JP3454035B2 - 無段変速機の制御装置 - Google Patents
無段変速機の制御装置Info
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Description
無段変速機の制御装置に関するものであり、特に溝幅が
可変の一対のプーリで巻回されるベルトを狭持し、当該
プーリの溝幅を調整することで減速比を可変制御する無
段変速機構を備えたものに好適なものである。
構や、内燃機関(エンジン)の出力をクラッチ機構(ブ
レーキ機構を含む)の切換えで前進側への駆動力及び後
進側への駆動力に切換える前後進切換装置や、前記エン
ジンと無段変速機構との間に介装されるトルクコンバー
タ(以下、単にトルコンとも記す)などを備えた装置で
あり、各機構や装置への流体圧を制御する流体圧制御装
置を含む無段変速機の制御装置としては、例えば図16
に示すものがある。
本出願人が先に提案した特開平7−259941号公報
に記載されるものを簡潔に表したものであり、回転駆動
系と直結するポンプ1にライン圧調圧弁(無段変速機構
用調圧弁)2、クラッチ圧調圧弁3及びトルコン圧調圧
弁(トルクコンバータ用調圧弁)4が直列に接続されて
いると共に、前記トルコン圧調圧弁4より下流側には潤
滑系9が接続されている。また、各調圧弁の上流側に
は、それぞれ無段変速機構6、前後進切換装置7及びト
ルクコンバータ8が分岐接続されている。また、この制
御装置では、前記ライン圧調圧弁2の増圧側にライン圧
調整手段2aからの制御圧が供給され、前記クラッチ圧
調圧弁3の増圧側にクラッチ圧調整手段3aからの制御
圧が供給されている。また、前記トルコン圧調圧弁4の
上流側とトルクコンバータ8との間にはロックアップ制
御弁5が介装され、このロックアップ制御弁5にはロッ
クアップ調整手段5aからの制御圧が供給されている。
また、このロックアップ制御弁5の二つの出力ポート
は、トルクコンバータ8のリリース側(トルクコンバー
タをロックアップしない又はさせない供給方向であり、
以下,ロックアップしていない状態を単にアンロックア
ップとも記す)及びアプライ側(ロックアップする又は
させる供給方向)の夫々に接続されている。
弁2の上流ポート及び減圧側パイロットポートにポンプ
1で昇圧された作動流体が供給されると、リターンスプ
リング及び前記ライン圧調整手段2aからの増圧側制御
圧によるスプールの推力と、前記減圧側パイロット圧に
よるスプールの推力とが釣り合うまで流体圧を調圧して
上流ポートの上流側にライン圧が形成され、このライン
圧が無段変速機構6、特に前記ベルトを狭持するプーリ
に供給されるようになっている。なお、前記ライン圧調
圧弁2の増圧側に作用するライン圧調整手段2aからの
制御圧は、主として必要な減速比を達成しながらプーリ
に狭持されるベルトが滑らないように調整するものであ
ることから、無段変速機構6に供給されるライン圧は、
例えばエンジンの出力(トルク)などの当該無段変速機
構6への入力負荷とプーリによる減速比とに応じて調圧
されることになる。
作動流体圧の残り、即ちライン圧調圧弁2の余り流体が
クラッチ圧調圧弁3の上流ポート及び減圧側パイロット
ポートに供給されると、リターンスプリング及び前記ク
ラッチ圧調整手段3aからの増圧側制御圧によるスプー
ルの推力と、前記減圧側パイロット圧によるスプールの
推力とが釣り合うまで流体圧を調圧してクラッチ圧が形
成され、これが前後進切換装置7に供給されるようにな
っている。なお、前記公報に記載されるクラッチ圧調整
手段3aからの制御圧は、所謂クリープ状態を制御する
ために細かく調整されているが、後述のようにトルクコ
ンバータ8を用いる場合にはこれを細かく調整する必要
のないことから、ここでは理解を容易化するために、単
に前後進切換装置7の各クラッチ機構への必要圧を調整
するためだけのものであると考える。
がトルコン圧調圧弁4の上流ポート及び減圧側パイロッ
トポートに供給されると、リターンスプリングによるス
プールの推力と前記減圧側パイロット圧によるスプール
の推力とが釣り合うまで流体圧を減圧してトルコン圧が
形成され、これがトルクコンバータ8に供給されると共
に、その余り流体が前記潤滑系9に供給されるようにな
っている。
コン圧は、ロックアップ制御弁5を介してトルクコンバ
ータ8に供給されるから、例えば図16において、ロッ
クアップ調整手段5aからの制御圧がない状態ではトル
コン圧はリリース側に供給されてトルクコンバータ8は
アンロックアップ状態となり、当該ロックアップ調整手
段5aから制御圧が供給されている状態では、トルコン
圧はアプライ側に供給されてトルクコンバータ8はロッ
クアップ状態となる。なお、トルクコンバータ8をロッ
クアップさせるか否かを決定するロックアップ調整手段
5aからの制御圧は、主として車速及びエンジン回転速
度に応じて出力が制御される。そして、前記公報では、
トルクコンバータ8をアンロックアップ状態からロック
アップ状態へと移行する際に、エンジンからの入力回転
速度(エンジン回転速度と等価)とトルクコンバータか
らの出力回転速度(車速と等価),トルクコンバータで
言えばインペラの回転速度とタービンの回転速度との偏
差に応じて、ロックアップ調整手段5aからの制御圧を
次第に変更するとあるが、ここでは理解を容易化するた
めに、当該ロックアップ調整手段5aからの制御圧は、
単にロックアップとアンロックアップとを切換えるため
のON/OFF信号であると考える。
を、必要な流体圧が高い順に供給し、その余り流体を、
順次、必要な流体圧が低い機構や装置に供給するこのよ
うな流体圧制御装置は、一般の自動変速機に用いられる
ようにライン圧を絞りによって順次低下させて各機構や
装置に供給するものに比して、所謂流量収支がよい。特
に、あらゆる無段変速機構への入力負荷に応じてプーリ
がベルトを狭持し、且つプーリの溝幅,つまり減速比を
変更可能とするように、当該無段変速機構のプーリに供
給される流体圧の範囲が広い(ゲインが大きい)無段変
速機の制御装置としては、当該プーリを始め、各機構や
装置に供給する流体圧を容易に確保可能であるという利
点もある。なお、前記従来のトルコン圧調圧弁4による
トルコン圧は、基本的に一定圧になるように設定してあ
る。また、この無段変速機のようにエンジンと無段変速
機構との間に、当該エンジンの出力増幅機能を有するト
ルクコンバータを介装する場合には、前記クラッチ圧を
調整するためのクラッチ圧調整手段は必要ない場合もあ
る。
無段変速機の制御装置で実際に制御されるトルコン圧
は、トルクコンバータがロックアップ状態で、例えばエ
ンジン出力が大きく且つ高速で走行しているとき,所謂
高出力高速走行状態でもトルクコンバータが滑らない、
つまりロックアップし続ける程度には大きいが、当該ト
ルクコンバータの機械的な限界値である耐圧よりは小さ
い一定値に設定されている。当然ながら、発進加速時等
でエンジンからの入力回転速度とトルクコンバータの出
力回転速度,つまりトルクコンバータで言えば、インペ
ラの回転速度とタービンの回転速度との偏差が大きく、
当該トルクコンバータが出力増幅領域,所謂トルクコン
バータ領域で作用するようなアンロックアップ状態で
も、トルコン圧は前記一定値のままである。また、この
ようなアンロックアップ状態では、前記のようにリリー
ス側に供給されたトルコン圧は、トルクコンバータ内の
所謂ロックアップフェーシングとインペラに接続される
トルコンカバーとの間を通って、アプライ側からドレン
されるから、当該リリース側とアプライ側との差圧は小
さい。
込まれてエンジン回転速度は上昇しているが、車輪速と
等価なタービン速は未だ殆ど増速していない,前記高出
力発進加速時(ストール発進)等に、前記トルクコンバ
ータのリリース側とアプライ側との差圧が小さいと、前
記ロックアップフェーシングとトルコンカバーとの間に
十分な流体が流れず、両者の隙間(クリアランス)が小
さくなり、既にエンジンと共に高速回転し始めているト
ルコンカバーを、タービン(=車輪速)と等速なロック
アップフェーシングが引きずって、エンジン回転が不安
定となる場合がある。このような問題を子細に検討する
と、前記トルクコンバータをロックアップするかしない
かは、無段変速機構への入力負荷の大きさに比例してお
り、より具体的には当該無段変速機構への入力負荷に応
じて設定される前記ライン圧が高いときにアンロックア
ップ,ライン圧が低いときにロックアップ制御されるか
ら、前記一般的な自動変速機で行われているようにライ
ン圧を絞りで落としてトルクコンバータに供給するよう
にし、アンロックアップ時には高い圧力にしてロックア
ップの引きずりを防止できるようにすることも考えられ
る。しかしながら、前記ベルト式無段変速機構を用いた
無段変速機では、前述のようにプーリに供給するライン
圧のゲインが大き過ぎるため、このライン圧を単に絞り
で落としただけでは、前記両者を満足するトルコン圧を
得ることが困難になる。
の具体的な構造は、例えば図17aに示すようになって
いる。同図では、スプール全体がリターンスプリングに
よって図の左方に押圧されており、上流ポートからの作
動流体は左方のランドと右方のランドとの間のグルーブ
を通って下流ポートから流出する。また、供給流体のパ
イロット圧は左方のランドの左方受圧面に作用する。こ
のような形式の減圧弁に対して、上流側への供給流量が
増加すると、スプールの移動量が大きくなり、それに伴
ってリターンスプリングの反力(弾性力)も大きくなる
ことになるから、その結果、上流側の調整圧P1 は、同
図bに示すように、供給流量Qの増加と共に次第に設定
圧を越えて大きくなってしまう。この現象をオーバライ
ドと言う。ところが、前述のようにトルコン圧はトルク
コンバータの耐圧よりは小さいが、高出力高速走行状態
でもトルクコンバータのロックアップを確保できる程度
には大きい一定値であることから、当該トルコン圧と前
記クラッチ圧調圧弁3の上流側のクラッチ圧との実質的
な差圧は小さい。このようにトルコン圧とクラッチ圧と
の差圧が小さい、つまりクラッチ調圧弁3の上下流間の
差圧が小さいと、上下流間で供給流体が流れにくくなる
ことから、当該クラッチ調圧弁3におけるスプールの移
動量は更に大きくなってオーバライドが増加し、更にク
ラッチ圧が増加する。すると、今度はライン圧調圧弁2
の上下流間の差圧が小さくなることになるから、当該ラ
イン圧調圧弁2のオーバライドが増加することになり、
当該ライン圧調圧弁2の上流圧,即ちポンプ1の下流圧
が高くなってしまう。このようにポンプ1の下流圧が高
くなるということは、当該ポンプ1に係る負荷が大きく
なることであり、それは当該ポンプ1を駆動するエンジ
ンへの負荷を高めることになるから、結果的に燃費が低
下することに繋がる。このような問題を解決するために
は、特にトルクコンバータのロックアップ時に、トルコ
ン圧を小さくしてクラッチ圧との差圧を大きくすればよ
いが、その要求だけを満足するように、前記一定値であ
るトルコン圧を小さくすると、今度は前記高出力高速走
行状態でのロックアップ容量を確保できなくなってしま
うなどの二律相反する問題がある。
たものであり、前記ストール発進時のロックアップの引
きずりを防止すると共に、ポンプ側へのオーバライドを
抑制して燃費を向上し、更に高出力高速走行状態でのロ
ックアップ容量も確保可能な無段変速機の制御装置を提
供することを目的とするものである。
に、 本発明のうち請求項1に記載される無段変則貴の制
御装置は、溝幅が可変の一対のプーリで、巻回されるベ
ルトを挟持する無段変速機構を有し、ポンプで昇圧され
た作動流体を前記無段変速機構への入力負荷に応じた所
定の流体圧(ライン圧)に無段変速機構用調圧弁で調圧
して当該無段変速機構に供給し、少なくともその調圧弁
で余った作動流体を、前記とは個別のトルクコンバータ
用調圧弁で所定の流体圧(トルコン圧)に調圧してトル
クコンバータに供給する無段変速機の制御装置にあっ
て、前記トルクコンバータがロックアップ状態にあるか
否かを検出又は推定するロックアップ状態検出又は推定
手段と、このロックアップ状態検出又は推定手段によっ
て前記トルクコンバータがロックアップ状態にあるとき
とロックアップ状態にないときとで前記トルクコンバー
タに供給する流体圧(トルコン圧)を個別に調整するト
ルクコンバータ供給圧調整手段と、車両のストール発進
状態を検出又は推定するストール発進検出又は推定手段
とを備え、前記トルクコンバータ供給圧調整手段は、前
記ロックアップ状態検出又は推定手段によって前記トル
クコンバータがロックアップ状態にないことが検出又は
推定された場合は、前記ストール発進検出又は推定手段
によって車両がストール発進状態にないことが検出又は
推定されたときの方が、この状態にあることが検出又は
推定されたときよりも、当該トルクコンバータに供給さ
れる流体圧を低くするアンロックアップ時供給圧調整手
段を備えたことを特徴とするものである。
又は推定手段により、例えばエンジンの出力(トルク)
などから得られる当該無段変速機構への入力負荷、或い
はその入力負荷に応じて設定される前記無段変速機構へ
の流体圧(ライン圧)、或いは前記従来のロックアップ
制御弁へのロックアップ調整手段からの制御圧の有無等
から、トルクコンバータがロックアップ状態に制御され
ているか否かを検出又は推定する。一方、前記トルクコ
ンバータ用調圧弁の増圧側に、例えば前記従来のライン
圧調整手段等からの制御圧などを供給するようにすると
共に、例えば当該トルクコンバータ用調圧弁の減圧側へ
の制御圧を供給したり、その供給を停止したりして切換
える電磁弁などを備えてトルクコンバータ供給圧調整手
段を構成する。そして、このトルクコンバータ供給圧調
整手段は、トルクコンバータがロックアップ状態にない
(アンロックアップ状態)ときに、例えば前記ストール
発進時におけるロックアップの引きずりを防止するため
に前記トルクコンバータに供給する流体圧(トルコン
圧)を高い値に調整する。これは、例えば前述のように
当該アンロックアップ状態に相当してライン圧を高くす
るために、同じく高く設定される前記ライン圧調整手段
からの制御圧を前記トルクコンバータ用調圧弁の増圧側
に供給し、且つ当該トルクコンバータ用調圧弁の減圧側
への前記電磁弁からの制御圧の供給を停止することで可
能となる。これにより、前記トルクコンバータのリリー
ス側とアプライ側との差圧が大きくなるから、当該トル
クコンバータの前記ロックアップフェーシングとトルコ
ンカバーとの間には十分な量の作動流体が流れ、両者の
間の隙間(クリアランス)が確保されるために、前記ス
トール発進時において既にエンジンと同様に高速回転し
始めているトルコンカバーを、未だ車輪速と等速で殆ど
増速していないタービンと等速なロックアップフェーシ
ングが引きずることがなくなり、ロックアップの引きず
りを回避することができる。このとき、つまりアンロッ
クアップ時のトルクコンバータに係る実質的な流体圧
は、その上下流の流体圧、即ち前記リリース側の流体圧
とアプライ側の流体圧との中間程度の圧力しか及ばない
から、前記トルクコンバータの耐圧を越えてリリース側
に供給される流体圧とアプライ側の流体圧との中間圧
が、当該トルクコンバータの耐圧を越えない程度に設定
すれば、トルクコンバータが機械的 な損傷を受けること
はない。 また、本発明では、前記トルクコンバータ供給
圧調整手段が、トルクコンバータがロックアップ状態に
あるときには、車両の運転状態に適するように供給流体
圧を低く調整する。これは、例えばロックアップ状態に
相当してライン圧を低くするために、同じく低く設定さ
れる前記ライン圧調整手段からの制御圧を前記トルクコ
ンバータ用調圧弁の増圧側に供給し、且つ当該トルクコ
ンバータ用調圧弁の減圧側に前記電磁弁からの制御圧を
供給することなどにより達成される。従って、この低く
調整されるトルクコンバータへの流体圧を、前記各調圧
弁のオーバライドを抑制可能とするためにその上下流間
に十分な差圧が生じる程度まで低くすれば、最終的に前
記無段変速機構用調圧弁の上流側の流体圧(ライン圧)
を低くすることができるから、ポンプへの付加を低減し
て燃費を向上することが可能となる。 また、この発明で
は、前記ストール発進検出又は推定手段が、例えば前記
ストール発進時等以外の状況では、前記トルクコンバー
タ供給圧調整手段に備えられたアンロックアップ時供給
圧調整手段が、例えば前記トルクコンバータ用調圧弁の
減圧側に作用する前記電磁弁からの制御圧をONとする
ことなどにより、当該トルクコンバータに供給される流
体圧を、前記高出力高速走行時にロックアップを維持し
得る流体圧より、それ以外では必要ない流体圧まで低く
して、エネルギ損を抑制し、ひいてはポンプの付加を軽
減して燃費を向上することができる。
速機の制御装置は、出力圧値を切換可能な電磁弁を有
し、この出力圧を前記トルクコンバータ用調圧弁に作用
させて、この調圧弁による調圧値を変更可能としたこと
を特徴とするものである。
アップ状態又はアンロックアップ状態に応じて、或いは
そのときの入力負荷や車速等の車両運転状態に応じて電
磁弁の出力圧を切換えることにより、簡単にトルクコン
バータ用調圧弁の調圧値を変更することができ、要求特
性に合致したトルクコンバータ圧の制御を行うことがで
きる。
速機の制御装置は、前記トルクコンバータのロックアッ
プを制御するロックアップ制御弁と、このロックアップ
制御弁への制御圧を創成する電磁弁と、前記無段変速機
構用調圧弁への制御圧を当該無段変速機構への入力負荷
に応じて創成する電磁弁と、前記ロックアップ制御弁へ
の制御圧を作用させ、この制御圧がトルクコンバータを
ロックアップしない流体圧であるときに開となって、前
記無段変速機構用調圧弁への制御圧を前記トルクコンバ
ータ用調圧弁への増圧側に作用する制御圧として供給す
る増圧側切換弁と、前記ロックアップ制御弁への制御圧
を作用させ、この制御圧がトルクコンバータがロックア
ップしない流体圧であるときに開となって、前記トルク
コンバータ用調圧弁への、前記増圧側に作用させる制御
圧とは別の制御圧を、当該調圧弁への減圧側に作用する
制御圧として供給する減圧側切換弁とを備えたことを特
徴とするものである。
弁への制御圧はアンロックアップからロックアップに向
けて次第に高く設定されるものであり、前記トルクコン
バータ用調圧弁への制御圧は一定値であるとすると、同
等のアンロックアップ状態でもロックアップ制御弁への
制御圧が低く、その結果、増圧側切換弁も減圧側切換弁
も開である状態では、前記トルクコンバータ用調圧弁へ
の制御圧が当該調圧弁の減圧側に作用すると共に、前記
無段変速機構用調圧弁への制御圧は当該トルクコンバー
タ用調圧弁の増圧側に作用している。この無段変速機構
用調圧弁への制御圧は、例えば前記ストール発進時のよ
うにエンジンの回転速度が或る程度高く且つスロットル
開度が大きい,つまりエンジンの出力トルクが大きく且
つ無段変速機構の減速比が大きいときには、当該無段変
速機構用調圧弁への制御圧が高くなり、それに伴って前
記トルクコンバータ用調圧弁からトルクコンバータに供
給される流体圧(トルコン圧)も高くなるから、このと
きのトルコン圧を、前記ストール発進時におけるロック
アップの引きずりを防止するために当該トルクコンバー
タの耐圧以上に設定することにより、前記請求項4に係
る発明と同様に、当該ストール発進時におけるロックア
ップの引きずりを回避することができる。また、同等の
アンロックアップ状態でもロックアップ状態への移行に
際してロックアップ制御弁への制御圧が或る程度まで高
まると、前記減圧側切換弁は開状態のままでも、増圧側
切換弁が閉状態となり、その結果、前記トルクコンバー
タ用調圧弁の増圧側への制御圧がなくなり、一方、減圧
側への制御圧は入力されたままであるから、トルコン圧
は低くなる。従って、この状態のまま、更にロックアッ
プ制御弁への制御圧が高くなってロックアップ状態に移
行し、しかしながら同等のロックアップ状態でもトルク
コンバータ内で発生する差圧が小さくてよい場合には、
前記減圧側切換弁を開状態に維持することにより、前記
各調圧弁の上下流間の差圧に応じて発生するオーバライ
ドを抑制可能な程度まで当該トルコン圧を低くすれば、
前記請求項4に係る発明と同様に、ポンプへの負荷を低
減して燃費を向上することが可能となる。この状態か
ら、更にロックアップ制御弁への制御圧が高まると、前
記減圧側切換弁も閉状態となって前記トルクコンバータ
用調圧弁の減圧側への制御圧がなくなってトルコン圧は
高くなる。この切換えが、例えば同等のロックアップ状
態でもトルクコンバータ内で発生する差圧が大きくなけ
ればならない場合、即ち高出力高速走行時等に行われる
ように設定すれば、当該トルクコンバータに供給される
流体圧を、当該高出力高速走行状態等で必要とされる流
体圧まで高く設定することにより、前記請求項4に係る
発明と同様に、当該トルクコンバータのロックアップに
必要な作動流体容量を確保することができる。
項1に係る無段変速機の制御装置によれば、トルクコン
バータがロックアップ状態にないときには、例えばスト
ール発進時におけるエンジンの停止を防止するための前
記トルクコンバータに供給される流体圧を当該トルクコ
ンバータの耐圧以上に調整することにより、トルクコン
バータの差圧が大きくなって当該トルクコンバータ内に
十分な量の作動流体が流れるから、ロックアップの引き
ずりを回避することができる。また、トルクコンバータ
がロックアップ状態にあるときには、例えばトルクコン
バータに供給される流体圧を、各調圧弁の上下流間の差
圧に応じて発生するオーバライドを抑制可能な程度まで
低くすることにより、最終的に前記無段変速機構用調圧
弁の上流側の流体圧を低くすることができるから、ポン
プへの負荷を低減して燃費を向上することが可能とな
る。また、エンジンが停止しない状態で、トルクコンバ
ータがロックアップしていないときに当該トルクコンバ
ータに供給される流体圧を、前記高出力高速走行以外で
は必要ない流体圧まで低くして、エネルギ損を抑制し、
ひいてはポンプの負荷を低減して燃費を向上することが
できる。
速機の制御装置によれば、トルクコンバータのロックア
ップ状態又はアンロックアップ状態に応じて、或いはそ
のときの入力負荷や車速等の車両運転状態に応じて電磁
弁の出力圧を切換得ることにより、簡単にトルクコンバ
ータ用調圧弁の調圧値を変更することができ、要求特性
に合致したトルクコンバータ圧の制御を行うことができ
る。
速機の制御装置によれば、ロックアップ制御弁への制御
圧が低くて増圧側切換弁も減圧側切換弁も開である状態
では、ストール発進時のように内燃機関の出力トルクが
大きく且つ無段変速機構の減速比が大きいときには、当
該無段変速機構用調圧弁への制御圧が高くなり、それに
伴ってトルクコンバータに供給される流体圧も高くなる
から、この流体圧を、当該トルクコンバータの耐圧以上
に設定することにより、当該ストール発進時におけるロ
ックアップの引きずりを回避することができる。また、
ロックアップ制御弁への制御圧が或る程度高く、減圧側
切換弁は開、増圧側切換弁が閉の状態では、トルクコン
バータ用調圧弁の増圧側への制御圧がなくなり、減圧側
への制御圧は入力されたままであるから、その分だけ低
いトルクコンバータへの流体圧を、同等のロックアップ
状態でもトルクコンバータ内で発生する差圧が小さくて
よい場合の上流側流体圧に設定することにより、各調圧
弁の上下流間の差圧に応じて発生するオーバライドを抑
制して、ポンプへの負荷を低減して燃費を向上すること
が可能となる。また、ロックアップ制御弁への制御圧が
高くて増圧側切換弁も減圧側切換弁も閉である状態で
は、減圧側への制御圧もなくなって、その分だけ高いト
ルクコンバータへの流体圧を、同等のロックアップ状態
でもトルクコンバータ内で発生する差圧が大きくなけれ
ばならない場合の上流側流体圧に設定することにより、
当該トルクコンバータのロックアップに必要な作動流体
容量を確保することができる。
置の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
機の動力伝達機構を示すスケルトン図である。この無段
変速機の動力伝達機構は、トルクコンバータ12、前後
進切換機構15、Vベルト式無段変速機構29、差動装
置56等を有しており、エンジン10の出力軸10aの
回転を、所定の変速比および回転方向で左右のドライブ
シャフト66,68に伝達することができる。
の出力軸10aには、ロックアップ機構付きのトルクコ
ンバータ12が連結されている。このトルクコンバータ
12は、従来既存のものと同様又はほぼ同様であり、エ
ンジン10の出力軸10aに連結されたトルコンカバー
12fを介して、図1の左方にポンプインペラ(以下、
単にインペラとも記す)12aが配設され、その右方,
つまりトルコンカバー12f内に、前後進切換機構15
の回転軸13に連結されたタービンライナ(以下、単に
タービンとも記す)12bが、前記インペラ12aに対
向するように配設されている。また、インペラ12aと
タービン12bとの間には、一方向へのみの回転を許容
するワンウエイクラッチ12eを介してステータ12c
が介装されている。そして、前記トルコンカバー12f
の内側には、前記回転軸13に連結されたロックアップ
フェーシング12dが配設されている。従って、このロ
ックアップフェーシング12dの左方が、前述したアプ
ライ側流体室12gとなり、このアプライ側流体室12
gに流体圧を供給することにより、ロックアップフェー
シング12fがトルコンカバー12fに押付けられて、
ロックアップ状態となる。一方、前記ロックアップフェ
ーシング12dとトルコンカバー12fとの間が、前記
リリース側流体室12hとなり、このリリース側流体室
12hに十分な流体を供給することにより、ロックアッ
プフェーシング12fとトルコンカバー12fとの間の
クリアランスが確保されて、アンロックアップ状態に維
持される。なお、前記リリース側流体室12hに供給さ
れる流体圧は、アプライ側流体室12gを通ってドレン
される。
車機構17、前進用クラッチ40、および後進用ブレー
キ50を有している。このうち、遊星歯車機構17は、
サンギヤ19と、2つのピニオンギヤ21及び23を有
するピニオンキャリア25と、インターナルギヤ27と
から構成されている。2つのピニオンギヤ21及び23
は互いに噛合しており、ピニオンギヤ21はサンギヤ1
9と噛合しており、またピニオンギヤ23はインターナ
ルギヤ27と噛合している。サンギヤ19は常に回転軸
13と一体に回転するように連結されている。ピニオン
キャリア25は前進用クラッチ40によって回転軸13
と連結可能である。また、インターナルギヤ27は後進
用ブレーキ50によって静止部に対して固定可能であ
る。ピニオンキャリア25は回転軸13の外周に配置さ
れた駆動軸14と連結され、この駆動軸14には、前記
無段変速機構29の駆動プーリ16が設けられている。
に回転する固定円錐板18と、固定円錐板18に対向配
置されてV字状プーリ溝を形成すると共に、駆動プーリ
シリンダ室20に作用する流体圧によって駆動軸14の
軸方向に移動可能である可動円錐板22とから構成され
ている。なお、駆動プーリシリンダ室20は、室20a
及び20bの2室からなり、後述する従動プーリシリン
ダ室32の2倍の受圧面積を有している。駆動プーリ1
6はVベルト24によって従動プーリ26と伝動可能に
連結されている。
上に設けられている。そして、当該従動軸28と一体に
回転する固定円錐板30と、固定円錐板30に対向配置
されてV字状プーリ溝を形成すると共に、従動プーリシ
リンダ室32に作用する流体圧によって従動軸28の軸
方向に移動可能である可動円錐板34とから構成されて
いる。これらの駆動プーリ16、Vベルト24及び従動
プーリ26により、Vベルト式無段変速機構29が構成
される。そして、前記従動軸28には駆動ギヤ46が固
着されており、この駆動ギヤ46はアイドラ軸52上の
アイドラギヤ48と噛合している。更に、前記アイドラ
軸52に設けられたピニオンギヤ54はファイナルギヤ
44と常に噛合している。また、前記ファイナルギヤ4
4には、差動装置56を構成する一対のピニオンギヤ5
8及び60が取付けられており、このピニオンギヤ58
及び60と一対のサイドギヤ62及び64が噛合してお
り、サイドギヤ62及び64は夫々出力軸66及び68
と連結されている。
の出力軸10aから入力された回転力は、トルクコンバ
ータ12及び回転軸13を介して前後進切換機構15に
伝達され、前進用クラッチ40が締結されると共に後進
用ブレーキ50が解放されている場合には、一体回転状
態となっている遊星歯車機構17を介して回転軸13の
回転力が同じ回転方向のまま駆動軸14に伝達される。
一方、前進用クラッチ40が解放されると共に後進用ブ
レーキ50が締結されている場合には、遊星歯車機構1
7の作用により、回転軸13の回転力は回転方向が逆に
なった状態で駆動軸14に伝達される。この駆動軸14
の回転力は駆動プーリ16、Vベルト24、従動プーリ
26、従動軸28、駆動ギヤ46、アイドラギヤ48、
アイドラ軸52、ピニオンギヤ54及びファイナルギヤ
44を介して差動装置56に伝達され、出力軸66及び
68が前進方向又は後進方向に回転する。なお、前進用
クラッチ40及び後進用ブレーキ50の両方が解放され
ている場合には動力伝達機構は中立状態となる。
16の可動円錐板22及び従動プーリ26の可動円錐板
34を軸方向に移動させてVベルト24との接触位置半
径を変えることにより、駆動プーリ16と従動プーリ2
6との回転比を変えることができる。例えば、駆動プー
リ16のV字状プーリ溝の幅を拡大すると共に、従動プ
ーリ26のV字状プーリ溝の幅を縮小すれば、駆動プー
リ16側のVベルトの接触位置半径は小さくなり、従動
プーリ26側のVベルトの接触位置半径は大きくなるた
め、大きな減速比(変速比)が得られることになる。ま
た、可動円錐板22及び34を逆方向に移動させれば、
上記と全く逆に変速比は小さくなる。なお、このプーリ
比接触位置半径変更制御は、後述するように何れか一方
のプーリ,本実施形態では従動プーリ26のV字状プー
リ溝幅を変更制御することで、他方のプーリ,本実施形
態では駆動プーリ16のV字状プーリ溝幅が自動的に変
更制御され、これは既知のように前述のVベルト24
が,通常のベルト機構のように引張方向に駆動力を伝達
するのに対して,主として押圧方向に駆動力を伝達する
ものであるためである。
ついて説明する。この流体圧制御装置は、図2に示すよ
うに、ポンプ101、ライン圧調圧弁(無段変速機構用
調圧弁)102、マニュアル弁104、変速制御弁10
6、ステップモータ108、変速操作機構112、プレ
ッシャモディファイヤ弁116、一定圧調圧弁118、
モディファイヤ用デューティ弁120、クラッチ圧調圧
弁122、トルコン圧調圧弁124、ロックアップ制御
弁126、ロックアップ用デューティ弁128、トルコ
ン圧切換弁129、変速指令弁150等で構成されてい
る。
流体をストレーナ131を介して吸引し、流体路132
に吐出する。この流体路132の吐出流体は、一旦、流
量制御弁133の入力ポート133aの供給され、余剰
の作動流体をドレンポート133bからドレンしたの
ち、一定量の作動流体が出力ポート133cから、流体
路132cを通って、前記ライン圧調圧弁102の上流
ポート102aと、絞り102uを介した減圧側パイロ
ットポート102bとに供給される。そして、このライ
ン圧調圧弁102では、前記上流ポート102aの上流
側で所定圧力のライン圧PL を調圧し、この調圧された
ライン圧PL が前記従動プーリシリンダ室32及び変速
制御弁106のポート106aに夫々供給される。な
お、流体路132には絞り132bを備えた流体路13
2aが接続されており、この流体路132aは、前記ラ
イン圧調圧弁102の下流ポート102dに接続される
流体路135に接続されている。従って、前記流体路1
32と流体路135とは、流体路132aによって或る
程度バイパスされるが、実質的には前記絞り132aに
よって個別の流体圧が形成される。また、前記従動プー
リシリンダ室32には、ボールリリーフ弁32aが接続
され、当該従動プーリシリンダ室32に供給される余剰
のライン圧をリリーフする。
は、前記ライン圧調圧弁102の増圧側パイロットポー
ト102cに連通された出力ポート116aと、この出
力ポート116aからの出力圧が絞り116jを介して
減圧側にフィードバックされるパイロットポート116
kと、モディファイヤ用デューティ弁120の出力圧が
絞り116iを介して増圧側に作用するパイロット圧と
して供給されるパイロットポート116bと、リザーバ
130に連通されたドレンポート116cと、一定圧調
圧弁118の出力圧が減圧側に作用するパイロット圧と
して供給されるパイロットポート116mと、ライン圧
調圧弁102の下流ポート102dからのクラッチ圧が
供給される入力ポート116dとの六つの主要なポート
と、2つのランド116e,116fを有するスプール
116gと、このスプール116gをパイロットポート
116b側に付勢するリターンスプリング116hと、
図2において、このリターンスプリング116hの下方
にあって、前記パイロットポート116bのプラグ11
6nからの漏れ流体をドレンするドレンポート116o
とを備えている。従って、このプレッシャモディファイ
ヤ弁116では、前記二つのパイロットポート116
b,116mへのパイロット圧が共に略零であるとき
に、スプール116gはリターンスプリング116hに
よって図2で上動されて、入力ポート116dと出力ポ
ート116aとが連通状態となる。しかしながら、エン
ジン10が始動してポンプ101が回転駆動されると、
その吐出圧の幾らかは前記ライン圧調圧弁102の下流
ポート102dからクラッチ圧PC として出力されるた
め、このクラッチ圧PC の供給を受けた一定圧調圧弁1
18からは、後述のように一定圧の駆動パイロット圧P
PLT が出力されるため、この出力圧が前記パイロットポ
ート116mに供給されると、前記入力ポート116d
はスプール116gのランド116eで閉じられ、出力
ポート116aとドレンポート116cとが連通状態と
なる。この状態から、後述するモディファイヤ用デュー
ティ弁120から前記パイロットポート116bに供給
されるパイロット圧(モディファイヤ制御圧)PL-SOL
が高くなると、スプール116gは再び上動して、入力
ポート116d及び出力ポート116a間は当該モディ
ファイヤ用デューティ弁120からのモディファイヤ制
御圧PL-SOL に応じた連通状態となり、その連通状態に
応じた出力圧をモディファイヤパイロット圧PL-PLT と
して出力ポート116aから前記ライン圧調圧弁102
の増圧側パイロットポート102cに供給する。ちなみ
に、前記モディファイヤ用デューティ弁120は、その
入力圧が、前記一定圧調圧弁118からの駆動パイロッ
ト圧PPLT であることから、当該モディファイヤ用デュ
ーティ弁120からのモディファイヤ制御圧P L-SOL の
最大値は当該駆動パイロット圧PPLT と同等になる(流
体の逃げ場がない場合には絞り116iは作用しな
い)。従って、このプレッシャモディファイヤ弁116
では、モディファイヤ制御圧PL-SOL が最大となると駆
動パイロット圧PPLT によるスプール116gの推力と
釣り合うため、前記リターンスプリング116hの付勢
力のみがスプール116gを上動させて、モディファイ
ヤパイロット圧PL-PLT が高くなると考えてもよい。
調圧弁102の下流ポート102dからのクラッチ圧が
供給される入力ポート118aと、前記プレッシャモデ
ィファイヤ弁116のパイロットポート116mにフィ
ルタ118cを介して連通された出力ポート118b
と、この出力ポート118bの出力圧が前記フィルタ1
18c及び絞り118jを介してフィードバックされる
減圧側パイロットポート118dと、リザーバ130に
連通されたドレンポート118eの四つの主要なポート
と、2つのランド118f及び118gを有するスプー
ル118hと、スプール118hを前記減圧側パイロッ
トポート118d側に付勢するリターンスプリング11
8iと、図2において前記パイロットポート118dの
下方にあって、当該パイロットポート118dのプラグ
118kからの漏れ流体をドレンするドレンポート11
8mと、リターンスプリング118hの上方にあって、
スプール118hからの漏れ流体をドレンするドレンポ
ート118nとを備えている。この一定圧調圧弁118
は、前記ライン圧調圧弁102の下流側に創成されるク
ラッチ圧PC から、周知のフィードバックパイロット圧
による調圧作用によりリターンスプリング118iの付
勢力に対応した一定の流体圧を調圧し、これを出力ポー
ト118bからフィルタ118cを介してモディファイ
ヤ用デューティ弁120、ロックアップ用デューティ弁
128及び前記プレッシャモディファイヤ弁116に供
給する。なお、この一定圧調圧弁118のフィルタ11
8cを介した出力圧は、絞り124gを介して、後述す
るトルコン圧調圧弁124の増圧側パイロットポート1
24fに連通されているが、このパイロットポート12
4fは同時に後述するトルコン圧切換弁129にも連通
されており、このトルコン圧切換弁129がドレンのO
N/OFF切換弁であることから、一定圧調圧弁118
の出力圧とトルコン圧調圧弁124へのパイロット圧は
絞り124gによって個別の流体圧となるため、当該一
定圧調圧弁118からの出力圧はトルコン圧調圧弁12
4へのパイロット圧の元圧であると考えればよい。ま
た、これ以後、一定圧調圧弁118からの出力圧を、他
のパイロット圧と区別するため、駆動パイロット圧P
PLT とも記し、特に前記絞り124gを介してトルコン
圧調圧弁124に供給されるパイロット圧を、トルコン
駆動パイロット圧PT/C-PLT とも記す。
圧調圧弁118から絞り124gを介してトルコン圧調
圧弁124の減圧側パイロットポート124fに供給さ
れるトルコン駆動パイロット圧PT/C-PLT をドレンさせ
るか否かを設定する電磁ON/OFF弁であり、後述す
る変速制御装置300から供給されるON/OFF信号
に応じて当該トルコン駆動パイロット圧PT/C-PLT のド
レンをON/OFF制御する(OFFでドレン,ONで
ドレンしない)。
は、入力ポート120aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに連通され、出力ポート120bが前
記絞り116iを介してプレッシャモディファイヤ弁1
16のパイロットポート116b及びクラッチ圧調圧弁
122の外部パイロットポート122c及びトルコン圧
調圧弁124の外部パイロットポート124hに連通さ
れている。そして、このモディファイヤ用デューティ弁
120は、後述する変速制御装置300から供給される
目標変速比に対応したデューティ比の駆動電流によっ
て、出力ポート120bからデューティ比に応じたモデ
ィファイヤ制御圧PL-SOL を出力する。ちなみに、この
モディファイヤ用デューティ弁120は、そのデューテ
ィ比が“0”のときに、出力圧,即ちモディファイヤ制
御圧PL-SOL が最大値となり、“100”のときに最小
値,即ち零となる。
は、入力ポート128aが前記一定圧調圧弁118の出
力ポート118bに接続され、出力ポート128bが後
述するロックアップ制御弁126のパイロットポート1
26jに接続されている。そして、このロックアップ用
デューティ弁128は、後述する変速制御装置300か
ら供給される所定デューティ比の駆動電流によって、出
力ポート128bからロックアップ制御圧PL/U-SOL を
出力する。ちなみに、このロックアップ用デューティ弁
128は、そのデューティ比が“0”のときに、出力
圧,即ちロックアップ制御圧PL/U-SOL が最小値,即ち
零となり、“100”のときに最大値となる。
ダ中に形成されている大径孔部102gに形成された上
流ポート102aと、前記プレッシャモディファイヤ弁
116の出力ポート116aに連通された増圧側パイロ
ットポート102cと、この増圧側パイロットポート1
02cと上流ポート102aとの間に形成され、後述す
るクラッチ圧調圧弁122の上流ポート122aに連通
された下流ポートと、前記上流ポート102aを挟んで
前記下流ポート102dと反対側に形成され、リザーバ
130に連通されたドレンポート102eと、前記大径
孔部102gに連通する中径孔部102hに形成され、
前記流量調整弁133からのパイロット圧が供給される
パイロットポート102bとの五つの主要なポートと、
前記大径孔部102gと中径孔部102hとの連接部分
に形成されたドレンポート102vと、前記中径孔部1
02hに連通する小径孔部102iの端部に形成された
ドレンポート102wと、各孔部102g〜102jに
対応するランドを有して一連に形成されたスプール10
2sと、当該スプール102を図2において左動させる
リターンスプリング102tとを備え、前記スプール1
02sには、前記下流ポート102dを閉塞すると共
に、増圧側パイロットポート102cに供給される前記
プレッシャモディファイヤ弁116からのパイロット圧
を受圧するためのランド102oと、前記上流ポート1
02aとドレンポート102eとを遮断するランド10
2pと、当該ドレンポート102eと隣接するドレンポ
ート102vとを遮断するランド102qと、このドレ
ンポート102vと前記減圧側パイロットポート102
bとを遮断すると共に、当該パイロットポート102b
に供給される前記流量調整弁133からのパイロット圧
を受圧するランド102rと、このパイロットポート1
02bと前記ドレンポート102wとを遮断するランド
102iとが形成されている。なお、前記ランド102
pとランド102qとの間のグルーブは、特に前記ドレ
ンポート102eに対向するランド102q側部分が、
当該ドレンポート102eとの間に絞りを形成し、しか
もスプール102sが図2において右動するほど、その
絞りの開口面積が小さくなるように形成されている。
実際には各パイロットポート102b及び102cに供
給されるパイロット圧と受圧面積による推力バランスに
よってスプール102sが図2において左右動するので
あるが、まず二つのパイロットポート102b,102
cへのパイロット圧がない状態では、リターンスプリン
グ102tの付勢力によってスプールが図示のように左
動し、上流ポート102aは、下流ポート102d及び
ドレンポート102eの何れにも連通されない。この状
態から、前記流量調整弁133から減圧側パイロットポ
ート102bに供給されるパイロット圧,即ちライン圧
PL そのものが高くなると、スプール102sが右動し
て上流ポート102aが下流ポート102d及びドレン
ポート102eの双方に連通する。このとき、前記ライ
ン圧PL が高いほど、スプール102sの右動量が大き
くなり、上流ポート102aとランド102pとの開口
面積は大きくなるが、ドレンポート102eとランド1
02qとの間に形成される絞りの開口面積が小さくなる
ために、当該ドレンポート102eからドレンされる流
体量は少なくなると共に、下流ポート102dとランド
102oとの開口面積は大きくなる。従って、このよう
にライン圧が高いときには、下流ポート102dからク
ラッチ圧調圧弁122に供給されるクラッチ圧(正確に
はクラッチ圧PC の元圧)が高くなる。逆に、ライン圧
PL がさほど高くないときには、前記ドレンポート10
2eとランド102qとの絞りの開口面積は大きくなる
が、合わせて上流ポート102aとランド102pとの
ドレン側への開口面積も小さくなり、合わせて下流ポー
ト102dとランド102oとの開口面積も小さくなる
から、クラッチ圧(の元圧)もさほど高くはならない。
ここまでは、所謂一定圧調圧弁と同等の作用であって、
ライン圧調圧弁102の上流で形成されるライン圧は一
定となるが、本実施形態では、増圧側パイロットポート
102cに供給される前記プレッシャモディファイヤ弁
116からのモディファイヤパイロット圧PL-PLT が高
くなると、そのパイロット圧に見合った分だけスプール
102sが左動されるから、下流ポート102dからの
流体量が減少する。このとき、前記ドレンポート102
eとランド102qとの絞りの開口面積は大きくなる
が、合わせて上流ポート102aとランド102pとの
開口面積も小さくなるために、全体としては上流ポート
102a側のライン圧PL は高くなる。従って、前記増
圧側パイロットポート102cへのプレッシャモディフ
ァイヤ弁116からのパイロット圧PL-PLT が、前記モ
ディファイヤ用デューティ弁120へのデューティ比に
基づく前記モディファイヤ制御圧PL-SOL に応じたもの
であるため、当該モディファイヤ用デューティ弁120
へのデューティ比を調整すればライン圧P L を制御する
ことができる。これにより、本実施形態では、図3に示
すように、所定の不感帯領域を除き、モディファイヤ制
御圧PL-SOL の増加に応じて、最小ライン圧PLMINから
最大ライン圧PLMAXまでライン圧PL はリニアに増加す
るものとする。なお、前記大径孔部102gからの漏れ
流体は前記ドレンポート102vから、中径孔部102
h及び小径孔部102iからの漏れ流体は前記ドレンポ
ート102wから夫々ドレンされる。
弁102の下流ポート102dに連通する入力ポート1
04aと、後進用ブレーキ50に連通される図示下方の
Rレンジポート104bと、前進用クラッチ40に連通
される図示上方のDレンジポート104c及び下端のド
レーンポート104eの主要な四つのポートと、2つの
ランド104g,104hを有するスプール104iと
から構成されている。そして、前記スプール104i
は、運転席近傍に設けたセレクトレバー(図示せず)に
よって動作され、P,R,N,D,Lレンジの5つの停
止位置を有している。そして、当該セレクトレバーをL
又はDレンジに操作すると、前記入力ポート102aと
Dレンジポート104cとが連通されて、クラッチ圧調
圧弁122の上流側のクラッチ圧が前進用クラッチ40
側に供給され、セレクトレバーをRレンジに操作する
と、入力ポート102aとRレンジポート104cとが
連通されて、クラッチ圧は後進用ブレーキ50側に供給
されるようになっている。また、この実施例ではセレク
トレバーがPレンジにあるときにはクラッチ圧は前進用
クラッチ40にも後進用ブレーキ50にも供給されな
い。
用ブレーキ50との間の流体路には、後進用ブレーキ5
0からマニュアル弁104に流出する作動流体を阻止す
る逆止弁140o及びマニュアル弁104から後進用ブ
レーキ50に流入する作動流体を阻止する逆止弁140
pが介挿され、更にそれらと並列に絞り140b,14
0cを介装するバイパス路140aが形成されると共
に、当該バイパス路140aは前記二つの逆止弁140
o,140pの中間部に連通されている。これらは、例
えばセレクトレバーをRレンジに操作したときに、発生
する変速ショックを軽減する作用をもつ。ちなみに、図
中の符号140qは、後進用ブレーキ50への流体圧を
検出するための検出口である。
用クラッチ40との間の流体路には、前進用クラッチ4
0からマニュアル弁104に流出する作動流体を阻止す
る逆止弁142o及びマニュアル弁104から前進用ク
ラッチ40に流入する作動流体を阻止する逆止弁142
pが介挿され、更にそれらと並列に絞り142b,14
2cを介装するバイパス路142aが形成されると共
に、当該バイパス路142aは前記二つの逆止弁142
o,142pの中間部に連通されている。これらは、例
えばセレクトレバーをD又はLレンジに操作したとき
に、発生する変速ショックを軽減する作用をもつ。ちな
みに、図中の符号142qは、前進用クラッチ40への
流体圧を検出するための検出口である。
ンダ中に形成されている大径孔部122eに形成され、
前記ライン圧調圧弁102の下流ポート102dに連通
されて前記クラッチ圧(の元圧)が供給される上流ポー
ト122aと、当該クラッチ圧から絞り122nを介し
た分圧が減圧側パイロット圧として供給される減圧側パ
イロットポート122bと、前記上流ポート122a及
びパイロットポート122bとの間に形成され、絞り1
22oを介してトルコン圧調圧弁124の上流ポート1
24aに連通された下流ポート122dと、前記上流ポ
ート122aを挟んで前記下流ポート122dと反対側
に形成されたドレンポート122pと、図2左方端部に
形成されて前記モディファイヤ用デューティ弁120の
出力ポート120bに連通された増圧側パイロットポー
ト122cとの主要な五つのポートと、前記大径孔部1
22eの右方に連通する中径孔部122fに形成された
ドレンポート122qと、各孔部122e,122fに
対応するランドを有して一連に形成されたスプール12
2kと、当該スプール122kを図2において右動させ
るリターンスプリング122mと、前記増圧側パイロッ
トポート122cからのパイロット圧を受圧して前記ス
プール122kをリターンスプリング122mごと右動
させるプラグ122rとを備え、前記スプール122k
には、前記ドレンポート122pを閉塞するためのラン
ド122hと、前記上流ポート122aと下流ポート1
22dとを遮断するランド122iと、当該下流ポート
122dと前記減圧側パイロットポート122bとを遮
断すると共に、当該パイロットポート122bに供給さ
れるクラッチ圧の分圧からなるパイロット圧を受圧する
ランド122jと、このパイロットポート122bと前
記ドレンポート122qとを遮断するランド122sと
が形成されている。なお、前記ランド122hとランド
122iとの間のグルーブは、スプール122kの左動
時に前記ドレンポート122p及び上流ポート122a
との間に絞りを形成し、しかもスプール122kの移動
量に応じて、その絞りの開口面積が小さくなるように形
成されている。
は、実際には各パイロットポート122b及び122c
に供給されるパイロット圧と受圧面積による推力バラン
スによってスプール122kが図2において左右動する
のであるが、増圧側パイロットポート122cへのパイ
ロット圧がない状態で、クラッチ圧が高いときにはスプ
ール122kの左動量が大きくなり、その結果、上流ポ
ート122aから下流ポート122dに流出する流体量
が増加するために、下流ポート122dからトルコン圧
調圧弁124に供給されるトルコン圧(厳密にはトルコ
ン圧PT/C の元圧)が高くなり、逆にクラッチ圧がさほ
ど高くないときには、ドレンポート122pとランド1
22hとの絞りの開口面積は大きくなるが、上流ポート
122aとランド122iとのドレン側への開口面積が
小さくなり、合わせて下流ポート122dとランド12
2jとの開口面積も小さくなるから、トルコン圧(の元
圧)もさほど高くはならない。この状態では、所謂一定
圧調圧弁と同等にクラッチ圧調圧弁122の上流側のク
ラッチ圧は一定値となるが、増圧側パイロットポート1
22cに供給される前記モディファイヤ用デューティ弁
120からのモディファイヤ制御圧PL-SOL が高くなる
と、当該モディファイヤ制御圧PL-SOL に見合った分だ
けプラグ122rが右動され、それによってリターンス
プリング122mの付勢力が大きくなってスプール12
2sが右動されるから、下流ポート122dからの流体
量が減少し、クラッチ圧が高くなる。従って、前記増圧
側パイロットポート122cへのモディファイヤ用デュ
ーティ弁120からのモディファイヤ制御圧PL-SOL が
当該モディファイヤ用デューティ弁120へのデューテ
ィ比に応じたものであるため、当該モディファイヤ用デ
ューティ弁120へのデューティ比を調整すればクラッ
チ圧PC も同時に制御することができ、このクラッチ圧
と前記ライン圧との関係は、元圧の大小の関係から切片
はクラッチ圧の方が小さいが、ライン圧が高くなるにつ
れてクラッチ圧も高くなる。これにより、本実施形態で
は、図3に示すように、所定の不感帯領域を除き、モデ
ィファイヤ制御圧PL-SOL の増加に応じて最小クラッチ
圧PCMINから最大クラッチ圧PCMAXまでクラッチ圧PC
はリニアに増加するものとする。なお、前記大径孔部1
22eからの漏れ流体は前記ドレンポート122qから
ドレンされる。
ンダ中に形成されている大径孔部124eに形成され、
前記クラッチ圧調圧弁122の下流ポート122dに連
通されて前記トルコン圧(の元圧)が供給される上流ポ
ート124aと、前記大径孔部124eに連通して形成
された中径孔部124tに形成され、前記トルコン圧か
ら絞り124nを介した分圧が減圧側パイロット圧とし
て供給される減圧側パイロットポート124bと、前記
上流ポート124a及びパイロットポート124bとの
間の大径孔部124e側に形成され、絞り124oを介
してロックアップ制御弁126の潤滑系入力ポート12
6fに連通された下流ポート124dと、この下流ポー
ト124dと前記減圧側パイロットポート124bとの
間の大径孔部124e側に形成され、前記絞り124g
を介した前記一定圧調圧弁118からのトルコン駆動パ
イロット圧PT/C-PLT が供給される減圧側パイロットポ
ート124fと、前記上流ポート124aを挟んで前記
下流ポート124dと反対側に形成されたドレンポート
124pと、図2左方端部に形成されて前記モディファ
イヤ用デューティ弁120の出力ポート120bに連通
された増圧側パイロットポート124hとの主要な六つ
のポートと、前記ドレンポート124pの左方に形成さ
れたドレンポート124uと、大径孔部124eの左方
端部に形成されたドレンポート124vと、各孔部12
4e,124tに対応するランドを有して一連に形成さ
れたスプール124kと、当該スプール124kを図2
において右動させるリターンスプリング124mと、前
記増圧側パイロットポート124hからのパイロット圧
を受圧して前記スプール124kをリターンスプリング
124mごと右動させるプラグ124rとを備え、前記
スプール124kには、前記ドレンポート124pを閉
塞するためのランド124cと、前記上流ポート124
aと下流ポート124dとを遮断するランド124i
と、当該下流ポート124dと前記減圧側パイロットポ
ート124fとを遮断すると共に、当該パイロットポー
ト124fに供給される前記トルコン駆動パイロット圧
PT/C-PLT を受圧するランド124jと、当該減圧側パ
イロットポート124fと同じく減圧側パイロットポー
ト124bとを遮断すると共に、当該パイロットポート
124bに供給されるトルコン圧の分圧からなるパイロ
ット圧を受圧するランド124wとが形成されている。
は、実際には各パイロットポートに供給されるパイロッ
ト圧と受圧面積による推力バランスによってスプール1
24kが図2において左右動するのであるが、増圧側パ
イロットポート124h及び減圧側パイロットポート1
24fへのパイロット圧がない状態で、トルコン圧が高
いときにはスプール124kの左動量が大きくなり、そ
の結果、上流ポート124aから下流ポート124dに
流出する流体量が増加するために、下流ポート124d
からロックアップ制御弁126の潤滑系入力ポート12
6fに供給される流体圧が高くなり、逆にトルコン圧が
さほど高くないときには、上流ポート124aとランド
124iとのドレン側への開口面積が小さくなり、合わ
せて下流ポート124dとランド122jとの開口面積
が小さくなるから、潤滑系入力ポート126fへの流体
圧もさほど高くはならない。この状態では、所謂一定圧
調圧弁と同等にトルコン圧調圧弁124の上流側から後
述するロックアップ制御弁126の入力ポート126b
に供給されるトルコン圧PT/C は一定値となるが、増圧
側パイロットポート124cに供給される前記モディフ
ァイヤ用デューティ弁120からのモディファイヤ制御
圧PL-SOL が高くなると、そのパイロット圧に見合った
分だけプラグ124rが右動され、それによってリター
ンスプリング124mの付勢力が大きくなってスプール
124sが右動されるから、下流ポート124dからの
流体量が減少して、トルコン圧PT/C が高くなる。従っ
て、前記増圧側パイロットポート124cへのパイロッ
ト圧を調整するために、モディファイヤ用デューティ弁
120へのデューティ比を調整すればトルコン圧PT/C
も同時に制御することができ、このトルコン圧と前記ク
ラッチ圧との関係は、元圧の大小の関係から切片はトル
コン圧の方が小さいが、クラッチ圧が高くなるにつれて
トルコン圧も高くなる。また、前記トルコン圧切換弁1
29が、前記一定圧調圧弁118からのトルコン駆動パ
イロット圧のドレンのON/OFF切換弁であることか
ら、当該トルコン圧切換弁129がOFF状態にあると
きのトルコン圧は、ON状態にあるときのそれに比し
て、前記モディファイヤ制御圧に対する増加傾きは同等
でも、切片が大きくなる。なお、前記大径孔部124e
内の漏れ流体は前記ドレンポート124uから、大径孔
部124外への漏れ流体は前記ドレンポート124vか
らドレンされる。
ように、所定の不感帯領域を除き、前記トルコン圧切換
弁129がOFF状態にあるときには、モディファイヤ
制御圧PL-SOL の増加に応じて切換弁OFF時最小トル
コン圧PT/CMIN-OFFから切換弁OFF時最大トルコン圧
PT/CMAX-OFFまで、またトルコン圧切換弁129がON
状態にあるときには、モディファイヤ制御圧PL-SOL の
増加に応じて切換弁ON時最小トルコン圧PT/CMIN-ON
から切換弁ON時最大トルコン圧PT/CMAX-ONまでトル
コン圧PT/C はリニアに増加するものとする。なお、切
換弁OFF時トルコン圧PT/C-OFF と切換弁ON時トル
コン圧PT/C-ONとの傾きは同じである。ちなみに、後段
に詳述するように、前記モディファイヤ制御圧PL-SOL
はエンジン出力(トルク)等の無段変速機構26への入
力負荷と当該無段変速機構26の減速比(変速比)とに
応じて設定され、当該無段変速機構26の変速比は車速
とスロットル開度とに応じて設定される。一方、トルク
コンバータ12をロックアップするか否か、つまり前記
ロックアップ用デューティ弁128へのデューティ比
は、車速(より具体的には車速と等価な前記タービン1
2bの回転速度)とスロットル開度とエンジン回転速度
とに応じて設定されることから、エンジントルクとエン
ジン回転速度とがリニアな関係にあるとすると、ライン
圧PL の大小で凡そトルクコンバータのロックアップ/
アンロックアップを検出或いは推定することができる。
ヤ制御圧PL-SOL が所定値PL-SOL( L/U)以上であるとき
にアンロックアップ状態、それ以下であるときにロック
アップ状態にトルクコンバータ12が設定されるものと
すると、当該モディファイヤ制御圧PL-SOL がロックア
ップ切換所定値PL-SOL(L/U)であるときの前記切換弁O
FF時トルコン圧PT/C-OFF は、ロックアップ最大トル
コン圧PT/C(L/U)MAXとなるように設定されている。ま
た、前記ストール発進時にロックアップの引きずりが発
生するエンジン回転速度と車速或いはタービン回転速度
とは、エンジンの回転慣性などから所定の相関関係にあ
り、それは当該エンジン回転車速と車速或いはタービン
回転速度とに応じて設定されるライン圧PL 若しくはそ
れを制御するモディファイヤ制御圧PL-SOL の或る一点
に該当するから、当該ストール発進時にロックアップの
引きずりが発生するモディファイヤ制御圧PL-SOL を引
きずり所定値PL-SOL(ST) とすると、モディファイヤ制
御圧PL-SOL が引きずり所定値PL-SOL(ST) であるとき
の前記切換弁OFF時トルコン圧PT/C-OFF は、引きず
り防止最小トルコン圧PT/C(ST)MINになるように設定さ
れている。このうち、前記ロックアップ最大トルコン圧
PT/C(L/U)MAX は、トルクコンバータ12の機械的な耐
圧以下に設定されている。また、前記切換弁OFF時最
小トルコン圧PT/CMIN-OFFは、前記高出力高速走行時に
もロックアップ状態を維持するに必要なトルクコンバー
タ12の入出力間差圧を確保可能な値に設定されてい
る。また、前記引きずり防止最小トルコン圧P
T/C(ST)MINは、前記トルクコンバータ12の耐圧以上で
あり且つ前記ストール発進時にトルクコンバータ12を
アンロックアップ状態に維持できる,即ち前記ロックア
ップフェーシング12dとトルコンカバー12fとの間
に十分な流量の流体が流れて両者のクリアランスを確保
可能な入出力間差圧が発生するに足るリリース側流体室
12hへの流体圧以上に設定されている。また、前記切
換弁ON時最小トルコン圧PT/CMIN-ON は、トルコン圧
PT/C が当該切換弁ON時最小トルコン圧PT/CMIN-ON
になったときに、前記クラッチ圧調圧弁122の上流側
のクラッチ圧PC のオーバライド及びライン圧調圧弁1
02の上流側のライン圧PL のオーバライドを抑制し
て、前記ポンプ101の負荷を軽減できる流体圧以下に
設定されている。
リンダ中に形成されている小径孔部126aに形成さ
れ、前記トルコン圧調圧弁124の上流ポート124a
に連通されてトルコン圧PT/C が供給される入力ポート
126bと、この入力ポート126bの左方に隣接して
形成され、前記トルクコンバータ12のリリース側流体
室12hに連通されたリリース側出力ポート126c
と、前記入力ポート126bの右方に隣接して形成さ
れ、前記トルクコンバータ12のアプライ側流体室12
gに連通されたアプライ側出力ポート126dと、この
アプライ側出力ポート126dの右方に形成され、クー
ラ、ディファレンシャルギヤ、パワートレーン、ベルト
等の潤滑系及び後述する変速操作機構112の案内軸1
62の流体路から駆動プーリ16とベルト24との潤滑
系に連通された潤滑系出力ポート126eと、この潤滑
系出力ポート126eの右方に隣接して形成され、前記
トルコン圧調圧弁124の下流ポート124dに絞り1
24oを介して連通された潤滑系入力ポート126f
と、この潤滑系入力ポート126fの更に右方に形成さ
れ、前記リリース側出力ポート126cから出力される
リリース側トルコン圧PT/C- REが絞り126gを介して
フィードバックされる減圧側パイロットポート126h
と、このパイロットポート126hの更に右方に形成さ
れ、前記ロックアップ用デューティ弁128bからのロ
ックアップ制御圧PL/U-SOL が絞り126iを介して供
給されるロックアップ切換えパイロットポート126j
と、前記小径孔部126aに連通して形成される大径孔
部126nに形成され、前記前記アプライ側出力ポート
126dから出力されるアプライ側トルコン圧PT/C-AP
が絞り126kを介してフィードバックされる減圧側パ
イロットポート126mと、前記リリース側出力ポート
126cの左方に隣接して形成され、絞り126wを介
してリザーバ130に連通されたドレンポート126x
との九つの主要なポートと、前記大径孔部126n内の
漏れ流体をドレンするドレンポート126yと、各孔部
126a,126nに対応するランドを有して一連に形
成されたスプール126oと、当該スプール126oを
図2において右動させるリターンスプリング126p
と、前記減圧側パイロットポート126mからのアプラ
イ側トルコン圧PT/C-APのフィードバック圧を受圧して
前記スプール126oを直接右動させるプラグ126q
とを備え、前記スプール126oには、前記ドレンポー
ト126xを閉塞するランド126rと、前記入力ポー
ト126bとアプライ側出力ポート126dとの間又は
リリース側出力ポート126cとの間を遮断するランド
126sと、前記潤滑系出力ポート126eと潤滑系入
力ポート126fとの間又はアプライ側出力ポート12
6dとの間を遮断するランド126tと、前記潤滑系入
力ポート126fとパイロットポート126hとを遮断
すると共に、当該パイロットポート126hに供給され
るリリース側トルコン圧PT/C-REの分圧を受圧するラン
ド126uと、このパイロットポート126hと前記パ
イロットポート126jとを遮断すると共に、当該パイ
ロットポート126jに供給される前記ロックアップ制
御圧PL/U-SOL を受圧するランド126vとが形成され
ている。
後述する変速制御弁106のドレンポート106cにも
絞り106oを介して連通されているが、この絞り10
6oの上下流では流体圧が異なり、実質的には変速制御
弁106のドレンポート106cの余り流体が前記各潤
滑系に供給されるようにするものであって、前記潤滑系
出力ポート126eからの流体圧が変速制御弁106に
及ぶことはない。また、前記各潤滑系は、各構成部材を
潤滑した後、ドレンされる。また、前記アプライ側出力
ポート126dとトルクコンバータ12とを連通する流
体路149には、異常高圧を抑制するリリーフ弁152
が接続されている。また、図中の符号150は、トルク
コンバータ12のリリース側流体室12hへの流体圧を
検出するための検出口である。
は、前記ロックアップデューティ弁128からのロック
アップ制御圧PL/U-SOL が略零であるときには、スプー
ル126oはリターンスプリング126pの付勢力によ
って図2において右動されており、この状態では前記入
力ポート126bとリリース側出力ポート126cとが
連通され且つアプライ側出力ポート126dと潤滑系出
力ポート126とが連通されているから、前記トルコン
圧PT/C は前記入力ポート126bからリリース側出力
ポート126cを通ってトルクコンバータ12のリリー
ス側流体室12hにリリース側トルコン圧PT/C-REとし
て供給され、その結果、トルクコンバータ12はアンロ
ックアップ状態となり、その作動流体は前記アプライ側
流体室12gから流体路149を経てアプライ側出力ポ
ート126dに至り、更に潤滑系出力ポート126eか
ら前記各潤滑系を通ってドレンされる。一方、前記ロッ
クアップデューティ弁128からのロックアップ制御圧
PL/U-SOL と前記ランド126vの受圧面積との積値か
らなる推力がリターンスプリング126pの付勢力より
大きくなる程度まで当該ロックアップ制御圧PL/U-SOL
が高くなり、スプール126oが図2において完全に左
動されてしまうと、この状態では前記リリース側出力ポ
ート126cとドレンポート126xとが連通され且つ
入力ポート126bとアプライ側出力ポート126dと
が連通され且つ潤滑系入力ポート126fと潤滑系出力
ポート126eとが連通されているから、前記トルコン
圧PT/ C は前記入力ポート126bからアプライ側出力
ポート126dを通ってトルクコンバータ12のアプラ
イ側流体室12gにアプライ側トルコン圧PT/C-APとし
て供給され、その結果、トルクコンバータ12はロック
アップ状態となると共に、当該トルクコンバータ12の
リリース側流体室12h内の作動流体は前記リリース側
出力ポート126cからドレンポート126xを通り、
絞り126wを介してゆっくりとドレンされ、これと同
時に前記潤滑系入力ポート126fからの作動流体は潤
滑系出力ポート126eから前記各潤滑系に出力されて
各部材を潤滑する。また、前記ロックアップ制御圧P
L/U-SOL が前記スプール126oを完全に左動させるに
は至らない程度に高い状態では、前記入力ポート126
bはアプライ側出力ポート126d及びリリース側出力
ポート126cの双方に連通するから、夫々のポート開
口面積に応じた作動流体圧が前記トルクコンバータ12
のリリース側流体室12h及びアプライ側流体室12g
の双方に供給され、前記ロックアップフェーシング12
dとトルコンカバー12fとが両流体室内の圧力がバラ
ンスする程度に接近し、両者のクリアランスの低減量に
応じて或る程度滑り或いは或る程度引きずって共回りす
る半ロックアップのような状態に調整される。
6a,出力ポート106b及びドレンポート106cの
三つのポートと、3つのランド106d,106e及び
106fを有するスプール106gと、当該スプール1
06gを図2において上動するリターンスプリング10
6hとを備えており、このうち入力ポート106aは前
記ライン圧PL を調圧するライン圧調圧弁102の上流
ポート102aに連通され、出力ポート106bは駆動
プーリ16の駆動プーリシリンダ室20に連通され、ド
レンポート106cが前記絞り106oを介して各潤滑
系に連通されており、且つ前記スプール106gの上端
は後述する変速操作機構112のレバー178の略中央
部にピン181によって回転自在に連結されている。な
お、前記出力ポート106bと駆動プーリ16の駆動プ
ーリシリンダ室20との間の連通路には、異常高圧を抑
制するリリーフ弁160が接続されている。したがっ
て、一定の変速比を維持する場合には、図2において、
ランド106eによって出力ポート106bが閉塞され
ているため、駆動プーリシリンダ室20へのライン圧供
給が遮断状態にあるものとすると、スプール106gが
図2において上動することにより、入力ポート106a
と出力ポート106bとが連通状態となって、所定のラ
イン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給されて増圧さ
れることにより、駆動プーリ16のV字状プーリ溝の幅
が小さくなり、他方、従動プーリ26のV字状プーリ溝
の幅が大きくなる。すなわち、両プーリ16,26はベ
ルト24を狭持したままで、駆動プーリ16のVベルト
接触半径が大きくなると共に従動プーリ26のVベルト
接触半径が小さくなるので、変速比(減速比)は小さく
なる。逆にスプール106gを図2で下動させると、上
記とは全く逆の作用により、変速比(減速比)は大きく
なる。
は、前述したようにその略中央部において変速制御弁1
06のスプール106gとピン181によって結合され
ているが、レバー178の一端はピン183と図示しな
い長孔とによて後述するセンサーシュー164に連結さ
れ、他端はステップモータ108の回転力を並進力に変
換する図示されない並進移行にピン185を介して連結
されている。このうち、前記センサーシュー164は、
前記駆動プーリ16の回転軸14と平行に配設された断
面方形の案内軸162に摺動自在に装着され、且つ外周
縁に形成されたフランジ164aの外周縁の一部が駆動
プーリ16の可動円錐板22の外周に設けた溝22aに
係合して可動円錐板22の軸方向の移動に応じて移動す
るものである。
後述する図4に示す変速制御装置300によって制御さ
れるステップモータ108が時計回りに回転駆動される
と、レバー178がピン183を支点として時計方向に
回動し、レバー178に連結された変速制御弁106の
スプール106gを下方に移動させる。これによって、
前述したように、駆動プーリシリンダ室20内の作動流
体が、当該変速制御弁106のドレンポート106cか
ら各潤滑系を経てドレンされるので、当該駆動プーリシ
リンダ室20内の流体圧が低下し、ベルト24の押圧力
によって可動円錐板22は図2中で上方に移動して、当
該駆動プーリ16のV字状プーリ溝間隔は大きくなり、
同時にこれに伴って(実際には十分に高められているラ
イン圧P L が供給されるために)従動プーリ26のV字
状プーリ溝間隔は小さくなり、車両減速比である変速比
は大きくなる。このとき、レバー178の一端はピン1
83によってセンサーシュー164と連結されているの
で、前記駆動プーリ16の可動円錐板22の移動に伴っ
てセンサーシュー164が図2中で上方に移動すると、
今度はレバー178の他端側のピン185を支点として
レバー178は時計回りに回動する。このため、スプー
ル106gは上方に引き戻されて、そのランド106e
が再び駆動プーリ16のシリンダ室20に連通する出力
ポート106bを閉塞して、当該駆動プーリ16の可動
円錐板22が停止する。このような動作によって、スプ
ール106g、駆動プーリ16及び従動プーリ26は、
ステップモータ108の回転位置に対応して目標とする
変速比の状態で安定する。
に回転駆動した場合は、上記とは逆に変速制御弁106
のスプール106gが図2中で上方に移動することによ
り、所定のライン圧が駆動プーリシリンダ室20に供給
されて、駆動プーリ16のV字状プーリ溝が小さくな
り、従動プーリ26のV字状プーリ溝が大きくなり、変
速比が小さくなる。このとき、従動プーリ26のV字上
プーリ溝が大きくなるのは、供給されるライン圧PL が
低くなるためであるが、前述のように駆動プーリシリン
ダ室20は同等のライン圧PL に対して従動プーリシリ
ンダ室32の推力の2倍の推力を有するため、当該駆動
プーリシリンダ室20に供給されるライン圧PL が幾分
低くとも、そのV字上プーリ溝を狭くすることができる
のである。また、このように変速比が小さくなった後
は、駆動プーリ16における可動円錐板22の移動に伴
ってセンサーシュー164が図2中で下方に移動するの
で、変速制御弁106のスプール106gが下方にひき
戻されて、そのランド106eが再び駆動プーリ16の
シリンダ室20に連通する出力ポート106bを閉塞し
て、当該駆動プーリ16の可動円錐板22が停止する。
このような動作によって、スプール106g、駆動プー
リ16及び従動プーリ26は、ステップモータ108の
回転位置に対応して目標とする変速比の状態で安定す
る。
の変速パターンに従って作動させると、変速比はこれに
追従して変化することになり、ステップモータ108を
制御することによって無段変速機構の変速比を制御する
ことができる。
置300から送出されるパルス信号からなるステップモ
ータ駆動信号に対応して回転角が決定され、当該ステッ
プモータ駆動信号は、通常は走行状態に応じた所定の変
速パターンに従って与えられる。
ィファイ弁用デューティ弁120、ロックアップ用デュ
ーティ弁128及びトルコン圧切換弁129が変速制御
装置300によって制御される。
ように、エンジン回転速度センサ301、車速センサ3
02、スロットル開度センサ303、シフトポジション
スイッチ304、タービン回転速度センサ305、エン
ジン冷却水温センサ306及びブレーキセンサ307か
らの電気信号が入力される。エンジン回転速度センサ3
01はエンジンのイグニッション点火パルスからエンジ
ン回転速度を検出し、また車速センサ302は無段変速
機の出力軸の回転から車速を検出する。スロットル開度
センサ303はエンジンのスロットル開度を電圧信号と
して検出する。シフトポジションスイッチ304は、前
述したセレクトレバーが、P,R,N,D,Lのどの位
置にあるかを検出する。タービン回転速度センサ305
はトルクコンバータ12のタービン軸の回転速度を検出
する。エンジン冷却水温センサ306はエンジン冷却水
の温度が一定値以下のときに信号を発生する。ブレーキ
センサ307は車両のブレーキが使用されているか否か
を検出する。エンジン回転速度センサ301、車速セン
サ302及びタービン回転速度センサ305からの信号
は夫々波形整形回路308、309及び322を介して
入力インタフェース311に供給され、またスロットル
開度センサ303からの電圧信号はA/D変換器310
によって、例えば0/8〜8/8等で表されるディジタ
ル信号に変換されて入力インタフェース311に供給さ
れる。
ェース311、CPU(中央処理装置)313、基準パ
ルス発生器312、ROM(リードオンリメモリ)31
4、RAM(ランダムアクセスメモリ)315及び出力
インタフェース316を少なくとも有しており、これら
はアドレスバス319及びデータバス320によって接
続されている。ここで、基準パルス発生器312は、C
PU313を作動させる基準パルスを発生させる。RO
M314には、ステップモータ108及びデューティ弁
120,128及び切換弁129を制御するためのプロ
グラム及び制御に必要なデータを格納してある。RAM
315には、各センサ及びスイッチからの情報、制御に
必要なパラメータ等を一時的に格納する。
は増幅器317を介してステップモータ108に出力さ
れ、またデューティ弁120,128及びトルコン圧切
換弁129の電磁ソレノイドに直接出力される。
記無段変速機構の変速比制御は図5のフローチャートに
示す基準演算処理に従って実行される。この変速比制御
の基準演算処理は、前記特開平7−259941号公報
に記載されるものと基本的には同様のものであるが、細
部に変更があるため、その内容について簡潔に説明す
る。この図5の演算処理は所定サンプリング時間ΔT毎
のタイマ割込みによって実行され、まず、ステップ50
2で、前記シフトポジションスイッチ304からのシフ
トポジションを読込み、次いでステップ504でシフト
ポジションが走行レンジであるD,L,Rレンジである
か否かを判定し、D,L,Rレンジであると判定された
場合にはステップ514に移行し、そうでない場合、即
ちP,Nレンジである場合にはステップ506に移行
し、ロックアップ用デューティ弁128の電磁ソレノイ
ドに対する励磁電流のデューティ比を“0”に設定し、
次にステップS507に移行してモディファイヤ用デュ
ーティ弁120の電磁ソレノイドに対する励磁電流のデ
ューティ比を“100”に設定してから後述するステッ
プ630に移行する。
トル開度センサ303からのスロットル開度THを読込
み、次いでステップ510で車速センサ302からの車
速Vを読込み、次いでステップ512でエンジン回転速
度センサ305からエンジン回転速度NE を読込んでか
らステップ513aに移行する。このステップ513a
では、RAM315に記憶されている現在のステップモ
ータ108のパルス数PA に基づいて図6のマップを参
照して現在の変速比CP を算出し、次いでステップ51
3bに移行して、スロットル開度TH及びエンジン回転
速度NE をもとに、図7に示すスロットル開度THをパ
ラメータとしてエンジン回転速度NE とエンジントルク
TE との関係を示すマップを参照してエンジントルクT
E を算出し、次いでステップ513cに移行して、算出
したエンジントルクTE と現在の変速比CP とをもとに
図8に示すエンジントルクTE をパラメータとして変速
比CP とライン圧との関係を示すマップを参照してライ
ン圧PL を算出し、このライン圧PL を得るためにライ
ン圧調圧弁102に供給するパイロット圧をプレッシャ
モディファイア弁116から出力するために対応するモ
ディファイア用デューティ弁120に対する励磁電流の
デューティ比を決定してからステップ514に移行す
る。
度センサ305からの信号に基づいてタービン回転速度
Nt を読込み、次いでステップ516に移行して、前記
エンジン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転
偏差ND を算出し、次にステップ518で、スロットル
開度THと車速Vとをもとに予めROM314に記憶さ
れている図9に示す制御マップに従ってロックアップオ
ン車速VL/U-ON及びロップアップオフ車速VL/U-OFF を
検索する。次にステップ520に移行して、ロップアッ
プフラグLUFが“1”に設定されているか否かを判定
し、ロップアップフラグLUFが“1”に設定されてい
る場合にはステップ544に移行し、そうでない場合に
はステップ522に移行する。前記ステップ544で
は、車速Vが前記ロックアップオフ車速VL/U-OFF より
も小さいか否かを判定し、V<VL/ U-OFF である場合に
ステップ540に移行し、そうでない場合即ちV≧V
L/U-OF F である場合にステップ546に移行する。一
方、前記ステップ522で車速Vが前記ロックアップオ
ン車速VL/U-ONよりも大きいと判定された場合にはステ
ップ524に移行し、そうでない場合には前記ステップ
540に移行する。
D から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏差eを
算出し、次にステップ526で予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィードバ
ックゲインG1 を検索し、次にステップ528で前記回
転偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さいか否かを
判定し、ND <NO である場合にはステップ530に移
行し、そうでない場合即ちND ≧NO である場合にはス
テップ538に移行する。前記ステップ530では、ロ
ックアップ用デューティ弁128の前回デューティ比に
微小所定値αを加えて、このロックアップ用デューティ
弁128の今回デューティ比を設定し、次にステップ5
32でこのロックアップ用デューティ弁128の今回デ
ューティ比が100%より小さいか否かを判定し、10
0%より小さいと判定された場合にはステップ601に
移行し、そうでない場合にはステップ534に移行す
る。このステップ534では、ロックアップ用デューテ
ィ弁128の今回ディーティ比を100%に修正し、次
にステップ536でロップアップフラグLUFを“1”
に設定してからステップ602に移行する。一方、前記
ステップ538では、今回デューティ比を前記回転目標
値偏差e及び第1のフィードバックゲインG1を変数と
する演算式に基づいて算出し、前記ステップ602に移
行する。また、前記ステップ540ではロックアップ用
デューティ弁128の今回デューティ比を0%に設定
し、次にステップ542でロックアップフラグLUFを
“0”にリセットしてから前記ステップ601に移行す
る。また、前記ステップ546ではロックアップ用デュ
ーティ弁128の今回デューティ比を100%に設定し
て、前記ステップ602に移行する。
め設定された変速比制御開始閾値V 0 (例えば2〜3k
m/hに設定され、図5に示すようにVL/U-ON及びV
L/U-OF F より小さい値となる。)よりも小さいか否かを
判定し、V<V0 と判定された場合は変速比Cを最大変
速比に設定する必要があると判断してステップ604に
移行し、そうでない場合即ちV≧V0 である場合は変速
制御を行う必要があると判断してステップ624に移行
する。前記ステップ604ではスロットル開度THがア
イドル判定閾値TH0 よりも小さいか否かを判定し、T
H<TH0 であると判定された場合はステップ610に
移行し、そうでない場合即ちTH≧TH0であると判定
された場合にはステップ608に移行する。前記ステッ
プ608では、ステップモータ108への目標パルス数
PD を“0”に設定してから後述するステップ630に
移行する。一方、前記ステップ610で、ステップモー
タ108の現在のパルス数PA が“0”である場合には
ステップ618に移行し、そうでない場合にはステップ
620に移行する。前記ステップ618では、ステップ
モータ110への現在のパルス数PA を“0”に設定し
てステップ636に移行する。また、前記ステップ62
4ではシフトポジションがDレンジであるか否かを判定
し、Dレンジである場合にステップ626に移行し、予
め記憶された当該Dレンジに相当する変速パターンから
車速V及びスロットル開度THに応じた変速比を検索し
て前記ステップ630に移行する。
トポジションがDレンジでない場合にはステップ639
に移行して、シフトポジションがLレンジであるか否か
を判定し、Lレンジである場合にはステップ628に移
行し、予め記憶された当該Lレンジに相当する変速パタ
ーンから車速V及びスロットル開度THに相当する変速
比を検索して前記ステップ630に移行する。また、ス
テップ639の判定結果がシフトポジションがLレンジ
でない場合にはステップ644に移行して、予め記憶さ
れたシフトポジションRレンジに相当する変速パターン
から車速V及びスロットル開度THに相当する変速比を
検索して前記ステップ630に移行する。そして、前記
ステップ630で現在パルス数PA が目標パルス数PD
に等しいと判定された場合には前記ステップ636に移
行する。また、前記ステップ630で現在パルス数PA
が目標パルス数PD より小さいか否かを判定し、PA <
P D と判定された場合には、ステップ632に移行して
ステップモータ駆動信号をアップシフト方向に所定ステ
ップ数だけ移動することを決定し、次にステップ634
で現在パルス数PA に“1”を加えて新たな現在パルス
数PA として更新記憶した後、前記ステップ636に移
行する。一方、前記ステップ630で現在パルス数PA
が目標パルス数PD より大きいと判定された場合には、
前記ステップ620に移行してステップモータ駆動信号
をダウンシフト方向に所定ステップ数だけ移動すること
を決定し、次にステップ622で現在パルス数PA から
“1”を減じて新たな現在パルス数PA として更新記憶
した後、前記ステップ636に移行する。そして、前記
ステップ636では、前記ステップモータ駆動信号を出
力し、次にステップ638で電磁弁ソレノイド駆動信号
を出力してから,メインプログラムに復帰する。
レンジ相当変速パターン検索を除くステップ626,6
28で検索される変速パターンは、凡そ図10のような
変速パターンに従って無段変速機の変速比が設定され
る。即ち、各変速パターンにおける変速比は,車速Vと
スロットル開度THとを変数とする制御マップ上で,そ
れらの変数に従って検索すれば一意に設定される。この
図10を、車速Vを横軸、エンジン回転速度Neを縦
軸、スロットル開度THをパラメータとする変速パター
ンの総合制御マップであると仮定すれば、原点を通る傾
き一定の直線が或る一定の変速比となり、例えば変速パ
ターンの全領域において最も傾きの大きい直線は、車両
全体の減速比が最も大きい,即ち最大変速比CHiであ
り、逆に最も傾きの小さい直線は、車両全体の減速比が
最も小さい,即ちDレンジ最小変速比C DLO であると考
えてよい。従って、具体的には前記Lレンジの変速パタ
ーンは車速V及びスロットル開度THに関わらず前記最
大変速比CHiに固定され、前記Dレンジの変速パターン
は前記最大変速比CHiとDレンジ最小変速比CDLO との
間の領域で車速V及びスロットル開度THに応じて設定
される変速比の経時的軌跡からなる制御曲線となる。
装置313で実行されるトルコン圧切換制御のための演
算処理について図11のフローチャートを用いて説明す
る。この演算処理は、前記図5の演算処理と同様に、所
定サンプリング時間ΔT毎のタイマ割込処理によって実
行される。なお、このフローでは、特に通信のためのス
テップを設けていないが、中央処理装置313での演算
処理の情報は随時RAM315に記憶されるし、中央処
理装置313で必要な情報は随時ROM314やRAM
315から伝送される。
前記図5の演算処理で設定され且つRAM315に記憶
されているロックアップフラグLUFを読込む。次にス
テップS2に移行して、前記ロックアップフラグLUF
が“1”のセット状態にある,即ちトルクコンバータ1
2がロックアップ状態にあるか否かを判定し、当該ロッ
クアップフラグLUFが“1”にセットされている場合
にはステップS3に移行し、そうでない場合にはステッ
プS4に移行する。
理で算出され且つRAM315に記憶されているエンジ
ントルクTE を読込んでからステップS5に移行し、同
じく図5の演算処理で算出され且つRAM315に記憶
されている設定ライン圧PLを読込んでからステップS
6に移行する。
の制御マップに従い、前記エンジントルクTE と設定ラ
イン圧PL とに基づいて前記トルコン圧切換弁129の
ON/OFFを判定し、トルコン圧切換弁129をON
すべきときにはステップS7に移行し、そうでないと
き,即ち当該トルコン圧切換弁129をOFFすべきと
きにはステップS8に移行する。
ン回転速度センサ301からのエンジン回転速度NE を
読込んでからステップS9に移行し、同じく車速センサ
302からの車速Vを読込んでからステップS10に移
行する。
bの制御マップに従い、前記エンジン回転速度NE と車
速Vとに基づいて前記トルコン圧切換弁129のON/
OFFを判定し、トルコン圧切換弁129をONすべき
ときにはステップS7に移行し、そうでないとき,即ち
当該トルコン圧切換弁129をOFFすべきときにはス
テップS8に移行する。
切換弁129にON信号を出力してからメインプログラ
ムに復帰し、ステップS8ではトルコン圧切換弁129
にOFF信号を出力してからメインプログラムに復帰す
る。
イン圧PL を横軸に、エンジントルクTE を縦軸にとっ
たとき、前記ライン圧PL と共に増加されるトルコン圧
PT/ C が前記高出力高速走行状態でのトルクコンバータ
のロックアップを維持するに足る当該ライン圧PL 相当
に設定されたOFFライン圧PLOFFに対して、所謂制御
のハンチングを抑制防止するためのヒステリシスをとる
ために、当該OFFライン圧PLOFFより所定値だけ大き
いONライン圧PLON を設定し、合わせてライン圧PL
が“0”であるときの前記高出力高速走行時のエンジン
トルクTE に相当するOFFエンジントルク切片T
EOFF0 からライン圧PL の増加に伴って所定のゲインk
で増加するOFFエンジントルク曲線TEOFF(=k・P
L +TEOFF0)を設定すると共に、このOFFエンジン
トルク曲線TEOFFに対してヒステリシスをとるために、
前記OFFエンジントルク切片TEOFF0 より所定値だけ
小さいONエンジントルク切片TEON0から、ライン圧P
L の増加に伴って前記と同様のゲインkで増加するON
エンジントルク曲線TEON (=k・PL +TEON0)を設
定し、それまでトルコン圧切換弁129がON状態にあ
るときに、ライン圧PLがOFFライン圧PLOFF以下と
なり且つエンジントルクTE がOFFエンジントルク曲
線TEOFF以上となったときにトルコン圧切換弁129を
OFF状態にするものとし、それまでトルコン圧切換弁
129がOFF状態にあるときに、ライン圧PL がON
ライン圧PLON 以上となり且つエンジントルクTE がO
Nエンジントルク曲線TEON 以下となったときにトルコ
ン圧切換弁129をON状態にするものとする。なお、
この制御マップは、トルコン圧切換弁129がON状態
かOFF状態かを判定するためのフラグと、前記ライン
圧PL 及びエンジントルクT E の閾値との大小判定とを
用いて、簡単な演算処理に置換することも勿論可能であ
る。
設定車速Vを横軸に、エンジン回転速度NE を縦軸にと
ったとき、前記ストール発進走行状態を判定するための
閾値に相当すると考えられる車速V相当に設定されたO
FF車速VOFF に対して、ヒステリシスをとるために、
当該OFF車速VOFF より所定値だけ大きいON車速V
ONを設定し、合わせてストール発進走行状態を判定する
ための閾値に相当すると考えられるエンジン回転速度N
E 相当に設定されたOFFエンジン回転速度N EOFFに対
して、ヒステリシスをとるために、当該OFFエンジン
回転速度NEOFFより所定値だけ小さいONエンジン回転
速度NEON を設定し、それまでトルコン圧切換弁129
がON状態にあるときに、車速VがOFF車速VOFF 以
下となり且つエンジン回転速度NE がOFFエンジン回
転速度NEOFF以上となったときにトルコン圧切換弁12
9をOFF状態にするものとし、それまでトルコン圧切
換弁129がOFF状態にあるときに、車速VがON車
速VON以上となり且つエンジン回転速度NE がONエン
ジン回転速度NEON 以下となったときにトルコン圧切換
弁129をON状態にするものとする。なお、この制御
マップは、トルコン圧切換弁129がON状態かOFF
状態かを判定するためのフラグと、前記車速V及びエン
ジン回転速度NE の閾値との大小判定とを用いて、簡単
な演算処理に置換することも勿論可能である。
記す。今、Pレンジを選択し、前記Vベルト式無段変速
機29が、図2に示すように、Vベルト24の駆動プー
リ16側の接触位置半径が最小で、従動プーリ26側の
接触位置半径が最大となった最大変速比CHiの変速位置
となっている駐車状態から、イグニッションスイッチを
オン状態としてエンジンを始動させてアイドリング状態
とすると、これに応じて回転駆動されるポンプ101か
らの吐出圧がライン圧調圧弁102の上流ポート102
aに供給されると共にパイロットポート102bにパイ
ロット圧として供給され、その余り流体圧がクラッチ圧
調圧弁122に供給され、その余り流体がトルコン圧調
圧弁124に供給され、その余り流体が前記各潤滑系に
供給される。
となったときに前記中央処理装置313で、初期化を行
ってロックアップフラグLUFを“0”にリセットする
と共に、目標パルス数PD を“0”に設定してから図5
の処理を実行し、Pレンジが選択されているためにステ
ップS502からステップS504を経てステップS5
06でロックアップ用デューティ弁128へのデューテ
ィ比を“0”に設定し、次いでステップS507でモデ
ィファイヤ用デューティ弁120へのデューティ比を
“100”に設定してからステップ630に移行し、こ
のとき、現在パルス数PA が目標パルス数PD (=0)
に一致しているものとするとステップモータ108を停
止状態に維持する駆動信号を出力し(ステップ63
6)、次いでデューティ比“0”のソレノイド駆動信号
を前記ロックアップ用デューティ弁128に、前記デュ
ーティ比“100”のソレノイド駆動信号を前記モディ
ファイヤ用デューティ弁120に出力する(ステップ6
38)。また、これに引き続いて実行された図11の演
算処理では、未だロックアップフラグLUFが“0”の
リセット状態であることからステップS2からステップ
S4以後に移行する。ここでは、車速Vが“0”であ
る,即ち前記OFF車速VOFF より小さくても、エンジ
ン回転速度NE がアイドリング状態である,即ち前記O
FFエンジン回転速度NEOFFより小さいことから、ステ
ップS10でトルコン圧切換弁129はON状態でよい
と判定し、同ステップS7に移行してトルコン圧切換弁
129をON状態に維持するON信号を出力する。
弁120へのデューティ比が“100”になって、その
出力ポート120bから最も低いモディファイヤ制御圧
PL- SOL が出力され、これがプレッシャモディファイヤ
弁116のパイロットポート116bに入力される。一
方、このプレッシャモディファイヤ弁116のパイロッ
トポート116mには、前記クラッチ圧を元圧とし且つ
少なくとも前記モディファイヤ制御圧PL-SOL より高い
一定圧調圧弁118からの駆動パイロット圧P PLT が入
力されるため、両パイロット圧によるスプール116g
の推力はリターンスプリング116hの付勢力に抗して
主として減圧側に作用し、当該スプール116gは下動
される。従って、このプレッシャーモディファイヤ弁1
16の入力ポート116d及び出力ポート116aは遮
断状態になり、その出力ポート116aとドレンポート
116cとが連通状態になるため、ライン圧調圧弁10
2のパイロットポート102cへのパイロット圧P
L-PLT も零となる。従って、このライン圧調圧弁102
は、前記パイロットポート102cへのパイロット圧P
L-PLT が零であるときの調圧弁としての機能により、前
記上流ポート102aの上流側で、前記最小ライン圧P
LMINに相当するライン圧PL が創成される。このライン
圧調圧弁102の出力ポート102dからのライン圧P
L は、前記ステップモータ108が回転駆動されず、従
って前記変速制御弁106のスプール106gが、図2
において上下動されていないことからVベルト溝幅の狭
い従動プーリ26のシリンダ室32のみに供給される。
体圧は前記クラッチ圧調圧弁122の上流ポート122
aに供給され、このクラッチ圧調圧弁122では、前記
パイロットポート122cへの前記モディファイヤ制御
圧PL-SOL が最小値であるときの調圧機能により、上流
ポート122aの上流側で前記最小クラッチ圧PCMINに
相当するクラッチ圧PC を創成し、これを前記マニュア
ル弁104に供給するが、このマニュアル弁104で
は、Pレンジで入力ポート104aは前進用クラッチ4
0へのDレンジポート104cにも、後進用ブレーキ5
0へのRレンジポート104bにも連通されないから、
その殆どがトルコン圧調圧弁124に供給されるかドレ
ンされてしまう。
流体圧はトルコン圧調圧弁124の上流ポート124a
に供給される。一方、前記トルコン圧切換弁129への
駆動信号がON信号であるために、当該トルコン圧切換
弁129は、前記一定圧調圧弁118の駆動パイロット
圧PPLT を元圧とするトルコン駆動パイロット圧PT/
C-PLT をドレンしないから、トルコン圧調圧弁124の
パイロットポート124fにトルコン駆動パイロット圧
PT/C-PLT が直接供給される。従って、このトルコン圧
切換弁129がON状態にあるときの前記パイロットポ
ート122cへの前記モディファイヤ制御圧PL-SOL が
最小値であるときの調圧機能により、上流ポート124
aの上流側で前記ON時最小トルコン圧PT/CMIN-ON に
相当するトルコン圧PT/C を創成し、これを前記ロック
アップ制御弁126に供給する。このとき、前記ロック
アップ制御弁126では、前記ロックアップ用デューテ
ィ弁128からのロックアップ制御圧PL/U-SOL が
“0”であることから入力ポート126bとリリース側
出力ポート126cとが連通状態となり、前記トルコン
圧PT/C はトルクコンバータ12のリリース側流体室1
2hに供給されてアンロックアップ状態に維持される。
また、このとき、前記潤滑系入力ポート126fと潤滑
系出力ポート126eとは遮断されているが、前記トル
クコンバータ126のアプライ側流体室12gからの流
体が、前記アプライ側出力ポート126dから潤滑系出
力ポート126eを経て各潤滑系に供給される。
ら、ブレーキペダルの踏込みを維持して、前進走行を開
始するためにDレンジを選択すると、図5の処理が実行
されたときに、ステップ504からステップ508に移
行して、変速制御処理が開始される。そこで、ステップ
508からステップ513cで必要なライン圧PL を算
出し、それに応じたモディファイヤ用デューティ比が設
定される。このとき、エンジンはアイドリング状態にあ
るためにエンジン回転速度NE は小さく、スロットル開
度THはアクセルペダルを踏込んでいない状態の0/8
程度であることから、ステップ513bで算出されるエ
ンジントルクTE も小さく、現在の変速比CP が最大変
速比CHiであっても、ステップ513cで設定されるラ
イン圧PLは前記図8の最小ライン圧曲線LMIN の最大
変速比CHi相当に低い圧力となるため、前記モディファ
イヤ用デューティ弁128へのデューティ比は比較的大
きな値となる(当該デューティ弁128はデューティ比
が“0”で出力圧が最大となる)。従って、このデュー
ティ比が、同演算処理のステップ638で出力される
と、モディファイヤ用デューティ弁120から出力され
るモディファイヤ制御圧PL-SOL が少し増加し、これに
応じてプレッシャモディファイヤ弁116の出力ポート
116a及びドレンポート116c間がやや遮断状態と
なり、これに代えて出力ポート116a及び入力ポート
116d間がやや連通状態となるため、前述のように比
較的小さい圧力のモディファイヤパイロット圧PL-PLT
がライン圧調圧弁102のパイロットポート102cに
供給される。このため、スプール102sが左動して、
ライン圧PL が図8に示す最大変速比CHiでの最小ライ
ン圧に設定される。
前記モディファイヤ用デューティ弁120からのモディ
ファイヤ制御圧PL-SOL が少し高いときの調圧機能によ
り、当該モディファイヤ制御圧PL-SOL に応じて少し高
いクラッチ圧PC がマニュアル弁104に供給される。
そして、Dレンジを選択したときに、マニュアル弁10
4の入力ポート104aと出力ポート104cが連通状
態となるため、クラッチ圧調圧弁122で形成されたク
ラッチ圧PC が、オリフィス142cを介して前進用ク
ラッチ40に供給されるので、この前進用クラッチ40
が締結状態となる。
ップフラグLUFが初期状態で、“0”にリセットされ
ているので、ステップ520からステップ522に移行
し、車速Vが零であるので、ステップ540に移行し
て、ロックアップ用デューティ弁128のデューティ比
を“0”に設定し、次いでステップ542に移行して、
ロックアップフラグLUFを“0”にリセットしてから
ステップ602に移行する。ここで、車速Vが停車中で
あって設定車速V0 より小さいので、ステップ604に
移行し、スロットル開度THがアイドリング状態であっ
て、設定値TH0より小さいので、ステップ610に移
行し、未だ現在のステップ数PA が“0”の状態である
ので、ステップS618に移行して現在のステップ数P
A を“0”に更新し続ける。また、前記図11の演算処
理では、前記Pレンジでの停車状態と同様に、トルコン
圧切換弁129に対してON信号が出力される。従っ
て、トルコン圧調圧弁124では、トルコン圧切換弁1
29がON状態にあり且つ前記モディファイヤ用デュー
ティ弁120からのモディファイヤ制御圧PL-SOL が少
し高いときの調圧機能により、当該モディファイヤ制御
圧PL-SOL に応じて少し高いクラッチ圧PC がロックア
ップ制御弁126に向けて出力される。このとき、ロッ
クアップ制御弁126へのロックアップ制御圧P
L/U-SOL が零であるために、前記トルコン圧PT/C は、
トルクコンバータ12のリリース側流体室12hに供給
されてアンロックアップ状態に維持すると共に、アプラ
イ側流体室12gからの回収流体を各潤滑系に供給して
潤滑が行われる。
OFF時最小トルコン圧PT/CMIN-O FFより更に小さいO
N時最小トルコン圧PT/CMIN-ON になるため、結果的に
その元圧となるライン圧PL ,即ちポンプ101の出力
圧を低減することができるから、その分だけ余分なエネ
ルギの消費を抑制することができる。
を踏込んでいる停車状態から発進するため、ブレーキペ
ダルの踏込みを解除し、これに代えてアクセルペダルを
大きく踏込むことにより、ストール発進に移行した。こ
れにより、図5の演算処理のステップ513bで算出さ
れるエンジントルクTE は、スロットル開度TH及びエ
ンジン回転速度NE の増加に伴って図7に示すように急
速に大きくなり、当該エンジントルクTE に応じて同ス
テップ513cで算出されるライン圧PL は、前記最大
変速比CHiの状態で、最大ライン圧曲線LMAX に向けて
急速に大きくなるから、前記モディファイヤ用デューテ
ィ弁120へのデューティ比は、それに応じて急速に小
さくなる。なお、車速Vは未だロックアップオン車速V
L/U-ONに達していないから、ロックアップ用デューティ
弁128へのデューティ比は“0”に維持される。ま
た、スロットル開度THが設定値TH0 より大きくなる
と、図5の処理が実行されたときにステップ604から
ステップ608に移行して目標パルス数PD を図6に示
すように最大変速比CHiを表すパルス数“0”に設定し
てからステップ630に移行する。このとき、現在パル
ス数PA が“0”であるので、PA =PD となるから、
ステップ636ではステップモータ108をアップシフ
ト側にもダウンシフト側にも回転駆動させない,即ちス
テップ数“0”のステップモータ駆動信号が出力され、
続くステップ638では、前記急速に小さく変更される
モディファイヤ用デューティ弁120へのデューティ比
からなる駆動信号と、未だ“0”に維持されるロックア
ップ用デューティ弁128へのデューティ比からなる駆
動信号とが、夫々のソレノイドに出力される。
と、前記図5の演算処理におけるロックアップフラグL
UFは未だ“0”にリセットされているため、前記ステ
ップS2からステップS4以後に移行する。このとき、
図12bに示す制御マップにおいて、車速Vは発進時又
は発進直後であって前記OFF車速VOFF 以下である
が、アクセルペダルの踏込みに伴ってエンジン回転速度
NE も急速に増加し、やがて前記OFFエンジン回転速
度NEOFF以上となるために、当該演算処理のステップS
10で前記トルコン圧切換弁129をOFFにするべき
であると判定され、同ステップS8ではトルコン圧切換
弁129にOFF信号が出力される。
に示すパルス数“0”の最大変速比CHiの位置に維持さ
れる。また、小さなデューティ比の駆動信号を入力した
モディファイヤ用デューティ弁120からは高いモディ
ファイヤ制御圧PL-SOL が出力され、このモディファイ
ヤ制御圧PL-SOL がパイロット圧として供給されるプレ
ッシャモディファイヤ弁116では、スプール116g
が大きく上動して入力ポート116dと出力ポート11
6aとが大きく連通され、これにより高いモディファイ
ヤパイロット圧PL-PLT がライン圧調圧弁102のパイ
ロットポート102cに供給される。このため、このラ
イン圧調圧弁102では、前記パイロットポート102
cへのモディファイヤパイロット圧PL-PLT が高い状態
での調圧機能により、上流ポート102aの上流側に
は、エンジントルクの増加に応じて図8の最大ライン圧
曲線LMAX 上の最大変速比CHiに対応する最大圧力程
度,つまり前記最大ライン圧PLMAX程度のライン圧PL
が創成され、これが従動プーリ26のシリンダ室32に
供給されるので、ベルト24に対してエンジントルクに
対応した押付力を作用して、ベルト24とプーリ16及
び26間の滑りを抑制することができる。また、前記高
いモディファイヤ制御圧PL-SOL がパイロットポート1
22cに供給されるクラッチ圧調圧弁122では、前記
モディファイヤ制御圧PL-SOL が高い状態での調圧機能
により、上流ポート122aの上流側に、前記最大クラ
ッチ圧PCMAX程度のクラッチ圧PC を創成し、これがマ
ニュアル弁104のDレンジポート104cから前進用
クラッチ40に供給される。これにより、前進用クラッ
チ40の締結力が増加し、大きなエンジントルクTE 入
力に対する滑りを抑制することができる。
28への駆動信号のデューティ比は未だ“0”であるか
ら、その出力圧であるロックアップ制御圧PL/U-SOL も
零となり、ロックアップ制御弁126は、その入力ポー
ト126bとリリース側出力ポート126cとを連通状
態とするアンロックアップ状態に維持される。また、前
記トルコン圧切換弁129にはOFF信号が入力される
ため、前記一定圧調圧弁118からの駆動パイロット圧
PPLT を元圧とするトルコン駆動パイロット圧P
T/C-PLT がドレンされ、その分だけ低いトルコン駆動パ
イロット圧PT/C-PLTが前記トルコン圧調圧弁124の
パイロットポート124fに供給される。また、このト
ルコン圧調圧弁124の前記パイロットポート124h
には、前記高いモディファイヤ制御圧PL-SOL が供給さ
れるから、結果的に当該トルコン圧調圧弁124は、前
記トルコン圧切換弁129がOFF状態で且つモディフ
ァイヤ制御圧PL-SOL が高い状態での調圧機能により、
上流ポート124aの上流側には少なくとも前記モディ
ファイヤ制御圧PL-SOL が引きずり所定値PL-SOL(ST)
であるときの引きずり防止最小トルコン圧PT/C(ST)MIN
より高い最大切換弁OFF時トルコン圧PT/CMAX-OFF程
度のトルコン圧PT/C が創成され、これが前記ロックア
ップ制御弁126のリリース側出力ポート126cから
トルクコンバータ12のリリース側流体室12hに供給
される。従って、当該トルクコンバータ12のリリース
側流体室12hとアプライ側流体室12gとの間には十
分な差圧が発生し、前記ロックアップフェーシング12
dとトルコンカバー12fとの間に十分な作動流体が流
れて両者のクリアランスが確保されるため、前記従来の
ようにロックアップの引きずりが発生することはない。
以上より、最大変速比CHiに維持された速やかで良好な
発進加速が確保される。
に達すると、図5の処理が実行されたときに、ステップ
602からステップ624に移行し、Dレンジであるの
でステップ626に移行して、そのときの車速V、エン
ジン回転速度NE 及びスロットル開度THをもとに予め
記憶されたDレンジ変速パターンを参照して目標変速比
を表すステップモータ108の目標パルス数PD を決定
して、変速制御を開始する。即ち、目標パルス数PD が
“0”より大きな値に設定されることにより、図5の処
理ではステップ630からステップ632及び634に
移行し、ステップモータ108の現在パルス数PA を
“1”だけインクリメントした値を新たな現在パルス数
PA として更新記憶し、次いでステップ636に移行し
て、前記新たに更新された現在パルス数PA に対応する
モータ駆動信号をステップモータ108に出力すること
により、ステップモータ108を図2でみて反時計方向
に所定ステップ角分回転させ、この回転処理が最終的な
目標パルス数PD と現在パルス数PA とを一致させるま
で繰返される。この結果、図13に示すように、前記ス
テップモータ108により並進される並進機構とレバー
178との連結点であるピン185が上方に移動し、こ
れによりレバー178がセンサーシュー164との連結
点であるピン183を支点として反時計方向に破線図示
の位置まで回動し、このレバー178にピン181を介
して連結されている変速制御弁106のスプール106
gが上方に移動する。これによって、変速制御弁106
の入力ポート106a及び出力ポート106bが連通状
態となり、入力ポート106aに供給されているライン
圧PL が駆動プーリ16のシリンダ室20aに供給され
るので、可動円錐板22が固定円錐板18側に移動され
てV字状プーリ溝間隔が小さくなり、これによってベル
ト24の駆動プーリ16に対する接触位置半径が大きく
なり、これに応じて従動プーリ26に対する接触位置半
径が小さくなることにより、変速比が徐々に小さくな
る。一方、可動円錐板22の移動によってセンサーシュ
ー164が下方に移動し、これによってレバー178が
ロッド182のピン185を支点として反時計方向に回
動することにより、変速制御弁106のスプール106
gが下降し、そのランド106eによって出力ポート1
06bが徐々に閉塞され、目標変速比に一致したとき
に、出力ポート106bがランド106eによって完全
に閉塞されるので、駆動プーリ16のシリンダ室20a
の圧力上昇が停止され、可動円錐板22の移動が停止さ
れる。但し、このときの目標変速比は、未だスロットル
開度THが大きいことから、図10の制御マップからも
明らかなように小さくなるとは言え、最小変速比CDLO
より遙に大きく,どちらかと言えばむしろ最大変速比C
Hiに近い程度の値になる。
さくなると、図5の演算処理のステップ513a〜51
3cにおいて、図8に示すように同等のエンジントルク
TEであっても設定ライン圧PL が低くなることから、
算出されるモディファイヤ用デューティ弁120へのデ
ューティ比は次第に小さくなり、これに応じてその出力
圧であるモディファイヤ制御圧PL-SOL 及びプレッシャ
モディファイヤ弁116の出力ポート116aから出力
されるモディファイヤパイロット圧PL-PLT が小さくな
るために、ライン圧調圧弁102の上流ポート102a
の上流側に創成されるライン圧PL は少し低くなり、従
動プーリ26のシリンダ室32の圧力も低下することに
より、変速比に応じたベルト挟持力に変更される。ま
た、このときには、既に車速Vが前記図12bの制御マ
ップにおけるON車速VON以上となっているので、当該
車速VがON車速VON以上となった後に、図11の演算
処理が実行されると、例えエンジン回転速度NE がOF
Fエンジン回転速度NEOFF以上であっても、ステップS
10でトルコン圧切換弁129をON状態とすべきであ
ると判定され、その結果、トルコン圧切換弁129には
ON信号が出力されるため、これ以後は当該トルコン圧
切換弁129は前記トルコン駆動パイロット圧P
T/C-PLT のドレンを停止する。このため、これ以後、ト
ルクコンバータ12に供給されるトルコン圧PT/C は、
それまでの前記切換弁OFF時トルコン圧PT/ C-OFF か
ら前記図3の切換弁ON時トルコン圧PT/C-ONに切換え
られ、当該切換弁ON時トルコン圧PT/C-ON曲線に従っ
て次第に低下することになる。
を維持しながら車速Vが増加して、ロックアップオン車
速VL/U-ONを越える状態となると、図5の処理における
ステップ522からステップ524に移行して、エンジ
ン回転速度NE とタービン回転速度Nt との回転偏差N
D から第1の目標値Nm1 を減じて回転目標値偏差eを
算出し、次にステップ526で予め記憶された制御マッ
プから前記回転目標値偏差eに応じた第1のフィードバ
ックゲインG1 を検索し、次にステップ528で前記回
転偏差ND が制御系切換閾値N0 よりも小さいか否かを
判定する。そして、ND ≧NO である場合には回転速度
偏差が大きすぎるものと判断してステップ538に移行
して、ロックアップ用デューティ弁128に対するデュ
ーティ比を回転速度偏差e及びフィードバックゲインG
1 に応じた値に設定してフィードバック制御を行う。こ
のため、ステップ638でソレノイド駆動信号がロック
アップ用デューティ弁128に出力されたときに、その
出力ポート128bから出力されるロックアップ制御圧
PL/U-SOL が徐々に増加することにより、これがロック
アップ制御弁126のパイロットポート126jに供給
されるため、そのスプール126oがリターンスプリン
グ126pに抗して左動することになり、その入力ポー
ト126bは前記リリース側出力ポート126cからア
プライ側出力ポート126dに連通されるため、トルコ
ン圧PT/C はリリース側流体室12hから次第にアプラ
イ側流体室12gに供給されるようになって、徐々にロ
ックアップ状態への切換えが行われる。
値N0 より小さくなると、図5のステップ528からス
テップ530に移行し、現在のロックアップ用デューテ
ィ比に所定値αを加算するフィードフォワード制御を繰
返し、これが100%以上となると、ステップ534に
移行してデューティ比を100%に設定し、次いでステ
ップ536でロックアップ制御フラグLUFを“1”に
セットしてからステップ602に移行し、これ以後は、
車速Vがロックアップオフ車速VL/U-OFF 以下になるま
で、ステップ520からステップ544を経てステップ
546に移行してロックアップ用デューティ比を100
%に設定するフローが繰返される。このため、ロックア
ップ用デューティ弁128から出力されるロックアップ
制御圧P L/U-SOL は更に高くなり、ロックアップ制御弁
126のスプール126oが更に左動し、入力ポート1
26bがアプライ側出力ポート126dに完全に連通さ
れるから、後述するトルコン圧PT/C はトルクコンバー
タ12のアプライ側流体室12gにのみ供給され、前記
ロックアップフェーシング12dとトルコンカバー12
fとが機械的に連結される完全なロックアップ状態とな
って車両は加速状態を継続する。なお、このとき、トル
クコンバータ12のリリース側流体室12hはリリース
側出力ポート126cからドレンポート126xに連通
されて内部流体がドレンされ、同時に潤滑系入力ポート
126fは潤滑系出力ポート126eに連通されるた
め、トルコン圧調圧弁124の下流側の出力圧は各潤滑
系に供給される。
ロックアップ状態になると同時に前記ロックアップフラ
グLUFが“1”にセットされるまでの間、同等のエン
ジントルクTE ,即ちアクセルペダルの踏込み量が前記
同様に大きく、その結果、スロットル開度THも大きい
状態が継続しても、図5の演算処理では車速Vの増加と
共に変速比Cを次第に小さくする制御が継続されてお
り、従って当該演算処理のステップ513cで設定され
るライン圧PL は前記最大ライン圧PLMAX曲線に沿って
当該車速Vの増加,即ち変速比Cの減少と共に次第に小
さくなり、前記モディファイヤ用デューティ弁120へ
のデューティ比は再び次第に大きく設定される。このた
め、このモディファイヤ用デューティ弁120から出力
されるモディファイヤ制御圧PL-SOL は次第に低くな
り、前記トルクコンバータ12が完全なロックアップ状
態になったとき,即ち前記ロックアップフラグLUFが
“1”にセットされたときに、前記図3に示すロックア
ップ切換所定値PL-SOL(L/U)以下となる。また、このモ
ディファイヤ制御圧PL-SOL の低下に伴って前記クラッ
チ圧調圧弁122から前進用クラッチ40に供給される
クラッチ圧PC も低くなり、トルコン圧調圧弁124か
ら前記トルクコンバータ12のアプライ側流体室12g
に供給されるトルコン圧PT/C も、前記図3に示す切換
弁ON時トルコン圧PT/C-ON曲線に沿って次第に低くな
ってゆく。なお、このときの変速比Cも、前述と同様に
スロットル開度THが大きいことから、最小変速比H
DLO よりも遙に大きい変速比程度までしか小さくならな
い。
クアップフラグLUFが“1”にセットされた後に図1
1の演算処理が実行され、やがて設定されるライン圧P
L が前記OFFライン圧PLOFF以下になると、既にエン
ジントルクTE はOFFエンジントルクTEOFF以上であ
るために、当該演算処理のステップS2からステップS
3,ステップS5を経てステップS6でトルコン圧切換
弁129をOFF状態にすべきであると判定し、次にス
テップS8で当該トルコン圧切換弁129にOFF信号
が出力される。このとき、車両は既に前記高出力高速走
行状態に移行しており、前記OFF信号を入力したトル
コン圧切換弁129は前記トルコン駆動パイロット圧P
T/C-PLT をドレンさせてしまうから、トルコン圧調圧弁
124からトルクコンバータ12のアプライ側流体室1
2gに供給されるトルコン圧PT/ C は、前記図3に示す
切換弁OFF時トルコン圧PT/C-OFF に切換わり且つそ
のときのモディファイヤ制御圧PL-SOL に応じた比較的
高い値となる。この切換弁OFF時トルコン圧P
T/C-OFF 曲線に従うトルコン圧PT/C は、例えそれが前
記切換弁OFF時最小トルコン圧PT/CMIN-OFFになった
としても、トルクコンバータ12がロックアップ状態を
維持するに必要な差圧を発生させるに足る流体圧として
アプライ側流体室12gに供給されるため、前記従来の
ように高出力走行状態でトルクコンバータ12がロック
アップ状態を維持できなくなるようなことはない。ま
た、この切換弁OFF時トルコン圧PT/C-OFF 曲線に従
うトルコン圧P T/C は、例えそれが前記切換弁OFF時
最大トルコン圧PT/CMAX-OFFになったとしても、前記ロ
ックアップ状態におけるトルクコンバータ12の耐圧を
越えることはないから、当該トルクコンバータ12が機
械的な損傷を受けることもない。
セルペダルを大きく踏込んだ状態に維持すると、スロッ
トル開度THが一定値となり、エンジン回転速度NE も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PA とが
一致するので、図5の処理においてステップ630から
ステップ636に移行して現在パルス数PA を維持する
ので、変速動作は行われず、定速走行状態が維持され
る。なお、このときの変速比Cは,未だ最小変速比C
DLO より遙に大きい。また、この定速走行状態で変速比
Cが変わらず、合わせてスロットル開度TH及びエンジ
ン回転速度NE に応じたエンジントルクTEが変化しな
いために、同図5の演算処理のステップ513cで設定
されるライン圧PL も変化しないから、モディファイヤ
用デューティ弁120へのデューティ比は、それ以前の
値に維持されると共に、図11の演算処理のステップS
6ではトルコン圧切換弁129をOFF状態にする判定
が繰返され、その結果、当該トルコン圧切換弁129は
OFF状態に維持され、トルコン圧PT/C は前記切換弁
OFF時トルコン圧PT/C-OFF に従った高圧に維持され
るため、この高出力高速定速走行状態でもトルクコンバ
ータ12はロックアップ状態に維持される。勿論、この
ときもトルクコンバータ12が機械的な損傷を受けるこ
とはない。
込を解除してエンジンブレーキ状態とするか又はブレー
キペダルを踏込んで制動状態とするなどすると、スロッ
トル開度THが大幅に低下することにより、図5の演算
処理のステップ626で検索される目標変速比Cが最小
変速比CDLO まで一気に小さくなることから、それに相
当する目標パルス数PD が大幅に増加するため、ステッ
プ630からステップ632に移行して、ステップモー
タ108の駆動信号をアップシフト方向とし、次いでス
テップ634で現在パルス数PA を“1”だけインクリ
メントするフローが繰返される。このため、前記図13
を用いた説明と同様に、駆動プーリ16のシリンダ室2
0aへのライン圧PL 相当の供給流体量が大幅に増加す
ることにより、駆動ぷーり16のV字状プーリ溝間隔が
徐々に狭くなり、当該駆動プーリ16に対するベルト2
4の接触位置半径が次第にしかし大幅に大きくなり、逆
に従動プーリ26に対するベルト24の接触位置半径が
次第にしかし大幅に小さくなることにより、変速比Cが
小さくなってアップシフトが行われる。
大幅に低下するから、図5の演算処理のステップ513
bで算出されるエンジントルクTE も減少する。従っ
て、同図5の演算処理のステップ513cでは、前記変
速比Cの減少に合わせてエンジントルクTE も減少する
分だけ、設定されるライン圧PL は、図8の最小ライン
圧LMIN に対する最小変速比CLO時の最小ライン圧P
LMIN程度まで大幅に低くなる。従って、前記モディファ
イヤ用デューティ弁120へのデューティ比が大幅に大
きくなってモディファイヤ制御圧PL-SOL が低くなると
共に、プレッシャモディファイヤ弁116からのモディ
ファイヤパイロット圧PL-PLT も低くなることから、ラ
イン圧調圧弁102で調圧されるライン圧PL が低くな
ると共に、クラッチ圧調圧弁122で調圧されるクラッ
チ圧PC 及びトルコン圧調圧弁124で調圧されるトル
コン圧PT/C も低くなってゆく。
12bに示すONエンジントルク曲線TEON 以下となる
か、或いはライン圧PL がONライン圧PLON となるか
して図11の演算処理が実行されると、そのステップS
6でトルコン圧切換弁129をON状態にすべきである
と判定し、次にステップS7で当該トルコン圧切換弁1
29にON信号が出力される。このとき、車両は既に前
記高出力高速走行状態以外の状態,即ちスロットル開度
が小さいか或いは車速が高速以下である状態に移行して
おり、前記ON信号を入力したトルコン圧切換弁129
は前記トルコン駆動パイロット圧PT/C-PLT のドレンを
停止してしまうから、トルコン圧調圧弁124からトル
クコンバータ12のアプライ側流体室12gに供給され
るトルコン圧PT/C は、前記図3に示す切換弁ON時ト
ルコン圧PT/C-ONに切換わり且つそのときのモディファ
イヤ制御圧PL-SOL に応じた比較的低い値となる。この
切換弁ON時トルコン圧PT/C-ON曲線に従うトルコン圧
PT/C は、前記切換弁OFF時トルコン圧PT/C-OFF よ
り低く、このような高出力高速走行以外の状態では、ト
ルクコンバータ12をロックアップ状態に維持するに必
要な差圧を発生させるに足る流体圧としてアプライ側流
体室12gに供給されると共に、前記クラッチ圧調圧弁
122で発生する前記オーバライドを抑制し、これによ
りクラッチ圧の増圧をなくしてライン圧調圧弁102の
オーバライドも抑制することができるから、結果的にラ
イン圧が必要以上に増圧してポンプ101の負荷が増加
するのを抑制防止して燃費が低下するのを抑制防止する
ことができる。
クセルペダルを少し踏込んだ状態に維持すると、スロッ
トル開度THが一定値となり、エンジン回転速度NE も
一定となるので、ステップ626で検索される目標パル
ス数PD が一定値となり、これと現在パルス数PA とが
一致し、図5の処理においてステップ630からステッ
プ636に移行して現在パルス数PA を維持するので、
変速動作は行われず、当該中低速車速における定速走行
状態が維持される。このとき、未だ変速比Cは前記最小
変速比CLOに維持され、しかもスロットル開度THが小
さく、且つ中低速車速で最小変速比CLOが維持されてい
る関係からエンジン回転速度NE も小さいとすると、当
然ながらエンジントルクTE も小さくなり、結果的に図
5の演算処理のステップ513cで設定されるライン圧
PL は前記最小ライン圧PLMINとなり、それに応じて設
定されるモディファイヤ用デューティ比から前記モディ
ファイヤ制御圧PL-SOL も最小値になる。従って、図1
1の演算処理のステップS6ではトルコン圧切換弁12
9をON状態にする判定が繰返され、その結果、当該ト
ルコン圧切換弁129はON状態に維持され、トルコン
圧PT/C は前記切換弁ON時トルコン圧PT/C-ONに従っ
た低圧に維持される。特に、前記モディファイヤ制御圧
PL-SOL が最小値に設定される関係から、前記トルコン
圧PT/C が前記切換弁ON時最小トルコン圧P
T/CMIN-ON になった場合には、前記クラッチ圧調圧弁1
22で発生する前記オーバライドを最小限に抑制し、こ
れによりクラッチ圧の増圧をなくしてライン圧調圧弁1
02のオーバライドも最小限抑制することができるか
ら、結果的にライン圧が必要以上に増圧してポンプ10
1の負荷が増加するのを抑制防止して燃費が低下するの
を最大限に抑制防止することができる。
のような減速状態を継続し、車速Vがロックアップオフ
車速VL/U-OFF 未満となると、図5の演算処理のステッ
プ544からステップ540に移行して、ロックアップ
用デューティ弁128に対するデューティ比が“0”に
設定され、次いで、ステップ542でロックアップ制御
フラグLUFが“0”にリセットされる。このため、ロ
ックアップ用デューティ弁128からロックアップ制御
弁126のパイロットポート126jに供給されるロッ
クアップ制御圧PL/U-SOL が低下することにより、スプ
ール126oが瞬時に右動し、トルコン圧PT/C がリリ
ース側流体室12hに供給されるため、ロックアップ状
態が直ちに解除されてアンロックアップ状態のトルクコ
ンバータ12を介した駆動状態に復帰する。一方、この
間、図10において車速Vが所定値VD1になるまで無段
変速機構29の変速比Cは前記最小変速比CDLO に維持
されるが、車速Vが所定値VD1以下になるとスロットル
開度THが所定最小値TH 1 であるときの変速比制御曲
線に従って目標変速比Cが最大変速比CHiに向けて大き
くなるから、図5の演算処理のステップ626からステ
ップ630を経てステップ620及びステップ622で
ステップモータ108をダウンシフト方向に回転させる
と共に、現在パルス数PA を“1”だけデクリメント
し、これにより前記ステップモータ108を前記と逆に
時計回りに回転させて無段変速機構29の変速比Cが増
加状態を継続し、更に車速Vが設定車速V0 未満となる
と、図5の演算処理のステップ602からステップ60
4に移行し、スロットル開度THが設定値TH0 より小
さいので、ステップ610に移行し、現在パルス数PA
が“0”即ち最大変速比CHiに達していないときには、
前記ステップ620及びステップ622でステップモー
タ108をダウンシフト方向に回転させると共に、現在
パルス数PA を“1”だけデクリメントし、現在パルス
数PA が“0”に達するとステップ618に移行して前
述したように、現在パルス数PA を“0”に更新記憶の
みさせて実際の無段変速機構29の変速比は最大変速比
CHiに維持する。また、このときには前記ロックアップ
フラグLUFが“0”にリセットされ且つ車速VがON
車速VON以上であるか或いはエンジン回転速度NE がO
N回転速度NEON 以下であるはずであるから、前記図1
1の演算処理によりトルコン圧切換弁129はON状態
に維持され、前記変速比Cの増大に伴ってトルコン圧P
T/C は前記切換弁ON時トルコン圧PT/C-ONに沿って次
第に増加してゆく。
た後に、セレクトレバーをDレンジからNレンジにシフ
トすると、これに応じてマニュアル弁104のスプール
104iが図2で下方に移動することにより、Dレンジ
ポート104cがドレンされる状態となるが、このDレ
ンジポート104cと前進用クラッチ40との間の流体
路に逆止弁142oが介挿されていることにより、前進
用クラッチ40の図示されない流体室から流出する作動
流体は絞り142bを通じてDレンジポート104cか
らドレンされることになり、前進用クラッチ40のクラ
ッチ圧の低下が徐々に行われ、DレンジからNレンジへ
のシフト時のショックを防止することができる。
た場合には、マニュアル弁104の入力ポート104a
とRレンジポート104bとが連通状態となり、クラッ
チ圧調圧弁122で形成されたクラッチ圧PC が後進用
ブレーキ50に供給され、これによって、後進用ブレー
キ50が作動し、駆動軸14が逆回転し、車両は後進す
る。この場合も、上記と同様に、各センサの検出信号を
もとに各デューティー比を設定し、この場合、Rレンジ
であるので図5の演算処理のステップ640において、
Rレンジの変速パターンを検索して目標ステップ数PD
を設定してステップモータ108を駆動し、ステップ6
30で、目標ステップ数PD と現在ステップ数PA とが
PA <PD である場合にはステップ632で、PA <P
D である場合にはステップ622で、ステップモータ駆
動信号を、前記目標駆動速度SPからアップシフト方向
にまたはダウンシフト方向にそれぞれ形成設定して、こ
れをモータ駆動回路317に出力し、これによりステッ
プモータ108を駆動することによって、変速制御弁1
06が駆動され変速される。
発明の無段変速機構用調圧弁に相当し、以下同様に、前
期トルコン圧調圧弁122がトルクコンバータ用調圧弁
に相当し、図11の演算処理のステップS2がロックア
ップ状態検出又は推定手段に相当し、図11の演算処理
全体及び前記一定圧調圧弁118及びトルコン圧切換弁
129及びモディファイヤ用デューティ弁120がトル
クコンバータ供給圧調整手段に相当し、更に図11の演
算処理のステップS6が入力負荷検出又は推定手段に相
当し、図11の演算処理のステップS4及びステップS
7を除くステップS2乃至ステップS8がロックアップ
時供給圧調整手段に相当し、更に図11の演算処理のス
テップS10がストール発進検出又は推定手段に相当
し、図11の演算処理のステップS4、ステップS7、
ステップS9及びステップS10がアンロックアップ時
供給圧調整手段に相当する。
2実施形態について図14及び図15を用いて説明す
る。この実施形態は、前記第1実施形態におけるトルコ
ン圧切換弁129がソレノイド駆動であることから、所
謂バルブユニットに組込めずに別置きになってしまうな
どいうレイアウト上の問題や、ソレノイド弁で構成され
る当該トルコン圧切換弁129のコストの問題を、同等
の作用を有するバルブ機構で代行することにより回避或
いは解消しようとするものである。
ン圧調圧弁124周辺のみを簡略化して表したものであ
るが、このトルコン圧調圧弁124をシークエンス図に
表すとこのようになる。ここでは、前記プラグ124r
や各ドレンポートの表示は省略しているが、前記一定圧
調圧弁118からのトルコン駆動パイロット圧PT/C-
PLT はパイロットポート124fから減圧側に作用して
いるし、前記モディファイヤ用デューティ弁120から
のモディファイヤ制御圧PL-SOL はパイロットポート1
24hから増圧側に作用しているように、このシークエ
ンス図のトルコン圧調圧弁124は前記図2のそれと等
価であると言える。そして、本実施形態では、前記トル
コン駆動パイロット圧PT/C-PLT の供給流体路にトルコ
ン圧減圧側切換弁201を介装し、前記モディファイヤ
制御圧PL-SOL の供給流体路にトルコン圧増圧側切換弁
202を介装する。これらは何れも前記ロックアップ用
デューティ弁128からのロックアップ制御圧P
L/U-SOL をパイロット圧とする切換弁である。
02は、その入力ポート202aが前記モディファイヤ
用デューティ弁120の出力ポート120bに連通さ
れ、その出力ポート202bが前記トルコン圧調圧弁1
24のパイロットポート124hに連通されている。ま
た、図中の符号202cはドレンポートである。そし
て、このトルコン圧増圧側切換弁202のスプールを付
勢するリターンスプリング202eの反対側にパイロッ
トポート202dが形成され、このパイロットポート2
02dは前記ロックアップ用デューティ弁128の出力
ポート128dに連通されている。従って、このトルコ
ン圧増圧側切換弁202は、図14bに示すように前記
パイロットポート202dに供給されるロックアップ制
御圧PL/U-SO L が零から第1所定値PL/U-SOL1までの間
は開状態となり、前記リターンスプリング202eの付
勢力によって入力ポート202aと出力ポート202b
とが連通され、当該入力ポート202aに入力されるモ
ディファイヤ制御圧PL-SOL はそのままトルコン圧調圧
弁124のパイロットポート124hに供給される。一
方、前記パイロットポート202dに供給されるロック
アップ制御圧PL/U-SOLが、前記所定値PL/U-SOL1以上
になると閉状態となり、入力ポート202aと出力ポー
ト202bとを遮断すると共に当該入力ポート202a
に供給されるモディファイヤ制御圧PL-SOL をドレンポ
ート202cからドレンしてしまう。なお、前記ロック
アップ制御圧PL/U-SOL の所定値PL/U-SOL1は、前記図
3に示すロックアップ切換所定値PL-SOL(L/U)より小さ
な値に設定されている。
は、その入力ポート201aが前記一定圧調圧弁118
の出力ポート118bに絞り124gを介して連通さ
れ、その出力ポート201bが前記トルコン圧調圧弁1
24のパイロットポート124fに連通されている。ま
た、図中の符号201cはドレンポートである。そし
て、このトルコン圧減圧側切換弁201のスプールを付
勢するリターンスプリング201eの反対側にパイロッ
トポート201dが形成され、このパイロットポート2
01dは前記ロックアップ用デューティ弁128の出力
ポート128dに連通されている。従って、このトルコ
ン圧増圧側切換弁201は、図14bに示すように前記
パイロットポート201dに供給されるロックアップ制
御圧PL/U-SO L が零から第2所定値PL/U-SOL2までの間
は開状態となり、前記リターンスプリング201eの付
勢力によって入力ポート201aと出力ポート201b
とが連通され、当該入力ポート201aに入力されるト
ルコン駆動パイロット圧PT/C- PLT はそのままトルコン
圧調圧弁124のパイロットポート124fに供給され
る。一方、前記パイロットポート201dに供給される
ロックアップ制御圧PL/ U-SOL が、前記所定値P
L/U-SOL2以上になると閉状態となり、入力ポート201
aと出力ポート201bとを遮断すると共に当該入力ポ
ート201aに供給されるトルコン駆動パイロット圧P
T/C-PLT をドレンポート201cからドレンしてしま
う。なお、前記ロックアップ制御圧PL/U-SOL の所定値
PL/U-SOL2は、前記図3に示すロックアップ切換所定値
PL-SOL(L/U)より大きな値に設定されている。
プ制御圧PL/U-SOL に応じたトルコン圧PT/C 制御の作
用を表すと図15のようになる。まず、前述のようにロ
ックアップ制御圧PL/U-SOL が零から第1所定値P
L/U-SOL1までの間は、前記トルコン圧増圧側切換弁20
2もトルコン圧減圧側切換弁201も開状態にあるか
ら、トルコン圧調圧弁124の減圧側にはトルコン圧P
T/C そのものの分圧からなるパイロット圧及び前記トル
コン駆動パイロット圧PT/C-PLT が供給され、増圧側に
はモディファイヤ制御圧PL-SOL が供給されている。そ
こで、前記モディファイヤ制御圧PL-SOL が零のときの
トルコン圧PT/C を、前記第1実施形態のトルコン圧切
換弁129がON状態にあるとき,つまり前記トルコン
駆動パイロット圧PT/C-PLT がドレンされていないとき
の切換弁ON時最小トルコン圧PT/CMIN -ON と同等であ
ると考えると、このロックアップ制御圧PL/U-SOL の領
域,つまり前記トルクコンバータ12がアンロックアッ
プ状態にあるときには、当該モディファイヤ制御圧P
L-SOL の増圧に伴ってトルコン圧PT/C も増圧される。
従って、前記トルコン圧調圧弁122のスプールにおけ
るモディファイヤ制御圧PL- SOL の受圧面積を調整し
て、当該モディファイヤ制御圧PL-SOL が最大圧になる
ときのトルコン圧PT/C を、前記第1実施形態において
前記図3に示す引きずり防止最小トルコン圧P
T/C(ST)MINより高い切換弁OFF時最大トルコン圧P
T/CM AX-OFF程度に設定すれば、前記ストール発進時にロ
ックアップの引きずりが発生するときのライン圧PL が
モディファイヤ制御圧PL-SOL に応じ且つ当該モディフ
ァイヤ制御圧PL-SOL がエンジントルクTE と変速比C
とに応じ且つエンジントルクTE がエンジン回転速度N
E 及びスロットル開度THに応じ且つ変速比Cがスロッ
トル開度TH及び車速Vに応じて、夫々設定されるため
に、当該ストール発進時においてエンジントルクTE と
変速比C,つまりエンジン回転速度NEと車速Vとに基
づいて設定されるモディファイヤ制御圧PL-SOL が、前
記第1実施形態と同様に最大ライン圧曲線LMIN に沿っ
て高められれば、トルコン圧PT/ C は必然的に引きずり
防止最小トルコン圧PT/C(ST)MINより高くなり、前記第
1実施形態と同様に当該ストール発進時においてトルク
コンバータ12のリリース側流体室12hとアプライ側
流体室12gとの間には十分な差圧が発生し、前記ロッ
クアップフェーシング12dとトルコンカバー12fと
の間に十分な作動流体が流れて両者のクリアランスが確
保されるため、前記従来のようにロックアップの引きず
りが発生することがなくなる。
記第1所定値PL/U-SOL1から前記第2所定値PL/U-SOL2
までの間は、前記トルコン圧増圧側切換弁202が閉,
トルコン圧減圧側切換弁201が開状態にあるから、ト
ルコン圧調圧弁124の減圧側にはトルコン圧PT/C の
分圧からなるパイロット圧及び前記トルコン駆動パイロ
ット圧PT/C-PLT が供給されるものの、前記増圧側への
モディファイヤ制御圧PL-SOL は供給されなくなるか
ら、この領域におけるトルコン圧PT/C は前記切換弁O
N時最小トルコン圧PT/CMIN-ON 程度に維持され、その
一方で、ロックアップ制御圧PL/U-SOL が前記ロックア
ップ切換所定値PL-SOL(L/U)を越えるとトルクコンバー
タ12はロックアップ状態となる。一方、ロックアップ
制御圧PL/ U-SOL が前記第2所定値PL/U-SOL2以上とな
ると、前記トルコン圧増圧側切換弁202もトルコン圧
減圧側切換弁201も閉状態になるから、トルコン圧調
圧弁124の減圧側にはトルコン圧PT/C の分圧からな
るパイロット圧のみが供給され、前記トルコン駆動パイ
ロット圧PT/C-PLT も前記増圧側へのモディファイヤ制
御圧PL-SOL も供給されなくなるから、この領域におけ
るトルコン圧PT/C は前記切換弁ON時最小トルコン圧
PT/CMIN-ON より高い或る一定値に維持される。
前記ロックアップ切換所定値PL-SO L(L/U)以上となり、
前記第1実施形態における図5の演算処理で車速V及び
エンジン回転速度NE 等のエンジン回転状態(厳密には
タービン回転速度Nt との回転偏差ND )の増加に伴っ
てロックアップ制御圧PL/U-SOL が増加設定されるので
あるから、当該ロックアップ制御圧PL/U-SOL が増加す
るほど、前記トルクコンバータ12のロックアップフェ
ーシング12dとトルコンカバー12fとの滑りを抑制
するために両者のロックアップ締結力は大きくならなけ
ればならないはずである。このトルクコンバータ12の
ロックアップ締結力は、前述のように前記アプライ側流
体室12gとリリース側流体室12hとの流体圧の差圧
の大きさとして表れ、前記リリース側流体室12hの流
体圧はドレンされてしまうため、当該車両走行状態や運
転操作状態に応じたロックアップに必要な差圧は、アプ
ライ側流体室12gへのトルコン圧PT/C に他ならな
い。このロックアップ差圧(図ではL/U差圧)を必要
なトルコン圧PT/C として図15に二点鎖線で示す。
御圧PL/U-SOL が第2所定値PL/U- SOL2以上となって高
圧に切換維持されるトルコン圧PT/C を前記切換弁OF
F時最小トルコン圧PT/CMIN-OFF程度に設定すること
で、トルクコンバータ12のロックアップ状態でアプラ
イ側流体室12gに供給されるトルコン圧PT/C が、前
記ロックアップ差圧に必要な流体圧より大きな値になる
ようにし、特に前記高出力高速走行時には前記第2所定
値PL/U-SOL2より大きく設定されるロックアップ制御圧
PL/U-SOL に対して、十分なロックアップ差圧を確保し
てトルクコンバータ12の滑りを抑制防止し、ロックア
ップ状態が維持できるようにした。また、逆に前記切換
弁OFF時最小トルコン圧PT/CMIN-OFFから前記第2所
定値PL/U- SOL2で切換弁ON時最小トルコン圧P
T/CMIN-ON に切換えられるトルコン圧PT/ C を、前記ロ
ックアップ差圧にできるだけ近づけることで、同じロッ
クアップ領域でも必要なロックアップ差圧を確保しなが
ら、トルコン圧PT/C が当該切換弁ON時最小トルコン
圧PT/CMIN-ON 程度に設定される領域を広げた。このよ
うに、前記高出力高速走行以外で必要ロックアップ差圧
の小さい領域では、前記トルコン圧PT/C を前記切換弁
ON時最小トルコン圧PT/CMIN-ON 程度に設定した方
が、前記クラッチ圧調圧弁122やライン圧調圧弁10
2のオーバライドを抑制することができ、ひいてはポン
プ101の負荷を軽減して燃費の低下を抑制防止するこ
とが可能となる。
弁128がロックアップ制御弁への制御圧を創成する本
発明の電磁弁に相当し、以下同様に前記モディファイヤ
用デューティ弁120が無段変速機構用調圧弁への制御
圧を創成する電磁弁に相当し、前記一定圧調圧弁118
がトルクコンバータ用調圧弁への制御圧を制御する制御
弁に相当し、前記トルコン圧増圧側切換弁202が増圧
側切換弁に相当し、前記トルコン圧減圧側切換弁201
が減圧側切換弁に相当する。
制御弁を完全なロックアップ状態とするためにロックア
ップ用デューティ弁へのデューティ比が100%となっ
たときに設定されるロックアップフラグを判定すること
でロックアップ状態検出又は推定手段を構成した場合に
ついてのみ詳述したが、本発明のロックアップ状態検出
又は推定手段は上記構成に限定されるものではなく、前
述のようにトルクコンバータのロックアップと無段変速
機構へのライン圧とが一意の関係にあり、当該ライン圧
が所定の閾値でトルクコンバータがロックアップされた
りアンロックアップ状態に移行したりするような場合に
は、このライン圧、或いは当該ライン圧を制御するため
のライン圧制御圧,例えば前記モディファイヤパイロッ
ト圧やモディファイヤ制御圧、或いはそれを制御するた
めのモディファイヤデューティ比などからトルクコンバ
ータのロックアップ状態を検出又は推定するようにして
もよい。
のライン圧を調圧するライン圧調圧弁と、トルクコンバ
ータへのトルコン圧を調圧するトルコン圧調圧弁との間
に、クラッチ圧を調圧するクラッチ圧調圧弁を介装して
いるが、本発明の無段変速機の制御装置は必ずしも前記
構成を前提とするものではなく、要は必要なトルコン圧
を確保しながら、各調圧弁のオーバライドを抑制してポ
ンプ負荷を軽減すればよいのであるから、例えば前記ク
ラッチ圧調圧弁のないものでも、或いはこのクラッチ圧
調圧弁に加えてその他の調圧弁を介装したものでも同様
に展開可能である。
ントローラをマイクロコンピュータで構築したものにつ
いてのみ詳述したが、これに限定されるものではなく、
演算回路等の電子回路を組み合わせて構成してもよいこ
とは言うまでもない。
である。
図である。
説明図である。
図である。
の演算処理の一例を示すフローチャートである。
応を表す説明図である。
表す説明図である。
対応を示す説明図である。
す説明図である。
である。
圧切換制御の演算処理の一例を示すフローチャートであ
る。
図であり、(a)はライン圧とエンジントルクとに応じ
たトルコン圧切換弁のON/OFF領域の説明図であ
り、(b)は車速とエンジン回転速度とに応じたトルコ
ン圧切換弁のON/OFF領域の説明図である。
である。
他の流体圧制御装置の説明図であり、(a)はトルコン
圧調圧弁周辺の流体圧回路のシークエンス図、(b)は
各切換弁の開閉動作の説明図である。
コン圧の説明図である。
御装置の説明図である。
ある。
弁) 126はロックアップ制御弁 128はロックアップ用デューティ弁(電磁弁) 129はトルコン圧切換弁 201はトルコン圧減圧側切換弁 202はトルコン圧増圧側切換弁 300 変速制御装置(マイクロコンピュータ)
Claims (3)
- 【請求項1】 溝幅が可変の一対のプーリで、巻回され
るベルトを挟持する無段変速機構を有し、ポンプで昇圧
された作動流体を前記無段変速機構への入力負荷に応じ
た所定の流体圧に無段変速機構用調圧弁で調圧して当該
無段変速機構に供給し、少なくともその調圧弁で余った
作動流体を、前記とは個別のトルクコンバータ用調圧弁
で所定の流体圧に調圧してトルクコンバータに供給する
無段変速機の制御装置にあって、前記トルクコンバータ
がロックアップ状態にあるか否かを検出又は推定するロ
ックアップ状態検出又は推定手段と、このロックアップ
状態検出又は推定手段によって前記トルクコンバータが
ロックアップ状態にあるときとロックアップ状態にない
ときとで前記トルクコンバータに供給する流体圧を個別
に調整するトルクコンバータ供給圧調整手段と、車両の
ストール発進状態を検出又は推定するストール発進検出
又は推定手段とを備え、前記トルクコンバータ供給圧調
整手段は、前記ロックアップ状態検出又は推定手段によ
って前記トルクコンバータがロックアップ状態にないこ
とが検出又は推定された場合は、前記ストール発進検出
又は推定手段によって車両がストール発進状態にないこ
とが検出又は推定されたときの方が、この状態にあるこ
とが検出又は推定されたときよりも、当該トルクコンバ
ータに供給される流体圧を低くするアンロックアップ時
供給圧調整手段を備えたことを特徴とする無段変速機の
制御装置。 - 【請求項2】 出力圧値を切換可能な電磁弁を有し、こ
の出力圧を前記トルクコンバータ用調圧弁に作用させ
て、この調圧弁による調圧値を変更可能としたことを特
徴とする請求項1に記載の無段変速機の制御装置。 - 【請求項3】 前記トルクコンバータのロックアップを
制御するロックアップ制御弁と、このロックアップ制御
弁への制御圧を創成する電磁弁と、前記無段変速機構用
調圧弁への制御圧を当該無段変速機構への入力負荷に応
じて創成する電磁弁と、前記ロックアップ制御弁への制
御圧を作用させ、この制御圧がトルクコンバータをロッ
クアップしない流体圧であるときに開となって、前記無
段変速機構用調圧弁への制御圧を前記トルクコンバータ
用調圧弁への増圧側に作用する制御圧として供給する増
圧側切換弁と、前記ロックアップ制御弁への制御圧を作
用させ、この制御圧がトルクコンバータがロックアップ
しない流体圧であるときに開となって、前記トルクコン
バータ用調圧弁への、前記増圧側に作用させる制御圧と
は別の制御圧を、当該調圧弁への減圧側に作用する制御
圧として供給する減圧側切換弁とを備えたことを特徴と
する請求項1に記載の無段変速機の制御装置。
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