[go: up one dir, main page]

JP3438077B2 - マイカペーパー - Google Patents

マイカペーパー

Info

Publication number
JP3438077B2
JP3438077B2 JP12934393A JP12934393A JP3438077B2 JP 3438077 B2 JP3438077 B2 JP 3438077B2 JP 12934393 A JP12934393 A JP 12934393A JP 12934393 A JP12934393 A JP 12934393A JP 3438077 B2 JP3438077 B2 JP 3438077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion
mica paper
ion exchange
mica
swelling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12934393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06340414A (ja
Inventor
隆資 古沢
雄太郎 石田
誠之助 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Co Op Chemical Co Ltd
Original Assignee
Co Op Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Co Op Chemical Co Ltd filed Critical Co Op Chemical Co Ltd
Priority to JP12934393A priority Critical patent/JP3438077B2/ja
Publication of JPH06340414A publication Critical patent/JPH06340414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3438077B2 publication Critical patent/JP3438077B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイカペーパーに関す
るものであり、さらに詳しくは、タルクの層間に無機陽
イオンがインターカレートされている結晶構造を有する
微粒合成フッ素雲母イオン交換物から製造される、難燃
性で機械的強度に優れたマイカペーパーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、層状ケイ酸塩からなる無機ペーパ
ーとしては、合成モンモリロナイトゾルからなる混沙紙
(特公昭52−18399号公報)、モンモリロナイト
ゾルに無機繊維を加えた無機フィルム(特公昭54−1
5043号公報)が開示されている。また原料ゾルとし
ては、リチウムヘクトライトまたはナトリウムヘクトラ
イトからなるゾル(特開昭50−2698号公報)、リ
チウムテニオライトからなるゾル(特開昭51−124
00号公報)、ナトリウムテニオライトからなるゾル
(特公平2−27282号公報)等が知られている、し
かしながら、これらのゾルは、流動展延してフィルムを
形成させるのに必要なシート形成能と流動性の両方を実
用上十分に満足するものではなかった。このため、パル
プや無機繊維を加えたマイカペーパーにおいても、製造
時にペーパー中に気泡が入りやすく、製造した製品は、
部分的にむらがあり、表面が均一にならないといった問
題点があった。
【0003】さらに、膨潤性フッ素雲母ゾルにアスベス
トやパルプを混入したマイカペーパーが知られている
(表面 Vol 19, No.2, 83-97, 1981) 。しかし、このマ
イカペーパーは吸湿性があるため、通常の大気中に放置
すると、空気中の水分を容易に吸収するので、機械的強
度や電気絶縁性が低いといった問題点があった。
【0004】従来のNa型四ケイ素雲母(NaMg2.5
Si4102 )は、原料を1400〜1500℃に加
熱して溶融し、合成後冷却して粉砕するいわゆる溶融法
で製造されており、この方法で得られた膨潤性雲母は、
そのメチレンブルー吸着量(陽イオン交換容量を知るた
めの簡便法)が10〜30meq/100gと低く、また、水へ
の分散性が悪いため、該ゾルのシート形成能や、流動性
・延展性が悪いといった欠点があり、マイカペーパーを
製造するには不適当な材料であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、原料
にシート形成能および流動性・延展性にすぐれた合成
膨潤性フッ素雲母を使用し、繊維および/または水溶
性有機物を少量添加したマイカペーパーを提供すること
であり、このようなマイカシートは製造時に気泡の入る
