JP3455672B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP3455672B2 JP3455672B2 JP13564298A JP13564298A JP3455672B2 JP 3455672 B2 JP3455672 B2 JP 3455672B2 JP 13564298 A JP13564298 A JP 13564298A JP 13564298 A JP13564298 A JP 13564298A JP 3455672 B2 JP3455672 B2 JP 3455672B2
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Description
に、感光体ドラムなどの像担持体周面に潤滑剤を塗布す
るように構成された画像形成装置に関する。
は、感光体ドラムに静電潜像を形成し、これを現像装置
によってトナー画像に顕像化する。感光体ドラム上に形
成されたトナー画像は、直接搬送されてきた用紙に転写
されるか、あるいは一旦転写ベルトなどの中間転写体に
転写される。この転写の際には、用紙あるいは転写ベル
トの裏面側に設けられた転写チャージャまたは転写ロー
ラにトナーと逆極性の所定の電圧を印加して、トナーを
引きつけることによって転写している。
面にトナーが残留しているおそれがある。このような残
留トナーを除去するために、クリーニング装置が設けら
れる。クリーニング装置は、たとえば、感光体ドラム周
面に付着したトナーの結着力を弱めるために、周面に繊
維が植設されて回転駆動されるファーブラシを繊維の先
端が感光体ドラム周面に当接するように設け、さらに先
端が感光体ドラム周面に圧接するようにクリーニングブ
レードを設け、ファーブラシによってほぐされた感光体
ドラム周面のトナーをクリーニングブレードによってか
き落とすように構成することができる。
合、クリーニングブレードが感光体ドラム周面に圧接さ
れており、かたまりとなったトナーや紙粉などがクリー
ニングブレードに付着して、クリーニングブレードと感
光体ドラム周面との摩擦抵抗が大きくなるおそれがあ
る。このため、ファーブラシによって感光体ドラム周面
にステアリン酸亜鉛を塗布して、クリーニングブレード
と感光体ドラム周面との摩擦抵抗を低減することが考え
られる。また、画像に「中抜け」などが発生することを
防止するために、ステアリン酸亜鉛を感光体ドラム周面
に塗布することが有効である。
ム周面に常に当接しているため、感光体ドラムが回転駆
動する際には、必ず周面にステアリン酸亜鉛が塗布され
ることとなる。現像装置は、感光体ドラムと対向配置さ
れる現像ローラを備えている。この現像ローラの周面に
はトナーの磁気ブラシが形成され、現像時にはこの磁気
ブラシが感光体ドラム周面を摺擦して、感光体ドラム周
面の静電潜像のうち帯電していない部分にトナーが付着
する。このことから、感光体ドラム周面の静電潜像が顕
像化されることとなる。したがって、現像装置が駆動さ
れている間は、現像ローラの周面に形成されるトナーの
磁気ブラシが感光体ドラム周面と当接し、余分なステア
リン酸亜鉛が塗布されても、トナーと結着して現像装置
内に回収される。
動されない状態で感光体ドラムが回転駆動されると、感
光体ドラム表面に塗布されたステアリン酸亜鉛は現像ロ
ーラによって回収されないため、感光体ドラム表面に余
分なステアリン酸亜鉛が塗布されたままとなる。このよ
うな状態で画像形成動作を行うと、トナーの帯電量が変
化し、いわゆる「かぶり」が生じることとなる。
は、カラー画像を構成する色成分に基づいて各色トナー
が収納される複数の現像装置を感光体ドラムの周囲に配
置し、転写ベルトなどの中間転写体を感光体ドラム周面
に対向して配置したものがある。この場合、1つの現像
装置によって感光体ドラム上に顕像化されたトナー画像
を転写ベルト上に転写し、その上に他の各現像装置によ
って形成されたトナー画像を順次積層状態で転写して、
カラートナー画像を転写ベルト上に形成する1次転写工
程を行う。この後、搬送されてくる用紙上に、転写ベル
ト上のカラートナー画像を転写する2次転写工程を行
う。
写工程において、転写ベルトからトナーが容易に剥離し
て用紙上への転写が確実となるように、転写ベルト表面
にステアリン酸亜鉛を塗布するための剥離剤塗布手段が
設けられている。この剥離剤塗布手段は、たとえば、ス
テアリン酸亜鉛を含浸させたスポンジローラを、その周
面が転写ベルト表面に当接可能となるように、転写ベル
ト表面に対して進退可能に設けることができる。1次転
写工程においては、転写ベルトへのステアリン酸亜鉛の
塗布は行われないため、スポンジローラは転写ベルト表
面から離間する位置に待避させられている。転写ベルト
へのステアリン酸亜鉛の塗布は、一定枚数の2次転写工
程が行われる毎に行われる。たとえば、転写される用紙
枚数を計数して、計数値が所定数に到達したときに、ス
ポンジローラを転写ベルト表面に当接させて、転写ベル
トを回転駆動し、スポンジローラからステアリン酸亜鉛
の塗布を行うように構成できる。
同時に感光体ドラムも回転駆動されるように構成されて
いる。転写ベルトにステアリン酸亜鉛を塗布する際に
は、同時に感光体ドラム周面にステアリン酸亜鉛は塗布
されることとなる。しかしながら、この転写ベルト上へ
のステアリン酸亜鉛の塗布時には、画像形成時の回転駆
動とは異なり、現像装置の駆動が行われない。したがっ
て、感光体ドラム周面に塗布されるステアリン酸亜鉛
は、トナーの磁気ブラシによって除去されることなく、
余分に塗布されたままの状態となる。この場合には、上
述したように、トナーの帯電量が変化して、形成される
トナー画像にかぶりなどの障害が発生する。
持体にステアリン酸亜鉛などの潤滑剤が余分に塗布され
た場合も、これを簡単な構成でかつ短時間で除去するこ
とが可能な画像形成装置を提供する。
ムと、現像手段と、転写ベルトと、1次転写手段と、潤
滑剤塗布手段と、潤滑剤除去手段とを備える画像形成装
置を提供する。ここで感光体ドラムは、周面に静電潜像
が形成される。現像手段は、カラー画像を構成する色成
分に基づく色トナーが収納される複数の現像装置で構成
され、感光体ドラム周面の静電潜像をトナー画像に顕像
化する。転写ベルトは、駆動ローラと従動ローラ間に張
設されており、感光体ドラムとともに回転駆動されて感
光体ドラム周面に顕像化された各色トナーによるトナー
画像が積層状態で転写される。1次転写手段は感光体ド
ラム周面から中間転写体にトナー画像を転写する。潤滑
剤塗布手段は感光体ドラムおよび転写ベルトが回転駆動
される際に感光体ドラム周面に潤滑剤を塗布する。潤滑
剤除去手段は、複数の現像装置のうちいずれかを駆動し
て感光体ドラム周面に余分に塗布された潤滑剤を除去す
る。
ー画像の形成が行われない時に、転写ベルトが回転駆動
されて同時に感光体ドラム周面に潤滑剤の塗布が行われ
る可能性がある。この場合には、感光体ドラム周面に余
分な潤滑剤の塗布が行われることとなる。したがって、
このような余分な潤滑剤を潤滑剤除去手段で除去するこ
とによって、形成される画像に影響を及ぼすことがなく
なる。
ルト表面からトナー画像を転写する2次転写手段をさら
に備える構成とすることができる。また、2次転写時に
トナーの転写を促進するためのトナー剥離剤を転写ベル
ト表面に塗布する剥離剤塗布手段をさらに備える構成と
することができ、この場合、2次転写動作の実行回数を
計数する転写回数計数手段をさらに備え、転写回数計数
手段による計数値が所定値に達したとき、剥離剤塗布手
段による転写ベルトへのトナー剥離剤の塗布を実行し、
さらにこのとき感光体ドラム周面に余分に塗布される潤
滑剤を潤滑剤除去手段により除去するように構成するこ
とが可能である。
剤の塗布時に、感光体ドラムが同時に回転駆動されて、
感光体ドラム周面に余分な潤滑剤の塗布が行われること
となる。しかしながら、潤滑剤除去手段によりこの余分
な潤滑剤を除去することが可能である。
ことができる。また、潤滑剤除去手段は、複数の現像装
置のうちいずれかを駆動して感光体ドラム周面の余分な
潤滑剤を除去するように構成することができ、現像手段
を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4つの現
像装置で構成した場合には、潤滑剤除去手段は、ブラッ
クの現像装置を駆動することによって、感光体ドラム周
面に余分に塗布された潤滑剤を除去するように構成する
ことが好ましい。
とが好ましい。
されるフルカラー複写機の横断面図を示す。この複写機
1は、本体10と、本体10の上部に開閉自在に装着さ
れた原稿押さえ11とを有している。本体10には、そ
の上部に位置して、原稿が載置される原稿台15が配置
されている。本体10の内部には、正面から見て左側の
端部で上下方向のほぼ中央に画像形成部16が設けられ
ている。また、下部には、画像形成部16に原稿を供給
するための給紙部17が設けられている。
り付けられ、用紙を収納する給紙カセット18,19,
20,21と、その右側方に設けられるバイパストレイ
22とを備えている。原稿台15の下方には、原稿台1
5上に載置された原稿の画像情報を読み取るための光学
系23が設けられている。光学系23は、原稿台15上
に載置された原稿表面に光を照射するための光源24
と、原稿表面から反射した光を偏向するためのミラー2
5,26,27と、ミラー27からの光を収束させるた
めのレンズ28と、レンズ28によって収束された光を
受光して原稿画像に対応する画像データ信号を生成する
CCDセンサなどのカラー撮像素子29とを備えてい
る。
される感光体ドラム30を有し、さらに感光体ドラム3
0の周囲に配置された主帯電装置31、現像装置33,
34,35,36、転写装置37およびクリーニング装
置38を有している。主帯電装置31は、感光体ドラム
30の表面を帯電させるための装置であり、感光体ドラ
ム30の上方に配置されている。主帯電装置31から所
定の間隙をあけて感光体ドラム30の左側方から下方に
かけて感光体ドラム30上にトナー像を形成する現像装
置33,34,35,36が配置されている。各現像装
置33,34,35,36は、それぞれシアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックのトナーを収納し、感光体ドラ
ム30に形成されている静電潜像を各色トナーによる顕
像化するものである。また、転写装置37は、感光体ド
ラム30上のトナー像を用紙に転写するための装置であ
り、感光体ドラム30の右斜め下方に配置されている。
クリーニング装置38は、感光体ドラム30表面の残留
トナーなどを除去するための装置であり、感光体ドラム
30の右斜め上方に配置されている。
体ドラム30の周面に静電潜像を形成するための露光装
置39が設けられている。露光装置39は、レーザユニ
ット40とレーザユニット40からのレーザ光を感光体
ドラム30周面に偏向するミラー41とからなり、カラ
ー撮像素子29から得られる画像データ信号に基づいて
感光体ドラム30周面に静電潜像を形成する。露光装置
39からの照射されるレーザ光は、主帯電装置31と現
像装置33との間に通過して感光体ドラム30周面に照
射されるように構成されている。 〔転写装置〕転写装置37は、図2に示すように、駆動
モータ42の駆動力が駆動ベルト43を介して伝達され
る駆動ローラ44と、2次転写上ローラ45と、駆動ロ
ーラ44および2次転写上ローラ45の間に張設される
転写ベルト46と、転写ベルト46の外周面を感光体ド
ラム30の周面に圧接する1次転写上ローラ47、1次
転写下ローラ48と、転写ベルト46の内周面側に配置
されるテンションローラ49とを備えている。
ーラ48は、駆動ローラ44と2次転写上ローラ45の
間であって、転写ベルト46を介して感光体ドラム30
と対向する位置に配置されている。1次転写上ローラ4
7は、1次転写下ローラ48とともに転写ベルト46を
感光体ドラム30周面に圧接する圧接位置と、感光体ド
ラム30周面から転写ベルト46を離間させる離間位置
との間で移動可能となっている。
ラ47は取付板50に回転自在に取り付けられており、
この取付板50が支軸51を介して転写装置37に回転
可能に取り付けられている。取付板50は、下方に突出
する突片52を有しており、突片52には1次転写上ロ
ーラ47の回転軸と並行に設けられた1次押圧コロ53
が設けられている。また。取付板50はばね54' によ
り感光体ドラム30の周面から離間する方向に付勢され
ている。
圧コロ53に当接可能なカム面を有する1次押圧カム5
4が可動自在に支持されて設けられている。この1次押
圧カム54は、駆動ベルト55によって1次押圧カム駆
動モータ56の駆動力が伝達されて、回動可能となって
いる。1次押圧カム54の回転軸に1次押圧カム54と
一体的に回転する遮光板57が設けられている。この遮
光板57は、円板の一部が切り欠かれた扇型形状でな
り、フォトインタラプタで構成される転写ベルト押圧セ
ンサ58の光路を遮断することが可能に配置されてい
る。
押圧コロ53を押圧する距離が最大となるとき、1次転
写上ローラ47が転写ベルト46を感光体ドラム30周
面に圧接する圧接位置に位置し、このとき同時に、転写
ベルト押圧センサ58が遮光板57によって遮光されオ
ン状態となる。また、1次押圧カム54のカム面の1次
押圧コロ53を押圧する距離が最小となるとき、1次転
写上ローラ47が転写ベルト46を感光体ドラム30周
面から離間させる離間位置に位置し、このとき同時に、
転写ベルト押圧センサ58が遮光板57によって解放さ
れてオフ状態となる。
アリン酸亜鉛を塗布するためのステアリン酸亜鉛塗布装
置59が設けられている。このステアリン酸亜鉛塗布装
置59は、転写ベルト46を介して駆動ローラ44に圧
接するステアリン酸亜鉛塗布ブラシ60と、ステアリン
酸亜鉛塗布ブラシ60にステアリン酸亜鉛を供給するた
めのステアリン酸亜鉛収納部61とから構成されてい
る。ステアリン酸亜鉛塗布装置59は、転写ベルト46
に付着したトナーが用紙表面に転写される際にトナーの
転写ベルト46への結着力を弱め、用紙上に形成される
トナー画像の中抜けを防止するためのステアリン酸亜鉛
を一定周期で転写ベルト46表面に塗布するものであ
る。このため、ステアリン酸亜鉛塗布ブラシ60は、転
写ベルト46に対して出没可能となっており、必要に応
じて駆動ローラ44に圧接されて、転写ベルト46にス
テアリン酸亜鉛を塗布するように構成されている。
6の表面をクリーニングするためのクリーニング装置6
2が設けられている。このクリーニング装置62は、1
次転写下ローラ48と2次転写上ローラ45との間に配
置され、転写ベルト46の内周面側に当接するクリーニ
ングローラ63と、クリーニングブレード64と、クリ
ーニングブレード64に掻き落とされたトナーを回収タ
ンクに送るスパイラル65を有するトナー回収部66と
を備えている。
を介して2次転写上ローラ45と対向する位置に配置さ
れ、転写ベルト46表面のトナーと逆極性の電圧が印加
されて用紙上にトナー画像を転写する2次転写下ローラ
67が設けられている。2次転写下ローラ67は、図4
に示すように、取付板68に回動可能に支持されてい
る。また、2次転写下ローラ67には、外径がやや大き
く設定されて一体的に回転する2次押圧コロ69が幅方
向両端に設けられている。この2次押圧コロ69は、そ
の外周面が転写装置37の側板に当接することにより、
2次転写下ローラ67の周面と転写ベルト46の表面と
が一定距離となるように位置決めを行うものである。
なっており、ばねなどの付勢部材(図示せず)によって
下方に付勢されている。また、取付板68は下方に突出
する突片70を有している。突片70には、2次転写下
ローラ67の回転軸と並行に突設された接触片71が設
けられている。この接触片71は、転写装置37の側板
に回動自在に支持された2次押圧カム72のカム面と当
接可能となっている。2次押圧カム72は、図示しない
駆動モータにより回転可能となっており、一体的に回動
する遮光板73を備えている。遮光板73は、回動する
ことによってフォトインタラプタで構成される転写ロー
ラ押圧センサ74の光路を遮断する位置と開放する位置
をとり得るように構成されている。
って移動される接触片71が最も上方に位置するとき、
取付板68が最も上方に押し上げられる。このとき、2
次押圧コロ69が転写装置37の側板に当接して2次転
写下ローラ67を所定位置に位置決めするとともに、遮
光板73が転写ローラ押圧センサ74の光路を遮断して
オン状態にする。また、2次押圧カム72のカム面によ
って移動される接触片71が最も下方に位置するとき、
付勢部材の付勢により取付板68が最も下方に位置させ
られる。このとき、2次転写下ローラ67は転写ベルト
46表面から離間し、同時に遮光板73が転写ローラ押
圧センサ74の光路を開放してオフ状態とする。
付着したトナーを剥離するためのクリーニングブレード
75が周面に圧接する状態で設けられている。さらに、
2次転写下ローラ67の近傍には、所定の電圧が印加さ
れて用紙を転写ベルト46から分離するための分離針7
6が設けられている。 〔給紙部〕給紙部17には、各給紙カセット18,1
9,20,21から画像形成部16方向に用紙を搬送す
るための縦搬送路81と、バイパストレイ22から画像
形成部16方向に用紙を搬送するバイパス搬送路82と
が設けられている。各給紙カセット18,19,20,
21およびバイパストレイ22には、収納されている用
紙を取り出すためのピックアップローラ83,84,8
5,86,87および用紙を1枚ずつ搬送路に送り出す
ための給紙ローラ対88,89,90,91,92が設
けられている。縦搬送路81には、搬送ローラ対93,
94,95,96が設けられている。縦搬送路81とバ
イパス搬送路82は、転写装置37の2次転写上ローラ
45および2転写下ローラ67の右側方において合流し
ており、転写装置37に用紙を供給する給紙搬送路97
に連続している。給紙搬送路97には、給紙部17から
搬送されてくる用紙を所定位置に待機させるためのレジ
ストローラ98が設けられている。 〔定着装置〕転写装置37の2次転写上ローラ45およ
び2次転写下ローラ67の左側方には、トナー画像が転
写された用紙が搬送される排紙搬送路99が形成されて
おり、そのさらに左側方に定着装置100が配置されて
いる。定着装置100には、ヒータを内蔵する加熱ロー
ラ101と加熱ローラ101に圧接する加圧ローラ10
2とが設けられており、両ローラ間に用紙を挟持して搬
送するとともに、用紙表面に形成されたトナー画像を加
熱定着するものである。
ーラ対103が設けられており、排紙トレイ104に用
紙を排出するように構成されている。 〔転写ベルト〕転写ベルト46は、フッ素系樹脂などで
構成されており、図5に示すように、トナー画像が転写
される外周面111と、各ローラの外周面に支持される
中間内周面112を有している。転写ベルト46の幅方
向両端縁には、内周面側に突出する蛇行防止用突条11
3,113が設けられている。この蛇行防止用突条11
3,113は、各ローラの端縁部の外周面に当接する端
部内周面114,114を有している。
は、図5に示すような構成となっており、ここでは1次
転写上ローラ47を例として示す。1次転写上ローラ4
7は、転写ベルト46の中間内周面112を支持する中
間支持部115と、中間支持部115よりも蛇行防止用
突条113の高さ分だけ径が小さく構成された端縁支持
部116とを有している。中間支持部115の外周面
は、転写ベルト46の中間内周面112の幅とほぼ同一
の幅で構成され、この中間内周面112に当接して転写
ベルト46の中間内周面112を支持する中間支持面1
17を構成している。端縁支持部116は、中間支持部
115の両端縁に設けられており、その外周面は、転写
ベルト46の蛇行防止用突条113の幅とほぼ同一の幅
で構成され、蛇行防止用突条113の端部内周面114
を支持する端部支持面118を構成している。
ベルト46の中間内周面112が1次転写上ローラ47
の中間支持面117に当接し、蛇行防止用突条113の
端部内周面114が1次転写上ローラ47の端部支持面
118と当接することによって、転写ベルト46は1次
転写ローラ47の外周面に支持されている。1次転写下
ローラ48、クリーニングローラ63、2次転写上ロー
ラ45、テンションローラ49、駆動ローラ44の各ロ
ーラは、上述した1次転写上ローラ47と同様に、中間
支持部と端縁支持部とを有する構成となっている。この
ことにより、転写ベルト46は、幅方向中間部と幅方向
端縁部とにおいて各ローラの外周面に当接して均一に支
持されることとなり、その外周面に凹凸を生じることが
なくなる。特に、1次転写部においては1次転写上ロー
ラ47と1次転写下ローラ48が比較的近接して配置さ
れているため、蛇行防止用突条113の内周面がローラ
の外周面と離間している場合には、両ローラ間の端縁部
にくぼみが生じやすいが、上述した実施形態では、この
ような問題点が改善され、転写されるトナー画像に抜け
が生じることを防止できる。
に貫通する検出孔120が設けられている。この検出孔
120は、転写ベルト46の回転方向に等間隔で6個所
設けられており、外周面111に形成されるトナー画像
の先端を位置決めするために用いられる。転写装置37
のフレームには、図2に示すように、取付板121を介
してフォトインタラプタ122が取り付けられている。
このフォトインタラプタ122は図7に示すように、L
EDで構成される発光部123とフォトトランジスタで
構成される受光部124とが所定距離離間して対向配置
されるものであり、発光部123と受光部124とが転
写ベルト46の幅方向端縁部を挟むように配置されてい
る。フォトインタラプタ122の発光部123から照射
される光が、転写ベルト46に遮断されて受光部124
に到達していない場合には、フォトインタラプタ122
は検出信号を出力していない。転写ベルト46の回転に
伴って、フォトインタラプタ122の位置に検出孔12
0が到達すると、発光部123からの光が受光部124
で受光され、フォトインタラプタ122は検出信号を生
成する。フォトインタラプタ122が出力する検出信号
に基づいて、転写動作を行うタイミング信号を生成し
て、感光体ドラム30から転写ベルト46へのトナー画
像の1次転写または転写ベルト46から用紙上へのトナ
ー画像の2次転写を行う。
に設けられている検出孔120は、回転方向に等間隔に
6個所設けられており、フォトインタラプタ122がい
ずれの検出孔120を検出したタイミングでも転写のタ
イミング信号を生成することができ、待機時間が短縮さ
れて処理時間も短縮することが可能となる。 〔クリーニング装置〕 クリーニング装置38は、図2に示すように、感光体ド
ラム30の周面に近接して配置されるケーシング141
と、このケーシング141に回転可能に支持されたファ
ーブラシ142と、感光体ドラム30周面に圧接される
クリーニングブレード143とを備えている。ファーブ
ラシ142は、周面に繊維が植設されたローラであり、
繊維先端が感光体ドラム30周面に当接して、感光体ド
ラム30周面に付着したトナーの結着力を弱めるため
に、感光体ドラム30とカウンタあるいは異なる周速で
回転駆動されている。また、このファーブラシ142に
は、ステアリン酸亜鉛収納部144からステアリン酸亜
鉛が供給されている。このことにより、感光体ドラム3
0の回転に伴って、ファーブラシ142によりステアリ
ン酸亜鉛が感光体ドラム30周面に塗布されることとな
る。
光体ドラム30周面に圧接される樹脂製の板状部材でな
り、ファーブラシ142によって結着力が弱められた感
光体ドラム30周面のトナーをかき落とす構成となって
いる。感光体ドラム30周面から除去されたトナーはケ
ーシング141内に回収され、回収タンク(図示せず)
に回収されることとなる。 〔制御系〕複写機1の内部には、図8に示すように、制
御部201が設けられている。制御部201は、CP
U,RAM,ROM,各種ドライバなどを含むマイクロ
コンピュータシステムで構成されている。制御部201
には、各種操作指示を行うための操作パネル202が接
続されている。操作パネル202は、テンキーやその他
指令キーを含む入力キー部および液晶表示素子やLED
などで構成される表示部などを含んでおり、複写動作の
開始を指示ためのスタートキーおよび特殊紙モード設定
用のスイッチなども含まれている。
03が接続されている。画像読取部203は前述した光
学系23などを含み、原稿台15上に載置された原稿に
光を照射して、原稿から反射する光をカラー撮像素子2
9で読み取って画像データ信号に変換する。また、制御
部201には、カラー撮像素子29から出力される画像
データ信号を受け取って画像処理を行う画像処理部20
4が接続されている。この画像処理部204では、カラ
ー撮像素子29から出力される画像データ信号によって
2次元のカラー画像を復元し、これをさらに、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックの各色成分の画像に分解
する。
含む露光部205が接続されている。露光部205で
は、画像処理部204によって各色成分に分解された画
像情報に基づいて、レーザユニット40からレーザ光を
照射し、感光体ドラム30周面に静電潜像を形成する。
さらに、制御部201には、感光体ドラム30を回転駆
動するための感光体ドラム駆動部206が接続されてい
る。感光体ドラム駆動部206は、露光部205から照
射されるレーザ光に同期するように感光体ドラム30を
回転駆動する。
7が接続されている。この用紙搬送系207は、転写ベ
ルト46を回転駆動するための駆動モータ42を含む給
紙搬送系および排紙搬送路99、定着装置100、排紙
ローラ対103などの駆動モータを含む排紙搬送系など
から構成されている。この用紙搬送系207は、少なく
とも通常搬送速度およびそれよりも遅い速度である特殊
紙搬送速度のうちいずれか一方の用紙搬送速度に設定可
能であり、設定されるモードに応じて速度制御を行うこ
とが可能となっている。
を圧接位置と離間位置との間で移動させるための1次転
写ローラ制御部208が接続されている。この1次転写
ローラ制御部208は、1次押圧カム駆動モータ56を
駆動制御することによって、1次転写上ローラ47を感
光体ドラム30に対して圧接・離間させるものである。
通常動作においては1次転写上ローラ47が1次転写下
ローラ48とともに転写ベルト46を感光体ドラム30
周面に圧接するように、1次転写上ローラ47を圧接位
置に移動させ、特殊紙モードにおいては1次転写上ロー
ラ47が転写ベルト46を感光体ドラム30周面から離
間させるように、1次転写上ローラ47を離間位置に移
動させる。
を転写時の所定位置と転写ベルト46から離間する離間
位置との間で移動させるための2次転写ローラ制御部2
09が接続されている。この2次転写ローラ制御部20
9は、2次押圧カムを駆動するモータを駆動制御するこ
とによって、2次転写下ローラ67を転写ベルト46に
対して近接・離間させるものである。感光体ドラム30
から転写ベルト46へのトナー画像の1次転写を行って
いる際には、2次転写下ローラ67が転写ベルト46か
ら離間し、転写ベルト46から用紙へのトナー画像の2
次転写を行う際には、2次転写下ローラ67の周面と転
写ベルト46表面との間隙が所定距離に成るように2次
転写下ローラ67を移動させる。
ーラ67に印加する電圧を制御するための2次転写電圧
制御部210が接続されている。2次転写電圧制御部2
10は、用紙の裏面から用紙上にトナーを引きつけて用
紙表面にトナー画像を転写するために、転写ベルト46
表面のトナーと逆極性の電圧を2次転写下ローラ67に
印加する。トナーが負帯電の場合、2次転写下ローラに
印加する電圧は、+1kV〜2.5kV程度の直流バイ
アス電圧となる。また、装置が停止状態から復帰した直
後には2次転写下ローラ67にトナーが付着している可
能性があり、2次転写電圧制御部210により一定時間
2次転写下ローラ67に所定電圧を印加するともに、2
次転写下ローラ67が転写ベルト46に近接する位置で
転写ベルト46および2次転写ローラ67を回転駆動す
る。このとき、2次転写下ローラ67に印加する電圧
は、転写時と同極性であって、+300〜400V程度
の直流バイアス電圧となる。ただし、2次転写下ローラ
67にクリーニングブレード75が接触していない場合
には、このときの電圧は逆極性にすることが好ましい。
続されている。 〔一般動作〕このようにした複写機1の動作を図9に示
すフローチャートに基づいて説明する。
すステップS1において各種パラメータおよび装置全体
の初期化を行う。この初期化動作の中には、2次転写下
ローラ67にトナー剥離電圧を印加して転写ベルト46
および2次転写下ローラ67を一定時間回転駆動し、2
次転写下ローラ67に付着しているトナーを転写ベルト
46に再転写し、転写ベルト46に設けられたクリーニ
ング装置62に回収する作業を含む。2次転写下ローラ
67に印加するトナー剥離電圧は、クリーニングブレー
ド75が2次転写下ローラ67周面に当接している場合
には、+300〜400Vの直流電圧となる。この後、
感光体ドラム30、転写ベルト46などが初期位置に設
定される。
なされたか否かを判別する。ここでは、操作パネル20
2のモード設定ボタンにより特殊紙モードが選択された
場合に、特殊紙モードの設定がなされたものと判断して
ステップS3に移行する。ステップS3では、特殊紙モ
ードによる画像形成処理を実行する。ステップS2にお
いて、特殊紙モードの設定がなされていないと判断した
場合、ステップS4に移行する。ステップS4では、装
置を通常の画像形成モードに設定する。ステップS5で
は、画像形成開始の指示があったか否かを判別する。操
作パネル202に設けられているスタートキーが操作さ
れた場合に、画像形成開始の指示があったと判断して、
ステップS6に移行する。
に基づいて、用紙上に画像形成を行う。ここでは、原稿
台15上に載置された原稿に光学系23により光を照射
して、反射してくる光をカラー撮像素子29によって画
像データ信号に変換する。画像データ信号は、画像処理
部204によって各色成分の画像に分解され、まず、シ
アンの色成分に基づく静電潜像が感光体ドラム30上に
形成される。この静電潜像は、シアンの色トナーが収納
された現像装置33によって顕像化される。
0側に近接する圧接位置に位置させられており、1次転
写下ローラ48とともに転写ベルト46を感光体ドラム
30の周面に圧接する状態となっている。このことによ
り、感光体ドラム30上に形成されたシアンの色トナー
によるトナー画像は、1次転写上ローラ47および1次
転写下ローラ48により転写ベルト46表面に転写され
ることとなる。
ベルト46に転写されると、マゼンタに対応する静電潜
像が感光体ドラム30上に形成され、同様にして、現像
装置34によって色トナーによるトナー画像に顕像化さ
れる。このトナー画像も同様にして転写ベルト46上に
転写される。以下、同様にして、イエロー、ブラックの
各色成分のトナー画像が転写ベルト46上に積層状態で
転写される。各色成分のトナー画像を転写する際には、
同期がとられて画像のずれがないように図られている。
また、同時に、給紙カセット18,19,20,21、
バイパストレイ22のいずれかから用紙を搬送して、給
紙搬送路97のレジストローラ98に待機させる。
転写が終了すると、レジストローラ98から2次転写上
ローラ45と2次転写下ローラ67との間に用紙を供給
し、転写ベルト46表面に積層状態で形成されているカ
ラートナー画像を2次転写下ローラ67により用紙上に
転写する。この後、表面にカラートナー画像が転写され
た用紙を排紙搬送路99により定着装置100に搬送
し、用紙表面に転写されたカラートナー画像を加熱して
溶融定着して排紙トレイ104に排出する。この間、1
次転写上ローラ47は圧接位置に位置させられており、
転写ベルト46の表面は1次転写上ローラ47と1次転
写下ローラ48とによって感光体ドラム30周面に圧接
している。また、用紙搬送系207は感光体ドラム駆動
部206に同期して通常の搬送速度に設定されている。
終了したか否かを判別する。ここでは、操作パネル20
2から指示された枚数の複写動作が完了したときに、所
定の画像形成動作が終了したと判断して、ステップS8
に移行する。ステップS8では、他の処理を実行する。 〔特殊紙モード〕ステップS3における特殊紙モードで
は、図10に示すような動作を実行する。ステップS1
1では、画像形成開始の指示があったか否かを判別す
る。ここでは、予め給紙部17の給紙カセット18,1
9,20,21、バイパストレイ22のうちのいずれか
に画像形成を行う特殊紙をセッティングし、特殊紙のセ
ッティングを行ったところから給紙を行う旨の設定を操
作パネル202から指示する。特殊紙は、厚紙やOHP
シート、表面コーティングがなされた表面コート紙であ
り、通常バイパストレイ22にセッティングされる場合
が多く、この場合には、バイパストレイ22から給紙を
行う旨の設定を操作パネル202から指示すればよい。
この後、操作パネル202に設けられているスタートキ
ーが操作された場合に、画像形成開始の指示があったと
判断して、ステップS12に移行する。
された原稿画像を読み取って、転写ベルト46上にカラ
ートナー画像を転写する工程を実行する。この場合、普
通紙に対する画像形成を行う場合と同様にして、原稿台
15上に載置された原稿に光学系23により光を照射し
て、反射してくる光をカラー撮像素子29によって画像
データ信号に変換する。このカラー撮像素子29からの
画像データ信号は、画像処理部204によって各色成分
の画像に分解され、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの順に感光体ドラム30周面に静電潜像を形成して
各現像装置33,34,35,36によって顕像化し
て、順次転写ベルト46に転写する。同時に、給紙部1
7のうち予め指示された位置から用紙を取り出して、転
写装置37側に搬送し、レジストローラ98で待機させ
る。
体ドラム30側に近接する圧接位置に位置させられてお
り、用紙搬送系207は、感光体ドラム駆動部206に
同期して通常の動作速度で各部を駆動している。ステッ
プS13では、1次転写動作が終了したか否かを判別す
る。ここでは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック
の各トナー画像の転写ベルト46上への転写が完了した
ときに、1次転写動作が終了したと判断して、ステップ
S14に移行する。
7を離間位置に移動させて、転写ベルト46の表面を感
光体ドラム30周面から離間させるとともに、用紙搬送
系207の用紙搬送速度を通常動作時における搬送速度
よりも遅い特殊紙搬送速度に設定する。この特殊紙搬送
速度は、厚紙、OHPシート、表面コート紙などのマテ
リアル紙の表面に積層状態で転写されたカラートナー画
像が定着装置100において十分に溶融定着される程度
の速度に設定される。
で待機させられている用紙を転写装置37に搬送し、こ
の用紙に対する2次転写動作を開始する。ここでは、特
殊紙搬送速度によって2次転写上ローラ45が駆動され
ており、この特殊紙搬送速度によって用紙を搬送すると
ともに、転写ベルト46上に形成されているカラートナ
ー画像を用紙上に転写する。この後、表面にカラートナ
ー画像が転写された用紙を定着装置100に搬送し、用
紙表面のカラートナーを溶融定着して、排紙ローラ対1
03によって排紙トレイ104に排出する。
が終了したか否かを判別する。ここでは、操作パネル2
02から指示された枚数の複写動作が完了したときに、
所定の画像形成動作が終了したと判断して、メインルー
チンに復帰する。このようにした場合、厚紙、OHPシ
ート、表面コート紙などのマテリアル紙に対して画像形
成を行う際には、転写ベルト46へのトナー画像の転写
が終了した時点で、1次転写上ローラ47を離間位置に
移動して転写ベルト46の表面を感光体ドラム30周面
から離間させ、用紙搬送系207の搬送速度を通常の搬
送速度よりも遅い特殊紙搬送速度で用紙の搬送を行って
いるため、用紙上に転写されたカラートナー画像を十分
に溶融定着することができるとともに、感光体ドラム3
0の周面が転写ベルト46と摺擦して損傷することを防
止できる。 〔2次転写電圧制御〕転写ベルト46表面のトナー画像
を用紙上に転写する2次転写の際には、2次転写電圧制
御部210による2次転写下ローラ67への印加電圧
は、転写ベルト46上のトナーと逆極性の+1kV〜
2.5kVに設定される。
述したように、2次転写下ローラ67にトナー剥離電圧
を印加して転写ベルト46および2次転写下ローラ67
を一定時間回転駆動し、2次転写下ローラ67に付着し
ているトナーを転写ベルト46に再転写し、転写ベルト
46に設けられたクリーニング装置62に回収するロー
ラ初期化作業を行う。この場合、クリーニングブレード
75が2次転写下ローラ67に圧接状態で設けられてお
り、2次転写電圧制御部210により2次転写下ローラ
67に印加するトナー剥離電圧は、転写ベルト46表面
のトナーと逆極性の+300〜400Vに設定される。
場合には、装置が停止状態となる。このときの動作を図
11にフローチャートで示す。ステップS21では、用
紙ジャムが発生したか否かを判別する。ここでは、給紙
部17の縦搬送路81、バイパス搬送路82、給紙搬送
路97、排紙搬送路99、定着装置100から排紙ロー
ラ対103に到る経路などの各所に設けられた用紙検出
センサの検出信号に基づいて用紙の搬送が正常であるか
否かを判別する。たとえば、各用紙検出センサのいずれ
かが、所定時間経過しても用紙を検出しなかった場合、
用紙ジャムが発生したと判別して、ステップS23に移
行する。
れているか否かを判別する。たとえば、装置カバーが所
定の位置に閉止状態となっている場合にオフし、装置カ
バーが開放状態である場合にオンするセンサを設け、こ
のセンサの検出信号に基づいて、装置カバーが開放して
いるか否かを判別することが可能である。装置カバーが
開放状態である場合には、ステップS23に移行する。
し、操作パネル202からの操作指示入力の受付を禁止
するとともに、操作パネル202の液晶表示部などに用
紙ジャムの発生個所、開放されている装置カバー位置な
どを現状に対応させて表示する。ステップS24では、
復帰作業が完了したか否かを判別する。例えば、用紙ジ
ャムが発生した場合には、ジャムが発生した個所から用
紙が取り除かれてリセットスイッチが操作された場合
に、復帰作業が完了したと判断する。また、装置カバー
が開放された場合には、センサがオフして装置カバーが
閉止状態となった場合に、復帰作業が完了したと判別す
る。ただし、用紙ジャムが発生した個所から用紙を取り
除く場合には、装置カバーを開放して用紙除去作業を行
う必要があり、用紙ジャムにより装置が停止状態となっ
た場合には、装置カバーが閉止されることも復帰作業に
含まれる。したがって、ここで装置カバーが開放される
場合とは、トナー補給、その他のメンテナンスなどによ
り装置内部の作業を行う場合や誤って装置カバーが開放
された場合などである。このステップS24において、
復帰作業が完了したと判断するとステップS25に移行
する。
のローラ初期化作業を行う。ここでは、2次転写下ロー
ラ67に転写ベルト46表面のトナーと逆極性の+30
0〜400Vのトナー剥離電圧を印加して、転写ベルト
46および2次転写下ローラ67を一定時間(ここでは
3秒間)回転駆動する。このことにより、2次転写下ロ
ーラ67に付着しているトナーを転写ベルト46に再転
写し、転写ベルト46に設けられたクリーニング装置6
2に回収する。
の転写が完了して、2次転写を開始する際にレジストロ
ーラ98で用紙ジャムが発生した場合には、転写部位に
用紙が搬送されてきていないにも関わらず、2次転写下
ローラ67への電圧印加が開始されてしまい、転写ベル
ト46上のトナーが2次転写下ローラ67に転写されて
しまうこととなる。レジストローラ98と転写部位(転
写ベルト46と2次転写下ローラ67との近接位置)は
距離が短いため、用紙ジャムの発生を検出したときに
は、すでに2次転写下ローラ67への電圧印加が開始さ
れており、2次転写下ローラ67にトナーが転写されて
しまう。ジャムを起こした用紙を除去して装置が停止状
態から復帰した際に、このような2次転写下ローラ67
に付着したトナーをそのままにしておくと、次の画像形
成時に用紙の裏面側にこのトナーが付着して用紙が汚損
することとなる。したがって、装置が停止状態から復帰
したときに、2次転写下ローラ67に所定のトナー剥離
電圧を印加して転写ベルト46側に再転写し、クリーニ
ング装置62によって回収するようにしている。
おける用紙ジャム以外の場合であっても、2次転写下ロ
ーラ67にトナーが付着している可能性があり、装置が
停止状態から復帰したときに、常に上述したようなトナ
ー剥離電圧を印加して所定時間だけ2次転写下ローラ6
7および転写ベルト46の回転駆動を行うように構成す
る。
の表面に圧接されるクリーニングブレード75がある場
合とない場合とで異なってくる。上述した実施形態の場
合、2次転写下ローラ67の表面には、クリーニングブ
レード75が圧接されているため、転写ベルト46表面
のトナーと逆極性の電圧を印加することが好ましい。2
次転写下ローラ67に強制的にトナーを付着し、2次転
写下ローラ67に印加する電圧を−200V,−150
V,−100V,−50V,0V,+50V,+100
V,+200Vに設定し、それぞれ電圧印加時間を3秒
としたときのクリーニング性能を表1 欄に示す。これ
から、印加電圧がトナーと同極性のマイナス電圧の場
合、2次転写下ローラ67に付着したトナーの剥離効果
は悪くなり、印加電圧がトナーと逆極性のプラス電圧の
場合に、2次転写下ローラ67に付着したトナーの剥離
効果は良好になることがわかった。
るクリーニングブレード75がない場合には、トナーと
同極性の電圧を印加することが好ましい。クリーニング
ブレード75がない場合に、2次転写下ローラ67に強
制的にトナーを付着し、2次転写下ローラ67に印加す
る電圧を−500V,−400V,−300V,−20
0V,−150V,−100V,−50V,0V,+5
0V,+100Vに設定し、それぞれ電圧印加時間を3
秒としたときのクリーニング性能を表1 欄に示す。こ
れから、クリーニングブレード75がない場合には、印
加電圧がトナーと同極性のマイナス電圧の場合、2次転
写下ローラ67に付着したトナーの剥離効果が良好とな
り、印加電圧がトナーと逆極性のプラス電圧の場合に、
2次転写下ローラ67に付着したトナーの剥離効果は悪
化することがわかった。
た際に、2次転写下ローラ67にトナー剥離電圧を印加
して付着したトナーを2次転写下ローラ67に再転写し
てクリーニングしており、用紙の裏面にトナーが付着し
て汚損することを防止できる。 〔複数部数の複写制御〕操作パネル202からの指示で
複数部数の複写処理が選択された場合には、図12に示
すフローチャートに基づいて動作を行う。
ら指示された複写部数nを変数kに代入する。ステップ
S32では、原稿台15上に載置された原稿に光学系2
3により光を照射して、反射してくる光をカラー撮像素
子29によって画像データ信号に変換し、原稿画像の読
み取りを行う。ステップS33では、カラー撮像素子2
9によって変換された画像データ信号を、画像処理部2
04によって各色成分の画像に分解する。
された原稿のサイズまたは操作パネル202から指示さ
れた用紙サイズがA4横以下であるか否かを判別する。
複写を行う用紙がA4横を超えるサイズ、たとえばA3
サイズである場合には、ステップS35に移行する。ス
テップS35では、原稿画像に基づくトナー画像を感光
体ドラム30周面に形成し、これを転写ベルト46表面
に転写して用紙上にさらに転写する通常の画像形成動作
を行う。この場合、原稿画像の各色成分に基づくトナー
画像は、転写ベルト46の検出孔120をフォトインタ
ラプタ122によって検出した検出信号に基づいて、先
端の位置決めがなされて、転写ベルト46の表面に積層
される。上述したように、転写ベルト46の幅方向端縁
部には、回転方向に等間隔で6個所検出孔120が設け
られており、最初の検出信号に基づいて、感光体ドラム
30からシアンによるトナー画像の転写ベルト46表面
への転写を開始する。このあと、フォトインタラプタ1
22が出力する検出信号のカウントを開始し、6個目の
検出信号に基づいて、マゼンタによるトナー画像の転写
を開始する。同様にして、6個目の検出信号に基づい
て、イエロー、ブラックのトナー画像の転写を行い、転
写ベルト46上に各色成分のトナー画像が積層されたフ
ルカラー画像が形成される。さらに、所定個数の検出信
号に基づいて2次転写を開始する。このことにより、転
写されるトナー画像の先端の位置決めを確実にし、ま
た、転写開始時に6個の検出孔120のいずれか最も早
く検出されるものによる検出信号に基づいて画像形成を
開始できるため、画像形成開始時の待機時間が節減さ
れ、処理時間を短縮することが可能となる。
ば、変数kの値をデクリメントし、変数kの値が0に到
達するまで上記動作を繰り返す。ステップS34におい
て、複写する用紙がA4横以下のサイズであると判断し
た場合には、ステップS36に移行する。ステップS3
6では、フォトインタラプタ122が所定の検出信号を
出力したか否かを判別する。ここでは、フォトインタラ
プタ122が検出孔120を最初に検出したときの検出
信号に基づいてステップS37に移行する。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。ここで、第1色目の色成分はシアンであ
る。また、このとき、フォトインタラプタ122が出力
する検出信号のカウントを開始する。ステップS38で
は、フォトインタラプタ122の検出信号が所定数に到
達したか否かを判別する。ここでは、フォトインタラプ
タ122の検出信号のカウント数が「3」になったと
き、所定数に達したと判断してステップS39に移行す
る。このとき、転写ベルト46は第1画像の第1色目の
色成分によるトナー画像の転写を開始してから1/2回
転したこととなり、複写を行う用紙のサイズがA4横以
下であるため、この第1画像のトナー画像の転写ベルト
46への転写動作は完了している。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。このとき、フォトインタラプタ122が出
力する検出信号のカウントをリセットし新たにカウント
を開始する。ステップS40では、フォトインタラプタ
122の検出信号が所定数に到達したか否かを判別す
る。ここでは、フォトインタラプタ122の検出信号の
カウント数が「3」になったとき、所定数に達したと判
断してステップS41に移行する。このとき、転写ベル
ト46は第1画像の第1色目の色成分によるトナー画像
の転写を開始してから1回転したこととなる。したがっ
て、第1画像の第2色目の色成分によるトナー画像の転
写ベルト46上への転写を開始する。ここで、第2色目
の色成分はマゼンタである。また、フォトインタラプタ
122の検出信号のカウント数をリセットする。ステッ
プS42では、フォトインタラプタ122の検出信号が
所定数に到達したか否かを判別する。前述と同様にし
て、フォトインタラプタ122の検出信号のカウント数
が「3」になったとき、所定数に達したと判断してステ
ップS43に移行する。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。このとき、フォトインタラプタ122が出
力する検出信号のカウントをリセットし新たにカウント
を開始する。ステップS44では、フォトインタラプタ
122の検出信号カウント数が「3」になったか否かを
判別する。フォトインタラプタ122の検出信号のカウ
ント数が「3」になったときステップS45に移行す
る。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。ここで、第3色目の色成分はイエローであ
る。また、フォトインタラプタ122の検出信号のカウ
ント数をリセットする。ステップS46では、フォトイ
ンタラプタ122の検出信号のカウント数が「3」に到
達したか否かを判別する。フォトインタラプタ122の
検出信号のカウント数が「3」になったとき、ステップ
S47に移行する。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。このとき、フォトインタラプタ122が出
力する検出信号のカウントをリセットし新たにカウント
を開始する。ステップS48では、フォトインタラプタ
122の検出信号カウント数が「3」になったか否かを
判別する。フォトインタラプタ122の検出信号のカウ
ント数が「3」になったときステップS49に移行す
る。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。ここで、第4色目の色成分はブラックであ
る。また、フォトインタラプタ122の検出信号のカウ
ント数をリセットする。ステップS50では、フォトイ
ンタラプタ122の検出信号のカウント数が「3」に到
達したか否かを判別する。フォトインタラプタ122の
検出信号のカウント数が「3」になったとき、ステップ
S51に移行する。
の色成分によるトナー画像の転写ベルト46上への転写
を開始する。このとき、フォトインタラプタ122が出
力する検出信号のカウントをリセットし新たにカウント
を開始する。ステップS52では、フォトインタラプタ
122の検出信号のカウント数が所定数に到達したか否
かを判別する。ここでは、フォトインタラプタ122の
検出信号のカウント数が所定数となったとき、第1画像
の先端位置が2次転写位置近傍の所定位置に到達するよ
うに設定しておき、フォトインタラプタ122の検出信
号のカウント数がこの所定数になったとき、このカウン
ト数をリセットして新たに検出信号のカウントを開始す
るとともに、ステップS53に移行する。
ラ98で待機させられている用紙を転写装置37側に搬
送し、2次転写下ローラ67に所定電圧を印加して、用
紙に対する2次転写動作を開始する。このとき、同時に
給紙部17から次の用紙を搬送し、レジストローラ98
に待機させる。このことにより、転写ベルト46上に形
成されている第1画像が、用紙に転写されることとな
る。フォトインタラプタ122のカウント数が「3」に
なったとき、第1画像の2次転写動作はすでに完了し、
第2画像の先端位置が2次転写位置近傍の所定位置に到
達している。したがって、レジストローラ98で待機さ
せられている用紙を転写装置37側に搬送し、2次転写
下ローラ67に所定電圧を印加して、用紙に対する2次
転写動作を開始する。2つの画像の2次転写動作が完了
したとき、ステップS54に移行する。ステップS54
では、複写残り部数を示す変数kから「2」を減算す
る。ステップS55では、変数kの値と「1」とを比較
する。変数kの値が「1」よりも大きい場合には、ステ
ップS36に移行して、同様の画像形成動作を繰り返
す。変数kの値が「1」である場合には、ステップS3
5に移行する。これは、複写部数として奇数枚が選択さ
れた場合の最終部にあたるものであって、この場合には
転写ベルト46上には1つの画像だけを形成すればよい
ため、ステップS35の通常の画像形成処理を行えばよ
い。また、変数kの値が1よりも小さいときには、指示
された複写部数をすべて処理したと判断してステップS
56に移行する。ステップS56では、終了処理を行
う。
ベルト46の幅方向端縁部に設けられている検出孔12
0は、回転方向に等間隔に6個所設けられており、フォ
トインタラプタ122がいずれの検出孔120を検出し
たタイミングでも転写のタイミング信号を生成すること
ができ、待機時間が短縮されて処理時間も短縮すること
が可能となる。 〔ステアリン酸亜鉛塗布制御〕また、操作パネル202
から複写動作が指示されると、複数部数の複写指示の場
合であってもこれを1つのオペレーションと見なして、
指示された複写部数を連続して処理し、各オペレーショ
ンが終了する毎に、ステアリン酸亜鉛塗布装置59によ
り転写ベルト46表面にステアリン酸亜鉛を塗布するよ
うに構成している。また、転写ベルト46表面へのトナ
ー画像の転写回数を計数して、この転写回数が所定回数
に到達した際にも、ステアリン酸亜鉛を転写ベルト46
表面に塗布するように構成している。これを図13に示
したフローチャートに基づいて説明する。
を行う。たとえば、操作パネル202から複写動作の指
示があった場合、複写部数や両面複写の有無、モノカラ
ー複写の指示かフルカラー複写の指示かなどを判断し
て、これらの指示に基づいて1オペレーションの画像形
成動作を設定する。ステップS62では、ステップS6
2で設定された1オペレーションの画像形成動作に基づ
いて、転写ベルト46から用紙への2次転写動作を行う
回数lを設定する。たとえば、1枚の原稿で10部の複
写物を作製する場合には、2次転写動作を行う回数lは
「10」に設定される。
トナー画像を形成し転写ベルト46に転写する1次転写
動作および転写ベルト46から用紙上にトナー画像を転
写する2次転写動作を行う。ステップS64では、その
オペレーションにおける残り複写枚数を示す変数lから
「1」を減算するとともに、前回転写ベルト46にステ
アリン酸亜鉛を塗布した後、感光体ドラム30から転写
ベルト46にトナー像を転写した通算回数を示す転写回
数mに所定数を加算する。この転写回数mに加算する所
定数は、たとえば、モノカラー複写の場合「1」を加算
し、フルカラー複写の場合「4」を加算する。また、両
面複写の場合、ステアリン酸亜鉛の塗布頻度を上げるた
めに、モノカラーの場合には「2」を加算し、フルカラ
ーの場合には「8」を加算するように構成してもよい。
Mを超えたか否かを判別する。所定数Mは、転写回数m
がこの回数に到達した際にステアリン酸亜鉛を転写ベル
ト46に塗布するように設定されたしきい値であって、
たとえば、200〜240程度に設定される。このこと
により、モノカラーのみの複写動作の場合200〜24
00枚の用紙に複写を行った時点でこのしきい値に達し
たと見なし、フルカラーの複写動作のみの場合には50
〜60枚の用紙に対する複写を行った時点でこのしきい
値に達したと見なされる。また、両面複写の場合には、
フルカラー複写の場合で25〜30枚の用紙に対して複
写動作を行った時点でこのしきい値に達したと見なされ
る。
きい値Mに到達したと判断した場合、ステップS66に
移行する。ステップS66では、ステアリン酸亜鉛塗布
ブラシ60を転写ベルト46に当接させて転写ベルト4
6を回転駆動し、転写ベルト46の表面にステアリン酸
亜鉛の塗布を行う。ステップS67では、ブラックのト
ナーを収納する現像装置36を感光体ドラム30の周面
に当接させて現像ローラを駆動し、現像エイジングを実
行する。
回転駆動する際には、感光体ドラム30も同時に回転す
ることとなる。このとき、感光体ドラム30の周面に
は、クリーニング装置38のファーブラシ142により
ステアリン酸亜鉛が塗布される。しかしながら、感光体
ドラム30周面には静電潜像が形成されておらず、いず
れの現像装置も駆動しない場合には、感光体ドラム30
の周面に塗布されるステアリン酸亜鉛が過剰となる。そ
こで、ブラックの現像装置36を駆動して、現像ローラ
に形成されるトナーの磁気ブラシを感光体ドラム30周
面に当接させることによって、感光体ドラム30周面の
余分なステアリン酸亜鉛を除去することができる。ステ
ップS68では、所定時間が経過した否かを判別する。
ここで、所定時間は約20秒に設定することができる。
ステップS68において20秒が経過した際には、ステ
アリン酸亜鉛の亜鉛の塗布および現像エイジングを停止
してステップS69に移行する。このことにより、転写
ベルト46表面に対してステアリン酸亜鉛を充分に塗布
することができ、形成される画像に中抜けが生じること
を防止できる。ステップS69では、通算転写回数を示
す変数mをリセットして、ステップS70に移行する。
における残り複写枚数lが「0」よりも大きいか否かを
判別する。残り複写枚数lが「0」よりも大きい場合に
は、ステップS63に移行し、次の複写動作を実行す
る。ステップS70において、残り複写枚数lが「0」
に到達した場合には、ステップS71に移行する。ステ
ップS71では、ステアリン酸亜鉛塗布ブラシ60を転
写ベルト46に当接させて転写ベルト46を回転駆動
し、転写ベルト46の表面にステアリン酸亜鉛の塗布を
行う。この場合、用紙が2次転写位置を通過してから転
写ベルト46が1回転する間、ステアリン酸亜鉛の塗布
を行うものとする。たとえば、転写ベルト46が1回転
するのに約6秒かかるとすると、これに応じてステアリ
ン酸亜鉛塗布ブラシ60を転写ブラシ46に当接させて
転写ベルト46を約6秒間回転駆動するように構成でき
る。この場合、同時に現像装置36を感光体ドラム30
の周面に当接させて現像ローラを駆動し、現像エイジン
グを行ってもよい。
1オペレーション毎にステアリン酸亜鉛が塗布されるこ
ととなり、用紙に転写されるトナー画像に中抜けなどの
障害が発生することを防止できる。また、用紙へのトナ
ー画像の転写が終了した直後に、転写ベルト46を約1
回転させることによってステアリン酸亜鉛を塗布してい
るため、処理時間が短く、ユーザを待たせることがな
い。
い場合にも、転写ベルト46へのトナー画像の転写回数
が所定値に到達したときに、転写ベルト46表面へのス
テアリン酸亜鉛の塗布を行っているため、転写ベルト4
6表面のステアリン酸亜鉛が不足することがなく、中抜
けなどの障害が防止できる。転写ベルト46上にステア
リン酸亜鉛の塗布を行う際には、感光体ドラム30も同
時に回転するため、感光体ドラム30周面にはファーブ
ラシ142によってステアリン酸亜鉛が塗布されること
となるが、現像装置36を駆動して現像エイジングを行
っているため、感光体ドラム30周面の余分なステアリ
ン酸亜鉛は現像装置36によって除去されることとな
る。したがって、感光体ドラム30周面に塗布されるス
テアリン酸亜鉛は適切な量に保たれる。 〔他の実施形態〕 (A)転写ベルト46の幅方向端縁部であって、回転方
向に等間隔で6個所にアルミ箔などの反射部材を設け、
反射部材に光を照射するLEDなどの発光部と反射部材
から反射される光を受光するフォトトランジスタなどの
受光部とを配置して、フォトトランジスタの出力信号に
基づいて、転写のタイミング信号とすることも可能であ
る。 (B)上述の実施形態では、6個の検出孔120を設け
たが、この数に限定されるものではなく、4個または6
個以上の偶数箇所に設けることも可能である。 (C)上述の実施形態では、フォトインタラプタ122
の検出信号に基づいて、2次転写のタイミング信号を生
成するように構成しているが、このフォトインタラプタ
122の検出信号とタイマを利用して、2次転写のタイ
ミングを信号を生成することも可能であり、また、2次
転写のタイミング信号を生成するためのフォトインタラ
プタを別途設けることも可能である。 (D)自動原稿給紙装置(ADF)を備え、ADFに挿
入される複数の原稿に基づいて複写動作を行う際に、転
写ベルト46上に2つのトナー画像を形成することが可
能なサイズの用紙に対して画像形成を行う場合には、2
枚の原稿画像を読み取って転写ベルト46上に2つのト
ナー画像を並列に形成し、これを2枚の用紙に連続して
2次転写するように構成できる。この場合、上述の実施
形態の場合と同様にして、フォトインタラプタ122の
検出信号に基づいて転写タイミング信号を生成し、転写
ベルト46上に2つの原稿に基づくトナー画像を形成す
る。各色成分に基づくトナー画像が積層状態で形成され
たあと、2枚の用紙に連続的に2次転写する。原稿の枚
数が奇数の場合には、最終原稿のみ通常の転写処理を行
うこととする。
を利用した複写処理を高速に行うことができる。 (E)上述した実施形態では、各ローラの中間支持面と
端縁支持面との間に周速差が生じている。これに対して
転写ベルト46の中間内周面112と蛇行防止用突条1
13の端縁内周面114は直線部分では同一速度で移動
している。したがって、転写ベルト46の中間内周面1
12と蛇行防止用突条113の端縁内周面114が、ロ
ーラの中間支持面と端縁支持面に当接している個所で
は、すべりが生じて部品の摩耗などが問題となる。
ーラを図13のような構成とする実施形態を示す。ここ
でも、1次転写上ローラ47を1例として示す。1次転
写上ローラ47は、転写ベルト46の中間内周面112
を支持するローラ本体131を有している。このローラ
本体131は、転写ベルト46の中間内周面112とほ
ぼ同一の幅を有し、その外周面が転写ベルト46の中間
内周面112に当接して支持する中間支持面132を構
成している。
ラ本体131の回転軸(図示せず)に回転自在に支持さ
れる支持コロ133が設けらている。支持コロ133
は、ローラ本体131の径よりも蛇行防止用突条113
の高さ分だけ小さい径に設定されており、その外周面
は、転写ベルト46の蛇行防止用突条113の幅とほぼ
同一の幅で構成され、蛇行防止用突条113の端部内周
面114を支持する端部支持面134を構成している。
この支持コロ133は、ローラ本体131と独立して回
動可能に支持されている。
周面112がローラ本体131の中間支持面132に当
接し、蛇行防止用突条113の端部内周面114が支持
コロ133の端部支持面134に当接することによっ
て、転写ベルト46は1次転写ローラ47の外周面に支
持されている。1次転写下ローラ48、クリーニングロ
ーラ63、2次転写上ローラ45、テンションローラ4
9、駆動ローラ44の各ローラは、上述した1次転写上
ローラ47と同様に、ローラ本体と支持コロとを有する
構成となっている。このことにより、転写ベルト46
は、幅方向中間部と幅方向端縁部とにおいてそれぞれロ
ーラ本体および支持コロの外周面に当接して均一に支持
されることとなり、その外周面に凹凸を生じることがな
くなる。支持コロ133は、ローラ本体131の回転と
関係なく独立して回動可能となっているため、ローラ本
体131と支持コロ133の径が異なっていても周速差
を生じることがない。したがって、転写ベルト46の内
周面と各ローラとの間に滑りが生じることがなく、摩耗
により各部品の寿命が短くなることを防止できる。 (F)周面に繊維が植設されたファーブラシをクリーニ
ング装置62に設け、転写ベルト46表面にステアリン
酸亜鉛を塗布するように構成することもできる。この場
合には、クリーニング装置62のクリーニングローラ6
5が転写ベルト46に当接するとき、同時にこのファー
ブラシが転写ベルト46のうち2次転写位置を通過して
用紙へのトナー画像の転写が終了した部分に対して、ク
リーニングローラ65によるクリーニングを行うととも
に、ファーブラシによるステアリン酸亜鉛の塗布を自動
的に行うことができる。
塗布された潤滑剤を潤滑剤除去手段により除去している
ため、画像にかぶりが生じることなく、良好な画質で画
像形成を行うことができる。
概略図。
示す縦断面図。
Claims (5)
- 【請求項1】周面に静電潜像が形成される感光体ドラム
と、 カラー画像を構成する色成分に基づく色トナーが収納さ
れる複数の現像装置で構成され、前記感光体ドラム周面
の静電潜像をトナー画像に顕像化する現像手段と、 駆動ローラと従動ローラ間に張設され、前記感光体ドラ
ムとともに回転駆動されて前記感光体ドラム周面に顕像
化された各色トナーによるトナー画像が積層状態で転写
される転写ベルトと、 前記感光体ドラム周面から前記転写ベルトにトナー画像
を転写する1次転写手段と、 前記感光体ドラムおよび転写ベルトが回転駆動される際
に感光体ドラム周面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布手段
と、 前記複数の現像装置のうちいずれかを駆動して前記感光
体ドラム周面に余分に塗布された潤滑剤を除去する潤滑
剤除去手段と、搬送されてくる用紙表面に前記転写ベルト表面からトナ
ー画像を転写する2次転写手段と、 2次転写時にトナーの転写を促進するためのトナー剥離
剤を前記転写ベルト表面に塗布する剥離剤塗布手段と、 2次転写動作の実行回数を計数する転写回数計数手段
と、 を備え、 前記転写回数計数手段による計数値が所定値に達したと
き、前記剥離剤塗布手段による転写ベルトへのトナー剥
離剤の塗布を実行し、さらに引き続き前記感光体ドラム
周面に余分に塗布される潤滑剤を前記潤滑剤除去手段に
より除去するように構成された、 画像形成装置。 - 【請求項2】前記潤滑剤はステアリン酸亜鉛である、請
求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】前記現像手段は、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックの4つの現像装置でなる、請求項1また
は2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記潤滑剤除去手段は、前記ブラックの現
像装置の駆動により前記感光体ドラム周面に余分に塗布
された前記潤滑剤を除去する、請求項3に記載の画像形
成装置。 - 【請求項5】前記トナー剥離剤は、ステアリン酸亜鉛で
ある、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP13564298A JP3455672B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 画像形成装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13564298A JP3455672B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 画像形成装置 |
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Family Applications (1)
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JP13564298A Expired - Fee Related JP3455672B2 (ja) | 1998-05-18 | 1998-05-18 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP3455672B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP5853468B2 (ja) | 2011-07-29 | 2016-02-09 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置 |
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- 1998-05-18 JP JP13564298A patent/JP3455672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11327359A (ja) | 1999-11-26 |
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