JP3487630B2 - 円筒形固体電解質燃料電池 - Google Patents
円筒形固体電解質燃料電池Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円筒縦縞形の固体電
解質燃料電池(SOFC)に関し、特に集電手段と支持
手段とを兼ねた燃料電極管の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】固体電解質型の燃料電池は、固体イオン
導電体としてのセラミックスのジルコニアにイットリア
を固溶した安定化ジルコニア(YSZ)が電解質に使用
され、その電解質を挟んで燃料電極と空気電極とを形成
したものである。この安定化ジルコニアは、1000℃
の高温になると酸素イオンの透過性が高くなり、電子導
電性がほとんど無く、酸素や水素のガスを透過しない等
の特性を有することから、この特性を電解質に利用して
いる。この場合に、イオン透過性が高いとは言え他の方
式と比較すると低いため、固体電解質が極めて薄い膜状
に生成される。こうして構成要素の全てが固体になるた
め、電池構造が簡素化し、高温で作動するため電極反応
が非常に活発で効率が良くなり、触媒等も不要になる等
の利点を有する。 【0003】一方、固体電解質が1000℃の高温で作
動するため、空気電極と燃料電極も必然的にその高温雰
囲気となり、高温加熱、強い酸化や還元反応、熱膨張等
の影響を受ける。そこで空気電極は、酸素の高温雰囲気
で化学的に安定であり、更に電子導電性が高く、酸素ガ
スの透過性が良く、電解質との熱膨張の整合が良いこと
が要求され、このような条件を満たす材料として例えば
ペロブスカイト形ランタン系複合酸化物を使用して薄い
多孔質膜に形成されている。燃料電極は、電子導電性や
電解質との熱膨張の整合が良く、水素との燃焼反応や反
応物の除去等が良いことが要求され、このため例えば金
属のニッケルとジルコニアとの混合物のサーメットを使
用して薄い多孔質膜に形成されている。また複数個のセ
ルを接続するインターコネクターも、高温雰囲気で安定
で導電性の良いセラミックスが使用されている。 【0004】これらセラミックスの固体電解質、2つの
電極等で実際にセルをを構成する場合は、例えば機械的
に支持する多孔絶縁性の支持体を使用し、その支持体の
上に各種の薄膜を多層に積層形成して、三層一体化膜に
構成される。この薄膜形成の場合には、各膜に要求され
る異なった条件を満たすため、各種溶射法、スラリ法等
が用いられている。また平板形にした場合は端部でのガ
スシールの問題があるため、円筒形構造にすることが多
い。 【0005】従来、円筒縦縞形の固体電解質燃料電池
は、例えば図3のように構成されている。即ち、燃料電
池1はアルミナやジルコニアを使用した多孔絶縁性の筒
状支持管2を有し、この支持管2の上に軸方向に長い単
一のセル3が配置されている。即ち、支持管2の上の最
も内側に複合酸化物の多孔質膜の空気電極4が形成さ
れ、この空気電極4の外周側に安定化ジルコニアの固体
電解質5が形成され、固体電解質5の外周側の最も外側
にニッケルとジルコニアのサーメットの多孔質膜の燃料
電極6が形成され、三層一体化膜に構成されている。 【0006】また集電して外部回路を構成するため、空
気電極4の外周一部の軸方向全域に導電性の良いセラミ
ックスのインターコネクター7が外側に露出した状態で
形成され、このインターコネクター7と最外側の燃料電
極6にそれぞれ金属集電体8,9が接触される。そして
金属集電体8,9によりそれぞれ他のセルの燃料電極
6’とインターコネクター7’とに接続される。こうし
て燃料電池1が全体として細い筒状でセル3を縦縞模様
に配置した構造となる。 【0007】そこで燃料電池1の作動時には、セル3を
1000℃の高温雰囲気にして支持管2の内部に空気中
の酸素を、周囲に燃料の水素等を連続的に供給する。す
ると空気電極4では酸素が外部回路を流れる電子と反応
してイオン化され、この酸素イオンが固体電解質5を通
って燃料電極6に達する。そして燃料電極6ではその酸
素イオンが水素と結合して電子と水とを生じるのであ
り、このような電気化学的な反応により電気を発生す
る。この場合にセル3の電気は、水素の還元雰囲気中で
