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JP3510637B2 - 義歯を保持および/または形成するための支持具 - Google Patents

義歯を保持および/または形成するための支持具

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JP3510637B2
JP3510637B2 JP54993398A JP54993398A JP3510637B2 JP 3510637 B2 JP3510637 B2 JP 3510637B2 JP 54993398 A JP54993398 A JP 54993398A JP 54993398 A JP54993398 A JP 54993398A JP 3510637 B2 JP3510637 B2 JP 3510637B2
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シユトウター,フランツ
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シユトラウマン・ホールデイング・アー・ゲー
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、軸と、患者の下顎または上顎の骨部および
/または主模型に係留するために指定された係留部と、
骨部および/または主模型から突出させるために指定さ
れたヘッド部とを備えた、義歯を保持および/または形
成するための支持具に関する。この発明は、本来独立し
た支持具に固定可能のキャップを備えた要素を支持する
ために利用される。このキャップは、たとえば人工の一
本歯またはブリッジまたは複数の歯の1つを有する補綴
物のような、義歯の一部を形成することができる。しか
しまた、まず第1に、いわゆる焼灼可能の合成樹脂から
成るキャップを支持具に固定することも可能である。そ
れにより焼灼可能のキャップは、鋳型見本と鋳型を製造
するために利用することができ、かつ、その後で鋳型か
ら取出され、かつ、鋳型を使用して鋳造されたキャップ
に置換することができる。
従来技術 キャップは特定用途向けに限定された回転位置で支持
具に固定可能にしなければならない。EP0685208Aから既
知の支持具は、インプラントと、インプラントの雌ねじ
にねじ止めされた雄ねじと、インプラントから突出する
ヘッドとを備えた第2次部とを有する。前記ヘッドは、
支持具のヘッド部を形成し、かつ、八角形部分と前記八
角形部分から離間してヘッドの前面方向に先細になる円
錐形の部分を有する。この公知の第2次部にはキャップ
を備えた上部構造要素または模型要素を配置することが
でき、前記キャップは八角形部分を備えた内部空間を有
する。本出願に属す第1図は、公知の第2次部1のヘッ
ドの八角形部分の領域の横断面を示す。この第2次部は
軸5と前記軸に対して半径方向の、八角形のヘッド部分
の角部を通り延長する直線とを限定し、これらの1つを
7で表した。キャップ10は第1図に具備された中心の目
標回転位置に表した。この回転位置にはキャップの内部
空間の八角形部分の各角部が第2次部1に割当てられた
角部を通り延長する直線7上にある。このキャップは半
径方向のクリアランスを設けて第2次部に載置されるた
め、その結果、第2次部とキャップとに互いに割当てら
れた八角形平面が互いに間隔aをあけている。半径方向
のクリアランスは、特に焼灼可能のキャップの使用時
に、鋳造により製造された上部構造要素の内部質量が収
縮過程等のために焼灼可能のキャップの内部質量と異な
ることができる大きさに配分されなければならない。キ
ャップ10は、クリアランスのためにその中心の目標回転
位置から出発して両回転方向に第2図にαで表した角度
分だけ、キャップの八角形平面が第2次部の角部に接す
るまで回転することができる。間隔aは典型的に約0.02
mmであり、かつ、焼灼可能の合成樹脂キャップで必要が
ある場合はそれ以上になる。次に角度αは約2.25゜また
はそれ以上である。キャップは角度2αすなわち約4.5
゜またはそれ以上をあらゆる方向に回転させることがで
きる。このため公知の支持具の八角形のヘッド部分は軸
周囲の回転に対してキャップの位置決めが非常に不正確
に可能となるにすぎない。軸に対してほぼ横方向に大き
な力がキャップに印加され、かつ、キャップと支持具と
の間のせん断力または捩り応力を引き起こすとき、特に
キャップが支持具に対して小さな回転または揺動運動を
生ずる危険がある。このような微小回転運動は歯科学的
処置を失敗させる可能性がある。キャップは選択可能の
8つの回転位置でヘッドに載置することができる。とこ
ろが多くの場合で好ましいとみられるのは、キャップが
唯一の回転位置でのみ支持具に差込むことができること
である。これは公知の支持具では不可能である。さらに
キャップは八角形部分にのみ係接し、ヘッドの円錐形の
部分には係接しない。この公知のヘッドの場合、キャッ
プが八角形部分の平坦な面にもヘッドの円錐形の部分に
も係接するように前記キャップを形成することは実質的
にまったく不可能でる。八角形部分は比較的小さい軸方
向の寸法のみを有するので、キャップは側面の、すなわ
ち軸に対し横方向に該キャップに作用する力をわずかに
支持するだけなので、それにより追加の支持具を備えた
キャップまたは上部構造要素の接続の安定性が損われ
る。
DE19534979Cからインプラントとアダプタとを備えた
支持具が既知である。このアダプタは義歯のための固定
ヘッドとして利用される。インプラントは軸方向の止り
穴を有する。該止り穴の内面は、インプラントの軸周り
に配分された6つの溝を具備している。アダプタはイン
プラントの止り穴の中に突出し、かつ、その溝の中に係
合するノーズを有するため、アダプタは6種類の回転位
置でインプラントの中に位置決めすることができる。と
ころが前記支持具は、アダプタが溝の下側で短く比較的
小さい直径を有する円筒形の穴の案内部にのみ側面から
案内され、かつ、インプラントの軸に対してほぼ横方向
の力に抗して支持されるという欠点を有する。このよう
な力が義歯に作用すると、この力の係合位置と穴の案内
部との間に長いてこの腕が生じ、その結果、止り穴の案
内部に非常に大きいトルクがアダプタからインプラント
に伝達されなければならない。これは案内部の小さい寸
法と組合わされて、義歯が負荷時にインプラントに対し
て微小運動を開始するため、それにより歯科学的処置の
失敗要因となる大きな危険が生じる。さらにこの公知の
支持具のインプラントは、歯の骨部とほぼ一直線に前記
インプラントの中に挿入しなければならない。このよう
なインプラントの歯肉下の配列は、歯肉(Gingiva)が
インプラントの治癒段階中に前記歯肉下に一緒に成長
し、その後アダプタを固定するためにさらにまた切開せ
ざるを得ないという欠点が生じる。さらに義歯は着脱可
能にアダプタに固定することができない。この公知の支
持具は特にブリッジの係留にも適していない。
CA1313597Aの第1図〜第3図に開示された支持具は、
インプラントと、一般に円錐形のスリーブとを有する。
インプラントは上端に2つの軸方向に突出する突出部を
有し、この突出部が組立てられた装置でスリーブの平坦
部に係合し、前記スリーブを可能な2つの回転位置で耐
捩り性に位置決めをする。第5図、第6図に示した変形
実施形態では、このインプラントが一般に円筒形の、た
だし片側に平坦部を備えた突起部を有する。この平坦部
が唯一の回転位置にスリーブを耐捩り性に位置決めする
ことを可能にする。この公知のインプラントの2つの突
出部または平坦部は、それぞれ1つの平坦な、インプラ
ントの軸に対して接線方向の平面にのみ平坦なスリーブ
の対面に係接するので、このインプラントはスリーブの
回転位置を、EP0685208Aから知られている既述した支持
具と同様に不正確にのみ規定している。さらに前記イン
プラントはキャップを2種類の回転位置、またはさらに
唯一の回転位置でのみ位置決めすることができる。しか
し多くの適用事例ではキャップの回転位置は2つ以上の
回転位置から選択可能にする必要がある。特に人工の歯
冠はこのインプラントの場合、明らかに少なくとも本質
的に追加のキャップにより支持されるが、その回転位置
がまったく規定されていない。CA1313597Aから既知であ
る、ねじ止め可能のキャップの保持に利用される支持具
は、特に少なくとも3つの独立部分から構成される。こ
のような多数の部分は、歯科学的処置を複雑にし、患者
の口内の義歯の安定性を損う。
EP0475299Aは、インプラントまたは基体と、アダプタ
上部と、基体の中にねじ止め可能のアダプタ下部とを開
示している。基体はその円周に沿って配分された形状嵌
合式ポケットを備えた軸方向の止り穴を有し、この穴の
中に一緒に組込まれたインプラントでアダプタ上部の形
状嵌合式リードが係合する。アダプタ上部はインプラン
トの止り穴の環状溝を通してのみ前記止り穴に案内さ
れ、かつ側面に対して、すなわちインプラントの軸に対
してほぼ横方向の力に抗して支持される。環状溝と図示
しない義歯との間には、比較的長いてこの腕が生ずる。
特に環状溝は比較的短く、かつ、止り穴がまだ雌ねじと
形状嵌合式ポケットとを含むために、極く短くすること
もできる。このため力がインプラントの軸に対してほぼ
横方向に義歯に係合するとき、アダプタがインプラント
に対して微小運動を開始する危険がある。さらに人工の
歯冠を固定するためにEP0475299Aに示された部分に追加
して確実に別の独立部分が必要になるため、その結果、
全装置が多数の個別部品を有し、それにより安定性がさ
らに悪化する。
発明の開示 本発明が解決しようとする課題は、公知の支持具と、
前記支持具ならびに上部構造要素および/または模型要
素および/または生着要素から形成された装置の欠点を
防止することである。その際、特に通常はキャップを有
する要素が可能な限り正確に指定された回転位置で、前
記キャップが、支持具の軸に対してほぼ横方向に該キャ
ップに係合する大きな力および/または捩り応力でも安
定かつ継続的に支持具に接続された状態になるように、
安定して前記支持具に位置決め可能にしなければならな
い。さらに好ましくはキャップを同一の支持具に −
キャップの形状に依存して − 複数の回転位置で選択
可能の回転位置または唯一の回転位置でのみ支持具に固
定することを可能にしなければならない。さらに、自体
回転位置の固定を可能にする支持具に、任意の指定され
ない回転位置で安定して固定できるキャップを備えた装
置の形成を可能にしなければならない。
この課題は、本発明に基づき、軸と、骨部および/ま
たは主模型に固定するために指定された係留部と、骨部
および/または主模型から突出させるために指定された
ヘッド部と、環状のショルダ面とを備え、前記ショルダ
面が係留部とヘッド部との間に配置され、かつ、軸と共
に一定の角度を形成し、その際、ヘッド部が円周面と前
面とを備え、かつ、前記ヘッド部が、複数の円周および
/または前面に配置された、軸周りを交互に連続する突
出部と空隙とを有すること、を特徴とする支持具となる
義歯を保持および/または形成するための支持具により
解決される。
さらに本発明は、支持具と、前記支持具に固定可能の
要素とを備えた装置に係わり、前記装置は、要素がショ
ルダ面に載置するために指定された支持面を有し、か
つ、ショルダ面に載置された状態でヘッド部を横断面で
取囲むこと、を特徴とする。
前記支持具および装置の好ましい継続形成は従属請求
項から生じる。
支持具は、たとえば金属性のインプラントまたは第1
次部と、当初から独立した、好ましくは着脱可能にイン
プラントに固定された、たとえば前記インプラントにね
じ止めされた、金属性の第2次部とから成ることがで
き、前記第2次部は位置決めに利用される突出部と空隙
とを具備している。ただし前記支持具はその代りに一体
型の本体を有することもでき、この本体は係留部の自由
端からヘッド部の自由端まで延長し、かつ、前記端部を
形成し、その結果、支持具は少なくとも本質的に完全に
一体型の、たとえば金属性のインプラントから成る。さ
らに支持具は処置支持具として形成することができ、前
記処置支持具は歯科技師により、たとえば石膏から成る
主模型に使用され、かつ、上部構造要素を形成するため
に使用される。これにより主模型から突出する前述のよ
うな処置支持具のヘッド部は、患者の骨部に挿入するた
めに指定された支持具と同様に形成されなければならな
いのに対し、主模型に使用された処置支持具の係留部は
大部分が骨部の中に挿入された支持具の係留部と異なっ
ている。
支持具のヘッド部は、本発明に基づき軸周りに配分さ
れた空隙を有する。これらの空隙は、上部構造要素およ
び/または模型要素の耐捩り性の位置決めのために軸に
対して非回転対象の位置決め面を形成する。各々の空隙
は好ましくは軸に対して直角の平面に置かれ、かつ、ヘ
ッド部が互いに離間した空隙側に接触する直線に対して
凹部を形成する。各空隙は、たとえば溝状にまたは溝に
より形成され、その際「溝状の空隙」および「溝」の概
念は縦長空隙または縦長溝も、空隙または溝も含むもの
とし、これらは空隙または溝の長さとほぼ同じ幅または
これらの長さよりも大きい幅を有する。この空隙または
溝は、たとえば両方の互いに離間した端部で開いてい
る。各空隙は、好ましくは少なくとも部分的に平面部に
より仕切られ、この部分は半径方向の、軸と空隙の中心
とを通り延長する中心直線または中心平面に対してほぼ
平行であり、または前記直線または平面と共に最大60
゜、かつ、より好ましくは最大45゜の角度を形成する。
各空隙は、たとえば2つの本質的に平坦な側面を有し、
かつ、横断面でたとえばほぼU字形またはV字形であ
る。ただし、この空隙は横断面で少なくとも部分的にま
たは完全に弓状であり、かつ、たとえば最大でまたはほ
ぼ半円形にすることができる。その場合には、たとえば
少なくとも各空隙の弓状の仕切面の特定の平面部が上記
形式の中心直線または中心平面に対して上記方法で配置
および/または上記方法で配置した接線平面を規定する
ことができる。
支持具には、要素たとえば上部構造要素および/また
は模型要素および/または生着要素が着脱可能にまたは
場合により着脱不能に固定することができる。このよう
な要素は1つのキャップを有し、および/または1つの
キャップにより形成することができる。さらにこの要素
は合成樹脂から成る焼灼可能のキャップを有し、または
前記焼灼可能のキャップからのみ成ることができる。こ
の要素またはキャップは環状の、平滑なヘッド部により
軸方向の投影で取囲む支持面により軸周りを連続的かつ
間隙なしに支持具の環状のショルダ面に載置することが
できる。特にこの要素は少なくとも1つの突出部を有
し、この突出部が支持具のヘッド部の空隙の中に係合す
ることができる。支持具は前記要素を少なくとも1つの
回転位置に位置決めすることができる。
支持具の空隙に係合する上部構造要素および/または
模型要素またはその他の要素の突出部もしくは各突出
部、および好ましくは前記要素の空隙に係合する支持具
の突出部もしくは各突出部は、たとえば空隙内に一定の
クリアランスを有し、それにより前記突出部が製造上の
精度不良の可能性と温度変化に起因する寸法変化がある
にも拘わらず容易に空隙内に挿入することができる。た
だし支持具の軸に沿って取囲む円または前記円に対して
接線方向に測定したクリアランスは、上部構造要素が位
置決めされてもまだ固定されていない状態で、好ましく
は最大2゜、かつ、たとえばさらにわずか最大1゜にな
る最大角度であらゆる方向に回転できるように小さく指
定することができる。これは特に焼灼可能のキャップ
と、前記キャップを利用して製造され、鋳造された上部
構造要素の場合にも該当する。つまり前記支持具は、少
なくとも1つの突出部を有する上部構造要素および/ま
たは模型要素の正確な位置決めを可能にする。
支持具のヘッド部は好ましくは軸に対して平行の、一
般に円筒形の部分と、前記部分から離間してヘッド部の
自由端の方向に先細にした、一般に円錐形の部分とを有
する。それによりヘッド部は、たとえば円周面に配置さ
れた、ほぼ軸方向に延長する溝状の空隙または溝を有す
ることができ、この空隙または溝は少なくとも一般に円
筒形の部分の領域と円錐形のヘッド部の部分とを通り前
記ヘッド部の自由端まで延長する。このヘッド部は円周
面に配置された、軸方向の空隙または溝の代りに、また
はこれらに追加して前面に配置された、ほぼ半径方向に
延長する空隙または溝を有することができ、この空隙ま
たは溝は少なくとも部分的にヘッド部の円錐形の部分の
円周方向に位置する開口部を有するもしくは開口部を形
成する。
ある要素が着脱可能または着脱不能に支持具に固定さ
れる場合および支持具のショルダ面に載置する場合、特
にヘッド部により少なくとも最小のクリアランスを有す
る円錐形の部分で円錐形の円周面におよび/または −
ヘッド部が円周面に配置された、ほぼ軸方向に空隙ま
たは溝を有する場合、前記空隙または溝の中に支持する
ことができる。その際、円錐形のヘッド部の円周面およ
び/または空隙の仕切面は、円錐形の円周面および/ま
たは支持具の軸に対してほぼ直角の方向に前記要素が支
持される。
空隙がヘッド部の前面に配置されている場合および要
素が前記空隙の中に突出する突出部を有する場合、空隙
の側面はこの要素を特に同様に軸に対してほぼ直角方向
に支持する。ヘッド部の円錐形の部分の円錐円周面と支
持具に固定された要素の円錐内面との間のクリアランス
は非常に小さくすることができる。このクリアランスは
たとえば支持するために具備した平面部で一定の方向に
− たとえば半径方向および/または円錐面に対して
直角方向に最大0.02mmまたはわずか最大0.01mm、かつ特
に円錐面の場合好ましくはμmの領域にあり、かつ、た
とえば最大5μmまたは最大3μmとすることができ
る。
軸方向の寸法またはヘッド部の高さは、好ましくはイ
ンプラントが選択により歯肉下または経歯肉でまたは歯
肉内の半分に埋込まれた状態(「semi−submerged」)
で患者の口内に挿入できるように小さく指定されてい
る。ヘッド部の形成は、これが支持具により保持された
上部構造要素または模型要素を、ヘッド部の軸方向の寸
法が小さいにも拘わらず、あらゆる使用方法で良好に軸
に対してほぼ横方向に延長する全方向に支持することを
可能にする。さらにこれは、患者の口内で少なくとも1
つの支持具に固定された上部構造要素が安定かつ継続的
にその固定に利用される支持具もしくは各支持具に接続
され、かつ、支持具の軸に対してほぼ横方向のまたは支
持具の軸に向けられた大きな力でも外れないことを保証
する。
すなわち上部構造要素またはその他の要素は、ほぼ軸
方向の力と、軸に対してほぼ横方向の力と、軸周りの捩
りまたは回転に対し非常に安定した少なくとも近似的に
微小運動なしに、かつ、継続的に支持具に固定すること
ができる。
好ましい一実施形態において、支持具の空隙は同一の
形状と同一の寸法とを有する複数の第1空隙を有し、特
に同一の幅ならびに同一の深さを有し、かつ、第2空隙
が少なくとも一方向に第1空隙よりも大きい寸法と、た
とえば第1空隙よりも大きい幅および/または深さを有
する第2空隙を含む。互いに離間した第1空隙は、支持
具の軸に対して同軸の基準円に沿って測定して互いに等
距離を有し、それと共に基準円または − 簡単に言え
ば − 分割を指定する。さらに明確にするために述べ
ておくことにするが、この分割は全円の第n部に等し
く、その際nは整数であり、目的に応じて少なくとも6
および最大72であり、それにより分割角度は目的に応じ
て60゜〜5゜の範囲になる。好ましい一実施形態では、
nが少なくとも8、特に円周面の空隙に配列する場合、
さらに好ましくは少なくとも10および、たとえば12〜36
である。第2空隙は、たとえば − 少なくとも考え方
において − 均等に全円に配分された、同一の突出部
と第1空隙から出発し、かつ、1つまたは必要がある場
合には複数の前記突出部から離間しまたは取外すように
形成することができる。その際に生ずる第2のより幅広
の空隙は、基準円に沿って測定した第1空隙の寸法と1
つの全分割または複数の全分割との合計に等しくなる基
準円に沿って測定された寸法を有する。しかし第2のよ
り幅広の空隙は、その代わりに、突出部または2つの互
いに離間した突出部が残りの突出部よりも狭く形成され
るように構成することができる。
支持具に固定された要素は、たとえばその円周に沿っ
て均等に配分した突出部を備えた位置決め部を有するこ
とができ、この部分が全て同一の形成ならびに配分さ
れ、かつ、同様に同一に形成された空隙により互いに分
離され、かつ、支持具の全ての空隙に係合することがで
きる。前記のような要素は支持具の軸に対して種々の、
選択可能の位置で − すなわち回転位置で − 支持
具に固定することができ、その際、選択可能の各位置
− すなわち回転位置 − は互いに係合する、上部構
造および/または模型要素および支持具の突出部および
空隙により限定され、かつその際、互いに隣接した回転
位置間の回転角が同一に形成されたヘッド部の(第1)
空隙の分割により指定された分割角に等しい。このよう
な支持具と要素の接続方法は、以下、この要素のマルチ
ポジショニングと呼ぶ。
さらにこの要素が突出部を有し、この突出部が少なく
とも一方向に、突出部が支持具の第2空隙に係合する
が、第1空隙には係合できないように形成され、かつ、
支持具の第1空隙よりも大きい寸法を有する。前記突出
部は、たとえば支持具の第1空隙よりも広い幅にするこ
とができ、および/または、支持具の第1空隙の深さよ
りも大きい高さを有することができる。次にこの要素の
位置決め部は、たとえば前記突出部に追加して、より狭
い支持具の第1空隙の中に係合させるために、さらに狭
いおよび/または低い突出部を有するが、必要がある場
合には直線的にのみ第2のより幅広のおよび/またはよ
り深い支持具の空隙の中に係合する突出部を有すること
ができる。次にこの要素は支持具の軸に対して唯一の回
転位置でのみ支持具と接続することができる。このよう
な支持具と要素の接続方法は、以下、要素のシングルポ
ジショニングと呼ぶ。
しかしこの要素は、位置決め部なしに、特に位置決め
突出部なしでも製造され、かつ支持具に固定した後、支
持具の空隙にまったく係合しないように形成されること
ができる。次にこの要素は、支持具に差込む際に、固定
されるまで連続的に回転可能であり、それによりこの要
素はたとえば任意の回転位置に固定することができる。
これは、以下、この要素のフリーポジショニングと呼
ぶ。
すなわち支持具の好ましい一実施形態においては、前
記支持具に選択式に1つの要素をマルチポジショニング
でまたは1つの要素をシングルポジショニングでまたは
1つの要素をフリーポジショニングで固定することがで
きる。どの形式の要素位置決めが最も好ましいかは、位
置決めの目的、形成する義歯の種類、および個々の医学
的な指標に依存する。たとえば上部構造要素として一本
歯のために歯冠を形成する必要が生じたとき、好ましく
はマルチポジショニングまたは必要がある場合はシング
ルポジショニングが可能な上部構造要素が使用されるた
め、その結果、歯冠が正確に位置決めされ、かつ、回転
に対して保証されている。複数の歯を置換する補綴物
は、たとえば少なくとも2つの支持具により固定するこ
とができ、この支持具の各々が、シングルポジショニン
グ用のキャップを有する伸縮式ベースを有する。はんだ
ベースを形成するために、同様にシングルポジショニン
グ用のキャップを使用することができる。補綴物のため
のブリッジまたは可撤構造は、たとえばフリーポジショ
ニング用のキャップで支持具に固定することができる。
支持具を作る製造工場は、たとえば支持具に適合した、
種々の位置決め方式のために考慮されたキャップも製造
することができ、たとえば同一の支持具セットで必要に
応じて同一のキャップセットまたは種々の位置決め方式
用のキャップセットを歯科医に供給することができる。
それにより歯科医は、このキャップを模型要素としてお
よび/または歯冠、ブリッジおよび補綴物のような種々
の上部構造応要素を形成するために、および/または生
着要素として使用することができる。したがって同一の
支持具タイプは複数の様々な形式の上部構造要素および
模型要素を保持するために使用することができる。
ブリッジ、部分補綴物および全補綴物は、しばしば2
つのまたはそれ以上の支持具に固定される。それにより
前記支持具は互いに理想的な平行の軸を有する。しかし
実際上、軸は互いに斜めであり、たとえばベッド部の自
由端に向かって発散または集束している。本発明に基づ
く装置は、好ましい一実施形態において、要素たとえば
模型要素または上部構造要素が支持具の軸に対して傾斜
した移動方向にヘッド部に差込み、かつ、前記ヘッド部
から引離すことができるように形成されている。それに
より2つまたはそれ以上の支持具に保持された要素は、
支持具の軸が互いに斜めになる場合および、たとえば互
いに最大30゜または最大40゜になる角度を形成する場合
にも同時に支持具から引離すことができる。この要素は
支持具から引離す際におよび支持具と接続する際に、た
とえば各支持具の軸と共に最大15゜または最大20゜の角
度を形成する方向にヘッド部を介して移動することがで
きる。
図面の簡単な説明 本発明の目的は、以下、図面に表した実施例を利用し
て説明する。各図面は以下を示す。
第1図 公知の支持具の横断面図および前記支持具に
対して目標回転位置にあるキャップ。
第2図 第1図に示した部分の横断面図。ただしこの
場合キャップは目標回転位置から離れて回転している。
第3図 インプラントと、着脱可能に前記インプラン
トに固定された第2次部を含む本発明に基づく支持具の
斜面図。
第4図 第3図に示した第2次部のヘッドの平面図。
第5図 一部断面図で一部正面図で示した第3図に基
づき形成された、骨部に挿入した支持具および治癒キャ
ップを含む装置。
第6図 一部断面図で一部正面図で示した、第3図に
基づく支持具と、マルチポジショニング用のキャップを
備えた上部構造要素とを含む装置。
第7図 VII−VII線に沿った、ただしキャップ接続な
しの、第6図に示した装置の横断面図。
第8図 キャップが中央の目標回転位置で支持具に載
置された、拡大尺度による第7図の部分。
第9図 第8図に類似の部分。ただしキャップが第8
図に示した位置から離れて回転されている。
第10図 シングルポジショニング用のキャップを備え
た装置の第7図に類似する横断面図。
第11図 シングルポジショニング用の別のキャップを
備えた装置の第7図に類似する横断面図。
第12図 位置決め部なしのキャップを備えた装置の第
6図に対応する図。
第13図 XIII−XIII線に沿った第12図に基づく装置の
横断面図。
第14図 別の支持具の斜面図。
第15図 第14図記載の支持具のヘッド部の平面図。
第16図 別の支持具を備えた装置変形実施形態の軸断
面図。ここではマルチポジショニング用に形成されたキ
ャップの半分と、位置決め部なしのキャップの半分も示
した。
第17図 第16図記載の支持具とキャップ半分の第16図
のXVII−XVII線に沿った横断面図。
第18図 別の支持具と前記支持具から離したキャップ
を含む装置の斜面図。
第19図 第18図記載の支持具のヘッド部の平面図。
第20図 支持具に載置したキャップを有する、第18図
記載の装置の軸断面図。
第21図 第18図ないし第20図に基づく、ただし位置決
め部なしのキャップを備えた、支持具を有する装置の軸
断面図。
第22図 別の装置の展開図。
第23図 別の装置の軸断面図。
第24図 別の装置の部分軸断面図。
第25図 拡大尺度による第24図記載の装置から第24図
にXXVで表した部分。
第26図 第24図、第25図記載の装置のヘッド部の斜面
図。
第27図 第24図、第25図記載の装置のマルチポジショ
ニング用として形成された位置決めスリーブの斜面図。
第28図 第24図、第25図に示した装置のヘッド部およ
び位置決めスリーブの部分展開図。
第29図 シングルポジショニング用の位置決めスリー
ブの斜面図。
第30図 位置決めスリーブの変形実施形態による第28
図に準ずる図。
第31図 インプラントの係留部が軸に対して傾斜した
溝に空隙を有する、支持具を形成する一体型の一部を開
示したインプラントの斜面図。
第32図 第31図のXXXII−XXXII線に沿った第31図に示
したインプラントのヘッドの横断面図。
第33図 第32図記載のインプラントの、係留部の溝を
通り延長した横断面図の概略。
第34図 インプラントの係留部が互いに合流する溝ま
たは穴を有する、一部正面図で、一部軸断面図で表した
インプラント。
第35図 第34図記載のインプラントの斜面図。
第36図 この図面に明らかなインプラントの、第35図
のXXXVI−XXXVI線に沿った横断面図の概略。
第37図 係留部がその自由端まで延長する溝を有する
インプラントの、第33図および第36図に準ずる横断面
図。
第38図 軸方向の、係留部の自由端に合流する止り穴
と、前記係留部に合流する穴とを有する、開示されたイ
ンプラントの斜面図。
第39図 第38図記載のインプラントを、一部正面図
で、一部断面図で表した下端部。
第40図 係留部の小外径に適合した軸穴を有するイン
プラントを一部正面図で、一部軸断面図で表したもの。
第41図 骨部、歯肉および歯肉下の部分に挿入した、
治癒キャップを具備したインプラントの断面図。
第42図 第41図に準ずる図示。ただし歯肉に対して半
分埋め込んだインプラントを有する。
第43図 第41図に準ずる図示。ただし経歯肉に挿入し
たインプラントを有する。
第44図 第34図ないし第36図記載のインプラントとキ
ャップとを備えた装置を一部正面図で、一部軸断面図で
表したもの。
第45図 別のキャップを備えた、骨部内に挿入したイ
ンプラントを有する装置の軸断面図。
第46図 第45図記載の装置のキャップの斜面図。
第47図 骨部に挿入したインプラントと、マルチポジ
ショニング用に形成されたキャップとを備えた装置の軸
断面図。
第48図 軸平行のインプラントのヘッド部と、第47図
記載の装置のキャップの横断面図。
第49図 第48図に準ずる横断面図。ただしこの場合は
シングルポジショニング用のキャップが形成されてい
る。
第50図 曲げキャップを備えた装置。
第51図 第50図記載の装置のキャップの斜面図。
第52図ないし第54図 キャップの種々の変形実施形態
による装置。
第55図ないし第62図 義歯形成時の作業工程。
第63図 骨部の断面図と正面図で表したインプラント
の変形実施形態の部分断面図。
第64図 ねじを備えたインプラントの係留部の領域の
軸断面図。
第65図 ヘッド部の全ての溝状の空隙が等しく形成さ
れている、支持具のヘッド部の横断面図。
第66図 支持具のヘッド部が軸方向の平坦な位置決め
面を有する、一体型のインプラントから成る支持具の斜
面図。
