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JP3458975B2 - 車両用ガラスアンテナ及びその設定方法 - Google Patents

車両用ガラスアンテナ及びその設定方法

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JP3458975B2
JP3458975B2 JP20576794A JP20576794A JP3458975B2 JP 3458975 B2 JP3458975 B2 JP 3458975B2 JP 20576794 A JP20576794 A JP 20576794A JP 20576794 A JP20576794 A JP 20576794A JP 3458975 B2 JP3458975 B2 JP 3458975B2
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defogger
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栄一 山本
健治 久保田
一生 重田
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Mazda Motor Corp
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Priority to EP02006467A priority patent/EP1217684B1/en
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/1271Supports; Mounting means for mounting on windscreens
    • H01Q1/1278Supports; Mounting means for mounting on windscreens in association with heating wires or layers

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  • Details Of Aerials (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両等のウィンドガ
ラスに設置されるガラスアンテナ及びその設定方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用アンテナとして、そのボ
ディにポール(ロッド)を絶縁状態で突設してこれに給
電するようにしたポールアンテナが広く知られている
が、このポールアンテナは、ポールの折れ曲がりや破損
を招き易く、しかも走行時に風切り音が発生するという
問題があることから、これに代わるアンテナとしてガラ
スアンテナが実用化されている。
【0003】このガラスアンテナは、例えば実開昭63
−92409号公報等に開示されるように、車両のウィ
ンドガラスに設けられるデフォッガの側部に近接してア
ンテナ線を配置し、それに給電するようにしたものであ
る。しかし、この従来のガラスアンテナでは、アンテナ
線をデフォッガに対し近接配置してアンテナの受信性能
をチューニングしており、そのアンテナの性能を向上さ
せるための方法が定性的でなく、チューニングが不明確
で予測し難いとともに、アンテナ自体の構成が複雑にな
るという問題がある。
【0004】一方、これとは別に、特開昭62−131
606号公報に開示されるように、ガラス面に透明電導
膜を設けるとともに、この電動膜上側のガラス面に、給
電点を有するアンテナ体を配置し、このアンテナ体と透
明電動膜とを容量結合させてアンテナとするようにした
ものが提案されている。また、米国特許第5,029,
308号では、デフォッガ熱線が張られた領域内におい
てデフォッガ領域の略中央で上下方向に延びた第1のア
ンテナ導体を設け、この第1のアンテナ導体と交差する
熱線を電気的に接続する。さらに、デフォッガの最上位
(若しくは最下位)の熱線に接続させるようにして、デ
フォッガの上部(若しくは下部)において第2のアンテ
ナ導体を設ける。即ち、前記第1のアンテナ導体と第2
のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよう
にしているのである。しかしながら、第1,第2のアン
テナ導体を接続すると、デフォッガに流れる直流電流が
第1のアンテナ導体に分流してしまい、上記接続点近傍
において曇り除去の効果が落ちてしまう。そこで、この
米国特許では、第1のアンテナ導体と第2のアンテナ導
体との間にコンデンサを設け、デフォッガに流れる電流
が第1のアンテナ導体に分流しないようにしている。
尚、このコンデンサの容量は、第1のアンテナ導体と第
2のアンテナ導体とが1つのアンテナとして機能するよ
うに、受信周波数帯域において、高いインピーダンスを
持たないような値を有するものが選択されている。
【0005】また、さらに、特開昭55−60304号
は、デフォッガ領域内に上下方向に第1のアンテナ導体
を、デフォッガ領域外に第2のアンテナ導体を設ける。
そして、第1の導体に接続し且つこの第1の導体に直交
(即ち、デフォッガ熱線に平行するように)するように
して設けた第1の導線と、この第1の導線に平行させ前
記第2のアンテナ導体に接続された第2の導線とをガラ
ス面上に設け、これらの第1,第2の導線同士を近接さ
せて容量結合させるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記提案の従来例(実
開昭63−92409号や特開昭62−131606
号)では、アンテナ体を透明電導膜と容量結合させてい
るものの、ガラスの透明性を確保すべく、この電導膜の
透明度を確保しようとして薄膜のものを利用すると、そ
の電気抵抗値が極めて高くならざるを得ず、受信電流が
流れ難くなり、実用上は良好なアンテナ性能を期待でき
ない虞れがある。
【0007】また、米国特許第5,029,308号で
は、設けられたコンデンサが受信電波の周波数帯域にお
いて低インピーダンスとなるように選ばれているため
に、デフォッガ熱線がアンテナとして機能してしまい、
そのために、熱線に流れる加熱電流がアンテナに影響し
てしまい、結局のところアンテナ性能が劣化してしまう
という欠点がある。
【0008】また、特開昭55−60304号において
も、上記米国特許第5,029,308号と同じよう
に、デフォッガ領域外に設けられたアンテナ形状に配慮
がないために、換言すれば、デフォッガ熱線がアンテナ
として機能させないようにすることを考慮していないた
めにアンテナ性能が劣化していた。また、こうした従来
のガラスアンテナは、本来的にアンテナ受信性能が劣る
ために、実用化に当たっては、アンテナに誘起される電
圧を増幅するアンテナ・ブースタや、アンテナの持つイ
ンピーダンスをラジオのインピーダンスと同値に変換す
るマッチング回路を付加するなどの、受信性能を向上さ
せるための工夫が必要となり、組み付け工数やコストの
増大、構造の大型化・複雑化を招いていた。
【0009】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ポールアンテナに近い
特性が得られ、且つデフォッガの影響を小さくすること
のできる車両用ガラスアンテナ及びその設定方法を提案
するものである。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、基本的に、第1のアンテナ導体素子
とをデフォッガ外に、第2のアンテナ導体素子をデフォ
ッガ領域内に設け、さらにデフォッガと第2のアンテナ
導体素子とを一部電気的に結合し、デフォッガの熱線と
前記第1のアンテナ導体素子を容量結合させたものであ
る。
【0012】
【0013】具体的に、請求項1の発明では、ガラス上
にデフォッガとアンテナ導体とが延設されたガラスアン
テナであって、前記デフォッガよりも下部または上部に
設けられた給電点と、前記給電点から給電され、ガラス
面に沿って延設された第1のアンテナ導体素子と、前記
デフォッガの延設された領域においてガラス面に沿って
上下方向に伸びると共に、一部が前記デフォッガの熱線
の一部と直流的に接続された第2のアンテナ導体素子と
を具備し、前記第1のアンテナ導体素子は前記デフォッ
ガに対して、前記第2のアンテナ導体素子の一部と接続
された前記熱線が前記第1のアンテナ導体素子の一部と
略40pF以下の容量で容量結合するように配設されて
いることを特徴とする。
【0014】
【0015】上記の構成に拠ると、アンテナ長などが適
性に設定されると、デフォッガの熱線のインピーダンス
が極めて大きくなり、熱線の影響が無視できるほど小さ
くなり、特にFMラジオ受信用にとって優れたものとな
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。尚、以下の実施例は本発明を車両用ガラスアンテ
ナに、特にリアガラスのアンテナに適用したものであ
る。各実施例の説明では、「左」は車両のボディの左側
を、また「右」は同右側を、また「上」は上側を、さら
に「下」は下側をそれぞれ示すものとする。
【0017】先ず、第1実施例〜第6実施例を説明する
ことにより、本発明の様々な実施例を説明し、次に、第
1実施例〜第6実施例に共通の特徴点である、デフォッ
ガのアンテナに対する影響を小さくできる理由を明らか
にする。そして、本発明の最も好ましい実施例として第
7実施例を説明する。 〈第1実施例〉図2は本発明の第1実施例に係る車両の
後部を示し、1は車両のボディであって、このボディ1
の後部にはリヤウィンド2が開口され、このリヤウィン
ド2にはリヤウィンドガラス3(以下、単にウィンドガ
ラスという)が略気密状に嵌装されている。
【0018】図1に示すように、上記ウィンドガラス3
の車室内側面にはリヤデフォッガ5が、ウィンドガラス
3の上端部(ウィンド2周囲上側のボディ1)から所定
の大きさの空白部4だけ隔てられ、さらに左右方向にお
ける中央部がウィンドガラス3の左右中央部と略一致す
るように配置されて取り付けられている。このデフォッ
ガ5は、上下段部5a,5bを有するコ字状のもので、
車幅方向に左右に延びる複数本のヒータ線6,6,…
(熱線)を上下2段に分け、上段側ヒータ線6,6,…
及び下段側ヒータ線6,6,…の各一側(右側)の端部
同士をそれぞれ独立バスバー7,8で接続し、全体のヒ
ータ線6,6,…の他側(左側)の端部同士を共通バス
バー9で接続したものである。
【0019】尚、図示しないが、上側独立バスバー7は
ボディ1にアースされてデフォッガ5のアース側とされ
ている。また、下側独立バスバー8は図外のスイッチを
介して車載バッテリーの+電源に接続されており、スイ
ッチをON操作することで、バッテリーからデフォッガ
5の各ヒータ線6に給電して発熱させ、その発熱により
ウィンドガラス3面の曇りを除去するようになってい
る。
【0020】尚、本明細書中では、上段側ヒータ線6,
6,…及び下段側ヒータ線6,6,…の各左側の端部同
士を夫々独立バスバー7,8で接続し、全体のヒータ線
6,6,…の右側の端部同士を共通バスバー9で接続し
たもの、即ち、本第1実施例とは左右逆形状のデフォッ
ガも「コ」字状と呼ぶことにする。
【0021】さらに、本発明の特徴として、ウィンドガ
ラス3において上記デフォッガ5上側の空白部4の車室
内面にはウィンドガラス3の左右中央部に、左右方向の
幅W及び上下長さLを有する導電体からなる矩形板状の
導電板13がデフォッガ5の上端部から間隔dをあけて
貼り付けられ、この導電板13にはその上端部の左右中
央位置にて同軸フィーダ14の一端側の給電線が接続さ
れ、該同軸フィーダ14一端側の外被導体はリヤウィン
ド2周縁上側でその左右中央のボディ1にアースされて
いる。そして、図示しないが、同軸フィーダ13の他端
部は車載ラジオ受信機等に接続されている。
【0022】また、デフォッガ5にはその左右中央位置
に上段部5aの上端から下方に延びる所定長さXの導体
線からなる導電線18(ショートバー)が配置され、こ
の導電線18により、デフォッガ5の上段部5aにおい
て上側独立バスバー7と共通バスバー9との間に張り渡
されているヒータ線6,6,…同士がそれぞれ接続され
ている。
【0023】上記導電板13下端とデフォッガ5上端と
の間隔dは、1mm未満であると、導電板13とデフォッ
ガ5とを確実に離隔することができない一方、50mmを
越えると、導電板13に対するデフォッガ5の影響が良
好に確保されず、導電板13のみからなるアンテナと同
じものとなるので、d=1mm〜50mmが好ましい。更に
は、d=2mm〜35mmがより好ましい。
【0024】また、導電板13の左右幅Wは、受信電波
が水平偏波であるとき20mm以上とし、受信電波が垂直
偏波成分を有するとき(円偏波をも含む)に5mm以上と
するのが好ましく、導電板13の左右幅Wについて受信
電波に応じた最適値が得られる。したがって、上記実施
例においては、車両のウィンドガラス3における左右中
央部にデフォッガ5が配置され、このデフォッガ5上側
のウィンドガラス空白部4における左右中央部に導電板
13がデフォッガ5と間隔dをあけて配置され、この導
電板13に給電されてガラスアンテナが構成されている
ので、このアンテナを構成する導電板13はデフォッガ
5と容量結合した状態となる。しかも、上記デフォッガ
5に上下方向に延びる導電線18が導電板13と対応し
て配置されているので、導電板13とデフォッガ5領域
内の導電線18とを含んだ一種のポールアンテナが構成
される。その結果、アンテナの受信性能を高めることが
できる。
【0025】また、上記デフォッガ5は車両のウィンド
ガラス3に通常設けられているものであり、このデフォ
ッガ5上側の空白部4に導電板13を配置するだけでガ
ラスアンテナが構成されるので、デフォッガが配設され
たガラスを利用して、簡単な構成でアンテナ性能を向上
できる。上記導電板13に対する給電位置を変えてもア
ンテナの受信性能はさほど変化しない。このため、導電
板13の給電位置を任意に設定でき、給電位置に制約が
ある場合には変更すればよく、車両用アンテナとして有
利である。
【0026】上記デフォッガ5に設けられる導電線18
の長さX、導電板13下端とデフォッガ5上端との間隔
d、導電板13の左右幅Wを調節することにより、アン
テナの受信感度特性を設定することができる。すなわ
ち、導電線18の長さXを調節することによってアンテ
ナの最大受信感度周波数を設定することができ、導電線
18の長さが長いほど最大受信感度の周波数帯域が低い
周波数域に移る。
【0027】また、導電板13とデフォッガ5との間隔
dを調節することにより、最大受信感度周波数が設定さ
れる。さらに、導電板13の左右幅Wを調節することに
より、最大受信感度周波数が設定され、左右幅Wが大き
くなると、その途中で最大受信感度が大きくなる値があ
り、それから大きくすると受信感度が低下する。
【0028】また、導電板13の左右幅Wを小さくして
も、そのデフォッガ5との間隔dを小さくすると、左右
幅Wが大きいものと同等の受信性能が得られる。従っ
て、これらの定性的な特性により、導電線18の長さ
X、導電板13下端とデフォッガ5上端との間隔d、導
電板13の左右幅Wの各数値を受信周波数に対応した適
性値に設定すればよい。詳細は後述する。
【0029】〈第2実施例〉図3は第2実施例を示し
(尚、以下の各実施例では図1と同じ部分については同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記第1
実施例とは種類の異なるデフォッガ5を設けたウィンド
ガラス3に適応したものである。すなわち、この実施例
では、ウィンドガラス3内面に配置されるデフォッガ5
は、車幅方向に左右に延びる複数本のヒータ線6,6,
…の一側(右側)の端部同士をアース側バスバー10
で、また他側(左側)の端部同士を電源側バスバー11
でそれぞれ接続したものであり、図示しないが、アース
側バスバー10はボディ1にアースされてデフォッガ5
のアース側とされ、電源側バスバー11は車載バッテリ
ーの+電源に接続されている。
【0030】また、デフォッガ5の左右中央位置には上
端から下方に延びる長さXの導電線18が配置され、こ
の導電線18によりデフォッガ5において同バスバー1
0,11間に張り渡されているヒータ線6,6,…同士
が接続されている。そして、デフォッガ5上側のガラス
空白部4においてデフォッガ5の導電線18に対応する
左右中央位置に導電板13が配置されている。その他の
構成は第1実施例と同じである。
【0031】したがって、この実施例でも上記第1実施
例と同様の作用効果を奏することができる。 〈第3実施例〉図4は第3実施例を示し、上記第2実施
例の構成において、導電板13内に空間部を形成して導
電板13を等価均一導体としたものである。
【0032】すなわち、この実施例では、矩形状導電板
13の内部に矩形状の空間部20が形成されて、導電板
13が中抜き形状のものとされている。そして、この空
間部20のガラス3部分は車両に装備する電話のアンテ
ナ(図示せず)を設置するためのスペースとされてい
る。したがって、この実施例では、矩形状導電板13の
内部に矩形状の空間部20が形成されて、導電板13が
中抜き形状のものとされているが、この導電板13は空
間部20のないものと等価で、それと同等の受信性能が
得られる。つまり、アンテナの性能を低下させることな
く導電板13に空間部20をあけることができる。
【0033】また、この等価均一導体からなる導電板1
3内の空間部20が電話アンテナ設置用のものであるの
で、ウインドガラス3において電話アンテナの設置スペ
ースを確保して、その位置決めを容易に行うことができ
る。尚、この実施例におけるデフォッガ5に代えて、第
1実施例で説明したコ字状のデフォッガ5を使用しても
よく、同様の効果が得られる。
【0034】また、導電板13内の空間部20に、電話
用アンテナに代えてハイマウントストップランプやセン
サ等の他の各種電装品を設置するようにしてもよい。さ
らに、図5に示すように、導電板13の空間部20に1
本又は複数本の導体線21を配置してもよく、同等のア
ンテナ性能が得られる。 〈第4実施例〉図6は第4実施例を示し、上記各実施例
では導電板13をデフォッガ5における導電線18の真
上位置に配置しているのに対し、導電板13を導電線1
8の位置から右側にオフセットしたものである。
【0035】この実施例では、上記第2実施例と同様
に、ウィンドガラス3にデフォッガ5がその左右中央部
をガラス3の左右中央部に一致せしめて配置され、この
デフォッガ5の左右中央部に長さXの導電線18が取り
付けられている。これに対し、デフォッガ5上側の空白
部4に設けられる導電板13は、ウィンドガラス3の左
右中央部つまり導電線18の位置から左右方向の一側
(図示例では右側)に所定のオフセット量D(導電板1
3と導電線18との左右方向の距離)だけオフセットさ
れている。
【0036】この実施例の場合、上記第2実施例と同様
の作用効果が得られる。従って、例えばウィンドガラス
3の左右中央部にハイマウントストップランプ等の他の
部材を配置したい要求がある場合に有利であり、その部
材のガラス3中央部への配置を可能としつつ、アンテナ
性能を確保することができる。また、後述する如く2つ
のアンテナをウィンドガラス3の左右中央位置から離し
て配置するダイバシティアンテナにも有利である。
【0037】〈第5実施例〉図7は第5実施例を示し、
ダイバシティアンテナを構成したものである。すなわ
ち、この実施例では、上記第1実施例と同様に、ウィン
ドガラス3にコ字状のデフォッガ5がその左右中央部を
ガラス3の左右中央部に一致せしめて配置され、このデ
フォッガ5の左右中央部に導電線18が取り付けられて
いる。
【0038】また、デフォッガ5上側のウィンドガラス
3の空白部4には、2つの導電板23,24がデフォッ
ガ5中央にある導電線18の上方位置から等距離つまり
左右対象に配置されており、これらの導電板23,24
はそれぞれ同軸フィーダ14,14の給電線により給電
されており、両導電板23,24によりダイバシティア
ンテナが構成されている。
【0039】そして、右側の導電板23のデフォッガ5
との間隔d1は、左側の導電板24のデフォッガ5との
間隔d2よりも小さくされていて(d1<d2)、右側
の導電板23のデフォッガ5との容量結合の容量が、左
側の導電板24のデフォッガ5との容量よりも大とされ
ており、このことで、デフォッガ5との容量結合の大き
い右側の導電板23がメインアンテナに、また同容量結
合の小さい左側の導電板24がサブアンテナにそれぞれ
構成されている。
【0040】したがって、この実施例においては、デフ
ォッガ5の左右中央部に上下方向に延びる導電線18が
設けられ、デフォッガ5上側のウィンドガラス空白部4
に左右1対の導電板23,24が導電線18上方の位置
から等距離に配置され、該各導電板23,24にそれぞ
れ給電されているので、両アンテナの指向性及び受信感
度が互いに異なり、ダイバシティアンテナのダイバシテ
ィ効果を容易に予測できる。
【0041】また、右側の導電板23のデフォッガ5と
の間隔d1が、左側の導電板24のデフォッガ5との間
隔d2よりも小さく、右側の導電板23のデフォッガ5
との容量結合の容量が左側の導電板24のデフォッガ5
との容量よりも大であるので、デフォッガ5との容量結
合の大きい右側導電板23をダイバシティアンテナにお
ける高感度のメインアンテナとする一方、容量結合の小
さい左側導電板24を低感度サブアンテナとすることが
できる。
【0042】また、こうしてウィンドガラス3の空白部
4における2つの導電板23,24の各々のデフォッガ
5との間隔d1,d2の変更により同デフォッガ5との
容量結合の大きさに差を持たせてメイン及びサブアンテ
ナを設定するので、これらダイバシティアンテナのメイ
ン及びサブアンテナを容易に設定することができる。し
かも、このダイバシティアンテナを構成する2つの導電
板23,24の受信感度に差があるので、電波感度の弱
いエリアでは、ダイバシティアンテナとして使用せず
に、デフォッガ5との容量結合の容量が大きい導電板2
3からなる高感度のメインアンテナのみを使用すればよ
く、良好な受信感度が得られる。
【0043】尚、この実施例では、各導電板23,24
のデフォッガ5との間隔d1,d2を互いに異ならせて、
そのデフォッガ5との容量結合の容量に差を生じさせる
ようにしているが、各導電板23,24とデフォッガ5
との容量結合の容量の差をその他の構成により生じさせ
るようにすることもできる。例えば図8に示す変形例で
は、導電板23,24の左右幅W1,W2をそれぞれ異な
らせ、ダイバシティアンテナのメインアンテナとする右
側導電板23については、左右幅W1を大きくしてデフ
ォッガ5との容量結合の容量を大きくし、一方、サブア
ンテナとする左側導電板24については、左右幅W2を
右側導電板23よりも小さくして(W2<W1)、デフォ
ッガ5との容量結合の容量を小さくするようにしてい
る。この場合においても、各導電板23,24の左右幅
W1,W2を変更するだけで、各々のデフォッガ5との容
量結合の容量に差が生じるので、メイン及びサブアンテ
ナの設定を容易に行うことができる。
【0044】また、図9に示す例では、導電板23,2
4の左右中央位置からのオフセット量Dが所定量よりも
大きくなるほど受信感度が低くなることを利用してい
る。
【0045】さらに、図10に示す例では、導電板2
3,24の形状によりデフォッガ5との容量結合の容量
が変化することを利用し、メインアンテナとなる右側導
電板23は矩形板状のものとするが、サブアンテナとな
る左側導電板24については、左右両側部に凹凸のある
形状(その他、台形、平行四辺形、平行四辺形及び台形
の中間形状を示す四辺形等としてもよい)としてデフォ
ッガ5との容量結合の容量を右側導電板23よりも低く
している。
【0046】この第5実施例では、導電板23,24の
デフォッガ5との容量結合の容量を変えてダイバシティ
アンテナのメイン及びサブアンテナを設定しているが、
この各導電板23,24とデフォッガ5との容量結合の
容量を予めそれぞれ所定値に設定しておき、それに対
し、最大受信感度が得られる周波数帯域を変更してダイ
バシティアンテナのメイン及びサブアンテナを設定する
ようにしてもよく、最大受信感度が得られる周波数帯域
に対応する導電板23(又は24)をダイバシティアン
テナのメインアンテナとし、他の導電板24(又は2
3)をサブアンテナとして、ダイバシティアンテナのメ
イン及びサブアンテナを容易に設定することができる。
【0047】さらに、導電板23,24の数は2つに限
らず、3つ以上であってもよい。 〈第6実施例〉図11は第6実施例を示し、FM帯域の
電波をダイバシティ方式で受信することに加え、AM帯
域をも受信できるようにしたものである。すなわち、こ
の実施例では、ウィンドガラス3にデフォッガ5として
上記第2実施例と同様のものが設けられ、その左右中央
部に導電線18が配置されている。
【0048】また、第5実施例と同様に、このデフォッ
ガ5上側のガラス空白部4には左右1対の導電板23,
24が導電線18の位置に対し左右対称に配置されてい
て、ダイバシティアンテナが構成されている。そして、
デフォッガ5におけるアース側バスバー10に対応する
右側の導電板23のデフォッガ5との間隔d1は、電源
側バスバー11に対応する左側の導電板24のデフォッ
ガ5との間隔d2よりも小さくされており、デフォッガ
5との容量結合の容量結合の容量の大きい右側の導電板
23がメインアンテナとされてデフォッガ5のアース側
たるアース側バスバー10に、また同容量結合の容量の
小さい左側の導電板24がサブアンテナとされてデフォ
ッガ5の電源側バスバー11にそれぞれ対応して配置さ
れている。
【0049】さらに、上記メインアンテナとなる右側導
電板23にはその上側右端部にFM信号遮断用の所定容
量のコイル26を直列に接続した導体線27の一端が接
続され、この導体線27の他端は上記デフォッガ5のア
ース側バスバー10の上端部に接続されており、このこ
とで、ダイバシティアンテナのメインアンテナとしての
右側導電板23をデフォッガ5のアース側に接続してA
Mアンテナを兼用させるようにしている。尚、図11
中、28は、デフォッガ5に直列に接続されたチョーク
コイルである。
【0050】したがって、この実施例では、FM電波を
受信するときには、第5実施例と同様にダイバシティ方
式で受信され、デフォッガ5との容量結合の容量が大き
い右側の導電板23がダイバシティアンテナのメインア
ンテナとなり、容量結合の容量の小さい左側の導電板2
4がサブアンテナとなる。これに対し、AM電波を受信
するときには、右側導電板23に接続されているデフォ
ッガ5がAMアンテナとなって受信が行われる。
【0051】そのとき、デフォッガ5との容量の大きく
てメインアンテナとなる導電板23がデフォッガ5のア
ース側バスバー10に対応してガラス3の右側に配置さ
れかつ該アース側バスバー10にコイル26を介して接
続されているので、デフォッガ5との容量の大きい導電
板23をデフォッガ5と接続する導体線27の長さを短
くすることができ、AM電波信号の伝送ロスを小さくし
て、その受信性能を高めることができる。
【0052】また、従来では、図12に示すように、デ
フォッガ5の上側近傍にアンテナ線30を這わせてFM
受信帯域のメインアンテナ及びAM受信帯域のAMアン
テナとし、デフォッガ5をFM受信帯域のサブアンテナ
としたダイバシティアンテナを構成する場合、そのサブ
アンテナを構成するデフォッガ5に対しAM受信帯域カ
ット用のコンデンサ31を接続する必要があるが、図1
1に示す第6実施例では、デフォッガ5との容量の小さ
い左側導電板24でFM受信帯域のサブアンテナを構成
することができるので、従来の如きコンデンサ31が不
要となる。
【0053】尚、図13に示す如く、ウィンドガラス3
の上端部に不透明部3aを設けることで、右側導電板2
3の上端右端部に接続されているコイル26を車外から
隠蔽することができ、車両の外観見栄えを向上させるこ
とができる。また、上記第6実施例では、導電板23と
デフォッガ5のアース側バスバー10とを接続する導体
線にコイル26を接続しているが、図14に示すよう
に、FM帯域の波長に対応した所定長さのスタブ29を
接続してもよく、第6実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0054】以上の各実施例では、ウィンドガラス3に
おいてデフォッガ5の上側に空白部4を形成し、この空
白部4に導電板13,23,24を配置しているが、ウ
ィンドガラス3にその下縁部から空白部をあけてデフォ
ッガ5を設け、このデフォッガ5下側のガラス空白部に
導電板13,23,24を配置してそれに給電するよう
にしてもよく、同様の作用が得られる。
【0055】〈具体的データ〉…図15〜図54参照 次に、以上の各実施例及びその変形例についての実験デ
ータ、基本的にはアンテナの周波数に応じた利得をダイ
ポールアンテナ(基準アンテナ)と比較したデータを示
す。図15〜図18は、車両のウィンドガラスにデフォ
ッガが設けられていない場合に、ガラスの上部に左右幅
W=10cmの導電板を取り付け、その上部の左右中央に
給電した状態で、導電板の長さを変えたときの水平偏波
の受信感度特性を、また図19〜図22は、同垂直偏波
の受信感度特性をそれぞれ示す。尚、15本のヒータ線
が3cmずつの間隔をあけて上下方向に並んで配置された
コ字状のデフォッガをガラス上に仮想的に配置し、その
デフォッガにおけるヒータ線の上側から数えた位置をも
って導電板の下端位置を示している。具体的には、図に
示す例えば「上中央給電」又は「15段」は導電板の長
さが63cmであり、「13段」は導電板の長さが57cm
を、また「1段」は同21cmを、さらに「0段」は18
cmをそれぞれ示している。これらによると、導電板の長
さに応じてアンテナの受信感度が変化することが判る。
【0056】図23〜図25は、上記説明したコ字状の
デフォッガを実際にウィンドガラスに設け、その上側の
ガラス空白部の左右中央部に1枚の導電板をデフォッガ
上端から4mmの間隔をあけかつガラス上端から3cmの間
隔(スロット)をあけて取り付け、この導電板の左右幅
を変えたときの水平偏波の受信感度特性を、また図26
〜図28は、同垂直偏波の受信感度特性をそれぞれ示
す。この特性によれば、導電板の左右幅を大きくすると
受信感度が上昇し、左右幅が20cmのときに最大になる
が、それを越えて大きくなると受信感度が低下すること
が判る。実験によると、この導電板の左右幅としては、
実用上、50mm以上300mm以下の範囲が好ましく、よ
り好ましい範囲としては、100mm以上250mm以下で
ある。
【0057】
【0058】図29及び図30は、コ字状のデフォッガ
上側のガラス空白部の左右中央部に左右幅10cmの1枚
の導電板をデフォッガ上端から4mmの間隔をあけかつガ
ラス上端から3cmの間隔をあけて取り付けるとともに、
導電板下方のデフォッガに導電線(縦線)を配置し、こ
の導電線の上端から下端までの距離を変えたときの水平
偏波の受信感度特性を、また図31及び図32は、同垂
直偏波の受信感度特性をそれぞれ示す。一方、図33
は、ウィンドガラスに設けるデフォッガをコ字状のもの
から第2実施例に示すもの(図3参照)に代えて、デフ
ォッガにおける1本の導電線(縦線)の長さを変えたと
きの水平偏波の受信感度特性を、また図34は、同垂直
偏波の受信感度特性をそれぞれ示す。尚、上記と同様
に、デフォッガにおけるヒータ線の上側から数えた位置
をもって導電線の下端位置を示し、「縦線15段」はデ
フォッガの上端から下端まで導電線を配置し、「縦線0
段」又は「縦線なし」は導電線のない状態を示してい
る。また、図35は、上記とは異なる形状(ガラスの上
下長さが左右方向の幅の約2/3程度のもの)のウィン
ドガラスに対し第2実施例に示すデフォッガを設け、こ
のデフォッガにおける1本の導電線の長さを変えたとき
の水平偏波の受信感度特性を、また図36は、同垂直偏
波の受信感度特性をそれぞれ示す。上記と同様に、デフ
ォッガにおけるヒータ線の上側から数えた位置をもって
導電線の下端位置を示し、例えば「下から2段カット」
はデフォッガの最下段から上側に向かって2段目のヒー
タ線位置まで導電線を配置した状態を示している。これ
らの特性によると、デフォッガに導電線がない「縦線0
段」又は「縦線なし」の状態でも所定の周波数帯域では
実用上問題がない受信性能が得られること、及び、導電
線の長さが長くなるほど受信感度が上りかつその高い受
信感度域が周波数の低い側にスライドしていることが判
る。
【0059】図37〜図39は、コ字状デフォッガにお
ける導電線の上側に4mmの間隔をあけて配置される左右
幅10cmの導電板をガラスの左右中央位置から所定量だ
けオフセットした時の水平偏波の受信感度特性を、ま
た、図40〜図42は、同垂直偏波の受信感度特性をそ
れぞれ示す。従って、導電板のガラスの左右中央部から
のオフセット量が大きくなるほど受信感度が低下するこ
とが判る。
【0060】図43は、デフォッガ上の導電板の左右幅
を40cmとし、その導電板の給電位置を変えたときの水
平偏波の受信感度特性を、また図44は、同垂直偏波の
受信感度特性をそれぞれ示している。この特性によれ
ば、導電板に対する給電点を変えても受信感度特性に変
化がないことが判る。図45は、デフォッガの左右中央
部に上側から数えて7段目位置まで延びる導電線を配置
し、このデフォッガ上側のガラス空白部に、ダイバシテ
ィアンテナのサブアンテナとなる左側導電板(左板)を
デフォッガとの間隔を24mmあけて、またメインアンテ
ナとなる右側導電板(右板)を同間隔を4mmあけてそれ
ぞれ設けたときの水平偏波及び垂直偏波の各受信感度特
性を示す。また、図46は、同じアンテナ構成における
メインアンテナとしての右側導電板の水平偏波及び垂直
偏波の各指向性を示している。これに対し、図47は、
車両に一般的に用いられるリヤポールアンテナの水平偏
波及び垂直偏波の各受信感度特性を、また図48は、リ
ヤポールアンテナの水平偏波及び垂直偏波の各指向性を
示している。これらを比較すると、本発明のガラスアン
テナは、水平偏波及び垂直偏波の何れについてもリヤポ
ールアンテナと同等の受信感度特性及び指向性が得られ
ることが判る。
【0061】図49は、上記構成のデフォッガ上側の空
白部に左右幅が10cmの左右1対の導電板を配置して、
ダイバシティアンテナのメインアンテナとなる右側導電
板はデフォッガとの間隔を4mmに固定し、サブアンテナ
となる左側導電板の同間隔を変えたときの右側導電板
(メインアンテナ)における垂直偏波の受信感度特性を
示す。また、図50は、同じアンテナ構成における左側
導電板(サブアンテナ)における垂直偏波の受信感度特
性を示している。このことから、左側導電板のデフォッ
ガとの間隔が右側導電板のそれと同じであるときには、
右側導電板の受信感度は低くなるが、この左側導電板の
デフォッガとの間隔を大きくすると、それに伴い右側導
電板の受信感度が元に戻る特性のあることが判る。
【0062】図51は、デフォッガ上側空白部の左右中
央部にダイバシティアンテナのメインアンテナとなる導
電板を配置する一方、左右中央部からオフセットしてサ
ブアンテナを配置し(第5実施例の図9参照)、このサ
ブアンテナに対する給電位置を変えたときのメインアン
テナにおける垂直偏波の受信感度特性を示す。すなわ
ち、サブアンテナへの給電位置を変えてもメインアンテ
ナの受信感度特性に変化がないことが判る。
【0063】図52は、デフォッガの上部に配置される
右側導電板の位置を左右中央部から右側に23cmとし、
この導電板を左右幅が10cmの中実板状としたもの、内
部に空間部を形成して2mm幅の中空枠状としたもの、こ
の2mm幅の枠の空間部に左右方向の1本の導体線(横
線)を配置したもの、空間部に左右及び上下方向の2本
の導体線(十字線)を配置したもの、空間部に左右方向
の3本の導体線及び上下方向の1本の導体線を配置した
もの、空間部に左右及び上下方向にそれぞれ3本ずつの
導体線を配置したものに変えたときの水平偏波の受信感
度特性を、また図53は、同垂直偏波の受信感度特性を
それぞれ示している。この特性によれば、導電板は、内
部に空間部を有するもの、或はその空間部に1本または
複数本の導体線を配置したものが中実板状のものと等価
の等価均一導体となり、何れのものでも同等のアンテナ
性能が得られることが判る。
【0064】図54は、デフォッガの上部に配置される
左右幅10cmの右側導電板を、空間部に左右及び上下方
向にそれぞれ3本ずつの導体線を配置した2mmの枠状と
した状態(これを基準状態とする)、この導電板をデフ
ォッガと10μHのコイルで接続した状態、導電板から
真下に延びる導体線を介してデフォッガに接続した状
態、逆方向に配置された1mmの導体線により導電板をデ
フォッガと接続した状態、デフォッガのアース側バスバ
ーを取り外して導電板とデフォッガとを接続した状態、
導電板をデフォッガのバスバーに直結した状態の各々で
の垂直偏波の受信感度特性を示す。この特性によれば、
導電板をデフォッガと接続する場合、その接続形態を適
性にすることで、アンテナの受信感度を基準状態と同等
に向上維持できることが判る。
【0065】〈原理〉以上説明した第1実施例から第6
実施例のガラスアンテナでは、第1のアンテナ導体は導
電板(第1実施例)であったり、あるいは太い導線(第
3実施例)である。しかしながら、このような第1のア
ンテナ導体は後方視界を狭めるので、車両用としては好
ましくない。そこで、第1実施例から第6実施例に共通
の課題であるところの、デフォッガの熱線がアンテナの
動作に影響を与えないようにすることができる理由につ
いて先ず説明する。そのうえで、デフォッガの熱線がア
ンテナの動作に影響を与えないような構造を実施し、併
せて細い導体を使うことにより良好な後方視界を確保し
た実施例を続いて説明する。
【0066】図55は、デフォッガの熱線が配された領
域において熱線6に交差して導体41が配線されている
ところを示す。最上位の熱線6に平行して導体42が配
され、この導体42に直交して導体40が配されてい
る。導体40は、第1実施例における導体板13などに
相当する。また、導体41は第1実施例などの導体18
に相当する。導体40の給電点からの長さをL、デフォ
ッガの熱線(最上位の熱線6a)の長さを2Yとする。
導体40と熱線6との関係を見るために、図56のよう
な等価回路図を考える。図56でコンデンサは導体42
と熱線6aとによる結合容量である。コンデンサ43に
よるアンテナ短縮率をαで表す。今、結合容量C=11
pF(84MHz)、L=12cm、Y=28cmとすると、
コンデンサ43による短縮効果により、図56のアンテ
ナは図57に示したアンテナと等価となる。この例で
は、コンデンサ43以降のアンテナ導体の長さが28cm
から22cmに短縮したので、コンデンサ短縮率αは、 α=22/28 となる。短縮率αと結合容量との関係を実験的に求めれ
ば、図58及び図59のようになる。図58のグラフに
よれば、結合容量Cが増えれば短縮率αは増加する。し
かし、短縮率αは、結合容量Cが40pFを超えると、
Cが増えても1を超えない。このことは、結合容量を4
0pFを超えて増やすことは意味がないことを物語って
いる。
【0067】長さ2Yの熱線6がアンテナに大きく影響
しなくなるためには、その熱線のインピーダンスが極め
て大きくなればよい。発明者達による実験の結果、熱線
6のインピーダンスが極めて大きくなるためには、 β・λ/4=L+α・Y …(1) の関係を満足するように、導体(アンテナの一部)の長
さLと、熱線(最上位の熱線)の長さYと、容量結合に
よる短縮率αとの関係を設定すれば良いことを見いだし
た。ここで、λは受信しようとする電波の波長であり、
βはガラスによるアンテナ短縮率であり、自動車用のガ
ラスであれば、通常、β=0.6程度であることが知ら
れている。
【0068】(1)式を変形すると、 α=(β・λ/4 −L)・1/Y …(2) となる。(2)式を使って、車両が異なる場合について
考察する。車両によって、Lが長くなる場合は、(2)
式からαは小さくなることが分かるから、デフォッガの
影響を少なくするためには、図58のグラフに従って結
合容量Cを低くする。一方、Yの長さが短いような車両
では、(2)式からαが大きくなることが分かるから、
容量Cを大きく設定する。
【0069】このような手法により決定された、デフォ
ッガがアンテナ特性にほとんど影響しなくなるような設
定は、FM周波数域の波長であれば、 70cm≦λ/4≦100cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 42cm≦β・λ/4≦60cm、 即ち、 42cm≦L+α・Y≦60cm となる。
【0070】尚、上記式(1)の関係はデフォッガのバ
スバー端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を想
定した場合に成り立つもので、実際の車両においては、
バスバーとボデイ間とはある程度の容量結合によって接
続されている構成と見做されえることから、FMラジオ
用としての、上記のL+α・Yの取るべき好ましい範囲
としては、 20cm≦L+α・Y≦70cm …(3) であることが実験的に得られた。また、FMラジオの周
波数帯域が88MHz〜108MHzの北米に於て使用するに
特に相応しいアンテナについては、 40cm≦L+α・Y≦50cm となり、一方、日本におけるFM電波の周波数帯域76
MHz〜90MHzについては、 50cm≦L+α・Y≦60cm に設定されるガラスアンテナが特に好ましい性能を示
す。
【0071】また、実際にはFMラジオ用電波等広がり
を有する周波数帯域の電波を受信するので、全域に亘っ
て受信性能を確保するためには、L+α・Yは受信しよ
うとする周波数帯域の略中央部分の周波数にあわせた長
さとするのが良いことは勿論である。
【0072】〈第7実施例〉…ループ導体のアンテナへ
の適用 第1実施例〜第6実施例の原理モデルとしての第55図
のアンテナに於て、第1の導体40部分をループ45に
変更した場合のアンテナ(第7実施例)を図60,図6
1に示す。ループ導体の特徴は、車幅方向に幅Wを有す
ることであり、このようなループ導体を用いると、結合
容量の設定がWを変えることにより簡単に行なうことが
できる。図62に、第1のアンテナ導体としてのループ
導体45の幅Wを色々と変えたときに、そして、ループ
導体45とデフォッガ熱線6との距離dを色々と変えた
ときに、結合容量がどのように変わるかを示す。
【0073】図60のような、第7実施例に示した形状
のガラスアンテナを、従来のリアポールアンテナ(90
cmのロッドアンテナ)と性能比較を行なった結果を図6
3(偏波面が垂直の場合)、図64(偏波面が水平の場
合)に示す。図63〜図64において、実線はリアポー
ルアンテナについての特性を、破線は図60のガラスア
ンテナの特性を示す。POWER AVERAGEは各周波数におけ
る平均受信強度を示す。破線(実施例)と実線(従来
例)とを比較しても分かるように、実施例のガラスアン
テナはリアポールアンテナに比して遜色のない性能を示
すことが分かる。特に、ガラスアンテナは、リアポール
アンテナに比して保守性の面や風切り音等の面で圧倒的
に優れているので、アンテナ性能として十分なモノが得
られることの実用的な価値は特に大きい。
【0074】次に、図61のように、ループ導体45
(W=20cm)をデフォッガの下部に配し、デフォッガ
の中央位置に於てこのアンテナ45に給電した例におけ
る特性を図65〜図68に示す。特に、図65は、偏波
面が垂直である場合におけるPOWER AVERAGEを示し、図
66は、同じく垂直偏波された電波を受信したときの指
向特性を示す。また、図67は、偏波面が水平である場
合におけるPOWER AVERAGEを示し、図68は、同じく水
平偏波された電波を受信したときの指向特性を示す。
【0075】これらのグラフに示されているように、ル
ープ導体部分をデフォッガの下部に設けてもよいことが
分かる。 〈アンテナ形状の変化による比較〉次に、第1のアンテ
ナ導体の形状を色々と変えたときにおけるガラスアンテ
ナとしての特性の比較を図69〜図72において行な
う。図69〜図70は偏波面が垂直である場合を、図7
1〜図72は偏波面が水平である場合を示す。図示の都
合上、記号「ロ」は第1実施例に示したようなベタ張り
の導体板13の特性を、記号「田」はループ導体(ロの
字形状)の内部に十字形の2本の導体を配したアンテナ
導体素子(例えば図5の例)の特性を、記号「目」はル
ープ導体(ロの字形状)の内部に−字形の2本の導体を
配したアンテナ導体素子の特性を、記号「Δ」は三角形
状のアンテナ導体素子の特性を、記号「逆T」は図55
に示したようなアンテナ導体素子の特性を示す。
【0076】図70,図72の表から見ると、「目」形
状、「田」形状、「Δ」形状などのいずれのループ導体
を用いても性能の良いガラスアンテナが得られる。 〈実験データ〉次に、図60のような第1実施例に示し
た形状のアンテナが図73に示すモノポール型アンテナ
と同等な特性のアンテナであることを述べた後に、モノ
ポール型アンテナの長さを色々と変えたときのガラスア
ンテナとしての特性変化をグラフに従って説明する。
【0077】図60のような第1実施例に示した形状の
ガラスアンテナを図73のモノポール型アンテナ(長さ
34cm)と性能比較を行なった結果を図74,図75
(偏波面が垂直)と図76,図77(偏波面が水平)に
示す。図74〜図77において、実線はモノポール型ア
ンテナについての受信感度特性と指向特性を、破線は図
60のガラスアンテナの受信感度特性と指向特性を示
す。破線(実施例)と実線(モノポール型アンテナ)と
を比較してわかるように、アンテナ特性を示す受信感度
特性と指向特性とのデータが夫々略一致していることか
ら、実施例のガラスアンテナはモノポール型アンテナと
同等な特性のアンテナであることがわかる。
【0078】次に、図78〜図85は、図73に示すモ
ノポール型アンテナが偏波面が水平である電波を受信し
た場合において、そのモノポール型アンテナの長さを変
えたときのPOWER AVERAGE特性を示し、図86〜図93
は、同じく垂直偏波された電波を受信したときのPOWER
AVERAGE特性を示す。ここで、給電点は、デフォッガの
上側とし、且つガラスの車幅方向の中央に取った。これ
らのグラフのなかで、モノポール型アンテナの長さを、
その下端のデフォッガの段位置によって示した。そし
て、「最上位」位置若しくは「上中央給電」位置とは6
3cm、13段目は57cm、11段目は51cm、9段目は
45cm、8段目は42cm、7段目は39cm、5段目は3
3cm、1段目は21cm、0段目は18cmを示す。
【0079】図82〜図83の表から判断すると、水平
偏波に対して、0段目(18cm)の位置までの長さ未満
が限界と考えることができる。図92,図93の表から
判断すると、垂直偏波に対して、デフォッガ上3cm(即
ち15cm)の位置が限界と考えることができる。また車
型の異なる車両に対してモノポール型アンテナの長さを
変更したときの特性変化を図94〜図97に示す。但
し、図94〜図95は垂直偏波に対して、図96〜図9
7は水平偏波に対しての特性変化である。水平偏波に対
して、4段目(29.5cm)の位置までの長さ未満が限
界と考えることができる。垂直偏波に対して、データか
ら推測すると、3段目(即ち26.5cm)が適当であ
る。
【0080】従って図78〜図97を総合すると、モノ
ポール型アンテナをガラスアンテナとして車両に搭載し
た場合、モノポール型アンテナの長さをLxとすると、 20cm≦Lx≦70cm …(4) の範囲で高性能のアンテナが得られる。また、上記実施
例のアンテナシステムは、前述したように(1)式を満
足するように設定すれば、TVのVHF帯にも適用が可
能である。
【0081】TVのVHF帯域の波長(92MHz〜22
2MHz)に於ては、デフォッガがアンテナ特性に殆ど影
響しなくなる設定は、 34cm≦λ/4≦82cm であり、車載状態ではガラス短縮率(β=0.6)を掛
けて、 20cm≦β・λ/4≦50cm 即ち、 20cm≦L+α・Y≦50cm となる。
【0082】前述のように、(1)式はデフォッガのバ
スバーの端部が車体ボデイに短絡されている理想状態を
考えた場合に成り立ち、実際の車載状態に於いてはバス
バーとボデイとの間はある程度の容量結合によって接続
されていると見做すことができるから、上記TVのVH
F帯域用としてのL+α・Yの取り得る好ましい範囲と
してはFM周波数用のアンテナと同様に理想状態よりも
若干の広がりを有することとなり、10cm以上60cm以
下である。さらに、実用上VHF帯全域に亘って受信性
能を確保するためには、L+α・YはVHF帯の略中央
部分の周波数にマッチした長さとするのが良いことは勿
論である。
【0083】〈除曇機能の強化〉図61のガラスアンテ
ナにおいては、第1のアンテナ導体としての導体45
は、下部においてデフォッガと容量結合すると共に、さ
らにもう一本の熱線によって囲まれている。導体45は
熱線によって囲まれてはいるものの、熱線とは接してい
ない。従って、導体45は熱線の直流電流の影響を受け
ることはほとんどない。そして、導体45の周辺のガラ
ス領域はこの熱線によって暖められ曇ることはない。
【0084】〈具体例1〉以上説明した各種実施例をさ
らに拡張発展して、実際の自動車に適用可能な具体的な
ガラスアンテナを説明する。図98は、具体例1にかか
るガラスアンテナの構成を示すもので、前述の第1図な
どと異なり、自動車内部から見たときの図である。従っ
て左右が逆になっている。
【0085】この具体例1でも、前述の実施例と同様に
デフォッガは2つの領域130,140に分割されてい
る。デフォッガ130の中央に第2のアンテナ導体とし
ての導体100が複数の熱線6と交差するように配設さ
れている。長さXの導体100は、熱線6の車幅方向の
中央において各熱線6と接続されているので、ヒータ電
流が内部を流れることはない。ダイバシテイアンテナシ
ステムを構成するために、デフォッガが配設されていな
い領域において、2つのアンテナ110,120が、最
上位の熱線108と容量結合すべく配設されている。各
アンテナの給電点は、同軸フィーダ線を介して、アンテ
ナブースタ等を介さずに直接ラジオ受信機、そしてスピ
ーカに接続される。
【0086】第1のアンテナ導体のメインアンテナ素子
としてのアンテナ110は、「目」の字形状を有してい
る。また、サブアンテナ素子としてのアンテナ120は
「日」の字形状を有している。アンテナ110の高さは
Lであり、幅はWである。従って、L,W,d等は前記
(1)〜(3)式を満たす最適な値(W,dによってα
を決定)に決定される。
【0087】具体的なアンテナの設定に当たっては、先
ず、前記(1)式の関係を基に、受信しようとする電波
の波長(中心)λとガラスに配されるデフォッガの長さ
Yとから、デフォッガの影響を受けにくい最適な第1ア
ンテナ導体素子(メインアンテナ素子110)の高さL
と結合容量C(短縮率αに関連する)の組み合わせを決
定する。幅W,dの寸法は、この結合容量Cの値に基づ
いて決定される。
【0088】次に、導体100の長さXが車両毎に実験
等により求められる最適なモノポール型アンテナ長(L
x)との関係式 L+α・X=Lx に基づいて決定される。尚、Lxの値は、FMラジオ電
波を受信する場合は、通常の使用形態において、20cm
〜70cmの範囲内に入り、この範囲は前述の範囲と同じ
である。また、メインアンテナの幅Wの値としては50
mm〜300mmの範囲が好ましく、より好ましくは100
mm〜250mmの範囲に設定されるのが良い。高さLの値
としては40mm〜300mmの範囲内が好ましい。
【0089】サブアンテナ120はメインアンテナ11
0と受信感度を異にしてダイバシテイ機能を供給するも
ので、サブアンテナとしてのアンテナ120が熱線10
8と容量結合するときの結合容量は、アンテナ120が
サブであるがゆえに低く設定される。また、サブアンテ
ナ120の幅、高さとも、メインアンテナ110のそれ
よりも小さい値に設定されている。
【0090】メインアンテナ110の給電点から導電線
125が伸びてデフォッガ130のバスバーに接続され
ている。本来はFM用のアンテナである110が導電線
125によってデフォッガのバスバーに接続されること
により、アンテナ110の共振点がAM領域にも生ま
れ、AMアンテナとしても使うことができる。 〈具体例2〉図99に示された具体例2は、図98の具
体例1に対して、デフォッガ130内に配設されたアン
テナ導体100に加えて、デフォッガ140内において
導体150が追加されている。アンテナ110の高さを
1、アンテナ120の高さをL1’、アンテナ110と
熱線との距離をd1’、アンテナ120と熱線との距離
をd1”、導体100の長さをX1、導体150の長さを
1’とし、デフォッガ130とデフォッガ140との
間の距離をd2とすると、アンテナ110に対して、 20cm≦L1+α1・(X1+α2・X1’)≦70cm アンテナ120に対して、 20cm≦L1’+α1’・(X1+α2・X1’)≦70cm が成り立つと、好ましいアンテナ長として、性能の良い
ガラスアンテナが提供される。但し、α1はアンテナ1
10のデフォッガ130による短縮率であり、α1’は
アンテナ120のデフォッガ130による短縮率であ
り、α2は、導体150の、デフォッガ130と140
との容量結合による短縮率である。
【0091】さらに、上記説明した数多くの実施例によ
って、以下のような構成のガラスアンテナ及びその設定
方法が提案されていることが明らかである。
【0092】(1):ガラスにその上縁部又は下縁部か
ら空白部をあけてデフォッガが設けられ、上記デフォッ
ガ上側又は下側のガラス空白部に導電板が配置され、該
導電板に給電されていることを特徴とするガラスアンテ
ナ。 (2):(1)記載のガラスアンテナにおいて、導電板
に上下に対応する位置のデフォッガ領域に上下方向に延
びる導電線が配置されていることを特徴とするガラスア
ンテナ。
【0093】(3):(2)記載のガラスアンテナにお
いて、導電板とデフォッガとの間隔は、1mm〜50mmの
範囲にあることを特徴とするガラスアンテナ。
【0094】(4):(2)記載のガラスアンテナにお
いて、導電板は、等価均一導体で構成されていることを
特徴とするガラスアンテナ。 (5):(4)記載のガラスアンテナにおいて、導電板
の中央部に電話アンテナ設置用等の空間部が形成されて
いることを特徴とするガラスアンテナ。
【0095】(6):(2)記載のガラスアンテナの設
定方法であって、導電線の長さを調整することにより、
最大受信感度周波数を設定することを特徴とするガラス
アンテナの設定方法。 (7):(2)記載のガラスアンテナの設定方法であっ
て、導電板とデフォッガとの間隔を調節することによ
り、最大受信感度を設定することを特徴とするガラスア
ンテナの設定方法。
【0096】(8):(2)記載のガラスアンテナの設
定方法であって、導電板の左右幅を調節することによ
り、最大受信感度周波数を設定することを特徴とするガ
ラスアンテナの設定方法。 (9):(2)記載のガラスアンテナの設定方法であっ
て、ガラスの左右中央位置に対する導電板のオフセット
量を調節することにより、最大受信感度周波数を設定す
ることを特徴とするガラスアンテナの設定方法。
【0097】(10) ガラス上にその上縁部又は下縁
部から空白部をあけてデフォッガが設けられ、上記デフ
ォッガの左右中央部に上下方向に伸びる所定の長さの導
電線が設けられ、デフォッガ上側又は下側部のガラス空
白部に複数の導電板が配置され、該各導電板に給電され
ていて、ダイバシティアンテナが構成されていることを
特徴とするガラスアンテナ。
【0098】(11):(10)記載のガラスアンテナ
において、少なくとも2つの導電板が、デフォッガ左右
中央部にある導電線の位置から等距離に配置されている
ことを特徴とするガラスアンテナ。 (12):(10)記載のガラスアンテナにおいて、所
定の導電板とデフォッガとの容量が、他の導電板のデフ
ォッガとの容量よりも大とされていることを特徴とする
ガラスアンテナ。
【0099】(13):(12)記載のガラスアンテナ
において、所定の導電板のデフォッガとの間隔が、他の
導電板のデフォッガとの間隔よりも小とされていること
を特徴とするガラスアンテナ。 (14):(12)記載のガラスアンテナにおいて、所
定の導電板の左右幅が、他の導電板の左右幅よりも大と
されていることを特徴とするガラスアンテナ。
【0100】(15):(10)記載のガラスアンテナ
において、所定のデフォッガ左右中央部にある導電線と
上下に対応する位置に配置され、他の導電板がデフォッ
ガの左右中央位置からオフセットした位置に配置されて
いることを特徴とするガラスアンテナ。 (16):(12)記載のガラスアンテナにおいて、デ
フォッガとの容量の大きい導電板がデフォッガのアース
側に配置されかつ該アース側に接続されていることを特
徴とするガラスアンテナ。
【0101】(17):(10)記載のガラスアンテナ
の設定方法であって、各導電板のデフォッガとの容量に
差を持たせることにより、ダイバシティアンテナを設定
することを特徴とするガラスアンテナの設定方法。 (18):(10)記載のガラスアンテナの設定方法で
あって、最大受信感度が得られる周波数帯域を変更する
ことにより、ダイバシティアンテナを設定することを特
徴とするガラスアンテナの設定方法。
【0102】(19):(17)記載のガラスアンテナ
の設定方法において、各導電板のデフォッガとの間隔を
変更して、導電板のデフォッガとの容量に差を持たせる
ことを特徴とするガラスアンテナの設定方法。 (20):(17)記載のガラスアンテナの設定方法に
おいて、各導電板の左右幅を変更して、導電板のデフォ
ッガとの結合容量に差を持たせることを特徴とするガラ
スアンテナの設定方法。
【0103】(21):(17)記載のガラスアンテナ
の設定方法において、各導電板のデフォッガ左右中央位
置に対する左右位置を変更して、導電板のデフォッガと
の結合容量に差を持たせることをを特徴とするガラスア
ンテナの設定方法。 上記(1)〜(21)に示されたガラスアンテナ及びガ
ラスアンテナの設定方法のうち、(1)のガラスアンテ
ナによると、上縁部又は下縁部から空白部をあけてデフ
ォッガが設けられているガラスに対し、上記デフォッガ
上側又は下側の空白部に導電板を配置して、この導電板
に給電するようにしたことにより、導電板をデフォッガ
と容量結合させることができ、デフォッガが配設された
ガラスを利用した簡単な構成でガラスアンテナの性能の
向上を図ることができる。
【0104】(2)のガラスアンテナによると、上記導
電板に上下に対応する位置のデフォッガ領域に上下方向
に延びる導電線を配置したことにより、ガラスアンテナ
の性能をより一層向上させることができる。(3)のガ
ラスアンテナによると、上記導電板とデフォッガとの間
隔を1mm〜50mmの範囲にしたことによりデフォッガの
影響を排除することができる。
【0105】(4)のガラスアンテナによると、導電板
を等価均一導体で構成したことにより、アンテナの性能
を低下させることなく、導電板内部に空間部等をあけて
各種機器の配置の容易化を図ることができる。
【0106】(5)のガラスアンテナによると、導電板
の中央部に電話アンテナ設置用等の空間部を形成したこ
とにより、電話アンテナ等の位置決めを容易に行うこと
ができる。(6)のガラスアンテナでは、導電線の長さ
を調節することにより、最大受信感度周波数を設定する
こととした。また、(7)のガラスアンテナでは、導電
板とデフォッガとの間隔を調節することにより、最大受
信感度を設定することとした。さらに、(8)のガラス
アンテナでは、導電板の左右幅を調節することにより、
最大受信感度周波数を設定することとした。また、
(9)のガラスアンテナでは、ガラスの左右中央位置に
対する導電板のオフセット量を調節することにより、最
大受信感度周波数を設定することとした。従って、これ
らのガラスアンテナによると、感度の良いアンテナを容
易に調整することができる。
【0107】(10)のガラスアンテナによると、ガラ
スにおけるデフォッガの左右中央部に上下方向に延びる
導電線を設けるとともに、デフォッガ上側又は下側のガ
ラス空白部に複数の導電板を配置して、該各導電板に給
電するようにしたことにより、ダイバシティアンテナシ
ステムを容易に設定することができる。
【0108】(11)のガラスアンテナによると、デフ
ォッガ上側又は下側のガラス空白部に配置される複数の
導電板のうち、少なくとも2つの導電板をデフォッガの
左右中央部にある導電線の位置から等距離に配置したこ
とにより、受信感度が同じダイバシティアンテナを提供
することができる。
【0109】(12)のガラスアンテナによると、上記
デフォッガ上側又は下側のガラス空白部に配置される複
数の導電板のうち、所定の導電板のデフォッガとの結合
容量を、他の導電板のデフォッガとの結合容量よりも大
としたことにより、デフォッガとの結合容量の大きい導
電板をメインアンテナとし、結合容量の小さい導電板を
サブアンテナとしたダイバシティアンテナを構成するこ
とができ、弱電界エリアでは、デフォッガとの結合容量
が大きくて高感度のメインアンテナのみを使用して良好
な受信感度が得られる。
【0110】(13)のガラスアンテナによると、所定
の導電板のデフォッガとの間隔を他の導電板よりも小と
したことにより、このデフォッガとの間隔が小さい導電
板のデフォッガとの結合容量を大きくすることができ
る。(14)のガラスアンテナによると、所定の導電板
の左右幅を他の導電板よりも大としたことにより、この
左右幅の大きい導電板のデフォッガとの結合容量を大き
くすることができる。
【0111】(15)のガラスアンテナによると、所定
の導電板を、デフォッガ左右中央部にある導電線と上下
に対応する位置に配置し、他の導電板についてはデフォ
ッガの左右中央位置からオフセットした位置に配置した
ことにより、デフォッガの左右中央位置に配置された導
電板のデフォッガとの結合容量を大きくすることができ
る。
【0112】(16)のガラスアンテナによると、上記
デフォッガとの結合容量の大きい導電板をデフォッガの
アース側に配置してかつ該アース側に接続するようにし
たことにより、このデフォッガとの結合容量の大きい導
電板をデフォッガと接続してAMアンテナとするとき
に、これら両者の接続線の長さを短くすることができ、
AM電波信号の伝送ロスの低減を図ることができる。し
かも、デフォッガとの結合容量の小さい導電板でFM受
信帯域のサブアンテナを構成するので、従来のデフォッ
ガをFM受信帯域のサブアンテナとして用いるときに必
要なAM受信帯域のカット用のコンデンサを不要とする
ことができる。
【0113】(17)のガラスアンテナによると、上記
(11)のガラスアンテナと同様に、デフォッガ上側又
は下側のガラス空白部における複数の導電板の各々のデ
フォッガとの結合容量に差を持たせてダイバシティアン
テナを設定することにより、デフォッガとの結合容量の
大きい導電板をダイバシティアンテナのメインアンテナ
とする一方、結合容量の小さい導電板をサブアンテナと
して、ダイバシティアンテナのメイン及びサブアンテナ
の設定の容易化を図ることができる。
【0114】(18)のガラスアンテナによると、最大
受信感度が得られる周波数帯域を変更してダイバシティ
アンテナを設定することにより、最大受信感度が得られ
る周波数帯域に対応する導電板をダイバシティアンテナ
のメインアンテナとし、他の導電板をサブアンテナとす
ることができ、ダイバシティアンテナのメイン及びサブ
アンテナを容易に設定できる。
【0115】(19)のガラスアンテナでは、(17)
のガラスアンテナの設定方法において、各導電板のデフ
ォッガとの間隔を変更して、また(20)のガラスアン
テナでは、各導電板の左右幅を変更して、さらに(2
1)のガラスアンテナでは、各導電板のデフォッガに対
する左右位置を変更して、それぞれ導電板のデフォッガ
との結合容量に差を持たせることとした。従って、これ
らガラスアンテナによると、導電板とデフォッガとの結
合容量に容易に差を持たせることができる。
【0116】〈さらなる変形〉本発明はその主旨を逸脱
しない範囲でさらに変形することができる。上述の種々
の実施例のガラスアンテナは、想定される使用状態とし
て、FMラジオおよびTVのVHF帯に適用されるもの
としているが、これらの周波数帯を用いる他の通信装置
(例えば、キーレスエントリーシステム)にも適用可能
であることは勿論である。
【0117】また、上述の種々の実施例においては、第
1アンテナ導体素子と第2アンテナ導体素子との間の容
量結合を、互いに離間させてガラス面上に配置すること
により得ているが、第1アンテナ導体素子と第2アンテ
ナ導体素子との間にチップコンデンサを設けて容量結合
を得る構成としてもよい。さらにこのチップコンデンサ
を容量を変化できる可変コンデンサとすれば、第1アン
テナ導体素子と第2アンテナ導体素子との間の結合容量
の調整がガラスを車体に取り付けた後でも可能になり、
受信周波数に対するマッチング、また車体個体差から必
要となる最適アンテナ長の微調整が、車体が生産ライン
からラインオフした後でも可能となり、その効果は絶大
である。
【0118】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、ポールア
ンテナに近い特性が得られ、且つデフォッガの影響を小
さくすることのできる車両用ガラスアンテナ及びその設
定方法が実現する。
【0119】即ち、請求項1の発明によると、結合容量
が適性に設定されることとなり、デフォッガの熱線のイ
ンピーダンスが極めて大きくなり、熱線の影響が無視で
きるほど小さくなり、感度の良い車両用ガラスアンテナ
が得られる請求項の発明によると、ループ形状とす
ることにより、特開昭55−60304などのアンテナ
に比して受信感度が向上する。
【0120】請求項の発明によると、容量を40pF
以下とすることにより、あるいは略2pF〜20pF以
下とすることによりポールアンテナにより近い特性が得
られる
【0121】請求項の発明では、第1のアンテナ導体
の形状を、「目」,「日」などのより好ましいループ形
状にすることにより、高い感度のアンテナを得ることが
できる。
【0122】請求項の発明では、デフォッガを他の周
波数領域(例えばAM放送の受信)に設定することが可
能となり、他の周波数領域のアンテナとして使うことが
できる。請求項の発明では、さらに受信感度の最適な
モノポールアンテナを得ることができる。
【0123】請求項の発明では、受信感度の低い従来
のガラスアンテナに必要であったアンテナ・ブースター
などが不要となり、コストの低減を図ることができる。
請求項8〜13,16,17の発明では、容易に性能の
よいダイバシテイシステムまたはアンテナバックアップ
システムを構成することができる。
【0124】請求項14,15の発明によると、曇りが
除去される面積が拡大される。請求項18,19の発明
では、最大受信感度周波数の設定が容易となり、特にダ
イバシティシステムを構成する場合においては有効であ
【0125】請求項20の発明では、外観からの見映え
のよい車両用ガラスアンテナを得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る車両のリヤウィンド
をウィンドガラス面と直交する方向から見た平面図であ
る。
【図2】車両の後部を示す斜視図である。
【図3】第2実施例を示す図1相当図である。
【図4】第3実施例を示す図1相当図である。
【図5】導電板の変形例を示す拡大図である。
【図6】第4実施例を示す図1相当図である。
【図7】第5実施例を示す図1相当図である。
【図8】第5実施例の変形例を示す図7相当図である。
【図9】第5実施例の他の変形例を示す図7相当図であ
る。
【図10】第5実施例のさらに他の変形例を示す図7相
当図である。
【図11】第6実施例を示す図1相当図である。
【図12】AMアンテナをダイバシティ方式のFMアン
テナのメインアンテナと兼用するときの従来例を示す図
11相当図である。
【図13】第6実施例の変形例を示す図11相当図であ
る。
【図14】第6実施例の他の変形例を示す図11相当図
である。
【図15】車両のウィンドガラスにデフォッガが設けら
れていない場合にガラス上部の導電板の長さを、デフォ
ッガにおけるヒータ線の最下段位置ないし上側から数え
て8段目位置まで変えたときの水平偏波の受信感度特性
を示す特性図である。
【図16】同導電板の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて8段目位置ないし1段目位置まで
変えたときの水平偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図17】同電導板の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて1段目位置ないしデフォッガ上側
15mm位置まで変えたときの水平偏波の受信感度特性を
示す特性図である。
【図18】同導電板の長さを、デフォッガ上側15mm位
置から同14cm位置まで変えたときの水平偏波の受信感
度特性を示す特性図である。
【図19】デフォッガのない場合における導電板の長さ
を、デフォッガにおけるヒータ線の最下段位置ないし上
側から数えて8段目位置まで変えたときの垂直偏波の受
信感度特性を示す特性図である。
【図20】同導電板の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて8段目位置ないし1段目位置まで
変えたときの垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図21】同導電板の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて1段目位置ないしデフォッガ上側
15mm位置まで変えたときの垂直偏波の受信感度特性を
示す特性図である。
【図22】同導電板の長さを、デフォッガ上側15mm位
置から同14cm位置まで変えたときの垂直偏波の受信感
度特性を示す特性図である。
【図23】コ字状のデフォッガ上側のガラス空白部に配
置される導電板の左右幅を90cm〜40cmに変えたとき
の水平偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図24】同導電板の左右幅を40cm〜6cmに変えたと
きの水平偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図25】同導電板の左右幅を4cm〜2mmに変えたとき
の水平偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図26】同導電板の左右幅を90cm〜40cmに変えた
ときの垂直偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図27】同導電板の左右幅を40cm〜6cmに変えたと
きの垂直偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図28】同導電板の左右幅を4cm〜2mmに変えたとき
の垂直偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図29】コ字状のデフォッガに対し配置される導電線
の長さを、デフォッガにおけるヒータ線の最下段位置な
いし上側から数えて7段目位置まで変えたときの水平偏
波の受信感度特性を示す特性図である。
【図30】同導電線の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて5段目位置ないし0段目位置まで
変えたときの水平偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図31】デフォッガに配置される導電線の長さを、デ
フォッガにおけるヒータ線の最下段位置ないし上側から
数えて7段目位置まで変えたときの垂直偏波の受信感度
特性を示す特性図である。
【図32】同導電線の長さを、デフォッガにおけるヒー
タ線の上側から数えて5段目位置ないし0段目位置まで
変えたときの垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図33】他の種類のデフォッガに配置される導電線の
長さを、デフォッガにおけるヒータ線の最下段位置ない
し最上段位置まで変えたときの水平偏波の受信感度特性
を示す特性図である。
【図34】同垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図35】他の形状ウィンドガラスにおけるデフォッガ
に配置される導電線の長さを変えたときの水平偏波の受
信感度特性を示す特性図である。
【図36】同垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図37】コ字状のデフォッガ上側に配置される左右幅
10cmの導電板をガラスの左右中央位置から左側30cm
までの位置にオフセットしたときの水平偏波の受信感度
特性を示す特性図である。
【図38】同導電板をガラスの左右中央左側30cmの位
置から同45cmまでの位置にオフセットしたときの水平
偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図39】同導電板をガラスの左右中央右側10cmの位
置から同45cmまでの位置にオフセットしたときの水平
偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図40】同導電板をガラスの左右中央位置から左側3
0cmまでの位置にオフセットしたときの垂直偏波の受信
感度特性を示す特性図である。
【図41】同導電板をガラスの左右中央左側30cmの位
置から同45cmまでの位置にオフセットしたときの垂直
偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図42】同導電板をガラスの左右中央右側10cmの位
置から同45cmまでの位置にオフセットしたときの垂直
偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図43】デフォッガ上の左右幅が40cmの導電板に対
する給電位置を変えたときの水平偏波の受信感度特性を
示す特性図である。
【図44】同垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図45】左右中央部に導電線を有するデフォッガ上側
のガラス空白部に左側導電板をデフォッガとの間隔を2
4mmあけて、また右側導電板を同間隔4mmあけてそれぞ
れ配置したときの水平偏波及び垂直偏波の各受信感度特
性を示す特性図である。
【図46】同じアンテナ構成におけるメインアンテナと
しての右側導電板の水平偏波及び垂直偏波に対する指向
性を示す特性図である。
【図47】リヤポールアンテナの水平偏波及び垂直偏波
の各受信感度特性を示す特性図である。
【図48】リヤポールアンテナの水平偏波及び垂直偏波
の各指向性を示す特性図である。
【図49】デフォッガ上側の空白部に左右幅10cmの左
右1対の導電板を配置し、右側導電板のデフォッガとの
間隔を固定する一方、左側導電板の同間隔を変えたとき
の右側導電板における垂直偏波の感度をす図である。
【図50】同条件における左側導電板の垂直偏波の受信
感度特性を示す特性図である。
【図51】デフォッガ上側空白部の左右中央部にメイン
アンテナとなる導電板を配置し、左右中央部からオフセ
ットして配置されるサブアンテナの給電位置を変えたと
きのメインアンテナにおける垂直偏波の受信感度特性を
示す特性図である。
【図52】デフォッガの上部に配置される右側導電板の
構造を種々に変えたときの水平偏波の受信感度特性を示
す特性図である。
【図53】同垂直偏波の受信感度特性を示す特性図であ
る。
【図54】デフォッガの上部に配置される左右幅10cm
の右側導電板のデフォッガとの接続状態を種々に変えた
とき垂直偏波の受信感度特性を示す特性図である。
【図55】デフォッガの影響が極小化される原理を説明
するためのアンテナの構成を原理的に示す図。
【図56】デフォッガの影響が極小化される原理を説明
するためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図57】デフォッガの影響が極小化される原理を説明
するためのアンテナの構成をモデル化した図。
【図58】短縮率αと結合容量Cとの関係を示す図。
【図59】短縮率αと結合容量Cとの関係を例示した
図。
【図60】第7実施例のガラスアンテナの構成を示す
図。
【図61】第7実施例のガラスアンテナの他の例の構成
を示す図。
【図62】実施例における、結合容量Cと間隔dとの関
係を説明する図。
【図63】リアポールアンテナと実施例のアンテナとを
性能的に対比(垂直偏波)した結果を示す図。
【図64】リアポールアンテナと実施例のアンテナとを
性能的に対比(水平偏波)した結果を示す図。
【図65】実施例のアンテナの受信特性(垂直偏波)を
説明する図。
【図66】実施例のアンテナの垂直偏波に対する指向特
性を説明する図。
【図67】実施例のアンテナの受信特性(水平偏波)を
説明する図。
【図68】実施例のアンテナの水平偏波に対する指向特
性を説明する図。
【図69】実施例のアンテナにおいて、第1アンテナの
形状を変えたときの特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図70】実施例のアンテナにおいて、第1アンテナの
形状を変えたときの特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図71】実施例のアンテナにおいて、第1アンテナの
形状を変えたときの特性変化(水平偏波)を示す図。
【図72】実施例のアンテナにおいて、第1アンテナの
形状を変えたときの特性変化(水平偏波)を示す図。
【図73】デフォッガが設けられていないガラスに配設
されたモノポール型アンテナの構成を原理的に示す図。
【図74】図60に示した実施例のアンテナとモノポー
ル型アンテナとの性能(垂直偏波に対する受信感度特
性)を対比した図。
【図75】図60に示した実施例のアンテナとモノポー
ル型アンテナとの性能(垂直偏波に対する指向特性)を
対比した図。
【図76】図60に示した実施例のアンテナとモノポー
ル型アンテナとの性能(水平偏波に対する受信感度特
性)を対比した図。
【図77】図60に示した実施例のアンテナとモノポー
ル型アンテナとの性能(水平偏波に対する指向特性)を
対比した図。
【図78】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図79】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図80】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図81】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図82】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図83】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図84】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図85】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(水平偏波)を示す図。
【図86】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図87】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図88】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図89】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図90】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図91】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図92】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図93】モノポール型アンテナの長さを変えたときの
特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図94】異なる車型において、モノポール型アンテナ
の長さを変えたときの特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図95】異なる車型において、モノポール型アンテナ
の長さを変えたときの特性変化(垂直偏波)を示す図。
【図96】異なる車型において、モノポール型アンテナ
の長さを変えたときの特性変化(水平偏波)を示す図。
【図97】異なる車型において、モノポール型アンテナ
の長さを変えたときの特性変化(水平偏波)を示す図。
【図98】第7実施例をさらに具体化したときのアンテ
ナシステムの構成を示す図。
【図99】第7実施例をさらに具体化したときのアンテ
ナシステムの別の構成を示す図。
【符号の説明】
1 ボディ 3 ウィンドガラス 4 空白部 5 リヤデフォッガ 13,23,24 導電板 18 導電線 20 空間部 100,150 第2アンテナ導体素子 110,120 第1アンテナ導体素子 W,W1,W2 導電板の左右幅 L 導電板および第1アンテナ導体素子の車幅方向に直
交する方向における長さ d,d1,d2 導電板または第1アンテナ導体素子
と、デフォッガとの間隔 X,X1,X1 ' 導電線または第2アンテナ導体素子の
長さ D 導電板または第1アンテナ導体素子のオフセット量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 重田 一生 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−66108(JP,U) 実開 昭58−64109(JP,U) 特公 昭45−8482(JP,B1) 実公 平3−46570(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 1/32

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス上にデフォッガとアンテナ導体とが
    延設された車両用ガラスアンテナであって、 前記デフォッガよりも下部または上部に設けられた給電
    点と、 前記給電点から給電され、ガラス面に沿って延設された
    第1のアンテナ導体素子と、 前記デフォッガの延設された領域においてガラス面に沿
    って上下方向に伸びると共に、一部が前記デフォッガの
    熱線の一部と直流的に接続された第2のアンテナ導体素
    子とを具備し、 前記第1のアンテナ導体素子は前記デフォッガに対し
    て、前記第2のアンテナ導体素子の一部と接続された前
    記熱線が前記第1のアンテナ導体素子の一部と略40p
    F以下の容量で容量結合するように配設されていること
    を特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用ガラスアンテナに
    おいて、前記第1のアンテナ導体素子は略ループ形状を
    有することを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の車両用ガラスアン
    テナにおいて、前記第1のアンテナ導体素子の一部と前
    記デフォッガの前記熱線の一部とは、略2pF〜20p
    Fの容量で結合していることを特徴とする車両用ガラス
    アンテナ。
  4. 【請求項4】請求項に記載の車両用ガラスアンテナに
    おいて、前記第1のアンテナ導体素子は、矩形ループ形
    状のループ導体とこのループ導体の内部を連結する少な
    くとも1つの導体線とを有することを特徴とする車両用
    ガラスアンテナ。
  5. 【請求項5】請求項に記載の車両用ガラスアンテナに
    おいて、前記デフォッガはマイナス側のバスバーを有
    し、前記ループ導体の頂点がコイル又はスタブを介して
    前記バスバーに接続されていることを特徴とする車両用
    ガラスアンテナ。
  6. 【請求項6】請求項1乃至のいずれかに記載の車両用
    ガラスアンテナにおいて、前記第1のアンテナ導体素子
    の車幅方向に直交する長さは、4cm〜30cmの範囲内に
    設定されていることを特徴とする車両用ガラスアンテ
    ナ。
  7. 【請求項7】請求項1乃至のいずれかに記載の車両用
    ガラスアンテナにおいて、前記給電点はフィーダ線を介
    して直接ラジオ受信機に接続されていることを特徴とす
    る車両用ガラスアンテナ。
  8. 【請求項8】請求項1乃至、並びに請求項乃至
    いずれかに記載の車両用ガラスアンテナにおいて、前記
    第1のアンテナ導体素子は互いに離間した少なくとも2
    つのアンテナ素子を有することを特徴とする車両用ガラ
    スアンテナ。
  9. 【請求項9】請求項に記載の車両用ガラスアンテナに
    おいて、前記少なくとも2つのアンテナ素子には夫々異
    なった受信感度が設定されることによりダイバシティア
    ンテナシステムが構成されていることを特徴とする車両
    用ガラスアンテナ。
  10. 【請求項10】請求項に記載の車両用ガラスアンテナ
    において、前記第1のアンテナ導体素子が有する前記少
    なくとも2つのアンテナ素子は、共に、前記給電点が設
    けられたところの、前記デフォッガよりも下部または上
    部の領域と同じ領域側に設けられることを特徴とする車
    両用ガラスアンテナ。
  11. 【請求項11】請求項乃至10のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記少なくとも2つのア
    ンテナ素子は、共に、前記デフォッガの一部熱線と容量
    結合する部分を有し、その結合容量が夫々異なるように
    設定されていることを特徴とする車両用ガラスアンテ
    ナ。
  12. 【請求項12】請求項乃至11のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記少なくとも2つのア
    ンテナ素子の車幅方向の長さは各々異なっていることを
    特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  13. 【請求項13】請求項乃至12のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記少なくとも2つのア
    ンテナ素子の車幅方向に直交する長さは各々異なってい
    ることを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記第1のアンテナ導体
    素子はループ形状をなし、かつ前記デフォッガ内の下部
    に設けられ、そのデフォッガの熱線によって囲われてい
    ることを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  15. 【請求項15】請求項1乃至14のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナ導体
    素子の全体が前記デフォッガの熱線が延設された領域内
    にあることを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  16. 【請求項16】請求項乃至13のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記少なくとも2つのア
    ンテナ素子は、前記第2のアンテナ導体素子の設けられ
    た位置に対して車幅方向でオフセットしていることを特
    徴とする車両用ガラスアンテナ。
  17. 【請求項17】請求項乃至13,及び16のいずれか
    に記載の車両用ガラスアンテナにおいて、前記少なくと
    も2つのアンテナ素子は、前記第2のアンテナ導体素子
    の設けられた位置に対して車幅方向において対称の位置
    に設けられていることを特徴とする車両用ガラスアンテ
    ナ。
  18. 【請求項18】請求項1乃至17のいずれかに記載の車
    両用ガラスアンテナにおいて、前記第1のアンテナ導体
    素子と容量結合するデフォッガの熱線との間隔は、1mm
    〜50mmの範囲にあることを特徴とする車両用ガラスア
    ンテナ。
  19. 【請求項19】請求項18に記載の車両用ガラスアンテ
    ナにおいて、前記第1のアンテナ導体素子と容量結合す
    るデフォッガの熱線との間隔は、2mm〜35mmの範囲に
    あることを特徴とする車両用ガラスアンテナ。
  20. 【請求項20】請求項1乃19のいずれかに記載の車両
    用ガラスアンテナにおいて、前記第2のアンテナ導体素
    子は車幅方向についての略中央に設けられることを特徴
    とする車両用ガラスアンテナ。
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