JP3490200B2 - 中心吊用ピボット軸受装置 - Google Patents
中心吊用ピボット軸受装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、扉枠上辺部に備え
るピボット軸受装置に上部を軸支されるピボット軸の下
部を軸支する,扉上端の凹部に備えられる中心吊用ピボ
ット軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】実公昭61−46138号に示すピボッ
トヒンジのピボット位置調整装置は、扉上端の凹部に備
えられるピボット軸受装置の調整ねじを螺動して軸受に
穿設された軸孔を扉幅方向に調整して扉側端面と扉枠縦
辺部との隙間を調整することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
61−46138号には以下の問題点があった。 扉上端の凹部に備えられるピボット軸受装置の調整ネ
ジは回動自在であり回り止めがないので、長期間経過す
ると、扉の自重に起因するモーメント作用による推力の
ため、扉枠上辺部に備えるピボット軸受装置の調整ネジ
が回転してしまい、扉枠上辺部に備えるピボット軸受装
置のピボット軸を軸支する軸孔に対して扉上端の凹部に
備えられるピボット軸受装置のピボット軸を軸支する軸
孔が扉開閉端側へずれてしまい、このため、軋み音が発
生し、さらにずれが大きくなると扉が扉枠に干渉し扉の
開閉が円滑に行えなくなる。 上記のように、問題に対しては、調整ネジのネジ山
部分に樹脂等を付着させ、回転しにくくさせる方法があ
るが、雄ネジ、雌ネジ間のクリアランスと付着させた樹
脂の膜厚を計算する必要があり、ネジの加工精度管理や
樹脂の膜厚管理等が必要となり、管理が面倒である。
(クリアランスに対して膜厚が厚ければ回転トルクが大
きくなり効果的であるが、調整が困難であり、その反対
に膜厚が薄ければ回転トルクは小さくなり調整は簡単で
あるが、効果が落ちる。) 【0004】本発明は、扉枠上辺部に備えるピボット軸
受装置に上半部を軸支されるピボット軸の下半部を軸支
する,扉上端の凹部に備えられる中心吊用ピボット軸受
装置であって、調整ネジを調整のために回動した後は回
動不能にすることができ上記の問題点を解消できる,扉
上端の凹部に備えられる中心吊用ピボット軸受装置を提
供すること目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、扉D上端の凹部D1 へ固定
される軸受ガイド4を備え、該軸受ガイド4に、ピボッ
ト軸2の下部2bを軸支し得る軸孔3a及び扉幅方向に
螺孔されたネジ孔3bを有する軸受3を扉幅方向に摺動
可能に収嵌するとともに扉幅方向に穿設された貫通孔5
aを有するネジ頭部支持台5を収嵌し、調整ネジ6の雄
ネジ部6aを前記軸受3のネジ孔3bに螺合しかつネジ
頭部6bを前記貫通孔5a内に収嵌し、固定ネジ7を前
記軸受ガイド4の両側の側面に穿設した孔4c,4cに
通して前記ネジ頭部支持台5の両側の側面より前記貫通
孔5aに連通して螺設されたネジ孔5b,5bに螺合し
先端部7aを前記調整ネジ6のネジ頭部6bに刻設され
た周溝6cに嵌入してなる中心吊用ピボット軸受装置に
おいて、前記ネジ頭部支持台5の上面より前記貫通孔5
aに僅かに連通してすれ違うように螺孔したネジ孔5c
に螺合して前記調整ネジ6のネジ頭部6bにすれ違う部
分で干渉して前記調整ネジ6を螺回不能にする回り止め
ネジ12を付設したことを特徴とする中心吊用ピボット
軸受装置を提供するものである。好ましくは本発明は、
前記調整ネジ6のネジ頭部6bの前記回り止めネジ12
が干渉する箇所の周面を凹凸面となるように形成した中
心吊用ピボット軸受装置を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の中心吊用ピボット軸受装
置の実施の形態を図1(a),(b),(c),(d),(e)を参照して
説明する。この中心吊用ピボット軸受装置は、扉枠W上
辺部に備えるピボット軸装置1に上部2aを軸支される
ピボット軸2の下方へ突出する下部2bを軸支する,扉
D上端の凹部D1 に備えられるピボット軸受装置であ
る。 【0007】この実施の形態では、軸受ガイド4に軸受
3とネジ頭部支持台5を収嵌し、調整ネジ6の雄ネジ部
6aを軸受3のネジ孔3bに螺合しかつネジ頭部6bを
ネジ頭部支持台5の貫通孔5a内に収嵌し、固定ネジ7
でネジ頭部支持台5を固定しかつ調整ネジ6を移動不能
にした中心吊用ピボット軸受装置において、ネジ頭部支
持台5の上面より貫通孔5aに僅かに連通してすれ違う
ように螺孔したネジ孔5cに螺合して調整ネジ6のネジ
頭部6bにすれ違う部分で干渉して前記調整ネジ6を螺
回不能にする回り止めネジ12を付設した。 【0008】軸受3は、ピボット軸2の下部2bを収嵌
して軸支し得る軸孔3aと該軸孔3aの扉開閉端側に直
交して貫通するように扉幅方向に螺孔されたネジ孔3b
を有する。 【0009】軸受ガイド4は、中途がC型チャンネル形
状で全体が概略チャンネル形状であり、溝方向を扉幅方
向に合致して底面部4aを扉D上端の凹部D1 にネジ1
3で固定した取付け台14に載置して底面部4aに穿設
した孔4b,4b,4bに通すネジ10で締付固定され
る。軸受3は、軸受ガイド4をネジ10により締付固定
した後に、軸受ガイド4の溝内に側方から嵌入され上下
左右方向のガタツキがなく嵌入方向(=扉幅方向)に摺
動可能である。 【0010】ネジ頭部支持台5は、軸受ガイド4の溝内
に軸受3に対して扉開閉端側に収嵌されていて、軸受3
のネジ孔3bと同芯状にネジ孔3bよりも大きい貫通孔
5aが扉幅方向に穿設されている。 【0011】図1(b),(d) に示すように、調整ネジ6
は、雄ネジ部6aをネジ頭部支持台5の貫通孔5aに挿
通して軸受3のネジ孔3bに螺合しネジ頭部6bが貫通
孔5a内にガタツキなく収嵌されている。 【0012】図1(b),(d) に示すように、固定ネジ7
は、軸受ガイド4の両側の側面に穿設した孔4c,4c
を通してネジ頭部支持台5の両側の側面に螺孔したネジ
孔5b,5bに螺合してネジ頭部支持台5を固定すると
ともに調整ネジ6のネジ頭部6bの中途に刻設した周溝
6cに嵌入して前記調整ネジ6のネジ回しを確保しかつ
扉幅方向の移動を拘束する役目を果たしている。 【0013】図1(e) に示すように、回り止めネジ12
は、ネジ頭部支持台5の上面より貫通孔5aに僅かに連
通してすれ違うように螺孔したネジ孔5cに途中まで螺
合して調整ネジ6を調整した後に調整ネジ6のネジ頭部
6bとすれ違う部分で該ネジ頭部6bに干渉して調整ネ
ジ6の螺動を不能にする役目を果たしている。本発明
は、回り止めネジ12を調整ネジ6のネジ頭部6bの軸
線に直交するように設けるときは、ネジ孔5c及び回り
止めネジ12を長く確保できず、十分な締付固定が得ら
れないとともに、回り止めネジ12がネジ頭部支持台5
の上面より突出してしまい、従って、扉D上端の凹部D
1 から突出してしまう不都合がある。本発明は、回り止
めネジ12と調整ネジ6のネジ頭部6bとがすれ違う部
分で干渉するようにしたので、ネジ孔5cを十分に長く
螺孔することができるとともに、回り止めネジ12とし
て長いネジを使用できネジ頭部支持台5の上面より引っ
込むまでねじ込むことができるから、回り止めネジ12
で調整ネジ6を確実に螺動不能にできる。回り止めネジ
12と調整ネジ6のネジ頭部6bとをすれ違う部分で確
実に干渉して調整ネジ6を螺動不能にするために、ネジ
頭部6bの周面にローレット加工等により凹凸を形成す
ることが好ましい。この他、回り止めネジ12と調整ネ
ジ6のネジ頭部6bとをすれ違う部分で確実に干渉して
調整ネジ6を螺動不能にするために、調整ネジ6を比較
的軟らかい金属材料で製作する一方、回り止めネジ12
を熱処理を施す等の固い金属材料で製作して、調整ネジ
6のネジ頭部6bの回り止めネジ12と干渉する部分に
大きな塑性変形を起こさせて調整ネジ6を螺動不能にし
ても良い。 【0014】本発明の中心吊用ピボット軸受装置によれ
ば、回り止めネジ12をネジ孔5cに螺合しないで(も
しくは調整ネジ6のネジ頭部6bと干渉しないように回
