JP3452613B2 - フッ素イオン徐放性歯科用レジン組成物 - Google Patents
フッ素イオン徐放性歯科用レジン組成物Info
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Description
を長期間にわたって徐々に放出することのできるフッ素
イオン徐放性歯科用レジン組成物に関するものである。
詳細には、フッ素によるウ食予防効果や歯質の強化効果
を長期間に亘って安定に発揮させるためのレジン組成物
に関するものであり、このような組成物は局部義歯床用
レジン、そのリベース又はリライニング材、歯冠用硬質
レジン、充填用レジン、ウ食予防用のシーラント、矯正
用ブラケットの接着剤及び合着用セメントなどとして広
範囲に用いられる。 【0002】 【従来の技術】無機フッ化物の水溶液を歯のウ食予防用
歯面塗布剤として用いることは公知である。これら無機
フッ化物の水溶液を用いることにより、一時的に多量の
フッ素イオンがエナメル質中に取り込まれるが、取り込
まれたフッ素イオンは比較的短時間で口腔内の唾液中に
溶出するため、該溶液を繰り返し塗布する必要があり、
使用上極めて煩雑であるという問題がある。 【0003】また、フッ化ナトリウムなどの無機フッ化
物を、接着剤原料となるビスフェノールAグリシジルメ
タクリレートなどのモノマーに混合する試みもなされて
いるが、この場合もフッ素イオンが短時間で口腔内に溶
出すると共に、吸水量が増加するためレジンの機械的強
度が大きく低下するという問題がある。 【0004】さらに、無機フッ化物をガラスに含有させ
たグラスアイオノマーセメント組成物もウ食予防効果を
発揮することが知られているが、上述と同様に短時間で
フッ素イオンが溶出され、且つ耐久性に乏しいという問
題がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決しようとするものであり、その目的はフッ素イオン
を長期間にわたり徐々に放出することが可能な歯科用レ
ジン組成物を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の歯科用レジン組
成物は、下記化学式 【0007】 【化2】 (R1 、R2 は、後記環式ホスファゼン化合物中におい
て、少なくとも一つはFであり、残部は同一又は異なっ
て重合性二重結合を有する基である) 【0008】で表される構成単位を有する環式ホスファ
ゼン化合物、該化合物を繰り返し単位とするポリマー及
びコポリマーよりなる群から選択される少なくとも1種
を含有することに要旨を有するものである。 【0009】 【作用】本発明に用いられる環式ホスファゼン化合物
は、上記化学式で表わされる構成単位を有するものであ
ればよく、例えば6員環化合物、8員環化合物等が挙げ
られる。なお、式中R1 、R2 は、形成された環式ホス
ファゼン化合物中において、少なくとも一つはFであ
り、残部は同一又は異なって重合性二重結合を有する基
である。従ってR1 、R2 は絶対的な意味を有するもの
と限定解釈されてはならない。上記重合性二重結合を有
する基は、好ましくは2−(メタ)アクリロイルオキシ
メトキシ基、2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ
基、2−(メタ)アクリロイルオキシプロポキシ基、2
−(メタ)アクリロイルオキシブトキシ基等の(メタ)
アクリロイルオキシアルキル基であり、より好ましくは
2−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ基である。 【0010】この様な環式ホスファゼン化合物の例とし
て、好ましくはP3 N3 (F)n [O(CH2 )2 CO
O(CH3 )C=CH2 ]6-n (nは、1から5のいず
れかの整数)の6員環化合物又はP4 N4 (F)m [O
(CH2 )2 COO(CH3)C=CH2 ]8-m (m
は、1から7のいずれかの整数)の8員環化合物が挙げ
られる。これらの化合物は、例えばP3 N3 F6 の6員
環化合物又はP4 N4 F 8 の8員環化合物を、ヒドロキ
シエチルメタアクリレートと反応させることにより得ら
れる。この反応方法は特に限定されず、既知の方法が用
いられ、例えば、ベンゼン、トルエンの有機溶媒中で、
脱フッ化水素剤としてピリジン、トリエチルアミン等の
有機塩基を用い、上記反応物質と50℃前後で5〜60
時間反応させることによって得られる。 【0011】次に本発明に用いられるポリマーは、上記
重合性の環式ホスファゼン化合物を溶媒の存在下又は不
存在下でラジカル重合させることによって得られる。こ
のときの重合方法は特に限定されないが、例えば重合開
始剤を用いて重合させる方法、紫外線及び可視光線で重
合させる方法、加熱によって重合させる方法等が挙げら
れる。 【0012】このうち重合開始剤を使用する場合の重合
開始剤としては、例えば過酸化ベンゾイル等の過酸化
物;アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物が挙げ
られる。このとき、必要によりジメチル−p−トルイジ
ン等の第三アミン系化合物や第1鉄塩等を併用したレド
ックス系触媒とすることも有効である。これらの中でも
特に好ましいのは過酸化物−第三アミン系開始剤であ
り、その含有量は、本発明組成物に対して0.1〜2.
0重量%であることが好ましい。 【0013】また紫外線及び可視光線で重合させる場合
には、カンファキノン、ジベンゾイル、2−メタクリロ
キシエチレン−p−ジメチルアミノベンゾエート等の光
増感剤が用いられ、第三アミン系化合物や第1鉄塩等を
併用してもよく、これら光増感剤の好ましい含有量は、
本発明組成物に対して0.05〜7.0重量%である。
加熱によって重合させる場合には、重合温度は60〜1
40℃であることが好ましい。 【0014】さらに本発明に用いられるコポリマーは、
上記環式ホスファゼン化合物のうち異なる2種以上の化
合物を共重合させるか、あるいは上記環式ホスファゼン
化合物に、他の異なる重合性モノマーを共重合させるこ
とによって得られる。この様な重合性モノマーは単官能
性あるいは多官能性のいずれでもよく、その様な例とし
て例えば、メチル(メタ)アクリレート;ヒドロキシメ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロ
キシアルキル(メタ)アクリレート;エチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート;ジ又はトリ又はテトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート;ジ(メタクリ
ロキシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタン
[一般にUDMAと略称されている];2,2−ビス
(4−メタクリロエトキシフェニル)プロパン(Bis
−MEPP)等のフェニル基を有するジメタクリレー
ト;酢酸ビニル、酪酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の
カルボン酸ビニルエステル;フマル酸、マレイン酸、イ
タコン酸等のエチレン系不飽和ジカルボン酸等が挙げら
れ、好ましくはヒドロキシエチルメタアクリレートが挙
げられる。これらの重合性モノマーの含有量は、粘度、
硬化時間及び所望する物性によって変化するが、通常上
記環式ホスファゼン化合物100重量部に対してその
0.1〜10倍量を用いることが好ましい。 【0015】本発明の歯科用レジン組成物は、上記環式
ホスファゼン化合物、ポリマー及びコポリマーをそれぞ
れ単独で、または2種以上混合して用いられる。環式ホ
スファゼン化合物を単独で用いる場合には、全組成物に
対して1〜100重量%となる様に含有されることが好
ましく、5〜80重量%であることがより好ましい。ま
た、上記ポリマーまたはコポリマー、もしくは上記環式
ホスファゼン化合物、ポリマー及び/又はコポリマーを
2種以上混合して用いる場合には、全組成物に対して
0.1〜100重量%となる様に配合されることが好ま
しく、2〜80重量%であることがより好ましい。これ
らの含有量はその使用目的によって適宜変更され、例え
ば、多量のフッ素イオンの放出を必要とする場合には、
フッ素部分が多い環式ホスファゼン化合物、ポリマー及
び/又はコポリマーが多量に含有される様になる。 【0016】この様に本発明の組成物は、同一分子中
に、フッ素原子と、重合性基を有する部分を含有してい
る。従って、これを歯科用レジン等に用いると、唾液中
の水分でフッ素原子結合部分が徐々に加水分解されてH
Fが遊離する結果、フッ素イオンが溶出される様にな
る。このフッ素イオンの溶出量は、フッ素原子が多くな
ればなるほど顕著に見られる。さらに、該フッ素原子結
合部分はHFが遊離した後はP−OHとなって安定化す
ると共に、上記重合性部分が重合することによってレジ
ンの機械的強度が増大する。なお、上記環式ホスファゼ
ン化合物において、R1 、R2 がすべてFである場合
は、耐水性が低下するばかりでなく、重合性基がなくな
るため実用的でない。本発明の組成物は上記成分を必須
成分として含有するが、環式ホスファゼン化合物を単独
で用いる場合には、さらに上記の重合開始剤が併用して
用いられる。 【0017】さらに、本発明の組成物には、硬度や耐摩
耗性を向上させ、かつ重合時の収縮及び熱膨張係数を低
減させるためにフィラーが混合して用いられる。その様
な例として例えば、シラン及びチタネート化合物で表面
処理した粒径30μm以下のシリカ、タルク、アルミ
ナ、アパタイト、ガラスビーズ、コロイダルシリカ、ケ
イ酸バリウム、炭化ケイ素等の無機フィラー;ポリメチ
ル(メタ)アクリレート等の有機フィラーが挙げられ
る。これらの含有量は、上記環式ホスファゼン化合物の
0.5〜8倍量であることが好ましい。あるいは、本発
明に用いられる環式ホスファゼン化合物を予め重合させ
て硬化物を得た後、これを粉砕して、有機フィラーとし
用いることも可能である。 【0018】本発明の組成物を臨床分野に用いる場合に
は、該組成物の包装形態はペーストとペーストの組合
せ、又は液剤と粉末の組合せの2包装形態とする。すな
わち、これらの一方には重合開始剤として過酸化物を配
合し、他方には重合促進剤として第三アミン系化合物を
配合し、両者を1:1〜5の割合で混合して約1分間練
和すればよい。 【0019】また、本発明の組成物を接着剤及び合着剤
として使用する場合には、該組成物をエタノール等の有
機溶媒に溶解し、これを2等分して2包装形態とする。
すなわち、上記と同様に、一方には過酸化物、他方には
第三アミン系化合物を配合し、これらを1:1〜3の割
合で混合して約1分間練和すればよい。 【0020】本発明の組成物が光重合タイプの場合は1
包装形態とし、該組成物に上述した様な光増感剤、フィ
ラー及び他の重合性モノマー等を混合してペースト状に
した後、遮光瓶に入れる。これらは従来の方法と同様に
処理されて、局部義歯床レジン、そのリベース又はリラ
イニング材、歯冠用硬質レジン、充填用レジン、ウ食予
防用のシーラント等の臨床分野に用いられる。以下に実
施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これは
代表的例を示すためのものであり、本発明を制限する主
旨ではない。 【0021】 【実施例】 (製造例1〜7)表1に示す様に、P3 N3 F6 (以
下、3PNFと略記する)またはP4 N4F8 (以下、
4PNFと略記する)と、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート(以下、HEMAと略記する)とを様々なモル
比で反応させて、製造例1〜7の環式ホスファゼン化合
物を作製した。なお表に記載の環式ホスファゼン化合物
では、非置換のFを(F)、水素が脱離したHEMA残
基を(O−EMA)と略記している。 【0022】 【表1】【0023】(実施例1)以下に示す液(A)と粉
(B)とを40:60の比率で混和し、3×3×35m
mのテフロン製の成形型に充填した後、室温で5〜8分
硬化させることにより、本発明の粉液タイプ(2包装形
態)の組成物を作製した。なお、以下の記載において単
に部と示したものは重量部の意味である。 A:製造例1の環式ホスファゼン化合物 30部 メチルメタクリレート 30部 ジメチル−p−トルイジン 0.4部 B:ポリメチルメタクリレート (PMMA、分子量約40万、60μm)100部 過酸化ベンゾイル 0.3部 【0024】(実施例2)製造例1の環式ホスファゼン
化合物を製造例2の化合物に代えたこと以外は実施例1
と同様にして粉液タイプの組成物を得た。 (実施例3)製造例1の環式ホスファゼン化合物を製造
例3の化合物に代えたこと以外は実施例1と同様にして
粉液タイプの組成物を得た。 【0025】(実施例4)製造例1の環式ホスファゼン
化合物を製造例4の化合物に代えたこと以外は実施例1
と同様にして粉液タイプの組成物を得た。 (実施例5)製造例1の環式ホスファゼン化合物を製造
例6の化合物に代えたこと以外は実施例1と同様にして
粉液タイプの組成物を得た。 【0026】(実施例6)以下のペースト状の光重合タ
イプの組成物を作製し、これを3×3×35mmのテフ
ロン製の成形型に充填した後、可視光線重合器(波長3
20〜520nm、デンタカラーXS、クルッツアー
社)を用いて上下面からそれぞれ3分間合計6分間光を
照射することにより硬化重合させた。硬化後、各重合物
を耐水研磨紙(1000番)で研磨した。 製造例5の環式ホスファゼン化合物 14部 ジ(メタクリロキシエチル)トリメチル ヘキサメチレンジウレタン(UDMA) 20部 PMMA 65部 シリカ(アエロジールR972.テグサ社製) 1部 光増感剤として カンファキノン 0.30部 ジベンゾイル 0.15部 2−メタクリロキシエチレン− p−ジメチルアミノベンゾエート 1.40部 (光増感剤の含有量は、製造例5の環式ホスファゼン化
合物とUDMAの合計に対する量である) 【0027】(実施例7)製造例5の環式ホスファゼン
化合物を製造例7の化合物に代えたこと以外は実施例6
と同様にして実施例7の組成物を作製した。 (実施例8)製造例5の環式ホスファゼン化合物を製造
例1の化合物に代えたこと以外は実施例6と同様にして
実施例8の組成物を作製した。 【0028】(比較例)製造例5の環式ホスファゼン化
合物の代わりにNaFを0.28部(製造例5の環式ホ
スファゼン化合物のフッ素含有量に相当するフッ素量)
用い、UDMAを20部の代わりに33.72部用いた
こと以外は実施例13と同様にして比較例の組成物を作
製した。 【0029】(実験例1)実施例1〜8及び比較例の組
成物を蒸留水5ml中に浸漬したときのフッ素イオンの
溶出量を経日的に測定した。フッ素イオンの溶出量の測
定は以下の様にして行った。まず、各組成物を寸法3×
3×35mmに成形し、該組成物を5個ずつ(総表面積
21.9cm2 )蒸留水5ml中に浸漬した。浸漬後1
日目に組成物を取り出して蒸留水中に溶出されるフッ素
イオンの量を測定した。フッ素イオンの測定は、複合型
フッ素イオン電極(96−09、オリオン社製)を用い
て行い、ppm/cm2 ・日の単位で表わした。次に、
該組成物に新しい蒸留水5mlを加えて、浸漬後10日
目の溶出量を同様に測定した。以下同様にして、浸漬後
30、及び60日目の溶出量をそれぞれ測定した。その
結果を表2に示す。 【0030】 【表2】 【0031】浸漬後1、10、30及び60日目におけ
るフッ素イオンの水中への溶出量は、粉液タイプの組成
物の場合には実施例1→2→3(3PNFを用いた場
合)および実施例4→5(4PNFを用いた場合)を、
また光重合タイプの組成物の場合には実施例6→7(4
PNFを用いた場合)を比較すると明らかな様に、フッ
素のモル数が多くなるにつれてフッ素イオンの溶出量も
増加することがわかった。 【0032】また、本発明の組成物におけるフッ素イオ
ンの徐放効果は、フッ素イオンの含有量が同一である実
施例6と比較例を比較すると明瞭になる。すなわち、実
施例6では浸漬後1及び10日目におけるフッ素イオン
の溶出量は小さく、かつその程度は浸漬後60日目にお
いてもほぼ一定であるのに対して、比較例では浸漬後1
日目には多量のフッ素イオンが溶出するが、10日目で
はほぼ半減し、浸漬後60日目では約1/60程度に減
少した。 【0033】この様に、比較例の組成物を用いた場合に
は、短期間に多量のフッ素イオンが溶出するために長期
間にわたるフッ素イオンの安定的溶出は困難であったの
に対して、本発明の組成物では、長期間にわたってほぼ
一定量のフッ素イオンを徐放させることが可能であるこ
とがわかった。 【0034】(実施例9〜19)表3に示す様に製造例
1の環式ホスファゼン化合物とUDMAとの混合比を種
々変化させ、該化合物とUDMAの合計量に対して、実
施例6と同じ組成の光増感剤を同量配合することによ
り、実施例9〜19の光重合タイプの組成物を作製し
た。これらの重合物を蒸留水中に7日間浸漬した場合に
おける、フッ素イオンの溶出量を実験例1と同様にして
測定した。その結果を表3に示す。 【0035】 【表3】 【0036】表から明らかな様に、環式ホスファゼン化
合物の割合を高くすることによってフッ素イオンの溶出
量を増加させることができる。従って、環式ホスファゼ
ン化合物の含有量を任意に変化させることによって、フ
ッ素イオンの溶出量を調節することができることがわか
った。 【0037】 【発明の効果】本発明の歯科用レジン組成物は上述した
様に構成されているので、該組成物を水中に浸漬した場
合、フッ素イオンが長期間にわたって徐々に放出される
のみならず、その溶出量はほぼ一定に保たれる。さら
に、上記環式ホスファゼン化合物、ポリマー及び/又は
コポリマーの配合量を任意に変化させることによって、
フッ素イオンの溶出量を調節することができる。この様
に本発明の組成物は、口腔内でフッ素イオンを長期間に
わたって徐々に放出することができるので、ウ食予防効
果に優れ、且つ歯質を容易に強化することができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記化学式 【化1】 (R1 、R2 は、後記環式ホスファゼン化合物中におい
て、少なくとも一つはFであり、残部は同一又は異なっ
て重合性二重結合を有する基である)で表される構成単
位を有する環式ホスファゼン化合物、該化合物を繰り返
し単位とするポリマー及びコポリマーよりなる群から選
択される少なくとも1種を含有することを特徴とする歯
科用レジン組成物。
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- 1993-10-01 JP JP24676993A patent/JP3452613B2/ja not_active Expired - Fee Related
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