JP3451695B2 - 前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置 - Google Patents
前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置Info
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Description
システムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載さ
れた車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合
制御装置に関する。
制御装置としては、例えば、特開昭62−292529
号公報に記載されている装置が知られている。
さにより前輪側への駆動力配分を制御する前後輪駆動力
配分制御システムと、クラッチ締結力の大きさにより差
動制限トルクを制御する差動制限トルク制御システムと
が共に搭載された車両において、両システムで用いられ
るクラッチ締結力の一方を高める時には他方も高めると
いうように連動させることで、駆動輪スリップを有効に
抑え、スタック脱出性の向上や低摩擦係数路での加速性
の向上を図る技術が示されている。
うな従来の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置に
あっては、それぞれのシステムにおいて異常が発生した
場合、それぞれのフェイルセーフシステムによって制御
を中断したりする装置であるため、例えば、前後輪駆動
力配分制御システムのみが異常となった時、前後輪駆動
力配分制御システムによる制御を中断し、左右輪駆動力
配分制御システムが制御を続行すると、ステア特性がオ
ーバー側あるいはアンダー側となり、その後の旋回性能
に大きく影響を与えてしまうという問題がある。
が主駆動軸(後輪駆動ベースなら後輪駆動軸で、前輪駆
動ベースなら前輪駆動軸)にその駆動力を多く配分する
システムにあっては、前後輪駆動力配分制御を中断し、
主駆動軸の差動を制限するような左右輪駆動力配分制御
システムが制御を続行していると、後輪駆動ベースの前
後輪駆動力配分制御システムを搭載した車両では著しい
オーバーステアを生じ、前輪駆動ベースの前後輪駆動力
配分制御システムを搭載した車両では著しいアンダース
テアを生じてしまう。
システムが共に搭載されている車両において、一方の制
御システムに異常が発生すると、両制御システムによる
制御を共に解除してしまうという案がある。
システムのみが異常となった時、前後輪駆動力配分制御
システムによる制御を解除すると、駆動輪スリップを抑
えた高い駆動性能やステア特性をニュートラルあるいは
弱アンダーステアを保つことでの高い操縦安定性が得ら
れる前後輪駆動力配分制御システムの搭載意義を失って
しまう。
なされたもので、第1の目的とするところは、前後輪駆
動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システム
が共に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆
動力配分総合制御装置において、左右輪駆動力配分制御
システムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆
動性能や操安性を確保することにある。
配分制御システムと左右輪駆動力配分制御システムが共
に搭載された車両に適用される前後輪と左右輪の駆動力
配分総合制御装置において、左右輪駆動力配分制御シス
テムのみの異常時、前後輪駆動力配分制御による駆動性
能や操安性を確保すると共に、前後輪駆動力配分制御シ
ステムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステアあ
るいは強アンダーステアとなるのを防止することにあ
る。
載の第1の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御
装置では、図1(ロ)のクレーム対応図に示すように、
前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状態に
応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動力配
分制御システムaと、車両の走行状態に応じて左右輪へ
の駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御システム
bと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムbの異常
を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段
eと、左右輪駆動力配分制御システムbのみの異常を検
出した場合、左右輪駆動力配分制御システムbによる制
御を解除し、前後輪駆動力配分制御システムaによる制
御を継続する第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段f
1と、を備えていることを特徴とする。
載の第2の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御
装置では、図1(イ)(ロ)のクレーム対応図に示すよう
に、前後輪の一方を駆動ベースとしながら車両の走行状
態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する前後輪駆動
力配分制御システムaと、車両の走行状態に応じて左右
輪への駆動力配分を制御する左右輪駆動力配分制御シス
テムbと、を搭載し、走行時、左右輪駆動力配分制御シ
ステムbの異常を検出する左右輪駆動力配分制御システ
ム異常検出手段eと、走行時、前後輪駆動力配分制御シ
ステムaの異常を検出する前後輪駆動力配分制御システ
ム異常検出手段cと、を有し、左右輪駆動力配分制御シ
ステムbのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分
制御システムbによる制御を解除し、前後輪駆動力配分
制御システムaによる制御を継続する第1左右輪駆動力
配分制御異常対応手段f1と、前後輪駆動力配分制御シ
ステムaのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分
制御システムaによる制御を解除すると共に左右輪駆動
力配分制御システムbによる制御を解除する第1前後輪
駆動力配分制御異常対応手段d1と、を備えていること
を特徴とする。
載の第3の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御
装置では、図1(ハ)のクレーム対応図に示すように、
制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪
駆動バルブgを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしな
がら所定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制
御する前後輪駆動力配分制御システムaと、所定の車両
状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆
動力配分制御システムbと、走行時、前後輪駆動力配分
制御システムaの異常を検出する前後輪駆動力配分制御
システム異常検出手段cと、前後輪駆動力配分制御シス
テムaのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制
御システムaの強制4輪駆動バルブgを作動させると共
に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御を解除す
る第2前後輪駆動力配分制御異常対応手段d2と、を備
えていることを特徴とする。
載の第4の発明の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御
装置では、図1(ニ)のクレーム対応図に示すように、
制御指令により強制的に4輪等配分状態とする強制4輪
駆動バルブgを有し、前後輪の一方を駆動ベースとしな
がら車両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制
御する前後輪駆動力配分制御システムaと、車両の走行
状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御する左右輪駆
動力配分制御システムbと、走行時、左右輪駆動力配分
制御システムの異常を検出する左右輪駆動力配分制御シ
ステム異常検出手段eと、左右輪駆動力配分制御システ
ムbのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力配分制御
システムbによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御
システムの強制4輪駆動バルブgを作動させずに前後輪
駆動力配分制御を継続する第2左右輪駆動力配分制御異
常対応手段f2と、を備えていることを特徴とする。
常検出手段eにおいて、左右輪駆動力配分制御システム
bのみの異常が検出されると、第1左右輪駆動力配分制
御異常対応手段f1において、左右輪駆動力配分制御シ
ステムbによる制御が解除され、前後輪駆動力配分制御
システムaによる制御が継続される。
ムbの異常時においても前後輪駆動力配分制御システム
aの制御が続行されることで、所定の車両状態に応じた
前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保さ
れる。
常検出手段eにおいて、左右輪駆動力配分制御システム
bのみの異常が検出されると、第1左右輪駆動力配分制
御異常対応手段f1において、左右輪駆動力配分制御シ
ステムbによる制御が解除され、前後輪駆動力配分制御
システムaによる制御が継続される。走行時、前後輪駆
動力配分制御システム異常検出手段cにおいて、前後輪
駆動力配分制御システムaのみの異常が検出されると、
第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段d1において、
前後輪駆動力配分制御システムaによる制御が解除され
ると共に左右輪駆動力配分制御システムbによる制御も
解除される。
ムbのみの異常時においては前後輪駆動力配分制御シス
テムaの制御が続行されることで、所定の車両状態に応
じた前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確
保される。前後輪駆動力配分制御システムaのみの異常
時においては、前後輪駆動力配分制御システムaによる
制御解除で駆動ベース側に全ての駆動力が配分される一
定のステア特性を保つ状態となり、しかも、その駆動軸
において差動を制限するような左右輪駆動力配分制御も
解除されることで、ステア特性が強オーバーステアや強
アンダーステアとなることが防止される。
常検出手段cにおいて、前後輪駆動力配分制御システム
aのみの異常が検出されると、第2前後輪駆動力配分制
御異常対応手段d2において、前後輪駆動力配分制御シ
ステムaの強制4輪駆動バルブgが作動されると共に左
右輪駆動力配分制御システムbによる制御が解除され
る。
ムaの強制4輪駆動バルブgの作動により前後輪へ等配
分で駆動力が配分される一定のステア特性を保つ状態と
なり、しかも、その駆動軸において差動を制限するよう
な左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特
性が強オーバーステアや強アンダーステアとなることが
防止される。
常検出手段eにおいて、左右輪駆動力配分制御システム
bのみの異常が検出されると、第2左右輪駆動力配分制
御異常対応手段f2において、左右輪駆動力配分制御シ
ステムbによる制御が解除され、前後輪駆動力配分制御
システムの強制4輪駆動バルブgを作動させずに前後輪
駆動力配分制御が継続される。
ムbの異常時においても強制4輪駆動バルブgを作動さ
せることなく、前後輪駆動力配分制御システムaの制御
が続行されることで、所定の車両状態に応じた前後輪駆
動力配分制御による駆動性能や操安性が確保される。
する。
る第1実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装
置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車の全体シス
テム図である。
ッション2からの駆動力は、リヤプロペラシャフト3か
ら電制LSD4を介して左右の後輪5,6に伝達され、
リヤプロペラシャフト3からETSトランスファ7,フ
ロントプロペラシャフト8及びフロントディファレンシ
ャル9を介して左右の前輪10,11に伝達される。
から付与されるクラッチ制御圧に応じて左右後輪5,6
間の差動制限トルクを発生する差動制限クラッチ13が
内蔵されている。
ット12から付与されるクラッチ制御圧に応じて前輪1
0,11への伝達駆動トルクを発生するトランスファク
ラッチ14が内蔵されている。
TS制御バルブ16とLSD制御バルブ17とを有して
構成されている。
ラ18のETS制御部18aからの指令により制御作動
をし、トランスファクラッチ14へのクラッチ制御圧を
作り出す(前後輪駆動力配分制御システムaに相当)。
ラ18のLSD制御部18bからの指令により制御作動
をし、差動制限クラッチ13へのクラッチ制御圧を作り
出す(左右輪駆動力配分制御システムbに相当)。
ンサ19からの左前輪回転数NFLと、右前輪回転センサ
20からの右前輪回転数NFRと、左後輪回転センサ21
からの左後輪回転数NRLと、右後輪回転センサ22から
の右後輪回転数NRRと、横加速度センサ23からの横加
速度YGと、アクセル開度センサ24からのアクセル開度
θと、ブレーキスイッチ25からのスイッチ信号等が入
力される。
18aとLSD制御部18bとの間では、ETSシステ
ムフェイル情報とLSDシステムフェイル情報を互いに
交換している。
8のETS制御部18aでは、例えば、後輪速と前輪速
との差により前後輪回転速度差を算出し、横加速度YGの
上昇にしたがって徐々に低くなる値で与えられる比例ゲ
インを算出し、前後輪回転速度差と比例ゲインとにより
決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるような前後輪駆
動力配分制御が行なわれる。
8のLSD制御部18bでは、例えば、アクセル開度及
びアクセル開速度に応じた左右後輪間の差動制限トルク
が得られるような制御や左右輪回転速度差に応じた左右
後輪間の差動制限トルクが得られるような制御や横加速
度に応じた左右後輪間の差動制限トルクが得られるよう
な左右輪駆動力配分制御が行なわれる。
トローラ18で行なわれる制御システム異常対応制御処
理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップに
ついて説明する。
御システムあるいは左右輪駆動力配分制御システムに異
常が発生していないかどうかが判定される。
制御システムがいずれも正常と判断された時、通常の前
後輪駆動力配分制御と通常の左右輪駆動力配分制御が実
行される。
が異常かどうかが判断される。
御システムのみが異常かどうかが判断される(前後輪駆
動力配分制御システム異常検出手段cに相当)。
御システムのみが異常かどうかが確認される(左右輪駆
動力配分制御システム異常検出手段eに相当)。
が異常の場合、あるいは、前後輪駆動力配分制御システ
ムのみが異常の場合、前後輪駆動力配分制御システムに
よる制御を解除すると共に、左右輪駆動力配分制御シス
テムによる制御を解除する指令が出力される(第1前後
輪駆動力配分制御異常対応手段d1に相当)。
御システムのみが異常の場合、左右輪駆動力配分制御シ
ステムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御シス
テムによる制御は継続する指令が出力される(第1左右
輪駆動力配分制御異常対応手段f1に相当)。
正常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ
100→ステップ101へと進む流れとなり、ステップ
101では、通常の前後輪駆動力配分制御と通常の左右
輪駆動力配分制御が実行される。
異常時には、図3のフローチャートにおいて、ステップ
100→ステップ102→ステップ105へと進む流れ
となり、ステップ105では、前後輪駆動力配分制御シ
ステムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力配
分制御システムによる制御も解除される。
時]前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図
3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステッ
プ102→ステップ103→ステップ105へと進む流
れとなり、ステップ105では、前後輪駆動力配分制御
システムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力
配分制御システムによる制御も解除される。したがっ
て、前後輪駆動力配分制御システムによる制御解除で駆
動ベースとなっている後輪5,6側に全ての駆動力が配
分される一定のステア特性を保つ後輪駆動状態となり、
しかも、その後輪駆動軸において差動を制限するような
左右輪駆動力配分制御も解除されることで、ステア特性
が強オーバーステアとなることが防止される。
時]左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図
3のフローチャートにおいて、ステップ100→ステッ
プ102→ステップ103→ステップ104→ステップ
106へと進む流れとなり、ステップ106では、左右
輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、
前後輪駆動力配分制御システムによる制御が継続され
る。
ムの異常時においても前後輪駆動力配分制御システムの
制御が続行されることで、前後輪回転速度差と比例ゲイ
ンとにより決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるよう
な前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保
される。
トルク制御システムが共に搭載された後輪駆動ベースの
四輪駆動車に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総
合制御装置において、前後輪駆動力配分制御システムの
み異常時には、前後輪駆動力配分制御システムによる制
御と共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御も解
除し、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、
左右輪駆動力配分制御システムによる制御は解除される
が、前後輪駆動力配分制御システムによる制御は継続す
る装置としたため、前後輪駆動力配分制御システムのみ
異常な時の強オーバーステアの防止と、左右輪駆動力配
分制御システムのみ異常な時の駆動性能や操安性の確保
との両立を図ることができる。
に対応する第2実施例の前後輪と左右輪の駆動力配分総
合制御装置について説明する。
ステム図で、油圧ユニット12の構成で、ETS制御バ
ルブ16と並列に強制4輪駆動バルブ26(強制4輪駆
動バルブGに相当)を設けている点で第1実施例装置を
示す図2とは異なる。
り、指令によるバルブ開作動により油圧源15から最大
油圧がトランスファクラッチ14へ供給され、トランス
ファクラッチ14の完全締結により前後輪へ等配分にエ
ンジン駆動力を伝達する。
トローラ18で行なわれる制御システム異常対応制御処
理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップに
ついて説明する。
のステップ100〜104の各ステップにそれぞれ対応
した同一ステップである。
が異常の場合、前後輪駆動力配分制御システムによる制
御を解除すると共に、左右輪駆動力配分制御システムに
よる制御を解除する指令が出力される。
御システムのみが異常の場合、前後輪駆動力配分制御シ
ステムの強制4輪駆動バルブ26に対しバルブ開指令が
出力されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによ
る制御を解除する指令が出力される(第2前後輪駆動力
配分制御異常対応手段d2に相当)。
御システムのみが異常の場合、左右輪駆動力配分制御シ
ステムによる制御を解除し、前後輪駆動力配分制御シス
テムの強制4輪駆動バルブ26はバルブ閉としたまま前
後輪駆動力配分制御を継続する指令が出力される(第2
左右輪駆動力配分制御異常対応手段f2に相当)。
正常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ
200→ステップ201へと進む流れとなり、ステップ
101では、通常の前後輪駆動力配分制御と通常の左右
輪駆動力配分制御が実行される。
異常時には、図5のフローチャートにおいて、ステップ
200→ステップ202→ステップ205へと進む流れ
となり、ステップ205では、前後輪駆動力配分制御シ
ステムによる制御が解除されると共に、左右輪駆動力配
分制御システムによる制御も解除される。
時]前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図
5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステッ
プ202→ステップ203→ステップ206へと進む流
れとなり、ステップ206では、強制4輪駆動バルブ2
6の作動により前後輪駆動力配分を前後輪等配分状態に
されると共に、左右輪駆動力配分制御システムによる制
御が解除される。
ムにより駆動力が前後輪等配分される一定のステア特性
を保つリジッド4輪駆動状態となり、しかも、その後輪
駆動軸において差動を制限するような左右輪駆動力配分
制御も解除されることで、ステア特性が強オーバーステ
アとなることが防止される。
時]左右輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、図
5のフローチャートにおいて、ステップ200→ステッ
プ202→ステップ203→ステップ204→ステップ
207へと進む流れとなり、ステップ207では、左右
輪駆動力配分制御システムによる制御は解除されるが、
強制4輪駆動バルブ26を作動させないで前後輪駆動力
配分制御システムによる制御が継続される。
ムの異常時においても前後輪駆動力配分制御システムの
制御が続行されることで、前後輪回転速度差と比例ゲイ
ンとにより決まる前輪側伝達駆動トルクが得られるよう
な前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性が確保
される。
動力配分制御システムと差動制限トルク制御システムが
共に搭載された後輪駆動ベースの四輪駆動車に適用され
る前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置において、
前後輪駆動力配分制御システムのみ異常時には、前後輪
駆動力配分制御システム側では強制4輪駆動バルブ26
の作動による前後輪等配分制御を行ない、左右輪駆動力
配分制御システムによる制御は解除し、左右輪駆動力配
分制御システムのみ異常時には、左右輪駆動力配分制御
システムによる制御は解除されるが、強制4輪駆動バル
ブ26は作動させず前後輪駆動力配分制御システムによ
る通常の制御を継続する装置としたため、前後輪駆動力
配分制御システムのみ異常な時の強オーバーステアの防
止と、左右輪駆動力配分制御システムのみ異常な時の駆
動性能や操安性の確保との両立を図ることができる。
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではな
い。
輪駆動車への適用例を示したが、前輪駆動ベースの四輪
駆動車へも適用することができる。この場合、前後輪駆
動力配分制御システムのみ異常時に前後輪駆動力配分制
御システムだけを制御解除した場合には、強アンダース
テア特性となり、本発明の異常対応制御を採用すること
により強アンダーステアとなるのを防止することができ
る。
前後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御
システムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左
右輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、左右
輪駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動
力配分制御システム異常検出手段と、左右輪駆動力配分
制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動力
配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力配
分制御システムによる制御を継続する第1左右輪駆動力
配分制御異常対応手段を設けた装置としたため、左右輪
駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力配
分制御による駆動性能や操安性を確保することができる
という効果が得られる。
後輪駆動力配分制御システムと左右輪駆動力配分制御シ
ステムが共に搭載された車両に適用される前後輪と左右
輪の駆動力配分総合制御装置において、走行時、左右輪
駆動力配分制御システムの異常を検出する左右輪駆動力
配分制御システム異常検出手段と、走行時、前後輪駆動
力配分制御システムの異常を検出する前後輪駆動力配分
制御システム異常検出手段と、を有し、左右輪駆動力配
分制御システムのみの異常を検出した場合、左右輪駆動
力配分制御システムによる制御を解除し、前後輪駆動力
配分制御システムによる制御を継続する第1左右輪駆動
力配分制御異常対応手段と、前後輪駆動力配分制御シス
テムのみの異常を検出した場合、前後輪駆動力配分制御
システムによる制御を解除すると共に左右輪駆動力配分
制御システムによる制御を解除する第1前後輪駆動力配
分制御異常対応手段と、を設けた装置としたため、左右
輪駆動力配分制御システムのみの異常時、前後輪駆動力
配分制御による駆動性能や操安性を確保することができ
るという効果が得られると共に、前後輪駆動力配分制御
システムのみの異常時、ステア特性が強オーバーステア
あるいは強アンダーステアとなるのを防止することがで
きるという効果が得られる。
制4輪駆動バルブを有する前後輪駆動力配分制御システ
ムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車
両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装
置において、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの
異常を検出する前後輪駆動力配分制御システム異常検出
手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検
出した場合、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪
駆動バルブを作動させると共に左右輪駆動力配分制御シ
ステムによる制御を解除する第2前後輪駆動力配分制御
異常対応手段を設けた装置としたため、前後輪駆動力配
分制御システムのみの異常時、ステア特性が強オーバー
ステアあるいは強アンダーステアとなるのを防止するこ
とができるという効果が得られる。
制4輪駆動バルブを有する前後輪駆動力配分制御システ
ムと左右輪駆動力配分制御システムが共に搭載された車
両に適用される前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装
置において、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの
異常を検出する左右輪駆動力配分制御システム異常検出
手段と、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検
出した場合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御
を解除し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆
動バルブを作動させずに前後輪駆動力配分制御を継続す
る第2左右輪駆動力配分制御異常対応手段を設けた装置
としたため、左右輪駆動力配分制御システムのみの異常
時、前後輪駆動力配分制御による駆動性能や操安性を確
保することができるという効果が得られる。
装置を示すクレーム対応図である。
制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示
す全体システム図である。
御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
制御装置が適用された後輪駆動ベースの四輪駆動車を示
す全体システム図である。
御システム異常対応制御処理の流れを示すフローチャー
トである。
Claims (4)
- 【請求項1】 前後輪の一方を駆動ベースとしながら車
両の走行状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する
前後輪駆動力配分制御システムと、 車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御す
る左右輪駆動力配分制御システムと、走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出す
る左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、 左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場
合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除
し、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を継続す
る第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段と、 を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力
配分総合制御装置。 - 【請求項2】 前後輪の一方を駆動ベースとしながら所
定の車両状態に応じて前後輪への駆動力配分を制御する
前後輪駆動力配分制御システムと、 所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御す
る左右輪駆動力配分制御システムと、を搭載し、 走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出す
る左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出す
る前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、を有
し、 左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場
合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除
し、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を継続す
る第1左右輪駆動力配分制御異常対応手段と、前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場
合、前後輪駆動力配分制御システムによる制御を解除す
ると共に左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解
除する第1前後輪駆動力配分制御異常対応手段と、 を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力
配分総合制御装置。 - 【請求項3】 制御指令により強制的に4輪等配分状態
とする強制4輪駆動バルブを有し、前後輪の一方を駆動
ベースとしながら所定の車両状態に応じて前後輪への駆
動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、 所定の車両状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御す
る左右輪駆動力配分制御システムと、 走行時、前後輪駆動力配分制御システムの異常を検出す
る前後輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、 前後輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場
合、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バル
ブを作動させると共に左右輪駆動力配分制御システムに
よる制御を解除する第2前後輪駆動力配分制御異常対応
手段と、 を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力
配分総合制御装置。 - 【請求項4】 制御指令により強制的に4輪等配分状態
とする強制4輪駆動バルブを有し、前後輪の一方を駆動
ベースとしながら車両の走行状態に応じて前後輪への駆
動力配分を制御する前後輪駆動力配分制御システムと、 車両の走行状態に応じて左右輪への駆動力配分を制御す
る左右輪駆動力配分制御システムと、 走行時、左右輪駆動力配分制御システムの異常を検出す
る左右輪駆動力配分制御システム異常検出手段と、 左右輪駆動力配分制御システムのみの異常を検出した場
合、左右輪駆動力配分制御システムによる制御を解除
し、前後輪駆動力配分制御システムの強制4輪駆動バル
ブを作動させずに前後輪駆動力配分制御を継続する第2
左右輪駆動力配分制御異常対応手段と、 を備えていることを特徴とする前後輪と左右輪の駆動力
配分総合制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01909794A JP3451695B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01909794A JP3451695B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228169A JPH07228169A (ja) | 1995-08-29 |
JP3451695B2 true JP3451695B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=11989977
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01909794A Expired - Lifetime JP3451695B2 (ja) | 1994-02-16 | 1994-02-16 | 前後輪と左右輪の駆動力配分総合制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3451695B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4969936B2 (ja) * | 2006-07-28 | 2012-07-04 | 富士重工業株式会社 | 車両の駆動力配分制御装置 |
WO2012005256A1 (ja) * | 2010-07-09 | 2012-01-12 | 日産自動車株式会社 | 四輪駆動車両の駆動力配分制御装置 |
-
1994
- 1994-02-16 JP JP01909794A patent/JP3451695B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07228169A (ja) | 1995-08-29 |
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