[go: up one dir, main page]

JP3487976B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

Info

Publication number
JP3487976B2
JP3487976B2 JP19827295A JP19827295A JP3487976B2 JP 3487976 B2 JP3487976 B2 JP 3487976B2 JP 19827295 A JP19827295 A JP 19827295A JP 19827295 A JP19827295 A JP 19827295A JP 3487976 B2 JP3487976 B2 JP 3487976B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document
original
placing table
tray
automatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19827295A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0943744A (ja
Inventor
博司 深野
仁 服部
宏 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP19827295A priority Critical patent/JP3487976B2/ja
Publication of JPH0943744A publication Critical patent/JPH0943744A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3487976B2 publication Critical patent/JP3487976B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機等の画像形
成装置に搭載される自動原稿搬送装置に関し、詳しく
は、別々の原稿載置台に載置された原稿を搬送すること
ができる自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複数の原稿トレイを具備した自
動原稿搬送装置が種々で開発されており、この種の自動
原稿搬送装置にあっては、複数の原稿トレイに原稿束を
載置して順次給紙することにより、1ジョブ当りの原稿
のセット枚数を多くしたり、無限にすることができるこ
とから、非常に便利なため、多用されている(この種の
自動原稿搬送装置としては、例えば、特開昭63−10
1234号公報、実開平2−79336号公報、特開平
3−264434号公報、特開平3−203751号公
報、特開平3−163467号公報、特開平6−192
49号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置にあっては、複数の原稿ト
レイがコンタクトガラスを挟んで離隔して設けられてい
るか、あるいは、原稿トレイが上下方向に複数段積層し
て設けられていたため、自動原稿搬送装置が横方向ある
いは上下方向に大型化してしまうという問題が発生して
しまった。
【0004】そこで請求項1〜16記載の発明は、原稿の
給紙方法を工夫することにより、複数の原稿を連続して
搬送処理することができる小型な自動原稿搬送装置を提
供することを目的としている。特に、請求項9〜11記載
の発明は、原稿載置台に載置される原稿の幅が異なる場
合に搬送不良が発生したり搬送精度が悪化するのを防止
することができる自動原稿搬送装置を提供することを目
的とし、請求項12〜16記載の発明は、複写モードが異な
る場合にそれぞれの複写モードに応じて排紙原稿を分け
るようにして排紙後の原稿を容易に取り扱うことができ
る自動原稿搬送装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、原稿載置台に載置される複
数の原稿からなる原稿束から分離・給紙手段によって原
稿を1枚に分離して給紙した後、搬送手段によって読取
位置に搬送し、該読取位置で画像の読取りが終了した原
稿を排紙手段によって原稿排紙部に排紙するように構成
され、画像形成装置に搭載された自動原稿搬送装置にお
いて、前記原稿載置台上に設けられ、原稿載置台を直列
に配設される第1原稿載置台と第2原稿載置台の2つの
原稿載置台となるように仕切る仕切位置および1つの原
稿載置台となるように連通する位置をとるように移動可
能な仕切手段と、第2原稿載置台の後部と第1原稿載置
台の後部の間を移動可能なように設けられ、第2原稿載
置台に載置された原稿の後端部に当接可能なバックフェ
ンスと、を有することを特徴としている。
【0006】その場合、仕切手段によって原稿載置台が
直列に配設された第1原稿載置台および第2原稿載置台
に仕切られ、使用頻度の高い小サイズの原稿(例えば、
原稿セット時の搬送方向長さがA4サイズの原稿の短手
方向と同等若しくは短い原稿、以後のこの原稿を小サイ
ズの原稿と定義する)の場合には、2倍の原稿束の処理
が可能になるとともに、自動原稿搬送装置が横方向ある
いは上下方向に長くなることがなく、自動原稿搬送装置
の小型化が図れる。
【0007】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、第1原稿載置
台上の原稿の有無を検知する第1原稿検知手段と、第2
原稿載置台上の原稿の有無を検知する第2原稿検知手段
と、を有することを特徴としている。その場合、2つの
原稿載置台に載置された原稿束の有無が確実に検知され
る。
【0008】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1または2記載の発明において、所定
のキー入力操作により前記仕切手段を連通位置に移動さ
せる操作手段を有することを特徴としている。その場
合、小サイズの原稿よりも大きいサイズの原稿の処理を
行なう際には、仕切手段が連通位置に容易に移動されて
第1原稿載置台と第2原稿載置台を1つの原稿載置台と
して使用することで、大サイズの原稿が容易に給紙可能
となる。
【0009】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1〜3何れかに記載の発明において、
前記仕切手段が仕切位置および連通位置にあることを検
知する位置検知手段を有することを特徴としている。そ
の場合、仕切手段の現在位置が容易に把握される。請求
項5記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項
1〜4何れかに記載の発明において、画像形成装置が同
一の複写モードで複写を行なう際に、前記位置検知手
段、第1原稿検知手段および第2原稿検知手段からの検
知情報に基づき、仕切手段が仕切位置にあるとともに、
第1原稿載置台および第2原稿載置台に原稿が載置され
ているとき、第1原稿載置台に載置された原稿を前記分
離・給紙手段で給紙し、該第1原稿載置台上の原稿がな
くなったときに、仕切手段を連通位置に移動させるとと
もに、バックフェンスを第1原稿載置台の後端部に移動
させて第2原稿載置台上の原稿束を第1原稿載置台に移
動させるように制御する制御手段を有することを特徴と
している。
【0010】その場合、第1原稿載置台に載置された原
稿がなくなったときに、第2原稿載置台に載置された原
稿束が引き続いて処理され、原稿の処理枚数が2倍にな
る。また、原稿の画像面が上向きで最上位の原稿から頁
順送りで給紙する自動原稿搬送装置である場合には、後
続する原稿(頁続きの原稿)を第2原稿載置台に載置し
て引き続き処理することができる。
【0011】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項5記載の発明において、前記制御手段
は、第1および第2原稿検知手段からの検知情報に基づ
き、原稿束が第2原稿載置台上から第1原稿載置台に移
動されたとき、仕切手段を仕切位置に移動させるととも
に、第1原稿載置台に移動した原稿束の給紙中に、第2
原稿載置台に原稿が載置されたとき、第1原稿載置台に
載置された原稿の給紙が終了すると、再び第2原稿載置
台に載置された原稿束を第1原稿載置台に移動する制御
を行なうことを特徴としている。
【0012】その場合、第1原稿載置台に原稿束がなく
なった場合に、第2原稿載置台に原稿を載置すれば第2
原稿載置台に載置された原稿束が引き続いて処理され、
原稿束が無制限に処理可能になる。請求項7記載の発明
は、上記課題を解決するために、請求項1〜7何れかに
記載の発明において、第1および第2原稿検知手段から
の検知情報に基づき、第1原稿載置台上に原稿束がな
く、第2原稿載置台上に原稿束がある場合にコピースタ
ートスイッチが操作されたとき、警報を発する第1警報
手段を有することを特徴としている。
【0013】その場合、オペレータに原稿を間違って載
置したことを容易に知らせることができる。請求項8記
載の発明は、上記課題を解決するために、請求項5また
は6記載の発明において、前記制御手段は、第1および
第2原稿検知手段からの検知情報に基づき、第1原稿載
置台上に原稿束がなく、第2原稿載置台上に原稿束があ
る場合にコピースタートスイッチが操作されたとき、第
2原稿載置台に載置された原稿束を第1原稿載置台に移
動させることを特徴としている。
【0014】その場合、第2原稿載置台に載置された原
稿が第1原稿載置台に自動的に移動されてスムースに給
紙される。請求項9記載の発明は、上記課題を解決する
ために、請求項1〜8何れかに記載の発明において、前
記第1原稿載置台に載置された原稿束の幅を検知する第
1原稿幅検知手段と、第2原稿載置台に載置された原稿
の幅を検知する第2原稿幅検知手段と、を有することを
特徴としている。
【0015】その場合、第1および第2原稿載置台に載
置された原稿の幅が容易に把握される。請求項10記載の
発明は、上記課題を解決するために、請求項9記載の発
明において、第1、2原稿載置台に設けられ、それぞれ
の原稿載置台に載置された原稿の幅方向を揃える第1お
よび第2サイドフェンスと、第1および第2原稿幅検知
手段からの検知情報に基づき、第1および第2原稿載置
台に載置された原稿束の幅が異なるときに、警報を発生
する第2警報手段を有することを特徴としている。
【0016】その場合、原稿の搬送不良が発生したり搬
送精度が悪化することがない。すなわち、第1原稿載置
台に小サイズの原稿が載置され、第2原稿載置台に大サ
イズの原稿が載置されたときに、第1原稿載置台に載置
された第1サイドフェンスが小サイズの原稿幅に合わせ
た位置にあると、第2原稿載置台の原稿束を第1原稿載
置台に移動することができない。
【0017】本発明では、原稿の幅が異なる場合に警告
を発生することで、第1原稿載置台に載置された原稿の
給紙が終了したとき、オペレータが第1サイドフェンス
を第2原稿載置台に載置された原稿束に合わせること
で、搬送不良が発生するのを防止することができる。一
方、第1原稿載置台に大サイズの原稿が載置され、第2
原稿載置台に小サイズの原稿が載置されたときに、第1
原稿載置台に載置された第1サイドフェンスが大サイズ
の原稿幅に合わせた位置にあると、第2原稿載置台の原
稿束を第1原稿載置台に移動した際に第1サイドフェン
スによってガイドしながら搬送することができず、搬送
精度が悪化して原稿を所望の読取位置に搬送することが
できない。
【0018】本発明では、原稿の幅が異なる場合に警告
を発生することで、第1原稿載置台に載置された原稿の
給紙が終了したとき、オペレータが第1サイドフェンス
を第2原稿載置台に載置された原稿束に幅を合わせるこ
とで、搬送精度が悪化することがなく、所望の読取位置
に搬送することができる。また、このように所望の搬送
位置に搬送することで、画像形成装置側で読取精度を向
上させるための画像処理を行なうのを不要にできる。
【0019】請求項11記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項9記載の発明において、第1、2原稿
載置台に設けられ、それぞれの原稿載置台に載置された
原稿の幅方向を揃える第1および第2サイドフェンス
と、第1原稿載置台に設けられた第1サイドフェンスを
原稿の幅方向に移動させる移動手段と、第1および第2
原稿幅検知手段からの検知情報に基づき、第1および第
2原稿載置台に載置された原稿束の幅が異なるときに、
前記第1サイドフェンスを第2原稿載置台に載置された
原稿束の幅の位置決め位置と同一位置となるように移動
手段を駆動するサイドフェンス制御手段と、を有するこ
とを特徴としている。
【0020】その場合、請求項10記載の発明のように警
告を発生する代わりに第1サイドフェンスを第2原稿載
置台に載置された原稿の幅に応じて自動的に移動させる
ことによって、原稿の搬送不良が悪化するのを防止する
ことができるとともに、搬送精度が悪化するのを防止し
て原稿を所望の読取位置に搬送することができる。請求
項12記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項
1記載の発明において、第1原稿載置台および第2原稿
載置台に載置された原稿を異なる複写モードで複写する
ように画像形成装置に指令する指令手段と、該指令手段
によって指令が行なわれるとともに、第1原稿載置台に
載置された原稿束の給紙が終了したとき、第2原稿載置
台に載置された原稿をそのまま給紙して異なる複写モー
ドに対応した搬送モードで原稿の搬送を行なう搬送制御
手段と、を有することを特徴としている。
【0021】その場合、異なる複写モードで原稿を複写
する場合に、第1原稿載置台に載置された原稿の給紙中
に指令手段によって複写モードを指令することで、第1
原稿載置台に載置された原稿束の給紙が終了するまで待
機する必要がなく、連続して原稿の給紙を行なうことが
できる上に、搬送モードを変えることで、異なる複写モ
ードの原稿を区分けすることができる。
【0022】請求項13記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項12記載の発明において、読取位置で読
取りが終了した原稿を第2原稿載置台上に排紙する排紙
経路を有することを特徴としている。その場合、原稿排
紙部以外に第2原稿載置台を原稿排紙部とすることで、
原稿の排紙部を増加させることができる。
【0023】請求項14記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項12または13記載の発明において、前記
搬送制御手段は、前記指令手段によって指令がなされた
とき、第1原稿載置台に載置された原稿を原稿排紙部に
排紙するとともに、第2原稿載置台に載置された原稿を
第2原稿載置台上に排紙するように制御することを特徴
としている。
【0024】その場合、異なる複写モードで搬送された
原稿束を区分けすることができ、排紙原稿の取り扱いが
良好なものとなる。請求項15記載の発明は、上記課題を
解決するために、請求項12記載の発明において、前記原
稿排紙部に、原稿排紙部に排紙された原稿を仕切る排紙
原稿仕切手段を有することを特徴としている。
【0025】その場合、1つの原稿排紙部を実質的に2
つの原稿排紙部として利用することができ、新たに原稿
の排紙路や排紙機構を設けるのを不要にして自動原稿搬
送装置の構造の簡素化、低コスト化を図ることができ
る。請求項16記載の発明は、上記課題を解決するため
に、請求項12または15記載の発明において、前記搬送制
御手段は、前記指令手段によって指令がなされたとき、
第1原稿載置台に載置された原稿を原稿排紙部に排紙す
るとともに、排紙原稿仕切手段を原稿排紙部に排紙され
た原稿上に移動させ、該原稿上に排紙原稿仕切手段を介
して第2原稿載置台上の原稿を排紙するように制御する
ことを特徴とする特徴としている。
【0026】その場合、異なる複写モードで搬送された
原稿束を区分けすることができ、排紙原稿の取り扱いが
良好なものとなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1〜5は本発明に係る自動原稿搬送
装置の第1実施例を示す図であり、請求項1〜8記載の
発明に対応している。まず、構成を説明する。図1にお
いて、1は自動原稿搬送装置であり、この自動原稿搬送
装置1は、例えば複写機等の画像形成装置の上部に設け
られている。なお、図1に示すものは自動原稿搬送装置
1全体の概略構成図である。
【0028】符号2、3はそれぞれ第1原稿トレイ(第
1原稿載置台)と第2原稿トレイ(第2原稿載置台)で
あり、これら第1原稿トレイ2および第2原稿トレイ3
は原稿の給紙方向に亘って直列に設けられている。ま
た、第1原稿トレイ2および第3原稿トレイの間には仕
切手段4が介装されている。この仕切手段4は、図2に
示すようにステッピングモータ5と、このモータ5の回
転軸に取付けられたピニオン6と、このピニオン6に噛
合する歯溝が形成され、ピニオン6が正転するのに伴っ
て図2中、異なる外方向に移動するとともに、ピニオン
6が逆転するのに伴って図2中、異なる内方向に移動す
る第1リンク7および第2リンク8と、第1リンク7お
よび第2リンク8に取付けられ、第1、2リンク7、8
が外方向に移動すると開き、第1、2リンク7、8が内
方向に移動すると閉じるように可動可能な第1および第
2アーム9、10と、第2リンク7に設けられた検知部7
aを検知するアーム検知センサ11と、から構成されてい
る。
【0029】アーム検知センサ11は、検知部7aを検知
したとき、図3に示すように、制御手段としてのコント
ロールユニット12に信号を出力するようになっている。
この検知センサ11の検知情報はモータ5の駆動制御に使
用される。具体的には、コントロールユニット12によっ
て駆動モータ5を介してピニオン6がホームポジション
から正転されて第1リンク7、8が外方向に移動され、
アーム検知センサ11によって検知部7aが検知される
と、コントロールユニット12がモータ5を停止する。こ
のとき、第1、2アーム9、10が開いて第1原稿トレイ
2と第3原稿トレイ3を連通する(この位置を連通位置
という)。また、第1および第2アーム9、10を閉じる
際には、コントロールユニット12によって駆動モータ5
を介してピニオン6を逆転して第1リンク7、8を内方
向に移動させ、駆動モータ5がホームポジションに復帰
するまでの所定ステップ数だけ駆動されると、コントロ
ールユニット12がモータ5を停止する。このとき、第
1、2アーム9、10が閉じて第1原稿トレイ2と第3原
稿トレイ3が仕切られる(この位置を仕切位置とい
う)。
【0030】また、第2原稿トレイ3上にはバックフェ
ンス13が設けられており、このバックフェンス13は第2
原稿トレイ3に載置された原稿の後端部に当接するよう
になっている。また、このバックフェンス13は第2原稿
トレイ3の後部と第1原稿トレイ2の後部の間を移動す
るようになっており、第2原稿トレイ3に載置された原
稿を第1原稿トレイ2に移動させるようになっている。
【0031】具体的には、バックフェンス13は図4に示
すように、レール14に沿って移動するようになってお
り、このレール14は第2原稿トレイ3の後部と第1原稿
トレイ2の後部の間に延在している。また、バックフェ
ンス13はループ状のタイミングベルト15を介して移送モ
ータ16に連結されており、このステッピングモータから
なる移送モータ16が正逆転することによってタイミング
ベルト15を介してレール14上を駆動されるようになって
いる。
【0032】また、このバックフェンス13のホームポジ
ションはバックフェンス検知センサ17によって検知され
ており、このセンサ17はバックフェンス13を検知する
と、この検知情報をコントロールユニット12に出力する
ようになっている。コントロールユニット12はこの検知
情報に基づいてバックフェンス13をホームポジションで
ある第2原稿トレイ3の後部位置から図5に示すように
第1原稿トレイ2の後部位置の間に移動するようになっ
ており、第2原稿トレイ3の後部から第1原稿トレイ2
の後部にバックフェンス13を移動させる際には、ホーム
ポジションから第1原稿トレイ2の後部位置の間の距離
に相当するステップ数だけ移送モータを16を駆動し、逆
方向にバックフェンス13を移動させる際には第1原稿ト
レイ2の後部位置からバックフェンス検知センサ17にバ
ックフェンス13が検知されるまで移送モータ16を駆動す
る。なお、図1中、符号20は第1原稿トレイ2に載置さ
れた原稿の幅方向を位置決めするサイドフェンス、21は
第2原稿トレイ3に載置された原稿の幅方向を位置決め
するサイドフェンスであり、各トレイ2、3上に固定さ
れている。また、図4中、符号22は第2原稿トレイ3に
設けられたサイドフェンスであり、原稿の幅方右に沿っ
て移動するようになっている。また、図4中、符号21は
図1の固定されたサイドフェンスである。
【0033】また、第1原稿トレイ2にはフォトインタ
ラプター型の第1原稿セットセンサ(第1原稿検知手
段)18が設けられているとともに、第2原稿トレイ3に
もフォトインタラプター型の第2原稿セットセンサ(第
2原稿検知手段)19が設けられており、このセンサ18、
19は第1、2原稿トレイ2、3上の原稿の有無を検知し
て検知情報をコントロールユニット12に出力するように
なっている。
【0034】また、第1原稿トレイ2には底板23が設け
られており、この底板23は支点23aを中心に上下方向に
回動するようになっている。この底板23はコントロール
ユニット12からの指令によってモータ、歯車等から回動
機構なる24を介して上下方向に移動するようになってお
り、コントロールユニット12は図示しないコピースター
トスイッチが押下されると、底板23を上方に回動させる
とともに、後述するように第1原稿トレイ2上に原稿が
なく、第2原稿トレイ3上に原稿がある場合に底板23を
下方に移動させる。
【0035】また、第1原稿トレイ2の原稿の搬送方向
下流側には給紙ベルト25と分離阻止コロ26が設けられて
いる。給紙ベルト25は給紙ベルト駆動コロ27によって駆
動されるようになっており、この給紙ベルト駆動コロ27
はコントロールユニット12からの信号によって図1中、
時計回転方向に正転駆動され、上方に移動した底板23に
載置された原稿束を給紙するようになっている。また、
分離阻止コロ26は図1中、時計回転方向に逆転駆動され
ることにより第1原稿トレイ2に載置された原稿束から
最上部に位置する原稿のみを分離給紙するようになって
いる。
【0036】この分離された原稿はプルアウトコロ対28
および搬送コロ対31によって湾曲する搬送路29上を搬送
されることにより反転されてコンタクトガラス(読取位
置)30に向かって搬送されるようになっている。コンタ
クトガラス30上には搬送ベルト32が設けられており、プ
ルアウトコロ対28および搬送コロ対31によってコンタク
トガラス30に向かって搬送された原稿は搬送ベルト32に
よってコンタクトガラス30上の読取位置に搬送されて停
止される。なお、上述した分離阻止コロ26、給紙ベルト
駆動コロ27、プルアウトコロ対28、搬送コロ対31は図示
しない給紙モータからの駆動力が歯車機構を介して伝達
されることによって駆動される。
【0037】このコンタクトガラス30の下方には図示し
ない図示しない公知の光源、ミラー、レンズ、CCD等
からなる読取装置が設けられており、コンタクトガラス
30上に停止した原稿はこの読取装置によって読み取られ
るようになっている。コンタクトガラス30上を通過した
原稿は反転駆動コロ33と第1従動コロ34によって挟持さ
れて排紙コロ対35に向かって搬送され、排紙コロ対35に
よって排紙トレイ(原稿排紙部)36上に排紙される。
【0038】また、反転駆動コロ33と第1従動コロ34の
原稿の排紙方向下流側には第1切換爪37が設けられてお
り、この切換爪37は片面モードのときに、先端部が図1
中、第1切換位置である上側に移動して反転駆動コロ3
3、第1従動コロ34および排紙コロ対35によって原稿を
排紙トレイ36に排紙する。また、第1切換爪37は両面モ
ード時に先端部が図1中、第2切換位置である下方に移
動してコンタクトガラス30上で露光が終了した原稿を原
稿ガイド部材38に搬送するようになっている。
【0039】この原稿ガイド部材38の近傍には第2切換
爪39および第3切換爪40が設けられており、第2切換位
置にある第1切換爪37によって原稿ガイド部材38に搬送
され原稿は、図1中、先端部が上側に回動した第2切換
爪39および図1中、上側に回動した第3切換爪40に案内
されて原稿ガイド部材38で反転された後、反転駆動コロ
33および第2従動コロ33aによってコンタクトガラス30
に裏面が露光面となるように返送される。
【0040】裏面の露光が終了した原稿は、第1切換爪
37が下側、第2切換爪39が上側、第3切換爪40が下側と
なることにより、反転駆動コロ33と第1従動コロ34によ
って原稿がスイッチバック通路42に搬送される。このス
イッチバック通路42に搬送される原稿はフィードバック
コロ対43によって挟持されて搬送されるようになってお
り、このコロ対43によって原稿の後端部が挟持される
と、コロ対43が逆転する。このとき、第2、3切換爪3
9、40は原稿をスイッチバック通路42から排紙トレイ36
を搬送する位置に切換られる。すなわち、第3切換爪40
が下側に切換えられるとともに第2切換爪39が上側に切
換えられることにより、排紙コロ対35によって原稿が排
紙トレイ36に排紙される。また、両面原稿の排紙時に原
稿が一旦スイッチバック通路43に搬送されるため、排紙
トレイ36に排紙された原稿は頁順に揃えられる。
【0041】一方、コントロールユニット12は、第1、
2原稿セットセンサ18、19の検知情報に基づいて第1原
稿トレイ2上に原稿がなくなり、かつ第2原稿原稿トレ
イ3に原稿が載置されているとき、第1、2アーム9、
10を連通位置に移動させるとともに、バックフェンス13
を第1原稿トレイ2の後端部に移動させるように制御す
るようになっている。
【0042】また、図2に示すように自動原稿搬送装置
1にはその操作パネルあるいはブザー等によって視覚的
にあるいは音として警報を発する出力装置(第1警報手
段)46が設けられており、この出力装置46は第1、2原
稿セットセンサ18、19の検知情報に基づいて第1原稿ト
レイ2上に原稿がなくなり、かつ第2原稿原稿トレイ3
に原稿が載置されているとき、図示しないコピースター
トスイッチが操作されたとき、表示パネルやブザー等に
よってメッセージや音を出力するようになっている。
【0043】また、自動原稿搬送装置1には、図7に示
すように操作部(操作手段)45が設けられており、この
操作部45は操作パネルに設けられたキーから構成されて
いる。この操作部45を操作するとコントロールユニット
12に信号が出力されるようになっており、コントロール
ユニット12はこの信号が入力すると、ステッピングモー
タ5を駆動して第1、2アーム9、10を連通位置に移動
させるようになっている。なお、この操作部45は画像形
成装置の操作パネルに設けられても良い。
【0044】なお、図1中、符号47は第1原稿トレイ2
に載置された原稿の先端部を揃えて位置決めするフェン
スである。また、本実施例では、給紙ベルト25、分離阻
止コロ26、給紙ベルト駆動コロ27、プルアウトコロ対2
8、搬送コロ対31が分離・給紙手段を、搬送ベルト32が
搬送手段を、反転駆動コロ33、排紙コロ対35が排紙手段
を、それぞれ構成している。
【0045】次に、本実施例の自動原稿搬送装置1の作
用を原稿の搬送処理別に説明する。第1原稿トレイ2のみに原稿を載置して搬送処理をする
場合 まず、複数の原稿からなる原稿束G1を第1原稿トレイ
2に載置して前端部をフェンス47に付き当てると、第1
原稿セットセンサ18が原稿を検知する。次いで、コピー
スタートスイッチが押下されると、コントロールユニッ
ト12はセンサ18の検知情報およびコピースタートスイッ
チの操作情報に基づいて回動機構24によって底板23を上
方に移動させ、さらに、給紙ベルト駆動コロ27を時計回
転方向に正転駆動させて給紙ベルト25を駆動させるとと
もに、分離阻止コロ26を時計回転方向に逆転駆動するこ
とにより、原稿束G1から最上位に位置する原稿を分離
する。
【0046】この分離された原稿はプルアウトコロ対28
および搬送コロ対31によって搬送路29上を反転搬送され
てコンタクトガラス30に搬送された後、所定の位置で停
止され、コンタクトガラス30上で読取装置によって読み
取られる。読取りが終了したとき、再び搬送ベルト32を
駆動することによって原稿がコンタクトガラス30から搬
出された後、反転駆動コロ33および排紙コロ対35によっ
て排紙トレイ36上に排紙される。
【0047】第1原稿トレイ2、3に小サイズの原稿を
載置して同一の複写モードで搬送処理をする場合 まず、画像面が上向きの複数の原稿からなる原稿束G1
を第1原稿トレイ2に載置してフェンス47に前端部を揃
えて付き当てるとともに、同様に画像面が上向きの原稿
束G2を第2原稿トレイ3に載置して後端部をバックフ
ェンス13に揃えて付き当てると、第1、2原稿セットセ
ンサ18、19が原稿を検知する。
【0048】このとき、第1、2アーム9、10は仕切位
置に位置しているため、原稿束G1、G2は第1、2アー
ム9、10によって仕切られている。次いで、コピースタ
ートスイッチキーが押下されると、コントロールユニッ
ト12はセンサ18、19の検知情報およびスタートスイッチ
の操作情報に基づいて回動機構24によって底板23を上方
に移動させ、さらに、給紙ベルト駆動コロ27を時計回転
方向に正転駆動させて給紙ベルト25を駆動させるととも
に、分離阻止コロ26を時計回転方向に逆転駆動すること
により、上述したように第1原稿トレイ2上の原稿の給
紙を行なう。
【0049】次いで、コントロールユニット12は第1原
稿セットセンサ18からの検知情報に基づいて第1原稿ト
レイ2上に原稿がなくなったものと判断すると、回動機
構24を制御して底板23を下降させた後、モータ5を正転
駆動して第1、2アーム9、10を連通位置に移動させる
とともに、移送モータ16を駆動してバックフェンス13を
第2原稿トレイ3の後部から第1原稿トレイ2の後部に
移動させることにより、原稿束G2を第1原稿トレイ2
に移動させる(図5参照)。
【0050】次いで、バックフェンス13が第1トレイ2
の後部まで移動したとき、バックフェンス13を再びホー
ムポジションに復帰させる。次いで、コントロールユニ
ット12は回動機構24を駆動して底板23を再度上昇させて
上述したように第1原稿トレイ2に移動した原稿束G2
を給紙する。このとき、コントロールユニット12はモー
タ5を逆転駆動して第1、2アーム9、10を再度仕切位
置に移動させる。次いで、第1原稿トレイ2に載置され
た原稿束G2の給紙が行なわれている最中に空になった
第2原稿トレイ3に原稿束が載置されると、コントロー
ルユニット12は第1原稿トレイ2に載置された原稿束G
2の給紙が終了した後、第1、2原稿セットセンサ18、1
9の検知情報に基づいて上述したように第1、2アーム
9、10を連通位置に移動させるとともに、バックフェン
ス13を第1原稿トレイ2の後部に移動させることによ
り、第2原稿トレイ3に載置された原稿束を第1原稿ト
レイ2に移動させて引き続いてこの原稿束の給紙を行な
う。
【0051】大きいサイズの原稿(例えば、A4サイズ
原稿の短手方向の長さよりも載置時の搬送方向長さが大
きくなる原稿)を第1、2トレイ2、3に載置した場合 この場合には、自動原稿搬送装置1の操作部45を操作す
ると、コントロールユニット12はこの操作情報に基づい
てモータ5を正転駆動してアーム部材9、10を連通位置
に移動させ、第1、2原稿トレイ2、3に亘って大きい
サイズの原稿を載置する。
【0052】次いで、コントロールユニット12はセンサ
18の検知情報およびスタートスイッチの操作情報に基づ
いて回動機構24によって底板23を上方に移動させ、さら
に、給紙ベルト駆動コロ27を時計回転方向に正転駆動さ
せて給紙ベルト25を駆動させるとともに、分離阻止コロ
26を時計回転方向に逆転駆動することにより、上述した
ように原稿を給紙を行なう。次いで、第1原稿検知セン
サ18からの検知情報に基づいてコントロールユニット12
が第1、2原稿トレイ2、3上に原稿がなくなったもの
と判断した場合には、モータ5を逆転駆動して第1、2
アーム9、10を仕切位置に移動させて第1、2原稿トレ
イ2、3を分割して複写待機状態に移行する。
【0053】第1原稿トレイ2に原稿が載置されていな
い状態で第2原稿トレイ3に原稿が載置された状態でコ
ピースタートスイッチが操作された場合 この場合には、コントロールユニット12はセットセンサ
18、19の出力情報に基づいて第1原稿トレイ2が原稿が
載置されておらず、第2原稿トレイ3に原稿が載置さ
れ、かつ、スタートスイッチの操作情報が入力されたも
のと判断し、出力装置46に信号を出力してメッセージあ
るいは音によって警報を発する。このように本実施例で
は、原稿トレイを直列に配設される第1原稿トレイ2と
第2原稿トレイ3の2つの原稿トレイとなるように仕切
る仕切位置および1つの原稿トレイとなるように連通す
る位置の間で移動可能な仕切手段4と、第2原稿トレイ
3の後部と第1原稿トレイ2の後部の間に移動可能に設
けられ、第2原稿トレイ3に載置された原稿の後端部に
当接可能なバックフェンス13と、を設けたので、仕切手
段4によって原稿トレイを直列に配設された第1原稿ト
レイ2および第2原稿トレイ3に仕切ることで、使用頻
度の高い小サイズの原稿の場合には、2倍の原稿束の処
理を可能にすることができるとともに、自動原稿搬送装
置1が横方向あるいは上下方向に長くなるのを防止する
ことができ、自動原稿搬送装置1の小型化を図ることが
できる。
【0054】また、第1原稿トレイ2上の原稿の有無を
検知する第1原稿セットセンサ18と、第2原稿トレイ3
上の原稿の有無を検知する第2原稿セットセンサ19と、
を設けたため、2つの原稿トレイ2、3に載置された原
稿束の有無を確実に検知することができる。また、キー
操作によって仕切手段4を連通位置に移動させる操作部
45を有しているため、小サイズの原稿よりも大きいサイ
ズの原稿の処理を行なう際には、仕切手段4を連通位置
に容易に移動させて第1原稿トレイ2と第2原稿トレイ
3を1つの原稿トレイとして使用することができ、大サ
イズの原稿を容易に給紙することができる。
【0055】また、アーム検知センサ11によって仕切手
段4が仕切位置および連通位置にあることを検知してい
るため、仕切手段4の現在位置を容易に把握することが
できる。また、画像形成装置が同一の複写モードで複写
を行なう際に、アーム検知センサ11、第1、2原稿セッ
トセンサ18、19からの検知情報に基づき、仕切手段4が
仕切位置にあるとともに、第1、2原稿トレイ2、3に
原稿が載置されているとき、第1原稿トレイ2に載置さ
れた原稿を給紙し、第1原稿トレイ2上の原稿がなくな
ったときに、仕切手段4を連通位置に移動させるととも
に、バックフェンス13を第1原稿トレイ2の後端部に移
動させて第2原稿トレイ3上の原稿束を第1原稿トレイ
2に移動させるように制御するコントロールユニット12
を設けたため、第1原稿トレイ2に載置された原稿がな
くなったときに、第2原稿トレイ3に載置された原稿束
を引き続いて処理することができ、原稿の処理枚数を2
倍にすることができる。
【0056】また、本実施例のように原稿の画像面が上
向きで最上位の原稿から頁順送りで給紙する自動原稿搬
送装置1にあっては、後続する原稿(頁続きの原稿)を
第2原稿トレイ3に載置して引き続き処理することがで
きる。また、コントロールユニット12は、第1、2原稿
セットセンサ18、19からの検知情報に基づき、原稿束が
第2原稿トレイ3から第1原稿トレイ2に移動したと
き、仕切手段4を仕切位置に移動させるとともに、第1
原稿トレイ2に移動した原稿束の給紙中に、第2原稿ト
レイ3に原稿が載置されたとき、第1原稿トレイ2に載
置された原稿の給紙が終了すると、再び第2原稿トレイ
3に載置された原稿束を第1原稿トレイ2に移動する制
御を行なっているため、第2原稿トレイ3に原稿を載置
すれば第2原稿トレイ3に載置された原稿束を引き続い
て処理することができ、原稿束を無制限に処理すること
ができる。
【0057】さらに、第1、2原稿セットセンサ18、19
からの検知情報に基づき、第1原稿トレイ2上に原稿束
がなく、第2原稿トレイ上3に原稿束がある場合にコピ
ースタートスイッチが操作されたとき、出力装置45によ
ってメッセージあるいは音による警報を発するようにし
ているため、オペレータに原稿を間違って載置したこと
を容易に知らせることができる。
【0058】なお、本実施例では、第2原稿トレイ3に
原稿が間違って載置されたときに、警報を発するように
しているが、これに限らず、第1、2原稿セットセンサ
18、19からの検知情報に基づき、第1原稿トレイ2上に
原稿束がなく、第2原稿トレイ上3に原稿束がある場合
にコピースタートスイッチが操作されたとき、これらセ
ンサ18、19およびコピースタートスイッチからの情報に
基づいてコントロールユニット12が第2原稿トレイ3に
載置された原稿束を第1原稿トレイ2に移動させるよう
に制御すれば、第2原稿トレイ3に載置された原稿を第
1原稿トレイ2に自動的に移動させてスムースに給紙す
ることができる。
【0059】図6〜10は本発明に係る自動原稿搬送装置
の第2実施例を示す図であり、請求項9〜11記載の発明
に対応している。なお、本実施例では、第1実施例と同
様の構成には同一番号を付して説明を省略し、全体構成
は図1を用いて説明する。図6、7において、第1原稿
トレイ2には原稿幅検知センサ50a〜50cが幅方向に離
隔して設けられているとともに、第2原稿トレイ3には
原稿幅検知センサ51a〜51cが幅方向に離隔して設けら
れており、この各センサ50a〜50cおよび51a〜51cは
原稿載置時に各トレイ2、3の上面から突出するアクチ
ュエータが下方に移動することにより、各トレイ2、3
の下面に設けられたフォトセンサーを遮蔽することで原
稿を検知する。
【0060】また、第1、2原稿トレイ2、3に亘って
各トレイ2、3に固定されたサイドフェンス52が設けら
れており、各トレイ2、3に載置された原稿はサイドフ
ェンス52に端面が揃えられることにより、端面基準で給
紙されるようになっている。そして、上記各センサ50a
〜50cおよび51a〜51cは各トレイ2、3に原稿が載置
されたときに原稿の検知情報をコントロールユニット12
に出力するようになっており、コントロールユニット12
は各センサ50a〜50cおよび51a〜51cの検知情報に基
づいて原稿の幅方向長さを判断するようになっている。
【0061】すなわち、幅方向の短い原稿が各トレイ
2、3に載置されたとき、図6中、奥側のセンサ50c、
51cのみが原稿を検知してコントロールユニット12に信
号を出力するため、コントロールユニット12はこの検知
情報に基づいて幅方向長さが短い原稿であると判断す
る。一方、幅方向の長い原稿が各トレイ2、3に載置さ
れたとき、全てのセンサ50a〜50cおよび51a〜51cが
原稿を検知してコントロールユニット12に信号を出力す
るため、コントロールユニット12はこの検知情報に基づ
いて幅方向長さが長い原稿であると判断する。
【0062】また、第1、2トレイの2、3の間には開
口部53aが形成されており、この開口部53の下方にガイ
ド部材53が設けられている。また、この開口部53を除く
原稿トレイ面には、仕切手段54を構成する一方側の第1
アーム55が設けられている。この仕切手段54は図8に示
すように、ガイド部材53に固定されたステッピングモー
タ56と、このモータ56の回転軸に取付けられたピニオン
57と、このピニオン57に噛合する歯溝が形成され、ピニ
オン57が正転するのに伴って原稿の幅方向外方に移動す
るとともに、ピニオン57が逆転するのに伴って原稿の幅
方向内方に移動するリンク58と、を有しており、このリ
ンク58は第1アーム55に連結されている。
【0063】また、リンク58に検知部58aが設けられて
おり、この検知部58aはアーム検知センサ59によって検
知されている。アーム検知センサ59は検知部58aを検知
したとき、コントロールユニット12に信号を出力するよ
うになっており、検知センサ59の検知情報はモータ56の
駆動制御に使用される。一方、サイドフェンス52側には
仕切手段54を構成する他方側の第2アーム60が設けられ
ており、この第2アーム60は図9に示すように、第1リ
ンク61に連結されている。この第1リンク61は歯溝が形
成された第2リンク62に連結されており、この第2リン
ク62の歯溝はコントロールユニット12によって駆動され
るステッピングモータ63に取付けられたピニオン64に噛
合している。また、第2リンク62にはスリット62aが形
成されており、このスリット62aには一対のピン65が挿
入されている。このため、モータ63を介してピニオン64
が正転すると第2リンク62がピン65を支点にして原稿の
幅方向外方に移動するとともに、ピニオン64が逆転する
のに伴って原稿の幅方向内方に移動するようになってい
る。
【0064】そして、コントロールユニット12によって
モータ56、63を介してピニオン57、64がホームポジショ
ンから正転されてリンク58、62が原稿の幅方向外方に移
動され、アーム検知センサ59によって検知部58aが検知
されると、コントロールユニット12がモータ56、63を停
止する。このとき、第1、2アーム55、60が開いて第1
原稿トレイ2と第2原稿トレイ3を連通する(この位置
を連通位置という)。また、第1、2アーム55、60を閉
じる際には、コントロールユニット12によって駆動モー
タ56、63を介してピニオン57、64を逆転してリンク58、
62を原稿の幅方向内方に移動させ、モータ56、63がホー
ムポジションに復帰するまでの所定ステップ数だけ駆動
されると、コントロールユニット12がモータ56、63を停
止する。このとき、第1、2アーム55、60が閉じて第1
原稿トレイ2と第2原稿トレイ3が仕切られる(この位
置を仕切位置という)。また、上述したようにモータ5
6、63はコントロールユニット12によって同期駆動され
るようになっている。
【0065】また、第1、2トレイ2、3上にはそれぞ
れサイドフェンス66(第1サイドフェンス)およびサイ
ドフェンス(第2サイドフェンス)67が設けられてお
り、これらサイドフェンス66、67は原稿の幅方向に移動
するようになっている。サイドフェンス67は手動で第2
原稿トレイ3上を移動可能となっており、原稿の大きさ
に応じて第2原稿トレイ3上で移動してサイドフェンス
52に原稿の端部を付き当ててサイドフェンス52と共に原
稿をガイドするようになっている。
【0066】また、サイドフェンス66は、図10に示すよ
うにガイド部材53に固定されており、このサイドフェン
ス66はタイミングベルト68を介してコントロールユニッ
ト12によって制御されるステッピングモータ69に連結さ
れている。このため、モータ69が駆動されると、タイミ
ングベルト68を介してサイドフェンス66およびガイド部
材53が原稿の幅方向に移動してサイドフェンス52に原稿
の端部を付き当ててサイドフェンス52と共に原稿をガイ
ドするとともに、第1アーム55がサイドフェンス66の位
置に応じた仕切位置に移動する。なお、タイミングベル
ト68およびステッピングモータ69は移動手段を構成して
いる。
【0067】一方、コントロールユニット12は、第1、
2原稿セットセンサー18、19からの検知情報に基づき、
第1、2原稿トレイ2、3に載置された原稿束の幅が異
なるときに、第1原稿トレイ2上のサイドフェンス66を
第2原稿トレイ3上の原稿束の幅の位置決め位置と同一
位置となるようにモータ69を駆動するようになってお
り、サイドフェンス制御手段を構成している。
【0068】次に、本実施例の自動原稿搬送装置1の作
用を原稿の搬送処理別に説明する。第1原稿トレイ2、3に同じ幅の小サイズの原稿を載置
して同一の複写モードで搬送処理をする場合 まず、画像面が上向きの複数の原稿からなる原稿束G1
を第1原稿トレイ2に載置してフェンス47に前端部を揃
えて付き当てるとともに、同様に画像面が上向きの原稿
束G2を第2原稿トレイ3に載置して後端部をバックフ
ェンス13に揃えて付き当てる。このとき、第1トレイ2
上の原稿の幅がセンサ50a〜50cによって検知されるた
め、コントロールユニット12がモータ69に信号を出力し
て、サイドフェンス66を原稿の幅方向に応じた分だけ移
動させ、サイドフェンス52とサイドフェンス66によって
原稿束G1をガイドする。また、サイドフェンス67に関
してはオペレータが手動で原稿の幅に応じた量だけ移動
してサイドフェンス52とサイドフェンス67によって原稿
束G2をガイドする。
【0069】また、このとき、第1アーム55がガイド部
材53と共に原稿の幅方向に応じた最適な位置に移動して
いるため、第2アーム60と共に仕切位置に位置して第
1、2トレイ2、3上の原稿を仕切っている。次いで、
コピースタートスイッチキーが押下されると、コントロ
ールユニット12はセンサ18、19の検知情報およびスター
トスイッチの操作情報に基づいて回動機構24によって底
板23を上方に移動させ、さらに、給紙ベルト駆動コロ27
を時計回転方向に正転駆動させて給紙ベルト25を駆動さ
せるとともに、分離阻止コロ26を時計回転方向に逆転駆
動することにより、上述したように第1原稿トレイ2上
の原稿の給紙を行なう。
【0070】次いで、コントロールユニット12は第1原
稿セットセンサ18からの検知情報に基づいて第1原稿ト
レイ2上に原稿がなくなったものと判断すると、回動機
構24を制御して底板23を下降させた後、モータ5を正転
駆動して第1、2アーム9、10を連通位置に移動させる
とともに、移送モータ16を駆動してバックフェンス13を
第2原稿トレイ3の後部から第1原稿トレイ2の後部に
移動させることにより、原稿束G2を第1原稿トレイ2
に移動させる(図9参照)。
【0071】次いで、バックフェンス13が第1トレイ2
の後部まで移動したとき、バックフェンス13を再びホー
ムポジションに復帰させる。次いで、コントロールユニ
ット12は回動機構24を駆動して底板23を再度上昇させて
上述したように第1原稿トレイ2に移動した原稿束G2
を給紙する。このとき、コントロールユニット12はモー
タ5を逆転駆動して第1、2アーム9、10を再度仕切位
置に移動させる。次いで、第1原稿トレイ2に載置され
た原稿束G2の給紙が行なわれている最中に空になった
第2原稿トレイ3に原稿束が載置されると、コントロー
ルユニット12は第1原稿トレイ2に載置された原稿束G
2の給紙が終了した後、第1、2原稿セットセンサ18、1
9の検知情報に基づいて上述したように第1、2アーム
9、10を連通位置に移動させるとともに、バックフェン
ス13を第1原稿トレイ2の後部に移動させることによ
り、第2原稿トレイ3に載置された原稿束を第1原稿ト
レイ2に移動させて引き続いてこの原稿束の給紙を行な
う。
【0072】第2原稿トレイ3に載置された原稿の幅が
第1トレイ2に載置された原稿の幅よりも大きい場合 まず、第1、2原稿トレイ2、3に原稿が載置されたこ
とが原稿セットセンサ18、19によって検知されるととも
に、その幅が原稿幅検知センサ50a〜50cおよび51a〜
51cによって検知される。
【0073】次いで、上述したように先に第1トレイ2
上の原稿束の給紙が終了して第1原稿セットセンサ18が
第1原稿トレイ2上に原稿がないことを検知したとき、
コントロールユニット12は回動機構24を制御して底板23
を下降させた後、モータ69を駆動してサイドフェンス66
を第2原稿トレイ3に載置された原稿束G2の幅に応じ
て量だけ移動させる。
【0074】次いで、モータ56、63を正転駆動して第
1、2アーム55、60を連通位置に移動させるとともに、
移送モータ16を駆動してバックフェンス13を第2原稿ト
レイ3の後部から第1原稿トレイ2の後部に移動させる
ことにより、原稿束G2を第1原稿トレイ2に移動させ
る。次いで、バックフェンス13が第1トレイ2の後部ま
で移動したとき、バックフェンス13を再びホームポジシ
ョンに復帰させる。
【0075】次いで、コントロールユニット12がセンサ
50a〜50cおよび51a〜51cで検知した原稿束G1、G2
との幅の大きさの差異分を判別し、その差異分のパルス
数だけサイドフェンス66を図6中、手前側に移動するよ
うにモータ69を駆動し、サイドフェンス66を原稿束G2
の幅に応じた最適な位置に移動してサイドフェンス52、
66によって原稿の幅方向両端部をガイドしながら上述し
た搬送処理を行なう。
【0076】第2原稿トレイ3に載置された原稿の幅が
第1トレイ2に載置された原稿の幅よりも小さい場合 まず、第1、2原稿トレイ2、3に原稿が載置されたこ
とが原稿セットセンサ18、19によって検知されるととも
に、その幅が原稿幅検知センサ50a〜50cおよび51a〜
51cによって検知される。
【0077】次いで、上述したように先に第1トレイ2
上の原稿束の給紙が終了して第1原稿セットセンサ18が
第1原稿トレイ2上に原稿がないことを検知したとき、
コントロールユニット12は回動機構24を制御して底板23
を下降させた後、モータ69を駆動させずにイドフェンス
66をそのままの位置に待機させる。次いで、モータ56、
63を正転駆動して第1、2アーム55、60を連通位置に移
動させるとともに、移送モータ16を駆動してバックフェ
ンス13を第2原稿トレイ3の後部から第1原稿トレイ2
の後部に移動させることにより、原稿束G2を第1原稿
トレイ2に移動させる。次いで、バックフェンス13が第
1トレイ2の後部まで移動したとき、バックフェンス13
を再びホームポジションに復帰させる。
【0078】次いで、コントロールユニット12がセンサ
50a〜50cおよび51a〜51cで検知した原稿束G1、G2
との幅の大きさの差異分を判別し、その差異分のパルス
数だけサイドフェンス66を図6中、奥側に移動するよう
にモータ69を駆動し、サイドフェンス66を原稿束G2の
幅に応じた最適な位置に移動してサイドフェンス52、66
によって原稿の幅方向両端部をガイドしながら上述した
搬送処理を行なう。
【0079】このように本実施例では、第1、2原稿ト
レイ2、3に載置された原稿束の幅を検知する原稿幅検
知センサ50a〜50cおよび51a〜51cを設けたため、第
1、2原稿トレイ2、3に載置された原稿の幅を容易に
把握することができる。また、第1原稿トレイ2に設け
られたサイドフェンス66を原稿の幅方向に移動させるタ
イミングベルト68およびステッピングモータ69を設け、
コントロールユニット12が、原稿幅検知センサ50a〜50
cおよび51a〜51cからの検知情報に基づき、第1、2
原稿トレイ2、3に載置された原稿束の幅が異なるとき
に、サイドフェンス66を第2原稿トレイ3に載置された
原稿束の幅の位置決め位置と同一位置となるようにモー
タ69を駆動するようにしているため、原稿の搬送不良が
発生したり搬送精度が悪化するのを防止することができ
る。
【0080】すなわち、上述したように、第1原稿トレ
イ2に小サイズの原稿が載置され、第2原稿トレイ3に
大きいサイズの原稿が載置されたときに、第1原稿トレ
イ2に載置されたサイドフェンス66が小サイズの原稿幅
に合わせた位置にあると、第2原稿載置トレイ3上の原
稿束を第1原稿トレイ2に移動させることができない。
【0081】本実施例では、原稿の幅が異なる場合に、
第1トレイ2上の原稿の給紙が終了したときにサイドフ
ェンス66を第2原稿トレイ3に載置された原稿幅の幅と
同じになるように自動的に移動させることで、搬送不良
が発生するのを防止することができる。一方、上述した
ように第1原稿トレイ2に大イズの原稿が載置され、第
2原稿トレイ3に小サイズの原稿が載置されたときに、
サイドフェンス66が大サイズの原稿幅に合わせた位置に
あると、第2原稿トレイ3上の原稿束を第1原稿トレイ
2に移動した際にサイドフェンス66によってガイドしな
がら搬送することができず、搬送精度が悪化して原稿を
所望の読取位置に搬送することができない。
【0082】本実施例では、原稿の幅が異なる場合に、
第1原稿トレイ2上の原稿の給紙が終了したとき、サイ
ドフェンス66を第2原稿トレイ3に載置された原稿幅の
幅と同じになるように自動的に移動させることで、搬送
精度が悪化するのを防止することができ、所望の読取位
置に搬送することができる。また、このように所望の搬
送位置に搬送することで、画像形成装置側で読取精度を
向上させるための画像処理を行なうのを不要にできる。
【0083】なお、本実施例では、モータ69によってサ
イドフェンス66を移動させるようにしているが、サイド
フェンス66を手動で移動させるようにしても良い。この
場合、原稿幅検知センサ50a〜50cおよび51a〜51cか
らの検知情報に基づいて第1、2原稿トレイ2、3に載
置された原稿束の幅が異なるときに、表示パネルによる
メッセージやブザー等による警報を発生する図示しない
出力手段(第2警報手段)を設ければ良い。このように
しても上述したように搬送不良が発生したり、搬送精度
が悪化するのを防止することができる。
【0084】図11、12は本発明に係る自動原稿搬送装置
の第3実施例を示す図であり、請求項12〜14記載の発明
に対応している。なお、第1実施例と同様の構成には同
一番号を付して説明を省略するとともに、仕切手段4、
サイドフェンス13およびその駆動手段は第1実施例と同
様の構成であるため、この部分は図2、4、5を用いて
説明する。
【0085】図11、12において、71は呼出しコロであ
り、この呼出しコロ71は第1原稿トレイ2に載置された
原稿を給紙するものである。また、呼出しコロ71の上方
には加圧部材72が設けられており、この加圧部材72はソ
レノイド70によって回動軸74と共に回動され、原稿に当
接、離隔するようになっている。また、回動軸74にはス
トップ爪73が設けられており、このストップ爪73は上記
ソレノイド70によって回動軸74と共に回動され、原稿の
先端が当接する位置と先端から離隔する位置の間を移動
するようになっている。
【0086】これら加圧部材72およびストップ爪73は第
1トレイ2上に原稿がセットされる待機状態にあるとき
に、ソレノイド70によって回動軸74と共に一方向に移動
されることにより、ストップ爪73が原稿の先端部に当接
して原稿が給紙部に進入するのを防止するとともに、加
圧部材72が原稿から離隔するようになっている。また、
原稿の給紙時にソレノイド70によって回動軸74と共に他
方向に移動されることにより、ストップ爪73が原稿の先
端部から離隔して原稿を給紙部に進入可能にするととも
に、加圧部材72が原稿に当接して加圧するようになって
おり、このとき呼出しコロ71によって原稿が給紙され
る。
【0087】また、このように給紙された原稿は時計方
向に回転する給紙ベルト駆動コロ77によって移動する給
紙ベルト75およびこの給紙ベルト75に摺接して時計方向
に回転する分離阻止コロ76によって最上位に位置する原
稿が分離された後、搬送コロ対78および搬送ベルト32に
よってコンタクトガラス30に搬送・停止されて読取装置
によって読取られる。
【0088】コンタクトガラス30の原稿搬送下流側には
2系統の排紙経路を有する排紙手段79が設けられてお
り、この排紙手段79は、排紙駆動コロ80、排紙反転コロ
81、排紙コロ対82、83、第1、2切換爪84、85から構成
されている。各切換爪84、85はそれぞれ第1、2ソレノ
イド86、87によって駆動されるようになっており、この
ソレノイド86、87はコントロールユニット12からの出力
信号によって駆動されるようになっている。
【0089】排紙駆動コロ80は従動コロ80aおよび従動
コロ80bに摺接しており、コンタクトガラス30から搬出
された原稿は排紙駆動コロ80と従動コロ80aによって挟
持されて排紙路88上を搬送されるようになっている。こ
の排紙路88上に搬送された原稿は、コントロールユニッ
ト12から第1ソレノイド86に信号が出力されて第1切換
爪84が排紙コロ対82側あるいは排紙コロ対83側に排紙経
路が切換えられることにより、第1、2トレイ2、3の
下方に設けられた排紙トレイ(原稿排紙部)89あるいは
排紙路88から上方に延長される延長排紙路88aを介して
第2原稿トレイ2上の何れか一方に排紙されるようにな
っている。
【0090】また、第2切換爪85は片面の読取りが終了
した両面原稿を再度コンタクトガラス30に返送する際に
使用される。すなわち、片面の読取りが終了した両面原
稿がコンタクトガラス30から搬出されると、コントロー
ルユニット12から第1ソレノイド86および第2ソレノイ
ド87に信号が出力されて第1切換爪84が搬送路を排紙コ
ロ対82側に切換えるとともに、第2切換爪85が搬送路を
返送路90側に切換えることにより、排紙駆動コロ80と従
動コロ80aによって挟持される原稿は排紙路88および返
送路90を介してコンタクトガラス30に返送される。
【0091】そして、コンタクトガラス30で両面の読取
りが終了した原稿がコンタクトガラス30から搬出される
と、コントロールユニット12から第1ソレノイド86に信
号を出力するのを停止するとともに、第2ソレノイド87
に信号を出力して第1切換爪84が排紙経路を排紙コロ対
82あるいは排紙コロ対83に切換えることにより、第1、
2トレイ2、3の下方に設けられた排紙トレイ(原稿排
紙部)89あるいは第2トレイ3上に原稿が排紙される。
【0092】この第1、2切換爪84、85の切換えはコン
トロールユニット12によって行なわれるが、このコント
ロールユニット12は搬送モードに基づいてこの切換えを
行なう。すなわち、自動原稿搬送装置1の図示しない操
作パネルには複写機に対して異なる複写モードで原稿の
複写を行なうように指示する操作キー(指令手段)91が
設けられており、コントロールユニット12は、この操作
キー91によって異なるモードで複写をするように指示が
なされた場合に、第1原稿トレイ2に載置された原稿を
排紙トレイ89に排紙するように第1、2切換爪84、85を
