JP3435519B2 - 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 - Google Patents
車両用空調装置のコンプレッサ制御装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用空調装置のコ
ンプレッサ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車両用空調装置、例えば特公昭6
2−63363号公報において示される車両用空調装置
は、空調条件検出手段によって検出された内気温及び外
気温から必要吹出空気温度を演算し、この必要吹出空気
温度に基づいてエアミックスドア開度を制御すると共
に、必要吹出温度が外気温度に対して所定値以上高い時
にはコンプレッサをオフするために、車室内温度を目標
温度に維持することができ、さらに空調環境に応じて冷
房サイクルのオン・オフを決定することによって冷房サ
イクルの無駄な作動を防止すること(コンプレッサの省
動力運転)ができるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記引例にお
いては、図5の特性線図に示すように、コンプレッサの
省動力運転時においてコンプレッサがオフになっている
状態で、空気導入モードを外気導入モードから内気循環
モードに切り換えた場合、エアミックスドア開度を演算
する因子の一つであるエバポレータ吹出温度が急激に上
がることによって、エアミックスドア開度は図5の二点
鎖線で示す特性(COMP OFF,FRRESH)か
ら、一点鎖線で示す特性(COMP OFF,REC)
に移行するために、エアミックスドア開度はフルクール
側に移動して固定されることとなり、またこのエアミッ
クスドア開度のフルクール時の外気温度からコンプレッ
サがオンされる外気温度までの領域(図5のE)で、エ
アミックスドアによる空調制御の行なうことのできな
い、いわゆる空調制御の空白状態を生じるという問題点
を有している。 【0004】このために、この発明は、コンプレッサの
省動力運転を実行しつつ、空調制御の空白領域を回避す
ることにできる車両用空調装置のコンプレッサ制御装置
を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するために手段】しかして、この発明を図
1により説明すると、空調ダクト1内に、送風機5と、
少なくともコンプレッサ7、コンデンサ9、膨張弁10
と共に冷房サイクルを構成するエバポレータ6と、通過
する空気を加熱するヒータコア11と、このヒータコア
11を通過する空気の量を調節するエアミックスドア1
2とを有する車両用空調装置において、少なくとも車室
内外の熱負荷信号に基づいて、エアミックスドア開度を
演算するエアミックスドア開度演算手段100と、この
エアミックスドア開度演算手段100によって演算され
たエアミックスドア開度が、前記コンプレッサ7の稼働
が停止している状態でフルクール位置に有るか否かを判
定するエアミックスドア位置判定手段110と、このエ
アミックスドア位置判定手段110によって、前記コン
プレッサ7の稼働が停止している状態で前記エアミック
スドア12がフルクール位置に有ると判定された場合
に、コンプレッサ7が稼働している時のエアミックスド
ア開度を演算し、このエアミックスドア開度に基づいて
コンプレッサ停止基準値を演算するコンプレッサ停止基
準値演算手段120と、エアミックスドア開度が、前記
コンプレッサ停止基準値演算手段120によって演算さ
れたコンプレッサ停止基準値に達したか否かを判定する
コンプレッサ停止判定手段130と、前記エアミックス
ドア位置判定手段110によって、前記コンプレッサ7
の稼働が停止している状態で前記エアミックスドア12
がフルクール位置に有ると判定された場合に、コンプレ
ッサ7を稼働させると共に、前記コンプレッサ停止判定
手段130によって、エアミックスドア開度が前記コン
プレッサ停止基準値に達したと判定された場合に、コン
プレッサ7の稼働を停止させるコンプレッサ制御手段1
40を具備することにある。 【0006】 【作用】したがって、この発明においては、エアミック
スドア開度演算手段100によって演算されたエアミッ
クスドア開度が、コンプレッサの稼働が停止した状態
で、フルクール位置にあるか否かをエアミックスドア位
置判定手段110で判定し、エアミックスドア開度がコ
ンプレッサの停止状態でフルクールの位置にあると判定
された場合に、コンプレッサ制御手段140によってコ
ンプレッサを稼働させると共に、コンプレッサ停止基準
値演算手段120によってコンプレッサが稼働している
状態でのエアミックスドア開度を演算し、さらにこのエ
アミックスドア開度からコンプレッサ停止基準値を演算
し、コンプレッサ停止判定手段130によってエアミッ
クスドア開度がこの基準値に到達したと判定した場合に
コンプレッサ制御手段140においてコンプレッサを停
止させることによって、コンプレッサが停止した状態で
エアミックスドア開度がフルクール位置にある、いわゆ
る空調制御の空白領域を、コンプレッサを駆動した状態
でのエアミックスドア制御が行なうことによって回避で
き、上記課題を達成できるものである。 【0007】 【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。 【0008】この発明の実施例に係る車両用空調装置
は、図2に示すように空調ダクト1の最上流に開口した
内気導入口1と外気導入口2を有し、さらにこの内気導
入口1と外気導入口2を適宜選択した開口するインテー
クドア4を有している。 【0009】このインテークドア4の下流には、内気導
入口1若しくは外気導入口2から空気を吸入し、空調ダ
クト1の下流側に送り込むための送風機5が設けられ、
この送風機5の下流には、少なくともコンプレッサ7、
リキッドタンク8、コンデンサ9、及び膨張弁10と直
列に配管結合されて冷房サイクルを構成し、通過する空
気を冷却するエバポレータ6が配され、さらにこのエバ
ポレータ6の下流には、図示しない走行用エンジンの冷
却水を熱源として通過する空気を加熱するヒータコア1
1が配されるものである。 【0010】また、このヒータコア11の上流側にはエ
アミックスドア12が設けられ、このエアミックスドア
12の開度によってヒータコア11を通過する空気が制
限されるものである。ちなみに、エアミックスドア12
の開度が全開(フルヒート)の場合(開度100%)、
エバポレータ6を通過した空気は全てヒータコア11を
通過することとなり、またエアミックスドア12の開度
が全閉(フルクール)の場合(開度0%)、エアミック
スドア6を通過した空気は全てヒータコア11を迂回
(バイパス)することとなるものである。 【0011】さらに、空調ダクト1の最下流には、デフ
吹出口13、ベント吹出口14及びヒート吹出口15が
開口し、モードドア16によって適宜選択されて開閉さ
れ、所望の吹出口から車室内の温調された空気を吹き出
すものである。 【0012】以上の構成の車両用空調装置において、イ
ンテークドア4によって選択された内気導入口1若しく
は外気導入口2から、送風機5の稼働によって吸入され
た車室内空気若しくは外気は、エバポレータ6を通過す
ることによって冷却され、エアミックスドア12によっ
てヒータコア11を通過する空気とバイパスする空気に
分けられ、ヒータコア11を通過して加熱された空気
と、ヒータコア11をバイパスした冷却されたままの空
気が、ヒータコア11の下流側で混合され、所望の温度
に温調された空気となり、モードドア16で選択された
吹出口より車室内に吹き出し、車室内を温調するもので
ある。 【0013】この車両用空調装置を制御するために、中
央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポー
ト(I/O)等からなる公知のマイクロコンピュータ2
0が設けられ、少なくとも外気温度を検出する外気温度
センサ21、車室内温度を検出する内気温度センサ2
2、ヒータコア11に供給される冷却水温度を検出する
温度センサ23、及びエバポレータ6の吹出空気温度を
検出する温度センサ24からの信号が、マルチプレクサ
25、A/D変換器26を介して入力されるものであ
る。 【0014】また、このマイクロコンピュータ20に
は、下記する操作パネル27からの各種設定信号が入力
され、所定のプログラムで処理された後、制御信号とし
て各制御機器に送られ、車両用空調装置を全体の制御を
行なうものである。例えば、インテークドア4を駆動す
るアクチュエータ40の駆動回路43a、送風機5を駆
動する駆動回路43b、コンプレッサ7と図示しない走
行用エンジンを連結する電磁クラッチ17を駆動する駆
動回路43c、エアミックスドア12を駆動するアクチ
ュエータ41の駆動回路43d、及びモードドア16を
駆動するアクチュエータ42の駆動回路43eに制御信
号を出力するものである。 【0015】操作パネル27は、車両用空調装置の自動
により制御するAUTOスイッチ28、コンプレッサ7
の駆動をオンオフするA/Cスイッチ29、空調装置の
稼働を停止させるOFFスイッチ30、吹出モードをデ
フ吹出モードに手動により設定するDEFスイッチ3
1、空気導入モードを内気循環モード若しくは外気導入
モードに手動により選択するRECスイッチ32、車室
内設定温度を設定するためのアップダウンスイッチから
なる温度設定器33、吹出空気モードを手動により上吹
出モード(ベントモード)若しくは下吹出モード(ヒー
トモード)に設定するMODEスイッチ34、送風機の
風量を手動により設定するFANスイッチ35、及び各
設定状況をマイクロコンピュータ20からの制御信号に
より表示回路36を介して表示する表示部35を少なく
とも有するものである。 【0016】上記マイクロコンピュータ20による車両
用空調装置の制御は、例えば図3のフローチャート図で
示すもので、以下このフローチャート図に従って説明す
る。 【0017】イグニッションスイッチの投入によって、
ステップ200から開始される空調制御のメイン制御ル
ーチンは、ステップ210において操作パネル27によ
って設定された各スイッチの設定状況、例えば設定温度
Td等が入力され、さらにステップ220において各セ
ンサ21、22、23、24からの検出信号、例えば外
気温度Td、車室内温度Tr、冷却水温度Tw、エバポ
レータ吹出温度Teが入力され、ステップ230におい
て、下記する数式1により必要吹出温度TOFが演算され
る。 【0018】 【数1】TOF=K1 Tr+K2 Ta−K3 Td+K4 【0019】尚、K1 ,K2 ,K3 は最適な空調状態を
実現するために実験により求められた演算定数であり、
K4 は同様に求められた補正項である。 【0020】また、ステップ240においては、エアミ
ックスドア開度Xが下記する数式2により演算される。 【0021】 【数2】 X={(TOF−Te)/(Tw−Te)−K5 }/K6 【0022】尚、K5 ,K6 は、ヒータ特性を表す演算
定数である。 【0023】ステップ250においては、インテークド
ア制御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ2
8が投入されている場合には、前記必要吹出温度TOFに
対応して所定のマップに基づいて設定された吸込空気モ
ードに従って、又はRECスイッチ32によって設定さ
れた吸入空気モードに従って、インテークドア4が制御
され、吸入空気モードが外気導入(FRESH)モード
若しくは内気循環(REC)モードに切り換えられるも
のである。 【0024】ステップ260においては、送風機5の制
御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ28が
投入されている場合には、前記必要吹出温度TOFに対応
して所定のマップに基づいて設定された送風量に従っ
て、又はFANスイッチ35によって設定された送風量
に従って、送風機5に供給される電力が変えられ、送風
量が制御されるものである。 【0025】ステップ270においては、モードドア1
6の制御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ
28が投入されている場合には、前記必要吹出温度TOF
に対応して所定のマップに基づいて設定された吹出モー
ドに従って、又はMODEスイッチ34によって設定さ
れた吹出モードに従って、モードドア16が制御される
ものである。 【0026】ステップ280においては、前記ステップ
240において演算されたエアミックスドア開度Xに従
って、エアミックスドア12が制御されるものである。 【0027】ステップ290においては、コンプレッサ
7のオンオフ制御が実行される。このコンプレッサ制御
は、例えば図4のフローチャートに示すサブルーチン
で、以下このフローチャートに従って説明する。 【0028】ステップ300において、送風機5の稼働
が判定され、送風機5がオフの場合(FAN OFF)
は、ステップ390に進んでコンプレッサ7はオフされ
(COMP OFF)、ステップ400からメインルー
チンに復帰する。 【0029】前記ステップ300の判定において、送風
機5が稼働している場合は、ステップ310に進んで冷
房サイクル(エアコン;A/C)のON/OFFの判
定、つまりAUTOスイッチ28の投入による自動制御
によってコンプレッサ7の稼働が要求されているか否
か、若しくはA/Cスイッチ29の投入によってコンプ
レッサ7の稼働が要求されているか否かの判定が行なわ
れる。 【0030】この判定において、A/Cが投入が要求さ
れていない場合(OFF)は、ステップ400に進んで
コンプレッサ7はOFFされ、ステップ400からメイ
ン制御ルーチンに復帰し、車両用空調装置はエアミック
スドア12による温度制御が実行される。 【0031】また、A/Cの投入が要求されている場合
(ON)は、ステップ320に進んで必要吹出温度TOF
と外気温度Taの差ΔTが演算され、ステップ330に
おいて、この差ΔTが所定値以上であるか否かの判定が
行なわれ、所定値以下の場合(A)には、ステップ38
0に進んでコンプレッサ7がオンされ(COMP O
N)、ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰す
るために、車両用空調制御装置は、エアミックスドア1
2とコンプレッサ7の駆動による温度制御が実行される
ものである。 【0032】尚、差ΔTの判定においては、所定値とし
てα及びβを切換点としてヒステリシスが形成されてお
り、ΔTが減少する場合にはβ(例えば16°C)で判
定Bから判定Aに移行し、ΔTが増加する場合にはα
(例えば25°C)で判定Aから判定Bに移行するよう
にしてある。尚、判定Aはコンプレッサ7を駆動する方
向、判定Bはコンプレッサ7を停止する方向を示すもの
である。 【0033】また、前記ステップ330の判定において
判定Bと判定された場合、ステップ340においてエア
ミックスドア開度Xが所定値以上であるかいなかの判定
が行なわれる。この判定において、所定値0及びγを切
換点としてヒステリシスが形成されており、エアミック
スドア開度Xが0になった場合には判定Cから判定Dに
移行し、エアミックスドア開度Xがγまで上昇した場合
には判定Dから判定Cに移行するようになっている。
尚、所定値γは、下記するエアミックスドア開度XONに
所定値{例えば0.1(10%)}を加えて設定される
ものである。 【0034】この判定において、Cが判定された場合
は、ステップ390に進んでコンプレッサ7をオフし、
ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰してエア
ミックスドア12のみによる温度制御を実行する。 【0035】また前記ステップ340の判定においてD
が判定された場合には、ステップ350に進んで、判定
がCからDに移行したか否かの判定を行い、この判定に
おいて判定がCからDに移行したと判定された場合に
は、ステップ360でエバポレータ吹出温度Teを強制
的に3°Cに設定し、ステップ370においてコンプレ
ッサ7をONした状態を擬制したエアミックスドア開度
XONを前記数式2によって演算し、ステップ380に進
んでコンプレッサ7をオンした後、ステップ400から
メイン制御ルーチンに復帰する。 【0036】また、前記ステップ370で演算されたエ
アミックスドア開度XONは、前記ステップ340の判定
におけるγを設定する値とされ、これによってエアミッ
クスドア開度Xが、ステップ340の判定においてXON
から所定値上昇した値γとなるまで、ステップ340及
びステップ350の判定によってステップ380に進
み、コンプレッサ7をオンした状態でのエアミックスド
ア12による温度制御が実行され、ステップ340の判
定においてエアミックスドア開度Xが所定値γに達した
場合、ステップ390に進んでコンプレッサ390をオ
フし、ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰し
て通常の制御を繰り返すものである。 【0037】以上の制御により、例えばコンプレッサ7
がオフ状態(A/C OFF)で、吸入空気モードが外
気導入(FRESH)モードである状態から、吸入空気
モードを外気導入(FRESH)モードから内気循環モ
ード(REC)に切り換えた場合、外気温度に対するエ
アミックスドア開度Xの特性は、図5の2点鎖線で示す
特性から一点鎖線で示す特性に移行し、また吸入空気の
温度が外気温度Taから車室内温度Trに移行するため
に、エアミックスドア開度の演算において熱負荷が上昇
することから、外気温度Ta1 においてエアミックスド
ア開度Xはフルクール状態(エアミックスドア開度X=
0)となる。 【0038】このエアミックスドア開度Xがフルクール
状態に至ったことは、ステップ340及びステップ35
0の判定において判定されるために、コンプレッサ7が
オンされ、エアミックスドア開度Xの制御は、図5中の
一点鎖線で示されるコンプレッサがオフで吸入空気が内
気循環モード(COMP OFF,REC)の特性か
ら、図5中実線で示されるコンプレッサオン(COMP
ON)の特性に移行することとなるために、コンプレ
ッサ7がオンした状態でのエアミックスドア開度Xによ
る空調制御が行なわれることとなり、図中Ta1 からT
a2 で示される空調制御の空白領域(図5中、E)を回
避できるものである。 【0039】この制御において、エアミックスドア開度
Xが図5に示す実線矢印Fの方向の移動し、エアミック
スドア開度Xが空白領域Eを離脱した場合、言い換える
とステップ340の判定においてエアミックスドア開度
Xが所定値γを越えた場合、ステップ390においてコ
ンプレッサ7はオフされ、ステップ400からメイン制
御ルーチンに復帰する。この場合、エアミックスドア開
度Xは、図5の一点鎖線で示される特性(COMP O
FF,REC)に移行するが、エアミックスドア開度X
が空白領域にないために、ステップ240で演算される
エアミックスドア開度Xによる空調制御が可能となるも
のである。 【0040】また、エアミックスドア開度Xが、図5に
示す破線矢印Gの方向に移動した場合、コンプレッサ7
の駆動領域に入るために、図5の実線で示す特性(CO
MPON)が継続されるものである。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンプレッサの省動力運転時のコンプレッサ停止状
態において、空調条件の変動に伴ってエアミックスドア
開度がフルクール側に固定され、エアミックスドアによ
る温調ができなくなった場合、強制的にコンプレッサを
駆動させ、コンプレッサ駆動状態におけるエアミックス
ドア開度による温度制御に移行することができ、コンプ
レッサ停止時においてエアミックスドア開度がフルクー
ル側に固定された時点からコンプレッサが駆動するまで
の空調制御の空白領域を回避できるために、コンプレッ
サの省動力運転の低下を最低限に抑えつつ、最適な空調
制御を実行できるものである。
ンプレッサ制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の車両用空調装置、例えば特公昭6
2−63363号公報において示される車両用空調装置
は、空調条件検出手段によって検出された内気温及び外
気温から必要吹出空気温度を演算し、この必要吹出空気
温度に基づいてエアミックスドア開度を制御すると共
に、必要吹出温度が外気温度に対して所定値以上高い時
にはコンプレッサをオフするために、車室内温度を目標
温度に維持することができ、さらに空調環境に応じて冷
房サイクルのオン・オフを決定することによって冷房サ
イクルの無駄な作動を防止すること(コンプレッサの省
動力運転)ができるものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記引例にお
いては、図5の特性線図に示すように、コンプレッサの
省動力運転時においてコンプレッサがオフになっている
状態で、空気導入モードを外気導入モードから内気循環
モードに切り換えた場合、エアミックスドア開度を演算
する因子の一つであるエバポレータ吹出温度が急激に上
がることによって、エアミックスドア開度は図5の二点
鎖線で示す特性(COMP OFF,FRRESH)か
ら、一点鎖線で示す特性(COMP OFF,REC)
に移行するために、エアミックスドア開度はフルクール
側に移動して固定されることとなり、またこのエアミッ
クスドア開度のフルクール時の外気温度からコンプレッ
サがオンされる外気温度までの領域(図5のE)で、エ
アミックスドアによる空調制御の行なうことのできな
い、いわゆる空調制御の空白状態を生じるという問題点
を有している。 【0004】このために、この発明は、コンプレッサの
省動力運転を実行しつつ、空調制御の空白領域を回避す
ることにできる車両用空調装置のコンプレッサ制御装置
を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するために手段】しかして、この発明を図
1により説明すると、空調ダクト1内に、送風機5と、
少なくともコンプレッサ7、コンデンサ9、膨張弁10
と共に冷房サイクルを構成するエバポレータ6と、通過
する空気を加熱するヒータコア11と、このヒータコア
11を通過する空気の量を調節するエアミックスドア1
2とを有する車両用空調装置において、少なくとも車室
内外の熱負荷信号に基づいて、エアミックスドア開度を
演算するエアミックスドア開度演算手段100と、この
エアミックスドア開度演算手段100によって演算され
たエアミックスドア開度が、前記コンプレッサ7の稼働
が停止している状態でフルクール位置に有るか否かを判
定するエアミックスドア位置判定手段110と、このエ
アミックスドア位置判定手段110によって、前記コン
プレッサ7の稼働が停止している状態で前記エアミック
スドア12がフルクール位置に有ると判定された場合
に、コンプレッサ7が稼働している時のエアミックスド
ア開度を演算し、このエアミックスドア開度に基づいて
コンプレッサ停止基準値を演算するコンプレッサ停止基
準値演算手段120と、エアミックスドア開度が、前記
コンプレッサ停止基準値演算手段120によって演算さ
れたコンプレッサ停止基準値に達したか否かを判定する
コンプレッサ停止判定手段130と、前記エアミックス
ドア位置判定手段110によって、前記コンプレッサ7
の稼働が停止している状態で前記エアミックスドア12
がフルクール位置に有ると判定された場合に、コンプレ
ッサ7を稼働させると共に、前記コンプレッサ停止判定
手段130によって、エアミックスドア開度が前記コン
プレッサ停止基準値に達したと判定された場合に、コン
プレッサ7の稼働を停止させるコンプレッサ制御手段1
40を具備することにある。 【0006】 【作用】したがって、この発明においては、エアミック
スドア開度演算手段100によって演算されたエアミッ
クスドア開度が、コンプレッサの稼働が停止した状態
で、フルクール位置にあるか否かをエアミックスドア位
置判定手段110で判定し、エアミックスドア開度がコ
ンプレッサの停止状態でフルクールの位置にあると判定
された場合に、コンプレッサ制御手段140によってコ
ンプレッサを稼働させると共に、コンプレッサ停止基準
値演算手段120によってコンプレッサが稼働している
状態でのエアミックスドア開度を演算し、さらにこのエ
アミックスドア開度からコンプレッサ停止基準値を演算
し、コンプレッサ停止判定手段130によってエアミッ
クスドア開度がこの基準値に到達したと判定した場合に
コンプレッサ制御手段140においてコンプレッサを停
止させることによって、コンプレッサが停止した状態で
エアミックスドア開度がフルクール位置にある、いわゆ
る空調制御の空白領域を、コンプレッサを駆動した状態
でのエアミックスドア制御が行なうことによって回避で
き、上記課題を達成できるものである。 【0007】 【実施例】以下、この発明の実施例について図面により
説明する。 【0008】この発明の実施例に係る車両用空調装置
は、図2に示すように空調ダクト1の最上流に開口した
内気導入口1と外気導入口2を有し、さらにこの内気導
入口1と外気導入口2を適宜選択した開口するインテー
クドア4を有している。 【0009】このインテークドア4の下流には、内気導
入口1若しくは外気導入口2から空気を吸入し、空調ダ
クト1の下流側に送り込むための送風機5が設けられ、
この送風機5の下流には、少なくともコンプレッサ7、
リキッドタンク8、コンデンサ9、及び膨張弁10と直
列に配管結合されて冷房サイクルを構成し、通過する空
気を冷却するエバポレータ6が配され、さらにこのエバ
ポレータ6の下流には、図示しない走行用エンジンの冷
却水を熱源として通過する空気を加熱するヒータコア1
1が配されるものである。 【0010】また、このヒータコア11の上流側にはエ
アミックスドア12が設けられ、このエアミックスドア
12の開度によってヒータコア11を通過する空気が制
限されるものである。ちなみに、エアミックスドア12
の開度が全開(フルヒート)の場合(開度100%)、
エバポレータ6を通過した空気は全てヒータコア11を
通過することとなり、またエアミックスドア12の開度
が全閉(フルクール)の場合(開度0%)、エアミック
スドア6を通過した空気は全てヒータコア11を迂回
(バイパス)することとなるものである。 【0011】さらに、空調ダクト1の最下流には、デフ
吹出口13、ベント吹出口14及びヒート吹出口15が
開口し、モードドア16によって適宜選択されて開閉さ
れ、所望の吹出口から車室内の温調された空気を吹き出
すものである。 【0012】以上の構成の車両用空調装置において、イ
ンテークドア4によって選択された内気導入口1若しく
は外気導入口2から、送風機5の稼働によって吸入され
た車室内空気若しくは外気は、エバポレータ6を通過す
ることによって冷却され、エアミックスドア12によっ
てヒータコア11を通過する空気とバイパスする空気に
分けられ、ヒータコア11を通過して加熱された空気
と、ヒータコア11をバイパスした冷却されたままの空
気が、ヒータコア11の下流側で混合され、所望の温度
に温調された空気となり、モードドア16で選択された
吹出口より車室内に吹き出し、車室内を温調するもので
ある。 【0013】この車両用空調装置を制御するために、中
央演算処理装置(CPU)、読出専用メモリ(RO
M)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、入出力ポー
ト(I/O)等からなる公知のマイクロコンピュータ2
0が設けられ、少なくとも外気温度を検出する外気温度
センサ21、車室内温度を検出する内気温度センサ2
2、ヒータコア11に供給される冷却水温度を検出する
温度センサ23、及びエバポレータ6の吹出空気温度を
検出する温度センサ24からの信号が、マルチプレクサ
25、A/D変換器26を介して入力されるものであ
る。 【0014】また、このマイクロコンピュータ20に
は、下記する操作パネル27からの各種設定信号が入力
され、所定のプログラムで処理された後、制御信号とし
て各制御機器に送られ、車両用空調装置を全体の制御を
行なうものである。例えば、インテークドア4を駆動す
るアクチュエータ40の駆動回路43a、送風機5を駆
動する駆動回路43b、コンプレッサ7と図示しない走
行用エンジンを連結する電磁クラッチ17を駆動する駆
動回路43c、エアミックスドア12を駆動するアクチ
ュエータ41の駆動回路43d、及びモードドア16を
駆動するアクチュエータ42の駆動回路43eに制御信
号を出力するものである。 【0015】操作パネル27は、車両用空調装置の自動
により制御するAUTOスイッチ28、コンプレッサ7
の駆動をオンオフするA/Cスイッチ29、空調装置の
稼働を停止させるOFFスイッチ30、吹出モードをデ
フ吹出モードに手動により設定するDEFスイッチ3
1、空気導入モードを内気循環モード若しくは外気導入
モードに手動により選択するRECスイッチ32、車室
内設定温度を設定するためのアップダウンスイッチから
なる温度設定器33、吹出空気モードを手動により上吹
出モード(ベントモード)若しくは下吹出モード(ヒー
トモード)に設定するMODEスイッチ34、送風機の
風量を手動により設定するFANスイッチ35、及び各
設定状況をマイクロコンピュータ20からの制御信号に
より表示回路36を介して表示する表示部35を少なく
とも有するものである。 【0016】上記マイクロコンピュータ20による車両
用空調装置の制御は、例えば図3のフローチャート図で
示すもので、以下このフローチャート図に従って説明す
る。 【0017】イグニッションスイッチの投入によって、
ステップ200から開始される空調制御のメイン制御ル
ーチンは、ステップ210において操作パネル27によ
って設定された各スイッチの設定状況、例えば設定温度
Td等が入力され、さらにステップ220において各セ
ンサ21、22、23、24からの検出信号、例えば外
気温度Td、車室内温度Tr、冷却水温度Tw、エバポ
レータ吹出温度Teが入力され、ステップ230におい
て、下記する数式1により必要吹出温度TOFが演算され
る。 【0018】 【数1】TOF=K1 Tr+K2 Ta−K3 Td+K4 【0019】尚、K1 ,K2 ,K3 は最適な空調状態を
実現するために実験により求められた演算定数であり、
K4 は同様に求められた補正項である。 【0020】また、ステップ240においては、エアミ
ックスドア開度Xが下記する数式2により演算される。 【0021】 【数2】 X={(TOF−Te)/(Tw−Te)−K5 }/K6 【0022】尚、K5 ,K6 は、ヒータ特性を表す演算
定数である。 【0023】ステップ250においては、インテークド
ア制御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ2
8が投入されている場合には、前記必要吹出温度TOFに
対応して所定のマップに基づいて設定された吸込空気モ
ードに従って、又はRECスイッチ32によって設定さ
れた吸入空気モードに従って、インテークドア4が制御
され、吸入空気モードが外気導入(FRESH)モード
若しくは内気循環(REC)モードに切り換えられるも
のである。 【0024】ステップ260においては、送風機5の制
御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ28が
投入されている場合には、前記必要吹出温度TOFに対応
して所定のマップに基づいて設定された送風量に従っ
て、又はFANスイッチ35によって設定された送風量
に従って、送風機5に供給される電力が変えられ、送風
量が制御されるものである。 【0025】ステップ270においては、モードドア1
6の制御が行なわれる。具体的には、AUTOスイッチ
28が投入されている場合には、前記必要吹出温度TOF
に対応して所定のマップに基づいて設定された吹出モー
ドに従って、又はMODEスイッチ34によって設定さ
れた吹出モードに従って、モードドア16が制御される
ものである。 【0026】ステップ280においては、前記ステップ
240において演算されたエアミックスドア開度Xに従
って、エアミックスドア12が制御されるものである。 【0027】ステップ290においては、コンプレッサ
7のオンオフ制御が実行される。このコンプレッサ制御
は、例えば図4のフローチャートに示すサブルーチン
で、以下このフローチャートに従って説明する。 【0028】ステップ300において、送風機5の稼働
が判定され、送風機5がオフの場合(FAN OFF)
は、ステップ390に進んでコンプレッサ7はオフされ
(COMP OFF)、ステップ400からメインルー
チンに復帰する。 【0029】前記ステップ300の判定において、送風
機5が稼働している場合は、ステップ310に進んで冷
房サイクル(エアコン;A/C)のON/OFFの判
定、つまりAUTOスイッチ28の投入による自動制御
によってコンプレッサ7の稼働が要求されているか否
か、若しくはA/Cスイッチ29の投入によってコンプ
レッサ7の稼働が要求されているか否かの判定が行なわ
れる。 【0030】この判定において、A/Cが投入が要求さ
れていない場合(OFF)は、ステップ400に進んで
コンプレッサ7はOFFされ、ステップ400からメイ
ン制御ルーチンに復帰し、車両用空調装置はエアミック
スドア12による温度制御が実行される。 【0031】また、A/Cの投入が要求されている場合
(ON)は、ステップ320に進んで必要吹出温度TOF
と外気温度Taの差ΔTが演算され、ステップ330に
おいて、この差ΔTが所定値以上であるか否かの判定が
行なわれ、所定値以下の場合(A)には、ステップ38
0に進んでコンプレッサ7がオンされ(COMP O
N)、ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰す
るために、車両用空調制御装置は、エアミックスドア1
2とコンプレッサ7の駆動による温度制御が実行される
ものである。 【0032】尚、差ΔTの判定においては、所定値とし
てα及びβを切換点としてヒステリシスが形成されてお
り、ΔTが減少する場合にはβ(例えば16°C)で判
定Bから判定Aに移行し、ΔTが増加する場合にはα
(例えば25°C)で判定Aから判定Bに移行するよう
にしてある。尚、判定Aはコンプレッサ7を駆動する方
向、判定Bはコンプレッサ7を停止する方向を示すもの
である。 【0033】また、前記ステップ330の判定において
判定Bと判定された場合、ステップ340においてエア
ミックスドア開度Xが所定値以上であるかいなかの判定
が行なわれる。この判定において、所定値0及びγを切
換点としてヒステリシスが形成されており、エアミック
スドア開度Xが0になった場合には判定Cから判定Dに
移行し、エアミックスドア開度Xがγまで上昇した場合
には判定Dから判定Cに移行するようになっている。
尚、所定値γは、下記するエアミックスドア開度XONに
所定値{例えば0.1(10%)}を加えて設定される
ものである。 【0034】この判定において、Cが判定された場合
は、ステップ390に進んでコンプレッサ7をオフし、
ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰してエア
ミックスドア12のみによる温度制御を実行する。 【0035】また前記ステップ340の判定においてD
が判定された場合には、ステップ350に進んで、判定
がCからDに移行したか否かの判定を行い、この判定に
おいて判定がCからDに移行したと判定された場合に
は、ステップ360でエバポレータ吹出温度Teを強制
的に3°Cに設定し、ステップ370においてコンプレ
ッサ7をONした状態を擬制したエアミックスドア開度
XONを前記数式2によって演算し、ステップ380に進
んでコンプレッサ7をオンした後、ステップ400から
メイン制御ルーチンに復帰する。 【0036】また、前記ステップ370で演算されたエ
アミックスドア開度XONは、前記ステップ340の判定
におけるγを設定する値とされ、これによってエアミッ
クスドア開度Xが、ステップ340の判定においてXON
から所定値上昇した値γとなるまで、ステップ340及
びステップ350の判定によってステップ380に進
み、コンプレッサ7をオンした状態でのエアミックスド
ア12による温度制御が実行され、ステップ340の判
定においてエアミックスドア開度Xが所定値γに達した
場合、ステップ390に進んでコンプレッサ390をオ
フし、ステップ400からメイン制御ルーチンに復帰し
て通常の制御を繰り返すものである。 【0037】以上の制御により、例えばコンプレッサ7
がオフ状態(A/C OFF)で、吸入空気モードが外
気導入(FRESH)モードである状態から、吸入空気
モードを外気導入(FRESH)モードから内気循環モ
ード(REC)に切り換えた場合、外気温度に対するエ
アミックスドア開度Xの特性は、図5の2点鎖線で示す
特性から一点鎖線で示す特性に移行し、また吸入空気の
温度が外気温度Taから車室内温度Trに移行するため
に、エアミックスドア開度の演算において熱負荷が上昇
することから、外気温度Ta1 においてエアミックスド
ア開度Xはフルクール状態(エアミックスドア開度X=
0)となる。 【0038】このエアミックスドア開度Xがフルクール
状態に至ったことは、ステップ340及びステップ35
0の判定において判定されるために、コンプレッサ7が
オンされ、エアミックスドア開度Xの制御は、図5中の
一点鎖線で示されるコンプレッサがオフで吸入空気が内
気循環モード(COMP OFF,REC)の特性か
ら、図5中実線で示されるコンプレッサオン(COMP
ON)の特性に移行することとなるために、コンプレ
ッサ7がオンした状態でのエアミックスドア開度Xによ
る空調制御が行なわれることとなり、図中Ta1 からT
a2 で示される空調制御の空白領域(図5中、E)を回
避できるものである。 【0039】この制御において、エアミックスドア開度
Xが図5に示す実線矢印Fの方向の移動し、エアミック
スドア開度Xが空白領域Eを離脱した場合、言い換える
とステップ340の判定においてエアミックスドア開度
Xが所定値γを越えた場合、ステップ390においてコ
ンプレッサ7はオフされ、ステップ400からメイン制
御ルーチンに復帰する。この場合、エアミックスドア開
度Xは、図5の一点鎖線で示される特性(COMP O
FF,REC)に移行するが、エアミックスドア開度X
が空白領域にないために、ステップ240で演算される
エアミックスドア開度Xによる空調制御が可能となるも
のである。 【0040】また、エアミックスドア開度Xが、図5に
示す破線矢印Gの方向に移動した場合、コンプレッサ7
の駆動領域に入るために、図5の実線で示す特性(CO
MPON)が継続されるものである。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、コンプレッサの省動力運転時のコンプレッサ停止状
態において、空調条件の変動に伴ってエアミックスドア
開度がフルクール側に固定され、エアミックスドアによ
る温調ができなくなった場合、強制的にコンプレッサを
駆動させ、コンプレッサ駆動状態におけるエアミックス
ドア開度による温度制御に移行することができ、コンプ
レッサ停止時においてエアミックスドア開度がフルクー
ル側に固定された時点からコンプレッサが駆動するまで
の空調制御の空白領域を回避できるために、コンプレッ
サの省動力運転の低下を最低限に抑えつつ、最適な空調
制御を実行できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示した機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る車両用空調装置の構成を
示した説明図である。 【図3】本発明の実施例に係る空調制御のメイン制御ル
ーチンを示したフローチャート図である。 【図4】本発明の実施例に係るコンプレッサ制御のサブ
ルーチンを示したフローチャート図である。 【図5】外気温度とエアミックスドア開度の関係を示し
た特性線図である。 【符号の説明】 1 空調ダクト 5 送風機 6 エバポレータ 7 コンプレッサ 9 コンデンサ 10 膨張弁 11 ヒータコア 12 エアミックスドア
示した説明図である。 【図3】本発明の実施例に係る空調制御のメイン制御ル
ーチンを示したフローチャート図である。 【図4】本発明の実施例に係るコンプレッサ制御のサブ
ルーチンを示したフローチャート図である。 【図5】外気温度とエアミックスドア開度の関係を示し
た特性線図である。 【符号の説明】 1 空調ダクト 5 送風機 6 エバポレータ 7 コンプレッサ 9 コンデンサ 10 膨張弁 11 ヒータコア 12 エアミックスドア
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−274921(JP,A)
特開 昭60−1014(JP,A)
特開 平3−112713(JP,A)
特開 平4−38220(JP,A)
特開 平4−103430(JP,A)
特開 平6−99720(JP,A)
特開 平5−131836(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60H 1/00 - 3/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 空調ダクト内に、送風機と、少なくとも
コンプレッサ、コンデンサ、膨張弁と共に冷房サイクル
を構成するエバポレータと、通過する空気を加熱するヒ
ータコアと、このヒータコアを通過する空気の量を調節
するエアミックスドアとを有する車両用空調装置におい
て、 少なくとも車室内外の熱負荷信号に基づいて、エアミッ
クスドア開度を演算するエアミックスドア開度演算手段
と、 このエアミックスドア開度演算手段によって演算された
エアミックスドア開度が、前記コンプレッサの稼働が停
止している状態でフルクール位置に有るか否かを判定す
るエアミックスドア位置判定手段と、 このエアミックスドア位置判定手段によって、前記コン
プレッサの稼働が停止している状態で前記エアミックス
ドアがフルクール位置に有ると判定された場合に、コン
プレッサが稼働している時のエアミックスドア開度を演
算し、このエアミックスドア開度に基づいてコンプレッ
サ停止基準値を演算するコンプレッサ停止基準値演算手
段と、 エアミックスドア開度が、前記コンプレッサ停止基準値
演算手段によって演算されたコンプレッサ停止基準値に
達したか否かを判定するコンプレッサ停止判定手段と、 前記エアミックスドア位置判定手段によって、前記コン
プレッサの稼働が停止している状態で前記エアミックス
ドアがフルクール位置に有ると判定された場合に、コン
プレッサを稼働させると共に、前記コンプレッサ停止判
定手段によって、エアミックスドア開度が前記コンプレ
ッサ停止基準値に達したと判定された場合に、コンプレ
ッサの稼働を停止させるコンプレッサ制御手段を具備す
ることを特徴とする車両用空調装置のコンプレッサ制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32735592A JP3435519B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32735592A JP3435519B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143971A JPH06143971A (ja) | 1994-05-24 |
JP3435519B2 true JP3435519B2 (ja) | 2003-08-11 |
Family
ID=18198221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32735592A Expired - Fee Related JP3435519B2 (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | 車両用空調装置のコンプレッサ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3435519B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101326842B1 (ko) * | 2011-12-07 | 2013-11-11 | 기아자동차주식회사 | 공조 제어 장치 및 제어 방법 |
JP6150039B2 (ja) * | 2013-03-18 | 2017-06-21 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両用空調装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP32735592A patent/JP3435519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06143971A (ja) | 1994-05-24 |
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