第67図 第66図のVXVII−VXVII線に沿った第66図記載
の支持具のヘッド部の横断面図。
好ましい実施形態の説明 第3図に示した支持具21は、一般に軸22に対して回転
対象であり、かつ、下方に下顎または上顎の骨部の中に
係留するために指定された係留部23と、骨部から突出さ
せるために指定されたヘッド部24とを有する。支持具21
は、2つの当初から独立した、縦長の一体型の金属部分
すなわちインプラント31と、着脱可能に前記インプラン
トに固定された第2次部51を有する。
インプラント31は、下方に先細になる上端部32を有す
る。前記上端部には下方に一般に円筒形の部分33が接続
され、前記部分が、たとえば雄ねじ34を具備し、支持具
の係留部23の少なくとも大部分を形成する。第3図に図
示しない部分33の下端が全支持具の第1自由端を形成す
る。インプラント31は上端にインプラントショルダ35を
有する。このショルダは、軸を完全に取囲む、環状の、
円錐形の、係留部から離間して上方へ先細になる平坦な
ショルダ面37を有する。ヘッド部24は、軸方向の投影で
少なくともショルダ面37の外部領域から、すなわち全シ
ョルダ面37によって取囲まれる。このショルダ面は軸22
と共に40゜〜50゜の角度を形成し、かつ、外側に円形の
周縁部38を有する。インプラントは一般に軸22に対して
同軸の、段付の止り穴41を具備している。この止り穴は
インプラントの上端にある、インプラントショルダ35の
内周縁により取囲まれた開口部42と、前記開口部から離
間して下方に向かい列に従って先細になる円錐形の主部
43と、ショルダ44と、雌ねじ46を有するねじ穴45とを有
する。
また第4図ないし第8図に示した第2次部51は、組込
まれた支持具21でインプラントの止り穴41の中にある内
部または接続部52を有する。接続部52は、下方に先細に
なる、インプラントの円錐形の穴主部43に座す円錐形の
部分53と、雄ねじ55を有するねじ部54とを有し、前記雄
ねじは好ましくは30〜50Ncmのトルクでインプラントの
雌ねじ46の中にねじ止めされる。第2次部は、内部また
は接続部52の上端に穴41の開口部42と一直線に並ぶ平坦
なショルダ57と、前記ショルダから離間して上方へ突出
する、インプラントの外側にあるヘッド59とを有し、前
記ヘッドが支持具21のヘッド部24の少なくとも大部分を
形成する。ヘッド59は円周面60を有する。前記円周面
は、環状溝61を介してショルダ面57に接続された位置決
め部62を形成する。前記位置決め部は下方で本質的に軸
22に対して平行の、かつ、一般に円筒形の部分63と、上
方で上に向かって先細になる円錐形の部分64とを有す
る。その円周面部分は軸22と共に、前記軸22を有するシ
ョルダ面37により形成された角度よりも小さい角度を形
成し、好ましくは10゜〜30゜、より好ましくは15゜〜25
゜、すなわちたとえば約20゜になる。ヘッドはその上方
の自由端に環状の平坦な、軸22に対して直角の前面65を
有し、この前面が上方で全支持具の第2端部を形成す
る。
位置決め部62は、その円周に沿って交互に連続する位
置決め突出部67と、位置決め空隙68、69とを有する。位
置決め突出部67は全て等しく形成される。位置決め空隙
68、69は、10の狭い第1位置決め空隙68と、幅広の第2
位置決め空隙69とを有する。各位置決め突出部67は直線
の2つの側面を有する軸方向のリブと、ショルダと、傾
斜部とから成る。頂点と傾斜部は円筒形の部分63または
円錐形の部分64の中にあり、かつ、円筒形または円錐形
の、軸22に対して同軸の平面を規定する。各空隙68、69
は横断面でほぼU字形であり、かつ、2つの平坦な側面
を有し、前記側面は当然ながら2つの互いに隣接する突
出部の側面により形成され、軸22と該当する空隙の中心
を通り延長する平面に、ほぼまたは正確に平行である。
さらに各空隙68、69は底面を有し、この底面が軸22に対
して平行であり、たとえば軸22に対して同軸の円筒面の
部分を形成するが、その代わりに軸に対して平行の平面
から形成することもできる。
幅広の第2空隙69は、2つの第1空隙から成る突出部
を省いて形成されている。その他の残り10の第1空隙64
は、それと共に第12または30゜の基準円を規定する。空
隙68、69の半径方向の深さは好ましくは、空隙68、69が
ヘッド59の上端まで延長し、前記空隙に平坦な、環状の
前面65が当接し、かつ、その外縁部の部分を形成する。
空隙68、69の底面により規定された円筒面が、たとえば
円錐形の部分64の上方の、先細の端部とほぼ等しい直径
を有することができるため、それにより空隙68、69の側
面はヘッドの上端で先端に突出する。さらに空隙68、69
の底面によって規定された円筒面の直径は環状溝61の最
深部の直径とほぼ等しくできるため、前記円筒面と空隙
はたとえば互いに無段階に移行する。ショルダ57から測
定された、ヘッド59の軸方向の寸法もしくは高さ、好ま
しくは最大2mm、好ましくは少なくとも1mm、より好まし
くは少なくとも1.2mm、たとえば約1.5mmである。第1空
隙68は、好ましくは、溝の軸方向の寸法がその幅よりも
大きくなる溝から成る。逆に第2空隙69は、必要がある
場合その軸方向の寸法より大きくなる幅をもつことがで
きる。第2次部51は、雌ねじ72を有する該第2次部の上
端に合流する止り穴71を有する。
第5図に、たとえば患者の下顎に属す骨部81と、前記
骨部を覆う軟質組織82 − すなわち歯肉 − と、全
体を83で表した装置とを示した。前記装置は第1図に示
した支持具21と、生着要素85と、咬合ねじ86とを有す
る。生着要素85はキャップ状であり、以下、治癒キャッ
プ85とも呼ぶ。装置83を形成するために、歯科医は処置
する際に軟質組織82を切開し、骨部81に穴を設け、イン
プラント51を骨部81の穴の中に挿入し、第2次部51をイ
ンプラント31にねじ止めし、その後で治癒キャップ85を
第2次部にねじ止めすることができる。それにより支持
具21の係留部23は、少なくともその大部分が骨部81の内
部にあるのに対し、ヘッド部24が前記骨部から突出す
る。第2次部51の上端は、骨部を覆う軟質組織82の歯列
とほぼ同じ高さかまたはそれより少し高くなる。治癒キ
ャップ85は円錐形の支持面と共にインプラントショルダ
35に載置される。治癒キャップは支持具の位置決め部の
位置決め空隙に係合する突出部がない。つまり支持具の
任意の回転位置に固定することができる。次に治癒キャ
ップは一定の期間中支持具に固定されたままになるた
め、該支持具21が全治し、骨部がある程度インプラント
に固着して成長することができる。上述の、第2次部ヘ
ッド59の小さな軸方向の寸法は、装置83の上端を形成す
る治癒キャップ85の被覆面が極くわずかに軟質組織82の
上に突出することを可能にする。それにより、患者の咀
嚼時にインプラントの治癒過程を妨げる力は装置83に加
わることを広範に避けることができる。さらに、成長す
る軟質組織のために治癒キャップが成型作用を及ぼす。
骨部81と軟質組織82が少なくともある程度治癒したと
き、治癒キャップ85は支持具21から取外し、第6図と一
部を第7図に示したように、義歯として利用される装置
91が形成される。これは、再度の処置手術なしに、か
つ、軟質組織の再度の切開なしに実施できるため、その
結果、義歯は1回の手術で、すなわち唯一の処置手術で
形成し、かつ、固定することができる。装置91は、支持
具21に追加して上部構造要素93を有する。この要素はキ
ャップ状であり、当初から独立した、一般に軸22に対し
て回転対象のキャップ101を有する。このキャップは軸
方向に貫通する段付穴を有し、この穴がキャップの内部
空間103を形成する。この内部空間の最下部の円錐形の
部分が円錐形の支持面104を形成し、この支持面が装置9
1の組立時に軸22と共に軸22の周囲を連続的に空隙なし
にショルダ面37に載置し、それによりキャップを軸22に
対して同軸に心出しするショルダ面37と等しい角度を形
成する。キャップ101の円錐形の内部空間部分には、位
置決め部105が接続する。この部分は一般に円筒形であ
るが、第7図に基づき内部空間103の円周に沿って交互
に連続する位置決め突出部106と位置決め空隙108とを有
する。その際、12等分に内部空間円周に沿って配分さ
れ、同一に形成かつ指定された突出部106と、同様に12
等分に配分され、同一に形成された空隙108とを具備し
ている。つまりキャップ101はマルチポジショニング用
として形成され、支持具に接続する際に12種類の位置
− すなわち回転位置 − で支持具上に位置決めする
ことができ、その際互いに隣接する回転位置間の角度は
30゜である。突出部106は直線の軸方向のリブから成
り、1つの頂点と2つの側面とを有する。空隙108はそ
れに対応して直線の軸方向の溝から成り、横断面でほぼ
U字形であり、かつ、1つの底面と2つの側面とを有す
る。内部空間103は位置決め部105の上方で狭隘部を有
し、その上側で上方に円錐形に拡大する支持面109を有
する。キャップ101は支持具21と接続する際に咬合ねじ1
21で第2次部に固定される。ねじ121はキャップ101の穴
103に埋め込んで配置された、円錐形の支持面109に載置
されるヘッドと、第2次部の雌ねじ72の中にねじ止めさ
れる雄ねじを備えたねじ部とを有する。キャップ101
は、たとえば金属材料から、たとえば金合金またはチタ
ンから成る。上部構造要素93は、さらに金属性の、キャ
ップに鋳込まれるスプルー125と、磁器または合成樹脂
から成る化粧部126とを有することができ、かつ、歯冠
として人工の一本歯またはブリッジを形成するために利
用することができる。キャップ101の外面の下端部は、
インプラントショルダの周縁38で継目なしに、段部なし
に、かつ、好ましくは少なくとも近似的に平滑に、連続
してインプラント31の外面に接続される。スプルー125
および/または化粧部126の外面は、たとえばその外面
側で継目なしに、段部なしに、かつ、少なくとも近似的
に平滑に、連続してキャップ外面の下端部に接続されて
いる。
ここで第2次部51またはキャップ101の位置決め部62
および105の作用をより詳しく説明する。キャップ101の
12の位置決め突出部106から、小さい側面クリアランス
と小さい半径方向クリアランスとを有する10の突出部が
第1の狭い位置決め空隙68の中に突出する。その他2つ
の突出部は小さい半径方向クリアランスを有し、小さい
側面クリアランスを有する各々の前記突出部の側面が幅
広の第2空隙69の側面に対向するように、第2次部51の
幅広の第2の位置決め空隙69の中で突出する。第8図お
よび第9図に直線131を示した。この直線は支持具の軸2
2に対して半径方向に第2次部51の第1空隙68の中心を
通り延長する。キャップ101は第8図で支持具の軸22の
周囲の回転に対して所定の中心の目標回転位置にある。
この回転位置には第2次部の第1空隙68の中に突出する
キャップの各突出部106が該当する空隙68の2つの側面
間の中心にあるため、その結果、軸22に対して半径方向
の直線132が突出部106の中心を通り直線131と重なり合
う。クリアランスのために第2次部の空隙68の各側面は
前記側面に対置する突出部106の側面からの間隔bを有
する。第2次部とキャップの位置決め部は前記キャップ
を接続する際に支持具と互いに係合する場合、キャップ
は第8図に示した該キャップの中心の目標回転位置から
出発して、ねじを締付固定するまで、一方または他方の
方向に第9図にβで表した角度で、第2次部51の第1空
隙68の中に突出するキャップ101の突出部106が第9図に
基づき側面で空隙68の側面に並ぶまで回転することがで
きる。突出部67の頂点に適合または前記突出部を通り延
長する円周は、たとえば約10mmになる。間隔bは、たと
えば約0.01mmになるため、第1空隙68の中に突出する突
出部106は、全体として前記円に対して接線方向に測定
した約0.02mmのクリアランスを有する。それにより角度
βは約0.36゜になるため、その結果キャップが合計で角
度2βだけ約0.72゜、あらゆる方向に回転することがで
きる。第2次部またはキャップの位置決め部62および10
5間の半径方向のクリアランス − すなわち互いに対
向する位置決め空隙の底面と位置決め突出部の頂点面の
間隔 − は、たとえば約0.01mmになる。
互いに係合する位置決め部は正確な位置決めをもたら
し、かつ、キャップを支持具に対する回転から保護す
る。ここでクリアランスを無視すれば、キャップの位置
決め突出部106は第2次部ヘッド59の最下端約4分の1
からその上端まで第2次部ヘッドの位置決め空隙の底面
と側面に当接する。さらにキャップは − ここでもク
リアランスを無視すれば − 第2次部の位置決め突出
部の頂点に当接する。キャップは確実にかつクリアラン
スなしにインプラントショルダ35に載置するので、該キ
ャップは側面から良好に案内され、それにより側面から
の、すなわち軸22に対して横方向の大きな力と、前記の
ような力により発生したトルクまたは捩り応力は、キャ
ップを傾けずに、キャップから支持具に良好に伝達され
る。つまりねじ121を引締めると、キャップが安定して
支持具に接続される。キャップのインプラントショルダ
35と支持面104は、軟質組織82の列の下側で前記軟質組
織の内部にあり、かつ、微小生物による問題が生じない
ようにクリアランスなしに上下に載置することができ
る。
一部を第10図に示した装置151は、第3図ないし第9
図に示した支持具と同様に形成された支持具を有し、こ
れを前記支持具のように21で表し、かつ、この図からは
単に第2次部51の位置決め部62が明らかである。さらに
装置151は、キャップ161を備えた上部構造要素153を有
する。これはシングルポジショニング用として形成さ
れ、かつ、10の狭く同一に形成かつ指定された第1位置
決め突出部166と、幅広の第2位置決め突出部167と、位
置決め空隙168とを備えた位置決め部165を有する。第1
位置決め突出部166は、キャップ101の位置決め突出部10
6と類似に形成され、かつ、第2次部の第1空隙68の中
に突出する。幅広のキャップの第2突出部167は小さい
クリアランスを有し、幅広の第2次部の第2空隙69の中
に突出する。キャップ161は、咬合ねじ121を備えたキャ
ップ101に類似して着脱可能に第2次部51に固定されて
いる。
一部を第11図に示した装置191は、さらに支持具21を
有し、この支持具のうち第2次部51の位置決め部62のみ
が明らかである。さらにこの装置191は、キャップ201を
備えた上部構造要素193を有し、前記キャップは咬合ね
じ121により第2次部に固定されている。キャップ201は
位置決め部205を有する。この部分はシングルポジショ
ニング用として形成され、唯一の、幅広の位置決め突出
部207のみを有し、前記位置決め突出部は小さいクリア
ランスを有し幅広の第2空隙69に係合する。つまりキャ
ップ201は狭い第1空隙68の中に係合する突出部をもた
ない。
第10図および第11図に示した上部構造要素153または1
93は、たとえばいわゆる伸縮式またははんだベースの構
造体として形成することができる。上述に特に記載され
ていない場合、装置151および191は、第6図ないし第9
図を利用して説明した装置91と類似に形成することがで
きる。
第12図および第13図に示した装置251は、さらに上述
の方法で形成したインプラント31と第2次部51とを備え
た支持具21を有する。さらに装置251は、キャップ261を
備えた上部構造要素253を有する。前記キャップは内部
空間263を有し、この内部空間は軸方向に貫通する穴に
よって形成され、かつ、最下部で円錐形の支持面264を
形成する。前記支持面には、同様に円錐形の、より急勾
配の内面265が接続され、この内面は軸22と共に第2次
部の円錐形の部分64に等しい角度を形成する。内部空間
263は、円錐面265の上方にテーパを有し、かつ、前記テ
ーパの上部側面に円錐形の支持面269を有する。キャッ
プ261は、咬合ねじ121を備えたキャップ101と類似して
おり、該キャップのヘッドは支持面269に載置されて、
第2次部51に固定される。キャップ261は、該キャップ
が固定された状態でその支持面264と共に少なくともシ
ョルダ面37の外部領域に固定され、かつ空隙なしに載置
されるように形成されるのに対し、第2次部の円錐形の
部分64とキャップの円錐内面265との間に、非常に小さ
な、たとえば約0.01〜0.02mm幅の間隙が具備されてい
る。それによりキャップは第2次部の円錐形の部分64か
ら同様にさらに案内され、心出しされ、かつ、側面から
の、軸22に対してほぼ横方向の力の作用時に支持され
る。特に第13図に明らかなように、キャップ261は第2
次部の位置決め空隙68、69に係合する突出部を有さず、
すなわち − 軸22周りの回転に対して − 位置決め
されない。キャップ261を有する上部構造要素253は、た
とえば複数の人工の歯を形成するための可撤またはブリ
ッジとして形成され、さらに少なくとももう1つ別のキ
ャップを有することができ、前記キャップは同様に支持
具に固定することができる。
第14図および第15図に示した支持具321は、一般に軸3
22に対して回転対象であり、かつ、係留部323とヘッド
部324とを有する。支持具321は完全にかつもっぱら一体
型の本体すなわちインプラント331から成り、前記イン
プラントの下部は係留部323と、前記インプラントの上
部は支持具のヘッド部324とを形成する。インプラント3
31の下部はインプラント31と類似に形成され、特に円錐
形のショルダ面を備えた円錐形のインプラントショルダ
335を有する。上部の、ヘッド部334を形成するインプラ
ント331の部分は、下部の、一般に円筒形の部分363と、
上部の一般に円錐形の部分364とを備えた位置決め部362
を有する。前記円錐形の部分にはインプラントの上端に
環状の、平坦な前面365を接続する。位置決め部362は円
周に沿って交互に連続する位置決め突出部367と位置決
め空隙368、369とを有する。位置決め突出部367は全て
同一に形成され、軸322に対して直線および平行であ
り、かつ、前記軸から離間して外側へ突出し、横断面で
外側へその頂点と逆向きに先細になり、かつ、横断面で
ほぼV字形または三角形である。位置決め空隙は同様に
軸322に対して直線および平行であり、複数の同一に形
成および同一に規定された狭い第1位置決め空隙368
と、唯一の幅広の第2位置決め空隙369とを有する。各
第1位置決め空隙368は横断面でほぼV字形の溝または
切欠溝から成り、かつ、2つの本質的に平坦な側面を有
し、前記側面がその底部および軸2から離間して外側へ
互いに離間して傾斜している。より幅広の第2位置決め
空隙369は、平坦なまたは若干湾曲した底面と、2つの
前記底面から離間して外側へ互いに離れて傾斜した側面
とを有する。突出部は円筒形の部分363により形成され
た頂点と、円錐形の部分364により形成された傾斜部と
を有する。突出部367の頂点は基準円を規定し、かつ、
円筒面に位置する。空隙の底部はそれと共に同様に円筒
面を規定する。狭い、互いに隣接した第1位置決め空隙
368は、互いに全て均等の間隔を有し、たとえば15゜ま
たは第24基準円を規定する。より幅広の第2位置決め空
隙369は突出部367を省いて形成されている。インプラン
ト331は第2次部51の止り穴71に対応する咬合ねじを締
めるための雌ねじ372を備えた軸方向の止り穴371を有す
る。上述に特に記載されていない場合、インプラント33
1から成る支持具321は支持具21と同様にまたは類似して
形成することができ、かつ、支持具21と類似に使用する
ことができる。
第16図および第17図に示した支持具421は、軸422とイ
ンプラント431とを有する。前記インプラントは、該イ
ンプラントの上端に環状の段付の、インプラントショル
ダ435を備えた前面を有し、前記ショルダは平坦な、軸4
22に対して直角のショルダ面437を有する喉部と、短く
円錐形の、軸に対して上方に傾斜した心出し面439とか
ら成る。インプラント434は、雌ねじを備えた軸方向の
止り穴441を有し、この止り穴の中に第2次部451がねじ
止めされている。前記第2次部のヘッドは位置決め部46
2を有し、これはたとえば第2次部51の位置決め部62と
類似して形成されている。支持具421には、半分を示し
たキャップ471または半分を示したキャップ481が咬合ね
じ491で着脱可能に固定することができる。第16図、第1
7図の左側に示されたキャップ471は位置決め部を有し、
この部分はたとえばマルチポジショニング用のキャップ
101の位置決め部105と同様に形成されている。第16図、
第17図の右側に示したキャップ481は位置決め部をもた
ないため、その結果、前記キャップはキャップ261に類
似して任意の回転位置で支持具に固定することができ
る。
第18図、第19図、第20図に示した装置501は、軸522を
備えた支持具521を有する。支持具521は係留部523とヘ
ッド部524とを有し、たとえば一体型のインプラント531
からのみ成る。前記インプラントは軸方向の止り穴541
を有し、前記止り穴はヘッド部524の自由端で前面側に
合流する。このインプラントは円筒形の部分552とヘッ
ドの自由端の方向に先細になる、一般に円錐形の部分55
3とを備えたヘッド551を有する。さらにこのヘッドは位
置決め部562を有し、この部分は円錐形の部分553の先細
の端部に、かつ、ヘッドの前面側にある。位置決め部56
2は、外側で円錐形の部分553の円錐形の外面の端部によ
り、内側で穴541の円筒形の部分により、かつ、ヘッド
部の前面側で環状の平坦な、軸522に対して直角の前面5
65により仕切られている。
位置決め部562は、軸522周りに配分され、交互に連続
する位置決め突出部566、567と、位置決め空隙568、569
とを有する。突出部566、567はカムから成り、このカム
は軸方向に空隙568、569の底面から離れて突出し、か
つ、平坦な前面565の部分により形成された頂点を有す
る。空隙568、569の底面は、平坦な、軸522に対して直
角の環状面の部分から成る。突出部と空隙の側面は、該
当する空隙の軸および中心を通り延長する平面に対し
て、たとえば平坦かつ平行である。突出部は複数の同一
に形成かつ配分された、幅広の第1突出部566と、2つ
の互いに隣接した、狭い第2突出部567とを有する。空
隙は複数の同一に形成かつ配分された、狭い、第1空隙
568と、幅広の第2の空隙569とを有し、前記空隙は、2
つの狭い第2突出部567の間にある。位置決め部562は、
たとえば合計8つの突出部と空隙とを有し、これらが第
8または45゜分割を規定する。装置501はさらに上部構
造要素593を有し、この要素のうち第18図と第20図には
キャップ601の一部のみを示した。前記キャップは位置
決め部605を備えた内部空間603を有する。前記位置決め
部はその円周に沿って配分された8つの位置決め突出部
606と、その間に8つの位置決め空隙608とを有する。位
置決め突出部は、たとえばカムから成り、このカムは段
付の円筒形の内面から離間して半径方向内側へ突出し、
かつ、組込まれた装置501では支持具521の空隙566、567
に係合する。ただしキャップの位置決め突出部はその代
わりに上から、たとえば平坦な半径方向の平面から離間
して軸方向下側へ突出することができる。その他の点で
キャップ601の位置決め部605は、マルチポジショニング
用かまたはシングルポジショニング用として形成するこ
とができる。この装置501は、それに対応して − 上
述に特に記載されていない場合 − 装置91または151
と類似して形成することができる。
第21図に明らかな装置651は支持具521を有し、この支
持具は第18図ないし第20図に示した支持具と同様に形成
され、かつ、前記支持具のようにインプラント531から
成る。装置651は上部構造要素653を有し、この要素のう
ちここでもキャップ661のみを示した。このキャップは
支持具またはインプラントの位置決め空隙568の中に係
合する突出部をもたないが、インプラント431のヘッド5
51の円錐形の部分553から小さなクリアランスで案内さ
れる円錐形の内面665を備えた内部空間663を有する。上
述に特に記載されていない場合、この装置651は第12
図、第13図に示した装置251と類似して形成することが
できる。
第22図に示した装置701は、軸722と、係留部723と、
ヘッド部724とを備えた支持具721を有する。支持具721
は、一体型に金属性の本体から成るインプラント731を
有する。インプラント731は位置決め部762を備えたヘッ
ド759を有する。前記位置決め部は一般に円筒形の部分7
63と、前記円筒形の部分から離間して上方へ先細にな
る、一般に円錐形部分764と、環状の、半径方向に平坦
な前面765とを有する。円筒形の部分763は、雄ねじ766
を具備し、このねじはたとえば台形ねじとして形成さ
れ、円筒面の部分によって形成された頂点を有する。支
持具721はヘッド部の前面側に合流する、雌ねじ722を備
えた軸方向の止り穴771を有する。一部円筒形の、か
つ、一部円錐形の、位置決め部762の外面または円周面
は、軸方向に延長する、半径方向外側に突出する位置決
め突出部776、777と、位置決め空隙778、779とを具備
し、その際、たとえば複数の幅広の第1突出部776と、
2つの狭い第2突出部777と、複数の狭い第1空隙778
と、2つの狭い突出部の間に配置された幅広の第2空隙
779とを備えている。溝により形成された空隙は雄ねじ7
66を区分し、単に突出部の頂点のみが雄ねじの部分を有
する。位置決め部762は、追加で前面側に軸方向に突出
する位置決め突出部786、787と、位置決め空隙788、789
とを具備し、その際、たとえば支持具521に類似して複
数の幅広の第1突出部786と、狭い第2突出部787と、複
数の狭い第1空隙788と、幅広の第2空隙789とを有す
る。装置701はキャップ801とを備えた上部構造要素793
を有する。前記キャップは位置決め部805を備えた内部
空間803を有し、この空間はキャップ601の内部空間と類
似して形成され、かつ、支持具の前面側の空隙788、789
に係合できる突出部を有する。キャップ801は、咬合ね
じ821で支持具621に固定することができる。
キャップ801は外面または円周面に配置された支持具7
21の空隙788、769に係合する位置決め突出部を有するキ
ャップに置換えることができる。さらに支持具721に、
位置決め突出部はないが、キャップを固定する際に支持
具の雄ねじ766でねじ止めされる雌ねじを有するキャッ
プを固定することができる。
第23図に示した装置901は、一体型のインプラント931
から形成された支持具を有する。インプラントのヘッド
により形成された支持具のヘッド部924は、第1および
第2の位置決め空隙を有し、そのうち第1位置決め空隙
を示し、948で表した。この位置決め空隙は、一般に円
筒形のヘッド部の下側半分から、先細の一般に円錐形の
ヘッド部の上端まで延長し、たとえばその底部が下端で
円筒形のヘッド部の円筒形の外面および/または被覆面
に出るように側フライスでフライス加工されている。
装置901に属しているキャップ961は、一部を第21図に
示したキャップ661と類似して形成され、かつ、前記キ
ャップと同様に一般に円錐形の、第23図に965で表した
内面を有する。ただし第23図に明らかにしたキャップ96
1はマルチポジショニングまたはシングルポジショニン
グ用として形成され、かつ、位置決め突出部を有し、そ
のうち1つを示し976で表し、かつ、位置決め空隙948の
中に突出する。
各位置決め突出部の軸方向の寸法は、円筒形および円
錐形のヘッド部の軸方向の合計寸法よりも本質的に小さ
くなり、好ましくは前記両ヘッド部と当然ながら全ヘッ
ドとの軸方向の合計寸法の最大30%になる。このため位
置決め突出部は円筒形のヘッド部の下端と、円錐形のヘ
ッド部17の上端との間隔で、ほぼ両ヘッド部が互いに接
続される高さに位置する。突出部976の頂部とこれを含
む位置決め空隙948の底部との間には、自由間隔または
空隙があり、その半径方向の寸法は、空隙の最深部でた
とえば少なくとも空隙948の半分の深さと等しくなる。
位置決め突出部の側面は、最大でも非常に狭い間隙によ
り空隙の側面から分離されている。すなわち位置決め突
出部は空隙948で支持具の軸に対して中心に向かう円に
沿って、かつ、前記円に対して接線方向に極く小さいク
リアランスのみを有する。さらにヘッド部の円周面の円
錐形の部分とキャップの円錐形の内面965との間には極
く小さいクリアランスのみがある。したがってキャップ
は円錐形の内面965と突出部976の側面とにより側面から
− すなわち軸に対してほぼ横方向の力に抗して −
突出部976の頂点と空隙948の底部との間に比較的大き
い間隙があるにも拘わらず、良好に支持されている。
一部を第24図、第25図、第26図、第27図、第28図に示
した装置は、第18図ないし第21図に示した支持具に類似
する支持具を有し、かつ、前記支持具と同様に521で表
した。第24図ないし第26図に示した支持具521は、特に
ヘッド部524の前面側に配置された第1位置決め空隙568
と、第2位置決め空隙569とを有する。ただし第24図な
いし第26図に示したヘッド部524の場合、各空隙568、56
9は側面図で、かつ、その半径長手方向に垂直に延長す
る横断面図で台形であり、かつ、平坦な、軸に対して直
角の底面571と、2つの平坦な側面572とを有する。前記
両側面は、底面571から離間して上方へ互いに離れて傾
斜し、その結果、空隙が底面から離れて延長する方向に
拡大される。第24図、第25図に示したキャップ601は、
同一の番号を付した第18図および第20図に示したキャッ
プに一部類似して形成されているが、当初2つの独立部
分、すなわち金属性のスリーブ状の本体611と位置決め
スリーブ621とから成る。本体611は軸方向に貫通する穴
を有し、かつ、特に円錐形の内面613と、前記内面の上
方に円筒形の穴部614とを有する。位置決めスリーブ621
は本質的に円筒形であり、かつ、本体611に固定され
る。すなわち円筒形の穴部614に圧入および/または接
着される。さらに位置決めスリーブは円筒形の穴部614
から突出する部分の下に少なくとも1つの軸方向に下方
へ突出する位置決め突出部626を有し、その際、たとえ
ば第27図に基づき2つまたはそれ以上の均等に形成され
た位置決め突出部626を具備している。前記突出部の各
々は半径方向に見て台形であり、かつ、平坦な、軸に対
して直角の前面と、2つの平坦な、前記前面から離間し
て互いに離れて傾斜した側面とを有する。各突出部626
は、該突出部が第29図に基づき組込まれた装置で非常に
小さな側面クリアランスを有し支持具521の第1空隙568
の中に突出するように配分されている。位置決めスリー
ブ621は、支持具に対しキャップのマルチポジショニン
グを可能にする。
第27図に示した位置決めスリーブ621は、一部を第29
図に示した位置決めスリーブ621で置換することができ
る。前記位置決めスリーブは第26図に示した支持具521
の第2位置決め空隙569の中に適合する位置決め突出部6
27を有する。その他の点では第29図に示した位置決めス
リーブは追加の、図示しない支持具の第1空隙568の中
に適合される突出部を有する。
一部を第30図に示した装置は支持具521を有し、この
支持具は第24図、第25図、第26図、第28図に示した支持
具と同様に形成され、かつ、ヘッド部の前面側に特に第
1位置決め空隙568を有する。第30図に一部明らかな位
置決めスリーブは、少なくとも2つの位置決め突出部63
6を有する。前記突出部の各々は、軸に対して直角の前
面と、軸に対して平行の2つの側面と、前記側面と前面
の接続時に角部637とを有する。突出部636の少なくとも
1つが、装置を組込むとき、支持具521の空隙568の中に
突出する。それにより両角部637は、最大でも非常に小
さなクリアランスで空隙の側面に当接する。
第23図ないし第30図を利用して説明した装置は、キャ
ップを有する上部構造要素または模型要素が支持具の軸
に対して斜めに前記支持具から離して引込み可能であ
り、または前記支持具に差込み可能となる適用に対し特
に好ましい。これは、たとえばブリッジまたはその類似
物に属す、同時に大幅に発散または集束する軸を有する
2つのインプラントに差込む必要のある2つのキャップ
に該当することができる。
以下に説明する実施例について、互いに対応する種々
の実施例の、同一または類似の部分はそれぞれ同一の符
号で表すことを指摘しておく。
第31図、第32図、第33図に示した支持具1000は、完全
に一体型の金属性のインプラント1001から成り、軸1003
を有し、かつ、本質的に前記軸に対して回転対象であ
る。インプラント1001は下部に係留部1005を有し、上部
に支持具のヘッド部を形成するヘッド1007を有する。互
いに離間した、係留部およびヘッドの自由端がインプラ
ント1001の第1端1008または第2端1009を形成する。イ
ンプラントの下部にある第1端1008は軸断面で軽く凹面
に湾曲した端面を有する。係留部1005は下から上へ一般
に円筒形の部分1011と、前記円筒形の部分から離間して
拡大したトランペット状の部分1013とを有し、前記部分
の外面は連続的かつ平滑に一般に円筒形の部分1011の外
面に接続されている。一般に円筒形の部分1011は一条の
右回りの雄ねじ1015を具備している。この雄ねじは多少
鋸歯状の形状を有し、かつ、頂点1017と軸断面で非対称
の2つの側面を有するつる巻線状に延長するリブ1016を
有する。下部の、より詳しくは第1端8にある側面は、
軸1003により、たとえば約70゜〜75゜の角度を形成す
る。上部側面は軸断面で下部側面よりも小さい角度を軸
と共に形成する。特に前記角度は頂点から間隔が増大し
てより小さくなり、その結果、上部側面の上端は軸に対
してほぼ平行である。したがってつる巻線状のリブ1016
の軸方向の寸法は − 半分のねじ深さまたは半高のリ
ブで測定して − 同一の半径で測定した、連続する螺
旋またはリブ1016の周縁部の間にある溝の軸方向の寸法
より本質的に狭くなる。ねじの中心径Dは好ましくは最
大4mm、好ましくは少なくとも3mmかつ、たとえば約3.5m
mになる。リブの半径方向のねじ深さまたは高さ、たと
えば0.3mmである。ねじの勾配はたとえば約1mmである。
雄ねじ1015は通常の一対のねじとして − すなわち非
セルフタッピングねじとして − 形成されている。係
留部は第1端1008と雄ねじ1015との間に長さ約1〜2mm
の、短い円筒形の平滑な、すなわちねじなしの端部1018
を有し、この端部は面取りした移行部を通り、連続的に
凸部の端面と第1端1008で接続され、かつ、前記端部の
直径が雄ねじの中心径とほぼ等しくなる。円筒形の部分
1011の上端の直径と、前記円筒形の部分に接続される、
トランペット状の部分1013の下端は、雄ねじ1015の中心
径に等しくなるため、その結果、雄ねじのリブ1016が半
径方向にインプラントの該雄ねじ端に接続する部分上に
突出する。
上部の、トランペット状の部分1013の広端には、第1
端から離間して内側上方へ傾斜した、円錐ショルダ面10
22を有するショルダ1021が具備されている。前記ショル
ダは、幅1003と共に角度40゜〜50゜、かつ、たとえば45
゜を形成する。上部の、円錐ショルダ面1022の狭端に
は、平坦な、軸1003に対して直角の環状面1023が接続さ
れている。
ヘッド1007は、環状面1023から離間して上方へ突出
し、かつ、本質的に軸1003に対して平行のヘッド部1025
と、前記ヘッド部から離間して上方へヘッドの自由端と
それと共に全インプラントの第2端1009に向かって先細
になる、一般に円錐形のヘッド部1027とを有する。軸に
対して平行のヘッド部1025は、軸断面で凹面に湾曲した
環状溝1029によりショルダ1021の上端から仕切られてい
る。ヘッドは円周1030と、前記ヘッドの自由端にインプ
ラントの第2端1009が形成される平坦な、環状の前面31
とを有する。両ヘッド部1005、1027は、一般に軸1003に
対して回転対象におよび/または軸に対して各々1つの
回転対象の、すなわち円筒形または円錐形のスリーブ面
を有する。一般に円錐形のヘッド部1027の円錐形のスリ
ーブ面は、軸1003により、軸1003を有する円錐形のショ
ルダ面1022により形成された角度よりも小さい角度を形
成し、かつ、円錐形のヘッド部により規定された円錐面
の延長が円錐ショルダ面1022の外縁部内のショルダ1021
と交差し、すなわちたとえばショルダ面1022の内側半分
または場合により平坦な環状面1023と交差するように、
円錐形のヘッド部の間隔をあけたショルダにより調整さ
れている。軸を有する円錐形のヘッド部の円錐面により
形成された角度は、好ましくは15゜〜25゜、かつ、たと
えば約20゜になる。ヘッド1007の軸の寸法または高さ
− 平坦な環状面1023からインプラントの第2端1009ま
で測定して − 最大2mm、好ましくは、1.2mm〜1.8mm
およびたとえば約1.5mmになる。軸平行のヘッド部1025
と環状溝1029の軸の寸法は、合計でたとえば約1mmであ
る。一般に円錐形のヘッド部1027の軸の寸法は、たとえ
ば約0.5mmである。
インプラント1001は軸1003に対して同軸の止り穴1035
を具備している。前記止り穴は第2端1009にある、環状
の前面1031により取囲まれた、非常に短い、円筒形の穴
部により形成された開口部1036と、前記開口部から離間
して下方へ列にしたがって、たとえばメートル法の雌ね
じ1037が、円筒形の平滑な、すなわちねじなしの穴部10
38と底部1039とを有する。下部の、開口部から大きく離
れた雌ねじ1037の端部は、拡大するインプラントのトラ
ンペット状の部分1013の内側にある。円筒形の穴部1038
の直径は、雌ねじの中心径とほぼ等しくなる。底部1039
は係留部1005の一般に円筒形の部分11の下半分の内部
に、ほぼ雄ねじの下端にあり、前記底部の最深部の方向
に先細であり、かつ、軸部で湾曲した面により仕切ら
れ、前記面は連続的かつ平滑に円筒形の穴部の平面と連
係している。この底部1039の形成は、インプラントが底
部1039付近で破損する危険を低減する。
係留部1005は、少なくとも1つの縦長溝1051であり、
すなわち軸1003周りに配分された3つの溝1051を具備し
ている。各溝1051は長手方向に、かつ該溝の軸1003に対
して半径方向の面で軸に対して右ねじのリブと同じ側
に、すなわち右上へ傾斜している。溝の長手方向に延長
する中心線と前記中心線に対して平行の溝の側面部が軸
1003に対して直角の平面を有する前述の面で、前記平面
を有するリブ1017により形成された角度すなわちねじの
勾配よりも大きい鋭角を形成する。溝1051は、インプラ
ントの第1端1008付近の雄ねじ1015の端部にあるが、第
1端1008から離間している。各溝1051は少なくとも1つ
のリブ1017の螺旋と交差し、またはリブの開始点を制限
し、かつ、少なくとも1つのリブ1016の螺旋ですくい面
1053を形成し、前記すくい面は横断面で軸1003と頂点10
17を通り延長する、軸に対して半径方向の直線により鋭
角のすくい角βを形成する。さらにすくい面1053は、軸
1003を有する頂点1017で前記軸に対して半径方向の面に
たとえば約20゜の鋭角のすくい角を形成する。溝1051は
チップ溝を形成するが、インプラントの第1端1008から
大きく離間した雄ねじ1015の端部まで延長するため、前
記雄ねじは溝1051と該雄ねじの第1端1008から離間した
端部との間に、軸1003が連続的に少なくとも1回、か
つ、たとえば少なくとも2回 − または少なくとも3
回完全に取囲む部分を有する。インプラントの第2端10
09に合流する止り穴1035は、たとえば溝1051を有する係
留部1005の長手方向領域まで達する。ただし溝1051の深
さは、溝が止り穴1035の中まで突出しないように指定さ
れる。溝1051は、たとえば低製造コストの側フライスで
係留部にフライス加工することができる。溝1051の長手
方向領域にあり、かつ、前記溝から交差した、ねじ切削
に利用された雄ねじ1015の開始部分が、好ましくは、溝
1051の上部にある雄ねじの部分の最大径または外径より
もわずかに、好ましくは少なくとも0.01mm、好ましくは
最大0.10mm、かつ、たとえば0.02mm〜0.05mm小さい最大
径または外径を有する。これは、雄ねじの上部がインプ
ラントの回転時に骨部に最初から確実かつ安定して骨部
内に係留されるという長所をもたらす。
セルフタッピング雄ねじ1015によりねじが骨部内で切
削されるとき、最初にリブ1017の下側面のみが骨部に係
合し、溝1051を保証し、従ってねじを切削するために比
較的小さいトルクのみが必要になる。ねじの切削時に発
生する骨部物質からの切屑は、溝1051の中に集め、それ
によりさらにまた係留部を取囲む骨部と共に成長する。
これは骨部とインプラントの接続の安定性を改善する。
ヘッド1007の円周面1030は、軸1003周りに配分され
た、軸方向の位置決め突出部1065と前記位置決め突出部
の間に配置された、軸方向の位置決め空隙、すなわち複
数の等しく形成された位置決め空隙1068と、より幅広
の、ならびにより深い位置決め空隙1069とを有する。軸
方向の位置決め空隙1068、1069は溝状であり、以下、位
置決め溝1068または1069と呼び、かつ、軸1003に対して
非回転対象の、凹面に湾曲した位置決め面1033、すなわ
ち複数の同一の、第1溝1068により形成された、第1位
置決め面とより幅広の、ならびにより深い第2位置決め
面を形成する。第2位置決め面は、たとえばより詳しく
は軸1003にある円中心および/または第1位置決め面よ
りも大きい曲率半径を有する。
空隙1068、1069と、前記空隙により形成された位置決
め面1033 − または少なくとも横断面で前記空隙の最
深部 − が、さらにまた軸1003に対して平行のヘッド
部1025の全長にわたり、かつ、少なくとも近似的に、な
らびにたとえば正確に円錐形のヘッド部1027の先細の端
部まで、すなわち全インプラントの第2端1009まで延長
する。軸平行のヘッド部1025の領域にある各位置決め面
1033の部分は横断面で円弧を形成し、この円弧は最大で
も半円を形成し、すなわち半円よりも小さくなる。2つ
の第1空隙または溝1068の間にある突出部1067は全て等
しい形状と寸法とを有する。両方の空隙1069または第2
溝に接する突出部は、その他の突出部1067よりも少し狭
くなる。一般に円錐形のヘッド部1027の領域にある位置
決め面1033の部分は、それによりより小さい円弧を形成
し、かつ、たとえば円錐形の部分の先細の端部で環状の
前面1031の中に出る。位置決め溝の間にある突出部1067
は、円筒面または円錐面の部分を形成する外側の円周部
分を有する。たとえば8つの位置決め溝1068、1069があ
り、これらの溝は一緒に第8円分を指定するが、8つ以
上でも、たとえば12またはそれ以上の位置決め溝も設け
ることができる。
インプラント1001はたとえばチタンから成る。係留部
1005の外面はたとえば第1端1008からショルダ1021の近
傍へ − すなわち上部の、トランペット状に拡大した
部分1013の端部の下側約1mm〜3mmまで − 粗くかつ有
孔性であり、たとえばセラミックまたは砂粒子のような
固体粒子の吹付けにより、またはエッチングにより表面
を粗くし、またはチタンの吹付から成る多孔性のコーテ
ィングを具備している。それに対しトランペット状の部
分1013の最上部、円錐形のショルダ面1022、環状面1023
およびヘッド1007の種々の面は平滑および無孔である。
第34図ないし第36図に示したインプラント1001は一般
に円筒形の部分1011を備えた係留部1005を有する。前記
部分はセルフタッピング雄ねじ1015を有し、かつ、前記
雄ねじの下端付近には複数のたとえば3つの、軸1003周
りに配分された、縦長溝および/または縦長穴1071を具
備している。前記溝は、チップ溝および/またはチップ
穴として利用され、かつ、半径方向に見て溝1051と同様
に軸1003に対して傾斜し、かつ、前記軸により、第35図
でαと呼ぶリード角を形成する。さらに溝および/また
は穴1071の側面は、すくい面1053を形成する。このすく
い面は軸1003に対して直角の横断面でさらにまた鋭角の
すくい角βを軸1003に対して半径方向の直線で形成す
る。しかし溝および/または穴1071は、第3図ないし第
5図に示したインプラントの溝1051よりも深くなるた
め、これらは互いに交差し、かつ、その中心の底部が互
いに貫通する。すなわち溝および/または穴1071は、係
留部1005の中心の横断面領域で共通の、中心に中空を有
し、かつ、合せてインプラントが横断面で貫通する貫通
部を形成する。ねじを切削する際に溝および/または穴
1071の中に到達する骨部切屑は、これにより治癒過程中
に成長する骨部物質と共に係留部が完全に貫通する骨部
可撤を形成することができる。この可撤は比較的短い係
留部でも非常に安定したかつ持続的な骨部内のインプラ
ントの係留をもたらす。ヘッド1007でインプラント1001
の第2端1009に合流する止り穴1035の円筒形の穴部1038
は、第34図ないし第36図記載のインプラントでは、第31
図ないし第33図記載のインプラントの場合よりも短くな
るため、その結果、止り穴1035の底部1039は溝および/
または穴1071の上方にある。第34図ないし第36図に示さ
れたインプラントのヘッド1007およびショルダ1021は、
第31図ないし第34図記載のインプラントと同様に形成さ
れている。
第37図に示したインプラント1001の場合、止り穴1035
は第31図ないし第33図記載のインプラントに類似して溝
1081を − すなわちチップ溝を有する係留部1005の長
手部まで達する。ただし溝1081は下部の、第37図に記載
されたインプラントの第1端まで延長する。
第38図および第39図に示したインプラント1001は、さ
らにまた係留部1005により形成された第1端1008と、ヘ
