JP3490584B2 - 鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法 - Google Patents
鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法Info
- Publication number
- JP3490584B2 JP3490584B2 JP05689797A JP5689797A JP3490584B2 JP 3490584 B2 JP3490584 B2 JP 3490584B2 JP 05689797 A JP05689797 A JP 05689797A JP 5689797 A JP5689797 A JP 5689797A JP 3490584 B2 JP3490584 B2 JP 3490584B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curve
- correction
- traveling position
- vehicle
- point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000012937 correction Methods 0.000 title claims description 79
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 48
- 230000002265 prevention Effects 0.000 title claims description 6
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 27
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 12
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
傾斜制御を正確に行うために必要な鉄道車両の走行位置
補正方法及び誤補正防止方法に関する。
クチュエータで強制的に車体を傾斜させる方法であり、
車両の曲線路進入に合わせて傾斜させるには曲線路位置
の検知が必要である。
置したジャイロ計や加速度計から検知する方法と、軌道
に沿って設置した地上子を利用する方法がある。しか
し、前者の方法は、曲線路進入時点でその位置を検知す
るため、曲線に対する車体傾斜の追従に遅れを生じやす
い。これに対し、後者の方法は、曲線路進入直前の地点
を検知することにより、曲線に対して車体傾斜を追従さ
せるのが容易である。
知方法は、車両が走行する線路のデータ(地上子の位
置、曲線路の位置等)を制御装置内に読み込んでおき、
車輪の回転数をカウントして車両の走行距離を算出し、
車両が地上子を通過するごとに走行距離を線路データに
基づいて補正し、走行距離と線路データ内の曲線路位置
を照合することで曲線路位置を検知するのである(例え
ば特公平3−73511号公報参照)。
補正する方法として台車のボギー角から曲線位置を検出
し、曲線データの曲線位置との差を補正量とする方法
(例えば特開平6−211132号公報参照)がある。
となく走行位置を補正する方法において、台車のボギー
角から曲線位置を検出し、曲線データの曲線位置との差
を補正量とする方法では、補正精度の向上と誤補正を如
何に防止するかが課題となる。
線路通過時における車体傾斜制御を曲線路に対し遅れる
ことなく正確に行うのに必要な車両の走行位置を検知す
る際、高精度で走行位置を補正すると共に、走行位置の
誤補正を防止する方法を提供するものである。
的を達成するため種々の実験、研究を重ねた結果次の発
明を完成するに至った。
の相対回転変位を検出する装置と、車輪の回転数を検出
する装置と、これら装置からの検出信号を予め入力し記
録されている線路データと比較し演算する制御装置を備
えた鉄道車両において、車体と台車間の相対回転変位よ
り算出した曲線半径と、車輪回転数より積算した走行距
離に基づく車両の走行位置とを、上記線路データの曲線
半径、曲線位置と比較し、線路データ中に該当する曲線
が存在する場合に、車輪回転数より積算した走行位置と
線路データの曲線位置との差を補正量として車両の走行
位置を補正する方法において、相対回転変位より算出し
た曲線半径rが予め設定したしきい値r0以下になった
ときの曲線進入地点d 1 と前記しきい値r0以上になった
ときの曲線脱出地点d 2 の中間地点d m に対し、線路デー
タ中の該当する曲線の中間地点D m との差を補正量とし
て車両の走行位置を補正することを特徴とする。
算出した曲線半径rが予め設定したしきい値r0以下に
なったときの曲線進入地点d1と前記しきい値r0以上に
なったときの曲線脱出地点d2の差が、線路データ中の
該当する曲線の入口緩和曲線始点と出口緩和曲線終点と
の間の距離である曲線長DTより長い場合、または線路
データ中の該当する曲線の円曲線始点と円曲線終点との
間の距離である円曲線長DCより短い場合は、請求項1
記載の走行位置補正方法による車両の走行位置の補正を
行わず、誤補正を防ぐことを特徴とする。
補正方法または(2)の走行位置誤補正防止方法におい
て、しきい値r0の値を、直線に近い値(1/r 0 =0)
と曲線半径rに近い値から離して設定することを特徴と
する。
補正方法または(2)の走行位置誤補正防止方法におい
て、走行する各曲線の曲率半径の大きさに応じてしきい
値r0の値を変更することを特徴とする。
置誤補正防止方法において、線路データの曲線中、補正
対象曲線を曲線長のしきい値r 0 以上の曲線に限定し、
かつ補正量が該当する曲線長D T の1/2以上の場合は
車両の走行位置を補正しないことを特徴とする。
5の間に設置した台車のボギーによる車体と台車間の相
対回転変位を検知する変位計1からの検知信号6は制御
器2に入力され、ここで相対回転変位に基づいて曲線半
径が求められる。また、車輪の回転数を検出するための
速度発電機3より発生するパルス信号7は制御器2に入
力され、パルス数が積算され、車輪の回転数と車輪径よ
り走行位置が計算される。そして、この走行位置と検知
信号6から計算された曲線半径は図5に示すように、予
め制御器2に記録されている線路データと照合し、線路
データ中に該当する曲線が存在した場合に走行位置の補
正をする。
て鉄道車両の走行位置補正方法を説明する。変位計の値
より算出された曲線半径rが予め設定したしきい値r0
以下になった地点を曲線進入地点d1とする。次いで、
算出された曲線半径rが前記しきい値r0以上になった
地点を曲線脱出地点d2とする。そして、d2−d1で求
められた地点を曲線中間地点dmとする。
地点D mを求める。曲線中間地点D mの算出には、線路デ
ータ中の該当する曲線の4地点、すなわち入口緩和曲線
始点BTC、円曲線始点BCC、円曲線終点ECC、出
口緩和曲線終点ETCの距離と曲線半径r及びしきい値
r0を用いて次の1式により求められる。
し、一致している場合はDm−dmを補正量として走行位
置を補正する。また、一致しない場合は誤補正または補
正精度が悪い場合であるから、この曲線では走行位置の
補正はしない。
づいて説明する。曲線進入地点d1及び曲線脱出地点d2
より求められるしきい値通過地点間距離d=d2−d1が
線路データ中の円曲線長DCよりも短い場合または曲線
長DTよりも長い場合は、d1またはd2の精度が悪いこ
と、または線路データ上の該当地点にある曲線ではない
ことが考えられるため照合不一致とする。
データ中の本来照合すべき曲線の前後に存在する曲線と
照合し、誤補正が行われるのを防ぐため、補正対象曲線
をある一定の曲線長DT以上の範囲に絞り込む。
の曲線または線路データ中の曲線長に対してもDT<d0
となる曲線は補正対象外とする。また、補正量の絶対値
|Dm−dm|が該当する曲線の曲線長DTの1/2以上
の場合も、該当する曲線の前後の曲線で照合される可能
性があるため照合不一致とするる
補正を該当する曲線で繰り返すことにより、走行位置の
累積誤差も小さくできる。その結果、車両の計測走行位
置に基づく曲線位置と実際の曲線位置との誤差を僅少に
でき、曲線位置検知の精度が向上する。また、誤補正を
防止できるため、曲線検知の信頼性が向上する。以上に
より、曲線に対して車体傾斜を追従させるのが容易とな
り、曲線路における車体傾斜制御が正確にできる。
補正方法を実施するための装置例に基づいて説明する。
図1に示すように、車体4と台車5との間に、台車のボ
ギーによる車体と台車間の相対回転変位を検知する変位
計1を設置し、その検知信号6を制御器2に入力するよ
うに設ける。一方、輪軸には速度発電機3が設置され、
そのパルス信号7を制御器2に入力するように設ける。
上記変位計1は、軌道の直線区間では図2に示すよう
に、中立状態にあり、曲線区間では図3に示すように、
作動して変位量xだけ伸縮する。
は、図4においてaは変位計の取付け位置(車体中心か
らの距離)、Lは台車中心間距離の1/2とすればr/
a=L/xとなり、簡略化すればr=aL/xとなる。
なお、図1では、一つの車両に変位計1と速度発電機3
を各一つづつ設けた場合を示したが、これらは必ずしも
各車両に取り付ける必要はなく、1編成の列車に1組設
ければ機能する。
5、図6のフローチャートに基づいて説明する。変位計
の値より算出された曲線半径rは、車両が直線区間から
曲線区間に進入すると時々刻々と値が変わり、予め設定
したしきい値r0以下になったときに速度発電機のパル
ス信号の積算値と車輪径から求められる車両の曲線進入
地点をメモリ上にd1として記録する。また、車両が曲
線区間から直線区間に脱出すると、曲線半径rの値は次
第に大きくなり、前記しきい値r0以上になったときの
車両の曲線脱出地点をメモリ上にd2として記録する。
d1とd2が記録された時点で今通過した曲線の中間地点
dmを下記2式で求める。
データから曲線中間地点を求める。この線路データ上の
曲線中間地点Dmは前記1式より求めることができる。
上の曲線中間地点Dm)−(測定値より算出した曲線中
間地点dm)で求める。この補正量をパルス信号の積算
と車輪径から求められる車両の走行位置に加算すること
により車両の走行位置が補正される。この補正により、
次に接近する曲線に対してデータ上の曲線位置と実際の
曲線位置が大きくずれるのを避けることができる。以後
前記の補正を繰り返すことにより、データ上の曲線位置
と実際の曲線位置を一致させることができる。
xの式により求められるが、実際には車輪とレール間の
左右方向に存在する遊間や軌道の通り狂いの影響を受
け、走行中は台車のヨーイング動揺となって、曲線半径
rは常に変動している。
よって、しきい値r0 以上または以下となったとき、曲
線でない地点で曲線と認識してしまい誤補正する可能性
がある。これを防止するには、しきい値r0は直線に近
い値(1/r0=0)と曲線半径に近い値から離すべき
であり、補正対象曲線の曲線半径をr1とすると1/r0
=1/2r1が良い。
多数の曲線で構成されるため、しきい値r0は種々の曲
線半径を考慮して設定しなければならない。例えば、構
造企画より新幹線を除く一般本線の最小曲線半径は20
0mであることから、しきい値r0は400mが下限と
なる。また、しきい値r0の上限は、図9(A)(B)
に示す測定結果を基に、直線区間で曲線半径rの変動の
影響を受けないために2000mとする。
が多く、後半は曲線半径r 3の曲線が多いような場合に
は、区間に応じてしきい値r0を前半の区間をr0=2r 2、後
半の区間をr0=2r 3となるように可変にする。このように
すれば、より多くの補正対象曲線で1/r0=1/2r 1にするこ
とができる。例えば、A-B-Cの走行区間で、A-B間は曲線
半径1000m程度の比較的緩やかな曲線が多く、B-C間は曲
線半径400m程度のきつい曲線が多い場合、A-B間はr0=20
00m、B-C間はr0=800mと設定値を変える。
測定した中間地点と線路データを照合し、誤補正を防止
する方法を説明する。曲線進入地点d1と曲線脱出地点
d2間のしきい値通過地点間距離をdとするとd=d2−
d1となる。図7より、このしきい値通過地点間距離d
は線路データ上の該当する曲線の曲線長DTより短く、
円曲線長DCより長いのは明らかである。もし、しきい
値通過地点間距離dが曲線の曲線長DTより長い場合ま
たは円曲線長DCより短い場合は、線路データ中の照合
した曲線が実際の曲線と相違しているか、もしくは曲線
進入地点d1や曲線脱出地点d2の値に大きな誤差がある
場合である。したがって、d>DTまたはd<DCの場合
は、誤補正を防止するため車両の走行位置を補正しな
い。
線が連続する場合には、線路データ中の該当する曲線の
前後の曲線と照合してしまう誤補正が起こりかねない。
更に、曲線の前後に分岐器がある場合には、分岐器の分
岐側通過を曲線と判断して誤補正をしかねない。
(しきい値d0)以上の曲線に限定する。したがって、
補正対象曲線を線路データの曲線中でDT>d0の曲線の
みに限定する。同様に測定した値である地点d1と地点
d2間の距離dについてもd>d0となる曲線のみに補正
対象を限定する。曲線長のしきい値d0は、例えば20
番分岐器長さを考慮すると50m以上は必要である。
の曲線と照合することを防止するには、補正量の絶対値
|Dm−d0|が該当する曲線長の1/2の長さ以内であ
ることが必要である。例えば、曲線長DT=100m、
曲線長のしきい値d0=80mとした場合、補正量の絶
対値|Dm−d0|=30mならば、測定した中間地点d
mの位置は、線路データ上の該当する曲線のBTCから
ETCの間にあるため、線路データの該当する曲線の前
後の曲線を照合することはない。
mの場合は、|Dm−d0|>DT/2となり、測定した
曲線中間地点dmの位置は、線路データ上の該当する曲
線のBTCからETCの間からはずれる。もしこの場
合、該当する曲線の前後の曲線が近接していると、この
前後の曲線と照合してしまい誤補正をする可能性があ
る。以上の理由により、補正量の絶対値|Dm−d0|>
DT/2の場合は、誤補正を防止するために車両の走行
位置を補正しない。
合と比較のため地点補正を行なわない場合のそれぞれに
ついて、線路データ上の曲率と測定した曲率とを比較し
て図9に示す。図9(A)の結果より、本発明の実施に
よれば線路データ上の曲率がずれていても走行位置が補
正されることにより、次の曲線からは線路データと実際
の曲線位置が一致することがわかる。しかし、比較例の
図9(B)に示すように、地点補正をしない場合は、曲
線データと実際の曲線位置がずれていることがわかる。
法と比較例(従来の技術としてあげた特開平6−211
132号公報記載の発明)について、4種類の計測した
曲率で補正量を比較した例を図10(A)〜(E)に、
またその際の補正量をまとめて表1に示す。
図であり、d1は30m地点、d2は170m地点で、d
=170−30=140m、したがって曲線の中間点は
100m地点である。図10(B)のNo.1と図10
(C)のNo.2の場合は、いずれも5m補正してい
る。そして、図10(D)のNo.3のと図10(E)
のNo.4の場合は、比較例は5m補正しているが、本
発明は補正量が零である。
離の累積誤差が大きくなり、車両はNo.1曲線を通過
したにもかかわらず、曲線データ上はNo.2曲線を通
過中と判断しかねない場合の例を図11(A)(B)に
示す。この場合、請求項1に記載した発明のみによれ
ば、No.2曲線を通過中と判断し誤補正が行なわれ
る。その結果、(No.2曲線地点)−(No.1曲線
地点)=140−30=110mの地点のずれを生じ
る。
方法を加えて行なえば、図11(B)に示すように、し
きい値r0をまたぐ距離d=55mであることから、測
定による曲線はNo.1曲線であることを判断し、正常
に走行位置を補正する。そのため、地点のずれは零とな
る。
方法を加えて行なえば、No.2曲線を通過中と判断
し、誤補正が行われる。そのため、110mmの地点の
ずれが生じる。
車両が分岐側へ走行することによって、分岐器通過時に
測定した曲率に短い曲線と同様な波形が現れた場合を図
12(A)に示す。この場合、請求項1に記載した発明
のみによれば、分岐器通過を短い曲線を通過中と判断し
誤補正が行われる。その結果、(短い曲線地点)−(3
50m地点)=400−350=50mの走行地点のず
れを生じる。
方法を加えて行なえば、図12(B)に示すように、し
きい値r0をまたぐ距離d=35mで、誤補正防止の条
件に合致するため、短い曲線通過と判断し、誤補正が行
われる。その結果、50mの走行地点のずれを生じる。
方法を加えて行なえば、短い曲線の曲線長が40mと短
く、曲線長のしきい値50m以上の条件を満足しないた
め、分岐器で誤補正しない。
12(C)に示す。短い曲線の曲線長が60mで、曲線
長のしきい値50m以上の条件を満足している。しか
し、補正量が510−350=60mとなり、もう一つ
の条件である補正量が該当する曲線長の1/2以上の条
件を満たすため補正せず、この分岐器では誤補正が生じ
ない。
位置に基づく曲線位置と実際の曲線位置との誤差を僅少
にでき、曲線位置検知の精度が向上する。また、誤補正
を防止できるため、曲線検知の信頼性が向上する。
道車両の一例を示す説明図である。
台車との位置関係を示す説明図である。
台車との位置関係を示す説明図である。
との関係を簡略化して示す説明図である。
操作の前半を示すフローチャートである。
図5に引き続いて行われる操作の後半を示すフローチャ
ートである。
の照合をする際のフローチャートである。
(B)は図7中の符号を示した説明図である。
合の線路データ上の曲率と測定した曲率とを比較して示
すグラフ、(B)は地点補正をしない場合の線路データ
上の曲率と測定した曲率とを比較して示すグラフであ
る。
線位置検知の精度を補正量で示した線図で、(A)は曲
線データ上の曲率を示し、(B)〜(E)は計測した曲
率1〜4の場合を示す。
線図で、(A)は曲線データ上の曲率を示し、(B)は
計測した曲率を示す。
実施した際の誤補正の発生を説明する線図で、(A)は
曲線データ上の曲率を、(B)は測定した曲率を、
(C)は他の短い曲線のみを示す。
Claims (5)
- 【請求項1】 台車のボギーによる車体と台車間の相対
回転変位を検出する装置と、車輪の回転数を検出する装
置と、これら装置からの検出信号を予め入力し記録され
ている線路データと比較し演算する制御装置を備えた鉄
道車両において、車体と台車間の相対回転変位より算出
した曲線半径と、車輪回転数より積算した走行距離に基
づく車両の走行位置とを、上記線路データの曲線半径、
曲線位置と比較し、線路データ中に該当する曲線が存在
する場合に、車輪回転数より積算した走行位置と線路デ
ータの曲線位置との差を補正量として車両の走行位置を
補正する方法において、相対回転変位より算出した曲線
半径rが予め設定したしきい値r0以下になったときの
曲線進入地点d1と前記しきい値r0以上になったときの
曲線脱出地点d2の中間地点dmに対し、線路データ中の
該当する曲線の中間地点Dmとの差を補正量として車両
の走行位置を補正することを特徴とする鉄道車両の走行
位置補正方法。 - 【請求項2】 車体と台車間の相対回転変位より算出し
た曲線半径rが予め設定したしきい値r0以下になった
ときの曲線進入地点d1と前記しきい値r0以上になった
ときの曲線脱出地点d2の差が、線路データ中の該当す
る曲線の入口緩和曲線始点と出口緩和曲線終点との間の
距離である曲線長DTより長い場合、または線路データ
中の該当する曲線の円曲線始点と円曲線終点との間の距
離である円曲線長DCより短い場合は、請求項1記載の
走行位置補正方法による車両の走行位置の補正を行わ
ず、誤補正を防ぐことを特徴とする鉄道車両の走行位置
誤補正防止方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2において、しき
い値r0の値を、直線に近い値(1/r0=0)と曲線半
径rに近い値から離して設定することを特徴とする鉄道
車両の走行位置補正方法または誤補正防止方法。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2において、走行
する各曲線の曲率半径の大きさに応じてしきい値r0の
値を変更することを特徴とする鉄道車両の走行位置補正
方法または誤補正防止方法。 - 【請求項5】 線路データの曲線中、補正対象曲線を曲
線長のしきい値r0以上の曲線に限定し、かつ補正量が
該当する曲線長DTの1/2以上の場合は車両の走行位
置の補正を行わず、誤補正を防ぐことを特徴とする請求
項2記載の鉄道車両の走行位置誤補正防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05689797A JP3490584B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05689797A JP3490584B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10236305A JPH10236305A (ja) | 1998-09-08 |
JP3490584B2 true JP3490584B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=13040248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05689797A Expired - Fee Related JP3490584B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490584B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2794707B1 (fr) * | 1999-06-11 | 2003-03-14 | Alstom | Procede et dispositif de commande de l'inclinaison d'un vehicule ferroviaire pendulaire |
US7283897B2 (en) * | 2002-05-31 | 2007-10-16 | Quantum Engineering, Inc. | Method and system for compensating for wheel wear on a train |
WO2014128889A1 (ja) * | 2013-02-21 | 2014-08-28 | 三菱重工業株式会社 | 軌道式車両、および、その車体傾斜制御方法 |
-
1997
- 1997-02-24 JP JP05689797A patent/JP3490584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10236305A (ja) | 1998-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101157752B1 (ko) | 자기 유도 차량의 이동을 측정하는 장치 | |
EP0794887B1 (en) | Storage of track data in a position-controlled tilt system | |
KR101157756B1 (ko) | 자기 유도 차량의 운동을 측정하는 장치 | |
KR100666519B1 (ko) | 레일 차량의 제어 소자들을 제어하기 위한 방법 및 디바이스 | |
JPH11503520A (ja) | 道路又はレールのゆがみの非接触測定のための方法と装置 | |
JP2007533878A (ja) | 走行路の測定方法 | |
US10780905B2 (en) | Position determination method and system | |
JP3463207B2 (ja) | 車両が運動する走行路曲線を検出する少なくとも1つのセンサの信号を修正する方法 | |
JP3490584B2 (ja) | 鉄道車両の走行位置補正方法及び誤補正防止方法 | |
JP3238012B2 (ja) | 軌道形状データ処理方法 | |
JP3015725B2 (ja) | 鉄道線路状態検知装置および方法ならびに車体姿勢制御装置 | |
JP4660842B2 (ja) | 振子制御式鉄道車両の車輪径自動補正方法 | |
JP2007015483A (ja) | 鉄道車両の走行位置検出方法 | |
JP3262154B2 (ja) | 鉄道車両の走行位置補正方法 | |
JP2507691B2 (ja) | 車体の傾斜制御装置の異常検出方法 | |
JP6231906B2 (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御システム及び車体傾斜制御方法 | |
RU2629485C2 (ru) | Способ оценки диаметра колеса и соответствующий блок оценки | |
JP3422341B2 (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御方法 | |
JP2000168552A (ja) | 鉄道車両の走行位置検知方法 | |
JP3231377B2 (ja) | 列車姿勢制御装置 | |
JP3509599B2 (ja) | 軌道形状データの更新方法 | |
JP2948806B1 (ja) | 鉄道車両の車体傾斜制御装置 | |
JPS6144316A (ja) | 走行経路表示方法 | |
JP2897576B2 (ja) | 鉄道車両の走行位置補正方法 | |
JP4381288B2 (ja) | 高速鉄道車両の車体傾斜制御システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071107 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 8 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107 Year of fee payment: 10 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |