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JP3444161B2 - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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Publication number
JP3444161B2
JP3444161B2 JP28485297A JP28485297A JP3444161B2 JP 3444161 B2 JP3444161 B2 JP 3444161B2 JP 28485297 A JP28485297 A JP 28485297A JP 28485297 A JP28485297 A JP 28485297A JP 3444161 B2 JP3444161 B2 JP 3444161B2
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JP
Japan
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refrigerant
rotor
compressor
turbine
flow path
Prior art date
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JP28485297A
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JPH11117702A (ja
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学 松本
信也 圓島
隆 池口
和彦 川池
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP28485297A priority Critical patent/JP3444161B2/ja
Priority to US09/173,171 priority patent/US6185924B1/en
Priority to EP03009008A priority patent/EP1329590B1/en
Priority to EP04006252A priority patent/EP1428984B1/en
Priority to DE69829892T priority patent/DE69829892T2/de
Priority to EP98119638A priority patent/EP0909878B9/en
Priority to DE69833811T priority patent/DE69833811T2/de
Priority to DE69820952T priority patent/DE69820952T2/de
Publication of JPH11117702A publication Critical patent/JPH11117702A/ja
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒を用いて動翼
を冷却するガスタービンに係り、特に該冷媒を軸端から
供給し、冷却後の冷媒を回収することを意図した冷媒回
収型ガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンの動翼は、高温の燃焼ガス
から保護するために、通常ロータの内部を経て供給され
た空気によって冷却されている。空気源としては通常燃
焼用圧縮空気の一部が使用されており、冷却後は燃焼ガ
スの通路(以下、ガスパスと略称する)に放出される。
【0003】ガスタービンは、燃焼ガスを高温化するほ
ど効率が良くなる。しかし、同温度を高めることによっ
て熱負荷が増大するために、必然的に冷却空気の流量も
増加する。この空気がガスパス中に放出されると燃焼ガ
スの温度が低下するばかりでなく、ガスパスの流れが乱
れてタービンの空力性能を低下する。また、ロータ内の
回転流路を流れる冷媒は半径の2乗に比例する旋回エネ
ルギーを有するが、この冷媒がロータ外周に配置された
動翼から放出されると多大なポンピング動力損失にな
り、損失は冷媒流量に比例して増加する。したがって、
単に燃焼ガスの高温化だけでは有効な効率向上は望めな
い。
【0004】そこで、更に性能向上を図るには、前記し
た問題点を解決するために翼の冷却に供した空気を回収
する必要がある。
【0005】このため、例えば、特開昭54−13809 号で
はロータの内部に配管によって冷媒の供給,回収経路を
構成し、また特開平3−275946 号ではロータ構成部材の
内部に穿孔して冷媒の供給,回収経路を構成する方法が
提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷媒回収型ガスタービ
ンを構成するには、タービンロータの内部に動翼用の冷
媒を供給するための供給流路と、冷却後の冷媒を回収す
るための回収流路を形成する必要がある。しかしなが
ら、翼を冷却することによって冷媒の温度が上昇するた
め、供給流路と回収流路が混在するロータ構成部材に
は、冷媒の温度差に起因した熱応力が発生する。
【0007】燃焼ガス温度が1500℃級のガスタービ
ンでは冷媒の温度が200〜250度上昇するため、流
路の構成次第によっては材料の許容値を超える過大な熱
応力が発生する。したがって燃焼ガスの高温化による高
効率の冷媒回収型ガスタービンを実現するには、ロータ
内部に供給と回収の冷媒流路をいかに熱応力を低減して
構成するかがひとつの大きな課題となる。
【0008】また、燃焼用圧縮空気の一部を利用して翼
を冷却し、冷却後の空気を燃焼器に回収する空気冷却式
の冷媒回収型ガスタービンでは、回収圧力を少なくとも
圧縮機の吐出圧力以上に高める必要がある。このため供
給前に冷媒をブースト圧縮機で加圧することになるが、
高温化のために冷媒の流量を増えるとブースト圧縮機の
圧縮動力も必然的に増大するため、ガスタービンシステ
ム全体の効率に大きく影響する。したがって期待する高
い効率を得るためには、ロータ内を流れる冷媒の圧力損
失を極力低減し得る流路構成上の工夫が必要である。こ
れらの点についていずれの公知例においても考慮されて
いない。
【0009】そこで本発明は、ロータ内に熱応力と圧力
損失低減を図り、圧縮機ロータの冷却に好適な冷媒の供
給と回収流路を形成し、効率の良い冷媒回収型ガスター
ビンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮空気を吐
出する圧縮機と、該圧縮空気と燃料とを燃焼させる燃焼
器と、該燃焼器から供給される燃焼ガスにより駆動さ
れ、タービンロータと前記ロータの外周側に配置され冷
媒流路を有する動翼と静翼とを有し、前記圧縮機と連結
するタービンと、を備えたガスタービンにおいて、前記
ロータ内に、軸端から供給され、最上流側に位置する第
1の動翼内に供給する第1の冷媒が流れる第1の冷媒流
路と、前記ロータ内に、前記圧縮機から抽気され、前記
圧縮機と前記タービンとの連結部内及びロータ中心部
介して供給され、冷媒流路を有する動翼の最も後流側の
動翼内に供給する第2の冷媒が流れる第2の冷媒流路
と、を有することを特徴とする。
【0011】
【0012】または、圧縮空気を吐出する圧縮機と、該
圧縮空気と燃料とを燃焼させる燃焼器と、該燃焼器から
供給される燃焼ガスにより駆動され、タービンロータと
該ロータの外周側に配置され冷媒流路を有する動翼と静
翼とを有し、前記圧縮機と連結するタービンと、を備え
たガスタービンにおいて、前記ロータの軸端から第1の
冷媒を供給する経路を設け、前記ロータ内に、前記ロー
タの該軸端から導入された第1の冷媒を前記圧縮機端側
に向けて流すと共に、最も上流側動翼に構成された冷媒
流路に連絡する第1の冷媒流路を配置すると共に、前記
動翼を冷却した後の第1の冷媒を前記圧縮機から吐出さ
れる圧縮空気に供給する冷媒回収経路を備え、前記圧縮
機から抽気した第2の冷媒を前記ロータの圧縮機側端に
供給する経路を圧縮機とタービンとの連結部に備え、前
記ロータ内に、圧縮機側端から導入された第2の冷媒を
前記ロータの該軸端側に向けて流すと共に、後流側から
2段目の動翼に構成された冷媒流路に連絡する第2の冷
媒流路を配置すると共に、前記動翼は、供給されて昇温
した第2冷媒を前記燃焼ガス流れの中に放出する放出手
段を、備えることを特徴とする。
【0013】これにより、更に、流路構成の煩雑化を抑
制することができると共に、圧縮機から吐出される圧縮
空気に供給する高圧の第1の冷媒の流量を低減すること
ができ、全体としての冷媒供給回収に伴う圧力損失を低
く抑えつつ、効率の良い運転ができる。
【0014】または、圧縮機ロータと該ロータの外周部
に配置される動翼と静翼とを備え圧縮空気を吐出する圧
縮機と、該圧縮空気と燃料とを燃焼させる燃焼器と、該
燃焼器から供給される燃焼ガスにより駆動され、動翼と
静翼とを有し、前記圧縮機と連結するタービンとを備
え、前記圧縮機ロータは動翼を外周側に備えたディスク
が軸方向に複数配置され、ディスクは前記ロータの軸
部を含む領域には隣接するディスクとの間に間隙部を
形成し、前記軸心部を含む領域の外周側に隣接するディ
スクと接触する環状の接部を形成し、圧縮機を流れる
圧縮空気の一部を前記ロータ内に供給する抽気口を形成
し、該抽気口形成されたディスクより下流側の複数の
ディスク間には、前記接触部より外周側に複数のキャビ
ティを形成し、該キャビティと前記間隙部を連絡する連
絡流路を形成し、前記ロータの軸部を含む領域に前記
間隙部を連通する連絡孔形成該抽気口が形成され
たディスクより下流側の複数のディスクには、前記抽気
口から抽気された気体が流れる該複数のキャビティを連
通する連通孔を形成し、前記連絡孔からの抽気をタービ
ンに供給する経路を圧縮機とタービンとの連結部に備
え、前記タービン内に、前記連結部を流れた抽気を前記
タービンの後流側から2段目の動翼に冷却媒体として導
く経路を備え、タービンの下流側端に他の冷媒を供給す
る経路を備え、前記タービン内に、前記他の冷媒を前記
タービンの最も上流側の動翼に冷却媒体として導く経路
を備えることを特徴とする。
【0015】これにより、異なる冷媒を最適供給或いは
回収することにより、熱応力が少なく抑え、圧力損失を
少なくしつつ良好な冷却が可能となる。さらに、高温と
なる圧縮機の翼列のうち下流側の高圧部のような高温と
なる領域を効率良く冷却できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1により本発明の一実施
例を詳しく説明する。
【0017】図1は、クローズド空気冷却型4段ガスタ
ービンの上半部の断面構造を示しており、ケーシング
1、その内部に配置された圧縮機2,燃焼器3,静翼4
と動翼5及びタービンロータ6等を有するタービン10
0,軸受8及び排気ダクト9を備えている。
【0018】動翼5はタービンロータ6の外周に支持さ
れており、1〜3段の動翼の内部には、ガスパス91を
流れる燃焼ガスの熱負荷に耐えるように、熱負荷に応じ
て形状の異なる冷却流路51が形成されている。
【0019】タービンロータ6は動翼を植設した4個の
ディスク61a〜61d,3個のスペーサ62a〜62
c及び軸63をハブ部でボルト締結することにより構成
されており、ディスタントピース64を介して圧縮機2
のロータと連結されている。ディスタントピース64、
初段と2段のディスク61a,61b及び軸63にはそ
れぞれ中心孔65a〜65dが形成されており、3段と
4段のディスクは中実である。
【0020】ロータのハブ部には、初段ディスクから4
段ディスクまでを軸方向に貫通する複数の供給基幹流路
66と、ディスタントピース64,初段ディスク61a
及び1/2スペーサ62aを貫通する複数の回収基幹流
路67が周方向に配置形成されている。供給基幹流路6
6の一端は、4段ディスク61d後部の内側キャビティ
68bと供給スリット70cを介してロータの下流側の
軸中心孔65dに連通しており、回収基幹流路67の一
端は、シール32a及び32bで仕切られたホイルスペ
ース31aに開口されている。
【0021】また、ディスタントピース64と初段ディ
スク61a及び2段ディスク61bと2/3スペーサ6
2bのハブ接合部には供給スリット70a及び70b,
1/2段スペーサハブの両側接合部には回収スリット7
1a,71bが形成されており、供給スリット70の一
端は供給基幹流路66に、回収スリット71の一端は回
収基幹流路67に連通し、他端はハブ外側のキャビティ
69a〜69d,ディスク外周部の供給孔72及び回収
孔73を介して動翼の冷却流路51に連通している。
【0022】更に2/3段スペーサと3段ディスクのハ
ブ接合部には、中心孔65cに連絡されたハブの内側キ
ャビティ68aと外側キャビティ69eを半径方向に連
通する抽気系スリット74が形成されている。
【0023】一方、圧縮機2のロータは外周に動翼21
を植設した複数のディスク22で構成されており、中間
段の中から選んだ特定段の動翼の根本には抽気口23が
形成されている。同抽気口23より前段側のディスクは
中実で、後段側のディスクにはディスク間の間隙を連通
する連絡孔である中心孔28が形成されており、抽気口
23と同中心孔28がハブの外側キャビティ24,複数
のスリット26及び内側キャビティ27を介して連通さ
れている。また、外側のキャビティ24は、連絡流路で
ある連通孔25によってハブの外側で互いに連通されて
いる。
【0024】図2は図1のX−X矢視図を示しており、
供給基幹流路66及び回収基幹流路67はハブの周方向
に複数配置されたボルト孔75の中間位置に交互に形成
されている。また、ディスク外周部の供給孔72及び回
収孔は翼と同数形成されていることが分かる。
【0025】図3は図1のY−Y矢視図を示しており、
抽気系スリット74は周方向に供給基幹流路と交互に配
置されている。
【0026】そこで、ガスタービンが起動されてタービ
ンロータ6の軸63端から供給された冷媒は、同軸の中
心孔65d,4段ディスク後側のキャビティ68b及び
スリット70cを経て、軸方向にディスクとスペーサを
貫通するようにハブに形成された供給基幹流路66に導
入される(矢印92a)。
【0027】供給基幹流路66に導入された冷媒の一部
は、スリット70b,キャビティ69d及びディスク外
周部の供給孔を経て2段動翼に供給され(矢印92
b)、翼を冷却した後はディスク外周部の回収孔、ディ
スク前側のキャビティ69c及び回収スリット71bを
経て回収基幹流路67に導かれ(矢印92c)、ディス
タントピースハブの放出口76からホイルスペース31
aに放出された後、インナーバレルの回収孔33を介し
て燃焼器側に回収される(矢印92f)。そして、圧縮
機吐出空気と共に燃焼器に供給される。
【0028】2段動翼用を除いた残りの冷媒は、初段デ
ィスク前側の供給スリット70a,キャビティ69a及
び初段ディスク外周部の供給孔72を経て初段動翼5の
冷却流路51に供給され(矢印92d)、翼を冷却した
後は、ディスク後側の回収孔73,キャビティ69b及
びハブ接合部の回収スリット71aを経て回収基幹流路
67に導かれ(矢印92e)、2段動翼の場合と同様
に、放出口76からホイルスペース31aを経て燃焼器
側に回収される。すなわち初段動翼用の冷媒はディスク
外側を一巡するように流れ、ハブには供給と回収の2系
統の冷媒が通過する。
【0029】一方、圧縮機の中間段部の圧縮機外周部の
抽気口23から抽気された冷媒は、連通孔25によって
ハブ外側の下流側のキャビティ24にほぼ均等に配分さ
れ、その後スリット26,ハブ内側のキャビティ27を
経てディスク中心孔28で合流した後、ディスタントピ
ースの中心孔65aを介してタービンロータの中心部に
流入する(矢印93a)。タービンロータ内ではディスク
中心孔65b,65c,キャビティ68a,抽気系スリ
ット74及びハブ外周のキャビティ69eを経て3段動
翼内部の冷却流路に供給され、同翼を冷却した後にガス
パス91中に放出される(矢印93b)。
【0030】以上に示したように、軸端からの冷媒供給
系と圧縮機からの抽気冷媒系をロータ内に構成すること
により、ロータの中間半径に位置するハブを翼冷媒の軸
方向通路とし、これより外径側を翼との連絡通路、内径
側を圧縮機からの抽気冷媒環境として、最終段の中実デ
ィスク61dによりロータ中心部の軸端供給流路68bと
抽気流路68aを仕切ることにより、供給,回収及び抽
気の3系統の冷媒流路が交差することなくシンプルに構
成できる。
【0031】また、ディスクや軸等を接合しているハブ
部に動翼用冷媒の供給と回収の基幹流路を形成して、該
供給基幹流路を軸端の供給口に連通し、且つ前記回収基
幹流路を初段側のホイルスペースに開口するとともに、
前記ハブの接合部に、一端が前記供給及び回収基幹流路
のそれぞれに連通するように、供給スリットと回収スリ
ットを形成した。更に、冷媒流路を備えた動翼の最終流
側の3段動翼のある3段ディスクのハブ接合部に前記デ
ィスク中心孔に連通するスリットを形成した。かかる構
成において、前記軸端供給口から供給した冷媒を、前記
供給基幹流路及び供給スリットを経て前記3段より前段
の動翼に供給し、冷却後の冷媒を前記回収スリット及び
回収基幹流路を経て燃焼室側に回収する。また、圧縮機
から前記供給冷媒と回収冷媒の中間温度の圧縮空気を抽
気し、この空気を、前記ディスク中心孔及び段ディス
クのハブ接合部に形成されたスリットを経て、3段の動
翼に供給する。
【0032】これによって、ロータの中間半径に位置す
るハブを翼冷媒の軸方向通路とし、これより外径側を翼
との連絡通路、内径側を圧縮機からの抽気冷媒温度環境
として、中実の最終段ディスクによりロータ中心部の軸
端供給流路と抽気流路を仕切ることにより、供給,回収
及び抽気の3系統の冷媒流路を交差させることなくシン
プルに構成できるほか、前述したロータの定常及び非定
常時の熱応力の低減,圧縮機ロータ冷却,冷媒の回収等
がより効果的に発揮できる。
【0033】またロータ中心孔では、孔流入前の渦の流
れに起因して多大な圧力損失が発生することが知られて
いるが、上記した軸端供給冷媒の流路構成中には中心孔
の流れは含まれていないために圧力損失は少なく、冷媒
のブースト圧縮動力を最小限に抑えることができる。
【0034】また、経路でリークする部署としては、軸
端供給部、外側キャビティ69a,69b,69c,6
9d外周のディスクとスペーサの接合部、ディスクと動
翼のはめ合い部及びホイルスペース31aのシール32
b等が考えられるが、接合部及びはめ合い部からのリー
クは接触面シールによって防止できるほか、シール32
bからリークした冷媒はガスパスからホイルスペース3
1bへの燃焼ガス漏れ込み防止用シール空気として活用
できるため、軸端から供給した冷媒の大部分を効率的に
回収できる。
【0035】更に、放出口76の回転半径位置は動翼の
半径位置の少なくとも2分の1以下に構成できるため、
冷媒放出に伴うポンピング動力損失を従来の4分の1以
下に低減できる。
【0036】更に、圧縮機から抽気した冷媒をディスク
の側面に形成した流路24〜28を並流させ、ディスタ
ントピース64を介してタービンロータ6の中心部に導
くことにより、圧縮機高段側のディスクを均一に冷却で
きるほか、外周から回収冷媒によって加熱されるディス
タントピースを内側から冷却できる。このためロータ材
の耐熱性をさほど上げなくとも圧縮機吐出圧力を高める
よう構成することもできる。また、抽気冷媒の温度を軸
端供給冷媒と回収冷媒の中間温度に設定すれば、ハブに
形成された軸端供給基幹流路66周りの低温部に対して
は加熱,回収基幹流路67周りの高温部に対しては冷却
が作用してロータ温度分布の高低を緩和する機能が働
き、熱応力が低減する。
【0037】また、抽気冷媒は回収する必要が無いため
ブースト圧縮動力を節約できるほか、圧縮機の規模を小
型化できる利点が得られる。
【0038】但しディスク中心孔では、前述した孔流入
前の渦の流れに起因する圧力損失が発生し、損失量は流
量に大きく依存するが、抽気冷媒を複数のディスク間流
路に分流させることによって個々の流路の流量が減少す
るため、これに伴い圧力損失も低減し、3段動翼への供
給圧力を十分確保できる。
【0039】更に、ガスタービン起動時には点火と同時
に高温の燃焼ガスがガスパス91を流れるようになるた
め、ガスパスからの熱負荷の影響と伝熱面積の関係でロ
ータ外周側の温度は急速に上昇する。このため、温度上
昇が緩やかなロータ中心部には定常運転時より更に大き
な応力が発生するが、本実施例ではロータ中心部に起動
と同時に圧縮機から抽気した空気が流れて同部が一様に
加熱されるため、起動時の非定常熱応力を低減する上で
も大きな効果が得られる。また、軸端から供給する冷媒
は機外で流量や温度等の状態量が操作できるため、供給
遅延手段等によってロータの非定常熱応力を最小限にコ
ントロールすることも可能である。
【0040】初段動翼用の冷媒をディスクの前側から供
給するようにしたのは、初段ディスクのハブと前側に低
温の冷媒を流して同部を冷却するためであり、これによ
ってディスタントピース64及びディスクハブの温度は
供給冷媒と回収冷媒のほぼ平均温度になり、ディスクの
後側から供給してハブには回収冷媒のみが流れる場合に
比べ、温度上昇を低温に維持できる。但しこの影響で1
/2段スペーサ外側の温度が回収温度近くに上昇する
が、軸方向の温度勾配が形成されない上、外周はシール
空気、ハブは初段冷却用の供給冷媒によって冷却されて
おり、また動翼の遠心荷重が負荷されるディスクに比べ
てスペーサの遠心荷重が小さいために、応力はディスク
ほど問題にならない。
【0041】また、冷媒を動翼の前側から内部の冷却流
路51に供給することによって、冷媒とガスパス91を
流れる燃焼ガスの温度差が冷却上有効に形成されるた
め、翼の冷却効率を高める上でも有効である。
【0042】次に、流路の構成を圧力損失の観点からみ
ると、軸端から動翼の冷却流路を迂回して燃焼室に至る
過程の流路長は極力短縮して形成されており、また、圧
力損失の大きな中心孔流路は回避して構成されている。
このため経路の圧力損失は小さく、冷媒のブースト圧縮
動力を最小限に抑えることができる。
【0043】但し圧縮機ディスクの中心孔28では、ハ
ブのスリット26から流出した冷媒がキャビティ27を
内向きに流れる過程で渦の旋回速度が増速し、この旋回
速度エネルギーが中心孔の軸流過程で消失して圧力損失
を発生するが、実施例では分流されて個々の流路の流量
が少なくなっているため、キャビティ27を流れる過程
で壁面の摩擦により旋回成分が減衰する。このため、中
心孔での圧力損失は少ない。したがって、高段側であれ
ば、抽気段によらず3段動翼への供給圧力を十分に確保
できる。
【0044】なお、圧縮機から抽気しない場合の流路構
成としては、動翼用冷媒全量を回収してガスパスへの冷
媒放出に起因する損失を低減するのが高効率化の上で最
も有効であると考えられるが、この場合は冷媒全量をブ
ースト圧縮する必要がある。これに対して本実施例では
3段動翼の冷媒がガスパスに放出されるため、この分ガ
スタービンの効率が低下することになるが、同冷媒につ
いてはブースト圧縮動力が不要であるために放出損失分
が補充される。
【0045】本実施例のように形成することにより、圧
縮を要する冷媒を少量に抑えて、必要動力を少なくしつ
つ、良好な冷媒ができる。
【0046】初段動翼用と2段動翼用の冷媒経路から分
かるように、タービンロータで高温の回収冷媒に曝され
るのは、領域Aで示したハブより外側且つ2段ディスク
より前側の狭い領域に制限されている。但し領域内の冷
媒ぬれ面の約半分は低温の供給冷媒に曝されている。
【0047】一方、圧縮機ロータからタービンロータ中
心部の領域Bには圧縮機から抽気した冷媒が流れるため
に、同領域に含まれる部材は抽気冷媒の環境に曝され
る。2/3段スペーサ及び3段ディスクの外側からなる
領域Cは供給冷媒と抽気冷媒に曝される部署であり、残
り3/4段スペーサより後側の領域Dは、主として低温
の供給冷媒によって曝される。
【0048】そこで、一例として軸端から230℃の冷
媒を供給し、圧縮機から370℃の圧縮空気を抽気する
と、1500℃級のガスタービンで翼冷却後の回収温度
は450℃〜500℃に上昇する。これに伴い供給冷媒
と回収冷媒に曝される領域A内の部材の平均温度は、両
冷媒の平均温度の340℃〜365℃に上昇し、供給冷
媒にのみ曝される領域D内の部材の温度は供給冷媒の温
度220℃近くに上昇する。
【0049】一方、抽気冷媒が流れる領域B内の部材温
度は抽気冷媒の温度370℃近くに上昇し、領域C内の
部材温度は抽気冷媒と供給冷媒の平均温度の約300℃
前後に上昇する。また、ディスタントピースは外周から
回収冷媒,内周から抽気冷媒によって加熱されるため、
両者の平均温度410〜430℃に上昇する。
【0050】すなわち翼冷却用の冷媒として230℃の
軸端供給冷媒と370℃の圧縮機抽気空気を用いれば、
ロータの平均温度を概ね430℃以下とするロータ内部
冷媒流路の構成が可能となる。
【0051】またハブの軸方向温度分布が領域A,C,
Dと下がる方向に変化し、各領域の部分的な変化を含め
ても高低の変化は少ない。このことはハブ接合部の半径
方向の伸び差を極力少なくして、はめ合い部の応力を低
減する上で有効である。
【0052】然るに、ディスク中心部は高速回転による
最大の遠心応力が発生する部署であるが、同中心部の温
度を外径側より高くすることによって、熱膨張により上
記遠心応力は緩和される。ハブ部の温度は上述によって
概ね供給冷媒と回収冷媒の中間温度になるので、圧縮機
からの抽気温度を同中間温度以上に高くすれば、ロータ
中心部で抽気冷媒によって加熱されてハブより高い温度
となる。したがって抽気温度を適切に選択すれば、同部
の応力を低減する効果が得られる。この際、抽気空気の
温度は抽気口23の段落位置によって決まるため、ロー
タ内部に形成する冷媒流路の構成に対しては熱応力低減
上最も効果の大きい抽気段を選定すべきである。
【0053】なお、本実施例では矢印93bの抽気経路
を3段ディスクの前側に形成したが、同ディスクを中心
孔付に形成して後側から3段動翼に供給しても良い。前
側に形成したのは、ディスク間に冷媒が流れないキャビ
ティ68cを形成して、4段ディスク61dの中心部側
面に軸端供給冷媒と抽気冷媒の温度差に起因して発生す
る熱応力を軽減するためであり、ロータ全体の熱応力低
減上、同軸端供給冷媒と抽気冷媒の温度差を少なくでき
る場合には抽気経路を3段ディスクの後側に形成しても
上述となんら変わりなく、同等の効果が得られる。
【0054】以上に説明した実施例でディスク間にスペ
ーサを介しのは、ディスクハブ及び外周リムの軸方向
スパンを短縮して応力を低減するためであるが、タービ
ンの段落スパンを短く構成できる場合にはスペーサを省
略してもよい。
【0055】図4は、スペーサを介さない場合に冷却流
路を構成したタービンロータの断面構造を示している。
ロータ10はディスク11a〜11d,軸63で構成さ
れており、初段側でディスタントピース64を介して圧
縮機ロータに連結されている。初段から3段までのディ
スクは中心孔19付に、4段ディスクは中実に形成され
ており、ディスクの外周には動翼5が植設され、この内
初段〜3段までの動翼が内部から冷却されている。
【0056】この場合もハブの供給基幹流路12と回収
基幹流路13は前実施例と同様に形成できる。但しスペ
ーサが無いために、供給スリット14a,14b,回収
スリット15及び圧縮機からの抽気系スリット16はデ
ィスク11間に形成されており、特に回収スリット15
は初段動翼と2段動翼用冷媒の回収用に共用されてい
る。
【0057】かかる流路構成において、軸端から供給さ
れて供給基幹流路12に導入された冷媒の一部は供給ス
リット14b及び外側ディスク間キャビティ17cを経
て2段動翼に供給され、残りの冷媒は供給スリット17
aからディスク前側を経て初段動翼に供給される。そし
てキャビティ17bで合流した後、回収スリット15及
び回収基幹流路13を経て燃焼室側に回収される。一
方、圧縮機から抽気された冷媒はディスタントピースを
介してタービンロータの中心孔19に流入し、内側のキ
ャビティ18,抽気系スリット16及び外側キャビティ
17dを経て3段動翼に供給される。
【0058】この場合においても、定常及び非定常熱応
力や圧力損失の低減、及び圧縮機ロータ冷却等について
は前実施例とほぼ同等の効果が得られるほか、スペーサ
を省略することによってロータ構造自身をシンプルに構
成できる利点がある。
【0059】また、第3段動翼を中実構造とし、他を中
空構造とすることもできる。
【0060】図1等と異なるのは、中心孔65dを流れ
る冷媒を、4段ディスク後側のキャビティ68b,スリ
ット70cを経て供給基幹流路66に導入するのではな
く、4段ディスクに中心孔を空け、65dを流れた冷媒
を4段ディスク61dの中心孔を通して、第3段ディス
クと第4段ディスク間に形成されたキャビティ68cか
らスリットを経て、供給基幹経路66に導入するように
するものである。
【0061】具体的構成は、前記ロータには、以下のよ
うになる。
【0062】軸端から供給する冷媒の流路(第1の冷媒
流路)は4段ディスクの軸心を貫通するように構成され
る第1の貫通経路としてディスク中心の中心孔を用い
る。また、4段ディスクと隣接する3段ディスクとの間
に形成され、前記中心孔流れる冷媒が外周方向に流れる
よう構成されるキャビティ及びスリット(第1の連絡経
路)を形成する。前記連絡経路を流れる冷媒は供給基幹
経路66(第2の貫通経路)に供給される。そして、供
給基幹経路66を流れる冷媒が1段動翼内の冷媒流路に
供給スリット70a(第2の連絡経路)を経て供給され
る。圧縮機からの抽気冷媒の流路(前記第2の冷媒流
路)は、前記ロータの前記圧縮側から軸心をディスクを
貫通するよう構成されるディスク中心孔65bや65c
等(第3貫通経路)を経て供給され、該中心孔65bや
65cを流れる冷媒を3段動翼を有するディスクに沿っ
て半径方向外側に向けて前記3段動翼内の冷媒流路に連
絡するよう構成される抽気系スリット74(第3の連絡
経路)に供給され、動翼に冷媒を導入する。
【0063】かかる場合においても、定常及び非定常の
熱応力を緩和でき、圧力損失の低減をしつつ効率良い冷
却ができる。
【0064】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、タービンロータの内部に熱応力と圧力損失低減及び
圧縮機ロータの冷却に好適な冷媒の供給と回収流路を形
成し、高効率の冷媒回収型ガスタービンを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す冷媒回収型ガスタービ
ンの上半断面図。
【図2】図1のX−X矢視図。
【図3】図1のY−Y矢視図。
【図4】本発明による他の実施例。
【符号の説明】
2…圧縮機、3…燃焼器、5…動翼、6,10…タービ
ンロータ、14,70…供給スリット、15,71…回
収スリット、16,74…抽気系スリット、19,2
8,65…中心孔、22,61…ディスク、23…抽気
口、24,68,69…キャビティ、25…連通孔、2
6…スリット、31…ホイルスヘーサ、62…スペー
サ、63…軸、64…ディスタントピース、66…供給
基幹流路、67…回収基幹流路、76…放出口、91…
ガスパス、92…矢印、93…矢印、A〜D領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池口 隆 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 川池 和彦 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (56)参考文献 特開 平10−47006(JP,A) 特開 平10−103004(JP,A) 特開 平10−252497(JP,A) 特開 平8−277725(JP,A) 特開 平10−89086(JP,A) 特開 平9−13902(JP,A) 特許3349056(JP,B2) 特許3362643(JP,B2) 特許2941748(JP,B2) 特許3276276(JP,B2) 国際公開98/23851(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 1/00 - 11/10 F02C 1/00 - 9/58 F23R 3/00 - 7/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮空気を吐出する圧縮機と、該圧縮空気
    と燃料とを燃焼させる燃焼器と、該燃焼器から供給され
    る燃焼ガスにより駆動され、タービンロータと前記ロー
    タの外周側に配置され冷媒流路を有する動翼と静翼とを
    有し、前記圧縮機と連結するタービンと、を備えたガス
    タービンにおいて、 前記ロータ内に、 軸端から供給され、最上流側に位置する第1の動翼内に
    供給する第1の冷媒が流れる第1の冷媒流路と、前記ロータ内に、 前記圧縮機から抽気され、前記圧縮機
    と前記タービンとの連結部内及びロータ中心部を介して
    供給され、冷媒流路を有する動翼の最も後流側の動翼内
    に供給する第2の冷媒が流れる第2の冷媒流路と、 を有することを特徴とするガスタービン。
  2. 【請求項2】圧縮空気を吐出する圧縮機と、該圧縮空気
    と燃料とを燃焼させる燃焼器と、該燃焼器から供給され
    る燃焼ガスにより駆動され、タービンロータと該ロータ
    の外周側に配置され冷媒流路を有する動翼と静翼とを有
    し、前記圧縮機と連結するタービンと、を備えたガスタ
    ービンにおいて、 前記ロータの軸端から第1の冷媒を供給する経路を
    、前記ロータ内に、前記ロータの該軸端から導入され
    た第1の冷媒を前記圧縮機端側に向けて流すと共に、最
    も上流側動翼に構成された冷媒流路に連絡する第1の冷
    媒流路を配置すると共に、前記動翼を冷却した後の第1
    の冷媒を前記圧縮機から吐出される圧縮空気に供給する
    冷媒回収経路を備え、前記圧縮機から抽気した第2の冷
    媒を前記ロータの圧縮機側端に供給する経路を圧縮機と
    タービンとの連結部に備え、前記ロータ内に、圧縮機側
    端から導入された第2の冷媒を前記ロータの該軸端側に
    向けて流すと共に、後流側から2段目の動翼に構成され
    た冷媒流路に連絡する第2の冷媒流路を配置すると共
    に、前記動翼は、供給されて昇温した第2冷媒を前記燃
    焼ガス流れの中に放出する放出手段を、備えることを特
    徴とするガスタービン。
  3. 【請求項3】圧縮機ロータと該ロータの外周部に配置さ
    れる動翼と静翼とを備え圧縮空気を吐出する圧縮機と、
    該圧縮空気と燃料とを燃焼させる燃焼器と、該燃焼器か
    ら供給される燃焼ガスにより駆動され、動翼と静翼とを
    有し、前記圧縮機と連結するタービンとを備え、 前記圧縮機ロータは動翼を外周側に備えたディスクが軸
    方向に複数配置され、 ディスクは前記ロータの軸部を含む領域には隣接す
    るディスクとの間に間隙部を形成し、前記軸心部を含む
    領域の外周側に隣接するディスクと接触する環状の接
    部を形成し、 圧縮機を流れる圧縮空気の一部を前記ロータ内に供給す
    る抽気口を形成し、 該抽気口形成されたディスクより下流側の複数のディ
    スク間には、前記接触部より外周側に複数のキャビティ
    を形成し、該キャビティと前記間隙部を連絡する連絡流
    を形成し、前記ロータの軸部を含む領域に前記間隙
    を連通する連絡孔形成該抽気口が形成されたディスクより下流側の複数のディ
    スクには、前記抽気口から抽気された気体が流れる該複
    数のキャビティを連通する連通孔を形成し、 前記連絡孔からの抽気をタービンに供給する経路を圧縮
    機とタービンとの連結部に備え、 前記タービン内に、前記連結部を流れた抽気を前記ター
    ビンの後流側から2段目の動翼に冷却媒体として導く経
    路を備え、 タービンの下流側端に他の冷媒を供給する経路を備え、
    前記タービン内に、前記他の冷媒を前記タービンの最も
    上流側の動翼に冷却媒体として導く経路を備えることを
    特徴とするガスタービン。
  4. 【請求項4】請求項1記載のガスタービンであって、 前記第2の冷媒は、前記第1の冷媒より圧力が低いこと
    を特徴とするガスタービン。
  5. 【請求項5】請求項1記載のガスタービンであって、 前記第2の冷媒は、前記第1の冷媒より温度が高いこと
    を特徴とするガスタービン。
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