切換えるとともに、第2原稿トレイ3に載置された原稿
を第2原稿トレイ3上に排紙するように第1、2切換爪
84、85を切換えるようになっている。なお、本実施例で
は、コントロールユニット12、第1、2ソレノイド86、
87および第1、2切換爪84、85は搬送制御手段を構成し
ている。また、呼出しコロ71、給紙ベルト75、分離阻止
コロ76、給紙ベルト駆動コロ77、搬送コロ対78が分離・
給紙手段を構成している。
【0093】次に、本実施例の自動原稿搬送装置1の作
用を原稿の搬送処理別に説明する。小サイズの原稿を第1トレイ2のみに載置した場合 まず、複数の原稿からなる原稿束G1を第1原稿トレイ
2に載置して前端部をストップ爪73に付き当てると、第
1原稿セットセンサ18が原稿を検知する。次いで、コピ
ースタートスイッチが押下されると、コントロールユニ
ット12はセンサ18の検知情報およびコピースタートスイ
ッチの操作情報に基づいてソレノイド70に信号を出力す
る。このため、ストップ爪73が原稿束G1の先端部から
離隔して原稿を給紙部に進入可能にするとともに、加圧
部材72が原稿に当接して加圧する。
【0094】次いで、給紙モータを駆動して呼出しコロ
71によって原稿束G1の給紙を開始し、給紙ベルト駆動
コロ77を時計回転方向に正転駆動させて給紙ベルト75を
駆動させるとともに、分離阻止コロ76を時計回転方向に
逆転駆動することにより、原稿束G1から最上位に位置
する原稿を分離する。この分離された原稿は搬送コロ対
78および搬送ベルト32によってコンタクトガラス30に搬
送された後、所定の位置で停止され、コンタクトガラス
30上で読取装置によって読み取られる。読取りが終了し
たとき、再び搬送ベルト32を駆動することによって原稿
がコンタクトガラス30から搬出される。
【0095】また、この搬出時にコントロールユニット
12によって第1ソレノイド86に信号が出力されることに
より第1切換爪84が排紙コロ対82に連通する搬送路に切
換られるため、排紙駆動コロ80および従動コロ80aによ
って挟持されて搬送される原稿が排紙トレイ89上に排紙
される。第1原稿トレイ2、3に小サイズの原稿を載置して異な
る複写モードで搬送処理をする場合 まず、複数の原稿からなる原稿束G1を第1原稿トレイ
2に載置してストップ爪73に前端部を揃えて付き当てる
とともに、同様に原稿束G2を第2原稿トレイ3に載置
して後端部をバックフェンス13に揃えて付き当てると、
第1、2原稿セットセンサ18、19が原稿を検知する。
【0096】このとき、第1、2アーム9、10は仕切位
置に位置しているため、原稿束G1、G2は第1、2アー
ム9、10によって仕切られている。次いで、コピースタ
ートスイッチキーが押下されると、コントロールユニッ
ト12はセンサ18、19の検知情報およびスタートスイッチ
の操作情報に基づいてソレノイド70に信号を出力してス
トップ爪73を原稿束G1の先端部から離隔させて原稿G1
を給紙部に進入可能にするとともに、加圧部材72が原稿
に当接して加圧する。
【0097】次いで、給紙モータを駆動して呼出しコロ
71によって原稿束G1の給紙を開始して上述したように
コンタクトガラス30に分離原稿を搬送して排紙トレイ89
上に排紙する。この第1原稿トレイ2上の原稿の給紙時
には、操作パネル上では後述する原稿の複写モードを設
定可能な状態となっている。次いで、コントロールユニ
ット12は第1原稿セットセンサ18からの検知情報に基づ
いて第1原稿トレイ2上に原稿がなくなったものと判断
すると、ソレノイド70に信号を出力するのを停止して、
ストップ爪73を下降させるとともに、加圧部材72を第1
トレイ2側から離隔させる。
【0098】次いで、モータ5を正転駆動して第1、2
アーム9、10を連通位置に移動させるとともに、移送モ
ータ16を駆動してバックフェンス13を第2原稿トレイ3
の後部から第1原稿トレイ2の後部に移動させることに
より、原稿束G2を第1原稿トレイ2に移動させる(図
5参照)。次いで、バックフェンス13が第1トレイ2の
後部まで移動したとき、バックフェンス13を再びホーム
ポジションに復帰させる。次いで、コントロールユニッ
ト12は原稿セットセンサ18の検知情報に基づいてソレノ
イド70に信号を出力してストップ爪73を原稿束G2の先
端部から離隔させて原稿束G2を給紙部に進入可能にす
るとともに、加圧部材72が原稿に当接して加圧する。こ
の動作が終了するまでに、操作キー91によって原稿束G
1に対して異なる複写モードが設定されない場合には、
原稿束G2は原稿束G1と同じ複写モードで搬送されて排
紙トレイ89上に搬送される。
【0099】一方、操作キー91によって異なる複写モー
ドが設定された場合には、給紙モータを駆動して呼出し
コロ71によって原稿束G2の給紙を開始して上述したよ
うにコンタクトガラス30に分離原稿を搬送する。そし
て、コンタクトガラス30上で複写機によって原稿束G1
と異なる複写モードで露光動作を行なう。また、コント
ロールユニット12は先行する原稿束G1が排紙コロ対83
を通過した時点で、第1ソレノイド86に信号を出力する
のを停止して、第1切換爪84が排紙コロ対83に連通する
搬送路に切換える。このため、コンタクトガラス30上で
読取りが終了した原稿は排紙駆動コロ80および従動コロ
80aによって挟持されて搬送される原稿が延長排紙路88
aを通って第2トレイ3上に排紙される。
【0100】このように本実施例では、第1原稿トレイ
2および第2原稿トレイ3に載置された原稿を異なる複
写モードで複写するように画像形成装置に指令する操作
キー91を有するとともに、この操作キー91によって指令
が行なわれるとともに、第1原稿トレイ2に載置された
原稿束G1の給紙が終了したとき、第2原稿トレイ3に
載置された原稿束G2をそのまま給紙して異なる複写モ
ードに対応した搬送モードで原稿の搬送を行なうコント
ロールユニット12、第1、2ソレノイド86、87および第
1、2切換爪84、85からなる搬送制御手段を有している
ため、異なる複写モードで原稿を複写する場合に、第1
原稿トレイ2に載置された原稿の給紙中に操作キー91に
よって複写モードを指令することで、第1原稿トレイ2
に載置された原稿束の給紙が終了するまで待機する必要
がなく、連続して原稿の給紙を行なうことができる上
に、搬送モードを変えることで、異なる複写モードの原
稿を区分けすることができる。
【0101】また、コンタクトガラス30上で読取りが終
了した原稿を第2原稿トレイ3に排紙する搬送経路とし
ての延長排紙路88aを有するので、原稿の排紙部を増加
させることができる。さらに、コントロールユニット12
は、操作キー91によって異なる搬送モードで搬送を行な
うように指令がなされたとき、第1原稿トレイ2に載置
された原稿を原稿トレイ89に排紙するとともに、第2原
稿トレイ3に載置された原稿を第2原稿トレイ3に排紙
するように制御しているため、異なる複写モードで搬送
された原稿束を区分けすることができ、排紙原稿の取り
扱いを良好なものにすることができる。
【0102】図13〜16は本発明に係る自動原稿搬送装置
の第4実施例を示す図であり、請求項15、16に対応して
いる。なお、本実施例では、第3実施例のように排紙原
稿を第2原稿トレイ上に排紙するのに変えて排紙トレイ
に排紙原稿仕切手段を設けて排紙原稿を区分けするよう
にしたことを特徴としており、第3実施例と同様の構成
には同一番号を付して説明を省略する。
【0103】図13、14において、100は排紙手段であ
り、この排紙手段100は排紙駆動コロ101、排紙反転コロ
102、切換爪103、ソレノイド105および排紙コロ対104か
ら構成されている。排紙駆動コロ101は搬送ベルト32に
よってコンタクトガラス30から搬出された原稿を従動コ
ロ101aと共に挟持して排紙路106上を搬送するようにな
っている。切換爪103はコントロールユニット12によっ
て制御されるソレノイド105によって切換えられるよう
になっており、このソレノイド105はコントロールユニ
ット102からの信号が入力されないとき、排紙コロ対104
に排紙路が切換えられるとともに、一方の面の読取りが
終了した両面原稿の他方の面を読取る際にコントロール
ユニット12から信号が出力されると返送路107に搬送路
が切換えられるようになっている。また、排紙反転コロ
102は排紙コロ対104あるいは返送路107の何れか一方に
原稿を搬送するようになっている。
【0104】一方、排紙トレイ89上には仕切部材108が
設けられており、図15、16に示すようにモータ109によ
って駆動されるようになっている。モータ109はコント
ロールユニット12からの信号に基づいて駆動されるよう
になっており、その駆動軸に設けられた歯車109aに歯
車110が噛合されている。この歯車110はクランク軸111
の一端部に取付けられており、この回転軸111の他端部
は仕切部材108のスリット108aに摺動自在に挿入されて
いる。
【0105】仕切部材108の他のスリット108bには排紙
トレイ89に固定された固定軸112に摺動自在に挿入され
ており、仕切部材108はばね113によって時計回転方向に
付勢されている。また、この仕切部材108の端部には仕
切爪108cが設けられており、この仕切爪108cは排紙ト
レイ89の開口部89aを通して原稿トレイ89の原稿排紙面
上に突出している。
【0106】このような構成を備えた仕切部材108はコ
ントロールユニット12からの信号に基づいてモータ109
により歯車109aが時計方向に駆動されると、歯車110を
介してクランク軸111が反時計方向に回転してスリット1
08aに沿って移動する。この際、仕切部材108のスリッ
ト108bが固定軸112に沿って反時計方向に回動して仕切
爪108cが排紙トレイ89の開口部89aから抜け出る。
【0107】そして、モータ109がさらに回転すると、
仕切部材108が時計回転方向に回動して仕切爪108cが上
方に移動して開口部89aに挿入される(この様子を図16
に示す。なお、同図では矢印方向に沿って動作するもの
である)。また、クランク軸111の所定箇所には検知部1
11aが設けられており、この検知部は仕切爪位置検知セ
ンサ114によって検知される。この検知センサ114の検知
情報はコントロールユニット12に出力されるようになっ
ており、コントロールユニット12はこの検知情報に基づ
いてモータ109を制御する。
【0108】本実施例では、仕切部材108、モータ109、
歯車110、クランク軸111、固定軸112、ばね113および検
知センサ114が排紙原稿仕切手段を構成している。次
に、第1原稿トレイ2、3に小サイズの原稿を載置して
異なる複写モードで搬送処理をする場合について説明す
る。
【0109】複数の原稿からなる原稿束G1を第1原稿
トレイ2に載置してストップ爪73に前端部を揃えて付き
当てるとともに、同様に原稿束G2を第2原稿トレイ3
に載置して後端部をバックフェンス13に揃えて付き当て
ると、第1、2原稿セットセンサ18、19が原稿を検知す
る。このとき、第1、2アーム9、10は仕切位置に位置
しているため、原稿束G1、G2は第1、2アーム9、10
によって仕切られている。
【0110】次いで、コピースタートスイッチキーが押
下されると、コントロールユニット12はセンサ18、19の
検知情報およびスタートスイッチの操作情報に基づいて
ソレノイド70に信号を出力してストップ爪73を原稿束G
1の先端部から離隔させて原G1稿を給紙部に進入可能に
するとともに、加圧部材72が原稿に当接して加圧する。
【0111】次いで、給紙モータを駆動して呼出しコロ
71によって原稿束G1の給紙を開始して上述したように
コンタクトガラス30に分離原稿を搬送して排紙トレイ89
