JP3446963B2 - 自動2輪車のレバー位置調節装置 - Google Patents
自動2輪車のレバー位置調節装置Info
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- JP3446963B2 JP3446963B2 JP07118393A JP7118393A JP3446963B2 JP 3446963 B2 JP3446963 B2 JP 3446963B2 JP 07118393 A JP07118393 A JP 07118393A JP 7118393 A JP7118393 A JP 7118393A JP 3446963 B2 JP3446963 B2 JP 3446963B2
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- lever
- hydraulic cylinder
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62L—BRAKES SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES
- B62L3/00—Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
- B62L3/02—Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof for control by a hand lever
- B62L3/023—Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof for control by a hand lever acting on fluid pressure systems
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- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動2輪車に設けられ
るブレーキレバーなどのレバー位置を調節するための装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、ブレーキレバーのレバー位置調
節装置として、自動2輪車のハンドルバーへ取付けられ
る油圧シリンダと、この油圧シリンダへ回動自在に取付
けられるブレーキレバーと、制動時におけるブレーキレ
バーの回動に伴って油圧シリンダのピストンを押圧する
ためのプッシュロッドを備えるとともに、プッシュロッ
ドを回転自在にブレーキレバーヘ支持させ、ブレーキレ
バーの解放時にリモートワイヤを介してプッシュロッド
を回転させるとブレーキレバーの位置が変化するように
したものは公知である。 【0003】このものはリモートワイヤをプッシュロッ
ドの軸方向、すなわち油圧シリンダを車体の前後方向に
長く配設した縦置の場合には前方へ延出させるととも
に、リモートワイヤの延出端に設けられる手動操作部を
ハンドルバーのブレーキレバーが支持されている位置と
反対側、すなわちクラッチレバーの近傍位置に支持させ
るため、回転の伝達を方向転換する必要があることか
ら、中間部を大きく湾曲させて略90°以上曲げてい
る。 【0004】 【発明の解決しようとする課題】ところで前記従来例の
ように、リモートワイヤの中間部が大きく湾曲している
と摩擦ロスが大きくなるため、正確かつ迅速な調整が困
難になったり、予め調節に節度を与えた構造にしてあっ
ても手動操作部を操作するときに感じる節度感が乏しく
なったりすることがある。そのうえ、リモートワイヤを
大きく湾曲させて配線するだけの比較的大きなスペース
が必要なため、機種によってはリモートワイヤの配設が
困難になる場合もある。そこで、本願は係る諸問題点の
解決を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本願に係る自動2輪車のレバー位置調節装置は、前
記従来例の装置に対して、プッシュロッドの一端を同軸
回転可能に連結する第1の歯車と、この第1の歯車と直
角に噛み合う第2の歯車を設け、この第2の歯車にリモ
ートワイヤの手動操作部と反対側の端部を連結するとと
もに、リモートワイヤを第2の歯車からプッシュロッド
の半径方向へ延出させた。 【0006】 【作用】リモートワイヤの手動操作部を操作して第2の
歯車を回転させると、第2の歯車は直角に噛み合う第1
の歯車を、第2の歯車の回転軸に対して直角の回転軸で
回転させる。このため、第1の歯車と同軸のプッシュロ
ッドが一体に回転してレバーの位置を調節する。 【0007】このとき、第1の歯車と第2の歯車が直角
に噛み合うので、回転の伝達方向はここで略直角に方向
を転換する。このため、リモートワイヤは第2の歯車か
らプッシュロッドの半径方向へ延出させることが可能に
なり、途中をあまり湾曲させる必要がなくなって、比較
的ストレートに配設可能になる。 【0008】 【実施例】図1乃至図4に基づいて、油圧シリンダが縦
置に配設されているブレーキ調節装置の一実施例を説明
する。図1は実施例のブレーキ調節装置全体を概略的に
示す図、図2は主要構成部品の分解図、図3はその要部
の拡大断面図、図4は図3のA矢示方から要部を一部切
欠いて示す図である。 【0009】図1において、車幅方向である左右へ長く
延びるハンドルバー1の一端部側に油圧ブレーキ用の油
圧シリンダ2が取付けられている。油圧シリンダ2は車
体の前後方向へ長くした縦置状に配設され、その内部で
ピストン(本図では見えない)が長さ方向へ摺動自在に
なっている。 【0010】この油圧シリンダ2の前端部に設けられた
突出部3において、軸4を介してブレーキレバー5の基
端部側が回動自在に取付けられている。このブレーキレ
バー5の軸4に近接する位置に平面視が円形のスライド
ナット6が設けられている。 【0011】ここで、ブレーキレバー5の位置を示すた
めの値として、ブレーキレバー5から手を離した状態に
おいて、軸4とスライドナット6の中心とを結ぶ線B
と、何らかの便宜的な基準線、例えば軸4を通りハンド
ルバー1と略平行な線Cとのなす角θを、レバー開き角
と定義して使用する。 【0012】スライドナット6には回転自在のプッシュ
ロッド7が貫通している。プッシュロッド7は油圧シリ
ンダ2の軸方向に略沿って長く配設され、ブレーキレバ
ー5の制動時における回動に伴って、一端が油圧シリン
ダ2のピストンを押圧するようになっており、他端は傘
歯状の第1の歯車8に連結されている。 【0013】この第1の歯車8はプッシュロッド7と同
軸であり、かつ同様に傘歯状をなして第1の歯車8と回
転軸が直交する第2の歯車9と直角に噛み合わってい
る。 【0014】第2の歯車9に一端が連結されているリモ
ートワイヤ10は、第2の歯車9からプッシュロッド7
の半径方向へ延出し、ハンドルバー1に略沿って比較的
ストレートに配設され、従来のようにプッシュロッド7
の軸方向へ延出されて途中を大きく湾曲されていない。 【0015】リモートワイヤ10の他端に設けられてい
るダイヤル状の手動操作部11はブレーキレバー5から
離れた反対側(クラッチレバー側)の手元位置に支持さ
れており、本実施例では左手でリモート操作可能であ
る。 【0016】第1の歯車8と第2の歯車9は、ブレーキ
レバー5へ取付けられているアジャスターブラケット1
2に支持され、このアジャスターブラケット12の側部
にはブレーキレバー5の開き方向位置を規制するストッ
パーボルト13が調節自在に設けられている。なお、図
1におけるアジャスターブラケット12は概略的な輪郭
線を他の部分に重ねて示したものである。 【0017】図2に明かなように、アジャスターブラケ
ット12は上下の半体12a、12bに分割されてお
り、両者の取付部14a、15aはブレーキレバー5を
上下から挟み、それぞれの先端部に穴14、15が形成
されている。 【0018】穴14にはスライドナット6の軸心部から
上方へ突出する連結軸16が嵌合されている。なお、本
図では見えないが、穴15にもスライドナット6の軸心
部から下方へ突出する連結軸17(図4参照)が嵌合さ
れている。 【0019】ブレーキレバー5の基端部前面には貫通穴
18が開口し、ここからプッシュロッド7の先端部分1
9が突出している。この先端部分19は切欠き円状に形
成され、第1の歯車8に取付けられたジョイントパイプ
20へ一体回転可能に嵌合されている。 【0020】図3及び図4に明らかなように、プッシュ
ロッド7はスライドナット6を直径方向へ貫通してお
り、この貫通部分に雄ネジ部21が形成され、スライド
ナット6の貫通穴22(図4参照)に形成された雌ネジ
部と係合している。 【0021】雄ネジ部21の長さは、プッシュロッド7
の回転に伴ってスライドナット6がプッシュロッド7上
を移動する場合に十分な移動量を確保できるだけの長さ
になっており、スライドナット6が最も前方へ移動した
実線位置(図3)では、レバー開き角θ1 が最大にな
り、逆に最も後退した仮想線位置(図3)でのレバー開
き角θ2 は最小になる。 【0022】図3に示すように、プッシュロッド7の先
端は球部23をなしてピストンロッド24に当接してお
り、プッシュロッド7の傾きはレバー開き角が変化する
と一緒に変化するが、先端の球部23の中心Oは一定で
ある。 【0023】なお、プッシュロッド7の傾きが変化する
と、スライドナット6は貫通穴18内で回動して対応す
る。この場合、図4に明らかなように、雄ネジ部21の
外周に等間隔で係合凹部21aが長さ方向に形成され、
このいずれかにボール25が連結軸17内へ収容された
スプリング26に付勢されて係合し、このクリック機構
によって雄ネジ部21の回転が節度を付けられている。 【0024】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
おいて、リモートワイヤ10の手動操作部11を回して
第2の歯車9を回転させると、第2の歯車9と直角に噛
み合う第1の歯車8も、第2の歯車9の回転軸に対して
直角の回転軸で回転する。このため、リモートワイヤ1
0からの回転は、伝達方向をここで略直角に転換され
て、第1の歯車8と同軸で一体に回転するプッシュロッ
ド7へ伝達される。 【0025】プッシュロッド7が正逆いずれの方向へ回
転すると、プッシュロッド7の雄ネジ部21と係合して
いるスライドナット6が貫通穴18内で回動しつつ、プ
ッシュロッド7上を前後いずれか方向へ進退移動する。
このため、ブレーキレバー5の初期開き量θが変化す
る。 【0026】このとき、リモートワイヤ10は第2の歯
車9からプッシュロッド7の半径方向へ延出しているの
で、油圧シリンダ2を縦置したにもかかわらず、従来の
ようにプッシュロッド7の延長上を前方へ延出させ、か
つ途中をあまり大きく湾曲させるような必要がなくなる
ため、よりストレートに配設されている。 【0027】したがって、リモートワイヤ10から第2
の歯車9への回転伝達における摩擦ロスが減少する。そ
の結果、手動操作部11を操作すると、プッシュロッド
7がスムースに回転し、調節の応答性が良好になるの
で、正確かつ迅速な調整が容易になり、調節時の節度感
も明瞭になる。そのうえ、リモートワイヤ10を大きく
湾曲させて配設しないので、配設用のスペースをあまり
多く要求されず、かつ装置全体も比較的コンパクトであ
るから、配設における自由度が増し、多くの異なる機種
へ取付け可能になる。 【0028】図5は油圧シリンダ2を横置にした他の実
施例を示す。この例では、制動時におけるブレーキレバ
ー5の回動によってプッシュロッド7の一端が揺動板3
0を押すと、揺動板30は共通軸である軸4を中心に揺
動し、油圧シリンダ2方向へ突出しているプッシュ部3
1が、油圧シリンダ2の図示しないピストンを押圧する
ようになっている。 【0029】この例でも、リモートワイヤ10は第2の
歯車9からプッシュロッド7の半径方向へ延出してお
り、このため前実施例と同様の効果を奏する。なお、前
実施例と共通部分は共通符号を使用してある。 【0030】さらに、本願の発明は前各実施例に限定さ
れるものでなく、種々に応用可能であり、例えばブレー
キレバーに限らず、クラッチレバーについて適用するこ
ともできる。 【0031】 【発明の効果】本願の発明は、プッシュロッドの一端を
同軸回転可能に第1の歯車に連結し、この第1の歯車と
直角に噛み合う第2の歯車を設け、この第2の歯車にリ
モートワイヤの手動操作部と反対側の端部を連結すると
ともに、リモートワイヤを第2の歯車からプッシュロッ
ドの半径方向へ延出させた。 【0032】ゆえに、リモートワイヤは途中をあまり大
きく湾曲せずよりストレートに配設できる。このため、
リモートワイヤから第2の歯車への回転伝達における摩
擦ロスが減少し、その結果、手動操作部を操作すると、
プッシュロッドがスムースに回転して調節の応答性が良
好になるので、正確かつ迅速な調整が容易になり、調節
に節度を持たせた場合には明瞭な節度感を得ることがで
きる。そのうえ、配設用のスペースをあまり要求され
ず、配設の自由度が増す。
るブレーキレバーなどのレバー位置を調節するための装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、ブレーキレバーのレバー位置調
節装置として、自動2輪車のハンドルバーへ取付けられ
る油圧シリンダと、この油圧シリンダへ回動自在に取付
けられるブレーキレバーと、制動時におけるブレーキレ
バーの回動に伴って油圧シリンダのピストンを押圧する
ためのプッシュロッドを備えるとともに、プッシュロッ
ドを回転自在にブレーキレバーヘ支持させ、ブレーキレ
バーの解放時にリモートワイヤを介してプッシュロッド
を回転させるとブレーキレバーの位置が変化するように
したものは公知である。 【0003】このものはリモートワイヤをプッシュロッ
ドの軸方向、すなわち油圧シリンダを車体の前後方向に
長く配設した縦置の場合には前方へ延出させるととも
に、リモートワイヤの延出端に設けられる手動操作部を
ハンドルバーのブレーキレバーが支持されている位置と
反対側、すなわちクラッチレバーの近傍位置に支持させ
るため、回転の伝達を方向転換する必要があることか
ら、中間部を大きく湾曲させて略90°以上曲げてい
る。 【0004】 【発明の解決しようとする課題】ところで前記従来例の
ように、リモートワイヤの中間部が大きく湾曲している
と摩擦ロスが大きくなるため、正確かつ迅速な調整が困
難になったり、予め調節に節度を与えた構造にしてあっ
ても手動操作部を操作するときに感じる節度感が乏しく
なったりすることがある。そのうえ、リモートワイヤを
大きく湾曲させて配線するだけの比較的大きなスペース
が必要なため、機種によってはリモートワイヤの配設が
困難になる場合もある。そこで、本願は係る諸問題点の
解決を目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
め、本願に係る自動2輪車のレバー位置調節装置は、前
記従来例の装置に対して、プッシュロッドの一端を同軸
回転可能に連結する第1の歯車と、この第1の歯車と直
角に噛み合う第2の歯車を設け、この第2の歯車にリモ
ートワイヤの手動操作部と反対側の端部を連結するとと
もに、リモートワイヤを第2の歯車からプッシュロッド
の半径方向へ延出させた。 【0006】 【作用】リモートワイヤの手動操作部を操作して第2の
歯車を回転させると、第2の歯車は直角に噛み合う第1
の歯車を、第2の歯車の回転軸に対して直角の回転軸で
回転させる。このため、第1の歯車と同軸のプッシュロ
ッドが一体に回転してレバーの位置を調節する。 【0007】このとき、第1の歯車と第2の歯車が直角
に噛み合うので、回転の伝達方向はここで略直角に方向
を転換する。このため、リモートワイヤは第2の歯車か
らプッシュロッドの半径方向へ延出させることが可能に
なり、途中をあまり湾曲させる必要がなくなって、比較
的ストレートに配設可能になる。 【0008】 【実施例】図1乃至図4に基づいて、油圧シリンダが縦
置に配設されているブレーキ調節装置の一実施例を説明
する。図1は実施例のブレーキ調節装置全体を概略的に
示す図、図2は主要構成部品の分解図、図3はその要部
の拡大断面図、図4は図3のA矢示方から要部を一部切
欠いて示す図である。 【0009】図1において、車幅方向である左右へ長く
延びるハンドルバー1の一端部側に油圧ブレーキ用の油
圧シリンダ2が取付けられている。油圧シリンダ2は車
体の前後方向へ長くした縦置状に配設され、その内部で
ピストン(本図では見えない)が長さ方向へ摺動自在に
なっている。 【0010】この油圧シリンダ2の前端部に設けられた
突出部3において、軸4を介してブレーキレバー5の基
端部側が回動自在に取付けられている。このブレーキレ
バー5の軸4に近接する位置に平面視が円形のスライド
ナット6が設けられている。 【0011】ここで、ブレーキレバー5の位置を示すた
めの値として、ブレーキレバー5から手を離した状態に
おいて、軸4とスライドナット6の中心とを結ぶ線B
と、何らかの便宜的な基準線、例えば軸4を通りハンド
ルバー1と略平行な線Cとのなす角θを、レバー開き角
と定義して使用する。 【0012】スライドナット6には回転自在のプッシュ
ロッド7が貫通している。プッシュロッド7は油圧シリ
ンダ2の軸方向に略沿って長く配設され、ブレーキレバ
ー5の制動時における回動に伴って、一端が油圧シリン
ダ2のピストンを押圧するようになっており、他端は傘
歯状の第1の歯車8に連結されている。 【0013】この第1の歯車8はプッシュロッド7と同
軸であり、かつ同様に傘歯状をなして第1の歯車8と回
転軸が直交する第2の歯車9と直角に噛み合わってい
る。 【0014】第2の歯車9に一端が連結されているリモ
ートワイヤ10は、第2の歯車9からプッシュロッド7
の半径方向へ延出し、ハンドルバー1に略沿って比較的
ストレートに配設され、従来のようにプッシュロッド7
