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JP3453689B2 - 液体処理装置 - Google Patents

液体処理装置

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Publication number
JP3453689B2
JP3453689B2 JP17046895A JP17046895A JP3453689B2 JP 3453689 B2 JP3453689 B2 JP 3453689B2 JP 17046895 A JP17046895 A JP 17046895A JP 17046895 A JP17046895 A JP 17046895A JP 3453689 B2 JP3453689 B2 JP 3453689B2
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JP
Japan
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liquid
filter
solid matter
filter means
rotary drum
Prior art date
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Application number
JP17046895A
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English (en)
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JPH09825A (ja
Inventor
幸明 永田
雅則 金三津
正 浦沢
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Sugino Machine Ltd
Original Assignee
Sugino Machine Ltd
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Publication date
Application filed by Sugino Machine Ltd filed Critical Sugino Machine Ltd
Priority to JP17046895A priority Critical patent/JP3453689B2/ja
Publication of JPH09825A publication Critical patent/JPH09825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3453689B2 publication Critical patent/JP3453689B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

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  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固形物を含んだ液体か
ら固形物を取り除く液体処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固形物を含んだ液体から固形物を取り除
く液体処理装置として、一般に、フィルタ部材を備え、
このフィルタ部材により濾過を行って液体と固形物とを
分離する構成のものが用いられている。
【0003】例えば、金属切削作業を行うにあたって排
出される金属片等の切り屑を含んだ使用済み切削液から
切り屑を取り除く液体処理装置の一例として、周面にフ
ィルタ部材を張設した略円柱状の回転ドラムを用いるも
のがある。
【0004】これは、回転ドラム保持槽により軸支され
た回転ドラム内に使用済み切削液を投入し、使用済み切
削液に含まれる切り屑を回転ドラム周面のフィルタ部材
で分離することにより切削液と切り屑とを分離して切削
液のみを回収するものである。
【0005】この場合、連続的に濾過を行うために、予
め定められた速度で回転ドラムを回転し、切り屑が付着
していないフィルタ部分を順次液中に移動させると共
に、回転ドラムの内部に溜った切り屑を集めて回転ドラ
ムの外部に搬出している。
【0006】また、別の構成として、前述のような回転
ドラムの内部に使用済み切削液を投入するのではなく、
回転ドラムを軸支する回転ドラム保持槽の中(即ち、回
転ドラムの外側)に使用済み切削液を投入し、フィルタ
部材を介して回転ドラムの内部に漏出した切削液を取り
出す構成とするものもある。
【0007】この場合も連続的な濾過を行うために、予
め定められた速度で回転ドラムを回転し、切り屑が付着
していないフィルタ部分を順次液中に移動させている
が、不要な固形物の一部がフィルタ部材の外側表面に付
着してドラムの回転と共に液面上方へ周回してくるた
め、回転ドラムの内側から流体を噴射して付着固形物を
落下させるノズルが設けられている。この流体としては
一般的には空気等の気体或は処理液と同種の液体が用い
られる。
【0008】このノズルは、フィルタ部材に対して回転
ドラムの内側から外側に向う方向に流体を噴射するもの
であるため、フィルタ部材の外側表面の固形物は噴射流
体に吹き飛ばされ、フィルタ部材表面から取り除かれて
再び外側の液中に落下することとなる。
【0009】図2は、このような構成の液体処理装置の
概略構成を示す断面図である。図2において、槽27内
には、不要な固形物26を含んだ切削液が液導入管24
により導入されると共に、周面にフィルタ21aが張設
された略円柱状の回転ドラム21が不要な固形物26を
含んだ切削液にその一部が浸かるように軸支されてい
る。
【0010】切削液と接触するフィルタ部分では、切削
液が回転ドラム21外部から内部へと移動し、漏出液は
回転ドラム21内部から取り出され、浄化槽28に集め
られ再び切削液として使用される。
【0011】この時、切削液に含まれていた固形物26
は、フィルタ21aにより回転ドラム21内部への移動
が遮られる一方で、フィルタ21aに加わる切削液の濾
加圧により回転ドラム21内部へ向かってフィルタ面に
押し付けられるので、固形物中に含まれる金属切粉等の
一部は回転ドラム21のフィルタ外面に絡まった状態と
なる。
【0012】この回転ドラム21は、予め定められた速
度で回転しており、従って一方ではフィルタ部分を順次
液中に侵入させつつ、他方ではフィルタ1aに固形物の
一部をからめたまま、この一部の固形物を回転ドラム2
1の回転に伴って液面から上方に周回させていくことと
なる。
【0013】回転ドラム21の内部には噴射ノズル25
が設けられており、この噴射ノズル25は切削液の液面
よりも上方に移動してきたフィルタ21aの表面上の固
形物26に向ってそれを剥離する方向に流体を噴射して
いるため、フィルタ21aの表面上の固形物26は、回
転ドラム21内側からの噴射圧力により吹き飛ばされて
槽27内に戻されることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように、回転ドラム内に使用済み切削液を投入し、使用
済み切削液に含まれる切り屑を回転ドラム周面のフィル
タ部材で分離する構成の場合、回転ドラム内に投入され
た切削液の重量の負担が直にフィルタ部材にかかるので
フィルタ部材が痛みやすく、また、回転ドラムを支える
軸にも多大な負担がかかってしまう。
【0015】更に、切削液中の固形物、特に、フィルタ
部材により濾別されてドラム周面のフィルタ上に賜って
いる切り屑がフィルタ部材に対して損傷を与え、フィル
タ部材の寿命を縮めてしまうという問題がある。
【0016】また、後者のように、回転ドラムを軸支す
る回転ドラム保持槽の中(即ち、回転ドラムの外側)に
使用済み切削液を投入し、フィルタ部材を介して回転ド
ラムの内部に流入した切削液を取り出す構成のものの場
合、フィルタ部材に付着した切り屑を流体噴出ノズルで
吹き飛ばす構成となっているため、吹き飛ばされた切り
屑が回転ドラム保持槽中の使用済み切削液に再び混入す
るので、フィルタ効率が低下するという問題がある。
【0017】更に、金属等を切削して生じる切り屑の中
には線状のものがあり、このような線状の切り屑はフィ
ルタ部材に絡まって取れにくくなるため、フィルタ部材
に絡まった切り屑を吹き飛ばして取り除くために用いる
流体の圧力と流量を高める必要があり、この流体として
液体を使用した場合には回転ドラム保持槽中の使用済み
切削液に混入する流量が無視できず、フィルタ効率が低
下するという難点がある。
【0018】加えて、フィルタ部材から取り除く切り屑
が比重の小さいものである場合は、噴射ノズルにより吹
き飛ばされてフィルタ部材から離脱した切りくずが切削
液中に沈殿せず、切削液内で浮遊することとなるため、
これらが再びフィルタ部材に付着してしまい、フィルタ
部材の濾過効率を著しく低下させるという難点がある。
【0019】そこで、本発明は、フィルタ部材やフィル
タ部材を保持する回転ドラム等の部材に負担がかかる等
の上述の難点を解消し、フィルタの寿命を延ばすことの
できる液体処理装置を得ることを目的とする。
【0020】また、フィルタ部材により処理液から分離
された不要な固形物を再び処理液中に戻すことなく高い
フィルタ効率を維持することのできる液体処理装置を得
ることを目的とする。
【0021】特に、比較的比重が小さく切削液の上層部
に浮遊するような物質や、線状の物質などのようにフィ
ルタ部材に絡まり易い形状の切り屑であっても、良好に
取り除くことができる液体処理装置を得ることを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明による液体処理装置では、不要な固形物を
含んだ液体から不要な固形物を取り除くために、不要な
固形物を含んだ液体を濾過するフィルタ手段と、前記フ
ィルタ手段を通った液体を回収する液体回収手段と、前
記フィルタ手段に対して圧縮空気を吹きつけるエアブロ
ー手段と、前記フィルタ手段の表面より吹き飛ばされた
固形物を空中で回収する固形物回収手段とを備えている
液体処理装置であって、前記フィルタ手段を周面に有
し、このフィルタ手段を介して濾過した液体を内部に取
り入れる回転ドラムを備え、前記エアーブロー手段は、
前記フィルタ手段に対し前記回転ドラムの内側から圧縮
空気を噴出する第一ノズル部と、前記第一ノズル部から
の圧縮空気がフィルタ手段を通過する位置を横切る回転
ドラム周面のほぼ接線上で第一ノズル部の噴出方向と交
差してフィルタ手段の外面に沿う方向に圧縮空気を噴出
する第二ノズル部とを、前記回転ドラムの軸方向に一体
的に往復移動可能に備えている。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】更に、請求項の発明による液体処理装置
は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前
記エアーブロー手段による処理後のフィルタ手段に高圧
液体を吹きつける液体ブロー手段を更に備えている。
【0027】
【作用】請求項1の発明において、不要な固形物を含ん
だ液体は、フィルタ手段を通過することによって固形物
と濾液とに濾別され、フィルタ手段で濾別された液体
は、液体回収手段によって回収される一方、固形物は、
外部に適宜搬出される。
【0028】この時エアーブロー手段によって、フィル
タ手段に対して圧縮空気を吹きつけ、それによってフィ
ルタ手段の表面から吹き飛ばされた固形物は、固形物回
収手段によって空中で回収される。このようにして、不
要な固形物を含んだ液体からフィルタ手段により固形物
と濾別された液体を再使用するために回収される。
【0029】濾過に際してフィルタ手段には、濾別した
固形物の一部が付着するが、この付着固形物は、エアブ
ロー手段からの圧縮空気の吹き付けによりフィルタ手段
の表面から吹き飛ばされる。このエアブロー手段によ
り、フィルタ手段の表面の付着固形物が連続的に取り除
かれるので、液体を濾過するごとにフィルタ手段を頻繁
に掃除して濾過能力を維持する作業の必要性が著しく軽
減され、高いメンテナンスフリー性を実現することがで
きる。
【0030】エアブロー手段によりフィルタ手段の表面
から吹き飛ばされた固形物は、処理対象の液体中に落下
する前に空中で固形物回収手段により捕捉回収されるの
で、処理対象の濾過前の液体の固形物濃度が再増加する
ことがない。即ち、未処理の液体の異物含有量が再上昇
しないため、フィルタ手段の濾過効率の低下やフィルタ
手段に目詰まり等の問題が生じることはなく、液体中の
不要な固形物を効率よく濾過することができる。
【0031】エアブローで吹き飛ばされた固形物を空中
で回収する固形物回収手段としては、特に限定するもの
ではないが、エアブロー手段で吹き飛ばされた固形物を
確実に回収するために、エアブロー手段からの噴出エア
ーを受け止める衝壁を備えた回収ボックスをエアブロー
手段の噴射方向の下流位置でフィルタに近接して対向配
置するとよい。
【0032】この場合、エアブロー手段によって吹き飛
ばされた固形物は、噴出エアーが拡散する前に衝壁に当
たって落下し、その下方に待ち受けている回収ボックス
内に入ることとなるのでボックス外部へ固形物が飛散す
ることなくほぼ全量を回収することが可能である。さら
に、この回収ボックスを導出管によって回収タンクに連
通させておくことにより、何等手を触れることなく回収
ボックス内から固形物を外部の回収タンクに排出できる
ので、飛散固形物の連続的な自動回収が可能となる。
【0033】本発明による液体処理装置において、フィ
ルタ手段に対して圧縮空気を噴射するエアブロー手段
は、フィルタ手段の幅全域に対して圧縮空気を噴射する
ノズル部を備えることができる。
【0034】このようなフィルタ手段の幅全域に対して
圧縮空気を吹きつけるためのノズル部としては、一つの
若しくは複数のノズルをフィルタ手段の幅方向に往復移
動させる構成とする
【0035】また、本発明の液体処理装置に好適なエア
ーブロー手段として、フィルタ手段による濾過後の液体
側に設けられた第一ノズル部と、フィルタ手段による濾
過前の液体側に設けられた第二ノズル部とを備え
【0036】即ち、液体中に混入している固形物は、そ
の形状や比重によりフィルタ手段に絡まりにくいものと
絡まり易いものとがあるが、第一と第二のノズル部を設
けることにより、液体がフィルタ手段を通過する流れと
逆の方向から第一ノズル部によって固形物に圧縮空気を
噴射し、これによって、フィルタ手段に絡まりにくい固
形物を吹き飛ばすと共に、フィルタ手段に絡まり易い固
形物の絡まり力を弱めてフィルタ手段の表面に浮いた状
態とすることができる。
【0037】その上で第一ノズル部によってフィルタ手
段の表面側で、圧縮空気を同時に噴出すると第二ノズル
部からの圧縮空気が第一ノズル部からの圧縮空気でフィ
ルタ手段の表面から浮いた状態となっている固形物を引
き剥して吹き飛ばすことになる。これらの第一及び第二
ノズル部の圧縮空気で吹き飛ばされた固形物は、固形物
回収手段でいずれも回収されることは述べるまでもな
い。
【0038】このように、フィルタ手段の両面に第一ノ
ズル部と第二ノズル部とを設け、フィルタ手段に向って
異なる方向から圧縮空気を噴出することにより、フィル
タ手段に付着する固形物、特に、フィルタ手段に絡まり
易い固形物を確実に取り除くことができる。
【0039】更にフィルタ手段は、回転ドラムの周面
として配置し、第一ノズル部は、このフィルタ手段に対
し回転ドラムの内側から圧縮空気を噴出するように、ま
た第二ノズル部は、第一ノズル部の噴出方向と交差して
フィルタ手段の外面に沿う方向に圧縮空気を噴出するよ
うに構成す
【0040】即ち、不要な固形物を含む液体に回転ドラ
ムの側面の一部を沈めてドラムを回転させると、回転ド
ラム外からフィルタ手段で濾過された液体が回転ドラム
の内部に流入して溜ってくる。この時、回転ドラムの内
部に濾出した液体は再使用のために回収され、一方、液
体に含まれていた不要な固形物はフィルタ手段により回
転ドラム内への進入が阻止されて、フィルタ手段の外側
表面には固形物が付着することとなる。
【0041】フィルタ手段の外側表面に固形物が付着し
たままであると濾過能力が低下するため、回転ドラムの
回転に伴ってフィルタ手段のその部分が再び液中に入る
前にフィルタ手段の外側表面に付着した固形物を取り除
く必要がある。
【0042】そこで、液体の濾過工程で表面に固形物が
付着したフィルタ部分が回転ドラムの回転により液面よ
りも上方に位置している間に回転ドラムの内部に設けら
れた第一ノズルによってフィルタ手段に対し回転ドラム
の内側から圧縮空気を噴出し、これにより、フィルタ手
段に絡まっていない単なる付着固形物を吹き飛ばして固
形物回収手段により空中で捕捉回収すると共に、フィル
タ手段に絡まっている固形物を噴射気流で絡まり力を弱
めてフィルタ手段の表面に浮いた状態とする。
【0043】更に加えて、第二ノズル部によって、第一
ノズル部の噴出方向と交差する方向からフィルタ手段の
表面に沿って圧縮空気を噴出し、すでに第一ノズル部の
噴射気流でフィルタ手段の表面に浮いた状態となってい
る固形物に対して側方から第二ノズル部の圧縮空気を噴
射することにより、結果としてこの固形物をフィルタ手
段の表面から引き剥して取り除き、同様に回収手段によ
り空中で捕捉回収する。
【0044】この第二ノズルの配置姿勢と位置は、回転
ドラムの外周面に沿って第一ノズル部の噴出方向と交差
する方向に圧縮空気を噴出する姿勢位置であれば良い
が、好ましくは、第一ノズル部からの圧縮空気がフィル
タ手段を通過する位置を横切る回転ドラム周面の接線上
で、斜め下向き噴射方向となるように設けると良い。
【0045】これにより、第一ノズル及び第二ノズルに
より吹き飛ばされた固形物を比較的コンパクトな回収ボ
ックスで効果的に取り除くことができる。更に、回転ド
ラムの側方にも固形物回収手段の捕捉範囲を拡大すれ
ば、周囲へ固形物が飛散しても効率よく固形物を回収す
ることができる。
【0046】本発明液体処理装置においても、エアー
ブロー手段による処理後のフィルタ手段に高圧液体を吹
きつける液体ブロー手段を更に備えることができる。
【0047】この場合、エアーブロー手段によってフィ
ルタ手段表面に付着した不要な固形物の殆どを吹き飛ば
すことができるが、ドラムの回転に伴ってエアーブロー
手段に後続して高圧液体をフィルタ面に裏側から吹きつ
ける液体ブロー手段を更に配置することにより、付着固
形物の除去率がより一層高まるので、フィルタ手段の濾
過能力が高まり、フィルタの保守寿命を延ばすことがで
きる。
【0048】この場合の液体ブロー手段からの高圧液体
は、好ましくは処理対象の液体を同種のものとし、それ
によってフィルタ面から除去された固形物は処理対象液
体中に混入してもさほど問題にならないが、勿論これを
更に濾別する付随的な固定フィルターを介して高圧液体
を受け入れるようにしても良い。
【0049】
【実施例】図1は、本発明の一構成例である液体処理装
置の概略説明図である。図1(a)において、全周面に
亙って金属製、樹脂製あるいは繊維製メッシュ状フィル
タ1aが張設された略円柱状の回転ドラム1は、不要な
固形物6を含んだ切削液を保持する槽7内に一部が切削
液に浸かるように軸支されている。
【0050】この回転ドラム1は回転軸11を中心に予
め定めた速度で回転しているが、切削液と接触する回転
ドラム1のフィルタ部分では、回転ドラム1の外部の切
削液が回転ドラム1の内部へと移動して濾過が行われて
いる。
【0051】即ち、切り屑等の不要な固形物6を含んだ
切削液は、液導入管4により槽7内に導入され、フィル
タ1aによって濾過されて回転ドラム1の内部から浄化
槽8に回収され、再び切削液として使用される構成とな
っている。
【0052】一方、槽7内に導入された切削液に含まれ
ている固形物6は、フィルタ1aによって濾別されて回
転ドラム1の外部にとどまり、図示しないネットコンベ
ア等で槽7の外部へ排出されるが、フィルタ1aの表面
では、濾過圧により回転ドラム1内部へ向かう方向に固
形物が押し付けられるので、フィルタ1aの外面に固形
物が付着したまま回転ドラムが周回することになる。
【0053】このフィルタ1aの外面の付着固形物6
は、回転ドラム1の回転に伴って切削液の液面よりも上
方に移動していくが、回転ドラム1には、フィルタ1a
の表面に付着した固形物6を取り除くエアーブロー手段
として、二つのエアー噴射ノズル2a、2bを備えた可
動式エアーブロー機構が設けられている。
【0054】図1(b)は、可動式エアーブロー機構を
示す概略説明図である。図1(b)において、可動式エ
アーブロー機構は、二つの噴射ノズル2a、2bと、エ
アーコンプレッサ10とを備えており、エアーコンプレ
ッサ10からの圧縮空気が二つの噴射ノズル2a、2b
に供給され、フィルタ1aの表裏面に噴射されている。
【0055】二つの噴射ノズル2a、2bはそれぞれノ
ズル部が首振調整可能であり、しかも駆動装置12によ
って一体的に回転ドラム1の軸方向に往復移動可能とな
っている。この駆動装置12による往復移動は予め定め
られた速度で周期的に行われる。
【0056】更に、回転ドラム1の外側にある噴射ノズ
ル2bの噴射方向は、回転ドラム1の内側に配置された
噴射ノズル2aの噴射方向と交差してフィルタ1aの外
面上をほぼ接線方向に沿うように定められている。この
ような構成の可動式エアーブロー機構の往復移動ノズル
によるエアーブロー動作は、回転ドラム1の回転濾過動
作中に連続的に行われる。
【0057】フィルタ1aの表面に付着した切り屑等の
固形物6には、フィルタ1aに絡まらずに単に付着した
だけのものと、フィルタ1aに絡まっているものとがあ
るが、噴射ノズル2aがフィルタ1aに対し圧縮空気を
噴射すると、フィルタ1aに単に付着している固形物は
直ちに吹き飛ばされ、また、フィルタ1aに絡まってい
る固形物6は噴射気流の流体力によってフィルタ1aの
表面上で気流の下流へ向けてたなびきフィルタ1aに対
する絡まりが弱められて浮いた状態となる。
【0058】噴射ノズル2aにより吹き飛ばされた固形
物6は、気流の下流位置に設けられた固形物回収箱3の
衝壁3aに当たって内部に落下した後、固形物回収箱3
の底部から回収タンク9に連通する固形物導出管13を
通過して液体処理装置の外部に排出される。
【0059】フィルタ1aの表面に浮いた状態となった
固形物6に対しては、回転ドラム1の外部に設けられた
噴射ノズル2bが、固形物回収箱3に向って噴射ノズル
2aの噴射方向と交差する方向に圧縮空気を噴射する。
【0060】このノズル2bからの噴射気流はフィルタ
1aの外面をほぼ接線方向に通過して固形物回収箱3に
向っている。そのため、フィルタ1aの表面と固形物6
との間に噴射ノズル2bからの圧縮空気が入り込み、フ
ィルタ1aに対する固形物6の絡まりを弱めて遂には固
形物6が吹き飛ばされる。噴射ノズル2bにより吹き飛
ばされた固形物6も固形物回収箱3の中に落下し、固形
物導出管13を通過して液体処理装置の外部の回収タン
クに排出される。
【0061】本実施例では吹き飛ばされた固形物を空中
で捕捉回収する為に、噴射ノズル2a、2bそれぞれか
らの圧縮空気を受け止める衝壁3aを備えた固形物回収
箱3を回転ドラムの側面に近接して噴射ノズル2a、2
bの下方位置に設けている。これにより、吹き飛ばされ
た固形部6をほぼ完全に効率的に回収することができ
る。
【0062】また、本実施例では、可動式エアーブロー
機構による処理後のフィルタ1aに液面の上方でドラム
内部から高圧液体を吹きつける液体ブロー手段である液
体噴射ノズル5が、更に設けられている。
【0063】これにより、エアーブロー機構で除去しき
れなかった例えば、微細な付着固形物を高圧液体の流体
力で除去して洗浄することができるので、フィルタ手段
の濾過能力を高く維持したまま連続濾過作業を行うこと
ができ、フィルタの保守寿命を延ばすことができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の液体処理装置によ
れば、フィルタ部材やそれを保持する回転ドラム等の部
材に無理な荷重負担がかかる難点がなく、フィルタ部材
を常に清浄な状態に保ってフィルタ寿命を延ばすことが
できる。
【0065】また、フィルタ部材により切削液から分離
された不要な固形物がフィルタ部材に付着したまま再び
濾過に供されるのを防止するだけでなく、付着固形物を
効率よく別回収できるという効果もある。
【0066】特に、比較的比重が小さく切削液の上層部
に浮遊するような固形物質や、不定型の線状の固形物質
などのようにフィルタ部材に絡まり易い形状の固形物で
あっても、常に安定したフィルタ効率で取り除くことが
できる液体処理装置を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図であり、a図は模
式構成図、b図はBーB線矢視図である。
【図2】従来の例を示す模式構成図である。
【符号の説明】
1、21 回転ドラム 1a、21a フィルタ 2a、2b 噴射ノズル 3 固形物回収箱 3a 衝壁 4、24 液導入管 5、25 液体噴射ノズル 6、26 固形物 7、27 槽 8、28 浄化槽 9 回収タンク 10 エアーコンプレッサ 11、31 回転軸 12 駆動装置 13 固形物導出管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−254804(JP,A) 実開 昭59−74816(JP,U) 実開 昭48−16464(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 33/06 B01D 24/46 B01D 33/44 B01D 33/58 B23Q 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不要な固形物を含んだ液体を濾過するフ
    ィルタ手段と、前記フィルタ手段を通った液体を回収す
    る液体回収手段と、前記フィルタ手段に対して圧縮空気
    を吹きつけるエアブロー手段と、前記フィルタ手段の表
    面より吹き飛ばされた固形物を空中で回収する固形物回
    収手段とを備えている液体処理装置であって、 前記フィルタ手段を周面に有し、このフィルタ手段を介
    して濾過した液体を内部に取り入れる回転ドラムを備
    え、 前記エアーブロー手段は、前記フィルタ手段に対し前記
    回転ドラムの内側から圧縮空気を噴出する第一ノズル部
    と、前記第一ノズル部からの圧縮空気がフィルタ手段を
    通過する位置を横切る回転ドラム周面のほぼ接線上で第
    一ノズル部の噴出方向と交差してフィルタ手段の外面に
    沿う方向に圧縮空気を噴出する第二ノズル部とを、前記
    回転ドラムの軸方向に一体的に往復移動可能に備え てい
    ることを特徴とする液体処理装置。
  2. 【請求項2】 前記エアーブロー手段による処理後のフ
    ィルタ手段に高圧液体を吹きつける液体ブロー手段を更
    に備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体処
    理装置。
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