インターコネクター7、金属集電体8,9で集電して外
に取り出される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のものにあっては、特に燃料電極6がニッケルとジル
コニアの一定配合のサーメットであり、この燃料電極6
に金属集電体8,9を単に接触した構成であるから、集
電抵抗が大きくなって、電池の出力低下の原因になって
いる。また金属集電体8,9により隣接するセル同士を
接触しながら接続するため、作業性が悪く、均一な接触
抵抗を得ることが難しい。 【0009】空気電極4と燃料電極6の集電抵抗を低減
する方法として、金属または金属混合物をインターコネ
クター7や燃料電極6の外表面に形成することが考えら
れるが、製造が面倒になり、他のセルとの接触抵抗の低
減は解消されない等の問題がある。 【0010】この発明は、このような点に鑑み、支持
管、燃料電極及び集電体の部分の構成を改善して、集電
抵抗を低減し且つ構造を簡素化することを目的とするも
のである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、少なくとも筒状に形成される燃料電
極、固体電解質及び空気電極を径方向に薄膜多層に積層
してセルが構成され、これら燃料電極と空気電極とにそ
れぞれ集電手段が設けられた円筒形固体電解質燃料電池
において、内周部に金属製の集電部を備え、外周側でセ
ラミックの配合割合が多く、かつ内周側で金属の配合割
合が多い傾斜構造の集電手段と支持管との機能を兼ねた
燃料電極管が中心部に設けられていることを特徴とする
ものである。 【0012】 【作用】上記構成によるこの発明では、燃料電極の機能
を有する燃料電極管が内周に金属の集電部を有するが、
その肉厚方向の金属の傾斜機能で、高温雰囲気中で熱的
に整合したものになる。そして電池作動時には、燃料電
極管で発生した電子が軸方向に低抵抗で集電される。 【0013】また高温雰囲気では、燃料電極管がその肉
厚方向のセラミックスの傾斜機能で固体電解質とセラミ
ックス同士で接合して、大きい接着強度が得られ、固体
電解質と空気電極も熱的に整合する。そこでこれら三者
は、円周及び軸方向の全域で強固に一体結合し、この結
合状態でセルが支持されて支持体等が不要になる。 【0014】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1と図2において、円筒縦縞形の固体電解質
燃料電池の全体の構成について説明する。符号1は固体
電解質燃料電池であり、比較的厚い筒状の燃料電極管1
0を有し、この燃料電極管10に単一のセル3が配置さ
れる。燃料電極管10は、導電性の良い金属のニッケル
と、固体電解質5との熱整合性の良い安定化ジルコニア
を混合したサーメットの多孔質膜に形成され、軸方向全
域で燃料電極としての機能を有する。この場合に、例え
ば溶射法で製造する場合は、材料の配合割合を制御する
ことにより、外周側では安定化ジルコニアが多く、内周
側ではニッケルが多くなるように配合して、肉厚方向に
傾斜化され、最も内周にはニッケルのみの多孔性の集電
部11が形成されて、集電と支持を兼ねることが可能に
なっている。 【0015】続いて、セル3の構成について説明する
と、上記燃料電極管10の外周側で軸方向の略全域に安
定化ジルコニアからなる固体電解質5が形成され、固体
電解質5の外周側に同様に複合酸化物の多孔質膜の空気
電極4が形成されている。こうして円筒状の燃料電極管
10、固体電解質5及び空気電極4が、隙間の無い状態
で径方向に薄膜多層に積層されて、実質的に三層一体化
膜に構成されている。そして燃料電極6と空気電極4と
の配置が従来の場合と逆になることで、内側の燃料電極
管10に水素が、外側の空気電極4に空気中の酸素が供
給される。 【0016】一方、集電して外部回路を構成するため、
内側の燃料電極管10の一端に金属の集電リング12
が、内周の集電部11に接するように螺合されている。
また空気電極4の一部には集電リング13が嵌着され、
これら集電リング12,13が結線14により他のセル
に接続される。 【0017】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、燃料電池1の作動時にセル3を1000℃の