り止めネジ12をネジ孔5cに螺合しておいて)扉Dの
建て込みを行い、扉側端面と扉枠縦辺部との隙間を調
べ、隙間調整の必要があるときは、調整ネジ6のネジ頭
部6bにドライバー(ネジ回し工具)を係合して回して
軸受3を扉吊元側方向または扉開閉端側方向に調整する
ことにより、扉側端面と扉枠縦辺部との隙間を調整す
る。しかる後、回り止めネジ12をねじ込んで調整ネジ
6のネジ頭部6bに干渉させて調整ネジ6を螺動不能に
する。 【0015】軸受ガイド4は、軸受3をガタツキなく扉
幅方向に摺動可能に収嵌できてかつピボット軸2を軸孔
3aに嵌挿しうるように開かれていて軸受3を調整移動
してもピボット軸2に干渉しない形状であれば良く、全
体がC型チャンネル形状であっても良いし、扉D上端の
凹部D1 内に収まる偏平な角筒形状であっても良い。軸
受ガイド4は、取付け台14を介さずに底面部4aをネ
ジ10により扉D上端の凹部D1 へ直接締付固定するよ
うになっていても良い。 【0016】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の中心
吊用ピボット軸受装置によれば、調整ネジ6のネジ頭部
6bにすれ違う部分で干渉して調整ネジ6を螺回不能に
する回り止めネジ12を付設したので、調整ネジ6を回
動調整した後に回り止めネジ12を締め付けることによ
り調整ネジ6を回動不能にすることができるので、長期
間経過してもピボット軸と軸受の軸孔との間に芯ずれが
生ずるのを回避でき、扉の開閉時に軋み音が発生するの
を回避でき、扉も円滑な開閉を保障できる。また、調整
ネジ6のネジ頭部6bの周面に凹凸を形成した実施の形
態に係る中心吊用ピボット軸受装置によれば、回り止め
ネジ12の調整ネジ6のネジ頭部6bに対する効果的な
干渉が確保できる。
るピボット軸受装置に上部を軸支されるピボット軸の下
部を軸支する,扉上端の凹部に備えられる中心吊用ピボ
ット軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】実公昭61−46138号に示すピボッ
トヒンジのピボット位置調整装置は、扉上端の凹部に備
えられるピボット軸受装置の調整ねじを螺動して軸受に
穿設された軸孔を扉幅方向に調整して扉側端面と扉枠縦
辺部との隙間を調整することができる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
61−46138号には以下の問題点があった。 扉上端の凹部に備えられるピボット軸受装置の調整ネ
ジは回動自在であり回り止めがないので、長期間経過す
ると、扉の自重に起因するモーメント作用による推力の
ため、扉枠上辺部に備えるピボット軸受装置の調整ネジ
が回転してしまい、扉枠上辺部に備えるピボット軸受装
置のピボット軸を軸支する軸孔に対して扉上端の凹部に
備えられるピボット軸受装置のピボット軸を軸支する軸
孔が扉開閉端側へずれてしまい、このため、軋み音が発
生し、さらにずれが大きくなると扉が扉枠に干渉し扉の
開閉が円滑に行えなくなる。 上記のように、問題に対しては、調整ネジのネジ山
部分に樹脂等を付着させ、回転しにくくさせる方法があ
るが、雄ネジ、雌ネジ間のクリアランスと付着させた樹
脂の膜厚を計算する必要があり、ネジの加工精度管理や
樹脂の膜厚管理等が必要となり、管理が面倒である。
(クリアランスに対して膜厚が厚ければ回転トルクが大
きくなり効果的であるが、調整が困難であり、その反対
に膜厚が薄ければ回転トルクは小さくなり調整は簡単で
あるが、効果が落ちる。) 【0004】本発明は、扉枠上辺部に備えるピボット軸
受装置に上半部を軸支されるピボット軸の下半部を軸支
する,扉上端の凹部に備えられる中心吊用ピボット軸受
装置であって、調整ネジを調整のために回動した後は回
動不能にすることができ上記の問題点を解消できる,扉
上端の凹部に備えられる中心吊用ピボット軸受装置を提
供すること目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するための手段として、扉D上端の凹部D1 へ固定
される軸受ガイド4を備え、該軸受ガイド4に、ピボッ
ト軸2の下部2bを軸支し得る軸孔3a及び扉幅方向に
螺孔されたネジ孔3bを有する軸受3を扉幅方向に摺動
可能に収嵌するとともに扉幅方向に穿設された貫通孔5
aを有するネジ頭部支持台5を収嵌し、調整ネジ6の雄
ネジ部6aを前記軸受3のネジ孔3bに螺合しかつネジ
頭部6bを前記貫通孔5a内に収嵌し、固定ネジ7を前
記軸受ガイド4の両側の側面に穿設した孔4c,4cに
通して前記ネジ頭部支持台5の両側の側面より前記貫通
孔5aに連通して螺設されたネジ孔5b,5bに螺合し
先端部7aを前記調整ネジ6のネジ頭部6bに刻設され
た周溝6cに嵌入してなる中心吊用ピボット軸受装置に
おいて、前記ネジ頭部支持台5の上面より前記貫通孔5
aに僅かに連通してすれ違うように螺孔したネジ孔5c
に螺合して前記調整ネジ6のネジ頭部6bにすれ違う部
分で干渉して前記調整ネジ6を螺回不能にする回り止め
ネジ12を付設したことを特徴とする中心吊用ピボット
軸受装置を提供するものである。好ましくは本発明は、
前記調整ネジ6のネジ頭部6bの前記回り止めネジ12
が干渉する箇所の周面を凹凸面となるように形成した中
心吊用ピボット軸受装置を提供するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】本発明の中心吊用ピボット軸受装
置の実施の形態を図1(a),(b),(c),(d),(e)を参照して
説明する。この中心吊用ピボット軸受装置は、扉枠W上
辺部に備えるピボット軸装置1に上部2aを軸支される
ピボット軸2の下方へ突出する下部2bを軸支する,扉
D上端の凹部D1 に備えられるピボット軸受装置であ
る。 【0007】この実施の形態では、軸受ガイド4に軸受
3とネジ頭部支持台5を収嵌し、調整ネジ6の雄ネジ部
6aを軸受3のネジ孔3bに螺合しかつネジ頭部6bを
ネジ頭部支持台5の貫通孔5a内に収嵌し、固定ネジ7
でネジ頭部支持台5を固定しかつ調整ネジ6を移動不能
にした中心吊用ピボット軸受装置において、ネジ頭部支
持台5の上面より貫通孔5aに僅かに連通してすれ違う
ように螺孔したネジ孔5cに螺合して調整ネジ6のネジ
頭部6bにすれ違う部分で干渉して前記調整ネジ6を螺
回不能にする回り止めネジ12を付設した。 【0008】軸受3は、ピボット軸2の下部2bを収嵌
して軸支し得る軸孔3aと該軸孔3aの扉開閉端側に直
交して貫通するように扉幅方向に螺孔されたネジ孔3b
を有する。 【0009】軸受ガイド4は、中途がC型チャンネル形
状で全体が概略チャンネル形状であり、溝方向を扉幅方
向に合致して底面部4aを扉D上端の凹部D1 にネジ1
3で固定した取付け台14に載置して底面部4aに穿設
した孔4b,4b,4bに通すネジ10で締付固定され
る。軸受3は、軸受ガイド4をネジ10により締付固定
した後に、軸受ガイド4の溝内に側方から嵌入され上下
左右方向のガタツキがなく嵌入方向(=扉幅方向)に摺
動可能である。 【0010】ネジ頭部支持台5は、軸受ガイド4の溝内
に軸受3に対して扉開閉端側に収嵌されていて、軸受3
のネジ孔3bと同芯状にネジ孔3bよりも大きい貫通孔
5aが扉幅方向に穿設されている。 【0011】図1(b),(d) に示すように、調整ネジ6
は、雄ネジ部6aをネジ頭部支持台5の貫通孔5aに挿
通して軸受3のネジ孔3bに螺合しネジ頭部6bが貫通
孔5a内にガタツキなく収嵌されている。 【0012】図1(b),(d) に示すように、固定ネジ7
は、軸受ガイド4の両側の側面に穿設した孔4c,4c
を通してネジ頭部支持台5の両側の側面に螺孔したネジ
孔5b,5bに螺合してネジ頭部支持台5を固定すると
ともに調整ネジ6のネジ頭部6bの中途に刻設した周溝
6cに嵌入して前記調整ネジ6のネジ回しを確保しかつ
扉幅方向の移動を拘束する役目を果たしている。 【0013】図1(e) に示すように、回り止めネジ12
は、ネジ頭部支持台5の上面より貫通孔5aに僅かに連
通してすれ違うように螺孔したネジ孔5cに途中まで螺
合して調整ネジ6を調整した後に調整ネジ6のネジ頭部
6bとすれ違う部分で該ネジ頭部6bに干渉して調整ネ
ジ6の螺動を不能にする役目を果たしている。本発明
は、回り止めネジ12を調整ネジ6のネジ頭部6bの軸
線に直交するように設けるときは、ネジ孔5c及び回り
止めネジ12を長く確保できず、十分な締付固定が得ら
れないとともに、回り止めネジ12がネジ頭部支持台5
の上面より突出してしまい、従って、扉D上端の凹部D
1 から突出してしまう不都合がある。本発明は、回り止
めネジ12と調整ネジ6のネジ頭部6bとがすれ違う部
分で干渉するようにしたので、ネジ孔5cを十分に長く
螺孔することができるとともに、回り止めネジ12とし
て長いネジを使用できネジ頭部支持台5の上面より引っ
込むまでねじ込むことができるから、回り止めネジ12
で調整ネジ6を確実に螺動不能にできる。回り止めネジ
12と調整ネジ6のネジ頭部6bとをすれ違う部分で確
実に干渉して調整ネジ6を螺動不能にするために、ネジ
頭部6bの周面にローレット加工等により凹凸を形成す
ることが好ましい。この他、回り止めネジ12と調整ネ
ジ6のネジ頭部6bとをすれ違う部分で確実に干渉して
調整ネジ6を螺動不能にするために、調整ネジ6を比較
的軟らかい金属材料で製作する一方、回り止めネジ12
を熱処理を施す等の固い金属材料で製作して、調整ネジ
6のネジ頭部6bの回り止めネジ12と干渉する部分に
大きな塑性変形を起こさせて調整ネジ6を螺動不能にし
ても良い。 【0014】本発明の中心吊用ピボット軸受装置によれ
ば、回り止めネジ12をネジ孔5cに螺合しないで(も
しくは調整ネジ6のネジ頭部6bと干渉しないように回
り止めネジ12をネジ孔5cに螺合しておいて)扉Dの
建て込みを行い、扉側端面と扉枠縦辺部との隙間を調
べ、隙間調整の必要があるときは、調整ネジ6のネジ頭
部6bにドライバー(ネジ回し工具)を係合して回して
軸受3を扉吊元側方向または扉開閉端側方向に調整する
ことにより、扉側端面と扉枠縦辺部との隙間を調整す
る。しかる後、回り止めネジ12をねじ込んで調整ネジ
6のネジ頭部6bに干渉させて調整ネジ6を螺動不能に
する。 【0015】軸受ガイド4は、軸受3をガタツキなく扉
幅方向に摺動可能に収嵌できてかつピボット軸2を軸孔
3aに嵌挿しうるように開かれていて軸受3を調整移動
してもピボット軸2に干渉しない形状であれば良く、全
体がC型チャンネル形状であっても良いし、扉D上端の
凹部D1 内に収まる偏平な角筒形状であっても良い。軸
受ガイド4は、取付け台14を介さずに底面部4aをネ
ジ10により扉D上端の凹部D1 へ直接締付固定するよ
うになっていても良い。 【0016】 【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の中心
吊用ピボット軸受装置によれば、調整ネジ6のネジ頭部
6bにすれ違う部分で干渉して調整ネジ6を螺回不能に
する回り止めネジ12を付設したので、調整ネジ6を回
動調整した後に回り止めネジ12を締め付けることによ
り調整ネジ6を回動不能にすることができるので、長期
間経過してもピボット軸と軸受の軸孔との間に芯ずれが
生ずるのを回避でき、扉の開閉時に軋み音が発生するの
を回避でき、扉も円滑な開閉を保障できる。また、調整
ネジ6のネジ頭部6bの周面に凹凸を形成した実施の形
態に係る中心吊用ピボット軸受装置によれば、回り止め
ネジ12の調整ネジ6のネジ頭部6bに対する効果的な
干渉が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中心吊用ピボット軸受装置の実施の形
態に係り、(a)は平面図、(b)は図1(a)におけ
るB−B断面図、(c)は図1(b)におけるC−C矢
視図、(d)は図1(b)におけるD−D断面図、
(e)は図1(a)におけるE−E断面図。 【符号の説明】 D ・・・扉 D1 ・・・凹部 2 ・・・ピボット軸 2b ・・・ピボット軸の下半部 3 ・・・軸孔 3a ・・・軸孔 3b ・・・ネジ孔 4 ・・・軸受ガイド 4c ・・・孔 5 ・・・ネジ頭部支持台 5a ・・・貫通孔 5b ・・・ネジ孔 5c ・・・ネジ孔 6 ・・・調整ネジ 6a ・・・雄ネジ部 6b ・・・ネジ頭部 6c ・・・周溝 7 ・・・固定ネジ 7a ・・・先端部 12 ・・・回り止めネジ
態に係り、(a)は平面図、(b)は図1(a)におけ
るB−B断面図、(c)は図1(b)におけるC−C矢
視図、(d)は図1(b)におけるD−D断面図、
(e)は図1(a)におけるE−E断面図。 【符号の説明】 D ・・・扉 D1 ・・・凹部 2 ・・・ピボット軸 2b ・・・ピボット軸の下半部 3 ・・・軸孔 3a ・・・軸孔 3b ・・・ネジ孔 4 ・・・軸受ガイド 4c ・・・孔 5 ・・・ネジ頭部支持台 5a ・・・貫通孔 5b ・・・ネジ孔 5c ・・・ネジ孔 6 ・・・調整ネジ 6a ・・・雄ネジ部 6b ・・・ネジ頭部 6c ・・・周溝 7 ・・・固定ネジ 7a ・・・先端部 12 ・・・回り止めネジ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 扉上端の凹部へ固定される軸受ガイドを
備え、該軸受ガイドに、ピボット軸の下部を軸支し得る
軸孔及び扉幅方向に螺孔されたネジ孔を有する軸受を扉
幅方向に摺動可能に収嵌するとともに扉幅方向に穿設さ
れた貫通孔を有するネジ頭部支持台を収嵌し、調整ネジ
の雄ネジ部を前記軸受のネジ孔に螺合しかつネジ頭部を
前記貫通孔内に収嵌し、固定ネジを前記軸受ガイドの両
側の側面に穿設した孔に通して前記ネジ頭部支持台の両
側の側面より前記貫通孔に連通して螺設されたネジ孔に
螺合し先端部を前記調整ネジのネジ頭部に刻設された周
溝に嵌入してなる中心吊用ピボット軸受装置において、 前記ネジ頭部支持台の上面より前記貫通孔に僅かに連通
してすれ違うように螺孔したネジ孔に螺合して前記調整
ネジのネジ頭部にすれ違う部分で干渉して前記調整ネジ
を螺回不能にする回り止めネジとからなることを特徴と
する中心吊用ピボット軸受装置。 【請求項2】 前記調整ネジのネジ頭部の前記回り止め
ネジが干渉する箇所の周面を凹凸面となるように形成し
た〔請求項1〕に記載の中心吊用ピボット軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30201895A JP3490200B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 中心吊用ピボット軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30201895A JP3490200B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 中心吊用ピボット軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09125797A JPH09125797A (ja) | 1997-05-13 |
JP3490200B2 true JP3490200B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=17903913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30201895A Expired - Fee Related JP3490200B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | 中心吊用ピボット軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490200B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-26 JP JP30201895A patent/JP3490200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09125797A (ja) | 1997-05-13 |
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