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JP3505196B2 - 予測符号化回路 - Google Patents

予測符号化回路

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JP3505196B2
JP3505196B2 JP31534592A JP31534592A JP3505196B2 JP 3505196 B2 JP3505196 B2 JP 3505196B2 JP 31534592 A JP31534592 A JP 31534592A JP 31534592 A JP31534592 A JP 31534592A JP 3505196 B2 JP3505196 B2 JP 3505196B2
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徹 和田
俊彦 北澤
章 栗原
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Sony Corp
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Sony Corp
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Publication date
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/008Vector quantisation

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、データの圧縮伝送を
必要とするビデオ信号処理系などに適用して好適な予測
符号化回路に関する。
【0002】
【従来の技術】動画像信号が取り扱われることが多いテ
レビ会議、テレビ電話、ディジタルテレビジョン放送な
どの伝送システムでは、動画像信号を圧縮符号化して伝
送するためデータ圧縮装置(コーディック)が備えられ
ている。
【0003】特に、CCITTの勧告H.261ではビ
デオ信号などを圧縮して伝送する技術として予測符号化
方式が採用されている。予測符号化方式は相関を利用し
たデータ圧縮方式であってこの予測符号化方式のなかに
は、フレーム内符号化データを使用して入力画像データ
を圧縮するかフレーム間符号化データを使用して入力画
像データを圧縮するかを入力画像の動きに応じて適応的
に選択するように構成されたものがある。
【0004】このような適応的予測符号化回路の従来例
を図6に示す。図6に示す予測符号化回路10にあっ
て、端子11にはマクロブロックMBを単位として画像
データが入力する。マクロブロックMBは16画素×1
6ラインを処理単位としている。
【0005】画像データは現フレームのデータであるの
で、以下この入力画像データを現フレームデータとい
い、以後必要な場合にはR(i,j)で表す。
【0006】加算器12には現フレームデータと、後述
する参照フレームデータSW(i,j)若しくはSW
(i+x,j+y)が供給されて差分処理が行われ、そ
の差分データが予測誤差データとして出力される。ここ
に、一方の参照フレームデータSW(i,j)は前後す
るフレーム間の画素同士で動きがないものと判断された
ときに使用される画像データであり、他方の参照フレー
ムデータSW(i+x,j+y)は動きベクトルを含む
画像データである。
【0007】判断回路30では現フレームデータと予測
誤差データのデータ量の大小が判断されて、データ量の
少ない方が予測データとして出力される。これはデータ
量の少ない方を優先させて伝送するようにするためであ
る。
【0008】判断回路30で選択された予測データ(現
フレームデータ若しくは予測誤差データ)は離散コサイ
ン変換回路(DCT)14に供給されて直交変換処理が
行われ、直交変換された予測データ(係数データ)は量
子化回路15で量子化される。
【0009】量子化処理は、急激に変化するところは粗
く量子化しても目立ちにくいという人間の視覚特性を利
用して行われるため、入力レベルがゼロ近傍の量子化ス
テップ幅は小さくし、ゼロ点から離れるにしたがって量
子化ステップ幅を広くするような非線形量子化処理とな
る。
【0010】量子化された係数データは可変長符号化回
路16で符号化されたのち送信符号化処理を含む送信バ
ッファ17において誤り訂正処理などが施されたのち回
線データとして送出される。
【0011】量子化された係数データはさらに逆量子化
回路21において量子化する前の係数データに逆変換さ
れ、これがさらに逆・離散コサイン変換回路(IDC
T)22に供給されて判断回路30の出力と同様な信号
形式となるように逆変換される。逆変換された予測デー
タは加算器23においてフレームメモリ24より出力さ
れた参照フレームデータと加算されてフレームデータと
なされたのちフレームメモリ24に供給される。フレー
ムメモリ24は1フレームの遅延素子として機能する。
【0012】40は動き検出回路であって、端子11に
入力された現フレームデータとフレームメモリ24より
リードされた前フレームデータとがマクロブロック単位
で比較されて動き検出が行われる。動き検出出力でフレ
ームメモリ24のリードアドレスがコントロールされ
る。
【0013】動きがないと判断されたときはフレームメ
モリ24より現フレームと同一画素点における前フレー
ムの参照フレームデータSW(i,j)が出力される。
これは動きベクトルを含まない参照フレームデータであ
る。
【0014】動きがあるものと判断されたときは参照フ
レームデータSW(i+x,j+y)が出力される。こ
れは注目画素が画素点(i,j)から(i+x,j+
y)まで動いたことを表すもので、動きベクトルを含ん
だ参照フレームデータとなる。(x,y)は動き量に応
じた値で、これが動きベクトルとなる。
【0015】動き検出回路40には動き検出結果を再評
価し、より正確な動き検出を実現するための動き検出精
度改善機能が付加されている。これは入力時のノイズ、
入力レベルの変動、あるいは量子化歪などによって動き
検出が正しく行われない場合が考えられるから、動き検
出結果を再評価するようにしたものである。
【0016】図7はこの動き検出精度改善機能が付加さ
れた動き検出回路40の具体例を示す。
【0017】同図において、動き検出部41が設けら
れ、ここで上述したように現フレームデータとフレーム
メモリ24よりリードされた前フレームデータとの比較
による動き検出処理が行われ、その結果でフレームメモ
リ24のアドレスADRSが制御されて参照フレームデ
ータSW(i,j)またはSW(i+x,j+y)がリ
ードされる。
【0018】現フレームデータと、フレームメモリ24
より出力される2種類の参照フレームデータSW(i,
j),SW(i+x,j+y)はそれぞれ動き検出精度
改善手段42に供給される。
【0019】動き検出精度改善手段42は第1および第
2の評価値算出手段43,45を有する。動き検出精度
改善手段42は上述の動き検出回路40で仮決定された
参照フレームデータを再評価して高精度な動き検出処理
を行うために設けられたもので、上述したようにノイズ
などの誤検出を除去するための処理である。
【0020】動き検出出力によって選択されるのは2種
類の参照フレームデータSW(i,j)かSW(i+
x,j+y)であるから、まず第1の評価値算出手段4
3では一方の参照フレームデータSW(i,j)につい
ての評価が行われる。そのため、第1の評価値算出手段
43では次のような検出が行われて第1の評価値Daを
得る。
【0021】
【数1】
【0022】第1の評価値Daは平均化回路44で、1
/256されて平均化される。
【0023】同様に、第2の評価値算出手段45では、
【0024】
【数2】
【0025】の第2の評価値Dbを得、これが平均化回
路46で平均化(=1/256)される。
【0026】その評価値Da,Dbは比較器47でその
大小が比較される。
【0027】上述した動き検出としてマクロブロック内
の画素同士の一致数を比較し、参照エリア内で最も大き
な値を持つ参照ブロックの方向に動いたものと推定する
方法が採用された場合には次のような再評価が行われて
再び動き検出回路41が制御される。
【0028】(1)仮決定によって参照フレームデータ
SW(i+x,j+y)がフレームメモリ24より出力
されたときで、・Da〈Dbであるときは、・・・・動
き検出した結果が正しく、SW(i+x,j+y)を再
選択する。
【0029】・Da〉Dbであるときは、・・・・動き
検出した結果に誤りがあり、SW(i,j)を選択し直
す。
【0030】(2)仮決定によってフレーム間符号化デ
ータSW(i,j)がフレームメモリ24より出力され
たときで、・Da〈Dbであるときは、・・・・動き検
出した結果が誤りで、SW(i+x,j+y)を選択し
直す。
【0031】・Da〉Dbであるときは、・・・・動き
検出した結果が正しく、SW(i,j)を再選択する。
【0032】図8に示す判断回路30では次のような判
別処理が行われる。現フレームデータはR(i,j)で
あり、これと予測誤差データがセレクタ31に供給され
ると共に、現フレームデータが加算手段32に供給され
て、以下のような第3の評価値Dcの算出処理が行われ
る。
【0033】
【数3】
【0034】一方、第4の評価値算出手段33が設けら
れ、ここには加算器12からの予測誤差データ(差分出
力)が供給されるので、
【0035】
【数4】
【0036】なる第4の評価値Ddが得られる。
【0037】両評価値Dc,Ddは比較器34でその大
小が比較され、小さい方の加算出力が得られる入力がセ
レクタ31で選択される。セレクタ31で選択されたデ
ータが予測データとしてDCT回路14に供給される。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された予測符号化回路10では、図7および図8の
構成からも明らかなようにそれぞれにおいて同じような
処理を行う回路が使用されている。因みに、第2の評価
値算出手段45と第4の評価値算出手段33は全く同じ
処理回路で、Db=Ddである。
【0039】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、回路構成を簡略化できる予測
符号化回路を提案するものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上述の課題は、現フレー
ムと前フレームのデータから動き検出を行う動き検出手
段と、前記動き検出手段の出力現フレームのデータ
び前フレームのデータに基づいて、動きベクトルを含ま
ない第1の予測誤差データと、前記動きベクトルを含む
第2の予測誤差データとを生成する予測誤差データ生成
手段と、前記予測誤差データ生成手段によって生成され
た第1の予測誤差データに基づいて第1の評価値を算出
する第1の評価値算出手段と、前記予測誤差データ生成
手段によって生成された第2の予測誤差データに基づい
て第2の評価値を算出する第2の評価値算出手段と、前
記予測誤差データ生成手段によって生成された第1の予
測誤差データ又は第2の予測誤差データのいずれか一方
を選択する第1のセレクタと、前記第1のセレクタの出
力又は前記現フレームのデータのいずれか一方を選択す
る第2のセレクタと、前記第1の評価値算出手段によっ
て算出された第1の評価値又は前記第2の評価値算出手
段によって算出された第2の評価値のいずれか一方を選
択し、当該選択結果に基づいて前記第2のセレクタの出
力制御をする第3のセレクタと、前記第1の評価値算出
手段よって算出された第1の評価値と前記第2の評価
値算出手段よって算出された第2の評価値とを比較
し、当該比較結果に基づいて前記第1及び第3のセレク
タの出力制御をする比較手段とを備えることを特徴とす
る予測符号化回路によって解決される。
【0041】
【作用】本発明に係る予測符号化回路によれば、図4に
示すように動きベクトルを含まない第1の予測誤差デー
タ{R(i,j)−SW(i,j)}に基づいて算出さ
れた第1の評価値Daを例えば、平均化処理した後の出
力と、動きベクトルを含む第2の予測誤差データ{R
(i,j)−SW(i+x,j+y)}に基づいて算出
された第2の評価値Dbを平均化処理した後の出力とが
比較手段の一例となる比較器75で比較される。この比
較器75は第1の予測誤差データ又は第2の予測誤差デ
ータのいずれか一方を選択する第1のセレクタ76を制
御すると共に、第1のセレクタ76の出力又は現フレー
ムのデータのいずれか一方を選択する第2のセレクタ8
を例えば、出力決定手段80の第3セレクタ62、画
素値算出手段81及び大小判別手段83を通じて制御す
るものである。つまり、図4に示すように、比較器75
への入力信号は第1および第2の評価値算出手段71,
72によって算出された第1および第2の評価値Da,
Dbの平均化された出力である。
【0042】この比較出力が第1のセレクタ76への選
択信号として供給され、動きベクトルを含まない第1の
予測誤差データ{R(i,j)−SW(i,j)}か、
動きベクトルを含む第2の予測誤差データ{R(i,
j)−SW(i+x,j+y)}かの何れかが選択され
る。
【0043】比較器75の出力はさらに出力決定手段8
0内の第3のセレクタ82の選択信号としても使用され
る。つまり、比較器75は第1の評価値算出手段71よ
って算出された第1の評価値Daと第2の評価値算出手
段72よって算出された第2の評価値Dbとを比較した
結果により、値の小さい方の評価値Da若しくはDbが
選択される。例えば、第2の評価値Dbが第1の評価値
Daよりも小さいときは、第1の評価値Daを選択する
ように第3のセレクタ82の出力制御をする。
【0044】このように第1および第2の評価値Da,
Dbは第1のセレクタ76に対する選択信号の基準信号
としても使用される他、第3のセレクタ82に対する選
択信号の基準信号としても使用されるので、従来方式の
予測符号化回路に比べて動き精度を改善するため回路の
一部を共用した回路構成とすることができ、従来よりも
回路構成が簡略化され、それに伴うローコスト化を達成
できる。
【0045】
【実施例】続いて、この発明に係る予測符号化回路の一
例をデータ圧縮を必要とするテレビ会議などの伝送シス
テムでのビデオ信号処理系に適用した場合につき、図1
以下を参照して詳細に説明する。
【0046】図1に示すようにこの発明に係る予測符号
化回路10は直交変換を用いた予測符号化に適用した場
合であって、動き検出回路41ではマクロブロックMB
単位にブロックマッチングを行い検索すべき画素同士の
一致数によって動きベクトルが検出される。
【0047】図2および図3はこのブロックマッチング
の説明図である。
【0048】図2は、現フレームと前フレームの対応を
示す図であって、Ftは現フレーム、Ft−1は前フレ
ーム、R(i,j)は現フレームの動き検出ブロックの
画素、SW(i,j)は検出対称ブロックの画素であ
る。
【0049】図3は、検出範囲を示す図であって、検出
範囲は、水平方向には−c1から+c2までを、垂直方
向には−r1から+r2までを示している。検出範囲内
での移動量を示すベクトルx,yは−c1≦x≦c2,
−r1≦y≦r2である。
【0050】ここでのブロックマッチングは、検出範囲
内で、現フレームのブロックと最も近以度の高いブロッ
クを検出するのにx,yを変化させ、両ブロック内の画
素の一致数を求めることで行われる。
【0051】すなわち、ブロックの大きさを水平方向n
画素、垂直方向mラインとすると
【0052】
【数5】
【0053】の計算を行い、この結果が最大、つまり、
最も一致数の多くなるx,yを求め、これを動きベクト
ルとしている。
【0054】以下説明するように、この発明では動き検
出出力そのもので参照フレームデータが最終的な参照フ
レームデータとして使用されるわけではないので、本例
では仮決定された参照フレームデータとして、動きベク
トルを持たない参照フレームデータSW(i,j)と、
動きベクトルを持った参照フレームデータSW(i+
x,j+y)の双方が同時にフレームメモリ24から出
力される。
【0055】動きベクトルを持たない参照フレームデー
タSW(i,j)は減算器27に供給されて現フレーム
データR(i,j)との差分{R(i,j)−SW
(i,j)}が取られ、この差分出力が仮決定された動
きベクトルを持たない予測誤差データとして使用され
る。
【0056】同じく動きベクトルを持った参照フレーム
データSW(i+x,j+y)が減算器28に供給され
て現フレームデータR(i,j)との差分{R(i,
j)−SW(i+x,j+y)}が取られ、この差分出
力が仮決定された動きベクトルを持った予測誤差データ
として使用される。
【0057】これら仮決定された2つの予測誤差データ
{R(i,j)−SW(i,j)}と{R(i,j)−
SW(i+x,j+y)}および端子11に供給された
現フレームデータR(i,j)がそれぞれ予測データ決
定手段60に供給される。
【0058】予測データ決定手段60は動き検出精度の
良否判断を行い、その判断結果で仮決定された参照フレ
ームデータに関する2つの予測誤差データの何れかが選
択されると共に、選択された予測誤差データと現フレー
ムデータとがさらにそれぞれの評価値を参照しながらそ
の何れかが選択されてDCT回路14に対する最終的な
予測データとなされる。
【0059】図4はこの発明の要部である予測データ決
定手段60の具体例である。この決定手段60は大きく
分けて動き検出精度改善回路70と出力決定手段80と
で構成される。
【0060】動き検出精度改善回路70には第1のセレ
クタ76が設けられ、ここに減算器27の出力である動
きベクトルを含まない予測誤差データと減算器28の出
力である動きベクトルを含む予測誤差データとが供給さ
る。当該回路70では、動き量の評価出力である比較
出力、つまり、比較器75から出力される選択信号によ
って何れかの予測誤差データが選択される。
【0061】そのため、第1および第2の評価値算出手
段71,72が設けられ、第1の評価値算出手段71で
減算器27の予測誤差データに対して評価値Daが算出
される。評価値Daは上述した(数1)と同じである。
【0062】同様に、第2の評価値算出手段72では減
算器28の予測誤差データを利用して仮決定された参照
ブロックSW(i+x,j+y)と現フレームデータR
(i,j)との差分が求められ、これが各参照ブロック
ごとに累積されて評価値Dbが算出される。評価値Db
は上述した(数2)と同じである。
【0063】両評価値Da,Dbはそれぞれ平均化回路
73,74で量子化ステップ数(本例では256)によ
る平均化処理が行われ、平均化後の出力が比較器75に
供給されてその大小が比較される。
【0064】評価値Da,Dbの大小関係が例えば図5
に示す判定曲線で表されるとき、この判定基準にしたが
って予測誤差データが第1のセレクタ76において選択
される。この判定曲線によって基本的にはDbがDaよ
りも小さいときは動きがあるものとして動きベクトルを
含む予測誤差データが選択されることになる。
【0065】基本的に評価値の小さい方の予測誤差デー
タをフレーム間符号化データに関する最終的な予測誤差
データとして採用したのは次のような理由に基ずく。
【0066】上述したように、動き検出回路41では現
フレームと前フレームとの関係から注目画像の動きが検
出され、その動き量に応じてフレームメモリ24のアド
レスが選択されるものである。動き検出を行うとき、ノ
イズや量子化誤差が含まれているときには動き検出され
た結果が本当に正しいかどうか疑わしい場合もある。
【0067】そこで、動いたと思われる参照ブロックS
W(i+x,j+y)と現フレームデータR(i,j)
とのブロックマッチングの結果(=Db)と、動いてい
ないものとしたときの参照ブロックSW(i,j)と現
フレームデータR(i,j)とのブロックマッチングの
結果(=Da)をとり、Db<Daであるときには動き
検出判断が正しいものとして動きベクトルを含む第2の
予測誤差データが最終的に選択され、そうでないときは
動き検出判断が誤っていたものとして動きベクトルが含
まれない第1の予測誤差データの方が最終的に選択され
るようにしたものである。この再評価処理によって動き
検出精度が大幅に改善される。
【0068】第1のセレクタ76で選択された予測誤差
データは出力決定手段80に設けられた第2のセレクタ
84に、端子11に供給された現フレームデータと共に
供給されて最終的な予測データの決定処理が行われる。
【0069】この場合にも、第1のセレクタ76で選択
された予測誤差データに関する評価値DaまたはDbを
使用して第2のセレクタ84に対する選択信号を生成す
る必要があるから、第3のセレクタ82では第1のセレ
クタ76で選択された予測誤差データに関する評価値D
aまたはDbと同じ評価値DaまたはDbが選択され
る。その選択のため比較器75の比較出力が利用され
る。
【0070】上述したように例えばDb<Daであると
きは動きベクトルを含む予測誤差データが選択されるも
のであるから、この場合には選択された予測誤差データ
に関連した評価値Dbが第のセレクタ8で選択され
る。
【0071】第3のセレクタ82を制御するための選択
信号は比較器75の比較出力を兼用しているので、第3
のセレクタ82を制御するための選択信号を得る手段と
して改めて第1および第2の評価値算出手段71,72
を設ける必要がない。その分回路構成を簡略化できる。
【0072】選択された評価値Da若しくはDbは大小
判別手段83に供給される。これには画素値算出手段8
1の出力が供給される。画素値算出手段81では端子1
1に供給された現フレームデータR(i,j)の評価値
Dcが求められる。評価値Dcは上述した(数3)によ
って与えられる。
【0073】大小判別回路83では小さい方の評価値を
持つ予測誤差信号が第2のセレクタ84で決定されるよ
うな判別出力が得られる。例えば評価値Dcの方が評価
値Da若しくはDbよりも小さいものと判断されたとき
は、現フレームデータが予測データとして選択される。
その結果、シーンの変わり目などのときには評価値Da
やDbの値が大きくなるので、この場合には現フレーム
データが最終的な予測データとして選ばれることにな
る。
【0074】これはデータ圧縮伝送を効率よく行うため
などの理由により、データ量のより少ない予測データを
DCT回路14に与える必要があるからである。
【0075】上述した比較出力は出力端子85にも供給
され、これで図1に示す第4のセレクタ90が選択され
る。これは上述したように第1のセレクタ76で選択さ
れた予測データの基礎となる参照フレームデータと同じ
ものが加算器23に供給されるようにするためである。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る予測符号化
回路によれば、動きベクトルを含まない第1の予測誤差
データに基づいて算出された第1の評価値と、動きベク
トルを含む第2の予測誤差データに基づいて算出された
第2の評価値とを比較する比較手段を備え、この比較手
段は第1の予測誤差データ又は第2の予測誤差データの
いずれか一方を選択する第1のセレクタと、第1の評価
値又は第2の評価値のいずれか一方を選択し、当該選択
結果に基づいて第2のセレクタの出力制御をする第3の
セレクタとを出力制御するものである。
【0077】この構成によって、従来方式の予測符号化
回路と同様にして第1の予測誤差データ、第2の予測誤
差データ又は現フレームのデータのいずれか一つを予測
データとして出力することができる。しかも、従来方式
の予測符号化回路に比べて動き精度を改善するため回路
の一部を共用した回路構成とすることができ、従来より
も回路構成簡略化することができる。従って、それに
伴うローコスト化を達成できるから、この発明はテレビ
会議など動画像信号を取り扱う伝送システムに適用して
極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る予測符号化回路の一例を示す系
統図である。
【図2】動き検出例を示す図である。
【図3】動き検出領域を示す図である。
【図4】予測データ決定手段の一例を示す系統図であ
る。
【図5】動きベクトル判定例を示す特性図である。
【図6】従来の予測符号化回路の系統図である。
【図7】従来の動き検出精度改善機能を有した動き検出
回路の系統図である。
【図8】同じく判断回路の系統図である。
【符号の説明】
10 予測符号化回路 14 直交変換回路(離散コサイン変換回路) 15 量子化回路 16 可変長符号化回路 21 逆量子化回路 22 逆直交変換回路(逆離散コサイン変換回路) 24 フレームメモリ 41 動き検出回路 60 予測データ決定手段 70 動き検出精度改善回路 71 第1の評価値算出手段 72 第2の評価値算出手段 75 比較器 76 第1のセレクタ 80 出力決定手段 81 画素値算出手段 82 第3のセレクタ 83 大小判別回路 84 第2のセレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 章 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現フレームと前フレームのデータから動
    き検出を行う動き検出手段と、 前記動き検出手段の出力現フレームのデータ及び前フ
    レームのデータに基づいて、動きベクトルを含まない第
    1の予測誤差データと、前記動きベクトルを含む第2の
    予測誤差データとを生成する予測誤差データ生成手段
    と、 前記予測誤差データ生成手段によって生成された第1の
    予測誤差データに基づいて第1の評価値を算出する第1
    の評価値算出手段と、 前記予測誤差データ生成手段によって生成された第2の
    予測誤差データに基づいて第2の評価値を算出する第2
    の評価値算出手段と、 前記予測誤差データ生成手段によって生成された第1の
    予測誤差データ又は第2の予測誤差データのいずれか一
    方を選択する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタの出力又は前記現フレームのデータ
    のいずれか一方を選択する第2のセレクタと、前記第1の評価値算出手段によって算出された第1の評
    価値又は前記第2の評価値算出手段によって算出された
    第2の評価値のいずれか一方を選択し、当該選択結果に
    基づいて前記第2のセレクタの出力制御をする第3のセ
    レクタと、 前記第1の評価値算出手段よって算出された第1の評
    価値と前記第2の評価値算出手段よって算出された第
    2の評価値とを比較し、当該比較結果に基づいて前記第
    1及び第3のセレクタの出力制御をする比較手段とを備
    えることを特徴とする予測符号化回路。
  2. 【請求項2】 前記動き検出手段は、 所定の画素数を含むマクロブロックを単位として現フレ
    ームと前フレームのデータに関して画素同士を比較し、
    前記現フレームと前フレームのデータに関して一致画素
    数を検出して注目マクロブロックの動きベクトルを判断
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載の予測符
    号化回路。
  3. 【請求項3】 前記比較手段は、 前記第1の評価値算出手段よって算出された第1の評
    価値と前記第2の評価値算出手段よって算出された第
    2の評価値とを比較した結果、前記第2の評価値が第1
    の評価値よりも小さいときは、前記動きベクトルを含む
    第2の予測誤差データを選択するように前記第1のセレ
    クタの出力制御をすることを特徴とする請求項1記載の
    予測符号化回路。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の評価値算出手段、第
    1のセレクタ、及び、比較手段は動き検出精度改善手段
    を構成し、 前記第1のセレクタの出力又は前記現フレームのデータ
    のいずれか一方を選択する第2のセレクタは出力決定手
    段を構成し、 前記動き検出精度改善手段及び出力決定手段は予測デー
    タ決定手段を構成することを特徴とする請求項1に記載
    の予測符号化回路。
  5. 【請求項5】 前記出力決定手段には、 前記現フレームのデータに関して注目画素を含むマクロ
    ブロック単位に評価値を求める画素値算出手段と、 前記第1の評価値算出手段により出力される第1の評価
    値又は前記第2の評価値算出手段により出力される第2
    の評価値のいずれか一方を前記比較手段から出力される
    選択信号に基づいて選択する第3のセレクタと、 前記画素値算出手段から出力される現フレームのデータ
    に関する評価値と、前記第3のセレクタから出力される
    第1又は第2の評価値のいずれか一方とを入力して前記
    評価値の大小を判別する大小判別手段とが設けられ、 前記大小判別手段の出力に基づいて前記第2のセレクタ
    の出力制御をするようになされることを特徴とする請求
    項4記載の予測符号化回路。
  6. 【請求項6】 前記比較手段は、 前記選択信号に基づいて前記第1の評価値又は第2の評
    価値のいずれか小さい方を選択するように前記第3のセ
    レクタを制御することを特徴とする請求項5記載の予測
    符号化回路。
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