の軸方向へ延出されて途中を大きく湾曲されていない。 【0015】リモートワイヤ10の他端に設けられてい
るダイヤル状の手動操作部11はブレーキレバー5から
離れた反対側(クラッチレバー側)の手元位置に支持さ
れており、本実施例では左手でリモート操作可能であ
る。 【0016】第1の歯車8と第2の歯車9は、ブレーキ
レバー5へ取付けられているアジャスターブラケット1
2に支持され、このアジャスターブラケット12の側部
にはブレーキレバー5の開き方向位置を規制するストッ
パーボルト13が調節自在に設けられている。なお、図
1におけるアジャスターブラケット12は概略的な輪郭
線を他の部分に重ねて示したものである。 【0017】図2に明かなように、アジャスターブラケ
ット12は上下の半体12a、12bに分割されてお
り、両者の取付部14a、15aはブレーキレバー5を
上下から挟み、それぞれの先端部に穴14、15が形成
されている。 【0018】穴14にはスライドナット6の軸心部から
上方へ突出する連結軸16が嵌合されている。なお、本
図では見えないが、穴15にもスライドナット6の軸心
部から下方へ突出する連結軸17(図4参照)が嵌合さ
れている。 【0019】ブレーキレバー5の基端部前面には貫通穴
18が開口し、ここからプッシュロッド7の先端部分1
9が突出している。この先端部分19は切欠き円状に形
成され、第1の歯車8に取付けられたジョイントパイプ
20へ一体回転可能に嵌合されている。 【0020】図3及び図4に明らかなように、プッシュ
ロッド7はスライドナット6を直径方向へ貫通してお
り、この貫通部分に雄ネジ部21が形成され、スライド
ナット6の貫通穴22(図4参照)に形成された雌ネジ
部と係合している。 【0021】雄ネジ部21の長さは、プッシュロッド7
の回転に伴ってスライドナット6がプッシュロッド7上
を移動する場合に十分な移動量を確保できるだけの長さ
になっており、スライドナット6が最も前方へ移動した
実線位置(図3)では、レバー開き角θ1 が最大にな
り、逆に最も後退した仮想線位置(図3)でのレバー開
き角θ2 は最小になる。 【0022】図3に示すように、プッシュロッド7の先
端は球部23をなしてピストンロッド24に当接してお
り、プッシュロッド7の傾きはレバー開き角が変化する
と一緒に変化するが、先端の球部23の中心Oは一定で
ある。 【0023】なお、プッシュロッド7の傾きが変化する
と、スライドナット6は貫通穴18内で回動して対応す
る。この場合、図4に明らかなように、雄ネジ部21の
外周に等間隔で係合凹部21aが長さ方向に形成され、
このいずれかにボール25が連結軸17内へ収容された
スプリング26に付勢されて係合し、このクリック機構
によって雄ネジ部21の回転が節度を付けられている。 【0024】次に、本実施例の作用を説明する。図1に
おいて、リモートワイヤ10の手動操作部11を回して
第2の歯車9を回転させると、第2の歯車9と直角に噛
み合う第1の歯車8も、第2の歯車9の回転軸に対して
直角の回転軸で回転する。このため、リモートワイヤ1
0からの回転は、伝達方向をここで略直角に転換され
て、第1の歯車8と同軸で一体に回転するプッシュロッ
ド7へ伝達される。 【0025】プッシュロッド7が正逆いずれの方向へ回
転すると、プッシュロッド7の雄ネジ部21と係合して
いるスライドナット6が貫通穴18内で回動しつつ、プ
ッシュロッド7上を前後いずれか方向へ進退移動する。
このため、ブレーキレバー5の初期開き量θが変化す
る。 【0026】このとき、リモートワイヤ10は第2の歯
車9からプッシュロッド7の半径方向へ延出しているの
で、油圧シリンダ2を縦置したにもかかわらず、従来の
ようにプッシュロッド7の延長上を前方へ延出させ、か
つ途中をあまり大きく湾曲させるような必要がなくなる
ため、よりストレートに配設されている。 【0027】したがって、リモートワイヤ10から第2
の歯車9への回転伝達における摩擦ロスが減少する。そ
の結果、手動操作部11を操作すると、プッシュロッド
7がスムースに回転し、調節の応答性が良好になるの
で、正確かつ迅速な調整が容易になり、調節時の節度感
も明瞭になる。そのうえ、リモートワイヤ10を大きく
湾曲させて配設しないので、配設用のスペースをあまり
多く要求されず、かつ装置全体も比較的コンパクトであ
るから、配設における自由度が増し、多くの異なる機種
へ取付け可能になる。 【0028】図5は油圧シリンダ2を横置にした他の実
施例を示す。この例では、制動時におけるブレーキレバ
ー5の回動によってプッシュロッド7の一端が揺動板3
0を押すと、揺動板30は共通軸である軸4を中心に揺
動し、油圧シリンダ2方向へ突出しているプッシュ部3
1が、油圧シリンダ2の図示しないピストンを押圧する
ようになっている。 【0029】この例でも、リモートワイヤ10は第2の
歯車9からプッシュロッド7の半径方向へ延出してお
り、このため前実施例と同様の効果を奏する。なお、前
実施例と共通部分は共通符号を使用してある。 【0030】さらに、本願の発明は前各実施例に限定さ
れるものでなく、種々に応用可能であり、例えばブレー
キレバーに限らず、クラッチレバーについて適用するこ
ともできる。 【0031】 【発明の効果】本願の発明は、プッシュロッドの一端を
同軸回転可能に第1の歯車に連結し、この第1の歯車と
直角に噛み合う第2の歯車を設け、この第2の歯車にリ
モートワイヤの手動操作部と反対側の端部を連結すると
ともに、リモートワイヤを第2の歯車からプッシュロッ
ドの半径方向へ延出させた。 【0032】ゆえに、リモートワイヤは途中をあまり大
きく湾曲せずよりストレートに配設できる。このため、
リモートワイヤから第2の歯車への回転伝達における摩
擦ロスが減少し、その結果、手動操作部を操作すると、
プッシュロッドがスムースに回転して調節の応答性が良
好になるので、正確かつ迅速な調整が容易になり、調節
に節度を持たせた場合には明瞭な節度感を得ることがで
きる。そのうえ、配設用のスペースをあまり要求され
ず、配設の自由度が増す。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のブレーキ調節装置全体を示す概略図
【図2】同実施例における主要構成部品の分解図
【図3】同実施例の要部の拡大断面図
【図4】図3のきA矢示方向から要部を一部切欠いて矢
す図 【図5】他実施例のブレーキ調節装置全体を示す概略図 【符号の説明】 1:ハンドルバー、2:油圧シリンダ、5:ブレーキレ
バー、6:スライドナット、7:プッシュロッド、8:
第1の歯車、9:第2の歯車、10:リモートワイヤ、
11:手動操作部
す図 【図5】他実施例のブレーキ調節装置全体を示す概略図 【符号の説明】 1:ハンドルバー、2:油圧シリンダ、5:ブレーキレ
バー、6:スライドナット、7:プッシュロッド、8:
第1の歯車、9:第2の歯車、10:リモートワイヤ、
11:手動操作部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山本 敏照
埼玉県新座市野火止8丁目18番4号 株
式会社 ホンダレーシング内
(72)発明者 ジー. マリオ チロニ
イタリア国ダルミネ ビアコシモ ファ
ンツアゴ 16
(56)参考文献 実開 平2−103889(JP,U)
実開 平2−81291(JP,U)
実開 平6−29994(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B62K 23/06
B62L 3/02
B62M 25/04
G05G 1/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 自動2輪車のハンドルバーへ取付けられ
る油圧シリンダと、この油圧シリンダへ回動自在に取付
けられるレバーと、このレバーへ回転自在に取付けられ
てレバーを引いたとき油圧シリンダのピストンを押圧す
るとともに、レバーの解放時に回転させるとレバーの位
置を変化させるプッシュロッドと、このプッシュロッド
を遠隔操作で回転させるためのリモートワイヤとを備え
た自動2輪車のレバー位置調節装置において、プッシュ
ロッドの一端を同軸回転可能に連結した第1の歯車と、
この第1の歯車と直角に噛み合う第2の歯車とを設け、
この第2の歯車にリモートワイヤの手動操作部と反対側
の端部を連結するとともに、リモートワイヤを第2の歯
車からプッシュロッドの半径方向へ延出させたことを特
徴とする自動2輪車のブレーキ調節装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07118393A JP3446963B2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 自動2輪車のレバー位置調節装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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