号DATINのデータは、データプログラム回
路DPRG及び書き込み/消去ベリファイデータ一致検
出回路VEORに送られる。更に前記WEBの“L”か
ら“H”への変化により、ライト状態制御回路WCNT
は書き込み信号PRGを例えば“L”から“H”へ変化
させ実際の書き込み動作を開始する。書き込み動作の詳
細については図2〜5の実施例に記してある。ライト状
態制御回路WCNTは書き込み動作の開始と同時にタイ
マー開始信号S1を例えば“L”から“H”に変化させ
ることにより、タイマーTIMを作動させる。タイマー
TIMは所定の時間(例えば1ミリ秒)経過後タイマー
終了信号S2を例えば“L”から“H”に変化させるこ
とにより、書き込み信号PRGを例えば“H”から
“L”に変化させることにより実際の書き込み動作を終
了させる。
【0098】ライト状態制御回路WCNTは書き込み信
号PRGの例えば“H”から“L”への変化により、次
に書き込みベリファイ信号PVFを例えば“L”から
“H”へ変化させ、これにより書き込みベリファイを開
始させる。また、タイマー開始信号S1を例えば“L”
から“H”へ変化させる。書き込みベリファイ信号PV
Fが“H”になることにより、書き込み/消去ベリファ
イ電圧発生回路VFGENの出力VVFには書き込みベ
リファイ用の電圧値例えば2Vが出力される。この電圧
値は列デコーダRDECを経由して、書き込みを行った
メモリセルの制御ゲートに印加される。書き込みにより
メモリセルのしきい値電圧が前記2V以下になっている
場合、マルチプレクサMPXからセンスアンプ回路SA
MPを経由して書き込み/消去ベリファイ一致検出回路
VEORに書き込みデータと同じデータが入力される。
書き込みによりメモリセルのしきい値電圧が前記2V以
上になっている場合は、センスアンプ回路SAMPの出
力SOUTには書き込みデータと異なるデータが出力さ
れる。書き込み/消去ベリファイ一致検出回路VEOR
はSOUTのデータが書き込みデータと一致しなかった
時に、書き込み/消去ベリファイデータ出力信号PEN
Gを“L”から“H”に変化させ、これによりライト状
態制御回路WCNTは書き込みの動作を再度実行させ
る。SOUTのデータが書き込みデータと一致した時
に、書き込み/消去ベリファイデータ出力信号PENG
は“L”のままであり、この時は、タイマーTIMでの
所定時間(例えば1マイクロ秒)経過後、書き込みベリ
ファイ信号PVFが“H”から“L”へ変化することに
より、書き込みベリファイが終了する。
【0099】書き込みベリファイが終了した直後に、ラ
イト状態制御回路WCNTはディスターブベリファイ信
号DVFを“L”から“H”へ変化させることにより、
本発明の主旨であるディスターブベリファイのモードが
開始される。このとき、アドレスアップカウンタAUP
CTには、書き込みのアドレスをラッチした時と同時
に、ディスターブを被る全てのメモリセルの内の先頭ア
ドレスがラッチされてある。例えばワード線が4096
本、ビット線が4096本あるメモリセルアレイで書き
込むメモリセルが列方向で3番目(16進数では03h
)、行方向で8番目(16進数では008h )にある
時は、アドレスアップカウンタには、16進数で030
00hがセットされる。ディスターブベリファイのモー
ドが開始と共に、前記アドレスアップカウンタAUPC
Tの内容をアドレスバッファADBにロードし、ディス
ターブアドレスのベリファイに入る。図11に書き込み
/消去ディスターブ検出手段を含むセンスアンプ回路の
実施例が示してある。
【0100】図1、図10及び図11において、まずD
VFが“H”になることによりディスターブ検出電圧値
(例えばリードモード時の印加電圧と同じ値)が最初の
番地のディスターブアドレスのメモリセルの制御ゲート
に印加される。この時、ディスターブを受ける前のアド
レスのデータが消去された状態例えば2進数でD0〜D
15=(0000000000000000)であっ
て、その時のメモリセルのしきい値電圧が例えば7. 5
Vの場合、ディスターブによるしきい値電圧の低下がな
い時においては、ディスターブ検出電圧が印加されたと
き、図10でDVF=“H”、DVF2=“L”電圧の
ときのセンスアンプ出力データSOUT0〜15は(0
000000000000000)であり、DVF=D
VF2=“H”電圧のときのセンスアンプ出力データS
OUT0〜15すなわちディスターブ検出用データは
(0000000000000000)である。ところ
が、ディスターブによるしきい値電圧の低下があった場
合(例えば1ビットのメモリセルのしきい値が7.5V
から6.5Vに低下した場合)においては、DVF=
“H”、DVF2=“L”電圧のときのセンスアンプ出
力データSOUT0〜15は(00000000000
00000)であるが、DVF=DVF2=“H”電圧
のときのセンスアンプ出力データSOUT0〜15すな
わちディスターブ検出用データは(000000000
0000010)となる。従って、DVF=“H”、D
VF2=“L”電圧のときとDVF=DVF2=“H”
電圧のときとでのセンスアンプ出力データSOUT0〜
15をみることにより、ディスターブによるしきい値の
低下が一定値以上ある場合の検出及び元の値を知ること
が可能である。
【0101】図1、図10及び図11において、ディス
ターブ検出用データが全て0の場合、すなわちディスタ
ーブによるメモリセルしきい値電圧の変化が一定値以下
であるときは、ディスターブベリファイデータ出力信号
DTCは例えば“L”のままであるが、例えばDVF=
“H”、DVF2=“L”電圧のときのセンスアンプ出
力データが0で、DVF=DVF2=“H”電圧のとき
のセンスアンプ出力データが1という組み合わせの場
合、ディスターブベリファイデータ出力信号DTCは例
えば“L”から“H”に変化する。DTCが“L”であ
ると、タイマーTIMの出力S3により、アドレスアッ
プカウンタAUPは1アドレス増加する。タイマーTI
Mはディスターブベリファイモードが開始された時に、
ライト状態制御回路WCNTからのタイマー開始信号S
1により動作を開始している。DTCが“H”である
と、ライト状態制御回路WCNTはディスターブにより
劣化したアドレスの再消去のモードに入る。すなわち、
消去信号ERSが例えば“L”から“H”に変化する。
図1及び図10の実施例の場合、前記消去は図2〜5で
のビット単位での消去の動作を使う。この消去の動作に
より、ディスターブを受けたメモリセルのしきい値電圧
は例えば6.5Vから7.5Vに復帰する。消去の動作
が終了後、ライト状態制御回路WCNTは消去ベリファ
イを実行し、ベリファイ結果が良かった場合、再度ディ
スターブベリファイのモードを実行する。以上の動作を
アドレスアップカウンタの最終アドレス、たとえば16
進数で(03FFFh)まで行うことにより、ディスタ
ーブベリファイのモードは終了する。ディスターブベリ
ファイのモードが終了すると、書き込みは最終的に終了
する。
【0102】図11は図1のセンスアンプ回路について
より詳細に示したものである。PDQ又はDVFは、セ
ンスアンプ回路を活性化する信号であり、DVF2はメ
モリセルのしきい値電圧値の変化検出用の情報の読み出
し信号であり、SOUT0〜15はデータ出力、IO〜
15はメモリ読み出し出し入力である。IV01、IV
02、…、IV05はMOSトランジスタで構成された
インバータ回路、AND01、AND02、AND03
はMOSトランジスタで構成された2入力の論理積回路
(AND回路)、OR1ははMOSトランジスタで構成
された2入力の論理和回路(OR回路)である。MP0
1、MP02、…、MP08はPチャネルエンハンスメ
ント型MOSトランジスタであり、MN01、MN0
2、…、MN08はNチャネルエンハンスメント型MO
Sトランジスタであり、RCEL1、RCEL2、RC
EL3はリファレンス用メモリセルである。
【0103】図11でN20はMP01のドレイン、M
N01のドレイン、MN02のドレイン及びMN03の
ゲートに接続されており、N21はMP02のドレイ
ン、MP02のゲート、MN03のドレイン、MN05
のゲート及びDAMP2とDAMP3のMN05のゲー
トに相当する部分に接続され、N22はMP05のドレ
イン、MP05のゲート、MN07のドレイン及びMN
06のゲートに接続され、N23はMP03のドレイ
ン、MN05のドレイン及びIV05の入力に接続さ
れ、N24はMP04のドレイン、MN06のドレイ
ン、MP03のゲート及びMP04のゲートに接続さ
れ、N25はMN05のソース、MN06のソース及び
MN04のドレインに接続され、N26はMP06のド
レイン、MN09のドレイン、MN10のドレイン及び
MN07のゲートに接続され、N27はMN07のソー
ス、MN08のドレイン及びMN09のゲートに接続さ
れている。
【0104】DAMP1は、MP03、MP04、MP
05、MP06、MN04、MN05、MN06、MN
07、MN08、MN09、MN10、IV02及びR
CEL1の部分を含む回路であり、DAMP2、DAM
P3はDAMP1と同様なトランジスタ及び結線を有し
ている回路である。
【0105】図11でPDQとDVFはOR1の入力で
ある。RDはOR1の出力であり、IV01の入力、A
ND01の入力、MN04のゲート及びDAMP2とD
AMP3においてMN04のゲートに相当する箇所に接
