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JP3441033B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

ステアリングロック装置

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Publication number
JP3441033B2
JP3441033B2 JP04002896A JP4002896A JP3441033B2 JP 3441033 B2 JP3441033 B2 JP 3441033B2 JP 04002896 A JP04002896 A JP 04002896A JP 4002896 A JP4002896 A JP 4002896A JP 3441033 B2 JP3441033 B2 JP 3441033B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
key cylinder
housing case
rotor
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04002896A
Other languages
English (en)
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JPH09112099A (ja
Inventor
剛文 倉田
寿和 木曽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpha Corp
Original Assignee
Alpha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpha Corp filed Critical Alpha Corp
Priority to JP04002896A priority Critical patent/JP3441033B2/ja
Publication of JPH09112099A publication Critical patent/JPH09112099A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441033B2 publication Critical patent/JP3441033B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
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  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロック装置、特
に自動車のステアリングシャフトの回転を制御するステ
アリングロック装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】現在の自動車では、例えば特開昭61−
295154号公報に示されるように、自動車のステア
リングシャフトとイグニッションスイッチとを同時に制
御するステアリングロックが使用されている。このステ
アリングロックは、フレーム内に収容されかつキーによ
り施錠位置及び解錠位置間で回転されるキーシリンダ
と、キーシリンダと共に回転されるカムと、ステアリン
グシャフトに係合する施錠位置とこの係合が解除される
解錠位置との間でカムとスプリングにより移動されるロ
ッキングロッドと、カムの後方に作動連結されたイグニ
ッションスイッチとを有する。
【0003】キーシリンダにキーを挿入して回転する
と、キーは、ロック位置、オフ位置、ACC位置、オン
位置、スタータモータを作動するスタート位置の各位置
に順次回転することができる。ロック位置でキーを抜き
取ると、キーシリンダの回転が不能となりイグニッショ
ンスイッチの作動を禁止すると共に、ロッキングロッド
がステアリングシャフトと係合し、ステアリングシャフ
トの回転が阻止され盗難防止が図られている。
【0004】例えば、特公平3−730号公報に示され
るように、ステアリングロック装置内に揺動レバーを設
けてステアリングロック装置内に挿入するキーを検出す
るスイッチ装置は公知である。このスイッチ装置では、
シリンダ錠と、シリンダ錠のキー挿入溝と直交する位置
に係合子を設け、係合子の一端をキー挿入溝内に臨ませ
ると共に係合子の他端をシリンダ錠の外部に中間部を軸
支して設けた揺動部材の短挺側端部と接触させ、揺動部
の長挺側端部をスイッチの可動子に接離自在とし、キー
をシリンダ錠に挿入又は抜取りしたときに、係合子の動
作を揺動部材によって拡大して可動子に伝えてスイッチ
を作動させる。このスイッチ装置では、キーの挿入又は
抜取りにより係合子の動作を揺動部材により拡大してス
イッチの開閉を確実に行う利点がある。
【0005】特開平1−2500577号公報にはキー
の挿入時にキーシリンダが長さ方向に移動してキーの挿
入を検出できると共に部品数の少ないステアリングロッ
ク装置が開示されている。このステアリングロック装置
では、キー検知レバーを使用してキーの挿入によりキー
シリンダを大きな移動ストロークで移動することがで
き、イグニッションスイッチ装置に内蔵されたキー検知
スイッチを確実に作動することができる。
【0006】実開平6−83517号公報には簡単な構
造で塵埃などが侵入し難いキー押し込み検出機構を備え
た車両用キー装置が開示されている。このキー装置で
は、ロータの受容部に設けられた半径方向ガイド孔と、
ガイド孔に摺合した摺動子と、ロータの軸線方向変位を
摺動子の半径方向変位に変換するため摺動子の軸線方向
内端が当接するようにロータの外周面に形成されたテー
パ状カムとを有し、ロータの軸線方向変位を検出するス
イッチ手段は摺動子の軸線方向外端面にその作動子が当
接する位置に設けられている。このキー装置では、AC
C位置でキーを押し込むとカムによりスイッチがオンと
なり、ロータのロック位置への回動を禁止するロック機
構が作動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、キーの挿入時
にキーシリンダを軸方向に移動させる従来のステアリン
グロック装置では、特開平1−250577号公報に示
されるように係止ロッドを使用して、キーをキーシリン
ダから抜き取るまでロッキングロッドを解錠位置に保持
していたが、ケーシング内に配置されたスリーブ内で係
止ロッドが遊動して確実に作動しない危険があった。ま
た、キーの挿入時にキーシリンダを軸方向に移動させる
従来のステアリングロック装置を構成する部品数を削減
できなかった。
【0008】そこで、この発明は、キーの挿入時にキー
シリンダが軸方向に移動してキーの挿入を検出できると
共に、キーシリンダからキーを抜き取ったときにロッキ
ングロッドが確実にロック位置に移動でき、部品数の少
ないステアリングロック装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を達成するための手段】この発明によるステアリ
ングロック装置は、ケーシング(11)と、キーにより回
動可能かつ軸方向に移動可能にケーシング(11)内に配
置されたキーシリンダ(16)と、ステアリングシャフト
に係脱可能に移動されるロッキングロッド(18)と、キ
ーシリンダ(16)と一体回転可能に連結されかつカム
(44)を有するロータ(23)と、ロッキングロッド(1
8)に連結されかつロータ(23)の回転時にロータ(2
3)のカム(44)により解錠位置に移動されるハンガ(5
3)と、ハンガ(53)を施錠位置に向かって押圧するハ
ンガスプリング(60)と、ハンガ(53)から弾性をもっ
て突出するピン(56)と、キーシリンダ(16)の前部に
おいてケーシング(11)に固定されたカバー(13)と、
キーシリンダ(16)の前部に回動可能に取付けられかつ
キーシリンダ(16)にキーが挿入されるとき回動されカ
バー(13)に対し反力を加えてキーシリンダ(16)をカ
バー(13)から分離する方向に移動させるキー検知レバ
ー(33)とを備えている。
【0010】このステアリングロック装置では、ケーシ
ング(11)内の外側位置と内側位置との間で軸方向に移
動可能に配置されると共に、キーシリンダ(16)を回転
可能かつ軸方向に移動可能に収容する空洞部(12a)及
びキーシリンダ(16)のタンブラ(16b)が突出するタ
ンブラ溝(14a)を備えたハウジングケース(12)と、
ハウジングケース(12)をカバー(13)に向かって押圧
するハウジングスプリング(20)とが設けられる。キー
をキーシリンダ(16)に挿入したとき、キー検知レバー
(33)が回動して、ハウジングスプリング(20)の弾力
に抗してハウジングケース(12)、キーシリンダ(16)
及びロータ(23)が軸方向内側に移動しかつピン(56)
はロータ(23)に押圧される。キーをロック位置からア
ンロック位置に回転して、ハンガ(53)及びロッキング
ロッド(18)を施錠位置から解錠位置に移動したとき、
ピン(56)はロータ(23)の縁部に係合可能となる。キ
ーをアンロック位置からロック位置に移動すると、ピン
(56)はロータ(23)の縁部に係合して、ハンガ(53)
とロッキングロッド(18)は解錠位置に保持される。キ
ーをキーシリンダ(16)から抜き取ると、ハウジングス
プリング(20)の弾力によりキー検知レバー(33)が回
動すると共に、ハウジングケース(12)、キーシリンダ
(16)及びロータ(23)が軸方向外側に移動し、ロータ
(23)とピン(56)との係合が解除され、ハンガスプリ
ング(60)の弾力によりハンガ(53)及びロッキングロ
ッド(18)が解錠位置から施錠位置に移動される。
【0011】この発明の実施形態では、キーシリンダ
(16)に対して一体回転可能に連結されたロータ(23)
は、キーシリンダ(16)に対し軸方向に間隙(25)をも
ってかつ軸方向に移動可能にケーシング(11)内に配置
される。キーシリンダ(16)をカバー(13)に向かって
押圧するシリンダスプリング(27)をキーシリンダ(1
6)とロータ(23)との間に配置し、キーシリンダ(1
6)をアンロック位置からロック位置に回転するときに
ハウジングケース(12)に係止して、キーシリンダ(1
6)の回転を阻止するストッパ部材(29)がキーシリン
ダ(16)に設けられる。キーシリンダ(16)を軸方向内
側に押圧したときに、ストッパ部材(29)とハウジング
ケース(12)との係合が解除されてキーシリンダ(16)
をロック位置に回転することができる。
【0012】キーシリンダ(16)とハウジングケース
(12)の一方には凸部(15b)が形成され、他方には凹
部(12d)が形成され、キーシリンダ(16)をアンロッ
ク位置からロック位置に回転する途中で凸部(15b)と
