JP3511727B2 - 口腔用組成物 - Google Patents
口腔用組成物Info
- Publication number
- JP3511727B2 JP3511727B2 JP08196995A JP8196995A JP3511727B2 JP 3511727 B2 JP3511727 B2 JP 3511727B2 JP 08196995 A JP08196995 A JP 08196995A JP 8196995 A JP8196995 A JP 8196995A JP 3511727 B2 JP3511727 B2 JP 3511727B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- sweetness
- masking
- oral composition
- agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
組成物に関する。より詳しくは、使用後にくどい甘味が
感じられず、さっぱりとした後味を有する口腔用組成物
に用いられる甘味のマスキング剤に関する。
磨剤、歯肉塗布剤(口腔用パスタ剤)などの口腔用組成
物が広く使用されている。
成物の保存安定性、保湿性あるいは嗜好性などを向上さ
せる目的で、ソルビトール、グリセリン、プロピレング
リコール、サッカリンナトリウム、グリチルリチン、グ
リチルリチン酸ジカリウム、カンゾウエキスなどの基剤
が添加されている。これらの基剤は、程度の差はある
が、いずれも甘味を有するものである。
たような甘味を有する基剤を含有する口腔用組成物を使
用した場合、使用後に十分にうがいをしても、これらの
基剤に由来するくどい甘味が残り、使用後にさっぱりと
した感覚が得られないという問題があった。
解決しようとするものであり、甘味を有する基剤を含有
しても、使用後にくどい甘味を残さずにさっぱりとした
後味を有する、嗜好性の高い口腔用組成物を提供するこ
とを目的とする。
る基剤に由来する好ましくない後味(くどい甘味)を特
定の苦み物質によりさっぱりとした後味にできることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
(a)として含有する口腔用組成物の当該成分(a)の
甘味をマスキングするための、以下の成分(b) (b) 8−アセチル化蔗糖、塩酸キニーネ、硫酸キニ
ーネ、カフェイン及びブルシンからなる群より選ばれる
少なくとも一種を有効成分とするマスキング剤であっ
て、成分(b)が、該口腔用組成物中に1×10 -6 〜1
%(重量基準)となるように用いられ且つ成分(a)1
00重量部に対し1×10 -6 〜1×10 5 重量部の配合
で用いられるマスキング剤を提供する。
に説明する。
基剤としては特に限定はなく、従来より、口腔用組成物
に用いられている甘味を有する基剤と同様のものを使用
することができる。これらの使用目的は特に限定され
ず、通常、口腔用組成物の保存安定性、保湿性あるいは
嗜好性などを向上させる目的で用いられているものが含
まれる。このような甘味を有する基剤の具体例として
は、ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコー
ル、サッカリンナトリウム、アスパルテーム、d−キシ
ロース、グリチルリチン、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、ステビア、フラクトオリゴ糖、カンゾウエキス、キ
シリトールなどを好ましく挙げることができる。これら
は、一種又は二種以上を使用することができる。
配合割合は、特に限定的なものではなく、使用目的に応
じて適宜決定される。
(a)に由来する好ましくない後味(くどい甘味)をマ
スキングし、使用後のサッパリ感を口腔用組成物に付与
するため用いられる。このような成分(b)としては、
苦み成分として知られている、8−アセチル化蔗糖、塩
酸キニーネ、硫酸キニーネ、カフェイン又はブルシンを
使用する。これらは一種又は二種以上を使用することが
できる。
との配合割合は、成分(b)が少な過ぎるとそのマスキ
ング効果が十分でなく、多過ぎても配合量に見合うマス
キング効果の向上が望めないので、成分(a)100重
量部に対し成分(b)を好ましくは1×10-6〜1×1
05重量部、より好ましくは1×10-4〜1×103重重
量部とする。
配合割合は、少な過ぎるとさっぱりとした後味が感じら
れず、多過ぎると口腔組成物の苦みが強くなって使用感
が低下するので、好ましくは1×10-6〜1%(重量基
準)、より好ましくは1×10-5〜0.1%(重量基
準)とする。
味及びそのマスキングという観点から上記のように成分
(b)を必須成分として含有するが、物性や剤型(例え
ば、練歯磨剤、液状歯磨剤、粉歯磨剤、歯肉塗布剤等)
の観点から公知の各種成分を含有することができる。ま
た、これら公知の各種成分は、本発明のマスキング剤に
よるマスキング対象となる口腔用組成物に配合しておい
てもよい。
キング対象となる口腔用組成物を練り歯磨剤、液状歯磨
剤もしくは粉歯磨剤とする場合には、口腔用組成物には
公知の水不溶性研磨剤、粘結剤、湿潤剤、界面活性剤、
香料、殺菌剤、防腐剤、色素、水、水溶性フッ化物、シ
リコーン等を含有させることができる。
リン酸水素カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸
カルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸
ナトリウム、メタリン酸カリウム、無水ケイ酸、含水ケ
イ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸
ジルコニウム、ベントナイト、ゼオライト、酸化アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、レジン及びこ
れらの混合物等が挙げられる。
ースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、アルギン酸塩、カラギーナン、アラビアゴ
ム、ポリビニルアルコール、トラガントガム、デンプ
ン、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。
ル、マルチトール等が挙げられる。
状物質の安定化剤として機能する各種界面活性剤を用い
ることができ、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルベン
ゼンスルホン酸塩、モノアルキルリン酸エステル塩、N
−アシルザルコシン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロック共重合体(プルロニック
型)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド類、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、アルキルジメチルアミンオキサイ
ド、カルボベタイン、ヒドロキシカルボベタイン、ホス
ホベタイン、ヒドロキシホスホベタイン、スルホベタイ
ン、ヒドロキシスルホベタイン等が好ましく挙げられ
る。これらのうち、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重
合体、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド類、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル等の水溶性ノニオン界面活性剤や両
性界面活性剤が特に好ましい。
パーミント油、ウインダーグリーン油、サッサフラス
油、丁子油、セージ油、ユーカリ油、マヨナラ油、肉桂
油、タイム油、レモン油及びオレンジ油等の天然香料や
1−メントール、アネトール、カルボン、オイゲノー
ル、チモール、サリチル酸メチル等の合成香料が挙げら
れる。
類、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
リウム、パラヒドロキシ安息香酸、パラヒドロキシ安息
香酸エステル等が挙げられる。
リウム、モノフルオロリン酸ナトリウム等が挙げられ
る。
キング剤によるマスキング対象となる口腔用組成物に
は、クロロフィル化合物、ε−アミノカプロン酸、トラ
ネキサム酸、ビタミンC、ビタミンE、ニコチン酸エス
テル、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、ア
ズレン、塩化リゾチーム、ヒノキチオール、プロテアー
ゼ、生薬抽出物等の生理活性成分を添加することができ
る。
ング対象となる口腔用組成物を練歯磨剤や液状歯磨剤な
どのペーストもしくは液状組成物とする場合には、口腔
用組成物中には、基本成分として水不溶性研磨剤を10
〜75重量%、粘結剤を0.5〜5重量%、湿潤剤及び
水を10〜85重量%含有させることが好ましい。ここ
で、水不溶性研磨剤の含有量は、練歯磨剤の場合には2
0〜75重量%、液状歯磨剤の場合には10〜30重量
%が特に好ましい。
ング対象となる口腔用組成物を粉歯磨剤のような固形組
成物とする場合には、ロ腔用組成物中に、基本成分とし
て水不溶性研磨剤を60〜99重量%配合することが好
ましい。
ング対象となるロ腔用組成物を歯肉塗布剤とする場合に
は、口腔用組成物に油性成分又は水溶性高分子、更に上
述したような湿潤剤、界面活性剤、香料、甘味料、殺菌
剤、防腐剤、色素、水、水溶性フッ化物、シリコーン、
生理活性成等を含有させることができる。
ノリン、流動パラフィン、天然油脂、ミリスチン酸イソ
プロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等の高級脂肪
酸エステル類、パルミチン酸、イソステアリン酸等の高
級脂肪酸類、ミリスチルアルコール、セチルアルコール
等の高級アルコール類、スクワラン、シリコーンオイル
等が挙げられる。
剤として例示したものが使用できるが、これらのうちで
もヒドロキシエチルセルロースが特に好ましい。また、
ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレンブロック共重合体のような水溶性高分子も
好ましく使用することができる。
ング対象となるロ腔用組成物を歯肉塗布剤とする場合に
は、口腔用組成物中に、基本成分として油性成分又は水
溶性性高分子を10〜50重量%、湿潤剤及び水を20
〜70重量%含有させることが好ましい。
する口腔用組成物の当該成分(a)の甘味をマスキング
する場合には、成分(b)と成分(a)を含有するロ腔
用組成物の各成分とを常法に従って均一に混合すればよ
い。
有する基剤のその甘味をマスキングするために、成分
(b)として特定の苦み成分を含有する。この成分
(b)は、成分(a)に由来する好ましくない後味(く
どい甘味)をマスキングすることができる。従って、口
腔用組成物の使用後の後味がさっぱりとする。
る。
常法に従って調製した。但し、比較例1は成分(b)を
添加しない以外は実施例1と同様にして調製した。
例の練歯磨剤を使用して歯磨をしてもらい、そして水で
十分にうがいをしてもらった後の後味について、以下の
評価基準に従って官能評価を行った。その結果を表2に
示す。
に良好なさっぱり感があった場合 ○: くどい甘味がマスキングされており、さっぱり感
があった場合 △: くどい甘味がマスキングされておらず、さっぱり
感が不十分であった場合 ×: くどい甘味がマスキングされておらず、さっぱり
感が全くなかった場合
法に従って調整し、実施例1と同様にその後味を官能評
価した。但し、比較例2は成分(b)を添加しない以外
は実施例6と同様に調製し、官能評価を行った。その結
果を表4に示す。
腔用組成物は、使用後にサッパリとした後味となること
がわかる。一方、成分(b)を含有しない比較例1及び
2の口腔用組成物の場合、その使用後にはくどい甘味の
後味が残った。従って、成分(a)の甘味を有する基剤
を使用した場合に、さっぱりとした後味とするために
は、成分(b)の使用が有効であることがわかる。
(a)を含有するロ腔用組成物の使用後にくどい甘味が
感じられず、さっぱりとした後味となる。従って、その
口腔用組成物の嗜好性は高いものとなる。
Claims (2)
- 【請求項1】 甘味を有する基材を成分(a)として含
有する口腔用組成物の当該成分(a)の甘味をマスキン
グするための、以下の成分(b) (b) 8−アセチル化蔗糖、塩酸キニーネ、硫酸キニ
ーネ及びブルシンからなる群より選ばれる少なくとも一
種を有効成分とするマスキング剤であって、成分(b)
が、該口腔用組成物中に1×10−6〜1%(重量基
準)となるように用いられ且つ成分(a)100重量部
に対し1×10−6〜1×105重量部の配合で用いら
れるマスキング剤。 - 【請求項2】 成分(a)が、ソルビトール、グリセリ
ン、プロピレングリコール、サッカリンナトリウム、ア
スパルテーム、d−キシロース、グリチルリチン、グリ
チルリチン酸ジカリウム、ステビア、フラクトオリゴ
糖、カンゾウエキス及びキシリトールからなる群より選
択される少なくとも一種である請求項1記載のマスキン
グ剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08196995A JP3511727B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 口腔用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08196995A JP3511727B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 口腔用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08245350A JPH08245350A (ja) | 1996-09-24 |
JP3511727B2 true JP3511727B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=13761333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08196995A Expired - Fee Related JP3511727B2 (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | 口腔用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511727B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3935539B2 (ja) * | 1996-11-21 | 2007-06-27 | エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 | フマル酸ケトチフェン含有医薬組成物 |
JP5656368B2 (ja) * | 2009-05-29 | 2015-01-21 | 花王株式会社 | 歯磨剤 |
JP2011016781A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Tsukioka:Kk | フィルム状製剤 |
JP6249588B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2017-12-20 | 小林製薬株式会社 | 口腔用組成物 |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP08196995A patent/JP3511727B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08245350A (ja) | 1996-09-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3721539B2 (ja) | 殺菌性歯磨き | |
US20100297198A1 (en) | Liquid-type dentifrice composition contained silver particles and mousse-type dentifrice using the same | |
KR20150094676A (ko) | 아연 함유 조성물용 계면활성제 시스템 | |
CA2632337A1 (en) | Taste making of essential oils using a hydrocolloid | |
US6306372B1 (en) | Oral hygiene compositions which mask the burn sensation and the astringency of eucalyptol and zinc | |
TW201034697A (en) | Dentifrice composition | |
JP3693692B2 (ja) | 無水歯磨き組成物 | |
JP2020011951A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP5033283B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3511727B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2627709B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2001031542A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3241922B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3582571B2 (ja) | 口腔液体製剤 | |
JPH09241139A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2000026257A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP4632553B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
CN111902125B (zh) | 口腔用组合物及α-烯烃磺酸盐的苦味改进剂 | |
JP3491027B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP2001064136A (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH05331031A (ja) | 口腔用組成物 | |
JP3195150B2 (ja) | 口腔用組成物 | |
JP7258206B1 (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH0899847A (ja) | 口腔用組成物 | |
JPH0899846A (ja) | 口腔用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031229 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090116 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100116 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110116 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120116 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130116 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140116 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |