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JP3417018B2 - 電磁誘導システム - Google Patents

電磁誘導システム

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Publication number
JP3417018B2
JP3417018B2 JP30723493A JP30723493A JP3417018B2 JP 3417018 B2 JP3417018 B2 JP 3417018B2 JP 30723493 A JP30723493 A JP 30723493A JP 30723493 A JP30723493 A JP 30723493A JP 3417018 B2 JP3417018 B2 JP 3417018B2
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JP
Japan
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signal
electromagnetic induction
circuit
pulse
amplifier
Prior art date
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JP30723493A
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JPH07136129A (ja
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成敏 南
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07136129A publication Critical patent/JPH07136129A/ja
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  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁誘導システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】心電波や心拍(脈拍)を常時監視するこ
とは、運動を効果的に、また安全に実施する上で重要で
あり、また病院等で患者に適切な治療やリハビリテーシ
ョンを行う上で重要である。
【0003】そこで、従来、検出装置と監視装置からな
る監視システムが提案されている。この監視システム
は、胸あるいは肩の上等に装着された検出装置で心拍を
検出し、検出した心拍信号を電磁誘導により、手首ある
いはポケットに装着された監視装置に送信する。監視装
置は、この電磁誘導による心拍信号を1つのコイルで受
信し、受信した心拍信号を増幅回路で増幅して取り出し
た後、心拍情報を表示したり、異常な心拍が発生したと
きに、通知処理を行う。
【0004】したがって、監視システムの検出装置を人
体に装着し、検出装置で検出した心拍を電磁誘導により
監視装置に送ると、常時心拍を監視することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の監視システムにあっては、検出装置から電磁
誘導により送信される心拍信号を、監視装置が1つのコ
イルで受信して、増幅回路で増幅するようになっていた
ため、増幅回路のノイズ等が信号に混入し、受信信号の
ノイズに対する弁別性が悪く、心拍測定の正確性が悪い
という問題があった。
【0006】すなわち、上述のように、監視システム
は、通常、検出装置が人体の胸あるいは肩の上等に装着
され、監視装置が手首あるいはポケット等に装着される
ので、検出装置と監視装置とは、数十cmから1mの距
離があり、その間を検出装置から電磁誘導により送信し
た信号を監視装置で1つのコイルで受信する。そのた
め、監視装置で受信する信号は、1mV以下の場合があ
り、監視装置は、この受信信号を増幅回路で増幅して、
その後の信号処理を行っている。
【0007】したがって、監視装置では、増幅回路で1
000倍以上の増幅率で受信信号を増幅する必要があ
り、このような増幅率で受信信号を増幅すると、電磁誘
導の受信信号は、受信信号がないにもかかわらず、図1
1(A)に示すように、増幅回路のノイズ等で出力信号
が発生する。その結果、図11(B)に示すような受信
信号があった場合にも、増幅回路の出力信号は、図11
(C)に示すように、受信信号成分のレベルとノイズ成
分のレベルが近づき、受信信号成分のノイズ成分からの
弁別率が悪くなる。したがって、心拍測定の正確性が悪
くなるという問題があった。
【0008】そこで、本発明は、2つのコイルで電磁誘
導信号を受信し、各コイルで受信した信号の差分を増幅
回路で増幅することにより、ノイズに対する信号の弁別
性の良好な電磁誘導システムを提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁誘導システ
ムは、電磁誘導により信号を送信する送信装置と、この
送信装置から電磁誘導により送信されてきた信号を受信
する受信装置と、を備え、前記受信装置に、前記送信装
置の送信する電磁誘導による信号を、互いに逆相に受信
する状態で配置された2個のコイル及び該2個のコイル
により受信した信号の差分を増幅する増幅回路を備える
ことにより、上記目的を達成している。
【0010】
【作用】本発明の電磁誘導システムによれば送信装置
が、信号を電磁誘導により送信する。この送信装置から
電磁誘導により送信されてきた信号を、受信装置が、
いに逆相に受信する状態で配置された2個のコイルで受
信し、この2個のコイルにより受信した信号の差分を増
幅回路で増減する。
【0011】したがって、増幅回路で、逆相で受信した
信号の差分を増幅しているので、従来と同じ増幅率を得
るのに、増幅回路の増幅率を従来の増幅率より小さくす
ることができ、増幅回路により発生するノイズの増幅率
を信号の増幅率よりも小さくすることができる。その結
果、ノイズ成分に対する信号の信号弁別比を高めること
ができ、送信装置と受信装置が遠距離にある場合にも、
ノイズから信号を確実に弁別することができる。
【0012】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0013】図1〜図10は、本発明の電磁誘導システ
ムの一実施例を示す図であり、監視システムに適用した
ものである。
【0014】まず、構成を説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の構成を示すブ
ロック図であり、複数の被検者(例えば、病院における
複数の患者)の脈拍を同時に監視する監視システムであ
る。
【0016】図1において、監視システム1は、脈拍を
検出して送信する複数のシャツ2と、シャツ2と同数設
けられ各シャツ2から送信されてきた脈拍データを受信
する複数の腕時計3と、各腕時計3が送信する脈拍デー
タを受信する受信機4と、受信機4の受信した脈拍デー
タに基づいてシャツ2の取り付けられた患者の生体状態
を集中管理する監視装置5と、を備えている。
【0017】以下、シャツ2、腕時計3、受信機4及び
監視装置5の構成について順次説明する。
【0018】〈シャツ2の構成〉各シャツ2は、図2に
示すように、ランニングシャツ形式に形成されており、
複数の被検者がそれぞれ着用するものである。各シャツ
2には、図2に示すように、左右の脇の下の位置に1対
の電極10a、10bが設けられており、電極10a、
10bは、シャツ2が被検者の体に装着されたとき、シ
ャツ2を着た人体の肌に当接して、被検者の心臓から発
せられる生体信号(心電波形)を検出する。また、各シ
ャツ2には、その裾の部分に電子回路11が取り付けら
れており、上記電極10a、10bは、リード線12
a、12bにより電子回路11に接続されている。
【0019】電子回路11は、図3に示すように、検出
回路13、送信回路14、電源15、電源スイッチ16
及び送信コイル17等を備えている。
【0020】電源回路15は、例えば、電池等を含み、
電源スイッチ16を介して検出回路13及び送信回路1
4に電源を供給する。
【0021】検出回路13には、前記電極10a、10
bがリード線12a、12bを介して接続されており、
電極10a、10bは、検出した生体信号(心拍信号)
を検出回路13に出力する。
【0022】検出回路13は、電極10a、10bから
入力された生体信号を増幅して送信回路14に出力し、
送信回路14は、検出回路13から入力された生体信号
を電磁誘導信号に変換して、送信コイル17から送信す
る。
【0023】なお、送信コイル17から送出される電磁
誘導による生体信号は、2m位までの距離であれば充分
に検出可能である。
【0024】〈腕時計3の構成〉再び、図1に示した腕
時計3は、シャツ2を着用した被検者の腕にそれぞれ装
着されるもので、図4に示すように、制御部20、2個
の受信コイル21a、21b、受信回路22、波形成形
回路23、発振回路24、分周・タイミング回路25、
RAM(Random Access Memory)26、ROM(Read O
nly Memory)27、報音部28、キー入力部29、シリ
アル変換回路30、送信回路31、アンテナ32、表示
駆動部33及び表示部34等を備えている。
【0025】受信コイル21a、21bは、送信コイル
17から送信されてきた電磁誘導による生体信号を検出
する検出コイルで、受信回路22に接続されている。
【0026】受信コイル21a、21b及び受信回路2
2は、図5に示すように回路構成されている。
【0027】すなわち、各受信コイル21a、21bの
両端部には、同調コンデンサCa、Cbが夫々接続され
ており、各同調コンデンサCa、Cbの両端が、夫々抵
抗R1、R2、R3、R4を介して差動アンプOP1と
差動アンプOP2のプラス側入力端子及びマイナス側入
力端子に接続されている。
【0028】差動アンプOP1と差動アンプOP2のプ
ラス側入力端子は、抵抗R5及び抵抗R6を介して共通
接続されているとともに、接地されており、また、差動
アンプOP1と差動アンプOP2の出力は、夫々抵抗R
7と抵抗R8を介してマイナス側入力端子に帰還されて
いる。
【0029】また、差動アンプOP1の出力端子は、抵
抗R9を介して差動アンプOP3のマイナス入力端子に
接続されており、差動アンプOP2の出力端子は、抵抗
R10を介して差動アンプOP3のプラス側入力端子に
接続されている。
【0030】差動アンプOP3は、その出力端子とマイ
ナス側入力端子が、帰還抵抗R11を介して接続されて
おり、そのプラス側入力端子が、抵抗R12を介して接
地されている。また、この差動アンプOP3は、その出
力端子が図4に示した波形成形回路23に接続されてい
る。
【0031】上記受信コイル21a、21bは、シャツ
2の送信コイル17が、図5中Z0で示す方向の電磁誘
導信号を発生したとき、夫々図5中Ia及びIbで示す
方向の電磁誘導電流(受信信号電流)を発生する向きに
巻回されており、この各受信コイル21a、21bに発
生する受信信号電流により各コンデンサCa、Cbの両
端に発生する電圧が夫々差動アンプOP1及び差動アン
プOP2に入力される。図5の受信信号電流の向きから
明らかなように、作動アンプOP1及び差動アンプOP
2に入力される受信信号は互いに逆相となる。そして、
差動アンプOP1及び差動アンプOP2は、夫々入力さ
れる受信信号を増幅し、差動アンプOP3のマイナス側
及びプラス側の入力端子に出力する。したがって、作動
アンプOP3は、両入力端子に入力される受信信号の差
分を増幅することにより、増幅した受信信号を波形形成
回路23に出力する。
【0032】すなわち、腕時計3は、2個の受信コイル
21a、21bでシャツ2からの電磁誘導による生体信
号を受信し、受信した生体信号の差分を受信回路22で
増幅して、波形成形回路23に出力する。
【0033】波形成形回路23は、受信回路22から入
力される生体信号を、例えば、矩形波信号に波形成形し
て、制御部20に出力する。なお、受信回路22と波形
成形回路22とは、制御部20から供給される動作信号
に応じて動作を開始する。
【0034】発振回路24は、所定周波数のクロック信
号を発振し、分周・タイミング回路25に入力する。
【0035】分周・タイミング回路25は、発振回路2
4から入力されたクロック信号を分周し、計時信号等の
各種タイミング信号を発生して制御部20に供給する。
【0036】ROM27は、腕時計3としてのプログラ
ム、例えば、計時処理プログラムやシャツ2からの生体
信号による生体監視及び生体信号の送信処理プログラム
等を記憶するとともに、各種システムデータを記憶して
いる。
【0037】制御部20は、ROM19に予め記憶した
マイクロプログラムに基づいて各部を制御して後述する
各種処理を行う。
【0038】RAM20は、制御部20のワークメモリ
として使用されるとともに、各種データを記憶し、図6
に示すように、表示レジスタ領域、計時レジスタ領域、
フラグレジスタ領域F0、F1、識別コードレジスタ領
域及び周期レジスタ領域T等を有している。ここで、表
示レジスタ領域は、表示部34に表示される表示データ
を記憶するレジスタ領域であり、計時レジスタ領域は、
計時処理により順次更新される現在時刻データを記憶す
るレジスタ領域である。また、フラグレジスタ領域F0
は、脈拍信号の検出状態を示すフラグを記憶し、フラグ
レジスタF1は、識別コードの設定状態を示すフラグを
記憶する。識別コードレジスタ領域は、識別コードデー
タを記憶するレジスタである。識別コードは、被検者毎
に設定されるもので、例えば、8桁の数字コードであ
る。例えば、被検者Aの識別コードを「0000000
1」、被検者Bの識別コードを「00000010」と
する。周期レジスタ領域Tは、心電波(脈拍)の矩形波
信号の周期Tを計測するためのレジスタである。なお、
識別コードデータは、RAM26に限らず、ROM27
あるいは書換可能なEEPROMに記憶してもよい。
【0039】報音部28は、ブザーとその駆動回路等を
有し、制御部20から出力される報音信号に基づいてア
ラーム音を発生する。
【0040】キー入力部29は、図示しないがK1キ
ー、K2キー及びその他のキーを備えており、キー操作
に応じたキー入力信号を制御部20に出力する。
【0041】ここで、K1キーは、後述するフラグレジ
スタF0を反転させて脈拍測定を開始させるキーであ
り、K2キーは、後述するフラグレジスタF1を反転さ
せて識別コードを設定させるキーである。
【0042】シリアル変換回路30は、後述するよう
に、制御部20から出力される脈拍データ及び識別コー
ドデータをシリアル信号に変換して、送信回路31に出
力する。
【0043】送信回路31は、シリアル変換回路30か
ら入力される脈拍データと識別コードデータからなるシ
リアル信号を無線信号に変換し、アンテナ32から図1
に示した受信機4に送信する。
【0044】表示駆動部33は、制御部20から入力さ
れる表示データに基づいて表示駆動信号を表示部34に
出力し、表示部34を表示駆動する。
【0045】表示部34は、例えば、液晶表示装置が使
用され、現在時刻や脈拍等を表示する。
【0046】〈受信機4及び監視装置5の構成〉図1の
受信機4及び監視装置5は、図7に示すように構成され
ており、受信機4は、アンテナ41、受信回路42、パ
ラレル変換回路43及び制御部44等を備えている。
【0047】アンテナ41は、腕時計3のアンテナ32
から送信されてくる無線信号による脈拍データ及び識別
コードデータの無線信号を受信し、受信した脈拍データ
と識別コードデータを受信回路42に出力する。
【0048】受信回路42は、制御部44から供給され
る動作信号に同期して動作し、アンテナ41から入力さ
れるシリアルの脈拍データと識別コードデータをパラレ
ル変換回路43に出力する。
【0049】パラレル変換回路43は、受信回路42か
ら入力されたシリアルの脈拍データと識別コードデータ
をパラレル信号の脈拍データ及び識別コードデータに変
換して制御部44に入力する。
【0050】制御部44は、CPU(Central Processi
ng Unit )、ROM及びRAM等を備え、ROMに予め
記憶したマイクロプログラムに基づいて各部を制御して
各種処理を行う。また、制御部44は、パラレル変換回
路43から入力された脈拍データ及び識別コードデータ
を監視装置5に出力する。
【0051】すなわち、受信機4は、各腕時計3から送
信された各被検者の脈拍データと識別コードとをアンテ
ナ41により受信し、信号処理した後、監視装置5に送
出する。
【0052】監視装置5は、図示しないが、監視制御部
やCRT表示装置等を備えており、受信機4の制御部4
4から入力される複数の被検者の脈拍データ及び識別コ
ードデータに基づいて被検者各人の生体状況を監視し
て、CRT表示装置に表示したり、生体の異常時にアラ
ームを発生する。すなわち、監視装置5は、受信機4の
制御部44から入力される複数の被検者の脈拍データと
識別コードをCRT表示装置に一括表示し、また、脈拍
データが予め決められた範囲外になった場合に、アラー
ム音を発生する。
【0053】次に、本実施例の動作を説明する。
【0054】監視システム1は、電極10a、10bの
取り付けられたシャツ2と腕時計3を監視を要する複数
の患者に装着させ、シャツ2に設けられた電源スイッチ
16をオンにする。電源スイッチ16がオンされると、
この複数のシャツ2に取り付けられた各電極10a、1
0bが患者の生体(脈拍)を検出し、検出回路13に出
力する。検出回路13は、電極10a、10bから入力
される脈拍信号を増幅して送信回路14に出力し、送信
回路14は、入力される脈拍信号を電磁誘導信号に変換
して、送信コイル17から各患者に装着された腕時計3
に送信する。
【0055】腕時計3は、時計としての機能を有すると
ともに、シャツ2から送信されてくる脈拍信号(心電波
信号)により脈拍の測定を行う測定処理及び測定した脈
拍の受信機4への転送処理を行い、これらの処理の設定
をK1キー、K2キー及びその他のキーで設定する。
【0056】すなわち、各腕時計3は、その全体動作処
理のフローチャートである図8に示すように、常時、フ
ラグF0を監視し、フラグF0が「1」であるかどう
か、すなわち、脈拍測定モードであるかどうかチェック
する(ステップS1)。すなわち、フラグF0は、腕時
計3のモードを示すフラグであり、「1」のとき脈拍測
定モードであることを示す。
【0057】ステップS1で、フラグF0が「1」のと
きには、脈拍測定モードであると判断して、後述する脈
拍の測定処理を行った後(ステップS2)、キー入力部
29を走査して、キーが投入されたかどうかチェックす
る(ステップS3)。
【0058】ステップS1で、フラグF0が「1」でな
いときには、脈拍測定モードではないと判断して、ステ
ップS3に移行し、キー入力部29のキーが投入された
かどうかチェックする(ステップS3)。
【0059】ステップS3で、キーが投入されていない
ときには、計時タイミングかどうか、すなわち、分周・
タイミング回路25から計時信号が入力されたかどうか
チェックし(ステップS4)、計時タイミングでないと
きには、RAM26の表示レジスタの内容を表示駆動部
33に転送し、表示部34に表示させる表示処理を行っ
てステップS1に戻る(ステップS6)。
【0060】ステップS4で、計時タイミングのときに
は、RAM26の計時レジスタ領域に記憶されている現
在時刻データを更新する計時処理を行い(ステップS
5)、計時処理した結果を表示部34に表示する表示処
理を行った後(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0061】上記ステップS3で、キーが投入されたと
きには、投入されたキーがK1キーであるかどうかチェ
ックし(ステップS7)、K1キーが押されたときに
は、フラグF0を反転する(ステップS8)。すなわ
ち、K1キーを投入することにより、フラグF0を反転
させて、測定モードの設定と測定モードの解除を繰り返
し行うことができる。
【0062】フラグF0を反転すると、RAM26の表
示レジスタの内容を表示部34に表示する表示処理を行
い(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0063】ステップS7で、投入されたキーがK1キ
ーでないときには、投入されたキーがK2キーであるか
どうかチェックし(ステップS9)、K2キーが押され
たときには、フラグF1を反転する(ステップS1
0)。
【0064】フラグF1は、識別コード設定モードを示
すフラグであり、「1」のとき識別コード設定モードで
あることを示す。したがって、K2キーを投入すること
により、識別コード設定モードの設定と解除を行うこと
ができる。
【0065】フラグF1の反転処理を行うと、表示処理
を行って(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0066】また、ステップS9で、投入されたキーが
K2キーでもなく、その他のキーであるときには、フラ
グF1が「1」かどうか、すなわち識別コード設定モー
ドかどうかチェックし(ステップS11)、フラグF1
が「1」のときには、識別コード設定モードであると判
断して、キー入力部29から入力された数値をRAM2
6の識別コードレジスタ領域に識別コードとして設定す
る識別コード設定処理を行う(ステップS12)。
【0067】識別コード設定処理を行うと、表示処理を
行い(ステップS6)、ステップS1に戻る。
【0068】また、ステップS11で、フラグF1が
「1」でないときには、キー入力に対応したその他の処
理、例えば、時刻設定等の処理を行い(ステップS1
3)、表示処理を行った後(ステップS6)、ステップ
S1に戻って、上記同様の処理を行う。
【0069】このように、腕時計3は、計時処理を行う
とともに、K1キーやK2キーを投入することにより、
脈拍の測定処理や識別コードの設定処理を行うことがで
きる。
【0070】次に、上記ステップS2での脈拍の測定処
理について、図9に示す測定処理のフローチャートに基
づいて説明する。
【0071】脈拍の測定処理においては、まず、シャツ
2からの脈拍信号があるかどうかチェックする(ステッ
プP1)。
【0072】ステップP1で、脈拍信号を受信しないと
きには、レジスタ領域Tの内容を「1」だけ、インクリ
メントして処理を終了する(ステップP4)。すなわ
ち、レジスタ領域Tの内容を所定タイミング毎にインク
リメントすることにより、前回の脈拍信号の受信から今
回の脈拍信号の受信までの周期Tを演算して、レジスタ
領域Tに格納している。
【0073】このシャツ2からの電磁誘導による脈拍信
号は、2つの受信コイル21a、21bで受信し、図5
に示したように、受信コイル21aで受信した脈拍信号
と、受信コイル21bで受信した脈拍信号と、の差分
を、差動アンプOP3で増幅して、波形成形回路23に
出力する。波形成形回路23は、入力される脈拍信号を
矩形波信号に波形成形して、制御部20に出力する。制
御部20は、この脈拍信号が入力されるかどうかをステ
ップP1でチェックしている。
【0074】このように、腕時計3では、シャツ2から
電磁誘導信号として送られてくる脈拍信号を2つの受信
コイル21a、21bで受信し、2つの受信コイル21
a、21bで受信した脈拍信号の差分を増幅しているの
で、図10に示すように、各受信コイル21a、21b
が受信した脈拍信号(図10中(A)と(B)に示す信
号波形)が小さくても、これらの受信コイル21a、2
1bの受信した脈拍信号の差分を差動アンプOP3で増
幅すると、増幅後の脈拍信号SSは、従来のように差動
アンプOP3の増幅率を大きくすることなく、図10
(C)に示すように、大きな増幅率を得ることができる
とともに、受信回路22内で発生するノイズSnを小さ
くすることができる。
【0075】その結果、出力脈拍信号SSのノイズSn
に対する信号弁別率を高めることができ、脈拍信号を正
確に検出することができる。
【0076】このようにして検出した脈拍信号が制御部
20に入力され、図9のステップP1で信号を検出する
と、脈拍の演算を行う(ステップP2)。すなわち、前
回の脈拍信号から今回の脈拍信号までの周期Tがレジス
タ領域Tにより計測されており、この周期に基づいて脈
拍を演算する。
【0077】脈拍の演算を行うと、演算した脈拍データ
及び識別コードの送信処理を行う(ステップP3)。す
なわち、制御部20は、脈拍データ及び識別コードをシ
リアル変換回路30に出力し、シリアル変換回路30で
シリアル信号に変換した後、送信回路31からアンテナ
32を介して無線信号として送信する。そして、送信後
は、RAM26のレジスタ領域Tをクリアし、次の周期
Tの演算の準備をする。
【0078】そして、受信機4は、各腕時計3から送信
されてくる脈拍データ及び識別コードの無線信号をアン
テナ41で受信し、パラレル変換した後、監視装置5に
出力する。
【0079】監視装置5は、受信した複数の被検者の脈
拍データを識別コード別にCRT表示装置に一括表示す
るとともに、識別コードに基づいて各被検者の脈拍デー
タを監視して、脈拍データが予め決められた範囲外にな
ると、アラーム音を発生する。
【0080】このように、本実施例の監視システム1で
は、人体に装着されたシャツ2の電極10a、10bが
生体信号としての脈拍を検出して、検出した脈拍信号を
電磁誘導により腕時計3に送信する。腕時計3は、電磁
誘導により送信されてきた脈拍信号を、2個の受信コイ
ル21a、21bで受信し、この2個の受信コイル21
a、21bにより受信した脈拍信号の差分を受信回路2
2の差動アンプOP3で増幅する。
【0081】したがって、脈拍信号を差動アンプOP3
で増幅するのに、差動アンプOPの増幅率を、従来の増
幅率よりも小さくすることができ、脈拍を増幅する際に
発生するノイズの増幅率を脈拍信号の増幅率よりも小さ
くすることができる。その結果、ノイズ成分に対する脈
拍信号の信号弁別比を高めることができ、シャツ2とと
腕時計3が遠距離にある場合にも、ノイズから脈拍信号
を弁別して、正確な生体監視を行うことができる。
【0082】なお、上記実施例においては、脈拍データ
を常時監視する場合に適用したが、これに限るものでは
なく、例えば、30秒毎、あるいは1分毎というように
予め定められた時間毎に測定して監視するようにしても
よい。
【0083】また、上記実施例においては、監視する生
体データとして、脈拍データを監視しているが、これに
限らず、例えば、心電波データそのものや血圧データ、
あるいは体温データ等であってもよいし、これらの複数
の生体データを検出して、例えば、時分割で電磁誘導に
より送信してもよい。
【0084】さらに、上記実施例においては、脈拍が設
定した範囲を超えた場合に監視装置5がアラーム音を発
生するが、腕時計3の報音部28がアラーム音を発生す
るようにしてよもい。
【0085】また、生体データの検出、監視に限らず、
電磁誘導によって信号、情報等を送・受信するものであ
れば、本発明を適用することができる。
【0086】
【発明の効果】本発明の電磁誘導システムによれば
幅回路で、逆相で受信した信号の差分を増幅しているの
で、従来と同じ増幅率を得るのに、増幅回路の増幅率を
従来の増幅率より小さくすることができ、増幅回路によ
り発生するノイズの増幅率を信号の増幅率よりも小さく
することができる。その結果、ノイズ成分に対する信号
の信号弁別比を高めることができ、送信装置と受信装置
が遠距離にある場合にも、ノイズから信号を確実に弁別
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視システムのブロック構成図。
【図2】図1のシャツの構成を示す図。
【図3】図2の電子回路の回路構成図。
【図4】図1の腕時計の回路ブロック図。
【図5】図4の受信回路の詳細な回路図。
【図6】図4のRAMのメモリ構成を示す図。
【図7】図1の受信機及び監視回路の回路構成を示す
図。
【図8】図1の腕時計の全体動作を示すフローチャー
ト。
【図9】図8の測定処理の詳細な処理を示すフローチャ
ート。
【図10】図1の腕時計の受信コイルで受信した脈拍信
号(A)(B)と、この脈拍信号の差分を増幅した脈拍
信号(C)を示す図。
【図11】従来の監視システムの電磁誘導信号がないと
きの増幅回路の出力信号(A)と、入力信号(B)が入
力されたときの増幅回路の出力信号(C)を示す図。
【符号の説明】 1 監視システム 2 シャツ 3 腕時計 4 受信機 5 監視装置 10a、10b 電極 11 電子回路 13 検出回路 14 送信回路 15 電源 16 電源スイッチ 17 送信コイル 20 制御部 21a、21b 受信コイル 22 受信回路 23 波形成形回路 24 発振回路 25 分周・タイミング回路 26 RAM 27 ROM 28 報音部 29 キー入力部 30 シリアル変換回路 31 送信回路 32 アンテナ 33 表示駆動部 34 表示部 Ca、Cb 同調コンデンサ R1〜R12 抵抗 OP1、OP2、OP3 差動アンプ 41 アンテナ 42 受信回路 43 パラレル変換回路 44 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 A61B 5/0245 A61B 5/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁誘導により信号を送信する送信装置
    と、 この送信装置から電磁誘導により送信されてきた信号を
    受信する受信装置と、 を備えた電磁誘導システムであって、 前記受信装置は、前記送信装置の送信する電磁誘導によ
    る信号を、互いに逆相に受信する状態で配置された2個
    のコイルと、該2個のコイルにより受信した信号の差分
    を増幅する増幅回路と、 を備えたことを特徴とする電磁誘導システム。
  2. 【請求項2】人体に装着されて生体信号を検出し、該検
    出した生体信号を電磁誘導により送信する生体検出装置
    と、 前記生体検出装置から電磁誘導により送信されてきた生
    体信号を受信する受信手段と、該受信手段により受信し
    た生体信号に基づいて人体の状態を監視する監視手段
    と、を有した監視装置と、 を備えた電磁誘導システムであって、 前記受信手段は、前記生体検出装置の送信する電磁誘導
    による生体信号を、互いに逆相に受信する状態で配置さ
    れた2個のコイルと、該2個のコイルにより受信した生
    体信号の差分を増幅する増幅回路と、を備えたことを特
    徴とする電磁誘導システム。
  3. 【請求項3】前記生体検出装置は、少なくとも人体の心
    拍を検出することを特徴とする請求項2記載の電磁誘導
    システム。
  4. 【請求項4】前記増幅回路は、差動アンプであることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    磁誘導システム。
  5. 【請求項5】前記増幅回路は、前記2個のコイルの内、
    一方のコイルが受信した信号を差動増幅する第1のオペ
    アンプと、他方のコイルが受信した信号を差動増幅する
    第2 のオペアンプとを、プラス側入力端子を共通接続し
    て備えるとともに、第1のオペアンプと第2のオペアン
    プの出力を更に差動増幅して出力する第3のオペアンプ
    を備えた差動アンプであることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の電磁誘導システム。
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