JP3501915B2 - 電子写真装置 - Google Patents
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Description
ミリ装置,プリンタ等の画像を形成する電子写真装置、
特に現像,転写後の像担持体上に残留した未転写のトナ
−を回収し再利用することに関するものである。
適用される静電荷現像方式の1つとしてトナ−と現像剤
(キャリア)との摩擦帯電によりトナ−に電荷を与え、
このトナ−によって像担持体上に形成された静電潜像を
可視化する方法が使用れている。像担持体上に可視化さ
れたトナ−像は転写紙等の転写媒体に転写されたのち定
着されて排出される。一方、転写媒体にトナ−像を転写
した後も像担持体にはトナ−が5〜20重量パ−セント程
度残留しているため、クリ−ニング工程によりトナ−を
回収し、廃トナ−(廃プラスチック)として系外へ排出
し処分して、次の複写動作に備えていた。
置が一般に普及され、前記廃トナ−の処分に対してもこ
れまでのように廃棄物として扱い続けた場合、環境保全
に対してその影響は無視できなくなってきている。この
ため廃トナ−を再利用する、いわゆるトナ−リサイクル
に対する需要が強く望まれている。
現像器に補給し再利用しても、トナ−飛散または像担持
体の非画像部である地肌電位部にトナ-が付着する地か
ぶり等の現象で異常画像が多く発生し、結果的に実用に
供し得ないものであった。そこで、この問題に対して様
々な検討が行われており、例えば特開平6−75432号公
報や特開平7−77834号公報にはトナ−のバインダ樹脂
の分子量分布を特定して耐オフセット性や耐機械的衝撃
性を高めたトナ−が開示されている。また、特開平6−
95499号公報や特開平6−118843号公報,特開平6−175
488号公報等にはプロセス的な対策をした装置が示され
ている。特開平6−95499号公報に示された装置は、バ
インダ樹脂がポリカ−ボネ−ト系樹脂である負帯電性電
子写真感光体と、バインダ樹脂がスチレンアクリル系樹
脂である負帯電性1成分トナ−を用いて、長期の連続プ
リント時に地かぶりが発生しないようにしている。特開
平6−118843号公報に示された装置は、転写工程後に感
光体に残留したトナ−を除去するときに、先行クリ−ニ
ングブレ−ドで紙粉等の微粉の少ないトナ−を除去して
回収し、後行クリ−ニングブレ−ドでそれ以外のトナ−
を除去して回収し、回収した微粉の少ないトナ−だけを
再利用することにより画像の品質が低下することを防
ぎ、トナ−のむだな消費を抑制するようにしている。ま
た、特開平6−175488号公報に示された装置は、転写工
程後の感光体から除去した回収トナ−を現像器に送り、
現像器で回収トナ−と新規トナ−とキャリアからなる現
像剤の抵抗値から回収トナ−と新規トナ−の混合比を変
えて現像剤の劣化を防ぎ、画像不良を生じにくくしてい
る。
技術はトナ−,像担持体,現像工程,転写工程,クリ−
ニング工程等で各々独自の観点で改良を施したものであ
るが、基本的には像担持体よりトナ−を回収あるいは搬
送する際に、トナ−が変形あるいは変性したことを異常
画像の要因とした観点での改良にすぎず、効果が全くな
いとは言い切れないが前記異常画像の発生機構が十分に
解明されていないためか、満足し得るレベルまでの改善
効果は認められていなかった。
されたものであり、前記回収トナ−による地かぶりの発
生機構を独自の視点により解析した後、その対策として
像担持体上の残留トナ−を回収し、回収したトナ−の表
面性を改善して地かぶりを大幅に減少し、高画質の画像
が得られる電子写真装置を得ることを目的とするもので
ある。
装置は、像担持体表面に静電潜像を形成し、形成した静
電潜像を現像器で可視化してトナー像を形成し、形成し
たトナー像を転写器で転写材に転写する電子写真装置に
おいて、残留トナー回収装置と回収トナー搬送装置及び
回収トナー貯留装置を有し、残留トナー回収装置は、転
写後の像担持体表面に残留したトナーに、転写工程で印
加する転写バイアスよりも大きなトナー回収バイアスを
印加して正常に帯電したトナーのみを選別して回収し、
回収トナー搬送装置は残留トナー回収装置で回収したト
ナーを回収トナー貯留装置に搬送し、回収トナー貯留装
置は搬送された回収トナーを貯留し、貯留した回収トナ
ーを撹拌して表面特性を改善し、表面特性を改善した回
収トナーを現像器に補給することを特徴とする。
属ドラムを有し、トナ−回収用金属ドラムに転写工程で
印加する転写バイアスよりも大きなトナ−回収バイアス
を印加すると良い。
る導電性ロ−ラや導電性無端ベルト又は導電性ブラシを
有し、これらの回収部材に転写工程で印加する転写バイ
アスよりも大きなトナ−回収バイアスを印加しても良
い。
−を撹拌するときに、回収トナ−をトナ−のガラス転移
温度以下室温以上の温度に加熱したり、回収トナ−に電
界を印加すると良い。
は、感光体の周りに帯電器,レ−ザビ−ムによる書込
部,現像器,転写器,回収前除電ランプ,回収前帯電
器,残留トナ−回収装置,クリ−ニング装置の順に配置
してある。残留トナ−回収装置は、例えばアルミニウム
やステンレス等からなり回転駆動するトナ−回収用金属
ドラムと、トナ−回収用ドラムに正極性のトナ−回収バ
イアスを印加するトナ−回収用電源とを有する。このト
ナ−回収用金属ドラムは回収トナ−搬送装置により回収
トナ−貯留装置に連結されている。回収トナ−貯留装置
は撹拌器を有し、回収された回収トナ−を撹拌して表面
性を改善し、表面性を改善した回収トナ−を現像器に供
給する。
おいては転写器による転写工程が終了した後に、感光体
に残留したトナ−を残留トナ−回収装置で選別して、正
常に帯電したトナ−だけを回収して再利用し、トナ−を
再利用したときの地かぶりトナ−を低減する。
収するときに、転写器と残留トナ−回収装置の間に設け
た回収前除電ランプで転写工程終了後の感光体を露光し
て除電しク−ロン力に基づく付着力を低減させて回収効
率を高める。
分別して回収する前に回収前帯電器で残留トナ−に静電
エネルギ−を印加して帯電させ、転写工程終了後の残留
トナ−に含まれる未帯電トナ−や逆帯電トナ−の一部も
回収して、トナ−回収効率を高める。
収トナ−を撹拌器で撹拌して、表面特性を改善し、回収
トナ−の非電気的な付着力を低減させて、回収トナ−を
再利用したときの地かぶりを低減する。
ナ−をトナ−のガラス転移温度以下室温以上の温度に加
熱したり、回収トナ−に電界を印加して、表面特性の改
善を向上させる。
ナ−を撹拌するときに、回収トナ−に滑剤あるいは流動
化剤を添加して、トナ−の表面自由エネルギを低下させ
て付着力を小さくし、回収トナ−を再利用したときの地
かぶりをより低減する。
ず、電子写真複写機の現像器内のトナ−と転写工程後に
像担持体に残留した残留トナ−の帯電量分布と付着状態
について説明する。
しているトナーによる地かぶりの発生機構を知る目的
で、現像器内のトナーと転写工程終了後に像担持体に残
留しているトナーの帯電量分布を帯電量分布測定装置
(ホソカワミクロン製Eスパ−ト)を用いて測定した結
果、図1に示す帯電量分布を得た。図1において、Aは
現像器内のトナーの帯電量分布を示し、Bは転写工程終
了後に像担持体に残留している残留トナーの帯電量分布
を示す。図1に示すように、現像器内のトナーは正常帯
電の帯電量が多いのに対して、残留トナーは未帯電ある
いは逆帯電に帯電したものが多いが、一部に現像器中の
トナーと同程度の正常な帯電量を有するトナーも残留し
ていることが判った。この残留トナーの像担持体に対す
る付着状態を約1000倍の拡大率のCCDを用いて観察を
行った結果、図2に示すように3つのタイプに分類され
ることが判った。すなわち図2(a)に示すように、残
留トナー14が1点で像担持体1と接触しているタイプ
1と、(b)に示すように、残留トナー14が2点又は
2点以上で像担持体1と接触しているタイプ2と、
(c)に示すように、残留トナー14が変形して像担持
体1に密着しているタイプ3の3種類があることが判明
した。
−の付着要因を検討した結果、図2(a)に示すタイプ
1の場合は、トナ−14があまり強くない力で像担持体
1に接しているにもかかわらず転写バイアスによって転
写されなかったトナ−であると考えられ、図1の残留ト
ナ−の帯電量分布に示す未帯電と逆帯電トナ−である可
能性が高いと考えられる。これに対して、図2(c)に
示すタイプ3の場合は、トナ−14が非常に強い密着力
で像担持体1表面に付着している可能性があり、トナ−
の帯電量は現像器中のトナ−の帯電量とほぼ同程度であ
る確率が高いと予想され、図1の残留トナ−の帯電量分
布に示す現像器中のトナ−と同程度の正常な帯電で高帯
電量を有するトナ−である可能性が高いと考えられる。
また、図2(b)に示すタイプ2の場合は、未帯電と逆
帯電トナ−である可能性もあるが、同時に正常な高帯電
量のトナ−も混在している可能性があると考えられる。
このように3種類に分類されたトナ−のなかで現像器に
戻して再利用しても画質の低下を起こさないものは高帯
電量のものであると考えられる。この理由は、未帯電や
逆帯電トナ−は、現像器内で偶発的に十分な摩擦帯電が
行われなかったことも考えられるが、製造時にカ−ボン
等の導電性の素材を多く含んでトナ−化されたために、
トナ−粒子の帯電特性が悪く十分に帯電しなかったと予
想され、現像器に補給して使用しても正常な画像を形成
することができず、地かぶりとして画質を低下させると
予想される。これに対して正常な帯電で高帯電量のトナ
−は現像工程あるいは転写工程で強い力を受けて像担持
体1に付着して残留したものと考えられ、トナ−粒子の
帯電特性は特に悪くなく、回収してからトナ−の表面特
性を改善することにより、現像器に戻して再利用するこ
とが可能であると考えられるからである。
トナー14のうち正常な帯電で高帯電量のトナーを分別
して回収し、回収したトナーに撹拌処理を施し、せん断
力と衝撃力等のメカニカルなエネルギ−を加えてトナー
表面特性を改質することにより、地かぶりが大幅に減少
し、高画質の画像が得られることを見出した。
て、転写工程終了後に像担持体である感光体に残留した
トナ−を回収して再利用するこの発明の実施例について
説明する。
機を示す構成図である。図に示すように、電子写真複写
機は感光体1の周りに帯電器2,レ−ザビ−ム3による
書込部,現像器4,転写前除電ランプ5,転写器6,回
収前除電ランプ7,回収前帯電器8,残留トナ−回収装
置9,クリ−ニング装置10の順に配置してある。残留
トナ−回収装置9は、例えばアルミニウムやステンレス
等からなり回転駆動するトナ−回収用金属ドラム91
と、回収用ドラム91に正電圧のトナ−回収バイアスを
印加するトナ−回収用電源92とを有する。トナ−回収
用金属ドラム91は回収トナ−搬送装置12により回収
トナ−貯留装置13に連結されている。回収トナ−貯留
装置13は回収トナ−貯留部131と撹拌器132を有
し、回収トナ−貯留部131に回収された回収トナ−を
撹拌器132で撹拌して表面性を改善し、表面性を改善
した回収トナ−を現像器4に供給する。
おいては、帯電器2で正電圧で帯電した感光体1をレ−
ザビ−ム3で露光して静電潜像を形成し、形成した静電
潜像に現像器4でトナ−を付着させてトナ−像を形成す
る。形成したトナ−像を転写電源61から転写器6に印
加される転写バイアスにより転写材に転写し、転写材に
転写したトナ−像を定着器11で定着する。一方、感光
体1に残留したトナ−14のうち正常に帯電したトナ−
を残留トナ−回収装置9で回収し、未帯電あるいは逆帯
電トナ−をクリ−ニング装置10で除去する。
回収装置9で感光体1に残留したトナ−14を分別して
回収して再利用するために、残留トナ−回収装置9のト
ナ−回収用金属ドラム91にはトナ−回収用電源92か
ら転写器6に印加する転写バイアスより大きい正極性の
トナ−回収バイアスが印加してある。このトナ−回収用
金属ドラム91に印加された正極性のトナ−回収バイア
スにより感光体1に残留したトナ−14中の正常に帯電
したトナ−である負極性のトナ−が選別されてトナ−回
収用金属ドラム91に回収される。
回収用金属ドラム91で回収するときに、感光体1に残
留したトナ−14のク−ロン力に基づく付着力を低減し
ておくと、回収効率を高めることができる。そこで、転
写器6と残留トナ−回収装置9の間に設けた回収前除電
ランプ7で転写工程終了後の感光体1を露光して除電し
ク−ロン力に基づく付着力を低減させる。また、転写工
程終了後の残留トナ−14には、図1に示すように、未
帯電トナ−や逆帯電トナ−が多量に含まれている。この
なかには現像器4内で偶発的に十分な摩擦帯電が行われ
なかったものも含まれている。このようなトナ−も回収
すると、再利用するトナ−を増やすことができる。そこ
で残留トナ−回収装置9で残留トナ−14を分別して回
収する前に回収前帯電器8で残留トナ−14に静電エネ
ルギ−を印加して負極性に帯電させる。このようにし
て、残留トナ−14中の未帯電トナ−や逆帯電トナ−の
一部も回収することができ、トナ−回収効率をより高め
ることができる。なお、この実施例では回収前除電ラン
プ7と回収前帯電器8の双方を使用した場合について説
明したが、回収前除電ランプ7と回収前帯電器8のいず
れか一方だけを使用してもトナ−回収効率を高めること
ができる。
選別して回収された回収トナ−は回収トナ−搬送装置1
2で回収トナ−貯留装置13に送られる。また、残留ト
ナ−回収装置9で回収されずに感光体1に残留している
未帯電トナ−や逆帯電トナ−はクリ−ニング装置10で
除去される。このクリ−ニング装置10のクリ−ニング
部材は公知のもので良く、例えば、フェルト,布,ブラ
シ,ゴムロ−ラ,ゴムブレ−トなどが使用される。そし
てクリ−ニング部材と感光体1の接触圧力は部材の材質
や感光体1の回転速度などに応じて最適化される。
部131に回収された回収トナ−は撹拌器132で撹拌
される。この回収トナ−搬送装置12における撹拌処理
は回収トナ−の表面特性を改善するために行う処理であ
る。このことは回収トナ−の再利用について検討した結
果、回収トナ−をそのままの状態で現像器4に補給して
再利用したときに地かぶりは未使用トナ−を用いた場合
と較べて増加傾向を示すことが明らかとなった。これは
充分な帯電量を示すトナ−であっても感光体1に対して
例えばファンデルワ−ルス力の如き非電気的な付着力が
高い場合には地かぶりとして付着し得ると考えられる。
そこで、この非電気的な付着力を低減するために、回収
トナ−を撹拌して回収トナ−間に摩擦を与えることによ
り回収トナ−の表面特性が改善できることを見出した。
このように回収トナ−搬送装置12で撹拌処理して表面
特性が改善された回収トナ−を現像器4に送り、現像器
4内で未使用トナ−と撹拌混合して再利用した結果、地
かぶりを大幅に低減することができ、残留トナ−14を
有効に活用することができた。
−を撹拌処理するときに、回収トナ−貯留部131に加
熱装置と温度調節装置を設け、回収トナ−をトナ−のガ
ラス転移温度以下で室温以上の条件のもとで撹拌する
と、トナ−の表面特性改善効率を高めることができる。
ここで回収トナ−をトナ−のガラス転移温度以上に加熱
するとトナ−同士の融着が激しすぎて、逆に画質を低下
させる要因となってしまう。
場を加えて撹拌しても良い。この場合は、トナ−の誘電
損失によって電気エネルギ−が熱エネルギ−に変換され
るか、あるいは静電場によって規制力を掛けられたトナ
−同士が撹拌衝突するときに大きな衝撃力が生まれるた
めと考えられる。
ナ−を撹拌処理するときに、例えばシリカ等の無機流動
化剤や長鎖脂肪酸や金属石鹸等の有機潤滑剤等の添加物
を付加しても良い。このように滑剤や流動化剤を付加す
ることによりトナ−の表面自由エネルギ−を低減して付
着力を下げることができる。
けたトナ−回収用ドラム91で感光体1に残留したトナ
−14を選別して回収する場合について説明したが、ト
ナ−回収用ドラム91の代わりに弾性体からなる導電性
ロ−ラを用いても良い。この導電性ロ−ラとしては公知
ものを利用できるが、例えば金属粉やカ−ボン等導電性
フィラ−を分散したゴムロ−ラやフッ素樹脂,ポリカ−
ボネ−ト,塩化ビニル,ポリエステル等の樹脂ロ−ラを
使用すると良い。このような導電性ロ−ラを使用するこ
とにより、感光体1との接触部におけるニップ幅を広く
とることができ、図2(c)に示したタイプ3のような
高帯電量トナ−を感光体1から効率良く掻き取ることが
できる。
導電性ベルトを用いても、導電性ロ−ラを用いた場合と
同様に感光体1との接触部におけるニップ幅を広くとる
ことができ、高帯電量トナ−を感光体1から効率良く掻
き取ることができる。
ロ−ラの替わりに無端の導電性ブラシを使用しても良
い。この導電性ブラシも公知ものを利用できるが、例え
ば金属粉やカ−ボン等導電性フィラ−を分散したアクリ
ル樹脂,フッ素樹脂,ポリカ−ボネ−ト,塩化ビニル,
ポリエステル等の樹脂またはゴム等で形成することがの
ぞ増しい。このような導電性ブラシを使用することによ
り、感光体1に密着している高帯電量の残留トナ−14
を力学的に掻き取ると共に、電場効果によって回収効率
を上げることができる。
利用した具体例について説明する。
において、感光体1を約+800Vにコロナ帯電した後、
波長830nmのレ−ザビ−ム3で露光し、潜像パタ−ン
を作製したところ、感光体1の画像部の電位は約780V
であり、非画像部は約10Vまで光減衰した。この感光体
1を現像バイアス−250Vを印加した現像器4を通過さ
せてトナ−像を形成した後、転写器6に約1.5KVの転
写バイアスを印加してトナ−像を転写材に転写した。こ
の転写工程の後、アルミ素管からなるトナ−回収用ドラ
ム91に約1.8KVのトナ−回収バイアスを印加しなが
ら正常に帯電したトナ−を選別して回収し、回収トナ−
貯留装置13に搬送した。この操作を1000回繰り返した
後に、回収トナ−貯留装置13内に収納された回収トナ
−の全量を測定した。その後、回収トナ−貯留装置13
内の回収トナ−を約5分間撹拌した。そして現像器4内
の現像剤を回収して、撹拌した回収トナ−と未使用トナ
−を同量ずつ補給し、現像器4内で1分間撹拌した。こ
の回収トナ−と未使用トナ−からなる現像剤を用い、白
ベタの潜像パタ−ンを作製した感光体1上に現像バイア
ス−250Vで現像を行い、その後、感光体上に付着した
トナ−を地かぶりトナ−としてCCD(キ−エンス社V
H−6110型)を用いて観察し、単位面積(1m
m2)当たりのトナ−数を確認した。
て、クリ−ニング装置10で回収されたトナ−をそのま
ま現像器4まで搬送し、上記具体例1と同様な操作によ
り地かぶりトナ−の評価を行った。
ナ−回収バイアスを印加しながらトナ−回収用ドラム9
1で回収したトナ−を回収トナ−貯留装置13で撹拌し
ないで現像器4まで搬送し、上記具体例1と同様な操作
により地かぶりトナ−の評価を行った。
ング装置10で回収されたトナ−を回収トナ−貯留装置
13で撹拌した後、上記具体例1と同様な操作により地
かぶりトナ−の評価を行った。
ナ−回収用ドラム91を体積抵抗2×1010Ω・cmの
カ−ボン分散型クロロプレンゴム製導電性ロ−ラに代え
てトナ−を回収し、具体例1と同じ条件で回収したトナ
−の善良を測定するとともに、具体例1と同じ条件で撹
拌してから、上記具体例1と同様な操作により地かぶり
トナ−の評価を行った。
ナ−回収用ドラム91を体積抵抗2×1010Ω・cmの
カ−ボン分散型エチレン/テトラフルオロエチレン樹脂
製導電性ベルトに代えて、具体例1と同様な処理をして
から、具体例1と同様な操作により地かぶりトナ−の評
価を行った。
収用ドラム91を体積抵抗2×1010Ω・cmのカ−ボ
ン分散型アクリル樹脂製導電性ブラシに代えて、具体例
1と同様な処理をしてから、具体例1と同様な操作によ
り地かぶりトナ−の評価を行った。
で回収したトナ−の回収量と地かぶりトナ−の数量を図
4に示す。図4において、トナ−回収量の三角印はトナ
−の回収量が5グラム未満の場合、丸印はトナ−の回収
量が5〜10グラムの場合、二重丸印はトナ−の回収量が
10グラム以上の場合を示す。また、地かぶりトナ−数の
評価で、ばつ印は1mm2当たりの地かぶりトナ−数が
150個以上の場合、丸印は1mm2当たりの地かぶり
トナ−数が80〜150個の場合を示す。図4に示すよう
に、残留トナ−回収装置9で残留トナ−を選別して回収
し、回収したトナ−を回収トナ−貯留装置13で撹拌す
ることにより、地かぶりトナ−数を確実に減少させるこ
とができた。
ナ−を回収する前に、回収前除電ランプ7で感光体1に
約30ルクスの赤色LED光を照射して、感光体1電位
をほぼ0Vとしてから、導電性ブラシでトナ−を回収し
て、具体例1と同様な処理をしてから、具体例1と同様
な操作により地かぶりトナ−の評価を行った。
−を回収する前に、回収前帯電器8を用い、+200Vで
コロナ放電を行ってから、具体例4の処理と操作を行い
地かぶりトナ−の評価を行った。 〔具体例7〕 また、具体例4で回収トナ−貯留装置1
3で回収トナ−を撹拌するときに、回収トナ−貯留部1
31内の温度を80℃に設定して、具体例4と同様に地
かぶりトナ−の評価を行った。
−貯留装置13で回収トナ−を撹拌するときに、回収ト
ナ−貯留部131の器壁と撹拌機132の間に+500V
の電界を印加して、具体例4と同様に地かぶりトナ−の
評価を行った。
−貯留装置13で回収トナ−を撹拌するときに、ステア
リン酸亜鉛0.05重量部を添加して、具体例4と同様に地
かぶりトナ−の評価を行った。
の回収量と地かぶりトナ−の数量を図5に示す。図5に
おいて、トナ−回収量の丸印はトナ−の回収量が5〜10
グラムの場合、二重丸印はトナ−の回収量が10グラム以
上の場合を示す。また、地かぶりトナ−数の評価で、丸
印は1mm2当たりの地かぶりトナ−数が80〜150個の場
合、二重丸印は1mm2当たりの地かぶりトナ−数が80
個未満を示す。図4に示すように、回収前除電ランプ7
や回収前帯電器8を使用することにより、トナ−を多く
回収することができ、回収効率を高めることが明らかに
なった。また、滑剤や流動化剤を付加して撹拌すること
により回収トナ−の表面特性をより改善することがで
き、地かぶりトナ−数をより減少させることが明らかに
なった。
程が終了した後に感光体に残留したトナ−を選別して、
正常に帯電したトナ−だけを回収して再利用するように
したから、再利用するトナ−に帯電特性が悪いトナ−等
が含まれず、トナ−を再利用したときの地かぶりトナ−
を低減することができ、トナ−を再利用しても良質な画
像を形成することができる。
回収するときに、転写工程終了後の感光体を露光して除
電しク−ロン力に基づく付着力を低減させることによ
り、正常に帯電したトナ−の回収効率を高めることがで
きる。
回収する前に、残留したトナ−に静電エネルギ−を印加
して帯電させ、転写工程終了後の残留トナ−に含まれる
未帯電トナ−や逆帯電トナ−の一部も回収することによ
り、トナ−回収効率をより高めることができる。
面特性を改善し、回収トナ−の非電気的な付着力を低減
させるようにしたから、回収トナ−を再利用したときの
地かぶりを確実に低減することができ、トナ−を有効に
活用することができる。
ナ−をトナ−のガラス転移温度以下室温以上の温度に加
熱したり、回収トナ−に電界を印加することにより、ト
ナ−の表面特性の改善をより向上させることができる。
収トナ−に滑剤あるいは流動化剤を添加して、トナ−の
表面自由エネルギを低下させて付着力を小さくすること
により、回収トナ−を再利用したときの地かぶりをより
低減することができる。
る。
評価図である。
第2の評価図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 像担持体表面に静電潜像を形成し、形成
した静電潜像を現像器で可視化してトナー像を形成し、
形成したトナー像を転写器で転写材に転写する電子写真
装置において、 残留トナー回収装置と回収トナー搬送装置及び回収トナ
ー貯留装置を有し、残留トナー回収装置は、転写後の像
担持体表面に残留したトナーに、転写工程で印加する転
写バイアスよりも大きなトナー回収バイアスを印加して
正常に帯電したトナーのみを選別して回収し、回収トナ
ー搬送装置は残留トナー回収装置で回収したトナーを回
収トナー貯留装置に搬送し、回収トナー貯留装置は搬送
された回収トナーを貯留し、貯留した回収トナーを撹拌
して表面特性を改善し、表面特性を改善した回収トナー
を現像器に補給することを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項2】 上記残留トナー回収装置に、転写工程で
印加する転写バイアスよりも大きなトナー回収バイアス
を印加するトナー回収用金属ドラムを有する請求項1記
載の電子写真装置。 - 【請求項3】 上記残留トナー回収装置に、転写工程で
印加する転写バイアスよりも大きなトナー回収バイアス
を印加する弾性体からなる導電性ロ−ラを有する請求項
1記載の電子写真装置。 - 【請求項4】 上記残留トナー回収装置に、転写工程で
印加する転写バイアスよりも大きなトナー回収バイアス
を印加する導電性無端ベルトを有する請求項1記載の電
子写真装置。 - 【請求項5】 上記残留トナー回収装置に、転写工程で
印加する転写バイアスよりも大きなトナー回収バイアス
を印加する導電性ブラシを有する請求項1記載の電子写
真装置。 - 【請求項6】 上記回収トナー貯留装置は回収トナーを
撹拌するときに、回収トナーをトナーのガラス転移温度
以下で室温以上の温度に加熱する請求項1記載の電子写
真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03973697A JP3501915B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03973697A JP3501915B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電子写真装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10222039A JPH10222039A (ja) | 1998-08-21 |
JP3501915B2 true JP3501915B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=12561261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03973697A Expired - Lifetime JP3501915B2 (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | 電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3501915B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4770205B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2011-09-14 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP03973697A patent/JP3501915B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10222039A (ja) | 1998-08-21 |
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