続され、IV01の出力PDQBはMP01のゲート、
MN01のゲート、MP06のゲート、MN10のゲー
ト及びDAMP2とDAMP3においてMP06のゲー
トとMN10のゲートに相当する箇所に接続されてい
る。IO0はMN02のゲート及びMN03のソースに
接続されており、DVF2はAND01の入力である。
DV1はAND01の出力であり、IV03の入力、M
P08のゲート及びMN11のゲートに接続されてい
る。DV2はIV03の出力であり、MP07のゲート
及びMN12のゲートに接続されている。SOUT0は
MP08、MP08、MN11及びMN12の各ドレイ
ンに接続されている。SO1はDAMP1のIV02の
出力であり、IV04の入力となっており、SO2はD
AMP2でIV02の出力に相当する部分に対応し、I
V05の入力となっており、SO3はDAMP3でIV
02の出力に相当する部分に対応し、AND02の入力
となっており、SO1BはIV04の出力であり、AN
D02とAND03の入力である。SO2BはIV05
の出力であり、AND03の入力である。D1はAND
03の出力であり、MN12及びMP08の各ソースに
接続されている。P1はAND02の出力であり、MN
11及びMP07の各ソースに接続されている。REF
1はDAMP1のMN08のソースとRCEL1のドレ
イン部分に接続されている。REF2、REF3は各々
DAMP2、DAMP3でMN08のソースに相当する
部分及びRCEL2、RCEL3の各ドレイン部分に接
続されている。N30は接地ノードであり、インバータ
回路とAND回路の各接地ノード、MN01とMN02
とMN04とMN09とMN10との各ソース端子及び
RCEL1とRCEL2とRCEL3とのソース部分に
接続されている。N31は電源ノードであり、インバー
タ回路とAND回路の各電源ノード、MP01とMP0
2とMP03とMP04とMP05とMP06との各ソ
ース端子及びMN08のゲートに接続されている。
【0106】SAMP1はMP01、MP02、MP0
7、MP08、MN01、MN02、MN03、MN1
1、MN12、DAMP1、DAMP2、DAMP3、
IV01、IV03、IV04、IV05、AND0
1、AND02、AND03より構成される回路であ
り、SAMP2〜16はSAMP1と同じ構成の回路で
あり、出力は各々SOUT1〜15である。
【0107】図8において、PDQあるいはDVFが
“H”電圧になるとRDは“H”電圧になり、IO0は
選択したメモリセルの行線と同一電位になる。PDQB
は“L”電圧となるので、MP01はオン状態となり、
MN01はオフ状態となり、N20の電圧は0Vから上
昇する。N20の電圧が上昇すると、MN03がオン状
態となり、IO0はN20からMN03のしきい値を引
いた電圧となる。しかし、IO0の電圧がMN02のし
きい値より高くなると、MN02がオン状態となり、I
O0の電位上昇を抑制する。従って、PDQが“H”に
なることにより、IO0には0Vと電源電圧との中間値
近傍の例えば2Vになる。この時、読み出しを行うメモ
リセルがオン状態であれば、IO0からメモリセルのソ
ースに向けて電流が流れ、IO0の電位は若干下がり、
例えば1.8Vとなる。このための電流供給はMP02
を経由して行われるので、MP02のトランジスタサイ
ズを適切に選ぶことにより、N21の電圧はIO0に比
べて大きく低下し、例えば4.2Vから3.5になる。
また、N21の電圧はメモリセルに流れる電流量の大き
さにも比例するので、MP01、MP02、MN02及
びMN03はIO0の電位変動を増幅していることにな
る。MP03、MP04、MN04、MN05及びMN
06は差動増幅器であり、N21及びN22が差動入力
である。MP05、MP06、MN07、MN09及び
MN10はMP01、MP02、MN01、MN02及
びMN03と相似の回路であり、REF1に対しIO0
と同様な働きをする。MN08はREF1の電位をN2
7に伝える働きをする。なお、IO1〜15は、SAM
P2〜16においてIO0に相当するノードである。
【0108】読み出しを行うメモリセルのしきい値が例
えば3Vであり、リファレンスセルRCEL1〜RCE
L3のしきい値が例えば7V、4.5V、2Vであると
した場合、 REF3の電圧<IO0の電圧<REF2の電圧<RE
F1の電圧 となり、SO1及びSO2は“L”電圧、SO3は
“H”電圧となる。なお、リファレンス用のメモリセル
のしきい値は予めテストモード等で設定しておくものと
し、本実施例では詳述しない。D1は“H”電圧、P1
は“H”電圧となる。DVFが“H”電圧かつDVF2
が“L”電圧のとき、センスアンプ回路はメモリセルに
書き込まれたデータの読み出しモードとなり、SOUT
0にはD1のデータが出力され、SOUT0は“H”電
圧となる。DVFが“H”電圧かつDVF2が“H”電
圧のとき、センスアンプ回路はディスターブによるメモ
リセルのしきい値の変化検出用の情報を読み出すモード
となり、SOUT0にはP1のデータが出力され、例え
ばSOUT0は“H”電圧となる。SAMP2〜16も
同様の動作をする。
【0109】図13はメモリセルのしきい値電圧と図1
1のノードP1、D1より読み出される2ビットのデー
タとの対応を示す図である。上にあるものほどしきい値
が高いとき、下にあるものほどしきい値が低いときに対
応する。プログラム時及び消去時にメモリセルに書き込
まれるしきい値電圧値は○印で示される値である。これ
らの○印で示されるしきい値電圧値の間にリファレンス
セルによるしきい値電圧の検出レベルを3個含んでいる
理由は、メモリセルに記憶されているしきい値電圧値が
隣接するしきい値電圧のレベルに変化したとき、元のし
きい値電圧を復元可能にするためである。但し、メモリ
セルに記憶されているしきい値電圧値がRCEL1より
上昇するとき、あるいはRCEL3より下降するとき
は、しきい値電圧値が変化してもメモリセルに書き込ま
れたデータが読み出し時に変化することはないので、R
CEL1より上あるいはRCEL3より下にリファレン
スセルによるしきい値電圧の検出レベルを設ける必要は
ない。
【0110】以下に、図13を参照しながらメモリセル
のディスターブの検出方法について説明する。
【0111】例えば、あるメモリセルの消去直後のしき
い値電圧値がリファレンスセルRCEL1のしきい値電
圧値より高い値であったとする。ディスターブベリファ
イ時に前記メモリセルのしきい値電圧値がRCEL1の
しきい値電圧値より高い値のまま変化しない時、メモリ
セルに書き込まれたデータの読み出し時に読み出される
データD1は“L”電圧であり、メモリセルのディスタ
ーブ検出用の情報として読み出されるデータP1は
“L”電圧である。メモリセルのしきい値電圧値が例え
ば電荷の抜けにより消去時より下降し、図10の(b)
に示すように、リファレンスセルRCEL1のしきい値
電圧値とリファレンスセルRCEL2のしきい値電圧値
との間になった時、D1は“L”電圧であり、P1は
“H”電圧である。メモリセルのしきい値電圧値が始め
はRCEL3より低かったのが、例えば電荷の注入によ
りプログラム時より上昇し、図10の(a)に示すよう
に、リファレンスセルRCEL2のしきい値電圧値とリ
ファレンスセルRCEL3のしきい値電圧値との間にな
った時、D1は“H”電圧であり、P1は“H”電圧で
ある。
【0112】このように、1ビットの書き込みデータを
読み出す時、リファレンスセルのしきい値電圧値のレベ
ルを3個設けることにより、メモリセルのしきい値電圧
値が隣接するしきい値電圧値のレベルに変化しても、メ
モリセルに書き込まれたデータの読み出し時に読み出さ
れるデータは変化せず、メモリセルのディスターブ検出
用の情報を読み出すことにより書き込みデータの値が変
化する以前にディスターブによるしきい値の変化を検出
することが可能である。本実施例では、P1が“L”電
圧のときディスターブがなく、P1が“H”電圧のとき
ディスターブがあることを示している。
【0113】以上、書き込みコマンドを入力した時にお
ける本実施例装置の動作を説明したが、消去コマンドに
おいてもほぼ同様である。
【0114】図12には、本実施例装置の消去時の動作
フローチャートを示す。図12における消去のフロー
は、まず外部より制御端子を消去モードにし、データ入
力に消去コマンドを入力する(S20)。次に消去のア
ドレスを入力すると(S21)、記憶装置内部で実際の
消去が開始される(S22)。記憶装置内部のタイマー
による所定の時間が経過後、消去が終了し、消去ベリフ
ァイが行われる(S23)。消去ベリファイの結果が悪
かった場合(即ち、消去データとベリファイデータが一
致しなかった場合)(S24)再び消去を行う(S2
2)。消去ベリファイの結果がよかった場合(即ち、消
去データとベリファイデータが一致した場合)(S2
4)、次には消去によりディスターブを被るメモリセル
のベリファイを行う(S25)。これがディスターブア
ドレスベリファイである。ディスターブを被る全てのア
ドレスのベリファイの結果が良かった場合(S27、S
28)、消去は終了する(S29)。あるアドレスでの
ディスターブベリファイの結果が悪かった場合(S2
7)、再度消去モードに切り替わり、悪かったメモリセ
ルの消去を行う(S29)(この場合、十分な消去状態
にあったメモリセルのしきい値がディスターブにより低
下する場合を考慮している)。その後消去アドレスのベ
リファイを行い(S30)、ベリファイの結果が悪かっ
た場合(S31)、再度前記アドレスの消去を行い(S
29)、消去ベリファイの結果が良かった場合(S3
1)、ディスターブアドレスベリファイを続行する(S
25)。全てのディスターブアドレスのベリファイが成
功すると(S27,S28)、消去は最終的に終了する
(S29)。消去時におけるタイミング図は詳述しない
が、以上の実施例により容易に実現できる。
【0115】なお、本実施例のディスターブ検出回路及
び手段では、ディスターブによりメモリセルのしきい値
が低下を訂正する場合を記載したが、ディスターブによ
りメモリセルのしきい値の上昇を訂正する場合でも、本
発明の主旨の範囲内で同様な回路が実現できることが容
易に分かろう。
【0116】また、本実施例のセンスアンプ回路におい
ては、メモリセルの記憶情報(図11のD1)又はディ
スターブ検出用データ(図11のP1)のいずれか一方
しか出力できないが、図11においてD1、P1の両方
をセンスアンプ回路の出力とすることにより、メモリセ
ルの記憶情報とディスターブ検出用データを同時に図1
のディスターブベリファイデータ検出回路DVFCに入
力することができるような構成としてもよい。
【0117】図14に本発明の第2実施例の回路ブロッ
ク図を示す。この第2実施例は、図1に示した第1実施
例に対し、書き込み/消去ディスターブ検出電圧発生回
路DSVFが設けられている点が異なる。書き込み/消
去ディスターブ検出電圧発生回路DSVFは、ライト状
態制御回路WCNTからのディスターブベリファイ信号
DVFを入力とし、列デコーダRDECへのディスター
ブベリファイ電圧信号VDVFを出力とする。この構成
の変化に伴い、センスアンプ回路SAMPの構成は従来
のものと同様に変更され、ディスターブベリファイの動
作が以下のように変更される。それ以外の点は、上述し
た第1の実施例と同じである。
【0118】図15に書き込み/消去ディスターブ検出
電圧発生回路DSVFの構成例を示す。また、図16に
本実施例におけるタイミング図を示す。図16に示すよ
うに、本実施例においては、ディスターブベリファイ信
号DVFが2つの信号DVF1とDVF2に分けて出力
される。これは、書き込み/消去ディスターブ検出電圧
発生回路DSVFにおいて、DVF1が入力されると第
1のディスターブベリファイ電圧値(例えば6V)がデ
ィスターブベリファイ電圧信号VDVFに出力され、D
VF2が入力されると第2のディスターブベリファイ電
圧値(例えば7V)がディスターブベリファイ電圧信号
VDVFに出力されるようになっているためである。
【0119】図15において、DSDTはディスターブ
データ検出回路であり、D−F/F0、D−F/F1、
…、D−F/F31は同期方式でリセット入力付きのデ
ータ入力フリップフロップである。Dの端子に入力され
たデータは、クロックCKの“H”から“L”への変化
エッジでQへ出力される。ENOR1、ENOR2、
…、ENOR15は2入力の排他的論理和の反転ゲート
であり、2入力のデータが一致していると出力が
“L”、一致していないと出力は“H”になる。OR1
は16入力の論理和ゲートである。図11において、デ
ィスターブベリファイ信号DVF1は、D−F/F0、
D−F/F1、…、D−F/F15のCKの端子に接続
され、DVF2はD−F/F16、D−F/F17、
…、D−F/F31のCKの端子に接続され、センスア
ンプ出力信号SOUT0はD−F/F0とD−F/F1
6のD端子に、SOUT1はD−F/F1とD−F/F
17のD端子に、…、SOUT15はD−F/F15と
D−F/F31のD端子に各々接続されている。リセッ
ト信号CNTB2はD−F/F0、D−F/F1、…、
D−F/F31のリセット端子Rに接続されている。C
NTB2は書き込みコマンドが入力された時“L”とな
り、ディスターブベリファイが終了すると“H”になる
信号である。
【0120】本実施例におけるディスターブベリファイ
の動作フローは図9に示すものと同じであり、図15及
び図16において、まずDVF1が“H”になることに
より、第1のディスターブ検出電圧値(例えば6V)が
最初の番地のディスターブアドレスのメモリセルの制御
ゲートに印加され、DVF2が“H”になることによ
り、第2のディスターブ検出電圧値(例えば7V)が最
初の番地のディスターブアドレスのメモリセルの制御ゲ
ートに印加される。この時、ディスターブを受ける前の
アドレスのデータが消去された状態例えば2進数でD0
〜D15=(1111111111111111)であ
って、その時のメモリセルのしきい値電圧が例えば7.
5Vの場合、ディスターブによるしきい値電圧の低下が
ない時においては、前記第1及び第2のディスターブ検
出電圧が印加されたときのセンスアンプ出力データSO
UTは(1111111111111111)である。
ところが、ディスターブによるしきい値電圧の低下があ
った場合(例えば1ビットのメモリセルのしきい値が
7.5Vから6.5Vに低下した場合)においては、第
1のディスターブ検出電圧でのセンスアンプ出力データ
SOUTは(1111111111111111)であ
るが、第2のディスターブ検出電圧値でのそれは例えば
(1111111111111101)となる。従って
前記第1のディスターブ検出電圧でのセンスアンプ出力
データと前記第2のディスターブ検出電圧値でのセンス
アンプ出力データとの一致をみることにより、ディスタ
ーブによるしきい値の低下が一定値以上ある場合の検出
が可能であることが分かる。
【0121】図14、図15及び図16において、前記
第1のディスターブ検出電圧でのセンスアンプ出力デー
タと前記第2のディスターブ検出電圧値でのセンスアン
プ出力データとの一致がある場合は、ディスターブベリ
ファイデータ出力信号DTCは例えば“L”のままであ
るが、一致しなかった場合、ディスターブベリファイデ
ータ出力信号DTCは例えば“L”から“H”に変化す
る。DTCが“L”であると、タイマーTIMの出力S
3により、アドレスアップカウンタAUPは1アドレス
増加する。タイマーTIMはディスターブヴェリファイ
モードが開始された時に、ライト状態制御回路WCNT
からのタイマー開始信号S1により動作を開始してい
る。DTCが“H”であると、ライト状態制御回路WC
NTはディスターブにより劣化したアドレスの再消去の
モードに入る。即ち、消去信号ERSが例えば“L”か
ら“H”に変化する。本実施例の場合、消去は図2〜5
でのビット単位での消去の動作を使う。この消去の動作
により、ディスターブを受けたメモリセルのしきい値電
圧は例えば6.5Vから7.5Vに復帰する。消去の動
作が終了後、ライト状態制御回路WCNTは消去ベリフ
ァイを実行し、ベリファイ結果が良かった場合、再度デ
ィスターブベリファイのモードを実行する。以上の動作
をアドレスアップカウンタの最終アドレス、たとえば1
6進数で(03FFFh)まで行うことにより、ディス
ターブベリファイのモードは終了する。ディスターブベ
リファイのモードが終了すると、書き込みは最終的に終
了する。消去コマンドにおいても同様である。
【0122】以上、本発明を実施例につき説明したが、
本発明の主旨によればメモリセルの配置及び構成は必ず
しも上述の実施例のようにある必要はなく、例えば、メ
モリソース線が複数あり、行デコード出力等の信号によ
り前記メモリソース線がデコードされている様な配置構
成でもよい。
【0123】また、上述の実施例では書き込みの方式は
1種類、消去の方式は2種類を提示したが、本発明の主
旨においては、特に書き込み及び消去の方式を特定する
必要はない。
【0124】また、ディスターブによりしきい値電圧が
変化したメモリセルを復帰させる手段として、本実施例
では消去の手段を用いたが、そのメモリセルに印加され
る電圧値は必ずしも実際の消去動作の時と同じでなくて
もよい。これは実際の消去ではメモリセルのしきい値が
例えば2Vから7. 5Vまで変化させるのであるが、デ
ィスターブを受けたメモリセルのしきい値を復帰させる
には例えば6.5Vから7.5Vまで変化させればよ
く、実際の消去より電圧が低くてもよい。またメモリセ
ルの形状は特定するものではない。
【0125】また、本発明の実施例に別の機能を付加し
て書き込み又は消去のフローにその機能を付加してもよ
い。また、本発明の実施例で使用した電圧値は特にその
値に限る必要はなく、本発明の動作を損なわない範囲で
任意の値を選択してもよい。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気的書き込み又は書き換えが可能な不揮発性半導体装
置において、ディスターブによるデータ破壊が起こる前
にディスターブを被ったメモリセルの検出及び復元を電
気的手段により実現したために、大幅なディスターブ耐
性の向上が可能である。即ち、メモリセルの記憶情報の
読み出しに最低必要な個数の少なくとも2倍あるいは3
倍のしきい値電圧検出レベルを設け、前記検出レベルと
メモリセルのしきい値電圧との比較照合を行うことによ
り、前記メモリセルの記憶情報及びディスターブ検出用
データを同時に知ることができるので、不揮発性半導体
装置の読み出しと同時にディスターブの検出が可能とな
る。
【0127】また、最終的な耐ディスターブ時間は(従
来の回路での耐ディスターブ時間×復元可能回数)とな
る。復元可能回数はメモリセルの書き換え可能回数と同
じかそれ以上であるので、例えば従来の回路での耐ディ
スターブ時間が1秒であり、メモリセルの書き換え可能
回数が10万回の場合、耐ディスターブ時間は10万秒
となり、セクタ消去を行った場合においても十分な余裕
があることが分かる。
【0128】また、従来技術のようなメモリセルの構造
の最適化や製造方法の工夫を必要とせずに大幅なディス
ターブ耐性の向上が実現でき、本発明を使用した不揮発
性半導体記憶装置のデータ保持に対する信頼性を大幅に
向上できる。さらに、メモリセルの書き込み又は消去の
低電源電圧化を製造工程にて図った場合、文献3に示す
ように通常耐ディスターブ時間は短くなる。しかるに本
発明を用いれば耐ディスターブ時間を長くできるため、
低電源電圧での動作保証ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路ブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例の回路の左上部を示す回路
図である。