凹部(12d)が整合して、キーシリンダ(16)を軸方向
内側に押圧し、凸部(15b)を凹部(12d)に嵌合でき
る。キーをキーシリンダ(16)に挿入したときに軸方向
内側に移動するハウジングケース(12)により作動され
るキー検知スイッチ(70)をケーシング(11)に取り付
ける。
【0013】カバー(13)とハウジングケース(12)と
の間にガードプレート(40)が回転可能に配置される。
キーシリンダ(16)に設けられたストッパ部材(29)
は、ストッパスプリング(47)によって径方向外側に押
圧され、ハウジングケース(12)には係止突起(50)が
形成される。ハウジングケース(20)は回転不能にケー
シング(11)内に支持される。ガードプレート(40)は
ハウジングケース(12)の突起(38)が嵌合される切欠
部(40b)を有する。
【0014】キーシリンダ(16)内にキーを挿入したと
きにキーがキー検知レバー(33)を回転させて、ハウジ
ングケース(12)及びロータ(23)を内側位置に向かっ
て軸方向に移動し、これにより、ハウジングケース(1
2)とガードプレート(40)との係合が解除される。ガ
ードプレート(40)はハウジングケース(12)に対して
相対的に回転することができかつハウジングケース(1
2)をハウジングスプリング(20)の弾力に抗して内側
位置に保持する。ハウジングケース(12)を内側位置に
移動した後、キーシリンダ(16)をロック位置からアン
ロック位置に回転することができ、キーシリンダ(16)
をキーと共にアンロック位置からロック位置に向かって
回転するとき、係止解除位置においてキーと共にキーシ
リンダ(16)を軸方向内側に押圧して凸部(15b)を凹
部(12d)に嵌合させることにより、係止突起(50)と
ストッパ部材(29)との係合を解除した後、キーシリン
ダ(16)をロック位置に回転することができる。
【0015】キーをステアリングロック装置内に挿入し
たとき、キーはキー検知レバー(33)の一端に係合し、
キー検知レバー(33)を回動する。このため、キー検知
レバー(33)の他端はカバー(13)に反力を加えながら
キーシリンダ(16)、ハウジングケース(12)及びロー
タ(23)を内側に移動させ、ハウジングケース(12)の
移動によりケーシング(11)に取り付けたキー検知スイ
ッチ(70)が作動される。
【0016】キーをキーシリンダ(16)と共にロック位
置からアンロック位置に向かって回転すると、ロータ
(23)のカム(44)によりハンガ(53)と共にステアリ
ングシャフトに係合するロッキングロッド(18)がステ
アリングシャフトから離間して解錠位置に移動される。
キーシリンダ(16)を十分にアンロック位置に移動する
と、ハンガ(53)に設けられたピン(56)がロータ(2
3)に係止される。
【0017】キーをキーシリンダ(16)と共にアンロッ
ク位置からロック位置に回転すると、ロック位置に達す
る前にストッパ部材(29)がハウジングケース(12)に
係合して、ロック位置への回転が阻止される。そこで、
キーをキーシリンダ(16)と共に軸方向に押圧すると、
ストッパ部材(29)とハウジングケース(12)との係合
が解除され、キーをキーシリンダ(16)と共にロック位
置に回転することができる。キーシリンダ(16)をロッ
ク位置に回転した後、キーをキーシリンダ(16)から抜
き取ると、ハウジングスプリング(20)の弾力により、
ハウジングケース(12)、キーシリンダ(16)及びロー
タ(23)がカバー(13)に向かって軸方向に移動され
る。このため、ハンガ(53)のピン(56)とロータ(2
3)との係合が解除され、ハンガ(53)及びロッキング
ロッド(18)はハンガスプリング(60)の弾力により施
錠位置に移動し、ロッキングロッド(18)はステアリン
グシャフトに係合可能となる。キーをキーシリンダ(1
6)から抜き取り、ハウジングケース(12)が初期の位
置に戻されるため、キー検知スイッチ(70)はオフとな
る。キーの抜取りに対してハウジングケース(12)及び
ロータ(23)は確実に軸方向に移動されるため、キーの
抜取り後に、ピン(56)とロータ(23)との係合を確実
に解除して、ロッキングロッド(18)を施錠位置に移動
することができる。また、キーの挿入時に内側に移動さ
れるキーシリンダ(16)を更に押圧してロック位置に回
転できるので、運転者はステアリングロック装置を誤操
作なく正確に操作することができる。
【0018】また、キーをキーシリンダ(16)内に挿入
した後、キーシリンダ(16)を回転したとき、ガードプ
レート(40)はハウジングケース(12)をハウジングス
プリング(20)の弾力に抗して内側位置に保持するの
で、係止解除位置においてキーシリンダ(16)をハウジ
ングケース(12)に向かって押圧し、ストッパ部材(2
9)と係止突起(50)との係合を確実に解除して、キー
シリンダ(12)をロック位置に回転することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明によるステアリン
グロック装置の実施の形態を図1〜図36について説明
する。
【0020】図1に示すように、この発明のステアリン
グロック装置10はケーシング11と、ケーシング11
の空洞部11a内に軸方向に移動可能に配置されたハウ
ジングケース12と、ハウジングケース12の前部に固
定されたカバー13とを有する。ハウジングケース12
の孔14内には、フランジ部15を有するキーシリンダ
16が回転可能に配置され、孔14にはタンブラ16b
が突出するタンブラ溝14aが形成される。ハウジング
ケース12は図1に示す外側位置と、図25及び図26
に示す内側位置との間で軸方向に移動可能にケーシング
11内に設けられる。図10に示すように、キーシリン
ダ16には複数のタンブラ孔16aが形成され、各タン
ブラ孔16aには公知のようにタンブラ16bが装着さ
れる。
【0021】図4に示すように、ほぼ筒状に形成される
ハウジングケース12にはガイド突起12aと、ばね受
け部12bとが形成される。ガイド突起12aはケーシ
ング11の溝11bに滑動可能に配置され、ばね受け部
12bはケーシング11の凹部11c内に配置されたハ
ウジングスプリング20の弾力によりカバー13に向か
って押圧される。カバー13に形成された孔13aは図
4に示す一対のピン74によりケーシング11に固定さ
れる。
【0022】図4に示すように、キーシリンダ16のフ
ランジ部15にはキーを挿入するキー溝26に連絡しか
つこれに直角にスロット30が形成される。スロット3
0はキーシリンダ16の径方向に伸びる横スロット31
と横スロット31と直角にかつキー溝26と平行に形成
された縦スロット32とを有する。
【0023】スロット30にはキー検知レバー33が装
着される。キー検知レバー33は矩形断面でほぼL字形
状のレバー本体34と、レバー本体34から直角に突出
する一対のピン35とを有する。キー検知レバー33の
レバー本体34は一端34aと他端34bとを有する。
ピン35から他端34bまでの長さはピン35から一端
34aまでの長さより大きい。このため、キー検知レバ
ー33がピン35を中心にして回動したとき、キーシリ
ンダ16の大きな移動ストロークを得ることができる
が、ピン35から一端34a及び他端34bまでの長さ
は設計上任意に設定できる。横スロット31の内部には
ほぼV字状の径方向の壁36と37が形成され、キー検
知レバー33のレバー本体34は回動の前後でいずれか
の壁36か37に当接する。また、キー検知レバー33
との当接を回避するため、ハウジングケース12の前部
に傾斜面12eが形成されている。
【0024】キー検知レバー33をスロット30に装着
したとき、レバー本体34は横スロット31内に配置さ
れ、ピン35は縦スロット32内に配置される。詳細に
は図示しないが、縦スロット32は円形断面のピン35
と相補的形状を有し半円筒状を有する。従って、キー検
知レバー33をスロット30に装着したとき、縦スロッ
ト32内に配置されたピン35を中心にして、レバー本
体34は横スロット32内に揺動可能に配置される。図
6に示すように、カバー13の内壁には硬質金属で形成
された半月形のガードプレート40が装着される円形凹
部41が設けられ、ガードプレート40はケーシング1
1とカバー13との間の円形凹部41内に回転可能に配
置されるが、軸方向には移動しない。ガードプレート4
0は、キーシリンダ16のキー溝26内に不正に工具が
挿入されたとき、工具の侵入を阻止する働きがある。キ
ーシリンダ16のフランジ部15から前方に突出する突
起15aが嵌合される孔42がガードプレート40に形
成される。突起15aが孔42内に装着されている状態
ではカードプレート40はキーシリンダ16と一体とな
る。キーシリンダ16にキーを挿入すると、キーシリン
ダ16はキー検知レバー33により軸方向に移動して、
突起15aが孔42から離間するが、キーがガードプレ
ート40及びキーシリンダ16内に挿入されているた
め、ガードプレート40はキーシリンダ16と一体に回
転する。
【0025】キーシリンダ16の内端部側に形成された
タンブラ孔16cにはストッパ部材29が径方向に滑動
可能に配置される。図22に示すように、ストッパ部材
29はストッパスプリング47により径方向外側に向か
って付勢される。ストッパ部材29は傾斜面46及び垂
直面48を有する突起45を備え、突起45はハウジン
グケース12の端部に形成されたガイド通路49内を移
動する。ガイド通路49には傾斜面51及び垂直面52
を有する係止突起50が設けられる。キーシリンダ16
をロック位置からアンロック位置に回転すると、図23
に示すように、突起45の傾斜面46が係止突起50の
傾斜面51に当接し、更にキーシリンダ16を回転する
と、ストッパスプリング47の弾力に抗してストッパ部
材29は径方向内側に移動し、自動的に係止突起50を
乗り越えることができる。アンロック位置からロック位
置にキーシリンダ16を回転すると、図24に示すよう
に、突起45の垂直面48が係止突起50の垂直面52
に当接してキーシリンダ16のロック位置への回転が阻
止される。これは、キーシリンダ16のロック位置から
約60゜の位置であり、キーと共にキーシリンダ16を
内側に押圧すると、ストッパ部材29と係止突起50と
の係合が解除され、キーシリンダ16をロック位置に回
転することができる。また、ストッパ部材29はキーシ
リンダ16がハウジングケース12からの外側移動も阻
止する。
【0026】ケーシング11に取り付けられたキー検知
スイッチ70はケーシング11内に突出しかつ丸い先端
部72を備えた可動片71を有する。可動片71の丸い
先端部72はハウジングケース12のガイド突起12a
の丸い接触端部73に当接する。ハウジングケース12
が軸方向内側に移動すると、可動片71はハウジングケ
ース12の接触端部73により押圧され、キー検知スイ
ッチ70はオンとなる。
【0027】図4に示すように、キーシリンダ16の内
端部17は軸方向に突出する連結部17aと、連結部1
7aから横に突出する折曲げ部17bとを有する。内端
部17は、ケーシング11内に回転可能にかつキーシリ
ンダ16と同軸上に配置されたロータ23の孔24に軸
方向に間隙25(図2)をもって装着される。ロータ2
3の孔24内に配置されたシリンダスプリング27によ
りキーシリンダ16はカバー13に向かって押圧され
る。キーシリンダ16の非円形断面の折曲げ部17bは
ロータ23の孔24に形成された内側突起24aに係合
し、ロータ23はキーシリンダ16と一体に回転すると
共に、キーをキーシリンダ16から抜いたときにキーシ
リンダ16が軸方向に移動するとき、折曲げ部17bが
内側突起24aに係合してロータ23を一体に軸方向に
移動させる。
【0028】図7に示すように、ロータ23はフランジ
部43と、フランジ部43に連結されたカム44と、カ
ム44から延び出して、イグニッションスイッチ80に
連結される後方端部44aを有する。ケーシング11の
孔19から進退可能に取付けられたロッキングロッド1
8に形成されたフック部18a(図4)に公知の方法で
連結されるハンガ53はロータ23のカム44に当接す
る従動部54と、ピン56、ピンスプリング57及びプ
ラグ58が装着される貫通孔55とが形成される。図1
に示すように、ピン56はピンスプリング57によりロ
ータ23のフランジ部43に当接する。ハンガ53及び
ロッキングロッド18はハンガ53とキャップ59との
間に配置されたハンガスプリング60により施錠位置に
向かって押圧される。
【0029】図11に示すように、キーシリンダ16の
フランジ部15には凸部15bが形成され、凸部15b
は図9に示すハウジングケース12のカム12cに当接
し、カム12cはキーシリンダ16をロック位置の手前
約60゜まで回転した係止解除位置に形成された凹部1
2dを有する。キーシリンダ16を係止解除位置まで回
転したときに、キーシリンダ16をハウジングケース1
2に対して押圧して凸部15bを凹部12dに嵌合可能
である。
【0030】この発明によるステアリングロック装置1
0を組み立てるとき、必要な部品を組立状態でケーシン
グ11内に配置した後、カバー13をピン74で固定す
ると共にキャップ59の周囲をかしめてキャップ59を
固定する。また、ケーシング11の凹部65内にはキー
検知スイッチ70を含むイグニッションスイッチ80が
取付けられる。
【0031】図1及び図2に示すロック位置にあるステ
アリングロック装置10のキーシリンダ16のキー溝2
6内にキー28を挿入すると、キー28の先端はキー検
知レバー33のレバー本体34のキー溝26内に突出す
る一端34aに当接する。このため、図1に示すキー検
知レバー33は時計方向に図12に示すように回動さ
れ、レバー本体34の他端34bがカバー13の内面を
押圧する。従って、キー検知レバー33が回動しなが
ら、キーシリンダ16が内側位置に移動される。キーシ
リンダ16の軸方向移動に伴ってハウジングスプリング
20の弾力に抗してハウジングケース12及びハウジン
グケース12に当接するロータ23も軸方向に移動す
る。ハウジングケース12が軸方向に移動すると、キー
検知スイッチ70の可動片71がハウジングケース12
のガイド突起12aの接触端部73により径方向外側に
移動されるから、キー検知スイッチ70はオンとなる。
また、ロータ23のフランジ部43はピンスプリング5
7の弾力に抗してピン56を押圧する。キーシリンダ1
6にキーを挿入しても、ガードプレート40はカバー1
3とケーシング11により軸方向には移動しない。
【0032】次に、キーシリンダ16をキーと共にロッ
ク位置からアンロック位置に回転すると、ロータ23の
カム44が回転するので、ハンガ53の従動部54はカ
ム44により施錠位置から解錠位置に移動し、ロッキン
グロッド18はステアリングシャフトとの係合が解除さ
れる。キーシリンダ16を完全にアンロック位置に回転
すると、ハンガ53が十分に上方に移動し、図14に示
すように、ピン56はロータ23のフランジ部43の上
方に移動し、ピンスプリング57の弾力によりフランジ
部43の上方に突出する。ここで、イグニッションスイ
ッチ80をオンにすることができる。また、キーシリン
ダ16をロック位置からアンロック位置に回転すると、
ストッパ部材29は係止突起50を自動的に乗り越えて
図23に示すロック位置からアンロック位置に移動され
る。
【0033】その後、キーシリンダ16をキーと共にア
ンロック位置からロック位置に回転すると、ロック位置
から約60゜の位置まで戻したときに、図24に示すよ
うに、突起45の垂直面48が係止突起50の垂直面5
2に当接してキーシリンダ16のロック位置への回転が
阻止される。このとき、キーシリンダ16のフランジ部
15に形成された凸部15bは図18に示すようにカム
12cの凹部12dに整合するから、キーと共にキーシ
リンダ16を内側に押圧すると、凸部15bは凹部12
d内に収容される。キーシリンダ16の折曲げ部17b
はシリンダスプリング27の弾力に抗してロータ23の
間隙25内で移動する。このため、ストッパ部材29と
係止突起50との係合が解除され、キーシリンダ16を
ロック位置に回転することができる。図17及び図19
〜図21に示すように、キーシリンダ16の凸部15b
はカム12cに当接するため、図18に示すストッパ部
材29の係止解除位置でなければキーシリンダ16を押
圧することができない。キーシリンダ16の押圧を解除
した後はシリンダスプリング27の弾力によりキーシリ
ンダ16は図1及び図2の初期の位置に戻される。
【0034】キーをキーシリンダ16から抜き取ると、
ハウジングスプリング20の弾力によりハウジングケー
ス12、キーシリンダ16及びロータ23は軸方向に図
1及び図2に示す初期の位置に戻され、キー検知レバー
33も図1に示す位置に戻され、キー検知レバー33の
一端はキー溝26内に突出する。また、キー検知スイッ
チ70の可動片71はハウジングケース12との係合が
解除されるから、図1に示すように再び突出してオン状
態からオフ状態に切り換えられる。また、キーをキーシ
リンダ16から抜き取ると、ハウジングケース12が軸
方向に移動するため、ピン56とフランジ部43との係
合が解除されるため、ハンガ53とロッキングロッド1
8はハンガスプリング60の弾力に抗して解錠位置から
施錠位置に移動される。このため、ハンガ53とロッキ
ングロッド18はキーをキーシリンダ16から抜き取る
まで解錠位置に確実に保持される。
【0035】キー28をキーシリンダ16と共に回転し
たとき、キーシリンダ16はキー検知レバー33及びガ
ードプレート40と共に回転し、キー検知レバー33の
他端は常時ガードプレート40に当接する。従って、キ
ー検知レバー33に摩耗等の損傷が発生せず、また、キ
ー28を円滑に回転することができる。このように、キ
ー28がキーシリンダ16から抜き取られるとき、ハウ
ジングスプリング20はキーシリンダ16、ハウジング
ケース12及びロータ23をカバー13に向かって移動
すると共に、キー検知レバー33を回動させかつキー検
知スイッチ70をオフに切り換える3つの作用がある。
【0036】本実施例では、キーの抜取りに対してハウ
ジングケース12及びロータ23は確実に軸方向に移動
されるため、キーの抜取り後にロッキングロッド18を
確実に施錠位置に移動することができる。また、キーの
挿入時に内側に移動されるキーシリンダ16を更に押圧
してロック位置に回転できるので、運転者はステアリン
グロック装置を誤操作なく正確に操作することができ
る。更に、ハウジングケース12の移動によりキー検知
スイッチ70を操作できるので、キー検知スイッチ70
をキーシリンダ16の入口から離間してダッシュボード
75(図1)とは干渉しないケーシング11の中間部の
外側に取り付けられるので、従来のように揺動部材又は
チェックレバー及びドグ等を使用する必要がなく、部品
数を削減すると共に、ステアリングロック装置の周囲の
レイアウトの自由度が増大する利点がある。
【0037】この発明の実施の形態は前記の形態に限定
されず変更が可能である。図25及び図26はこの発明
の第2の実施形態を示し、図27〜図36はこの発明の
第3の実施形態を示す。図25〜図36では、図1〜図
24に示す箇所と同一の部分には同一の符号を付し、説
明を省略する。
【0038】例えば、図25及び図26に示すように、
キーシリンダ16の中心面に対してキー検知レバー33
をハウジングスプリング20と同一の側に配置して、ハ
ウジングスプリング20とキー検知レバー33とによっ
て異常な回転力の発生を防止することができる。また、
キー検知スイッチ70の可動片71をハウジングケース
12に係合させて、ハウジングケース12と一体に移動
させるように構成してもよい。
【0039】図27に示すステアリングロック装置10
は、図29及び図30に示す円形のガードプレート40
を備えている。このガードプレート40は、ほぼ中心に
形成されたキーを挿入するキー孔42と、周縁部に形成
された円弧状の一対のリム40aと、一対のリム40a
の間に形成された切欠部40bとを備えている。キーを
ステアリングロック装置10に挿入しないとき、ハウジ
ングケース12のガイド突起12a及びばね受け部12
bの各突起38(図28)が切欠部40bに嵌合され
る。
【0040】図27に示す施錠位置にあるステアリング
ロック装置10のキーシリンダ16のキー溝26内にキ
ー28を挿入すると、図34に示すようにキー28の先
端はキー検知レバー33のレバー本体34のキー溝26
内に突出する一端34aに当接する。このため、キー検
知レバー33は図34に示すように反時計方向に回動さ
れ、レバー本体34の他端34bがガードプレート40
の内面を押圧する。従って、キー検知レバー33が回動
しながら、キーシリンダ16が内側位置に移動される。
キーシリンダ16の軸方向移動に伴ってハウジングスプ
リング20の弾力に抗してハウジングケース12及びハ
ウジングケース12に当接するロータ23も軸方向に移
動する。このため、ハウジングケース12のガイド突起
12a及びばね受け部12bの各突起38(図28)は
ガードプレート40の切欠部40bに嵌合された状態か
ら軸方向に移動して、嵌合が解除される。このように、
キーシリンダ16内にキーを挿入したときにキーがキー
検知レバー33を回転させて、ハウジングケース12及
びロータ23を内側位置に向かって軸方向に移動し、こ
れにより、ハウジングケース12とガードプレート40
との係合が解除される。その後、キーをキーシリンダ1
6と共に回転すると、ガードプレート40のリム40a
はハウジングケース12の突起38に対向して円周方向
に回転する。ガードプレート40はハウジングケース1
2に対して相対的に回転する(図34)とき、ハウジン
グケース12の突起38がリム40aに当接するため、
ハウジングケース12をハウジングスプリング20の弾
力に抗して内側位置に保持する。
【0041】キー28の挿入時に内側に移動される図3
5に示すキーシリンダ16を図36に示すように更に押
圧してロック位置に回転できるので、運転者はステアリ
ングロック装置10を誤操作なく正確に操作することが
できる。
【0042】図27に示すように、ロータ23のフラン
ジ部43の当接面43aの上部で径方向外縁にストッパ
部73が形成される。キー28をステアリングロック装
置10に挿入せず、ロッキングロッド18が施錠位置に
あるとき、ピン56の先端はストッパ部73の径方向内
側面73bの突出範囲内にある。図34に示すように、
ステアリングロック装置10にキー28を挿入すると、
フランジ部43が移動し、ピン56の先端はフランジ部
43の当接面43aに接触する。ロッキングロッド18
が施錠位置にあるときに、ステアリングロック装置10
に衝撃を加えても、ピン56はストッパ部73の径方向
内側面73bに当接するから、ピン56がストッパ部7
3を越えることができず、フランジ部43の縁部43b
へのピン56の係止及びロッキングロッド18の解錠位
置への移動が阻止される。
【0043】この発明の実施形態は前記の実施形態に限
定されず変更が可能である。例えば、図33に示すよう
に、ガードプレート40からリム40aを除去すると共
に切欠部40bを凹部として形成してもよい。キーシリ
ンダ26に凸部15bを形成し、ハウジングケース12
にカム12cを形成する代わりに、ハウジングケース1
2に凸部を形成し、キーシリンダに16にカムを形成し
てもよい。
【0044】
【発明の効果】上述のように、この発明では、キーをキ
ーシリンダから抜き取った後、ロッキングロッドを確実
に施錠位置に移動することができるので、操作性を向上
することができる。また、キーの挿入時に内側に移動さ
れるキーシリンダを更に押圧してロック位置に回転でき
るので、運転の安全性を図ることができる。更に、ハウ
ジングケースの移動によりキー検知スイッチを操作でき
るので、キーシリンダの入口から離間してダッシュボー
ドとは干渉しないケーシングの中間部の外側にキー検知
スイッチを取り付けられるので、ステアリングロック装
置の周囲のレイアウトの自由度が増大する利点がある。
従来のように揺動部材又はチェックレバー及びドグ等を
使用する必要がなく、部品数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のステアリングロック装置の断面図
【図2】 軸方向に沿う図1と異なる断面図
【図3】 この発明のステアリングロック装置の正面図
【図4】 この発明のステアリングロック装置の分解斜
視図
【図5】 カバーを除去した状態のステアリングロック
装置の正面図
【図6】 この発明のステアリングロック装置の前部の
部分断面図
【図7】 ロータの側面図
【図8】 ロータの正面図
【図9】 キー検知スイッチを含む断面図
【図10】 キーシリンダの側面図
【図11】 キーシリンダの頭部の側面図
【図12】 ロッキングロッドを含む断面図
【図13】 ロック位置でキーをキーシリンダに挿入し
た状態を示す断面図
【図14】 キーシリンダをアンロック位置に回転した
状態を示す断面図
【図15】 ロック位置に回転する途中でキーシリンダ
を押圧した状態を示す断面図
【図16】 ハンガがロータの縁部に係合する状態を示
す断面図
【図17】 ロック位置においてキーシリンダの凸部が
ハウジングケースのカム面に当接する状態の展開図
【図18】 キーシリンダを60゜回転した状態のハウ
ジングケースのカムの展開図
【図19】 キーシリンダを90゜回転した状態のハウ
ジングケースのカムの展開図
【図20】 キーシリンダを120゜回転した状態のハ
ウジングケースのカムの展開図
【図21】 キーシリンダを152゜回転した状態のハ
ウジングケースのカムの展開図
【図22】 ストッパ部材を示す断面図
【図23】 ストッパ部材がハウジングケースの突起を
乗り越える状態を示す断面図
【図24】 ストッパ部材がハウジングケースの突起に
当接する状態を示す断面図
【図25】 この発明によるステアリングロック装置の
第2の実施形態を示す断面図
【図26】 図24のステアリングロック装置にキーを
挿入した状態を示す断面図
【図27】 この発明の第3の実施形態を示すステアリ
ングロック装置の断面図
【図28】 図27に示すステアリングロック装置の分
解斜視図
【図29】 ガードプレートの斜視図
【図30】 ガードプレートの背面図
【図31】 ガードプレートとハウジングケースとの嵌
合状態を示す断面図
【図32】 ガードプレートとハウジングケースとの嵌
合が解除された状態を示す断面図
【図33】 ガードプレートの更に別の実施形態を示す
斜視図
【図34】 キーを挿入した状態を示す断面図
【図35】 ハンガのピンをロータのフランジ部に係止
した状態を示す断面図
【図36】 キーと共にキーシリンダを押圧した状態を
示す断面図
【符号の説明】
10..ステアリングロック装置、 11..ケーシン
グ、 12..ハウジングケース、 12a..空洞
部、 12d..凹部、 13..カバー、 14
a..タンブラ溝、 15b..凸部、 16..キー
シリンダ、 16b..タンブラ、 18..ロッキン
グロッド、 23..ロータ、 25..間隙、 2
9..ストッパ部材、 33..キー検知レバー、 4
0..ガードプレート、 44..カム、 53..
ハンガ、 56..ピン、 60..ハンガスプリン
グ、 70..キー検知スイッチ、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−204361(JP,A) 特開 平2−3561(JP,A) 実開 平3−77758(JP,U) 実開 平2−2968(JP,U) 特公 昭50−12179(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42 B60R 25/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、キーにより回動可能かつ
    軸方向に移動可能にケーシング内に配置されたキーシリ
    ンダと、ステアリングシャフトに係脱可能に移動される
    ロッキングロッドと、キーシリンダと一体回転可能に連
    結されかつカムを有するロータと、ロッキングロッドに
    連結されかつロータの回転時にロータのカムにより解錠
    位置に移動されるハンガと、ハンガを施錠位置に向かっ
    て押圧するハンガスプリングと、ハンガから弾性をもっ
    て突出するピンと、キーシリンダの前部においてケーシ
    ングに固定されたカバーと、キーシリンダの前部に回動
    可能に取付けられかつキーシリンダにキーが挿入される
    とき回動されカバーに対し反力を加えてキーシリンダを
    カバーから分離する方向に移動させるキー検知レバーと
    を備えたステアリングロック装置において、 ケーシング内の外側位置と内側位置との間で軸方向に移
    動可能に配置されると共に、キーシリンダを回転可能か
    つ軸方向に移動可能に収容する空洞部及びキーシリンダ
    のタンブラが突出するタンブラ溝を備えたハウジングケ
    ースと、 ハウジングケースをカバーに向かって押圧するハウジン
    グスプリングとを備え、 キーをキーシリンダに挿入したとき、キー検知レバーが
    回動して、ハウジングスプリングの弾力に抗してハウジ
    ングケース、キーシリンダ及びロータが軸方向内側に移
    動しかつピンはロータに押圧され、 キーをロック位置からアンロック位置に回転して、ハン
    ガ及びロッキングロッドを施錠位置から解錠位置に移動
    したとき、ピンはロータの縁部に係合可能となり、 キーをアンロック位置からロック位置に移動すると、ピ
    ンはロータの縁部に係合して、ハンガとロッキングロッ
    ドは解錠位置に保持され、 キーをキーシリンダから抜き取ると、ハウジングスプリ
    ングの弾力によりキー検知レバーが回動すると共に、ハ
    ウジングケース、キーシリンダ及びロータが軸方向外側
    に移動し、ロータとピンとの係合が解除され、ハンガス
    プリングの弾力によりハンガ及びロッキングロッドが解
    錠位置から施錠位置に移動されることを特徴とするステ
    アリングロック装置。
  2. 【請求項2】 キーシリンダに対して一体回転可能に連
    結されたロータは、キーシリンダに対し軸方向に間隙を
    もってかつ軸方向に移動可能にケーシング内に配置さ
    れ、キーシリンダをカバーに向かって押圧するシリンダ
    スプリングをキーシリンダとロータとの間に配置し、キ
    ーシリンダをアンロック位置からロック位置に回転する
    ときにハウジングケースに係止して、キーシリンダの回
    転を阻止するストッパ部材がキーシリンダに設けられ、
    キーシリンダを軸方向内側に押圧したときに、ストッパ
    部材とハウジングケースとの係合が解除されてキーシリ
    ンダをロック位置に回転することができる請求項1に記
    載のステアリングロック装置。
  3. 【請求項3】 キーシリンダとハウジングケースの一方
    には凸部が形成され、他方には凹部が形成され、キーシ
    リンダをアンロック位置からロック位置に回転する途中
    で凸部と凹部が整合して、キーシリンダを軸方向内側に
    押圧し、凸部を凹部に嵌合できる請求項2に記載のステ
    アリングロック装置。
  4. 【請求項4】 キーをキーシリンダに挿入したときに軸
    方向内側に移動するハウジングケースにより作動される
    キー検知スイッチをケーシングに取り付けた請求項1に
    記載のステアリングロック装置。
  5. 【請求項5】 カバーとハウジングケースとの間に回転
    可能に配置されたガードプレートと、 キーシリンダ及びハウジングケースの一方に形成された
    凸部と、 キーシリンダ及びハウジングケースの他方に形成されか
    つ凸部が嵌合する凹部を有するカムと、 キーシリンダに設けられたストッパ部材と、 ストッパ部材を径方向外側に押圧するストッパスプリン
    グと、 ハウジングケースに形成された係止突起とを備え、 ハウジングケースは回転不能にケーシング内に支持さ
    れ、 ガードプレートはハウジングケースの突起が嵌合される
    切欠部を有し、 キーシリンダ内にキーを挿入したときにキーがキー検知
    レバーを回転させて、ハウジングケース及びロータを内
    側位置に向かって軸方向に移動し、これにより、ハウジ
    ングケースとガードプレートとの係合が解除され、ガー
    ドプレートはハウジングケースに対して相対的に回転す
    ることができかつハウジングケースをハウジングスプリ
    ングの弾力に抗して内側位置に保持し、 ハウジングケースを内側位置に移動した後、キーシリン
    ダをロック位置からアンロック位置に回転することがで
    き、 キーシリンダをキーと共にアンロック位置からロック位
    置に向かって回転するとき、係止解除位置においてキー
    と共にキーシリンダを軸方向に押圧して凸部を凹部に嵌
    合させることにより、係止突起とストッパ部材との係合
    を解除した後、キーシリンダをロック位置に回転するこ
    とができる請求項1に記載のステアリングロック装置。
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