心配がなく、平滑性があり、均一で表面にむらがなく、
機械的強度、難燃性および絶縁性の高いことを特徴とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み鋭意研究、検討を行った結果、合成自由膨潤型
フッ素雲母の層間イオンのうち、イオン交換可能な陽イ
オンの所定量を無機陽イオンでイオン交換して得られる
イオン交換物を使用することにより、表面平滑性に優
れ、機械的強度、難燃性および絶縁性の高いマイカペー
パーが得られることを見出して本発明を完成するに到っ
た。
【0007】すなわち、本発明の第一は、メチレンブル
ー吸着量が50〜110meq/100gの合成自由
潤型フッ素雲母の層間イオンのうち、イオン交換可能な
陽イオンの50〜95%当量を、無機陽イオンでイオン
交換して得られるイオン交換物と、水溶性高分子とを含
有するマイカペーパーである。
【0008】本発明の第二は、メチレンブルー吸着量が
50〜110meq/100gの合成自由膨潤型フッ素
雲母の層間イオンのうち、イオン交換可能な陽イオンの
50〜95%当量を、無機陽イオンでイオン交換して得
られるイオン交換物と、繊維とを含有するマイカペーパ
ーである。本発明の第三は、前記合成自由膨潤型フッ素
雲母を、タルクの層間にナトリウムイオンまたはリチウ
ムイオンを配位させた合成自由膨潤型フッ素雲母とした
マイカペーパーである。本発明の第四は、前記イオン交
換物を、限定膨潤型のイオン交換物としたマイカペーパ
ーである
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明のマイカペーパーは、例えば、タル
クとケイフッ化アルカリもしくはフッ化アルカリの混合
物を加熱処理して得られる次式(I): α′LF・γ(aMgF2 ・bMgO)・δSiO2 (I) (式中、Lは層間イオンでNa+ 又はLi+ を表し、
α′は0.1〜2であり、γは2〜3.5を表し、δは
3〜4を表し、a及びbはそれぞれ0〜1を表し、かつ
a+b=1である)で示される合成自由膨潤性フッ素雲
母を出発原料として使用し、無機陽イオンを含む水溶液
を混合、攪拌し、イオン交換可能な層間イオンの50〜
95当量%が無機陽イオンでイオン交換された、次式
(II): αMF・βLF・γ(aMgF2 ・bMgO)・δSiO2 (I) (式中、Mは層間イオンで無機陽イオンを表し、Lは層
間イオンでNa+ 又はLi+ を表し、αは0.01〜2
を表し、βは0〜1.99を表し、かつα+βは0.1
〜2であり、γは2〜3.5を表し、δは3〜4を表
し、a及びbはそれぞれ0〜1を表し、かつa+b=1
である)で示される合成フッ素雲母イオン交換物と、水
溶性高分子または繊維を含有するものである。本発明に
用いる前記式(I)で示される合成自由膨潤型フッ素雲
母は、例えば、特開平2−149415号公報に記載さ
れた方法により、ケイフッ化ナトリウムもしくはケイフ
ッ化リチウム(Na2 SiF6 、Li2 SiF6 )とタ
ルクの混合物、又はケイフッ化ナトリウムもしくはケイ
フッ化リチウムとフッ化ナトリウムもしくはフッ化リチ
ウム(NaF、LiF)とタルクの混合物を、700〜
1000℃で加熱処理することにより得られる。
【0011】この方法は、インターカレート法と呼ばれ
るもので、タルクの層間にNa+ あるいはLi+ が配位
し、それと同時に水酸基とフッ素を置換する製法であ
る。これらの製法で製造される合成自由膨潤性フッ素雲
母は、従来の溶融法で得られた溶融合成膨潤性雲母に比
べて膨潤性が優れており、水中では、厚さ0.1μm 以
下、平面方向の大きさは1辺が数μm 〜数十μm の薄片
状の微粒子になって分散する。
【0012】該合成自由膨潤性フッ素雲母は、層間イオ
ン中の、交換性陽イオンと非交換性陽イオンのうち、交
換性陽イオンの割合が高く、50〜110meq/100gとい
う高いメチレンブルー吸着量(陽イオン交換容量測定の
簡便法)を示すため、無機陽イオンを容易にイオン交換
させることが可能である。本法では、上記合成自由膨潤
性フッ素雲母の層間イオンのうち、交換性イオンを無機
陽イオンでイオン交換させる必要があるが、イオン交換
させて得られたものも、イオン交換前の粒子形状をほぼ
保ち、きわめて薄い薄片状の微粒子を形成する特性があ
る。
【0013】本発明において、合成膨潤性フッ素雲母の
層間イオンが、無機陽イオンと置換する交換性イオンの
交換率は、50〜95当量%であることが必要である。
交換率が50当量%未満であると、イオン交換物のゾル
の膨潤性がまだ強く残っているため、シート化が困難で
あり、また、交換率が95%を超えると、イオン交換物
の凝集が大きくなりすぎるため、シートの強度が低下す
る。このように、交換率を50〜95当量%の範囲に保
つことにより、シート形成能の優れたゾルが得られ、容
易にシート化することができる。本発明では、イオン交
換物に繊維あるいは水溶性有機物を添加することによ
り、マイカペーパーの機械的強度が大幅に向上する。ま