【図3】本発明の第1実施例の回路の左下部を示す回路
図である。
【図4】本発明の第1実施例の回路の右上部を示す回路
図である。
【図5】本発明の第1実施例の回路の右下部を示す回路
図である。
【図6】本発明の第1実施例の正高電圧スイッチを示す
回路図である。
【図7】本発明の第1実施例の他の正高電圧スイッチを
示す回路図である。
【図8】本発明の第1実施例の負電圧スイッチを示す回
路図である。
【図9】本発明の第1実施例の書き込み時のフローチャ
ート図である。
【図10】本発明の第1実施例の書き込み時のタイミン
グ図である。
【図11】本発明の第1実施例のセンスアンプ回路の回
路図である。
【図12】本発明の第1実施例の消去時のフローチャー
ト図である。
【図13】本発明の第1実施例のセンスアンプ回路にお
ける読み出しデータとメモリセルしきい値の関係を示す
図である。
【図14】本発明の第2実施例を示す回路ブロック図で
ある。
【図15】本発明の第2実施例のディスターブ検出回路
の回路図である。
【図16】本発明の第2実施例の書き込み時のタイミン
グ図である。
【符号の説明】
FROM 不揮発性半導体記憶装置 DVCNT デバイス制御コマンド識別回路 WCNT ライト状態制御回路 RCNT チップ/出力選択状態制御回路 TIM タイマー VFGEN 書き込み/消去ベリファイ電圧発生回路 ADB1 アドレスバッファ RDEC 列デコーダ CDEC 行デコーダ MBLK メモリブロック MPX マルチプレクサ PCP 正高電圧チャージポンプ NCP 負電圧チャージポンプ HVCNT 正高電圧制御回路 NVCNT 負高電圧制御回路 DIB データ入出力バッファ BLLD ビット線負荷回路 BLCNT ビット線電圧制御回路 ASCNT メモリセルソース線電圧制御回路 SAMP センスアンプ回路 DVFC ディスターブベリファイデータ検出回路 VEOR 書き込み/消去ベリファイデータ一致検出回
路 DPRG データプログラム回路 DSVF 書き込み/消去ディスターブ検出電圧発生回
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 16/00 - 16/34

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に書き込みが可能な不揮発性半導
    体記憶装置において、 行列状に配置された複数の電気的書き込みが可能な不揮
    発性半導体メモリセルと、 前記メモリセルの内少なくとも1つを選択状態にし、他
    のメモリセルを非選択状態とするデコーダ回路と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルに書
    き込みを行う書き込み手段と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルから
    読み出しを行う読み出し手段と、 前記選択状態のメモリセルの書き込み時に、前記非選択
    状態のメモリセルに印加される電圧により発生する前記
    非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出す
    る検出手段と、 前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検
    出した結果により、前記非選択状態のメモリセルのしき
    い値電圧を変化前の値又はその近傍値に復元する復元手
    段と、 前記不揮発性半導体記憶装置の外部信号又は外部命令に
    より書き込みのモードが指定されたときに、前記選択状
    態のメモリセルの書き込み後に、前記検出手段を動作さ
    せ、前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化
    を検出した結果により、前記復元手段を動作させる制御
    回路とを有することを特徴とする不揮発性半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、前記非選択状態のメモ
    リセルのしきい値電圧の検出レベルを前記メモリセルの
    記憶情報の読み出しに最低必要な個数より多く設け、前
    記検出レベルと前記メモリセルのしきい値電圧との比較
    を行うことにより、メモリセルの記憶情報の他にしきい
    値電圧の変化検出用の情報を取り出すことを特徴とする
    請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 電気的に書き込み及び消去が可能な不揮
    発性半導体記憶装置において、 行列状に配置された複数の電気的書き込み及び消去が可
    能な不揮発性半導体メモリセルと、 前記メモリセルの内少なくとも1つを選択状態にし、他
    のメモリセルを非選択状態とするデコーダ回路と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルに書
    き込みを行う書き込み手段と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルの消
    去を行う消去手段と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルから
    読み出しを行う読み出し手段と、 前記選択状態のメモリセルの消去時に、前記非選択状態
    のメモリセルに印加される電圧により発生する前記非選
    択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出する検
    出手段と、 前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検
    出した結果により、前記非選択状態のメモリセルのしき
    い値電圧を変化前の値又はその近傍値に復元する復元手
    段と、 前記不揮発性半導体記憶装置の外部信号又は外部命令に
    より消去のモードが指定されたときに、前記選択状態の
    メモリセルの消去後に、前記検出手段を動作させ、前記
    非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出し
    た結果により、前記復元手段を動作させる制御回路とを
    有することを特徴とし、 前記検出手段は、前記非選択状態のメモリセルのしきい
    値電圧の検出レベルを前記メモリセルの記憶情報の読み
    出しに最低必要な個数より多く設け、前記検出レベルと
    前記メモリセルのしきい値電圧との比較を行うことによ
    り、メモリセルの記憶情報の他にしきい値電圧の変化検
    出用の情報を取り出すことを特徴とする不揮発性半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 電気的に書き込み及び消去が可能な不揮
    発性半導体記憶装置において、 行列状に配置された複数の電気的書き込みが可能な不揮
    発性半導体メモリセルと、 前記メモリセルの内少なくとも1つを選択状態にし、他
    のメモリセルを非選択状態とするデコーダ回路と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルに書
    き込みを行う書き込み手段と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルの消
    去を行う消去手段と、 前記デコーダ回路を介し前記選択状態のメモリセルから
    読み出しを行う読み出し手段と、 前記選択状態のメモリセルの書き込み時に、非選択状態
    のメモリセルに印加される電圧により発生する前記非選
    択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出する第
    1の検出手段と、 前記選択状態のメモリセルの消去時に、前記非選択状態
    のメモリセルに印加される電圧により発生する前記非選
    択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を検出する第
    2の検出手段と、 前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧の変化を前
    記第1又は第2の検出手段により検出した結果に応じ、
    前記非選択状態のメモリセルのしきい値電圧を変化前の
    値又はその近傍値に復元する復元手段と、 前記不揮発性半導体記憶装置の外部信号又は外部命令に
    より書き込み又は消去のモードが指定されたときに、前
    記選択状態のメモリセルの書き込み又は消去後に、前記
    第1又は第2の検出手段を動作させ、前記非選択状態の
    メモリセルのしきい値電圧の変化を検出した結果によ
    り、前記復元手段を動作させる制御回路とを有すること
    を特徴とし、 前記第1及び第2の検出手段は、前記非選択状態のメモ
    リセルのしきい値電圧の検出レベルを前記メモリセルの
    記憶情報の読み出しに最低必要な個数より多く設け、前
    記検出レベルと前記メモリセルのしきい値電圧との比較
    を行うことにより、メモリセルの記憶情報の他にしきい
    値電圧の変化検出用の情報を取り出すことを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は、前記非選択状態のメモ
    リセルのしきい値電圧値が書き込み時又は消去時と比較
    して変化の有無の情報を得るときは、前記メモリセルの
    記憶情報の読み出しに最低必要な個数の少なくとも2倍
    のしきい値電圧検出レベルを設け、前記非選択状態のメ
    モリセルのしきい値電圧値が書き込み時又は消去時と比
    較して上昇したか下降したかの情報を得るときは、前記
    メモリセルの記憶情報の読み出しに最低必要な個数の少
    なくとも3倍のしきい値電圧検出レベルを設け、前記検
    出レベルと前記メモリセルのしきい値電圧との比較を行
    い、前記メモリセルの記憶情報の他にしきい値電圧の変
    化検出用の情報を取り出すことにより、前記メモリセル
    のしきい値電圧の変化の有無及びしきい値電圧の変化前
    の値についての情報を得ることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第1又は第2の検出手段は、前記非
    選択状態のメモリセルのしきい値電圧値が書き込み時又
    は消去時と比較して変化の有無の情報を得るときは、前
    記メモリセルの記憶情報の読み出しに最低必要な個数の
    少なくとも2倍のしきい値電圧検出レベルを設け、前記
    非選択状態のメモリセルのしきい値電圧値が書き込み時
    又は消去時と比較して上昇したか下降したかの情報を得
    るときは、前記メモリセルの記憶情報の読み出しに最低
    必要な個数の少なくとも3倍のしきい値電圧検出レベル
    を設け、前記検出レベルと前記メモリセルのしきい値電
    圧との比較を行い、前記メモリセルの記憶情報の他にし
    きい値電圧の変化検出用の情報を取り出すことにより、
    前記メモリセルのしきい値電圧の変化の有無及びしきい
    値電圧の変化前の値についての情報を得ることを特徴と
    する請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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