高温雰囲気すると、燃料電極管10、固体電解質5及び
空気電極4が高温に加熱される。そこで燃料電極管10
では、肉厚方向のニッケルの傾斜機能により内周のニッ
ケルの集電部11との接合箇所が熱的に整合し、このた
め上記高温雰囲気でも剥離等を生じることなく大きい接
着強度が確保される。 【0018】また燃料電極管10と固体電解質5との接
合箇所は、燃料電極管10の肉厚方向の安定化ジルコニ
アの傾斜機能により安定化ジルコニア同士の接合となっ
て、熱的に整合する。更に、固体電解質5と空気電極4
との接合箇所は、セラミックス同士の接合で、当然、熱
的に整合する。こうして燃料電極管10、固体電解質5
及び空気電極4が、高温雰囲気中で円周及び軸方向の全
域で強固に一体結合し、この結合状態でセル3が支持さ
れて支持体等が不要になる。 【0019】続いて、燃料電極管10の内部に燃料の水
素等を、周囲に空気中の酸素を連続的に供給すると、燃
料電極管10、固体電解質5及び空気電極4が、隙間の
無い状態で径方向に薄膜多層に積層することで、これら
の円周及び軸方向の全域で電気化学的に反応する。即
ち、高温雰囲気の空気電極4では酸素が外部回路を流れ
る電子と活発に反応してイオン化され、このイオンが高
温雰囲気の安定化ジルコニアの固体電解質5をその特性
により通る。そして燃料電極管10では固体電解質5を
通った酸素イオンが水素と活発に結合し、電子と水とを
生じるように燃焼反応して効率良く電気を発生する。 【0020】このとき燃料電極管10では軸方向の略全
域で発電するが、この電子が内周のニッケルの集電部1
1により低抵抗で集電され、この電子が集電リング12
と結線14により取り出される。また空気電極4では、
結線14と集電リング13とにより電子が良好に導入さ
れる。 【0021】以上、この発明の実施例について説明した
が、燃料電極管の材料、構成が異なる場合も同様に適応
できることは勿論である。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、円筒形固体電解質燃料電池において、金属とセラミ
ックスを混合した多孔質膜の燃料電極の機能を有する筒
状の燃料電極管を有し、この燃料電極管は内周に金属の
集電部を有して構成されているので、特に燃料電極側の
軸方向の集電抵抗を大幅に低減できる。また、燃料電極
管が、金属とセラミックスとの配合割合を肉厚方向に傾
斜化されて、高温雰囲気で固体電解質と熱的、機械的に
強く結合するように構成されているので、支持体等を不
要とすることができる。その結果、セル構造を単純化す
ることができる。そのため、円筒形固体電解質燃料電池
の製造時間を短縮化することができるので、コスト低減
が図れる。そして燃料電極管は金属とセラミックスとの
材料で製造されるので、低コスト化を図ることができ
る。さらにまた円筒縦縞形として、円筒状の燃料電極
管、固体電解質及び空気電極が、隙間の無い状態で径方
向に薄膜多層に積層して構成されるので、発電効率が向
上する。さらに、集電リングと結線とにより隣接するセ
ル同士が接続されるので、モジュール化する際の作業性
や抵抗の低減など点で優れたものとなる。
解質燃料電池(SOFC)に関し、特に集電手段と支持
手段とを兼ねた燃料電極管の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】固体電解質型の燃料電池は、固体イオン
導電体としてのセラミックスのジルコニアにイットリア
を固溶した安定化ジルコニア(YSZ)が電解質に使用
され、その電解質を挟んで燃料電極と空気電極とを形成
したものである。この安定化ジルコニアは、1000℃
の高温になると酸素イオンの透過性が高くなり、電子導
電性がほとんど無く、酸素や水素のガスを透過しない等
の特性を有することから、この特性を電解質に利用して
いる。この場合に、イオン透過性が高いとは言え他の方
式と比較すると低いため、固体電解質が極めて薄い膜状
に生成される。こうして構成要素の全てが固体になるた
め、電池構造が簡素化し、高温で作動するため電極反応
が非常に活発で効率が良くなり、触媒等も不要になる等
の利点を有する。 【0003】一方、固体電解質が1000℃の高温で作
動するため、空気電極と燃料電極も必然的にその高温雰
囲気となり、高温加熱、強い酸化や還元反応、熱膨張等
の影響を受ける。そこで空気電極は、酸素の高温雰囲気
で化学的に安定であり、更に電子導電性が高く、酸素ガ
スの透過性が良く、電解質との熱膨張の整合が良いこと
が要求され、このような条件を満たす材料として例えば
ペロブスカイト形ランタン系複合酸化物を使用して薄い
多孔質膜に形成されている。燃料電極は、電子導電性や
電解質との熱膨張の整合が良く、水素との燃焼反応や反
応物の除去等が良いことが要求され、このため例えば金
属のニッケルとジルコニアとの混合物のサーメットを使
用して薄い多孔質膜に形成されている。また複数個のセ
ルを接続するインターコネクターも、高温雰囲気で安定
で導電性の良いセラミックスが使用されている。 【0004】これらセラミックスの固体電解質、2つの
電極等で実際にセルをを構成する場合は、例えば機械的
に支持する多孔絶縁性の支持体を使用し、その支持体の
上に各種の薄膜を多層に積層形成して、三層一体化膜に
構成される。この薄膜形成の場合には、各膜に要求され
る異なった条件を満たすため、各種溶射法、スラリ法等
が用いられている。また平板形にした場合は端部でのガ
スシールの問題があるため、円筒形構造にすることが多
い。 【0005】従来、円筒縦縞形の固体電解質燃料電池
は、例えば図3のように構成されている。即ち、燃料電
池1はアルミナやジルコニアを使用した多孔絶縁性の筒
状支持管2を有し、この支持管2の上に軸方向に長い単
一のセル3が配置されている。即ち、支持管2の上の最
も内側に複合酸化物の多孔質膜の空気電極4が形成さ
れ、この空気電極4の外周側に安定化ジルコニアの固体
電解質5が形成され、固体電解質5の外周側の最も外側
にニッケルとジルコニアのサーメットの多孔質膜の燃料
電極6が形成され、三層一体化膜に構成されている。 【0006】また集電して外部回路を構成するため、空
気電極4の外周一部の軸方向全域に導電性の良いセラミ
ックスのインターコネクター7が外側に露出した状態で
形成され、このインターコネクター7と最外側の燃料電
極6にそれぞれ金属集電体8,9が接触される。そして
金属集電体8,9によりそれぞれ他のセルの燃料電極
6’とインターコネクター7’とに接続される。こうし
て燃料電池1が全体として細い筒状でセル3を縦縞模様
に配置した構造となる。 【0007】そこで燃料電池1の作動時には、セル3を
1000℃の高温雰囲気にして支持管2の内部に空気中
の酸素を、周囲に燃料の水素等を連続的に供給する。す
ると空気電極4では酸素が外部回路を流れる電子と反応
してイオン化され、この酸素イオンが固体電解質5を通
って燃料電極6に達する。そして燃料電極6ではその酸
素イオンが水素と結合して電子と水とを生じるのであ
り、このような電気化学的な反応により電気を発生す
る。この場合にセル3の電気は、水素の還元雰囲気中で
インターコネクター7、金属集電体8,9で集電して外
に取り出される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のものにあっては、特に燃料電極6がニッケルとジル
コニアの一定配合のサーメットであり、この燃料電極6
に金属集電体8,9を単に接触した構成であるから、集
電抵抗が大きくなって、電池の出力低下の原因になって
いる。また金属集電体8,9により隣接するセル同士を
接触しながら接続するため、作業性が悪く、均一な接触
抵抗を得ることが難しい。 【0009】空気電極4と燃料電極6の集電抵抗を低減
する方法として、金属または金属混合物をインターコネ
クター7や燃料電極6の外表面に形成することが考えら
れるが、製造が面倒になり、他のセルとの接触抵抗の低
減は解消されない等の問題がある。 【0010】この発明は、このような点に鑑み、支持
管、燃料電極及び集電体の部分の構成を改善して、集電
抵抗を低減し且つ構造を簡素化することを目的とするも
のである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、少なくとも筒状に形成される燃料電
極、固体電解質及び空気電極を径方向に薄膜多層に積層
してセルが構成され、これら燃料電極と空気電極とにそ
