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JP3454481B2 - ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン樹脂組成物

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JP3454481B2
JP3454481B2 JP1997593A JP1997593A JP3454481B2 JP 3454481 B2 JP3454481 B2 JP 3454481B2 JP 1997593 A JP1997593 A JP 1997593A JP 1997593 A JP1997593 A JP 1997593A JP 3454481 B2 JP3454481 B2 JP 3454481B2
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Japan
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polyolefin resin
resin composition
melting point
acid
synthetic organic
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学 野村
薫 和田
雅彦 岩佐
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリオレフィン樹脂
組成物および樹脂組成物に関し、更に詳しくは硬度、剛
性、耐衝撃性、耐熱性、外観および寸法安定性に優れた
成形品を形成することのできるポリオレフィン樹脂組成
物および樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、ポ
リオレフィン樹脂の耐熱性および剛性を改良するため
に、板状無機フィラーをポリオレフィン樹脂に混合する
技術は既に公知であり、自動車用材料を初め多くの分野
においてそのような技術が活用されている。
【0003】もっとも、板状無機フィラーをポリオレフ
ィン樹脂に添加すると得られるポリオレフィン樹脂組成
物の成形品は耐衝撃性が低下する等の問題がある。
【0004】そのような耐衝撃性の低下という問題を解
決するために、板状無機フィラーを充填した前記ポリオ
レフィン樹脂組成物に更にエラストマー等を添加するこ
とが一般に行われている。
【0005】しかし、この場合、エラストマーを配合し
たポリオレフィン樹脂組成物の成形品は、耐衝撃性が向
上する代わりに、表面硬度が低下すると共に、耐熱性、
剛性などが低下するという他の問題が生じる。
【0006】又、板状無機フィラーを充填したポリオレ
フィン樹脂組成物の耐衝撃性を向上させるために、グラ
スファイバーを添加することも考えられている。
【0007】しかしながら、グラスファイバーを添加す
ると、それを含有するポリオレフィン樹脂組成物の成形
品は、アイゾット衝撃強度が向上するものの、面衝撃性
が低下すると共に、外観および寸法安定性の低下を生じ
るという別の新たな問題を生じる。
【0008】そこで、板状無機フィラーを充填したポリ
オレフィン樹脂組成物が有する優れた剛性、耐熱性を低
下させずに衝撃強度の向上を図る技術の開発が強く求め
られている。
【0009】この発明者らは、板状無機フィラーを充填
したポリオレフィン樹脂組成物が有する優れた特長であ
るところの、寸法安定性、表面平滑性、剛性および硬度
を低下させずに、衝撃強度を向上させ、さらには剛性を
向上させる発明を完成することを目的として鋭意検討を
した結果、ポリオレフィン樹脂と板状無機フィラーとに
更にポリオレフィン樹脂の融点よりも高い融点を有する
特定形状の有機繊維を、その融点以下で複合化すること
により前記目的を達成することのできることをつきとめ
た。
【0010】すなわち、この発明の目的は、硬度、剛
性、耐衝撃性、耐熱性、外観および寸法安定性に優れた
成形品を形成することのできるポリオレフィン樹脂組成
物および樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0011】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、融点が170℃以下の
ポリオレフィン樹脂40〜95.5重量%と、板状無機
フィラー4〜40重量%と、融点が200℃以上であ
り、繊維径が0.5〜100μmであり、繊維長が1〜
30mmである合成有機繊維0.5〜15重量%とを、
前記合成有機繊維の融点以下の温度下で混練してなるこ
とを特徴とするポリオレフィン樹脂組成物であり、請求
項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のポリオレフ
ィン樹脂組成物を構成する成分全体100重量部と酸変
性ポリオレフィン樹脂0.01〜10重量部とを含有す
ることを特徴とする樹脂組成物である。
【0012】以下、この発明について詳述する。
【0013】この発明におけるポリオレフィン樹脂はそ
の融点が170℃以下である。配合するポリオレフィン
樹脂の融点が170℃を越えると他の成分、特に合成有
機繊維との混練操作が困難になる。
【0014】ここで、このポリオレフィン樹脂の融点
は、JIS K7121に規定する方法に準じて決定す
ることができる。このJIS K7121に規定する融
点測定法を簡単言うと次の通りである。すなわち、化学
天秤で約5mgの試料を採取し、その試料を容器にに詰
め、JIS K7100に規定する標準温度状態2級お
よび標準湿度状態2級において状態調節を行った後、D
SC装置またはDTA装置に装填し、融解ピーク終了時
よりも約30℃高い温度まで加熱溶融し、その温度に1
0分間保持してから、出現する転移ピークよりも少なく
とも約50℃低い温度にまで冷却速度10℃/分で冷却
する。得られたDTA曲線またはDSC曲線において、
融解ピークの頂点を融解ピーク温度とする。
【0015】この発明におけるポリオレフィン樹脂とし
ては、例えば、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重
合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体、ポリブテ
ン−1などを挙げることができる。この発明においては
前記各種のポリオレフィン樹脂の中からその融点が17
0℃以下の樹脂を適宜に選択して、その一種を単独で使
用することもできるし、その二種以上を併用することも
できる。
【0016】また、この発明においてその融点が170
℃以下である好ましいポリオレフィン樹脂は、そのメル
トインデックス(MI)が10g/10分以上、好まし
くは15g/10分以上である。
【0017】ポリオレフィン樹脂のMIが10g/10
分以上であると、この発明の目的を達成することがで
き、特にこの発明のポリオレフィン樹脂組成物および樹
脂組成物を成形加工する際の流動性が適正になって自動
車部品を初めとする大型成形品の成形加工を容易かつ確
実にすることができ、しかもフローマーク等を初めとす
る外観不良を抑制することができる。
【0018】また、この発明における融点が170℃以
下である好ましいポリオレフィン樹脂の一つは、13C−
NMRで測定したペンタッド分率においてそのmmmm
分率が97%以上、特に97.5%以上であるポリプロ
ピレンである。
【0019】mmmm分率が97%以上であるとこの発
明の目的をよく奏することができ、特に剛性、耐熱性等
が一段と向上する。
【0020】ここで、13C−NMRで測定したペンタッ
ド分率におけるそのmmmm分率は、以下のようにして
測定することができる。
【0021】すなわち、ペンタッド分率とは、A.Zam
belli らによってMacromolecules.,925(197
3)に発表された方法、すなわち、同位体炭素による核
磁気共鳴(13C−NMR)スペクトルを使用する方法で
測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッド単位で
のアイソタクチック分率である。換言すると、アイソタ
クチックペンタッド分率は、プロピレンモノマー単位が
5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン
モノマー単位の分率である。ただし、ピークの帰属に関
しては、Macromolecules.,687(1975)に記
載の方法に従って行う。具体的には13C−NMRスペク
トルのメチル炭素領域の全吸収ピーク中のmmmmピー
クの強度分率としてアイソタクチックペンタッド単位を
測定したものである。
【0022】この発明における板状無機フィラーはとし
ては、特に制限がなく、その具体例としては、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、カオリンクレー、ベ
ントナイト、セリサイト、モンモリロナイト、バライト
(硫酸バリウム)、ひる石、タルク、マイカ、ガラスフ
レーク等を挙げることができる。
【0023】前記各種の板状無機充填剤はその一種を単
独で使用しても良いし、また二種以上を併用しても良
い。
【0024】この発明における好ましい板状無機フィラ
ーは、その平均粒子径が0.3〜100μm、特に0.
5〜80μmである。
【0025】板状無機フィラーの平均粒子径が前記範囲
にあると、外観が良好で剛性が高く、かつ、衝撃強さの
低下が少ないという利点を有しているから特に好ましい
のである。
【0026】前記各種の無機充填剤の中でも、タルク、
マイカ等が好ましい。特にその中でもブレーン比表面積
が25,000cm2 /g以上であり、特に30,00
0cm2 /g以上であるタルクおよび平均粒径が30〜
80μmのマイカが好ましい。タルクのブレーン比表面
積が上記値以上であると、特に、衝撃強度の低下を抑制
すると共に剛性の向上効果が大きい。また、マイカの平
均粒径が上記範囲内であると、剛性の向上効果が著しい
のに加えて寸法安定性も高くなる。
【0027】ここで、ブレーン比表面積は、JIS R
5201における「セメントの物理的試験方法」中の
「粉末度試験」に準じて求めることができる。
【0028】この発明における合成有機繊維は、その融
点が200℃以上であることを要する。融点が170℃
以下のオリオレフィン樹脂を含有するこの発明のポリオ
レフィン樹脂組成物あるいはこの発明の樹脂組成物を成
形加工する際に、合成有機繊維が溶融せずにそのまま残
り、成形品中で、融点が200℃以上であるこの合成有
機繊維が強化剤としての役割を十分に果たすからであ
る。
【0029】融点が200℃以上である合成有機繊維を
形成する素材としては、66−ナイロン、6−ナイロン
などのポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレートなどのポリエステル、p−ヒド
ロキシ安息香酸と6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸との
ランダム共重合体などを初めとする全芳香族ポリエステ
ルなどのポリアリレート、ポリエーテルサルホン、ポリ
メチルペンテン−1、SPS、ポリカーボネート、ポリ
エーテルエーテルケトンなどを挙げることができる。こ
れらの他にも融点が200℃以上であるエンジニアリン
グプラスチックないしスパーエンジニアリングプラスチ
ックであって、繊維形成能を有するものをも、融点が2
00℃以上である合成有機繊維を形成する素材として使
用することができる。
【0030】この発明で使用される、融点が200℃以
上である合成有機繊維としては、その繊維径が0.5〜
100μmであるのが好ましく、特に1〜50μmであ
るのが好ましい。繊維径が前記範囲にあると、合成有機
繊維へのポリオレフィン樹脂あるいは酸変性ポリオレフ
ィン樹脂の含浸が十分に行われ、ポリオレフィン樹脂中
での合成有機繊維の分散が良好になり、ポリオレフィン
樹脂組成物または樹脂組成物の成形品に毛玉による外観
不良が発生することもなくその表面外観が一段と良好に
なり、耐衝撃性も一段と良好になる。
【0031】この発明で使用される融点が200℃以上
である合成有機繊維の繊維長は、1〜30mmであるの
が好ましく、特に2〜20mmであるのが好ましい。繊
維長が前記範囲内にあると、得られるポリオレフィン樹
脂組成物および樹脂組成物においては、ポリオレフィン
樹脂中での分散が良好になり、その結果として成形品の
耐衝撃性を初めとする各種の特性が向上する。
【0032】また、この発明で使用される融点が200
℃以上である合成有機繊維は、その剛性が20,000
〜100,000kg/cm2 、特に25,000〜5
0,000kg/cm2 であるのが好ましい。合成有機
繊維の剛性が前記範囲内にあると、ポリオレフィン樹脂
組成物ないし樹脂組成物の成形品における耐衝撃性の向
上効果が大きく剛性の大きな成形品を得ることができ
る。
【0033】この発明のポリオレフィン樹脂組成物は、
融点が170℃以下のポリオレフィン樹脂と、板状無機
フィラーと、融点が200℃以上であり、繊維径が0.
5〜100μmであり、繊維長が1〜30mmである合
成有機繊維とを含有する組成物である。
【0034】この場合、前記ポリオレフィン樹脂の含有
量は、前記ポリオレフィン樹脂と前記板状無機フィラー
と合成有機繊維との全体に対して、通常40〜95.5
重量%、好ましくは50〜90重量%である。このポリ
オレフィン樹脂の含有量が前記範囲内にあることによっ
て、成形性、耐衝撃性、剛性および耐熱性が殊に良好に
なる。前記板状無機フィラーの含有量は、前記ポリオレ
フィン樹脂と前記板状無機フィラーと合成有機繊維との
全体に対して、通常4〜40重量%、好ましくは5〜3
0重量%である。この板状無機フィラーの含有量が前記
範囲内にあると、剛性、耐熱性、寸法安定性が殊に良好
であり、しかも成形性も、フローマークおよびウェルド
外観、耐衝撃性も殊に良好である。前記合成有機繊維の
含有量は、前記ポリオレフィン樹脂と前記板状無機フィ
ラーと合成有機繊維との全体に対して、通常0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜15重量%である。合成有機
繊維の含有量が前記範囲内にあると、合成有機繊維のポ
リオレフィン樹脂中での分散が殊に良好になることによ
り表面外観が一層良好であり、この発明のポリオレフィ
ン樹脂組成物を用いて安定した成形加工を行うことがで
きる。
【0035】この発明のポリオレフィン樹脂組成物は、
融点が170℃以下のポリオレフィン樹脂と、板状無機
フィラーと、融点が200℃以上であり、繊維径が0.
5〜100μmであり、繊維長が1〜30mmである合
成有機繊維とをそれぞれ特定の割合で含有することが重
要なのであるが、この発明の目的を阻害しない範囲で各
種の他の成分を含有しても良い。そのような他の成分と
しては、たとえば滑剤、酸化防止剤、帯電防止剤、紫外
線吸収剤、難燃剤、離型剤、着色剤等を挙げることがで
きる。
【0036】ここで、滑剤としては、例えば、流動パラ
フィン、天然パラフィン、ワックス等の炭化水素系滑
剤;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、ミリス
チン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸あるいはオキシ脂
肪酸等の脂肪酸系滑剤;ステアリン酸、パルミチン酸、
オレイン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪
酸のメチル、エチル、プロピル、ブチルなどの低級アル
キルエステルである脂肪酸エステル系;脂肪族の高級あ
るいは低級アルコール、ポリグリコール等のアルコール
系滑剤;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウ
ム等の金属石ケン;シリコンオイル、変性シリコン等の
シリコン等を挙げることができる。
【0037】前記酸化防止剤としては、例えば、2,6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキ
シアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフ
ェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2−
メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t
−ブチルフェノール)、4,4−チオビス(3−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、4,4−ブチリデンビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、テト
ラキス{メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メタン、1,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
t−ブチルフェニル)ブタンのようなフェノール系化合
物、フェニル−β−ナフチルアミン、N,N−ジフェニ
ル−p−フェニレンジアミンのようなアミン系化合物、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリフェニル
フォスファイト、トリオクタデシルフォスファイト、ジ
フェニルイソデシルフォスファイトのようなリン系化合
物、ジラウリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチ
オジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネー
トのような硫黄化合物等を挙げることができる。
【0038】前記帯電防止剤としては、例えば、ポリオ
キシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアル
キルアミドのような非イオン系帯電防止剤、アルキルス
ルホネート、アルキルベンゼンスルホネートのようなア
ニオン系帯電防止剤、第4級アンモニウムクロライド、
第4級アンモニウムサルフェートのようなカチオン系帯
電防止剤、アルキルベタイン型、アルキルイミダゾリン
型のような両性帯電防止剤等を挙げることができる。
【0039】前記紫外線吸収剤としては、例えば、フェ
ニルサリシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレー
ト等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−
(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤等を挙げること
ができる。
【0040】前記難燃剤としては、例えば、ポリトリブ
ロモスチレン、デカブロモジフェニルエーテル、テトラ
ブロモビスフェノールAのようなハロゲン系難燃剤、リ
ン酸アンモニウム、トリクレジルホスフェート、トリエ
チルホスフェート、酸性リン酸エステル等のリン系難燃
剤、酸化スズ、三酸化アンチモン等の無機系難燃剤等を
挙げることができる。
【0041】前記離型剤としては、例えば、カルナバワ
ックス、パラフィンワックス、シリコーン油等を挙げる
ことができる。
【0042】前記着色剤としては、プラスチックの着色
に使用される通常の着色剤を使用することができる。
【0043】この発明のポリオレフィン樹脂組成物は、
前記特定のポリオレフィン樹脂と板状無機フィラーと特
定の合成有機繊維とを含有することが重要であるが、こ
れらを単に混合するだけではこの発明の目的を達成する
ことができない。この発明の目的を達成し、この発明で
言う技術的効果を奏するポリオレフィン樹脂組成物を得
るには、前記特定のポリオレフィン樹脂と板状無機フィ
ラーと特定の合成有機繊維とを特定の温度で混練するこ
とが重要である。すなわち、この発明のポリオレフィン
樹脂組成物は、前記特定のポリオレフィン樹脂と板状無
機フィラーと特定の合成有機繊維とをこの合成有機繊維
の融点以下の温度、特に融点が170℃以下のポリオレ
フィン樹脂の融点以上でかつ合成有機繊維の融点以下の
温度範囲に加熱しながら混練してなる。
【0044】上記の温度範囲で混練を行うと、合成有機
繊維の繊維形状が破壊されず、しかも合成有機繊維と板
状無機フィラーとが相俟ってこれらによる補強効果が一
層良く奏される。もし、合成有機繊維の融点を超える温
度で混練を行うと、合成有機繊維が混練中に融解してし
まうので、合成有機繊維という特定の形状の物質を含有
させる技術的意味が失われ、この発明の目的を達成する
ことができない。
【0045】混練に先立ち特定のポリオレフィン樹脂と
板状無機フィラーと特定の合成有機繊維とを混合してお
くのが好ましい。この混合には、従来から公知の混合機
たとえばリボンブレンダー、タンブルミキサー、ヘンシ
ェルミキサー、V型ブレンダーなどを使用することがで
きる。もっとも、特定のポリオレフィン樹脂と板状無機
フィラーと特定の合成有機繊維とを一度に混合すること
が好ましいけれど、場合によっては、必ずしもこの三成
分を一度に混合する必要はなく後述する混練機に前記三
成分を一度にあるいは順次に添加して混練しても良い。
【0046】混練には、従来から公知の混練機を使用す
ることができる。混練機としては、たとえばオープンロ
ール、バンバリミキサー、単軸スクリュー押出機、2軸
スクリュー押出機、単軸往復動スクリュー混練機を挙げ
ることができる。
【0047】かくして調製されたこの発明のポリオレフ
ィン樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂に板状無機フィ
ラーを充填してなるポリオレフィン樹脂組成物が有する
寸法安定性、表面平滑性、剛性、および硬度等の優れた
特性を維持しつつ、あるいは剛性および耐熱性を向上さ
せつつ、衝撃強度を大幅に向上した成形品に成形するこ
とができる。
【0048】このポリオレフィン樹脂組成物はかかる優
れた特性を有することにより、たとえば自動車分野にお
けるたとえばバンパー、インストルメントパネル、サイ
ドモール、ラジエータグリル、カウルルーバー、コンソ
ールボックス、メーターフード、各種ピラーなどの成形
品の成形に好適に利用することができる。
【0049】この発明のポリプロピレン樹脂組成物は前
述したような優れた特性を有するのであるが、剛性、硬
度、耐熱性、耐衝撃性等を更に向上させるのであれば、
この発明の樹脂組成物が更に好ましい。
【0050】この発明の樹脂組成物は、この発明のポリ
オレフィン樹脂組成物を構成する特定のポリオレフィン
樹脂と板状無機フィラーと特定の合成有機繊維と酸変性
ポリオレフィン樹脂とを含有する。
【0051】ここで、この酸変性ポリオレフィン樹脂
は、ポリオレフィン樹脂を酸で変性してなる樹脂であ
る。
【0052】このポリオレフィン樹脂としては、低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、超高分子量ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂、ポ
リプロピレンなどを挙げることができる。
【0053】また、これらの中でもポリエチレン、ポリ
プロピレン等が好適である。
【0054】酸変性ポリオレフィン樹脂中の主鎖となる
ポリオレフィンの分子量は、通常10×104 〜100
×104 であるのが好ましく、特に20×104 〜80
×104 であるのが好ましい。
【0055】これらのポリオレフィン樹脂を変性する酸
としては、マレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、
およびメタアクリル酸などのカルボン酸基を含有する低
分子量化合物、スルホン酸などのスルホ基を含有する低
分子量化合物、ホスホン酸などのホスホ基を含有する低
分子量化合物などを挙げることができる。これらの中で
もカルボン酸基を含有する低分子量化合物が好ましく、
特にマレイン酸、無水マレイン酸、アクリル酸、および
メタアクリル酸などが好ましい。
【0056】変性に使用する酸は、これらの一種を選択
して使用しても良いし、また、これらから二種以上を選
択して併用することもできる。
【0057】酸変性ポリオレフィン樹脂における酸の付
加量としては、酸変性ポリオレフィン樹脂に対して通常
0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%
である。
【0058】この発明の樹脂組成物における酸変性ポリ
オレフィン樹脂の含有量は、この発明のポリオレフィン
樹脂組成物における特定のポリオレフィン樹脂と板状無
機フィラーと特定の合成有機繊維との合計100重量部
に対して0.01〜10重量部であり、好ましくは0.
1〜5重量部である。
【0059】酸変性ポリオレフィン樹脂の含有量が前記
範囲内にあると、この発明の樹脂組成物の成形品につ
き、曲げ強さ等の機械的強度、硬度、熱変形温度、耐衝
撃性等を一段と向上させることができる。
【0060】この発明の、酸変性ポリオレフィン樹脂を
含有する樹脂組成物は、この発明のポリオレフィン樹脂
組成物を調製するのと同様の操作によって得ることがで
き、すなわち、前記特定のポリオレフィン樹脂と板状無
機フィラーと特定の合成有機繊維と前記酸変性ポリオレ
フィン樹脂とを、前記合成有機繊維の融点以下の温度
で、特に前記ポリオレフィン樹脂の融点以上でかつ前記
合成有機繊維の融点以下の温度で混練することにより初
めて得ることができる。
【0061】混練については、ポリオレフィン樹脂組成
物における混練と同様である。
【0062】この発明の樹脂組成物はこの発明のポリオ
レフィン樹脂組成物の特性を更に向上させたものである
ので、この発明の樹脂組成物を、たとえば自動車部品の
バンパー、インストルメントパネル、サイドモール、ラ
ジエータグリル、カウルルーバー、コンソールボック
ス、メーターフード、各種ピラーなどの成形品の成形に
好適に利用することができる。
【0063】
【実施例】 (実施例1〜7、参考例1〜4、比較例1〜9)表1に
示す種類のポリオレフィン、フィラーおよび繊維を、表
1に示す配合量でドライブレンドした後に、二軸混練機
で、180℃で、かつ毛玉の発生しないように十分に混
練した後に、得られたペレットを80℃に加熱しつつ8
時間乾燥した後に、射出成形機で試験片を作成した。成
形温度は、180℃であった。
【0064】なお、比較例5および比較例9において
は、合成有機繊維の融点以上の温度、すなわち280℃
で混練を行った。
【0065】作成した試験片は23℃に48時間保持し
てからJISに準拠する、以下に記載の各種の試験を行
った。試験結果を表2に示した。
【0066】 表1におけるポリオレフィン樹脂の記号の意味 PP−1; 種類:結晶性エチレン−プロピレン共重合体 メルトインデックス:30g/10分、 ペンタッド分率中のmmmm分率:98.5%、 融点:165℃ PP−2 種類:プロピレン単独重合体 メルトインデックス:20g/10分、 ペンタッド分率中のmmmm分率:98.0%、 融点:166℃ PE−1 種類:高密度ポリエチレン(HDPE) メルトインデックス:6g/10分、 融点:137℃ MP−1 種類:ポリメチルペンテン−1 メルトインデックス:26g/10分、 (タダシ、MI条件は260℃、5,000g) 融点:240℃ フィラーの種類 タルク−1 種類:タルク ブレーン比表面積:32,000cm/gのタルク 平均粒子径:0.8μm マイカ−1 種類:マイカ 平均粒子径:70μm GB 種類:ガラスビーズ 平均粒子径:100μm 繊維の種類 有機繊維−1 種類;66−ナイロン繊維(融点:260℃) 繊維径:10μm 繊維長:3mm 有機繊維−2 種類;ポリアリレート繊維(融点:260℃) 繊維径:25μm 繊維長:3mm 有機繊維−3 種類;ポリエチレンテレフタレート繊維(融点:245
℃) 繊維径:5μm 繊維長:6mm 有機繊維−4 種類;66−ナイロン繊維(融点:260℃) 繊維径:400μm 繊維長:100mm 評価試験 曲げ強さおよび曲げ弾性率;JIS K−7203に準
拠 表面硬度;JIS K−7202に準拠(スケール:
R) 熱変形温度;JIS K−7207に準拠(荷重:4.
6kg/cm2 ) アイゾット衝撃強さ;JIS K−7110に準拠(ノ
ッチ付き) デュポン衝撃強さ;JIS K−7211に準拠 表面外観;縦、横および厚みが140mm、140mm
および3mmである平板を作成し、その表面状態を目視
により観察して判定した。判定の結果、目視によって有
機繊維の1mm以上の凝集体が認められず、しかも表面
の荒れ等のないものを良好とし、それ以外は不良である
とした。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】上掲の表2において実施例1〜4および比
較例1〜5の評価結果につき、以下の表3において、参
考例1の評価結果と比較して、大幅に向上している評価
結果を◎、向上している評価結果を○、同等の評価結果
を△、逆に低下した評価結果を×で示した。また、上掲
の表2において実施例5、6および比較例6〜8の評価
結果につき、以下の表3において、参考例2の評価結果
と比較して、大幅に向上している評価結果を◎、向上し
ている評価結果を○、同等の評価結果を△、逆に低下し
た評価結果を×で示した。同様に、実施例7を参考例3
と比較し、また比較例9を参考例4と比較して同様に評
価して、表4に示した。
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】(実施例8、9)前記実施例1において表
5に示された量の酸変性ポリオレフィン樹脂を更に添加
した外は、前記実施例1と同様に実施して試験片を作成
し、この試験片を用いて前記実施例1におけるのと同様
の評価試験を行った。評価結果を表6に示した。また、
なお、表中における酸変性ポリオレフィンAは、マレイ
ン酸付加量5重量%のポリプロピレン(分子量;15×
104 )であり、酸変性ポリオレフィンBは、アクリル
酸付加量が3重量%のポリプロピレン(分子量、20×
104 )である。
【0073】
【表5】
【0074】
【表6】
【0075】
【発明の効果】この発明によると、硬度、剛性、衝撃
性、耐熱性、外観および寸法安定性に優れるポリオレフ
ィン樹脂組成物および樹脂組成物を提供することができ
る。更に詳述すると、この発明によると、板状無機フィ
ラーを充填したポリプロピレン樹脂組成物の優れた特長
である、寸法安定性、表面安定性、剛性および硬度を維
持しつつ、あるいは更に剛性、耐熱性を向上させる上
に、衝撃強度を大幅に向上したポリプロピレン樹脂組成
物を提供することができる。また、この発明のポリプロ
ピレン樹脂組成物の上記優れた特性を更に向上させた樹
脂組成物を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−146947(JP,A) 特開 昭62−146946(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 融点が170℃以下のポリオレフィン樹
    脂40〜95.5重量%と、板状無機フィラー4〜40
    重量%と、融点が200℃以上であり、繊維径が0.5
    〜100μmであり、繊維長が1〜30mmである合成
    有機繊維0.5〜15重量%とを、前記合成有機繊維の
    融点以下の温度下で混練してなることを特徴とするポリ
    オレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のポリオレフィン樹
    脂組成物を構成する成分全体100重量部と酸変性ポリ
    オレフィン樹脂0.01〜10重量部とを含有すること
    を特徴とする樹脂組成物。
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