JP3439609B2 - 毛髪セット剤組成物 - Google Patents
毛髪セット剤組成物Info
- Publication number
- JP3439609B2 JP3439609B2 JP27188996A JP27188996A JP3439609B2 JP 3439609 B2 JP3439609 B2 JP 3439609B2 JP 27188996 A JP27188996 A JP 27188996A JP 27188996 A JP27188996 A JP 27188996A JP 3439609 B2 JP3439609 B2 JP 3439609B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- hair setting
- setting composition
- weight
- ethylene oxide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
に関し、さらに詳細には、優れたセット保持力と、べた
つきがなく良好な感触とを併せ持つ毛髪用セット剤、ス
タイリング剤、整髪料などの毛髪セット剤組成物に関す
る。
広く使用されている毛髪セット剤は、被膜形成性の高分
子化合物を、水、低級アルコールあるいはそれらの混合
溶媒等に溶解したものである。ここに配合される高分子
化合物は毛髪同士を固着してセットを保持させる作用を
有するものであるが、従来用いられてきたものは、毛髪
に塗布し、乾燥仕上げするまでの過程でべたつきがあ
り、なめらかではなかった。かかる欠点を解消するた
め、高分子化合物に化粧品用油脂類、界面活性剤等を添
加して使用感触を改善する試みがなされてきた。しか
し、未だ十分満足すべきセット保持力と使用感触を併せ
有する毛髪セット剤は得られていなかった。
性ポリマーを配合した毛髪処理剤(特公平2−4444
6号公報、特公平3−14805号公報)や、両性高分
子化合物と陰イオン性ポリマーを配合した毛髪処理剤
(特公平3−21524号公報)が開発されている。し
かし、これらの処理剤も、塗布後乾燥までのべたつきの
なさや、なめらかさの点では不十分であり、また、仕上
がった髪のゴワゴワ感もあり、満足できるものではなか
った。
キサイド付加型非イオン界面活性剤とを配合した、べた
つかずくせづけしやすい毛髪セット剤組成物(特公平6
−102619号公報)が開発されている。しかしこの
毛髪セット剤組成物も、形成被膜に弾力感があるもので
はなかった。従って、毛髪同士の固着力が十分であり、
形成被膜が弾力に富んでゴワゴワせず、優れたスタイル
保持力を有し、かつ塗布後乾燥仕上げまでの過程で、べ
たつかず、なめらかで、くせづけし易い毛髪セット剤組
成物の開発が望まれていた。
意研究を行った結果、特定のポリエーテル化合物とカラ
ギーナンとを配合することにより、優れたセット保持力
と良好な感触とを併せ持つ毛髪セット剤組成物が得られ
ることを見い出し、本発明を完成した。
6である多価アルコール、または平均重合度が3以上の
ポリグリセリンである多価アルコールにプロピレンオキ
サイド20〜100モル(平均モル数)とエチレンオキ
サイド0〜20モル(平均モル数)を付加重合したポリ
エーテル化合物であって、25℃における粘度が500
〜1500cpsであるポリエーテル化合物0.5〜3
0.0重量%と、カラギーナン0.05〜10.0重量
%とを配合することを特徴とする毛髪セット剤組成物で
ある。
は、粘度が500〜1500cpsのものである。粘度
が500cps未満のものは毛髪の固着力が不十分であ
り、粘度が1500cpsを超えるものはべたつきが感
じられる。ポリエーテル化合物における多価アルコール
としては、例えば、デカグリセリン、ペンタエリスリト
ール等が挙げられる。このうち特に好ましいのは、デカ
グリセリンである。プロピレンオキサイド(PO)およ
びエチレンオキサイド(EO)の数は、多価アルコール
のPO,EO付加物の粘度が500〜1500cpsと
なることを条件として適宜選択され得る。
は、次の一般式(1)で表されるものであり、このうち
特に好ましいものは、x+y=70、z=10のもので
ある。この化合物はベルタモールDG−25(日本油脂
社製商品名)として市販されている。
15の数を示す。) ポリエーテル化合物は、全組成物中に0.5〜30.0
重量%、好ましくは3.0〜20.0重量%配合され
る。0.5重量%未満ではセット剤としての効果が得ら
れず、30.0重量%を超えると頭髪に多量に配合され
ることとなり、洗髪上の問題があり、好ましくない。
カッパ、イオタ、ラムダのいずれのカラギーナンでも良
く、特にイオタまたはラムダのカラギーナンが好まし
い。これらは一種又は二種以上組み合わせて用いること
ができ、全組成中に0.05〜10.0重量%、好まし
くは0.2〜5.0重量%配合される。0.05重量%
未満ではセット剤としての効果が得られず、10.0重
量%を超えると頭髪に大量に塗布されることとなり、洗
髪上の問題があり、好ましくない。
の配合比は、ポリエーテル化合物:カラギーナン=0.
5:1〜20:1であるのが好ましく、1:1〜10:
1がさらに好ましい。
チレンオキサイド付加型非イオン界面活性剤をさらに配
合することが好ましい。エチレンオキサイド付加型非イ
オン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油(25〜100EO)、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル(10〜25EO)等が挙げられ
る。このうち特に好ましいのはポリオキシエチレン硬化
ヒマシ油である。その配合量は、0.1〜3.0重量%
が好ましい。界面活性剤の中でもエチレンオキサイド付
加型非イオン界面活性剤を配合することにより、べたつ
きが少ないという利点がある。
前記の成分のほか、本発明の効果を妨げない範囲で他の
任意成分を配合することができる。かかる任意成分とし
ては、ローカストビーンガム、キサンタンガム、架橋ポ
リアクリル酸などの天然及び合成高分子物質;アボガド
油、ホホバ油、マカデミアンナッツ油、オリーブ油等の
グリセライド;ミツロウ、ラノリンなどのロウ類;流動
パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワ
ランなどの炭化水素類;セチルアルコール、ステアリル
アルコール、2−オクチルドデカノールなどの直鎖及び
分岐高級アルコール類;プロピレングリコール、グリセ
リン、ソルビトールなどのその他の多価アルコール類;
ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シルなどのエステル類;オレイン酸ジエタノールアミ
ド、ラウリン酸ジエタノールアミドなどのアミド類;ジ
メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ンなどのシリコーン誘導体;塩化ステアリルトリメチル
アンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウムなど
のカチオン活性剤;ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルサルフェート、ポリオキシエチレンラウリルスルホコ
ハク酸塩などのアニオン活性剤;ラウリルヒドロキシス
ルホベタイン、ラウリルジメチルカルボベタインなどの
両性活性剤;ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン
と酢酸ビニルの共重合体などの非イオン性高分子;アク
リル酸及び/又はメタクリル酸と(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルとの共重合体などのアニオン性高分子;
コラーゲンやケラチンの加水分解物などの蛋白誘導体や
アミノ酸類;植物抽出物、生薬、ビタミン類、オキシベ
ンゾンなどの紫外線吸収剤、パラベンなどの防腐剤、E
DTA−Naなどのキレート剤、色素、顔料、香料など
が挙げられる。
じて、水及び/又は低級アルコール等の溶媒を用い、通
常の方法により製造することができ、また、クロルフル
オロアルカン、液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸
ガス、炭酸ガスとイソペンタン、窒素ガス等の噴射剤を
用いてエアゾール剤とすることもできる。そして、フォ
ーム状セット剤、ジェル状セット剤、ポンプスプレー式
セット剤、エアゾールミスト状セット剤、ローション状
セット剤等の毛髪セット剤、スタイリング剤、整髪料な
どとして適用することができる。
らに詳細に説明する。本発明は、これによって限定され
るものではない。配合量は全て重量%である。
力、べたつきのなさ、およびごわつきのなさについて評
価した。その結果を表1に示す。評価方法は次のとおり
である。
5gを塗布し、直径15mmのロッドに巻いて、自然乾
燥させた。乾燥後、カールのついた毛束からロッドをは
ずし、恒温、恒湿箱(28℃、90%RH)に1時間吊
るし、カールの長さを測定した。セット保持力は、ロッ
ドからはずした直後のカールの長さ(l1)と1時間放置
後の長さ(l2)から次式により算出した。
−l1)}×100(%)
を整え、乾燥するまでのべたつきを官能評価した。 ○:全くべたつきがない。 △:ややべたつがある。 ×:かなりのべたつきがある。
を整え、乾燥させた毛髪ストランドを次の基準により官
能評価した。 ○:全くゴワゴワ感がない。 △:ややゴワゴワ感がある。 ×:ゴワゴワ感がある。
力、べたつきのなさ、およびごわつきのなさについて評
価した。その結果を表2に示す。評価方法は前述した通
りである。
に、本発明の毛髪セット剤組成物は、セット保持力に優
れ、良好な感触を有するものであった。
ト剤組成物は、塗布後乾燥仕上げまでの過程でべたつか
ず、くせづけし易く、また仕上った髪がゴワゴワしない
等良好な感触を有し、しかもセット保持力に優れたもの
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 末端水酸基数が3〜6である多価アルコ
ール、または平均重合度が3以上のポリグリセリンであ
る多価アルコールにプロピレンオキサイド20〜100
モル(平均モル数)とエチレンオキサイド0〜20モル
(平均モル数)を付加重合したポリエーテル化合物であ
って、25℃における粘度が500〜1500cpsで
あるポリエーテル化合物0.5〜30.0重量%と、カ
ラギーナン0.05〜10.0重量%とを配合すること
を特徴とする毛髪セット剤組成物。 - 【請求項2】 ポリエーテル化合物が一般式(1)で表
されるものである請求項1記載の毛髪セット剤組成物。 【化1】 (式中、x+y=20〜100、z=7〜15の数を示
す。) - 【請求項3】 界面活性剤として、エチレンオキサイド
付加型非イオン界面活性剤をさらに配合した請求項1ま
たは2記載の毛髪セット剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27188996A JP3439609B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 毛髪セット剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27188996A JP3439609B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 毛髪セット剤組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1095717A JPH1095717A (ja) | 1998-04-14 |
JP3439609B2 true JP3439609B2 (ja) | 2003-08-25 |
Family
ID=17506317
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27188996A Expired - Fee Related JP3439609B2 (ja) | 1996-09-20 | 1996-09-20 | 毛髪セット剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3439609B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2977041A1 (en) * | 2014-07-23 | 2016-01-27 | The Procter and Gamble Company | A cosmetic composition comprising a thickening polymer |
-
1996
- 1996-09-20 JP JP27188996A patent/JP3439609B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1095717A (ja) | 1998-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100287807B1 (ko) | 모발컨디셔닝조성물 | |
JP3237853B2 (ja) | 毛髪または皮膚を処置する組成物 | |
JP2004503626A (ja) | ケラチン基質の処理のための分岐状/ブロック共重合体 | |
JPH04360812A (ja) | 新規共重合体及びこれを含有する化粧料 | |
WO1997015274A1 (fr) | Composition pour le traitement des fibres keratiniques comprenant au moins un polymere fixant et au moins un compose de type ceramide et procedes | |
JP6116353B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
FR2744913A1 (fr) | Composition contenant un polymere fixant, un n-alcane en c5-c8 et de l'acetone | |
JPH11100312A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2001114656A (ja) | 少なくとも1つのシリコーン/アクリル酸コポリマーと少なくとも1つのコンディショニング剤を含む化粧品組成物 | |
JP3701452B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH0720851B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2001031533A (ja) | 両性ポリマーとコンディショナーを含有する化粧品用組成物及びそれらの使用 | |
JP3439609B2 (ja) | 毛髪セット剤組成物 | |
WO2017094692A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2001058918A (ja) | 化粧品に使用される架橋又は分枝状の両性コポリマー及びそれを使用した組成物 | |
JP6903428B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH01175923A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP2002370941A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JP3849120B2 (ja) | 頭髪用化粧料 | |
JPH0570330A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH07277934A (ja) | 毛髪セット剤組成物 | |
JPH11124316A (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH10245324A (ja) | 毛髪セット剤組成物 | |
JP4443813B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
JPH07258040A (ja) | 毛髪化粧料 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030527 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090613 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |