JP3439329B2 - ゴム補強用スチールコード - Google Patents
ゴム補強用スチールコードInfo
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Description
ヤ類に好適なスチールコードとその製造法に関する。
鉱石運搬用ダンプカーやホイールローダなどにおいて
は、許容荷重を高くするため直径が3mを越えるような
極めて大型のタイヤが使用されている。かかる大型のタ
イヤは大荷重を支えつつ岩石や凍結木片などの散在した
悪路を走行するので、タイヤを補強するスチールコード
としては非常に高い破断力であることが最重要特性とし
て求められる。
9構造のスチールコード(ジャンボコードと称されてい
る)が用いられている。かかるスチールコードは、1本
の芯ストランドとこれを囲む6本の側ストランドから構
成され、芯ストランドは1本の芯ワイヤの周りに6本の
内層ワイヤを撚合しさらにその周りに12本の外層ワイ
ヤを撚合して構成され、側ストランドのそれぞれも、1
本の芯ワイヤの周りに6本の内層ワイヤを撚合しさらに
その周りに12本の外層ワイヤを撚合して構成されてい
る。
芯と側の各ストランドをチューブラー撚線機によるハラ
セ(腹背)撚りで製作されていたが、生産性の面から、
芯と側の各ストランドをバンチャー式撚線機でハラハラ
(腹腹)撚りで製作することが好適である。しかし、バ
ンチャー式撚線機での撚りはチューブラー撚線機による
ハラセ撚りに比べて撚りによる加工度が高くなり、この
ため、コード破断力が低下するという問題が生ずる。こ
の対策として、個々のワイヤの抗張力を高めて相対的に
コード抗張力を増加させるようにしている。しかし、コ
ードに非常に高い破断力を得るにはワイヤ抗張力を約3
00kgf/mm2まで上げる必要があるが、そうするとかえ
ってコード破断力が低下するという問題があった。
問題点を解消するために研究して創案されたもので、そ
の第1の目的は、非常に高くしかもバラツキの少ない破
断力を有するジャンボコードを提供することにある。ま
た本発明の第2の目的は、非常に高くしかもバラツキの
少ない破断力を有するジャンボコードを安定して生産す
ることができる方法を提供することにある。
るため本発明者は、上記コードの破断力が低下する要因
を調べた。その結果、コードの破断力を上げるべく各ワ
イヤの抗張力を一様に上げると、側ストランドにおける
外層ワイヤが内層ワイヤよりも先に破断することが要因
であり、これはワイヤの抗張力を上げることによりワイ
ヤの伸びが悪くなり、外層ワイヤと内層ワイヤとの伸び
特性がアンバランスになることが根本的な原因であるこ
とがわかった。
外層ワイヤの抗張力を内層ワイヤのそれよりも低下させ
て伸びやすくし、それにより内外層を同時に破断させる
ようにすることでコードの破断力を向上させることに成
功したものである。すなわち本発明は、1本の芯ワイヤ
の周りに6本の内層ワイヤを撚合し、これの周りに12
本の外層ワイヤを撚合した芯ストランドと、1本の芯ワ
イヤの周りに6本の内層ワイヤを撚合し、これの周りに
12本の外層ワイヤを撚合した側ストランドの6本を撚
合した形式のスチールコードにおいて、前記各側ストラ
ンドにおける外層ワイヤと内層ワイヤが同等の径を持ち
かつ外層ワイヤの抗張力σ1と内層ワイヤの抗張力σ0
を0.80≦σ1/σ0≦0.95の関係にしたことを
特徴としている。
イヤが、これを得るための湿式伸線開始時の原料ワイヤ
径d”3を、内層ワイヤを得るための湿式伸線開始時の
原料ワイヤ径d”2よりも相対的にサイズダウンしたも
のを使用して伸線したものであることを特徴としてい
る。サイズダウンの程度すなわちd”3/d”2は、化
学的成分と伸線の条件が同一の場合に78〜82%とす
ることが好ましい。
基いて説明する。図1は本発明によるスチールコードの
一例を示している。1は芯ストランド、2は6本の側ス
トランドである。前記心ストランド1は、1本の芯ワイ
ヤ1aの周りに6本の内層ワイヤ1bを配して撚合し、
この内層ワイヤ1bの外周に12本の外層ワイヤ1cを
配して撚合することにより構成されている。側ストラン
ド2は同様に1本の芯ワイヤ2aの周りに6本の内層ワ
イヤ2bを配して撚合し、この内層ワイヤ2bの外周に
12本の外層ワイヤ2cを配して撚合することにより構
成されている。そして、前記側ストランド2は芯ストラ
ンド1の周りに配されて撚合されることによりスチール
コード本体とされる。そして、さらに外周に1本のラッ
ピングワイヤ3をスパイラル状に巻回することでスチー
ルコードとなっている。
同様であるが、本発明は、側ストランド2における12
本の各外層ワイヤ2cの抗張力σ1と内層ワイヤ2bの
抗張力σ0を同等とせず、意図的にσ1<σ0とし、これ
により外層ワイヤ2cを内層ワイヤ2bよりも相対的に
伸びやすくしている。しかし、前記σ1<σ0は、これが
0.80以下と差を大きくとると全体のコード破断力が
低いものとなるため不可である。しかし、σ1<σ0以上
と差を小さくすると伸び易くする効果が乏しくなり、外
層ワイヤ2cが先に破断してしまう不具合が生ずる。そ
こで本発明は、0.80≦σ1/σ0≦0.95とするも
のである。これにより荷重負荷時に側ストランドは外層
ワイヤ2bと内層ワイヤ2aが略同時に破断するように
なり、全体のコード破断力を向上することができる。
を説明する。心ストランド1は、第1工程として1本の
芯ワイヤ1aの周りに6本の内層ワイヤ1bを配して撚
合する。そして第2工程として、この内層ワイヤ1bの
外周に12本の外層ワイヤ1cを配して撚合する。第1
工程と第2工程の撚り方向はS方向(またはZ方向)で
ある。撚りピッチは、第1工程が通常6.0〜6.6m
m、第2工程が通常9.5〜10.5mmであり、いず
れもバンチャー式撚線機で製作される。
1本の芯ワイヤ2aの周りに6本の内層ワイヤ2bを配
して撚合する。そして第2工程として、この内層ワイヤ
2bの外周に12本の外層ワイヤ2cを配して撚合す
る。第1工程と第2工程の撚り方向はS方向(またはZ
方向)である。撚りピッチは、第1工程が通常6.0〜
6.6mm、第2工程が通常9.5〜10.5mmであ
り、いずれもバンチャー式撚線機で製作される。そし
て、コードにするため、次にチューブラー撚線機におい
て、心ストランド1のまわりに6本の側ストランド2を
配して撚り合わせる。このときの撚り方向は通常心スト
ランド1および側ストランド2と逆方向すなわちZ方向
(またはS方向)であり、撚りピッチは通常20.5〜
23.5mmである。
mm程度の線径範囲から選択され、側ストランド2の芯
ワイヤ2a,内層ワイヤ2bおよび外層ワイヤ2cは心
ストランドの芯ワイヤ1a,内層ワイヤ1bおよび外層
ワイヤ1cの線径と同等以下とされる。通常、図2のよ
うに側ストランド2の芯ワイヤ2aの線径d’1は内層
ワイヤ2bの線径d’2および外層ワイヤ2cの線径
d’3よりも太く、そして、内層ワイヤ2bの線径d’2
および外層ワイヤ2cの線径d’3は同等である。すな
わちd’1>d’3(=d’2)である。また、図3のよ
うにストランド1の芯ワイヤ1aの線径d1は内層ワイ
ヤ1bの線径d2および外層ワイヤ1cの線径d3よりも
太い。しかし、内層ワイヤ1bの線径d2と外層ワイヤ
1cの線径d3は等しい。そして、側ストランド2の芯
ワイヤ2aの線径d’1は心ストランド1の内層ワイヤ
1bの線径d2および外層ワイヤ1cの線径d3と等しく
される。
イヤ2bの線径がd’3=d’2の関係である場合、一般
に、これらの線径を得るための側ストランド2の外層ワ
イヤ2cの原料ワイヤの線径は内層ワイヤ2bの原料ワ
イヤの線径と等しくする。ここで「原料ワイヤの線径」
とは、最終湿式伸線開始段階の線径を意味する。すなわ
ち、炭素鋼線材を所定線径まで伸線して中間線材とした
ものれを熱処理、めっき、めっき拡散した後、乾式伸線
を施したものを指す。しかし、本発明はかかる発想を転
換し、前記抗張力の関係0.80≦σ1/σ0≦0.95
を得るため、側ストランド2の外層ワイヤ2cを製造す
るための原料ワイヤ径d”3を内層ワイヤ2bの原料ワ
イヤ径d”2よりもサイズダウンしたものを使用するの
である。
0.80〜0.84重量%からなる。これは0.80%
を下回る炭素量では抗張力330kgf/mm2を得ること
ができないためであり、0.84%を越える炭素量では
伸びが不足するからである。具体的な化学的成分組成と
しては、C:0.80〜0.84%、Si:0.15〜
0.35%、Mn:0.3〜0.9%、残部鉄および不
可避的不純物からなるものであるが、前記基本成分組成
にCrやNiなどを合金元素として所定量添加していて
もよい。
る。これを通常のように酸洗、コーティングを行い、連
続乾式一次伸線して直径2.3〜3.5mmの中間線材
を得る。この段階で必要に応じてパテンティング熱処理
を行い、コーティング処理を行って4〜5回程度の連続
乾式二次伸線を行う。これにより線径0.915〜1.
15mm程度の中間線を得る。そして、この中間線の熱
処理工程に移り、この熱処理は例えばガス直火式などの
加熱炉を用いて行い、中間線は所定時間加熱され、オー
ステナイト化される。次いで、加熱流動砂又は溶融鉛で
冷却するパテンティング炉中に送入され、ここで焼入れ
され、パーライト変態される。最終熱処理(パテンテイ
ング処理)においては、ベイナイト組織等の異組織を含
まない均一な微細パーライト組織とする。この時の線の
強度は128〜134kgf/mm2程度にすることが好まし
い。
酸洗され、表面の酸化皮膜を除去する。そして次に電気
めっき槽に通され、所定量の銅めっきと亜鉛めっきが順
次施され、2層めっきとなる。次に、この線は加熱流動
砂を使った拡散炉中に通すか、又は線に直接通電して加
熱し、めっきの銅と亜鉛を相互に拡散させて真鍮にす
る。その後、冷却されることでめっき付きの原料ワイヤ
となる。
側ストランド2の外層ワイヤ2cを製造するための原料
ワイヤ20cの線径d”3を内層ワイヤ2bの原料ワイ
ヤ20bの線径d”2よりもサイズダウンしたものを使
用するのである。図4はこの関係を示している。そのサ
イズダウンの程度すなわちd”3/d”2は、化学的成分
が同一で、後述する伸線等の条件が同一の場合、一般に
ほぼ78〜82%である。82%以上にサイズ差を持た
せた場合には伸びが小さくなり抗張力(RBS)が低下する
ため不適当であり、78%以下では伸びが大きくなり抗
張力(RBS)が低下するため不適当である。側ストランド
2の内層ワイヤ2bの原料ワイヤの線径d”2は心スト
ランド1の芯ワイヤ1a,内層ワイヤ1bおよび外層ワ
イヤ1cの各原料ワイヤの線径と同等でよい。
剤を使用して連続湿式伸線して目的線径の芯ワイヤ1
a,2a,内層ワイヤ1b,2bおよび外層ワイヤ1
c,2cを得るのである。この場合の連続湿式伸線条件
は、ワイヤの靭性を考慮して通常23〜26回程度とす
ればよい。23回を下回る回数では、1パス当りの減面
率が大きくなりすぎるためワイヤの靭性が劣化する。ま
た、26回を超える回数では引き回数が多くなりすぎ、
製造コストの面で不利である。上記連続湿式伸線は、好
適には、最終段の3枚のダイスとしてアプローチ角度2
αが8〜10°、ベアリング長さが0.25〜0.35
d1(d1=ダイス孔径)のものを用い、最終段の3枚の
ダイスあるいはさらにその数段前のダイスとして、ダイ
アモンドニブを使用する。そして、好適には最終ダイス
通過直後のスチールワイヤ温度を150℃以下に保持す
る。以上のようにして製造した各ワイヤを使用し、前記
のように撚り合わせることで目的のジャンボコードを得
るのである。
して重量%でC:0.83、Mn:0.50、Si:
0.007、Cr:0.003残部不可避的不純物の直
径5.5mmの高炭素鋼線材を用いた。この線材を乾式
伸線して直径2.3mmの中間原料線とし、さらにこの
中間原料線をパテンティング熱処理した後、真ちゅうめ
っきを施して原料ワイヤとし、引き続き、23段で最終
湿式連続伸線加工を行なって各スチールワイヤを製作し
た。最終湿式伸線工程においては、使用したダイスはす
べてアプローチ角度10°、ベアリング長さ0.3d1
とした。使用したダイスのニブは最終段のものすべてに
焼結ダイヤモンドを用い、かつそのすぐ上流の3枚につ
いても焼結ダイヤモンドニブを使用した。
な関係とした。 〔芯ストランド〕 芯ワイヤ 1a(1本):d1=0.207mm・・・原料ワイヤ径:1.15mm 内層ワイヤ1b(6本):d2=0.205mm・・・原料ワイヤ径:1.15mm 外層ワイヤ1c(12本):d3=0.205mm・・・原料ワイヤ径:1.15mm 〔側ストランド〕 芯ワイヤ 2a(1本):d'1=0.205mm・・・原料ワイヤ径:1.15mm 内層ワイヤ2b(6本):d'2=0.200mm・・・原料ワイヤ20bの径:d"2=1.15mm 外層ワイヤ2c(12本):d'3=0.200mm・・・原料ワイヤ20cの径:d"3=0.915mm
と内層ワイヤをバンチャー式撚線機を使用して、撚りピ
ッチ6.3mm、撚り方向Z方向で撚り合わせ、次い
で、この(1+6)の撚合体の外周に12本の外層ワイ
ヤを配し、バンチャー式撚線機を使用して撚りピッチ
9.9mm、撚り方向Z方向で撚り合わせて得た。6本
の側ストランドは、それぞれ上記条件で得た芯ワイヤと
内層ワイヤをバンチャー式撚線機を使用して撚りピッチ
6.3mm、撚り方向S方向で撚り合わせ、次いで、こ
の(1+6)の撚合体の外周に12本の外層ワイヤを配
し、バンチャー式撚線機を使用して撚りピッチ9.7m
m、撚り方向S方向で撚り合わせて得た。 次いで、芯
ストランドの周りに6本の側ストランドを配し、チュー
ブラー撚線機を使用して撚りピッチ22mm、撚り方向
Z方向で撚り合わせ、〔1+6+12〕+6×〔1+6
+12〕からなる7×19構造のスチールコード(径:
3.04mm)を作り、これの外周に線径0.155m
mのラッビングワイヤをスパイラル状に巻き付けて製品
とした。
を下記のようにするほか(d"3/d"2=100%)は前記したと
ころと同じ条件として7×19構造のスチールコードを
作った。 芯ワイヤ 2a(1本):d'1=0.205mm・・・原料ワイヤ径:d"2=1.15mm 内層ワイヤ2b(6本):d'2=0.200mm・・・原料ワイヤ径:d"2=1.15mm 外層ワイヤ2c(12本):d'3=0.200mm・・・原料ワイヤ径:d"3=1.15mm 本発明と比較例のスチールコードの破断力試験を行なっ
た結果を表1に示す。
しかもバラツキなく安定していることがわかる。次に上
記のように破断力が向上した理由を検討するため、側ス
トランドの外層ワイヤと内層ワイヤの抗張力を測定し
た。その結果は、外層ワイヤが286kgf/mm2、内層ワ
イヤが318kgf/mm2であった。また、比較例側ストラ
ンドのそれは外層ワイヤが318kgf/mm2、内層ワイヤ
が318kgf/mm2であった。さらに、側ストランドの外
層ワイヤと内層ワイヤ、および、芯ストランドの外層ワ
イヤと内層ワイヤについてそれぞれ荷重−伸び試験を行
なった。この試験結果を図5に示す。また、比較例につ
いても荷重−伸び試験を行なった。この試験結果を図6
に示す。この図5と図6から明らかなように、本発明に
よれば、側ストランドの外層ワイヤが内層ワイヤに比べ
て伸びやすく、略同じ荷重のときに同時に破断する特性
を有し、このためにコード全体の破断力が向上したこと
がわかる。
200mmを得るための原料ワイヤ径を各種にとって製
作し、それを使用して前記した条件で7×19構造のス
チールコードを作った。その結果を表2に示す。
層ワイヤ2cの原料ワイヤ20cの径d"3を、内層ワイ
ヤ2bおよび芯ワイヤ2aの原料ワイヤ20bの径d"2
よりも所定範囲でサイズダウンし、外層ワイヤ2cの抗
張力σ1と内層ワイヤ2bの抗張力σ0を0.80≦σ1
/σ0≦0.95の関係とすることが効果的であること
がわかる。
側ストランドの外層のワイヤの抗張力を内層ワイヤのそ
れよりも低下させて伸びやすくし、それにより内外層を
同時に破断させるようにすることができるため、非常に
高くしかもバラツキの少ない破断力を有するゴム補強用
ジャンボコードを提供することができるというすぐれた
効果が得られる。請求項2と3によれば、非常に高くし
かもバラツキの少ない破断力を有するジャンボコードを
工業的に容易かつ安定して生産することができるという
すぐれた効果が得られる。
を示す拡大断面図である。
の線径関係を模式的に示す説明図である。
の線径関係を模式的に示す説明図である。
び内層ワイヤとそれらの原料ワイヤとの関係を模式的に
示す説明図である。
曲線図である。
び曲線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】1本の芯ワイヤの周りに6本の内層ワイヤ
を撚合し、これの周りに12本の外層ワイヤを撚合した
芯ストランドと、1本の芯ワイヤの周りに6本の内層ワ
イヤを撚合し、これの周りに12本の外層ワイヤを撚合
した側ストランドの6本を撚合した形式のスチールコー
ドにおいて、前記各側ストランドにおける外層ワイヤと
内層ワイヤが同等の径を持ちかつ外層ワイヤの抗張力σ
1と内層ワイヤの抗張力σ0を0.80≦σ1/σ0≦
0.95の関係にしたことを特徴とするゴム補強用スチ
ールコード。 - 【請求項2】前記側ストランドの外層ワイヤが、これを
得るための湿式伸線開始時の原料ワイヤ径d”3を、内
層ワイヤを得るための湿式伸線開始時の原料ワイヤ径
d”2よりも相対的にサイズダウンしたものを使用して
伸線したものである請求項1に記載のゴム補強用スチー
ルコード。 - 【請求項3】サイズダウンの程度すなわちd”3/d”
2が、化学的成分と伸線の条件が同一の場合に78〜8
2%である請求項2に記載のゴム補強用スチールコー
ド。
Priority Applications (1)
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JPH1181170A JPH1181170A (ja) | 1999-03-26 |
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JP24964697A Expired - Fee Related JP3439329B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | ゴム補強用スチールコード |
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JP (1) | JP3439329B2 (ja) |
Cited By (1)
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WO2009151127A1 (ja) | 2008-06-13 | 2009-12-17 | 株式会社ブリヂストン | ゴム物品補強用スチールコードおよびそれを用いた空気入りタイヤ |
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- 1997-08-29 JP JP24964697A patent/JP3439329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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