[go: up one dir, main page]

JP3470617B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

レバー式コネクタ

Info

Publication number
JP3470617B2
JP3470617B2 JP31064598A JP31064598A JP3470617B2 JP 3470617 B2 JP3470617 B2 JP 3470617B2 JP 31064598 A JP31064598 A JP 31064598A JP 31064598 A JP31064598 A JP 31064598A JP 3470617 B2 JP3470617 B2 JP 3470617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
deformation
housing
hood
mating connector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31064598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000133375A (ja
Inventor
秀司 舘
治 川瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP31064598A priority Critical patent/JP3470617B2/ja
Publication of JP2000133375A publication Critical patent/JP2000133375A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3470617B2 publication Critical patent/JP3470617B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レバー式コネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図30及び図31には、特許第2617
020号に開示されているレバー式コネクタ100と相
手側コネクタ101とを示した。レバー式コネクタ10
0は、雄側端子金具102を収容可能なハウジング10
4と、このハウジング104を上下から挟み付けるよう
にして組み付けられるレバー105とを備えている。ハ
ウジング104の前側(相手側コネクタ101との嵌合
側)には、相手側コネクタ101を収容可能なフード部
103が設けられている。ハウジング104には、さら
にフード部103の外側に、レバー105の外表面の一
部を覆うレバー覆部107が設けられている。
【0003】レバー105の両脚部105A(ハウジン
グ104の上下を挟み付けている部分)には、軸受孔1
10が開口されており、ここにはフード部103の外壁
から突設される回動軸106が回動可能に組み付けられ
ている。脚部105Aは、フード部103とレバー覆部
107との間に設けられる空間に収容されるようになっ
ている。また、脚部105Aの前端縁には、相手側コネ
クタ101の上下一対に突設されるカム部108(図3
0においては、上面側のみが示されている)を受入可能
なカム受け部109が開口されている。
【0004】両コネクタ100,101を嵌合操作する
には、図30に示す状態において相手側コネクタ101
をP矢印方向に組付け、フード部103の内側に挿入す
る。すると、上下一対のカム部108が、脚部105A
のカム受け部109に嵌まり込む。ここで、レバー10
5を図30のQ矢印方向に回動させると、カム部108
がカム受け部109に沿って進行するにつれて、両コネ
クタ100,101が組付け方向に移動する。そして、
レバー105が所定の位置まで回動させられると、両コ
ネクタ100,101が完全に嵌合する(図31を参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のレバ
ー式コネクタ100には、次のような改良点があった。
まず、レバー105は、フード部103の外側に組み付
けられているため、レバー保護のためにレバー覆部10
7を設けざるを得ず、その分だけレバー式コネクタ10
0の寸法が上下方向に大きくなってしまう。
【0006】また、レバー105の一部は、レバー覆部
107によって覆われているものの、回動軸106を含
むレバー105の回動中心部分及びカム受け部109の
周辺は、外方に露出されており、その保護が十分とは言
えなかった。
【0007】さらに、レバー105をハウジング104
に組付けるには、まずレバー105の脚部105Aをフ
ード部103とレバー覆部107とによって形成される
空間内に押し入れ、次に脚部105Aの軸受孔110に
フード部103の回動軸106を嵌込むという二段階の
操作を経ねばならず、煩わしいものとなっていた。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、レバーがハウジングを挟み付ける方向
について、レバー式コネクタの寸法を小さくしたものを
提供するところにあり、他の目的は、レバーの露出度合
いを減少させるとともに、レバーとハウジングとの組付
操作性の良好なレバー式コネクタを提供するところにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの請求項1の発明に係るレバー式コネクタは、相手側
コネクタを収容可能なフード部を有するハウジングと、
一対の脚片を有し両脚片間で前記ハウジングを挟持しつ
前記フード部に回動可能に組み付けられかつその回動
操作によって前記相手側コネクタに設けられたカム部を
誘導して相手側コネクタを前記フード部内に引き込み可
能とするカム受け部が形成されたレバーと、前記フード
部におけるレバーの回動中心付近に設けられ前記レバー
の回動操作に伴ってレバーを拡開変形させる力が作用し
たときにこの拡開変形を外側から押さえ込む変形規制部
とを備えてなるレバー式コネクタであって、前記変形規
制部は、前記フード部の外面から一体に膨出して形成さ
れ、その内面は前記フード部の内面に対して段差をもっ
て一段外側に広げられることにより、前記両脚片の先端
部分に形成された挟持部を収容可能なレバー収容空間と
されるとともに、このレバー収容空間内にレバーが収容
された状態では、前記挟持部の内面と前記フード部の内
面とがほぼ面一となっていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明は、請求項1に記載のもの
であって、前記変形規制部の一部には、前記レバーの組
み込み用の開口部が形成されるとともに、この開口部は
前記相手側コネクタの嵌合方向とは反対側に向けて開口
していることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2のい
ずれかに記載のものであって、前記レバーの回動中心
は、前記レバーと前記フード部とのうち、いずれか一方
側に突設された軸部と、他方側に設けられ前記軸部を回
動可能に受け入れる軸受部とから構成されるとともに、
前記レバーを窄み変形させつつ前記軸部と前記軸受部と
を組付ける操作に伴って、このレバーが前記変形規制部
に収容されることを特徴とする。
【0012】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のものであって、前記変形規制部のうち前記相
手側コネクタと対向する側の端面は、前記レバーに対す
る保護面によって閉止状に形成されていることを特徴と
する。
【0013】
【発明の作用および効果】請求項1の発明によれば、両
コネクタを嵌合または離間させるために、レバーを回動
操作するときには、レバーが拡開変形するような力が作
用する。このとき、フード部に設けられた変形規制部の
内側が、レバーの拡開変形を外側から押さえ込むように
作用する。変形規制部は、フード部の外面から一体に形
成されているため、レバーの拡開変形を規制するために
他の部材を設ける必要がない。また、フード部の内面と
レバーの回動中心を含む部分とがほぼ面一となっている
ため、レバーが組み付けられるコネクタの寸法を小さく
することができる。
【0014】請求項2の発明によれば、レバーをハウジ
ングに組付けるには、両コネクタが嵌合する嵌合方向と
は反対側に向けて開口されているレバー組み込み用の開
口部からレバーを組付ける。
【0015】請求項3の発明によれば、レバーを窄み変
形させながら軸部と軸受部とを組付ける操作を行えば、
レバーが変形規制部内に収容されるようになっている。
このため、レバーを回動可能に組付ける操作とレバーを
フード部内に収容する操作とが、一つの操作で行える。
【0016】請求項4の発明によれば、レバーのうち相
手側コネクタと対向する側の端面が、変形規制部によっ
て閉止状とされている。このため、レバーが外部に露出
することがなく、外力から保護される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図29を参照しつつ、詳細に説明する。図1
に示すように、レバー式コネクタ1と相手側コネクタ2
とは、互いに嵌合可能に形成されている。両コネクタ
1,2を嵌合させるには、図1に示す位置から、互いに
接合する方向に組付け、レバー7をR矢印方向に回動操
作することにより行う。
【0018】ここでまず、図1〜図5を参照しつつ、相
手側コネクタ2について説明する。なお、以下の説明に
おいて、両コネクタ1,2が互いに嵌合される側を前側
とする。相手側コネクタ2の内部には、雄側端子金具3
が収容されている。雄側端子金具3はL字状に折り曲げ
られており、その一端側は前側に向けて突設される接続
用タブ3Aとされている一方、他端側は下方に向けて突
設されており、図示しないプリント基板のホールに挿入
される。相手側コネクタ2の前部には、接続用タブ3A
の周囲を覆うスカート部4が突設されている。このスカ
ート部4は、レバー式コネクタ1のフード部5の内側に
収容可能とされている。スカート部4の内部空間の中央
には、この空間を左右に分割する分割壁4Aが設けられ
ている。これは、後述するようにレバー式コネクタ1の
内部構造が対称的な左右一対のものとされているのに合
わせられたものである。また、スカート部4の中央に
は、上下一対のカム部6が突設されている。このカム部
6は、後述するレバー7のカム受け部8に対して、スラ
イド移動可能に組付けられる。
【0019】さて、図6には、レバー式コネクタ1の分
解斜視図を示した。本実施形態のレバー式コネクタ1
は、複数の部材に分割して形成されている。まず、各部
材について簡単に説明すると、レバー式コネクタ1は、
雌側の端子金具51(図27にのみ図示する。)の後部
を収容可能なハウジング本体9と、このハウジング本体
9に組み付けられるとともに端子金具51の前部を収容
可能なサブハウジング11と、両ハウジング9,11の
間に組み付けられて端子金具51を抜け止めするリテー
ナ12と、ハウジング本体9のフード部5内に組み付け
られて相手側コネクタ2との組付け部分の防水を行う防
水シール15と、ハウジング本体9に対して回動可能に
組み付けられるレバー7と、ハウジング本体9の後方か
ら組み付けられて各端子金具51を防水保護する防水栓
13と、この防水栓13を抜け止めする抜止部材14
と、ハウジング本体9の後端を覆うカバー10とを備え
ている。このうち、防水栓13には、各端子金具51が
収容されるキャビティ20の位置に合わせたところに、
組付け孔13Aが貫通して設けられている。
【0020】なお、図6に示すように、ハウジング本体
9は横長形状とされており、複数の端子金具51左右に
対称的な一対の区画に分割されて収容されるようになっ
ている。そして、これに合わせて、サブハウジング1
1、リテーナ12、防水シール15及び、防水栓13の
各部材については、左右一対に同じものがハウジング本
体9に組み付けられる。
【0021】カバー10は、前側に開放されており、図
6において右下方に電線導出部10Aが設けられてい
る。カバー10は、ハウジング本体9の後部を覆いつけ
るとともに、端子金具51に接続される電線52の導出
方向を案内している。また、カバー10の前端縁から
は、複数のカバー係合片31が僅かに撓み変形可能に突
設されている。各カバー係合片31の中央には、係合孔
31Aが開口されて、ここにはハウジング本体9のカバ
ー係合突起32が係合されることにより、カバー10が
抜止めされる。また、電線導出部10Aの外壁には、回
動規制突起45が突設されている。この回動規制突起4
5には、レバー7の第2係合孔46Aが係合可能とされ
ている。
【0022】次に、図7〜図10を参照しつつ、抜止部
材14について説明する。抜止部材14は、全体として
ハウジング本体9の内部に収容可能な大きさの薄板状と
されており、端子金具51のキャビティ20の位置に合
わせて端子金具51を貫通可能な貫通孔16が前後方向
に開口されている。また、抜止部材14の上下左右に
は、ハウジング本体9に組み付けられる方向に係合片1
7が突設されている。各係合片17は僅かに撓み変形可
能とされているとともに、その中央には、ハウジング本
体9の係合突起18に係合可能な係合孔17Aが開口さ
れている。
【0023】次に、図11〜図14を参照しつつ、リテ
ーナ12について説明する。なお、前述のように、この
リテーナ12は、ハウジング本体9に対して同じものが
左右一対に組み付けられる。リテーナ12は全体として
薄板状に形成されており、キャビティ20の位置に合わ
せて、端子金具51を挿通可能な挿通孔19が前後方向
に開口されている。
【0024】図13において挿通孔19の左右寸法は、
端子金具51の左右寸法とほぼ同等とされている一方、
挿通孔19の上下寸法は、端子金具51の上下寸法より
も高くされている。リテーナ12は、ハウジング本体9
に対して端子金具51の挿脱を許容する仮係止位置と、
この仮係止位置よりも深く組付けられて端子金具51の
抜き差しを規制する本係止位置との二つの係止位置が設
定されている。仮係止位置では、挿通孔19の孔縁が、
ハウジング本体9とサブハウジング11とによって形成
されるキャビティ20を前後方向に完全に開放してい
る。一方、本係止位置では、挿通孔19の上端縁に設け
られた係合縁19Aが、キャビティ20の上部に突出し
て、端子金具51に係合するようになっている。
【0025】また、リテーナ12のほぼ中央には、上下
方向に連続するスライド組付孔21が設けられている。
ここには、ハウジング本体9に突設されたスライド案内
突部22が組み付けられて、リテーナ12を仮係止位置
と本係止位置との間でスライド可能とする。また、リテ
ーナ12の左右には、サブハウジング11の抜止片2
6,27の貫通を許容する抜止片貫通孔30が設けられ
ている。各抜止片貫通孔30の上下長さは、抜止片2
6,27の上下長さよりも長く形成されており、両ハウ
ジング9,11が係合した状態においても、リテーナ1
2が仮係止または本係止の両係止位置間をスライドでき
るようにしている。
【0026】さらに、リテーナ12の上端部分には、操
作用突部23が突設されている。この操作用突部23に
は、前方から中央部分にかけて操作溝23Aが設けられ
ており、図示しない治具によって、リテーナ12を仮係
止位置または本係止位置に移動させることができる。
【0027】次に、図15〜図17を参照しつつ、サブ
ハウジング11について説明する。なお、このサブハウ
ジング11も、ハウジング本体9に対して同じものが左
右一対に組付けられる。サブハウジング11には、端子
金具51の前側を収容可能な第2サブキャビティ24が
前後に開口して形成されている。第2サブキャビティ2
4の後端は端子金具51の形状に合わせて開口されてい
る一方、前端はタブ挿通孔24Aとして小さく開口され
ている。第2サブキャビティ24の下側の内壁面から
は、端子金具51に弾性的に係合可能なランス25が斜
め前方に向かって突設されている。
【0028】また、サブハウジング11の後面の左右か
らは、それぞれ三本の抜止片26,27が突設されてい
る。このうち中央の抜止片27は上下方向に僅かに撓み
変形可能とされているともに、その中央には、上下方向
に貫通する係止孔27Aが開口されている。この係止孔
27Aには、ハウジング本体9に設けられた係止突部2
8が係止可能とされている。また、この抜止片27を挟
んで上下にある一対の抜止片26は、僅かに上下方向に
撓み変形可能とされているとともに、その先端には互い
に対向する方向に抜止突起26Aが設けられている。抜
止突起26Aは、ハウジング本体9の係止縁29に係止
可能とされている。こうして、抜止片26,27がハウ
ジング本体9に係合することにより、両ハウジング9,
11が抜止状態に保持される。
【0029】次に、図18〜図21を参照しつつ、ハウ
ジング本体9について説明する。ハウジング本体9の内
部には、端子金具51の後半部分を収容可能な第1サブ
キャビティ33が前後に開口して設けられている。各第
1サブキャビティ33は、サブハウジング11の第2サ
ブキャビティ24の位置に整合して設けられており、両
サブキャビティ24,33が組み合わせられることでキ
ャビティ20が構成される。
【0030】ハウジング本体9の前部には、相手側コネ
クタ2を収容可能なフード部5が突設されており、この
フード部5の内部空間には、端子金具51が左右対称に
配置されるようになっている。フード部5の内部には、
左右一対のスライド案内突部22が前方に向かって突設
されている。各スライド案内突部22には、それぞれリ
テーナ12が貫通して組み付けられる。
【0031】また、フード部5の上下には、外面から台
形状に一体に膨出して一対の変形規制部34が形成され
ている。変形規制部34の内面34Aは、フード部5の
内面5Aに対して段差を持って一段外側に広げられてお
り、これによってレバー7の挟持部41を収容可能なレ
バー収容空間37が設けられている。このレバー収容空
間37にレバー7が収容されると、挟持部41の内面4
1Aとフード部5の内面5Aとがほぼ面一の状態となる
ようにされている。また、各変形規制部34の中央後方
よりのところには、レバー7の軸部35を回動可能に組
付ける軸受部36が円形状に開口されている。軸受部3
6から変形規制部34の後端にかけては、軸部35を円
滑に受け入れられるように案内面40が形成されてい
る。
【0032】レバー収容空間37の後方側は、レバー7
を組付けるための開口部37Aとして開放されている一
方、レバー収容空間37の前方側には、レバー7の前端
面を保護するための保護面38として閉止状にされてい
る。保護面38の中央には、相手側コネクタ2のカム部
6を受入可能な切り欠き39が設けられている。この切
り欠き39は、レバー7が嵌合開始位置にあるときにレ
バー7のカム受け部8に整合するようになっており、こ
れによりカム部6がカム受け部8に嵌まり込み可能とさ
れている。また、フード部5の上下には、リテーナ12
の操作溝23Aへの治具(図示せず)の係合を許容する
治具挿入溝42が左右一対に開口されている。また、図
18においてフード部5の左側上端部の上下部分には、
先細りの台形状に突設された突設部48が設けられてお
り、ここには回動規制突起43が突設されている。この
回動規制突起43には、レバー7の第1係合孔44が係
合することで、レバー7の回動を規制する。
【0033】次に、図22〜図25を参照しつつ、レバ
ー7について説明する。レバー7には、一対の脚片47
が備えられており、この脚片47の間には、ハウジング
本体9を挟持可能とされている。両脚片47は、拡開方
向または窄み方向に弾性的に撓み変形可能とされてい
る。レバー7は、ハウジング本体9に対して軸部35を
回動中心として回動可能に組み付けられる。両脚片47
の先端部分には、一対の挟持部41が備えられており、
この挟持部41のほぼ中央には、外側に突設する軸部3
5が設けられている。また、両挟持部41の対向する面
側には、それぞれカム受け部8が溝状に凹設されてい
る。カム受け部8は図22において下縁に開放されてお
り、相手側コネクタ2のカム部6が嵌まり込み可能とさ
れている。
【0034】レバー7の回動に従って、カム部6がカム
受け部8に沿ってスライドすることで、両コネクタ1,
2が互いに嵌合または離間する方向に移動させることが
できる。図22において、カム受け部8の開口からやや
奥側によったところでは、カム受け部8を形成する壁面
が僅かに盛り上げられて仮係合突起50が設けられてい
る。両コネクタ1,2の嵌合操作において、初期段階に
はカム部6がカム受け部8に嵌まり込み、この仮係合突
起50を乗り越えてカム受け部8の奥側に位置すること
で、両コネクタ1,2が仮係合される。この仮係合によ
り、レバー7の回動を始める際に、両コネクタ1,2が
脱離してしまうことが回避される。
【0035】また、図25において両脚片47の中央下
方において、互いに対向する面側には、一対の凹部49
が台形状に凹設されている。凹部49には、ハウジング
本体9の突設部48が嵌め込み可能とされているととも
に、凹部49のほぼ中央には、回動規制突起43に係合
可能な第1係合孔44が開口されている。第1係合孔4
4と回動規制突起43とが係合するときには、レバー7
は嵌合開始位置にあり、このときレバー7のカム受け部
8とハウジング本体9の切り欠き39とが一致して、相
手側コネクタ2のカム部6を受入可能となっている。
【0036】また、図25において両脚片47の基端部
(両脚片47が連結されている部分)よりの上方には、
回動規制片46が設けられている。回動規制片46の中
央には、カバー10の回動規制突起45が係合可能な第
2係合孔46Aが開口されている。第2係合孔46Aと
回動規制突起45とが係合するときには、レバー7は嵌
合終了位置にあり、このとき両コネクタ1,2が正規に
嵌合する位置に至っている。
【0037】次に、上記のように構成された本実施形態
の作用及び効果について、図26〜図29を参照しつつ
説明する。ハウジング本体9とレバー7とを組付ける操
作について説明すると、次のようである。まず、カム受
け部8の開放する側がハウジング本体9の後部にくるよ
うにして、レバー7とハウジング本体9との位置決めを
し、挟持部41をレバー収容空間37の開口部37Aか
ら押し入れる。そのまま押し入れると、軸部35と変形
規制部34の後端縁に当接してしまうので、レバー7の
両脚片47を互いに近接する方向に押圧して窄み変形さ
せながら押し込む。このとき、軸部35の端縁を案内面
40に沿わせながら組付けを進めることで、円滑な組付
操作が行える。
【0038】この状態でさらにレバー7を変形規制部3
4側に押し入れると、軸部35が軸受部36に至る。こ
こで、両脚片47への押圧を止めて復帰変形させれば、
レバー7が軸部35の回りに回動可能に組み付けられ
る。
【0039】こうして、レバー式コネクタ1の組付けが
完了した時点では、図26及び図27に示すように、レ
バー7は嵌合開始位置に係合されている。この嵌合開始
位置では、レバー7の第1係合孔44とハウジング本体
9の回動規制突起43とが係合して、レバー7の回動が
規制されている。また、このときカム受け部8と切り欠
き39とが一致しているので、両コネクタ1,2の嵌合
操作を開始することができる。
【0040】両コネクタ1,2の嵌合操作を行うときに
は、相手側コネクタ2のスカート部4をレバー式コネク
タ1のフード部5に押し入れるとともに、カム部6をカ
ム受け部8に挿入する。カム部6がカム受け部8の仮係
合突起50を乗り越えたところで、両コネクタ1,2が
仮係合位置に組付けられる。
【0041】ここで、レバー7を図28(A)または図
29(A)におけるD矢印方向に回動させることによ
り、カム部6がカム受け部8に沿ってスライドし、両コ
ネクタ1,2が嵌合方向に移動する。このレバー7の回
動操作中には、レバー7の脚片47を拡開変形させるよ
うな力が作用する。このとき、フード部5に設けられた
変形規制部34の内面34Aが、レバー7の拡開変形を
外側から押さえ込むように作用する。
【0042】レバー7を所定の位置まで回動させると、
回動規制片46の第2係合孔46Aに回動規制突起45
が係合し、嵌合終了位置に至る。この嵌合終了位置で
は、両コネクタ1,2が正規の嵌合位置まで近接してお
り、内部では雌雄の端子金具3,51が連結している。
なお、両コネクタ1,2の嵌合を解除して、分離させる
操作については、レバー7を上記とは、逆の方向に回動
させればよい。
【0043】このように、本実施形態によれば、回動操
作中におけるレバー7の拡開変形を規制する変形規制部
34は、フード部5の外面から一体に形成されているた
め、レバー7の拡開変形を規制するために他の部材を設
ける必要がない。また、フード部5の内面5Aとレバー
7の挟持部41の内面41Aとがほぼ面一となっている
ため、レバー7が組み付けられる方向について、レバー
式コネクタ1の寸法を小さくすることができる。
【0044】さらに、レバー7をハウジング本体9に組
付けるには、両コネクタ1,2が嵌合する方向とは反対
側に向けて開口されている開口部37Aからレバー7を
組付ける。加えて、レバー7の両脚片47を窄み変形さ
せながら軸部35と軸受部36とを組付ける操作を行え
ば、レバー7が変形規制部34内に収容されるようにな
っている。このため、レバー7を回動可能に組付ける操
作とレバー7をフード部5内に収容する操作とが、一つ
の操作で行える。
【0045】また、レバー7のうち相手側コネクタ2と
対向する側の端面が、変形規制部34の前部を閉止状と
する保護面38によって覆われている。このため、レバ
ー7の前端部分が外部に露出することがなく、外力から
保護される。また、レバー7はハウジング本体9のフー
ド部5の内側に装着されている。このため、従来のカム
部108の長さに比べると、カム部6をフード部103
の厚み分だけ短くできる。このため、カム部6の強度を
向上させることができる。
【0046】本発明は前記実施形態に限定されるもので
はなく、例えば次に記載するようなものも本発明の技術
的範囲に含まれる。 (1)本実施形態では、レバーのハウジングへの組付け
方向は、両コネクタが嵌合する方向とは逆の方向から組
み付けられている。しかしながら、本発明によれば、レ
バーのハウジングへの組付け方向と、両コネクタが嵌合
する方向とは、同じでもよい。 (2)本実施形態では、レバーの回動軸部分には、レバ
ー側から軸部を突設させ、フード部側に軸受部を設け
た。本発明によれば、この逆の構成を採用してもよい。
さらに、レバーの二つの挟持部のうち、いずれか一方か
ら軸部を突設させ、他方には軸受部を設け、フード部で
は、このようなレバーを組み付けられる構成としてもよ
い。 (3)本実施形態では、レバー式コネクタは雌側とさ
れ、相手側コネクタは雄側とされているが、本発明によ
れば、雌雄を逆としてもよい。 (4)本実施形態では、ハウジングを二分割して構成し
たが、本発明によれば一体型のハウジングでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるレバー式コネクタと相手側
コネクタとの嵌合前の斜視図
【図2】相手側コネクタの斜視図
【図3】相手側コネクタの平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】相手側コネクタの正面図
【図6】本実施形態におけるレバー式コネクタの分解斜
視図
【図7】抜止部材の側断面図
【図8】抜止部材の正面図
【図9】抜止部材の平面図
【図10】抜止部材の背面図
【図11】リテーナの側断面図
【図12】リテーナの平面図
【図13】リテーナの正面図
【図14】リテーナの裏面図
【図15】サブハウジングの平面図
【図16】サブハウジングの正面図
【図17】サブハウジングの側断面図
【図18】ハウジング本体の平面図
【図19】ハウジング本体の正面図
【図20】ハウジング本体の側断面図
【図21】ハウジング本体の背面図
【図22】レバーの平面図
【図23】レバーの正面図
【図24】図22におけるB−B線断面図
【図25】図23におけるC−C線断面図
【図26】レバー式コネクタの正面図
【図27】レバー式コネクタの側断面図
【図28】レバーの回動の様子を示す図 (A)嵌合開始位置でのレバーの位置を示す図 (B)嵌合終了位置でのレバーの位置を示す図
【図29】レバーの回動の様子を、レバーの内側から示
す図 (A)嵌合開始位置でのレバーの位置を示す図 (B)嵌合終了位置でのレバーの位置を示す図
【図30】従来のレバー式コネクタにおいて、相手側コ
ネクタとの嵌合前の斜視図
【図31】従来のレバー式コネクタにおいて、相手側コ
ネクタとの嵌合後の斜視図
【符号の説明】
1…レバー式コネクタ 2…相手側コネクタ 5…フード部 6…カム部 7…レバー 8…カム受け部 9…ハウジング本体(ハウジング) 34…変形規制部 35…軸部 36…軸受部 37A…開口部 38…保護面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−21495(JP,A) 特開 平7−245150(JP,A) 特開 平10−41004(JP,A) 特開 平9−219251(JP,A) 実開 平5−55470(JP,U) 実開 平4−106877(JP,U) 特許2738258(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/629 H01R 23/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相手側コネクタを収容可能なフード部を
    有するハウジングと、一対の脚片を有し両脚片間で前記
    ハウジングを挟持しつつ前記フード部に回動可能に組み
    付けられかつその回動操作によって前記相手側コネクタ
    に設けられたカム部を誘導して相手側コネクタを前記フ
    ード部内に引き込み可能とするカム受け部が形成された
    レバーと、前記フード部におけるレバーの回動中心付近
    に設けられ前記レバーの回動操作に伴ってレバーを拡開
    変形させる力が作用したときにこの拡開変形を外側から
    押さえ込む変形規制部とを備えてなるレバー式コネクタ
    であって、 前記変形規制部は、前記フード部の外面から一体に膨出
    して形成され、その内面は前記フード部の内面に対して
    段差をもって一段外側に広げられることにより、前記両
    脚片の先端部分に形成された挟持部を収容可能なレバー
    収容空間とされるとともに、このレバー収容空間内にレ
    バーが収容された状態では、前記挟持部の内面と前記フ
    ード部の内面とがほぼ面一となっていることを特徴とす
    るレバー式コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記変形規制部の一部には、前記レバー
    の組み込み用の開口部が形成されるとともに、この開口
    部は前記相手側コネクタの嵌合方向とは反対側に向けて
    開口していることを特徴とする請求項1記載のレバー式
    コネクタ。
  3. 【請求項3】 前記レバーの回動中心は、前記レバーと
    前記フード部とのうち、いずれか一方側に突設された軸
    部と、他方側に設けられ前記軸部を回動可能に受け入れ
    る軸受部とから構成されるとともに、前記レバーを窄み
    変形させつつ前記軸部と前記軸受部とを組付ける操作に
    伴って、このレバーが前記変形規制部に収容されること
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のレバ
    ー式コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記変形規制部のうち前記相手側コネク
    タと対向する側の端面は、前記レバーに対する保護面に
    よって閉止状に形成されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載のレバー式コネクタ。
JP31064598A 1998-10-30 1998-10-30 レバー式コネクタ Expired - Fee Related JP3470617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31064598A JP3470617B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 レバー式コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31064598A JP3470617B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 レバー式コネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000133375A JP2000133375A (ja) 2000-05-12
JP3470617B2 true JP3470617B2 (ja) 2003-11-25

Family

ID=18007750

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31064598A Expired - Fee Related JP3470617B2 (ja) 1998-10-30 1998-10-30 レバー式コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3470617B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100383743B1 (ko) * 2000-10-14 2003-05-14 한국몰렉스 주식회사 라이트 앵글형 abs용 커넥터 조립체
KR100383742B1 (ko) * 2000-10-14 2003-05-14 한국몰렉스 주식회사 라이트 앵글형의 abs용 커넥터 조립체의 숫커넥터 및그 제조방법
KR20020029828A (ko) * 2000-10-14 2002-04-20 정진택 라이트 앵글형 abs용 커넥터 조립체의 결합장치
JP2009252488A (ja) * 2008-04-04 2009-10-29 Tyco Electronics Amp Kk レバー式コネクタ
DE102008057554B3 (de) * 2008-11-15 2010-04-22 Tyco Electronics Amp Gmbh Elektrischer Steckverbinder mit Litzenführung
JP5476999B2 (ja) * 2010-01-08 2014-04-23 住友電装株式会社 コネクタ
JP2012174400A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Jst Mfg Co Ltd プレスフィット端子、コネクタ、及びプレスフィット端子の製造方法
JP2020202053A (ja) * 2019-06-07 2020-12-17 矢崎総業株式会社 レバー式コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000133375A (ja) 2000-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3235489B2 (ja) ブロックコネクタ
JP3508016B2 (ja) コネクタ
JP3252955B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2001332342A (ja) レバー式コネクタ
JP3651251B2 (ja) 圧接コネクタ
JP3987736B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2002352903A (ja) レバー式コネクタ
JP3442601B2 (ja) コネクタ
JP4497038B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3470617B2 (ja) レバー式コネクタ
JP2001110500A (ja) コネクタ
JP3038130B2 (ja) レバー結合型コネクタ
JP3243954B2 (ja) コネクタ
JP3570534B2 (ja) コネクタ
JP3327166B2 (ja) コネクタ
JP3770050B2 (ja) レバー式コネクタ
JPH11176517A (ja) 組み合わせコネクタ及び組み合わせコネクタとケーシングとの結合構造
JP3726639B2 (ja) レバー式コネクタ
JPH10214650A (ja) コネクタ
JP3729330B2 (ja) コネクタ
JP2713845B2 (ja) 圧接ジョイントコネクタ
JP2002075523A (ja) 防水コネクタ
JP3726645B2 (ja) レバー式コネクタ
JP3136970B2 (ja) 防水コネクタ
JP2931273B2 (ja) 電気コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees