JP3469284B2 - 自動変速制御装置 - Google Patents
自動変速制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速レンジスイッチの
フェイル検出を確実に行うとともに、変速レンジ作動信
号に基づいた自動変速制御の動作を適切に行わせるため
の自動変速制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動変速機(AT)の変速は、基本的に
は、アクセルペダルの踏み加減と、そのときの走行スピ
ードによってコントロールされている。したがって、D
レンジで走行している場合、積極的にアクセルペダルを
踏み込むか戻すかして、ギアチェンジをすることが可能
となる。 【0003】また、従来の自動変速制御は、たとえばド
ライブ(D)レンジでは、そのときの車速とスロットル
開度とから、所定の変速線(変速特性)を記憶した変速
マップ、たとえば図5に示す変速線を記憶した変速マッ
プにしたがって最適の変速段が選択制御されるようにな
っている。 【0004】また、ATの変速操作を行うシフトレバー
は、操作位置数に対応した複数個のスイッチからなるイ
ンヒビタスイッチに連結されており、シフトレバーの操
作により設定位置が選択されると、対応するスイッチか
ら、第1レベルの電気信号を発生し、その位置にないと
第2レベル信号を発生するようになっている。 【0005】シフトレバーポジションは、4速のATで
は一般にR(リバース)、N(ニュートラル)、D(ド
ライブ)、3(サード)、2(セカンド)、L(ロ
ー)、及びP(パーキング)の7位置であり、シフトレ
バーポジションを示すインヒビタスイッチは、それぞれ
がシフトレバーのR,N,D,3,2,L及びPのとき
に閉(第1レベル)に駆動され、他の位置では開(第2
レベル)に戻る7個のスイッチで構成されている。 【0006】或は、その逆に該当位置のときに開に駆動
され、他の位置で閉に戻るものであってもよい。したが
って、通常は、7個のスイッチのいずれか一つが閉
(開)で残りの6個のスイッチが開(閉)である。とこ
ろが、スイッチの少なくとも一つが故障すると、或はシ
フトレバーに連動してスイッチを開閉操作する連動部材
に異常を生じると、2個以上のスイッチが同時に閉
(開)となったり、或は全スイッチが同時に開(閉)と
なったりする。このような異常は、自動変速制御をエラ
ーに導くことになる。 【0007】スイッチの場合、チャタリングにより、た
とえば開から閉に、或はその逆に切換わるときに極く短
時間で開/閉が繰り返されることがある。また、機械部
材の移動により、移動方向に並んだスイッチを一つづつ
閉にし一つのスイッチが閉のときには他のスイッチが開
になるようにスイッチ操作を行う場合には、隣合う2つ
のスイッチがある時点では同時に閉になったり、或はあ
る時点では共に開(このとき全スイッチ開)になったり
することがある。これは正常状態である。全く重複なし
に、また全スイッチの開を全く生じないで、1個のスイ
ッチのみの閉を、機械部材の移動に伴って移動方向にず
らすことは困難であるので、単に2個以上のスイッチが
同時に閉、又は全スイッチが同時に開のとき、これを即
座に異常としてそれに対応した処置を施すことは、前述
の正常な場合をも異常と検出することになり、この異常
検出自身が誤りである、という結果となり得る。 【0008】そこで、特開昭63−34349号公報で
は、ギアポジションスイッチの故障を検出するための検
出方法を開示している。すなわち、ギア切換え動作開始
後、予め定めた時間が経過したとき、ポジションスイッ
チからオン信号がない場合にはギア切換え前の位置に戻
し、再度上記と同じ動作を予め定めた回数以上実行する
とき、上記スイッチを故障と判定するようにしたもので
ある。 【0009】この場合、ギア切換え動作開始後、予め定
めた時間が経過したとき、ギア切換え後の目標ギヤ位置
を検出するギアポジションスイッチからオン信号を出力
しない場合には、ギア切換え前の元ギヤ位置に戻すべく
ギア切換駆動手段にてギア切換え動作を行わせている。
そして、ギア切換え動作開始後、予め定めた時間が経過
したとき、再び上記目標位置に切換えるべくギア切換駆
動手段を動作させるリトライ動作を予め定めた回数以上
実行するとき、上記の目標ギヤ位置を検出するギアポジ
ションスイッチが故障していると判定している。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のギアポジションスイッチの故障を検出するため
の検出方法では、ポジションスイッチからオン信号がな
い場合にはギア切換え前の位置に戻し、再度上記と同じ
動作を予め定めた回数以上実行するとき、上記スイッチ
を故障と判定するようにしている。このため、故障の場
合には単にギア切換え前の位置にポジションが戻される
制御であるため、たとえば車両の各種走行状態に応じた
きめ細やかな自動変速制御を行うことが不可能となって
いる。 【0011】本発明は、このようなことに対処してなさ
れたもので、車両の各種走行状態に応じた変速レンジス
イッチのフェイル検出を確実に行うとともに、変速レン
ジ信号に基づいた自動変速制御の動作を適切に行わせる
ことができる自動変速制御装置を提供することを目的と
する。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
変速レンジスイッチ信号線のフェイル検出を行うととも
に、変速レンジスイッチ作動信号に基づいた自動変速制
御の動作をコントロールする自動変速制御装置であっ
て、車速を検出する車速検出手段と、前記変速レンジス
イッチ信号線からの変速レンジを検出するレンジ検出手
段とが具備され、該車速検出手段により検出された車速
が所定値以上であり、且つ、前記レンジ検出手段によっ
てNレンジが検出された後、他の変速レンジ信号が所定
時間経過しても検出されなかった場合、自動変速制御を
行うべきレンジをDレンジと見なした状態で自動変速制
御を行う自動変速制御手段が具備されていることを特徴
とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【作用】本発明の変速レンジスイッチ信号線のフェイル
検出制御を行う自動変速制御装置では、変速レンジスイ
ッチ作動信号を用いての自動変速制御を対象したもので
あって、以下の条件が当てはまる場合にATのインヒビ
タスイッチフェイル時の自動変速制御が行われる。 【0017】すなわち、.車速が所定車速以上のと
き、Nレンジを検出後、一定時間無入力が連続した場
合、.車速が所定車速以上のとき、Nレンジを検出
後、Dレンジを飛び越えて3レンジを検出した場合で、
3レンジを検出した後に無入力が一定時間継続した場
合、以上、..のいずれか1つの条件が当てはまる
場合、変速制御が行われるものであり、.の場合には
Dレンジと見なされ、Dレンジと同様の変速制御が行わ
れ、.の場合には故障表示が行われ、この場合にはレ
ンジ変更前の変速レンジが維持される。 【0018】また、.車速が所定車速以上のとき、レ
ンジの無入力状態が一定時間経過した場合、.スター
タSWがオンのとき、P又はNレンジが認識されなかっ
た場合、以上、..のいずれか1つの条件が当ては
まる場合、レンジ変更前に設定されたレンジが引続き維
持される。したがって、変速レンジスイッチ信号線のフ
ェイル検出が確実に行われるので、変速レンジスイッチ
作動信号を用いての自動変速制御が適切に行われる。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の変速レンジスイッチ信号
線のフェイル検出制御装置の一実施例に係るコントロー
ルシステムを示すものである。なお、以下に説明するコ
ントロールシステムにあっては、インヒビタスイッチか
らの変速レンジ信号を用いた場合の自動制御を対象とし
ており、後述の条件が当てはまるとき、変速レンジスイ
ッチ信号線フェイルとし、変速に関する自動制御を禁止
する。 【0020】また、インヒビタスイッチからの変速レン
ジ信号を用いた場合の自動制御としては、変速制御(通
常シフト制御、マニュアル制御)、ロックアップ制御
(通常ロックアップ制御)、オーバーランニングクラッ
チ制御(エンジンブレーキ制御)、ライン圧制御(通常
ライン圧制御、変速時制御)、オートパターンセレクト
制御(パワーパターン制御、ノーマルパターンへの復
帰)、変速タイミング制御(変速段制御、ロックアップ
制御、オーバーランニングクラッチ制御、ライン圧制
御)、4WDトランスファクラッチ制御(通常トランス
ファ制御、1レンジ選択時制御)等がある。 【0021】コントロールシステムのECU20の入力
インタフェイス回路21には、スロットルセンサ11か
らのスロットル開度検出信号及びATF温度センサ12
からのATF油温検出信号が取り込まれるようになって
いる。ここで、スロットルセンサ11からのスロットル
開度検出信号は、変速点、ライン圧、ロックアップ車速
を決定する際に用いられる。また、ATF温度センサ1
2からのATF油温検出信号は、低温時のロックアップ
禁止、4速解除を行う際に用いられる。 【0022】入力インタフェイス回路21を介して取り
込まれた各種検出信号は、A/Dコンバータ22によっ
てディジタル信号に変換された後、CPU24に送られ
る。CPU24に設けられているメモリ24aには、C
PU24における所定の演算動作等を行う際のプログラ
ム等が格納されている。 【0023】入力インタフェイス回路23には、車速セ
ンサ13からの車速検出信号、イグニッションパルス発
生器14からのエンジン回転検出信号、インヒビタスイ
ッチ15からの各レンジに応じた変速レンジ信号、アイ
ドルスイッチ16からのスロットル全閉検出信号及びエ
アフローセンサ17からの吸入空気量検出信号が取り込
まれるようになっている。ここで、車速センサ13から
の車速検出信号は、変速、ロックアップ、ライン圧、ト
ランスファ制御を行う際に用いられる。 【0024】イグニッションパルス発生器14からのエ
ンジン回転検出信号は、ロックップ時のスムース制御、
1,2,3レンジでのエンジンオーバーラン防止用に用
いられる。インヒビタスイッチ15からの各レンジに応
じた変速信号は、ライン圧を決定する際に用いられる。
アイドルスイッチ16からのスロットル全閉検出信号
は、ロックアップ解除やライン圧制御を行う際に用いら
れる。 【0025】CPU24の出力は、シフトソレノイド
(1)31,(2)32,(3)33のオン/オフ制御
を行う出力インタフェイス回路25及びデューティソレ
ノイド(A)34,(B)35,(C)36のデューテ
ィ制御を行う出力インタフェイス回路26に出力され
る。 【0026】ここで、シフトソレノイド(1)31,
(2)32は、ソレノイドのオン/オフによって変速段
制御を行うものであって、変速時にタイミング制御が行
われることにより変速ショックの低減が図れるようにな
っている。シフトソレノイド(3)33は、3速→2速
へのシフト時のタイミング制御とオーバーランニングク
ラッチ制御を行うものであり、タイミング制御はシフト
ダウン時のショックを軽減し、オーバーランニングクラ
ッチは減速時に作動し、エンジンブレーキを効かせるよ
うになっている。 【0027】また、デューティソレノイド(A)34
は、ライン圧を運転状態に応じた最適の圧力に調圧す
る。デューティソレノイド(B)35は、ロックアップ
クラッチの締結、解放、スムース制御を行う。デューテ
ィソレノイド(C)36は、トランスファクラッチの油
圧を調圧し、後輪駆動力を制御する。 【0028】続いて、このような変速レンジスイッチの
フェイル検出制御装置の動作を、図2を用いて説明す
る。 【0029】まず、車速が設定値以上であるかが判断さ
れ(ステップ200)、設定値以上のときは、インヒビ
タSW15からの各レンジに応じたレンジ信号が入力イ
ンターフェイス回路23を介してCPU24に取り込ま
れる(ステップ201)。 【0030】次に、レンジ信号の入力有無の判断が行わ
れ(ステップ202)、無入力状態であると判断された
場合には、次のステップで前回のレンジがNレンジかど
うか判断され(ステップ203)、Nレンジと判断され
た場合、即ちNレンジ検出後にレンジ信号が無入力にな
ったときには、時間の経過が判断され(ステップ20
4)、一定時間が経過したと判断された場合はフェイル
フラグをセットし(ステップ205)、現在のレンジが
Dレンジと見なされてDレンジと同様の自動変速制御が
行われる(ステップ206)。 【0031】これに対し、(ステップ202)でレンジ
信号の入力有と判断された場合には、タイマーのセット
が行われ(ステップ207)、入力処理結果を現在のレ
ンジとする(ステップ208)。 【0032】また、(ステップ204)で時間経過して
いない場合は、(ステップ209)でタイマーをカウン
トダウンする。 【0033】図3は、隣接するレンジに応じた変速信号
が検出されたなかった場合のフェイル検出のフローを示
すものである。まず、車速が設定値以上であるかが判断
され(ステップ300)、設定値以上のときは、インヒ
ビタSW15からの各レンジに応じたレンジ信号が入力
インターフェイス回路23を介してCPU24に取り込
まれる(ステップ301)。 【0034】次に、レンジ信号の入力有無の判断が行わ
れ(ステップ302)、無入力状態でないと判断された
場合には、入力処理結果を現在のレンジとする(ステッ
プ303)。無入力状態であると判断された場合には、
現在のレンジがNレンジかどうか判断され(ステップ3
04)、Nレンジと判断された場合、即ちNレンジ検出
後にレンジ信号が無入力になったときには、チェックフ
ラグがセットされる(ステップ305)。Nレンジと判
断されなかった場合、チェックフラグがクリアされる
(ステップ306,307)。 【0035】次いで、チェックフラグのセット状態が判
断され(ステップ308)、チェックフラグがセットさ
れていない場合にはタイマーのセットが行われ(ステッ
プ314)、セットされている場合には現在のレンジが
3レンジか否かの判断が行われる(ステップ309)。 【0036】3レンジと判断された場合、レンジ信号が
無入力であるか否かの判断が行われ、無入力でない場合
には故障表示が行われる(ステップ313)。無入力で
あると判断された場合、タイマーが0であるか否かが判
断され、時間経過していない場合はタイマーのカウント
ダウンを行う(ステップ310,311,315)。タ
イマーが0であると判断された場合には、エラーフラグ
がセットされる(ステップ312)。 【0037】ここで、変速レンジスイッチのフェイル検
出を行うための上記の各フローの要約は、次の通りであ
る。 .所定車速以上で走行時にNレンジを検出後、一定時
間無入力が連続した場合、 .所定車速以上で走行時にNレンジを検出後、Dレン
ジを飛び越えて3レンジを検出した場合で、3レンジを
検出した後に無入力が一定時間継続した場合、以上、
..のいずれか1つの条件が当てはまる場合、変速
制御が行われるものであり、.の場合にはDレンジと
見なされ、Dレンジと同様の変速制御が行われ、.の
場合には故障表示が行われ、前回の変速レンジが維持さ
れる。 【0038】このように、この実施例では、「1.Nレ
ンジを検出後、一定時間無入力が連続した場合、.N
レンジを検出後、Dレンジを飛び越えてDレンジ以外の
他のレンジを検出し、その後無入力が一定時間継続した
場合、」のいずれか1つの条件が当てはまる場合、変速
制御を行うようにしたものであり、.の場合にはDレ
ンジと見なし、Dレンジと同様の変速制御を行い、.
の場合には故障表示を行い、前回の変速レンジを維持す
るようにした。 【0039】したがって、変速レンジスイッチのフェイ
ル検出が確実に行われるため、新たな検出センサを必要
とすること無しに、変速レンジスイッチ信号を用いての
自動変速制御が適切に行われる。 【0040】図4及び図5は、変速レンジスイッチのフ
ェイル検出の際の条件を変えた場合の他の実施例を示す
ものである。 【0041】まず、インヒビタスイッチ15からの各レ
ンジに応じた変速信号が入力インタフェイス回路23を
介してCPU24に取り込まれなかった場合、車速セン
サ13からの車速検出信号に基づいた速度とレンジ信号
の有無が判断され(ステップ401,402)、 【0042】レンジ信号が有る場合、タイマーがセット
されるとともに、前回のレンジが保持される(ステップ
405,406)。レンジ信号が無い場合には、時間の
経過が判断され(ステップ403)、時間が経過してい
なければタイマーのカウントダウンが行われる(ステッ
プ407)。時間が経過した場合には、今回のレンジを
前回のレンジとする(ステップ404)。 【0043】また、図5において、スタータSWがオン
のとき、インヒビタスイッチ15からの変速信号からP
又はNレンジが認識されなかった場合、前回のレンジが
維持される(ステップ501,502,503)。 【0044】これに対し、(ステップ501)にてスタ
ータSWがオンされなかったとき、設定車速以上か否か
が判断され、設定車速以上である場合には現在のレンジ
信号の入力状態が判断される(ステップ504,50
5)。現在無入力であると判断された場合には、時間の
経過が判断され(ステップ506)、時間が経過した場
合には(ステップ503)にて前回のレンジが維持され
る。 【0045】ここで、上記の変速レンジスイッチのフェ
イル検出を行うためのフローの要約は、次の通りであ
る。 .所定車速以上で走行時レンジの無入力状態が一定時
間経過した場合、 .スタータSWがオンのとき、P又はNレンジが認識
されなかった場合、以上、..のいずれか1つの条
件が当てはまる場合、前回設定されたレンジが引続き維
持される。 【0046】このように、この実施例では、「.レン
ジの無入力状態が一定時間経過した場合、.スタータ
SWがオンのとき、P又はNレンジが認識されなかった
場合、」のいずれか1つの条件が当てはまる場合、前回
設定されたレンジが維持されるように自動変速制御が適
切に行われる。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の変速レン
ジスイッチ信号線のフェイル検出制御装置によれば、変
速レンジスイッチ作動信号を用いての自動変速制御を対
象したものであって、以下の条件が当てはまる場合にA
T(オートマチックトランスミッション)の自動変速制
御が行われる。 【0048】すなわち、.所定車速以上で走行時Nレ
ンジを検出後、一定時間無入力が連続した場合、.所
定車速以上で走行時Nレンジを検出後、Dレンジを飛び
越えて3レンジを検出した場合で、3レンジを検出した
後に無入力が一定時間継続した場合、以上、..の
いずれか1つの条件が当てはまる場合、変速制御が行わ
れるものであり、.の場合にはDレンジと見なされ、
Dレンジと同様の変速制御が行われ、.の場合には故
障表示が行われ、この場合には変更前の変速レンジが維
持される。 【0049】また、.所定車速以上で走行時レンジの
無入力状態が一定時間経過した場合、.スタータSW
がオンのとき、P又はNレンジが認識されなかった場
合、以上、..のいずれか1つの条件が当てはまる
場合、変更前に設定されたレンジが引続き維持される。 【0050】したがって、変速レンジスイッチ信号線の
フェイル検出が確実に行われ、変速レンジスイッチ作動
信号を用いての自動変速制御が適切に行われるので、車
両の各種走行状態に応じた変速レンジスイッチのフェイ
ル検出を確実に行うとともに、変速レンジ信号に基づい
た自動変速制御の動作を適切に行わせることができる。
フェイル検出を確実に行うとともに、変速レンジ作動信
号に基づいた自動変速制御の動作を適切に行わせるため
の自動変速制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動変速機(AT)の変速は、基本的に
は、アクセルペダルの踏み加減と、そのときの走行スピ
ードによってコントロールされている。したがって、D
レンジで走行している場合、積極的にアクセルペダルを
踏み込むか戻すかして、ギアチェンジをすることが可能
となる。 【0003】また、従来の自動変速制御は、たとえばド
ライブ(D)レンジでは、そのときの車速とスロットル
開度とから、所定の変速線(変速特性)を記憶した変速
マップ、たとえば図5に示す変速線を記憶した変速マッ
プにしたがって最適の変速段が選択制御されるようにな
っている。 【0004】また、ATの変速操作を行うシフトレバー
は、操作位置数に対応した複数個のスイッチからなるイ
ンヒビタスイッチに連結されており、シフトレバーの操
作により設定位置が選択されると、対応するスイッチか
ら、第1レベルの電気信号を発生し、その位置にないと
第2レベル信号を発生するようになっている。 【0005】シフトレバーポジションは、4速のATで
は一般にR(リバース)、N(ニュートラル)、D(ド
ライブ)、3(サード)、2(セカンド)、L(ロ
ー)、及びP(パーキング)の7位置であり、シフトレ
バーポジションを示すインヒビタスイッチは、それぞれ
がシフトレバーのR,N,D,3,2,L及びPのとき
に閉(第1レベル)に駆動され、他の位置では開(第2
レベル)に戻る7個のスイッチで構成されている。 【0006】或は、その逆に該当位置のときに開に駆動
され、他の位置で閉に戻るものであってもよい。したが
って、通常は、7個のスイッチのいずれか一つが閉
(開)で残りの6個のスイッチが開(閉)である。とこ
ろが、スイッチの少なくとも一つが故障すると、或はシ
フトレバーに連動してスイッチを開閉操作する連動部材
に異常を生じると、2個以上のスイッチが同時に閉
(開)となったり、或は全スイッチが同時に開(閉)と
なったりする。このような異常は、自動変速制御をエラ
ーに導くことになる。 【0007】スイッチの場合、チャタリングにより、た
とえば開から閉に、或はその逆に切換わるときに極く短
時間で開/閉が繰り返されることがある。また、機械部
材の移動により、移動方向に並んだスイッチを一つづつ
閉にし一つのスイッチが閉のときには他のスイッチが開
になるようにスイッチ操作を行う場合には、隣合う2つ
のスイッチがある時点では同時に閉になったり、或はあ
る時点では共に開(このとき全スイッチ開)になったり
することがある。これは正常状態である。全く重複なし
に、また全スイッチの開を全く生じないで、1個のスイ
ッチのみの閉を、機械部材の移動に伴って移動方向にず
らすことは困難であるので、単に2個以上のスイッチが
同時に閉、又は全スイッチが同時に開のとき、これを即
座に異常としてそれに対応した処置を施すことは、前述
の正常な場合をも異常と検出することになり、この異常
検出自身が誤りである、という結果となり得る。 【0008】そこで、特開昭63−34349号公報で
は、ギアポジションスイッチの故障を検出するための検
出方法を開示している。すなわち、ギア切換え動作開始
後、予め定めた時間が経過したとき、ポジションスイッ
チからオン信号がない場合にはギア切換え前の位置に戻
し、再度上記と同じ動作を予め定めた回数以上実行する
とき、上記スイッチを故障と判定するようにしたもので
ある。 【0009】この場合、ギア切換え動作開始後、予め定
めた時間が経過したとき、ギア切換え後の目標ギヤ位置
を検出するギアポジションスイッチからオン信号を出力
しない場合には、ギア切換え前の元ギヤ位置に戻すべく
ギア切換駆動手段にてギア切換え動作を行わせている。
そして、ギア切換え動作開始後、予め定めた時間が経過
したとき、再び上記目標位置に切換えるべくギア切換駆
動手段を動作させるリトライ動作を予め定めた回数以上
実行するとき、上記の目標ギヤ位置を検出するギアポジ
ションスイッチが故障していると判定している。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のギアポジションスイッチの故障を検出するため
の検出方法では、ポジションスイッチからオン信号がな
い場合にはギア切換え前の位置に戻し、再度上記と同じ
動作を予め定めた回数以上実行するとき、上記スイッチ
を故障と判定するようにしている。このため、故障の場
合には単にギア切換え前の位置にポジションが戻される
制御であるため、たとえば車両の各種走行状態に応じた
きめ細やかな自動変速制御を行うことが不可能となって
いる。 【0011】本発明は、このようなことに対処してなさ
れたもので、車両の各種走行状態に応じた変速レンジス
イッチのフェイル検出を確実に行うとともに、変速レン
ジ信号に基づいた自動変速制御の動作を適切に行わせる
ことができる自動変速制御装置を提供することを目的と
する。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
変速レンジスイッチ信号線のフェイル検出を行うととも
に、変速レンジスイッチ作動信号に基づいた自動変速制
御の動作をコントロールする自動変速制御装置であっ
て、車速を検出する車速検出手段と、前記変速レンジス
イッチ信号線からの変速レンジを検出するレンジ検出手
段とが具備され、該車速検出手段により検出された車速
が所定値以上であり、且つ、前記レンジ検出手段によっ
てNレンジが検出された後、他の変速レンジ信号が所定
時間経過しても検出されなかった場合、自動変速制御を
行うべきレンジをDレンジと見なした状態で自動変速制
御を行う自動変速制御手段が具備されていることを特徴
とする。 【0013】 【0014】 【0015】 【0016】 【作用】本発明の変速レンジスイッチ信号線のフェイル
検出制御を行う自動変速制御装置では、変速レンジスイ
ッチ作動信号を用いての自動変速制御を対象したもので
あって、以下の条件が当てはまる場合にATのインヒビ
タスイッチフェイル時の自動変速制御が行われる。 【0017】すなわち、.車速が所定車速以上のと
き、Nレンジを検出後、一定時間無入力が連続した場
合、.車速が所定車速以上のとき、Nレンジを検出
後、Dレンジを飛び越えて3レンジを検出した場合で、
3レンジを検出した後に無入力が一定時間継続した場
合、以上、..のいずれか1つの条件が当てはまる
場合、変速制御が行われるものであり、.の場合には
Dレンジと見なされ、Dレンジと同様の変速制御が行わ
れ、.の場合には故障表示が行われ、この場合にはレ
ンジ変更前の変速レンジが維持される。 【0018】また、.車速が所定車速以上のとき、レ
ンジの無入力状態が一定時間経過した場合、.スター
タSWがオンのとき、P又はNレンジが認識されなかっ
た場合、以上、..のいずれか1つの条件が当ては
まる場合、レンジ変更前に設定されたレンジが引続き維
持される。したがって、変速レンジスイッチ信号線のフ
ェイル検出が確実に行われるので、変速レンジスイッチ
作動信号を用いての自動変速制御が適切に行われる。 【0019】 【実施例】以下、本発明の実施例の詳細を図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の変速レンジスイッチ信号
線のフェイル検出制御装置の一実施例に係るコントロー
ルシステムを示すものである。なお、以下に説明するコ
ントロールシステムにあっては、インヒビタスイッチか
らの変速レンジ信号を用いた場合の自動制御を対象とし
ており、後述の条件が当てはまるとき、変速レンジスイ
ッチ信号線フェイルとし、変速に関する自動制御を禁止
する。 【0020】また、インヒビタスイッチからの変速レン
ジ信号を用いた場合の自動制御としては、変速制御(通
常シフト制御、マニュアル制御)、ロックアップ制御
(通常ロックアップ制御)、オーバーランニングクラッ
チ制御(エンジンブレーキ制御)、ライン圧制御(通常
ライン圧制御、変速時制御)、オートパターンセレクト
制御(パワーパターン制御、ノーマルパターンへの復
帰)、変速タイミング制御(変速段制御、ロックアップ
制御、オーバーランニングクラッチ制御、ライン圧制
御)、4WDトランスファクラッチ制御(通常トランス
ファ制御、1レンジ選択時制御)等がある。 【0021】コントロールシステムのECU20の入力
インタフェイス回路21には、スロットルセンサ11か
らのスロットル開度検出信号及びATF温度センサ12
からのATF油温検出信号が取り込まれるようになって
いる。ここで、スロットルセンサ11からのスロットル
開度検出信号は、変速点、ライン圧、ロックアップ車速
を決定する際に用いられる。また、ATF温度センサ1
2からのATF油温検出信号は、低温時のロックアップ
禁止、4速解除を行う際に用いられる。 【0022】入力インタフェイス回路21を介して取り
込まれた各種検出信号は、A/Dコンバータ22によっ
てディジタル信号に変換された後、CPU24に送られ
る。CPU24に設けられているメモリ24aには、C
PU24における所定の演算動作等を行う際のプログラ
ム等が格納されている。 【0023】入力インタフェイス回路23には、車速セ
ンサ13からの車速検出信号、イグニッションパルス発
生器14からのエンジン回転検出信号、インヒビタスイ
ッチ15からの各レンジに応じた変速レンジ信号、アイ
ドルスイッチ16からのスロットル全閉検出信号及びエ
アフローセンサ17からの吸入空気量検出信号が取り込
まれるようになっている。ここで、車速センサ13から
の車速検出信号は、変速、ロックアップ、ライン圧、ト
ランスファ制御を行う際に用いられる。 【0024】イグニッションパルス発生器14からのエ
ンジン回転検出信号は、ロックップ時のスムース制御、
1,2,3レンジでのエンジンオーバーラン防止用に用
いられる。インヒビタスイッチ15からの各レンジに応
じた変速信号は、ライン圧を決定する際に用いられる。
アイドルスイッチ16からのスロットル全閉検出信号
は、ロックアップ解除やライン圧制御を行う際に用いら
れる。 【0025】CPU24の出力は、シフトソレノイド
(1)31,(2)32,(3)33のオン/オフ制御
を行う出力インタフェイス回路25及びデューティソレ
ノイド(A)34,(B)35,(C)36のデューテ
ィ制御を行う出力インタフェイス回路26に出力され
る。 【0026】ここで、シフトソレノイド(1)31,
(2)32は、ソレノイドのオン/オフによって変速段
制御を行うものであって、変速時にタイミング制御が行
われることにより変速ショックの低減が図れるようにな
っている。シフトソレノイド(3)33は、3速→2速
へのシフト時のタイミング制御とオーバーランニングク
ラッチ制御を行うものであり、タイミング制御はシフト
ダウン時のショックを軽減し、オーバーランニングクラ
ッチは減速時に作動し、エンジンブレーキを効かせるよ
うになっている。 【0027】また、デューティソレノイド(A)34
は、ライン圧を運転状態に応じた最適の圧力に調圧す
る。デューティソレノイド(B)35は、ロックアップ
クラッチの締結、解放、スムース制御を行う。デューテ
ィソレノイド(C)36は、トランスファクラッチの油
圧を調圧し、後輪駆動力を制御する。 【0028】続いて、このような変速レンジスイッチの
フェイル検出制御装置の動作を、図2を用いて説明す
る。 【0029】まず、車速が設定値以上であるかが判断さ
れ(ステップ200)、設定値以上のときは、インヒビ
タSW15からの各レンジに応じたレンジ信号が入力イ
ンターフェイス回路23を介してCPU24に取り込ま
れる(ステップ201)。 【0030】次に、レンジ信号の入力有無の判断が行わ
れ(ステップ202)、無入力状態であると判断された
場合には、次のステップで前回のレンジがNレンジかど
うか判断され(ステップ203)、Nレンジと判断され
た場合、即ちNレンジ検出後にレンジ信号が無入力にな
ったときには、時間の経過が判断され(ステップ20
4)、一定時間が経過したと判断された場合はフェイル
フラグをセットし(ステップ205)、現在のレンジが
Dレンジと見なされてDレンジと同様の自動変速制御が
行われる(ステップ206)。 【0031】これに対し、(ステップ202)でレンジ
信号の入力有と判断された場合には、タイマーのセット
が行われ(ステップ207)、入力処理結果を現在のレ
ンジとする(ステップ208)。 【0032】また、(ステップ204)で時間経過して
いない場合は、(ステップ209)でタイマーをカウン
トダウンする。 【0033】図3は、隣接するレンジに応じた変速信号
が検出されたなかった場合のフェイル検出のフローを示
すものである。まず、車速が設定値以上であるかが判断
され(ステップ300)、設定値以上のときは、インヒ
ビタSW15からの各レンジに応じたレンジ信号が入力
インターフェイス回路23を介してCPU24に取り込
まれる(ステップ301)。 【0034】次に、レンジ信号の入力有無の判断が行わ
れ(ステップ302)、無入力状態でないと判断された
場合には、入力処理結果を現在のレンジとする(ステッ
プ303)。無入力状態であると判断された場合には、
現在のレンジがNレンジかどうか判断され(ステップ3
04)、Nレンジと判断された場合、即ちNレンジ検出
後にレンジ信号が無入力になったときには、チェックフ
ラグがセットされる(ステップ305)。Nレンジと判
断されなかった場合、チェックフラグがクリアされる
(ステップ306,307)。 【0035】次いで、チェックフラグのセット状態が判
断され(ステップ308)、チェックフラグがセットさ
れていない場合にはタイマーのセットが行われ(ステッ
プ314)、セットされている場合には現在のレンジが
3レンジか否かの判断が行われる(ステップ309)。 【0036】3レンジと判断された場合、レンジ信号が
無入力であるか否かの判断が行われ、無入力でない場合
には故障表示が行われる(ステップ313)。無入力で
あると判断された場合、タイマーが0であるか否かが判
断され、時間経過していない場合はタイマーのカウント
ダウンを行う(ステップ310,311,315)。タ
イマーが0であると判断された場合には、エラーフラグ
がセットされる(ステップ312)。 【0037】ここで、変速レンジスイッチのフェイル検
出を行うための上記の各フローの要約は、次の通りであ
る。 .所定車速以上で走行時にNレンジを検出後、一定時
間無入力が連続した場合、 .所定車速以上で走行時にNレンジを検出後、Dレン
ジを飛び越えて3レンジを検出した場合で、3レンジを
検出した後に無入力が一定時間継続した場合、以上、
..のいずれか1つの条件が当てはまる場合、変速
制御が行われるものであり、.の場合にはDレンジと
見なされ、Dレンジと同様の変速制御が行われ、.の
場合には故障表示が行われ、前回の変速レンジが維持さ
れる。 【0038】このように、この実施例では、「1.Nレ
ンジを検出後、一定時間無入力が連続した場合、.N
レンジを検出後、Dレンジを飛び越えてDレンジ以外の
他のレンジを検出し、その後無入力が一定時間継続した
場合、」のいずれか1つの条件が当てはまる場合、変速
制御を行うようにしたものであり、.の場合にはDレ
ンジと見なし、Dレンジと同様の変速制御を行い、.
の場合には故障表示を行い、前回の変速レンジを維持す
るようにした。 【0039】したがって、変速レンジスイッチのフェイ
ル検出が確実に行われるため、新たな検出センサを必要
とすること無しに、変速レンジスイッチ信号を用いての
自動変速制御が適切に行われる。 【0040】図4及び図5は、変速レンジスイッチのフ
ェイル検出の際の条件を変えた場合の他の実施例を示す
ものである。 【0041】まず、インヒビタスイッチ15からの各レ
ンジに応じた変速信号が入力インタフェイス回路23を
介してCPU24に取り込まれなかった場合、車速セン
サ13からの車速検出信号に基づいた速度とレンジ信号
の有無が判断され(ステップ401,402)、 【0042】レンジ信号が有る場合、タイマーがセット
されるとともに、前回のレンジが保持される(ステップ
405,406)。レンジ信号が無い場合には、時間の
経過が判断され(ステップ403)、時間が経過してい
なければタイマーのカウントダウンが行われる(ステッ
プ407)。時間が経過した場合には、今回のレンジを
前回のレンジとする(ステップ404)。 【0043】また、図5において、スタータSWがオン
のとき、インヒビタスイッチ15からの変速信号からP
又はNレンジが認識されなかった場合、前回のレンジが
維持される(ステップ501,502,503)。 【0044】これに対し、(ステップ501)にてスタ
ータSWがオンされなかったとき、設定車速以上か否か
が判断され、設定車速以上である場合には現在のレンジ
信号の入力状態が判断される(ステップ504,50
5)。現在無入力であると判断された場合には、時間の
経過が判断され(ステップ506)、時間が経過した場
合には(ステップ503)にて前回のレンジが維持され
る。 【0045】ここで、上記の変速レンジスイッチのフェ
イル検出を行うためのフローの要約は、次の通りであ
る。 .所定車速以上で走行時レンジの無入力状態が一定時
間経過した場合、 .スタータSWがオンのとき、P又はNレンジが認識
されなかった場合、以上、..のいずれか1つの条
件が当てはまる場合、前回設定されたレンジが引続き維
持される。 【0046】このように、この実施例では、「.レン
ジの無入力状態が一定時間経過した場合、.スタータ
SWがオンのとき、P又はNレンジが認識されなかった
場合、」のいずれか1つの条件が当てはまる場合、前回
設定されたレンジが維持されるように自動変速制御が適
切に行われる。 【0047】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の変速レン
ジスイッチ信号線のフェイル検出制御装置によれば、変
速レンジスイッチ作動信号を用いての自動変速制御を対
象したものであって、以下の条件が当てはまる場合にA
T(オートマチックトランスミッション)の自動変速制
御が行われる。 【0048】すなわち、.所定車速以上で走行時Nレ
ンジを検出後、一定時間無入力が連続した場合、.所
定車速以上で走行時Nレンジを検出後、Dレンジを飛び
越えて3レンジを検出した場合で、3レンジを検出した
後に無入力が一定時間継続した場合、以上、..の
いずれか1つの条件が当てはまる場合、変速制御が行わ
れるものであり、.の場合にはDレンジと見なされ、
Dレンジと同様の変速制御が行われ、.の場合には故
障表示が行われ、この場合には変更前の変速レンジが維
持される。 【0049】また、.所定車速以上で走行時レンジの
無入力状態が一定時間経過した場合、.スタータSW
がオンのとき、P又はNレンジが認識されなかった場
合、以上、..のいずれか1つの条件が当てはまる
場合、変更前に設定されたレンジが引続き維持される。 【0050】したがって、変速レンジスイッチ信号線の
フェイル検出が確実に行われ、変速レンジスイッチ作動
信号を用いての自動変速制御が適切に行われるので、車
両の各種走行状態に応じた変速レンジスイッチのフェイ
ル検出を確実に行うとともに、変速レンジ信号に基づい
た自動変速制御の動作を適切に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変速レンジスイッチ信号線のフェイル
検出制御装置の一実施例に係るコントロールシステムを
示すためのブロック図である。 【図2】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図3】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図4】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図5】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図6】従来の自動変速制御における変速マップに記憶
された変速線を示す図である。 【符号の説明】 11 スロットルセンサ 12 ATF温度センサ 13 車速センサ 14 イグニッションパルス発生器 15 インヒビタスイッチ 16 アイドルスイッチ 17 エアフローセンサ 20 ECU 24 CPU 24a メモリ 31,32,33 シフトソレノイド 34,35,36 デューティソレノイド
検出制御装置の一実施例に係るコントロールシステムを
示すためのブロック図である。 【図2】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図3】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図4】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図5】図1の変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出制御装置の動作を説明するためのフローチャートであ
る。 【図6】従来の自動変速制御における変速マップに記憶
された変速線を示す図である。 【符号の説明】 11 スロットルセンサ 12 ATF温度センサ 13 車速センサ 14 イグニッションパルス発生器 15 インヒビタスイッチ 16 アイドルスイッチ 17 エアフローセンサ 20 ECU 24 CPU 24a メモリ 31,32,33 シフトソレノイド 34,35,36 デューティソレノイド
─────────────────────────────────────────────────────
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(56)参考文献 特開 昭64−87946(JP,A)
特開 昭63−34349(JP,A)
特開 昭60−189634(JP,A)
特開 昭61−169330(JP,A)
特開 平5−306764(JP,A)
実開 昭61−18945(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16H 59/00 - 63/48
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 変速レンジスイッチ信号線のフェイル検
出を行うとともに、変速レンジスイッチ作動信号に基づ
いた自動変速制御の動作をコントロールする自動変速制
御装置であって、 車速を検出する車速検出手段と、 前記変速レンジスイッチ信号線からの変速レンジを検出
するレンジ検出手段とが具備され、 該車速検出手段により検出された車速が所定値以上であ
り、且つ、前記レンジ検出手段によってNレンジが検出
された後、他の変速レンジ信号が所定時間経過しても検
出されなかった場合、自動変速制御を行うべきレンジを
Dレンジと見なした状態で自動変速制御を行う自動変速
制御手段が具備されていることを特徴とする自動変速制
御装置。
Priority Applications (22)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33218093A JP3469284B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 自動変速制御装置 |
DE69432722T DE69432722T2 (de) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Fahrregelsignal-Fehlererkennungssystem und -Verfahren für automatische Getriebe |
GB9415349A GB2282194B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP02019841A EP1275885A1 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
US08/282,310 US5486147A (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP99106209A EP0937918A3 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Range selector failure detecting system and method for automatic transmission |
GB9713751A GB2312026B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
GB9626928A GB2307524B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
GB9713753A GB2312028B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP99106202A EP0937916B1 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Brake signal failure detecting system and method for automatic transmission |
GB9713752A GB2312027B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP02019840A EP1300276A1 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
DE69432322T DE69432322T2 (de) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Fehlererkennungs-System und -Verfahren für ein Bremssignal eines automatischen Getriebes |
GB9626831A GB2307522B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP94111873A EP0636817B1 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
GB9626832A GB2307523B (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
EP99106208A EP0937917B1 (en) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Cruise control signal failure detecting system and method for automatic transmission |
DE69421652T DE69421652T2 (de) | 1993-07-29 | 1994-07-29 | Fehlererkennungs-System und -Verfahren für automatische Getriebe |
US08/490,705 US5601510A (en) | 1993-07-29 | 1995-06-15 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
US08/491,592 US5655408A (en) | 1993-03-30 | 1995-06-16 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
US08/491,593 US5573475A (en) | 1993-07-29 | 1995-06-16 | Failure detecting system and method for automatic transmission |
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-12-27 JP JP33218093A patent/JP3469284B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH07190185A (ja) | 1995-07-28 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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