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JP3478289B2 - ダイバーズ用情報処理装置 - Google Patents

ダイバーズ用情報処理装置

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Publication number
JP3478289B2
JP3478289B2 JP2001522032A JP2001522032A JP3478289B2 JP 3478289 B2 JP3478289 B2 JP 3478289B2 JP 2001522032 A JP2001522032 A JP 2001522032A JP 2001522032 A JP2001522032 A JP 2001522032A JP 3478289 B2 JP3478289 B2 JP 3478289B2
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JP
Japan
Prior art keywords
pressure
decrease rate
pressure decrease
diving
upper limit
Prior art date
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Expired - Fee Related
Application number
JP2001522032A
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English (en)
Inventor
真朗 黒田
仁美 鮎澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP3478289B2 publication Critical patent/JP3478289B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04GELECTRONIC TIME-PIECES
    • G04G21/00Input or output devices integrated in time-pieces
    • G04G21/02Detectors of external physical values, e.g. temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C11/32Decompression arrangements; Exercise equipment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63CLAUNCHING, HAULING-OUT, OR DRY-DOCKING OF VESSELS; LIFE-SAVING IN WATER; EQUIPMENT FOR DWELLING OR WORKING UNDER WATER; MEANS FOR SALVAGING OR SEARCHING FOR UNDERWATER OBJECTS
    • B63C11/00Equipment for dwelling or working underwater; Means for searching for underwater objects
    • B63C11/02Divers' equipment
    • B63C2011/021Diving computers, i.e. portable computers specially adapted for divers, e.g. wrist worn, watertight electronic devices for detecting or calculating scuba diving parameters

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ocean & Marine Engineering (AREA)
  • Electric Clocks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、ダイバーズ用情報処理装置に関
し、特にダイバーのダイビング中の浮上時における圧力
減少率をダイバーに報知し、圧力変化率が大きくなりが
ちな高所におけるダイビングのダイバーの減圧症および
肺の過膨張傷害にかかる危険性を低減させることに関す
る。
【0002】
【背景技術】いわゆるダイブコンピュータとも称せられ
るダイバーズ用情報処理装置において行われる潜水後の
減圧条件の計算方法については、KEN LOYST e
t a1.著の「DIVE COMPUTERS A C
ONSUMER’S GUIDE TO HISTOR
Y,THEORY & PERFORMANCE’」Wa
tersport Publishing Inc.(1
991)に詳細に述べられている。また、理論について
の文献としては、A.A.Buhlmann著の「De
compression−Decompression
Sickness 」、Springer,Berli
n(1984)、pp.14に記載の計算方法も検討さ
れている。
【0003】そこで、ダイバーズ用情報処理装置では、
上記の理論からダイビング中およびダイビング後の体内
不活性ガスの吸収および排出を計算し、体内不活性ガス
量を常時把握し、ダイバーの減圧症にかかる危険性を低
減している。
【0004】また、減圧症を防止すると言う観点からす
れば、浮上速度が速すぎると体内に溶け込んでいた窒素
などの不活性ガスが気泡となって減圧症を起こすので、
水面への浮上速度を守ることも重要である。そこで、従
来のダイバーズ用情報処理装置では、浮上速度を監視
し、予め設定されている1つの浮上速度上限値よりも浮
上速度が速いときには浮上速度違反である旨の警告を発
し、ダイバーに知らせるように構成されているものもあ
る。
【0005】また、浮上速度として、浮上時の水圧値の
変化ではなく、単位時間内における浮上前後の水圧比の
大小に着目し、水深に応じて浮上速度上限値を設定し、
浮上速度を監視しているダイバーズ用情報処理装置もあ
る。
【0006】しかしながら、これらはダイビングを行っ
ている水面の気圧について、なんら考慮されていないと
いう問題点があった。仮に、水面の気圧の低い高所でダ
イビングを行った場合と、水面の気圧の高い低所でダイ
ビングを行った場合を比べると、同じ密度で、同じ時簡
に同じ距離だけ浮上を行ったとしても、移動終了後の圧
力を移動開始前の圧力で割った圧力変化率は高所でダイ
ビングを行ったほうが小さく、逆に肺中の空気は、圧力
変化率に反比例し低所ダイビングよりも膨張しやすく、
減圧症および肺の過膨張傷害にかかる危険性は大きい。
【0007】しかるに、従来のダイバーズ用情報処理装
置は、水深に応じて浮上中の浮上速度上限値が設定され
ていたものもあったが、多くのダイバーズ用情報処理装
置は、一律に浮上中の浮上速度上限値が設定され、水面
の気圧に関してはなんら考慮されていなかった。そのた
め、安全性を重視するという観点からすれば、浮上速度
上限値をかなり小さめに設定することになる。その結
果、水面の気圧の高い低所のダイビングでは、浮上速度
に余裕があるにも関わらず浮上速度違反である旨の警告
が頻繁に発せられ、現状からずれた情報を提供すること
になる。それとは逆に、浮上速度上限値を大きめに設定
して警告を誤って発するのを防止しようとすると、減圧
症を確実に防止することが困難となる。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明では、ダイ
ビングを行っている水面の気圧に基づいて浮上時の圧力
減少率上限値を設定し、水面の気圧の低い高所でのダイ
ビングにおいても適正な浮上速度を監視することのでき
るダイバーズ用情報処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【発明の開示】上記目的を達成するために、本発明のダ
イバーズ用情報処理装置は、圧力測定手段と、潜水時間
を計測する潜水時間計時手段と、前記圧力測定手段によ
って計測された圧力と、前記計時手段に基づいて、浮上
時の圧力減少率を導出する圧力減少率導出手段と、圧力
減少率上限値を設定する圧力減少率上限値設定手段と、
前記圧力減少率上限値設定手段によって設定された圧力
減少率上限値と圧力減少率導出手段によって導出された
現在の圧力減少率とを比較する圧力減少率比較手段とを
有し、前記圧力減少率上限値設定手段は、ダイビングを
行っている水面の気圧情報に基づいて、ダイビング中の
浮上時における前記圧力減少率上限値が設定され、前記
圧力減少率導出手段によって前回導出された圧力減少率
と現在導出された圧力減少率の変化率より、後の圧力減
少率を予測する圧力減少率予測手段を備えたことを特徴
とする。
【0010】本発明では、ダイビングの浮上時に起こる
圧力減少率が適正か否かを監視するにあたって、水面の
気圧毎に所定の圧力減少率上限値が設定されている。こ
の圧力減少率とは、現在の絶対圧からt 秒(前)の絶
対圧の差分を時間t で割った値であり、現在の水面の
気圧に対応する圧力減少率上限値との比較を行う。例え
ば、圧力減少率上限値は、水面の気圧の低い高所ダイビ
ングでは小さな値が設定されている。なぜなら、単位時
間あたりにおける浮上時の絶対圧の変化は、水面の気圧
の高い低所ダイビングより水面の気圧の低い高所ダイビ
ングのほうが大きいからである。すなわち、ダイビング
中の浮上時の水圧値の減少率よりもむしろ、単位時間あ
たりにおける浮上前後の絶対圧比の大小が重要な問題で
あり、特開平10−250683 では現在の水深に応
じて浮上速度上限値の設定されるようになっているもの
もある。また、この浮上前後の絶対圧比の大小に着目し
たため、単純に浮上速度を用いず、圧力値によって浮上
時の安全を監視する。なぜなら、例えば、淡水と海水な
ど、水の密度が異なる場合、同じ浮上速度でも、圧力の
変化が異なるからである。そこで、本発明では、水面の
気圧の高い低所ダイビングでは比較的大きな圧力減少率
を許容し、水面の気圧の低い高所ダイビングでは比較的
小さな圧力減少率しか許容しないように、圧力減少率上
限値を設定することにより、浮上時における適切な安全
の判断が可能となる。
【0011】ダイビングの浮上時に急な浮上を行うと、
減圧症にかかる危険性は高まり、さらに急な浮上に伴う
減圧により、肺中の空気が膨張し肺の破裂も起こる危険
性がある。これを防ぐためには、危険な速度になってか
ら警告を行うことは危険であり、危険な速度にならない
ような報知の仕方が必要である。そのためには、圧力減
少率の変化率を調べ、その変化率から危険な浮上速度に
ならないように予測することが大切であり、このように
危険な速度にならないように予測することは、ダイバー
により大きな安全を提供することができる。
【0012】したがって、この圧力減少率予測手段は、
前回導出された圧力減少率と現在導出された圧力減少率
の変化率から、潜水終了時点まで圧力減少率を予測する
ようになっていることが好ましく、浮上を行なう場合
は、数秒後の圧力減少率を逐次予測できるようになって
いることがより好ましい。
【0013】また、本発明のダイバーズ用情報処理装置
は、現在の圧力減少率を報知する、もしくは圧力減少率
上限値と現在の圧力減少率を比較して現在の圧力減少率
が前記圧力減少率上限値より大きい場合には、警告を行
う圧力減少率報知手段とを有することを特徴とする。
【0014】このように圧力減少率を報知手段によっ
て、連続的に報知レベルを変えた場合、現時点で圧力減
少率が増加傾向にあるのか減少傾向にあるのか感覚的に
把握することができ、危険な圧力減少率に達する前にダ
イバーに危険を伝達することが容易となる効果を有す
る。
【0015】前記報知レベルをアラーム音の周波数の高
低によって連続的に変化させることによって、圧力減少
率を伝達することにより、連続的な変化を表現でき、現
時点で圧力減少率が増加傾向にあるのか減少傾向にある
のか感覚的に把握することができ、危険な圧力減少率に
達する前にダイバーに危険を伝達することが容易となる
効果を有する。また、特に、危険な圧力減少率に近づい
た場合に周波数が高くなるようにしておけば、危険が迫
っていることが直感的に認識しやすいという効果を有す
る。
【0016】また、前記報知レベルをアラーム音のテン
ポの早遅によって連続的に変化させることによって、圧
力減少率を伝達することにより連続的な変化を表現で
き、直感的に現時点で圧力減少率が増加傾向にあるのか
減少傾向にあるのか把握することができ、危険な圧力減
少率に達する前にダイバーに危険を伝達することが容易
となる効果を有する。また、特に、危険な圧力減少率に
近づいた場合にテンポがアップするようにしておけば、
人間が危険に接したときに心拍数が上がるように、直感
的に危険に接していることを認識しやすいという効果を
有する。
【0017】さらに、前記報知レベルをアラーム音の音
量の大小よって連続的に変化させることによって圧力減
少率を報知することにより連続的な変化を表現でき、現
時点で圧力減少率が増加傾向にあるのか減少傾向にある
のか直感的に把握することができ、危険な圧力減少率に
達する前にダイバーに危険を報知することが容易となる
効果を有する。また、特に、危険な圧力減少率に近づい
た場合に音量が大きくなるようにしておけば、より危険
性を認識させやすく、ダイバーの注意を喚起しやすいと
いう効果を有する。
【0018】また、前記報知レベルを振動アラームの振
幅の大小や振動アラームの振動のテンポの早遅によって
連続的に変化させることでもよい。このように振動アラ
ームを使用すれば、アラーム音の場合のように、自分自
身の警告か、他人の警告か惑わされることがなく、それ
ゆえ圧力減少率の情報が自分に対して向けられているこ
とが、早期に認識でき、圧力減少率が危険な値に達する
ことを予防する効果を有する。特に、危険な圧力減少率
に近づいた場合にテンポがアップするようにしておけ
ば、人間が危険に接したときに心拍数が上がるように、
直感的に危険に接していることを認識しやすいという効
果を有する。
【0019】さらに、本発明のダイバーズ用情報処理装
置は、圧力減少率の前記圧力減少率上限値に対する許容
度を表示する圧力減少率上限値表示手段を有することを
特徴とする。加えて、本発明のダイバーズ用情報処理装
置は、前記圧力測定手段は、水深計測と気圧計測の両者
を1つのセンサにて計測することを特徴とする。最後
に、本発明のダイバーズ用情報処理装置は、標高0メー
トルから標高3200メートルの範囲内にて、前記圧力
減少率上限値が設定されていることを特徴とする。
【0020】
【発明を実施するための最良の形態】以下、本発明の実
施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】[全体構成] 図1は本形態のダイバーズ用情報処理装置の装置本体、
および腕バンドの一部を示す平面図である。図2はその
ブロック図である。図1において、本形態の情報処理装
置1は、いわゆるダイブコンピュータとも称せられるも
のであり、潜水中のダイバーの水深位置や潜水時間を計
算してそれらを表示するとともに、潜水中に体内に蓄積
される不活性ガス量、(主に窒素量)を計測し、この計
測結果から、潜水後に陸上にあがってから体内に蓄積さ
れた窒素が排出される時間などを表示するものである。
この情報処理装置1は、円形の装置本体2に対して腕時
計における6時の側および12時の側に腕バンド3,4
がそれぞれ連結され、これらの腕バンド3,4によって
腕時計と同様、腕に装着して使用することができる。装
置本体2は、上ケースと下ケースとが完全水密状態でビ
ス止めなどの方法で固定され、その内部には各種の電子
部品などが搭載された基板(図示せず)が収納されてい
る。
【0022】装置本体2の上面側には、液晶表示パネル
11を用いた表示部10が構成され、それより腕時計に
おける6時の側には2つのプッシュボタンからなるスイ
ッチA,Bが構成されている。ここで、スイッチA,B
は、情報処理装置1で行われる各モードを選択、切り換
えするための操作部5である。装置本体2の上面側のう
ち、腕時計における9時の側には、潜水を開始したか否
かを監視するための水分検知センサーを用いた潜水動作
スイッチ30が構成されている。この潜水動作監視スイ
ッチ30は装置本体の上面に露出している2つの電極3
1,32を備え、これらの電極31,32が海水などで
導通し、電極31,32間の抵抗値が小さくなったとき
に潜水を開始したものと判断する。但し、この潜水動作
監視スイッチ30は、あくまで入水したことを検出し
て、ダイビングモードに移行するのに用いられるだけ
で、1本のダイビングを開始した旨を検出するものでは
ない。すなわち、情報処理装置1を装着した腕が海水に
浸かっただけのこともあり、このような場合にはダイビ
ングを開始したものと扱うべきではないからである。そ
れ故、本形態の情報処理装置1では、装置本体に内蔵の
圧力センサによって水深(水圧)が一定以上、たとえ
ば、本形態では水深値が1.5mより深くなったとき
に、ダイビングを開始したものと見なし、かつ、この水
深値よりも浅くなったときにダイビングが終了したもの
と見なす。
【0023】図2に示すように、本形態の情報処理装置
1は、各種の情報を表示するための液晶表示パネル1
1,およびそれを駆動する液晶ドライバー12、各モー
ドでの処理を行うとともに、各モードに応じた表示を液
晶表示パネル11で行わせる制御部50とによって表示
部10が構成されている。制御部50に対しては、スイ
ッチA,B、および水検知センサを用いた潜水動作監視
スイッチ30からの出力が入力されるようになってい
る。ダイバーズ用情報処理装置1では、通常時刻の計測
や潜水時間の監視を行うことから、制御部50に対して
は、発振回路31からのクロック出力が分周回路32を
介して入力され、時刻用カウンタ33によって1秒単位
での計時が行われる計時部68が構成されている。
【0024】また、ダイバーズ用情報処理装置1では、
水深を計測、表示するとともに、水深(水圧)と潜水時
間とから体内に蓄積される窒素ガス(不活性ガス)の量
を計測していくことから、圧力センサ34(半導体圧力
センサ)、この圧力センサ34の出力信号に対する増幅
回路35、およびこの増幅回路35から出力されるアナ
ログ信号をデジタル信号に変換して制御部50に出力す
るA/D変換回路36を備える圧力計測部61が構成さ
れている。さらに、情報処理装置1には報知装置37や
振動発生装置38が構成され、警告などをアラーム音や
振動としてダイバーに伝達することが可能である。な
お、圧力計測は、水深計測と気圧計測の両者を1 つの
センサで計測してもよいし、水深計測と気圧計測とを別
々のセンサを用いて計測してもよい。
【0025】本形態において、制御部50には、装置全
体の制御を司るCPU51と、このCPU51の制御の
下に液晶ドライバー12および時刻用カウンタ33を制
御する制御回路52とが構成され、ROM53に格納さ
れているプログラムに基づいてCPU51が行う各処理
によって後述する各モードが実現される。ダイバーズ用
情報処理装置1は、後述するダイビングモード中、ダイ
バーの圧力減少率を監視するように構成され、この機能
は、CPU51、ROM53、RAM54などの機能を
利用して以下の構成として実現される。
【0026】すなわち、図3に示すように、ダイバーズ
用情報処理装置1では前記の計時部68の計測結果、お
よび圧力計測部61の計測結果に基づいて浮上時の圧力
減少率を計測する圧力減少率導出部751と、圧力計測
部61で計測されたダイビング開始前の水面の気圧情報
を基に、もしくは操作部5によって入力されたダイビン
グ開始前の水面の気圧情報を基に、圧力減少率上限値設
定部76によって設定された圧力減少率上限値、前述の
圧力減少率導出部751によって導出された圧力減少率
とを比較する圧力減少率比較部791と、圧力減少率導
出部751によって前回導出された圧力減少率と、現時
点での圧力減少率の差分をとり、前回と現在の時間で割
った圧力減少率の変化率を求め、数秒後の圧力減少率を
予測する圧力減少率予測部752と、現在もしくは数秒
後の圧力減少率が圧力減少率上限値より大きい場合には
圧力減少率違反との警告を行い、また、現在もしくは数
秒後の圧力減少率を直接報知、または、現在もしくは数
秒後の圧力減少率が圧力減少率上限値のどれくらいに相
当するのかを報知する圧力減少率報知部771によって
構成されている。ここで、圧力減少率はダイバーが認識
しやすいようにその海水もしくは淡水の密度を考慮した
浮上速度に変換して報知してもよい。また、圧力減少率
上限値設定部76は現在の圧力値から圧力変化率を用い
て圧力減少率上限値を設定してもよい。圧力減少率導出
部751は図2に示したCPU51、ROM53、RA
M54の演算機能として実現される一方、圧力減少率報
知部771は、図2に示したCPU51、ROM53、
RAM54、報知装置37、振動発生装置38、液晶パ
ネル11での表示などの機能として実現される。
【0027】本形態において、圧力減少率報知部771
は、前記の圧力減少率上限値設定部76によって設定さ
れROM53に格納されている水面の気圧範囲毎の圧力
減少率上限値と現在の圧力減少率を比較部791によっ
て比較して、現在の圧力減少率が現在の水面気圧に対応
する圧力減少率上限値より大きい場合には液晶表示パネ
ル11での表示、報音装置37からのアラーム音の発
生、さらに振動発生装置38からダイバーへの振動など
の方法で圧力減少率違反の警告を行い、圧力減少率上限
値より遅く状態に戻った時点で圧力減少率違反の警告を
停止する。
【0028】また、本形態において、圧力減少率報知部
771は、圧力減少率導出部751によって得られた圧
力減少率の情報を、報音装置37からアラーム音の周波
数を圧力減少率が大きくなるにつれ、周波数が高くなる
ように変化させることによって伝達する。アラーム音の
周波数を変えるばかりではなく、アラーム音のテンポを
変えたり、アラーム音の音量を変えたりしてもよい。ま
た、圧力減少率報知部771は、振動発生装置38を用
いてもよく、振動の振幅の大小や、振動のテンポなどで
もよい。また、圧力減少率報知部771は、表示11を
用いてもよく、圧力減少率導出部751で得られた圧力
減少率と圧力減少率上限値設定部76によって設定され
た圧力減少率上限値から、圧力減少率上限値に対する現
時点での圧力減少率許容度を圧力減少率比較部791に
よって、圧力減少率許容度を導出し、その導出結果を表
示11 で表示される。なお、その表示方法としては、
図1のバーグラフ118のようにグラフィカルに表示す
るとよい。
【0029】さらに、圧力減少率報知部771はこれら
報音装置37,振動発生装置38、表示11を組み合わ
せてもよい。
【0030】また、ダイバーズ用情報処理装置1には、
圧力計測部61が計測した水深値が1.5m(潜水開始
判定用水深値)より深くなったときから1.5m(潜水
終了判定用水深値)より浅くなったときまでを1回の潜
水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日付、潜
水時間、最大水深、などの様々なデータ)をRAM54
に記憶、保持しておく潜水結果記録部78が構成されて
いる。この潜水結果記録部78も、図2に示したCPU
51,ROM53、RAM54の機能として実現され
る。ここで、潜水結果記録部78は、圧力減少率報知部
771が一回の潜水で連続して複数回の警告、たとえば
連続して2回以上の警告を発したときに圧力減少率違反
があった旨を潜水結果として記録するように構成され、
後述するログモードにおいて過去の潜水結果が再生、表
示されるときには、ダイビング中に圧力減少率違反があ
った旨も再生、表示される。また、潜水結果記録部78
は、圧力計測部61が計測した水深値が1.5m(潜水
開始判定用水深値)より深くなったときから、1.5m
(潜水終了判定用水深値)より浅くなるまでの間、計時
部68の計測結果に基づいて潜水時間の計測を行い、潜
水時間が3分未満であれば、この間の潜水は一回の潜水
として扱わず、その間の潜水結果については記録しな
い。潜水結果記録部78では、潜水結果が最大10本の
ログデータとして記録、保持され、それ以上潜水した場
合には古いデータから順に削除されるので、素潜りのよ
うな短時間のダイビングも記録すると、重要なダイビン
グの結果が削除されてしまうからである。
【0031】[報音発生回路の説明] ここで、報音発生回路について、図11を用いて説明す
る。図11に示すように、報音発生回路は、昇圧コイル
371、圧電素子ブザー372、IC373、トランジ
スタ374、ブザー駆動用電源375より構成されてい
る。ブザー駆動用電源375から、昇圧コイル371に
電気が供給されて昇圧が行なわれる。これによって、圧
電素子ブザー372に交流電圧が印加され、報音(アラ
ーム音)が発生される。
【0032】[振動発生装置の説明] 次に、振動発生装置について、図12、図13、図14
を用いて説明する。図12に示すようなステップモータ
に偏心おもり384を設け、連続回転させて振動を伝
え、振動アラームを伝えるものである。振動アラーム用
ステップモータの構成は、ロータ385、ステータ38
2a、ステータ382b、磁心387、単相駆動コイル
381を備えて構成される。さらに、ロータ385に
は、回転軸382に永久磁石389及び偏心おもり38
4が同軸上に取り付けられている。永久磁石289は、
主に希上類系の素材からなり、たとえばサマリウムコバ
ルト系を使用し、少なくとも2極以上に着磁されている
ことが好ましい。偏心おもり384は、振動による報知
効果を高めるため、重金属から構成されていることが好
ましく、たとえば金合金、タングステン合金などを用い
る。ロータ385は、2片のステータ382a、382
bにより囲まれるように配置されている。
【0033】図14に、ステータ近傍の拡大図を示す。
2片のステータ382a、382bは、互いに偏心した
位置で対向させられ、磁心387と磁気回路を形成する
ため、ねじ380で固定されている。さらに、ステータ
382a、382b及び磁心387は、透磁率を高める
ため、高透磁率部材、たとえばパーマロイ合金などを用
いるのが好ましい。また、磁心387 には、単相の駆
動コイルが巻回されている。振動アラーム用ステップモ
ータの駆動回路は、図12に示すように、CPU51、
ステアリング回路386、ドライバ回路388より構成
されており、CPU51により駆動パルスP1を発生さ
せ、ステアリング回路386に信号を送出する。
【0034】ドライバ回路388は、PMOSトランジ
スタTr1、PMOSトランジスタTr4、NMOSト
ランジスタTr2、NMOSトランジスタTr3を備え
て構成されている。ステアリング回路386のコントロ
ール信号C1〜C4のうち、PMOSトランジスタTr
1のゲートにはコントロール信号C1が入力され、NM
OSトランジスタTr2にはコントロール信号C2が入
力され、NMOSトランジスタTr3にはコントロール
信号C3が入力され、PMOSトランジスタTr4のゲ
ートにはコントロール信号C4が入力されている。駆動
コイル381の一方の端子は、PMOSトランジスタT
r1及びNMOSトランジスタTr2のドレインに接続
されている。また、駆動コイル381の他方の端子は、
NMOSトランジスタTr3及びPMOSトランジスタ
Tr4のドレインに接続されている。
【0035】次に、振動アラーム発生回路の動作につい
て図12及び図13を参照して説明する。CPU51か
ら駆動パルスP1が出力されていない期間においては、
ステアリング回路386からのコントロール信号C1〜
C4はすべて“L”レベルであり、PMOSトランジス
タTr1とPMOSトランジスタTr4がON状態とな
り、駆動コイル381には、高電位側電源電圧Vddが
印加される。その後、駆動パルスP1が出力されると、
駆動パルスP1に同期してステアリング回路386は、
コントロール信号C1及びコントロール信号C2を一群
とし、コントロール信号C3及びコントロール信号C4
を他群とし、各群毎に交互に“H”レベルになる。
【0036】この結果、コントロール信号C1及びコン
トロール信号C2が“H”レベルになると、PMOSト
ランジスタTr1はオフ状態、NMOSトランジスタT
r2はオン状態、NMOSトランジスタTr3はオフ状
態、PMOSトランジスタTr4はオン状態となる。し
たがって、電流は高電位側電源Vdd→PMOSトラン
ジスタTr4→駆動コイル381→NMOSトランジス
タTr2→低電位側電源Vssというように流れ、ステ
ータ382を第1 の方向に磁化してロータ385が回
転することとなる。
【0037】続いて次の駆動パルスP1を発生し、ステ
アリング回路386には、逆にコントロール信号C3、
C4を“H”レベルとし、コントロール信号C1、C2
を“L”レベルとする。したがって、PMOSトランジ
スタTr1はオン状態、NMOSトランジスタTr2は
オフ状態、NMOSトランジスタTr3はオン状態、P
MOSトランジスタTr4はオフ状態となる。したがっ
て、電流は高電位側電源Vdd→PMOSトランジスタ
Tr1→駆動コイル381→NMOSトランジスタTr
3→低電位側電源Vssというように流れ、ステータ3
82を第1の方向とは逆方向の第2の方向に磁化してロ
ータ385が回転することとなる。以降は、上記動作を
繰り返すことによって、連続運転を行わせ、圧力減少率
違反の警告を知らせることになる。
【0038】[表示部の説明] 再び図1において、液晶表示パネル11の表示面は9つ
の表示領域で構成され、これら9つの表示領域は、中央
に位置する表示領域11Aと、その外周側に位置する環
状表示領域11Bとに大別される。なお、本実施例では
表示領域11Aとその外側に位置する環状表示領域11
Bが円形の例を示したが、円形に限定されるものではな
く楕円形、トラック状、多角形でも良い。表示領域11
Aのうち、腕時計の12時の側に位置する第1の表示領
域111は各表示領域のうちで最も大きく構成され、そ
こには、後述するダイビングモード、サーフェスモード
(時刻モード)、プランニングモード、ログモードのと
きにそれぞれ現在水深、現在月日、水深ランク、潜水月
日(ログナンバー)が表示される。第1の表示領域11
1より3時の側に位置する第2の表示領域112には、
ダイビングモード、サーフェスモード(時刻モード)、
プランニングモード、ログモードのときにそれぞれ潜水
時間、現在時刻、無減圧潜水可能時間、潜水開始時刻
(潜水時間)が表示される。第1の表示領域111より
6時の側に位置する第3の表示領域113には、ダイビ
ングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プラン
ニングモード、ログモードのときにそれぞれ、最大水
深、体内窒素排出時間、セーフティレベル、最大水深
(平均水深)が表示される。第3の表示領域113より
3時の側に位置する第4の表示領域114には、ダイビ
ングモード、サーフェスモード(時刻モード)、プラン
ニングモード、ログモードのときにそれぞれ無減圧潜水
可能時間、水面休止時間、温度、潜水終了時刻(最大水
深時水温)が表示される。第3の表示領域113より6
時の側に位置する第5の表示領域115には、電源容量
切れ警告104や高所ランク103が表示される。液晶
表示パネル11の最も6時の側に位置する第6の表示領
域116には、体内窒素量が、グラフ表示される。ま
た、第6の表示領域116より3時の側に位置する第7
の表示領域117には、ダイビングモードで減圧潜水状
態になったときに、窒素(不活性ガス)が吸収傾向にあ
るのか、排出傾向にあるかを示す領域、圧力減少率が高
すぎる旨の圧力減少率違反警告の1 つとしての「SL
OW」を表示する領域、および潜水中に減圧潜水に至っ
た旨の警告としての「DECO」を表示する領域が構成
されている。また第7の表示領域117より6時の側に
位置する第8 の表示領域118には、ダイビングモー
ドで浮上中に変化する圧力減少率が、グラフ表示され
る。
【0039】[体内窒素量計算方法の説明] 図4は、本形態のダイバーズ用情報処理装置1 におい
て体内窒素分圧(体内不活性ガス量)を計算するための
構成例を説明するための機能ブロック図である。ここで
示す体内窒素量の計算はあくまで一例であり、各種の方
法を用いることができることから、ここではそのための
構成を簡単に説明しておく。本形態のダイバーズ用情報
処理装置において行われる潜水後の減圧条件の計算方法
については、KEN LOYST et al.著の「D
IVE COMPUTERS A CONSUMER’S
GUIDE TO HISTORY,THEORY & P
E RFORMANCE’]Watersport Pu
blishing Inc.(1991)に詳細に述べ
られている。また、理論についての文献としては、A.
A.Buhlmann著の「Decompressio
n−Decompression Sicknes
s」、Springer,Berlin(1984)に
詳しい。これらいずれの文献にも、ダイビングにより体
内に溶け込んだ不活性ガスは減圧症を招くことを示唆し
ている。ここで、減圧症をより確実に防ぐという観点か
らは、A.A.Buhlmann著の「Decompr
ession−Decompression Sick
ness」、Springer,Berlin(198
4)、pp.14に記載の計算方法も検討されている。
【0040】本形態のダイバーズ用情報処理装置1で
は、図4に示すように、体内窒素量を分圧として計算す
るために、図2に示した圧力センサー34、増幅回路3
5、A/D変換回路36を利用した水深(水圧)や気圧
を測定する圧力計測部61、図2に示したCPU51,
ROM53、RAM54の機能として実現される呼吸気
窒素分圧計算部62、図2に示したRAM54を利用し
た呼吸気窒素分圧記憶部63、図2に示したCPU5
1、ROM53、RAM54の機能として実現される体
内窒素分圧計算部64、図2に示したRAM54を利用
した体内窒素分圧記憶部65、図2に示した時刻用カウ
ンタ33を利用した計時部68,図2に示したCPU5
1、ROM53,RAM54の機能として実現され、呼
吸気窒素分圧記憶部63と体内窒素分圧記憶部65に記
憶されているデータ比較を行う比較部66,図2に示し
たCPU51,ROM53,RAM54の機能として実
現される半飽和時間選択部67が構成されている。これ
らの構成要素のうち、呼吸気窒素分圧計算部62,体内
窒素分圧計算部64,比較部66,半飽和選択部67
は、図2のCPU51、ROM53、およびRAM54
にてソフトウエアとして実現可能であるが、ハードウエ
アである論理回路のみ、あるいは、論理回路とCPUを
含む処理回路とソフトウエアを組み合わせることで実現
する事も可能である。
【0041】この構成例では、圧力計測部61は、時間
tに対応する水圧P(t)を計算して出力する。呼吸気
窒素分圧計算部62は、圧力計測部61から出力された
水圧p(t)に基づいて、呼吸基窒素分圧PIN2
(t)を計算し、出力する。呼吸気窒素分圧PIN2
(t)は潜水中の水圧P(t)より次式 PIN2(t)=0.79 ×P [bar] により計算で求めることができる。呼吸気窒素分圧記憶
部63は、呼吸気窒素分圧計算部62において上式のよ
うに計算されたPIN2(t)の値を記憶する。体内窒
素分圧計算部64は、窒素の吸収/排出の速度が異なる
組織毎に体内窒素分圧PGT(t)を計算する。1つの
組織を例に取ると、潜水時間t=t0からtEまでに吸
収/排出する体内窒素分圧PGT(tE)は、t0時の
体内窒素分圧PGT(tE)として体内窒素分圧記憶部
65に記憶される。そのための計算式は、下式のとおり
である。
【0042】 PGT(t)=PGT(t) +{PIN(t)−PGT(t)} ×{1−exp(−k(t−t)/T)} ここで、kは実験的に求められる定数である。
【0043】次に比較部66により、呼吸気窒素分圧記
憶部63の結果であるPIN2(t)と体内窒素分圧部
5の結果であるPGT(t)を比較し、その結果、半飽
和時間選択部67によって、体内窒素分圧計算部64で
用いられる半飽和時間THを可変とする。たとえば、t
=t0時の呼吸気窒素分圧PIN2(t0)、体内窒素
分圧PGT(t0)が、それぞれ呼吸気窒素分圧記憶部
63と体内窒素分圧記憶部65に記憶されているとする
と、比較部66はこのPIN2(t0)とPGT(t
0)を比較する。
【0044】そして、体内窒素分圧計算部64は、半飽
和時間選択部67により、次のように制御され、t=t
Eの時の体内窒素分圧PGT(tE)が計算される。
【0045】 PGT(t)>PIN(t)のとき PGT(t)=PGT(t) +{PIN(t)−PGT(t)} ×{1−exp(−k(t−t)/TH1} PGT(t)<PIN(t)のとき PGT(t)=PGT(t) +{PIN(t)−PGT(t)} ×{1−exp(−k(t−t)/TH2} ここで、上記2式では、kは定数、TH2<TH1と計
算される。
【0046】なお、PGT(t0)=PIN2(t0)
のときは、半飽和時間TH=(TH2+TH1)/2と
して計算するのが好ましい。また、これらの時間(t0
や、tEについての計算)は、図3の計時部68によっ
て管理される。ここでPGT(t0)>PIN2(t
0)のときは、体内から窒素が排出される場合であり、
PGT(t0)<PIN2(t0)のときは、体内へ窒
素が吸収される場合である。これらの時に半飽和時間を
可変するということは、窒素が排出される場合は、半飽
和時間が長く、排出に時間がかかることを意味し、逆に
窒素が吸収される場合は半飽和時間が短く、呼吸にかか
る時間は排出にかかる時間と比較すると短いことにな
る。このようにすれば、体内窒素量のシミュレーション
をより厳密に行うことができるので、体内窒素量の上限
値を設定すれば、現在の体内窒素量からみて無減圧潜水
可能な時間や水面に上がった以降、体内窒素量が通常の
状態に戻るまでの時間などを求めることができる。それ
故、これらの情報をダイバーに報知すれば、潜水の安全
性を高めることができる。
【0047】[各モードの説明] このように構成した情報処理装置1は、図5を参照して
以下に説明する各モード(時刻モードST1、サーフェ
スモードST2,プランニングモードST3、設定モー
ドST4,ダイビングモードST5,ログモードST
6)での使用が可能である。なお、図5には、液晶表示
パネル11の表示領域のうち、表示領域11Aに表示さ
れる項目のみを表してある。
【0048】(時刻モードST1) 時刻モードST1は、スイッチ操作を行わず、かつ、体
内窒素が平衡状態時、陸上で携帯するときの機能であ
り、液晶表示パネル11には現在月日100,現在時刻
101、高度ランク102(図1を参照。/高度ランク
がランクの0の場合にはマークが表示されない。)が表
示される。高度ランク102は、現在の場所の高度を自
動的に計測し、3つのランクで表示するようになってい
る。現在時刻101はコロンが点滅することによって、
この表示が現在時刻101である旨を知らせる。たとえ
ば、図5、6に示す状態では、現在12月5日の10時
06分であると表示されている。
【0049】また、海抜の高い所、低い所を上下したと
きも気圧が変化し、過去のダイビングの有無にかかわら
ず、体内への窒素の溶け込みや窒素の排出が起きる。そ
こで、本形態の情報処理装置1では、時刻モードST1
であってもこのような高度変化があったときには減圧計
算を自動的に開始し、表示が変わる。すなわち、図示を
省略するが、高度が変わってからの時間、体内窒素が平
衡状態になるまでの時間、現在から平衡状態になるまで
排出または溶け込む窒素量が表示される。
【0050】この時刻モードST1では、スイッチAを
押すとプランニングモードST3に直接、移行し、スイ
ッチBを押すとログモードST6に直接、移行する。ま
た、スイッチAを押した後、スイッチAを押したままス
イッチBを5秒間押し続けると、設定モードST4に移
行する。
【0051】(サーフェスモードST2) 情報処理装置1は、ダイビングの終了後、導通していた
潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になると自動的に
サーフェスモードST2に移行する。このサーフェスモ
ードST2は、前回のダイビングから48時間経過する
まで、陸上で携帯するときの機能である。このサーフェ
スモードST2では、時刻モードST1で表示するデー
タは図6にあるように(現在月日100,現在時刻10
1,高度ランク)の他に、ダイビング終了後の体内窒素
量の変化の目安などを表示する。すなわち、体内に溶け
込んだ過剰な窒素が排出され、平衡状態になるまでの時
間が体内窒素排出時間201として表示される。この体
内窒素排出時間201は、平衡状態になるまでの時間を
カウントダウンする。体内窒素排出時間201が0時間
00分になった以降は、無表示となる。また、潜水後の
経過時間が水面休止時間202として表示され、この水
面休止時間202は、ダイビングモードST5において
水深が1.5mよりも浅くなった時点をダイビングの終
了として計時が開始され、48時間まで計測した後、無
表示となる。従って、情報処理装置1において、ダイビ
ング終了後、48時間が経過するまではは陸上において
このサーフェスモードST2となり、それ以降は時刻モ
ードST1である。なお、図5に示す状態では、現在、
12月5日の11時58分であり、ダイビング終了後、
1時間13分経過していると表示されている。また、こ
れまで行ったダイビングにより体内に溶け込んだ窒素量
が体内窒素グラフ203の4個分に相当することが表示
され、この状態から体内の過剰な窒素が排出されて平衡
状態になるまでの時間(体内窒素排出時間201)が、
たとえば10時間55分であると表示されている。
【0052】このサーフェスモードST2では、スイッ
チAを押すとプランニングモードST3に直接移行し、
スイッチBを押すとログモードST6に直接移行する。
また、スイッチ押した後、スイッチAを押したままスイ
ッチBを5秒間押し続けると、設定モードST4に移行
する。
【0053】(プランニングモードST3) プランニングモードST3では、次に行うダイビングの
最大水深と潜水時間の目安を入力することが可能なモー
ドである。このモードでは、図7に示すように、水深ラ
ンク301,無減圧潜水可能時間302、セーフティレ
ベル、高度ランク、水面休止時間202、体内窒素グラ
フ203が表示される。水深ランク301のランクは、
低ランクから高ランクへと順次、表示が変わっていくと
ともに、各水深ランク301は、9m、12m、15
m、18m、21m、24m、27m、30m、33
m、36m、39m、42m、45m、48mの順に5
秒毎に切り変わる。このとき、時刻モードST1からプ
ランニングモードST3に移行したのであれば、過去の
潜水によって体内に過剰な窒素蓄積がない初回潜水の計
画であるため、体内窒素グラフ203が0であり、水深
が15mのときに無減圧潜水可能時間302が66分と
表示される。それ故、水深12m以上、15m以下のと
ころで66分未満まで無減圧潜水が可能であることがわ
かる。これに対して、サーフェスモードST2からプラ
ンニングモードST3に移行したのであれば、過去の潜
水によって体内に過剰の窒素蓄積がある反復潜水の計画
であるため、体内窒素グラフ203が4つ分であり、最
大水深が15mのときであれば、無減圧潜水可能時間3
02は49分と表示される。それ故、水深12m以上、
15m以下のところで49分未満まで無減圧潜水が可能
であることがわかる。
【0054】このプランニングモードST3では、水深
ランク301が48mと表示されるまでの間にスイッチ
Aを2秒以上押し続けると、サーフェスモードST2に
直接、移行する。また、水深ランク301が48mと表
示された後には、時刻モードST1またはサーフェスモ
ードST2に自動的に移行する。さらに、所定の期間ス
イッチ操作がないときにはサーフェスモードST2また
は時刻モードST1に自動的に移行するので、その都度
スイッチ操作を行う必要がない分、便利である。これに
対してスイッチB を押すとログモードST6に直接移
行する。
【0055】(設定モードST4) 設定モードST4は、図8に示すように月日100,現
在時刻101の設定の他に、警告アラームのON/OF
F設定、セーフティレベルの設定をも行うための機能で
ある。この設定モードST4では、現在月日100,年
106,現在時刻101,セーフティレベル(図示せ
ず)、アラームのON/OFF (図示せず)、高度ラ
ンクが表示され、これらの項目のうち、セーフティレベ
ルは、通常の減圧計算を行うレベルと、ダイビング後に
1 ランク高い高度ランクの場所へ移動することを前提
とした減圧計算を行うレベルの2つのレベルに設定でき
る。アラームのON/OFFは、報音装置37から各種
警告のアラームを鳴らすか否かを設定するための設定で
あり、アラームをOFFに設定しておけば、アラームが
鳴らない。従ってダイバーズ用情報処理装置1のように
電池切れが特に致命的である装置では、アラームのため
に消費される電力を削除でき、都合がよい。
【0056】この設定モードST4では、スイッチAを
押す度に設定項目が時、秒、分、年、月、日、セーフテ
ィレベル、アラームON/OFFの順に切り替わり、そ
れに相当する部分の表示が点滅する。このとき、スイッ
チB を押すと設定項目の数値または文字が変わり、押
し続けると数値や文字が早く変わる。アラームのON/
OFFが点滅しているときにスイッチAを押すと、サー
フェスモードST2または時刻モードST1に戻る。ま
た、スイッチA、Bのいずれもが1分〜2分間押さなけ
れば、サーフェスモードST2または時刻モードST1
に自動的に戻る。
【0057】(ログモードST6) 時刻モードST1またはサーフェスモードST2 にお
いてスイッチBを押すと、ログモードST6に直接移行
する。ログモードST6は、3分以上、ダイビングモー
ドST5 に入った状態で水深1.5mよりも深く潜水
したときの各種データを記憶、表示する機能である。こ
のようなダイビングのデータは、ログデータとして潜水
毎に順次記憶され、最大10本のログデータが記憶、保
持され、それ以上潜水した場合には古いデータから順に
削除され、常に最新の10本分のダイビングが記憶され
る。このログモードST6において、ログデータは4秒
毎に切り替わる2つの画面で表示される。図10に示す
ように、第1の画面ST61では、潜水月日601,平
均水深509,潜水開始時刻603,潜水終了時刻60
4,高度ランク、潜水を終了したときの体内窒素グラフ
203が表示される。第2の画面ST62では、その日
での潜水ナンバーであるログナンバー605,最大水深
608,潜水時間606,最大水深時の水温607,高
度ランク、潜水を終了したときの体内窒素グラフ203
が表示される。たとえば、図10に示す状態では、高度
ランクが0のところで、12月5日の2本目のダイビン
グは潜水が10時07分に開始された以降、10時45
分で終了し、38分間の潜水であった旨が表示されてい
る。このときのダイビングでは、平均水深が14.6
m、最大水深が26.0m、最大水深時の水温が23℃
であり、ダイビング終了後、体内窒素グラフ203が4
つ分の窒素が体内に溶け込んだ旨を表示している。この
ように、ログモードST6では2画面を自動的に切り換
えながら各種の情報を表示するので、表示面が小さくて
も表示できる情報量が多い。
【0058】さらに、ログモードST6では、今回表示
しているダイビング中に前記の速度違反警告が2回以上
あったときには、その旨を、たとえば液晶表示パネル1
1の第7の表示領域117において「SLOW」と表示
する。このログモードST6では、スイッチB を押す
度に、新しいデータから占いデータに切り換わり、最も
占いデータが表示された後は、時刻モードST1または
サーフェスモードST2に移行する。その途中にスイッ
チBを2秒以上押し続けた場合も時刻モードST1また
はサーフェスモードST2に移行する。さらに、スイッ
チA,Bのいずれもが1分〜2分間押されない場合も、
サーフェスモードST2または時刻モードST1に自動
的に戻るので、その都度、スイッチ操作を行う必要がな
い分、便利である。これに対してスイッチAを押すと、
プランニングモードST3に直接移行する。
【0059】(ダイビングモードST5) ダイビングモードST5とは、潜水時のモードであり、
図9に示すように、無減圧潜水モードST51では、現
在水深501,潜水時間502,最大水深503,無減
圧潜水可能時間302,体内窒素グラフ203,高度ラ
ンクなど、ダイビングに必要な情報が表示される機能で
ある。たとえば、図5に示す状態では、ダイビングを開
始してから12分経過し、水深が16.8mのところに
おり、この水深ではあと42分間無減圧潜水を続けるこ
とができる旨が表示されている。また、現在までの最大
水深は20.0mである旨が表示され、さらに現在の体
内窒素量は体内窒素グラフ203のマークが4つ点灯し
ているレベルである旨が表示される。このダイビングモ
ードST5では、圧力減少率監視機能として前記したと
おり、急激な浮上は減圧症や肺の過膨張傷害の原因とな
ることから、常に圧力減少率導出部751によって現在
の圧力減少率を求め、その圧力減少率がダイバーが把握
できるように圧力減少率報知部771によってダイバー
に伝達される。
【0060】ここで、圧力減少率とは 圧力減少率=(P(t)−P(0))/t・・・・・・式(1) の式で表され、P(0)は現時点での圧力値、P(t)
はt秒(分)前の圧力値、tは圧力が変化するためにか
かった時間を表す。
【0061】この式の圧力値とは気圧と水圧の和である
絶対圧である。図3に示すように、水面の気圧情報を圧
力計測部61によって直接計測するか、もしくは気圧情
報を操作部5によって入力し、水面の気圧情報を得た後
に、その気圧に応じ圧力減少率上限値設定部76によっ
て圧力減少率上限値が選択され、設定される。一方、圧
力減少率上限値の設定に、現在の圧力値より単位時間あ
たりの圧力変化率を用いれば、気圧毎の圧力減少率上限
値の設定が省略でき、処理を簡略化できる。ここで圧力
変化率とは、 圧力変化率=P(t)/P(0)・・・・・・式(2) の式で表され、ここで、P(0)はt秒(分)後の圧力
値で、P(0)は現在の圧力値である。例えば、1分あ
たりの圧力変化率が0.5倍以下にならないように設定
しておけば、常に気圧情報や水深情報を考慮することな
く、1分以内に現在の圧力P(0)の半分の値にならな
いように圧力減少率上限値を設定すればよい。このこと
は要するに、圧力値が半分に減らないようにするという
ことは逆に言えば、体内の空気の膨張が2倍にならない
ようにすることと同じことである。また、そもそもダイ
ビング中に急な浮上を行わせないようにする予防が重要
であり、現実的にはある危険な圧力減少率上限値を超え
てしまってからでは遅い場合もある。そこで、t秒
(分)後の圧力減少率を予測するために以下の式を用い
る。
【0062】 dP(t)=dP(0)+(dP(0)−dP(t‘))/t’×t ここで、dp(t)はt秒(分)後の圧力減少率、dP
(0)は現在の圧力減少率、dP(t‘)はt’秒
(分)前の圧力減少率である。これによってt秒(分)
後の圧力減少率を予測することができる。また、この式
を変形し、現時点の圧力減少率の変化率から、圧力減少
率上限値を越えるまでの時間を算出することも可能であ
る。その式は、 t=(dPmax−dP(0))×t‘/(dP(0)−dP(t’)) であり、ここで、dPmaxは圧力減少率上限値、dP
(0)は現在の圧力減少率、dp(t‘)はt’秒
(分)前の圧力減少率である。
【0063】また、ダイビング協会の1つNAUI(N
ational Association of Und
erwater Instructors)では、浮上
速度は絶対に1分あたり18mを超えてはならないと指
導おり、さらに安全を考慮すればできるだけ1分あたり
10mを越えないスピードで浮上するように指導してい
る。この浮上速度を例に考えてみると、たとえば高度3
200mの高所潜水を考えた場合、水面の気圧は以下の
式で算出され、 P(0)=10×exp(−H/8000) ここで、水面の気圧P(0)、水面の高度Hであり、こ
こでH=3200を代入し、具体的に水面の気圧を算出
すると6.7mswとなり、通常海抜0mの地点でダイ
ビングを行うときは水面の気圧が10mswとなるた
め、3.3mswほど3200mの高地では気圧が低く
なる。ここで、圧力の単位はmswを用いているが、ダ
イビングでは、海水のメートルが圧力の度量衡単位にな
ることが多い。
【0064】さて、海抜0m地点でダイビングを行った
場合、仮に水深10mから水面まで1分間に浮上してき
た場合、その圧力減少率は式(1)より(20−10)
/1=10msw/minで、その圧力変化率は式
(2)より10/(10+10)=0.5倍に減少す
る。一方、標高3200m地点で、この圧力変化率0.
5と同等の変化率で水面まで浮上を行う場合は、1分間
の間に深さ6.7m(圧力値は13.4mswから水面
(圧力値は6.7msw)までの浮上となる。すなわ
ち、海抜0m地点で1分あたりの圧力減少率上限値が1
0mだったものが、標高3200mでは6.7mにな
り、厳しい値となる。ダイビングを行うポイントの標高
をある一定間隔ごとに分類し、そのときの圧力減少率上
限値をまとめると一例として以下のようになる。
【0065】標高 圧力減少率
上限値 0m 10.0msw/分 0〜800m 9.05msw/分 800〜1600m 8.19msw/分 1600〜2400m 7.41msw/分 2400〜3200m 6.70msw/分 このように圧力計測部61もしくは操作部5によって得
られた気圧情報に基づき、圧力減少率上限値設定部76
によって圧力減少率上限値が設定される。
【0066】ここで、この圧力減少率上限値を超えない
ようにダイバーに知らせるために、以下のようにアラー
ムの鳴鐘周波数を変えたり、振動アラームと組み合わせ
てもよい。以下は1例として、2400m〜3200m
の高所ダイビングを行うときの設定である。
【0067】 圧力減少率(msw/分) アラーム音周波数(Hz) 4.7〜5.7 500 5.7〜6.7 1000 6.7〜7.7 1500(振動アラームON) 7.7〜9.7 2000 9.7〜 4000
【0068】本実施例では気圧に応じた圧力減少率上限
値の定義をおこなっているが、さらには水深を考慮し、
各気圧毎の各水深毎の圧力減少率上限値を設定してもよ
い。また、この設定条件が増えてくると複雑になるた
め、圧力変化率を設定しておき、この圧力変化率より圧
力減少率上限値を設定してもよい。これならば、水面の
気圧情報や水深の情報ごとの圧力減少率上限値をあらか
じめ設定しておく必要がなく、処理が簡素化できる。ま
た、圧力減少率の変化は表示によってもダイバーに伝達
され、図1の表示部118で圧力減少率が表示される。
これによって仮に複数のダイバーが同一のダイバーズ用
情報処理装置を使用していて、同様な浮上を行い、複数
のダイバーズ用情報処理装置で鳴鐘があった場合の混乱
を避けることができる。
【0069】なお、ダイビングモードST5では、スイ
ッチAを押すと、それが押し続けられている間だけ、現
在時刻表示モードST52として、現在時刻101と現
在水温504が表示される。図9に示す状態では、現
在、時刻が10時18分であり、水温が23℃であると
表示されている。このように、ダイビングモードST5
においてその旨のスイッチ操作があったときには所定の
期間だけ現在時刻101や現在水温の表示を行うため、
小さな表示面内で常時はダイビングに必要なデータだけ
を表示するように構成したとしても(無減圧潜水モード
ST51)、現在時刻101などを必要に応じて表示で
きるので(現在時刻表示モードST52)、便利であ
る。しかも、このようにダイビングモードST5におい
ても、表示の切り換えにスイッチ操作を用いたので、ダ
イバーが知りたい情報を適正なタイミングで表示でき
る。
【0070】このダイビングモードST5の間に、水深
が1.5mより浅いところにまで浮上したときには、ダ
イビングが終了したものとして処理され、導通していた
潜水動作監視スイッチ30が絶縁状態になった時点でサ
ーフェスモードST2に自動的に移行する。この間、図
3に示した潜水結果記録部78は、水深が1.5m以深
になったときから1.5m以浅になったときまでを1回
の潜水動作としてこの間の潜水結果(ダイビングの日
付、潜水時間、最大水深などの様々なデータ)をRAM
54に記憶、保持しておく。併せて、今回のダイビング
中に前記の圧力減少率違反警告が連続して2回以上あっ
たときには、その旨も潜水結果として記録する。本形態
の情報処理装置1は、あくまで無減圧潜水を前提に構成
されているものであるが、万が一、減圧潜水の状態にな
ったときには、その旨のアラーム音でダイバーに報知す
るとともに、以下の減圧潜水表示モードST5に切り変
わる。
【0071】すなわち、減圧潜水表示モードST53で
は、現在水深501,潜水時間502,体内窒素グラフ
203,高度ランク、減圧停止深度505、減圧停止時
間506、総浮上時間507が表示される。図9に示す
状態では、潜水開始から24分経過し、水深が29.5
mのところにいる旨が表示されている。また、体内窒素
量が最大許容値を越え、危険であるため、安全な圧力減
少率を守りながら、水深3mの所まで浮上し、そこで1
分間の減圧停止をするようにとの指示が表示される。
また、安全な圧力減少率として水面までには最低でも5
分かけるようにとの指示が表示される。さらに、現
在、体内窒素量が最大傾向にある旨が上向きの矢印で表
示される。そこで、ダイバーは上記の表示内容に基づい
て減圧停止した後、浮上するが、この減圧を行っている
間、体内窒素量が減少傾向にある旨が下向きの矢印50
9で表示される。産業上の利用可能性本発明のダイバー
ズ用情報処理装置は、ダイバーが浮上時に、危険な圧力
減少率にならないように、現在の圧力減少率を確認、警
告および予測する手段を備え、低所潜水と同じ浮上速度
でも圧力変化率の大きくなる高所潜水などにおけるダイ
バーの減圧症および肺の過膨張傷害にかかる危険性を低
減させることができる。 [図面の簡単な説明]
【図1】 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置
の装置本体、および腕バンドの一部を示す平面図であ
る。
【図2】 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置
の全体ブロック図である。
【図3】 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置
において、圧力減少率違反警告を行うためのブロック図
である。
【図4】 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置
において、体内窒素量を計算するためのブロック図であ
る。
【図5】 本発明を適用したダイバーズ用情報処理装置
が有する各機能を示すフローチャートである。
【図6】 タイムモード及びサーフェスモードの表示に
関する説明図である。
【図7】 プランモードの表示に関する説明図である。
【図8】 設定モードの表示に関する説明図である。
【図9】 ダイブモードの表示に関する説明図である。
【図10】 ログモードの表示に関する説明図である。
【図11】 報音装置の説明図である。
【図12】 振動発生装置の説明図である。
【図13】 振動発生装置の動作説明図である。
【図14】 振動発生装置のステータに関する説明図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 13/00 B63C 11/32 G04G 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力測定手段と、 潜水時間を計測する潜水時間計時手段と、 前記圧力測定手段によって計測された圧力と、 前記計時手段に基づいて、浮上時の圧力減少率を導出す
    る圧力減少率導出手段と、 圧力減少率上限値を設定する圧力減少率上限値設定手段
    と、 前記圧力減少率上限値設定手段によって設定された圧力
    減少率上限値と圧力減少率導出手段によって導出された
    現在の圧力減少率とを比較する圧力減少率比較手段とを
    有し、 前記圧力減少率上限値設定手段は、ダイビングを行って
    いる水面の気圧情報に基づいて、ダイビング中の浮上時
    における前記圧力減少率上限値が設定され、 前記圧力減少率導出手段によって前回導出された圧力減
    少率と現在導出された圧力減少率の変化率より、後の圧
    力減少率を予測する圧力減少率予測手段を備えたことを
    特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、現在の圧力減少率を
    報知する、もしくは圧力減少率上限値と現在の圧力減少
    率を比較して現在の圧力減少率が前記圧力減少率上限値
    より大きい場合には、警告を行う圧力減少率報知手段と
    を有することを特徴とするダイバーズ用情報処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記圧力減
    少率上限値に対する許容度を表示する圧力減少率上限値
    表示手段を有することを特徴とするダイバーズ用情報処
    理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記圧力測定手段は、水深計測と気圧計測の両者を1つ
    のセンサにて計測することを特徴とするダイバーズ用情
    報処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    標高0メートルから標高3200メートルの範囲内に
    て、前記圧力減少率上限値が設定されていることを特徴
    とするダイバーズ用情報処理装置。
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