ッド1007により形成された第2端1009とを有する。一般
に円筒形の係留部1005の部分1011は、雄ねじ1015を具備
している。インプラントの止り穴1035はさらにまたイン
プラントの第2端1009にある開口部1036と、雌ねじ1037
と、円筒形の穴部1038と、雄ねじ1015の下端の上方にあ
る底部1039とを有する。さらに止り穴1035は場合により
下部の、雌ねじ1037の内端部に軸断面で最大部分が湾曲
し、雌ねじ1037と円筒形の穴部1038との間の移行部を形
成し、かつ、前記溝の平面が少なくとも近似的に円筒形
の穴部1038の平面に連続的に移行する環状の細溝1091を
有する。さらに第38図および第39図記載のインプラント
は、インプラントの第1端1008にある開口部1094と、係
留部1005の下半分以内に上部止り穴1035の底部1039から
小さい間隔をあけた底部1095とを有する下部の、短い、
軸1003に対して同軸の止り穴1093を有する。下部の止り
穴1093は開口部1094から底部1095に向かって本質的にそ
の全長にわたり先細になり、かつ、底部で、かつ、たと
えば少なくとも近似的に止り穴の全長にわたり軸断面で
凹面に湾曲した、平滑ならびに連続した、かつ、たとえ
ばほぼ放物線状の平面により仕切られている。係留部10
05は特に雄ねじ15の下端に長穴1097を具備し、この長穴
は止り穴1093に合流し、かつ、長手方向に延長する中心
線ならびに前記中心線に対して平行の側面を有し、前記
側面は半径方向に見て軸1003により鋭角のリード角αを
形成する。第38図、第39図記載のインプラントは、特に
前記インプラントが比較的少なく骨部内に突出させるこ
とができ、かつ、一般に円筒形の部分1011の長さがわず
か約6〜8mmとすることができる適用にとり特に好まし
い。
第40図に示したインプラント1001は、さらにまた一般
に円筒形の部分1011が雄ねじ1015を具備した係留部1005
を有する。前記インプラントの中心径Dは第31図ないし
第39図記載のインプラントよりも小さく、好ましくは最
大3mm、好ましくは少なくとも2.5mm、かつ、たとえば約
2.8mmになる。それに対しヘッド1007およびショルダ102
1の最大径は、たとえば第31図ないし第39図に示したイ
ンプラントの場合と等しい大きさになる。止り穴1035
は、さらにインプラントの第2端1009にある開口部1036
と、雌ねじ1037と、円筒形の穴部1038と、底部1039とを
有する。雌ねじ1037は、たとえば丸ねじまたはウィット
ねじとして形成される。開口部から大きく離間した、雌
ねじ1037の内端部は、さらにインプラントの拡大された
トランペット状の部分1013の内側にある。円筒形の穴部
1038の直径は、最大でも雌ねじの中心径と等しくなり、
かつ、たとえば中心径より幾分小さくなる。止り穴1035
は、開口部1036から大きく離間した、雌ねじ1037の内端
部と円筒形の部分1038との間に環状の細溝1091を有し、
この細溝は雌ねじ1037と円筒形の穴部1038との間の移行
部を形成する。細溝1091の最大径は、雌ねじ1037の最大
径または呼び径と少なくとも等しく、かつ、たとえばそ
の最大ねじ径よりも幾分大きくなる。直接雌ねじに接す
る細溝1091の部分は、軸断面で凹面に湾曲している。前
記部分にはほぼ円錐形のおよび/または軸断面で幾分凸
面に湾曲した部分に接続され、前記部分は軸断面で、イ
ンプラントのトランペット状の部分13の外面の、前記凸
面部分を横断面で取囲む部分とほぼ平行であり、かつ、
最深の最大径を有する細溝の箇所は少なくとも近似的に
連続かつ平滑に円筒形の穴部1038に接続される。それに
より止り穴1035を取囲むインプラントの壁は、最深の、
最大径を有する細溝1091の箇所と円筒形の穴部1038との
間で、下部のトランペット状の部分1013の先細の端部な
らびに雄ねじ1015の中心径の場合とほぼ等しい厚さを有
する。止り穴1035の底部1039は、上述の実施例の場合と
同様に軸断面で凹面に湾曲した平面により形成され、前
記平面は軸断面で少なくとも近似的に連続かつ平滑に円
筒形の穴部1038の平面に接続される。雌ねじ1037、細溝
1091および底部1039の前記形成により、雄ねじ1015の中
心Dが小さいにも拘わらず、負荷が大きいとき広範にイ
ンプラントが破損することを防ぐことができる。インプ
ラントの円筒形の部分1011は、下部の第1端1008の近傍
に長手方向に傾斜したすくい面1053を形成した溝および
/または穴1071を具備し、その際、中心径が小さいため
に場合により2つの前記のような溝および/または穴が
設けられる。
雌ねじ1037は、その他の点で、雄ねじの中心径が約3.
5mmになる上述のインプラントタイプでも、可能な限り
一体型に形成するために丸ねじまたはウィットねじとし
て形成することができる。
第41図、第42図、第43図は、患者の顎の骨部1111およ
び歯肉1113と、骨部に異なる深さで挿入されたインプラ
ント1001とを示し、前記インプラントにはキャップ状の
個別要素1115または治癒キャップ115が固定されてい
る。治癒キャップ1115はインプラント1001の円錐形のシ
ョルダ面1022に間隙なしに載置される円錐形の支持面11
16を有する。治癒キャップ1115の内部空間は、小半径の
クリアランスで軸平行のヘッド1007のヘッド部1025から
案内される円筒形の部分を有する。治癒キャップの外面
は湾曲し、軸断面で連続して湾曲し、かつ、円錐形のシ
ョルダ面1022の外縁部で本質的に継目なしに、平滑かつ
連続してインプラントのトランペット状の部分1013の外
面に接続されている。治癒キャップはねじ1119で着脱可
能にインプラント1001に固定されている。ねじ1119は治
癒キャップの被覆部に埋込まれた、治癒キャップの被覆
面と一直線に並べたヘッドとインプラントの雌ねじ1037
の中にねじ止めされたねじを有する。
第41図に示したインプラント1001は、歯肉下で患者の
口内に挿入されている。トランペット状の部分1013の上
端と円錐形のショルダ面1022の外縁部とにより形成され
た角部は、それによりほぼ骨部歯列の高さにある。歯肉
1113 −すなわち軟質組織 − は治癒キャップ115の
固定後インプラント1001に治癒キャップを介して結合さ
れ、かつ、継目1120で閉じられる。3〜4か月間の治癒
過程の後、歯肉がさらにまた切開され、かつ、単体また
は多体の上部構造要素がインプラントに固定される。イ
ンプラントを歯肉下に挿入する際、手術は2段階で実施
され、第1段階ではインプラントが挿入され、第2段階
では再度歯肉が切開され、かつ、上部構造要素が固定さ
れる。
第42図に示したインプラント1001は歯肉に対して半分
埋込まれている(「semi−submerged」)。円錐形のシ
ョルダ面1022の外縁部は、この場合に骨部歯列と歯肉の
最後部との間にある。次にキャップが歯肉とほぼ一直線
になり、または一部が少し前記歯肉から突出する。前記
インプラントの配列は特に人工の一本歯およびブリッジ
の形成に使用される。次に上部構造要素として利用され
る歯冠またはブリッジは幾分 − たとえば1〜2mm
− 歯肉表面下のショルダ面1022に載置されるため、そ
の結果、接続は見えなくなり、かつ、美的にも妨げな
い。
第43図に示したインプラント1は経歯肉に挿入されて
いる。円錐形のショルダ面1022の外縁部は、ほぼ歯肉11
13の最高部にある。これにより手術は1段階で実施する
ことができる。すなわち歯肉は1回のみ切開する必要が
ある。経歯肉の配列は、たとえば可撤構造を固定するた
めに、かつ、美的に重要性の少ない場合に使用される。
すなわち同一に形成されたインプラントは選択により
歯肉下「半埋込み」かまたは経歯肉に使用することがで
きる。これは歯科医と歯科医院にとり重要な長所であ
る。
第44図に示した装置1151は、インプラントの係留部10
05がたとえば図示しない下顎骨部の小孔間の領域に使用
されるインプラント1001を有する。インプラント1001の
ヘッド1007は、たとえば溝により形成された位置決め面
を有する。装置1151は、インプラント1001に固定され
た、軸1003に対して回転対象のキャップ1161を備えた上
部構造要素1153と、たとえば図示しない可撤と別の図示
しないキャップとを有し、このキャップは別のインプラ
ントに固定されている。キャップ1161は金属性の材料、
たとえば金合金またはチタンから成り、軸1003に対して
同軸の、貫通孔を形成し、かつ、最下部に円錐形の支持
面1164を有する内部空間1163を有する。前記支持面には
同様に円錐形の、ただし急勾配の内面1165が接続され、
前記内面は軸1003によりインプラント1001の円錐形のヘ
ッド部1027と等しい角度を形成する。内部空間1163は円
錐平面1165の上方にテーパを有し、かつ、前記テーパの
上側に円錐形の支持面1167を有する。キャップ1161はイ
ンプラントに咬合ねじ1171で固定され、前記咬合ねじの
円筒形のヘッド1172は多角孔を有し、かつ、キャップの
中に埋込まれている。ヘッド1172には円錐形の部分1173
が接続され、この部分は支持面1167に載置され、かつ、
円筒形のシャフト部1174によりねじ部1175と接続され
る。前記ねじ部のねじはインプラントの雌ねじ1037の中
にねじ止めされる。このねじはインプラントに対してキ
ャップを押付けるため、キャップはその支持面1164と共
に少なくともインプラントのショルダ面1022の外側領域
に固定され、かつ、間隙なしに載置されるのに対し、イ
ンプラントのヘッド部1027の円錐形の平面部とキャップ
の円錐形の内面1165との間に非常に狭い間隙があり、こ
の間隙の幅は最大でも0.02mmまたは好ましくは最大でわ
ずか0.01mmになり、かつ、たとえばμmの領域にある。
次いでキャップはインプラントの円錐部1027から同様に
さらに案内され、心出しされ、かつ、側面から、軸1003
に対してほぼ横方向の力の作用で支持される。キャップ
1161は、自由位置決めのために形成され、かつ、その結
果、位置決め溝により形成された、インプラント1001の
位置決め面1033に係合する平面をもたない。キャップは
上方へ円錐形に先細になる外面と、上端で平坦な被覆面
とを有する。キャップ1161の内部空間1163の形成は、軸
1003が上部構造要素1153の保持に利用されるインプラン
トと互いに平行にならない場合、かつ、たとえば互いに
最大40゜までの角度を形成する場合、前記キャップを容
易に、実質的に、摩擦なしに、かつ、わずかな力でヘッ
ド1007に載置し、かつ、さらにまた前記ヘッドから引き
離すことを可能にする。
第45図は骨部1111と、歯肉1113と、装置1151とを示
し、前記装置は、「半埋込み」で挿入したインプラント
1001と、もう1つ別の第46図に示したキャップ1161と、
咬合ねじ1171と、磁器からなる歯冠1201とを有する。キ
ャップ1161は第44図に示したキャップと同様に軸に対し
て回転対象に、ならびに自由位置決めのために形成さ
れ、かつ、支持面164によりショルダ面1022に載置す
る。第45図および第46図に示したキャップの外面211
は、一般に下から上へ先細になるが、最下部に外面部分
1212を有し、この部分は外側上方へ傾斜し、かつ、少な
くとも近似的に平滑にインプラントのトランペット状の
部分1013の上端に接続されている。さらに外面1211は、
軸断面で弓状の環状溝1213を具備している。第45図に示
した咬合ねじ1171は、前記咬合ねじが円筒形のシャフト
部1174の代りに軸断面が凹面に湾曲したシャフト部1224
を有し、前記シャフト部が円錐形の部分173を少なくと
も近似的に連続してねじ部1175に接続し、かつ、咬合ね
じの破損の危険を低減する点で、第44図に示した咬合ね
じから区別されている。
第47図および一部を第48図に示した装置1151は、骨部
1111に挿入したインプラント1001と上部構造要素1153と
を有する。上部構造要素1153は咬合ねじ1171でインプラ
ント1001に固定されたキャップ1161と、個々の義歯の形
成に利用される歯冠1201とを有する。インプラントのヘ
ッド1007は、たとえば11の同一に形成された、第1位置
決め空隙1068または位置決め溝1068と、幅広およびより
深い第2位置決め空隙1069または第2位置決め溝1069と
を有する。すなわちヘッドは位置決め面1033を形成する
合計12の位置決め溝を有する。
第47図および第48図に示したキャップ1161は、一部を
第45図および第46図に示したキャップと類似に形成され
ているが、円錐形の支持面1164の上方に位置決め部1241
を有する。前記位置決め部は一般に円筒形であるが、内
部空間1163の円周に沿って、交互に連続する位置決め突
出部1243と位置決め空隙1245とを有する。その際、内部
空間円周に沿って均等に配分され、12の同一に形成かつ
指定された突出部1243と、同様に均等に配分かつ同一に
形成された12の空隙1245とを備えている。キャップの12
の突出部1243のうち、11が第1の位置決め溝1231に、か
つ、1つが第2位置決め溝1232に係合する。すなわちキ
ャップは、マルチポジショニング用として形成されてお
り、かつ、インプラントと接続する際に12種類の位置
− すなわち回転位置 − でインプラントに位置決め
することができ、その際、互いに隣接する回転位置間の
角度は30゜である。突出部1243は、直線の、軸方向のリ
ブから成り、かつ、横断面で円弧状の平面を有する。前
記平面は軸平行のヘッド部1025で少なくとも近似的に第
1位置決め溝1068に対して補完している。第1位置決め
溝1068に係合する突出部1243は、前記突出部の中にクリ
アランスを有し、このクリアランスが半径方向に、か
つ、特に軸1003に対して同軸の円に沿って最大でも0.02
mm、好ましくは最大0.01mmになり、かつ、たとえば数μ
mの範囲内にある。それに対し、第2位置決め溝1069に
係合するキャップの突出部1243はかなり幅広の間隙で第
2位置決め面から離間している。キャップの位置決め空
隙1245は、同様に最大でも非常に小さい間隙で軸平行の
ヘッド部の円筒面部分に適合している。さらにキャップ
の位置決め突出部1243は、円錐形のヘッド部1027でもヘ
ッド1007の自由端まで、すなわちインプラント1001の第
2端1009までヘッドの位置決め溝の中に係合し、かつ、
その結果、ヘッド部1025、1027でインプラントの第2端
1009まで非常に小さいクリアランスで第1位置決め溝か
ら案内され、かつ、軸1003に対して横方向の力に抗して
支持される。すなわちマルチポジショニング用として形
成されたキャップは、ヘッドの高さが低いにも拘わらず
同様に良好に横力に抗してインプラントにより支持さ
れ、かつ、安定してインプラントに接続される。
第49図に示したインプラント1001のヘッド1007は、第
47図および第48図に形成されたインプラントと同様に形
成され、かつ、複数の、同一の第1位置決め溝1068と、
幅広のならびにより深い第2位置決め溝1069とを有す
る。第49図に示したキャップ1161は、シングルポジショ
ニング用として形成され、かつ、各第1位置決め溝1068
に対して前記位置決め溝内に突出する、第1位置決め突
出部1253と、第2位置決め溝1069の中に突出する第2位
置決め突出部1254とを有する。前記第2位置決め突出部
は、第1位置決め突出部よりも幅が広くかつ高くなるた
め、その結果、前記第2位置決め突出部は非常に小さい
クリアランスで第2位置決め溝1069の中に適合し、か
つ、第1位置決め溝1068に係合することができない。
第50図に示した装置1151のインプラント1001は、複数
の第1位置決め溝1065と、図示しない第2位置決め溝と
を備えたヘッド1007を有する。さらにこの装置は、独立
して第51図に示したキャップ1161と、咬合ねじ1171と、
歯冠1201とを備えた上部構造要素1153を有する。キャッ
プ1161または − より正確に言えば − 前記キャッ
プの外面1211が曲げられている。下部の外面部分1271は
一般にインプラントの軸1003に対して回転対象の部分を
含む環状溝1213まで延長する。環状溝1213の上方にあ
る、上部の外面部分1273は、軸1003と共に鋭角の角度を
形成する軸1275に対してほぼ同軸である。キャップの被
覆面は平坦であり、かつ、軸1003に対してほぼ直角であ
る。キャップの内部空間1163は該キャップの上端まで軸
1003に対して同軸であり、かつ、一般に該キャップに対
して回転対象である。キャップ1161は、インプラントの
ショルダ面1022に載置された、円錐形の支持面1164を有
し、かつ、特に − 第44図、第45図に基づくキャップ
に類似して − 小さいクリアランスで円錐形のヘッド
部1027により支持される円錐形の内面1165を有する。し
かしキャップは、たとえば全てが等しく形成され、か
つ、1243で表した位置決め突出部を備えた位置決め部12
41を有するため、キャップはマルチポジショニング用と
して形成されている。ただし位置決め突出部1243の高さ
は、ヘッドの位置決め溝1068、1069の深さよりも本質的
に小さいため、その頂点は位置決め溝の最深部から離れ
ている。さらに位置決め突出部1243はヘッドの位置決め
溝よりも本質的に短いため、該位置決め突出部はたとえ
ば両ヘッド部1025、1027の接続部付近でのみ位置決め溝
に係合する。しかし円周に沿って測定された突出部1243
の寸法または幅は、前記突出部が正確な位置決めを生じ
るように指定される。第50図および第51図に示したキャ
ップは特に良好にブリッジ構造に使用可能であり、前記
構造は互いに非平行の、たとえば発散または集束する軸
を備えた2つのインプラントを有する。ブリッジ構造を
形成する上部構造要素1153は、それにより非平行のイン
プラント軸にも拘わらず良好にインプラントに差込み、
かつ、前記インプラントから引き離すことができる。さ
らにキャップの位置決め突出部が小さいにも拘わらず、
横力に対して良好な位置決めと良好な支持とが達成され
る。
第52図に示した装置1151は、位置決め溝を備えたイン
プラント1001と、マルチポジショニングまたはシングル
ポジショニング用として形成されたキャップ1161を備え
た上部構造要素1153とを有する。前記キャップは円錐形
の支持面1164によりインプラント1001の円錐形のショル
ダ面1022に載置される。ただし支持面1164の外縁部はシ
ョルダ面1022の外縁部よりも小さい直径を有するため、
その結果、前記ショルダ面はもう1つのキャップを取囲
む部分を有する。咬合ねじ1171のヘッドはキャップの上
端とほぼ一直線に並ぶ。歯科医はこのキャップにより特
殊の模型キャップを使用せずに直接かつ自然の歯に類似
して成型することができる。それによりこの成型に基づ
き同様にショルダ面1022にも載置される歯冠1201を製造
することができる。
第53図記載の装置は、一般にインプラント1001の軸10
03に対して回転対象の、ただしマルチポジショニングま
たはシングルポジショニング用として形成されたキャッ
プ161と、咬合ねじのヘッドがかなり深くキャップの中
に埋込まれた、かつ、キャップの上部の自由端から比較
的大きい間隔をあけた咬合ねじ1171とを有する。キャッ
プはその使用にあたり、たとえば研磨することができる
ので、滑らかな研磨面1291が生ずる。
第54図に示した装置は、位置決め溝を備えたインプラ
ント1001と、キャップ1161と、咬合ねじ1171とを有す
る。このキャップでは、インプラントのショルダ面1022
に載置する支持面1164がさらにまた軸1003に対して回転
対象になるのに対し、キャップの全外面1211は軸1003と
逆に傾斜した軸に対して回転対象となり、かつ、たとえ
ば円錐形になる。キャップの被覆面は、たとえば後者の
軸に対して直角になる。キャップはその使用に際して必
要がある場合に研磨することができる。さらに歯冠また
はブリッジまたはその類似物はキャップにセメント固定
することができる。
第52図ないし第54図に示したキャップは、たとえば金
合金またはチタンのような金属材料から形成することが
できる。ただし最初に焼灼可能の合成樹脂から成るキャ
ップも製造し、かつ、このキャップを鋳造キャップに置
換することもできる。
以下、第55図ないし第62図を利用して義歯を形成する
ための作業工程を説明する。第55図は、患者の下顎の骨
部1111と、歯肉1113と、治癒過程に従って「半埋込み」
で挿入したインプラント1を示す。インプラントのヘッ
ド1007は、位置決め面を具備し、この位置決め面は溝に
より形成されている。
インプラント1001の治癒後、第56図に示した模型要素
1301が着脱可能にインプラントに固定され、たとえばク
リップ止めまたはねじ止めされる。模型要素1301は、単
体または多体の模型キャップから成り、間隙なしにイン
プラント1001のショルダ面1022に載置される。模型要素
1301のキャップはたとえば − 上部構造要素のキャッ
プについて説明した場合に準じて − マルチポジショ
ニングまたはシングルポジショニング用として形成さ
れ、それにより模型要素が指定された回転位置で位置決
めされる。模型要素の固定後、変形可能の成型材料1305
が詰められ成型用匙1303が模型要素1301を介して骨部歯
列と歯肉1113に押付けられ、かつ、成型または圧痕が作
られる。その後、成型材料は固化後、圧痕面307を形成
する。
次いで成型用匙1303が成型材料1305と前記成型材料の
中に固着した模型要素1301と共にインプラント1001から
取外される。第57図に示した処置インプラント1311は、
係留部1315と、ヘッド1317と、その間にあるショルダ13
21とを有する。処置インプラントのヘッド1317とショル
ダ1321は、第55図、第56図に示したインプラント1001と
同じに形成されるのに対し、係留部1315は通常インプラ
ント1001の係留部と異なる。
ここで処置インプラント1311のヘッド1317は、第58図
に基づき模型要素1301の内部空間の中に差込まれ、その
際に指定された回転位置に位置決めされ、かつ、着脱可
能に模型要素に固定され、たとえばクリップ止めされ
る。次に処置インプラントの円錐形のショルダ面が模型
要素の円錐形の支持面に載置され、その際、前記平面の
外縁部は外側から見ることができる。そのあと型取材料
− たとえば石膏 − が処置インプラント1311の係
留部1315を介して圧痕面1307に押圧され、かつ、型取材
料から第58図に示した主模型1331が製造される。型取材
料の硬化後、処置インプラントの係留部1315が主模型の
中に係留される。
それに続き処置インプラント1311が模型要素から分離
される。それによりヘッド1317と処置インプラントのシ
ョルダ1321の円錐形のショルダ面とが、第59図に基づき
主模型1331から突出する。
次の工程では、第60図に示したように、上部構造要素
の構成要素として利用されるキャップ1161が処置インプ
ラント1311のヘッドに差込まれ、かつ、咬合ねじで着脱
可能に前記ヘッドに固定される。その後、第61図に明ら
かなように、たとえば磁器から成る歯冠1201が製造さ
れ、かつ、キャップ1161に固定される。それにより歯冠
はキャップ1161と共に上部構造要素1153を形成する。こ
の上部構造要素は第62図に基づいてのみ患者の口内に挿
入され、かつ、インプラント1001に固定される。
第63図に示したインプラント1001は、たとえばもう1
つの図示しないヘッドを有するが、もう1つの図示しな
い第2次部を有する支持具に含むこともできる。インプ
ラントは一般に軸1003に対して回転対象である。係留部
1005は、さらにまた一般に円筒形の部分1011と、前記部
分の上端に接続され、前記部分から離間して一般に拡大
したトランペット状の部分1013とを有する。部分1013の
上端には、円錐形のショルダ面1022がある。トランペッ
ト状の部分1013は、軸に沿って互いに間隔をあけた、凹
部1425、すなわち環状の、軸1003を取囲む細溝1425を具
備している。前記細溝の各々は軸断面で底部1427と、第
1平面1428と、第2平面1429とを有する。第1平面1428
は、底部1427の上方にあり、かつ、前記底部と軸1003か
ら離間してショルダ面1022に対し外側方向へ上方に傾斜
している。第2平面1429は、底部の下側にあり、本質的
に第1平面1428よりも小さくなり、かつ、底部から離間
して外側および下方へ、すなわちショルダ面1422から離
間して傾斜している。第2平面1429は軸1403により本質
的に第1平面1428よりも大きい角度を形成する。隣接し
た細溝間にある突出部またはリブは、それによりほぼ鋸
歯形状を有する。ただし第1および第2平面は、各底部
と、前記平面の底部から離間した端部に軸断面で弓状の
部分により連続して互いに接続されている。インプラン
トは骨部1111の中に挿入される場合、前記骨部が凹部ま
たは細溝1425の中に成長し、かつ、それにより骨部内の
係留部の係留が改善される。凹部または細溝1425が骨部
から突出する場合、歯肉1113も凹部または細溝1425の中
に成長することができる。
一部を第64図に示したインプラント1001は、軸1003と
係留部1005とを有する。前記係留部は雄ねじ1015を備え
た一般に円筒形の部分1011を有する。前記雄ねじは一条
であり、かつ、リブ1016を有するが、場合により多条と
し、それに対応して1つ以上のリブを有することができ
る。リブ1016はつる巻線を形成する螺旋1451と、頂点10
17と、脚部1453と、2つの側面1454とを有する。互いに
隣接する螺旋1451間に、円筒形の底面を備えた条溝1461
を設けている。各側面1454は軸断面で直線の側面部分を
有する。リブの直線の側面部分は、頂点1017を形成す
る、軸断面で曲率半径R1を有する弓状の部分により連続
的に互いに接続されている。さらに軸断面で直線の側面
部分は、リブの脚部で軸断面で曲率半径R2を有する弓状
の部分により連続的に円筒形の底面または条溝1461に接
続されている。
軸断面で直線の側面部分は半径方向の直線1465により
角度γを形成する。この角度は15゜〜25゜、好ましくは
18゜〜22゜かつ、たとえば約20゜になる。リブの2つの
互いに隣接した螺旋1451の互いに対応する位置からの軸
方向の距離はsで表し、1条ねじではその勾配または条
高と同一である。リブは半高であり、すなわち該リブの
頂点と脚部間の中心で軸の寸法aを有する。この寸法は
最大でも距離sの30%であり、かつ、たとえば好ましく
は15%〜25%である。条溝1461は、リブ1016の半高で軸
の寸法bを有し、この寸法は本質的に寸法aよりも大き
くなる。リブは、たとえば約0.5mmになる高さを有す
る。曲率半径R1はたとえば約0.05mm〜0.1mmになる。曲
率半径R2は少なくとも0.1mmであり、かつ、たとえば約
0.15mmまたはそれ以上である。
第64図に示したインプラントが骨部の中に挿入される
場合、頂点1017に適合する円筒面と条溝の底部により規
定された円筒面との間の空間領域が本質的に金属性のイ
ンプラント材料よりも多い − すなわち約3倍〜5倍
以上 − の骨部材料を含む。さらにたとえば約20゜に
なる角度γはインプラントと骨部との間の圧力および張
力の好ましい伝達を生じる。
第65図に示したインプラント1001のヘッド1007は、そ
の円周に沿って均等に配分された、全て同一に形成およ
び指定された位置決め空隙または位置決め溝1468を有す
る。
第66図、第67図に示したインプラントは、位置決め溝
の代りに軸1003に対して平行の、平坦な、かつ、すなわ
ち軸に対して非回転対象の位置決め面1033を有する。前
記位置決め面は全て均等に配分され、かつ、全て均等に
形成ならびに指定されている。位置決め面33の軸の中心
線の半径方向の間隔は、ほぼまたは正確に、より狭い円
錐形のヘッド部1027の上端の半径に等しくなる。平坦な
位置決め面1033は軸方向に軸平行のヘッド部1025の全長
にわたり、かつ、少なくとも近似的にならびに好ましく
は正確に円錐形のヘッド部1027のより先細の上端まで、
かつ、それにより全インプラントの第2端1009までも延
長する。平坦な位置決め面1033は、それと共に本質的に
多角形すなわち八角形を形成する。ただし軸平行のヘッ
ド部1025は平坦な位置決め面の間にたとえばさらに狭い
円筒被覆面の円周部を有する。一般に円錐形のヘッド部
1027はいずれの場合にも平坦な位置決め面1033の間にさ
らに円錐形の被覆面の部分を有さなければならない。
第31図ないし第33図に示したインプラントの実施例に
従って説明したインプラントは − 上述に特に記載さ
れていない場合 − 第31図ないし第33図を利用して説
明したインプラントまたはそれ以前に説明した別のイン
プラントの1つと等しくまたは類似して形成することが
できる。前述の内容は、キャップ、ねじ、上部構造要素
およびその他の対応する、以前に説明した部分に従って
説明された部分にも適用する。
すでに冒頭に述べたように、キャップは金属性の材料
の代りに、焼灼可能の合成樹脂から成ることができる。
歯科技師はそれにより溶融可能および/または焼灼可能
の型取材料、たとえばワックスを、合成樹脂キャップに
塗布し、かつ、それにより歯冠またはその他の構造部の
ための鋳造見本を作ることができる。その後、前記型取
材料を取囲む鋳型が形成され、かつ、前記鋳型の中にあ
る成型見本が燃焼および/または溶融することができ
る。それにより1つの鋳造材料から、たとえば金合金か
ら、1つの構造部が鋳込まれる。焼灼可能のキャップと
前記キャップを支持する支持具の位置決め部との間の半
径方向のクリアランスは、必要がある場合に、金属性の
キャップ101を有する装置について第8図、第9図を利
用して説明したよりも少し大きくすることができ、か
つ、たとえば最大約0.02mmまでになる。それに対し、焼
灼可能のキャップの突出部の側面と前記キャップを支持
する支持具の突出部の側面との間のクリアランスは、た
とえば第8図、第9図を利用して金属性のキャップを備
えた装置について説明したものに準じて指定することが
できる。焼灼可能のキャップと前記キャップを利用して
鋳造されたキャップは、それにより回転に対して、キャ
ップ101で説明したものとほぼ等しく正確に位置決めす
ることができる。
支持具と前記支持具に固定可能の要素は種々の方式で
変更を加えることができる。特に、様々に説明した実施
例の特徴を互いに組合せることができる。
ねじを利用して着脱可能に上部構造要素および/また
はキャップを支持具に固定する代りに、上部構造要素を
結合剤 −すなわちセメントまたは接着剤 − で支持
具の止り穴に固定または接着し、かつ、上部構造要素お
よび/またはキャップを着脱不能に支持具と接続できる
ボルトで製造することができる。それにも拘わらず支持
具は、結合剤の付着性を支持具で改善する雌ねじを有す
ることができる。前述のような固定方法は、特に2つの
支持具に固定された上部構造要素の場合、たとえばブリ
ッジで好ましい方法とすることができる。
生着要素または治癒キャップはねじ止めする代りにク
リップおよび/またはノッチ接続により支持具に固定す
ることができる。
最後に本出願人によりスイス特許出願第1220/97号ま
たは第1222/97号の優先権を請求して提出された特許出
願の参照を指示しておく。これにより前記特願の内容
は、異議申立が生じない場合、本特許出願に取込まれ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 8/00

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸(22、322、422、522、722、1003)と、
    骨部(81、1111)および/または主模型(1331)の中に
    固定するために指定された係留部(23、323、523、82
    3、1005)と、骨部(81、1111)および/または主模型
    (1331)から突出させるために指定されたヘッド部(2
    4、324、524、724、1007)と、係留部(23、323、523、
    823、1005)とヘッド部(24、324、524、724、1007)と
    の間に配置された、環状のショルダ面(37、437、102
    2)とを備え、かつ、軸(22、322、422、522、722、100
    3)と共に一定の角度を形成し、前記ヘッド部(24、32
    4、524、724、1007)が円周面(60、1030)ならびに前
    面(65、765、1031)を有する、義歯を保持および/ま
    たは形成するための支持具において、 ヘッド部(24、324、524、724、1007)が複数の、円周
    面および/または前面(60、65、765、1030、1031)に
    配置された、軸(22、322、422、522、622、1003)周り
    を交互に連続する突出部(67、566、567、786、787、10
    67)と、空隙(68、69、368、369、568、569、778、77
    9、788、789、948、1068、1069)とを有し、 空隙(68、69)が複数の等しく配分された第1空隙(6
    8)と、第2空隙(69)とを有し、第2空隙が少なくと
    も一方向に第1空隙(68)よりも大きい寸法を有するこ
    とを特徴とする支持具。
  2. 【請求項2】各空隙(68、69)が直線に対して凹部を形
    成し、この直線が、軸(22)に対して直角の平面におか
    れ、かつ、ヘッド部(24)と互いに離間した空隙(68、
    69)側で接触することを特徴とする、請求項1に記載の
    支持具。
  3. 【請求項3】各空隙(68、69)が溝状であることを特徴
    とする、請求項1または2に記載の支持具。
  4. 【請求項4】各空隙(68、69)が少なくとも部分的に平
    面部により仕切られ、この平面部が軸(22)と空隙(6
    8、69)の中心とを通り延長する平面とほぼ平行であ
    り、および/または前記平面と共に最大60゜の角度を形
    成することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1
    項に記載の支持具。
  5. 【請求項5】各空隙(68、69)を少なくとも部分的に仕
    切る前記平面部が、各空隙(68、69)を通って延長する
    前記平面と共に最大45゜の角度を形成することを特徴と
    する、請求項4に記載の支持具。
  6. 【請求項6】各空隙(368、369、568、569、1068、106
    9)が1つの底部を有し、かつ、横断面で前記底部から
    離れて拡張することを特徴とする、請求項1から5のい
    ずれか一項に記載の支持具。
  7. 【請求項7】各空隙(68、69、1068、1069)が2つの平
    坦な側面を有し、および/または、横断面で少なくとも
    部分的に凹状に湾曲していることを特徴とする、請求項
    1から6のいずれか一項に記載の支持具。
  8. 【請求項8】各空隙(1068、1069)が横断面で円弧を形
    成し、この円弧が最大で半円と等しくなることを特徴と
    する、請求項1から7のいずれか一項に記載の支持具。
  9. 【請求項9】第2空隙(69)が第1空隙(68)よりも大
    きい幅および/または深さを有し、その際、この幅が突
    出部(67)に適合した円に対して接線方向に測定される
    ことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記
    載の支持具。
  10. 【請求項10】ヘッド部(24、324、726)が前面(65)
    を形成する自由端と、一般に軸(22)に対して平行の部
    分(63)と、前記部分から離間してヘッド部(24)の自
    由端に向かって先細になる、一般に円錐形の部分(64)
    とを有し、かつ、空隙(68、69)が少なくとも部分的
    に、一般に円錐形の部分(64)にあることを特徴とす
    る、請求項1から9のいずれか一項に記載の支持具。
  11. 【請求項11】ヘッド部(24)が係留部(23)から離間
    した自由端を有し、かつ、円周面(60)に配置された空
    隙(68、69)が軸(22)に対して平行の、ヘッド部(2
    4)の自由端まで延長する底部を有することを特徴とす
    る、請求項1から10のいずれか一項に記載の支持具。
  12. 【請求項12】空隙(568、569)が、前面(565)に配
    置され、突出部(566、567)が、前記前面(565)にあ
    る頂点を有し、互いに分離され、かつ、空隙が、互いに
    離間した端部で開かれることを特徴とする、請求項1か
    ら11のいずれか一項に記載の支持具。
  13. 【請求項13】前記頂点が、軸(522)に対して直角の
    平面におかれ、かつその際、空隙(568、569)が、軸
    (522)に対して直角の平面に位置する底部を有するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の支持具。
  14. 【請求項14】少なくともヘッド部(24)が一体型の本
    体により形成され、この本体が軸(22)に対して同軸
    の、前面(65)により取囲まれた開口部と雌ねじ(72)
    とを具備した穴(71)を有することを特徴とする、請求
    項1から13のいずれか一項に記載の支持具。
  15. 【請求項15】係留部(23)を形成するインプラント
    (32)と、独立した突出部(67)および空隙(68、69)
    を有する第2次部(51)とが具備され、インプラント
    (31)が雌ねじ(46)を具備した止り穴(41)を有し、
    かつ、第2次部(51)が一体型の本体から成り、かつ、
    インプラント(31)の止り穴(41)の中に突出する雄ね
    じ(55)を具備した部分(52)を有し、かつ、着脱可能
    にインプラント(31)にねじ止めされていることを特徴
    とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の支持
    具。
  16. 【請求項16】該支持具が係留部(1005)により形成さ
    れた第1の自由端(1008)と、ヘッド部(1007)により
    形成された第2自由端(1009)と、一体型の本体とを有
    し、前記本体が第1端(1008)から第2端(1009)まで
    延長し、かつ、前記2つの端部(1008、1009)を形成す
    ることを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に
    記載の支持具。
  17. 【請求項17】空隙(68、69)がn分割された基準円を
    限定し、かつ、nが少なくとも6つになることを特徴と
    する、請求項1から16のいずれか一項に記載の支持具。
  18. 【請求項18】空隙(68、69)がn分割された基準円を
    限定し、かつ、nが少なくとも8つになることを特徴と
    する、請求項1から16のいずれか一項に記載の支持具。
  19. 【請求項19】空隙(68、69)がn分割された基準円を
    限定し、かつ、nが少なくとも12になることを特徴とす
    る、請求項1から16のいずれか一項に記載の支持具。
  20. 【請求項20】ヘッド部(24、324、1007)が、前記軸
    (22、322、1003)に一般に平行な部分(63、1025)
    と、前記軸(22、322、1003)に一般に平行な前記部分
    (63、1025)および前記係留部(23、323、1005)から
    離間して先細になり、かつ先細の端部を有する一般に円
    錐形の部分(64、1027)とを備え、前記突出部(67、36
    7、1067)および前記空隙(68、69、368、369、1068、1
    069)が、軸(22、322、1003)に沿って延長し、軸(2
    2、322、1003)に一般に平行な部分(63、1025)に配置
    された部分と、一般に円錐形の部分(64、1027)に配置
    された部分とを有し、空隙(68、69、368、369、1068、
    1069)の少なくとも中央の横断面領域が、円錐形の部分
    (64、1027)の先細の端部に延長することを特徴とする
    請求項1から19のいずれか一項に記載の支持具。
  21. 【請求項21】ショルダ面(37)が円錐形であり、かつ
    軸(22)と共に一般に円錐形のヘッド部(24)の部分
    (64)より大きい角度を形成し、またはショルダ面(43
    7)が軸(422)に対して直角であり、かつ、直角の場
    合、該ショルダ面から離間してヘッド部の方向へ延長す
    る心出し面(439)と共に環状の喉部を形成することを
    特徴とする、請求項10または20に記載の支持具。
  22. 【請求項22】前記心出し面(439)が好ましくはヘッ
    ド部(24)の方向に円錐形にテーパが付いていることを
    特徴とする、請求項21に記載の支持具。
  23. 【請求項23】ショルダ面(37)が円錐形のまたは平坦
    な面を限定し、かつ、外縁部(38)を有し、かつ、一般
    に円錐形の部分(64)が円錐面を限定し、この円錐面が
    ショルダ面(37)により限定された円錐形または平坦な
    面がショルダ面(37)の外縁部(38)により取囲まれた
    領域にショルダ面(37)の外縁部(38)から間隔をあけ
    て交差することを特徴とする、請求項21または22に記載
    の支持具。
  24. 【請求項24】ヘッド部(24)が係留部(23)から離間
    した、自由端を有し、この自由端が円錐形のショルダ面
    (37)または心出し面(439)の内端部から、最大2mmに
    なる間隔を有することを特徴とする、請求項21から23の
    いずれか一項に記載の支持具。
  25. 【請求項25】ヘッド部(24)の一般に円錐形の部分
    (64)が軸(22)と15゜〜25゜の角度を形成することを
    特徴とする、請求項10、20から24のいずれか一項に記載
    の支持具。
  26. 【請求項26】請求項1から25のいずれか一項に記載の
    支持具(21、321、421、521、721、1000)、および支持
    具(21、321、421、521、721、1000)に固定可能の要素
    (85、93、793、1115、1153、1301)を有する装置にお
    いて、 前記要素(85、93、793、1115、1153、1301)がショル
    ダ面(37)に載置するために指定された支持面(104、2
    64)を有し、かつ、ショルダ面に載置された状態でヘッ
    ド部(24)を横断面で取囲むことを特徴とする装置。
  27. 【請求項27】請求項10、20から25のいずれか一項に記
    載の支持具を備える、請求項26に記載の装置において、 要素(93)が支持具(21)に接続された状態で間隙なし
    にショルダ面(37)に載置され、かつ、ヘッド部(24)
    の一般に円錐形の部分(53)で最小のクリアランスを有
    し少なくとも部分的に前記クリアランスにより支持され
    ていることを特徴とする装置。
  28. 【請求項28】要素(93)が支持具(21、321、421、52
    1、721)の空隙(68、69、368、369、568、569、778、7
    79、788、789、948)の中に係合するための少なくとも
    1つの突出部(106、166、167、606、976)を有し、か
    つ、少なくとも1つの回転位置で軸(22、322、422、52
    2、722)に対して位置決め可能に、かつ、該軸周りの回
    転に対して固定可能であり、その際、好ましくは支持具
    (21、321、421、521、721)に要素(93)を固定するた
    めのねじ(121、491、821)を有することを特徴とす
    る、請求項26または27に記載の装置。
  29. 【請求項29】要素(93)が少なくとも2つの突出部
    (106)を有し、前記突出部が等しく形成され、かつ、
    前記要素(93)が軸(22、322、422、522、722)に対し
    て様々な回転位置で位置決め可能なように配分されてい
    ることを特徴とする、請求項28に記載の装置。
  30. 【請求項30】請求項26から29のいずれか一項に記載の
    装置において、 要素(153、193)が突出部(167、207)を有し、前記突
    出部が、支持具(21、321、421、521、721)の第1空隙
    (68、368、568、778、788)の1つではなく、第2空隙
    (69、369、569、779、789)に係合することができるた
    め、その結果、要素(153、193)が軸(22、322、422、
    522、722)に対して支持具(21、321、421、521、721)
    の唯一の回転位置でのみ位置決め 可能であるように、前記突出部が形成されていることを
    特徴とする装置。
  31. 【請求項31】要素(153)がショルダ面(37)に載置
    された状態で空隙(68、69、368、369、568、569、77
    8、779、788、789、948)のいずれにも係合しないこと
    を特徴とする、請求項26または27に記載の装置。
  32. 【請求項32】要素が上部構造要素(93)または模型要
    素(1301)または生着要素(85)の少なくとも1つの部
    分を形成し、または焼灼可能であり、かつ、上部構造要
    素の製造に利用されることを特徴とする、請求項26から
    31のいずれか一項に記載の装置。
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