た、可燃性のパルプや、水溶性有機物を添加する場合で
も、添加量が5%以下の場合には難燃性を示すため、燃
えないペーパーとして利用できる。また、本発明のマイ
カペーパーは、平滑性があるため、たとえば、パルプ等
の植物性繊維を使用したマイカペーパーは、印字・印刷
性にもすぐれ、難燃性のペーパーとして、公文書等の書
類等さまざまな用途に使用可能である。
【0014】本発明で使用する無機陽イオンは、合成膨
潤性フッ素雲母の層間イオンであるNa+ またはLi+
とイオン交換しうる無機陽イオンであれば特に限定され
るものではなく、例えば、カリウム、バリウム、鉛、
錫、銅、鉄、チタン、ニッケル等の陽イオンが挙げられ
る。
【0015】本発明で使用する繊維は、イオン交換物の
ゾルのシート形成能に悪影響を与えないもので、例え
ば、パルプ、不織布、ガラス繊維等が挙げられる。
【0016】本発明で使用する水溶性有機物は、イオン
交換物のゾルのシート形成能に悪影響を与えないもの
で、例えば、エチレングリコール、ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリル酸塩、ポリアクリルアミド、ポリエチ
レンオキシドなどの高分子化合物が挙げられる。このよ
うにして、合成自由膨潤型フッ素雲母をイオン交換して
得られたイオン交換物は、限定膨潤型のイオン交換物で
あり、このイオン交換物により製造されたマイカペーパ
ーは吸湿性がなく、長期間放置しても、平滑性、機械的
強度、耐熱性が変化しないという利点がある。
【0017】以下に本発明のマイカペーパーの製法を記
載するが、本発明は以下の記載に制約されるものではな
い。
【0018】層間イオンのNa+ 又はLi+ を、他の無
機陽イオンにイオン交換する方法としては、例えば合成
膨潤性フッ素雲母の濃度を0.1〜10重量%に調製し
た液と、無機陽イオンを含む水溶液を混合した後、攪拌
する方法で行うことができる。無機陽イオンを含む水溶
液としては、無機陽イオン原子の塩酸塩、硫酸塩、硝酸
塩等の各種の塩類を水に溶解させたものを使用すること
ができる。
【0019】攪拌方法としては、通常の攪拌機を使用す
ることができるが、中でもミキサー等の高速回転機は、
イオン交換反応時間を短縮することができるので好まし
い。また、攪拌時の液温を上げてイオン交換反応を促進
してもよい。2種以上の無機陽イオンをイオン交換させ
る場合には、同時に2種以上の陽イオンでイオン交換さ
せるか、あるいは特定の陽イオンでイオン交換させた
後、再度、別の陽イオンとイオン交換させてもよい。な
お、1回のイオン交換で十分なイオン交換ができない場
合には、同一の陽イオンを使用して、繰り返しイオン交
換させることにより、イオン交換率を高めることが可能
である。
【0020】このようにして得られたイオン交換物は、
過剰の塩類を含んでいるので、水で洗浄することが好ま
しく、さらに好ましくは洗浄後、強力剪断機、超音波分
散機、ホモジナイザー等の公知の分散機器を用いて水に
均一に分散させてイオン交換物のゾルとする。
【0021】イオン交換物の洗浄方法としては、例え
ば、濾過法、遠心法、傾斜法等の水洗法を用いることが
できる。また、洗浄効率を高めるために、これらの方法
の2種以上を組み合わせてもよい。
【0022】このように本発明のマイカペーパーは、前
記式(II)で示される合成膨潤性フッ素雲母の層間イオ
ンのNa+ 又はLi+ を、無機陽イオンでイオン交換し
て得られたイオン交換物のゾルに、繊維および/または
水溶性有機物を添加、混合したスラリー(以下混合スラ
リーという。)を乾燥し、製造することができる。
【0023】さらに、製造工程で、混合スラリーを移動
するシート上に押出すようにして一定の厚さで展延し、
連続的に乾燥させる方法で製造することもできる。特
に、混合スラリー中にパルプ、ガラス繊維のような繊維
が含まれている場合には、この方法により、混合スラリ
ーに含まれる繊維が一定方向に押出されるため、製造さ
れるマイカペーパーは、ペーパー中に含まれる繊維が配
向性をもち、すべすべとした肌触りの良好なマイカペー
パーが製造される。混合スラリーをシート状に乾燥する
方法としては、該スラリーの濃度を1〜30重量%に調
整したものを、離型性のある基板上に流延するか、ある
いは吹き付けて展延して、これを25〜250℃で乾燥
後、基板から剥離する方法が好ましい。なお、不織布の
ように、シート状に成型されている繊維を使用する場合
には、イオン交換物のゾルを直接展延して、乾燥させて
もよい。
【0024】イオン交換物のゾルの乾燥は、乾燥時間を
短縮するために赤外線ヒータ等を用いてもよいし、遠心
分離法や減圧乾燥法を用いて過剰の水を除去した後、乾
燥してもよい。また、マイカペーパーを連続的に生産す
るためには、基板として回転ドラムやエンドレスベルト
を用いることができる。ベルト上に、混合スラリーを展
延する場合には、得られたマイカペーパーをベルトから
剥離しやすくするために、表面処理を行ったポリエステ
ル等のシートを使用するとよい。また不織布を使用する
場合には、ベルトは使用せずに連続した不織布の上に直
接スラリーを展延するとよい。
【0025】また、遠心機や弾性ロールで加圧すること
により、引張強度を高めることができる。
【0026】また別の方法として、イオン交換物の代り
に合成膨潤性フッ素雲母ゾルに、繊維や水溶性有機物を
混合して乾燥し、得られたシートを、無機陽イオン水溶
液に浸漬してイオン交換させ、再度乾燥する方法によっ
ても製造することができる。
【0027】
【発明の効果】本発明で使用する合成膨潤性フッ素雲母
は、タルクとケイフッ化アルカリもしくはフッ化アルカ
リの混合物を加熱処理して得られたものであるので、溶
融法で合成された膨潤性フッ素雲母にくらべて、水中で
の分散性が良好であり、層間イオンのNa+ 又はLi+
を容易に他の無機陽イオンにイオン交換させることが可
能であり、イオン交換させたイオン交換物のゾルは、微
粒子のため、極めてシート形成能が大きく、容易にシー
ト化しうる特徴を有している。
【0028】本発明では、このようなイオン交換物のゾ
ルを使用し、少量の繊維および/または水溶性有機物を
添加したもので、マイカペーパーの機械的強度が大幅に
向上し、難燃性の高いマイカペーパーが得られる。
【0029】また、本発明のマイカペーパーは、シート
形成能および流動性・延展性がすぐれたイオン交換物の
ゾルを使用しているため、製造時に気泡の入る心配がな
く、平滑性があり、均一で表面にむらがなく、またイン
キ等の吸着性にもすぐれているため、印刷しても字がに
じむ心配がない。また、合成膨潤性フッ素雲母の層間イ
オンを、K+ 、Ba2+、Pb2+等の陽イオンでイオン交
換させて製造したマイカシートは、高い絶縁性を有す
る。さらに、本発明による連続製造法により製造された
パルプ繊維等を含有するマイカペーパーは、ペーパー中
のパルプ繊維等の配向性が一定であるため、表面がすべ
すべしており、はだざわりがすぐれている。
【0030】
【実施例】
実施例1 合成膨潤性フッ素雲母(ME、コープケミカル社製)2
0.0gを純水980mlに加え、充分撹拌してから一晩
放置し、2%合成膨潤性フッ素雲母の分散液1,000
mlを得た。この分散液に15%KCl水溶液75mlを加
え、室温で3時間撹拌機を用いて撹拌して、層間イオン
のNa+ の大部分がK+ で置換されたイオン交換物を得
た。このイオン交換物を濾過法により5,000mlの蒸
留水で洗浄し、ケーキ状にし、これを水に分散させて1
0%ゾルを調製した。次に、この10%ゾル1,000
gにパルプ1.0gを添加し、高速ミキサーで撹拌して
混合スラリーを調製した。表面に剥離材を塗布した幅3
0cmのポリエステルのシートを2m/分の速度で移動さ
せ、このシート上に(株)ロボ製の連続装置を用いて、
この混合スラリーを0.5mmの厚さで展延し、これを送
風式乾燥機を通過させて100℃で乾燥後、シートから
剥離して厚さ0.1mmのパルプ1%含有マイカペーパー
を得た。
【0031】実施例2 実施例1と同様にして得られた10%ゾル1,000g
に、パルプ2.0gを添加し、これを実施例1と同様に
処理して、厚さ0.15mmのパルプ2%含有マイカペー
パーを得た。
【0032】実施例3 実施例1と同様にして得られた10%ゾル1,000g
に、パルプ3.0g添加し、これを実施例1と同様に処
理して、厚さ0.2mmのパルプ3%含有マイカペーパー
を得た。
【0033】実施例4 実施例1と同様にして得られた10%ゾル1,000g
に、ポリビニルアルコール(PVA)2.0gを添加
し、これを実施例1と同様に処理して、厚さ0.05mm
のPVA含有マイカペーパーを得た。
【0034】実施例5 実施例1と同様にして得られた2%合成膨潤性フッ素雲
母の分散液1,000mlに、10%CuSO4 水溶液3
00mlを加え、室温で3時間撹拌機を用いて撹拌して、
層間イオンのNa+ の大部分がCu2+で置換されたイオ
ン交換物を得た。このイオン交換物を濾過法により5,
000mlの蒸留水で洗浄し、ケーキ状にし、これを水に
分散させて5%ゾルを調製した。次に、この5%ゾル
1,000gに、パルプ0.5gを添加し、高速ミキサ
ーで撹拌して、混合スラリーを調製した。この混合スラ
リーをステンレス板(SUS304)上に1mmの厚さで
展延し、これを乾燥機を通過させて120℃で2時間乾
燥し、ステンレス板から剥離して厚さ0.1mmのライト
ブルー色のCu・パルプ含有マイカペーパーを得た。
【0035】実施例6 実施例1と同様にして得られた2%合成膨潤性フッ素雲
母の分散液1,000mlに、5%Ti2 (SO43
溶液300mlと若干の希硫酸を加え、これを実施例5と
同様に処理して、厚さ0.1mmのライトイエロー色のT
i・パルプ含有マイカペーパーを得た。
【0036】実施例7 上記実施例1〜6により得られたマイカペーパーの物性
を次の方法で測定した。結果を表1に示す。
【0037】(引張り強さ)JIS−P8113に規定
された方法に準拠し、引張り強さ測定装置を用い、幅1
5mmのマイカペーパーの引張り強さを測定した。 (引裂き強さ)JIS−P8116に規定された方法に
準拠し、引裂き強さ測定装置を用い、マイカペーパー1
6枚を重ねた時の引裂き強さを測定した。 (破裂強さ)JIS−P8112に規定された方法に準
拠し、破裂強さ測定装置を用い、破裂強さを測定した。 (伸び)(%)JIS−P8132に規定された方法に
準拠し、伸び測定装置を用い、伸びを測定した。 (絶縁破壊強さ)ASTM−D149に規定された方法
に準拠し、絶縁破壊強さ測定装置を用い、55%RH9
4Hの条件で、絶縁破壊強さを測定した。 (体積抵抗率)ASTM−D257に規定された方法に
準拠し、体積抵抗率測定装置を用い、55%RH94H
の条件で、体積抵抗率を測定した。 (誘電率・誘電正接)ASTM−D150に規定された
方法に準拠し、誘電率及び誘電正接測定装置を用いて、
106Hzの条件で、誘電率及び誘電正接を測定した。 (難燃性)JIS−K7201に規定された方法に準拠
し、酸素指数測定装置を用いて、酸素指数を測定した。
酸素指数90以上は難燃性ありと判定しうる。
【0038】
【表1】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−149602(JP,A) 特開 昭61−83618(JP,A) 特開 昭57−82114(JP,A) 特開 昭61−201616(JP,A) 特開 平2−149415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 33/20 C01B 33/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチレンブルー吸着量が50〜110m
    eq/100gの合成自由膨潤型フッ素雲母の層間イオ
    ンのうち、イオン交換可能な陽イオンの50〜95%当
    量を、無機陽イオンでイオン交換して得られるイオン交
    換物と、水溶性高分子とを含有するマイカペーパー。
  2. 【請求項2】 メチレンブルー吸着量が50〜110m
    eq/100gの合成自由膨潤型フッ素雲母の層間イオ
    ンのうち、イオン交換可能な陽イオンの50〜95%当
    量を、無機陽イオンでイオン交換して得られるイオン交
    換物と、繊維とを含有するマイカペーパー。
  3. 【請求項3】 前記合成自由膨潤型フッ素雲母が、タル
    クの層間にナトリウムイオンまたはリチウムイオンを配
    位させた合成自由膨潤型フッ素雲母である請求項1また
    は2記載のマイカペーパー。
  4. 【請求項4】 前記イオン交換物が、限定膨潤型のイオ
    ン交換物である請求項1〜3のいずれかに記載のマイカ
    ペーパー。
JP12934393A 1993-05-31 1993-05-31 マイカペーパー Expired - Fee Related JP3438077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12934393A JP3438077B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 マイカペーパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12934393A JP3438077B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 マイカペーパー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06340414A JPH06340414A (ja) 1994-12-13
JP3438077B2 true JP3438077B2 (ja) 2003-08-18

Family

ID=15007269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12934393A Expired - Fee Related JP3438077B2 (ja) 1993-05-31 1993-05-31 マイカペーパー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3438077B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210206649A1 (en) * 2017-10-31 2021-07-08 Nichias Corporation Sealing material

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050274774A1 (en) * 2004-06-15 2005-12-15 Smith James D Insulation paper with high thermal conductivity materials
JP5170607B2 (ja) * 2004-12-10 2013-03-27 独立行政法人産業技術総合研究所 繊維強化粘土膜及びその製造方法
CN106436444A (zh) * 2016-09-07 2017-02-22 芜湖桑乐金电子科技有限公司 高强度云母纸及其制备方法
CN106283843A (zh) * 2016-09-07 2017-01-04 芜湖桑乐金电子科技有限公司 高强度云母纸及其制备方法
CN106400604A (zh) * 2016-09-07 2017-02-15 芜湖桑乐金电子科技有限公司 高强度云母纸及其制备方法
CN106320060A (zh) * 2016-09-07 2017-01-11 芜湖桑乐金电子科技有限公司 高强度云母纸及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210206649A1 (en) * 2017-10-31 2021-07-08 Nichias Corporation Sealing material

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06340414A (ja) 1994-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE19930947C2 (de) Verfahren zur Herstellung eines leitfähigen polymeren Nanoverbundstoffes
Ober et al. Polyelectrolyte–Surfactant Complexes in the Solid State: Facile building blocks for self‐organizing materials
DE69023990T2 (de) Verfahren zur Herstellung von gedruckten Leiterplatten.
JP3438077B2 (ja) マイカペーパー
DE4301945A1 (ja)
US4045241A (en) Synthetic taeniolite and process of producing the same
US4707298A (en) Flocced mineral materials and water-resistant articles made therefrom
US4715987A (en) Method of treating phyllosilicates
LU86369A1 (de) Ausgeflockte mineralische stoffe und daraus hergestellte wasserbestaendige produkte
DE3617901C2 (ja)
DE69221236T2 (de) Hochtransparenter Verbundwerkstoff und Verfahren zu seiner Herstellung
JP3438076B2 (ja) 金属含有着色マイカシートおよびその製造方法
CH670081A5 (ja)
EP1660415A2 (de) Verwendung von kern-mantel-partikeln
US4077938A (en) Sol of ultra-fine particles of layered structure material
JPH078724B2 (ja) マイカシート及びその製造方法
WO2011142520A1 (ko) 내열성 및 내염소성을 갖는 아연-침착 하이드로탈사이트 및 그의 제조품
JPH0835196A (ja) マイカペーパーおよびその製造法
CN115874442A (zh) 一种纺丝油剂用纳米ato改性抗静电剂及其制备方法
JPH0135111B2 (ja)
DE2124036A1 (de) Nicht entflammbare Zubereitung
DE2614304C2 (de) Verfahren zur Herstellung von Taeniolithen
DE2253455B2 (de) Masse zur herstellung eines hitzebestaendigen und isolierenden ueberzugs auf eisenmaterial
Zhang et al. Nanofluidic ion regulation membranes based on two-dimensional vacancy-containing CdPS 3 membrane
JPS59223218A (ja) 無機・有機複合体のゾルおよびそれを原料とするフイルム

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees