JP3478420B2 - 自動変速制御装置 - Google Patents
自動変速制御装置Info
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims description 55
- 239000012530 fluid Substances 0.000 claims description 21
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
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- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 1
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速制御装置に関
し、特に、1速よりも小さい変速比で発進する低トルク
発進制御を行うものに関する。
し、特に、1速よりも小さい変速比で発進する低トルク
発進制御を行うものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雪道などのような低μ路で発進す
る場合、1速の駆動力ではタイヤの空転が生じるため、
駆動力を低下させる目的で1速よりも小さい変速比の2
速以上の変速段を選択する制御を行うようにした自動変
速制御装置が知られている(例えば、特開昭59−18
3156号公報に記載されている)。
る場合、1速の駆動力ではタイヤの空転が生じるため、
駆動力を低下させる目的で1速よりも小さい変速比の2
速以上の変速段を選択する制御を行うようにした自動変
速制御装置が知られている(例えば、特開昭59−18
3156号公報に記載されている)。
【0003】この従来の自動変速制御装置は、レギュレ
ータバルブからの圧油を複数の摩擦締結要素に切り替え
て適宜供給するセレクトバルブと、このセレクトバルブ
が高速の変速段を達成するべく圧油を供給したことに対
応して前記レギュレータバルブの増圧室へ信号圧を出力
する信号弁とが設けられた構造となっている。すなわ
ち、通常は、高速段では低トルクであるから摩擦締結要
素へ供給する締結油圧を低く設定しているが、高速段で
発進する場合には、摩擦締結要素へ供給する圧油を増圧
して摩擦締結要素の締結力を増大させ、高速発進時のト
ルクコンバータ内でのトルク比の増大に対応した容量が
得られるようにしたものである。
ータバルブからの圧油を複数の摩擦締結要素に切り替え
て適宜供給するセレクトバルブと、このセレクトバルブ
が高速の変速段を達成するべく圧油を供給したことに対
応して前記レギュレータバルブの増圧室へ信号圧を出力
する信号弁とが設けられた構造となっている。すなわ
ち、通常は、高速段では低トルクであるから摩擦締結要
素へ供給する締結油圧を低く設定しているが、高速段で
発進する場合には、摩擦締結要素へ供給する圧油を増圧
して摩擦締結要素の締結力を増大させ、高速発進時のト
ルクコンバータ内でのトルク比の増大に対応した容量が
得られるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
自動変速制御装置は、高速段発進時の摩擦締結要素の容
量を確保するためにライン圧を増加させる信号弁を設け
た構造であるため、信号弁ならびにその回路を設ける分
だけ構造が複雑になってコストアップを招くという問題
があった。
自動変速制御装置は、高速段発進時の摩擦締結要素の容
量を確保するためにライン圧を増加させる信号弁を設け
た構造であるため、信号弁ならびにその回路を設ける分
だけ構造が複雑になってコストアップを招くという問題
があった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、1速よりも小さい変速比で発進する際
に、ライン圧の増圧を不要として、構造の簡略化ならび
にコストダウンを図ることを目的としている。
なされたもので、1速よりも小さい変速比で発進する際
に、ライン圧の増圧を不要として、構造の簡略化ならび
にコストダウンを図ることを目的としている。
【0006】上述の目的を達成するために本発明は、図
1のクレーム対応図に示すように、複数段の変速比を形
成可能な歯車組を有しているとともに、前記歯車組の各
要素の断接や固定を行う摩擦締結要素aを有した主変速
機構b、および、前記主変速機構bと直列に設けられて
高速段と低速段とを切替可能な歯車組ならびに歯車組の
作動を切り替える摩擦締結要素cを有した副変速機構d
を備えた自動変速機eと、前記摩擦締結要素a,cの締
結・解放を行うために供給する流体圧の供給切替ならび
に調節を行う流体圧コントロール回路fと、走行状態に
応じた最適の変速比に変速すべく前記流体圧コントロー
ル回路fの作動を制御するコントロールユニットgとを
備えた自動変速制御装置において、前記コントロールユ
ニットgを、1速よりも小さい変速比で発進する低トル
ク発進時には、前記主変速機構bを1速時と同じ締結要
素を締結したままとし、かつ、前記副変速機構dを前記
第2締結要素を締結することで高速段とする制御を行う
よう構成し、前記主変速機構が1速時には2速以上の場
合よりも高圧とする流体圧切替制御を行うこととした。
1のクレーム対応図に示すように、複数段の変速比を形
成可能な歯車組を有しているとともに、前記歯車組の各
要素の断接や固定を行う摩擦締結要素aを有した主変速
機構b、および、前記主変速機構bと直列に設けられて
高速段と低速段とを切替可能な歯車組ならびに歯車組の
作動を切り替える摩擦締結要素cを有した副変速機構d
を備えた自動変速機eと、前記摩擦締結要素a,cの締
結・解放を行うために供給する流体圧の供給切替ならび
に調節を行う流体圧コントロール回路fと、走行状態に
応じた最適の変速比に変速すべく前記流体圧コントロー
ル回路fの作動を制御するコントロールユニットgとを
備えた自動変速制御装置において、前記コントロールユ
ニットgを、1速よりも小さい変速比で発進する低トル
ク発進時には、前記主変速機構bを1速時と同じ締結要
素を締結したままとし、かつ、前記副変速機構dを前記
第2締結要素を締結することで高速段とする制御を行う
よう構成し、前記主変速機構が1速時には2速以上の場
合よりも高圧とする流体圧切替制御を行うこととした。
【0007】なお、前記副変速機構dは、主変速機構b
よりもトルク入力側に設けるのが好ましい。
よりもトルク入力側に設けるのが好ましい。
【0008】
【作用】雪道走行などのように1速よりも小さい変速比
で発進する低トルク発進時には、コントロールユニット
gの制御により流体圧コントロール回路fが切替作動を
行って、主変速機構bを1速の状態とするとともに、副
変速機構dを高速段に切り替える。このように副変速機
構dを高速段とするから、自動変速機eのギヤ比は1速
よりも小さい変速比とすることができる。
で発進する低トルク発進時には、コントロールユニット
gの制御により流体圧コントロール回路fが切替作動を
行って、主変速機構bを1速の状態とするとともに、副
変速機構dを高速段に切り替える。このように副変速機
構dを高速段とするから、自動変速機eのギヤ比は1速
よりも小さい変速比とすることができる。
【0009】したがって、流体圧コントロールユニット
fは、主変速機構bを1速に変速制御するから、流体圧
切替制御により摩擦締結要素a,cに高圧の流体圧を供
給することになり、従来のように高速段に変速する場合
のように低圧の流体圧を供給することがないから、従来
のように流体圧を増圧させる必要がない。
fは、主変速機構bを1速に変速制御するから、流体圧
切替制御により摩擦締結要素a,cに高圧の流体圧を供
給することになり、従来のように高速段に変速する場合
のように低圧の流体圧を供給することがないから、従来
のように流体圧を増圧させる必要がない。
【0010】また、請求項2記載の装置では、副変速機
構dの増速作動により低減されたトルクが主変速機構b
に入力されるから、主変速機構bの摩擦締結要素aの容
量の確保が容易となる。
構dの増速作動により低減されたトルクが主変速機構b
に入力されるから、主変速機構bの摩擦締結要素aの容
量の確保が容易となる。
【0011】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】図2は、本発明の実施例の自動変速制御装
置を適用した自動変速機ATを示すスケルトン図であっ
て、この自動変速機ATは、トルクコンバータTCと補
助変速装置1で構成され、この補助変速装置1には、主
変速機構1aと副変速機構1bとが設けられている。
置を適用した自動変速機ATを示すスケルトン図であっ
て、この自動変速機ATは、トルクコンバータTCと補
助変速装置1で構成され、この補助変速装置1には、主
変速機構1aと副変速機構1bとが設けられている。
【0013】前記副変速機構1aは、インプットシャフ
トINとインターメディエイトシャフトIMSとに連結
されたODプラネタリギヤODPと、このODプラネタ
リギヤODPの構成要素を固定したり結合するダイレク
トクラッチDC、ODバンドブレーキODB、ODワン
ウエイクラッチODWCとで構成されている。なお、O
DプラネタリギヤODPには、サンギヤS1、ピニオン
ギヤPG1、インターナルギヤR1が設けられている。
トINとインターメディエイトシャフトIMSとに連結
されたODプラネタリギヤODPと、このODプラネタ
リギヤODPの構成要素を固定したり結合するダイレク
トクラッチDC、ODバンドブレーキODB、ODワン
ウエイクラッチODWCとで構成されている。なお、O
DプラネタリギヤODPには、サンギヤS1、ピニオン
ギヤPG1、インターナルギヤR1が設けられている。
【0014】一方、前記主変速機構1bは、前記インタ
ーメディエイトシャフトIMSに連結可能であるととも
にアウトプットシャフトOUTに連結されたフロントプ
ラネタリギヤFPおよびリヤプラネタリギヤRPと、各
プラネタリギヤFP,RPの構成要素を固定させたり結
合させたりするセカンドバンドブレーキSB、フロント
クラッチFC、リヤクラッチRC、ロー&リバースブレ
ーキLRB、ワンウエイクラッチWCとで構成されてい
る。なお、プラネタリギヤFP,RPには、サンギヤS
2、ピニオンギヤPG2,PG3、インターナルギヤR
2,R3が設けられている。
ーメディエイトシャフトIMSに連結可能であるととも
にアウトプットシャフトOUTに連結されたフロントプ
ラネタリギヤFPおよびリヤプラネタリギヤRPと、各
プラネタリギヤFP,RPの構成要素を固定させたり結
合させたりするセカンドバンドブレーキSB、フロント
クラッチFC、リヤクラッチRC、ロー&リバースブレ
ーキLRB、ワンウエイクラッチWCとで構成されてい
る。なお、プラネタリギヤFP,RPには、サンギヤS
2、ピニオンギヤPG2,PG3、インターナルギヤR
2,R3が設けられている。
【0015】そして、前記自動変速機ATは、摩擦締結
要素としての前記ダイレクトクラッチDC、ODバンド
ブレーキODBを駆動させるODバンドサーボBS1
(図4参照)、フロントクラッチFC、リヤクラッチR
C、セカンドバンドブレーキSBを作動させるセカンド
バンドサーボBS2(図4参照)、ロー&リバースブレ
ーキLRB、ワンウエイクラッチWCを、図3に示す締
結作動図に示すように締結・解放させて各変速段を形成
するよう構成されている。なお、各変速段における変速
比は下記表1に示す通りである。また、図3の締結作動
図において※は締結側も作動しているが解放側の油圧面
積が大きいためバンドサーボは解放される状態を表して
いる。
要素としての前記ダイレクトクラッチDC、ODバンド
ブレーキODBを駆動させるODバンドサーボBS1
(図4参照)、フロントクラッチFC、リヤクラッチR
C、セカンドバンドブレーキSBを作動させるセカンド
バンドサーボBS2(図4参照)、ロー&リバースブレ
ーキLRB、ワンウエイクラッチWCを、図3に示す締
結作動図に示すように締結・解放させて各変速段を形成
するよう構成されている。なお、各変速段における変速
比は下記表1に示す通りである。また、図3の締結作動
図において※は締結側も作動しているが解放側の油圧面
積が大きいためバンドサーボは解放される状態を表して
いる。
【0016】
【表1】
【0017】前記締結作動図に示す通り、副変速機構1
aでは、1〜3速ではダイレクトクラッチDCを締結さ
せるようにしており、この場合、ODプラネタリギヤO
DPでは、サンギヤS1とインターナルギヤR1とが結
合されてインプットシャフトINとインターメディエイ
トシャフトIMSとの間で、単に1:1(変速比1)で
駆動伝達を行う。また、4速では、ダイレクトクラッチ
DCを解放させてバンドブレーキODBを締結させ、サ
ンギヤS1の固定による増速作動でオーバドライブを得
るようにしている。すなわち、主変速機構1bでは、表
1に示す1速〜3速の変速比が得られ、主変速機構1b
の変速比を1.000 とした状態で副変速機構1aの増速作
動(高速段への切替)を行って0.721 の変速比が得られ
る。
aでは、1〜3速ではダイレクトクラッチDCを締結さ
せるようにしており、この場合、ODプラネタリギヤO
DPでは、サンギヤS1とインターナルギヤR1とが結
合されてインプットシャフトINとインターメディエイ
トシャフトIMSとの間で、単に1:1(変速比1)で
駆動伝達を行う。また、4速では、ダイレクトクラッチ
DCを解放させてバンドブレーキODBを締結させ、サ
ンギヤS1の固定による増速作動でオーバドライブを得
るようにしている。すなわち、主変速機構1bでは、表
1に示す1速〜3速の変速比が得られ、主変速機構1b
の変速比を1.000 とした状態で副変速機構1aの増速作
動(高速段への切替)を行って0.721 の変速比が得られ
る。
【0018】上述の摩擦締結要素の締結・解放作動は図
4に概略を示す油圧制御回路2の油圧制御により行われ
る。すなわち、油圧制御回路2は、第1〜第5の5つの
ソレノイド51,52,53,54,55が設けられて
おり、第1〜第3ソレノイド51〜53ならびに第5ソ
レノイド54のON・OFFの状態を下記表2のソレノ
イド作動表に示すように組み合わせることで、図3の締
結作動図に示すような作動状態が得られるようにライン
圧の供給状態を切り替えるように構成されている。な
お、第1〜第3ソレノイド51〜53はONでドレーン
する構造であるのに対して第5ソレノイド55はOFF
でドレーンする構造となっている。また、第4ソレノイ
ド54はOFFドレーン構造であり、デューティ制御に
よりロックアップコントロール圧を発生させるよう構成
されている。
4に概略を示す油圧制御回路2の油圧制御により行われ
る。すなわち、油圧制御回路2は、第1〜第5の5つの
ソレノイド51,52,53,54,55が設けられて
おり、第1〜第3ソレノイド51〜53ならびに第5ソ
レノイド54のON・OFFの状態を下記表2のソレノ
イド作動表に示すように組み合わせることで、図3の締
結作動図に示すような作動状態が得られるようにライン
圧の供給状態を切り替えるように構成されている。な
お、第1〜第3ソレノイド51〜53はONでドレーン
する構造であるのに対して第5ソレノイド55はOFF
でドレーンする構造となっている。また、第4ソレノイ
ド54はOFFドレーン構造であり、デューティ制御に
よりロックアップコントロール圧を発生させるよう構成
されている。
【0019】
【表2】
【0020】なお、注1は、3速から2速にシフトダウ
ンする際、変速指令から車速に対応した所定時間(この
所定時間は車速が大きいほど大きい)後に、ONとして
3−2コントロールバルブ32を切り替える。この所定
時間の間は絞りを介してセカンドバンドサーボBS2の
リリース圧をドレーンさせてバンドの解放を遅らせるこ
とによりニュートラル状態を作り、エンジンを吹き上が
らせる作用を行う。また、この表2に示すように、第1
ソレノイド51は、1速時のみONとして他の変速段で
はOFFとしている。この第1ソレノイド51を図示の
ONの状態からOFFに切り替えると、プレッシャモデ
ィファイバルブ33が切り替わってプレッシャレギュレ
ータバルブ31のスプールが図中左に摺動され、ライン
圧が減圧されるもので、すなわち、第1ソレノイド51
の駆動切替に基づいて1速時に比べて2速以上ではライ
ン圧を減圧する切替制御が成される。
ンする際、変速指令から車速に対応した所定時間(この
所定時間は車速が大きいほど大きい)後に、ONとして
3−2コントロールバルブ32を切り替える。この所定
時間の間は絞りを介してセカンドバンドサーボBS2の
リリース圧をドレーンさせてバンドの解放を遅らせるこ
とによりニュートラル状態を作り、エンジンを吹き上が
らせる作用を行う。また、この表2に示すように、第1
ソレノイド51は、1速時のみONとして他の変速段で
はOFFとしている。この第1ソレノイド51を図示の
ONの状態からOFFに切り替えると、プレッシャモデ
ィファイバルブ33が切り替わってプレッシャレギュレ
ータバルブ31のスプールが図中左に摺動され、ライン
圧が減圧されるもので、すなわち、第1ソレノイド51
の駆動切替に基づいて1速時に比べて2速以上ではライ
ン圧を減圧する切替制御が成される。
【0021】前記各ソレノイド51〜55の駆動はコン
トロールユニットCUにより制御される。このコントロ
ールユニットCUは、基本的には予め設定されたシフト
スケジュールに基づいて図外のスロットル開度センサと
車速センサからの入力に対応した最適の変速段に変速す
る変速制御を行う。
トロールユニットCUにより制御される。このコントロ
ールユニットCUは、基本的には予め設定されたシフト
スケジュールに基づいて図外のスロットル開度センサと
車速センサからの入力に対応した最適の変速段に変速す
る変速制御を行う。
【0022】また、前記コントロールユニットCUは、
1速よりも小さい変速比で発進する低トルク発進制御を
行う。すなわち、この制御は、モード切替スイッチ4に
より雪道走行を想定したスノーモードを選択した際の発
進時に行う制御であって、この低トルク発進制御時に
は、主変速機構1bに対して1速を形成する信号、すな
わち、リヤクラッチRCを締結させる信号(第1・第2
ソレノイド51,52をONとして第5ソレノイド55
をOFFとする信号)を出力するが、副変速機構1aに
対しては通常の1速時にはONとする第3ソレノイド5
3をOFFとする信号を出力して3−4シフトバルブ3
4を図中左側にシフトさせ、ダイレクトクラッチDCな
らびにODバンドサーボBS1の解放側をドレーンさ
せ、増速作動を行わせる制御を行う。この場合、本実施
例では、主変速機構1bが1速を形成するときの変速比
は2.458 で、一方、副変速機構1aが増速作動を行うこ
とで得られる変速比は0.721 であるから、この低トルク
発進時の変速比は、1.772 となって、1速よりも小さい
変速比となる。
1速よりも小さい変速比で発進する低トルク発進制御を
行う。すなわち、この制御は、モード切替スイッチ4に
より雪道走行を想定したスノーモードを選択した際の発
進時に行う制御であって、この低トルク発進制御時に
は、主変速機構1bに対して1速を形成する信号、すな
わち、リヤクラッチRCを締結させる信号(第1・第2
ソレノイド51,52をONとして第5ソレノイド55
をOFFとする信号)を出力するが、副変速機構1aに
対しては通常の1速時にはONとする第3ソレノイド5
3をOFFとする信号を出力して3−4シフトバルブ3
4を図中左側にシフトさせ、ダイレクトクラッチDCな
らびにODバンドサーボBS1の解放側をドレーンさ
せ、増速作動を行わせる制御を行う。この場合、本実施
例では、主変速機構1bが1速を形成するときの変速比
は2.458 で、一方、副変速機構1aが増速作動を行うこ
とで得られる変速比は0.721 であるから、この低トルク
発進時の変速比は、1.772 となって、1速よりも小さい
変速比となる。
【0023】以上のように、本実施例では、1速よりも
小さい変速比で発進する場合、主変速機構1bは1速の
時のままで、副変速機構1aを増速状態(高速段)に切
り替えるようにしたため、油圧制御回路2のライン圧は
第1ソレノイド51をONとした時の1速用の高圧のラ
イン圧を用いることになり、摩擦締結要素(リヤクラッ
チRC,ODバンドブレーキODB)の容量を確保する
ことができ、従来のようにライン圧を増圧する必要はな
い。したがって、信号弁およびその回路を省略して構造
の簡略化を図ることができるという効果が得られ、それ
により、さらにコストダウンを図ることができるという
効果が得られる。
小さい変速比で発進する場合、主変速機構1bは1速の
時のままで、副変速機構1aを増速状態(高速段)に切
り替えるようにしたため、油圧制御回路2のライン圧は
第1ソレノイド51をONとした時の1速用の高圧のラ
イン圧を用いることになり、摩擦締結要素(リヤクラッ
チRC,ODバンドブレーキODB)の容量を確保する
ことができ、従来のようにライン圧を増圧する必要はな
い。したがって、信号弁およびその回路を省略して構造
の簡略化を図ることができるという効果が得られ、それ
により、さらにコストダウンを図ることができるという
効果が得られる。
【0024】しかも、上述の低トルク発進制御の際に、
主変速機構1bよりもトルク入力側に設けた副変速機構
1aを増速作動させることで、主変速機構1bへの入力
トルクが低下され、これにより主変速機構1bの摩擦締
結要素(リヤクラッチRC)の容量を確保することがで
きるという効果も得られる。
主変速機構1bよりもトルク入力側に設けた副変速機構
1aを増速作動させることで、主変速機構1bへの入力
トルクが低下され、これにより主変速機構1bの摩擦締
結要素(リヤクラッチRC)の容量を確保することがで
きるという効果も得られる。
【0025】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0026】例えば、上述の実施例では副変速機構をオ
ーバドライブタイプとしたが、副変速機構として、直結
と減速とに切り替えるアンダドライブタイプのものを用
い、低トルク発進時には、主変速機構を1速とし、副変
速機を直結として発進するようにしてもよい。なお、通
常の発進時には副変速機は減速状態とする。
ーバドライブタイプとしたが、副変速機構として、直結
と減速とに切り替えるアンダドライブタイプのものを用
い、低トルク発進時には、主変速機構を1速とし、副変
速機を直結として発進するようにしてもよい。なお、通
常の発進時には副変速機は減速状態とする。
【0027】実施例では、請求項2に対応して副変速機
構1aを自動変速機ATのトルク入力側に設けた例を示
したが、主変速機構1bをトルク入力側に設けても、所
期の効果(請求項1記載の発明による効果)は得ること
ができる。
構1aを自動変速機ATのトルク入力側に設けた例を示
したが、主変速機構1bをトルク入力側に設けても、所
期の効果(請求項1記載の発明による効果)は得ること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の自動変
速制御装置にあっては、複数段に変速可能に構成された
主変速機構と直列にオーバドライブを形成するための副
変速機構が設けられた自動変速機において、1速よりも
高速側の変速比で発進する時には、主変速機構を1速と
し、かつ、副変速機構を高速段とする制御を行うコント
ロールユニットを設けた構成としたため、流体圧コント
ロール回路を1速に変速する状態のまま、すなわち流体
圧切替制御により流体圧を高圧に制御した状態のまま
で、1速よりも小さい変速比が得られるもので、したが
って、自動変速機の摩擦締結要素へはコントロールユニ
ットの流体圧切替制御に基づいて高圧の流体圧が供給さ
れるから、従来のように容量確保のための増圧を制御す
る信号弁およびこの信号弁用の回路が不要となり、構造
の簡略化を図ることができるという効果が得られ、ま
た、それによりコストダウンを図ることができるという
効果が得られる。
速制御装置にあっては、複数段に変速可能に構成された
主変速機構と直列にオーバドライブを形成するための副
変速機構が設けられた自動変速機において、1速よりも
高速側の変速比で発進する時には、主変速機構を1速と
し、かつ、副変速機構を高速段とする制御を行うコント
ロールユニットを設けた構成としたため、流体圧コント
ロール回路を1速に変速する状態のまま、すなわち流体
圧切替制御により流体圧を高圧に制御した状態のまま
で、1速よりも小さい変速比が得られるもので、したが
って、自動変速機の摩擦締結要素へはコントロールユニ
ットの流体圧切替制御に基づいて高圧の流体圧が供給さ
れるから、従来のように容量確保のための増圧を制御す
る信号弁およびこの信号弁用の回路が不要となり、構造
の簡略化を図ることができるという効果が得られ、ま
た、それによりコストダウンを図ることができるという
効果が得られる。
【0029】さらに、請求項2記載の発明にあっては、
副変速機構を、主変速機構よりもトルク入力側に設けた
ため、上記1速よりも高速側での発進時には、副変速機
構の増速により低減されたトルクが主変速機構に入力さ
れることになり、主変速機構の摩擦締結要素の容量の確
保が容易となるという効果が得られる。
副変速機構を、主変速機構よりもトルク入力側に設けた
ため、上記1速よりも高速側での発進時には、副変速機
構の増速により低減されたトルクが主変速機構に入力さ
れることになり、主変速機構の摩擦締結要素の容量の確
保が容易となるという効果が得られる。
【図1】本発明の自動変速制御装置を示すクレーム対応
図である。
図である。
【図2】実施例装置を適用した自動変速機の構成を示す
スケルトン図である。
スケルトン図である。
【図3】実施例装置の摩擦締結要素の締結・解放を示す
締結作動図である。
締結作動図である。
【図4】油圧制御回路の構成を示す概略図である。
a 摩擦締結要素
b 主変速機構
c 摩擦締結要素
d 副変速機構
e 自動変速機
f 流体圧コントロール回路
g コントロールユニット
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16H 59/00 - 61/12
F16H 61/16 - 61/24
F16H 63/40 - 63/48
Claims (2)
- 【請求項1】 複数段の変速比を形成可能な歯車組を有
しているとともに、前記歯車組の各要素の断接や固定を
行う摩擦締結要素を有した主変速機構、および、前記主
変速機構と直列に設けられて高速段と低速段とを切替可
能な歯車組ならびに歯車組の作動を切り替える摩擦締結
要素を有した副変速機構を備えた自動変速機と、 前記摩擦締結要素の締結・解放を行うために供給する流
体圧の供給切替ならびに調節を行う流体圧コントロール
回路と、 走行状態に応じた最適の変速比に変速すべく前記流体圧
コントロール回路の作動を制御するコントロールユニッ
トと、 を備えた自動変速制御装置において、 前記コントロールユニットは、1速よりも小さい変速比
で発進する低トルク発進時には、前記主変速機構を1速
時と同じ締結要素を締結したままとし、かつ、前記副変
速機構を高速段とする制御を行うよう構成され、前記主
変速機構が1速時には2速以上の場合よりも高圧とする
流体圧切替制御を行うことを特徴とする自動変速制御装
置。 - 【請求項2】 前記副変速機構が、主変速機構よりもト
ルク入力側に設けられていることを特徴とする請求項1
記載の自動変速制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19412794A JP3478420B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 自動変速制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19412794A JP3478420B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 自動変速制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861478A JPH0861478A (ja) | 1996-03-08 |
JP3478420B2 true JP3478420B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=16319364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19412794A Expired - Fee Related JP3478420B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | 自動変速制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3478420B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8590684B2 (en) * | 2009-12-03 | 2013-11-26 | GM Global Technology Operations LLC | Control system for a dual clutch transmission |
-
1994
- 1994-08-18 JP JP19412794A patent/JP3478420B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0861478A (ja) | 1996-03-08 |
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