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JP3481106B2 - ピックアップ装置 - Google Patents

ピックアップ装置

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Publication number
JP3481106B2
JP3481106B2 JP33214597A JP33214597A JP3481106B2 JP 3481106 B2 JP3481106 B2 JP 3481106B2 JP 33214597 A JP33214597 A JP 33214597A JP 33214597 A JP33214597 A JP 33214597A JP 3481106 B2 JP3481106 B2 JP 3481106B2
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JP
Japan
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coil
lens holder
wire spring
objective lens
support member
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Application number
JP33214597A
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English (en)
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JPH11167734A (ja
Inventor
敬二 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP33214597A priority Critical patent/JP3481106B2/ja
Publication of JPH11167734A publication Critical patent/JPH11167734A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク上に信
号を光学的に記録し、或いは光ディスク上に記録された
信号を光学的に再生するためのピックアップ装置に関
し、特に、対物レンズの位置を調整しつつ、光線を対物
レンズにより集光して光ディスクの信号面に照射するピ
ックアップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)プレーヤ、ミ
ニディスク(MD)プレーヤ、デジタルビデオディスク
(DVD)プレーヤ等の光ディスク装置においては、光デ
ィスク上に信号を記録し、或いは光ディスク上に記録さ
れた信号を再生するためのピックアップ装置が設けられ
ている。
【0003】例えば、図10に示す光ディスク装置にお
いては、シャーシ(1)上に、光ディスク(10)を高速回転
させるためのスピンドルモータ(11)が取り付けられると
共に、光ディスク(10)の半径方向と平行に伸びる一対の
ガイド軸(12)(13)が架設され、両ガイド軸(12)(13)によ
って、ピックアップ装置(2)が光ディスク(10)の半径方
向に往復移動可能に支持されている。ピックアップ装置
(2)は、両側部が前記両ガイド軸(12)(13)上にスライド
可能に係合する移動台(21)上に、レーザ源等の光学系部
品(3)、及び対物レンズ(84)を具えた対物レンズ駆動装
置(8)を搭載して構成されている。
【0004】図11乃至図13は、上記対物レンズ駆動
装置(8)の具体的構成を表わしている。対物レンズ駆動
装置(8)においては、前記移動台上に固定された支持部
(81)に、対物レンズ(84)を具えた被駆動部(82)が、互い
に平行に伸びる4本のワイヤバネ(90)(90)(90)(90)によ
って弾性支持されている。ワイヤバネ(90)(90)(90)(90)
は、導電性材料、例えばベリリウム銅から形成される。
【0005】対物レンズ駆動装置(8)の支持部(81)は、
ネジ止めにより移動台上に固定されたヨーク(80)を具
え、ヨーク(80)は、略正方形のヨークベース(800)上
に、互いに対向する第1乃至第3の垂直ヨーク片(801)
(802)(803)を突設して構成されている。第1垂直ヨーク
片(801)の背面には、支持部材(810)が固定され、更に支
持部材(810)の背面に、支持部側中継基板(812)が接着固
定されている。支持部側中継基板(812)には、外部回路
との接続のための配線パターン(図示省略)が形成されて
いる。第2垂直ヨーク片(802)の正面及び第3垂直ヨー
ク片(803)の背面には夫々、互いに対向する平板状のマ
グネット(88)(89)が固定されている。
【0006】対物レンズ駆動装置(8)の被駆動部(82)
は、コ字状の枠体(83a)を具え、枠体(83a)の開口端部に
は枠体(83a)の上面よりも高い位置に、半円状のレンズ
保持枠(83b)が突設され、レンズ保持枠(83b)には、対物
レンズ(84)が水平姿勢で接着固定されている。尚、枠体
(83a)とレンズ保持枠(83b)とは、一体成型されている。
又、対物レンズ駆動装置(8)の被駆動部(82)は、枠体(8
3a)の開口部に、垂直の巻軸を有する1つのフォーカス
コイル(85)と、水平の巻軸を有する一対のトラッキング
コイル(86)(86)とを具えている。これらのコイル(85)(8
6)(86)は空芯コイルであって、フォーカスコイル(85)の
外周面に一対のトラッキングコイル(86)(86)を予め接着
固定した上で、該フォーカスコイル(85)を枠体(83a)の
開口部内周面に接着固定する。
【0007】枠体(83a)の両側面には、被駆動部側中継
基板(9)(9)が接着固定されている。両中継基板(9)
(9)には夫々、帯状の2本の配線パターン(91)(91)が形
成され、両配線パターン(91)(91)の一方の端部に、フォ
ーカスコイル(85)及びトラッキングコイル(86)(86)の端
部が夫々、半田層(94)によって接続されている。又、枠
体(83a)の底部には、バランスウエイト板(87)が固定さ
れ、信号記録再生時における被駆動部(82)のローリング
の発生を抑制している。
【0008】上記対物レンズ駆動装置(8)の被駆動部(8
2)は、フォーカスコイル(85)の中心空洞部に第2垂直ヨ
ーク片(802)及びマグネット(88)が収容されると共に、
対物レンズ(84)とトラッキングコイル(86)(86)の間に第
3垂直ヨーク片(803)及びマグネット(89)が収容される
様、ヨークベース(800)上に配置される。マグネット(8
8)(89)、フォーカスコイル(85)、第2及び第3垂直ヨー
ク片(802)(803)によって、マグネット(88)(89)からの磁
束が流れる磁気回路が形成されると共に、マグネット(8
8)(89)、トラッキングコイル(86)(86)、第2及び第3垂
直ヨーク片(802)(803)によって、マグネット(88)(89)か
らの磁束が流れる磁気回路が形成される。又、第2垂直
ヨーク片(802)及び第3垂直ヨーク片(803)の上端に跨っ
て、シールド板(804)が配置され、漏れ磁束の発生を防
止している。尚、図11及び図12においては、便宜
上、図13に示すシールド板(804)の図示を省略する。
【0009】そして支持部側中継基板(812)の配線パタ
ーン上に、前記4本のワイヤバネ(90)(90)(90)(90)の各
基端部が半田層(93)によって接続されると共に、被駆動
部側中継基板(9)(9)の配線パターン(91)(91)(91)(91)
の他方の端部に夫々、各ワイヤバネ(90)の先端部が半田
層(92)によって接続されている。この様にして、対物レ
ンズ駆動装置(8)の支持部(81)と被駆動部(82)は、4本
のワイヤバネ(90)(90)(90)(90)によって、機械的且つ電
気的に互いに連結されている。
【0010】上記光ディスク装置の信号再生時において
は、図10に示す光ディスク(10)をスピンドルモータ(1
1)により高速回転させると共に、ピックアップ装置(2)
を、図示省略する往復駆動機構により光ディスク(10)の
半径方向に往復移動させる。又、図11において、外部
回路から対物レンズ駆動装置(8)の支持部側中継基板(8
12)、ワイヤバネ(90)及び被駆動部側中継基板(9)を経
てフォーカスコイル(85)及びトラッキングコイル(86)(8
6)に通電し、これによってフォーカスコイル(85)に発生
するフォーカス方向Xの電磁力、及びトラッキングコイ
ル(86)(86)に発生するトラッキング方向Yの電磁力を利
用して、対物レンズ駆動装置(8)の被駆動部(82)をフォ
ーカス方向X及びトラッキング方向Yに駆動する。ピッ
クアップ装置は、この様にして対物レンズ駆動装置(8)
の対物レンズ(84)の位置をフォーカス方向X及びトラッ
キング方向Yに微調整しつつ、レーザ光を対物レンズ(8
4)により集光して光ディスク(10)の信号面に照射し、信
号面にて反射して戻ってくるレーザ光を、再び対物レン
ズ(84)により集光して検知する。そして、検知されたレ
ーザ光に基づき、光ディスク(10)に記録されているデー
タを読み取る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
対物レンズ駆動装置(8)においては、図11乃至図13
に示す如く被駆動部側中継基板(9)(9)が必要であるた
め、部品点数が多い問題があった。又、ワイヤバネ(90)
を、半田層(92)によって被駆動部側中継基板(9)の配線
パターン(91)上に固定するので、固定強度についての信
頼性が低い問題があった。又、従来の対物レンズ駆動装
置(8)の組立工程においては、ワイヤバネ(90)の先端部
を被駆動部側中継基板(9)の配線パターン(91)上の所定
位置に固定する際、ワイヤバネ(90)の先端部の位置決め
が困難であるばかりでなく、半田付け時に、ワイヤバネ
(90)の先端部が、配線パターン(91)上の所定位置からず
れる虞れがあり、組立精度が低い問題があった。そこで
本発明の目的は、従来よりも部品点数が少なく、然もワ
イヤバネの固定強度についての信頼性が高いばかりでな
く、組立工程においては、ワイヤバネの位置決めが容易
で、高い組立精度が得られるピックアップ装置を提供す
ることである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明に係るピックアップ
装置は、回転する光ディスクの半径方向に往復駆動され
て、光ディスクに信号を記録し、或いは光ディスクから
信号を再生するものであって、光ディスクの半径方向に
往復駆動される移動台上に、外部回路と接続するための
端子板が取り付けられた支持部材が固定されると共に、
該支持部材には、導電性を有する複数本のワイヤバネを
介してレンズホルダが弾性支持されている。そしてレン
ズホルダ上には、光ディスクに光線を照射するための対
物レンズと、外部回路から電力を供給すべきコイルとが
取り付けられると共に、移動台上には前記コイルと対峙
して磁石手段が設置され、外部回路から端子板及びワイ
ヤバネを経てコイルに通電することによってレンズホル
ダを駆動する。端子板としては、例えば配線パターンが
形成されたプリント配線基板、或いはフレキシブルプリ
ント基板(FPC)が採用される。又、磁石手段として
は、永久磁石、電磁石、その他の均等物が採用される。
前記各ワイヤバネは、少なくともレンズホルダ側の端部
に第1の拡大部を有する一方、レンズホルダには、各ワ
イヤバネの第1拡大部の少なくとも一部が係合すべき複
数の係合溝が凹設されている。ここでワイヤバネの第1
拡大部は、コイルの端部を接続することが可能な充分な
面積を有している。前記各第1拡大部は、レンズホルダ
の各係合溝に係合した状態でレンズホルダ上に接着固定
され、各第1拡大部に、コイルの端部が半田付けによっ
て接続されている。
【0013】本発明に係るピックアップ装置において
は、ワイヤバネの第1拡大部は、コイルの端部を接続す
ることが可能な充分な面積を有しているので、コイルの
端部を直接に第1拡大部に接続することが出来る。従っ
て、従来のピックアップ装置において採用されていた被
駆動部側中継基板(9)(9)は不要であり、これによって
部品点数が減少する。又、ワイヤバネの第1拡大部は、
レンズホルダ上に接着固定されるので、半田付けによっ
てレンズホルダ上に固定されていた従来のピックアップ
装置よりも、固定強度についての信頼性が向上する。
【0014】上記ピックアップ装置の組立工程において
は、ワイヤバネをレンズホルダ上に固定する際、ワイヤ
バネの第1拡大部をレンズホルダの係合溝に係合させれ
ば、ワイヤバネが正確に位置決めされるので、位置決め
が容易である。又、ワイヤバネの第1拡大部をレンズホ
ルダの係合溝に係合させた状態でレンズホルダ上に接着
固定するので、ワイヤバネをずれなく、確実にレンズホ
ルダ上の所定位置に固定することが出来、これによって
組立精度が向上する。
【0015】具体的には、各ワイヤバネは、支持部材側
の端部に第2の拡大部を有する一方、支持部材には、各
ワイヤバネの第2拡大部の少なくとも一部が係合すべき
複数の係合溝が凹設されている。前記各第2拡大部は、
支持部材の各係合溝に係合した状態で支持部材上に接着
固定され、端子板と各第2拡大部とが、半田付けによっ
て互いに接続されている。
【0016】該具体的構成を有するピックアップ装置に
おいては、ワイヤバネの第2拡大部は、支持部材上に接
着固定されるので、半田付けによって支持部材上に固定
されていた従来のピックアップ装置よりも、固定強度に
ついての信頼性が向上する。
【0017】該具体的構成を有するピックアップ装置の
組立工程においては、ワイヤバネの第2拡大部を支持部
材上に固定した後、支持部材の配線パターン及びワイヤ
バネの第2拡大部を、半田付けによって互いに接続す
る。
【0018】上記組立工程においては、ワイヤバネを支
持部材上に固定する際、ワイヤバネの第2拡大部を支持
部材の係合溝に係合させれば、ワイヤバネが正確に位置
決めされるので、位置決めが容易である。又、ワイヤバ
ネの第2拡大部を、支持部材の係合溝に係合させた状態
で支持部材上に接着固定するので、ワイヤバネをずれな
く、確実に支持部材上の所定位置に固定することが出来
る。又、半田付けの際、ワイヤバネの第2拡大部が支持
部材上に固定されているので、ワイヤバネが支持部材か
らずれることはなく、作業性が良い。
【0019】又、具体的には、各ワイヤバネの第1拡大
部は、レンズホルダの係合溝と係合すべき平板部と、該
平板部の端部からレンズホルダと離間する方向に屈曲す
る屈曲部とを有し、各平板部が、レンズホルダの各係合
溝に係合した状態でレンズホルダ上に接着固定され、各
屈曲部に、コイルの端部が半田付けによって接続されて
いる。
【0020】該具体的構成を有するピックアップ装置に
おいては、ワイヤバネの第1拡大部の屈曲部は、レンズ
ホルダの係合溝から突出してレンズホルダと直接に接触
していないので、コイルの端部を半田付けによって屈曲
部に接続する際、半田付け時の熱がレンズホルダに伝わ
り難い。従って、半田付け時の熱によるレンズホルダの
変形を防止することが出来る。又、上記ピックアップ装
置の組立工程においては、ワイヤバネの第1拡大部をレ
ンズホルダの係合溝に係合させる際、組立作業員は、第
1拡大部の屈曲部を挟持して作業を行なうことが出来る
ので、作業性が向上する。
【0021】更に具体的には、各ワイヤバネの第1拡大
部は、レンズホルダの係合溝に係合すべき固定用拡大部
と、該固定用拡大部に連結されてコイルの端部を接続す
べきコイル接続用拡大部とを有している。各固定用拡大
部が、レンズホルダの各係合溝に係合した状態でレンズ
ホルダ上に接着固定されると共に、各コイル接続用拡大
部がレンズホルダ上に取り付けられ、各コイル接続用拡
大部に、コイルの端部が半田付けによって接続されてい
る。
【0022】該具体的構成を有するピックアップ装置の
組立工程においては、先ず、ワイヤバネの第1拡大部の
固定用拡大部を、レンズホルダの係合溝に係合した状態
でレンズホルダ上に接着固定する。そしてコイルの端部
を半田付けによってワイヤバネの第1拡大部のコイル接
続用拡大部に接続した後、コイル接続用拡大部をレンズ
ホルダ上に固定する。上記組立工程においては、ワイヤ
バネの第1拡大部のコイル接続用部がレンズホルダから
離間した状態で、コイルの端部をコイル接続用拡大部に
半田付けすることが出来るので、半田付け時の熱が殆ど
レンズホルダに伝わらない。従って、半田付け時の熱に
よるレンズホルダの変形を確実に防止することが出来
る。
【0023】更に具体的には、各ワイヤバネの第1拡大
部のコイル接続用拡大部は、コイルに発生する駆動力の
中心位置よりも下方位置にてレンズホルダ上に固定され
ている。
【0024】図12及び図13に示す従来のピックアッ
プ装置においては、光ディスク(10)の信号記録再生時
に、対物レンズ(84)と光ディスク(10)とをある程度近接
した位置に配置する必要があると共に、対物レンズ(84)
の下方位置に、光線の方向を変えるためのプリズム(31)
を配置する必要があるため、対物レンズ(84)を具えたレ
ンズ保持枠(83b)は、枠体(83a)の上面よりも高い位置に
て枠体(83a)上に固定される。従って、仮に従来のピッ
クアップ装置においてバランスウエイト板(87)を省略し
た場合、対物レンズ(84)、フォーカスコイル(85)、トラ
ッキングコイル(86)、枠体(83a)及びレンズ保持枠(83b)
によって構成される被駆動部(82)の重心位置は、両コイ
ル(85)(86)(86)に発生する駆動力の中心位置Pよりも高
い位置に位置することになり、この結果、信号記録再生
時に、対物レンズ駆動装置(8)の被駆動部(82)にローリ
ングが発生することになる。
【0025】上記具体的構成を有するピックアップ装置
においては、半田層によってコイルの端部が接続された
コイル接続用拡大部を、コイルに発生する駆動力の中心
位置よりも下方位置にてレンズホルダ上に固定してい
る。これによって対物レンズ、コイル及びレンズホルダ
によって構成される被駆動部の重心位置は、上述の従来
のピックアップ装置においてバランスウエイト板(87)を
省略した場合よりも低くなって、コイルに発生する駆動
力の中心位置に略一致し、この結果、信号記録再生時に
おける被駆動部のローリングの発生が抑制されることに
なる。この様に、上記具体的構成を有するピックアップ
装置においては、コイル接続用拡大部及び半田層がバラ
ンスウエイトとしての役割を果たすことになる。従っ
て、従来のピックアップ装置において採用されていたバ
ランスウエイト板(87)を省略することが出来、これによ
って、更に部品点数を減少させることが出来る。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るピックアップ装置によれ
ば、被駆動部側中継基板を省略することが出来るので、
従来よりも部品点数が減少する。又、ワイヤバネの第1
拡大部をレンズホルダ上に接着固定するので、固定強度
についての信頼性が向上する。又、ピックアップ装置の
組立工程においては、ワイヤバネの第1拡大部をレンズ
ホルダの係合溝に係合させれば、ワイヤバネが正確に位
置決めされるので、位置決めが容易である。又、ワイヤ
バネをずれなく、確実にレンズホルダ上の所定位置に固
定することが出来るので、組立精度が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につ
き、2つの実施例に基づき具体的に説明する。第1実施例 図1乃至図4は、本実施例のピックアップ装置に搭載さ
れた対物レンズ駆動装置(4)の全体構成を表わしてい
る。本実施例の対物レンズ駆動装置(4)は、図10に示
す従来の対物レンズ駆動装置(8)と同様に、ピックアッ
プ装置(2)の移動台(21)上に搭載され、図1乃至図3に
示す如く移動台上に固定された支持部(41)に、対物レン
ズ(44)を具えた被駆動部(42)が、互いに平行に伸びる4
本のワイヤバネ(5)(5)(5)(5)によって弾性支持され
ている。ワイヤバネ(5)(5)(5)(5)は、導電性材料、
例えばベリリウム銅から形成される。
【0028】対物レンズ駆動装置(4)の支持部(41)は、
ネジ止めにより前記移動台上に固定されたヨーク(40)を
具え、ヨーク(40)は、略正方形のヨークベース(400)の
外周部に、互いに対向する第1垂直ヨーク片(401)及び
第3垂直ヨーク片(403)を突設すると共に、ヨークベー
ス(400)上の第1垂直ヨーク片(401)と第3垂直ヨーク片
(403)の間に、両垂直ヨーク片(401)(403)に対向する第
2垂直ヨーク片(402)を突設して構成されている。
【0029】第1垂直ヨーク片(401)の背面には、支持
部材(410)が固定され、支持部材(410)の両側面には、図
4に示す如く表面から裏面に亘って水平に伸びる係合溝
(411)が、右側面及び左側面に2箇所ずつ上下に凹設さ
れている。更に支持部材(410)の背面には、図1乃至図
4に示す如く支持部側中継基板(412)が接着固定され、
支持部側中継基板(412)には、外部回路との接続のため
の配線パターン(図示省略)が形成されている。第2垂直
ヨーク片(402)の正面及び第3垂直ヨーク片(403)の背面
には夫々、互いに対向する平板状のマグネット(48)(49)
が固定されている。
【0030】対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(42)
は、支持部材(410)よりも狭い幅を有するコ字状の枠体
(43a)を具え、枠体(43a)の開口端部には枠体(43a)の上
面よりも高い位置に、半円状のレンズ保持枠(43b)が突
設され、レンズ保持枠(43b)には、対物レンズ(44)が水
平姿勢で接着固定されている。枠体(43a)とレンズ保持
枠(43b)とは、一体成型され、レンズホルダを構成して
いる。又、対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(42)は、
枠体(43a)の開口部に、垂直の巻軸を有する1つのフォ
ーカスコイル(45)と、水平の巻軸を有する一対のトラッ
キングコイル(46)(46)とを具えている。これらのコイル
(45)(46)(46)は、空芯コイルであって、フォーカスコイ
ル(45)の外周面に一対のトラッキングコイル(46)(46)を
予め接着固定した上で、該フォーカスコイル(45)を枠体
(43a)の開口部内周面に接着固定する。枠体(43a)の底部
には、バランスウエイト板(47)が固定され、信号記録再
生時における被駆動部(42)のローリングの発生を抑制し
ている。そして枠体(43a)は、対物レンズ(44)側の両側
部に、支持部(41)側の両側部よりも外側に突出する突出
部(430)(430)を有し、両突出部(430)(430)には夫々、図
4に示す如く水平に伸びる係合溝(431)が、右側面及び
左側面に2箇所ずつ上下に凹設されている。
【0031】上記対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(4
2)は、フォーカスコイル(45)の中心空洞部に第2垂直ヨ
ーク片(402)及びマグネット(48)が収容されると共に、
対物レンズ(44)とトラッキングコイル(46)(46)の間に第
3垂直ヨーク片(403)及びマグネット(49)が収容される
様、ヨークベース(400)上に配置される。マグネット(4
8)(49)、フォーカスコイル(45)、第2及び第3垂直ヨー
ク片(402)(403)によって、マグネット(48)(49)からの磁
束が流れる磁気回路が形成されると共に、マグネット(4
8)(49)、トラッキングコイル(46)(46)、第2及び第3垂
直ヨーク片(402)(403)によって、マグネット(48)(49)か
らの磁束が流れる磁気回路が形成される。そして、第2
垂直ヨーク片(402)及び第3垂直ヨーク片(403)の上端に
跨って、シールド板(404)が配置され、漏れ磁束の発生
を防止している。尚、図1及び図3においては、便宜
上、図2及び図4に示すシールド板(404)の図示を省略
する。
【0032】ワイヤバネ(5)は、丸軸状のアーム部(50)
を有し、アーム部(50)の基端部に支持部材側拡大部(54)
が形成されると共に、アーム部(50)の先端部にレンズ側
拡大部(51)が形成されている。尚、レンズ側拡大部(51)
によって第1拡大部が構成され、支持部材側拡大部(54)
によって第2拡大部が構成されている。ワイヤバネ(5)
の支持部材側拡大部(54)は、支持部材(410)の係合溝(41
1)に係合すべき係合部(55)と、係合溝(411)から支持部
側中継基板(412)側へ突出すべき突出部(56)とを有し、
平板状を呈している。一方、ワイヤバネ(5)のレンズ側
拡大部(51)は、枠体(43a)の係合溝(431)に係合すべき平
板部(52)と、該平板部(52)の端部から枠体(43a)と離間
する方向に屈曲する屈曲部(53)とを有し、断面がL字状
を呈している。
【0033】4本のワイヤバネ(5)(5)(5)(5)の支持
部材側拡大部(54)(54)(54)(54)の係合部(55)(55)(55)(5
5)は夫々、支持部材(410)の係合溝(411)に係合した状態
で、係合溝(411)の内周面に接着固定される一方、レン
ズ側拡大部(51)(51)(51)(51)の平板部(52)(52)(52)(52)
は夫々、枠体(43a)の係合溝(431)に係合した状態で、係
合溝(431)の内周面に接着固定され、支持部材(410)と枠
体(43a)とが互いに機械的に連結されている。各ワイヤ
バネ(5)の支持部材側拡大部(54)の突出部(56)は、係合
溝(411)から支持部側中継基板(412)側へ突出し、半田層
(58)によって支持部側中継基板(412)の配線パターン(図
示省略)に接続されている。又、レンズ側拡大部(51)の
屈曲部(53)は、係合溝(431)から枠体(43a)の側面と離間
する方向へ突出し、該屈曲部(53)に、フォーカスコイル
(45)或いはトラッキングコイル(46)(46)の端部が半田層
(57)によって接続されている。この様にして、支持部側
中継基板(412)とフォーカスコイル(45)及びトラッキン
グコイル(46)(46)とが、4本のワイヤバネ(5)(5)(5)
(5)を介して互いに電気的に接続され、外部回路から支
持部材側中継基板(412)及びワイヤバネ(5)(5)(5)
(5)を経てフォーカスコイル(45)及びトラッキングコイ
ル(46)(46)への通電が可能である。
【0034】上記対物レンズ駆動装置(4)の組立工程に
おいては、先ず、ワイヤバネ(5)の支持部材側拡大部(5
4)の係合部(55)を、支持部材(410)の係合溝(411)に係合
させて係合溝(411)の内周面に接着固定すると共に、ワ
イヤバネ(5)のレンズ側拡大部(51)の平板部(52)を、枠
体(43a)の係合溝(431)に係合させて係合溝(431)の内周
面に接着固定する。この際、ワイヤバネ(5)の支持部材
側拡大部(54)の係合部(55)、及びレンズ側拡大部(51)の
平板部(52)を夫々、支持部材(410)の係合溝(411)及び枠
体(43a)の係合溝(431)に係合させれば、ワイヤバネ(5)
が正確に位置決めされるので、位置決めが容易である。
又、この際、組立作業員は、支持部材側拡大部(54)の突
出部(56)及びレンズ側拡大部(51)の屈曲部(53)を挟持し
て作業を行なうことが出来るので、作業性が良い。又、
上述の如く、ワイヤバネ(5)の支持部材側拡大部(54)の
係合部(55)及びレンズ側拡大部(51)の平板部(52)を夫
々、支持部材(410)の係合溝(411)及び枠体(43a)の係合
溝(431)に係合させた状態で支持部材(410)上及び枠体(4
3a)上に接着固定するので、ワイヤバネ(5)はずれな
く、確実に支持部材(410)上及び枠体(43a)上の所定位置
に固定される。
【0035】次に、ワイヤバネ(5)のレンズ側拡大部(5
1)の屈曲部(53)に、フォーカスコイル(45)及びトラッキ
ングコイル(46)(46)の端部を半田層(57)によって接続す
る。この際、ワイヤバネ(5)の屈曲部(53)は枠体(43a)
に直接に接触していないので、半田付け時の熱が枠体(4
3a)に伝わり難く、半田付け時の熱による枠体(43a)の変
形が防止される。そして支持部材側拡大部(54)の突出部
(56)を、半田層(58)によって支持部側中継基板(412)の
配線パターン(図示省略)上に接続して、対物レンズ駆動
装置(4)を完成する。この際、ワイヤバネ(5)の支持部
材側拡大部(54)が支持部材(410)上に固定されているの
で、ワイヤバネ(5)が支持部材(410)からずれることは
なく、作業性が良い。
【0036】上記対物レンズ駆動装置(4)においては、
図1に示す如く、外部回路(図示省略)から支持部側中継
基板(412)の配線パターンに供給された電流は、半田層
(58)、ワイヤバネ(5)の支持部材側拡大部(54)、アーム
部(50)、レンズ側拡大部(51)及び半田層(57)を経て、フ
ォーカスコイル(45)及びトラッキングコイル(46)(46)に
供給される。フォーカスコイル(45)に電流が供給される
と、フォーカスコイル(45)には、マグネット(48)(49)間
に発生する磁力線との関係で、フレミングの左手の法則
に基づくフォーカス方向Xの電磁力が発生し、これによ
って対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(42)は、フォー
カス方向Xに駆動されることになる。
【0037】一方、トラッキングコイル(46)(46)に電流
が供給されると、トラッキングコイル(46)(46)には、フ
レミングの左手の法則に基づくトラッキング方向Yの電
磁力が発生し、これによって対物レンズ駆動装置(4)の
被駆動部(42)は、トラッキング方向Yに駆動されること
になる。ピックアップ装置は、上述の如く対物レンズ駆
動装置(4)の被駆動部(42)を駆動することによって、対
物レンズ(44)の位置をフォーカス方向X及びトラッキン
グ方向Yに微調整しつつ、レーザ光を対物レンズ(44)に
より集光して、光ディスクの信号面に照射する。
【0038】本実施例の対物レンズ駆動装置(4)によれ
ば、ワイヤバネ(5)のレンズ側拡大部(51)に直接に、フ
ォーカスコイル(45)或いはトラッキングコイル(46)の端
部を接続することが出来るので、図11に示す従来の対
物レンズ駆動装置(8)の如き被駆動部側中継基板(9)
(9)は不要であり、これによって部品点数が減少する。
又、ワイヤバネ(5)は、支持部材(410)上及び枠体(43a)
上に接着固定されるので、半田付けにより固定されてい
た従来の対物レンズ駆動装置(8)よりも、固定強度につ
いての信頼性が高い。
【0039】第2実施例 本実施例の対物レンズ駆動装置(6)は、図7及び図8に
示す如く、上記第1実施例の対物レンズ駆動装置と同様
に、支持部(41)と被駆動部(42)とを2本の上部ワイヤバ
ネ(7a)(7a)及び2本の下部ワイヤバネ(7b)(7b)によって
互いに連結して構成され、上部ワイヤバネ(7a)及び下部
ワイヤバネ(7b)の形状及び、装置の組立工程に特徴的構
成を有している。
【0040】図5は、本実施例の上部ワイヤバネ(7a)の
平面形状を表わしている。上部ワイヤバネ(7a)は、図示
の如く丸軸状の第1アーム部(70a)を有し、第1アーム
部(70a)の基端部に、支持部材(410)に接続すべき支持部
材側拡大部(73a)が形成されると共に、先端部に、枠体
(43a)に接続すべき固定用拡大部(71a)が形成されてい
る。尚、支持部材側拡大部(73a)によって第2拡大部が
構成され、支持部材側拡大部(73a)は、上記第1実施例
と同様に、係合部(74a)及び突出部(75a)を有している。
そして上部ワイヤバネ(7a)の固定用拡大部(71a)には、
支持部材側拡大部(73a)と離間する方向に伸びる丸軸状
の第2アーム部(76a)が接続され、第2アーム部(76a)の
先端部には、フォーカスコイル(45)或いはトラッキング
コイル(46)(46)の端部を接続すべきコイル接続用拡大部
(72a)が形成されている。尚、固定用拡大部(71a)及びコ
イル接続用拡大部(72a)によって、第1拡大部が構成さ
れている。下部ワイヤバネ(7b)は、基本的には上部ワイ
ヤバネ(7a)と同一の形状を有し、コイル接続用拡大部が
上部ワイヤバネ(7a)のコイル接続用拡大部(72a)よりも
大きく形成されている。
【0041】図7及び図8は、本実施例の対物レンズ駆
動装置(6)の全体構成を表わしている。枠体(43a)は、
図示の如くレンズ保持枠(43b)の下方位置に、支持部(4
1)側に低く傾斜する傾斜面(432)を有すると共に、該傾
斜面(432)の下辺に繋がる垂直面(433)を有している。
【0042】2本の上部ワイヤバネ(7a)(7a)の支持部材
側拡大部(73a)(73a)の係合部(74a)(74a)は夫々、支持部
材(410)の両側面に夫々凹設された2つの係合溝(411a)
(411b)の内、上側の係合溝(411a)に係合した状態で、該
係合溝(411a)の内周面に接着固定され、突出部(75a)
は、係合溝(411a)から支持部側中継基板(412)側へ突出
し、半田層(78a)によって、支持部側中継基板(412)の配
線パターン(図示省略)に接続されている。一方、上部ワ
イヤバネ(7a)(7a)の固定用拡大部(71a)(71a)は夫々、枠
体(43a)の両側面に夫々凹設された2つの係合溝(431a)
(431b)の内、上側の係合溝(431a)に係合した状態で、該
係合溝(431a)に接着固定されている。そして、上部ワイ
ヤバネ(7a)(7a)の第2アーム部(76a)(76a)は夫々、枠体
(43a)の側面に沿って水平に伸びた後、下側に屈曲し、
コイル接続用拡大部(72a)(72a)は夫々、枠体(43a)の傾
斜面(432)に接着固定されている。上部ワイヤバネ(7a)
(7a)のコイル接続用拡大部(72a)(72a)には、トラッキン
グコイル(46)(46)の端部が、上部半田層(77a)(77a)によ
って接続されている。
【0043】一方、2本の下部ワイヤバネ(7b)(7b)の支
持部材側拡大部(73b)(73b)の係合部(74b)(74b)は夫々、
支持部材(410)の両側面に夫々凹設された下側の係合溝
(411b)に係合した状態で、係合溝(411b)の内周面に接着
固定され、突出部(75b)は、半田層(78b)によって、支持
部側中継基板(412)の配線パターン(図示省略)に接続さ
れている。又、下部ワイヤバネ(7b)(7b)の固定用拡大部
(71b)(71b)は夫々、枠体(43a)の両側面に夫々凹設され
た下側の係合溝(431b)に係合した状態で、係合溝(431b)
の内周面に接着固定されている。そして下部ワイヤバネ
(7b)(7b)の第2アーム部(76b)(76b)は夫々、枠体(43a)
の側面に沿って水平に伸びた後、垂直面(433)側に屈曲
し、コイル接続用拡大部(72b)(72b)は夫々、枠体(43a)
の垂直面(433)に接着固定されている。下部ワイヤバネ
(7b)(7b)のコイル接続用拡大部(72b)(72b)には、フォー
カスコイル(45)の端部が、下部半田層(77b)によって接
続されている。ここで下部半田層(77b)は、上部半田層
(77a)よりも大きく形成されている。
【0044】図9は、上記対物レンズ駆動装置(6)の組
立工程を表わしている。先ず、上部ワイヤバネ(7a)及び
下部ワイヤバネ(7b)の支持部材側拡大部(73a)(73b)の係
合部(74a)(74b)を夫々、同図(a)の如く、支持部材(41
0)の係合溝(411a)(411b)に係合させて係合溝(411a)(411
b)の内周面に接着固定すると共に、上部ワイヤバネ(7a)
及び下部ワイヤバネ(7b)の固定用拡大部(71a)(71b)を夫
々、枠体(43a)の係合溝(431a)(431b)に係合させて係合
溝(431a)(431b)の内周面に接着固定する。
【0045】次に、上部ワイヤバネ(7a)のコイル接続用
拡大部(72a)に、同図(b)の如くトラッキングコイル(4
6)の端部を上部半田層(77a)によって接続すると共に、
下部ワイヤバネ(7b)のコイル接続用拡大部(72b)に、フ
ォーカスコイル(45)の端部を、上部半田層(77a)よりも
大きい下部半田層(77b)によって接続する。この際、ワ
イヤバネ(70a)(70b)のコイル接続用拡大部(72a)(72b)
は、枠体(43a)から離間しているので、半田付け時の熱
が殆ど枠体(43a)に伝わらず、半田付け時の熱による枠
体(43a)の変形が確実に防止される。そして上部ワイヤ
バネ(7a)及び下部ワイヤバネ(7b)の支持部材側拡大部(7
3a)(73b)の突出部(75a)(75b)を、半田層(図示省略)によ
って支持部側中継基板(412)の配線パターン(図示省略)
上に接続する。
【0046】そして、上部ワイヤバネ(7a)の第2アーム
部(76a)を、同図(c)の如く枠体(43a)の側面を水平に沿
わせた後、下側に曲げて、トラッキングコイル(46)の端
部が接続されたコイル接続用拡大部(72a)を枠体(43a)の
傾斜面(432)に接着固定する。又、下部ワイヤバネ(7b)
の第2アーム部(76b)を、枠体(43a)の側面を水平に沿わ
せた後、枠体(43a)の垂直面(433)側に曲げて、フォーカ
スコイル(45)の端部が接続されたコイル接続用拡大部(7
2b)を前記垂直面(433)に接着固定して、対物レンズ駆動
装置(6)を完成する。
【0047】図2及び図3に示す第1実施例の対物レン
ズ駆動装置(4)及び、図7及び図8に示す本実施例の対
物レンズ駆動装置(6)においては、光ディスク(10)の信
号記録再生時に、対物レンズ(44)と光ディスク(10)をあ
る程度近接した位置に配置する必要があると共に、対物
レンズ(44)の下方位置に、水平に入射されたレーザ光を
垂直に変えて出射するプリズム(31)を配置する必要があ
るため、対物レンズ(44)は、枠体(43a)の上面よりも高
い位置に配置されている。従って、仮に第1実施例の対
物レンズ駆動装置(4)においてバランスウエイト板(47)
を省略した場合、対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(4
2)の重心位置は、フォーカスコイル(45)及びトラッキン
グコイル(46)(46)に発生する駆動力の中心位置Pよりも
高い位置に位置することになり、この結果、信号記録再
生時に、対物レンズ駆動装置(4)の被駆動部(42)にロー
リングが発生することになる。
【0048】本実施例の対物レンズ駆動装置(6)におい
ては、図8に示す如く下部半田層(77b)によってフォー
カスコイル(45)の端部が接続されたコイル接続用拡大部
(72b)を、前記駆動力の中心位置Pよりも低い位置に固
定する。ここで下部半田層(77b)は、上述の如く大きく
形成されているので、大きな重量を有している。従っ
て、対物レンズ駆動装置(6)の被駆動部(42)の重心位置
は、第1実施例の対物レンズ駆動装置においてバランス
ウエイト板を省略した場合よりも低くなって、駆動力の
中心位置Pに略一致し、この結果、対物レンズ駆動装置
(6)の被駆動部(42)のローリングの発生が抑制される。
この様に、本実施例の対物レンズ駆動装置(6)において
は、コイル接続用拡大部(72b)及び下部半田層(77b)がバ
ランスウエイトとしての役割を果たす。従って、図1に
示す第1実施例の対物レンズ駆動装置(4)において採用
されているバランスウエイト板(47)は不要であり、これ
によって、更に部品点数が減少する。
【0049】尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に
限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の
変形が可能である。例えば、上記第2実施例において
は、図5に示す如き上部ワイヤバネ(7a)を採用している
が、これに限らず、図6に示す如く、固定用拡大部(71
a)の支持部材側拡大部(73a)側にコイル接続用拡大部(72
a)を有するワイヤバネ(79a)を採用することも可能であ
る。この場合、コイル接続用拡大部(72a)は、フォーカ
スコイル(45)或いはトラッキングコイル(46)(46)の端部
を接続した後、第2アーム部(76a)を固定用拡大部(71a)
側に曲げて、固定用拡大部(71a)上に固定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の対物レンズ駆動装置の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】上記対物レンズ駆動装置を示す平面図である。
【図3】上記対物レンズ駆動装置を示す側面図である。
【図4】上記対物レンズ駆動装置の全体構成を示す分解
斜視図である。
【図5】第2実施例のワイヤバネの平面形状を示す平面
図である。
【図6】ワイヤバネの他の実施例を示す平面図である。
【図7】第2実施例の対物レンズ駆動装置を示す平面図
である。
【図8】上記対物レンズ駆動装置を示す側面図である。
【図9】上記対物レンズ駆動装置の組立工程を示す工程
図である。
【図10】光ディスク装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置の全体構成を示す
斜視図である。
【図12】上記対物レンズ駆動装置を示す平面図であ
る。
【図13】上記対物レンズ駆動装置を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
(4) 対物レンズ駆動装置 (410) 支持部材 (411) 係合溝 (43a) 枠体 (43b) レンズ保持枠 (431) 係合溝 (44) 対物レンズ (45) フォーカスコイル (46) トラッキングコイル (48) マグネット (49) マグネット (5) ワイヤバネ (50) アーム部 (51) レンズ側拡大部 (54) 支持部材側拡大部 (57) 半田層 (58) 半田層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する光ディスクの半径方向に往復駆
    動されて、光ディスクに信号を記録し、或いは光ディス
    クから信号を再生するピックアップ装置であって、光デ
    ィスクの半径方向に往復駆動される移動台上に、外部回
    路と接続するための端子板が取り付けられた支持部材が
    固定されると共に、該支持部材には、導電性を有する
    本のワイヤバネを介してレンズホルダが弾性支持され、
    レンズホルダ上には、光ディスクに光線を照射するため
    の対物レンズと外部回路から電力を供給すべきコイルと
    が取り付けられると共に、移動台上には前記コイルと対
    峙して磁石手段が設置され、外部回路から端子板及びワ
    イヤバネを経てコイルに通電することによってレンズホ
    ルダを駆動するピックアップ装置において、各ワイヤバ
    ネは、レンズホルダ側の端部に、レンズホルダに固定す
    べき固定用拡大部と、該固定用拡大部に連結されてコイ
    ルの端部を接続すべきコイル接続用拡大部とを有する一
    方、レンズホルダの両側部にはそれぞれ、2本のワイヤ
    バネの固定用拡大部が係合すべき2つの係合溝が凹設さ
    れ、各固定用拡大部がレンズホルダの各係合溝に係合し
    た状態でレンズホルダ上に接着固定されると共に、各コ
    イル接続用拡大部がレンズホルダ上に取り付けられ、各
    コイル接続用拡大部に、コイルの端部が半田付けによっ
    て接続されており、レンズホルダの両側部にそれぞれ配
    置された2本のワイヤバネの内、下側のワイヤバネのコ
    イル接続用拡大部は、コイルに発生する駆動力の中心位
    置よりも下方位置にてレンズホルダ上に固定され、該コ
    イル接続用拡大部にコイルの端部を接続するために用い
    られる半田の重量は、対物レンズ、コイル及びレンズホ
    ルダによって構成される被駆動部の重心位置を前記中心
    位置に略一致させることが可能な大きさに設定されてい
    ことを特徴とするピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 各ワイヤバネは、支持部材側の端部に
    持部材側拡大部を有する一方、支持部材の両側部にはそ
    れぞれ、2本のワイヤバネの支持部材側拡大部の少なく
    とも一部が係合すべき2つの係合溝が凹設され、各支持
    部材側拡大部は、支持部材の各係合溝に係合した状態で
    支持部材上に接着固定され、端子板と各支持部材側拡大
    部とが、半田付けによって互いに接続されている請求項
    1に記載のピックアップ装置。
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