上に排紙する。この第1原稿トレイ2上の原稿の給紙時
には、操作パネル上では後述する原稿の複写モードを設
定可能な状態となっている。次いで、コントロールユニ
ット12は第1原稿セットセンサ18からの検知情報に基づ
いて第1原稿トレイ2上に原稿がなくなったものと判断
すると、ソレノイド70に信号を出力するのを停止して、
ストップ爪73を下降させるとともに、加圧部材72を第1
トレイ2側から離隔させる。
【0112】次いで、モータ5を正転駆動して第1、2
アーム9、10を連通位置に移動させるとともに、移送モ
ータ16を駆動してバックフェンス13を第2原稿トレイ3
の後部から第1原稿トレイ2の後部に移動させることに
より、原稿束G2を第1原稿トレイ2に移動させる。次
いで、バックフェンス13が第1トレイ2の後部まで移動
したとき、バックフェンス13を再びホームポジションに
復帰させる。次いで、コントロールユニット12は原稿セ
ットセンサ18の検知情報に基づいてソレノイド70に信号
を出力してストップ爪73を原稿束G2の先端部から離隔
させて原稿束G2を給紙部に進入可能にするとともに、
加圧部材72が原稿に当接して加圧する。この動作が終了
するまでに、操作キー91によって原稿束G1に対して異
なる複写モードが設定されない場合には、原稿束G2は
原稿束G1と同じ複写モードで搬送されて排紙トレイ89
上に搬送される。この際、コントロールユニット12はモ
ータ109を駆動させずに、仕切爪108cを開口部89aを通
して排紙トレイ89上に挿入した状態にしておく。このた
め、排紙トレイ89aに排紙されて積層された原稿束G
1、G2の端部は仕切爪108c上に載置される。
【0113】一方、操作キー91によって異なる複写モー
ドが設定された場合には、給紙モータを駆動して呼出し
コロ71によって原稿束G2の給紙を開始して上述したよ
うにコンタクトガラス30に分離原稿を搬送する。そし
て、コンタクトガラス30上で複写機によって原稿束G1
と異なる複写モードで露光動作を行なう。また、コント
ロールユニット12は、先に第1トレイ2に載置された原
稿束G1の最終頁の搬送、読取りおよび排紙に要する時
間T1と第1トレイ2に移動した原稿束G2の1頁目の原
稿の分離・給紙、搬送、読取りおよび排紙に要する時間
T2との間にモータ109により歯車109aを駆動を時計方
向に駆動して図16に示すように、仕切部材108を作動さ
せて仕切爪108cを先に排紙トレイ89に排紙された原稿
束G1の端部上面に位置させる。なお、コントロールユ
ニット12はセンサ114が検知部111aを検知した時点でモ
ータ109を停止して仕切部材108の回動を停止することに
より行なわれるが、この検知部111aの検知位置は第1
原稿トレイ2に載置された原稿束の量が最大となる位置
に設定することによって仕切爪108cが先行する原稿束
G1の間に誤って挿入されるのを防止して、確実に原稿
束G1と原稿束G2を仕切れるようにすることが好まし
い。
【0114】このように本実施例では、排紙トレイ89に
排紙トレイ89に排紙された原稿を仕切部材108の仕切爪1
08cによって仕切るようにしているため、1つの排紙ト
レイ89を実質的に2つの排紙トレイとして利用すること
ができ、新たに原稿の排紙路や排紙機構を設けるのを不
要にして自動原稿搬送装置1の構造の簡素化、低コスト
化を図ることができる。
【0115】また、コントロールユニット12は、操作キ
ー91によって異なる搬送モードで搬送を行なうように指
令がなされたとき、第1原稿トレイ2に載置された原稿
を排紙トレイ89に排紙するとともに、仕切爪108cを排
紙トレイ89に排紙された原稿束G1上に移動させ、この
原稿束G1上に仕切爪108cを介して第2原稿トレイ3に
載置された原稿束G2を排紙するように制御しているた
め、異なる複写モードで搬送された原稿束を区分けする
ことができ、排紙原稿の取り扱いを良好なものにするこ
とができる。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、仕切手段
によって原稿載置台を直列に配設された第1原稿載置台
および第2原稿載置台に仕切ることにより、使用頻度の
高い小サイズの原稿の場合には、2倍の原稿束の処理を
可能にすることができるとともに、自動原稿搬送装置が
横方向あるいは上下方向に長くなるのを防止して自動原
稿搬送装置の小型化を図ることができる。
【0117】請求項2記載の発明によれば、2つの原稿
載置台に載置された原稿束の有無を確実に検知すること
ができる。請求項3記載の発明によれば、小サイズの原
稿よりも大きいサイズの原稿の処理を行なう場合には、
仕切手段を連通位置に容易に移動させて第1原稿載置台
と第2原稿載置台を1つの原稿載置台として使用するこ
とで、大サイズの原稿を容易に給紙することができる。
【0118】請求項4記載の発明によれば、仕切手段の
現在位置を容易に把握することができる。請求項5記載
の発明によれば、第1原稿載置台に載置された原稿がな
くなったときに、第2原稿載置台に載置された原稿束を
引き続いて処理して、原稿の処理枚数を2倍にすること
ができる。また、原稿の画像面が上向きで最上位の原稿
から頁順送りで給紙する自動原稿搬送装置である場合に
は、後続する原稿(頁続きの原稿)を第2原稿載置台に
載置して引き続き処理することができる。
【0119】請求項6記載の発明によれば、第1原稿載
置台に原稿束がなくなった場合に、第2原稿載置台に原
稿を載置すれば第2原稿載置台に載置された原稿束が引
き続いて処理することができ、原稿束が無制限に処理す
ることができる。請求項7記載の発明によれば、オペレ
ータに原稿を間違って載置したことを容易に知らせるこ
とができる。
【0120】請求項8記載の発明によれば、第2原稿載
置台に載置された原稿を第1原稿載置台に自動的に移動
してスムースに給紙することができる。請求項9記載の
発明によれば、第1および第2原稿載置台に載置された
原稿の幅を容易に把握することができる。請求項10記載
の発明によれば、原稿の幅が異なる場合に警告を発生す
ることで、第1原稿載置台に載置された原稿の給紙が終
了したとき、オペレータが第1サイドフェンスを第2原
稿載置台に載置された原稿束に合わせることで、搬送不
良が発生するのを防止することができる。
【0121】また、原稿の幅が異なる場合に警告を発生
することで、第1原稿載置台に載置された原稿の給紙が
終了したとき、オペレータが第1サイドフェンスを第2
原稿載置台に載置された原稿束に合わせることで、搬送
精度が悪化するのを防止することができ、所望の読取位
置に搬送することができる。また、このように所望の搬
送位置に搬送することで、画像形成装置側で読取精度を
向上させるための画像処理を行なうのを不要にできる。
【0122】請求項11記載の発明によれば、請求項10記
載の発明のように警告を発生する代わりに第1サイドフ
ェンスを第2原稿載置台に載置された原稿の幅に応じて
自動的に移動させることによって、原稿の搬送不良が悪
化するのを防止することができるとともに、搬送精度が
悪化するのを防止して原稿を所望の読取位置に搬送する
ことができる。
【0123】請求項12記載の発明によれば、異なる複写
モードで原稿を複写する場合に、第1原稿載置台に載置
された原稿の給紙中に指令手段によって複写モードを指
令することで、第1原稿載置台に載置された原稿束の給
紙が終了するまで待機するのを不要にすることができ、
連続して原稿の給紙を行なうことができる上に、搬送モ
ードを変えることで、異なる複写モードの原稿を区分け
することができる。
【0124】請求項13記載の発明によれば、原稿排紙部
以外に第2原稿載置台を原稿排紙部とすることで、原稿
の排紙部を増加させることができる。請求項14載の発明
によれば、異なる複写モードで搬送された原稿束を区分
けすることができ、排紙原稿の取り扱いが良好なものと
なる。請求項15記載の発明によれば、1つの原稿排紙部
を実質的に2つの原稿排紙部として利用することがで
き、新たに原稿の排紙路や排紙機構を設けるのを不要に
して自動原稿搬送装置の構造の簡素化、低コスト化を図
ることができる。
【0125】請求項16記載の発明によれば、異なる複写
モードで搬送された原稿束を区分けすることができ、排
紙原稿の取り扱いを良好なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動原稿搬送装置の第1実施例の
概略構成図である。
【図2】第1実施例の仕切手段の構成図である。
【図3】第1実施例の制御系のブロック図である。
【図4】第1実施例のバックフェンスを駆動する手段の
構成図である。
【図5】第1実施例のバックフェンスによって原稿束を
第1原稿トレイに移動した状態を示す図である。
【図6】本発明に係る自動原稿搬送装置の第2実施例を
示すその上面の要部斜視図である。
【図7】第2実施例の制御系のブロック図である。
【図8】第2実施例の仕切手段の一部分の構成図であ
る。
【図9】第2実施例のバックフェンスによって原稿束を
第1原稿トレイに移動した状態を示す図である。
【図10】サイドフェンス制御手段の構成図である。
【図11】本発明に係る自動原稿搬送装置の第3実施例の
概略構成図である。
【図12】第3実施例の制御系のブロック図である。
【図13】本発明に係る自動原稿搬送装置の第4実施例の
概略構成図である。
【図14】第4実施例の制御系のブロック図である。
【図15】第4実施例の原稿排紙切換手段の構成図であ
る。
【図16】第4実施例の原稿排紙切換手段の作動状態を示
す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿搬送装置 2 第1原稿トレイ(第1原稿載置台) 3 第2原稿トレイ(第2原稿載置台) 4、54 仕切手段 11、59 アーム検知センサ(位置検知手段) 12 コントロールユニット(制御手段、サイドフェン
ス制御手段、搬送制御手段、) 13 バックフェンス 18 第1原稿セットセンサ(第1原稿検知手段) 19 第2原稿セットセンサ(第2原稿検知手段) 25、75 給紙ベルト(分離・給紙手段) 26、76 分離阻止コロ(分離・給紙手段) 27、77 給紙ベルト駆動コロ(分離・給紙手段) 28 プルアウトコロ対(分離・給紙手段) 31、78 搬送コロ対(分離・給紙手段) 32 搬送ベルト(搬送手段) 33 反転駆動コロ(排紙手段) 35 排紙コロ対(排紙手段) 36、89 排紙トレイ(原稿排紙部) 45 操作部(操作手段) 46 出力装置(第1警報手段) 50a〜50c 原稿幅検知センサ(第1原稿幅検知手
段) 51a〜51c 原稿幅検知センサ(第2原稿幅検知手
段) 66 サイドフェンス(第1サイドフェンス) 67 サイドフェンス(第2サイドフェンス) 71 呼出しコロ(分離・給紙手段) 84 第1切換爪(搬送制御手段) 85 第2切換爪(搬送制御手段) 86 第1ソレノイド(搬送制御手段) 87 第2ソレノイド(搬送制御手段) 88a 延長排紙路(延長経路) 91 操作キー(指令手段) 100 排紙手段 108 仕切部材(排紙原稿仕切手段) 109 モータ(排紙原稿仕切手段) 110 歯車(排紙原稿仕切手段) 111 クランク(排紙原稿仕切手段) 112 固定軸(排紙原稿仕切手段) 113 ばね(排紙原稿仕切手段) 114 検知センサ(排紙原稿仕切手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−204207(JP,A) 特開 平5−323725(JP,A) 特開 平5−333621(JP,A) 特開 平6−19249(JP,A) 特開 平8−317122(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06B 27/58 - 27/64 B05H 1/00 - 3/68 G03G 13/04 - 13/056 G03G 15/00,15/04 - 15/056

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿載置台に載置される複数の原稿からな
    る原稿束から分離・給紙手段によって原稿を1枚に分離
    して給紙した後、搬送手段によって読取位置に搬送し、
    該読取位置で画像の読取りが終了した原稿を排紙手段に
    よって原稿排紙部に排紙するように構成され、画像形成
    装置に搭載された自動原稿搬送装置において、 前記原稿載置台上に設けられ、原稿載置台を直列に配設
    される第1原稿載置台と第2原稿載置台の2つの原稿載
    置台となるように仕切る仕切位置および1つの原稿載置
    台となるように連通する位置をとるように移動可能な仕
    切手段と、 第2原稿載置台の後部と第1原稿載置台の後部の間を移
    動可能なように設けられ、第2原稿載置台に載置された
    原稿の後端部に当接可能なバックフェンスと、を有する
    ことを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】第1原稿載置台上の原稿の有無を検知する
    第1原稿検知手段と、第2原稿載置台上の原稿の有無を
    検知する第2原稿検知手段と、を有することを特徴とす
    る請求項1記載の自動原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】所定のキー入力操作により前記仕切手段を
    連通位置に移動させる操作手段を有することを特徴とす
    る請求項1または2記載の自動原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】前記仕切手段が仕切位置および連通位置に
    あることを検知する位置検知手段を有することを特徴と
    する請求項1〜3何れかに記載の自動原稿搬送装置。
  5. 【請求項5】画像形成装置が同一の複写モードで複写を
    行なう際に、前記位置検知手段、第1原稿検知手段およ
    び第2原稿検知手段からの検知情報に基づき、仕切手段
    が仕切位置にあるとともに、第1原稿載置台および第2
    原稿載置台に原稿が載置されているとき、第1原稿載置
    台に載置された原稿を前記分離・給紙手段で給紙し、該
    第1原稿載置台上の原稿がなくなったときに、仕切手段
    を連通位置に移動させるとともに、バックフェンスを第
    1原稿載置台の後端部に移動させて第2原稿載置台上の
    原稿束を第1原稿載置台に移動させるように制御する制
    御手段を有することを特徴とする請求項1〜4何れかに
    記載の自動原稿搬送装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段は、第1および第2原稿検知
    手段からの検知情報に基づき、原稿束が第2原稿載置台
    上から第1原稿載置台に移動されたとき、仕切手段を仕
    切位置に移動させるとともに、第1原稿載置台に移動し
    た原稿束の給紙中に、第2原稿載置台に原稿が載置され
    たとき、第1原稿載置台に載置された原稿の給紙が終了
    すると、再び第2原稿載置台に載置された原稿束を第1
    原稿載置台に移動する制御を行なうことを特徴とする請
    求項5記載の自動原稿搬送装置。
  7. 【請求項7】第1および第2原稿検知手段からの検知情
    報に基づき、第1原稿載置台上に原稿束がなく、第2原
    稿載置台上に原稿束がある場合にコピースタートスイッ
    チが操作されたとき、警報を発する第1警報手段を有す
    ることを特徴とする請求項1〜6何れかに記載の自動原
    稿搬送装置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、第1および第2原稿検知
    手段からの検知情報に基づき、第1原稿載置台上に原稿
    束がなく、第2原稿載置台上に原稿束がある場合にコピ
    ースタートスイッチが操作されたとき、第2原稿載置台
    に載置された原稿束を第1原稿載置台に移動させること
    を特徴とする請求項5または6記載の自動原稿搬送装
    置。
  9. 【請求項9】前記第1原稿載置台に載置された原稿束の
    幅を検知する第1原稿幅検知手段と、第2原稿載置台に
    載置された原稿の幅を検知する第2原稿幅検知手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜8何れかに記載の
    自動原稿搬送装置。
  10. 【請求項10】第1、2原稿載置台に設けられ、それぞれ
    の原稿載置台に載置された原稿の幅方向を揃える第1お
    よび第2サイドフェンスと、第1および第2原稿幅検知
    手段からの検知情報に基づき、第1および第2原稿載置
    台に載置された原稿束の幅が異なるときに、警報を発生
    する第2警報手段を有することを特徴とする請求項9記
    載の自動原稿搬送装置。
  11. 【請求項11】第1、2原稿載置台に設けられ、それぞれ
    の原稿載置台に載置された原稿の幅方向を揃える第1お
    よび第2サイドフェンスと、第1原稿載置台に設けられ
    た第1サイドフェンスを原稿の幅方向に移動させる移動
    手段と、第1および第2原稿幅検知手段からの検知情報
    に基づき、第1および第2原稿載置台に載置された原稿
    束の幅が異なるときに、前記第1サイドフェンスを第2
    原稿載置台に載置された原稿束の幅の位置決め位置と同
    一位置となるように移動手段を駆動するサイドフェンス
    制御手段と、を有することを特徴とする請求項9記載の
    自動原稿搬送装置。
  12. 【請求項12】第1原稿載置台および第2原稿載置台に載
    置された原稿を異なる複写モードで複写するように画像
    形成装置に指令する指令手段と、該指令手段によって指
    令が行なわれるとともに、第1原稿載置台に載置された
    原稿束の給紙が終了したとき、第2原稿載置台に載置さ
    れた原稿をそのまま給紙して異なる複写モードに対応し
    た搬送モードで原稿の搬送を行なう搬送制御手段と、を
    有することを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装
    置。
  13. 【請求項13】読取位置で読取りが終了した原稿を第2原
    稿載置台上に排紙する排紙経路を有することを特徴とす
    る請求項12記載の自動原稿搬送装置。
  14. 【請求項14】前記搬送制御手段は、前記指令手段によっ
    て指令がなされたとき、第1原稿載置台に載置された原
    稿を原稿排紙部に排紙するとともに、第2原稿載置台に
    載置された原稿を第2原稿載置台上に排紙するように制
    御することを特徴とする請求項12または13記載の自動原
    稿搬送装置。
  15. 【請求項15】前記原稿排紙部に、原稿排紙部に排紙され
    た原稿を仕切る排紙原稿仕切手段を有することを特徴と
    する請求項12記載の自動原稿搬送装置。
  16. 【請求項16】前記搬送制御手段は、前記指令手段によっ
    て指令がなされたとき、第1原稿載置台に載置された原
    稿を原稿排紙部に排紙するとともに、排紙原稿仕切手段
    を原稿排紙部に排紙された原稿上に移動させ、該原稿上
    に排紙原稿仕切手段を介して第2原稿載置台上の原稿を
    排紙するように制御することを特徴とする請求項12また
    は15記載の自動原稿搬送装置。
JP19827295A 1995-08-03 1995-08-03 自動原稿搬送装置 Expired - Fee Related JP3487976B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19827295A JP3487976B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 自動原稿搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19827295A JP3487976B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 自動原稿搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0943744A JPH0943744A (ja) 1997-02-14
JP3487976B2 true JP3487976B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=16388378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19827295A Expired - Fee Related JP3487976B2 (ja) 1995-08-03 1995-08-03 自動原稿搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3487976B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0943744A (ja) 1997-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63180673A (ja) シ−ト整合トレイ装置
JP4516894B2 (ja) 自動原稿搬送装置およびそれを備えた画像形成装置並びに画像読取装置
JPS59163250A (ja) 原稿供給装置
JP3258109B2 (ja) 用紙処理装置
JP3641189B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JPH10194569A (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JP3487976B2 (ja) 自動原稿搬送装置
JPH06208268A (ja) 自動原稿給紙装置
JPH0648586A (ja) 自動原稿送り装置
JP3458199B2 (ja) シート後処理装置
JP3602930B2 (ja) 用紙後処理装置
JP4229883B2 (ja) シート処理装置
JPS60183459A (ja) 製本装置
JPH0944051A (ja) 画像形成装置
JPH06148977A (ja) 循環式原稿搬送装置
JPS6083024A (ja) 原稿循環装置
JPH09244482A (ja) シート後処理装置
JPH05204207A (ja) 自動原稿給紙装置
JP3356225B2 (ja) 用紙処理装置
JP3706666B2 (ja) シート集積装置及び画像形成装置
JP2734790B2 (ja) シート分配収容装置
JPH09263354A (ja) 画像形成装置
JPH101250A (ja) 自動原稿搬送装置
JPH09255219A (ja) フィニッシャ
JPH0943914A (ja) 自動原稿搬送装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071031

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees