JP3500692B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
発生素子に圧力が発生し、この圧力によってインク滴を
飛翔させて記録紙等の記録媒体上にインク像を形成する
プリンタ等のインクジェット記録装置に関する。
クトで低騒音、多色インクの使用によりカラー出力も可
能といった特徴を有し、またヘッドの構成が簡単で安価
に製造できる特徴から近年急速に普及している。
概要を図5及び図7を用いて説明する。図5は、圧力発
生素子の圧力変動によってインクをノズルから吐出する
インクジェット記録装置の要部であるインクジェットヘ
ッドの構造説明図である。図5に示す10は、複数のノ
ズル1を形成したノズル形成基板である。ノズル1の開
口面積とノズル形成基板10の厚さは、インク吐出特性
に大きな影響を及ぼす。このノズル形成基板10と貼り
合わされる流路基板11は、圧力室12、セグメントイ
ンク供給路13、共通インク室14、及びインク供給パ
イプ15の連通口を形成して成る部材である。こうして
形成される圧力室12、セグメントインク供給路13、
共通インク室14には、インクが満たされている。一
方、流路基板11の底面には、ベース基板16上に配列
される圧力発生素子17が、それぞれの圧力室12に対
応して接合されている。圧力発生素子17に、駆動回路
21からのセグメント信号19と、共通信号20が印加
されると、圧力室12の容積が減少し圧力が高められ、
ノズル1からインクを吐出する。図7は、圧力発生素子
17の圧力変動によって圧力室12内が容積収縮
(a)、拡大(b)している状態を示した図である。
ら吐出されるメインドットの他にサテライトドットも時
間的に遅れて吐出される。サテライトドットは主に圧力
発生素子17の固有振動(Ta)や圧力室12の固有振動
(Tc)によるインクの体積速度の固有振動によるもので
あり、メインドットの着弾位置に対して多少ずれて着弾
することで出力品質を低下させる問題を生じている。こ
の様な問題を解決するために、サテライトドットの発生
を防止する技術が多く提案されている。例えば、特開昭
59−133067号公報では、第1の圧力変動に続き
第2の圧力変動を加える事で残留振動を抑える、また特
開昭61−206662号公報では、複数の圧力変動に
よって生ずる複数のドットを合体させる、また特開平2
−192947号公報では、インクの体積速度の固有振
動周期に合わせた駆動を行う事でサテライトドットの発
生を防止する技術が提案されている。
像を出力するには、吐出するインク滴の大きさを小さく
して解像度を高める、或るいはインク滴の大きさを制御
したり1画素内に打ち込むインク滴の数を制御して階調
表現を行う提案がされている。例えば特開平4−285
47号公報では、1画素内に複数ドットを着弾させるい
わゆるマルチドロップレット方式において、複数のイン
ク滴の着弾が一定距離以内にあることで高画質な出力を
行う技術が提案されている。
たサテライトの発生を防止する技術で先の2つの技術で
は複数の圧力変動を行う為に複雑な駆動条件が必要とな
り回路上高コストを招く、また駆動周波数を高くするの
が困難等の課題を有している。また高解像度を実現する
為にメインドットのインク滴の重量を小さくするには、
例えばノズル径を小さくする等の手段で対応可能である
が、微小なノズル径とするためにはコストがかかる、更
にはインク中の異物の混入によりノズルの目詰まりが発
生しやすくなる等の課題を有しており、特開平2−19
2947号公報の技術でもメインドットの重量を小さく
する事が難しい。
画質が期待できるものの、やはり駆動周波数を高くす
る、微小ドットを吐出するための負荷がかかる、記録速
度が遅い等の課題があげられる。
その目的は微小ドットを簡単な構成で吐出させて高画質
な出力を実現するインクジェット記録装置を提供するも
のである。
記録装置は、インクを吐出するノズルと、これに連通す
る圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧力発生素
子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧印加手段
を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によってインクを
ノズルから吐出するインクジェット記録装置において、
インク重量を同一とした1回の圧力変動で生じる第1の
吐出インク小滴であるメインドットと、圧力変動の残留
振動によって生じる吐出インク小滴であるサテライトド
ットと、を隣接させて1画素として記録させ、主走査方
向の解像度をメインドットとサテライトドットで形成す
ることで副走査方向の1/2倍の解像度としたことを特
徴とする。
に連通する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧
力発生素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧
印加手段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によって
インクをノズルから吐出するインクジェット記録装置に
おいて、 一回の圧力変動で生じる第1の吐出インク小滴
であるメインドットの吐出速度をVm(m/s)、圧力変動の
残留振動によって生じる吐出インク小滴であるサテライ
トドットの吐出速度をVs(m/s)、メインドットとサテラ
イトドットの吐出時間差をts(s)、駆動周波数をf(H
z)、ノズルと記録媒体の距離をG(m)としたとき、次式
の関係を満たすことにより、前記メインドットと前記サ
テライトドットのインク重量を同一にしたことを特徴と
する。
に連通する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧
力発生素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧
印加手段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によって
インクをノズルから吐出するインクジェット記録装置に
おいて、前記圧力発生素子の圧力変動によって前記圧力
室を膨張、収縮することによりインクをノズルから吐出
し、前記圧力室の膨張による残留振動がインクの表面張
力によって保持され得る時点を過ぎた状態で前記圧力室
の収縮を行うことにより、1回の圧力変動で生じる第1
の吐出インク小滴であるメインドットと、圧力変動の残
留振動によって生じる吐出インク小滴であるサテライト
ドットのインク重量を同一にしたことを特徴とする。
に連通する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧
力発生素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧
印加手段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によって
インクをノズルから吐出するインクジェット記録装置に
おいて、1回の圧力変動で生じる第1の吐出インク小滴
であるメインドットの吐出後の残留圧力変動が、前記圧
力室を急激に収縮する振動であり、該振動により圧力変
動の残留振動によって生じる吐出インク小滴であるサテ
ライトドットを吐出することにより、前記メインドット
と前記サテライトドットのインク重量を同一にしたこと
を特徴とする。
力変動で生じるメインドットとサテライトドットの吐出
特性を積極的に利用し、更に各ドットの着弾位置をずら
すことでドットの小滴化による高解像度化を達成し、高
画質な出力を実現するものである。
詳細に説明する。
同量に吐出する為の制御方法について説明する。
図7の構成のインクジェットヘッドを駆動する電圧波形
と圧力発生素子の変位挙動を示す関係図である。また図
7に於てノズル1にはインクの表面張力によってメニス
カス24が形成されている。圧力発生素子17は、電圧
が印加されると、図7(a)に示すように矢印δの変位
方向に膨張し、圧力室12の容積を収縮させ、一方電圧
が印加されていない状態では(b)に示すように定常状
態になり、圧力室の容積を相対的に拡大させる。
がり(放電)時間T1と、立ち上がり(充電)時間T2
が、圧力発生素子の固有振動周期Taより小さい場合、
圧力発生素子17の変位挙動23は、過度的な振動挙動
を示す。このような場合、圧力室12内に残留振動が発
生し、図7に示すメニスカス24にも振動を及ぼす。一
方、 図6(b)に示すように、圧力発生素子17に印
加される電圧波形22の立ち下がり時間T1と、立ち上
がり時間T2を、圧力発生素子17の固有振動周期Taよ
り大きく設定すると、圧力発生素子17は過度的な振動
挙動を示さなくなり、メニスカス24は残留振動が小さ
くなる。
電圧が印加されることによって収縮し、圧力室12の容
積を拡大させ、一方電圧が印加されていない状態では定
常状態になり、圧力室12の容積を相対的に収縮する特
性を有する圧力発生素子17を用いた場合は、図6に示
す電圧波形22と変位挙動23は上下に反転するが、本
質的なT1、T2とTaの関係は同様である。
は、式2のように示される。
の変位方向の長さ、ρは圧力発生素子17の密度、Eは
圧力発生素子17のヤング率、λは振動モードによって
異なる圧力発生素子17の振動係数であり、図7に示す
ように一端固定の縦振動を用いた圧力発生素子17に於
ては1.875である。本発明ではTaが約5μsの圧力発生素
子17を用いた。
駆動に際して、電圧波形22と圧力室12内の容積変化
挙動25及びメニスカスレベル26の挙動を示す関係図
である。また図9は、本発明の実施例を説明するインク
ジェットヘッドの要部部分拡大図である。図8に於て図
5及び図7に示される圧力発生素子17は、より具体的
な積層圧電素子18として示されている。この積層圧電
素子18は、セグメント電極28と圧電材料層27と共
通電極29によって構成され、電圧を印加することで積
層方向に膨張し(d33効果)、積層方向と直行方向に収
縮する(d31効果)特性を有している。
いての駆動方法を説明する。
されるように、この状態において、電圧レベルはVhに
あるので、図9に示す積層圧電素子18は、破線Aに示
すような変形挙動を示しており、圧力室12の容積変化
25は相対的に圧力室12の容積が収縮した状態である
C0のレベルにある。また、図8に示すメニスカスレベ
ル26はインクの表面張力によって保持される定常レベ
ルM0に維持されている。
に示すようにこの状態において、電圧波形22はVLに
示すレベルまで立ち下がり時間T1で放電され、圧力室
12の容積変化25はC1のレベルまで変化し、圧力室
12の容積を拡大し、圧力室12内の圧力を減圧する。
この時、T1がインクの固有振動周期Tcの1/2以下であ
った時、圧力室12の容積はt2を過ぎても尚拡大を続
ける。この際、圧力室12内にはノズル1方向に向かう
インクの慣性流れが発生する。それに追従してメニスカ
ス24は圧力室12内部方向へ、図8に示すメニスカス
レベル26はM1に示すレベルまで引き込まれたのち振
動を繰り返す。
示されるように、この状態において電圧波形22はVL
に示すレベルに維持されるので、圧力室12の容積変化
25も圧力室の容積を拡大した状態であるC1のレベル
に戻ろうと振動を繰り返す。またメニスカス26も振動
を繰返しながら定常レベルM0に戻ろうとする。
示される様に、電圧波形22は再びVhに示すレベルま
でTc/2より短い立ち上がり時間T2で充電を行う。そ
の時圧力室12の容積変化25はC0のレベルを過ぎ更
に圧力室12の容積を収縮する。その結果圧力室12内
を加圧するので、メニスカス24はインク吐出方向へ強
く押し出され、まずメインドットのインク滴が飛翔す
る。この時のインク吐出量は、ほぼ図8に示す斜線部S
1の面積に相当する。その後電圧波形22はVhの定常状
態を保持するが、急激な容積変化によって圧力室12は
その後も振動を繰返し、メインドットを吐出後再びメニ
スカス24はインク吐出方向に押し出され、S2の面積
に相当するサテライトドットのインク滴を吐出する。図
8に於て、メインドットとサテライトドットの吐出時間
差(t5〜t6)をtsとしている。
ッドの駆動方法については、図8に示す電圧波形22の
み上下に反転するが、本質的なT1、T2とTcの関係は
d33効果を用いた場合と同様である。
周期Tcは、式3のように示される。
Miはインク供給路のイナータンス、Ciはインクのコン
プライアンス、Ccは圧力室12のコンプライアンスで
ある。
式4から式7によって定義されている。
に示すノズル形成基板10の厚さXに於けるノズル1の
断面積、kはノズル形状によって決定される非定常解を
考慮した比例定数である。
9に示すインク供給路長さLcに於ける供給路の断面
積、kは供給路形状によって決定される非定常解を考慮
した比例定数、nはノズルに対する供給路の数(本実施
例においては2)である。
クの密度、cはインクの音速である。
変形体積、P0は単位圧力である。
動周期Tcが小さい程、インクの吐出間隔を狭めること
ができ、高速印字が可能となる。
であることが理想であり、具体的には音響インピーダン
ス(ヤング率×比重)が大きいことが望ましい。よっ
て、図9に示すように、積層圧電素子18の一端を積層
圧電素子18のヤング率と比重に対して同等以上のヤン
グ率と比重を有するベース基板16に保持することによ
って、圧力室12に対して効率よく圧力を伝達すること
ができる。
件のみを変更してインクをノズル1から吐出した場合の
メインドット2及びサテライトドット3の飛翔状態を示
したモデル図である。各々の飛翔状態は表1の様な駆動
条件によって実現可能であった。尚、これらの実験では
d31効果を用いたインクジェットヘッドによって行い、
Tcは約17μsであった。
立ち下がり時間T1、ホールド時間H及び立ち上がり時
間T2を変化することで、メインドット2とサテライト
ドット3の飛翔状態が大きく異なる。これは前述したよ
うに、主に圧力室12の容積拡大、収縮速度及び圧力室
12にインクを供給する慣性流れによって生じる残留振
動がもたらす現象である。尚、図1の条件ではメインド
ット2及びサテライトドット3を合わせたインク滴の重
量は約0.022μgであり、各ドット重量はその半分であ
る。また各々の吐出速度を測定したところ、メインドッ
ト2は9.3m/s、サテライトドットは4.7m/sであった。
3を記録媒体上に精度良く着弾、記録する条件について
図10を用いて説明する。図10は、紙など記録媒体3
0の表面Y0に対して、Gの距離をおくインクジェットヘ
ッドがX0面を移動して記録する状態を簡単に示したもの
である。まずXaでインクジェットヘッドはメインドット
2をVmの吐出速度で矢印方向に吐出する。その時インク
ジェットヘッドは常にVpの速度でX0面を矢印方向に移動
しているため、Xaで吐出されたメインドット2は記録媒
体30のYaに着弾、記録される。一方サテライトドット3
は、tsの時間差によりXbで吐出され、その時の速度はV
sである。メインドットと同様にVpの速度成分が働くた
めYbに着弾される。次に1/f時間経過後のXcで吐出され
たメインドット2はYc上に着弾する。この時のYaからYc
の距離Lxが主走査方向の解像度d(dot/inch)に対応する
画素の長さであり、高画質な出力を達成する為にはサテ
ライトドット3の着弾位置YbがLxの中間でなければなら
ない。そのためには、d、Vp、G、Vm、Vs及びtsの間に
は、次の式8の関係が必要となる。
条件の時にサテライトドット3は精度良くLxの中間位置
に記録される。尚、高画質を達成するためには、式1の
関係にできるだけ近付けることが好ましいが、有る程度
の範囲内にサテライトドットが着弾すれば高画質を維持
することが可能である。解像度や記録媒体の特性等にも
よるが、概ね30%の着弾精度ならば目視で気にならない
出力が得られる。この範囲を越えた場合、例えば均一な
パターンを出力した際にゆらいでしまう等の影響が生ず
る。
トヘッドを用いて、距離Gを変えて記録媒体30に記録
を行った時のメインドット2とサテライトドット3の着
弾状態のモデル図を図4に示す。図4(a)は、式1の
関係をほぼ満たすように距離Gを調整して記録を行った
時の着弾状態である。この時の駆動周波数fは4.2kHz、
距離Gは1.0mmであった。メインドット2とサテライトド
ット3がずれて着弾し、単位面積当りに着弾するインク
量が少なくなることでインクの乾燥速度を早める効果に
もつながっている。記録されるドットの大きさが小さい
メインドット2及びサテライトドット3から構成される
画素を1画素とし、主走査方向の解像度を副走査方向の
解像度の1/2とすることで高画質な記録が可能となる。
また(b)は(a)よりも距離Gを小さくして記録した
ときの着弾状態で、メインドット2とサテライトドット
3が記録媒体上で1つのドットとして形成される。その
時のドット径は(a)と比べて副走査方向で大きい。ま
た(c)は、(a)に対して距離Gを大きくして記録を
行った時の着弾状態であり、メインドット2とサテライ
トドット3が離れすぎて着弾する。
2及びサテライトドット3の主走査方向に対する吐出角
度を何等かの形で制御することで、式1の関係を必ずし
も満たさなくても着弾位置を最適化することが可能であ
る。図11はその一例を示すもので、ノズル形成基板1
0が主走査方向に対して傾いて形成している。これによ
って、吐出速度の異なるメインドット2とサテライトド
ット3の吐出角度は図示するように異なる。また図12
は別の例を示したものである。ノズル形成基板10上に
インクに対して撥水性を示す表面処理部材31を形成
し、これがノズル1の周囲で不均一となるようなインク
溜り部32を形成させる。インクの表面張力の作用によ
り吐出時のメインドット2とサテライトドット3の吐出
角度が異なることが可能となる。従ってメインドット2
の吐出速度Vm、サテライトドット3の吐出速度Vs、各々
の吐出角度等の諸条件に応じて距離Gを最適化すること
でメインドット2、サテライトドット3の着弾位置を制
御、適性化することが可能となる。
た時のドット着弾イメージを示したものである。(a)
の300dpiの記録に対して、(b)は600dpiの記録を行っ
たものであり高画質な出力は得られるが駆動周波数を変
えなければ4倍の時間を必要とする。また(c)は主走
査方向にのみ解像度を高めた記録方法で、この場合出力
時間は2倍で済むがメインドット2の形状が円であるた
めインク滴の着弾が均一でなく副走査方向で隙間ができ
やすい。(d)は本発明のインクジェット記録装置によ
る着弾イメージであり、(a)から(c)の比較例に対
して、高画質な出力をそれほど出力時間をかけずに得ら
れるものである。
ンクジェット記録装置を用いた場合、1回の圧力変動で
生じるメインドット2とサテライトドット3の吐出特性
を積極的に利用し、更に各ドットの着弾位置をずらすこ
とでドットの小滴化による高解像度化を達成し、高画質
な出力を実現することが可能となる。尚、本インクジェ
ット記録装置は機械的に圧力変動を生じるインクジェッ
ト記録装置を用いて説明したが、その他に例えば熱膨張
による圧力変動でインク滴を吐出する所謂バブルジェッ
ト式インクジェット記録装置についても適用できるもの
である。また単色記録は勿論、カラー記録にも適用でき
るものである。
クジェット記録装置は、1回の圧力変動で生じるメイン
ドットとサテライトドットのインク重量が約同一となる
よう制御を行い、更に各ドットの着弾位置をずらすこと
でドットの小滴化による高解像度化を達成し、高画質な
出力を実現可能なインクジェット記録装置を低コストで
提供できる効果を有するものである。
すインク滴吐出状態のモデル図である。
出条件を変更した時のインク滴吐出状態のモデル図であ
る。
出条件を変更した時のインク滴吐出状態のモデル図であ
る。
て、ノズルと記録媒体の距離を変更したときのインク滴
着弾状態を示すモデル図である。
を示す構造説明図である。
動する電圧波形と圧力発生素子の変位挙動を示す関係図
である。
(a)は圧力室の容積が収縮している状態、(b)は圧
力室の容積が拡大している状態を示す説明図である。
動する電圧波形と圧力室内の容積変化挙動、及びメニス
カス挙動を示す関係図である。
である。
ンドットとサテライトドットの着弾位置を説明するため
のモデル図である。
ンドットとサテライトドットの着弾位置を補正するため
の一例を示す構造説明図である。
ンドットとサテライトドットの着弾位置を補正するため
の一例を示す構造説明図である。
よるインク滴の着弾イメージを示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 インクを吐出するノズルと、これに連通
する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧力発生
素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧印加手
段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によってインク
をノズルから吐出するインクジェット記録装置におい
て、インク重量を同一とした 1回の圧力変動で生じる第1の
吐出インク小滴であるメインドットと、圧力変動の残留
振動によって生じる吐出インク小滴であるサテライトド
ットと、を隣接させて1画素として記録させ、主走査方
向の解像度をメインドットとサテライトドットで形成す
ることで副走査方向の1/2倍の解像度としたことを特
徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記ノズルから吐出するメインドット及
びサテライトドットのノズル表面に対する角度が主走査
方向で異なる事を特徴とする請求項1記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項3】 インクを吐出するノズルと、これに連通
する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧力発生
素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧印加手
段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によってインク
をノズルから吐出するインクジェット記録装置におい
て、 一回の圧力変動で生じる第1の吐出インク小滴である メ
インドットの吐出速度をVm(m/s)、圧力変動の残留振動
によって生じる吐出インク小滴であるサテライトドット
の吐出速度をVs(m/s)、メインドットとサテライトドッ
トの吐出時間差をts(s)、駆動周波数をf(Hz)、ノズル
と記録媒体の距離をG(m)としたとき、次式の関係を満
たすことにより、前記メインドットと前記サテライトド
ットのインク重量を同一にしたことを特徴とするインク
ジェット記録装置。 【数1】 - 【請求項4】 インクを吐出するノズルと、これに連通
する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧力発生
素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する 電圧印加手
段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によってインク
をノズルから吐出するインクジェット記録装置におい
て、 前記圧力発生素子の圧力変動によって前記圧力室を膨
張、収縮することによりインクをノズルから吐出し、前
記圧力室の膨張による残留振動がインクの表面張力によ
って保持され得る時点を過ぎた状態で前記圧力室の収縮
を行うことにより、1回の圧力変動で生じる第1の吐出
インク小滴であるメインドットと、圧力変動の残留振動
によって生じる吐出インク小滴であるサテライトドット
のインク重量を同一にしたことを特徴とするインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項5】 前記圧力室の前記膨張を保持するホール
ド時間を前記インクの固有振動周期に近づけることを特
徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記圧力発生素子の圧力変動によって前
記圧力室を膨張、収縮することによりインクをノズルか
ら吐出し、前記圧力室の膨張時間および前記圧力室の収
縮時間をインクの固有振動周期の1/2以下にする事を
特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項7】 インクを吐出するノズルと、これに連通
する圧力室と、この圧力室に圧力を発生させる圧力発生
素子と、この圧力発生素子に電圧を印加する電圧印加手
段を有し、前記圧力発生素子の圧力変動によってインク
をノズルから吐出するインクジェット記録装置におい
て、 1回の圧力変動で生じる第1の吐出インク小滴である メ
インドットの吐出後の残留圧力変動が、前記圧力室を急
激に収縮する振動であり、該振動により圧力変動の残留
振動によって生じる吐出インク小滴であるサテライトド
ットを吐出することにより、前記メインドットと前記サ
テライトドットのインク重量を同一にしたことを特徴と
するインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8066994A JP3500692B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8066994A JP3500692B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07285222A JPH07285222A (ja) | 1995-10-31 |
JP3500692B2 true JP3500692B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=13724776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8066994A Expired - Fee Related JP3500692B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
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