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JP3439605B2 - 自動停止装置付スライドファスナー用スライダー - Google Patents

自動停止装置付スライドファスナー用スライダー

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JP3439605B2
JP3439605B2 JP20145796A JP20145796A JP3439605B2 JP 3439605 B2 JP3439605 B2 JP 3439605B2 JP 20145796 A JP20145796 A JP 20145796A JP 20145796 A JP20145796 A JP 20145796A JP 3439605 B2 JP3439605 B2 JP 3439605B2
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JP
Japan
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slider
spring
slide fastener
rod
automatic stop
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巌 八倉巻
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YKK Corp
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Publication date
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Priority to EP97111939A priority patent/EP0821892B1/en
Priority to DE69722864T priority patent/DE69722864T2/de
Priority to ES97111939T priority patent/ES2201226T3/es
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Priority to US08/900,857 priority patent/US5809622A/en
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Priority to KR1019970036027A priority patent/KR100253098B1/ko
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Priority to CN97114771A priority patent/CN1122473C/zh
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    • A44B19/24—Details
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    • A44B19/308—Sliders with means for locking in position in the form of a spring-actuated locking member actuated by the pull member
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    • A44B19/24—Details
    • A44B19/36—Means for permanently uniting the stringers at the end; Means for stopping movement of slider at the end
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    • Y10T24/2577—Biased by distinct spring

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  • Slide Fasteners (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、隠しタイプのス
ライドファスナーおよび通常タイプのスライドファスナ
ーに用いられる自動停止機構を備えたスライダーであっ
て、停止爪のある爪杆を胴体の案内柱に上下動かつ擺動
可能に装備した自動停止装置付スライドファスナー用ス
ライダーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の自動停止機構を備えた隠し
スライドファスナー用スライダーは、たとえば図９に示
すように、爪杆の一端に停止爪、他端に係合突部をそれ
ぞれ突設し、胴体の案内柱の上面に突出した部分を設
け、該部に係合凹部を設けて爪杆の係合突部を嵌入し、
爪杆の上部に胴体に固定したスプリングを弾接させた自
動停止装置付隠しスライドファスナー用スライダーが、
実開平７−１６６０８号公報に開示されている。
【０００３】さらに図１０に示すように、爪杆の一端に
横向きの係合突部を設け、この係合突部を胴体の案内柱
上面に凹設した係合凹部に横倒しに嵌入させ、係合突部
の円弧状の先端部分を胴体に冠着したカバーの内縁に設
けた円弧状の角部を僅少の間隙をおいて対設し、係合突
部の上下動を抑制した通常タイプの自動停止装置付スラ
イドファスナー用スライダーが、実公昭５６−３７６０
７号公報に開示されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図９に示
す自動停止装置付隠しスライドファスナー用スライダー
は、爪杆の一端に設けた係合突部を胴体の案内柱上に突
出した部分に設けた係合凹部に嵌入しているので、胴体
全体が嵩高になり、スライドファスナーの使用に際し胴
体が邪魔になるケースがある。また係合凹部には係合突
部の可動を規制する機構がないため、スプリングの形
態、強弱によって抜脱のおそれがあり不安定な面がある
など問題点がある。
【０００５】さらに、図１０に示す通常タイプの自動停
止装置付スライドファスナー用スライダーは、爪杆の一
端に横設した係合突部の揺動が、カバー内縁の角部によ
って抑制され過ぎて、爪杆の作動が重く円滑な操作がで
きない。また開示された停止機構は隠しタイプの自動停
止装置付スライドファスナー用スライダーには不向きな
停止機構であるなど問題点がある。
【０００６】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、請求項１記載の発明は、自動停止機
構を備えたスライドファスナー用スライダーを嵩張らず
薄型の体裁のよい形態に形成でき、特に隠しタイプのス
ライダーに適した自動停止機構であって、停止機構の作
動基部にゆとりをもたせ、作動を円滑に行え、かつ停止
機能が的確に果せる自動停止装置付スライドファスナー
用スライダーを提供することが主たる目的である。
【０００７】請求項２および３記載の発明は、請求項１
記載の発明の目的に加え、爪杆と胴体との連結作動基部
における形態を特定することによって、爪杆の作動を円
滑に行え、かつ製作が容易でスライダーの自動組立が可
能な自動停止装置付スライドファスナー用スライダーを
提供することが目的である。
【０００８】請求項４および５記載の発明は、請求項
１、２または３記載の発明の目的に加え、スライダー胴
体の形態を特定することによって、特に隠しタイプのス
ライダーに適したスプリングの収納を図るとともに、簡
易に自動停止装置付スライダーを製作することができ、
かつ容易に自動組立てができる自動停止装置付スライド
ファスナー用スライダーを提供することが目的である。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項１記載の発明は、停止機構の
爪杆２の一端に停止爪１８、他端にＵ字状の係合突部１
９をそれぞれ互いに平行状態を呈するように突設し、胴
体１の案内柱７の上面で胴体１の表面よりも内部にＵ字
状の係合凹部１３を凹設し、この係合凹部１３の上側に
おいて係合突部１９の可動を規制するための突出状の規
制部１５を設け、この規制部１５は係合凹部１３に向け
肩口側先端に立設した取付柱１１から突設し、係合突部
１９と係合凹部１３とを遊嵌させるとともに、爪杆２の
上部にスプリング３を配し、爪杆２と胴体１との間に引
手４の支軸２５を配置して係合突部１９が上下動および
擺動可能に形成した、通常タイプあるいは隠しタイプの
いずれのスライドファスナーにも使用できる自動停止装
置付スライドファスナー用スライダーを主な構成として
いる。
【００１０】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の構成に加え、規制部１５は取付柱１１において係合
凹部１３に向けて切起した切起し舌片１６から形成し、
この切起し舌片１６は取付柱１１の前壁１４の表面が陥
没した肉薄凹状のガイド凹部１７の内面に設けた自動停
止装置付スライドファスナー用スライダーである。
【００１１】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明の構成に加え、規制部１５としての切起し舌
片１６は取付柱１１の内側に斜設し、この切起し舌片１
６と対向する爪杆２の当接部分は平坦状の段部２０に形
成した自動停止装置付スライドファスナー用スライダー
である。
【００１２】請求項４記載の発明は、請求項１、２また
は３記載の発明の構成に加え、胴体１の案内柱７上面に
立設した取付柱１１の上部にスプリング収納部１２を設
け、この収納部１２にスプリング３を内装して爪杆２の
上辺に弾接させた隠しタイプのスライドファスナーに適
した自動停止装置付スライドファスナー用スライダーで
ある。
【００１３】請求項５記載の発明は、請求項４記載の発
明の構成に加え、取付柱１１に形成されたスプリング収
納部１２に収納されるスプリング３は、取付柱１１の前
面に形成された前壁１４によってスプリング３の前端を
被覆し保護した隠しタイプのスライドファスナーに適し
た自動停止装置付スライドファスナー用スライダーであ
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、この発明における自動停止
装置付スライドファスナー用スライダーの実施の形態に
ついて、図面を参照しながら具体的に説明する。
【００１５】この発明の自動停止装置付スライドファス
ナー用スライダーは、図９に示した隠しタイプのスライ
ドファスナー用スライダーを改良したものであり、たと
えば図１から図５に示すように、隠しタイプのスライダ
ーは胴体１、爪杆２、スプリング３、引手４、連結環５
から構成され、胴体１、爪杆２、引手４、連結環５はア
ルミニウム合金、亜鉛合金などの金属をダイキャスト成
形手段によって成形するのが好ましい。
【００１６】胴体１は下翼板６の先端にファスナー咬合
子をガイドする案内柱７を立設し、上翼板８には案内柱
７を挟んでＹ字形のファスナーストリンガテープを挿通
し誘導するガイド溝９が形成され、ガイド溝９のデルタ
部分に停止爪挿入用の爪孔１０が穿設され、案内柱７の
上部には取付柱１１が立設され、この取付柱１１と爪孔
１０との間の上翼板８には谷形を呈する傾斜面が形成さ
れ、引手４の操作によって爪杆２を浮上させるのに都合
よく形成されている。
【００１７】取付柱１１は前面が封鎖されたコ字状を呈
し、中央に爪杆２を挿入できる収納部１２が形成され、
この収納部１２の底部すなわち案内柱７内にＵ字状の係
合凹部１３が凹設され、取付柱１１の前壁１４には爪杆
２の可動を規制するための規制部１５が突設されてい
る。この規制部１５は係合凹部１３に向けて突出する形
態に切起し舌片１６を収納部１２内へ突設し、切起し舌
片１６を爪杆２の係合突部１９の上面に形成した段部２
０に当接可能に形成し、爪杆２の係合突部１９が取付柱
１１に形成した係合凹部１３から脱却できないよう可動
を規制する形態に形成されている。
【００１８】さらに取付柱１１の上面には収納部１２の
両側が凹欠状に形成され、スプリング３の一部を収容し
固定できるように形成され、かつ収納されるスプリング
３を収納部１２の前壁１４が被覆保護する形態に形成さ
れている。
【００１９】爪杆２は一端に停止爪１８を直角に曲折し
た状態に突設し、他端にはＵ字状の係合突部１９が停止
爪１８と同一方向に突設され、互いに平行状態を呈する
ように突設されている。停止爪１８の基部は凹曲面に形
成されて引手４の連結環５が嵌挿され、またＵ字状の係
合突部１９の上面には平坦状の段部２０が水平的に配設
され、規制部１５と対向し当接できるように形成されて
いる。さらに爪杆２の上辺は、図４に示すように段差を
つけて取付柱１１の上面と略同一面になるように形成す
ると外観上体裁がよい。
【００２０】スプリング３はＵ字状に曲折された板ばね
から形成され、上板２１は幅広く形成され取付柱１１の
上部の凹欠部分に嵌入できるように形成され、他端は細
板状の弾片２２が形成されて爪杆２の上辺に弾接できる
ように形成されている。引手４は鉛錘形で一端に摘部２
３、他端にスパナ形の挟着部２４が設けられ、挟着部２
４には連結環５を連結し、また連結環５はトライアング
ル形で一端に支軸２５が設けられ爪杆２の凹曲面部分に
嵌挿できるように形成されている。
【００２１】次にスライダーの組立ては、まず胴体１の
上翼板８上の爪孔１０と取付柱１１との間に引手４に連
結した連結環５の支軸２５を載置した後、案内柱７上に
設けた取付柱１１の収納部１２に爪杆２の端部を挿入す
るとともに、爪杆２の係合突部１９を案内柱７内に設け
た係合凹部１３に嵌入し、停止爪１８を上翼板８に設け
た爪孔１０に嵌挿した後、取付柱１１の前壁１４に形成
されガイド凹部１７の内面に切起し舌片１６を爪杆２の
段部２０に向け突設して規制部１５を形成し、そして取
付柱１１上面の凹欠部分にスプリング３の上板２１を嵌
入し、弾片２２が爪杆２の上辺に弾接するよう載置した
後、凹欠部分の両側を図２に示すように圧潰してスプリ
ング３を固定しスライダーは組立てられる。以上説明し
た組立工程はスライダーの自動組立加工が可能であり、
スライダーの形態も自動組立を意図したものである。
【００２２】組立てられたスライダーは、図４に示す状
態から図５に示すよに、引手４を引張ることによって連
結環５の支軸２５が上翼板８上の傾斜面に沿って引上げ
られると同時に、爪杆２がスプリング３を圧し、かつ係
合突部１９が支点となって規制部１５である切起し舌片
１６に当接するまで自由に爪杆２を上下動および擺動さ
せることができ、その結果爪杆２の停止爪１８は胴体１
の咬合子ガイド溝２６から抜脱し、スライダーは自由に
摺動させることができる。また引手４を手離せば自動的
に停止爪１８は咬合子ガイド溝２６内へ突出し、咬合子
間に挿入されてスライダーは停止する。
【００２３】図６に示す隠しタイプの自動停止装置付ス
ライドファスナー用スライダーは、図１のスライダーの
変形例を示したものであり、前記実施形態のスライダー
と異なるところは、取付柱１１上に固定するスプリング
３の形態が異なる以外は全く同一形態である。すなわち
スプリング３は短冊形の板ばねの中央に縦長コ字状の切
込みを設け、この切込み部分を下方に起曲させて弾片２
２を形成し、板ばねの両側に取付部２７を設けて取付柱
１１の上部に形成した凹欠部分に嵌入し固定して弾片２
２を爪杆２の上辺に弾接させたスライダーである。
【００２４】次に図７、８に示す自動停止装置付スライ
ドファスナー用スライダーは、通常タイプのスライダー
を示したものであり、図７に示したスライダーは、胴体
１の上翼板８上の前後、すなわち肩口側と後口側に取付
柱１１を対設し、肩口側の取付柱１１は前壁１４が封鎖
されたコ字形で中央に爪杆２が挿入できる収納部１２が
形成され、この収納部１２の底部すなわち案内柱７内に
Ｕ字状の係合凹部１３が形成され後口側の取付柱１１は
角柱形状で立設されている。
【００２５】上翼板８における後口側の取付柱１１の近
傍には、咬合子ガイド溝２６に通ずる爪孔１０が穿設さ
れ、この爪孔１０と肩口側の取付柱１１との間に表面が
谷形傾斜面を呈する突部２８が設けられ、さらに取付柱
１１の前壁１４には案内柱７内の係合凹部１３に向けて
切起し舌片１６を突設して規制部１５が形成され、切起
し舌片１６は前壁１４の肉薄凹状に表面が陥没したガイ
ド凹部１７の内面に形成され、また上面にはスプリング
３を嵌入し固定できる凹欠部分が収納部１２の両側に形
成されている。
【００２６】爪杆２はヘ字状を呈し、一端に停止爪１
８、他端にＵ字状の係合突部１９が同一方向に向けて突
設され、係合突部１９の上面には水平に平坦な段部２０
が設けられている。また引手４は短冊形で一端に孔部２
９を穿設して支軸２５を設けた形態である。スプリング
３は凸状の板ばねの中央縦方向に二条の切込みを設けて
長目の弾片２２を形成するとともに、両側に取付柱１１
の凹欠部分に嵌入できる取付部２７が設けられている。
さらに前後の取付柱１１間に架設し取付柱１１を被覆す
るカバー３０はプレス加工によって箱形に形成され、カ
バー３０の両壁には引手４の支軸２５を挿通できる凹状
部３１が設けられている。
【００２７】この形態のスライダーの組立ては、まず胴
体１の上翼板８上に設けた突部２８に引手４の支軸２５
を載置し、その上方から爪杆２を載せて停止爪１８を爪
孔１０に挿入し、他端の係合突部１９を係合凹部１３に
嵌入した後、肩口側の取付柱１１の前壁１４に形成され
た肉薄凹状のガイド凹部１７に切込み舌片１６を爪杆２
の段部２０に向けて突出させ、この取付柱１１の上面に
形成した凹欠部分にスプリング３の取付部２７を取付け
て弾片２２を爪杆２の上辺に弾接させた後、カバー３０
を前後の取付柱１１にわたって被覆させた後、カバー３
０の側面をかしめ加工して取付柱１１に固定してスライ
ダーは組立てられる。
【００２８】組立てられたスライダーは、前例と同様引
手４を前後いずれかに引張ると、支軸２５が突部２８に
沿って滑動し、爪杆２はスプリング３を圧しながら係合
突部１９を支点として引上げられ、停止爪１８は咬合子
ガイド溝２６から抜脱し、スライダーは自由に摺動させ
ることができる。また引手４を手離せば自動的に停止爪
１８は咬合子ガイド溝２６内へ突出し、咬合子間に挿入
されてスライダーは停止する。
【００２９】図８に示した通常タイプのスライダーは、
図７に示す通常タイプのスライダーの変形例を示したも
のであり、前例のスライダーと異なるところは、スプリ
ング３およびカバー３０の形態において差異がある。し
かしそれ以外の形態は前例と略同一である。
【００３０】スプリング３は短冊形の板ばねであって、
スプリング３の両端を金属のダイキャスト成形によって
成形された円弧状箱形のカバー３０の内側前後に突設し
た突出部３２に、揺動可能に取付けてスプリング３を固
定する。スプリング３を内装したカバー３０は胴体１の
上翼板８の前後に立設した取付柱１１間に架設し被覆し
た後、カバー３０の両外側を取付柱１１にかしめ加工し
てカバー３０を取付けた自動停止装置付スライドファス
ナー用スライダーであり、スライダー操作は前例と同様
である。
【００３１】
【発明の効果】この発明の自動停止装置付スライドファ
スナー用スライダーは、以上説明したとおりの構成であ
り、この構成によって下記の効果を奏する。
【００３２】この発明のうち請求項１記載の発明は、爪
杆の一端に停止爪、他端にＵ字状の係合突部を互いに平
行状に設け、案内柱の上面で胴体の表面よりも内部にＵ
字状の係合凹部を設け、係合突部と係合凹部とを嵌合さ
せたことによって、爪杆の係合突部と案内柱の係合凹部
とがＵ字状であるから、係合突部を係合凹部内で円滑に
可動させることができ、かつスライダー全体が嵩高にな
らず薄型に形成でき体裁のよいスライダーに仕上げるこ
とができる効果がある。
【００３３】また係合凹部の上側で係合突部の可動を規
制する規制部を設け、規制部は係合凹部に向け肩口側先
端に立設した取付柱から突設し、係合突部が上下動およ
び擺動可能に形成したことによって、爪杆の基部である
係合突部を余裕をもって係合凹部内で可動させ、爪杆に
よるスライダーの停止、解除機能が円滑かつ的確に行う
ことができ、しかもいかなる使用に対しても係合突部は
係合凹部から脱落することがないから、長期にわたって
的確に停止、解除機能が果たせる効果がある。
【００３４】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明の効果に加え、規制部は取付柱に切起した切起し舌片
から形成し、舌片は取付柱の前壁に形成した肉薄凹状の
ガイド凹部の内面に設けたことによって、規制部を簡単
に作製することができ、かつ切起し舌片の配設が、単に
成形パンチがガイド凹部によって押圧すればよいから、
成形が簡単で正確に作製できる効果がある。
【００３５】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の発明の効果に加え、切起し舌片は取付柱に斜設
し、舌片と対向する爪杆は平坦状の段部に形成され当接
可能にしたことによって、規制部である舌片と、爪杆と
を有効な配置関係を保ち、効率のよい可動、規制ができ
る効果がある。
【００３６】請求項４記載の発明は、請求項１、２また
は３記載の発明の効果に加え、胴体の案内柱上面に立設
した取付柱の上部にスプリング収納部を設け、スプリン
グを内装して爪杆の上辺に弾接させたことによって、簡
単に薄型で体裁のよい、しかも的確に爪杆が作動する隠
しタイプの自動停止装置付スライドファスナー用スライ
ダーを製作することができ、かつ製作にあたっては容易
に自動組立加工ができる形態の隠しタイプのスライダー
であるなどの効果がある。
【００３７】請求項５記載の発明は、請求項４記載の発
明の効果に加え、スプリング収納部に収納されるスプリ
ングは、取付柱の前壁によって被覆されているので、ス
プリングを保護し、長期にわたって弾性機能を発揮でき
る効果があるなど、この発明が奏する効果はきわめて顕
著である。
【図面の簡単な説明】
【図１】隠しタイプの自動停止装置付スライドファスナ
ー用スライダーの分解斜視図である。
【図２】同上スライダーの平面図である。
【図３】同上スライダーの側面図である。
【図４】同上スライダーの停止時における縦断面図であ
る。
【図５】同上スライダーの摺動時における縦断面図であ
る。
【図６】同上スライダーの変形例を示す停止時における
縦断面図である。
【図７】通常タイプの自動停止装置付スライドファスナ
ー用スライダーの停止時における縦断面図である。
【図８】同上スライダーの変形例を示す停止時における
縦断面図である。
【図９】公知の隠しタイプの自動停止装置付スライドフ
ァスナー用スライダーの停止時における縦断面図であ
る。
【図１０】公知の通常タイプの自動停止装置付スライド
ファスナー用スライダーの摺動時における縦断面図であ
る。
【符号の説明】
１ 胴体 ２ 爪杆 ３ スプリング ４ 引手 ５ 連結環 ７ 案内柱 ８ 上翼板 １１ 取付柱 １２ 収納部 １３ 係合凹部 １４ 前壁 １５ 規制部 １６ 切起し舌片 １７ ガイド凹部 １８ 停止爪 １９ 係合突部 ２０ 段部 ２５ 支軸 ３０ カバー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 爪杆２の一端に停止爪１８、他端にＵ字
    状の係合突部１９を互いに平行状に突設し、胴体１の案
    内柱７の上面で胴体１の表面よりも内部にＵ字状の係合
    凹部１３を設け、該係合凹部１３の上側で係合突部１９
    の可動を規制する規制部１５を設け、規制部１５は係合
    凹部１３に向け肩口側先端に立設した取付柱１１から突
    設し、係合突部１９と係合凹部１３とを遊嵌させるとと
    もに規制部１５と爪杆２とが当接可能に形成し、爪杆２
    の上部にスプリング３を配し、爪杆２と胴体１との間に
    引手４の支軸２５を配して係合突部１９が上下動および
    擺動可能に形成したことを特徴とする自動停止装置付ス
    ライドファスナー用スライダー。
  2. 【請求項２】 規制部１５は取付柱１１に切起した切起
    し舌片１６から形成し、該舌片１６は取付柱１１の前壁
    １４に形成された肉薄凹状のガイド凹部１７の内面に設
    けてなる請求項１記載の自動停止装置付スライドファス
    ナー用スライダー。
  3. 【請求項３】 切起し舌片１６は取付柱１１に斜設し、
    該舌片１６と対向する爪杆２は平坦状の段部２０に形成
    し当接可能にしてなる請求項１または２記載の自動停止
    装置付スライドファスナー用スライダー。
  4. 【請求項４】 胴体１の案内柱７上に立設した取付柱１
    １の上部にスプリング収納部１２を設け、スプリング３
    を内装して爪杆２の上辺に弾接させてなる請求項１、２
    または３記載の自動停止装置付スライドファスナー用ス
    ライダー。
  5. 【請求項５】 スプリング収納部１２に収納されるスプ
    リング３は、取付柱１１の前壁１４によってスプリング
    ３の前端を被覆してなる請求項４記載の自動停止装置付
    スライドファスナー用スライダー。
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