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JP3479364B2 - 後二軸車両の発進補助装置 - Google Patents

後二軸車両の発進補助装置

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Publication number
JP3479364B2
JP3479364B2 JP30087394A JP30087394A JP3479364B2 JP 3479364 B2 JP3479364 B2 JP 3479364B2 JP 30087394 A JP30087394 A JP 30087394A JP 30087394 A JP30087394 A JP 30087394A JP 3479364 B2 JP3479364 B2 JP 3479364B2
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JP
Japan
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drive wheel
air spring
wheel shaft
axle
vehicle
Prior art date
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JP30087394A
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義雄 土屋
修一 柴山
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Publication date
Application filed by UD Trucks Corp filed Critical UD Trucks Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、後二軸車両の発進補助
装置において、空気圧回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体後部を支える駆動輪軸および非駆動
輪軸を備える大型トラック等の後二軸車両において、滑
りやすい路面上で発進する際に駆動輪がスリップするこ
とを防止するため、駆動輪軸に懸かる荷重を増大させる
発進補助装置を備えるものがある(特公平1−3416
4号公報、特開昭55−109007号公報、参照)。
【0003】従来の後二軸車両の発進補助装置として、
その伸縮により非駆動輪軸を引張上げるエアスプリング
を備え、エアスプリングに導かれる空気圧を段階的に調
節するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の後二軸車両の発進補助装置にあっては、図1
9に示すように、トラニオン式懸架装置において、エア
スプリング18の伸縮方向が垂直方向に配置された構造
では、エアスプリング18を構成するアッパープレート
22とロアシリンダ21の中心軸どうしの偏心幅Lが大
きくなるため、ベローズ19の耐久性を低下させる可能
性がある。
【0005】この対策として、図20に示すように、バ
ンパラバー61をスペーサ99を介してシャシーフレー
ム5に取付けて、リーフスプリング9がシーソ運動する
ストロークを小さく制限し、アッパープレート22とロ
アシリンダ21の中心軸どうしの偏心幅Lを小さくする
ことが考えられる。しかしながら、この場合、非駆動輪
軸4がシャシーフレーム5に対して下降するストローク
量が小さくなり、凹凸の大きい路面に対する車両の走破
性が悪化する。
【0006】また、エアスプリング18を支えるサポー
トブラケットを取付ける作業性に改善の余地がある。
【0007】さらに、車両の積載量を検出するロードセ
ンサ43の検出精度を確保する必要がある。
【0008】本発明は上記の問題点を解消し、トラニオ
ン式懸架装置を備える後二軸車両に適した発進補助装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の後二軸
車両の発進補助装置は、車体を支える駆動輪軸および非
駆動輪軸と、その両端部が駆動輪軸と非駆動輪軸の上に
設置されるリーフスプリングと、リーフスプリングの途
中を車体に回動可能に連結するトラニオンシャフトと、
非駆動輪軸に連結されるアッパープレートと、車体に連
結されるロアシリンダと、アッパープレートとロアシリ
ンダを結ぶベローズとによって構成され、非駆動輪軸を
車体に対して昇降させるエアスプリングと、エアスプリ
ングに導かれる空気圧力を調節する空気圧回路と、アッ
パープレートおよびロアシリンダの中心軸方向を、トラ
ニオンシャフトを中心として前下方に回動する非駆動輪
軸の移動方向に対して略平行に配置し、ロアシリンダを
車体に対して複数のワイヤーロープを介して吊り下げ
【0011】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置は、請求項1に記載の発明において、駆動輪軸、非駆
動輪軸と車体にその両端部が回動可能に連結されるトル
クロッドと、非駆動輪軸から突出し、その上端にトルク
ロッドの一端を回動可能に連結するトルクロッドブラケ
ットと、非駆動輪軸を車体に対して昇降させるエアスプ
リングと、非駆動輪軸にエアスプリングを連結するサポ
ートブラケットと、サポートブラケットに開口して、ト
ルクロッドブラケットを貫通させる係合穴と、を備え
る。
【0012】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置は、請求項1または2に記載の発明において、駆動輪
軸と非駆動輪軸の少なくとも一方の動きに追従する検出
ロッドと、検出ロッドの途中に連結されるリンクと、検
出ロッドの変位量をリンクを介して検出するロードセン
サと、ロードセンサの検出信号に基づき車両の積載量に
応じてエアスプリングの作動を制御する制御手段と、を
備える後二軸車両の発進補助装置において、検出ロッド
の端部にスリーブを結合し、スリーブを介して検出ロッ
ドの端部を支持するピンを備え、スリーブとピンの間に
弾性材からなるブッシュを介装する。
【0013】
【作用】請求項1に記載の後二軸車両の発進補助装置に
おいて、エアスプリングに加圧空気を送り、エアスプリ
ングを伸長させて非駆動輪軸を引張上げることにより、
駆動輪軸に懸かる荷重を増やし、滑りやすい路面上で発
進する際に駆動輪がスリップすることを防止する。
【0014】車両の通常走行時に、リーフスプリングが
トラニオンシャフトを中心として回動するリーフスプリ
ングのシーソー運動によって、エアスプリングが伸縮す
る。アッパープレートおよびロアシリンダの中心軸方向
を、トラニオンシャフトを中心として前下方に回動する
非駆動輪軸の移動方向に対して略平行に配置する構造に
より、エアスプリングのロアシリンダはアッパープレー
トの中心軸に沿って変位し、ベローズはアッパープレー
トの中心軸に沿って伸縮する。すなわち、エアスプリン
グの伸縮に伴って、アッパープレートとロアシリンダの
中心軸が大きく偏心することが抑制され、ベローズの耐
久性を低下させることを防止できる。
【0015】そして、エアスプリングのロアシリンダを
車体に対して吊り下げる各ワイヤーロープは、エアスプ
リングから働く反力により引っ張られて直線状に延び、
シャシーフレームに対してロアシリンダを所定の位置に
保持する。
【0016】エアスプリングに導かれる空気圧力が小さ
く保たれる通常走行時に、ロアシリンダ等が障害物に当
たった場合、ワイヤーロープが緩むことにより、ロアシ
リンダ等が障害物から逃げる方向に変位し、装置が損傷
することを防止できる。
【0017】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置において、サポートブラケットを非駆動輪軸に組み付
ける際に、係合穴をサポートブラケットに係合させるこ
とにより、サポートブラケットの非駆動輪軸に対する位
置決めが行われ、サポートブラケットを非駆動輪軸に取
付ける作業性を高められる。
【0018】また、サポートブラケットを非駆動輪軸に
組み付ける際に、係合穴をサポートブラケットに係合さ
せることにより、サポートブラケットが非駆動輪軸から
落下することを防止し、生産時や整備時における作業安
全性を高められる。
【0019】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置において、検出ロッドの端部は弾性材からなるブッシ
ュを介してピンに支持される。非駆動輪軸の傾きに対し
てスリーブがブッシュを弾性変形させてピンに対して傾
斜する。
【0020】検出ロッドがロール方向に回転する範囲
は、ブッシュが弾性変形してピンに対してスリーブが傾
斜する角度以下に抑えられる。この結果、検出ロッド
が、その動きをロードセンサに伝えるリンクの重量を受
けて、ロール方向に回転することが係止され、検出ロッ
ドおよびリンク等の動きを円滑にして、ロードセンサの
検出精度を高められる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0022】まず、図1〜図16に本発明が適用可能な
後二軸車両の発進補助装置の一例を示す。図1は、大型
トラック等の後二軸車に備えられるトラニオン型の懸架
装置を示している。後二軸車は、駆動側輪1が連結され
る駆動輪軸2と、非駆動輪3が連結される非駆動輪軸4
を備える。
【0023】車体シャシフレーム5にトラニオンブラケ
ット6およびトラニオンシャフト7を介してスプリング
シート10が回転可能に支持される。左右一対のリーフ
スプリング9がスプリングシート10にUボルト8を介
して取付けられる。すなわち、リーフスプリング9はシ
ャシフレーム5にスプリングシート10を介して揺動可
能に支持されている。
【0024】リーフスプリング9は、その前後端部がコ
ンタクトシート11とスプリングガイド12の間に摺動
自由に挿入されており、その撓みによる伸縮を逃がしな
がら車体を懸架する。
【0025】発進補助装置は、非駆動輪軸4をシャシフ
レーム5に対して引き上げる空気圧アクチュエータとし
て、エアスプリング18を備える。
【0026】エアスプリング18は、ゴム等の弾性材か
らなる円筒状のベローズ19と、ベローズ19の下端が
結合されるロアシリンダ21と、ベローズ19の上端が
結合されるアッパシリンダ22を備える。
【0027】エアスプリング18はベローズ19内に加
圧空気が送り込まれて伸長することにより、シャシフレ
ーム5に対して非駆動輪軸4を引き上げる力が働き、駆
動輪軸2に懸かる荷重が大きくなる。
【0028】図2に示すように、エアスプリング18に
はリレーバルブ32を介して専用リザーバタンク31か
ら加圧空気が供給される。
【0029】空気圧供給源として設けられる専用リザー
バタンク31は、圧力保護弁35を介してサプライリザ
ーバタンク36に連通し、サプライリザーバタンク36
は図示しないエアポンプの吐出側に連通している。サプ
ライリザーバタンク36は、図示しないブレーキ装置等
にも空気圧を供給し、リザーバタンク31からリレーバ
ルブ32に導かれる圧力は所定値P0(例えば8kg/
cm2)を中心としてある程度変動する。
【0030】リレーバルブ32は、減圧弁33とマグネ
チックバルブ34を介して導かれる信号圧によってエア
スプリング18に供給される空気圧を二段階に調節する
ようになっている。
【0031】マグネチックバルブ34の通電時に、リレ
ーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力を
所定の高圧P1(例えば5.9kg/cm2)に調節し、
エアスプリング18を強制的に伸長させる。
【0032】マグネチックバルブ34の非通電時に、リ
レーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力
を所定の低圧P2(例えば0.5kg/cm2)に調節す
る。エアスプリング18は、低圧P2が導かれることに
より、その収縮時にベローズ19が膨らんだ形状を維持
し、ベローズ19がロアシリンダ21やアッパシリンダ
22に干渉して耐久性が低下することを防止できる。
【0033】マグネチックバルブ34の通電を制御する
コントロールユニット41が設けられる。コントロール
ユニット41は、エアスプリング18による非駆動輪軸
4の引張上げを指令する手段として運転者によって操作
される作動スイッチ42、車両の積載量を検出するロー
ドセンサ43、パーキングブレーキの制動操作を検出す
るブレーキスイッチ44、クラッチの断続操作を検出す
るクラッチスイッチ45、空気圧回路の空気漏れを検出
する圧力スイッチ等の各検出信号を入力し、マグネチッ
クバルブ34とパイロットランプ47の作動を制御す
る。
【0034】図3に示すシステムの作動行程表に基づい
てコントロールユニット41の制御内容を説明する。
【0035】1.運転者が作動スイッチ42をONにす
ると、システム作動を開始し、パイロットランプ47を
点滅する。
【0036】3.こうしてシステム作動が開始される
と、ロードセンサ43の検出信号に基づいて車両の積載
量が所定値以下の空積状態であるかどうかを検知する。
ロードセンサ43の出力はリーフスプリング9の撓み量
が所定値を越える積載状態でHighレベルとなり、所
定値以下の積載状態でLowレベルとなる。
【0037】4.こうして積載量が所定値以下の積載状
態と判定されると、パーキングブレーキの作動を解除し
た状態か、あるいはパーキングブレーキの作動中にクラ
ッチの断操作が行われた状態であると判定された場合、
マグネチックバルブ34をONにする。これにより、エ
アスプリング18が伸長して非駆動輪軸4を上方に持ち
上げようとし、駆動輪軸2に懸かる荷重を増大させて、
駆動輪1がスリップすることを防止する。
【0038】5.マグネチックバルブ34をONとした
後、次の、、、のいずれかの条件が成立した場
合、2秒間パイロットランプ47を点滅させた後、マグ
ネチックバルブ34をOFFにする。
【0039】マグネチックバルブ34の作動開始後1
80秒経過後パーキングブレーキが引かれる状態変化
を検出してから3秒経過後作動スイッチ42が再びO
Nに操作された場合空気圧回路のエア漏れ等の異常を
検出した場合このように、パーキングブレーキが解除さ
れたか、あるいはパーキングブレーキの作動中でもクラ
ッチの解除操作が行われると、運転者が車両を発進させ
る準備をしたものと判断し、マグネチックバルブ34を
ONにする。これにより、エアスプリング18が非駆動
輪軸4を持ち上げようとし、駆動輪軸2に懸かる荷重を
増大させて、駆動輪1がスリップすることを防止する。
【0040】リレーバルブ32は、減圧弁33とマグネ
チックバルブ34を介して導かれる信号圧によってエア
スプリング18に供給される空気圧を二段階に調節する
ようになっている。
【0041】マグネチックバルブ34の通電時に、リレ
ーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力を
所定の高圧P1(例えば5.9kg/cm2)に調節し、
エアスプリング18を強制的に伸長させる。
【0042】マグネチックバルブ34の非通電時に、リ
レーバルブ32はエアスプリング18に供給される圧力
を所定の低圧P2(例えば0.5kg/cm2)に調節
し、エアスプリング18を伸縮自在にする。エアスプリ
ング18は、低圧P2が導かれることにより、その収縮
時にベローズ19が膨らんだ形状を維持し、ベローズ1
9がロアシリンダ21やアッパシリンダ22に干渉して
耐久性が低下することを防止できる。
【0043】駆動輪軸2と非駆動輪軸4は、左右一対で
設けられるトルクロッド14,16を介してシャシーフ
レーム5側に連結されている。
【0044】駆動輪軸2と非駆動輪軸4は、中央部に設
けられるトルクロッド13,15を介してシャシフレー
ム5側に連結されている。
【0045】シャシーフレーム5と駆動輪軸2または非
駆動輪軸4の間にはバンパラバー61が設けられる。非
駆動輪軸4が下降する方向にリーフスプリング9がトラ
ニオンシャフト7を中心として回動する時に、駆動輪軸
2または非駆動輪軸4がバンパラバー61に当接するこ
とにより、リーフスプリング9の回動範囲が規制され
る。
【0046】図11に示すように、エアスプリング18
の伸縮方向は、トラニオンシャフト7を中心として回動
する非駆動輪軸4の移動方向と略平行に配置される。こ
の実施例では、垂直線Hに対するエアスプリング18の
中心軸Oの傾斜角度θが20°に設定される。
【0047】車両の通常走行時に、リーフスプリング9
がトラニオンシャフト7を中心として回動するシーソー
運動によって、エアスプリング18は伸縮する。このと
き、エアスプリング18のロアシリンダ21はアッパー
プレート22の中心軸に沿って変位し、ベローズ19は
アッパープレート22の中心軸に沿って伸縮する。すな
わち、エアスプリング18の伸縮に伴って、アッパープ
レート22とロアシリンダ21の中心軸が大きく偏心す
ることが抑制され、ベローズ19の耐久性を低下させる
ことを防止できる。
【0048】これに対して、図19に示すように、エア
スプリング18の伸縮方向が垂直方向に配置された構造
では、アッパープレート22とロアシリンダ21の中心
軸どうしの偏心幅Lが大きくなるため、ベローズ19の
耐久性を低下させる可能性がある。
【0049】また、図20に示すように、バンパラバー
61をスペーサ99を介してシャシーフレーム5に取付
けて、リーフスプリング9がシーソ運動するストローク
を小さく制限して、アッパープレート22とロアシリン
ダ21の中心軸どうしの偏心幅Lを小さくすることが考
えられる。しかしながら、この場合、非駆動輪軸4がシ
ャシーフレーム5に対して下降するストローク量が小さ
くなり、凹凸の大きい路面に対する車両の走破性が悪化
する。
【0050】この例では、図12にも示すように、エア
スプリング18のロアシリンダ21は板金製スプリング
メンバー23を介してシャシフレーム5に連結される。
【0051】エアスプリング18のロアシリンダ21に
スプリングブラケット64が取付けられる。スプリング
メンバー23の上端部は複数のボルト62を介してシャ
シーフレーム5に締結される。スプリングメンバー23
の下端部は複数のボルト63を介してスプリングブラケ
ット64に締結される。
【0052】図5にも示すように、アッパープレート2
2はサポートブラケット24を介して非駆動輪軸4に連
結される。
【0053】サポートブラケット24はアッパーサポー
トブラケット53とロアサポートブラケット54に分割
して形成される。アッパーサポートブラケット53はそ
の先端にエアスプリング18のアッパープレート22が
連結される。ロアサポートブラケット54は一対のUボ
ルト55を介して非駆動輪軸4に締結される。アッパー
サポートブラケット53とロアサポートブラケット54
は4本のボルト56を介して締結される。
【0054】図4に示すように、トルクロッド15の一
端15aは、非駆動輪軸4から上方に突出したトルクロ
ッドブラケット51に回動可能に連結される。トルクロ
ッドブラケット51は非駆動輪軸4に溶接により固着さ
れる。
【0055】図6〜図8に示すように、トルクロッドブ
ラケット51の基端部は、その外形が略矩形をした断面
を持って形成される。ロアサポートブラケット54はサ
ポートブラケット24を貫通させる係合穴58が形成さ
れる。係合穴58はサポートブラケット24の外形に所
定の間隙を持って係合する係合穴58が形成される。
【0056】ロアサポートブラケット54を非駆動輪軸
4に組み付ける際に、係合穴58をサポートブラケット
24に係合させることにより、ロアサポートブラケット
54の非駆動輪軸4に対する位置決めが行われ、Uボル
ト55を介してロアサポートブラケット54を非駆動輪
軸4に締結する作業性を高められる。
【0057】また、ロアサポートブラケット54を非駆
動輪軸4に組み付ける際に、係合穴58をサポートブラ
ケット24に係合させることにより、ロアサポートブラ
ケット54が非駆動輪軸4から落下することを防止し、
生産時や整備時における作業安全性を高められる。
【0058】図9、図10にも示すように、リーフスプ
リング9の撓み量を検出するロードセンサ43は、クロ
スメンバー71にセンサブラケット72を介して取付け
られる。
【0059】ロードセンサ43はそのレバー73の回動
位置に応じた信号をコントロールユニット41に出力す
る。
【0060】駆動輪軸2および非駆動輪軸4の動きに追
従する検出ロッド74が設けられ、ロードセンサ43の
レバー73はリンク75を介して検出ロッド74に連結
される。
【0061】ロードセンサ43のレバー73の回動先端
部に、リンク75の上端がボールジョイント(自在継ぎ
手)78を介して回動可能に連結される。
【0062】検出ロッド74の途中にL字形ブラケット
76が固着され、ブラケット76の下端にリンク75の
下端がボールジョイント77を介して回動可能に連結さ
れる。
【0063】検出ロッド74の前端はブラケット78を
介して駆動輪軸2に連結される。検出ロッド74の前端
はボールジョイント79を介してブラケット78に回動
可能に連結される。
【0064】検出ロッド74の後端はリンク80を介し
て非駆動輪軸4側に連結される。リンク80の下端はピ
ン82を介して回動可能に非駆動輪軸4側に連結され
る。駆動輪軸2および非駆動輪軸4がトラニオンシャフ
ト7を中心に回動するシーソー運動に追従して、リンク
80が回動するようになっている。
【0065】図13、図14、図15に示すように、検
出ロッド74の後端はピンジョイント83を介してリン
ク80の上端に回動可能に連結される。ピンジョイント
83は、検出ロッド74側に固定されるスリーブ84
と、リンク80を介して非駆動輪軸4側に回動可能に連
結されるピン85と、スリーブ84とピン85の間に介
装される一対のゴムブッシュ86と、一対のワッシャ8
7を介して各ゴムブッシュ86を挟持するナット88等
を備える。
【0066】スリーブ84はその断面が円弧状に湾曲し
て形成される。ゴムブッシュ86はその断面がテーパ状
に形成される。
【0067】このように検出ロッド74の一端はピンジ
ョイント83を介してリンク80に連結され、ピンジョ
イント83は非駆動輪軸4の傾きを傾斜しながら検出ロ
ッド74のロール方向の回転を係止する。すなわち、ピ
ン85はリンク80を介して非駆動輪軸4と平行に支持
されており、検出ロッド74におけるその中心軸を中心
とするロール方向の回転範囲は、ゴムブッシュ86が弾
性変形してピン85に対してスリーブ84が傾斜する角
度以下に抑えられる。この結果、検出ロッド74が、そ
の動きをロードセンサ43に伝えるリンク75の重量を
受けて、ロール方向に回転することが係止され、検出ロ
ッド74およびリンク75等の動きを円滑にして、ロー
ドセンサ43の検出精度を高められる。
【0068】これに対して、図21に示すように、検出
ロッド74をボールジョイント98を介してリンク80
に連結する構造では、検出ロッド74がリンク75の重
量を受けて、ロール方向に回転し、ロードセンサ43の
検出精度を悪化させる可能性がある。
【0069】他の例として、図16に示すように、スリ
ーブ84の断面をゴムブッシュ86の断面と同じくテー
パ状に形成しても良い。
【0070】この場合、ゴムブッシュ86の弾性変形量
が抑えられ、検出ロッド74におけるロール方向の回転
範囲はさらに小さく規制される。
【0071】次に、図17に示した他の実施例は、エア
スプリング18のロアシリンダ21をシャシーフレーム
5に対して2本のワイヤーロープ81を介して吊り下げ
るものである。
【0072】エアスプリング18のロアシリンダ21に
スプリングブラケット82が取付けられる。各ワイヤー
ロープ81の途中がスプリングブラケット82にUボル
ト93を介して締結される。各ワイヤーロープ81の上
端部はボルト94およびナット95を介してシャシーフ
レーム5に締結される。
【0073】エアスプリング18はその内部に導かれる
空気圧力によりスプリングブラケット82に対して図中
矢印で示すようにロアシリンダ21の中心軸方向の荷重
を付与する。このとき、各ワイヤーロープ81は、エア
スプリング18からスプリングブラケット82に働く反
力により引っ張られて直線状に延びる。スプリングブラ
ケット82は各ワイヤーロープ81を介して4点で支持
され、シャシーフレーム5に対して所定の位置に保持さ
れる。
【0074】エアスプリング18に導かれる空気圧力が
小さく保たれる非作動時に、車両の走行時にスプリング
ブラケット82等が障害物に当たった場合、各ワイヤー
ロープ81が緩むことによりスプリングブラケット82
等が障害物から逃げる方向に変位し、装置が損傷するこ
とを防止できる。
【0075】また、前記実施例のように板金製スプリン
グメンバー23を介してエアスプリング18を支持する
構造に比べて、装置の軽量化がはかれる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の後
二軸車両の発進補助装置は、車体を支える駆動輪軸およ
び非駆動輪軸と、その両端部が駆動輪軸と非駆動輪軸の
上に設置されるリーフスプリングと、リーフスプリング
の途中を車体に回動可能に連結するトラニオンシャフト
と、非駆動輪軸に連結されるアッパープレートと、車体
に連結されるロアシリンダと、アッパープレートとロア
シリンダを結ぶベローズとによって構成され、非駆動輪
軸を車体に対して昇降させるエアスプリングと、エアス
プリングに導かれる空気圧力を調節する空気圧回路と、
アッパープレートおよびロアシリンダの中心軸方向を、
トラニオンシャフトを中心として前下方に回動する非駆
動輪軸の移動方向に対して略平行に配置したため、車両
の通常走行時に、エアスプリングのロアシリンダはアッ
パープレートの中心軸に沿って変位し、ベローズはアッ
パープレートの中心軸に沿って伸縮するので、ベローズ
の耐久性を低下させることを防止できる。そして、ロア
シリンダを車体 に対して複数のワイヤーロープを介して
吊り下げたため、各ワイヤーロープは、エアスプリング
から働く反力により引っ張られて直線状に延び、シャシ
ーフレームに対してロアシリンダを所定の位置に保持す
る。また、ロアシリンダ等が障害物に当たった場合、ワ
イヤーロープが緩むことにより、ロアシリンダ等が障害
物から逃げる方向に変位し、装置が損傷することを防止
できる。
【0079】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置は駆動輪軸、非駆動輪軸と車体にその両端部が回動
可能に連結されるトルクロッドと、非駆動輪軸から突出
し、その上端にトルクロッドの一端を回動可能に連結す
るトルクロッドブラケットと、非駆動輪軸を車体に対し
て昇降させるエアスプリングと、非駆動輪軸にエアスプ
リングを連結するサポートブラケットと、サポートブラ
ケットに開口して、トルクロッドブラケットを貫通させ
る係合穴とを備えたため、サポートブラケットを非駆動
輪軸に組み付ける際に、係合穴をサポートブラケットに
係合させることにより、サポートブラケットの非駆動輪
軸に対する位置決めが行われ、サポートブラケットを非
駆動輪軸に取付ける作業性を高められるとともに、サポ
ートブラケットが非駆動輪軸から落下することを防止
し、生産時や整備時における作業安全性を高められる。
【0080】請求項に記載の後二軸車両の発進補助装
置は駆動輪軸と非駆動輪軸の少なくとも一方の動きに
追従する検出ロッドと、検出ロッドの途中に連結される
リンクと、検出ロッドの変位量をリンクを介して検出す
るロードセンサと、ロードセンサの検出信号に基づき車
両の積載量に応じてエアスプリングの作動を制御する制
御手段とを備える後二軸車両の発進補助装置において、
検出ロッドの端部にスリーブを結合し、スリーブを介し
て検出ロッドの端部を支持するピンを備え、スリーブと
ピンの間に弾性材からなるブッシュを介装したため、非
駆動輪軸の傾きに対してスリーブがブッシュを弾性変形
させてピンに対して傾斜するが、検出ロッドが、その動
きをロードセンサに伝えるリンクの重量を受けて、ロー
ル方向に回転することが係止され、検出ロッドおよびリ
ンク等の動きを円滑にして、ロードセンサの検出精度を
高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な例を示す懸架装置の側面
図。
【図2】同じく発進補助装置の空気圧回路および電気回
路を示すシステム図。
【図3】同じく発進補助装置の制御内容を示す作動行程
表。
【図4】同じく図1の矢印A方向から見た懸架装置の正
面図
【図5】同じく懸架装置の平面図。
【図6】同じくサポートブラケット等の側面図。
【図7】同じくサポートブラケット等の平面図。
【図8】同じくサポートブラケット等の断面図。
【図9】同じくロードセンサ等の正面図。
【図10】同じくロードセンサおよび検出ロッド等の側
面図。
【図11】同じく懸架装置およびエアスプリングの作動
を示すの側面図。
【図12】同じくスプリングメンバー等の分解斜視図。
【図13】同じく検出ロッドの平面図。
【図14】同じくピンジョイントの平面図。
【図15】同じくピンジョイントの分解平面図。
【図16】他の例におけるピンジョイントの分解平面
図。
【図17】本発明の実施例におけるワイヤーロープ等の
側面図。
【図18】同じくワイヤーロープ等の分解斜視図。
【図19】比較例における懸架装置およびエアスプリン
グの作動を示すの側面図。
【図20】比較例における懸架装置およびエアスプリン
グの作動を示すの側面図。
【図21】比較例における検出ロッドの平面図。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−171332(JP,A) 実開 平3−57105(JP,U) 特公 平1−34164(JP,B2) 米国特許2599043(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60G 5/00 - 5/06 B60G 11/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を支える駆動輪軸および非駆動輪軸
    と、その両端部が駆動輪軸と非駆動輪軸の上に設置され
    るリーフスプリングと、リーフスプリングの途中を車体
    に回動可能に連結するトラニオンシャフトと、非駆動輪
    軸に連結されるアッパープレートと、車体に連結される
    ロアシリンダと、アッパープレートとロアシリンダを結
    ぶベローズとによって構成され、非駆動輪軸を車体に対
    して昇降させるエアスプリングと、エアスプリングに導
    かれる空気圧力を調節する空気圧回路と、アッパープレ
    ートおよびロアシリンダの中心軸方向を、トラニオンシ
    ャフトを中心として前下方に回動する非駆動輪軸の移動
    方向に対して略平行に配置し、ロアシリンダを車体に対
    して複数のワイヤーロープを介して吊り下げたことを特
    徴とする後二軸車両の発進補助装置。
  2. 【請求項2】 駆動輪軸、非駆動輪軸と車体にその両端
    部が回動可能に連結されるトルクロッドと、非駆動輪軸
    から突出し、その上端にトルクロッドの一端を回動可能
    に連結するトルクロッドブラケットと、非駆動輪軸を車
    体に対して昇降させるエアスプリングと、非駆動輪軸に
    エアスプリングを連結するサポートブラケットと、サポ
    ートブラケットに開口して、トルクロッドブラケットを
    貫通させる係合穴と、を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の後二軸車両の発進補助装置。
  3. 【請求項3】 駆動輪軸と非駆動輪軸の少なくとも一方
    の動きに追従する検出ロッドと、 検出ロッドの途中に
    連結されるリンクと、検出ロッドの変位量をリンクを介
    して検出するロードセンサと、ロードセンサの検出信号
    に基づき車両の積載量に応じてエアスプリングの作動を
    制御する制御手段と、を備える後二軸車両の発進補助装
    置において、検出ロッドの端部にスリーブを結合し、ス
    リーブを介して検出ロッドの端部を支持するピンを備
    え、スリーブとピンの間に弾性材からなるブッシュを介
    装したことを特徴とする請求項1または2に記載の後二
    軸車両の発進補助装置。
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