れぞれ集電手段が設けられた円筒形固体電解質燃料電池
において、内周部に金属製の集電部を備え、外周側でセ
ラミックの配合割合が多く、かつ内周側で金属の配合割
合が多い傾斜構造の集電手段と支持管との機能を兼ねた
燃料電極管が中心部に設けられていることを特徴とする
ものである。 【0012】 【作用】上記構成によるこの発明では、燃料電極の機能
を有する燃料電極管が内周に金属の集電部を有するが、
その肉厚方向の金属の傾斜機能で、高温雰囲気中で熱的
に整合したものになる。そして電池作動時には、燃料電
極管で発生した電子が軸方向に低抵抗で集電される。 【0013】また高温雰囲気では、燃料電極管がその肉
厚方向のセラミックスの傾斜機能で固体電解質とセラミ
ックス同士で接合して、大きい接着強度が得られ、固体
電解質と空気電極も熱的に整合する。そこでこれら三者
は、円周及び軸方向の全域で強固に一体結合し、この結
合状態でセルが支持されて支持体等が不要になる。 【0014】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1と図2において、円筒縦縞形の固体電解質
燃料電池の全体の構成について説明する。符号1は固体
電解質燃料電池であり、比較的厚い筒状の燃料電極管1
0を有し、この燃料電極管10に単一のセル3が配置さ
れる。燃料電極管10は、導電性の良い金属のニッケル
と、固体電解質5との熱整合性の良い安定化ジルコニア
を混合したサーメットの多孔質膜に形成され、軸方向全
域で燃料電極としての機能を有する。この場合に、例え
ば溶射法で製造する場合は、材料の配合割合を制御する
ことにより、外周側では安定化ジルコニアが多く、内周
側ではニッケルが多くなるように配合して、肉厚方向に
傾斜化され、最も内周にはニッケルのみの多孔性の集電
部11が形成されて、集電と支持を兼ねることが可能に
なっている。 【0015】続いて、セル3の構成について説明する
と、上記燃料電極管10の外周側で軸方向の略全域に安
定化ジルコニアからなる固体電解質5が形成され、固体
電解質5の外周側に同様に複合酸化物の多孔質膜の空気
電極4が形成されている。こうして円筒状の燃料電極管
10、固体電解質5及び空気電極4が、隙間の無い状態
で径方向に薄膜多層に積層されて、実質的に三層一体化
膜に構成されている。そして燃料電極6と空気電極4と
の配置が従来の場合と逆になることで、内側の燃料電極
管10に水素が、外側の空気電極4に空気中の酸素が供
給される。 【0016】一方、集電して外部回路を構成するため、
内側の燃料電極管10の一端に金属の集電リング12
が、内周の集電部11に接するように螺合されている。
また空気電極4の一部には集電リング13が嵌着され、
これら集電リング12,13が結線14により他のセル
に接続される。 【0017】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、燃料電池1の作動時にセル3を1000℃の
高温雰囲気すると、燃料電極管10、固体電解質5及び
空気電極4が高温に加熱される。そこで燃料電極管10
では、肉厚方向のニッケルの傾斜機能により内周のニッ
ケルの集電部11との接合箇所が熱的に整合し、このた
め上記高温雰囲気でも剥離等を生じることなく大きい接
着強度が確保される。 【0018】また燃料電極管10と固体電解質5との接
合箇所は、燃料電極管10の肉厚方向の安定化ジルコニ
アの傾斜機能により安定化ジルコニア同士の接合となっ
て、熱的に整合する。更に、固体電解質5と空気電極4
との接合箇所は、セラミックス同士の接合で、当然、熱
的に整合する。こうして燃料電極管10、固体電解質5
及び空気電極4が、高温雰囲気中で円周及び軸方向の全
域で強固に一体結合し、この結合状態でセル3が支持さ
れて支持体等が不要になる。 【0019】続いて、燃料電極管10の内部に燃料の水
素等を、周囲に空気中の酸素を連続的に供給すると、燃
料電極管10、固体電解質5及び空気電極4が、隙間の
無い状態で径方向に薄膜多層に積層することで、これら
の円周及び軸方向の全域で電気化学的に反応する。即
ち、高温雰囲気の空気電極4では酸素が外部回路を流れ
る電子と活発に反応してイオン化され、このイオンが高
温雰囲気の安定化ジルコニアの固体電解質5をその特性
により通る。そして燃料電極管10では固体電解質5を
通った酸素イオンが水素と活発に結合し、電子と水とを
生じるように燃焼反応して効率良く電気を発生する。 【0020】このとき燃料電極管10では軸方向の略全
域で発電するが、この電子が内周のニッケルの集電部1
1により低抵抗で集電され、この電子が集電リング12
と結線14により取り出される。また空気電極4では、
結線14と集電リング13とにより電子が良好に導入さ
れる。 【0021】以上、この発明の実施例について説明した
が、燃料電極管の材料、構成が異なる場合も同様に適応
できることは勿論である。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、円筒形固体電解質燃料電池において、金属とセラミ
ックスを混合した多孔質膜の燃料電極の機能を有する筒
状の燃料電極管を有し、この燃料電極管は内周に金属の
集電部を有して構成されているので、特に燃料電極側の
軸方向の集電抵抗を大幅に低減できる。また、燃料電極
管が、金属とセラミックスとの配合割合を肉厚方向に傾
斜化されて、高温雰囲気で固体電解質と熱的、機械的に
強く結合するように構成されているので、支持体等を不
要とすることができる。その結果、セル構造を単純化す
ることができる。そのため、円筒形固体電解質燃料電池
の製造時間を短縮化することができるので、コスト低減
が図れる。そして燃料電極管は金属とセラミックスとの
材料で製造されるので、低コスト化を図ることができ
る。さらにまた円筒縦縞形として、円筒状の燃料電極
管、固体電解質及び空気電極が、隙間の無い状態で径方
向に薄膜多層に積層して構成されるので、発電効率が向
上する。さらに、集電リングと結線とにより隣接するセ
ル同士が接続されるので、モジュール化する際の作業性
や抵抗の低減など点で優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る円筒形固体電解質燃料電池の実
施例を示す断面図である。 【図2】同実施例の全体の斜視図である。 【図3】従来の円筒縦縞形固体電解質燃料電池を示す断
面図である。 【符号の説明】 1…円筒形固体電解質燃料電池、 3…セル、 4…空
気電極、 5…固体電解質、 10…燃料電極管、 1
1…集電部。
施例を示す断面図である。 【図2】同実施例の全体の斜視図である。 【図3】従来の円筒縦縞形固体電解質燃料電池を示す断
面図である。 【符号の説明】 1…円筒形固体電解質燃料電池、 3…セル、 4…空
気電極、 5…固体電解質、 10…燃料電極管、 1
1…集電部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山岡 悟
東京都江東区木場一丁目5番1号 株式
会社フジクラ内
(72)発明者 小野 幹幸
東京都江東区木場一丁目5番1号 株式
会社フジクラ内
(56)参考文献 特開 平3−95859(JP,A)
特開 平5−13090(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01M 8/02
H01M 8/12
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも筒状に形成される燃料電極、
固体電解質及び空気電極を径方向に薄膜多層に積層して
セルが構成され、これら燃料電極と空気電極とにそれぞ
れ集電手段が設けられた円筒形固体電解質燃料電池にお
いて、内周部に金属製の集電部を備え、外周側でセラミックの
配合割合が多く、かつ内周側で金属の配合割合が多い傾
斜構造の集電手段と支持管との機能を兼ねた燃料電極管
が中心部に設けられている ことを特徴とする円筒形固体
電解質燃料電池。
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JP04967194A JP3487630B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | 円筒形固体電解質燃料電池 |
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